というわけで、昨日は超暑かったわけだが、そんな中、わたしはヅカ友とともに、TOHOシネマズ新宿へ行ってきた。そして観たのは、昨日、千秋楽を迎え、宝塚歌劇団月組のTOPスター龍 真咲さん(通称:まさお)のファイナルステージとなる『NOBUNAGA<信長>―下天の夢―/Forever LOVE!!』の、劇場ライブ中継である。
既に、わたしはこの公演を1回観ているし、その時に内容については書いたので、今日は詳しく書くつもりはない。ちなみに同行のMお姉さまは昨日の中継で8回目だというし(マジすげえ!!)、もう一人のMちゃんは3回目、だそうだ。何が言いたいかと言うと、ヅカファンというものは、自らの推しているスターや組の公演を複数回見るのは結構普通のことで、わたしはたいてい1回しか見ないので、実のところわたしの方が、気合の入っていない普通のファン、と見做されてしまってもやむないような、ある種の特殊な常識が存在しているのである。
ついでに言うと、「劇場ライブ中継」というのも、ヅカファンでない人にはピンと来ないかもしれないので、簡単に説明すると、ここ1年ぐらいかな、東京宝塚劇場での千秋楽は、どの公演も全国の映画館へ生中継されていて、基本的に千秋楽公演のチケットはウルトラ・プラチナチケットなので入手することはほぼ不可能なわけで、それを、映画館で観る、というものだ。しかも今回は、TOPスターの「ラスト・デイ」であり、この「劇場中継」のチケットさえも非常に入手困難で、わたしは行く予定はなかったものの、たまたまチケットを融通してもらって参加したわけである。
わたしは今回初めて「劇場ライブ中継」を観たのだが、想像と若干違っていて、実のところ、こういう感じなんだ、と若干残念? というか、へえ~と勉強になった。
まず第一に、「拍手」せずにじっとおとなしく観ているのが一番意外だった。わたしはつい、スターの決めのポーズや歌の締めくくりでは、もう習慣として拍手してしまうのだが、実に映画館内では静かだったのが、わたし的には、へえ~、であった。そういうものなんだなあ。なんかちょっと、もっと盛り上がっていいんじゃね? という気もして、少し残念に思った。特にショーの方は、思わず手拍子したくなるわけで、わたしはとりあえず、控えめに手を叩いてみました。特に周りには怒られなかったけど。
あともう一つ、残念なのは、ズバリ、画質が良くない。演者のアップはそれなりに綺麗、ではあるが、引きの画はもう全然ダメ。あれじゃあイカンだろ、とわたしは残念に思った。まあ、高画質にすればするほどデータ量は増えるわけで、どういうインフラなのか知らないけど、アレで限界なのかな。あれではちょっと、もったいないというか厳しいすね。おまけに、やっぱり基本的にTOPスターを追いかける映像なので、まわりの皆さんがまったく見えないわけで、これは今回がTOPスターのサヨナラ公演だからなのか分からないけど、ほかの贔屓のジェンヌが見えないのは、まあこれは販売しているBlu-rayなんかもそうだけど、若干残念だ。でもまあ、それはもはやどうしようもないと思うので、全然許せることだと思う。が、しかし、画質の向上は是非お願いしたいものだ。ちょっと動きがあるとブロックノイズ化してしまうのは、現在のインフラでは止む無しとしても、やや残念であった。
で。肝心の内容はと言うと、公演内容はもう前回書いたからいいとして、今回は千秋楽でありなおかつTOPスターラストデイという事で、いわゆる「サヨナラショー」が行われる特別な公演である。それは、宝塚歌劇団を卒業していくTOPスター最後の輝かしいショーなわけで、これまで演じた思い出の役柄の歌を歌ってくれるものだ。そして最後には、締めくくりとして、組長さんの呼びかけに対して、退団する方が(今回はTOPスターのまさおちゃんを含め6名が退団)最後の大階段を下りてきて、共演者と同期のみんなからお花をもらい、最後の挨拶をしてくれるわけだ。
まず、まさおちゃんが歌ってくれたサヨナラショー部分で、わたしが一番、へえ~、と思ったのは、宝塚の演目ではない、『Morzart!』から主題歌の「Ich bin Musik(僕こそミュージック)」を歌ってくれたのが少し驚いた。これはあれかな、既にまさおちゃんのコンサートとかでは歌ったことがあるのかな? 分からないけれど、宝塚以外の楽曲を歌ってくれたのは嬉しくもアリ驚きでもあった。
そして、千秋楽という事で、カーテンコールを4回かな(5回?)やってくれたのだが、その中で、月組の後を託す、娘役TOPの愛希れいかさん(通称:ちゃぴちゃん)と次期TOPスターの珠城りょうさん(通称;たまきち)の二人を呼んで、
「(ちゃぴちゃんに)ありがとう」
「(たまきちに、笑いながら)しっかりしろ!(と肩をどつく)」
というシーンがとても印象的だった。
ちゃぴちゃんは、気を緩めると泣いてしまうから、「今日は感情にふたをした」そうで、まさおちゃんからの「ありがとう」の一言には、「もう……ふたがずれちゃいました……」だそうで泣いてしまうし、たまきちも、とても感極まった表情で、そんなたまきちに、まさおちゃんは激励を込めて「しっかりしろ!」「泣くな!」とどやしつけたわけで、常日頃、説教することが有名なまさきちゃんからの、「最後の説教」は、とてもグッとくるシーンだった。まさおちゃん曰く、「TOPになってもなりたてはまだまだ青く、そこからの精進が大切」だそうで、そりゃあそうだよね。最初から完成されたTOPスターはいないだろうし、わたしとしては、ほんとうに、たまきちくんに頑張ってもらいたいと思う。なんか、これからは、わたしは星組がイチオシなのだけれど、その次にたまきちくんを応援したいな、とさえ思った。本当に、立派なTOPスターに成長してほしいと思う。その素養は十分に持っているはずだから。
というわけで、13時半からの公演は、通常だと3時間ぐらいなのだが、昨日は「サヨナラショー」があったため、終わったのが18:20ぐらいだったと思う。いつもは、まあ、観劇後はお茶でもしながら語り合うわけだが、今回、我々は、新宿から日比谷へ向かい、いわゆる「出待ち」に参戦してみることにした。歌舞伎町からつかつか歩いてALTAの裏から地下に入り、すぐの丸ノ内線に乗り、一路銀座へ。そして日比谷の東京宝塚劇場前に着いたのが18:50ぐらいだったと思う。
もう、劇場前は、揃いのTシャツを着用したファンクラブの皆さんがスタンバイしており(報道によると8000人!! そんないたのか!?)、我々も帝国ホテル側の方でぼんやり待ってみたものの、なかなか出ていらっしゃらない。それでもヅカ友の二人は待つ、というので、わたしもじっと暑さを耐え忍んで待ってみた。すると、19時半前ぐらいから、今回退団された方々が一人ずつお出ましになり、ラストのまさおちゃんが出てきたのは20時ぐらいだっただろうか? もっと遅かったかな? もはや朦朧としていたので時間は記憶にないが、やはり、まさおちゃんが最後にファンの皆さんへお辞儀されたときの、晴れやかな顔は当分忘れないと思う。
完全にやりきった、そして明日からの、ジェンヌではない日々が楽しみ、というワクワク感も混ざった、とても美しく、可愛らしい女性としての、最高の笑顔だったと思う。
まあ、まさおちゃんは、素でとてもきれいで可愛いし、バリバリ大阪人としてトークもイケる口なので、今後の芸能活動には何の心配もなかろうと思う。ただ、そのキャラ的にトークも上手すぎるので、バラエティ系にも通用してしまうほどなわけだが、出来ればそれはやめてほしいなあ……。やはり、まさおちゃんには歌っていてほしい。へんなバラエティはご勘弁いただきたいものです。
というわけで、結論。
わたしは昨日、初めて宝塚歌劇のTOPスターの退団の様子を見たわけで、初めて出待ちなるものを体験してみたわけだが、龍 真咲という、4年間輝き続けた女性を忘れることは当分なかろうと思う。そして、後を託されたたまきちの成長を、応援しながら見守りたいと思います。以上。
↓ わたしが初めてまさおちゃんを観たのが6年前。わたしがヅカを観に行くようになって2作目だったすね。
既に、わたしはこの公演を1回観ているし、その時に内容については書いたので、今日は詳しく書くつもりはない。ちなみに同行のMお姉さまは昨日の中継で8回目だというし(マジすげえ!!)、もう一人のMちゃんは3回目、だそうだ。何が言いたいかと言うと、ヅカファンというものは、自らの推しているスターや組の公演を複数回見るのは結構普通のことで、わたしはたいてい1回しか見ないので、実のところわたしの方が、気合の入っていない普通のファン、と見做されてしまってもやむないような、ある種の特殊な常識が存在しているのである。
ついでに言うと、「劇場ライブ中継」というのも、ヅカファンでない人にはピンと来ないかもしれないので、簡単に説明すると、ここ1年ぐらいかな、東京宝塚劇場での千秋楽は、どの公演も全国の映画館へ生中継されていて、基本的に千秋楽公演のチケットはウルトラ・プラチナチケットなので入手することはほぼ不可能なわけで、それを、映画館で観る、というものだ。しかも今回は、TOPスターの「ラスト・デイ」であり、この「劇場中継」のチケットさえも非常に入手困難で、わたしは行く予定はなかったものの、たまたまチケットを融通してもらって参加したわけである。
わたしは今回初めて「劇場ライブ中継」を観たのだが、想像と若干違っていて、実のところ、こういう感じなんだ、と若干残念? というか、へえ~と勉強になった。
まず第一に、「拍手」せずにじっとおとなしく観ているのが一番意外だった。わたしはつい、スターの決めのポーズや歌の締めくくりでは、もう習慣として拍手してしまうのだが、実に映画館内では静かだったのが、わたし的には、へえ~、であった。そういうものなんだなあ。なんかちょっと、もっと盛り上がっていいんじゃね? という気もして、少し残念に思った。特にショーの方は、思わず手拍子したくなるわけで、わたしはとりあえず、控えめに手を叩いてみました。特に周りには怒られなかったけど。
あともう一つ、残念なのは、ズバリ、画質が良くない。演者のアップはそれなりに綺麗、ではあるが、引きの画はもう全然ダメ。あれじゃあイカンだろ、とわたしは残念に思った。まあ、高画質にすればするほどデータ量は増えるわけで、どういうインフラなのか知らないけど、アレで限界なのかな。あれではちょっと、もったいないというか厳しいすね。おまけに、やっぱり基本的にTOPスターを追いかける映像なので、まわりの皆さんがまったく見えないわけで、これは今回がTOPスターのサヨナラ公演だからなのか分からないけど、ほかの贔屓のジェンヌが見えないのは、まあこれは販売しているBlu-rayなんかもそうだけど、若干残念だ。でもまあ、それはもはやどうしようもないと思うので、全然許せることだと思う。が、しかし、画質の向上は是非お願いしたいものだ。ちょっと動きがあるとブロックノイズ化してしまうのは、現在のインフラでは止む無しとしても、やや残念であった。
で。肝心の内容はと言うと、公演内容はもう前回書いたからいいとして、今回は千秋楽でありなおかつTOPスターラストデイという事で、いわゆる「サヨナラショー」が行われる特別な公演である。それは、宝塚歌劇団を卒業していくTOPスター最後の輝かしいショーなわけで、これまで演じた思い出の役柄の歌を歌ってくれるものだ。そして最後には、締めくくりとして、組長さんの呼びかけに対して、退団する方が(今回はTOPスターのまさおちゃんを含め6名が退団)最後の大階段を下りてきて、共演者と同期のみんなからお花をもらい、最後の挨拶をしてくれるわけだ。
まず、まさおちゃんが歌ってくれたサヨナラショー部分で、わたしが一番、へえ~、と思ったのは、宝塚の演目ではない、『Morzart!』から主題歌の「Ich bin Musik(僕こそミュージック)」を歌ってくれたのが少し驚いた。これはあれかな、既にまさおちゃんのコンサートとかでは歌ったことがあるのかな? 分からないけれど、宝塚以外の楽曲を歌ってくれたのは嬉しくもアリ驚きでもあった。
そして、千秋楽という事で、カーテンコールを4回かな(5回?)やってくれたのだが、その中で、月組の後を託す、娘役TOPの愛希れいかさん(通称:ちゃぴちゃん)と次期TOPスターの珠城りょうさん(通称;たまきち)の二人を呼んで、
「(ちゃぴちゃんに)ありがとう」
「(たまきちに、笑いながら)しっかりしろ!(と肩をどつく)」
というシーンがとても印象的だった。
ちゃぴちゃんは、気を緩めると泣いてしまうから、「今日は感情にふたをした」そうで、まさおちゃんからの「ありがとう」の一言には、「もう……ふたがずれちゃいました……」だそうで泣いてしまうし、たまきちも、とても感極まった表情で、そんなたまきちに、まさおちゃんは激励を込めて「しっかりしろ!」「泣くな!」とどやしつけたわけで、常日頃、説教することが有名なまさきちゃんからの、「最後の説教」は、とてもグッとくるシーンだった。まさおちゃん曰く、「TOPになってもなりたてはまだまだ青く、そこからの精進が大切」だそうで、そりゃあそうだよね。最初から完成されたTOPスターはいないだろうし、わたしとしては、ほんとうに、たまきちくんに頑張ってもらいたいと思う。なんか、これからは、わたしは星組がイチオシなのだけれど、その次にたまきちくんを応援したいな、とさえ思った。本当に、立派なTOPスターに成長してほしいと思う。その素養は十分に持っているはずだから。
というわけで、13時半からの公演は、通常だと3時間ぐらいなのだが、昨日は「サヨナラショー」があったため、終わったのが18:20ぐらいだったと思う。いつもは、まあ、観劇後はお茶でもしながら語り合うわけだが、今回、我々は、新宿から日比谷へ向かい、いわゆる「出待ち」に参戦してみることにした。歌舞伎町からつかつか歩いてALTAの裏から地下に入り、すぐの丸ノ内線に乗り、一路銀座へ。そして日比谷の東京宝塚劇場前に着いたのが18:50ぐらいだったと思う。
もう、劇場前は、揃いのTシャツを着用したファンクラブの皆さんがスタンバイしており(報道によると8000人!! そんないたのか!?)、我々も帝国ホテル側の方でぼんやり待ってみたものの、なかなか出ていらっしゃらない。それでもヅカ友の二人は待つ、というので、わたしもじっと暑さを耐え忍んで待ってみた。すると、19時半前ぐらいから、今回退団された方々が一人ずつお出ましになり、ラストのまさおちゃんが出てきたのは20時ぐらいだっただろうか? もっと遅かったかな? もはや朦朧としていたので時間は記憶にないが、やはり、まさおちゃんが最後にファンの皆さんへお辞儀されたときの、晴れやかな顔は当分忘れないと思う。
完全にやりきった、そして明日からの、ジェンヌではない日々が楽しみ、というワクワク感も混ざった、とても美しく、可愛らしい女性としての、最高の笑顔だったと思う。
まあ、まさおちゃんは、素でとてもきれいで可愛いし、バリバリ大阪人としてトークもイケる口なので、今後の芸能活動には何の心配もなかろうと思う。ただ、そのキャラ的にトークも上手すぎるので、バラエティ系にも通用してしまうほどなわけだが、出来ればそれはやめてほしいなあ……。やはり、まさおちゃんには歌っていてほしい。へんなバラエティはご勘弁いただきたいものです。
というわけで、結論。
わたしは昨日、初めて宝塚歌劇のTOPスターの退団の様子を見たわけで、初めて出待ちなるものを体験してみたわけだが、龍 真咲という、4年間輝き続けた女性を忘れることは当分なかろうと思う。そして、後を託されたたまきちの成長を、応援しながら見守りたいと思います。以上。
↓ わたしが初めてまさおちゃんを観たのが6年前。わたしがヅカを観に行くようになって2作目だったすね。