最近、やけにこのおっさんを見かけるような気がする。
 ↓ この人
MarkStrong
 どうでしょう? この人はMark Strongという俳優なんだが、最近では『Kingsman』でも若者たちの教官役で出てたし、Wikiで過去の出演作を見てみたら、2010年から2014年の間に13本の映画に出ているらしいけど、その中でわたしは11本見てることが判明した。ああ、そりゃ目にも付くわな。これは……いわゆるセクシーハゲって言っていいんですかね? まあ、この人はWikiに「ハリウッドの悪役イギリス俳優の代表格」と書かれちゃうぐらいで、いつも悪役か、主役のサポート役かどっちかなんだけど、今日観た映画では、堂々の主役だった。
 今日見たのは、『MINDSCOPE』(日本公開タイトル:『記憶探偵と鍵のかかった少女』)である。これも、先日WOWOWで放送されたのを録画してあったので観た。

 「記憶探偵」という職業が普通にある世界。それは冷戦期からESP能力者を集めていたという背景から、現代では人の記憶を観ることができる能力者がいて、未解決事件や難事件の捜査を行っているという設定。民間会社で、物証や目撃証言よりも証拠能力は低いものとされているが、社会的にそういう職業が認知されているという、ちょっとだけ変わった世界の話。主人公は当然その「記憶探偵」で、とある少女の記憶を見て事件の捜査を依頼されるわけだが、その少女がかなり問題のある女の子で、まあえらい目に遭うという話。
 結論から言うと、まあイマイチかな、というぐらいのものだったのだが、この記憶探偵という設定は面白かった。なにしろ、「人は記憶を改ざんできる」という心理的な問題があるので、どれが本当なのか分からず、映画を観ている我々はまんまとだまされるという筋立てだった。
 ちょっと、わたしの嫌いな叙述ミステリーめいたところがあって、どうなんだろう、普通の人はこれを観て面白いと思うのか、ちょっと自信がない。だが、主役のMark Strongはかなり良かった。セクシーハゲといえばJason Stathamを思い出すが、そういやちょっと似てるかも。このMark Strongは、今後ちょっと応援していきたいと思った。ちなみに、彼を観るなら、わたしとしては、以下の2作をお勧めする。
 ひとつは、『Tinker,Tailor, Soldier,Spy』(邦題:『裏切りのサーカス』)。かなりいいです。もうひとつは、どうだろう、ちょっと古いけど、Ridly Scottの『Body of Lies』(邦題:『ワールド・オブ・ライズ』)かな。この映画では、結構いい人役で泣かせる。DiCaprioのサポート役のヨルダン人を熱演している。ただしこの映画自体は、そんなにめちゃくちゃ面白いというほどでもないので、あくまで、Mark Strong観賞用ということでお勧めしておきます。
 あと、今回の「鍵のかかった少女」を演じたTaissa Farmigaちゃんという女子は非常に可愛かった。どうやら、Sofia Coppola監督の『The Bling Ring』に出てたらしいが、観てないんだよな……。ハーマイオニーことEmma Watsonちゃんが出てるので観たかったのだが、見逃してしまった……。ちなみに、Taissaちゃんのお姉さんはVera Farmigaという女優で、『The Departed』のヒロインだし、George Clooneyと共演した『Up in the Air』(邦題:『マイレージ、マイライフ』)でアカデミー助演女優賞にノミネートされている実力派だ。まあ、わたしとしてはこのお姉さんは『Source Code』(邦題:『ミッション:8ミニッツ』)のグッドウィン大尉としておなじみだ。あのグッドウィン大尉に妹がいたんだ、というのは初めて知った。似てるような……いや似てないな。

 というわけで、結論。
 『MINDSCOPE(記憶探偵と鍵のかかった少女)』は、ミステリーではあるけど、ちょっと製作陣のしてやったり感が感じられて、わたしとしてはイマイチです。ただ、Mark Strongというおっさんと、Taissa Farmigaちゃんという女の子は、今後要注目です。


 ↓ エース編集Mくんが超お勧めする『ミッション:8ミニッツ』。確かに面白いけど、わたしはこれを飛行機の機内でドへたくそな吹き替えVerで観たので、それほどでもないんだよな……。でも、『記憶探偵』よりは面白い。
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2013-01-23