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 木曜の夜、日比谷の東京宝塚劇場へ雪組公演『幕末太陽傳』を観てきたばかりのわたしだが、今日、土曜日は、文京シビックホールにて開催されている宙組TOPスター朝夏まなとさん(通称:まぁ様)単独のライブ『A Motion』を観に行ってきた。次の公演で退団を発表されているまぁ様。たいていのTOPスターは、退団間近にこういったコンサート形式のライブを行うのは結構お約束なわけで、まぁ様のはじけるダンスと歌を目に焼き付けるため、JR水道橋から元気に歩いて文京シビックホールへ向かったわたしである。
AMotion
 カッコイイですなあ! まぁ様は、もともと花組であったのだが、2012年に宙組に異動になったお方で、わたしが一番好きな星組の紅ゆずるさん(通称:紅子)さんと同期の88期生である。実は、わたしは2010年から宝塚歌劇を見るようになったので、まぁ様の花組時代は生で観たことがなく、わたしが初めてまぁ様を観たのは2012年の『銀河英雄伝説@TAKARAZUKA』のことであった。当時、星組から宙組に異動になって宙組のTOPに就任した凰稀かなめさん(※このお方も元々は雪組から星組に移り、その後宙組に異動になった方で、現在は退団してすっかり美人シンガーに変身した)目当てでわたしは観に行ったのだが、わたしはオタクとして当然『銀河英雄伝説』は何度も読んでおり、ラインハルトをかなめちゃんが演じるのは当たり前として、果たして、ラインハルトの親友であり、彼が生きていれば銀河の歴史は変わったかもしれないのに、と言われるほどラインハルトにとって大きな存在である、赤毛のジークこと、ジークフリート・キルヒアイスは誰が演じるのだろう、という点に大変興味があった。そして、まさしくそのジークを演じたまぁ様に、わたしはかなり好感を持ったのである。おお、この朝夏まなとさんという方はかっこいいしかわいいし、かなりいいじゃないか、と。
 以来、わたしは星組イチオシながらも、実はずっと、まぁ様も追いかけていて、多分ほぼすべての大劇場公演は観ていると思うし、NHK-BSだったかな、まぁ様がスカーレット・オハラ(=つまり女子の役。宝塚の男役スターでも、たまーに女子役を演じることがある)を演じた『風と共に去りぬ』も観た。宙組に来た当時は、それほどオラオラ感あふれたオレ様キャラではなかったけれど、どういうわけか、いつのまにか「まぁ様」と呼ばれるほどに成長したわけで(以前は「まぁくん」とわたしは呼んでいた)、なんというか、わたし的には感慨もひとしおである。そのまぁ様が、とうとう退団してしまうというニュースは、実際寂しく残念に思うものの、わたしとしては最後の公演まで応援し、拍手で送ってあげたいと思っている。
 というわけで、『A Motion』である。単独ライブとはいっても、宙組の若い衆を引き連れてのショーであり、コンサート形式ではあるものの幕間のある2部構成となっていて、まあ結論から言えば大変楽しめた。
 第1部では、まぁ様が歌劇団に入団した2002年の当時のヒット曲メドレーなんかもあって、まあノリノリである。わたしのヅカ友の若い女子は、現在、和希そらくんイチオシで、すでにこの『A Motion』も梅田へ遠征して観てきたそうで、「ソラ・カズキのINVOKEを堪能してきてください!」と熱いメッセージをもらっていたので、今日は一応、まぁ様とそらくん中心に双眼鏡でずっと観ておりました。なるほど、なかなかカッコイイ若者ですな、そらくんは。ほかにも、我が市川市民自慢の愛月ひかるさん(通称:ちゃんさん)も、その長身がやけに目立ってかっこいいし、同じぐらい背が高くて、前作『王妃の館』ではニューハーフ(?)のクレヨンちゃんを演じた蒼羽りくさん(通称:りくちゃん)もとても元気にはじけまくっていたと思う。
 そして第2部では、まぁ様がこれまでに出演していない、けど、宝塚ではおなじみの歌を歌ってくれる場面があって、とりわけわたし的にグッと来たのは『ロミオとジュリエット』の「僕は怖い」、そして『スカーレット・ピンパーネル』からは「ひとかけらの勇気」を、とてもカッコよく、そして情感いっぱいに歌いあげてくれた。いやー、なんかもう、紅子先輩よりパーシーが似合うんじゃねえか、と一瞬思いましたよ。とてもよかったですね。「僕は怖い」の前には、宙組の若者たちによる「世界の王」のダンサブル&ノリノリな場面もあって、そこでもソラ・カズキくんは大変良かったと思います。
 ちなみに、第2部では、サイン入りTシャツの抽選会があって、「1階●列目……」と発表された時、正しくわたしの座っていた席の列だったので、瞬時に、「やっべえ!当たったら野太い声でウェーイとか立ち上がってガッツポーズしよう!!!」という思いが脳内を駆け巡ったのですが、残念ながら外れました。あーーーほんと、列が同じってだけで、超ドキドキしたっす。アホですわ。
 ところでわたしは文京シビックホールは初めてだったのだが、なかなかいい劇場ですな。まあ、夏には日本青年館が取り壊しから再び新しくよみがえるので、今後はあまり宝塚では使われないかもしれないすね。でも、結構劇場として気に入りました。とても観やすい設計の劇場だし、大きさもちょうどいいし、立地もいいすね。

 というわけで、短いけどもう結論。
 今日は文京シビックホールへ「朝夏まなとアメイジングステージ『A Motion』」を観てきた。2012年からずっとその活躍を見守ってきた朝夏まなとさんが、とうとう今年の秋に退団してしまうわけで、とてもとても淋しいけれど、そのダイナミックなダンスと歌は、ずっと忘れないと思う。今日もとてもカッコ良かったよ。最後の公演まで、応援しますので、最後まで全力で駆け抜けてください。また秋に、会いに行くよ。以上。

↓ 結構名作だと思うな。ラインハルトは、この世のものとは思えない超絶美形という設定なので、男が演じるより宝塚が合うような気がします。ちなみに、別の宝塚ではない舞台版では、松坂桃李くんがかつてラインハルトを演じたこともあったすね。あれはあれでカッコ良かったす。
『銀河英雄伝説@TAKARAZUKA』 [DVD]
宝塚歌劇団
宝塚クリエイティブアーツ
2012-11-10

 わたしが宝塚歌劇を観るようになって早七年。その間、多くのTOPスターが卒業したり誕生したり、あるいは、贔屓のスターが別の組に移動になったり、と非常に人材の流動化が活発なのだが、先日、わたしが現在の娘役で一番好きな、実咲凛音さん(みさき りおん:通称みりおん)が卒業を発表された。舞台メイクでない素顔のみりおんは正統派の美人でとてもかわいい方だが、前公演の『エリザベート』ではタイトルロールを見事に演じ、TOP娘役歴4年10か月をこの4月末で終えようとしている。
 そんな、みりおんの最後の公演である『王妃の館/VIVA! FESTA!』が現在東京宝塚劇場で絶賛上演中であり、わたしも今日、日比谷に駆け付け、みりおんの最後の雄姿を目に焼き付けてきたのである。結論から言うと、ミュージカルの『王妃の館』は笑えるコメディでありつつほろりとさせる作品であり、ショーの『VIVA! FESTA!』は超ノリノリの歌って踊って大騒ぎな、キラッキラな素晴らしいショーであった。

 まず、ミュージカル『王妃の館』である。かの浅田次郎先生の小説を原作とした、めずらしく現代日本人が主人公のコメディである。みりおん扮するとある旅行会社の女社長兼添乗員の女子が、資金繰りの悪化から、フランスの「王妃の館」と呼ばれる古城ホテルツアーを、一方ではかなり料金の高めのセレブ向けツアー、もう一方は格安ツアーと二種類企画する。その企画は、実はダブルブッキングで、金持ちを夜泊まらせ、その間格安ツアー客は夜のパリを観光行させる、そして昼は格安ツアーの客を古城ホテルに滞在させ、セレブツアー客は観光させるというアクロバティックなインチキ企画で、まあ当然破たんするのだが、問題は一癖も二癖もあるツアー客で、セレブツアーには、取材旅行と称して参加している有名小説家がいて、おまけに「王妃の館」には、なんと太陽王ルイ14世の亡霊まで現れて……てなドタバタコメディーであった。
 どうやら、ちゃんと原作小説を読んだヅカ友のお姉さま曰く、だいぶ小説とは話が変わっているらしいが、小説も面白かったし、ミュージカルも面白かったと言っていたので、まあアリなんだろうと思う。わたしは小説を読んでいないが、実際大変笑えてほろりとさせる展開に、最後まで大変楽しめた。
 小説家を演じたのが、現在の宙組TOPスター朝夏まなとさん(通称まぁ様)だが、わたしはよく考えるとまぁ様がコメディを演じるのを初めて観たような気がする。しかし初めてとは思えぬコメディエンヌぶりで、大変上手かつ面白かったのはさすがと言えよう。いやはや、ホント久しぶりにかなり笑いました。せりふ回しといい、いちいち細かい手や足の面白アクションといい、わたしは大満足である。さすがまぁ様ですよ。歌もホント、うまさが作品ごとに磨きがかかってますな。
 そして、ルイ14世の亡霊(ただし普通に誰にでも見えるというか実体化?してる)を演じたのが、わたしイチオシの星組からもう2年前か、宙組へ移動になって2番手スターとして成長著しい真風涼帆さん(通称ゆりかちゃん)だ。ゆりかちゃんは抜群のルックスを持つが、かつては歌がちょっと……とわたしは思っていたけれど、前回の『エリザベート』で皇帝フランツ・ヨーゼフを堂々と演じた事も効いたんだろうな。今回も非常に歌もよかったです。やっぱりゆりかちゃんも、作品を重ねることでどんどん歌が上達していてうれしいすね。コメディの中に、ド真面目なルイ14世というギャップがまた笑えるわけですが、しんみりとさせるかつての悲恋なんかも物語の中で担当しているわけで、大変難しい役だったとも言えると思うけれど、大変すばらしかったと称賛したいと思います。
 そしてみりおんも、インチキ旅行会社のしゃかりきツアーガイド役を大変好演していたと思う。ある意味ちょっと特徴が薄い普通の日本人役って、初めてじゃなかろうか。おまけに、みりおんもコメディができたんだね。まあそりゃ当たり前か。歌もとても良かったよ。
 そのほか、まだいっぱい素晴らしい芝居を見せてくれた方々が多いけれど、あと二人だけ、メモしておこう。まずはインチキ旅行社のもう一人の社員で、格安ツアーを担当する添乗員を演じた桜木みなとさん(通称ずんちゃん)。今回はずっと困ってる役をとてもコミカルに演じていて印象的でしたね。なんかやけに背が低く見えたのはなぜなんだろう?一応プロフィールでは170㎝あるはずなんだが、妙に小さく見えたのはわたしだけだろうか? なぜなんだろ。ソロ曲はなかったかな……もうちょい歌があるとよかったんだけど、役としては大変目立ってましたな。そしてもう一人は、格安ツアー参加客の、オカマを演じた蒼羽りく(通称りくちゃん)さんだ。男役の宝塚スターが、たまに女子役を演じると、そのやけに高い身長と低い声からオカマめいているとよく言われますが、今回はホントのオカマ役で、これがキャラ的に大変笑えました。もちろん、りくちゃんは確かに身長173㎝のカッコいい男役スターだけれど、素顔のりくちゃんはかなり美人というか普通にかわいい女子なので、男のわたしから見ると、今回はオカマどころか立派な女子ですよ、やっぱり。ものすごくスタイルもいいし、断然アリすね。りくちゃんもちょっと歌が少ないのが残念だったかなあ。まあ、それでも女子姿は大変極上でありました。
 で。後半のショー、『VIVA!FESTA!』である。宙組のショーは、大劇場公演としてはあの「ホッタイ」以来かしら?
vivafesta
 タイトル通り、世界のお祭り=FESTAをモチーフとした今回のショーは、冒頭に書いた通り、もうノリノリのキラッキラなとても楽しめるショーで、客席降りも2回あるし、場内もうみんな笑顔であったと思う。
 そして、やっぱりまぁ様の歌はいいし、ダンスも大きい体を生かしたキレのあるダンスで見ごたえ十分であったと思う。ゆりかちゃんもホント歌がうまくなってうれしいすね。そして、まぁ様とみりおんのデュエットダンスは、みりおんは純白のドレスで、そりゃあもう輝いてましたよ。ホント、これでもう、みりおんに会えないのかと思うとホント淋しいす……素顔のみりおんはホント美人だと思う。わたしの好みにジャストミートな、和美人ですよ。どうか卒業後も、その歌と美貌に会えることを心から願ってます。どうだろう、芸能活動はしないのかなあ……ミュージカルを中心に、卒業後もその姿を見せてほしいなあ……。
 実は、まぁ様も、次の公演で卒業することをつい先日発表したのだが、以前書いた通り、わたしはまぁ様の会見での言葉はとても男前だと思った。一緒に退団してしまうとどうしても自分がメインになってしまうわけで、先にみりおんを全力で見送ってから、すぐに自分も卒業するわけで、おまけに自らの最後の卒業公演は、TOP娘を置かずにやるなんて……。要するに、みりおんが去ったあと、誰か別のパートナーを求めず、オレは一人で、そしてすぐに逝くよ……的な決断は大変カッコいいじゃないか!とわたしのまぁ様に対する評価は急上昇しました。
 帰ってきてからも、いまだ「ビーバビバビバフェースター~♪」が耳から離れないすね。YOSAKOIソーランも盛り上がりましたな。そーらんそーらんそーらんそらぐみ!ですよ。最高です! そういや銀橋でのロケット(=ラインダンス)って初めて観たような気がする。より近くて迫力がありますな。落っこちないか心配になったほどすね。
 というわけで、毎度お馴染みの、「今回のイケ台詞」を発表して終わりたいと思います。
 ※イケ台詞=わたしが「かーっ!! カッコええ!!」と思った台詞のこと。
 「いつか書けるかな……誰かに希望を与える、僕の物語」
 「ええ!わたしのように人生に迷う誰かのために」
 今回は、わがままでテキトーな男、とルイを怒らせてしまったまぁ様演じる作家が、自信を無くして、一曲歌った後にぽつりとつぶやく素直な感情と、それに応えるみりおん演じるツアーガイドのやり取りからの抜粋です。コメディなんだけど、意外と真面目な部分もある、大変楽しい作品でありました。

 というわけで、結論。
 現在東京にて上演中の宙組公演『王妃の館/VIVA!FESTA!』を観てきた。娘役TOPのみりおんの卒業公演となる本作は、宙組としては珍しく(?)笑えるコメディと、お祭りをモチーフとした超ノリノリのショーの2本立てで、わたしは大変楽しめた。つーか、とにかくわたしはみりおんが卒業してしまうことが本当に淋しい……どうか卒業後も、活躍してほしいと心から願うばかりだ。そして、一方のまぁ様も、次で卒業してしまうわけで、これまた大変淋しい限りだ。素顔のまぁ様は、きっと髪を伸ばしたり女子化が進むと、かなりの美人になるような気がする。まぁ様も、卒業までまだ時間があるけれど、最後まで応援しますよ! コンサートも行くからね。楽しみにしてます。以上。

↓ こちらが原作小説ですな。下の画像は映画版のカバーですな。現在本屋さんでは、今回の宝塚版のカバーになってます。

 ↓その映画がこちら。わたしは観てません。主役は水谷豊氏です。なんかピッタリかもね。
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