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 わたしは宝塚歌劇をたしなむ世間的には珍しい男だが、まあ、最近は劇場に男の姿も結構見かけるようになっており、「珍しい」とは言えなくなりつつあるような気もする。
 そんなわたしは、2010年に一番最初に観た宝塚歌劇が当時のTOPスター、レジェンドと呼ばれる柚希礼音さん率いる「星組」であったため、ずっと星組をイチオシで応援している。
 以来、ズカ用語でいうとわたしのファン歴は「研10」なわけだが、星組以外の他の組の公演も可能な限り観に行っているわけで、もうこの10年で数多くのTOPスターの卒業を見送ってきたのだが、今年は2人の稀代のTOPスタ―が退団を表明しており、わたしとしては非常に淋しいというか、しんみりな心情なのであった。
 一人は、現在本拠地である宝塚大劇場(以下:大劇場)で退団公演中の、花組TOPスター明日海りお(以下:みりお)さんだ。みりお氏については、11月に東京で見送る予定なのでその時書くとして、既に大劇場にお別れを済ませ、現在東京宝塚劇場(以下:東宝)にて退団公演を上演中なのが、我が星組の紅ゆずる(以下:紅子先輩)さんである。
 紅子先輩は、わたしのズカ歴10年の中でもかなり特異なTOPスターで、カッコいいのはもちろんとして、その最大の持ち味はコメディエンヌとしての笑いのセンスだ。それは紅子先輩のオンリーワンの才能であり、悪ぶっているけど泣かせる、冗談ばっかり言ってるけど泣かせる、というキャラが多くて、いつも紅子先輩は、散々笑わせた後で、最後には泣かせてくれるのだ。
 その紅子先輩がとうとう卒業の時が来た。そして演目は、その設定やポスター画像からして、なんじゃこりゃ!? と思わせるようなコメディ作品であり、わたしとしては、もう行く前から、笑い、そして泣く準備は完了しており、昨日は日比谷へ赴いたのである。

 どうすか。もう、控えめに言って最高だよね。かなりトンデモストーリーで、腹を抱えて笑っちゃいました。そんな面白物語をまとめてみると、まず冒頭は、ヒロイン・アイリーンの幼き頃である。アイリーンは子供のころから、有名な孫悟空ではなくて、そのライバルでアンチヒーローである紅孩児(こうがいじ・牛魔王と鉄扇公主の子供)が大好きな活発な女子だった。一方天界では、その紅孩児が暴れて、どうやら現世へ……となったらしい。そして時は過ぎ、カワイイ大人に成長したアイリーンは、シンガポールで屋台経営をしていたが、そこは巨大資本の手によって地上げで立ち退きを迫られており、その資本系列の三ツ星シェフ、ホンと出会う。だがホンはなかなかの俺様ぶりで煙たがられており、巨大資本から追い出され、落ちぶれてしまう。そして行きついた先はアイリーンの屋台で、二人は屋台を守るために巨大資本に立ち上がるのだが、実はホンこそが天界から転落(?)してきた紅孩児だった―――的なお話であった。サーセン。いつも通りテキトーにはしょりました。
 まあ要するに、反目し合う男女がやがて恋に落ちて、一緒に巨大な敵と戦う、そしてラストは見事勝利して、めでたしめでたし、となるような、ある種のテンプレめいたお話なのだが、今回は随所に退団公演という空気感が織り交ぜられており、まさしく笑って泣いて、ハッピーなエンディングは湿っぽくはならず、笑ってお別れを告げるという紅子先輩の本領発揮、であり、実に紅子先輩の退団公演らしい作品であったと思う。非常に面白かったすね!
 というわけで、見どころとしては、当然、以下の4名の方々にあったわけですが、やっぱりそれぞれ皆さん素晴らしかったですなあ! なんか、ホントにこれで紅子先輩と一緒に退団するTOP娘役の綺咲愛里(以下:あーちゃん)さんとお別れかと思うと、マジで淋しいっすね……。
 ◆紅ゆずるさん:紅子先輩。当然演じたのは主人公のホン・シンシン。やっぱり最高でしたな。絶対この役は紅子先輩にしかできない役だったね。とにかく笑ったし、最後は泣かせる見事な卒業公演だったと思います。退団後は、変にテレビとかに出ないで、舞台中心で活躍してほしいな……紅子先輩はトークができちゃうので、バラエティ方面に行ってしまわないか、ちょっと心配す。大の仲良しであるちえちゃんと、ゆっくりランチを楽しんでください!
 ◆綺咲愛里さん:あーちゃん。演じたのは当然ヒロインのアイリーン。あーちゃんはとにかく可愛いし、今回のような、ちょっと強気で後半デレるような、いわゆるツンデレ的キャラが一番似合うような気がしますね。何度もこのBlogで書いているけれど、あーちゃんは地声が低いので、その意外な低音ヴォイスがとてもイイす。そして今回の衣装の奇抜さというか、トンデモ衣装は、絶対あーちゃん以外には着こなせないと断言できるね。あーちゃんだからこそのコスプレ的ファッションは本当に最高に可愛かったよ。退団後は、ちゃんと大きい事務所に入って、様々な方面で活躍してほしいす。ミュージカルに出ることがあれば、また会いに行くよ、必ず!
 ◆礼真琴さん:わたしがファンクラブに入って一番応援しているお方。わたしは勝手にこっちん、と呼んでます。こっちんが今回演じたのは、ホン打倒のために大資本がトップシェフに抜擢した真面目系男子シェフ、リー・ロンロン改めドラゴン・リー。今回は、いよいよ紅子先輩の後を継ぎ、次期TOPスターとなることが決まっているため、若干自虐めいた、僕がトップシェフなんて……的な部分も多かったすね。次に「星を継ぐもの」として、これでいいのかw? と笑わせるようなセリフも、やっぱり紅子先輩だから許されるんでしょうな。でも間違いなく、こっちんなら大丈夫だし、ヅカファン全員がこっちんがTOPスターとなって、大きな羽を背負って階段を下りてくるシーンを待ち望んでいると思うよ。まあ、恐らく、その時にはオレ、泣くね。確実に。ホント感無量っすわ。
 ◆舞空瞳さん:通称ひっとん。次期星組TOP娘役就任が決定している。花組からやってきて今回星組生デビュー。今回演じたのは、ちょっとしたスターでリーと最終的にラブるセレブ。ま、役どころとしてはほぼお飾り的な、なくてもいいようなものと言ったら失礼だけど、大きな役割ではなかったけど、明確にこっちんとのツーショットが多く、台詞的にもこれからよろしくね的なものもあって、いわば星組ファンの我々に対する顔見世的な登場でした。わたしは、正直ひっとんについて何も知らなかったのだが、この人はさすがに102期生首席だけあって、歌える方なんすね。なんとなく、妃海風ちゃんを思い出す歌ウマぶりで、歌は大変結構でした。95期首席である超歌ウマなこっちんとの並びも、文句ないす。ただ、どうやら世間的にはダンスの人という評判を聞いていたけれど、わたしの目には、ダンスはまだまだ、特にショーでのボレロを紅・こと・あーちゃん・くらっち(=有紗瞳ちゃん)・ひっとんで舞うシーンでは、あーちゃんとくらっちが完璧にシンクロしていた一方で、ひっとんは手の角度とか動きが若干甘いように見えたす。わたしとしては、今のところ、くらっちの方が数段上だと思うすね。今後に期待いたしたく存じます。しかしこのボレロのシーンは美しかったすなあ……そしてあーちゃんが、やっぱりTOP娘として、技量も高く、放たれるオーラも一番輝いていたのは印象的だったすね。
 はーやれやれ。ホント最高でした。
 そして後半はショー『Éclair Brillant』ですが、こちらもTOPコンビである紅子先輩とあーちゃんの二人の退団、そして次期TOPコンビであるこっちんとひっとんのお披露目的場面、それから、今回の公演で退団されるれんさん(=如月蓮さん)、まおさん(=麻央侑希さん)たちの場面など、今回特有の事情をきちんと踏まえた、華やかでとてもいいショーだったと思います。惜しくもTOP娘役に選ばれなかったくらっちもとても輝いていたし、せおっち(=瀬央ゆりあさん)もホントに歌が上手くなりましたなあ。わたしが何気に応援している華雪りらちゃんも、がんばっていたし、それから星組が推している若手のぴーすけ君(=天華えまさん)ときわみ君(=極美慎さん)の二人は謎の女装場面もあって、これはちょっとびっくりしたすね。くらっちとひっとんに混じって、あれっ!? あのデカい女子はぴーすけときわみ君じゃね? と目を疑ったすわw 
 とまあ、こんなところかな。もう書きたいことはないかな……。
 では最後に、毎回恒例の今回の「イケ台詞」を発表して終わりたいと思います。
  ※イケ台詞=わたしが「かーっ!! カッコええ!!」と思ったイケてる台詞のこと。
 「星なんていらない!! お前にくれてやる!! 俺は、俺はアイリーンが笑顔ならそれでいいんだ!!」
 今回は、まあどう考えてもこの、「星」を「お前(=リー=こっちん」に譲り渡す場面でしょうな。なんか真面目に考えると、それでいいのか?という気がするけれど、紅子先輩からこっちんへのバトンリレーは、これでいいんでしょうな。わたしとしてはセリフ後半の、俺はお前の笑顔があればそれでいい、という部分にグッと来たっすね。ま、前回の『エルベ』のカールもそうだったわけだし、男というものはそういうもんですよ。しかし今回は、エンディングもハッピー&ピースフルでホント良かったすね。紅子先輩とあーちゃんのこれからを、心から応援いたしたく存じます。

 というわけで、結論。
 ついに来てしまった星組トップコンビ、紅ゆずるさんと綺咲愛里さんの退団。そして年末にはついに訪れる、わが愛しの礼真琴さんのTOP登極。ファンとしては淋しさとうれしさが入り混じる感情の中で、星組公演『GOD OF STARS―食聖― / Éclair Brillant』を観てきたわけだが、やっぱり紅子先輩は稀代のコメディエンヌとして最高の舞台を見せてくれたし、あーちゃんは本当に可愛くて強い女子を熱演してくれました。これでわたしは二人が宝塚歌劇の舞台で輝く姿を見納めてしまったわけだが、退団後の二人に幸あらんことを強く望みたいと思います。そしてこっちん、とうとうその時が来ちゃったね! そしてTOPに登極するということは、まさしく終わりの始まりであり、間違いなく数年後にこっちんも卒業となることが確実なわけで、わたしとしてはこっちんの最後の時まで、全力で応援いたしたく存じます! なんか、どうでもいいような過去Tweetがニュースになってたけど、いいんだよそんなこたあ! 「星を継ぐもの」として、こっちんのこれからに超期待いたします。しっかしプレお披露目のチケット、全く取れる見込みがないんですけど、どうしたらいいんでしょうか……!! 行きてえなあ……! そして、急遽星組にやってくることになったあの方を、ファンとしてどう受け止めればいいんでしょうか……せおっち2番手でいいじゃん……ダメなんでしょうか……。以上。

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 というわけで、今日は宝塚歌劇を愛するわたしが最も応援している「星組」の公演を鑑賞するため、午前中から日比谷へ赴いた。日差しは暖かいけど、あの東京宝塚劇場前の細い道はビル風が強くて寒いですなあ……。わたしは35年ぐらい前の中学生・高校生の頃は、あの一体にあった日比谷映画や有楽座といった映画館へよくチャリンコをぶっ飛ばして通っていたので、その街並みの変化をずっと見てきたのだが、去年落成した日比谷Midtownの影響か、なんかすっかり様相が変わっちまったすね。
 そんなことはどうでもいいとして。
 現在東京宝塚劇場で上演されている演目は、後に東宝の専務か何かまで成り上がることになる劇作家、菊田一夫氏が1963年に書き上げた作品で、その後何度も再演されているという伝説的作品『霧深きエルベのほとり』である。初演はなんと56年前ってことか。そりゃあもう、いくらおっさんのわたしでも観ているはずもなく(つうか生まれてもいない)、最後に再演されたのが1983年だそうだから、えーと、36年前か。つまりわたしがチャリで日比谷に通っていた頃なんだな、と思ったので冒頭にどうでもいいことを書いてみた次第であります。
 あと1つどうでもいいことを書いておくと、宝塚歌劇団が5つの組で構成されていことは、何度もこのBlogで書いているけれど、公演の順番が、数年に一度、ちょっと変わることがあるのである。どういうことかというと、雪組→花組→月組→宙組→星組、の順番でローテ―ションしていた翌年に、その順番がちょっと変わることがたま~にあるのです。そしてまさしく我が星組は、去年、雪組と順番が入れ替わったんだな。その結果、去年、元の順番ならば、宝塚大劇場の年末ラストが星組公演で、年明け一発目が雪組、となるはずだったところ、雪組が先に年末に公演を行い、そして星組が今年1発目になったのだ。
 これは、去年の10月の台湾公演の影響だろうと思うが、何が言いたいかというと、そのために我が星組は、去年は大劇場公演が1本しかなかったのである。そしてつまり、東京宝塚劇場での星組公演は、去年の6月~7月以来と、結構久々なのであります。はー説明が難しい。
 というわけで、星組推しのわたしとしては、演目的にも伝説の作品だし、スケジュール的にも久しぶりだし、と大変楽しみにしていた公演なのであった。ということを言いたかっただけです。はい。おまけに、先日とうとうこの次で退団することを発表した星組TOPコンビ。さらに言えばこの公演で卒業してしまう方もいて、まあとにかく、いろんな意味で、わたしは今日を待ち望んでいたのでありました。
 
 というわけでーーー物語は上記映像の通りであります。
 ハンブルグを舞台に、船乗りカールと、とある金持ちの令嬢マルギットが出会って恋に落ちるけれど、身分違いがもたらす悲しい結末となる悲恋、であります。
 まあ、ズバリ言うとかなり昭和な雰囲気で、石原裕次郎的世界観と言えばいいのかな、相当時代がかっているのは間違いなかろう。しかし、だからと言ってつまらないわけではなく、実際わたしとしては大変楽しめる作品であった。とりわけ、男のわたしから見ると、主人公カールと、マルギットの婚約者で育ちが良く超イイ奴のフロリアンの二人の気持ちがとても良くわかってしまうのだ。どんな感じなのか、各キャラ紹介をしつつ演じたジェンヌについてもメモしてみよう。
 ◆カール:船乗り。学はないしギャンブルもたしなむ、チョイ悪系男子。港ごとに女がいる的な感じだけど、実はかなりイイ人。マルギットに刹那的に惚れてしまって結婚しよう! という勢いでラブラブになるものの、冷静になって、マルギットの実家の上流の生活や、マルギット自身のことを考えると、まあ、実際オレじゃマルギットを幸せには出来ねえ、と実感してしまう。その結果、カールがとった行動はーーー観てご確認ください。男としては大変共感できます。女性から見たら、うーん、どうだろう、アウト……かもしれないな。。。
 そして演じたのはもちろん星組TOPスター紅ゆずるさん(以下:紅子先輩)。とうとう退団の発表があって、大変淋しいですね……最強コメディエンヌの紅子先輩。今回は悪ぶっててイイ人、という得意のキャラだったように思います。主題歌が染みたっすね……「か~も~め~よ~伝えてよ~ わが心……今も君を愛す……」大変結構なお点前でした。
 ◆マルギット:上流階級のお嬢様。とある理由で父との確執があって家出。カールとの運命的な出会いに恋の炎が燃え上がっちゃう……わけだが、まあ、やっぱりマルギットは問題アリと言わざるを得ないだろうな……ちょっと世間知らず過ぎたんでしょうな……でもまあ、それはマルギットの罪ではなく、そう育てられてたんだからどうしようもなかったとも思う。願わくば、カールとの恋を教訓として、幸せになってほしいすね……。
 演じたのはこれまた当然、TOP娘役の綺咲愛里さん(以下:あーちゃん)。あーちゃんも紅子先輩と同時退団を発表されており、やっぱりとても淋しいす。あーちゃんに関しては、目の肥えた歴戦のヅカ淑女たちの評価がやけに厳しいような気がするけれど、わたしは何度も書いている通り、あーちゃんはとても可愛いし、間違いなくTOPのオーラを放つ素晴らしいジェンヌだと思う。地声が落ち着いた低い声だから、高い声が若干厳しいんすよね……でもわたしはあーちゃんの意外な低音ボイスが大好きなのでおとがめなしです。もうチョイ、あーちゃんを舞台で観ていたかったすなあ……。次の、最期の退団公演、楽しみにしてるよ!
 ◆フロリアン:マルギットとは子供のころからの幼馴染で婚約者。上流階級。しかし、その身分や財力(はあるのか?)をひけらかすようなところは皆無で、実にイイ人。フロリアンは、ある意味マルギットに振られてしまった残念な男なわけだが、それでも一切マルギットを責めるようなことはせず、ただただ、マルギットの幸せを願うナイスガイ。男のわたしから見ると、カッコ良すぎですよ! まあ、要するに超イイ人、なわけだけれど、残念ながら世の真理として、女子は「イイ人」には恋してくれないんすよ……イイ人と評されることの多いわたしもつらいすわ……。女性から見たら、やっぱりイイ人すぎて恋愛対象外なんすかねえ……。。。
 演じたのはわたしが最も応援している礼真琴さま(以下:こっちん)。今回はソロ曲も泣けたっすねえ! こっちんの歌は最強レベルに巧いわけで、今回は後半のショーでも堪能させていただきました。問題は、紅子先輩の次に、星組TOPスターにこっちんがなれるかどうか、なのだが……普通に考えればもう確定だろうけど、仮に別の組から誰かが突然やってきても、わたしは受け入れますよ。こっちんにはまだ熟成期間があってもいいと思う。順当にTOPスターになれたら、それはそれで大歓迎。TOPになった時点で完成されてなくていいんだしね。いずれにせよ、こっちんの「これから」が楽しみだし、応援したいと思います。
 ◆トビアス兄貴:カールの乗ってる船の船員たちの兄貴分。渋い。カッコイイ。物語的にはあまり出番ナシ。のちに、兄に会いにハンブルグに来ていたカールの妹と結ばれ、船員を引退、陸(おか)での生活を選ぶことに。演じたのは今回で退団してしまう「ひろきのお兄様」でお馴染みの七海ひろきさん。ラストの「じゃあ行くぜ……あばよ!!」には、なんかグッと来たっすね……。宙組から来てもう4年経つんだな……あっという間だなあ……。素顔のお兄様は、実にクールな眼差しの美女なので、退団後の活躍を楽しみにしております。また舞台で会いたいすね。
 ◆シュザンヌ:マルギットの妹で、実はフロリアンが大好き。家出した姉を心配しているが、それ以上にフロリアンのことが心配。そりゃそうだ。超けなげなお嬢さん。演じたのは有紗瞳さん(以下:くらっち)。わたしはこっちんがTOPに登極する時には、その隣にはくらっちがいてほしい……と強く願っていたのだが……はあ……どうやらその夢は叶いそうもなく……もちろんまだ分からないけれど、先日、花組からこっちんの嫁候補と思われる組替え人事が発令されており、どうやらくらっちはこっちんの嫁になれる見込みがかなり薄くなってしまった……。本当に厳しいなあ……。。。わたしが全娘役で一番応援している、月組のうみちゃん(海乃美月さん)のようになってしまう可能性大なわけで、実に悲しいすわ……。そんな……ホントマジかよ……である。うみちゃんもくらっちも、本当に華のある素晴らしいジェンヌなのにね……報われてほしいなあ……。。。

 とまあ、物語上のメインキャストは以上であります。
 ホント、楽しめたのは間違いないけれど、なんだかいろいろな意味でつらいお話でありました。なんつうか、恋の炎はあっという間に燃え上がるけれど、その勢いだけで結婚というわけにはいかないんでしょうな。ま、そりゃそうだとしか言いようがなく、二人の男の決断も、男としては実に理解しやすいお話であったと思う……けど、女性がこの物語をどう思うかは、正直良くわからんです。
 で。後半はショー『ESTRELLAS~星たち~』であります。元々スペイン語の「星」=「Estrella」に、複数形のsをつけたものだそうで、要するに星組のスターたち、てなことである。ところで、ちょっとした豆知識を紹介すると、宝塚歌劇団の5つの組には、それぞれ「テーマカラー」が設定されており、「花組=赤(ピンク)」「月組=黄」「雪組=緑」「星組=青」「宙組=紫」となっているのだが、今回のショー『ESTRELLAS~星たち~』は、基本「青」の舞台でありました。まあ、前回の『Killer Rouge』は全編「赤」だったんだけど、まああれは、TOPスター紅子先輩の「紅」だったということで、今回は星組の青、であります。
 まあ、星組のショーでは、わたしは当然こっちんをずっと双眼鏡で追うわけですが、やっぱりこっちんはダンスもキレてますなあ! 最高じゃないですかもう! なのでこっちんグレイトは当たり前として、やっぱりここ数回で思うのは、せおっちこと瀬央ゆりあさんの躍進でしょうな。今回も、ちゃんとソロパートがあって、歌がすげえ上達してるような気がしますね。しかし、まあこれもアレなんだけど……こっちんがもし順当にTOPになったら、2番手はせおっち、なのだろうか? いや、今の星組を観ているとそれ以外は考えられないんだけど……同期のTOP&2番手コンビって、あるんすかねえ? わたしのヅカ歴10年ではなかったような気がするけど、普通にあることなのだろうか? わたしは全然アリだと思うし、むしろこっちんとせおっちの絆を考えれば、むしろ大歓迎なんだけど……どうなるかよくわからんす。
 それから今回のショーでは、今回で退団するひろきのお兄様や華鳥礼良さんたちに、ちゃんと見せ場があってよかったすね。特に華鳥ちゃんはエトワールも任されて、とても光ってましたな。特徴のあるお顔の美人なので、路線には乗れなかったけど、わたしはいつも、あ、華鳥ちゃんだ! と見つめていたよ。淋しいね、もう会えないのは。。。退団後、幅広く活躍してくれることを願ってます。
 
 とまあ、こんなところかな。もう書きたいことはないかな……。
 では最後に、毎回恒例の今回の「イケ台詞」を発表して終わりたいと思います。
  ※イケ台詞=わたしが「かーっ!! カッコええ!!」と思ったイケてる台詞のこと。
 「一度散った木の葉を 再び元の枝につけて緑に輝くと 君は思うかい……」
 今回は、かなり序盤でフロリアンが言うこの台詞を選びます。ここは、シュザンヌとのやり取りなんですが、姉さんを連れ戻せばまたあなたを愛するようになるかもしれないわ、というセリフに対するフロリアンの回答、がこの台詞です。このシーンは全部カッコ良すぎたっすね……つうかフロリアンよ、君は物分かり良すぎですよ……でも、このセリフを言う気持ちも、男のわたしは痛いほど良くわかるんすよね……まったく、男はつらいよ……ですなあ……。

 というわけで、結論。
 7カ月ぶりか? ちょっとお久しぶりとなる星組大劇場公演『霧深きエルベのほとり』がやっと東京に来てくれたので、今日は楽しみにしていたわけだが、この作品は、お話の内容的にも、そして現在の星組の状況的にも、なんだかとても悲しくて、淋しい気持ちになってしまったわたしである。なかなかつらいお話だったとわたしは思うのだが、果たして、現代の女性が観てどう思うのか、結構興味があるっすね。まあ、一度散った木の葉は、もう緑に輝くことはないんすよ……このセリフはとても気に入ったので、今後日常で使わせていただこうと思います。そして、退団者の皆さんのことは、今後も応援したいし、いよいよ次の大劇場公演で退団となる星組TOPコンビにも、最期まで拍手をもって応援したいと存じます。でも、ホント問題はこっちんの「これから」なんだよな……まずは5月、主演を務める全国ツアー公演があるので、こっちんの雄姿を楽しみたいと存じます。結論としては、こっちんこと礼真琴さんは最高です。以上。

↓ あ、すげえ、今ってAmazon Primeでスカイステージの番組観られるんだ!? へえ~知らんかったわ。




 というわけで、2年ぶりの台湾へ再び行ってきたわけだが、何をしに行ったか、もう聞かないでください。そうです。コイツを観に行ったのであります!!
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 これは台北の会場近くのMRT駅構内にズドーンと設置してあった広告ボードですが、要するにわたしの愛する宝塚歌劇団台湾公演を観に行ってきたのであります。
 今回の台湾旅行は、まあ、ズバリ言えばこれだけのためであり、もちろん台湾に行ったらわたし的お約束の、日本未公開の映画も観に行ったけれど、それは後で別に書くとして、まずは、この宝塚歌劇団台湾公演の話から始めねばなるまい。
 そもそも、宝塚歌劇の海外公演は、戦前から行われてきたもので、実に古い歴史を持っている。一番初めは1938年のヨーロッパ公演で、これは時代的にはナチスドイツ時代ですな。日独伊親善芸術使節団として、ドイツ・イタリア・ポーランドで実施されたそうだ。すごい、まさしく「歴史」だよね。その後、戦中は満州公演なんかもあって、戦後1発目はハワイ公演だったそうな。それから色々な公演を経て、ニューヨーク公演、ロンドン公演、香港公演、中国公演、ベルリン公演などが80年代終わりから2000年ごろまで行われたそうで、台湾では2013年と2015年に引き続き、3回目の公演となるそうだ。すげえなあ。わたしは2013年も2015年も、誘われたけど行かなかったんすよね……。
 そして、今回の台湾公演は、台北だけでなく、高雄でも行われるのだが、もちろん(?)、わたしが観に逝ったのは台北である。その台北での会場となるのが、観光スポットとしてもお馴染みの「中正紀念堂」と同じ敷地(?)内にある、「國家戯劇院」というところである。↓こんな立派な建物。
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 ↑これの全貌を撮影するのに、相当後ろまで下がらないといけないほど、デカいです。チケットを入手してくれた、現地子会社に勤務する台湾人のお方によると、演劇を上演するには台湾でナンバーワンの劇場だそうな。で、↓こんなバナーがズドーンとかかっていたり……
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 街中では、↓こんなバナーが設置されて、歓迎ムードなわけです。
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 街中には、宝塚歌劇台湾公演のラッピングバスも走っていたのだが、わたし、2回ぐらい見かけたのに、あっ!? いまのは!! と気づいても走り去ってしまって、撮影できなかったす。
 で。会場の國家戯劇院というところは、MRTという地下鉄(高架の路線もある)の電車の駅がくっついていて、大変アクセスは便利なところであった。帰りは激混みかなあ、と心配したけど、まったく大丈夫でした。現地の方々はタクシーに乗っちゃうから、かもしれないす。よく分からないけれど。道はかなり渋滞してたすね。ちなみに、MRTは超便利で、EASY-CARDというSUICA的なICカードがかなり発達していて、コンビニとかバスとかそこら中で使えるし。そしてわたしの泊まったホテルもMRTの駅のすぐ近くで、会場の駅まで乗り換えなしで大変楽ちんでありました。しかもMRTは料金も凄く安い。1日かなり使っても100NT$にはいかないし、まあ、3日の滞在なら200NT$チャージしておけば十分でしょうな。あまり関係ないけど、台湾の特徴的なところは、夜、結構遅い時間でも人出が多いんすよね。これは、現地の方に聞いたところ、家で食事をする習慣があまりないそうで(もちろん全然、ではない)、子供でも塾の帰りに普通に外食だそうです。今回の公演は、19時30分開始で終わったのは23時前ぐらいだったけど、治安も、とりあえず全然平気、でありました。
 <自分用メモ:EASY-CARDはづどうやら1NT$からでもチャージできるっぽい。余った硬貨は帰りに駅でチャージにブッ込むんだ! 有効期限も相当長いので次回使えるぞ! あと、羽田で中華電信のSIMが売ってた! ただし3Days(台湾の空港では300NT$なので1000円ほど)は扱っておらず、5Daysのみで1400円だった。高いか安いかは微妙だけど……データ容量制限なしだし、今回、18:15羽田発、現地20:55松山空港着の飛行機で入国したら松山空港の中華電信のブースはもう店じまいしてたので、買っといてよかったわ……海外に行くならSIMフリー端末は超便利ですよ!>
 さてと。
 肝心の公演についてだが……まあ、わたしは既に先月、日本青年館でまったく同じ公演を観ているので、もう内容についてはあまり触れません。わたしや、わたしのような日本からわざわざ観に行ったファンならば、当然楽しめたのは言うまでもなかろう。ちゃんと、紅子先輩&愛子&礼子のアレもありました(オール日本語&字幕つきだけど、アドリブにはもちろん対応できず)。
 しかし、わたしは「初めて宝塚歌劇を観る人」や、「現地台湾の宝塚ファン」は、果たして楽しめたのだろうか、と、正直なところちょっと心配になった。なにしろ、わたしは今回の公演を行った「星組」を一番応援しているけれど、そのわたしでも、現在の星組のパフォーマンス力が、宝塚歌劇の中でナンバーワンではない、と思っているし、また、物語的にも、初めて見る人が理解できるのか、若干心配だったからでもある。
 なのでまず、チケットを手配してくれた現地台湾人のお方(女性)に、終演後聞いてみたところ、内容的には台湾人にはお馴染み(と言っていた)のものなので、全く問題ナシであり、実に面白かった、とのことであった。逆に、「日本ではやっぱり、キャーとか声は出さないんですか?」と聞かれてしまった。そう、今回、後半のショー『Killer Rouge』では、相当キャーとかヒューとか、そういう観客の声が結構あって、確かにアレは日本ではないものであったので、ちょっと驚いたけど、おそらくその歓声を受ける演者側からすれば間違いなくうれしいことだと思うので、アレはアレで全く問題ないと思う。むしろ日本では拍手だけなので、お行儀が良すぎるようにも思う。なお、その彼女は日本語ペラペラで最初から問題ないけれど、本編は日本語での芝居&歌なので、一応舞台両サイドに字幕のモニターがあって、彼女曰く、あれがあれば日本語が出来なくても大丈夫だと思う、と言ってました。彼女とそのお友達の台湾人はかなり興奮してたので、楽しんでもらえたようだ。
 で、実は今回、日本人で現地に駐在している知人家族も観劇したのだが、彼らは日本人として「宝塚歌劇を知ってはいる、けど観たことはない」人間なので、「初めて宝塚歌劇を観る人」である。残念ながらその知人には終演後に会えなかったので、感想は聞けなかったのだが……楽しんでもらえたのだろうか……その点がかなり気がかりである。
 なんか、もっと歌の上手い、例えば雪組による公演の方がよかったんじゃねえかなあ……とか、若干心配だ。ズバリ言うと、演目の物語として、星組TOPスターである紅ゆずるさんの演じた役柄は、主役なのにかなり意味不明な言動をとるし、その芝居ぶりも、若干大げさというか……そして歌唱力もね……。笑わせるのではなくて、もっと王道な、ラブロマンス系・感動系の演目の方がよかったんじゃねえかなあ……という気もする。けれど、まあ、台湾公演なんだし、台湾のみなさんが楽しめたのならば、何の文句もなかろう、と一応納得することとした。なんつうか、会場は意外なところで笑い声が上がったり(しかもけっこう頻繁)、やっぱりお客さんのリアクションが結構違いますね。
 でもまあ、ホント、劇場に詰めかけた台湾のお客さんも楽しめたなら、もう何も言うことはないすね。観客の日本人率は、ちょっとどのくらいだったか分からないな……3割程度かしら? どうだろう。初日ということで、結構お偉いさん的なおじさんたち(日本人・台湾人両方)も多かったすね。
 しかしすげえなあ、宝塚は。台湾でも大人気なんですなあ……。
 そうだ、↓あと写真を2枚貼って終わりにしよう。
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 左の白いのが台湾版、右が日本版のプログラムの表紙です。現地価格で350NT$。他にもいろいろ「台湾限定商品」も売ってましたが、クリアフォルダ―だけ買っといたっす。仕事に思いっきり使って、ヅカ道黒帯をアピールいたしたく存じます!
 そしてこちらが↓ うわさの「ねんどろいど 紅ゆずる」。完成見本が展示してあったっす。
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 同行した(日本人の)ヅカ友のお姉さまは買うそうです。オレは……まあいいや……。

 というわけで、結論。
 宝塚歌劇団の3回目となる台湾公演をこの週末に観に行ってきたわけだが、わたしが感じたのは、ホントに宝塚はすげえなあ、というその人気であり、ファンの熱、である。観客の日本人率はちょっと分からなかったが、まあ、かなり多かったとは思う。自分もその一員なので、アレだけど、そういった強力なファンがベースにいて、さらには海外でも公演が成立しちゃうというのは、とてもすごいことだと思う。ただ、あまりにその熱が高いために、チケットを入手するのは困難なわけで、なかなか新規ファンの獲得には、劇団も苦労しているんだろうな、ということは想像に難くない。ホントは観に行きたいときに行けるといいんだけど、まあそれでは、空席も出てしまうだろうから、経営としてはリスクだろうし、うーん、まあ、観たいのに観られない!というプレミア感が、ブランド形成には絶対必要なんでしょうな。なんか、阪急電鉄に入社して、宝塚の劇団経営に参加してみたいす。ま、ともあれ、宝塚歌劇台湾公演は大変楽しめました。観客の反応を観る限り、現地の方々もとても楽しまれたようで、大変良かったと存じます。なんか結論としてまとまらないけど、以上。

↓ これっすね。やっぱ買うべき? ど、どうする、オレ!?

 というわけで、今日は雨が降っていたので、会社まで車で行って、会社から総武線で3つ先の千駄ヶ谷まで電車に乗って、そこから神宮球場の横にある日本青年館へ行ってきた。
 理由はただ一つ、わたしが最も応援している宝塚歌劇団星組の公演を観るためであります。今回は「異次元武侠ミュージカル」と題された『Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀』と、「タカラヅカ・ワンダーステージ」という前サブの付いたショー『Killer Rouge 星秀☆煌紅』の二本立てである。この公演は、来月、そのまま台湾でも上演されることが決まっており、わたしも台湾子会社の役員がチケットを既に確保してくれているので、来月は2年ぶりかな、台湾へ行ってくる所存である。
 で。まずミュージカルの方だが、この作品はオタク業界では大変有名な虚淵玄氏による原案・脚本で、台湾製の「人形劇」としてテレビ放送された作品を、舞台ミュージカル化したものだ。10月から第2シーズンの放送があるのかな。そして虚淵氏は元々18禁のエロゲーのシナリオライターだが、今やすっかり売れっ子作家と言っていいだろう。そしてこの『Thunderbolt Fantasy』も、小説やコミックにもなっている有名な作品だが、まあ、ズバリ言えば、宝塚歌劇を愛する淑女の皆さんには全くお馴染みでないだろうと思う。なので、まさか宝塚でこの作品をやるとは、わたしとしてはかなり想像の斜め上を行く作品選びで、最初に聞いた時はとてもびっくりしたのである。
 しかし、よく考えると、あのビジュアルはたしかに舞台映えしそうだし、実は全然アリかも、と思い、果たしてどんな舞台となるのだろうか……とわたしは相当な期待をもって、今日は日本青年館へ参上したのだが、まあ、結論から言うと、ちゃんと面白かったすね。ただ、歌が少なく、コスプレ感もぬぐえず、若干のトンデモ系な香りは漂っていたようにも思う。でもまあ、イケメン俳優演じるいわゆる2.5次元系でやるよりも、この世のものとは思えないような美形を誇る宝塚歌劇の方がいいんだろうな、と思った。
 というわけで、劇場に着いたのは確か開演30分前ぐらいだったと思うが、もう会場は相当数の淑女の皆さんが詰めかけており、さすがの人気ぶりであった。そして今回、わたしは友会抽選に当たって普通にチケットが買えたのだが、7列目のほぼドセンターあたりという大変良い席で、おお、こりゃあ舞台が近くて最高だぜ! というのを席について確認したのち、なにやら2階ホールに、テレビで使用した本物の「人形」が展示されているというので観に行ってみた。これがまたすっげえ淑女の群れが集っていて、なかなかいい写真は撮れなかったのだが、ま、こんな感じであった(※写真撮影OKだったす)。
thunder
 それぞれの人形は、だいたい1メートルぐらいの身長があったかな、もうチョイ小さいか? そして細い! すごく華奢で顔も小さく、9頭身ぐらいはありそうな極めて繊細に、緻密に作りこまれたものであったのが印象的だ。このキャラたちを、紅ゆずるさん(以下:紅子先輩)率いる我が星組メンバーがどんな感じに演じるのだろうか、そしてわたしが一番応援している礼真琴さん(以下:こっちん)は、その最大の魅力である歌を聞かせまくってくれるだろうか、という期待の元、開演を待つべく席に戻った。
 で。どんなお話かは、説明するのがちょっと難しいので、公式サイトのWebページを観てほしいのだが、ズバリ言えばファンタジーなので、歴史とかそういうものは全く関係ない。かつて「魔物」と「人間」の戦いがあって、魔物に対応する武器を人間が作っていたと。で、それから長い時間が経過した世の中では、とある一族が最強の刀を護っていて、その刀の刀身自体は魔物を封じ込める封印に使われていて、その刀の「柄」と「鍔」がないとその刀身を抜く(=封印を破る)ことができず、魔の力を欲する悪党集団(?)がその柄と鍔を奪いに、守護している一族のもとにやってきて、そこに通りかかった(としか言いようがない)男たちが、力を合わせてそれを守る、てなお話である。これは、事前に予習しておいた方がそりゃいいけど、今回の舞台を観ていて、これは予習なしでもちゃんと理解できるお話になってるように感じた。なので、淑女の皆さんは予習しなくても大丈夫だと思うな。もちろん、知ってた方がより理解は深まると思うけど。
 というわけで、キャラ紹介と演じたジェンヌを書き連ねていきたいのだが、わたしが気に入った順に書こうと思います。なので、主人公じゃないこの方から行ってみよう。
 ◆殤不患(ショウフカン):演じたのは「お兄さま」でお馴染みの七海ひろきさん(以下:カイ兄貴)。今回、カイ兄貴がいっちばんカッコ良かったと思う。最高でしたね、ひろきのお兄様! 大変美味しい役柄でありました。カイ兄貴は女子としても大変な美人で、男役としては実にカッコイイお人ですよ。今回演じた役は、たまたま通りがかって、かなり嫌々助っ人となる謎の剣客なのだが、実はーーというその実力を最後に見せてくれて、もう物語的には主人公並みの大活躍と言えるのではなかろうか。カイ兄貴、ホント最高にカッコ良かったす!
 ◆丹翡(タンヒ):演じたのは、星組のヒロイン、TOP娘役の綺咲愛里ちゃん(以下:あーちゃん)。今回はもう、本当にお人形のような可愛さで、このレベルのビジュアル的可愛さは、わたしの審美眼では宝塚歌劇5組中ナンバーワンだと思う。何度もこのBlogで書いている通り、あーちゃんは確かに歌には問題があるかもしれない、けど、わたしはあーちゃんの意外な低音ボイスが大好きだし、あーちゃんは、裏声の高音が苦手なんじゃないかしら。地声の部分はすごくいいと思うんだけどな。わたしはあーちゃんの声が大好きすね。とにかく、おっそろしく可愛かったす。演じた役柄は、封印の柄と鍔を守護する一族の姫で、箱入りで世間知らず的なキャラなのだが、必殺技の発動も実にそれっぽくて良かったし、その衣装も大変あーちゃんに似合っていたと思う。つうか、あーちゃん、かつてこのBlogで幼児体形とか言ってごめんよ。なんかすっかりシャープになったというか、とても痩せたね。ウエストの細さがもう以前とは段違いだし、ちょっと痩せすぎなのが心配です。
 ◆捲殘雲(ケンサンウン):演じたのは、わたしが最も応援しているこっちんこと礼真琴さん。本作は幕開けからこっちんのパワフルな歌から始まるので、もうのっけから大興奮でした。何も言うことないね。最高です。役柄としては、護衛団の中で一番の若者ということで、ちょっとしたツッコミ役だったり、コメディ色も強かったすね。ビジュアル的にも、アニメ風というか、ファイナルファンタジー的というか、2次元的な金髪イケメンでしたな。とてもよく似合っていたと思う。問題は、こっちんは、ズバリ言うとカッコイイよりもカワイイ系なんすよね……。そこが完璧超人こっちんの唯一の弱点のように思えてならない。歌の実力は、もうヅカファンなら誰しも現役最強レベルと認める力があるので、あとはレジェンドちえちゃん(=柚希礼音さん)のような、ワイルドなギラギラ感が加われば、最強なんすけどね……。でもまあ、こっちんはやっぱり最高す!
 ◆凜雪鴉(リンセツア):物語の主人公。盗賊。自由人(笑)で。ちょっとボケ役、と言ってもいいかな。演じたのは、星組TOPスター、紅子先輩こと紅ゆずるさん。宝塚屈指のコメディエンヌとして名高い紅子先輩は、たしかにリンセツアのキャラにはピッタリだったすね。わたしの席から双眼鏡で紅子先輩を観てみたところ、紅のカラーコンタクトを着用されてるのが見えたす。原作でどうだったかまったく覚えてないけど、目が紅くてびっくりしたよ。ただ、この人はイイ人なのか悪い奴なのか、非常に微妙なところがあるので、今回のお話の中では、若干理解が難しいかも。これは原作の人形劇を観てないと、ちょっとわかりづらいかもなあ……とは思った。ただ、それでも紅子先輩の笑わせるクオリティは相変わらずお見事で、その軽妙さはやっぱり、リンセツア役は紅子先輩以外にはできないだろうと思わせるお見事な演じぶりでした。ちょっと歌が少なかったすね。ミュージカルと言えるかどうか、ギリギリぐらいの最小限の歌しかなかったのがちょっとだけ残念す。
 そして後半はショー『Killer Rouge 星秀☆煌紅』であります。このショーは、数カ月前、大劇場で上演されたものの再演なのだが、現在星組は2班に分かれているので、メンバー構成が変わって、内容もちょっとだけ、前回からは変更になっていた。例えば、明らかに台湾向けな中国語の歌が入ってたりしてたす。
 わたしが今回のショーで、一番目に留まったのは、新公主役を3回こなしている天華えま君(以下:ぴーすけ)だ。今回、ソロで歌うシーンが何回かあって、これって前回もあったっけ? と思いつつ、たぶんわたしはぴーすけ君のソロを聞くのは初めてじゃなかろうか? という気がした。そして、なんだよ、かなりイイじゃないですか。ぴーすけ君、結構美声なんすね。今、星組では売り出し中の若手カップル、極美慎くんと星蘭ひとみちゃんの二人は、別班で現在バウホール公演の稽古中なので、今回不参加なのだが、その分、やけにぴーすけ君が目立ってた印象す。
 あと、これは明確に前回なかったものだが、今回は、紅子先輩の恐らく完全アドリブな、「誘導係:紅子」コーナーがあった。しかも長い! 10分とは言わないまでも5分以上はあったすね。もうその笑わせ方はすごいよ。マジでこれも紅子先輩じゃないとできないだろうな……。これは、劇場の席の誘導係である「紅子」なるキャラに扮した紅子先輩が、後輩のあーちゃんや、こっちん演じる「礼子」をいじりまくるギャグコーナーで、客席を練り歩きながらお客さんへのダメ出しをしたり、あーちゃんを軽くパワハラしたり、相当笑えました。このコーナーって、2014年かそのあたりのタカスペのアレなんすかね? あの年のタカスペは、紅子先輩は病気休演になっちゃったんだよな……それでこっちんとあと誰だったかで、客席練り歩きながら演じてたのがあったけど、アレはバスガイドだったっけ……ちょっとBlu-ray探してみよう。
 とまあ、こんなところかな。もう書きたいことはないかな……。
 では最後に、毎回恒例の今回の「イケ台詞」を発表して終わりたいと思います。
  ※イケ台詞=わたしが「かーっ!! カッコええ!!」と思ったイケてる台詞のこと。
 「正しくあろうとしたことを、悔やむんじゃない!」
 今回は、ほぼ物語の主役と言ってもよさそうな、カイ兄貴こと七海ひろきさん演じるショウフカンのセリフを選びました。ヒロインへ向けたこのセリフ、実にカッコ良かったすね。わたしの中でのカイ兄貴株が爆上げですよ。今までこっちんばっかり注目していたけど、やっぱりカイ兄貴も最高すね!

 というわけで、結論。
 現在、日本青年館で上演している宝塚歌劇団星組公演『Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀/Killer Rouge 星秀☆煌紅』を観てきたのだが、なるほど、原作を知らなくても理解できるかな、という内容ではあった。もちろん、予習した方がイイとは思うけど、意外と大丈夫のような気がします。まあ、正直、わたしは虚淵氏の作品は数多く観たり読んだりしているけれど、いつもほぼ好みではないし、全くファンでもないので、ちょっとアレなのだが、ここまで完全な異世界ファンタジーを宝塚歌劇が上演するのも珍しいような気もする。でも、そのビジュアル再現力はやっぱりすごいですな、宝塚は。とりわけヒロイン演じるあーちゃんのコスプレ(?)は最強に可愛かったと思うし、こっちん演じる役も、すごいファイナルファンタジー的キャラビジュアルで、それがまたよく似合ってるから、これまたすごいよなあ、と大興奮でありました。そしてショーの『Killer Rouge』も大変キラキラであり、天華えま君のソロも聞けたのは収穫だったし、ギャグコーナーの紅子&礼子も最高でした。要するに、結論としては大変楽しめました。来月の台湾公演が楽しみですなあ! わたしは2泊でさっさと帰っちゃいますが、また、宝塚だけじゃなく、日本公開される前の映画を観まくってこようと存じます。以上。

↓ これ、日本は12月公開、だけど、たぶんわたしが台湾に行く頃は台湾では公開されてると思うので、観てきます! あと、たぶん日本では2月公開の『FIRST MAN』も観られる……はず! 台湾は、大抵US本国と同時公開なのさ!


 わたしが初めて宝塚歌劇を体験したのが2010年2月。あれから8年が経過し、わたしもヅカファン的に言うと「新公学年」を卒業し、ムラ遠征もソロで行えるようになり、お気に入りのジェンヌのファンクラブに入ってお茶会に参加するなど、まあ、ヅカ道における黒帯を取得したかなぐらいの経験を得てきた。
 そんなわたしが一番応援しているのが星組なのだが、よりによってイチオシの星組公演なのに、現在、東京宝塚劇場で行われている公演をのチケットがどういうわけかまるで取れず、ファンクラブ取次もお断りが入り、マズイ、これはマジで観られないのか? と若干焦っていたところ、わたしをヅカ道へ導いてくれた偉大なるヅカ師匠の美しいお姉さまから連絡が入り、チケットが1枚あるのだけれど、あなた、ご予定はいかがかしら? とお誘いを受けた。まったくもってナイスタイミングであり、わたしとしては即、押忍! 喜んでお供させていただきます! チケット全滅で困ってたんす! と返事をし、無事に昨日、観ることができたのである。はーーーホント助かった。師匠、マジあざっす!
 というわけで、わたしが昨日、日比谷の東京宝塚劇場で観たのが、我が星組公演『ANOTHER WORLD / Killer Rouge』である。落語原作の和物ミュージカルと、キラッキララキラッ!キラールージュ!とノリノリ&キラキラなショーの2本立てだ。
 結論から言うと、まあかなりトンデモストーリーな『ANOTHER WORLD』は最高に笑えて楽しめたし、ショーはもう大変なパワーで圧倒され、大変楽しめたのである。なんつうか、アレっすね、今の星組TOPスターである紅ゆずるさん(以下:紅子先輩)でないと出来ない作品だったといえるような気がしますな。最高でした。

 まずは和物ミュージカル『ANOTHER WORLD』である。これは落語噺「地獄八景亡者戯」などを原作?として作られたオリジナル作品だそうで、まあ、とにかくトンデモない、笑えるお話であった。ざっと話をまとめると、主人公の康次郎は、大阪の両替商の若旦那なのだが、とある女子にひとめぼれし、その女子、お澄もまた康次郎に憎からぬ思いを抱いていたものの、なんと康次郎は「恋煩い」で死亡、はっと目が覚めるとそこは「あの世」であった。そしてそのお相手の女子も同じく恋煩いであの世に来ているらしく、現世での知り合いや、あの世で知り合った江戸の米問屋の若旦那、徳三郎たちとともに、お澄を探す旅に出る。かくして無事にあの世で再び巡り合った康次郎とお澄だったが、二人の恋路の前には閻魔大王さまが立ちふさがり、スケベな閻魔大王さまはお澄に惚れてしまい、康次郎に地獄行きの沙汰を下してしまい――!? てなお話で、まあ要するにかなりとんでもない、笑える物語であった。開幕は、暗転から拍子木がちょーーんと鳴り、パッと明かりがつくとキャスト勢ぞろい、といういわゆる「チョンパ」であり、その絢爛な絵面も見どころの一つであろう。
 で。こういうトンデモ喜劇は、ちょっと他の組ではできないんじゃないかな……という気さえするが、わが星組の紅子先輩は、現在の宝塚歌劇団の各組TOPスターの中では、「最強コメディエンヌ」であることはおそらく誰しも認めるところであろう。まさしく今回は紅子先輩の本領発揮、まあ楽しそうに演じておられ、観ているわたしも最高に楽しめたのであります。というわけで、軽くキャラ紹介と、わたし的に、お、と思った方々を紹介しておこう。
 ◆康次郎:主人公。演じたのは前出の通り紅子先輩。大坂人なのだが、いわゆる「はんなり系」上方人で、現代のわれわれが思い浮かべるいわゆるコテコテ系大阪人とは違う。そしておっそろしくポジティブだし、ふざけるところはふざけ、決めるところは決めるその様は、本当に紅子先輩にぴったりであったと思う。最高でした。
 ◆お澄:ヒロイン。康次郎への恋煩いで死亡w。あの世の「美人館」なるショーパブ?の看板女優?に抜擢されているところで康次郎と再会し、夫婦に。演じたのは勿論TOP娘役の綺咲愛里ちゃん(以下:あーちゃん)。あーちゃんに対しては何かと批判的な意見を見かけるけれど、わたしは大好きですね。可愛いし。その意外な低音ボイスも大変魅力的。以前は、やや幼児体形かと思ってたけど、なんかちょっと痩せて、顔も尖ってきたし体もメリハリボディーになってきましたな。その輝きはまさしくヒロインですよ。今回もとてもかわいくて最高でした。
 ◆徳三郎:江戸のモテモテ若旦那でイイ人。現世であらゆる遊びを堪能し、あの世での楽しみを求め、フグの毒を喰らって死亡。すげえw 演じたのは、わたしが一番応援している礼真琴さま(以下:こっちん)。こっちん自身、江戸川区出身ということで東京人なわけだが、やはり今回のいなせな江戸人としての江戸弁は苦戦したとおっしゃられてましたな。でもまあやっぱりカッコ良く、そしてこっちん最大の武器である歌も、ダントツに光ってましたね。いやあ、マジこっちんは最高です。
 ◆初音:あの世(冥途)の三途の川ほとりにあるお茶屋「めいどかふぇ」の看板娘。康次郎一行の話を聞いて、仲間に。可愛いのに超毒舌というか、ハード系ツッコミ女子。演じたのは、星組娘役でナンバーワン歌ウマ&芝居上手だとわたしが思っている有沙瞳ちゃん(以下:くらっち)。くらっちは元々三重県人か。今回は関西弁であったけど、なんか違和感なかったすな。今回のようなアグレッシブな元気娘な役は初めて見たような気がする。やっぱりくらっちはイイすねえ! 最高です。
 ◆艶治:閻魔大王の妾で「奪衣婆」という役職をつとめていたが、なんと実は虞美人であることが判明。演じたのは音波みのりさん(以下:はるこさん)。出番は少ないけれど、出てきたとたんにオーラが違うし、歌も超ウマいすねえ、やっぱり。今や星組ではすっかり上級生のベテランとなったはるこさん。抜群だったすね。最高です。
 ◆貧乏神:あの世で観光案内をしていたところで康次郎一行と出会い、仲間に。極楽へ行き、福の神になりたい夢がある。演じたのは華形ひかるさん(以下:みつるさん)。みつるさんも85期(=柚希礼音さんakaちえちゃんと同期)、花組から専科に異動になったベテランだけど、存在感たっぷりでした。そして「貧ちゃん!」と呼ばれるのは懐かしいというセリフがあったけど、これはかつて『蒲田行進曲』でヤスを演じて「銀ちゃ~ん」をやっていたからなんすね。これは師匠に解説してもらって初めて知ったっす。師匠あざっす!
 ◆阿漕:あの世のショーパブ美人館の女性オーナー。康次郎一行に合流。演じたのは93期の夢妃杏瑠さん。やっぱりベテランの貫禄は一味違いますな。
 ◆喜六:康次郎の現世での知り合いの男子。コイツは5日前に捌いた鯖をアテに酒を飲んでいたら、その鯖が腐ってて?見事食中毒死した残念系若者。演じたのは、ひろきのお兄様でお馴染みのかいちゃんこと七海ひろきさん。かいちゃんは宙組から星組に来てもう3年か……すっかり星組には欠かせない存在ですよ。素顔のかいちゃんはキリッとした大変な美人女子ですが、とにかく整ったお顔が美しいお兄様ですな。かいちゃんは茨城出身なので関西弁は苦戦したとのこと。わたし的には全く問題ナシ、最高でした。
 ◆赤鬼赤太郎:閻魔大王配下の赤鬼軍団軍団長。演じたのは、躍進著しい瀬央ゆりあさん(以下:せおっち)。我が愛しのこっちんと同期のせおっちは、やっぱり去年の『阿弖流為』あたりから一皮むけましたねえ。大変良いと思います。最高です。
 ◆桃太郎:あの世で、閻魔大王率いる鬼軍団と対抗すべく、康次郎たちが助っ人を頼む中の一人。ほぼ出番はないのだが、やけに美形で、お、誰だろ? とすぐにわからなかったけれど、この桃太郎を演じている彼こそが、星組の期待の若手、極美慎くんですよ! ごめんよ……極くん推しとか以前書いたくせに、すぐわからなくて……でも今度こそ顔を覚えたので、次からは大丈夫と思いたい。
 とまあこんなところか。まあ、とにかく笑えて楽しい作品でありました。
 そして後半はショー『Killer Rouge』であります。
Killerrouge
 うお、写真撮るのが下手すぎる! あまりにキラキラなので、思いっきり光があふれてる……こりゃアカンわ。
 で、このショーは、秋の台湾公演に持っていく作品だからなのか、上記写真のようなタイトルロゴのオープニングであります。紅子先輩の名の通り、テーマは「紅(Rouge)」。星組のテーマカラーは青系なのだが、まあ今回はとにかく赤系の衣装で占められ、ある意味新鮮というか、大変にキラキラしている。このショーでは、もちろん紅子先輩を筆頭に、あーちゃんは可愛いし、こっちんは歌もダンスも最高に輝いており、わたしとしてはもう大満足であります。
 わたしは基本的にショーの時は、若いこれからの生徒をチェックするのがお約束なのだが、若手はソロ曲がまずないため、そのダンスのキレをチェックするのがメインとなる。今回、ダンスがとてもキレていたのは、やっぱり筆頭はこっちんであり、そしてくらっちも、ダンスもイケてますねえ! こっちんがTOPとなる時、その隣にいるのがくらっちだったら最高なのだが、どうなるかなあ……。こっちんは歌もダンスも芝居も見事な優等生だが、くらっちも、歌・芝居・そしてダンスも極めてレベルが高いすな。あと、どうしても名前が分からないのだが……ロケットに一人、すげえ美人がいたんすよね……アレは誰だったのだろうか……背が高かったから男役だと思うのだが……たぶん咲城けいくんか草薙稀月くんだと思うのだが、分からんす。そしてわたしが応援している新公ヒロイン星蘭ひとみちゃんや宙からやってきた華雪りらちゃんは、今回はあまり目立っていなかったけれど、相変わらず可愛かったす。
 まあ、この『Killer Rouge』は、わたしは9月に青年館で、そして10月に台北で再び見る機会があるので、その時もう一度チェックをしたいと思います。そうです。わたくし、秋は台湾へ行きます! 台湾子会社の知り合いがチケットを確保してくれたので! 行くつもりはなかったのに、チケット用意しときます! と連絡が来ちゃったので! 頼んでないのに! ありがとう! 楽しみにしてます!
 とまあ、こんなところかな。もう書きたいことはないかな……。
 では最後に、毎回恒例の今回の「イケ台詞」を発表して終わりたいと思います。
  ※イケ台詞=わたしが「かーっ!! カッコええ!!」と思ったイケてる台詞のこと。
 「江戸っ子は気が短けぇんだ! さあ、行くぜッ! (そして歌があってもう一度) 行くぜッ!」
 今回は、かなり冒頭で物語にあまり関係ないんだけど、こっちんが言うこの「行くぜッ!」がウルトラカッコ良かったすね。こっちんマジ最高す!

 というわけで、結論。
 宝塚歌劇団の中でわたしが一番応援している星組公演が現在日比谷の東京宝塚劇場で絶賛上演中であるが、どういうわけかチケットが全然取れず、これはマズい、と思っていたところ、わたしのヅカ師匠に誘われて観に行くことができた。そしてミュージカル『ANOTHER WORLD』は落語原作の和物喜劇なわけだが、最強コメディエンヌたる星組TOPスター紅ゆずるさんにピッタリの、笑える楽しい作品で、結構声に出して笑っちゃいました。娘TOPの綺咲愛里さんも、相変わらずかわいらしく、時に低い声で毒を吐く姿も実にあーちゃんらしくて、とても良いと思います。そしてもちろん、わたしが一番応援する礼真琴さんは、姿もカッコ良く、歌もしびれるうまさで、ダンスのキレも抜群と全く文句のつけようのないお見事なステージングでありました。こっちんがTOPになれるのは、来年の暮ぐらいすかねえ……どうでしょうなあ……そしてその時一緒にTOPを張る娘役は誰になるんだろうなあ……大変楽しみであります。そして秋は台湾で会いましょう! そちらも楽しみっす。以上。

↓落語は全く観に行ったことはないけれど、一回行ってみるべきかもな……。

 わたしが宝塚歌劇団で最も応援しているのが星組であることは、もはや何度もこのBlogに書いていることだが、先週より東京宝塚劇場では、まさにその星組公演が始まり、わたしも昨日の夜の回を会社帰りに観劇してきた。一人で。何故ソロ観劇となったかというと、ファンクラブ取次で入手したチケットだからであり、なぜいつものように週末ではなく平日の夜の回かというと、この週末にファンクラブの集いがあるので、それまでに早く観たておきたかったからだ。恐らく、これらの理由は、ヅカ道に興味のない人には全く意味不明の理由だと思うが、ヅカ道中級者以上ならば理解できる理由であろうと思う。
 というわけで、現在東京宝塚劇場で公演中の演目は、ミュージカルの『ベルリン、わが愛』という作品と『Bouquet de TAKARAZUKA』というレビューショーの2本立てである。ズバリ結論を、若干偉そうな上から目線で申し上げると、まあまあ、面白かったかな、という感じである。とはいえ、見どころは多く、わたしとしては十分満足な一夜であった。

 さてと。まずはミュージカル『ベルリン、わが愛』の物語を簡単にまとめると、時は1920年代後半(30年代前半か?)、場所はベルリン、である。ベルリンでは映画産業も盛んで、既にハリウッドではトーキーが主流になりつつある中、ベルリンでは依然としてサイレント映画ばかりで、物語の冒頭はかのフリッツ・ラング監督によるSF映画の古典として知られる『METROPOLIS』のプレミア上映会から始まる。しかし『METROPOLIS』はその難解さとSFというジャンル的な面で観客の支持を得られず、製作した映画会社たるUFA(ウーファ)は莫大な製作費返済のために、経営危機に陥ってしまう。もっと観客に受ける、明るく楽しい作品、そして安い製作費で作れる映画。そんなUFAが求める映画を、オレが作る!と立候補したのはスタジオの助監督、テオであった。テオはまず、ベルリン映画界では初のトーキーに挑戦することを決意、そして新人役者を起用し、脚本には友人で児童文学作家のエーリッヒ・ケストナーを起用するなど金のかからないやり方で映画を撮ろうと奮闘する。そして、やけに押しの強いレビューショーダンサーだったレニ・リーフェンシュタールを起用しつつも、レニの紹介でやってきた若干地味っ娘のジルも端役に起用し、結果的に映画は大ヒットとなる。しかし、単発のヒットで会社の経営状態が回復するものでなく、スタジオはナチスの息のかかった投資家フーゲンベルク(後のナチス内閣に入閣する大物。ただし史実ではどうやらナチ独裁に反対したほぼ唯一の高官だったようで、戦後も無罪となった人だそうです)に売却され、いわゆる愛国的作品を取るよう強要されてしまう。さらに、ジルの清楚で美しい姿に魅了された、ナチス宣伝大臣ゲッペルスの横やりもあって、既にぞっこんLOVEな関係にあったテオとジルは―――てな物語であった。
 というわけで、かなり多くの実在の人物の登場する作品で、ドイツ文学で修論を書いた歴史好きのわたしとしては、結構、お、と思うような物語であった。ただ、ナチスの扱いは時代的にちょっと交錯しているような印象もあって、『METROPOLICE』のプレミア上映会は1927年だったらしく、その辺りだとまだナチスは政権を取っておらず、ゲッペルスの権力やハーケンクロイツも、劇中で示されたような権勢はなかったと思う。ま、とりあえずそんな細けえことはどうでもいいすかね。
 で。わたしとしては、当然一番注目していたのは、エーリッヒ・ケストナーを演じる礼真琴さん(以下:こっちん)である。こっちん大ファンを公言しているわたしとしては当然なのだが、今回こっちんは、若干出番が少なかったような気がするが、久しぶりにいい人の役だし、ちゃんとソロ曲もあって、こっちんの最強の武器である歌声も堪能でき、わたしとしては確かな満足だ。そして今回わたしが一番グッと来たのは、こっちん演じるエーリッヒの恋人ルイーゼロッテ(←この人も実在の人。ケストナーの代表作の一つ「二人のロッテ」の名前の由来の人)を演じた有沙瞳ちゃん(以下:くらっち)であろう。大変可憐で、おまけになんか最近はオーラが強くなってきたというか、舞台上の輝き、存在感が増してきましたなあ。大変良いと思います。この、こっちん&くらっちのペアは今後ますますの活躍をしてくれそうで大変楽しみですな。
 そしてもちろん、星組のTOPコンビ、紅ゆずるさん(以下:紅子先輩)と綺咲愛里ちゃん(以下:あーちゃん)も大変美しかったのは間違いない。このTOPコンビは歌が弱点と言われているような気もするしわたしも実際そうだと思っているが、なんかですね、わたしはもう慣れてきました。紅子先輩は歌はともかく芝居はとても良かったすね。あーちゃんも、わたしはあーちゃんの意外な低音ボイスが大好きなので、許せますな。これであーちゃんが超歌ウマだったら……と思わなくもないけど、まあ、やっぱりTOPコンビとして絵になりますよ。大変美しかったと思う。
 そのほか、専科に移って初めての大劇場公演?となった凪七瑠海さん(以下:カチャ)が助っ人として、本作ではゲッペルスをシブく演じてくれたし、UFAのプロデューサーを演じた七海ひろきさん(以下:かいちゃん)も相変わらず美しくカッコイイし、新人男優のちょっと調子のいい男を演じた瀬央ゆりあさん(以下:せおっち)も元気で良かったすね。星組組長である万里柚美さん(以下:ゆず長)も、若干訳アリな酒場の女店主を美しくかつ大人な魅力で魅せてくれましたな。
 まあ、物語としては、エンディングは意外とあっさりと、かつ美しく終わってしまって、若干、よくナチスからあんな簡単に逃げられたな、と驚いたけれど、This is TAKARAZUKA、ということで野暮なツッコミはやめておこうと思います。ま、面白かったす。
 で、後半は「タカラヅカレビュー90周年」と題されたショー『Bouquet de TAKARAZUKA』である。
星組20171128
 うわあ、我ながらへったくそな写真! 本物はとてもきれいです。
 わたしは、ショーにおいては、いつもお気に入りのジェンヌを双眼鏡で探して愛でるのが恒例であり、こと、わたしが一番推している星組においては、一番大好きなこっちんを観るのは勿論として、現在わたしが星組においてこっちんの次に応援している星蘭ひとみちゃん(以下:せーらちゃん)を探し、見つけたら追う、というのがお約束である。見つけるとですね、あ! いた! とか、嬉しくなるんすよね。せーらちゃんは101期生であり、入団3年目になるのかな。娘役としては、3年目だとそろそろいわゆる「路線」に乗るかどうかの時期であり大切な時期だ。そして、せーらちゃんは本公演で早くも新人公演ヒロインに抜擢されており、前作『スカーレット・ピンパーネル』でのルイ・シャルル役への抜擢も踏まえ、わたしとしてはどうやら無事に路線に乗ったような気がして大変うれしく思う。
 ※解説:「路線」=将来TOPになる道筋のこと。「新人公演」=宝塚歌劇団の大劇場公演は、約1カ月の公演中に1回だけ、入団7年目までの生徒のみで演じられる公演があって、その「新人公演」の主役/ヒロインに抜擢されるかどうかが重要な「路線」なのであります。以上解説終了。
 まあ、こっちんのカッコ良さと歌の素晴らしさ、そしてダンスのキレの美しさに関しては、もはや書くまでもなく明らかであろう。こっちんがTOPに登りつめる日が待ち遠しいですなあ。ただまだまだ、完璧優等生と言われるこっちんも勉強することがいっぱいあると思うので、紅子先輩の背中をしっかり見つめて精進してもらいたいと思います。もう、わたし、完全にお父さん目線ですわ。そして紅子先輩も、開幕はいきなりブランコで舞台の上に現れてびっくりであったけれど、やっぱり手足の長さ・細さはすごいすね。あーちゃんとのコンビも磨きがかかってますな。そしてあーちゃんも、当然かもしれないけどどんどん舞台上の輝きが増してますよ。大変お綺麗で、実際のところあーちゃんはとてもかわいいと思います。そしてくらっちも、やっぱりいいですなあ。
 で、わたしが推しているせーらちゃんは、ちょっと背が高めか? と昨日思ったけれど、「おとめ」によれば、あーちゃんと同じ身長163cmだそうで、目の錯覚?だったようだ。たぶん、とてもスリムでほっそりしていて、おまけに超小顔だから背が高いように見えたのではなかろうか。ちなみに、あーちゃんは、わたし好みのちょうどいい感じにむっちりで、実に良いと思います。しかしせーらちゃんのソロ歌が聞きたいですなあ。歌ウマだと文句なしなのだが……ルイ・シャルルとして歌った「ひとかけらの勇気」は、そう悪くなかったと思うのだが……どうなんでしょうなあ。まあ、今後大変楽しみです。
 というわけで、毎度お馴染みの、「今回のイケ台詞」を発表して終わりたいと思います。
 ※イケ台詞=わたしが「かーっ!! カッコええ!!」と思ったイケてる台詞のこと。
 「ジル! 俺は君を守る! どんな未来が待ち受けていようと!
 「テオ……!」 と熱いキス。
 今回は、やっぱりラストシーンでしょうか。この後、世界は非情な世となり、テオとジルはパリ経由でハリウッドへ脱出したからいいけど、こっちん演じたケストナーは、反ナチを貫きながらも亡命せずドイツに残ったわけで、戦後、みんなは再会できたと思いたいすなあ……

 というわけで、結論。
 宝塚歌劇団でわたしが一番推している星組が、現在東京宝塚劇場で公演中である。その作品『ベルリン、わが愛』は若干地味?ながらも、ファンとしては確かな満足であり、わたしとしてはまあ面白かった、と結論付けたい。そしてレビューショー『Bouquet de TAKARAZUKA』も、相変わらずのキラキラであり、中には知っている曲も何曲かあってわたしは大変楽しめた。つーかですね、紅子先輩&あーちゃんのコンビは、わたしは結構好きです。歌が弱点と言われることもある二人だが、わたしはあーちゃんの低音ボイスが好きなので全然アリです。そして、こっちん&くらっちも、夏の『ATERUI』のときのように、今回も大変お似合いのコンビでありました。なお、ケストナーとルイーゼロッテは生涯共に暮らしたそうですが、生涯結婚はしなかったそうです。へえ~。そしてわたしが注目するせーらちゃんはとうとう新公ヒロインに抜擢され、大変うれしい限りであります。くそーーーどうしても新公のチケットが取れん! 今回はマジで観たかったよ……せーらちゃん、新公の舞台で持てる力をすべて出し切ってくれ! 応援してます! 以上。

↓ 「おとめ」とはこれのことです。ファン必携の基本書っす。
宝塚おとめ 2017年度版 (タカラヅカMOOK)
宝塚クリエイティブアーツ
2017-04-14

↓そしてケストナーでわたしが読んだことがあるのはこの3作品かな。
ふたりのロッテ (岩波少年文庫)
エーリヒ ケストナー
岩波書店
2006-06-16

飛ぶ教室 (岩波少年文庫)
エーリヒ ケストナー
岩波書店
2006-10-17

エーミールと探偵たち (岩波少年文庫 (018))
エーリヒ・ケストナー
岩波書店
2000-06-16

 わたしが宝塚歌劇を見始めるようになって7年が過ぎた。
 その経緯は、このBlog上において何度も書いているので、もう書かないが、わたしをヅカ道へ導いてくれた師匠がいて、大変お美しい方なのだが、 実はわたしは師匠とはこの7年間で1回しか一緒に観に行ったことがない。いつも、チケットを手配してくれるやり取りだけで、お互い会社が別々になってからは、お会いすることすら年に数回になってしまった。
 そんな師匠と2か月ほど前、こんなメッセージのやり取りをした。
【師 匠】そろそろあなたの一番好きな星組ね。来週までに希望日時を連絡なさい。
【わたし】押忍!ごっつあんです!いつも本当に有難うございます!承知つかまつりっす!
  <すぐにわたしのヅカ仲間の娘っ子ども×2&お姉さま×1に連絡し、日時を決定>
【わたし】押忍!いつも大変お世話になっております!それでは5月●日の11時の回でお願いします!
【師 匠】あら、そう、承知したわ。ところであなた、ムラに一人で観に行ってきたのよね?どうだった?
【わたし】押忍!ごっつあんです!最高でした!特に、オレのこっちん(※礼真琴さん。わたしが一番好きな人)の超絶なカッコよさにしびれたっす!最強に歌ウマっすね!
【師 匠】あら、さすがことちゃんね。期待しているわ。じゃああなた、わたし達が行くときもいらっしゃらなくて? チケットが1枚空きそうなの。あなたたちの希望日時より前だけどいかがかしら?
【わたし】押忍!ごっつあんです!もちろん参加させていただきます!
【師 匠】あら、よかった。会うのも久しぶりね。楽しみにしてるわ。
【わたし】押忍!ごっつあんです!オレも楽しみっす!
【師 匠】それではよろしくね。チケットは当日開演15分前に劇場前で。
【わたし】押忍!こっつあんです!よろしくお願いシャス!
 というわけで、3月に兵庫県宝塚市に鎮座する「宝塚大劇場」でのソロ観劇から約2カ月。いよいよ東京へやってきた宝塚歌劇団・星組公演『THE SCARLET PIMPERNEL~スカーレット・ピンパーネル』を火曜日の夜、観てきた。2回目となるので、今回は、わたしが一番応援している「こっちん」こと礼真琴さん演じる「ショーヴラン」について思ったことと、宝塚歌劇で頻繁に描かれる、フランス革命の頃の時代背景、それから関係作品について書き留めようと思う。ちょっと、フランスの歴史をおさらいしてみたい、とふと思ったのです。
ScaPim
 まず、今回は上手側ブロックの5列目ということで、非常にいい席だった。おまけに一番左の通路側であり、要するに、銀橋の両サイドにある階段の上手側・真正面というわけで、その位置は主人公がよく歌う場所であるため、もう大興奮の席であった。さすが師匠、半端ないす。ほんとありがたい限りだ。
 で。物語の舞台は、原作小説ではどうやら1792年の話らしいのだが(?)、Wikiによると1789年に端を発したフランス革命において「革命裁判所」が設置されたのは1793年3月であり、「公安委員会」も1793年4月から存在していたそうなので、まあ、その辺りのお話と思っておけばいいだろう。そしてその「革命裁判所」とは、「あらゆる反革命行動、自由、平等、統一の侵害」を裁く法廷であり、「公安委員会」は事実上の革命政府で、人民主権の名の下に権利行使に制限はなく、あらゆる行為は正当化できたそうだ。もちろん、「自由の確立のためには暴力が必要である」として暴力を肯定している。要するに、何でもアリの超ヤバイ存在と言っていいだろう。こういった存在は、現代の民主的な法治国家らしき国に住む我々からすれば、相当胡散臭いというか独裁にしか見えない。我々にお馴染みの独裁者としては、北の将軍様がいるが、まあ比較はできないにしても、とにかくその象徴というかTOPにいたロベスピエール氏が危ないお方ってことは間違いなさそうだ。もちろん、我々の日本だって、昔々は天下を取った奴による事実上の独裁(?)に近い政治形態だったと言えるかもしれないけど。
 本作『THE SCARLET PIMPERNEL』において、我が愛しのこっちんが演じたショーヴランという男は、まさにこの革命政府=公安委員会所属の男で、1幕後半にフランス革命政府全権委任大使としてイギリスへも渡るような存在なので、相当高位にあるのは間違いなかろう。物語としては、その権力を振りかざして主人公を追うわけで、要するに「悪役」である。しかし―――本当にショーヴラン氏は悪い奴なのか? つかむしろ相当かわいそうなんじゃね? と思い、せっせとその件を書こうとしているわたしなのである。

 それでは、以下にフランスの政権の流れをおさらいしてみよう。長いぞ~これは。
 ◆1789年:国王ルイ16世(ブルボン王朝=絶対王政=アンシャン・レジーム)が、三部会を招集。議題は、財政破たん寸前なので増税しますの件。そんな議題に対して、もちろん、唯一の納税者たる第3身分(平民)の怒り爆発、ビビった国王が軍隊出動要請、大暴動へ発展。この辺がまさしく『1789』で描かれたわけで、一部は『ナポレオン』でも描かれているのかな。で、国王、やむなく第3身分が作った国民議会を認定、平民中心で憲法作成に取り掛かるも、まだ主権者は国王であり、そんな平民の主導した法律や憲法なんて認めるか!とか言ってたら、ますます食料すらもなくなってきたパリ市民が大激怒、ベルサイユ宮殿にまで乗り込んできて、マジかよ!とベルサイユを捨てテュイルリー(一応パリ市内)へバックレる。そして一応、「フランス人権宣言」として知られる「人間と市民の権利の宣言」が憲法制定国民議会で採択される。ここでいう「市民」が本作で何度も出てくる「シトワイヤン(Cytoyen)」のこと。英語のCitizenってことかな。意味はちょっと違うけか。
 ◆1790年:この段階ではまだ立憲君主制(=イギリス型の、国王を擁し憲法による統治)を信じる人々が政治を支配。代表選手はミラボー(貴族ではあるけど第3身分代表)やラファイエット(この15年ぐらい前にアメリカに渡り義勇兵としてアメリカ独立戦争に参加。ジョージ・ワシントンとも親しい。アメリカの人権宣言をよく知る人で、第2身分でありながら第3身分の味方。フランス人権宣言の起草者)で、要するに彼らは一応、国王の存在は認めていたってことかな。そしてこの年、ラファイエット氏の発案で、いわゆるトリコロールの三色旗が革命のシンボルになる。
 ◆1791年:貴族は続々とフランスから国外へ亡命。折しもミラボーも亡くなり、いよいよヤバいと不安になったルイ16世は、妻のマリー・アントワネットの実家(=オーストリア・ハプスブルグ家)に逃げようと密かにパリ脱出、しようとしたところ(この時に脱出の手助けをしたのが「ベルばら」でお馴染みのスウェーデン貴族ハンス・アクセル・フォン・フェルゼン様!)、あっさりパリ市民に見つかり、あんた逃げる気かよ!ふざけんな!と取っ捕まる。
 一方妻の実家(オーストリア)は、うちの国にも革命の嵐が来たら超迷惑だし、万一うちの娘(とその旦那)の地位をどうにかするようなこと考えてんだったら、てめえ、戦争吹っ掛けるぞこの野郎! という脅し(=ピルニッツ宣言)を神聖ローマ帝国及びプロイセンと共同で革命政府に伝達。なお、Wikiによると、まったくのなんちゃって宣言のつもりだったらしいのだが、受け取った革命政府は、やっべえ!最後通牒キタ!とやおら慌てることに。結局、じゃあルイ16世はそのまま生かしといてやらあ、として、立憲君主制を認める「1791年憲法」が成立。
 ◆1792年:事態を読み間違えた革命政府は、うっかり自分からオーストリアに宣戦布告。世にいう「革命戦争」の始まり(1802年まで続くこの長い戦争で、軍人ナポレオンが着々と力をつけていく)。8月にはルイ16世一家を幽閉(=8月10日事件)。また、国内に侵入した敵を押し戻す活躍をした義勇兵の下層民階級(=サン・キュロット)たちの発言力増大。虐げられてきたサン・キュロットたちは、急進思想を応援。その急進思想のTOPランナーがジャコバン派であり、ロベスピエール。そして新しい議会「国民公会」が設置され「第一共和政」が樹立、王政廃止が正式に決定する。ちなみに現在のフランスは「第五共和国」です。もうひとつちなみに、この少し前から、海外のフランス領植民地では人権宣言の影響でムラ―トや黒人奴隷の反乱が相次ぎ大混乱にあった。それが、宝塚的に言うと『カリスタの海に抱かれて』の事件の背景。あ、あの話は正確には革命前夜の事件か。
 ◆1793年:第一共和政政府による革命裁判において、ルイ16世、ギロチンでとうとう処刑される。ついでに王妃マリー・アントワネットも同じく斬首(なお、この時国王死刑に賛成票を投じた人々は、後の王政復古期に粛清対象になって殺される)。パリ市民は浮かれて万歳だが、イギリスやスペインが本気で激怒、フランス侵攻開始。革命政府はヤバい、みなさん、戦いましょう!と兵員募集をするも、無責任な(?)市民は、えーやだよ、と拒否続出、あまつさえ、まだ残存していた王党派と共和派で大喧嘩が勃発、内乱に至ってテロ続発の大混乱。この対立は、基本的にずっと続き、ナポレオン没後の王政復古期(1814年~30年)の動乱として『レ・ミゼラブル』の第2幕でも描かれた。マリウスは共和派の学生さんですな。こういった、国内情勢の不安定さから、ジャコバン派=ロベスピエールは6月に権力を掌握、8月に徴兵制を敷き、独裁政治=恐怖政治=テロリズム、を開始する。Wikiに書いてあって驚いたけど、ロベスピエールさんは、人類史上初のテロリスト(恐怖政治家)だそうです。へえ~。
 
 で、この後の展開はもう駆け足でいいかな。
 この翌年の1794年7月、ロベスピエール氏はあっさり失脚、テルミドール反動と世に知られるクーデターで逮捕、翌日にはギロチンの刃の露と消えたわけですな。しかし、王様を殺し、さらにはそのあとの恐怖政治も倒し、パリ市民はやれやれやっと落ち着いたぜ、となるはずが、当然そんなことにはならない。いわゆる中間層の市民(=ブルジョアジー)に国家を運営するノウハウはないわけで、1795年には国民公会は解散、テルミドール派(=ロベスピエールをぶっ殺した連中)が総裁政府を開き、新しい憲法を制定するが王党派・革命派の争いは収まらないし、外国との戦争も終わらず、ずるずると不安定な国内状況が続く。この国内の動乱を抑えるためにパリに大砲を持ち込んだのが若きナポレオンですな。これはまさしく、柚希礼音さん(通称:ちえちゃん)主演の「ナポレオン」で描かれたアレですな。この功績で一気にナポレオン人気が高まり、1799年のクーデターでまんまとナポレオンが政権奪取に成功、統領政府を樹立し、かくして1804年、皇帝に就任し、第1帝政時代となるわけです。
 その後、皇帝ナポレオンは1814年に失脚し、フランスは、ウィーン会議による周辺諸国からのゴリ押しで再びブルボン家の生き残り、ルイ18世を王に戴き、王政へ逆戻り。これがいわゆる「王政復古」ですな。ちなみにルイ18世は、ギロチンでぶっ殺されたルイ16世の弟です。こいつが情けない奴で、『THE SCARLET PIMPERNEL』にも出てくるキーキャラのルイ・シャルル(=ルイ16世の息子)が幽閉されているときは、自分だけさっさと亡命して何もしなかったし、いやあ、ルイ17世と名乗っていいのはルイ・シャルル王太子殿下だけに決まってるじゃないですか、とか抜かしていて、ルイ・シャルルが死んだと聞くや、オレがルイ18世です、と名乗って、ロシアにバックレる。そしてナポレオンがロシアに攻めてくると聞けばさっさとイギリスに逃げ、そしてナポレオンが失脚したところでまたしゃしゃり出てきて、王様然とし、ナポレオンがエルバ島から復活して100日天下を奪うと、これまたさっさとバックレて逃亡、しかしナポレオンが1815年にワーテルローで完敗すると、再びフランスに戻ってきてちゃっかり王座に就く。なお、こいつはWikiによると、肥満からくる痛風が悪化して1824年に死去。また、これまたWikiによると、宝塚版『ナポレオン』で北翔海莉さん(通称:みっちゃん)が演じて最高にカッコ良かったことでおなじみの、フランス外務大臣タレーランの言葉によると、「ルイ18世はおよそこの世で知る限り、きわめつきの嘘つきである。1814年以来、私が王と初対面の折りに感じた失望は、とても口では言い表せない。……私がルイ18世に見たものは、いつもエゴイズム、鈍感、享楽家、恩知らず、といったところだ」だそうです。
 そしてこのブルボン朝はルイ18世が1824年に死んだあと、弟(=シャルル10世。つまりこいつもルイ16世の弟で、革命時はロンドンに亡命していた→コイツが『1789』の悪役であるアルトワ伯です!)に引き継がれ、こいつがまたも反動的な王政を敷いて、1830年の七月革命でオーストリアに逃亡・亡命し表舞台から退場する。
 変わって王座に就いたオルレアン公ルイ・フィリップは、若き頃は自由主義に傾倒して革命にも参加した男で、自らが王座に座ると絶対王政を排して立憲君主制を敷くことにする。これが7月王政というやつですな。で、フランスでもやっと産業革命がはじまり、一方で帝国主義的な植民地経営もせっせと行って資本主義的発展を見せる。しかし、そうなると今度は労働者階級(=プロレタリアート)が生まれてしまい、ブルジョアどもともども、普通選挙制度を要求し始め、1832年の6月暴動を招く。この6月暴動が、まさしく『レ・ミゼラブル』で描かれるマリウスたちの戦いですな。まあ、暴動を起こした共和派は鎮圧されてしまうけれど、最終的には1848年の2月革命でオルレアン朝も打倒され、第2共和国が樹立、ルイ・ナポレオン(後のナポレオン3世)が大統領に選出される。この後は、1852年にナポレオン3世の即位(しかも国民投票で選ばれた!)による第2帝政がはじまるわけですが、この年代に何か覚えはないですか? そう、ドイツにお住いの美女、エリザベートさんがオーストリア皇帝フランツ・ヨーゼフ1世のもとにに嫁に行ったのが1853年ですな。はーーーやっとここまで来た。
 そして、フランスは1870年の普仏戦争でプロイセンにぼろ負け、パリ陥落&ナポレオン3世は捕虜に、という屈辱を食らい、以降、フランスという国には王様も皇帝も立つことがなくなると。それで第3共和国になるわけですが、これは第2次世界大戦後まで続き、ナチスの敗北でフランスが主権回復、1946年の新憲法公布で第4共和国が成立、そして1958年ドゴールのクーデターで新政府樹立、第5共和国となって現在まで続く、とまあそういうわけですな。

 はーーー疲れた。まとめるとこういうことかな?
 ◆1789年:ルイ16世(ブルボン朝)による絶対王政
 ◆1792年:ロベスピエール率いるジャコバン派による第1共和政樹立
 ◆1793年:ジャコバンの恐怖政治。ルイ16世&マリー・アントワネット斬首
 ◆1794年:テルミドール反動でロベスピエール失脚。総裁政府樹立。
 ◆1799年:ナポレオンのクーデターで統領政府樹立。
 ◆1804年:ナポレオン皇帝に就任、第1帝政の始まり
 ◆1814年:ナポレオン失脚、ルイ18世即位で王政復古
 (◆1815年ナポレオン百日天下で一瞬復帰)
 ◆1824年:ルイ18世死去、弟のシャルル10世即位
 ◆1830年:七月革命ルイ・フィリップが王座に(オルレアン朝・立憲君主制)
 ◆1832年:6月暴動。労働者階級の発生
 ◆1848年:2月革命でオルレアン朝打倒、第2共和政樹立、ルイ・ナポレオン大統領誕生
 ◆1852年:ルイ・ナポレオン、ナポレオン3世として皇帝に。第2帝政始まる
 ◆1870年:普仏戦争でぼろ負け、ナポレオン3世失脚、第3共和政スタート
 ◆1946年:第2次世界大戦終戦後、ドイツ支配からの解放、第4共和政スタート
 ◆1958年:ドゴールのクーデター発生、第5共和政始まる。そして現代まで継続中。
 なんというか……落ち着かない国ですなあ……しかしこれは、何もフランスだけの固有の問題ではない。どの国も多かれ少なかれ、支配者の変遷は経験してきたのが人類の歴史だろう。わたしがここまで延々とフランスの歴史をまとめて、自分で確認してみたかったことは、果たして一体、悪党は誰なんだということである。
 抑圧され、生命を蹂躙されれば、それに抗い、相手を打倒するのが人間の性だ。それは全く当然の成り行きだろう。しかし、問題はその後だ。自分を踏みつけてきた権力を打倒したはいい。けれど、その後どうなるか。どうやらフランスの歴史をたどると、結局自らも打倒され、代わって次の支配者が登場し、それもまた打倒され、と繰り返すことになる。実にむなしいというか悲しい連鎖だ。
 これは、一面では、失敗を学ばないということでもあろう。支配者としての器の問題である。しかし、何でもかんでもTOPにいる者個人に責任を転嫁していいのかという気も、一方ではする。ひどい言い方をすれば、名もなき一般市民の要求は尽きることがなく、ある意味何もしていないくせに文句ばかり言う、それが民衆の姿だと言っても言い過ぎではなかろう。
 そういう観点からすると、わたしは、どうしてもショーヴランという男が、悪党には思えないのだ。本作『THE SCARLET PIMPERNEL』を観ると、マルグリットという女子は、革命の時には付き合ってた元カレであるショーヴランを、ごくあっさり振るわけで、わたしとしては「そりゃあねえよ!」と思ってしまう。これは、わたしがモテないブサメンだから、ではなく、たぶん男なら誰でもそう思うのではなかろうか。また、主人公のイギリス貴族パーシーにしても、やっぱりどうもお気楽すぎて、ひとかけらの勇気をもってフランス貴族を救う、という姿はカッコイイかもしれないが、地元フランス市民からすれば、自分たちを散々搾取していた連中なわけで、外人は引っ込んでろ!と思われたっておかしくない。そして、わたしが大変気の毒に思うショーヴランという男こそ、実に真面目でまっとうに、自分の信じた正義を貫くわけで、その手法が暴力に訴えるものだとしても、その暴力は合法的に許されていたんだから、残念ながら誰も文句は言えないのではなかろうか。彼が追う「スカーレット・ピンパーネル団」こそ、フランス革命政府からすれば犯罪集団なわけで、わたしはショーヴランの行動は、まったく非難されるべきものではないと感じた。だから、もうちょっとパリ市民の心の変化が表現されていればなあ、と言う気がする。パリ市民は、冒頭から基本的には革命を支持してるんだから、彼らの視点からすれば、ショーブランこそ正義、と思っていたかもしれないし。ジャコバン派のやりすぎな行動に市民がだんだん引いていく様は、もっと描く必要があったような気がしてならない。
 ――と、以上が『THE SCARLET PIMPERNEL』という物語に対する、わたしの感想だ。
 まあですね、ここまで延々と書いてきてそれが結論かよ、と思われるかもしれないですが、要するにですねわたしが言いたいのは次のことです。
 ◆ショーヴランは悪くない!君は職務を全うしただけだし、君の信じる道を誠実に生きただけだよ。断じて君は悪党じゃないぞ! そして演じたこっちんは最強に歌ウマであり、本当に素晴らしかった。ムラで観た時と、若干歌い方が変わってたように思います。特に『鷹のように』のサビ部分。ムラの時は、やっぱり基本はちえちゃん風だったすね。今回東京で観たこっちんは、さらに進化してたと思います。
  ◆マルグリット……あなたちょっとヒドイよ!ちくしょう、せいぜい幸せとやらをかみしめるがいい!お幸せに!あばよ! としか、男なら言えないよもう。しかし、演じたあーちゃん(綺咲愛里ちゃん)は相当頑張ったと思います。以前書いた通り、わたしはあーちゃんの、ちょっとギャップのある大人な声が大好きです。ビジュアルも大変可愛いと存じます。
 ◆パーシーは……まあ、紅子(紅ゆずるさん)パーシーはこれでいいんでしょうな。ちょっと軽いのは紅子ならではということで、許します。ほんと。羽を背負った紅子に胸が熱くなりますわ。これからも応援します!

 というわけで、結論。
 いや、もう結論書いちゃったし。とにかくですね、ショーヴランはかなり可哀想で、そしてそんなショーヴランを演じたこっちんは最強に歌も芝居もカッコ良かった。終演後のパレードで、一番最初に歌うこっちんの「ひとかけらの勇気」は最高です。そしてダンスのキレもますます磨きがかかってますな。いやー、TOPに昇る日が何年後かわからないけど、その日が楽しみですな! 以上。

↓ 散々書いたフランス革命についてのわたしの記述は、結構適当です。ちゃんと勉強しようかな……。
フランス革命史〈上〉 (中公文庫)
ジュール ミシュレ
中央公論新社
2006-12





 というわけで、約1年ぶりのムラ遠征である。いまさらもう「ムラ遠征」ってなんぞ? なんて聞かないでいただきたい。東京に住む我々ヅカファンが、兵庫県宝塚市に存在する宝塚歌劇団の本拠地、宝塚大劇場へ公演を観に行くこと、それが「ムラ遠征」である。由来は知らないが、宝塚大劇場周辺をヅカファンは「ムラ」と呼んでいるわけだが、わたしが今回、一人でぶらっとムラ遠征したのは、わたしの愛する星組の2番手(とうとう2番手まで出世!!)スター、礼真琴さん(以下、こっちん、と略)の雄姿と歌声をこの目と耳に焼き付けるためである。5月まで待てば、東京公演が始まるのだが、それまで待てるわけねえだろうが! と半ばキレ気味に、朝6時の新幹線のぞみ号をぶっ飛ばして駆けつけたのである。ホントは昨日の初日に行きたかったけど、無理でした……。なお、もちろんいつも一緒に観劇に行くヅカ友のお姉さんたちも誘ったのだが、誰一人乗ってくれる人がいなかったので、ぼっち観劇&日帰りとなったのだが、ソロでの日帰りムラ巡礼をクリアしたわたしは、そろそろヅカ道の黒帯を取得したと言っていいのかもしれない。ま、まだまだ初段レベルですが、もはや素人じゃねえ、ぐらいすかね。朝6時ののぞみをぶっ飛ばして9時半ぐらい現遅着、そして現地15時ぐらい発で19時半には家に帰り着いた。ふーやれやれ。
 そして、今回の演目は、わたしにとっては大変思い入れのある作品『THE SCARLET PIMPERNEL~スカーレット・ピンパーネル』である。以前もこのBlogで書いた通り、わたしが宝塚歌劇を見るようになってから2本目に観た作品であり(その時は月組の公演)、また、その予習としてDVDで観た星組による初演は、わたしが宝塚歌劇にはまるきっかけとなった柚希礼音 さん(通称:ちえちゃん)が超絶にカッコイイ悪役を演じたことでもわたしにとっては忘れられない作品である。そして、そのちえちゃんが演じた悪役を、わが愛しのこっちんが演じることになり、わたしとしてはもう、まさしく居ても立っても居られないのである。ええと、今までのところで、なんか文句ありますか? ないすね? はい。じゃあ先に進めます。
 ところで。まったく今回の観劇には関係ないのだが、現在、というか主に先週、宝塚歌劇には大きなニュースが重なっていたのである。ズバリ言うと、各組のTOPスターが卒業したり新たにお披露目したりと顔ぶれが大きく変わった(変わる)のだ。
 まず、先週の月組公演を観に行った時も書いた通り、月組に続いて、愛する星組も、去年TOPスター北翔海莉さん(通称:みっちゃん)が惜しまれつつも卒業してしまい、新たなTOPスターとして、わたしも大好きな紅ゆずるさん(通称:紅子)が就任し、まさしく昨日初日を迎えた『スカーレット・ピンパーネル』で大劇場お披露目を果たした。大変めでたく、わたしも2日目の今日、観ることができて、もうとにかく超・感無量である。そしてその紅子と仲良しであったわれらがちえちゃんも、Instagramでその喜びを表明しており、星組イチオシのわたしとしては大変うれしい限りだ。

 そしてその紅子と同期の宙組TOPスター朝夏まなとさん(通称:まぁ様)が、先週わたしとしてはかなり電撃的に、次の公演での卒業を発表されたのだ。折しも先週宝塚大劇場にて、相手役の娘TOPである超美人の実咲凛音さん(通称:みりおん)の卒業を見送ったばかりのまぁ様。まさかこのタイミングで!? というのは激しくびっくりだったし、ならばみりおんもあと1公演残って、同時退団もあり得たのでは……と思った方も多いだろう。わたしもそう思ったが、まぁ様の卒業会見を見て、これで良かったんだな、と考えを改めた。同時だと、サヨナラショーはどうしても自分が主役になってしまうわけで、みりおん単独のサヨナラショーで見送ってあげたい、というまぁ様の気持ちは、尊重して余りあると思う。男前じゃあないですか! いつもは若干俺様キャラのまぁ様。はあ……淋しくなるなあ……。いずれにせよ、まぁ様の卒業はかなり多くの宝塚ファンが驚いた、大きなニュースであったに違いない。
 さらに、先週は雪組でも動きがあった。既に次の公演で卒業を発表している現在のTOPコンビだが、正式に次期TOPコンビとして、望海風斗さん(通称:だいもん)と、今年星組から異動したばかりの真彩希帆ちゃん(通称:まあやちゃん)の二人が発表されたのだ。まあ、だいもんに関しては誰がどう考えてもだいもん以外にTOPに立てる人材はいないと思ってたので驚きはないけれど、まあやちゃんに関しては、TOP娘役になれるよね、大丈夫だよね?と思っていた方が多いのではなかろうか。わたしは星組イチオシとしてまあやちゃんが雪組に異動してしまったことが残念だったけれど、でも、そうか、だいもんの相手になるのか……な? そうだよね? そうだと言ってくれ! とずっと心配だったので、正式発表されて大変うれしく思う。はーーよかったよかった。だいもんは現在の現役ジェンヌの中ではナンバーワンと言ってもいいほどの歌ウマだし、まあやちゃんも可愛くて歌ウマだし、大変お似合いのTOPコンビとなるであろうことは、おそらくヅカファンならば誰しも納得だろうと思う。
 しかし、これで来年からはすっかり様変わりするってことですなあ。。。まあ、経営面から見た場合、まさしくこのような「誰かひとりの人気」に頼ることがなく、きっちりと後進を育てて、常にファンを魅了するのが宝塚歌劇団という組織のすごいところであり、会社としての強さの秘訣、であることは間違いない。普通の会社でも、特定の「デキル」人に仕事が集中して、その人がいなくなったらガタガタになる、なんてのは大変良く見かける光景だが、それじゃあ経営としてはまったくダメなんですよ。
 以上、長~~い前振り終了。
 というわけで、新生・星組の『スカーレット・ピンパーネル』である。

 さて、何から書くかな……まず、観る前にわたしが思っていたことを書いておこう。わたしは、紅子のTOP就任はとてもうれしいし、紅子が大好きではあるのだが……ズバリ言って歌は今一つ、だと思っている。これは誰でもそう思っていると思うけれど、紅子の魅力はその軽妙なキャラと抜群のルックスでありコメディをやらせたら最強キャラではあるのだが、肝心の歌が……ちょっとアレなんすよね……なので、その点がやや心配、というのが一つ目。
 そしてもう一つは、逆に超絶に歌が上手い、愛しのこっちんは、大丈夫だろうか、という心配である。何が心配かというと、こっちんは、現在の各組の2番手スターとしては一番若く、そのプレッシャーがものすごいだろうな、という点と、もう一つは、演じる役が、こっちんが最も尊敬し憧れた先輩であるちえちゃん(礼真琴の「礼」は、柚希礼音さんから一文字もらった、というほど憧れていたそうです)がかつて2番手時代に演じて、もはや伝説と化している役だという点も、おそらくはこっちんのプレッシャーになっているだろう、という点である。
 でもわたしは、紅子にはいつも通りのびのびと楽しく美しく演じてくれればいいと思っていたし、こっちんも、この機会に殻を破って、ショーヴランという役をステップに暴れまくって、こっちんの持ち味である迫力ある歌で新たな伝説を作ってくれ! と思っていた。要するに、ひどく偉そうに心配しつつも、超期待していたのである。
 そして結論から言うと――まさしくわたしの期待は応えられた!と言っていい素晴らしい出来であったのである!!! もうほんと、胸が熱くなるわ……マジで、今日はうれしくて泣けそうになったよ。実のところ、『スカーレット・ピンパーネル』という作品は、冷静に考えると物語としては結構突っ込みどころが多くて、ラストの正体が表される場面は、えええっ!? と若干あんぐりとしてしまうようなお話である。しかし、この作品のわたしにとってのメインは数々の素晴らしい歌と、豪華な衣装に彩られたビジュアル表現にある。とにかく、歌がいい!のが『スカーレット・ピンパーネル』だ。以下、だらだら書いても仕方ないので箇条書きでまとめよう。
 ◆紅ゆずるパーシーは最高だった!
 いやーーー紅子さん! 歌がすごく良かったですよ! もうほんと、失礼な心配をして申し訳ありませんでした! あなたの歌う「ひとかけらの勇気」は素晴らしかったです。わたしは紅子が新人公演で演じた時のパーシーを観てないのだが、今回の紅子パーシーは、普段は軽薄なチャラい貴族、だけど実は熱いハートを持つ正義感、という元々のキャラ通り、実に良かったです。注文を付けるとしたらやっぱりマルグリットとの感情の表現かなあ……実はわたし、いまいちよく分かんないんすよね……パーシーはマルグリットを愛しているのかどうかが。もちろん愛しているんだろうけど、今までの初演でも再演でも、そして今回も、どうもパーシーは明らかに、「マルグリットへの愛」<「正義感」のように見えるのだが、それが正しいのかよく分からないけれど、もうチョイ、パーシーの苦しみ的なものがあってもいいのではかなろうか? なんか、かなりクールなんすよね……。そのあたりが物語全体のあっさり感につながってるような気がしてならないです。まあ、その辺は小池修一郎先生に聞かないと分からないなあ……。
 ◆こっちん! すっげえカッコ良かったぞ!!
 そして悪役たるショーヴランを演じたこっちん、本当に素晴らしい歌でした。ショーヴランはソロ曲も多いし、感情がたぎってましたなあ……ホント素晴らしかったよ。今日は2階のB席だったので表情は双眼鏡でもあまり見えなかったけれど、東京ではいい席でガン見したいすね。きっと東京に来る頃にはさらに完成度は上がってるはずなので、今からとても楽しみだ。しっかし、本当にこっちんの歌声はカッコええですなあ! エンディングの一番最初に下手のセリから登場して歌う「ひとかけらの勇気」も実に良かったです。注文を付けるとしたら、もっともっともっと! 激しく体全体で怒りの感情を爆発させてほしいすね。もう、怒鳴るぐらいで。そもそも、ショーヴランは自分の信念に従って生きている男なので、別に悪党じゃないわけで、言ってみれば非常に不条理な立場なので、そういった不条理に対して怒り狂ってほしいっす。東京で待ってるよ!
 ◆あーちゃん! あなた完全にTOP娘の貫禄出てるじゃないの!
 今回、わたしが一番感じたのは綺咲愛里さん(通称:あーちゃん)の成長かもしれない。歌もいいし、ビジュアルも抜群だし、おまけにすごく貫禄があったぞ! いやホント素晴らしかった。あーちゃんの声って、その可愛らしいアイドル系はルックスからは想像できないような、落ち着いた大人な声なんだよな。ホントに素晴らしくて、あーちゃんと紅子のエンディングでのダンスも大変美しかったと思う。いやあ、以前、幼児体型なんてこと言ってすみませんでした。あーちゃんは今回のような豪華ドレスがすっげえ似合うと思います。男目線ではよく分からないのだが、ひょっとしてメイクが巧いのかな? 抜群の存在感でした。
 ◆かいちゃんロベスピエールとルイ・シャルルせーらちゃんもイイ!
 今回、今までの公演になかったロベスピエールの曲が追加になってて、演じた七海ひろきさん(通称:かいちゃん)の抜群のカッコよさが増量されてました。わたし的には、かいちゃんは宙組時代の『銀英伝』で演じたミッターマイヤー元帥(※ヅカ版銀英伝は序盤の頃の話なのでまだ元帥ではありません)がとても印象に残ってて、星組に来てくれた時はやったー!とうれしかった方ですが、これからも星組の貴重な戦力として紅子とこっちんを支えていただきたいと思う。実に正統派なイケメンなので、今後も頼りにしてますよ!
 そしてもう一人、最後に取り上げるのは101期生とまだ全然若い星蘭ひとみちゃん(通称:せーらちゃん)だ。わたしもせーらちゃんに関しては、母校の後輩ということもあって、我が星組の将来のヒロイン候補としてずっと注目していたのだが、今回はルイ・シャルルに抜擢され、役が付いたのは初めてかな? いつもわたしショーの時にせーらちゃんを探すのがお約束だったのだが、今回は台詞も歌もあって、うれしかったす。そして、やっぱり可愛いですなあ! ビジュアル的にも声も、大変可愛らしいと存じます。いつかTOP娘になれる日を待ってるぜ。応援してます!

 はーーー……疲れた……もう書き忘れたことはないかな、大丈夫かな……もちろん、ピンパーネル団のみんなも良かったし、マリー(アルマンの恋人)を演じた有沙瞳ちゃん(通称:くらっち)も良かった。くらっちは雪組から異動になったばかりで星組初出演だったけれど、とても光ってたよ。
 というわけで、毎度お馴染みの、「今回のイケ台詞」を発表して終わりたいと思います。
 ※イケ台詞=わたしが「かーっ!! カッコええ!!」と思った台詞のこと。
 「(オレを)愛したことはないというのか?」
 「ないわ!!」
 「ふん……せいぜい幸せとやらをかみしめるがいい!!

 今回は、ちょっとうろ覚えなので正確なセリフじゃないかも……。ショーヴランとマルグリットのやり取りですが、かつて愛していたと思っていたマルグリットに、ズバリ言われてほんと気の毒…… この、あーちゃんマルグリットによる「ないわ!!!」が今回わたしは一番グッときました。ちなみに、初演時のちえちゃんショーブランの時は、
 「演じるんだ! そして欺け! 弟のために!!
 という超カッコいいセリフに、わたしはもう大興奮しました。そんなちえちゃんショーヴランに、こっちんショーヴランは引けを取らないカッコ良さだったぜ!

  というわけで、もういいかげん結論。
 1年ぶりのムラ遠征を、単独かつ日帰りで敢行したわたしは、そろそろヅカ道初段に昇格した気分である。そして、待ちに待った紅子のTOPお披露目公演『スカーレット・ピンパーネル』は、期待通り素晴らしい出来であった。紅子、こっちん、あーちゃん。新たな立場で臨んだ初舞台は、とても今の星組を現した作品と言えるだろうと思う。もうすでに東京は2回観に行くことが決まってるので、約2か月後、東京で再び会えることを楽しみに待ちたい。確実に、さらに完成度は増しているだろうと思う。こっちん、もっともっと爆発させるんだ!応援してるぜ!!! 以上。

↓ 実は原作小説があります。今日、キャトルで買おうか20秒ぐらい悩んで買わなかったのだが、やっぱり読んでおくべきかもな……と今更後悔中。ま、いつでも買えるし……って思っちゃったオレのバカ!
紅はこべ (創元推理文庫 507-1)
バロネス・オルツィ
東京創元社
1970-05
 

 去年の2016年11月、わたしが愛してやまない宝塚歌劇団「星組」は、北翔海莉さん(通称:みっちゃん)という偉大なるTOPスターが19年の宝塚生活に別れを告げて卒業し、新たに、紅ゆずるさん(通称:さゆみちゃん、紅子)がTOPスターに就任することとなった。
 紅子は、みっちゃんの前のTOPスター、LEGENDこと柚希礼音さん(通称:ちえちゃん)の時代から星組を支えてきた素晴らしいジェンヌで、とりわけ悪役だったり、高田純次ばりのテキトー男をコミカルに演じるのが抜群に上手くて、当然わたしはずっと前から大ファンである。彼女はちえちゃん時代後期から2番手スターであったので、ちえちゃんの次にTOPになるのかと思っていたのだが、ちえちゃんが退団した2015年春に星組のTOPスターとなったのは、専科で活躍していたみっちゃんであった。そのときは、わたしは、えっ!? 紅子じゃないんだ、とちょっと驚いたのだが、みっちゃんの素晴らしいパフォーマンスは、LEGENDちえちゃんの去った星組を見事にまとめ上げ、その歌・芝居・ダンスともにそろった技術的な面と、持ち前の包容力というか素晴らしい人格で、星組生の規範となるべき見事なTOPスターとして、ある意味では紅子の最後の師匠として、さまざまなことを紅子に教えてくれたんだと思う。
 そしていよいよTOPとなった紅子。大劇場公演での正式お披露目公演はまだちょっと先だが、 昨日から東京国際フォーラムで始まった作品で、プレお披露目と相成ったのである。星組がイチオシのわたしとしては、当然のことながら、晴れて主演TOPスターとなった紅子の雄姿を見逃すわけにはいかない。というわけで、今日、有楽町に参上した次第である。
 作品のタイトルは『オーム・シャンティ・オーム』。なんと、インドの「ボリウッド映画」のまさかのミュージカル化である。うーむ、大劇場公演じゃないから、公式動画はないみたいだな……とりあえずポスター画像を貼っておこう。
omshanti
 わたしは、元の映画を観ていないので、正直どんな話なのか全く知らないまま、今日の観劇を迎えたのだが、わたしの勝手な想像では、おそらくボリウッドものということは、明るく楽しい作品で、歌って踊って大騒ぎ! 的なお話かと思っていた。
 とにかく、ちょっとお調子者の愉快な男を演じさせたら、現在の宝塚歌劇団においては、紅子がナンバーワンであろうと思う。だからきっと、そういう紅子に相応しいコメディなんだろうな、と思い込んでいたわけだが、結論から言うと全く違ってました。意外とダークな面もある、時空を超えたラブファンタジーであったのだ。
 物語は、冒頭に「30 Years ago」という文字が映るところから始まる。それを考えれば、想像がついてしかるべきだし、そもそも本作のサブタイトル「恋する輪廻」を踏まえれば、ははーん、とピンと来てもおかしくないのだが、わたしは愚かなことに全く気が付かなかった。そう、本作は、第1幕が30年前のお話、そして第2幕が「After 30 Years」と30年後のお話に変わるのだ(※正確に言うと1幕ラストで30年後に移る)。
 30年前――とある青年がうだつの上がらないエキストラ役者としてボリウッド映画のスタジオに出入りしていたが、彼は国民的映画スターの女優にぞっこんで、とあるきっかけで本人と知り合い、仲良くなる。しかし彼女には敏腕プロデューサーの彼氏がいて、手の届かない存在として健気に片思いを続けていたが、その女優の彼氏がとんでもないクソ野郎で、青年とスター女優は大きな悲劇に巻き込まれてしまう。そして時は流れ、30年後。とあるスターの誕生日。そしてそのスターは、30年前に悲劇に見舞われたあの青年に瓜二つであった――的なお話である。
 つまり、我らが紅子は、1幕と2幕で別人を演じる一人二役であり、そして、紅子と同時にTOP娘役に就任した綺咲愛里ちゃん(通称:あーちゃん)もまた、同じく一人二役で、1幕ではスター女優、2幕ではフツーの地方出身の女優志望の娘さん役であった。さらに、わたしがイチオシの礼真琴ちゃん(通称:ことちゃん。わたしは勝手にこっちんと呼んでます)が、その問題のクソ野郎プロデューサー役であった。
 というわけで、見どころはその二役ぶりと、愛するこっちんの悪党ぶりなわけだが、結論から言うと実に素晴らしかった。まず、紅子は、随所にいつものテキトー男ばりの笑いを見せてくれつつも、かなり真面目なシーンもあり、また、歌も非常に良かったと思う。そして、とにかく紅子は、手足が細くて長い、ある意味2次元キャラを具現化したような素晴らしくスタイルがいい人なので、ダンスもとても美しい。ボリウッド的なダンスも良かったすねえ。そして、とりわけ2幕のキャラでは、わたしの目にはひじょーーーに、ちえちゃんに似ているように思えた。メイクと髪型が、なんかすっげえちえちゃんに似ているように思えたのだが、そう思ったのはわたしだけだろうか? 声や手足の長さは明らかに紅子だし、歌も紅子に間違いないのだが、今回の2幕の若干黒塗りなメイクが非常にちえちゃんっぽかったのがわたしとしては今日一番印象に残った。特にアイメイクと唇が超そっくり、に見えた。ちえちゃんと一番仲の良かった紅子。メイクもちえちゃんに習ったりしてたのかなあ。今までそんなことを感じたことは一度もなかったけど、今回のメイクははマジでちえちゃんに似てると思いました。
 そしてあーちゃんも、やっぱりビジュアルはいいすねえ……とってもかわいい。チョイ垂れ目なのが特徴的な顔で、当然、星組イチオシのわたしは、あーちゃんのことは以前からよく知っているつもりだけれど、1幕では役に合わせた落ち着いた低い声での芝居で、あーちゃんってこんなに声が低い娘さんだっけ? と今更ながら認識を新たにした。歌も全く問題なし。これまた、歌こんなにうまかったけ、と実に失礼なことを思った。前TOPの妃海風ちゃん(通称:風ちゃん)が抜群に歌も芝居もダンスも上手い方だったので、その陰に隠れていたような印象だけれど、やっぱりTOPになるだけの技量は身につけているわけで、今後はあーちゃんもちゃんと応援していきたいと思う。いやはや、マジで可愛かったすね。なんだろうな、風ちゃんはとにかく華奢で、それなのに歌もダンスもパワフルというギャップ萌えがあったように思うけれど、あーちゃんは、華奢、には見えないすね。なんというか……ウエストのくびれがないというか、要するに、男目線で言わせていただくと、大変失礼ながら幼児体型と言っていいんじゃないかな……。だが、それがイイ!! わけです。実にイイですね。
 問題は、愛しのこっちんですよ。まずですね……出番が少ない!! のがわたしとしては超残念。そして……キャラがですね……共感しようのないクソ野郎なんですよね……悪役でも、きちんと自分のルールをもっていて、それが主人公と相いれないために敵対し、その自らの美学によって主人公に負ける、というような悪役であれば、共感できるしカッコイイわけで、時として主人公よりも人気が出ることだってあるわけですが、今回は……そういう点は全くない、純粋にクソ野郎だったのがこれまた超残念でした。例えば前作の『桜華に舞え!』でも、主人公の敵役だったこっちんですが、あの時の「永輝」という役は実に美しくカッコよく、素晴らしいキャラであったけど、今回はなあ……でもまあ、こっちん最大の魅力である歌唱力ははやり抜群に光っていて、その点では大変満足です。しかし今回の歌いぶりからすると、次回のショーヴラン役は超超期待できそうですな。ショーヴランも主人公と敵対する役だけど、2009年の公演ではちえちゃんが超絶にカッコ良かったし、2010年の公演でわたしが観たみりお(=明日海りおさん)Ver,も大変良かった。ソロ曲も結構多い役なので、次のこっちん・ショーヴランは楽しみすぎてたまらないすね。東京に来るのが待ちきれないので、こいつはムラ遠征しねえとダメかもな……と、思っております。一人で行くしかねえかなあ……。
 というわけで、毎度お馴染みの、「今回のイケ台詞」を発表して終わりたいと思います。
 ※イケ台詞=わたしが「かーっ!! カッコええ!!」と思った台詞のこと。
 「今度こそ、すべて葬り去ってやる!! 今度こそ……!!
 今回は悩んで、こっちん演じるクソ野郎が発するセリフを選んでみました。状況的にはカッコ良くないのですが、このセリフを発するときのこっちんは、非常にカッコ良かったっす。はーーーマジでこっちん・ショーヴランが楽しみすぎる!!!

 というわけで、結論。
 満を持して、星組のTOPスターに就任した紅ゆずるさん。そのプレお披露目公演となる『オーム・シャンティ・オーム』は、ボリウッド映画を原作としているものの、意外とダークな部分もあるラブ・ファンタジーで大変驚いた。しかし、紅子はいつもの面白キャラを見せつつも、大変見事な歌とダンスと芝居を見せてくれ、大満足の作品であった。そして、同時に娘役TOPとなったあーちゃんも、大変かわいく歌も上手で、今後その幼児体型を愛でに劇場へ通おうと思います。そして! 我が愛しのこっちんは、次のショーヴラン役が楽しみすぎて期待は高まる一方であります!! 以上。

↓ これが原作というか、元の作品すね。ちょっと興味がありますな。2007年の作品だそうです。
恋する輪廻 オーム・シャンティ・オーム[Blu-ray]
シャー・ルク・カーン
マクザム
2013-09-27

 はあ……泣けた……もう何回も泣けた……みっちゃん……もう会えないのが淋しいっす……。
 というわけで、今日は3回目の観劇となる宝塚歌劇団星組公演『桜華に舞え/ロマンス!!』をTOHOシネマズ市川にてライブビューイングで観てきた。もう1回目の観劇の際に、このBlogに記した通り、もう泣けてたまらなかったわけであるが、おまけに今日をもって、星組TOPスター北翔海莉さん、通称みっちゃんは宝塚歌劇団を退団するわけで、そのラストデイ・千秋楽だったわけである。はーーー……思い出し泣きするわマジで……。
 しかし、それにしても本作『桜華に舞え』は、イケ台詞が多くて大変素晴らしかった。前回、1回目に観た時の記事では、恒例のイケ台詞の発表をしなかったのは、あまりに多すぎて選べなかったからだし、2回目を観た時はもうBlogを書けないほどグッと来てしまったのだが、今回は憶えているイケ台詞を備忘録として書きなぐってみよう。
 ※なお、「イケ台詞」とは、わたしがいつも宝塚歌劇の公演を観た後、かーーーカッコええ!! と心に残ったイケてる台詞のことです。 
 というわけで、まずは動画を貼って、主要キャラのイケ台詞をまとめておこう。

 ◆桐野利秋=中村半次郎:主人公。演じたのはもちろんのことTOPスターみっちゃん。本当にこの人の歌は素晴らしい。芝居もダンスも超一流。本当にもう、これが見納めかと思うと淋しいよ……。サヨナラショーも良かったですな。まさか、最後の曲に、わたしの大好きな『The Sound of Music』の中の名曲「Climb every Mountain」を選ぶとは、さすがみっちゃんだとわたしは大感激した。これは、『The Sound of Music』の中で、トラップ大佐に恋してしまったマリア先生が、その恋に怖くなってしまって、一度修道院に逃げ帰ってくるのを、修道院長が諭すシーンで歌われる名曲だ。詩がいいんすよ、とにかく。ひじょーーに、みっちゃんの生き方に通じるものがあって、たいへんわたしは感動して泣けました。すべての山に登りなさい。あなたの夢を見つけるまで。まさしくみっちゃんのための、みっちゃんが残るみんなに伝える気持ちそのものの歌っすなあ。
 で、本作でのわたしが一番グッと来たイケ台詞はこれです。
 「ぼけ桜じゃあ。季節ば間違えて咲いてしもうた桜じゃ。おいも、生まれてくる時代ば間違えてしもたんじゃろねえ
 季節外れに咲く桜を見て、オレも生まれる時代を間違っちまったな……なんて、苦笑する半次郎にわたしはもう泣けてたまらなかったす。みっちゃん……あなたはそんなことないですよ。大げさかもしれないけれど、わたしはあなたと同時代に生まれてよかったです。本当に。退団後の活躍を楽しみにしてるからな!

 ◆吹優:ヒロイン。演じたのは、今回みっちゃんと同時に退団した、TOP娘役の妃海風さん(通称風ちゃん)。今回もう何度も芝居の中でもショーでも涙を流し、常に泣きそうな眉間にしわを寄せた下がり眉が猛烈に可愛かった。2回目の超いい席で観たときは、風ちゃんが泣いているのがはっきり見えたよ。みっちゃんを「最愛の人」と呼ぶ風ちゃん。本当にお疲れさまでした。みっちゃんが、最後のカーテンコールの時に、「二人で一緒に星組公演を観に行こう」と言ったら、本当にうれしそうに、何度もピョンピョン飛び跳ねていたね。これからどういう活動をするのか知らないけれど、ずっと応援してるよ。
 で、この「吹優」の一番のイケ台詞は、わたし的にはやっぱりこれだと思う。
 「わたしは行かねばならないのです!! わたしは桐野様に会わなければいけないのです!!
 強い意志の感じられる、とても凛としたカッコいいセリフだったし、演じる風ちゃんの必死な思いもとても伝わる素晴らしい演技でした。風ちゃん、君も最高だよ!

 ◆隼太郎:政府内にとどまった薩摩隼人。演じたのは2番手スター紅ゆずるさん(通称:紅子)。いやー、今回の千秋楽の紅子も気合入ってましたねえ。完全にもう怒鳴ってたよね。感情の爆発が伝わる激しい芝居でした。コメディで光り輝く紅子だけれど、今回のシリアスな芝居ぶりもとっても素晴らしかった。やっぱり、今回のイケ台詞はラストのセリフでしょうな。
 「わいら!恥を知らんか!命が果てた勇敢な侍に卑怯な真似ばしよっせ!」
 「おはんが伝えたかった「義」と「真心」、おいが預かった!!!

 もう号泣ですよここは。紅子も、しっかりとみっちゃんからバトンを受け取り、「義」と「真心」を受け取ったわけで、わたしは今後も、紅子がTOPスターになる星組をイチオシで応援したいと思います。
 
 ◆八木永輝:会津藩士。後に警視庁抜刀隊に入り、西南戦争へ出征。演じたのは、わたしが一番応援している礼 真琴ちゃん(わたしは勝手に、「こっちん」と呼んでます)。今回は敵役、ではあるのだが、まあ、壮絶にカッコ良かったすね。特に今日の千秋楽は物凄い気合入ってました。素晴らしかったよ。でも、本当に残念ながら、本作ではちょっと出番が少なく、今日のライブ中継ではさらに画面に映る頻度が減ってたような……2回目に観たときは、わたしは6列目の超いい席で観たのだが、もう、ほぼずっとこっちんを見てました。もともとこっちんは、女の子として可愛いので、男役としてはいつも可愛い系だったんだけど、今回は明確にカッコいい系のぎらついた男でしたね。6列目なのにずっと双眼鏡で観てました。表情も非常にいつもよりも険しく、この感じだと次の大劇場公演『スカーレット・ピンパーネル』で演じる敵役ショーヴランが壮絶にカッコいいのは間違いないでしょうな。超期待できますね。何しろ歌が超上手いことでもお馴染みなので、ショーブランはかなりソロ曲が多いから、歌いっぷりも超楽しみです。ムラ遠征したいところですな。そして今回のイケ台詞は3つ。
 「おのれ薩摩め! 薩摩の中村半次郎! この恨み忘れてなるものか!!!」 
 「永輝は魂を捨てて参りました。会津と愛奈姫様の仇を討つために。さらばでございます!
 「あいつを倒すまで、わたしは死なぬ!」 
 今回はとても悲劇的な気の毒な男を、こっちんが非常にカッコ良く、そして悲しく演じてくれました。相変わらずの歌のうまさも披露してくれましたね。そしてショー『ロマンス!!』では、恒例の(と自分でCafe Breakで言ってたね)女装もあって、今日の千秋楽では黒髪だったね。1回目2回目を観たときは、茶髪のショートがすっげえ似合ってて可愛くて、30年前の荻野目洋子ちゃんに非常に似てるように思いました。ホントかわええわ……でも、これからはクールな敵役の似合うカッコいい男役を見せてくれると思うので、これからもずっと応援します!! 次のファンミーティングは絶対行く!!

 ◆西郷隆盛:演じたのは、今回みっちゃんと一緒に退団した美城れんさん(通称さやかさん) 。みっちゃんと同期の84期生であり、みっちゃんが音楽学校に入学して一番初めに声をかけたずっと仲の良い方。今回、みっちゃんとさやかさんが退団したことで、84期生は全員卒業となり、現役はもう一人もいないんだそうだ。今回はショー『ロマンス!!』でも、サヨナラショーでもソロパートがあって、温かい送り出しでしたな。拍手も一番大きかったんじゃないかな。ファンの応援も暖かかったすな。さやかさんみたいな、貴重な脇役というかおっさん役がいなくなると、ホント淋しいです。専科に移る前はずっと星組で、わたしも何度もさやかさんの芝居ぶりは観ていたので、ホント、残念です。そして今回の西郷隆盛役も素晴らしかったよ。イケ台詞はこれかなあ。
 「半次郎どん、人を愛しやんせ。そして、天を敬うっとじゃ」 

 とまあ、とにかく、わたしはもう泣けてたまりませんでした。そして猛烈に寂しいよ……。
 みっちゃんの、退団後の初舞台はいつ、どんな作品だろうなあ……普通に、コンサートでもいいんだけどな。絶対観に行く。絶対に。つーか、これも何度も書いているんだけど、みっちゃんは、髪を伸ばして女性らしい服装をしたら、普通に美人で可愛いと思うな。これからも、その歌声を聞かせてほしいと切に思います。風ちゃんも、いろいろ活躍してほしいね。風ちゃんは、ひょっとしたらダンスが一番得意なんじゃなかろうか? もちろん、歌も芝居も素晴らしい女優として活躍してほしいけれど、まずはやっぱりミュージカルかな。どんな役がいいだろうな……とにかく楽しみに待ってるよ。 そして、紅子率いる新生星組も、年明けからさっそく始動するわけで、もちろんわたしは星組イチオシとして、応援を続けます。こっちんがTOPになる日を想像するのはまだ早いけれど、まずは来年の『スカ・ピン』がウルトラ楽しみです!!!

 というわけで、結論。
 今日、宝塚歌劇団星組TOPスターコンビ、北翔海莉さんと妃海風さんが、退団した。その退団公演及びサヨナラショーは、もう場内みんなくすんくすんと涙のあらしで、大変泣ける素晴らしい作品であった。しかし……ライブ・ビューイングでも、みなさん、普通に拍手と化して盛り上がりましょうよ。わたしが観た会場では、ほんの少しだけ拍手しているお客さんがいたけれど、基本的にお行儀よく静かだったですが、わたしとしてはもっと盛り上がりたいのですが……ダメっすか? ほかの会場はどうだったんだろう。 以上。

↓久しぶりに買いました。読み応え抜群っす。これがいわゆる「みっちゃんロス」ってやつか……淋しい……。
歌劇 2016年 11 月号 [雑誌]
宝塚クリエイティブアーツ
2016-11-05

宝塚GRAPH(グラフ) 2016年 11 月号 [雑誌]
宝塚クリエイティブアーツ
2016-10-20


 2010年1月に宝塚歌劇を初体験して以来、すっかりわたしは宝塚歌劇にはまってしまったわけだが、わたしが「ヅカ」について語りだすと、たいていの人は驚く。何しろ、世間的に宝塚歌劇は世の淑女のためのエンタテインメントとして認識されており、男のわたしが「いやー、ヅカは最高なんすよ」と言うと、「えっ!? なんでまた?」と反応されるのが普通のリアクションなのである。
 まあ、わたしもヅカ歴6年の駆け出しファンなので偉そうなことは言えないのだが、ここ数年は劇場に男の客もだいぶ増えてきたような気がする。ただ、やっぱりおっさん主体で、奥さんに連れてこられたようなお父さん世代や、彼女に連れてこられたような30代ぐらいの男が多く、わたしのような中途半端なおっさんはまだ少ない印象だ。おまけに、一人で観劇している男はまだまだ少ない。が、ゼロではなくなってきたかな、と見受けられるようになってきたように感じる。
 かく言うわたしも、昨日、結構久しぶりに一人で日比谷に推参した次第である。しかも初めて、いわゆる「ファンクラブ」の取次でチケットを入手して観劇に臨んでみた。まあ、あの淑女率90%ぐらいの劇場に、おっさん一人のボッチ観劇は普通のハートの持ち主には相当ハードルが高いというか実際無理な人が多いと思うが、さすがにヅカ歴6年ともなれば、はっきり言ってぜーーーんぜん平気。わたしは全くもって堂々と入場し、楽しんできた。なお、一応言っときますが、普段はいつもヅカ友の美しい女子たちと行ってますよ。今回は、ファンクラブ取次であったので、わたしの分しかチケットが確保できなかっただけです。
 というわけで、わたしが昨日観に行った演目は、星組公演『桜華に舞え』。現在の星組TOPスターコンビの退団公演であり、はっきり言って泣けたのである。マジでもう……泣けるわ……みっちゃん……あなたホントに最高です……。

 もう何度もこのBlogで書いているのでしつこいけれど、わたしは一番最初の宝塚体験が星組公演であった影響で、いまやすべての組の公演を観るようになったけれど、やっぱり星組が一番好きである。そして現在の星組TOPスター、北翔海莉さん、通称みっちゃんは、現在の各組TOPスターの中では歌・芝居・ダンスの三拍子が抜群にそろった、「技」のTOPスターだと思う。歌が超上手い、芝居は絶妙、アドリブ力もナンバーワン、そしてダンスのキレ、優美さ、全てを兼ね備えており、わたしはマジでみっちゃんasナンバーワンだと思っている。
 そして、そういった役者としての「技」だけでなく、経験もTOPスターの中では最も豊富で、星組を見事にまとめ上げているわけで、男役TOPスターにこう言うのは失礼かもしれないが、わたしはみっちゃんに対し慈愛に満ちた母性のようなものを感じている。まさしく、観音菩薩様ですよ。
 わたしにこう思わせるのは、やはりみっちゃんの人柄の良さに起因しているんだと思う。なんていい人なんだこの人は、というようなエピソードが多いし、言動も、とても明るく周りを盛り上げるような気づかいの人だし、長年の苦労もそういった人柄に現れているんだろうと思う。なにしろみっちゃんは、月組からキャリアをスタートして宙組に異動になり、さらには専科も経験しての星組TOP就任である。そういう経歴は、かなり異例であろう。みっちゃんは、退団に際していろいろな場で、決して平たんな道ではなかったと何度か発言している。それでも常に、前に進むことをやめなかったみっちゃん。そしてその険しい道を歩んできたからこそ得た技と人格。そんなみっちゃんの退団にあたって、わたしは泣かずにいられるわけがないのである。
 というわけで、今回の公演『桜華に舞え』である。
 物語は、幕末から明治にわたる、とある薩摩藩士の生涯、しかも政府側ではなく西郷側、ということで、わたしはこりゃあヤバいと思った。西郷側の薩摩藩士の話となれば、確実に物語は悲劇的なエンディングとなることが予想されるわけで、きっと、思いを次の世代に託し、散っていくんだろうな、と真っ先に想像した。
 実は、わたしはいわゆる「戦国武将」は相当詳しいオタではあるのだが、「幕末」に関しては、大体の流れしか知らず、個別の人物に関しても、有名どころしか知らないので、今回みっちゃんが演じた桐野利秋こと中村半次郎については、全く事前知識がなかった。また、星組2番手スターであり、次期TOPスター就任が決まっている紅ゆずるさん(通称:紅子)が演じる役や、わたしが一番大好きな礼 真琴ちゃん(通称:ことちゃん)が演じる会津藩士も、実在の人物なのかどうかもよく分かっていなかった。が、わたしは、普段なら物語のバックグラウンドをきっちり予習していくのだけれど、今回は一切予習しないで、まっさらな状態で、物語を味わうことにしてみた。これはわたしにはかなり異例なことである。なんというか、今回はそういった史実の人物像や出来事は、どうでもいいと思ったのだ。ただただ、みっちゃんを見つめ、みっちゃんその人として、物語に没入したかったのである。
 そして、実際の物語は、大体わたしの予想通りだった。みっちゃん演じる主人公は、その剣の腕前と人柄で、西郷隆盛に認められ、会津での激しい戦いにも生き残り、無事に明治政府で立身出世していく。しかし、同じ薩摩の同志である大久保利通と西郷の確執(?)により、西郷の鹿児島帰還に同道、そしてとうとう、日本における最後の内乱と言われる西南戦争が勃発。西郷側についた桐野もまた、同じ薩摩兵児・薩摩隼人同士との戦いに散る……という流れである。
 本作は、全編薩摩弁であり、正直、聞き取れない部分もある。また、実際の史実と合致した物語なのかも、わたしはよく分かっていない。しかし、そんなこたあどうでもいいほど、泣かせる話であった。やっぱり、ともに幼少を過ごした二人の男が、お互い敵同士となって戦わなくてはならない状況になり、たとえ道を分かつとも、己の信じた道を進み、自らの正義に殉じる姿は鉄板ですよ。歌も良かったっすねえ。やっぱり、歌唱力は現役ナンバーワンだと思うなあ。本当に素晴らしかった。そして、その道を分かつ親友・隼太郎を演じた紅子も、とても良かった。また、主人公に恨みを持つ会津藩士を演じた、わたしの大好きなことちゃんも、ウルトラクールでカッコよかったすね。もうチョイ出番が多ければなあ。
 あと、これは完全にわたしのうっかりミスなのだが、今回、わたしは初めて2階のA席での観劇となったのだが、やっぱ遠いね。いつもはちゃんと持参する双眼鏡を、うっかり持参し忘れてしまったので、顔の表情が分からなかったのが唯一の残念ポイントだ。いつもは、生意気にも10列目以内といういい席で観ているので、その罰が当たったと戒めとしておこう。来週、もう一度SS席で観劇する機会があるので、それでもちゃんと双眼鏡を持参しようと思う。
 そして一方のショーの方だが、今回もまた非常に素晴らしかった。個人的には、前回のショー『THE ENTERTAINER』が素晴らしすぎて、あちらを退団公演にしても良かったんじゃね? という気もしたけれど、実はわたしが今回、うっかり涙を流したのは、『桜華に舞え』の方ではなく、こちらのショー『ROMANCE』の方である。特に、扉をモチーフにした枠を、次々と駆け抜け、先へと進もうとする星組のみんな。もちろん、みっちゃんも今までいろんな壁、扉にぶつかってはそれをこじ開けてきた19年間の宝塚生活。それを想うとなんだかとても目頭が熱くなり、そしてみっちゃんのソロで始まる星組みんなの大合唱となるエンディングは、マジで泣けたっすわ……。はあ……マジかよ……みっちゃん……と、わたしはもうぐすんぐすんである。参った。
 わたしは、何度かこのBlogで書いた通り、みっちゃんが専科に行く前のことを全然知らない。そもそも、みっちゃんのことを生で観たのも、既に専科異動後の2014年星組公演『ナポレオン』が最初だ。だから、ぜんぜんみっちゃんに関してはニワカである。でも、星組TOPスターとなってからの1年半という短い期間は、本当に全力で応援してきたつもりだ。だから本当に、淋しいよ……。ちなみに、わたしはこれまでWOWOWやNHK-BSで撮りためた公演映像を結構な数を持っているのだが、みっちゃんが出演している作品を片っ端から見て、まったくもって超・今更ながら、みっちゃん熱を高めていたので、号泣する準備は整っていた。2014年の『TAKARAZUKA Special』も非常に良かったし、古いところではちょっと前にNHK-BSで放送された2000年の『LUNA』や2007年のショー『宙―FANTASISTA!』やかつてWOWOWで放送された2010年宙組公演『シャングリラ』などを観て、あーーー!! みっちゃんいた!! とか、探すのが楽しく、そしてやっぱ歌上手い!! と改めて感激したりしたわけで、今もなお、わたしは、みっちゃんの19年に思いを馳せ、淋しさを募らせている。
 宝塚音楽学校を受験する少女たちは、「宝塚歌劇が大好きだから」受験するのが、まあ普通の受験動機だろうと思う。しかし、わたしの愛する前・星組TOPスターの柚希礼音さんことちえちゃんも、そしてみっちゃんも、二人とも、そういった「宝塚ファン」歴ゼロで、音楽学校を受験した点で共通している。二人とも、背が高く周りの勧めで受験したのだと聞いている。だから、二人とも、音楽学校に入学してから、不断の訓練と勉強によって、宝塚歌劇というものを知り、芸を磨き続けた人だ。つまり、明らかに努力の人である。そりゃもちろん、元々の才能は当然持っていたとしても、決して天才とかそういうものではない。常に前へと休まずに足を動かし続けてきた姿に、きっとわたしは魅かれたのだと思う。今回の公演でみっちゃんは宝塚歌劇を卒業し、次のステージへ向かうわけだが、たぶんわたしは、ずっとファンでいると思う。
 退団後の初舞台はガラコンになるんじゃねえかなー、と、密かに期待しているのだが、しっかしチケット獲れないすねえ……一応、1公演だけチケットは取れたものの、その回はまさお・ルキーニの回だからみっちゃんは期待できないだろうな……。まあ、別の機会でもいいから、みっちゃんには歌い続けてほしいと思う。前も書いたけれど、髪を伸ばし、女性らしい服装をしたら、びっくりするほどの美人だと思うな。ほんと、これからも応援し続けたいと思います。以上。

 というわけで、結論。
 宝塚歌劇団星組TOPスター北翔海莉さんの退団公演『桜華に舞え/ロマンス!!』は号泣必至である。今回初めての2階席での観劇は、思ったより遠かった。双眼鏡必須なのに忘れたオレのバカ!!! あと2回見るチャンスがあるので、次回は超いい席だけど、絶対に双眼鏡忘れんなよ!! そして、北翔海莉という偉大なるスターの雄姿を、目と心に刻みたいと存じます。以上。

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宝塚歌劇団
宝塚クリエイティブアーツ
2014-12-20

 しつこいと言われようと何度でも繰り返し言うが、わたしは宝塚歌劇を愛しており、中でも星組がイチオシで、2015年、LEGENDと呼ばれる柚希礼音さん(通称:ちえちゃん)の最後の公演は、ムラと東京の2回観て、あろうことか、東京ではショー『Dear DIAMOND!!』の、とある場面でうっかり泣いてしまった残念なおっさんである。
 いや、あの時は、もうこれで本当にちえちゃんの歌をこの大劇場では聞くことができないんだ、ということが実感としてわたし心を捉えてしまい、なんだかとにかく淋しくて淋しくて、おまけにわたし自身もちょっとした人生の岐路にあったため、 もう涙が止まらなかったのである。まったくもってお恥ずかしい限りだ。
 最後の退団公演は、ミュージカルプレイとレビューショーのいわゆる2本立てだったのだが、ミュージカルのほうも少し退団を意識した台詞や演出があって、ラストで「では……行ってきます!!」と旅立つ主人公の姿には、誰もがちえちゃん本人を重ね合わせ、ジーンと来たはずだ。わたしも大変胸が熱くなったのだが、この時点では、新たな人生を歩もうとするちえちゃんのカッコイイ姿に、心からの祝福をこめた万雷の拍手をもって、わたしはむしろ、笑顔で旅立ちを見送ることが出来た、のだが、後半のショーではもう号泣である。
 それは何故か。わたしが思うに、ショーの歌の歌詞と演出が、恐ろしく状況にマッチしているというか、ちえちゃんの心がそのまま投影されているかのような構成であり、 もはやわたしは人目をはばからず、おいおい涙を流すに至ってしまったわけで、あのショーのことは、恐らく生涯忘れまい、という気すらしている。えーと、決して大げさに言ってはいません。結構マジです。

 で。その、わたしにとって忘れられないショー『Dear DIAMOND!!』であるが、先日WOWOWで放送があった。しかも、である。なんとちえちゃん本人と、お相手役の夢咲ねねちゃんこと赤根那奈ちゃん(通称:ねねちゃん)のお二人による、副音声解説付きである。これは超必見だぜ!! と録画し、今日の土曜日にさっそく観てみた。結果、わたしはまたしても、TVを前に涙を流す醜態をさらしたわけである。ま、誰もいない一人の部屋なので、別にさらしていないけれど、二人がこのときどんな気持ちだったのかを本人の声で語ってくれるという、極めて贅沢な番組であり、まったくもってWOWOWは分かってる野郎だぜ、と、わたしのWOWOW愛はますます高まるばかりだ。

 ↑これはその退団公演の宝塚歌劇公式動画です。

 もちろん、退団後のちえちゃんは現在も精力的に活動しており、わたしも退団後初舞台やコンサートなど、きちんと通って、その、今の柚希礼音というアーティストを今でも応援しているわけだが、相手役のねねちゃんは、まだ退団後の舞台は見られないでいる。チケット取れねえんだもん……『1789』は見たかったのだが……。
 しかし、改めて退団後のねねちゃんを見かけると 、やっぱり飛び切り可愛くて、現在のナチュラルなメイクで見てもとても美人でかわいい女優であることは間違いない。そしてこれも、何度もこのBlogでも書いているが、わたしは声フェチでもあって、ねねちゃん、いや、今後は那奈ちゃんというべきかも知れないが、彼女の声がとても好きだ。特に、笑い声が大変可愛らしい。そして今回、改めて、ちえちゃんと当時のねねちゃんは素晴らしいTOPコンビだったんだなあ、という事が良く分かった。
 何しろ、二人は今でも非常に仲がいい。二人の会話は、まさしく最高の戦友であり、お互いを理解しあう最高のパートナーとしての本音トークであろうと思う。わたしは、二人が現役ジェンヌのときは、ずっとちえちゃんばっかり観ていたのだが、最近はねねちゃんこと那奈ちゃんも大変気になる存在である。大変失礼ながら、こんなに可愛かったっけ、とすら思えるほど、今の那奈ちゃんは生き生きとしてとても可愛いと思う。
 今回、二人は、退団公演となった『Dear DIAMOND!!』を観ながら、いろいろなことを話してくれた。
 「ああ、ここ好きだったな」「ここ最高ですよね。このときはもう泣きそうでした」「いやあ、ここは踊ったあとすぐ歌でしょ、心折れそうになったよ」とか、ほほえましくもあり、観客には分からない苦労だとか、その本音を語ってくれていて、ファンとしては実に面白い番組だったと思う。
 そしてTVで観ると、劇場で観るよりも、なんだかあっという間に感じてしまうもんだな、という発見があった。あれっ!? こんなに短かったっけ? みたいなことを今回感じたのも、ちょっと意外に思った。
 しかし、ちえちゃんは本当に2番手の紅ゆずるさん(通称:紅子)が大好きというか、仲がいいんだなあ、というのも随所で感じられる。紅子が出てくると、ちえちゃんは嬉しそうに、「さあ、紅さんちのゆずるちゃんが登場ですよ!!」とか、「お、ゆずるちゃん、カッコイイねぇ~」とか、いちいちツッコミを入れたりして、ちょっと楽しい。また、今現在は宙組に転校してしまった真風涼帆さん(通称:ゆりかちゃん)にも、「ああ、もうこの二人(紅子&ゆりか)が並ぶことはないんだなあ……」としんみりつぶやいてみたり、先日の公演で退団した、ちえちゃんと同期の十輝いりすさん(通称:まさこさん)に対しても、いろいろ突っ込んだり、「まさこも退団だもんねぇ……」とねぎらうような声をかけたり(番組収録は3月だったらしいのでまだ退団前)、一緒に戦ったみんなへの声がけも、ファンとしては必見だと思う。もちろん、那奈ちゃんもいろいろなことを話してくれていて、番組終了後はちえちゃんと那奈ちゃん二人のちょっとした対談があるのだが、そこでは那奈ちゃんはちょっと泣いてしまうような場面もあった。そして、わたしはその時のちえちゃんの言葉が、今回一番グッと来た。
 「泣くやんか~~!! そうやねん、(ねねが泣くときは)泣く5秒前から分かるもん!!」
 だそうで、共に濃密な6年間を、一番近くで過ごしてきた二人は、もう完全に夫婦じゃん!! と言わざるを得ないような関係で、大変ほほえましく、またキラキラして見えました。「お前が泣きそうになる時はさ、5秒前からわかるんだよね。何年一緒にいると思ってんだよ」これ、相当なイケセリフだと思います。
 ちなみに、那奈ちゃんが名前を変えたのは、どうやら、これまでの「夢咲ねね」の生き様は宝物であり、これからの人生を「上書き保存したくない」と思ったためで、要するにこれからの人生は赤根那奈として、「名前をつけて別名保存したい」からだそうだ。そして今後の夢は、いつかまた、ちえちゃんと競演したいということで、それを言うところで泣いてしまったわけだけど、もうホントにこの娘は可愛いな!! とわたしも泣きそうになりました。
 あと、那奈ちゃんが大変可愛かったのは、退団後の舞台で、初めて男優との芝居を経験したときに、腕をガッと掴まれるシーンで、その掴む力の強さに、あ、やっぱり男は違うんだ、と思い、そして心の中で、
 (あーーん……ちえさん帰ってきてぇ……)
 と思ったそうです。もう何なんだこの可愛らしさは。最高ですね。やっぱり、ちえちゃんもまた、ねねちゃんあってこそ、だったんだなあ、という事が良く分かりました。今後、わたしとしては赤根那奈さんも全力で応援したいと思います。

 というわけで、結論。
 WOWOWは、ホントにわたしにとっては、よく分かっている奴であり、今回の 宝塚への招待『Dear DIAMOND!!』 柚希礼音&赤根那奈 副音声解説付きVerも、最高に楽しませていただいた。これは永久保存版として、今後も何度も繰り返し観ると思います。ちえちゃんファン必見かと存じます。以上。

↓ ヅカ友にもらったのでもっています、が、やはり今回の副音声は非常に素晴らしかったと思います。

 

 もう何度も書いているが、わたしは宝塚歌劇を愛しており、その中でも、「星組」が一番好きである。それは、そもそものきっかけが、一番初めに観たのが星組の公演で、その時に柚希礼音さん(通称:ちえちゃん)のあまりのカッコ良さに一発KOを食らったからではあるが、あの衝撃的なファーストインパクトから6年経ったけれど、どの組も観るようになった今でも、やっぱりわたしは星組が一番好きである。
 いろいろなところで、星組ジェンヌの皆さんは、「星組は体育会気質がある」的なことを仰っているような気がするけれど、それは間違いなく、LEGENDと呼ばれる柚希礼音さんことちえちゃんの影響であろうと思う。そしてちえちゃんが退団し、新たなTOPスターに就任した北翔海莉さん(通称みっちゃん)の醸し出す空気は、非常にやわらかく、若干お母さん的存在のようにわたしは観ている。強烈なカリスマとして君臨したちえちゃん退団後の星組を温かく包み込むその空気感は、わたしには若干菩薩めいているようにも感じられていて、皆がのびのびと、そしてきっちりとまとまっているわけで、ちえちゃんが去った今でも、わたしの星組推しはやっぱり変わらない。
 何が言いたいかというと、ちえちゃんとはかなりキャラクターの違うみっちゃんさんであるが、見事に星組をまとめているのは間違いなく、わたしは現在のTOPスターの中でダントツに好きだし、実力も歌・芝居・ダンスの三拍子揃ったナンバーワンではなかろうかと思っているのであります。なので、先日既に今年中の退団を発表されているのが悲しくて淋しくて……もうホント、しょんぼりなのです……つらい……。
 というわけで、昨日は愛する星組公演『こうもり』を観てきた。そして結論から言うと、これまでに観た数十本の宝塚歌劇の演目の中で、1位……ではないかもしれないけど、とにかくここ数年では一番面白かったのである。最高でした。

 というわけで、今回の演目は、かの有名な、Johann Strauss IIのウィーン・オペレッタの名作『こうもり』である。わたしは大学・大学院でドイツ演劇を勉強した男であり、当時の友人がこの作品で卒論を書いていたことがあって、その女子と一緒に研究室のビデオでドイツ語原曲Verを観たことがある。非常に懐かしいが、いわゆるドイツ語による「ウィーン・オペレッタ」の代表作であり、とても楽しい作品だ。ストーリー的には、今回の宝塚版はかなり原作とは違っていて、特に、わたしの愛する礼 真琴ちゃん(通称:ことちゃん)の演じたアルフレードの役割というか素性が全然変わってるんじゃないかな? しかし、それでもまったく問題なし。大変笑わせてもらったし、明るく陽気で楽しい物語になっていた。最高です。
 で。各キャストについて、ちょっとまとめておこう。
 ■ファルケ博士
 演じたのはTOPスターの北翔海莉さん(通称みっちゃん)。いやー、本当に歌がうまいし、ダンスもキレがあって、芝居も素晴らしい。最高です。退団してしまうのがわたしは本当に淋しい……今回、ショーの『THE ENTERTAINER』では、ピアノの弾き語りがあるわけですが、その歌詞がですね……なんかさよならショーのような内容で、わたし、もう本当に淋しくなってしまって、たまらなかったです。染みたなあ……。青いバラの花言葉はDream Come Tureですよ。
 もう、これはあれか、退団公演はまたムラ遠征しろってことかもしれないな……チッ……こうなったら一人で行くしかねえかもな……スケジュール調整をして平日行って観よう!! 決めたもう!! 行くぜ!!
 ■アイゼンシュタイン公爵
 演じたのは2番手スター紅ゆずるさん(通称:紅子)。この人ももう、大好きすぎる。特に、高田純次ばりのテキトーな面白小悪党を演じさせたら、この人は確実にナンバーワンだと思うな。大阪人としての持ち前のサービス精神あふれる紅子の演技はいつ観ても楽しい。前作『GUYS & DOLLS』も明るく楽しい作品で素晴らしかったけれど、今回も本当に笑わせていただきました。最高です。ところで、次の星組TOPは紅子がなれるんだよね? 大丈夫だよね?
 ■アルフレード(アイゼンシュタイン公爵家の執事)
 演じたのは、わたしが今イチオシの礼 真琴ちゃん(通称:ことちゃん)。この人はとにかく歌が最強レベルに巧い。そして、素で可愛いんだよな……。わたし、今回、会場でことちゃんのファンクラブの申込書をもらって来ました。タレントのファンクラブに入るのなんて初めてですが、入会させていただくッッッ!! 今回も大変素晴らしかったと思います。ショーでも大変カッコ良かった。最高です。
 しかし、ことちゃんが今後もずっと星組でいられるのか、理由はないけれど、なんか心配でならない。何もなければ、紅子の次にTOPになれるはずだが、若干身長が低いからな……月とか雪に異動になったら、オレ、泣くよ!? 頼むからずっと、星組でいて欲しいのだが……。
 ■アデーレ(アイゼンシュタイン公爵家の侍女)
 演じたのは娘役TOPの妃海 風ちゃん(通称:ふうちゃん)。今回は原曲キーのままで、大変苦労したと先週の「Cafe Break」で仰ってましたが、とても伸びやかな歌声で、まったく問題なしだったと思う。最高です。
 ふうちゃんも、みっちゃんさんと同時退団予定なので、大変残念です……次の星組娘役TOPは誰になるんすかねえ……。いっそ、月から海乃美月ちゃんでも転校してきてくれないかな……。
 ■オルロフスキー(ロシアの皇太子)
 演じたのは、去年専科に異動になった星条海斗さん(通称:マギーさん)。月組時代から何度も拝見していますが、今回はかなりコメディタッチな役を楽しく演じてくれました。そして、ショーでは女性役をやって、恐ろしく美しいおみ足を披露してくれてびっくりしたよ。まあ、とにかくお綺麗でした。最高です。
 ■フランク(刑務所長)
 演じたのは十輝いりすさん(通称:まさこさん)。彼女は今回の公演で退団を発表しており、これまた大変淋しい……。宙組から移籍してきたのがもう4年前か……以来、わたしは彼女のことを「宙から来たでっかい人」としていつも注目していました。ちえちゃんと同期の85期生なんだよね。いつもその長身で存在感たっぷりだったまさこが退団か……悲しいなあ……今回、ショーではマギーさんと共に女性役を披露してくれました。いやあ、やっぱり抜群にお綺麗ですよ。最高です。

 主なメンバーは以上な感じかな。
 とにかく、今回は、オペレッタ原作だけあって歌も多いし、雰囲気もとても楽しく、まさしくタイトル通り、「愉快な」作品でありました。そしてショーの方は、随所に「有難う」というみっちゃんの気持ちがあふれていて、派手なシーンもしっとりしたシーンも、とてもキラキラしていたと思います。みっちゃん……もうちょっと、せめてあと2本ぐらいは大劇場公演して欲しかったなあ……。まあ、とにかく、ラストとなる秋の公演は、絶対にムラ遠征して、さらに東京でも観に行って、この目に北翔海莉という偉大なるTOPスターの雄姿を目に焼き付けようと思います。はーーー。作品はめちゃめちゃ笑える明るい作品だったし、実際まだ先なのに、なんかもう、すげえ淋しいっすわ……。
 というわけで、毎度お馴染みの、今回のイケ台詞の発表です。
 ※イケ台詞=わたしが「かーっ!! カッコええ!!」と思った台詞のこと。
 「さあ、愉快な復讐劇の開幕だ!!! いてて……」
 今回はコメディーなので、カッコイイという意味でのイケてる台詞は少なく、また歌率も高いので悩んだのですが、やっぱり冒頭の、復讐だけど、笑える愉快な復讐をしてやる!! というこの台詞がわたし的には一番気に入りました。「いてて……」はですね、二日酔いで頭が痛いのですw とてもこの作品を象徴していた台詞だと思います。

 というわけで、結論。
 わたしは宝塚歌劇の中で、ダントツに星組が好きである。そして現在公演中の『こうもり』という作品は最高に笑えて最高に楽しい、ここ数年ではナンバーワンに気に入った作品でありました。たぶん、宝塚初体験の方にもおススメできる、物語的に分かりやすく、また歌の巣晴らしい作品だと思います。これは……マジでBlu-rayが出たら買うべきかもな……つか、出るのかな? 前作『GUYS & DOLLS』がやっと出たので先に買おう!!
 えー、業務連絡です――Blu-ray買ったら、うちの4K-TVで上映会をしますので、ぜひお集まりください!!>このBLOGを読んでいるわたしを知っている皆様。以上。

↓ 版権の問題などいろいろあって、やっと6月に発売決定!! やったーーー!! オレは買うぜ!!

 既にこのBlogで何度も書いている通り、わたしは宝塚歌劇を愛しており、中でも星組推しで、そのTOPスター、ちえちゃんこと柚希礼音さんの大ファンであったわけだが、ちえちゃんは宝塚を卒業して次のステップへ旅立ち、代わって星組は、北翔海莉(通称みっちゃん)さんがTOPに就任した。相手役の娘役TOPも、ちえちゃんと6年間のお相手を務めた夢咲ねねちゃんが添い遂げ退団(一緒に卒業すること)したため、新たに妃海風ちゃん(ひなみ ふう:通称ふうちゃん)がみっちゃんさんのお相手に就任した。
 というわけで、新たなTOPスターコンビを迎えた新生・星組の記念すべき大劇場お披露目公演が、わたしが昨日観てきた『GUYS &DOLLS』である。結論から言うと、いやー、本当に素晴らしかった。これからもわたし、星組イチ推しで応援します!! (※なお、大劇場公演の前に、既に全国ツアーではお披露目済みではあります)

 北翔さんは、元々月組→宙組→専科という経歴を持つ実力派である。ただ残念なことに、星組推しのわたしは月組・宙組時代を観たことがなく、専科に移ってからの『ナポレオン』『エリザベート』の2作しか観ていない。脇を固める渋い実力派ということしか知らなかったので、ちえちゃんに代わる星組TOP就任のニュースは少なからず驚いた。わたしはてっきり、ちえちゃん率いる星組2番手の紅ゆずる(通称:べに子)さんが後を継ぐのであろうと思っていたので、あ、そうなんだ、ええと、誰だっけ? と大変失礼なことを思ったものだ。あとで、あ、『エリザベート』のフランツか、そりゃまた渋いですな? とそんなひどいことさえ思った。そして、昨日の公演を観るまでは、WOWOWの「宝塚プルミエール」やMXTVの「TAKARAZUKA Cafe Break」といった番組でも、非常に回りに気を遣っているというか、なんとなくご本人も「ごめんなさいね、わたしがTOPになっちゃって……」みたいな雰囲気を感じていたので「ホント大丈夫ですかね?」なんて失礼なことを、わたしのヅカ師匠のお姉さまに言ったところ、「バカをおっしゃい!! 北翔さんは、現役の中で歌、ダンス、芝居のすべてが抜群に上手な素晴らしいジェンヌよ!!」と激しく怒られてしまった。あわわ……ご、ごめんなさい!! とわたしとしては土下座する勢いで謝るしかない。

 というわけで、若干の心配と期待をこめて、昨日は日比谷の東京宝塚劇場に推参したのである。が、最初に言ったとおり、そんな不安はまったく杞憂であった。師匠の言ったとおり、みっちゃんさんは抜群に歌も芝居もダンスも、三拍子そろった非常にレベルの高いTOPスターであった。いやー、この人は上手い。大変失礼ながら、現状のTOPスターの中でも歌と芝居とダンスの整った上手さでは、ひょっとしたらナンバーワンではなかろうかとさえ思った。
 今回の『GUYS&DOLLS』は、知っている人ならもう常識だが、元々はブロードウェーミュージカルである。 宝塚でも過去2回上演されていて、今回が3回目の再々演ということになるそうだ。そしてみっちゃんさんは2回目の再演が2002年に月組で上演されたときにも出演していて、自身よく分かっている演目でもある。
 内容は、非常に陽気なコメディータッチで、今回は、主役のみっちゃんさんの素晴らしさはもちろんのこと、他にも特に主人公の友人(?)であるネイサンとその婚約者アデレイドの二人が抜群に良かった。そのネイサンを演じたのは、わたしが大好きなべに子ちゃんである。これがもう、超はまり役で、元来バリバリの関西人である彼女の陽気さがあふれていて、調子のいい陽気な悪い奴、という役をノリノリで演じてくれていた。なんだか、これはアドリブか? というような部分も多くて、非常に楽しめた。べに子、あんたも最高だよ。今年の5月だったかに、ちえちゃん退団直前のお茶会と呼ばれるファンミーティングに師匠と行ったときは、べに子も来てくれて会場をとても盛り上げてくれた。ちえちゃんとたぶん一番仲の良かったべに子。これからも応援するからな!!
 そして一方の婚約者アデレイドは、今、わたしが星組で一番推しているといっても過言ではない、礼真琴(通称ことちゃん)ちゃんがかわいらしく演じていて、驚いた。驚いたというのは何故かというと、ことちゃんは、男役ジェンヌなのである。普段は男役が専門なのだ。そのことちゃんが、女性を演じている時点でわたしにとっては驚きなのである。そしてまた、その可愛いことといったら、もうそりゃあ、観ていただくしかなかろう。すっごく良かったし、抜群に歌も良かった。ことちゃんは、95期生だから、まだ25歳前後だと思うけれど、TOPスターの必須条件である新人公演主役を何度も務めており、おそらくは数年後にはTOPまで行き着けるのではないかと期待しているが、とにかく、歌がものすごく上手くて、わたしはこの2年ぐらい注目している。女性役も非常に良かった。ことちゃんは、男役としては若干背が低いのだが、それでもやっぱり、ヒロイン役のふうちゃんと並ぶとかなり背の高さが違うなと思った。なんだろう、何故かわたしは、今回のことちゃんは、顔も歌も30年前の若き頃の中森明菜さんにすごく似てると思った。現在、わたしはことちゃんのファンクラブに入ったほうがいいんじゃねえかな、と本気で悩んでいる。でも、キモイおっさんがお茶会に行ったら迷惑かもな……まあ、とにかくずっと応援していきたい。
 で、娘役の新TOPのふうちゃんだが、これまた非常に可愛らしい女子で、酔っ払ったところの演技など、大変によろしゅうございました。いいね。とてもいい。歌も芝居もまったくもって上等。今回は2幕モノなのでショーはなかったが、ダンスぶりを今後チェックしていきたい。まあ華奢ですな、とても。それに、やっぱり非常にフレッシュですよ。これは各組で共通して言えることだと思うが、娘役TOPも世代交代完了といった感がある。今までわたしは、娘役はあまり注目していなかったのだが、今後は各組の娘TOPもちゃんと応援していきたい所存である。
 なお、昨日は舞台制御プログラム(?)の不調で、1幕終了まであと5分ぐらいというところでマイクが反応しなくなり、9列目のわたしはきちんと聞こえたのだが、銀橋で歌うみっちゃんさん&ふうちゃんの歌のところで一時中断、20分ぐらい調整作業が続くというハプニングがあったが、わたしとしては、だってしょうがないよ、と思うのでまあお咎めなしとしたい。あんなこと初めてで驚いたけど。

 というわけで、結論。
 新生・星組による『GUYS&DOLLS』は、ヅカファンならば絶対に必見であると断言しよう。芝居自体もとても面白いし、北翔海莉率いる新たな星組の勇姿を、ぜひ堪能していただきたい。

↓ べに子主演の『Gone with the Wind』。オレ観てないんだよなあ……。観に行きたかった……!!
 

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