タグ:礼真琴

 わたしが宝塚歌劇を愛する珍しい男であることは、すでに周りにも広く認知されており、このBlogの賢明なる読者の方々にもお馴染みであろうと思う。
 そしてわたしは、宝塚歌劇団の中でも、星組を最も応援していて、さらに言うと星組に所属している礼真琴さんを贔屓として、最も強く応援しているわけです。
 ついでに言うと、礼真琴さんのファンクラブに入って4年か5年経っているわけなんですが、今まで何度もお茶会などに参加しながら、応援しているわけで、去年の暮、ついに! 礼真琴さんが星組TOPスターに登極し、いよいよ宝塚大劇場でのお披露目公演が今月の頭から始まっていて、わたしとしては、マジでもう、本当に感慨深く喜びも大きいわけです。
 わたしは関東人ですが、礼真琴さんのお披露目を、日比谷の東京宝塚劇場にやってくるまで待てるわけがなく、すでに「ズカ道」の黒帯である以上、兵庫県宝塚市の本拠地、宝塚大劇場へ遠征し、観劇するのは、至って当然、つうか、全く日常的行為なわけです。
 そして、昨今では、宝塚歌劇のチケットはそれなりに激戦で獲るのは難しいわけですよ。その激戦を幸運とともに勝ち抜け(?)、わたしはキッチリと去年のうちに、「礼真琴さん宝塚大劇場お披露目公演」のチケットを購入していたわけです。
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 このチケットが取れた時は、マジで、よっしゃ! やったぜ! と小躍りしたものです。
 しかも珍しく結構いい席が取れ、コイツはマジで楽しみだぜ!! と心から楽しみだったのです。

 まさかその3か月後の世界が、こんなことになるなんて。。。

 日付をご覧ください。わたしは明後日、遠征する気満々で、午後の回だから、午前中はどっか観光していこうかな~久しぶりに京都でも寄ってから行くかな~それとも姫路でも行ってみようかな~とか、のんきに考えていた時期がオレにもありました。。。
 (※注:基本的にズカ道黒帯たるもの、普通の遠征は日帰りで全く観光などしません)

 コロナ!!!!! 何なんだよガッデム!!!!

 まあ、こればっかりはいかんともしがたいすね。。。つらみ……。。。
 
 というわけで結論。

 コロナ、マジ勘弁!! オレ……マジつらいす。。。もちろん、日々舞台上で懸命に頑張っていた礼真琴さんはじめ、関係者の皆さんや、もっと言えば、ほかの劇場やコンサートなど、日本全国でわたし以上にしょんぼりな方々が大勢いらっしゃることでしょう。はあ……ホント、何なんだよコロナ!! としか言いようがないす……。以上。

 宝塚歌劇を初体験したのが2010年1月。あれからもう少しで11年になろうとしている。その初観劇が星組公演で、当時のTOPスター柚希礼音さんのあまりのカッコ良さに一発KOをくらい、以来、わたしは星組をイチオシとして、ズカ道に邁進してきたわけだが、あれはたしか2014年の『The Lost Glory』という作品だったと思う。そこで、既に新人公演主役を2回かな、抜擢されてこなしていた礼真琴さん(以下:こっちん)のことを意識したのであった。もちろん、それ以前から、やけに歌が上手い可愛い子がいる、として、こっちんのことは知っていたけれど、この時、まあはっきり言ってチョイ役だったのだが……とにかく歌が上手く、ダンスは超キレており、そして可愛い。と、とにかく、舞台上で目立っていたのである。
 しかし、「可愛い」というのは、宝塚歌劇団に属する男役スターにとっては、誉め言葉にならないかもしれない。むしろ「可愛い」ことは、男役にとってはマイナスかもしれない。それでも男であるわたしの目から見ると、こっちんは女子として普通に、いや、普通以上に可愛いのである。
 以来、わたしはこっちんのファンクラブに入り、ずっと応援してきた。ちなみにわたしは、こっちんのお父さん(有名なサッカー選手)とほぼ同じ年代であり、まあ、残念ながら(?)、わたしがこっちんを見守り応援する様は、完全にお父さんめいております。なのでお茶会などに参加しても、わたしは完全に浮いております……が、いんんだよそんなこたあ! こっちんが舞台上で輝き、その痺れる歌声で劇場を支配するのがわたしの喜びであり、至福の時であるのだから。
 で。そんなこっちんがとうとう、2019年10月14日付で星組TOPスターへ登極した。このように、贔屓のスタ―がTOPになることが、ズカファンにとって最大の喜びであり、わたしも勿論、とてもとてもうれしく、TOPスターとして舞台に立つ姿を早く観たいぜ! と思っておりました。その念願が、とうとうかなったわけですよ!
 というわけで、正式な星組TOPスターとして臨む大劇場公演は来年だけど、現在池袋に新たにオープンした東京建物Brillia HALLなる劇場において現在絶賛公演中なのが、こっちんプレお披露目公演である『ロックオペラ モーツァルト』という作品だ。
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 いやあ……もう既に数多くのズカファンの淑女たちがWeb上において絶賛しているTweetやBlogを見かけましたが、なるほど、確かに! コイツは確かに超最高でした!! 本当に観ることができて良かったよ。
 何度か書いている通り、わたしはチケットをほぼすべて、宝塚友の会の抽選で得ているのだが、この『モーツァルト』はいわゆる別箱公演(=宝塚歌劇団が所有する専用劇場以外での公演)なので、期間も短く、要するにチケットがとても数少なくて、こりゃあ観に行けないだろうな……と思っていたのだが、わたしは幸運なことに友会で普通に当選し、観に行くことができました。しかも10列目、センターブロックの上手側通路ぎわということで、大変良い席でした。
 そして新築のBrillia HALLは、まだうっすら木の香りが残るきれいな劇場だったけれど……まあズバリ言うと小さいし狭いね。音響もそれほどいいとは思えない、まあ、フツーな劇場でした。新築された日本青年館ホールとあまり変わらないかな。
 で。『モーツァルト』であります。物語としては、映画『AMADEUS』だったり、ミュージカル『モーツアルト!』でもお馴染みのものなので、詳しく説明はしません。「天才」と言われたモーツアルトの栄光と挫折、そして死が描かれるものだ。
 しかし、わたしは今回の『ロックオペラ』に対して素晴らしかったと絶賛したいけれど、それはあくまでこっちんのパフォーマンスや、他の演者たちのパフォーマンスに対するものであり、残念ながら物語としては相当問題アリだったように思っている。要するに脚本的にかなりマズイのでは? と思ったのだ。なぜなら、どうもお話の軸が微妙にブレているというか、お話の山場が明確でないように思えたのだ。
 映画『AMADEUS』は、わたしの生涯ベストに入るぐらい大好きな作品だが、あの作品の一番のポイントは、天才モーツアルトと秀才(?)サリエリとの対比にあった。そこに深いドラマがあったのである。しかし、本作『ロックオペラ』は、どうも軸がブレていて、天才VS秀才の軸も弱いし、おまけにコンスタンツェとの恋愛も、お姉さんとの関係もあって、かなり弱い。正直本作だけでは、サリエリのこともよく分からないし、なんでコンスタンツェと愛し合うに至ったのかについても、どうも一本筋が通っていない。さらにミュージカル『モーツアルト!』で大きな軸であった、お父さんとの関係も、本作では全然弱い。なんというか、ごった煮のようになってしまっていて、お話としてはかなりイマイチだったと言わざるを得ない、というのがわたしの結論だ。『AMADEUS』などの作品を観ていない人では、お話についていけなかったのではなかろうか。さらに言うと、セットがやけに簡素なのと、音響がイマイチだったのも、やっぱり残念だったすね……。
 しかし!
 しかしですよ!!
 こっちんが!!! すげえ!!!! のです!!!!!
 歌もダンスも、もう圧巻ですよ。この演目は、現在の宝塚歌劇団においては、こっちん以外に出来ないものだと断言していいと思いますね。もちろん、歌のパワーとしては、最強歌唱力の雪組TOPコンビには一歩譲るかもしれない。けれど、「モーツアルト」という少年の面影を持つ天才像は、こっちんにしか演じえないものだし、あの圧倒的なダンスと歌唱は、こっちんの持ち味全開の、最高のパフォーマンスだったと思います。素晴らしすぎて、ゾクゾクしたっすね。一応、Blu-rayは購入する気満々だけど、これはライブじゃないとダメだろうな……ホント、チケットが買えてよかったす。
 というわけで、以下、キャストと役柄を短く紹介して終わりにします。
 ◆ヴォルフガング・アマデウス・モーツアルト:1756年生まれで1791年、35歳で死去したご存知天才音楽家。本作でもちょっとだけ言及された通り、彼の生きた時代はまさしくフランス革命と被ってます。実際、少年時代にマリア・テレジアの前で演奏したり、マリー・アントワネット王妃と面識があったそうですな。そして今回演じたこっちんのパフォーマンスは、もう最強最高でした。歌、ダンス、そしてビジュアルも強力に輝いてましたね。「笑わないサリエリさんを笑わせよう!」のアドリブコーナーでは、そろりそろり……でカチャ先輩を爆笑させることができて良かったね! アレはわたしも笑っちゃったよ。こっちんのこれからの進化がホントに楽しみですなあ!
 ◆コンスタンツェ:モーツアルトの奥さんとなる女性。作品によって描かれ方がかなり違う。今回演じたのは、こっちんとともにTOP就任した、舞空瞳さん(以下:ひっとん)。102期生首席ということで、もちろんその技量はさすがの腕前だけど、わたしは今のところ、まだひっとんの凄さを十分には分かってません。上手いのはよくわかったけど、わたし的にはまだこれからっす。
 ◆アントニオ・サリエリ:イタリア人。ウィーンの宮廷楽長。演じたのは専科の凪七瑠海さん(以下:カチャ)。カチャさんも89期首席ということで、その実力は最強レベル。わたしは月組時代からカチャさんをずっと見てるし、「エリザベート・ガラコン」でエリザベートを演じているのも見てますが、今回ほど歌が上手い! と思ったことはなかったぐらい、素晴らしいパフォーマンスでした。現在の星組には、キーとなるサリエリを演じられる人材がいないよなあ……とか思ってたので、カチャさんの出演はとても良かったと思うす。見事でした。
 ◆アロイジア:コンスタンツェのお姉さんでモーツアルトの元彼女。演じたのは99期の小桜ほのかさんで、とても歌がうまくて良かった! 新公ヒロイン1回か、路線からは外れちゃってるのかな、でも歌だけでなく演技も非常に上質で素晴らしかったよ!
 ◆ゾフィー;コンスタンツェの妹。基本的に物語にほぼ関与せず。演じたのは、先日突然専科への異動が発表された美貌の星蘭ひとみちゃん。今回、客席降りでわたしの超すぐそばまで来てくれました。ホント美人。かわいい。超小顔! 新公ヒロインも2回やって、抜擢されていくのかと思ったけど……世間的に歌がちょっと……と言われ続けているのが残念す。わたしは十分アリだと思うんだけどな。。。母校の後輩だけに応援していたのだが……。専科に行って、どのような活躍をするのかさっぱり分からないけど、これからも応援しようと思うす。
 ◆ジュースマイヤ:元サリエリの弟子でモーツアルトに出会ってその才能に惚れこむ若者。演じたのは極美慎くん。極美くんは星組の新世代スターとして今後も活躍することでしょう。とにかくそのルックスは実にカッコ良し。芝居もいいと思う。後は歌を一層精進していただきたいすね。
 ◆ヨーゼフII世:モーツアルトを庇護する時のオーストリア皇帝にして、マリー・アントワネットの兄。演じたのは、こっちんの同期である95期第2位入団の実力者、ひろ香祐くん(以下:ひーろー)。今回のような外箱公演だと、普段台詞も少ない役を担うことが多いようなみんな、とりわけひーろーくんの存在感は俄然高まりますな。きっとこっちんが最も頼りにする同期なのではなかろうか。今回はいろんな役でちょいちょい出てましたね。編み込んだ髪型もカッコ良かったよ。歌も上等だし、こっちんの支えとして、ホント貴重な存在だと思うす。
 ほかにも、いっぱいメモしておきたい方がいるんだけど、最後に一人だけ、役名はないよう端役なんだけど、やっぱり雪華りらちゃんの可愛さは舞台上で目立ちますなあ! 今回は、ちょっとだけ狂言回しチーム的役柄もあって、台詞もあって、意外な大人声が非常にいいと思うす。やっぱり抜群に可愛いすね!
 とまあ、こんなところかな。もう書きたいことはないかな……。
 では最後に、毎回恒例の今回の「イケ台詞」を発表して終わりたいと思います。
  ※イケ台詞=わたしが「かーっ!! カッコええ!!」と思ったイケてる台詞のこと。
 「敵が一人もいない奴は、味方も一人もいない!」
 今回は結構イケ台詞が多かったすね。その中でわたしが一番グッと来たのがこれでした。正確な言い回しは違ってたかもっすけど、なんつうか、すごく実感として胸に来たっすね。やっぱり、敵のいない奴は大したことないと思うす。こっちん、誰にでも好かれようとしなくていいんだぜ。優等生として、常に先頭を走ってきたこっちん。これからは、名実ともにTOPとして、こっちんの信じる道を全力で駆け抜けておくれ! アンチが出たって構うもんか! その後に、ちゃんとみんなついて来るから、心配しなくていいんだよ!
 
 というわけで、結論。

 わたしの愛してやまない宝塚歌劇団星組の礼真琴さんが、とうとうTOPスターへ登極した。そのプレお披露目公演『ロックオペラ モーツァルト』は、わたしとしては、まず第一に、お話的に微妙に軸がブレていてなんかアレだな、とは思った。が、しかし!! そのお話的なマズさを補って余りありまくるほどのパフォーマンスで、わたしとしてはもう、全世界に向けて、どうだ! 観たか! これが礼真琴だ!! と胸を張って大声で叫びたいぐらい素晴らしいものでありました。Web上のヅカ淑女たちが絶賛しているのも頷けますね。第1幕のエンディングの歌とダンス、あれはもう、本当にしびれたっすね。ホント、幕間で多くの方々が、「ヤバい」「すごい」と絶賛の嵐だったよ。わたしは俺を聞いて、完全にお父さん風に「観たか! これがおれの礼真琴だ!」と、心の中で誇らしくなったす。本当に今後も活躍が楽しみすね! まあ、とりあえずBlu-rayは買いますが、これは本当にライブで観られて良かったと存じます。最高でした。以上。

↓ いつ見ても最高です。記憶にある限り、劇場でわたしが泣いた初めての作品。高校生でした……。
アマデウス(字幕版)
F・マーリー・エイブラハム
2016-10-31

 わたしは宝塚歌劇をたしなむ世間的には珍しい男だが、まあ、最近は劇場に男の姿も結構見かけるようになっており、「珍しい」とは言えなくなりつつあるような気もする。
 そんなわたしは、2010年に一番最初に観た宝塚歌劇が当時のTOPスター、レジェンドと呼ばれる柚希礼音さん率いる「星組」であったため、ずっと星組をイチオシで応援している。
 以来、ズカ用語でいうとわたしのファン歴は「研10」なわけだが、星組以外の他の組の公演も可能な限り観に行っているわけで、もうこの10年で数多くのTOPスターの卒業を見送ってきたのだが、今年は2人の稀代のTOPスタ―が退団を表明しており、わたしとしては非常に淋しいというか、しんみりな心情なのであった。
 一人は、現在本拠地である宝塚大劇場(以下:大劇場)で退団公演中の、花組TOPスター明日海りお(以下:みりお)さんだ。みりお氏については、11月に東京で見送る予定なのでその時書くとして、既に大劇場にお別れを済ませ、現在東京宝塚劇場(以下:東宝)にて退団公演を上演中なのが、我が星組の紅ゆずる(以下:紅子先輩)さんである。
 紅子先輩は、わたしのズカ歴10年の中でもかなり特異なTOPスターで、カッコいいのはもちろんとして、その最大の持ち味はコメディエンヌとしての笑いのセンスだ。それは紅子先輩のオンリーワンの才能であり、悪ぶっているけど泣かせる、冗談ばっかり言ってるけど泣かせる、というキャラが多くて、いつも紅子先輩は、散々笑わせた後で、最後には泣かせてくれるのだ。
 その紅子先輩がとうとう卒業の時が来た。そして演目は、その設定やポスター画像からして、なんじゃこりゃ!? と思わせるようなコメディ作品であり、わたしとしては、もう行く前から、笑い、そして泣く準備は完了しており、昨日は日比谷へ赴いたのである。

 どうすか。もう、控えめに言って最高だよね。かなりトンデモストーリーで、腹を抱えて笑っちゃいました。そんな面白物語をまとめてみると、まず冒頭は、ヒロイン・アイリーンの幼き頃である。アイリーンは子供のころから、有名な孫悟空ではなくて、そのライバルでアンチヒーローである紅孩児(こうがいじ・牛魔王と鉄扇公主の子供)が大好きな活発な女子だった。一方天界では、その紅孩児が暴れて、どうやら現世へ……となったらしい。そして時は過ぎ、カワイイ大人に成長したアイリーンは、シンガポールで屋台経営をしていたが、そこは巨大資本の手によって地上げで立ち退きを迫られており、その資本系列の三ツ星シェフ、ホンと出会う。だがホンはなかなかの俺様ぶりで煙たがられており、巨大資本から追い出され、落ちぶれてしまう。そして行きついた先はアイリーンの屋台で、二人は屋台を守るために巨大資本に立ち上がるのだが、実はホンこそが天界から転落(?)してきた紅孩児だった―――的なお話であった。サーセン。いつも通りテキトーにはしょりました。
 まあ要するに、反目し合う男女がやがて恋に落ちて、一緒に巨大な敵と戦う、そしてラストは見事勝利して、めでたしめでたし、となるような、ある種のテンプレめいたお話なのだが、今回は随所に退団公演という空気感が織り交ぜられており、まさしく笑って泣いて、ハッピーなエンディングは湿っぽくはならず、笑ってお別れを告げるという紅子先輩の本領発揮、であり、実に紅子先輩の退団公演らしい作品であったと思う。非常に面白かったすね!
 というわけで、見どころとしては、当然、以下の4名の方々にあったわけですが、やっぱりそれぞれ皆さん素晴らしかったですなあ! なんか、ホントにこれで紅子先輩と一緒に退団するTOP娘役の綺咲愛里(以下:あーちゃん)さんとお別れかと思うと、マジで淋しいっすね……。
 ◆紅ゆずるさん:紅子先輩。当然演じたのは主人公のホン・シンシン。やっぱり最高でしたな。絶対この役は紅子先輩にしかできない役だったね。とにかく笑ったし、最後は泣かせる見事な卒業公演だったと思います。退団後は、変にテレビとかに出ないで、舞台中心で活躍してほしいな……紅子先輩はトークができちゃうので、バラエティ方面に行ってしまわないか、ちょっと心配す。大の仲良しであるちえちゃんと、ゆっくりランチを楽しんでください!
 ◆綺咲愛里さん:あーちゃん。演じたのは当然ヒロインのアイリーン。あーちゃんはとにかく可愛いし、今回のような、ちょっと強気で後半デレるような、いわゆるツンデレ的キャラが一番似合うような気がしますね。何度もこのBlogで書いているけれど、あーちゃんは地声が低いので、その意外な低音ヴォイスがとてもイイす。そして今回の衣装の奇抜さというか、トンデモ衣装は、絶対あーちゃん以外には着こなせないと断言できるね。あーちゃんだからこそのコスプレ的ファッションは本当に最高に可愛かったよ。退団後は、ちゃんと大きい事務所に入って、様々な方面で活躍してほしいす。ミュージカルに出ることがあれば、また会いに行くよ、必ず!
 ◆礼真琴さん:わたしがファンクラブに入って一番応援しているお方。わたしは勝手にこっちん、と呼んでます。こっちんが今回演じたのは、ホン打倒のために大資本がトップシェフに抜擢した真面目系男子シェフ、リー・ロンロン改めドラゴン・リー。今回は、いよいよ紅子先輩の後を継ぎ、次期TOPスターとなることが決まっているため、若干自虐めいた、僕がトップシェフなんて……的な部分も多かったすね。次に「星を継ぐもの」として、これでいいのかw? と笑わせるようなセリフも、やっぱり紅子先輩だから許されるんでしょうな。でも間違いなく、こっちんなら大丈夫だし、ヅカファン全員がこっちんがTOPスターとなって、大きな羽を背負って階段を下りてくるシーンを待ち望んでいると思うよ。まあ、恐らく、その時にはオレ、泣くね。確実に。ホント感無量っすわ。
 ◆舞空瞳さん:通称ひっとん。次期星組TOP娘役就任が決定している。花組からやってきて今回星組生デビュー。今回演じたのは、ちょっとしたスターでリーと最終的にラブるセレブ。ま、役どころとしてはほぼお飾り的な、なくてもいいようなものと言ったら失礼だけど、大きな役割ではなかったけど、明確にこっちんとのツーショットが多く、台詞的にもこれからよろしくね的なものもあって、いわば星組ファンの我々に対する顔見世的な登場でした。わたしは、正直ひっとんについて何も知らなかったのだが、この人はさすがに102期生首席だけあって、歌える方なんすね。なんとなく、妃海風ちゃんを思い出す歌ウマぶりで、歌は大変結構でした。95期首席である超歌ウマなこっちんとの並びも、文句ないす。ただ、どうやら世間的にはダンスの人という評判を聞いていたけれど、わたしの目には、ダンスはまだまだ、特にショーでのボレロを紅・こと・あーちゃん・くらっち(=有紗瞳ちゃん)・ひっとんで舞うシーンでは、あーちゃんとくらっちが完璧にシンクロしていた一方で、ひっとんは手の角度とか動きが若干甘いように見えたす。わたしとしては、今のところ、くらっちの方が数段上だと思うすね。今後に期待いたしたく存じます。しかしこのボレロのシーンは美しかったすなあ……そしてあーちゃんが、やっぱりTOP娘として、技量も高く、放たれるオーラも一番輝いていたのは印象的だったすね。
 はーやれやれ。ホント最高でした。
 そして後半はショー『Éclair Brillant』ですが、こちらもTOPコンビである紅子先輩とあーちゃんの二人の退団、そして次期TOPコンビであるこっちんとひっとんのお披露目的場面、それから、今回の公演で退団されるれんさん(=如月蓮さん)、まおさん(=麻央侑希さん)たちの場面など、今回特有の事情をきちんと踏まえた、華やかでとてもいいショーだったと思います。惜しくもTOP娘役に選ばれなかったくらっちもとても輝いていたし、せおっち(=瀬央ゆりあさん)もホントに歌が上手くなりましたなあ。わたしが何気に応援している華雪りらちゃんも、がんばっていたし、それから星組が推している若手のぴーすけ君(=天華えまさん)ときわみ君(=極美慎さん)の二人は謎の女装場面もあって、これはちょっとびっくりしたすね。くらっちとひっとんに混じって、あれっ!? あのデカい女子はぴーすけときわみ君じゃね? と目を疑ったすわw 
 とまあ、こんなところかな。もう書きたいことはないかな……。
 では最後に、毎回恒例の今回の「イケ台詞」を発表して終わりたいと思います。
  ※イケ台詞=わたしが「かーっ!! カッコええ!!」と思ったイケてる台詞のこと。
 「星なんていらない!! お前にくれてやる!! 俺は、俺はアイリーンが笑顔ならそれでいいんだ!!」
 今回は、まあどう考えてもこの、「星」を「お前(=リー=こっちん」に譲り渡す場面でしょうな。なんか真面目に考えると、それでいいのか?という気がするけれど、紅子先輩からこっちんへのバトンリレーは、これでいいんでしょうな。わたしとしてはセリフ後半の、俺はお前の笑顔があればそれでいい、という部分にグッと来たっすね。ま、前回の『エルベ』のカールもそうだったわけだし、男というものはそういうもんですよ。しかし今回は、エンディングもハッピー&ピースフルでホント良かったすね。紅子先輩とあーちゃんのこれからを、心から応援いたしたく存じます。

 というわけで、結論。
 ついに来てしまった星組トップコンビ、紅ゆずるさんと綺咲愛里さんの退団。そして年末にはついに訪れる、わが愛しの礼真琴さんのTOP登極。ファンとしては淋しさとうれしさが入り混じる感情の中で、星組公演『GOD OF STARS―食聖― / Éclair Brillant』を観てきたわけだが、やっぱり紅子先輩は稀代のコメディエンヌとして最高の舞台を見せてくれたし、あーちゃんは本当に可愛くて強い女子を熱演してくれました。これでわたしは二人が宝塚歌劇の舞台で輝く姿を見納めてしまったわけだが、退団後の二人に幸あらんことを強く望みたいと思います。そしてこっちん、とうとうその時が来ちゃったね! そしてTOPに登極するということは、まさしく終わりの始まりであり、間違いなく数年後にこっちんも卒業となることが確実なわけで、わたしとしてはこっちんの最後の時まで、全力で応援いたしたく存じます! なんか、どうでもいいような過去Tweetがニュースになってたけど、いいんだよそんなこたあ! 「星を継ぐもの」として、こっちんのこれからに超期待いたします。しっかしプレお披露目のチケット、全く取れる見込みがないんですけど、どうしたらいいんでしょうか……!! 行きてえなあ……! そして、急遽星組にやってくることになったあの方を、ファンとしてどう受け止めればいいんでしょうか……せおっち2番手でいいじゃん……ダメなんでしょうか……。以上。

↓ こちらもまったくチケットが取れず観に行けなかった……Blu-ray買わないとダメかもな。。。


 というわけで、今日は宝塚歌劇を愛するわたしが最も応援している「星組」の公演を鑑賞するため、午前中から日比谷へ赴いた。日差しは暖かいけど、あの東京宝塚劇場前の細い道はビル風が強くて寒いですなあ……。わたしは35年ぐらい前の中学生・高校生の頃は、あの一体にあった日比谷映画や有楽座といった映画館へよくチャリンコをぶっ飛ばして通っていたので、その街並みの変化をずっと見てきたのだが、去年落成した日比谷Midtownの影響か、なんかすっかり様相が変わっちまったすね。
 そんなことはどうでもいいとして。
 現在東京宝塚劇場で上演されている演目は、後に東宝の専務か何かまで成り上がることになる劇作家、菊田一夫氏が1963年に書き上げた作品で、その後何度も再演されているという伝説的作品『霧深きエルベのほとり』である。初演はなんと56年前ってことか。そりゃあもう、いくらおっさんのわたしでも観ているはずもなく(つうか生まれてもいない)、最後に再演されたのが1983年だそうだから、えーと、36年前か。つまりわたしがチャリで日比谷に通っていた頃なんだな、と思ったので冒頭にどうでもいいことを書いてみた次第であります。
 あと1つどうでもいいことを書いておくと、宝塚歌劇団が5つの組で構成されていことは、何度もこのBlogで書いているけれど、公演の順番が、数年に一度、ちょっと変わることがあるのである。どういうことかというと、雪組→花組→月組→宙組→星組、の順番でローテ―ションしていた翌年に、その順番がちょっと変わることがたま~にあるのです。そしてまさしく我が星組は、去年、雪組と順番が入れ替わったんだな。その結果、去年、元の順番ならば、宝塚大劇場の年末ラストが星組公演で、年明け一発目が雪組、となるはずだったところ、雪組が先に年末に公演を行い、そして星組が今年1発目になったのだ。
 これは、去年の10月の台湾公演の影響だろうと思うが、何が言いたいかというと、そのために我が星組は、去年は大劇場公演が1本しかなかったのである。そしてつまり、東京宝塚劇場での星組公演は、去年の6月~7月以来と、結構久々なのであります。はー説明が難しい。
 というわけで、星組推しのわたしとしては、演目的にも伝説の作品だし、スケジュール的にも久しぶりだし、と大変楽しみにしていた公演なのであった。ということを言いたかっただけです。はい。おまけに、先日とうとうこの次で退団することを発表した星組TOPコンビ。さらに言えばこの公演で卒業してしまう方もいて、まあとにかく、いろんな意味で、わたしは今日を待ち望んでいたのでありました。
 
 というわけでーーー物語は上記映像の通りであります。
 ハンブルグを舞台に、船乗りカールと、とある金持ちの令嬢マルギットが出会って恋に落ちるけれど、身分違いがもたらす悲しい結末となる悲恋、であります。
 まあ、ズバリ言うとかなり昭和な雰囲気で、石原裕次郎的世界観と言えばいいのかな、相当時代がかっているのは間違いなかろう。しかし、だからと言ってつまらないわけではなく、実際わたしとしては大変楽しめる作品であった。とりわけ、男のわたしから見ると、主人公カールと、マルギットの婚約者で育ちが良く超イイ奴のフロリアンの二人の気持ちがとても良くわかってしまうのだ。どんな感じなのか、各キャラ紹介をしつつ演じたジェンヌについてもメモしてみよう。
 ◆カール:船乗り。学はないしギャンブルもたしなむ、チョイ悪系男子。港ごとに女がいる的な感じだけど、実はかなりイイ人。マルギットに刹那的に惚れてしまって結婚しよう! という勢いでラブラブになるものの、冷静になって、マルギットの実家の上流の生活や、マルギット自身のことを考えると、まあ、実際オレじゃマルギットを幸せには出来ねえ、と実感してしまう。その結果、カールがとった行動はーーー観てご確認ください。男としては大変共感できます。女性から見たら、うーん、どうだろう、アウト……かもしれないな。。。
 そして演じたのはもちろん星組TOPスター紅ゆずるさん(以下:紅子先輩)。とうとう退団の発表があって、大変淋しいですね……最強コメディエンヌの紅子先輩。今回は悪ぶっててイイ人、という得意のキャラだったように思います。主題歌が染みたっすね……「か~も~め~よ~伝えてよ~ わが心……今も君を愛す……」大変結構なお点前でした。
 ◆マルギット:上流階級のお嬢様。とある理由で父との確執があって家出。カールとの運命的な出会いに恋の炎が燃え上がっちゃう……わけだが、まあ、やっぱりマルギットは問題アリと言わざるを得ないだろうな……ちょっと世間知らず過ぎたんでしょうな……でもまあ、それはマルギットの罪ではなく、そう育てられてたんだからどうしようもなかったとも思う。願わくば、カールとの恋を教訓として、幸せになってほしいすね……。
 演じたのはこれまた当然、TOP娘役の綺咲愛里さん(以下:あーちゃん)。あーちゃんも紅子先輩と同時退団を発表されており、やっぱりとても淋しいす。あーちゃんに関しては、目の肥えた歴戦のヅカ淑女たちの評価がやけに厳しいような気がするけれど、わたしは何度も書いている通り、あーちゃんはとても可愛いし、間違いなくTOPのオーラを放つ素晴らしいジェンヌだと思う。地声が落ち着いた低い声だから、高い声が若干厳しいんすよね……でもわたしはあーちゃんの意外な低音ボイスが大好きなのでおとがめなしです。もうチョイ、あーちゃんを舞台で観ていたかったすなあ……。次の、最期の退団公演、楽しみにしてるよ!
 ◆フロリアン:マルギットとは子供のころからの幼馴染で婚約者。上流階級。しかし、その身分や財力(はあるのか?)をひけらかすようなところは皆無で、実にイイ人。フロリアンは、ある意味マルギットに振られてしまった残念な男なわけだが、それでも一切マルギットを責めるようなことはせず、ただただ、マルギットの幸せを願うナイスガイ。男のわたしから見ると、カッコ良すぎですよ! まあ、要するに超イイ人、なわけだけれど、残念ながら世の真理として、女子は「イイ人」には恋してくれないんすよ……イイ人と評されることの多いわたしもつらいすわ……。女性から見たら、やっぱりイイ人すぎて恋愛対象外なんすかねえ……。。。
 演じたのはわたしが最も応援している礼真琴さま(以下:こっちん)。今回はソロ曲も泣けたっすねえ! こっちんの歌は最強レベルに巧いわけで、今回は後半のショーでも堪能させていただきました。問題は、紅子先輩の次に、星組TOPスターにこっちんがなれるかどうか、なのだが……普通に考えればもう確定だろうけど、仮に別の組から誰かが突然やってきても、わたしは受け入れますよ。こっちんにはまだ熟成期間があってもいいと思う。順当にTOPスターになれたら、それはそれで大歓迎。TOPになった時点で完成されてなくていいんだしね。いずれにせよ、こっちんの「これから」が楽しみだし、応援したいと思います。
 ◆トビアス兄貴:カールの乗ってる船の船員たちの兄貴分。渋い。カッコイイ。物語的にはあまり出番ナシ。のちに、兄に会いにハンブルグに来ていたカールの妹と結ばれ、船員を引退、陸(おか)での生活を選ぶことに。演じたのは今回で退団してしまう「ひろきのお兄様」でお馴染みの七海ひろきさん。ラストの「じゃあ行くぜ……あばよ!!」には、なんかグッと来たっすね……。宙組から来てもう4年経つんだな……あっという間だなあ……。素顔のお兄様は、実にクールな眼差しの美女なので、退団後の活躍を楽しみにしております。また舞台で会いたいすね。
 ◆シュザンヌ:マルギットの妹で、実はフロリアンが大好き。家出した姉を心配しているが、それ以上にフロリアンのことが心配。そりゃそうだ。超けなげなお嬢さん。演じたのは有紗瞳さん(以下:くらっち)。わたしはこっちんがTOPに登極する時には、その隣にはくらっちがいてほしい……と強く願っていたのだが……はあ……どうやらその夢は叶いそうもなく……もちろんまだ分からないけれど、先日、花組からこっちんの嫁候補と思われる組替え人事が発令されており、どうやらくらっちはこっちんの嫁になれる見込みがかなり薄くなってしまった……。本当に厳しいなあ……。。。わたしが全娘役で一番応援している、月組のうみちゃん(海乃美月さん)のようになってしまう可能性大なわけで、実に悲しいすわ……。そんな……ホントマジかよ……である。うみちゃんもくらっちも、本当に華のある素晴らしいジェンヌなのにね……報われてほしいなあ……。。。

 とまあ、物語上のメインキャストは以上であります。
 ホント、楽しめたのは間違いないけれど、なんだかいろいろな意味でつらいお話でありました。なんつうか、恋の炎はあっという間に燃え上がるけれど、その勢いだけで結婚というわけにはいかないんでしょうな。ま、そりゃそうだとしか言いようがなく、二人の男の決断も、男としては実に理解しやすいお話であったと思う……けど、女性がこの物語をどう思うかは、正直良くわからんです。
 で。後半はショー『ESTRELLAS~星たち~』であります。元々スペイン語の「星」=「Estrella」に、複数形のsをつけたものだそうで、要するに星組のスターたち、てなことである。ところで、ちょっとした豆知識を紹介すると、宝塚歌劇団の5つの組には、それぞれ「テーマカラー」が設定されており、「花組=赤(ピンク)」「月組=黄」「雪組=緑」「星組=青」「宙組=紫」となっているのだが、今回のショー『ESTRELLAS~星たち~』は、基本「青」の舞台でありました。まあ、前回の『Killer Rouge』は全編「赤」だったんだけど、まああれは、TOPスター紅子先輩の「紅」だったということで、今回は星組の青、であります。
 まあ、星組のショーでは、わたしは当然こっちんをずっと双眼鏡で追うわけですが、やっぱりこっちんはダンスもキレてますなあ! 最高じゃないですかもう! なのでこっちんグレイトは当たり前として、やっぱりここ数回で思うのは、せおっちこと瀬央ゆりあさんの躍進でしょうな。今回も、ちゃんとソロパートがあって、歌がすげえ上達してるような気がしますね。しかし、まあこれもアレなんだけど……こっちんがもし順当にTOPになったら、2番手はせおっち、なのだろうか? いや、今の星組を観ているとそれ以外は考えられないんだけど……同期のTOP&2番手コンビって、あるんすかねえ? わたしのヅカ歴10年ではなかったような気がするけど、普通にあることなのだろうか? わたしは全然アリだと思うし、むしろこっちんとせおっちの絆を考えれば、むしろ大歓迎なんだけど……どうなるかよくわからんす。
 それから今回のショーでは、今回で退団するひろきのお兄様や華鳥礼良さんたちに、ちゃんと見せ場があってよかったすね。特に華鳥ちゃんはエトワールも任されて、とても光ってましたな。特徴のあるお顔の美人なので、路線には乗れなかったけど、わたしはいつも、あ、華鳥ちゃんだ! と見つめていたよ。淋しいね、もう会えないのは。。。退団後、幅広く活躍してくれることを願ってます。
 
 とまあ、こんなところかな。もう書きたいことはないかな……。
 では最後に、毎回恒例の今回の「イケ台詞」を発表して終わりたいと思います。
  ※イケ台詞=わたしが「かーっ!! カッコええ!!」と思ったイケてる台詞のこと。
 「一度散った木の葉を 再び元の枝につけて緑に輝くと 君は思うかい……」
 今回は、かなり序盤でフロリアンが言うこの台詞を選びます。ここは、シュザンヌとのやり取りなんですが、姉さんを連れ戻せばまたあなたを愛するようになるかもしれないわ、というセリフに対するフロリアンの回答、がこの台詞です。このシーンは全部カッコ良すぎたっすね……つうかフロリアンよ、君は物分かり良すぎですよ……でも、このセリフを言う気持ちも、男のわたしは痛いほど良くわかるんすよね……まったく、男はつらいよ……ですなあ……。

 というわけで、結論。
 7カ月ぶりか? ちょっとお久しぶりとなる星組大劇場公演『霧深きエルベのほとり』がやっと東京に来てくれたので、今日は楽しみにしていたわけだが、この作品は、お話の内容的にも、そして現在の星組の状況的にも、なんだかとても悲しくて、淋しい気持ちになってしまったわたしである。なかなかつらいお話だったとわたしは思うのだが、果たして、現代の女性が観てどう思うのか、結構興味があるっすね。まあ、一度散った木の葉は、もう緑に輝くことはないんすよ……このセリフはとても気に入ったので、今後日常で使わせていただこうと思います。そして、退団者の皆さんのことは、今後も応援したいし、いよいよ次の大劇場公演で退団となる星組TOPコンビにも、最期まで拍手をもって応援したいと存じます。でも、ホント問題はこっちんの「これから」なんだよな……まずは5月、主演を務める全国ツアー公演があるので、こっちんの雄姿を楽しみたいと存じます。結論としては、こっちんこと礼真琴さんは最高です。以上。

↓ あ、すげえ、今ってAmazon Primeでスカイステージの番組観られるんだ!? へえ~知らんかったわ。




 以前も書いた通り、わたしが愛する宝塚歌劇団は、花・月・雪・星・宙の5組がそれぞれ公演を行っているわけだが、年に1回、毎年年末に各組TOPスターが梅田芸術劇場メインホールに集合して、合同の公演を行う機会がある。この公演は現在では『タカラヅカスペシャル』と呼ばれていて、昼と夜の2回公演を2日間、合計4回の舞台が繰り広げられるのである。
 ただし、そのタイミングで東京公演を行っている組は参加できないので、その東京公演組以外の4組+専科のスターたちから構成されているのである。ちなみに今年は宙組が東京公演中につき欠席、ということになっている。
 で。毎年、この『タカラヅカスペシャル』にはテーマがあるのだが、今年はどんなテーマかというと、公式Webサイトの文章を無断でパクッて説明すると――
「年に一度、専科、花、月、雪、星組で活躍中のスター達が集う夢の競演を、梅田芸術劇場より華やかに開催いたします。今年は、平成も最終年を迎えるにあたり、宝塚においても多くの変化のあった平成の30年間をフィーチャーしつつ、2018年の公演を振り返るコーナー等も含めた、バラエティ豊かな構成でお送りいたします。」
 ということだそうだ。えーと、ま、ズバリ言ってよくわからんと思うので、簡単まとめると、この平成最後の『タカスペ』は、この30年の歴史を振り返ります、てなことだと思う。実際、最初の方で説明があったのだが、今年はいろいろなメモリアルが重なったのだそうだ。
 ◆10年:現在の形で『タカラヅカスペシャル』となって10年目、だそうです。それ以前は「TCAスペシャル」という公演名で、場所も梅田じゃなかったりしたそうだが、その時代はわたしはよく知らないす。ちなみにTCA=タカラヅカ・クリエィティブ・アーツの略で、宝塚の映像音楽ソフトの管理販売をしてる子会社のことですな。
 ◆20年:今年は「宙組」が誕生して20年目なのです。それはつまり有楽町に暫定的に設置されたTAKARAZUKA1000days劇場から現在の日比谷の東京宝塚劇場のリニューアルが完成して、東京公演を通年公演を開始して20年、なんだそうだ。つうか、その宙組がタカスペ欠席ってどうなのよ……。
 ◆30年:あ、やべえ、なんだったか忘れた。なんか30年もあったはずだけど、サーセン、なんだっけ? 単に平成30年、ってことだっけ?
 ◆40年:宝塚大劇場の横にある、「宝塚バウホール」が出来て今年で40年なんですって。全然知らなかったわ。
 というわけで、以前は基本的に、「今年を振り返る」的な構成で、各組のその年の公演をパロディ化したドタバタ寸劇なんかもあったのだが、ここ数年は寸劇ナシの、歌を中心としたコンサートに近い構成になっていて、今年もそういう歌中心の真面目な?ショーであった。一応、今年のポスター画像を貼っておこう。
Screenshot
 で。
 この『タカスペ』で、おそらくファンが一番うれしいことは、普段観ることができない、組が違うスター同士が一緒に歌うシーンを観られることに尽きると思う。例えば月組のTOPスターと花組のTOP娘のデュエットとか、組が違う同期スターたちが共演するとかですな。なので、『タカスペ』をたしなむには、舞台に登場するスターの知識とか(誰だ?とか言っていてはダメなのです)、歌う歌の知識(この歌なんだっけ? とかも基本アウト)も持ち合わせていないとダメで、高度な宝塚知識が必要になる。つまり、ズカ道黒帯でないと、「おおっ、キター!」とか、いちいちキャッキャできないのである。わたしは2010年にヅカ道に入門して早9年。期で言うと96期生と同期。まだまだ精進が必要だが、一応、自称黒帯である。
 というわけで、わたしが今年の『タカスペ2018』で、一番「おおっ!」と燃えた(萌えた)のは、やっぱりですね、月組TOPスター珠城りょうさん(以下:たまきち)と、花組TOP娘役の仙名彩世さん(以下:ゆきちゃん)のデュエットであろうと思う。
 なぜグッと来たかというと、まず第一に二人は同期であり、そしてゆきちゃんは来年退団することが決まっているからであり、さらに言うと、二人の歩んでみた道が結構対照的だからだ。そんな二人が、最期のタカスペでデュエットを歌う。ここにグッとくるわけですよ。
 わたしは星組を一番応援しており、星組の2番手スター礼真琴さん(以下:こっちん)が一番好きで応援しているのだが、そんなわたしなのに、月組のたまきちくんが現役TOPスターの中では一番好きである。たまきちくんは94期生、こっちんが95期生なので、1期上、である。1期上、ということは、宝塚においては、同じ時期に音楽学校に在籍したということであり、つながりが大きい間柄だ。そしてゆきちゃんも94期生であり、おまけにゆきちゃんは94期生首席卒業である。こっちんも95期生首席なのだが、こっちんたち95期生からすると、1期上の首席、という存在はもう超憧れの先輩という感じだろうと思う。
 しかし、ゆきちゃんは首席とはいえ、実は華々しい経歴を誇っているわけではない。極めて高い技量を持った娘役であるのは間違いなく、とりわけその美声はわたしはとても好きだが、TOP娘に登極するまでは決して順調な道のりではなかった。新人公演ヒロインも経験できなかったゆきちゃん。そして一方では、同期たまきちくんは早くから抜擢が続き、入団9年目で月組TOPスターに登極。この9年目というのは、異例の速さだ。こんな、若干対照的な同期のTOPスター二人が、組の違いを超えて、退団前の最後のタカスペでデュエットする。そこに、とてもグッとくるというわけであります。さらに言えば、男役と娘役は、TOPになる時期が違っていて、男役が10年目とか遅いのに反して、娘役は普通は5年目とか、もっと早いわけですよ。なので、同期の男役と娘役が、同じ時にTOPでいる、という状況も、普通は結構まれなわけです。なので、たまきちくんとゆきちゃんの同期デュエットは、そういう意味でも、同じ時にTOPでいられた奇跡に乾杯! なわけですよ! いやあ、ほんとに、この1曲のためだけでも、ライビューに行って良かったと思ったす。
 まあ、わたしとしてはその他にもいろいろ見どころはあって、2時間はあっという間に終わってしまったような気がする。わたしが思ったことは、もう箇条書きでメモって終わりにしよう。
 ◆理事の歌声は……若干厳しいというか……むむむ……。。。
 ◆こっちんはさすがにカッコいい! その歌のパワーはやっぱり際立ってますなあ。
 ◆最強歌ウマTOPコンビ、望海風斗さん&真彩希帆ちゃんはさすがの歌力すねえ。
 ◆誰が何言おうと、わたしは星組推しとしてあーちゃんを応援します。かわゆい。
 ◆ゆずかれーは、確かにそのビジュアルは超強力だけど、歌は……むむむ……。
 ◆たまきちくんは最年少TOPだけあって、いじられますねw しかしこの人、ホントに女子としてかわいいと思うな。そしてわたしの大好きな歌、「蒼穹の彼方」は大変結構なお点前でした。ちえちゃんの熱唱を思い出すっすね。
 ◆せおっちはなんかホントに、この1年で成長しましたなあ。特に歌が。
 ◆こっちんと同期のせおっち(星)・れいこ(月)・あーさ(雪)・マイティー(花)といった各組3番手付近の活躍は大変喜ばしいすねえ。
 ◆わたしが娘役で一番応援している海乃美月ちゃんがちらちらと出演するとわたしのテンションは上がるわけですが、くっそう、ライビューだと見切れてる場面が多すぎて、ぐぬぬ……!
 以上であります!

 というわけで、結論。
 年に1回、年末恒例の『タカラヅカスペシャル』。わたしは今までWOWOWで放送されたものしか観たことがなかったけど、初めて、ライブで観てみた。ライブと言っても、劇場で生で観るわけではなく、映画館で上映されるいわゆる「ライブビューイング」だったわけだが、アレっすね、やっぱり画質も若干粗くて、静止してるといいんだけど、動いているともう顔が分からなくなるレベルで、なんつうか、もっと画質の向上をお願いしたいですな。そして今年の『タカスペ』は2時間であっさりおわってしまい。なんかあっという間だったすね。でもまあ、わたしとしてはそれなりに見どころもあって、大変楽しめましたとさ。以上。

↓ おお、今は配信もされてるんですな。2014年は宝塚100周年ということで、この年は東京公演組だった月組も中継でちゃんと参加して、結構楽しかったすね。しかしあれからもう4年経ったのか……はええなあ……。。。

 というわけで、2年ぶりの台湾へ再び行ってきたわけだが、何をしに行ったか、もう聞かないでください。そうです。コイツを観に行ったのであります!!
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 これは台北の会場近くのMRT駅構内にズドーンと設置してあった広告ボードですが、要するにわたしの愛する宝塚歌劇団台湾公演を観に行ってきたのであります。
 今回の台湾旅行は、まあ、ズバリ言えばこれだけのためであり、もちろん台湾に行ったらわたし的お約束の、日本未公開の映画も観に行ったけれど、それは後で別に書くとして、まずは、この宝塚歌劇団台湾公演の話から始めねばなるまい。
 そもそも、宝塚歌劇の海外公演は、戦前から行われてきたもので、実に古い歴史を持っている。一番初めは1938年のヨーロッパ公演で、これは時代的にはナチスドイツ時代ですな。日独伊親善芸術使節団として、ドイツ・イタリア・ポーランドで実施されたそうだ。すごい、まさしく「歴史」だよね。その後、戦中は満州公演なんかもあって、戦後1発目はハワイ公演だったそうな。それから色々な公演を経て、ニューヨーク公演、ロンドン公演、香港公演、中国公演、ベルリン公演などが80年代終わりから2000年ごろまで行われたそうで、台湾では2013年と2015年に引き続き、3回目の公演となるそうだ。すげえなあ。わたしは2013年も2015年も、誘われたけど行かなかったんすよね……。
 そして、今回の台湾公演は、台北だけでなく、高雄でも行われるのだが、もちろん(?)、わたしが観に逝ったのは台北である。その台北での会場となるのが、観光スポットとしてもお馴染みの「中正紀念堂」と同じ敷地(?)内にある、「國家戯劇院」というところである。↓こんな立派な建物。
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 ↑これの全貌を撮影するのに、相当後ろまで下がらないといけないほど、デカいです。チケットを入手してくれた、現地子会社に勤務する台湾人のお方によると、演劇を上演するには台湾でナンバーワンの劇場だそうな。で、↓こんなバナーがズドーンとかかっていたり……
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 街中では、↓こんなバナーが設置されて、歓迎ムードなわけです。
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 街中には、宝塚歌劇台湾公演のラッピングバスも走っていたのだが、わたし、2回ぐらい見かけたのに、あっ!? いまのは!! と気づいても走り去ってしまって、撮影できなかったす。
 で。会場の國家戯劇院というところは、MRTという地下鉄(高架の路線もある)の電車の駅がくっついていて、大変アクセスは便利なところであった。帰りは激混みかなあ、と心配したけど、まったく大丈夫でした。現地の方々はタクシーに乗っちゃうから、かもしれないす。よく分からないけれど。道はかなり渋滞してたすね。ちなみに、MRTは超便利で、EASY-CARDというSUICA的なICカードがかなり発達していて、コンビニとかバスとかそこら中で使えるし。そしてわたしの泊まったホテルもMRTの駅のすぐ近くで、会場の駅まで乗り換えなしで大変楽ちんでありました。しかもMRTは料金も凄く安い。1日かなり使っても100NT$にはいかないし、まあ、3日の滞在なら200NT$チャージしておけば十分でしょうな。あまり関係ないけど、台湾の特徴的なところは、夜、結構遅い時間でも人出が多いんすよね。これは、現地の方に聞いたところ、家で食事をする習慣があまりないそうで(もちろん全然、ではない)、子供でも塾の帰りに普通に外食だそうです。今回の公演は、19時30分開始で終わったのは23時前ぐらいだったけど、治安も、とりあえず全然平気、でありました。
 <自分用メモ:EASY-CARDはづどうやら1NT$からでもチャージできるっぽい。余った硬貨は帰りに駅でチャージにブッ込むんだ! 有効期限も相当長いので次回使えるぞ! あと、羽田で中華電信のSIMが売ってた! ただし3Days(台湾の空港では300NT$なので1000円ほど)は扱っておらず、5Daysのみで1400円だった。高いか安いかは微妙だけど……データ容量制限なしだし、今回、18:15羽田発、現地20:55松山空港着の飛行機で入国したら松山空港の中華電信のブースはもう店じまいしてたので、買っといてよかったわ……海外に行くならSIMフリー端末は超便利ですよ!>
 さてと。
 肝心の公演についてだが……まあ、わたしは既に先月、日本青年館でまったく同じ公演を観ているので、もう内容についてはあまり触れません。わたしや、わたしのような日本からわざわざ観に行ったファンならば、当然楽しめたのは言うまでもなかろう。ちゃんと、紅子先輩&愛子&礼子のアレもありました(オール日本語&字幕つきだけど、アドリブにはもちろん対応できず)。
 しかし、わたしは「初めて宝塚歌劇を観る人」や、「現地台湾の宝塚ファン」は、果たして楽しめたのだろうか、と、正直なところちょっと心配になった。なにしろ、わたしは今回の公演を行った「星組」を一番応援しているけれど、そのわたしでも、現在の星組のパフォーマンス力が、宝塚歌劇の中でナンバーワンではない、と思っているし、また、物語的にも、初めて見る人が理解できるのか、若干心配だったからでもある。
 なのでまず、チケットを手配してくれた現地台湾人のお方(女性)に、終演後聞いてみたところ、内容的には台湾人にはお馴染み(と言っていた)のものなので、全く問題ナシであり、実に面白かった、とのことであった。逆に、「日本ではやっぱり、キャーとか声は出さないんですか?」と聞かれてしまった。そう、今回、後半のショー『Killer Rouge』では、相当キャーとかヒューとか、そういう観客の声が結構あって、確かにアレは日本ではないものであったので、ちょっと驚いたけど、おそらくその歓声を受ける演者側からすれば間違いなくうれしいことだと思うので、アレはアレで全く問題ないと思う。むしろ日本では拍手だけなので、お行儀が良すぎるようにも思う。なお、その彼女は日本語ペラペラで最初から問題ないけれど、本編は日本語での芝居&歌なので、一応舞台両サイドに字幕のモニターがあって、彼女曰く、あれがあれば日本語が出来なくても大丈夫だと思う、と言ってました。彼女とそのお友達の台湾人はかなり興奮してたので、楽しんでもらえたようだ。
 で、実は今回、日本人で現地に駐在している知人家族も観劇したのだが、彼らは日本人として「宝塚歌劇を知ってはいる、けど観たことはない」人間なので、「初めて宝塚歌劇を観る人」である。残念ながらその知人には終演後に会えなかったので、感想は聞けなかったのだが……楽しんでもらえたのだろうか……その点がかなり気がかりである。
 なんか、もっと歌の上手い、例えば雪組による公演の方がよかったんじゃねえかなあ……とか、若干心配だ。ズバリ言うと、演目の物語として、星組TOPスターである紅ゆずるさんの演じた役柄は、主役なのにかなり意味不明な言動をとるし、その芝居ぶりも、若干大げさというか……そして歌唱力もね……。笑わせるのではなくて、もっと王道な、ラブロマンス系・感動系の演目の方がよかったんじゃねえかなあ……という気もする。けれど、まあ、台湾公演なんだし、台湾のみなさんが楽しめたのならば、何の文句もなかろう、と一応納得することとした。なんつうか、会場は意外なところで笑い声が上がったり(しかもけっこう頻繁)、やっぱりお客さんのリアクションが結構違いますね。
 でもまあ、ホント、劇場に詰めかけた台湾のお客さんも楽しめたなら、もう何も言うことはないすね。観客の日本人率は、ちょっとどのくらいだったか分からないな……3割程度かしら? どうだろう。初日ということで、結構お偉いさん的なおじさんたち(日本人・台湾人両方)も多かったすね。
 しかしすげえなあ、宝塚は。台湾でも大人気なんですなあ……。
 そうだ、↓あと写真を2枚貼って終わりにしよう。
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 左の白いのが台湾版、右が日本版のプログラムの表紙です。現地価格で350NT$。他にもいろいろ「台湾限定商品」も売ってましたが、クリアフォルダ―だけ買っといたっす。仕事に思いっきり使って、ヅカ道黒帯をアピールいたしたく存じます!
 そしてこちらが↓ うわさの「ねんどろいど 紅ゆずる」。完成見本が展示してあったっす。
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 同行した(日本人の)ヅカ友のお姉さまは買うそうです。オレは……まあいいや……。

 というわけで、結論。
 宝塚歌劇団の3回目となる台湾公演をこの週末に観に行ってきたわけだが、わたしが感じたのは、ホントに宝塚はすげえなあ、というその人気であり、ファンの熱、である。観客の日本人率はちょっと分からなかったが、まあ、かなり多かったとは思う。自分もその一員なので、アレだけど、そういった強力なファンがベースにいて、さらには海外でも公演が成立しちゃうというのは、とてもすごいことだと思う。ただ、あまりにその熱が高いために、チケットを入手するのは困難なわけで、なかなか新規ファンの獲得には、劇団も苦労しているんだろうな、ということは想像に難くない。ホントは観に行きたいときに行けるといいんだけど、まあそれでは、空席も出てしまうだろうから、経営としてはリスクだろうし、うーん、まあ、観たいのに観られない!というプレミア感が、ブランド形成には絶対必要なんでしょうな。なんか、阪急電鉄に入社して、宝塚の劇団経営に参加してみたいす。ま、ともあれ、宝塚歌劇台湾公演は大変楽しめました。観客の反応を観る限り、現地の方々もとても楽しまれたようで、大変良かったと存じます。なんか結論としてまとまらないけど、以上。

↓ これっすね。やっぱ買うべき? ど、どうする、オレ!?

 というわけで、今日は雨が降っていたので、会社まで車で行って、会社から総武線で3つ先の千駄ヶ谷まで電車に乗って、そこから神宮球場の横にある日本青年館へ行ってきた。
 理由はただ一つ、わたしが最も応援している宝塚歌劇団星組の公演を観るためであります。今回は「異次元武侠ミュージカル」と題された『Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀』と、「タカラヅカ・ワンダーステージ」という前サブの付いたショー『Killer Rouge 星秀☆煌紅』の二本立てである。この公演は、来月、そのまま台湾でも上演されることが決まっており、わたしも台湾子会社の役員がチケットを既に確保してくれているので、来月は2年ぶりかな、台湾へ行ってくる所存である。
 で。まずミュージカルの方だが、この作品はオタク業界では大変有名な虚淵玄氏による原案・脚本で、台湾製の「人形劇」としてテレビ放送された作品を、舞台ミュージカル化したものだ。10月から第2シーズンの放送があるのかな。そして虚淵氏は元々18禁のエロゲーのシナリオライターだが、今やすっかり売れっ子作家と言っていいだろう。そしてこの『Thunderbolt Fantasy』も、小説やコミックにもなっている有名な作品だが、まあ、ズバリ言えば、宝塚歌劇を愛する淑女の皆さんには全くお馴染みでないだろうと思う。なので、まさか宝塚でこの作品をやるとは、わたしとしてはかなり想像の斜め上を行く作品選びで、最初に聞いた時はとてもびっくりしたのである。
 しかし、よく考えると、あのビジュアルはたしかに舞台映えしそうだし、実は全然アリかも、と思い、果たしてどんな舞台となるのだろうか……とわたしは相当な期待をもって、今日は日本青年館へ参上したのだが、まあ、結論から言うと、ちゃんと面白かったすね。ただ、歌が少なく、コスプレ感もぬぐえず、若干のトンデモ系な香りは漂っていたようにも思う。でもまあ、イケメン俳優演じるいわゆる2.5次元系でやるよりも、この世のものとは思えないような美形を誇る宝塚歌劇の方がいいんだろうな、と思った。
 というわけで、劇場に着いたのは確か開演30分前ぐらいだったと思うが、もう会場は相当数の淑女の皆さんが詰めかけており、さすがの人気ぶりであった。そして今回、わたしは友会抽選に当たって普通にチケットが買えたのだが、7列目のほぼドセンターあたりという大変良い席で、おお、こりゃあ舞台が近くて最高だぜ! というのを席について確認したのち、なにやら2階ホールに、テレビで使用した本物の「人形」が展示されているというので観に行ってみた。これがまたすっげえ淑女の群れが集っていて、なかなかいい写真は撮れなかったのだが、ま、こんな感じであった(※写真撮影OKだったす)。
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 それぞれの人形は、だいたい1メートルぐらいの身長があったかな、もうチョイ小さいか? そして細い! すごく華奢で顔も小さく、9頭身ぐらいはありそうな極めて繊細に、緻密に作りこまれたものであったのが印象的だ。このキャラたちを、紅ゆずるさん(以下:紅子先輩)率いる我が星組メンバーがどんな感じに演じるのだろうか、そしてわたしが一番応援している礼真琴さん(以下:こっちん)は、その最大の魅力である歌を聞かせまくってくれるだろうか、という期待の元、開演を待つべく席に戻った。
 で。どんなお話かは、説明するのがちょっと難しいので、公式サイトのWebページを観てほしいのだが、ズバリ言えばファンタジーなので、歴史とかそういうものは全く関係ない。かつて「魔物」と「人間」の戦いがあって、魔物に対応する武器を人間が作っていたと。で、それから長い時間が経過した世の中では、とある一族が最強の刀を護っていて、その刀の刀身自体は魔物を封じ込める封印に使われていて、その刀の「柄」と「鍔」がないとその刀身を抜く(=封印を破る)ことができず、魔の力を欲する悪党集団(?)がその柄と鍔を奪いに、守護している一族のもとにやってきて、そこに通りかかった(としか言いようがない)男たちが、力を合わせてそれを守る、てなお話である。これは、事前に予習しておいた方がそりゃいいけど、今回の舞台を観ていて、これは予習なしでもちゃんと理解できるお話になってるように感じた。なので、淑女の皆さんは予習しなくても大丈夫だと思うな。もちろん、知ってた方がより理解は深まると思うけど。
 というわけで、キャラ紹介と演じたジェンヌを書き連ねていきたいのだが、わたしが気に入った順に書こうと思います。なので、主人公じゃないこの方から行ってみよう。
 ◆殤不患(ショウフカン):演じたのは「お兄さま」でお馴染みの七海ひろきさん(以下:カイ兄貴)。今回、カイ兄貴がいっちばんカッコ良かったと思う。最高でしたね、ひろきのお兄様! 大変美味しい役柄でありました。カイ兄貴は女子としても大変な美人で、男役としては実にカッコイイお人ですよ。今回演じた役は、たまたま通りがかって、かなり嫌々助っ人となる謎の剣客なのだが、実はーーというその実力を最後に見せてくれて、もう物語的には主人公並みの大活躍と言えるのではなかろうか。カイ兄貴、ホント最高にカッコ良かったす!
 ◆丹翡(タンヒ):演じたのは、星組のヒロイン、TOP娘役の綺咲愛里ちゃん(以下:あーちゃん)。今回はもう、本当にお人形のような可愛さで、このレベルのビジュアル的可愛さは、わたしの審美眼では宝塚歌劇5組中ナンバーワンだと思う。何度もこのBlogで書いている通り、あーちゃんは確かに歌には問題があるかもしれない、けど、わたしはあーちゃんの意外な低音ボイスが大好きだし、あーちゃんは、裏声の高音が苦手なんじゃないかしら。地声の部分はすごくいいと思うんだけどな。わたしはあーちゃんの声が大好きすね。とにかく、おっそろしく可愛かったす。演じた役柄は、封印の柄と鍔を守護する一族の姫で、箱入りで世間知らず的なキャラなのだが、必殺技の発動も実にそれっぽくて良かったし、その衣装も大変あーちゃんに似合っていたと思う。つうか、あーちゃん、かつてこのBlogで幼児体形とか言ってごめんよ。なんかすっかりシャープになったというか、とても痩せたね。ウエストの細さがもう以前とは段違いだし、ちょっと痩せすぎなのが心配です。
 ◆捲殘雲(ケンサンウン):演じたのは、わたしが最も応援しているこっちんこと礼真琴さん。本作は幕開けからこっちんのパワフルな歌から始まるので、もうのっけから大興奮でした。何も言うことないね。最高です。役柄としては、護衛団の中で一番の若者ということで、ちょっとしたツッコミ役だったり、コメディ色も強かったすね。ビジュアル的にも、アニメ風というか、ファイナルファンタジー的というか、2次元的な金髪イケメンでしたな。とてもよく似合っていたと思う。問題は、こっちんは、ズバリ言うとカッコイイよりもカワイイ系なんすよね……。そこが完璧超人こっちんの唯一の弱点のように思えてならない。歌の実力は、もうヅカファンなら誰しも現役最強レベルと認める力があるので、あとはレジェンドちえちゃん(=柚希礼音さん)のような、ワイルドなギラギラ感が加われば、最強なんすけどね……。でもまあ、こっちんはやっぱり最高す!
 ◆凜雪鴉(リンセツア):物語の主人公。盗賊。自由人(笑)で。ちょっとボケ役、と言ってもいいかな。演じたのは、星組TOPスター、紅子先輩こと紅ゆずるさん。宝塚屈指のコメディエンヌとして名高い紅子先輩は、たしかにリンセツアのキャラにはピッタリだったすね。わたしの席から双眼鏡で紅子先輩を観てみたところ、紅のカラーコンタクトを着用されてるのが見えたす。原作でどうだったかまったく覚えてないけど、目が紅くてびっくりしたよ。ただ、この人はイイ人なのか悪い奴なのか、非常に微妙なところがあるので、今回のお話の中では、若干理解が難しいかも。これは原作の人形劇を観てないと、ちょっとわかりづらいかもなあ……とは思った。ただ、それでも紅子先輩の笑わせるクオリティは相変わらずお見事で、その軽妙さはやっぱり、リンセツア役は紅子先輩以外にはできないだろうと思わせるお見事な演じぶりでした。ちょっと歌が少なかったすね。ミュージカルと言えるかどうか、ギリギリぐらいの最小限の歌しかなかったのがちょっとだけ残念す。
 そして後半はショー『Killer Rouge 星秀☆煌紅』であります。このショーは、数カ月前、大劇場で上演されたものの再演なのだが、現在星組は2班に分かれているので、メンバー構成が変わって、内容もちょっとだけ、前回からは変更になっていた。例えば、明らかに台湾向けな中国語の歌が入ってたりしてたす。
 わたしが今回のショーで、一番目に留まったのは、新公主役を3回こなしている天華えま君(以下:ぴーすけ)だ。今回、ソロで歌うシーンが何回かあって、これって前回もあったっけ? と思いつつ、たぶんわたしはぴーすけ君のソロを聞くのは初めてじゃなかろうか? という気がした。そして、なんだよ、かなりイイじゃないですか。ぴーすけ君、結構美声なんすね。今、星組では売り出し中の若手カップル、極美慎くんと星蘭ひとみちゃんの二人は、別班で現在バウホール公演の稽古中なので、今回不参加なのだが、その分、やけにぴーすけ君が目立ってた印象す。
 あと、これは明確に前回なかったものだが、今回は、紅子先輩の恐らく完全アドリブな、「誘導係:紅子」コーナーがあった。しかも長い! 10分とは言わないまでも5分以上はあったすね。もうその笑わせ方はすごいよ。マジでこれも紅子先輩じゃないとできないだろうな……。これは、劇場の席の誘導係である「紅子」なるキャラに扮した紅子先輩が、後輩のあーちゃんや、こっちん演じる「礼子」をいじりまくるギャグコーナーで、客席を練り歩きながらお客さんへのダメ出しをしたり、あーちゃんを軽くパワハラしたり、相当笑えました。このコーナーって、2014年かそのあたりのタカスペのアレなんすかね? あの年のタカスペは、紅子先輩は病気休演になっちゃったんだよな……それでこっちんとあと誰だったかで、客席練り歩きながら演じてたのがあったけど、アレはバスガイドだったっけ……ちょっとBlu-ray探してみよう。
 とまあ、こんなところかな。もう書きたいことはないかな……。
 では最後に、毎回恒例の今回の「イケ台詞」を発表して終わりたいと思います。
  ※イケ台詞=わたしが「かーっ!! カッコええ!!」と思ったイケてる台詞のこと。
 「正しくあろうとしたことを、悔やむんじゃない!」
 今回は、ほぼ物語の主役と言ってもよさそうな、カイ兄貴こと七海ひろきさん演じるショウフカンのセリフを選びました。ヒロインへ向けたこのセリフ、実にカッコ良かったすね。わたしの中でのカイ兄貴株が爆上げですよ。今までこっちんばっかり注目していたけど、やっぱりカイ兄貴も最高すね!

 というわけで、結論。
 現在、日本青年館で上演している宝塚歌劇団星組公演『Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀/Killer Rouge 星秀☆煌紅』を観てきたのだが、なるほど、原作を知らなくても理解できるかな、という内容ではあった。もちろん、予習した方がイイとは思うけど、意外と大丈夫のような気がします。まあ、正直、わたしは虚淵氏の作品は数多く観たり読んだりしているけれど、いつもほぼ好みではないし、全くファンでもないので、ちょっとアレなのだが、ここまで完全な異世界ファンタジーを宝塚歌劇が上演するのも珍しいような気もする。でも、そのビジュアル再現力はやっぱりすごいですな、宝塚は。とりわけヒロイン演じるあーちゃんのコスプレ(?)は最強に可愛かったと思うし、こっちん演じる役も、すごいファイナルファンタジー的キャラビジュアルで、それがまたよく似合ってるから、これまたすごいよなあ、と大興奮でありました。そしてショーの『Killer Rouge』も大変キラキラであり、天華えま君のソロも聞けたのは収穫だったし、ギャグコーナーの紅子&礼子も最高でした。要するに、結論としては大変楽しめました。来月の台湾公演が楽しみですなあ! わたしは2泊でさっさと帰っちゃいますが、また、宝塚だけじゃなく、日本公開される前の映画を観まくってこようと存じます。以上。

↓ これ、日本は12月公開、だけど、たぶんわたしが台湾に行く頃は台湾では公開されてると思うので、観てきます! あと、たぶん日本では2月公開の『FIRST MAN』も観られる……はず! 台湾は、大抵US本国と同時公開なのさ!


 わたしが初めて宝塚歌劇を体験したのが2010年2月。あれから8年が経過し、わたしもヅカファン的に言うと「新公学年」を卒業し、ムラ遠征もソロで行えるようになり、お気に入りのジェンヌのファンクラブに入ってお茶会に参加するなど、まあ、ヅカ道における黒帯を取得したかなぐらいの経験を得てきた。
 そんなわたしが一番応援しているのが星組なのだが、よりによってイチオシの星組公演なのに、現在、東京宝塚劇場で行われている公演をのチケットがどういうわけかまるで取れず、ファンクラブ取次もお断りが入り、マズイ、これはマジで観られないのか? と若干焦っていたところ、わたしをヅカ道へ導いてくれた偉大なるヅカ師匠の美しいお姉さまから連絡が入り、チケットが1枚あるのだけれど、あなた、ご予定はいかがかしら? とお誘いを受けた。まったくもってナイスタイミングであり、わたしとしては即、押忍! 喜んでお供させていただきます! チケット全滅で困ってたんす! と返事をし、無事に昨日、観ることができたのである。はーーーホント助かった。師匠、マジあざっす!
 というわけで、わたしが昨日、日比谷の東京宝塚劇場で観たのが、我が星組公演『ANOTHER WORLD / Killer Rouge』である。落語原作の和物ミュージカルと、キラッキララキラッ!キラールージュ!とノリノリ&キラキラなショーの2本立てだ。
 結論から言うと、まあかなりトンデモストーリーな『ANOTHER WORLD』は最高に笑えて楽しめたし、ショーはもう大変なパワーで圧倒され、大変楽しめたのである。なんつうか、アレっすね、今の星組TOPスターである紅ゆずるさん(以下:紅子先輩)でないと出来ない作品だったといえるような気がしますな。最高でした。

 まずは和物ミュージカル『ANOTHER WORLD』である。これは落語噺「地獄八景亡者戯」などを原作?として作られたオリジナル作品だそうで、まあ、とにかくトンデモない、笑えるお話であった。ざっと話をまとめると、主人公の康次郎は、大阪の両替商の若旦那なのだが、とある女子にひとめぼれし、その女子、お澄もまた康次郎に憎からぬ思いを抱いていたものの、なんと康次郎は「恋煩い」で死亡、はっと目が覚めるとそこは「あの世」であった。そしてそのお相手の女子も同じく恋煩いであの世に来ているらしく、現世での知り合いや、あの世で知り合った江戸の米問屋の若旦那、徳三郎たちとともに、お澄を探す旅に出る。かくして無事にあの世で再び巡り合った康次郎とお澄だったが、二人の恋路の前には閻魔大王さまが立ちふさがり、スケベな閻魔大王さまはお澄に惚れてしまい、康次郎に地獄行きの沙汰を下してしまい――!? てなお話で、まあ要するにかなりとんでもない、笑える物語であった。開幕は、暗転から拍子木がちょーーんと鳴り、パッと明かりがつくとキャスト勢ぞろい、といういわゆる「チョンパ」であり、その絢爛な絵面も見どころの一つであろう。
 で。こういうトンデモ喜劇は、ちょっと他の組ではできないんじゃないかな……という気さえするが、わが星組の紅子先輩は、現在の宝塚歌劇団の各組TOPスターの中では、「最強コメディエンヌ」であることはおそらく誰しも認めるところであろう。まさしく今回は紅子先輩の本領発揮、まあ楽しそうに演じておられ、観ているわたしも最高に楽しめたのであります。というわけで、軽くキャラ紹介と、わたし的に、お、と思った方々を紹介しておこう。
 ◆康次郎:主人公。演じたのは前出の通り紅子先輩。大坂人なのだが、いわゆる「はんなり系」上方人で、現代のわれわれが思い浮かべるいわゆるコテコテ系大阪人とは違う。そしておっそろしくポジティブだし、ふざけるところはふざけ、決めるところは決めるその様は、本当に紅子先輩にぴったりであったと思う。最高でした。
 ◆お澄:ヒロイン。康次郎への恋煩いで死亡w。あの世の「美人館」なるショーパブ?の看板女優?に抜擢されているところで康次郎と再会し、夫婦に。演じたのは勿論TOP娘役の綺咲愛里ちゃん(以下:あーちゃん)。あーちゃんに対しては何かと批判的な意見を見かけるけれど、わたしは大好きですね。可愛いし。その意外な低音ボイスも大変魅力的。以前は、やや幼児体形かと思ってたけど、なんかちょっと痩せて、顔も尖ってきたし体もメリハリボディーになってきましたな。その輝きはまさしくヒロインですよ。今回もとてもかわいくて最高でした。
 ◆徳三郎:江戸のモテモテ若旦那でイイ人。現世であらゆる遊びを堪能し、あの世での楽しみを求め、フグの毒を喰らって死亡。すげえw 演じたのは、わたしが一番応援している礼真琴さま(以下:こっちん)。こっちん自身、江戸川区出身ということで東京人なわけだが、やはり今回のいなせな江戸人としての江戸弁は苦戦したとおっしゃられてましたな。でもまあやっぱりカッコ良く、そしてこっちん最大の武器である歌も、ダントツに光ってましたね。いやあ、マジこっちんは最高です。
 ◆初音:あの世(冥途)の三途の川ほとりにあるお茶屋「めいどかふぇ」の看板娘。康次郎一行の話を聞いて、仲間に。可愛いのに超毒舌というか、ハード系ツッコミ女子。演じたのは、星組娘役でナンバーワン歌ウマ&芝居上手だとわたしが思っている有沙瞳ちゃん(以下:くらっち)。くらっちは元々三重県人か。今回は関西弁であったけど、なんか違和感なかったすな。今回のようなアグレッシブな元気娘な役は初めて見たような気がする。やっぱりくらっちはイイすねえ! 最高です。
 ◆艶治:閻魔大王の妾で「奪衣婆」という役職をつとめていたが、なんと実は虞美人であることが判明。演じたのは音波みのりさん(以下:はるこさん)。出番は少ないけれど、出てきたとたんにオーラが違うし、歌も超ウマいすねえ、やっぱり。今や星組ではすっかり上級生のベテランとなったはるこさん。抜群だったすね。最高です。
 ◆貧乏神:あの世で観光案内をしていたところで康次郎一行と出会い、仲間に。極楽へ行き、福の神になりたい夢がある。演じたのは華形ひかるさん(以下:みつるさん)。みつるさんも85期(=柚希礼音さんakaちえちゃんと同期)、花組から専科に異動になったベテランだけど、存在感たっぷりでした。そして「貧ちゃん!」と呼ばれるのは懐かしいというセリフがあったけど、これはかつて『蒲田行進曲』でヤスを演じて「銀ちゃ~ん」をやっていたからなんすね。これは師匠に解説してもらって初めて知ったっす。師匠あざっす!
 ◆阿漕:あの世のショーパブ美人館の女性オーナー。康次郎一行に合流。演じたのは93期の夢妃杏瑠さん。やっぱりベテランの貫禄は一味違いますな。
 ◆喜六:康次郎の現世での知り合いの男子。コイツは5日前に捌いた鯖をアテに酒を飲んでいたら、その鯖が腐ってて?見事食中毒死した残念系若者。演じたのは、ひろきのお兄様でお馴染みのかいちゃんこと七海ひろきさん。かいちゃんは宙組から星組に来てもう3年か……すっかり星組には欠かせない存在ですよ。素顔のかいちゃんはキリッとした大変な美人女子ですが、とにかく整ったお顔が美しいお兄様ですな。かいちゃんは茨城出身なので関西弁は苦戦したとのこと。わたし的には全く問題ナシ、最高でした。
 ◆赤鬼赤太郎:閻魔大王配下の赤鬼軍団軍団長。演じたのは、躍進著しい瀬央ゆりあさん(以下:せおっち)。我が愛しのこっちんと同期のせおっちは、やっぱり去年の『阿弖流為』あたりから一皮むけましたねえ。大変良いと思います。最高です。
 ◆桃太郎:あの世で、閻魔大王率いる鬼軍団と対抗すべく、康次郎たちが助っ人を頼む中の一人。ほぼ出番はないのだが、やけに美形で、お、誰だろ? とすぐにわからなかったけれど、この桃太郎を演じている彼こそが、星組の期待の若手、極美慎くんですよ! ごめんよ……極くん推しとか以前書いたくせに、すぐわからなくて……でも今度こそ顔を覚えたので、次からは大丈夫と思いたい。
 とまあこんなところか。まあ、とにかく笑えて楽しい作品でありました。
 そして後半はショー『Killer Rouge』であります。
Killerrouge
 うお、写真撮るのが下手すぎる! あまりにキラキラなので、思いっきり光があふれてる……こりゃアカンわ。
 で、このショーは、秋の台湾公演に持っていく作品だからなのか、上記写真のようなタイトルロゴのオープニングであります。紅子先輩の名の通り、テーマは「紅(Rouge)」。星組のテーマカラーは青系なのだが、まあ今回はとにかく赤系の衣装で占められ、ある意味新鮮というか、大変にキラキラしている。このショーでは、もちろん紅子先輩を筆頭に、あーちゃんは可愛いし、こっちんは歌もダンスも最高に輝いており、わたしとしてはもう大満足であります。
 わたしは基本的にショーの時は、若いこれからの生徒をチェックするのがお約束なのだが、若手はソロ曲がまずないため、そのダンスのキレをチェックするのがメインとなる。今回、ダンスがとてもキレていたのは、やっぱり筆頭はこっちんであり、そしてくらっちも、ダンスもイケてますねえ! こっちんがTOPとなる時、その隣にいるのがくらっちだったら最高なのだが、どうなるかなあ……。こっちんは歌もダンスも芝居も見事な優等生だが、くらっちも、歌・芝居・そしてダンスも極めてレベルが高いすな。あと、どうしても名前が分からないのだが……ロケットに一人、すげえ美人がいたんすよね……アレは誰だったのだろうか……背が高かったから男役だと思うのだが……たぶん咲城けいくんか草薙稀月くんだと思うのだが、分からんす。そしてわたしが応援している新公ヒロイン星蘭ひとみちゃんや宙からやってきた華雪りらちゃんは、今回はあまり目立っていなかったけれど、相変わらず可愛かったす。
 まあ、この『Killer Rouge』は、わたしは9月に青年館で、そして10月に台北で再び見る機会があるので、その時もう一度チェックをしたいと思います。そうです。わたくし、秋は台湾へ行きます! 台湾子会社の知り合いがチケットを確保してくれたので! 行くつもりはなかったのに、チケット用意しときます! と連絡が来ちゃったので! 頼んでないのに! ありがとう! 楽しみにしてます!
 とまあ、こんなところかな。もう書きたいことはないかな……。
 では最後に、毎回恒例の今回の「イケ台詞」を発表して終わりたいと思います。
  ※イケ台詞=わたしが「かーっ!! カッコええ!!」と思ったイケてる台詞のこと。
 「江戸っ子は気が短けぇんだ! さあ、行くぜッ! (そして歌があってもう一度) 行くぜッ!」
 今回は、かなり冒頭で物語にあまり関係ないんだけど、こっちんが言うこの「行くぜッ!」がウルトラカッコ良かったすね。こっちんマジ最高す!

 というわけで、結論。
 宝塚歌劇団の中でわたしが一番応援している星組公演が現在日比谷の東京宝塚劇場で絶賛上演中であるが、どういうわけかチケットが全然取れず、これはマズい、と思っていたところ、わたしのヅカ師匠に誘われて観に行くことができた。そしてミュージカル『ANOTHER WORLD』は落語原作の和物喜劇なわけだが、最強コメディエンヌたる星組TOPスター紅ゆずるさんにピッタリの、笑える楽しい作品で、結構声に出して笑っちゃいました。娘TOPの綺咲愛里さんも、相変わらずかわいらしく、時に低い声で毒を吐く姿も実にあーちゃんらしくて、とても良いと思います。そしてもちろん、わたしが一番応援する礼真琴さんは、姿もカッコ良く、歌もしびれるうまさで、ダンスのキレも抜群と全く文句のつけようのないお見事なステージングでありました。こっちんがTOPになれるのは、来年の暮ぐらいすかねえ……どうでしょうなあ……そしてその時一緒にTOPを張る娘役は誰になるんだろうなあ……大変楽しみであります。そして秋は台湾で会いましょう! そちらも楽しみっす。以上。

↓落語は全く観に行ったことはないけれど、一回行ってみるべきかもな……。

 わたしが宝塚歌劇団で最も応援しているのが星組であることは、もはや何度もこのBlogに書いていることだが、先週より東京宝塚劇場では、まさにその星組公演が始まり、わたしも昨日の夜の回を会社帰りに観劇してきた。一人で。何故ソロ観劇となったかというと、ファンクラブ取次で入手したチケットだからであり、なぜいつものように週末ではなく平日の夜の回かというと、この週末にファンクラブの集いがあるので、それまでに早く観たておきたかったからだ。恐らく、これらの理由は、ヅカ道に興味のない人には全く意味不明の理由だと思うが、ヅカ道中級者以上ならば理解できる理由であろうと思う。
 というわけで、現在東京宝塚劇場で公演中の演目は、ミュージカルの『ベルリン、わが愛』という作品と『Bouquet de TAKARAZUKA』というレビューショーの2本立てである。ズバリ結論を、若干偉そうな上から目線で申し上げると、まあまあ、面白かったかな、という感じである。とはいえ、見どころは多く、わたしとしては十分満足な一夜であった。

 さてと。まずはミュージカル『ベルリン、わが愛』の物語を簡単にまとめると、時は1920年代後半(30年代前半か?)、場所はベルリン、である。ベルリンでは映画産業も盛んで、既にハリウッドではトーキーが主流になりつつある中、ベルリンでは依然としてサイレント映画ばかりで、物語の冒頭はかのフリッツ・ラング監督によるSF映画の古典として知られる『METROPOLIS』のプレミア上映会から始まる。しかし『METROPOLIS』はその難解さとSFというジャンル的な面で観客の支持を得られず、製作した映画会社たるUFA(ウーファ)は莫大な製作費返済のために、経営危機に陥ってしまう。もっと観客に受ける、明るく楽しい作品、そして安い製作費で作れる映画。そんなUFAが求める映画を、オレが作る!と立候補したのはスタジオの助監督、テオであった。テオはまず、ベルリン映画界では初のトーキーに挑戦することを決意、そして新人役者を起用し、脚本には友人で児童文学作家のエーリッヒ・ケストナーを起用するなど金のかからないやり方で映画を撮ろうと奮闘する。そして、やけに押しの強いレビューショーダンサーだったレニ・リーフェンシュタールを起用しつつも、レニの紹介でやってきた若干地味っ娘のジルも端役に起用し、結果的に映画は大ヒットとなる。しかし、単発のヒットで会社の経営状態が回復するものでなく、スタジオはナチスの息のかかった投資家フーゲンベルク(後のナチス内閣に入閣する大物。ただし史実ではどうやらナチ独裁に反対したほぼ唯一の高官だったようで、戦後も無罪となった人だそうです)に売却され、いわゆる愛国的作品を取るよう強要されてしまう。さらに、ジルの清楚で美しい姿に魅了された、ナチス宣伝大臣ゲッペルスの横やりもあって、既にぞっこんLOVEな関係にあったテオとジルは―――てな物語であった。
 というわけで、かなり多くの実在の人物の登場する作品で、ドイツ文学で修論を書いた歴史好きのわたしとしては、結構、お、と思うような物語であった。ただ、ナチスの扱いは時代的にちょっと交錯しているような印象もあって、『METROPOLICE』のプレミア上映会は1927年だったらしく、その辺りだとまだナチスは政権を取っておらず、ゲッペルスの権力やハーケンクロイツも、劇中で示されたような権勢はなかったと思う。ま、とりあえずそんな細けえことはどうでもいいすかね。
 で。わたしとしては、当然一番注目していたのは、エーリッヒ・ケストナーを演じる礼真琴さん(以下:こっちん)である。こっちん大ファンを公言しているわたしとしては当然なのだが、今回こっちんは、若干出番が少なかったような気がするが、久しぶりにいい人の役だし、ちゃんとソロ曲もあって、こっちんの最強の武器である歌声も堪能でき、わたしとしては確かな満足だ。そして今回わたしが一番グッと来たのは、こっちん演じるエーリッヒの恋人ルイーゼロッテ(←この人も実在の人。ケストナーの代表作の一つ「二人のロッテ」の名前の由来の人)を演じた有沙瞳ちゃん(以下:くらっち)であろう。大変可憐で、おまけになんか最近はオーラが強くなってきたというか、舞台上の輝き、存在感が増してきましたなあ。大変良いと思います。この、こっちん&くらっちのペアは今後ますますの活躍をしてくれそうで大変楽しみですな。
 そしてもちろん、星組のTOPコンビ、紅ゆずるさん(以下:紅子先輩)と綺咲愛里ちゃん(以下:あーちゃん)も大変美しかったのは間違いない。このTOPコンビは歌が弱点と言われているような気もするしわたしも実際そうだと思っているが、なんかですね、わたしはもう慣れてきました。紅子先輩は歌はともかく芝居はとても良かったすね。あーちゃんも、わたしはあーちゃんの意外な低音ボイスが大好きなので、許せますな。これであーちゃんが超歌ウマだったら……と思わなくもないけど、まあ、やっぱりTOPコンビとして絵になりますよ。大変美しかったと思う。
 そのほか、専科に移って初めての大劇場公演?となった凪七瑠海さん(以下:カチャ)が助っ人として、本作ではゲッペルスをシブく演じてくれたし、UFAのプロデューサーを演じた七海ひろきさん(以下:かいちゃん)も相変わらず美しくカッコイイし、新人男優のちょっと調子のいい男を演じた瀬央ゆりあさん(以下:せおっち)も元気で良かったすね。星組組長である万里柚美さん(以下:ゆず長)も、若干訳アリな酒場の女店主を美しくかつ大人な魅力で魅せてくれましたな。
 まあ、物語としては、エンディングは意外とあっさりと、かつ美しく終わってしまって、若干、よくナチスからあんな簡単に逃げられたな、と驚いたけれど、This is TAKARAZUKA、ということで野暮なツッコミはやめておこうと思います。ま、面白かったす。
 で、後半は「タカラヅカレビュー90周年」と題されたショー『Bouquet de TAKARAZUKA』である。
星組20171128
 うわあ、我ながらへったくそな写真! 本物はとてもきれいです。
 わたしは、ショーにおいては、いつもお気に入りのジェンヌを双眼鏡で探して愛でるのが恒例であり、こと、わたしが一番推している星組においては、一番大好きなこっちんを観るのは勿論として、現在わたしが星組においてこっちんの次に応援している星蘭ひとみちゃん(以下:せーらちゃん)を探し、見つけたら追う、というのがお約束である。見つけるとですね、あ! いた! とか、嬉しくなるんすよね。せーらちゃんは101期生であり、入団3年目になるのかな。娘役としては、3年目だとそろそろいわゆる「路線」に乗るかどうかの時期であり大切な時期だ。そして、せーらちゃんは本公演で早くも新人公演ヒロインに抜擢されており、前作『スカーレット・ピンパーネル』でのルイ・シャルル役への抜擢も踏まえ、わたしとしてはどうやら無事に路線に乗ったような気がして大変うれしく思う。
 ※解説:「路線」=将来TOPになる道筋のこと。「新人公演」=宝塚歌劇団の大劇場公演は、約1カ月の公演中に1回だけ、入団7年目までの生徒のみで演じられる公演があって、その「新人公演」の主役/ヒロインに抜擢されるかどうかが重要な「路線」なのであります。以上解説終了。
 まあ、こっちんのカッコ良さと歌の素晴らしさ、そしてダンスのキレの美しさに関しては、もはや書くまでもなく明らかであろう。こっちんがTOPに登りつめる日が待ち遠しいですなあ。ただまだまだ、完璧優等生と言われるこっちんも勉強することがいっぱいあると思うので、紅子先輩の背中をしっかり見つめて精進してもらいたいと思います。もう、わたし、完全にお父さん目線ですわ。そして紅子先輩も、開幕はいきなりブランコで舞台の上に現れてびっくりであったけれど、やっぱり手足の長さ・細さはすごいすね。あーちゃんとのコンビも磨きがかかってますな。そしてあーちゃんも、当然かもしれないけどどんどん舞台上の輝きが増してますよ。大変お綺麗で、実際のところあーちゃんはとてもかわいいと思います。そしてくらっちも、やっぱりいいですなあ。
 で、わたしが推しているせーらちゃんは、ちょっと背が高めか? と昨日思ったけれど、「おとめ」によれば、あーちゃんと同じ身長163cmだそうで、目の錯覚?だったようだ。たぶん、とてもスリムでほっそりしていて、おまけに超小顔だから背が高いように見えたのではなかろうか。ちなみに、あーちゃんは、わたし好みのちょうどいい感じにむっちりで、実に良いと思います。しかしせーらちゃんのソロ歌が聞きたいですなあ。歌ウマだと文句なしなのだが……ルイ・シャルルとして歌った「ひとかけらの勇気」は、そう悪くなかったと思うのだが……どうなんでしょうなあ。まあ、今後大変楽しみです。
 というわけで、毎度お馴染みの、「今回のイケ台詞」を発表して終わりたいと思います。
 ※イケ台詞=わたしが「かーっ!! カッコええ!!」と思ったイケてる台詞のこと。
 「ジル! 俺は君を守る! どんな未来が待ち受けていようと!
 「テオ……!」 と熱いキス。
 今回は、やっぱりラストシーンでしょうか。この後、世界は非情な世となり、テオとジルはパリ経由でハリウッドへ脱出したからいいけど、こっちん演じたケストナーは、反ナチを貫きながらも亡命せずドイツに残ったわけで、戦後、みんなは再会できたと思いたいすなあ……

 というわけで、結論。
 宝塚歌劇団でわたしが一番推している星組が、現在東京宝塚劇場で公演中である。その作品『ベルリン、わが愛』は若干地味?ながらも、ファンとしては確かな満足であり、わたしとしてはまあ面白かった、と結論付けたい。そしてレビューショー『Bouquet de TAKARAZUKA』も、相変わらずのキラキラであり、中には知っている曲も何曲かあってわたしは大変楽しめた。つーかですね、紅子先輩&あーちゃんのコンビは、わたしは結構好きです。歌が弱点と言われることもある二人だが、わたしはあーちゃんの低音ボイスが好きなので全然アリです。そして、こっちん&くらっちも、夏の『ATERUI』のときのように、今回も大変お似合いのコンビでありました。なお、ケストナーとルイーゼロッテは生涯共に暮らしたそうですが、生涯結婚はしなかったそうです。へえ~。そしてわたしが注目するせーらちゃんはとうとう新公ヒロインに抜擢され、大変うれしい限りであります。くそーーーどうしても新公のチケットが取れん! 今回はマジで観たかったよ……せーらちゃん、新公の舞台で持てる力をすべて出し切ってくれ! 応援してます! 以上。

↓ 「おとめ」とはこれのことです。ファン必携の基本書っす。
宝塚おとめ 2017年度版 (タカラヅカMOOK)
宝塚クリエイティブアーツ
2017-04-14

↓そしてケストナーでわたしが読んだことがあるのはこの3作品かな。
ふたりのロッテ (岩波少年文庫)
エーリヒ ケストナー
岩波書店
2006-06-16

飛ぶ教室 (岩波少年文庫)
エーリヒ ケストナー
岩波書店
2006-10-17

エーミールと探偵たち (岩波少年文庫 (018))
エーリヒ・ケストナー
岩波書店
2000-06-16

 今年の春先、わたしは一番応援している宝塚歌劇団星組による『スカーレット・ピンパーネル』を3回観に行ったわけだが、そもそもこの作品に関しては、2009年の初演は映像でしか見ていないものの、2010年の月組による再演は、わたしがヅカを観るようになって2作目に観た作品であり、今年の再々演も、わたしが一番応援している礼真琴さん(以下:こっちん)が超絶カッコイイ悪者を演じて大興奮したし、要するに非常に好きな作品である。
 しかし、わたしがこの作品で好きなのは、数々の名曲であって、実は、正直に言うと物語的には若干、えーと? と首をひねりたくなる部分があって、お話として面白いかというと、実に微妙である。とりわけ微妙なのが、よりによって主人公のふたりで、主人公のパーシーは、フランス革命政府からすれば、犯罪者の逃亡をほう助する悪党にしか見えないわけだし、そもそも、フランスを経済破たんさせた貴族に対して市民が革命を起こしたわけで、それを、イギリス貴族がしゃしゃり出てきて、フランス貴族を助けるなんてことは断じて許せないわけだ。また、ヒロインのマルグリットも、元は革命の女性闘志だったくせに、よりによってイギリス貴族と結婚して、自分が倒そうとしていた貴族社会にちゃっかり仲間入りするという女子だ。
 まあ、ちょっと敢えて意地悪に書いたけれど、わたしにとっての最大の謎は、パーシーとマルグリットの関係で、パーシーはマルグリットを信用していないように見えるし、マルグリットも、パーシー大好きオーラを出しているわけでもなく、それなのにやっぱりお互い愛してるわ、となるわけで、非常に分かりにくい、と思っていた。
 しかし、繰り返すが、とにかく歌が圧倒的に素晴らしく、カッコイイしちょっと泣けるという、やっぱりミュージカルっていいですなあ、と思わせる魅力にあふれた作品なのである。
 というわけで、以上は前振りである。
 今日、わたしは、現在赤坂ACTシアターにて絶賛公演中のミュージカル『スカーレット・ピンパーネル』を観てきたのである。主役のパーシーに、劇団四季出身のミュージカルスター石丸幹二氏、そしてヒロインのマルグリットには、宝塚版の初演でパーシーを演じた安蘭けいさん(以下:とうこさん)を迎えての、宝塚版ではありえない男優も交えたミュージカルである。しかも、チケットはD列とあったので、A,B,C,ときて4列目か、やったぜ!と喜んでいたのだが、なんと、現場についてみると、驚きの最前列!であった。どうやらA,B,C列はオーケストラピットで取り外されていたようで、全く予想外、奇跡の最前列での観劇となったのである。
 結論から言うと、最高でした! これは面白い! 歌は、曲は宝塚版そのままなのだが、すべて歌詞は変わっており、お話の流れも若干違っていて、実に興味深かった。そして、パーシーとマルグリットの関係性も、非常に明確になっていて、わたしは非常に楽しめたのである。

 いやーー。ホント、想像よりもずっと面白かった。このBlogはわたしの備忘録という存在意義もあるので、宝塚版とどう違っていたかを少しまとめておこう。
 ◆歌の歌詞がほぼすべて、違う。
 このことについては、わたしは事前に知らなかったのでかなり驚いた。わたしの大好きな、ショーヴランの怒り爆発の歌でおなじみの「鷹のように」も、なんと隼に変わってた! おまけに、パーシーの歌うメインテーマ「ひとかけらの勇気」も、全然歌詞が違う! この白い手袋が血にまみれるまで! と歌う石丸氏は超カッコよかったですなあ! とにかく、すべて歌詞が違うのが一番驚いた点であろう。
 ◆関係性の違いその1:マリーとアルマンの関係
 宝塚版ではラブラブカップルのこの二人だが、なんとこちらのVerでは全く恋愛感情ナシ、つーか、マリーには全く別の婚約者が! ええ! とわたしはこれにも驚いた。おまけに、マリーの性格はそれほど変わりはなかったように思うが、アルマンが、若干ゆとり臭漂う青年にチェンジしていた点も驚いた。お前、ずいぶんキャラ変したな、アルマンよ!
 ◆関係性の違いその2:パーシーとマルグリットの関係
 こちらは、最初に書いた通り宝塚版ではわかりにくさがあったようにわたしには思えるのだが、こちらのVer.の非常に分かりやすく、そもそもマルグリットがショーヴランに協力しているのは、完全に脅迫によるもの、という姿勢が前面に出ていて、主にマルグリットの心理は非常に理解できるものとなっていたように思う。つうか、マルグリットもずいぶんキャラ変していて、宝塚版よりもかなり強気かつアクティブな、より現代的?な人物に変わっていた。ラストは何とマルグリットも剣を取ってチャンバラですよ! そしてパーシーも、正義感とおちゃらけがちょうどいい塩梅で、大変良かったと思う。パーシーがフランス貴族を助けようと思う心情ももっとダイレクトに分かりやすくなっていた。これは面白いというか、大変興味深かったです。
 ◆出てこない人々
 これもわたしは驚いたのだが、宝塚版でのキーキャラであるルイ・シャルル殿下が出てこない! のである。わたしは、ルイ・シャルルが出ないとなると、かなりお話が変わっちゃうんじゃね? と途中からどうなるんだろうとドキドキしながら観ていたわけだが、意外と大丈夫だったのが新鮮である。今考えてみると、「ひとかけらの勇気」がないわけで、あの歌がないとルイ・シャルルも出しにくいわな、とは思う。あと、宝塚版ではちょっとした重要キャラのドゥトゥルネー伯爵も、名前が出てくるだけで登場はしないし、とにかく、感想としては、結構違うんだなー、と当たり前のことを思った。
 では、キャストを簡単にまとめてさっさと終わりにしよう。
 ◆パーシー:演じたのは石丸幹二氏。わたしは今回が初めての生・石丸氏である。いやあ、やっぱり抜群の歌唱力ですなあ! 演技ぶりももう完璧。やっぱり歌が歌えるってのはカッコいいですよ。素晴らしかったです。
 ◆マルグリット:演じたのはとうこさんこと安蘭けいさん。とうこさん、すげえやせたように見えたけれど、大丈夫ですか!? とうこさんってこんなに華奢でちびっ子だったっけ? と心配になるぐらい痩せてたように見えたけど、あれかな、周りの男たちがデカかっただけかな? でもまあ、完全に女性でとてもお綺麗であったのは間違いないし、歌も完璧でしたね。強いマルグリットが大変お似合いでした。やっぱりとてもお綺麗ですよ、このお方は。
 ◆ショーヴラン:演じたのは石井一孝氏。数々のミュージカルに出演されているベテランですが、恥ずかしながらわたしは今日が初めて生で観た。ショーヴランと言えば、宝塚版では柚希礼音さん(以下:ちえちゃん)や龍真咲さんや明日海りおさん、そして我が愛しのこっちんが演じてきた、ソロ曲も多くてある意味おいしい役だが、わたしは今日、最初のころは石井氏の独特の歌い方に、非常に違和感があって、どうなんだこれ……とか大変失礼なことを思っていたのだが、どんどんとその、とにかく特徴的な歌い方がもう耳に残って、最終的には大満足というか大変気に入りました。なんだろう、音を区切るというか、非常に独特な歌い方をする方なんすね。また別の作品でお会いする日を楽しみにしていたいと思います。超汗だくだったのが最前列ではよく見えました。
 ◆ロベスピエール&プリンス・オブ・ウェールズ:この2役を一人で演じたのが上原理生氏。この方もわたしは今日が初めてなのだが、この方は最高ですね! 2幕冒頭のロベスピエール閣下のソロ曲は鳥肌もののカッコ良さだったし、その曲から、まさかの舞台上生着替えでプリンスに早変わりして、30秒前まで怒り狂うロベスピエールだったのに、超笑顔でプリンスに変身して場内爆笑でした。わたしもこらえきれず、声を出して笑ってしまったす。いやー、この方も特徴ある歌い方で、確実に声楽系・オペラ系の修練を積んだ方なんだろうというのがはっきりわかる歌い方でした。お、そうなんだ、藝大の声楽科出身なんすね。さもありなん、ですな。素晴らしいと思います。
 ◆その他
 あと、ピンパーネル団のイケメンたちの中に、わたしの知っている役者が二人出演されていた。まずは藤田玲君。わたしにとっての彼は、「仮面ライダー555」のい北崎くんすね。当時14歳。14年前のことか。歌に演技に、ずっと頑張っていたんでしょうなあ。これからも応援したいと存じます。そしてもう一人は多和田秀弥君。彼は2年前の「手裏剣戦隊ニンニンジャー」のスターニンジャーの彼ですな。君は歌える人だったんだね……知らなかった。どうかこれからも頑張っておくれ。

 おおっと!? まじかよ! 今日、ちえちゃん来てたのか!?

 くそーーー! 最前列という奇跡の席での観劇だったので、開演前と幕間は結構きょろきょろしてたんだけど気が付かなかったなあ……くそう! 抜かった……! 抜かりすぎてた! オレのアホ!

 というわけで、さっさと結論。
 宝塚版を何度も観た『スカーレット・ピンパーネル』の男性キャスト入り版を観てきた。奇跡の最前列は、すさまじい迫力で圧倒されました。最高です。お話も宝塚版よりもストレートに分かりやすくなっていた印象で、歌も歌詞が全部違ったり、キャラの性格変更やそもそも出てこないキャラなど、宝塚版とはいろいろな面で違っていて、実に興味深かった。そして、石丸氏やとうこさん、石井氏、上原氏など、ベテランの皆さんの歌は本当に素晴らしく、ブラボーの一言であります。特に石井氏と上原氏はまた別の作品で会いたいですなあ。つーか、この公演のCDって発売されているのだろうか? ぜひまた、車の中で聞きまくりたいものだが……ちょっと調べてみよっと。要するにですね、最高でした。以上。

↓ 宝塚最新Verの2017星組版。こっちんショーヴランは最高です!
星組宝塚大劇場公演ライブCD『THE SCARLET PIMPERNEL』
宝塚歌劇団
宝塚クリエイティブアーツ
2017-05-31

 全くどうでもいいことなのだが、わたしは実のところ、今までに病院に行ったことがない。いや、それは極端な言い方なので正確に言うと、もちろん歯医者や健康診断とか、あるいは子供の頃の風疹だとか、そういう場合には当然病院へ行っているのだが、体調不良だとか、風邪とか、そんなもので病院へ行ったことがない、ということである。病院へ行くほどの怪我もしたことないし。
 ただ、そんな頑強なわたしでも、もはやアラフィフのおっさんなわけで、ここ10年ぐらいは、年に1回か2回程度は風邪を引くようになり、場合によっては熱が出てブッ倒れることもある。そんなわたしが、どうも昨日の朝、目が覚めたところで、のどに違和感があって、くそ、コイツはやっちまったかも、と思いながら出社して仕事をするうちに、のどはそれほど痛まない代わりに、今度はどんどんと鼻タレ状態になってきた。なので、昨日はどうも午後からは、鼻をすすることが多かったわけである。
 と、以上はいつも通りのどうでもいい前振りである。
 昨日わたしは、そんな若干の体調不良ながら、冷たい雨の中、日比谷の東京宝塚劇場へ推参し、愛する宝塚歌劇団の宙組公演『神々の土地~ロマノフたちの黄昏~/クラシカル・ビジュー』を観てきたわけである。今回の公演は、宙組TOPスター朝夏まなとさん(以下:まぁ様)の退団公演であり、わたしても非常に淋しく、これで見納めか……と冷たい雨&若干の体調不良&退団公演、というコンボによって猛烈にしょんぼりというか、淋しいなあ……という気分になったのであった。

 まぁ様は、以前も書いた通り、実はわたしは花組時代をほぼ見ておらず、宙組に異動になった1作目『銀河英雄伝説』(2012年)を観た時から、赤毛のジークでお馴染みのジークフリート・キルヒアイスを演じたまぁ様を気にするようになった。元々わたしはオタク野郎として長大な『銀英伝』を何度も読んだことがあたので、最初からジークに注目していたのだが、実に、まぁ様の演じるジーク振りが良かったのである。なので、観た翌日、チケットを取ってくれたわたしのヅカ師匠に、「いやあ、朝夏まなとさんという方が特に良かったすねえ!」と報告したところ、「あら、さすがお目が高いわね、まぁくんは今後確実に宙組を引っ張る人材よ。今から応援するのはとてもいいことだわ」とほめられたのをよく覚えている。以降、たぶんわたしは宙組の大劇場公演はずベて観ているはずだ。そして、当時、わたしが一番応援している星組から宙組に異動になってTOPに君臨していた凰稀かなめさん(雪→星→宙へ移動を経験したお方)よりも、実はまぁ様をずっと見つめてきたのである。
 そのまぁ様は、2015年に晴れてTOPスターに登りつめ、「宙組の太陽」として組をまとめてきたわけだが、いよいよ今回退団・卒業を決心されたわけで、わたしとしてはその最後の雄姿を見届ける義務があろう、というわけで、昨日はいろんな想いを抱きながら劇場へ向かい、舞台を見つめてきたのである。はあ……やっぱり……ホントに淋しいすね……。。。くすんくすんしていたのは、悲しかったことと鼻タレ状態だったことの両方です(以上、前振りの回収完了)。
 しかし、物語は退団公演という雰囲気はあまりなく、実にまっとうなストレートプレイとでもいった方がよさそうな作品で、歌も最小限だったし、正直に言うと、もうチョイ華やかさとか、歌と、それからまぁ様最大の持ち味とわたしが考えているダンスを見せてもらいたかったような気も、若干している。これは今年の雪組の『幕末太陽伝』でも感じたことだが、なんか……うーん、もうチョイ、サヨナラ感があってほしかったような……何しろ、わたしは去年の今頃観た、星組の当時のTOPスター北翔海莉さん(以下:みっちゃん)の退団公演『桜華に舞え』で激泣きしたわけで、あの内容は、明確に、想いを次世代へ託す、というものだったので、そこにみっちゃんの気持ちを重ね、そしてその想いを継ぐ現在の星組TOPスター紅ゆずるさん(以下:紅子先輩)の、「おはんが伝えたかった”義”と”真心”、おいが預かった――ッ!」という絶叫に、ウルトラ激泣きしたわけである。
 ただ、そういうスペシャル感は薄いものの、作品としては実に面白かったし、各キャストの演技も素晴らしかったと、その点では絶賛したいと思う。なにしろ、日本では若干マイナーな、ロシアのロマノフ王朝没落のお話である。わたしも、皇帝ニコライ2世や、”怪僧”と呼ばれるラスプーチン、あるいは皇女アナスタシアとか、そういった有名な人物や、最後はロシア革命によって皇帝一家全員虐殺されるという事実は知ってはいても、ラスプーチンを暗殺した男ドミトリー大公なる人物のことは知らなかった。今回、TOPスターまぁ様が演じたのが、まさしくこのドミトリー大公である。そして、2番手スターで次期TOP就任が決まっている真風涼帆さん(以下:ゆりかちゃん)が演じたフェリックスもまた、実在の人物で、ラスプーチン暗殺チームの一員であることも、帰ってきて調べて初めて知った(なお、フェリックスは本作ではNYに亡命したとなっていたが、本当はパリみたいすね)。そう、登場人物はどうやらことごとく実在の人物のようだ。
 しかしもちろん物語はフィクションであろう。本作では、”怪僧”ラスプーチンによるある種のマインドコントロールによってロマノフ王朝は政治的堕落に至り、崩壊するという物語になっていた。そして問題はラスプーチンなのだが、演じた愛月ひかるさん(以下:あいちゃん)の演技は抜群で、圧倒的な存在感であったように思う。彼の本作での目論見は、要するに虐げられてきた農民として、貴族社会をぶっ壊してやる、その際自分も死んだってかまわない、的な破滅的なもので、実に見応えはあった。なので、芝居としては面白かったけれど、サヨナラ感がなあ……全くないんだよなあ……。宝塚髄一の美人、と呼ばれる怜美うららさん(以下:うららちゃん)も今回で退団なのだが、うららちゃんの芝居やルックスはいつも通り大変良かったけれど、もう少し、希望にあふれる役というか作品でもよかったんじゃねえかなあ……と、それだけがほんの少しだけ、残念だったような気がします。はあ……もううららちゃんにも会えないのか……つらいす……。。。
 というわけで、わたしが気になった役者陣はもう大体触れたけれど、名もなき革命派の若者を演じた桜木みなとさん(以下:ずんちゃん)も非常にカッコ良くて良かったすねえ! いつもは若干可愛い系だったり明るい面白系の役が多いような気がするけれど、今回は実にイケメンでしたよ。また、わたしのヅカ友の娘っ子がファンクラブに入って応援している和希そらくん(以下:そらくん)もいい感じでしたな。宙組も層が分厚くなったすねえ。ここに、次回からは花組から異動でやって来る芹香斗亜さん(以下:キキちゃん)が加わるわけで、若干、93期の同期あいちゃんとの番手がどうなるのか気になるけれど、まぁ様去りし宙組の、今後ますますの発展を祈念したいと思う。
 で。後半はショー「クラシカル・ビジュー」である。
Bijou01
 写真の通り、「ビジュー」とはBijouと綴るらしい。なんこっちゃ? と調べると、どうやらフランス語で「宝石」のことだそうだ。そこから転じて英語でも宝石とか珠玉、なんて意味で通じるらしい。へえ~。
 というわけで、このレビューショーは、宙から降ってきた宝石が、今再び宙に帰る、的な、こちらはまぁ様の退団を明確に意識したものだったのだと思う。まさしく、まぁ様は明日へと導く太陽だったわけですよ……。こちらでは、まぁ様のダンスが存分に堪能できる構成で、やっぱり、まぁ様の長い手足がピシッと決まるメリハリは実に美しかった。TOPスターになると、本当に痩せるよね……まぁ様もここ数年でとても体も顔も細くなってしまった。けれど、まぁ様のダンスからそのダイナミックさが減じてしまったわけではなく、むしろ研ぎ澄まされてきたとわたしは思っている。重ね重ね、もうまぁ様の黒燕尾が見れないかと思うと淋しさが募りますなあ……。キラキラしてましたなあ……本当に。
 実は、わたしはショーでは、この公演後にわが星組へ異動が決まっている雪華りらちゃん(以下:りらちゃん)をずっと双眼鏡で探して見つめていた。まあかわいいですよ。大変な美人だし。そしてなぜわたしがりらちゃんをずっと観ていたかというと、わが星組で、わたしが一番応援している礼真琴さん(以下:こっちん)と大変仲良しなんだな、りらちゃんは。なんとこっちんのパーソナルBOOK(要するに写真集)にもりらちゃんは登場していて、ひそかにこっちんTOP登極時の嫁候補としてわたしは注目しているのである。ただなあ……まだ、りらちゃんはソロで歌う役をもらえてないので、歌がどうなのか知らないんすよね……いや、わたしが知らないだけだと思いますが、こっちんの嫁には、歌ウマであることが絶対条件だと思うので、星へ異動になったら、ぜひソロ曲を歌う役をもらってほしいと存じます。
 というわけで、毎度お馴染みの、「今回のイケ台詞」を発表して終わりたいと思います。
 ※イケ台詞=わたしが「かーっ!! カッコええ!!」と思ったイケてる台詞のこと。
 「寄生虫は宿主が死ねば終わりだ!! ロマノフにもしものことがあれば、お前も全て失うのがわからんのか!?
 「宿主が死ねば終わりなのは、貴族という寄生虫だろう……
 今回は、このドミトリーとラスプーチンのやり取りが一番グッと来たっすね。一番、本作の核心?と突く場面だったような気がします。はあ……まぁ様……もう会えないなんてさみしいなあ……。

 というわけで、結論。
 宝塚歌劇は、TOPスタが退団して次世代へ繋いでゆく、ということがある意味肝であるのだが、現在東京宝塚劇場で絶賛上演中の『神々の土地~ロマノフたちの黄昏~/クラシカル・ビジュー』という作品は、宙組の太陽と言われた朝夏まなとさんの退団公演であり、芝居自体は大変面白かったものの、サヨナラ的なスペシャル感は特になく、実に重厚?というか重いお話であった。しかし、マイナーなロマノフ王朝の物語というわけで、わたしとしては俄然興味がわいたので、何かロマノフ者の小説とか、探して読んでみようという気になった。そして、とにかく、わたしとしてはまぁ様退団が淋しくてならない。退団後はどういう活動をするのだろうか。まぁ様は普通に女子としてもちろん美人だし、歌って踊れるミュージカル女優として活躍してくれると嬉しいのだが……まぁ様、これからも応援するよ。どうか今後も、一層の活躍を期待しております! 以上。

↓こちらでは、まぁ様は女子の役で、大変お綺麗です。わたしは劇場には行けなかったけれど、WOWOWだったかNHK-BSだったかで放送されたVerは観ました。
宙組 宝塚大劇場公演DVD 「風と共に去りぬ」
宝塚歌劇団
宝塚クリエイティブアーツ
2013-12-20


 わたしは、かつて仕事において「女性に絶大なる人気を誇るコンテンツ」について、かなり真面目に調査をしていたのだが、その調査の一環で、10年前に大人気だった(今でも大人気だが)『テニスの王子様ミュージカル』を10回ぐらい観に行ったことがある。確か一番最初は、取引先の女子が大好きだということを聞いて、オレも連れてってください! とお願いして連れて行ってもらい、その後、会社に生息する女子オタのみんなとも行くようになった。
 わたしが「女子向け」作品を調べていたのは、ズバリ言えばビジネスのためであり、その流れで宝塚歌劇も観に行くようになったのだが、そもそもわたしは、何か大好きなものを熱く語る女子に非常に惹かれるというか、そういうときの女子が一番かわいいと思っている。そして一緒に『テニミュ』を観に行った女子たちも、まあ、会社では見たことのないような笑顔であり、そして、わたしは今でもその光景をよく覚えているのだが、『テニミュ』が終わってカーテンコールで場内が明るくなった時、わたしは振り返って客席の淑女の皆さんがどんな顔をしてるんだろう? と観てみたことがあるのだが、あの時の、なんとも嬉しそうに輝く数百人の女子たちの超イイ笑顔を観て、ああ、こりゃあ凄い、とある意味感動したのであった。
 そのころの『テニミュ』は、ほぼたいてい、会場は神宮球場の横の「日本青年館」であった。最後の方は水道橋のJCBホール(現在のTOKYO DOME CITY HALL)に移ってたかな、まあとにかく、わたしとしては「日本青年館」=『テニミュ』なのである。しかしその日本青年館も、老朽化もあったのだろうが、改築のために取り壊され、現在、跡地は東京オリンピックへ向けた国立競技場建て替えの資材置き場(?)となってしまっているのだが、昨日の月曜日の真っ昼間、わたしは、新たに生まれ変わり(そして場所もちょっと移動した)新装オープンしたばかりの、新生・日本青年館へ推参したのである。
 その目的は―――新生・日本青年館のこけら落とし公演となる、宝塚歌劇団星組公演『ATERUI 阿弖流為』を観劇するためである! そう。わたしが一番愛する星組の、一番愛するスター、礼真琴さん(以下、こっちんと略)の東上初主演公演である! やったぜこっちん! こっちんは、現在星組の2番手スターという地位にいるが、これまで、単独主演公演を2回こなしているものの、両方とも宝塚バウホール公演であった(そのためわたしは観られなかった。くそう!)ため、東京での主演は初めてなのであります。そしてそれが、記念すべき新生・日本青年館のこけら落としなんて、こっちんを愛するわたしとしては、何があろうともその初日に駆け付けなくてはならないのである。そう、例え平日の昼間、というリーマンには到底厳しい状況であろうとも、それは絶対に行かなくてはならんのです! はっきり言って、この初日に青年館に行くこと以上に重要な仕事なんて、あるわけないよ。というわけで、わたしは自らの立場と職権を乱用し、11時からの打ち合わせを、あ、オレ、今日12時で出ちゃうから、と言い切ってぶった切り、タクシーを飛ばして青年館へ駆けつけ、こっちんのウルトラカッコイイダンスと歌に酔いしれてきたのである。いやー、まあなんつーか……一言で言うと、最高でした!!!
aterui
 あかん、映り込みがひどいな……本物のポスターは最強カッコエエのはもはやいわずもがなであろう。それでは、書き留めておきたいことがいくつもあるので、いいことも、うーん、なことも、箇条書きでまとめておこうと思う。
 ◆物語は……
 すでに当Blogでも書いたように、わたしは原作小説を読んで予習してから観に行った。原作は、高橋克彦先生による『火怨 北の耀星アテルイ』という作品で、ストーリーに関しては以前書いた記事をご覧いただきたいが、簡単にまとめると、時は奈良時代から平安時代にかけて、朝廷の手の及ばぬ北の民、蝦夷(えぞ、じゃなくて、えみし)の英雄・阿弖流為の苛烈な戦いを描いたもので、その結末は涙なくしては読めないお話である。登場人物も非常に多く、この物語をこっちん主役で描いたら、超とんでもない感動大作になるに決まってるぜ! とわたしは確信し、昨日を大変楽しみにしていた。
 が――ズバリ言うと、まあ実際のところ心配していた通り、物語は相当なダイジェストになっていて、原作小説に激しく感動してしまったわたしとしては、若干物足りなさは感じた。これはですね、ぜひ、原作小説を読んでもらいたいと思う。そして、原作小説を読んでいると、こっちんの歌う歌がもっと胸に響くというか、感動は増加するように思う。つかむしろ、原作を読まないで観て、お話が理解できるのかどうか、わたしには良くわからない。とにかく相当な駆け足&ダイジェストであるのは、残念ながら間違いないと思う。まあ、原作は23年間にわたる物語なので、実際しかたがないけど。
 ◆じゃあなに、面白くなかったとでも?
 いやいやいや、そんな事は全くなく、非常に面白くカッコ良かったと断言しよう。まあ、ポイントとしては、当たり前だけど以下の3つであろうと思う。
 1)こっちんがウルトラ超カッコイイ。
 まあ、こっちんは現役ジェンヌの中で最強レベルの歌ウマであることは誰しも認めると思うが、歌はもちろん、ダンスも超イイ。そしてお芝居というかセリフ回しもグンバツであり、わたしがこっちんファンであることを差引いても、たぶん、ヅカファンなら誰しも、こっちんの強力な歌に酔いしれ、鳥肌モンだぜ、と思うに違いなかろうと思う。間違いないす。やっぱり、ショーヴラン役を演じ切ったことが効いてますなあ。こっちんは、2番手という立場上、TOPスターが演じる主役の敵役を演じることがこれからも多くなるだろうと思う。だけど、TOPというか主役が輝くのは、敵役がカッコよくないといけないわけで、わたしとしてはこっちんには、まだまだ敵役を恐ろしくカッコよく演じ続けて、その芸を磨いてほしいと勝手に思っている。実はショーヴランはあと1年以上先に演じてほしかったとわたしは思っている。TOPになる直前の集大成として、ショーヴランを演じたら、超最強にヤバいことになったんじゃねえかなあ、という気もしている。こっちんのショーヴランは、確かに素晴らしかった。それは100%間違いない。けど、こっちんファンのわたしでも、やっぱりいまだ柚希礼音さん(通称:ちえちゃん)のショーヴランの迫力と衝撃の方が、まさしく伝説ともいうべき凄まじい印象を残しているわけで、まあ、比較するのはこっちんに対して失礼かもしれないけれど、間違いなくこっちんは、将来その域に達するものと信じてます。そして、今、主役として阿弖流為をカッコ良く演じ切った経験は、必ず力になるとわたしは感じたのであります。本当に素晴らしかったよ。
 2)くらっち! よくぞ星組に来てくれたね! あなた最高ですよ!
 いやーーー。前作『スカーレット・ピンパーネル』でのマリー役でその歌ウマ&演技上手な片鱗を見せつけてくれた有沙瞳(通称:くらっち)ちゃんですが、今回も実に素晴らしかった! 雪組からやってきてまだ2作目だけれど(※宝塚のスターは「組替え」といういわば人事異動があるのです)、最高じゃないですか! 98期生ということで、こっちんの3学年下か……わたしの眼には完全に、数年後こっちん&くらっちがTOPとなっている図が浮かびますが、どうでしょうなあ……娘役はTOP適齢期が男役よりも短いので、こっちんがTOPになるまで待っていられるかどうか……もう98期同期の真彩希帆ちゃんは雪組でTOPになってしまったし……かなり微妙な気もするし、ピッタリなような気もするし、何とも難しいですなあ。いずにせよ、くらっちは現状の娘役TOP以外では、相当上位の実力ある娘役だと思う。こっちんとのデュエットも超最高でした。顔も声も、大変かわいいと存じます。身長も、こっちんとちょうどいいんじゃないかしら。
 3)せおっち田村麻呂を始め、キャスト全員イイ!
 現在、我が星組は、2班に分かれて公演を行っている。TOPスター紅ゆずるさん(以下、紅子先輩と略)率いるチームは、梅田芸術劇場にて、今年の初めに東京国際フォーラムでお披露目された『オーム・シャンティ』を再演中である。なので、こっちん率いる東京『阿弖流為』チームは30人ほどのメンバーだったそうだが、若手中心で、みんなとても生き生きと素晴らしいパフォーマンスを見せてくれたと思う。とりわけわたしの目を引いたのは……いっぱいいるんだけど、まずは、こっちんと同期の95期生の二人、瀬尾ゆりあさん(通称:せおっち)とひろ香祐さん(通称:ひーろーくん)を挙げたい。
 まず、せおっちは、物語のもう一人の主役ともいうべき、朝廷側の坂之上田村麻呂を実にりりしく美しく演じてくれた。この『阿弖流為』という物語は、田村麻呂がカッコ良くないと感動的にならないので、せおっちには大変期待していたのだが、わたしの期待は完全にかなえられたといってよかろうと思う。大変失礼ながら、これまでで最高にせおっちをカッコイイと感じましたね。もうチョイ歌うシーンがあればなあ。そしてひーろーくんが演じたのは、原作では阿弖流為の仲間の中で一番明るく好戦的でキャラの立っている伊佐西古だ。原作小説での彼の最期は涙なしには読めないすよ。今回は最後がちょっと違っていたけど、ムードメーカー的な伊佐西古(いさしこ)を魅力たっぷりに演じてくれたと思う。二人とも素晴らしかった。
 そして、原作小説では、その最期が一番泣ける、阿弖流為の軍勢で軍師として知略をもって戦う男、母礼(もれ)を演じた綾凰華さん(通称:あやなちゃん)、そして阿弖流為の最期まで常にそばに従う蝦夷最強の男・飛良手(ひらて)を演じた天華えまさん(通称:ぴーすけくん)、この二人の98期組も素晴らしかったすねえ! 星組の次期スター候補生たちですが、あやなちゃんは秋には雪組に移動なんだよなあ……星組ファンとしては寂しいけど、雪組でも応援するよ! そしてぴーすけくんは2作続けて新人公演主役を演じ切って、ぐんと成長したような気がしますね。二人ともお見事でした。
 もうきりがないから最後。今回、わたしが結構びっくりしたのが、わが星組組長、万理柚美さん(通称:ゆず長)が、なんと桓武天皇の役を演じていたことだ。ゆず長様が男の役を演じることがあるんすねえ!? つか、もしかして桓武天皇って、女帝? とか思って思わず調べちゃったけど、そんなことはなく普通に男性のようで、いつもは大変お美しいご婦人を演じることの多いゆず長様が男を演じていてかなり驚いた。今までも男の役を演じたことがあったのかわからないけど、まあ、その意外な低音ボイスは、ゆず長さま、さすがっす!と思いました。そういえば初日なので、組長挨拶とこっちん挨拶がありました。何を話してくれたかは書きません!

 はーーー。もうこのくらいにしておくか……あ、あと、新生・日本青年館なのだが、わたしは今回、1階席の後ろから3列目ぐらい、のド・センターで観たのだが、結構客席の傾斜が大きくて、後ろの席でも超よく見えました。宝塚大劇場や東京宝塚劇場は、座席が前の列とズレていて、見やすく配慮されているけど、前の列の人がでかいと超邪魔じゃないすか。でも、新生・青年館は、席はズレてなくて真ん前に座席があるけれど、段差が結構あるので、全然平気でした。なんか噂では2階席は観にくいらしいすね。
 それともう一つ2017/08/02追記!なんで大劇場公演以外はDVDしか発売しないんだよ劇団!! いまさらDVD画質で満足できるかっつーーの!! なぜBlu-rayで発売しないのか、マジで理由が分からんわ!!! ガッデム!

 それでは、最後に恒例の今回のイケ台詞」を発表して終わりたいと思います。
 ※イケ台詞=わたしが「かーっ!! カッコええ!!」と思ったイケてる台詞のこと。
 「ともに死んでくれるか?
 「初めからそのつもりだ
 今回は、いっぱい泣かせるセリフがあったのだが、ラスト近くの阿弖流為と母礼の泣けるこれを選びました。でも、正確なセリフとはちょっと違うと思います。わたし、実は気に入ったセリフは忘れないようにすぐにメモをしてるんですが、なんと! 愚かなことに! メモ帳を座席に置来っぱなしで忘れてきちゃった……恥ずかしいっつーか、誰かが見たら、死ねる……w アホだった!

 というわけで、結論。
 日本青年館が新装オープンし、そのこけら落とし公演として、わたしの愛する宝塚歌劇の、一番好きな星組の、その中でも一番応援している礼真琴さん主演の、『ATERUI 阿弖流為』を、その初日である昨日の13時に観に行ってきたわたしであるが、結論はただ一つ。最高です。こっちんの歌は胸に迫り、その演技やダンスは非常に素晴らしかった。共演陣も、ヒロインのくらっちは美しくかわいく、同期のせおっちやひーろーくん、そして次期スター候補生のあやなちゃんやぴーすけくんももちろん素晴らしかったと断言できる。惜しむらくは公演回数が少ないことか。一応、もう1回観に行く予定なので、再びこっちんのすべてに魅了されて来ようと思います。そして今度こそメモ帳を忘れないように、セリフも覚えてきます! 以上。

↓ マジ最高に泣けます。原作小説は読んどいたほうがいいと思うな……。その方が事件の背景だとか、キャラたちの関係性がより理解できると思う。まあ、詳しくは過去の記事を読んでください。

 はーーーやっぱすげえなあ……
 と、いうのが、昨日3回目の観劇となった、宝塚歌劇・星組公演『THE SCARLET PIMPERNEL~スカーレット・ピンパーネル』の感想である。そしてもちろん、わたしが「すげえ」というのは、わたしが一番応援している礼真琴さん(以下「こっちん」と略)の歌唱力である。たぶん、まったく宝塚歌劇に興味がない人が聴いても、間違いなく10人中10人が、その歌唱力に凄いと感じるのではなかろうか。
 というわけで、もはや3回目なので、書くことがないのだが、愛するこっちん演じるショーヴラン氏のカッコよくも残念なセリフと、男目線からすれば、ちょっとヒドイよ!と言いたくなるヒロイン・マルグリットの塩対応をいくつかメモして短く終わりにします。

 しかし、やっぱり物語的には結構突っ込みどころが多いんだよな……それでも歌が素晴らしすぎて文句を言うつもりはありません。物語としては、フランス革命期の1794年、ルイ16世とマリー・アントワネットをギロチンで処刑し、ロベスピエール率いるジャコバン党が革命政府として実権を握っていた時代、イギリス貴族のパーシヴァル・ブレイクニー(通称:パーシー)が、「スカーレット・ピンパーネル団」という秘密組織を結成して、フランス貴族がイギリスへ亡命するのを助けるというものである。パーシーは、あえてお気楽でおバカな男であると周りに思わせながら、ひそかにルイ16世の遺児、ルイ・シャルル奪還を目指していた―――というのがメインストーリーで、妻となった元コメディ・フランセーズの女優マルグリットにも正体を隠しながら活動を続けていて、その秘密が夫婦の仲に亀裂をもたらす、が、最終的にはめでたしめでたしとなる宝塚らしいお話だ。
 で、問題のショーヴランという男は、革命政府でロベス・ピエールの手足となって働く公安委員会の将校的な男で、元々は貴族に虐げられていた下層市民出身であり、革命初期は革命の女闘士として名を馳せていたマルグリットと付き合っていた(?)ようで、要するにマルグリットの元カレである。
 そんな3人を軸に物語は展開されるのだが、まあ、とにかくショーヴラン氏が気の毒で……。というわけで、その名言というか残念なセリフを3つ、紹介しよう。なお、わたしの記憶にあるものなので、正確なセリフと微妙に言葉が違うと思います。

 <マルグリットがパーシーと結婚することを知り、若干まじかよ的な気持ちながら、とあるフランス貴族の居場所を教えろ、と脅した後のセリフ>
 マルグリット:もう、あなたには二度と会いたくないわ!
 ショーヴラン:(ニヤリ……)ふん……オレはまた会いたいね……!

 <フランス革命政府全権大使として、イギリスにわたったショーブラン。プリンス・オブ・ウェールズ主催の仮面舞踏会で、マルグリットに出会い、この舞踏会にスカーレット・ピンパーネルが来ているはずだから、オレに代わって情報収集しろ、でないと弟をぶっ殺す、と脅した時のセリフ>
 マルグリット:そんな、わたしにはできないわ!
 ショーヴラン:(お前は女優だろう? というニヤリな顔で)演ずるんだ、あざむけ! 弟のために!!
 マルグリット:あなたは……地獄に落ちているわ!
 ショーヴラン:(クックック……何とでも言うがいい、な表情)

 <ラスト近く、何もかもうまくいかず、ルイ・シャルルの身柄を奪還されてしまったショーヴラン氏。そこにダメ押し的なマルグリットのキッツイ一言>
 マルグリット:わたしが愛したのは、革命の夢!あなたはその一部分でしかないわ!
 (※追記:↑のマルグリットのセリフは1幕のロンドンにやってきたショーヴ氏に言うセリフでした。ラストじゃなくわたしの勘違いす。このセリフの後、ショーヴ氏は「君はどこに」をちくしょーとばかりに熱く歌う)
 ショーヴラン:(わなわな……)このオレを……愛したことはなかったというのか……!?
 マルグリット:(ショーヴランを見ず、くるっと正面(というか客席)を見て)ないわっ!!
 ショーブラン:(ガーン!とショック)……ククク……わっはっは! そうか、ならばその真実の愛とやらを堪能するがいい!!
 
 いやあ、もう、そういわれたら笑って、勝手にしろ、お幸せにな、としか言いようがないすよ、男としては。つらいす(笑。しかし、貴族に対して革命を起こしたくせに、貴族と結婚するマルグリット……これまた男目線からすると……やっぱり理解できないす。

 というわけで、さっさと結論。
 3回目となる『THE SCARLET PIMPERNEL~スカーレット・ピンパーネル』だったが、回を重ねるたびに、わが愛しのこっちんはどんどんと凄みを増しているように見える……というのはファン目線の贔屓目だろうか。いいのそれでも。とにかくこっちんは最強に歌がうまく、カッコイイのでありました。そして、ショーヴ氏は何度見ても、気の毒ですw
 わたしの希望としては、こっちんには2024年の、宝塚110周年の時に、星組のTOPスターでいてほしいのだが……仮に5年とか長期政権を築くとしても、2019年ぐらいにTOPになり、2020年もTOPに君臨し、2024年の110周年をTOPで迎え、10年ごとに開催される運動会にも参加してほしいものです。なので、紅子さんにはぜひ、2019年前半まではTOPでいてほしいなあ。勝手な願望、サーセン。以上。

↓ なんかやっぱり読んどいたほうがいいような気がする……原作小説です。
紅はこべ (創元推理文庫 507-1)
バロネス・オルツィ
東京創元社
1970-05

 わたしが宝塚歌劇を見始めるようになって7年が過ぎた。
 その経緯は、このBlog上において何度も書いているので、もう書かないが、わたしをヅカ道へ導いてくれた師匠がいて、大変お美しい方なのだが、 実はわたしは師匠とはこの7年間で1回しか一緒に観に行ったことがない。いつも、チケットを手配してくれるやり取りだけで、お互い会社が別々になってからは、お会いすることすら年に数回になってしまった。
 そんな師匠と2か月ほど前、こんなメッセージのやり取りをした。
【師 匠】そろそろあなたの一番好きな星組ね。来週までに希望日時を連絡なさい。
【わたし】押忍!ごっつあんです!いつも本当に有難うございます!承知つかまつりっす!
  <すぐにわたしのヅカ仲間の娘っ子ども×2&お姉さま×1に連絡し、日時を決定>
【わたし】押忍!いつも大変お世話になっております!それでは5月●日の11時の回でお願いします!
【師 匠】あら、そう、承知したわ。ところであなた、ムラに一人で観に行ってきたのよね?どうだった?
【わたし】押忍!ごっつあんです!最高でした!特に、オレのこっちん(※礼真琴さん。わたしが一番好きな人)の超絶なカッコよさにしびれたっす!最強に歌ウマっすね!
【師 匠】あら、さすがことちゃんね。期待しているわ。じゃああなた、わたし達が行くときもいらっしゃらなくて? チケットが1枚空きそうなの。あなたたちの希望日時より前だけどいかがかしら?
【わたし】押忍!ごっつあんです!もちろん参加させていただきます!
【師 匠】あら、よかった。会うのも久しぶりね。楽しみにしてるわ。
【わたし】押忍!ごっつあんです!オレも楽しみっす!
【師 匠】それではよろしくね。チケットは当日開演15分前に劇場前で。
【わたし】押忍!こっつあんです!よろしくお願いシャス!
 というわけで、3月に兵庫県宝塚市に鎮座する「宝塚大劇場」でのソロ観劇から約2カ月。いよいよ東京へやってきた宝塚歌劇団・星組公演『THE SCARLET PIMPERNEL~スカーレット・ピンパーネル』を火曜日の夜、観てきた。2回目となるので、今回は、わたしが一番応援している「こっちん」こと礼真琴さん演じる「ショーヴラン」について思ったことと、宝塚歌劇で頻繁に描かれる、フランス革命の頃の時代背景、それから関係作品について書き留めようと思う。ちょっと、フランスの歴史をおさらいしてみたい、とふと思ったのです。
ScaPim
 まず、今回は上手側ブロックの5列目ということで、非常にいい席だった。おまけに一番左の通路側であり、要するに、銀橋の両サイドにある階段の上手側・真正面というわけで、その位置は主人公がよく歌う場所であるため、もう大興奮の席であった。さすが師匠、半端ないす。ほんとありがたい限りだ。
 で。物語の舞台は、原作小説ではどうやら1792年の話らしいのだが(?)、Wikiによると1789年に端を発したフランス革命において「革命裁判所」が設置されたのは1793年3月であり、「公安委員会」も1793年4月から存在していたそうなので、まあ、その辺りのお話と思っておけばいいだろう。そしてその「革命裁判所」とは、「あらゆる反革命行動、自由、平等、統一の侵害」を裁く法廷であり、「公安委員会」は事実上の革命政府で、人民主権の名の下に権利行使に制限はなく、あらゆる行為は正当化できたそうだ。もちろん、「自由の確立のためには暴力が必要である」として暴力を肯定している。要するに、何でもアリの超ヤバイ存在と言っていいだろう。こういった存在は、現代の民主的な法治国家らしき国に住む我々からすれば、相当胡散臭いというか独裁にしか見えない。我々にお馴染みの独裁者としては、北の将軍様がいるが、まあ比較はできないにしても、とにかくその象徴というかTOPにいたロベスピエール氏が危ないお方ってことは間違いなさそうだ。もちろん、我々の日本だって、昔々は天下を取った奴による事実上の独裁(?)に近い政治形態だったと言えるかもしれないけど。
 本作『THE SCARLET PIMPERNEL』において、我が愛しのこっちんが演じたショーヴランという男は、まさにこの革命政府=公安委員会所属の男で、1幕後半にフランス革命政府全権委任大使としてイギリスへも渡るような存在なので、相当高位にあるのは間違いなかろう。物語としては、その権力を振りかざして主人公を追うわけで、要するに「悪役」である。しかし―――本当にショーヴラン氏は悪い奴なのか? つかむしろ相当かわいそうなんじゃね? と思い、せっせとその件を書こうとしているわたしなのである。

 それでは、以下にフランスの政権の流れをおさらいしてみよう。長いぞ~これは。
 ◆1789年:国王ルイ16世(ブルボン王朝=絶対王政=アンシャン・レジーム)が、三部会を招集。議題は、財政破たん寸前なので増税しますの件。そんな議題に対して、もちろん、唯一の納税者たる第3身分(平民)の怒り爆発、ビビった国王が軍隊出動要請、大暴動へ発展。この辺がまさしく『1789』で描かれたわけで、一部は『ナポレオン』でも描かれているのかな。で、国王、やむなく第3身分が作った国民議会を認定、平民中心で憲法作成に取り掛かるも、まだ主権者は国王であり、そんな平民の主導した法律や憲法なんて認めるか!とか言ってたら、ますます食料すらもなくなってきたパリ市民が大激怒、ベルサイユ宮殿にまで乗り込んできて、マジかよ!とベルサイユを捨てテュイルリー(一応パリ市内)へバックレる。そして一応、「フランス人権宣言」として知られる「人間と市民の権利の宣言」が憲法制定国民議会で採択される。ここでいう「市民」が本作で何度も出てくる「シトワイヤン(Cytoyen)」のこと。英語のCitizenってことかな。意味はちょっと違うけか。
 ◆1790年:この段階ではまだ立憲君主制(=イギリス型の、国王を擁し憲法による統治)を信じる人々が政治を支配。代表選手はミラボー(貴族ではあるけど第3身分代表)やラファイエット(この15年ぐらい前にアメリカに渡り義勇兵としてアメリカ独立戦争に参加。ジョージ・ワシントンとも親しい。アメリカの人権宣言をよく知る人で、第2身分でありながら第3身分の味方。フランス人権宣言の起草者)で、要するに彼らは一応、国王の存在は認めていたってことかな。そしてこの年、ラファイエット氏の発案で、いわゆるトリコロールの三色旗が革命のシンボルになる。
 ◆1791年:貴族は続々とフランスから国外へ亡命。折しもミラボーも亡くなり、いよいよヤバいと不安になったルイ16世は、妻のマリー・アントワネットの実家(=オーストリア・ハプスブルグ家)に逃げようと密かにパリ脱出、しようとしたところ(この時に脱出の手助けをしたのが「ベルばら」でお馴染みのスウェーデン貴族ハンス・アクセル・フォン・フェルゼン様!)、あっさりパリ市民に見つかり、あんた逃げる気かよ!ふざけんな!と取っ捕まる。
 一方妻の実家(オーストリア)は、うちの国にも革命の嵐が来たら超迷惑だし、万一うちの娘(とその旦那)の地位をどうにかするようなこと考えてんだったら、てめえ、戦争吹っ掛けるぞこの野郎! という脅し(=ピルニッツ宣言)を神聖ローマ帝国及びプロイセンと共同で革命政府に伝達。なお、Wikiによると、まったくのなんちゃって宣言のつもりだったらしいのだが、受け取った革命政府は、やっべえ!最後通牒キタ!とやおら慌てることに。結局、じゃあルイ16世はそのまま生かしといてやらあ、として、立憲君主制を認める「1791年憲法」が成立。
 ◆1792年:事態を読み間違えた革命政府は、うっかり自分からオーストリアに宣戦布告。世にいう「革命戦争」の始まり(1802年まで続くこの長い戦争で、軍人ナポレオンが着々と力をつけていく)。8月にはルイ16世一家を幽閉(=8月10日事件)。また、国内に侵入した敵を押し戻す活躍をした義勇兵の下層民階級(=サン・キュロット)たちの発言力増大。虐げられてきたサン・キュロットたちは、急進思想を応援。その急進思想のTOPランナーがジャコバン派であり、ロベスピエール。そして新しい議会「国民公会」が設置され「第一共和政」が樹立、王政廃止が正式に決定する。ちなみに現在のフランスは「第五共和国」です。もうひとつちなみに、この少し前から、海外のフランス領植民地では人権宣言の影響でムラ―トや黒人奴隷の反乱が相次ぎ大混乱にあった。それが、宝塚的に言うと『カリスタの海に抱かれて』の事件の背景。あ、あの話は正確には革命前夜の事件か。
 ◆1793年:第一共和政政府による革命裁判において、ルイ16世、ギロチンでとうとう処刑される。ついでに王妃マリー・アントワネットも同じく斬首(なお、この時国王死刑に賛成票を投じた人々は、後の王政復古期に粛清対象になって殺される)。パリ市民は浮かれて万歳だが、イギリスやスペインが本気で激怒、フランス侵攻開始。革命政府はヤバい、みなさん、戦いましょう!と兵員募集をするも、無責任な(?)市民は、えーやだよ、と拒否続出、あまつさえ、まだ残存していた王党派と共和派で大喧嘩が勃発、内乱に至ってテロ続発の大混乱。この対立は、基本的にずっと続き、ナポレオン没後の王政復古期(1814年~30年)の動乱として『レ・ミゼラブル』の第2幕でも描かれた。マリウスは共和派の学生さんですな。こういった、国内情勢の不安定さから、ジャコバン派=ロベスピエールは6月に権力を掌握、8月に徴兵制を敷き、独裁政治=恐怖政治=テロリズム、を開始する。Wikiに書いてあって驚いたけど、ロベスピエールさんは、人類史上初のテロリスト(恐怖政治家)だそうです。へえ~。
 
 で、この後の展開はもう駆け足でいいかな。
 この翌年の1794年7月、ロベスピエール氏はあっさり失脚、テルミドール反動と世に知られるクーデターで逮捕、翌日にはギロチンの刃の露と消えたわけですな。しかし、王様を殺し、さらにはそのあとの恐怖政治も倒し、パリ市民はやれやれやっと落ち着いたぜ、となるはずが、当然そんなことにはならない。いわゆる中間層の市民(=ブルジョアジー)に国家を運営するノウハウはないわけで、1795年には国民公会は解散、テルミドール派(=ロベスピエールをぶっ殺した連中)が総裁政府を開き、新しい憲法を制定するが王党派・革命派の争いは収まらないし、外国との戦争も終わらず、ずるずると不安定な国内状況が続く。この国内の動乱を抑えるためにパリに大砲を持ち込んだのが若きナポレオンですな。これはまさしく、柚希礼音さん(通称:ちえちゃん)主演の「ナポレオン」で描かれたアレですな。この功績で一気にナポレオン人気が高まり、1799年のクーデターでまんまとナポレオンが政権奪取に成功、統領政府を樹立し、かくして1804年、皇帝に就任し、第1帝政時代となるわけです。
 その後、皇帝ナポレオンは1814年に失脚し、フランスは、ウィーン会議による周辺諸国からのゴリ押しで再びブルボン家の生き残り、ルイ18世を王に戴き、王政へ逆戻り。これがいわゆる「王政復古」ですな。ちなみにルイ18世は、ギロチンでぶっ殺されたルイ16世の弟です。こいつが情けない奴で、『THE SCARLET PIMPERNEL』にも出てくるキーキャラのルイ・シャルル(=ルイ16世の息子)が幽閉されているときは、自分だけさっさと亡命して何もしなかったし、いやあ、ルイ17世と名乗っていいのはルイ・シャルル王太子殿下だけに決まってるじゃないですか、とか抜かしていて、ルイ・シャルルが死んだと聞くや、オレがルイ18世です、と名乗って、ロシアにバックレる。そしてナポレオンがロシアに攻めてくると聞けばさっさとイギリスに逃げ、そしてナポレオンが失脚したところでまたしゃしゃり出てきて、王様然とし、ナポレオンがエルバ島から復活して100日天下を奪うと、これまたさっさとバックレて逃亡、しかしナポレオンが1815年にワーテルローで完敗すると、再びフランスに戻ってきてちゃっかり王座に就く。なお、こいつはWikiによると、肥満からくる痛風が悪化して1824年に死去。また、これまたWikiによると、宝塚版『ナポレオン』で北翔海莉さん(通称:みっちゃん)が演じて最高にカッコ良かったことでおなじみの、フランス外務大臣タレーランの言葉によると、「ルイ18世はおよそこの世で知る限り、きわめつきの嘘つきである。1814年以来、私が王と初対面の折りに感じた失望は、とても口では言い表せない。……私がルイ18世に見たものは、いつもエゴイズム、鈍感、享楽家、恩知らず、といったところだ」だそうです。
 そしてこのブルボン朝はルイ18世が1824年に死んだあと、弟(=シャルル10世。つまりこいつもルイ16世の弟で、革命時はロンドンに亡命していた→コイツが『1789』の悪役であるアルトワ伯です!)に引き継がれ、こいつがまたも反動的な王政を敷いて、1830年の七月革命でオーストリアに逃亡・亡命し表舞台から退場する。
 変わって王座に就いたオルレアン公ルイ・フィリップは、若き頃は自由主義に傾倒して革命にも参加した男で、自らが王座に座ると絶対王政を排して立憲君主制を敷くことにする。これが7月王政というやつですな。で、フランスでもやっと産業革命がはじまり、一方で帝国主義的な植民地経営もせっせと行って資本主義的発展を見せる。しかし、そうなると今度は労働者階級(=プロレタリアート)が生まれてしまい、ブルジョアどもともども、普通選挙制度を要求し始め、1832年の6月暴動を招く。この6月暴動が、まさしく『レ・ミゼラブル』で描かれるマリウスたちの戦いですな。まあ、暴動を起こした共和派は鎮圧されてしまうけれど、最終的には1848年の2月革命でオルレアン朝も打倒され、第2共和国が樹立、ルイ・ナポレオン(後のナポレオン3世)が大統領に選出される。この後は、1852年にナポレオン3世の即位(しかも国民投票で選ばれた!)による第2帝政がはじまるわけですが、この年代に何か覚えはないですか? そう、ドイツにお住いの美女、エリザベートさんがオーストリア皇帝フランツ・ヨーゼフ1世のもとにに嫁に行ったのが1853年ですな。はーーーやっとここまで来た。
 そして、フランスは1870年の普仏戦争でプロイセンにぼろ負け、パリ陥落&ナポレオン3世は捕虜に、という屈辱を食らい、以降、フランスという国には王様も皇帝も立つことがなくなると。それで第3共和国になるわけですが、これは第2次世界大戦後まで続き、ナチスの敗北でフランスが主権回復、1946年の新憲法公布で第4共和国が成立、そして1958年ドゴールのクーデターで新政府樹立、第5共和国となって現在まで続く、とまあそういうわけですな。

 はーーー疲れた。まとめるとこういうことかな?
 ◆1789年:ルイ16世(ブルボン朝)による絶対王政
 ◆1792年:ロベスピエール率いるジャコバン派による第1共和政樹立
 ◆1793年:ジャコバンの恐怖政治。ルイ16世&マリー・アントワネット斬首
 ◆1794年:テルミドール反動でロベスピエール失脚。総裁政府樹立。
 ◆1799年:ナポレオンのクーデターで統領政府樹立。
 ◆1804年:ナポレオン皇帝に就任、第1帝政の始まり
 ◆1814年:ナポレオン失脚、ルイ18世即位で王政復古
 (◆1815年ナポレオン百日天下で一瞬復帰)
 ◆1824年:ルイ18世死去、弟のシャルル10世即位
 ◆1830年:七月革命ルイ・フィリップが王座に(オルレアン朝・立憲君主制)
 ◆1832年:6月暴動。労働者階級の発生
 ◆1848年:2月革命でオルレアン朝打倒、第2共和政樹立、ルイ・ナポレオン大統領誕生
 ◆1852年:ルイ・ナポレオン、ナポレオン3世として皇帝に。第2帝政始まる
 ◆1870年:普仏戦争でぼろ負け、ナポレオン3世失脚、第3共和政スタート
 ◆1946年:第2次世界大戦終戦後、ドイツ支配からの解放、第4共和政スタート
 ◆1958年:ドゴールのクーデター発生、第5共和政始まる。そして現代まで継続中。
 なんというか……落ち着かない国ですなあ……しかしこれは、何もフランスだけの固有の問題ではない。どの国も多かれ少なかれ、支配者の変遷は経験してきたのが人類の歴史だろう。わたしがここまで延々とフランスの歴史をまとめて、自分で確認してみたかったことは、果たして一体、悪党は誰なんだということである。
 抑圧され、生命を蹂躙されれば、それに抗い、相手を打倒するのが人間の性だ。それは全く当然の成り行きだろう。しかし、問題はその後だ。自分を踏みつけてきた権力を打倒したはいい。けれど、その後どうなるか。どうやらフランスの歴史をたどると、結局自らも打倒され、代わって次の支配者が登場し、それもまた打倒され、と繰り返すことになる。実にむなしいというか悲しい連鎖だ。
 これは、一面では、失敗を学ばないということでもあろう。支配者としての器の問題である。しかし、何でもかんでもTOPにいる者個人に責任を転嫁していいのかという気も、一方ではする。ひどい言い方をすれば、名もなき一般市民の要求は尽きることがなく、ある意味何もしていないくせに文句ばかり言う、それが民衆の姿だと言っても言い過ぎではなかろう。
 そういう観点からすると、わたしは、どうしてもショーヴランという男が、悪党には思えないのだ。本作『THE SCARLET PIMPERNEL』を観ると、マルグリットという女子は、革命の時には付き合ってた元カレであるショーヴランを、ごくあっさり振るわけで、わたしとしては「そりゃあねえよ!」と思ってしまう。これは、わたしがモテないブサメンだから、ではなく、たぶん男なら誰でもそう思うのではなかろうか。また、主人公のイギリス貴族パーシーにしても、やっぱりどうもお気楽すぎて、ひとかけらの勇気をもってフランス貴族を救う、という姿はカッコイイかもしれないが、地元フランス市民からすれば、自分たちを散々搾取していた連中なわけで、外人は引っ込んでろ!と思われたっておかしくない。そして、わたしが大変気の毒に思うショーヴランという男こそ、実に真面目でまっとうに、自分の信じた正義を貫くわけで、その手法が暴力に訴えるものだとしても、その暴力は合法的に許されていたんだから、残念ながら誰も文句は言えないのではなかろうか。彼が追う「スカーレット・ピンパーネル団」こそ、フランス革命政府からすれば犯罪集団なわけで、わたしはショーヴランの行動は、まったく非難されるべきものではないと感じた。だから、もうちょっとパリ市民の心の変化が表現されていればなあ、と言う気がする。パリ市民は、冒頭から基本的には革命を支持してるんだから、彼らの視点からすれば、ショーブランこそ正義、と思っていたかもしれないし。ジャコバン派のやりすぎな行動に市民がだんだん引いていく様は、もっと描く必要があったような気がしてならない。
 ――と、以上が『THE SCARLET PIMPERNEL』という物語に対する、わたしの感想だ。
 まあですね、ここまで延々と書いてきてそれが結論かよ、と思われるかもしれないですが、要するにですねわたしが言いたいのは次のことです。
 ◆ショーヴランは悪くない!君は職務を全うしただけだし、君の信じる道を誠実に生きただけだよ。断じて君は悪党じゃないぞ! そして演じたこっちんは最強に歌ウマであり、本当に素晴らしかった。ムラで観た時と、若干歌い方が変わってたように思います。特に『鷹のように』のサビ部分。ムラの時は、やっぱり基本はちえちゃん風だったすね。今回東京で観たこっちんは、さらに進化してたと思います。
  ◆マルグリット……あなたちょっとヒドイよ!ちくしょう、せいぜい幸せとやらをかみしめるがいい!お幸せに!あばよ! としか、男なら言えないよもう。しかし、演じたあーちゃん(綺咲愛里ちゃん)は相当頑張ったと思います。以前書いた通り、わたしはあーちゃんの、ちょっとギャップのある大人な声が大好きです。ビジュアルも大変可愛いと存じます。
 ◆パーシーは……まあ、紅子(紅ゆずるさん)パーシーはこれでいいんでしょうな。ちょっと軽いのは紅子ならではということで、許します。ほんと。羽を背負った紅子に胸が熱くなりますわ。これからも応援します!

 というわけで、結論。
 いや、もう結論書いちゃったし。とにかくですね、ショーヴランはかなり可哀想で、そしてそんなショーヴランを演じたこっちんは最強に歌も芝居もカッコ良かった。終演後のパレードで、一番最初に歌うこっちんの「ひとかけらの勇気」は最高です。そしてダンスのキレもますます磨きがかかってますな。いやー、TOPに昇る日が何年後かわからないけど、その日が楽しみですな! 以上。

↓ 散々書いたフランス革命についてのわたしの記述は、結構適当です。ちゃんと勉強しようかな……。
フランス革命史〈上〉 (中公文庫)
ジュール ミシュレ
中央公論新社
2006-12





 というわけで、約1年ぶりのムラ遠征である。いまさらもう「ムラ遠征」ってなんぞ? なんて聞かないでいただきたい。東京に住む我々ヅカファンが、兵庫県宝塚市に存在する宝塚歌劇団の本拠地、宝塚大劇場へ公演を観に行くこと、それが「ムラ遠征」である。由来は知らないが、宝塚大劇場周辺をヅカファンは「ムラ」と呼んでいるわけだが、わたしが今回、一人でぶらっとムラ遠征したのは、わたしの愛する星組の2番手(とうとう2番手まで出世!!)スター、礼真琴さん(以下、こっちん、と略)の雄姿と歌声をこの目と耳に焼き付けるためである。5月まで待てば、東京公演が始まるのだが、それまで待てるわけねえだろうが! と半ばキレ気味に、朝6時の新幹線のぞみ号をぶっ飛ばして駆けつけたのである。ホントは昨日の初日に行きたかったけど、無理でした……。なお、もちろんいつも一緒に観劇に行くヅカ友のお姉さんたちも誘ったのだが、誰一人乗ってくれる人がいなかったので、ぼっち観劇&日帰りとなったのだが、ソロでの日帰りムラ巡礼をクリアしたわたしは、そろそろヅカ道の黒帯を取得したと言っていいのかもしれない。ま、まだまだ初段レベルですが、もはや素人じゃねえ、ぐらいすかね。朝6時ののぞみをぶっ飛ばして9時半ぐらい現遅着、そして現地15時ぐらい発で19時半には家に帰り着いた。ふーやれやれ。
 そして、今回の演目は、わたしにとっては大変思い入れのある作品『THE SCARLET PIMPERNEL~スカーレット・ピンパーネル』である。以前もこのBlogで書いた通り、わたしが宝塚歌劇を見るようになってから2本目に観た作品であり(その時は月組の公演)、また、その予習としてDVDで観た星組による初演は、わたしが宝塚歌劇にはまるきっかけとなった柚希礼音 さん(通称:ちえちゃん)が超絶にカッコイイ悪役を演じたことでもわたしにとっては忘れられない作品である。そして、そのちえちゃんが演じた悪役を、わが愛しのこっちんが演じることになり、わたしとしてはもう、まさしく居ても立っても居られないのである。ええと、今までのところで、なんか文句ありますか? ないすね? はい。じゃあ先に進めます。
 ところで。まったく今回の観劇には関係ないのだが、現在、というか主に先週、宝塚歌劇には大きなニュースが重なっていたのである。ズバリ言うと、各組のTOPスターが卒業したり新たにお披露目したりと顔ぶれが大きく変わった(変わる)のだ。
 まず、先週の月組公演を観に行った時も書いた通り、月組に続いて、愛する星組も、去年TOPスター北翔海莉さん(通称:みっちゃん)が惜しまれつつも卒業してしまい、新たなTOPスターとして、わたしも大好きな紅ゆずるさん(通称:紅子)が就任し、まさしく昨日初日を迎えた『スカーレット・ピンパーネル』で大劇場お披露目を果たした。大変めでたく、わたしも2日目の今日、観ることができて、もうとにかく超・感無量である。そしてその紅子と仲良しであったわれらがちえちゃんも、Instagramでその喜びを表明しており、星組イチオシのわたしとしては大変うれしい限りだ。

 そしてその紅子と同期の宙組TOPスター朝夏まなとさん(通称:まぁ様)が、先週わたしとしてはかなり電撃的に、次の公演での卒業を発表されたのだ。折しも先週宝塚大劇場にて、相手役の娘TOPである超美人の実咲凛音さん(通称:みりおん)の卒業を見送ったばかりのまぁ様。まさかこのタイミングで!? というのは激しくびっくりだったし、ならばみりおんもあと1公演残って、同時退団もあり得たのでは……と思った方も多いだろう。わたしもそう思ったが、まぁ様の卒業会見を見て、これで良かったんだな、と考えを改めた。同時だと、サヨナラショーはどうしても自分が主役になってしまうわけで、みりおん単独のサヨナラショーで見送ってあげたい、というまぁ様の気持ちは、尊重して余りあると思う。男前じゃあないですか! いつもは若干俺様キャラのまぁ様。はあ……淋しくなるなあ……。いずれにせよ、まぁ様の卒業はかなり多くの宝塚ファンが驚いた、大きなニュースであったに違いない。
 さらに、先週は雪組でも動きがあった。既に次の公演で卒業を発表している現在のTOPコンビだが、正式に次期TOPコンビとして、望海風斗さん(通称:だいもん)と、今年星組から異動したばかりの真彩希帆ちゃん(通称:まあやちゃん)の二人が発表されたのだ。まあ、だいもんに関しては誰がどう考えてもだいもん以外にTOPに立てる人材はいないと思ってたので驚きはないけれど、まあやちゃんに関しては、TOP娘役になれるよね、大丈夫だよね?と思っていた方が多いのではなかろうか。わたしは星組イチオシとしてまあやちゃんが雪組に異動してしまったことが残念だったけれど、でも、そうか、だいもんの相手になるのか……な? そうだよね? そうだと言ってくれ! とずっと心配だったので、正式発表されて大変うれしく思う。はーーよかったよかった。だいもんは現在の現役ジェンヌの中ではナンバーワンと言ってもいいほどの歌ウマだし、まあやちゃんも可愛くて歌ウマだし、大変お似合いのTOPコンビとなるであろうことは、おそらくヅカファンならば誰しも納得だろうと思う。
 しかし、これで来年からはすっかり様変わりするってことですなあ。。。まあ、経営面から見た場合、まさしくこのような「誰かひとりの人気」に頼ることがなく、きっちりと後進を育てて、常にファンを魅了するのが宝塚歌劇団という組織のすごいところであり、会社としての強さの秘訣、であることは間違いない。普通の会社でも、特定の「デキル」人に仕事が集中して、その人がいなくなったらガタガタになる、なんてのは大変良く見かける光景だが、それじゃあ経営としてはまったくダメなんですよ。
 以上、長~~い前振り終了。
 というわけで、新生・星組の『スカーレット・ピンパーネル』である。

 さて、何から書くかな……まず、観る前にわたしが思っていたことを書いておこう。わたしは、紅子のTOP就任はとてもうれしいし、紅子が大好きではあるのだが……ズバリ言って歌は今一つ、だと思っている。これは誰でもそう思っていると思うけれど、紅子の魅力はその軽妙なキャラと抜群のルックスでありコメディをやらせたら最強キャラではあるのだが、肝心の歌が……ちょっとアレなんすよね……なので、その点がやや心配、というのが一つ目。
 そしてもう一つは、逆に超絶に歌が上手い、愛しのこっちんは、大丈夫だろうか、という心配である。何が心配かというと、こっちんは、現在の各組の2番手スターとしては一番若く、そのプレッシャーがものすごいだろうな、という点と、もう一つは、演じる役が、こっちんが最も尊敬し憧れた先輩であるちえちゃん(礼真琴の「礼」は、柚希礼音さんから一文字もらった、というほど憧れていたそうです)がかつて2番手時代に演じて、もはや伝説と化している役だという点も、おそらくはこっちんのプレッシャーになっているだろう、という点である。
 でもわたしは、紅子にはいつも通りのびのびと楽しく美しく演じてくれればいいと思っていたし、こっちんも、この機会に殻を破って、ショーヴランという役をステップに暴れまくって、こっちんの持ち味である迫力ある歌で新たな伝説を作ってくれ! と思っていた。要するに、ひどく偉そうに心配しつつも、超期待していたのである。
 そして結論から言うと――まさしくわたしの期待は応えられた!と言っていい素晴らしい出来であったのである!!! もうほんと、胸が熱くなるわ……マジで、今日はうれしくて泣けそうになったよ。実のところ、『スカーレット・ピンパーネル』という作品は、冷静に考えると物語としては結構突っ込みどころが多くて、ラストの正体が表される場面は、えええっ!? と若干あんぐりとしてしまうようなお話である。しかし、この作品のわたしにとってのメインは数々の素晴らしい歌と、豪華な衣装に彩られたビジュアル表現にある。とにかく、歌がいい!のが『スカーレット・ピンパーネル』だ。以下、だらだら書いても仕方ないので箇条書きでまとめよう。
 ◆紅ゆずるパーシーは最高だった!
 いやーーー紅子さん! 歌がすごく良かったですよ! もうほんと、失礼な心配をして申し訳ありませんでした! あなたの歌う「ひとかけらの勇気」は素晴らしかったです。わたしは紅子が新人公演で演じた時のパーシーを観てないのだが、今回の紅子パーシーは、普段は軽薄なチャラい貴族、だけど実は熱いハートを持つ正義感、という元々のキャラ通り、実に良かったです。注文を付けるとしたらやっぱりマルグリットとの感情の表現かなあ……実はわたし、いまいちよく分かんないんすよね……パーシーはマルグリットを愛しているのかどうかが。もちろん愛しているんだろうけど、今までの初演でも再演でも、そして今回も、どうもパーシーは明らかに、「マルグリットへの愛」<「正義感」のように見えるのだが、それが正しいのかよく分からないけれど、もうチョイ、パーシーの苦しみ的なものがあってもいいのではかなろうか? なんか、かなりクールなんすよね……。そのあたりが物語全体のあっさり感につながってるような気がしてならないです。まあ、その辺は小池修一郎先生に聞かないと分からないなあ……。
 ◆こっちん! すっげえカッコ良かったぞ!!
 そして悪役たるショーヴランを演じたこっちん、本当に素晴らしい歌でした。ショーヴランはソロ曲も多いし、感情がたぎってましたなあ……ホント素晴らしかったよ。今日は2階のB席だったので表情は双眼鏡でもあまり見えなかったけれど、東京ではいい席でガン見したいすね。きっと東京に来る頃にはさらに完成度は上がってるはずなので、今からとても楽しみだ。しっかし、本当にこっちんの歌声はカッコええですなあ! エンディングの一番最初に下手のセリから登場して歌う「ひとかけらの勇気」も実に良かったです。注文を付けるとしたら、もっともっともっと! 激しく体全体で怒りの感情を爆発させてほしいすね。もう、怒鳴るぐらいで。そもそも、ショーヴランは自分の信念に従って生きている男なので、別に悪党じゃないわけで、言ってみれば非常に不条理な立場なので、そういった不条理に対して怒り狂ってほしいっす。東京で待ってるよ!
 ◆あーちゃん! あなた完全にTOP娘の貫禄出てるじゃないの!
 今回、わたしが一番感じたのは綺咲愛里さん(通称:あーちゃん)の成長かもしれない。歌もいいし、ビジュアルも抜群だし、おまけにすごく貫禄があったぞ! いやホント素晴らしかった。あーちゃんの声って、その可愛らしいアイドル系はルックスからは想像できないような、落ち着いた大人な声なんだよな。ホントに素晴らしくて、あーちゃんと紅子のエンディングでのダンスも大変美しかったと思う。いやあ、以前、幼児体型なんてこと言ってすみませんでした。あーちゃんは今回のような豪華ドレスがすっげえ似合うと思います。男目線ではよく分からないのだが、ひょっとしてメイクが巧いのかな? 抜群の存在感でした。
 ◆かいちゃんロベスピエールとルイ・シャルルせーらちゃんもイイ!
 今回、今までの公演になかったロベスピエールの曲が追加になってて、演じた七海ひろきさん(通称:かいちゃん)の抜群のカッコよさが増量されてました。わたし的には、かいちゃんは宙組時代の『銀英伝』で演じたミッターマイヤー元帥(※ヅカ版銀英伝は序盤の頃の話なのでまだ元帥ではありません)がとても印象に残ってて、星組に来てくれた時はやったー!とうれしかった方ですが、これからも星組の貴重な戦力として紅子とこっちんを支えていただきたいと思う。実に正統派なイケメンなので、今後も頼りにしてますよ!
 そしてもう一人、最後に取り上げるのは101期生とまだ全然若い星蘭ひとみちゃん(通称:せーらちゃん)だ。わたしもせーらちゃんに関しては、母校の後輩ということもあって、我が星組の将来のヒロイン候補としてずっと注目していたのだが、今回はルイ・シャルルに抜擢され、役が付いたのは初めてかな? いつもわたしショーの時にせーらちゃんを探すのがお約束だったのだが、今回は台詞も歌もあって、うれしかったす。そして、やっぱり可愛いですなあ! ビジュアル的にも声も、大変可愛らしいと存じます。いつかTOP娘になれる日を待ってるぜ。応援してます!

 はーーー……疲れた……もう書き忘れたことはないかな、大丈夫かな……もちろん、ピンパーネル団のみんなも良かったし、マリー(アルマンの恋人)を演じた有沙瞳ちゃん(通称:くらっち)も良かった。くらっちは雪組から異動になったばかりで星組初出演だったけれど、とても光ってたよ。
 というわけで、毎度お馴染みの、「今回のイケ台詞」を発表して終わりたいと思います。
 ※イケ台詞=わたしが「かーっ!! カッコええ!!」と思った台詞のこと。
 「(オレを)愛したことはないというのか?」
 「ないわ!!」
 「ふん……せいぜい幸せとやらをかみしめるがいい!!

 今回は、ちょっとうろ覚えなので正確なセリフじゃないかも……。ショーヴランとマルグリットのやり取りですが、かつて愛していたと思っていたマルグリットに、ズバリ言われてほんと気の毒…… この、あーちゃんマルグリットによる「ないわ!!!」が今回わたしは一番グッときました。ちなみに、初演時のちえちゃんショーブランの時は、
 「演じるんだ! そして欺け! 弟のために!!
 という超カッコいいセリフに、わたしはもう大興奮しました。そんなちえちゃんショーヴランに、こっちんショーヴランは引けを取らないカッコ良さだったぜ!

  というわけで、もういいかげん結論。
 1年ぶりのムラ遠征を、単独かつ日帰りで敢行したわたしは、そろそろヅカ道初段に昇格した気分である。そして、待ちに待った紅子のTOPお披露目公演『スカーレット・ピンパーネル』は、期待通り素晴らしい出来であった。紅子、こっちん、あーちゃん。新たな立場で臨んだ初舞台は、とても今の星組を現した作品と言えるだろうと思う。もうすでに東京は2回観に行くことが決まってるので、約2か月後、東京で再び会えることを楽しみに待ちたい。確実に、さらに完成度は増しているだろうと思う。こっちん、もっともっと爆発させるんだ!応援してるぜ!!! 以上。

↓ 実は原作小説があります。今日、キャトルで買おうか20秒ぐらい悩んで買わなかったのだが、やっぱり読んでおくべきかもな……と今更後悔中。ま、いつでも買えるし……って思っちゃったオレのバカ!
紅はこべ (創元推理文庫 507-1)
バロネス・オルツィ
東京創元社
1970-05
 

 いきなりだが、↓この写真を見て、何と書いてあるか読めるだろうか? そして、この碑がどこにあるか知っている人はいるだろうか? いや、そりゃあまあいるだろうけど、たぶん非常に少ないのではないかと根拠なく思う。
aterui02
 阿弖流為とは、アテルイ、母禮は、モレ、と読む。そして場所は、京都の清水寺の境内だ。わたしがこの写真を撮ったのは、ファイルのタイムスタンプによれば2002年の2月のことのようだ。懐かしい……早朝のまだ誰もいない静かな清水寺を一人訪れて、まさかこの場に阿弖流為の碑があるとは知らなかったわたしは、へえー!? と興奮して撮影したのである。
 そしてなぜ、わたしが阿弖流為という人物を知っていたかというと、これがまた我ながら変化球で、わたしの大好きな原哲夫先生の漫画に、『阿弖流為II世』というとんでもない漫画があるからだ。

 ↑これっすね。内容は、まあとにかくトンデモストーリーで、ギャグとして笑って読むのが正しいと思うけれど、蝦夷の英雄、阿弖流為が現代によみがえってさあ大変! というもので、石原慎太郎氏にそっくりなキャラが都知事として出てきて、壮絶にぶっ殺される痛快なシーンが忘れられない傑作である。
 ま、それはともかく。きっかけは原哲夫先生の漫画ではあったけれど、わたしは子供のころから気になったことはとりあえず調べてみる男なので、原哲夫先生の漫画を読んだ後で、果たして一体、阿弖流為なる人物とは何者なんだろうか、つか、実在の人物なの? と実は全然知らなかったので、調べてみたことがある。すると、どうやら奈良時代~平安時代にかけて、蝦夷(えぞ、じゃなくて、えみし)の武者として、朝廷との壮絶な戦を闘いぬいた勇者であるらしいことが判明した。そういうわけで、2002年の2月に一人で冬の京都を旅している時に、清水寺で偶然、上に貼った碑を見かけて大興奮、となったのである。

 そして写真を撮ってから15年が過ぎた。 わたしは阿弖流為のことをすっかり忘れていたのだが、先日、わたしが愛する宝塚歌劇において、そしてこれまたわたしが一番応援している礼真琴さん主演で、とある演目の発表があったのである。そのタイトルは――ミュージカル『阿弖流為―アテルイ―』といい、そのまんまの、まさしく阿弖流為であった。もう夏が待ちきれねえぜ! とわたしは現時点ですでに相当テンションが上がっているわけだが、ちょっと待て、オレ、阿弖流為といっても、ちゃんと知ってるのは原哲夫先生の漫画(しかもトンデモストーリー)だけじゃん、劇団☆新感線の芝居も観てないし、NHK-BSでTVドラマ化された作品も観ていない。このままじゃマズいんじゃね……? という気がしてならないので、では、基本の原作小説から読んでみようという気になり、高橋克彦先生による『火怨 北の耀星アテルイ』を買って読んでみることにしたのである。


 そして、読み始めた。そしてどんどん熱くカッコイイ男たちに夢中になり、大興奮のうちに読み終えたのである。ズバリ、ラストはもう、泣けて仕方がなかった。金曜日の電車の中でラスト10ページぐらいを残して終わり、我慢できず会社に着いてコートも脱がず読み、読み終えたわたしはもう、涙と鼻水でとんでもないことになった。いやあ、最高です。ホント面白かった。これは登場キャラクターも多くて、さながら三国志や水滸伝的なので、礼真琴さんのミュージカルを観る前に予習しといてよかったわ、と心から満足である。ちなみに2000年に吉川英治文革新人賞を受賞した作品らしいですな。これ、愛する礼真琴さんが主人公・阿弖流為を演じるわけだけど、超泣けるものになるんじゃないかと、早くも傑作の予感がしてならないすな。
 で。物語は、西暦780年の第2期蝦夷征討から、803(?)年までの23年にわたるお話で、非常に興味深く、小説としてももちろん読んでいてワクワクするような、実に上質な作品であった。
 現代の我々はきっとほとんどが知らないことだろうが(偉そうに言うわたしも知らなかった)、794ウグイス平安京、でお馴染みの、平安京(=京都)へ遷都するまでは、都(=天皇の住んでいるところ)は、平城京にあり、要するに奈良、である(※正確に言えば、平城京から784年に長岡京に遷都して、そのわずか10年後に平安京に遷都)。だから「奈良時代」と呼ばれているわけだが、そのころの東北地方は、朝廷の権力のあまり及ばない、ほぼ異国であった。そしてその地に住む「蝦夷(えみし)」と呼ばれる人々は、都の人から見たら獣同然の、人に非ざる存在として認知されていたのである。
 本書によれば、朝廷が蝦夷征伐を意図した理由はいくつかあって、まず、そのころ奈良の大仏などの建立により、「金」(かね、じゃなくてGOLDの金)が欲しかったこと。そして当時の東北地方には金鉱がいっぱいあったことが挙げられている。また、上記のように2回も遷都をすることで、京の人々は疲れて朝廷への忠誠が薄れかけていたため、蝦夷という外敵を明確に設定して、それをもって人心を一つにまとめようとしていたこと、などが挙げられている。 
 そして、この時代はには、まだ、いわゆる「武士」は存在しない。武士とは、要するに職業軍人である。だから朝廷軍の兵士たちは、きちんとした軍事教練を受けていない、ただの平民が徴募されたもので、ただの寄せ集め部隊であるし、司令官もただの貴族が役職として任命されているだけである。 ただし、数は膨大で、万単位の兵力で蝦夷に攻めあがるわけで、いかに素人軍団と言っても蝦夷からすれば十分以上の脅威だ。
 こういう状況なので、物語は、いくつかの氏族からなる蝦夷が一致団結するところから開幕する。そしてその、中心となるのが、物語の開幕時は18歳の少年である阿弖流為だ。その強さとカリスマ性をもった阿弖流為が、仲間を増やし、訓練して練度を上げ、戦略をもって大軍と戦うさまを描いたのが、本作のメインストーリーだ。 しかし、物語は後半、朝廷側の将、坂上田村麻呂が登場することで変化が起きる。都にも潜入し、自らが戦う相手を知っていくことで、阿弖流為は「終わらない戦い」を「終わらせる」にはどうしたらいいのか、が最大の焦点となる。そして阿弖流為が選択した道は――と感動のラストへと至る物語は、もう男ならば泣けること間違いなし、である。
 ダメだ、全然わたしの興奮を伝える文章が書けない!!!
 というわけで、物語に登場する熱い男たちを紹介しておこう。
 ※2017/06/16追記:とうとう宝塚版の配役が発表になって、やけにこのBlog記事のPVが上昇しているので、おまけとして配役もメモしておこう。なお、わたしはこの小説を大絶賛しているのだが、物語的に非常に「少年マンガ」的な熱い男たちの物語なので、女性が読んで面白いのか良くわかりません。
 ◆阿弖流為:胆沢の長、阿久斗の息子。腕っぷしの強さと人を惹き付けるカリスマを持った若きリーダー。アラハバキの神のお告げ?的な、後に蝦夷を率いる将となるヴィジョンを観る。そのまっすぐで優しい心が人を魅了するわけで 、実にカッコイイ。宝塚版で演じるのは勿論まこっちん!超カッコイイことはもう確定的に明らかです。どうでもいいけど、大劇場じゃない公演もDVDじゃなくてBlu-rayで発売してもらいたいものだ。今時DVDなんてホント意味不明だよ……。
 ◆飛良手:「ひらで」と読む。一番最初に阿弖流為の仲間となる、蝦夷最強の剛の者。もともと蝦夷を裏切って朝廷に付こうとするが、阿弖流為の心にグッと来て仲間に。以降、最後まで阿弖流為の側近として付き従う。ラストはもう泣ける!!! 宝塚版で演じるのは、予想外の天華えまさん。『桜華』『スカピン』で新公初主演の98期。応援してるぜ!
 ◆母礼:「もれ」と読む。飛良手が、真っ先に仲間にすべきと阿弖流為に進言して会いに行った男。黒石の長。頭脳の男で蝦夷の軍師として大活躍。まあ、要するに諸葛孔明的な存在。阿弖流為より7つ年上。妹の佳奈は阿弖流為と結婚したので、文字通り義兄弟に。ラストはもう、マジ泣いたわ……。宝塚版で演じるのは綾凰華さん。同じく98期。『スカピン』新公でロベスピエール役。期待してるぞ! そして母礼の妹であり。後に阿弖流為の妻となる佳奈を宝塚版で演じるのが、同じく98期のくらっちこと有沙瞳ちゃん。歌ウマなくらっち、間違いなくまこっちんとのデュエットは美しいに決まってますね。いつか、まこっちんとTOPコンビにならねーかなー……。
 ◆伊佐西古:「いさしこ」と読む。江刺の長の息子。もともと父は鮮麻呂とともに朝廷に従属していたが、阿弖流為と出会い(もとは太伊楽という名だったが、鮮麻呂の叛乱後、すぐに伊佐西古の名を受け継ぐ)、友となる。阿弖流為より3つ年上で、勇猛果敢なでぶちん。基本的に好戦的だがいつも阿弖流為や母礼の策を聞いて、なるほど、とちゃんと作戦を守るタイプ。伊佐西古の最期も涙なくしては読めない。カッコ良すぎるぜ伊佐西古さん! 宝塚版で演じるのは、まこっちんと同期のひろ香祐ちゃん! マジか! 頼んだぜ!
 ◆猛比古:「たけひこ」と読む。元鮮麻呂の配下で、命知らずの強い武人。阿弖流為の「我々は美しい山や空のために戦っているのだ」という言葉に感動して仲間に。以後、飛良手と猛比古の二人は阿弖流為の軍勢の最強2TOPとして大活躍。伊佐西古とともに果てる。宝塚版では……クレジットがないな。出てこないのか……え―超残念!
 ◆天鈴:蝦夷ではなく、物部(もののべ)の一族の長、二風の息子。二風亡き後棟梁に。元々は出雲の出で、現在は蝦夷とともに陸奥に住む豪族。経済的な支援と、情報網を駆使して阿弖流為をバックアップ。天鈴がいなかったら阿弖流為の活躍はなかったと言えるほどの重要人物。宝塚版で演じるのは、まさかの101期生、颯香凛さん。まじかよ、老け役のベテランが演じるかと思ってたぜ。
 ◆多久麻:阿弖流為が一番尊敬していた伊治の鮮麻呂(あざまろ)の配下。一時は朝廷に従属していた鮮麻呂による朝廷への叛乱ののち、阿弖流為配下に。頼りになる男。宝塚版で演じるのは99期生の天路そら君。もう体調は大丈夫? 頑張って!
 ◆取実:軽米の若者。飛良手が鍛えた軍勢で成長した若者で、軽米の長達が優柔不断で頼りにならず、父からの勧めで阿弖流為の本営に移籍。後半のみの出演。取実の最期も泣けるんすよ……!! 宝塚版ではクレジットなし。残念だけど、出番は後半のみだし仕方ないか……。
 ◆和賀の諸絞(もろしま)、気仙の八十嶋(やそしま)、稗貫の乙代(おとしろ)、志和の阿奴志己(あぬしこ):阿弖流為の親父世代の各地の長。ラストの諸絞の心意気がもう泣けてたまらん! この中で言うと、宝塚版では、先日娘役転向を(わたし的には突然)発表した音咲いつきさんが、諸紋を演じるようで、これがラスト男役になるんでしょうな。諸紋はなにかと阿弖流為たち若者に文句をいうものの、超いいおっさんなんすよ……ホントにラストの諸紋は泣かせてくれますぜ!
 ◆坂上田村麻呂:朝廷で唯一蝦夷を理解する男。そして阿弖流為の宿命の敵。ただし、敵とは言っても二人は固い絆に結び付けられていて、お互いを尊敬しあう仲。田村麻呂もまた立派な男よ……。ちなみに、今現在、阿弖流為の碑が清水寺の境内に設置されているのは、清水寺が田村麻呂が寄進したお寺だから、だそうです。本作を読んだ今聞くと、大変泣かせる逸話ですな。そして、この超重要人物を宝塚版で演じるのがまこっちんと同期のせおっちでお馴染み瀬央ゆりあさんだ。 田村麻呂がカッコ良くないと、この物語は面白くなくなるんだからな、せおっち、頼むぜ!
 ◆御園:田村麻呂の片腕で都最強の男。飛良手との一騎打ちもカッコイイし、最期は伊佐西古と刺し違える。最後のセリフはもう号泣モノ。宝塚版で演じるのは、94期の漣レイラさん! おっと! 御園は田村麻呂の唯一の理解者でもあるわけで、せおっちのこと、よろしく頼むよ! 期待してます!

 とまあ、こんな熱い男たちの泣ける物語で、わたしはもう大興奮でした。特に、下巻後半の阿弖流為の悲痛な決意は超ヤバイすね。永遠に終わらない戦いのケリをつけるには、これしかないという選択なわけで、 ほんと、平和な現代は、さかのぼるとこういう男たちの血と涙が築き上げたものなんだなあ、と思うと、なんというか泣けるし、そしてそういう過去をまるで知らないというのは、ひどく罪深いような気がしますな。罪深いってのは大げさか、なんというかな……申し訳ない気持ち、かな。なんだかとても、感謝したくなりますな。いろいろなものに。

 というわけで、もう長いのでまとまらないけど結論。
 高橋克彦先生による『火恨』という作品は、北の英雄・阿弖流為の戦いを描いた、熱い男たちによる泣ける傑作であった。実に北斗の拳的な、わたしの大好物な男たちの物語で、わたしはもう超感動しました。そしてこの作品をミュージカルとして、わたしが最も愛する礼真琴ちゃん主演によって、この夏上演されるわけで、こりゃあもう、1度じゃすまないね。3回ぐらいは観に行く所存であります。ただ、非常に長い時間軸のお話なので、これはちゃんと予習しておいてよかったと思う。もし宝塚ファンで、夏の『阿弖流為』を観に行くつもりなら、本作を読んどいたほうがいいような気がしますよ。それにしても泣けそうだなあ……実に楽しみであります! 以上。

↓ つーかですね、こっちもチェックしといたほうがいいかもしれねえなあ……。 
アテルイ [DVD]
市川染五郎
松竹
2008-02-15
 

 宝塚歌劇を愛するわたしであるが、星組を一番応援しているわけで、実際のところ、他の組に対しては若干テンションは通常というか、それほど熱狂的ではない。一応可能な限り全組の公演を楽しんでいるものの、去年暮れの雪組公演はチケットが取れず、見逃してしまった。そして年が明けて東京宝塚劇場では花組公演『雪華抄/金色の砂漠』が始まったのだが、今回はチケットを得ることができたので本日の15時半の回に馳せ参じたわけである。
  花組と言えば、今や最古参TOPスターとなってしまった明日海りおさん(通称:みりおちゃん)が率いており、円熟期にあると言っていいような気がする。いつまでみりお政権が続くかわからないけれど、この度、今回の作品をもって相手役の花乃まりあちゃん(通称:かのちゃん)が退団することとなった。ここ数年、娘役にも興味の出てきたわたしとしては、かのちゃんはちょっと癖のある顔立ちだけれど、間違いなくかわいいし、TOP娘役としてどんどん歌も芝居も良くなってきただけに、大変淋しい限りである。わたしはとくにかのちゃんの声が好きで、とりわけ気の強い下町娘的なキャラが大好きなのだが、今回は王女ということで、実に激しい役であった。今日は、もうずっと、かのちゃんを双眼鏡で見つめ、かのちゃんの最後の舞台を見守ってきたのである。そして結論から言うと、超最高でした。かのちゃん、君は本当に成長したと思うよ。本当に素晴らしかったぜ。

 今回の2本立ては、珍しくショーが先にある。しかも和物のショーで、いわゆる「チョンパ」、すなわち、暗転から拍子木がチョーーーンと鳴って照明がパッと付くと、キャスト全員が舞台に揃っているという開幕である。まあとにかく絢爛で華やかなショーだ。このショーでは、やっぱり3番手の柚香光ちゃん(通称:れいちゃん)の美しさが際立ってましたね。当然前々から、その恐ろしく小さい顔、恐ろしく細く長い手足など、れいちゃんの美しさは目立っていたわけだが、今日じっくり見て、改めてこの人は凄いと思った。今日、やけにわたしの目を引いたのは、手の、指先まで行き届いた所作の美しさだ。和モノということで、とりわけその指先まで神経が通っている美しさは際立っていたと思う。踊りのキレもいい。やっぱりこの人の魅力は顔だけじゃねえ、人気が高いだけはある、と納得の舞であったと思う。本当は、わたしは星組推しとして、元星組で花組へ異動になった2番手の芹香斗亜ちゃん(通称:キキちゃん)の方を応援したいのだが、指先までの所作の美しさでは、残念ながられいちゃんの方が上か、と若干悔しく思った。
 そして、後半は芝居『金色の砂漠』である。こちらは、全く予習していなかったので、そのストーリーの激しさに驚くこととなった。すっげえお話で、マジびっくりしたよ。そしてこちらの芝居では、とにかくかのちゃんとキキちゃんが素晴らしかった。ちょっとだけキャラ紹介しておこう。
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 ◆ギィ
 演じたのは当然みりおちゃん。砂漠の王国(?)の第1王女に仕える奴隷。奴隷の身ながら第1王女を愛している。実は前王の息子だが、本人はそのことを知らず、物語の後半にその秘密が明かされる。そして復讐者となって現王を弑し、タルハーミネの前に再び現れる。
 ◆タルハーミネ
 演じたのはかのちゃん。第1王女。ギィを使役するが、彼女もまた本当はギィが大好き。しかし、誇り高すぎてギィへの愛よりも王国の利益を取ることに。そして友好を結ぼうとする国の王子の求婚に応じ、ギィに死罪を通告する。そして後半、復讐者となって再び現れたギィに対して、彼女が取った行動は――というラストが見どころ。
 ◆ジャー
 演じたのはキキちゃん。第2王女に仕える奴隷。第2王女はジャーが大好きで、お互い相思相愛の二人。なので、第2王女は国のためとはいえ、異国の男からの求婚を受けたくないけれど、ジャーに諭されて、求婚を受けることに。そしてジャーも、変わらず仕える。後半、実は彼はギィの弟で、彼もまた前王の息子であることが判明するが、兄であるギィについて行かず、愛する第2王女の元を離れず王国に残る。
 ◆テオドロス
 演じたのはれいちゃん。タルハーミネに求婚する、友好国の王子。ギィを嫌っているわけではないが、常に付き従う様子に戸惑う。悪い奴ではない。ギィとタルハーミネが実は魅かれあっていることに(たぶん)気付いている。そして復讐者となって現れたギィの出した条件をあっさり飲み、故郷へ帰っちゃう。
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 というわけで、お話は奴隷と王女様のお話で、ギィも王女様もかなり激しい性格で、お互い大好きなのに誇りや立場が邪魔して結ばれず、最終的には二人ともに破滅する悲劇的なお話である。
 もう何度でもいうが、わたしとしてはかのちゃんの芝居が本当に素晴らしかったと思う。前半のギィを愛しながらも奴隷扱いし、ついに結ばれるも王の前で奴隷を死刑に処すことを宣言せざるを得なくなるくだりは、渾身の演技だったと思う。そして復讐者として再び現れたギィに屈服せず、砂漠へ逃れ、最後はギィとともに息絶えるシーンなんかは、これまでの集大成と言っていいだろう。正確なセリフは憶えられなかったが、ギィ、というか、みりおちゃんに抱かれながら、「あなたと出会えて本当に幸せだった」的なセリフを言うタルハーミネは、まさしくかのちゃん本人そのままの言葉だったんじゃないかと思う。本当にお見事でした。
 そして第2王女に仕える奴隷、ジャーを演じたキキちゃんも、素晴らしい芝居だったと思うな。歌も良かったすねえ。少なくとも、歌と、芝居ぶりはれいちゃんより上だと思うな。優しいジャーは、今回のお芝居の中では唯一の救いだったように思う。結局、ジャーがただ一人、自分以外の、自分が愛する人の幸せを優先した、いい人だったね。キキちゃんのイメージが重なるような気もしますな。なんか、今後ますますキキちゃんを応援したいと思った。しかし、今の、雪組の望海風斗さん(通称:だいもん)以外の各組の2番手は、わたしが最も愛する星組の礼真琴さん(通称:こっちん)は当たり前として、宙組の真風涼帆さん(通称:ゆりかちゃん)も、月組の美弥るりかさん(通称:みやちゃん)も、そして花組のキキちゃんも、この3人は揃って元星組だもんな。星組推しのわたしとしては大変うれしい状況ですよ。この中でも、若干地味なキキちゃん。どんどん歌もうまくなっているし、キキちゃんがいつかTOPとなれる日が来ると信じて、応援したいと思います。
 というわけで、毎度お馴染みの、「今回のイケ台詞」を発表して終わりたいと思います。
 ※イケ台詞=わたしが「かーっ!! カッコええ!!」と思った台詞のこと。
 「憎しみよりも、今は大切なものがあるのだ!!
 今回は非常に印象的な台詞が多くて、非常に悩んだのだが……敢えてキキちゃんのカッコいいセリフを選びました。キキちゃん、どうかれいちゃんに負けないよう頑張って! 応援してるぜマジで!

 というわけで、結論。
 花組公演『雪華抄/金色の砂漠』は、和モノのショーから始まる珍しい構成であったが、お芝居の「金色」は恐ろしく激しいお話で、物語としてもとても面白かった。もちろんTOPスターみりおちゃんの魅力あふれた作品だが、これが退団公演となるかのちゃんの芝居がすさまじく、迫力もあり。まさしく花乃まりあという素晴らしいTOP娘役の集大成ともいうべき、渾身の芝居ぶりが印象的な作品であった。また、いつも地味といわれがちなキキちゃんも、芝居・歌ともに素晴らしく、わたしは今後もキキちゃんを応援するぜ、と改めて思う作品であった。がんばれキキちゃん!カレーに負けるな! 以上。

↓ つーかですね、わたしの愛するこっちんのショーヴランがとうとう……!!  超・胸熱!!! 
 

 去年の2016年11月、わたしが愛してやまない宝塚歌劇団「星組」は、北翔海莉さん(通称:みっちゃん)という偉大なるTOPスターが19年の宝塚生活に別れを告げて卒業し、新たに、紅ゆずるさん(通称:さゆみちゃん、紅子)がTOPスターに就任することとなった。
 紅子は、みっちゃんの前のTOPスター、LEGENDこと柚希礼音さん(通称:ちえちゃん)の時代から星組を支えてきた素晴らしいジェンヌで、とりわけ悪役だったり、高田純次ばりのテキトー男をコミカルに演じるのが抜群に上手くて、当然わたしはずっと前から大ファンである。彼女はちえちゃん時代後期から2番手スターであったので、ちえちゃんの次にTOPになるのかと思っていたのだが、ちえちゃんが退団した2015年春に星組のTOPスターとなったのは、専科で活躍していたみっちゃんであった。そのときは、わたしは、えっ!? 紅子じゃないんだ、とちょっと驚いたのだが、みっちゃんの素晴らしいパフォーマンスは、LEGENDちえちゃんの去った星組を見事にまとめ上げ、その歌・芝居・ダンスともにそろった技術的な面と、持ち前の包容力というか素晴らしい人格で、星組生の規範となるべき見事なTOPスターとして、ある意味では紅子の最後の師匠として、さまざまなことを紅子に教えてくれたんだと思う。
 そしていよいよTOPとなった紅子。大劇場公演での正式お披露目公演はまだちょっと先だが、 昨日から東京国際フォーラムで始まった作品で、プレお披露目と相成ったのである。星組がイチオシのわたしとしては、当然のことながら、晴れて主演TOPスターとなった紅子の雄姿を見逃すわけにはいかない。というわけで、今日、有楽町に参上した次第である。
 作品のタイトルは『オーム・シャンティ・オーム』。なんと、インドの「ボリウッド映画」のまさかのミュージカル化である。うーむ、大劇場公演じゃないから、公式動画はないみたいだな……とりあえずポスター画像を貼っておこう。
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 わたしは、元の映画を観ていないので、正直どんな話なのか全く知らないまま、今日の観劇を迎えたのだが、わたしの勝手な想像では、おそらくボリウッドものということは、明るく楽しい作品で、歌って踊って大騒ぎ! 的なお話かと思っていた。
 とにかく、ちょっとお調子者の愉快な男を演じさせたら、現在の宝塚歌劇団においては、紅子がナンバーワンであろうと思う。だからきっと、そういう紅子に相応しいコメディなんだろうな、と思い込んでいたわけだが、結論から言うと全く違ってました。意外とダークな面もある、時空を超えたラブファンタジーであったのだ。
 物語は、冒頭に「30 Years ago」という文字が映るところから始まる。それを考えれば、想像がついてしかるべきだし、そもそも本作のサブタイトル「恋する輪廻」を踏まえれば、ははーん、とピンと来てもおかしくないのだが、わたしは愚かなことに全く気が付かなかった。そう、本作は、第1幕が30年前のお話、そして第2幕が「After 30 Years」と30年後のお話に変わるのだ(※正確に言うと1幕ラストで30年後に移る)。
 30年前――とある青年がうだつの上がらないエキストラ役者としてボリウッド映画のスタジオに出入りしていたが、彼は国民的映画スターの女優にぞっこんで、とあるきっかけで本人と知り合い、仲良くなる。しかし彼女には敏腕プロデューサーの彼氏がいて、手の届かない存在として健気に片思いを続けていたが、その女優の彼氏がとんでもないクソ野郎で、青年とスター女優は大きな悲劇に巻き込まれてしまう。そして時は流れ、30年後。とあるスターの誕生日。そしてそのスターは、30年前に悲劇に見舞われたあの青年に瓜二つであった――的なお話である。
 つまり、我らが紅子は、1幕と2幕で別人を演じる一人二役であり、そして、紅子と同時にTOP娘役に就任した綺咲愛里ちゃん(通称:あーちゃん)もまた、同じく一人二役で、1幕ではスター女優、2幕ではフツーの地方出身の女優志望の娘さん役であった。さらに、わたしがイチオシの礼真琴ちゃん(通称:ことちゃん。わたしは勝手にこっちんと呼んでます)が、その問題のクソ野郎プロデューサー役であった。
 というわけで、見どころはその二役ぶりと、愛するこっちんの悪党ぶりなわけだが、結論から言うと実に素晴らしかった。まず、紅子は、随所にいつものテキトー男ばりの笑いを見せてくれつつも、かなり真面目なシーンもあり、また、歌も非常に良かったと思う。そして、とにかく紅子は、手足が細くて長い、ある意味2次元キャラを具現化したような素晴らしくスタイルがいい人なので、ダンスもとても美しい。ボリウッド的なダンスも良かったすねえ。そして、とりわけ2幕のキャラでは、わたしの目にはひじょーーーに、ちえちゃんに似ているように思えた。メイクと髪型が、なんかすっげえちえちゃんに似ているように思えたのだが、そう思ったのはわたしだけだろうか? 声や手足の長さは明らかに紅子だし、歌も紅子に間違いないのだが、今回の2幕の若干黒塗りなメイクが非常にちえちゃんっぽかったのがわたしとしては今日一番印象に残った。特にアイメイクと唇が超そっくり、に見えた。ちえちゃんと一番仲の良かった紅子。メイクもちえちゃんに習ったりしてたのかなあ。今までそんなことを感じたことは一度もなかったけど、今回のメイクははマジでちえちゃんに似てると思いました。
 そしてあーちゃんも、やっぱりビジュアルはいいすねえ……とってもかわいい。チョイ垂れ目なのが特徴的な顔で、当然、星組イチオシのわたしは、あーちゃんのことは以前からよく知っているつもりだけれど、1幕では役に合わせた落ち着いた低い声での芝居で、あーちゃんってこんなに声が低い娘さんだっけ? と今更ながら認識を新たにした。歌も全く問題なし。これまた、歌こんなにうまかったけ、と実に失礼なことを思った。前TOPの妃海風ちゃん(通称:風ちゃん)が抜群に歌も芝居もダンスも上手い方だったので、その陰に隠れていたような印象だけれど、やっぱりTOPになるだけの技量は身につけているわけで、今後はあーちゃんもちゃんと応援していきたいと思う。いやはや、マジで可愛かったすね。なんだろうな、風ちゃんはとにかく華奢で、それなのに歌もダンスもパワフルというギャップ萌えがあったように思うけれど、あーちゃんは、華奢、には見えないすね。なんというか……ウエストのくびれがないというか、要するに、男目線で言わせていただくと、大変失礼ながら幼児体型と言っていいんじゃないかな……。だが、それがイイ!! わけです。実にイイですね。
 問題は、愛しのこっちんですよ。まずですね……出番が少ない!! のがわたしとしては超残念。そして……キャラがですね……共感しようのないクソ野郎なんですよね……悪役でも、きちんと自分のルールをもっていて、それが主人公と相いれないために敵対し、その自らの美学によって主人公に負ける、というような悪役であれば、共感できるしカッコイイわけで、時として主人公よりも人気が出ることだってあるわけですが、今回は……そういう点は全くない、純粋にクソ野郎だったのがこれまた超残念でした。例えば前作の『桜華に舞え!』でも、主人公の敵役だったこっちんですが、あの時の「永輝」という役は実に美しくカッコよく、素晴らしいキャラであったけど、今回はなあ……でもまあ、こっちん最大の魅力である歌唱力ははやり抜群に光っていて、その点では大変満足です。しかし今回の歌いぶりからすると、次回のショーヴラン役は超超期待できそうですな。ショーヴランも主人公と敵対する役だけど、2009年の公演ではちえちゃんが超絶にカッコ良かったし、2010年の公演でわたしが観たみりお(=明日海りおさん)Ver,も大変良かった。ソロ曲も結構多い役なので、次のこっちん・ショーヴランは楽しみすぎてたまらないすね。東京に来るのが待ちきれないので、こいつはムラ遠征しねえとダメかもな……と、思っております。一人で行くしかねえかなあ……。
 というわけで、毎度お馴染みの、「今回のイケ台詞」を発表して終わりたいと思います。
 ※イケ台詞=わたしが「かーっ!! カッコええ!!」と思った台詞のこと。
 「今度こそ、すべて葬り去ってやる!! 今度こそ……!!
 今回は悩んで、こっちん演じるクソ野郎が発するセリフを選んでみました。状況的にはカッコ良くないのですが、このセリフを発するときのこっちんは、非常にカッコ良かったっす。はーーーマジでこっちん・ショーヴランが楽しみすぎる!!!

 というわけで、結論。
 満を持して、星組のTOPスターに就任した紅ゆずるさん。そのプレお披露目公演となる『オーム・シャンティ・オーム』は、ボリウッド映画を原作としているものの、意外とダークな部分もあるラブ・ファンタジーで大変驚いた。しかし、紅子はいつもの面白キャラを見せつつも、大変見事な歌とダンスと芝居を見せてくれ、大満足の作品であった。そして、同時に娘役TOPとなったあーちゃんも、大変かわいく歌も上手で、今後その幼児体型を愛でに劇場へ通おうと思います。そして! 我が愛しのこっちんは、次のショーヴラン役が楽しみすぎて期待は高まる一方であります!! 以上。

↓ これが原作というか、元の作品すね。ちょっと興味がありますな。2007年の作品だそうです。
恋する輪廻 オーム・シャンティ・オーム[Blu-ray]
シャー・ルク・カーン
マクザム
2013-09-27

 はあ……泣けた……もう何回も泣けた……みっちゃん……もう会えないのが淋しいっす……。
 というわけで、今日は3回目の観劇となる宝塚歌劇団星組公演『桜華に舞え/ロマンス!!』をTOHOシネマズ市川にてライブビューイングで観てきた。もう1回目の観劇の際に、このBlogに記した通り、もう泣けてたまらなかったわけであるが、おまけに今日をもって、星組TOPスター北翔海莉さん、通称みっちゃんは宝塚歌劇団を退団するわけで、そのラストデイ・千秋楽だったわけである。はーーー……思い出し泣きするわマジで……。
 しかし、それにしても本作『桜華に舞え』は、イケ台詞が多くて大変素晴らしかった。前回、1回目に観た時の記事では、恒例のイケ台詞の発表をしなかったのは、あまりに多すぎて選べなかったからだし、2回目を観た時はもうBlogを書けないほどグッと来てしまったのだが、今回は憶えているイケ台詞を備忘録として書きなぐってみよう。
 ※なお、「イケ台詞」とは、わたしがいつも宝塚歌劇の公演を観た後、かーーーカッコええ!! と心に残ったイケてる台詞のことです。 
 というわけで、まずは動画を貼って、主要キャラのイケ台詞をまとめておこう。

 ◆桐野利秋=中村半次郎:主人公。演じたのはもちろんのことTOPスターみっちゃん。本当にこの人の歌は素晴らしい。芝居もダンスも超一流。本当にもう、これが見納めかと思うと淋しいよ……。サヨナラショーも良かったですな。まさか、最後の曲に、わたしの大好きな『The Sound of Music』の中の名曲「Climb every Mountain」を選ぶとは、さすがみっちゃんだとわたしは大感激した。これは、『The Sound of Music』の中で、トラップ大佐に恋してしまったマリア先生が、その恋に怖くなってしまって、一度修道院に逃げ帰ってくるのを、修道院長が諭すシーンで歌われる名曲だ。詩がいいんすよ、とにかく。ひじょーーに、みっちゃんの生き方に通じるものがあって、たいへんわたしは感動して泣けました。すべての山に登りなさい。あなたの夢を見つけるまで。まさしくみっちゃんのための、みっちゃんが残るみんなに伝える気持ちそのものの歌っすなあ。
 で、本作でのわたしが一番グッと来たイケ台詞はこれです。
 「ぼけ桜じゃあ。季節ば間違えて咲いてしもうた桜じゃ。おいも、生まれてくる時代ば間違えてしもたんじゃろねえ
 季節外れに咲く桜を見て、オレも生まれる時代を間違っちまったな……なんて、苦笑する半次郎にわたしはもう泣けてたまらなかったす。みっちゃん……あなたはそんなことないですよ。大げさかもしれないけれど、わたしはあなたと同時代に生まれてよかったです。本当に。退団後の活躍を楽しみにしてるからな!

 ◆吹優:ヒロイン。演じたのは、今回みっちゃんと同時に退団した、TOP娘役の妃海風さん(通称風ちゃん)。今回もう何度も芝居の中でもショーでも涙を流し、常に泣きそうな眉間にしわを寄せた下がり眉が猛烈に可愛かった。2回目の超いい席で観たときは、風ちゃんが泣いているのがはっきり見えたよ。みっちゃんを「最愛の人」と呼ぶ風ちゃん。本当にお疲れさまでした。みっちゃんが、最後のカーテンコールの時に、「二人で一緒に星組公演を観に行こう」と言ったら、本当にうれしそうに、何度もピョンピョン飛び跳ねていたね。これからどういう活動をするのか知らないけれど、ずっと応援してるよ。
 で、この「吹優」の一番のイケ台詞は、わたし的にはやっぱりこれだと思う。
 「わたしは行かねばならないのです!! わたしは桐野様に会わなければいけないのです!!
 強い意志の感じられる、とても凛としたカッコいいセリフだったし、演じる風ちゃんの必死な思いもとても伝わる素晴らしい演技でした。風ちゃん、君も最高だよ!

 ◆隼太郎:政府内にとどまった薩摩隼人。演じたのは2番手スター紅ゆずるさん(通称:紅子)。いやー、今回の千秋楽の紅子も気合入ってましたねえ。完全にもう怒鳴ってたよね。感情の爆発が伝わる激しい芝居でした。コメディで光り輝く紅子だけれど、今回のシリアスな芝居ぶりもとっても素晴らしかった。やっぱり、今回のイケ台詞はラストのセリフでしょうな。
 「わいら!恥を知らんか!命が果てた勇敢な侍に卑怯な真似ばしよっせ!」
 「おはんが伝えたかった「義」と「真心」、おいが預かった!!!

 もう号泣ですよここは。紅子も、しっかりとみっちゃんからバトンを受け取り、「義」と「真心」を受け取ったわけで、わたしは今後も、紅子がTOPスターになる星組をイチオシで応援したいと思います。
 
 ◆八木永輝:会津藩士。後に警視庁抜刀隊に入り、西南戦争へ出征。演じたのは、わたしが一番応援している礼 真琴ちゃん(わたしは勝手に、「こっちん」と呼んでます)。今回は敵役、ではあるのだが、まあ、壮絶にカッコ良かったすね。特に今日の千秋楽は物凄い気合入ってました。素晴らしかったよ。でも、本当に残念ながら、本作ではちょっと出番が少なく、今日のライブ中継ではさらに画面に映る頻度が減ってたような……2回目に観たときは、わたしは6列目の超いい席で観たのだが、もう、ほぼずっとこっちんを見てました。もともとこっちんは、女の子として可愛いので、男役としてはいつも可愛い系だったんだけど、今回は明確にカッコいい系のぎらついた男でしたね。6列目なのにずっと双眼鏡で観てました。表情も非常にいつもよりも険しく、この感じだと次の大劇場公演『スカーレット・ピンパーネル』で演じる敵役ショーヴランが壮絶にカッコいいのは間違いないでしょうな。超期待できますね。何しろ歌が超上手いことでもお馴染みなので、ショーブランはかなりソロ曲が多いから、歌いっぷりも超楽しみです。ムラ遠征したいところですな。そして今回のイケ台詞は3つ。
 「おのれ薩摩め! 薩摩の中村半次郎! この恨み忘れてなるものか!!!」 
 「永輝は魂を捨てて参りました。会津と愛奈姫様の仇を討つために。さらばでございます!
 「あいつを倒すまで、わたしは死なぬ!」 
 今回はとても悲劇的な気の毒な男を、こっちんが非常にカッコ良く、そして悲しく演じてくれました。相変わらずの歌のうまさも披露してくれましたね。そしてショー『ロマンス!!』では、恒例の(と自分でCafe Breakで言ってたね)女装もあって、今日の千秋楽では黒髪だったね。1回目2回目を観たときは、茶髪のショートがすっげえ似合ってて可愛くて、30年前の荻野目洋子ちゃんに非常に似てるように思いました。ホントかわええわ……でも、これからはクールな敵役の似合うカッコいい男役を見せてくれると思うので、これからもずっと応援します!! 次のファンミーティングは絶対行く!!

 ◆西郷隆盛:演じたのは、今回みっちゃんと一緒に退団した美城れんさん(通称さやかさん) 。みっちゃんと同期の84期生であり、みっちゃんが音楽学校に入学して一番初めに声をかけたずっと仲の良い方。今回、みっちゃんとさやかさんが退団したことで、84期生は全員卒業となり、現役はもう一人もいないんだそうだ。今回はショー『ロマンス!!』でも、サヨナラショーでもソロパートがあって、温かい送り出しでしたな。拍手も一番大きかったんじゃないかな。ファンの応援も暖かかったすな。さやかさんみたいな、貴重な脇役というかおっさん役がいなくなると、ホント淋しいです。専科に移る前はずっと星組で、わたしも何度もさやかさんの芝居ぶりは観ていたので、ホント、残念です。そして今回の西郷隆盛役も素晴らしかったよ。イケ台詞はこれかなあ。
 「半次郎どん、人を愛しやんせ。そして、天を敬うっとじゃ」 

 とまあ、とにかく、わたしはもう泣けてたまりませんでした。そして猛烈に寂しいよ……。
 みっちゃんの、退団後の初舞台はいつ、どんな作品だろうなあ……普通に、コンサートでもいいんだけどな。絶対観に行く。絶対に。つーか、これも何度も書いているんだけど、みっちゃんは、髪を伸ばして女性らしい服装をしたら、普通に美人で可愛いと思うな。これからも、その歌声を聞かせてほしいと切に思います。風ちゃんも、いろいろ活躍してほしいね。風ちゃんは、ひょっとしたらダンスが一番得意なんじゃなかろうか? もちろん、歌も芝居も素晴らしい女優として活躍してほしいけれど、まずはやっぱりミュージカルかな。どんな役がいいだろうな……とにかく楽しみに待ってるよ。 そして、紅子率いる新生星組も、年明けからさっそく始動するわけで、もちろんわたしは星組イチオシとして、応援を続けます。こっちんがTOPになる日を想像するのはまだ早いけれど、まずは来年の『スカ・ピン』がウルトラ楽しみです!!!

 というわけで、結論。
 今日、宝塚歌劇団星組TOPスターコンビ、北翔海莉さんと妃海風さんが、退団した。その退団公演及びサヨナラショーは、もう場内みんなくすんくすんと涙のあらしで、大変泣ける素晴らしい作品であった。しかし……ライブ・ビューイングでも、みなさん、普通に拍手と化して盛り上がりましょうよ。わたしが観た会場では、ほんの少しだけ拍手しているお客さんがいたけれど、基本的にお行儀よく静かだったですが、わたしとしてはもっと盛り上がりたいのですが……ダメっすか? ほかの会場はどうだったんだろう。 以上。

↓久しぶりに買いました。読み応え抜群っす。これがいわゆる「みっちゃんロス」ってやつか……淋しい……。
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 2010年1月に宝塚歌劇を初体験して以来、すっかりわたしは宝塚歌劇にはまってしまったわけだが、わたしが「ヅカ」について語りだすと、たいていの人は驚く。何しろ、世間的に宝塚歌劇は世の淑女のためのエンタテインメントとして認識されており、男のわたしが「いやー、ヅカは最高なんすよ」と言うと、「えっ!? なんでまた?」と反応されるのが普通のリアクションなのである。
 まあ、わたしもヅカ歴6年の駆け出しファンなので偉そうなことは言えないのだが、ここ数年は劇場に男の客もだいぶ増えてきたような気がする。ただ、やっぱりおっさん主体で、奥さんに連れてこられたようなお父さん世代や、彼女に連れてこられたような30代ぐらいの男が多く、わたしのような中途半端なおっさんはまだ少ない印象だ。おまけに、一人で観劇している男はまだまだ少ない。が、ゼロではなくなってきたかな、と見受けられるようになってきたように感じる。
 かく言うわたしも、昨日、結構久しぶりに一人で日比谷に推参した次第である。しかも初めて、いわゆる「ファンクラブ」の取次でチケットを入手して観劇に臨んでみた。まあ、あの淑女率90%ぐらいの劇場に、おっさん一人のボッチ観劇は普通のハートの持ち主には相当ハードルが高いというか実際無理な人が多いと思うが、さすがにヅカ歴6年ともなれば、はっきり言ってぜーーーんぜん平気。わたしは全くもって堂々と入場し、楽しんできた。なお、一応言っときますが、普段はいつもヅカ友の美しい女子たちと行ってますよ。今回は、ファンクラブ取次であったので、わたしの分しかチケットが確保できなかっただけです。
 というわけで、わたしが昨日観に行った演目は、星組公演『桜華に舞え』。現在の星組TOPスターコンビの退団公演であり、はっきり言って泣けたのである。マジでもう……泣けるわ……みっちゃん……あなたホントに最高です……。

 もう何度もこのBlogで書いているのでしつこいけれど、わたしは一番最初の宝塚体験が星組公演であった影響で、いまやすべての組の公演を観るようになったけれど、やっぱり星組が一番好きである。そして現在の星組TOPスター、北翔海莉さん、通称みっちゃんは、現在の各組TOPスターの中では歌・芝居・ダンスの三拍子が抜群にそろった、「技」のTOPスターだと思う。歌が超上手い、芝居は絶妙、アドリブ力もナンバーワン、そしてダンスのキレ、優美さ、全てを兼ね備えており、わたしはマジでみっちゃんasナンバーワンだと思っている。
 そして、そういった役者としての「技」だけでなく、経験もTOPスターの中では最も豊富で、星組を見事にまとめ上げているわけで、男役TOPスターにこう言うのは失礼かもしれないが、わたしはみっちゃんに対し慈愛に満ちた母性のようなものを感じている。まさしく、観音菩薩様ですよ。
 わたしにこう思わせるのは、やはりみっちゃんの人柄の良さに起因しているんだと思う。なんていい人なんだこの人は、というようなエピソードが多いし、言動も、とても明るく周りを盛り上げるような気づかいの人だし、長年の苦労もそういった人柄に現れているんだろうと思う。なにしろみっちゃんは、月組からキャリアをスタートして宙組に異動になり、さらには専科も経験しての星組TOP就任である。そういう経歴は、かなり異例であろう。みっちゃんは、退団に際していろいろな場で、決して平たんな道ではなかったと何度か発言している。それでも常に、前に進むことをやめなかったみっちゃん。そしてその険しい道を歩んできたからこそ得た技と人格。そんなみっちゃんの退団にあたって、わたしは泣かずにいられるわけがないのである。
 というわけで、今回の公演『桜華に舞え』である。
 物語は、幕末から明治にわたる、とある薩摩藩士の生涯、しかも政府側ではなく西郷側、ということで、わたしはこりゃあヤバいと思った。西郷側の薩摩藩士の話となれば、確実に物語は悲劇的なエンディングとなることが予想されるわけで、きっと、思いを次の世代に託し、散っていくんだろうな、と真っ先に想像した。
 実は、わたしはいわゆる「戦国武将」は相当詳しいオタではあるのだが、「幕末」に関しては、大体の流れしか知らず、個別の人物に関しても、有名どころしか知らないので、今回みっちゃんが演じた桐野利秋こと中村半次郎については、全く事前知識がなかった。また、星組2番手スターであり、次期TOPスター就任が決まっている紅ゆずるさん(通称:紅子)が演じる役や、わたしが一番大好きな礼 真琴ちゃん(通称:ことちゃん)が演じる会津藩士も、実在の人物なのかどうかもよく分かっていなかった。が、わたしは、普段なら物語のバックグラウンドをきっちり予習していくのだけれど、今回は一切予習しないで、まっさらな状態で、物語を味わうことにしてみた。これはわたしにはかなり異例なことである。なんというか、今回はそういった史実の人物像や出来事は、どうでもいいと思ったのだ。ただただ、みっちゃんを見つめ、みっちゃんその人として、物語に没入したかったのである。
 そして、実際の物語は、大体わたしの予想通りだった。みっちゃん演じる主人公は、その剣の腕前と人柄で、西郷隆盛に認められ、会津での激しい戦いにも生き残り、無事に明治政府で立身出世していく。しかし、同じ薩摩の同志である大久保利通と西郷の確執(?)により、西郷の鹿児島帰還に同道、そしてとうとう、日本における最後の内乱と言われる西南戦争が勃発。西郷側についた桐野もまた、同じ薩摩兵児・薩摩隼人同士との戦いに散る……という流れである。
 本作は、全編薩摩弁であり、正直、聞き取れない部分もある。また、実際の史実と合致した物語なのかも、わたしはよく分かっていない。しかし、そんなこたあどうでもいいほど、泣かせる話であった。やっぱり、ともに幼少を過ごした二人の男が、お互い敵同士となって戦わなくてはならない状況になり、たとえ道を分かつとも、己の信じた道を進み、自らの正義に殉じる姿は鉄板ですよ。歌も良かったっすねえ。やっぱり、歌唱力は現役ナンバーワンだと思うなあ。本当に素晴らしかった。そして、その道を分かつ親友・隼太郎を演じた紅子も、とても良かった。また、主人公に恨みを持つ会津藩士を演じた、わたしの大好きなことちゃんも、ウルトラクールでカッコよかったすね。もうチョイ出番が多ければなあ。
 あと、これは完全にわたしのうっかりミスなのだが、今回、わたしは初めて2階のA席での観劇となったのだが、やっぱ遠いね。いつもはちゃんと持参する双眼鏡を、うっかり持参し忘れてしまったので、顔の表情が分からなかったのが唯一の残念ポイントだ。いつもは、生意気にも10列目以内といういい席で観ているので、その罰が当たったと戒めとしておこう。来週、もう一度SS席で観劇する機会があるので、それでもちゃんと双眼鏡を持参しようと思う。
 そして一方のショーの方だが、今回もまた非常に素晴らしかった。個人的には、前回のショー『THE ENTERTAINER』が素晴らしすぎて、あちらを退団公演にしても良かったんじゃね? という気もしたけれど、実はわたしが今回、うっかり涙を流したのは、『桜華に舞え』の方ではなく、こちらのショー『ROMANCE』の方である。特に、扉をモチーフにした枠を、次々と駆け抜け、先へと進もうとする星組のみんな。もちろん、みっちゃんも今までいろんな壁、扉にぶつかってはそれをこじ開けてきた19年間の宝塚生活。それを想うとなんだかとても目頭が熱くなり、そしてみっちゃんのソロで始まる星組みんなの大合唱となるエンディングは、マジで泣けたっすわ……。はあ……マジかよ……みっちゃん……と、わたしはもうぐすんぐすんである。参った。
 わたしは、何度かこのBlogで書いた通り、みっちゃんが専科に行く前のことを全然知らない。そもそも、みっちゃんのことを生で観たのも、既に専科異動後の2014年星組公演『ナポレオン』が最初だ。だから、ぜんぜんみっちゃんに関してはニワカである。でも、星組TOPスターとなってからの1年半という短い期間は、本当に全力で応援してきたつもりだ。だから本当に、淋しいよ……。ちなみに、わたしはこれまでWOWOWやNHK-BSで撮りためた公演映像を結構な数を持っているのだが、みっちゃんが出演している作品を片っ端から見て、まったくもって超・今更ながら、みっちゃん熱を高めていたので、号泣する準備は整っていた。2014年の『TAKARAZUKA Special』も非常に良かったし、古いところではちょっと前にNHK-BSで放送された2000年の『LUNA』や2007年のショー『宙―FANTASISTA!』やかつてWOWOWで放送された2010年宙組公演『シャングリラ』などを観て、あーーー!! みっちゃんいた!! とか、探すのが楽しく、そしてやっぱ歌上手い!! と改めて感激したりしたわけで、今もなお、わたしは、みっちゃんの19年に思いを馳せ、淋しさを募らせている。
 宝塚音楽学校を受験する少女たちは、「宝塚歌劇が大好きだから」受験するのが、まあ普通の受験動機だろうと思う。しかし、わたしの愛する前・星組TOPスターの柚希礼音さんことちえちゃんも、そしてみっちゃんも、二人とも、そういった「宝塚ファン」歴ゼロで、音楽学校を受験した点で共通している。二人とも、背が高く周りの勧めで受験したのだと聞いている。だから、二人とも、音楽学校に入学してから、不断の訓練と勉強によって、宝塚歌劇というものを知り、芸を磨き続けた人だ。つまり、明らかに努力の人である。そりゃもちろん、元々の才能は当然持っていたとしても、決して天才とかそういうものではない。常に前へと休まずに足を動かし続けてきた姿に、きっとわたしは魅かれたのだと思う。今回の公演でみっちゃんは宝塚歌劇を卒業し、次のステージへ向かうわけだが、たぶんわたしは、ずっとファンでいると思う。
 退団後の初舞台はガラコンになるんじゃねえかなー、と、密かに期待しているのだが、しっかしチケット獲れないすねえ……一応、1公演だけチケットは取れたものの、その回はまさお・ルキーニの回だからみっちゃんは期待できないだろうな……。まあ、別の機会でもいいから、みっちゃんには歌い続けてほしいと思う。前も書いたけれど、髪を伸ばし、女性らしい服装をしたら、びっくりするほどの美人だと思うな。ほんと、これからも応援し続けたいと思います。以上。

 というわけで、結論。
 宝塚歌劇団星組TOPスター北翔海莉さんの退団公演『桜華に舞え/ロマンス!!』は号泣必至である。今回初めての2階席での観劇は、思ったより遠かった。双眼鏡必須なのに忘れたオレのバカ!!! あと2回見るチャンスがあるので、次回は超いい席だけど、絶対に双眼鏡忘れんなよ!! そして、北翔海莉という偉大なるスターの雄姿を、目と心に刻みたいと存じます。以上。

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 もう何度も書いているが、わたしは宝塚歌劇を愛しており、その中でも、「星組」が一番好きである。それは、そもそものきっかけが、一番初めに観たのが星組の公演で、その時に柚希礼音さん(通称:ちえちゃん)のあまりのカッコ良さに一発KOを食らったからではあるが、あの衝撃的なファーストインパクトから6年経ったけれど、どの組も観るようになった今でも、やっぱりわたしは星組が一番好きである。
 いろいろなところで、星組ジェンヌの皆さんは、「星組は体育会気質がある」的なことを仰っているような気がするけれど、それは間違いなく、LEGENDと呼ばれる柚希礼音さんことちえちゃんの影響であろうと思う。そしてちえちゃんが退団し、新たなTOPスターに就任した北翔海莉さん(通称みっちゃん)の醸し出す空気は、非常にやわらかく、若干お母さん的存在のようにわたしは観ている。強烈なカリスマとして君臨したちえちゃん退団後の星組を温かく包み込むその空気感は、わたしには若干菩薩めいているようにも感じられていて、皆がのびのびと、そしてきっちりとまとまっているわけで、ちえちゃんが去った今でも、わたしの星組推しはやっぱり変わらない。
 何が言いたいかというと、ちえちゃんとはかなりキャラクターの違うみっちゃんさんであるが、見事に星組をまとめているのは間違いなく、わたしは現在のTOPスターの中でダントツに好きだし、実力も歌・芝居・ダンスの三拍子揃ったナンバーワンではなかろうかと思っているのであります。なので、先日既に今年中の退団を発表されているのが悲しくて淋しくて……もうホント、しょんぼりなのです……つらい……。
 というわけで、昨日は愛する星組公演『こうもり』を観てきた。そして結論から言うと、これまでに観た数十本の宝塚歌劇の演目の中で、1位……ではないかもしれないけど、とにかくここ数年では一番面白かったのである。最高でした。

 というわけで、今回の演目は、かの有名な、Johann Strauss IIのウィーン・オペレッタの名作『こうもり』である。わたしは大学・大学院でドイツ演劇を勉強した男であり、当時の友人がこの作品で卒論を書いていたことがあって、その女子と一緒に研究室のビデオでドイツ語原曲Verを観たことがある。非常に懐かしいが、いわゆるドイツ語による「ウィーン・オペレッタ」の代表作であり、とても楽しい作品だ。ストーリー的には、今回の宝塚版はかなり原作とは違っていて、特に、わたしの愛する礼 真琴ちゃん(通称:ことちゃん)の演じたアルフレードの役割というか素性が全然変わってるんじゃないかな? しかし、それでもまったく問題なし。大変笑わせてもらったし、明るく陽気で楽しい物語になっていた。最高です。
 で。各キャストについて、ちょっとまとめておこう。
 ■ファルケ博士
 演じたのはTOPスターの北翔海莉さん(通称みっちゃん)。いやー、本当に歌がうまいし、ダンスもキレがあって、芝居も素晴らしい。最高です。退団してしまうのがわたしは本当に淋しい……今回、ショーの『THE ENTERTAINER』では、ピアノの弾き語りがあるわけですが、その歌詞がですね……なんかさよならショーのような内容で、わたし、もう本当に淋しくなってしまって、たまらなかったです。染みたなあ……。青いバラの花言葉はDream Come Tureですよ。
 もう、これはあれか、退団公演はまたムラ遠征しろってことかもしれないな……チッ……こうなったら一人で行くしかねえかもな……スケジュール調整をして平日行って観よう!! 決めたもう!! 行くぜ!!
 ■アイゼンシュタイン公爵
 演じたのは2番手スター紅ゆずるさん(通称:紅子)。この人ももう、大好きすぎる。特に、高田純次ばりのテキトーな面白小悪党を演じさせたら、この人は確実にナンバーワンだと思うな。大阪人としての持ち前のサービス精神あふれる紅子の演技はいつ観ても楽しい。前作『GUYS & DOLLS』も明るく楽しい作品で素晴らしかったけれど、今回も本当に笑わせていただきました。最高です。ところで、次の星組TOPは紅子がなれるんだよね? 大丈夫だよね?
 ■アルフレード(アイゼンシュタイン公爵家の執事)
 演じたのは、わたしが今イチオシの礼 真琴ちゃん(通称:ことちゃん)。この人はとにかく歌が最強レベルに巧い。そして、素で可愛いんだよな……。わたし、今回、会場でことちゃんのファンクラブの申込書をもらって来ました。タレントのファンクラブに入るのなんて初めてですが、入会させていただくッッッ!! 今回も大変素晴らしかったと思います。ショーでも大変カッコ良かった。最高です。
 しかし、ことちゃんが今後もずっと星組でいられるのか、理由はないけれど、なんか心配でならない。何もなければ、紅子の次にTOPになれるはずだが、若干身長が低いからな……月とか雪に異動になったら、オレ、泣くよ!? 頼むからずっと、星組でいて欲しいのだが……。
 ■アデーレ(アイゼンシュタイン公爵家の侍女)
 演じたのは娘役TOPの妃海 風ちゃん(通称:ふうちゃん)。今回は原曲キーのままで、大変苦労したと先週の「Cafe Break」で仰ってましたが、とても伸びやかな歌声で、まったく問題なしだったと思う。最高です。
 ふうちゃんも、みっちゃんさんと同時退団予定なので、大変残念です……次の星組娘役TOPは誰になるんすかねえ……。いっそ、月から海乃美月ちゃんでも転校してきてくれないかな……。
 ■オルロフスキー(ロシアの皇太子)
 演じたのは、去年専科に異動になった星条海斗さん(通称:マギーさん)。月組時代から何度も拝見していますが、今回はかなりコメディタッチな役を楽しく演じてくれました。そして、ショーでは女性役をやって、恐ろしく美しいおみ足を披露してくれてびっくりしたよ。まあ、とにかくお綺麗でした。最高です。
 ■フランク(刑務所長)
 演じたのは十輝いりすさん(通称:まさこさん)。彼女は今回の公演で退団を発表しており、これまた大変淋しい……。宙組から移籍してきたのがもう4年前か……以来、わたしは彼女のことを「宙から来たでっかい人」としていつも注目していました。ちえちゃんと同期の85期生なんだよね。いつもその長身で存在感たっぷりだったまさこが退団か……悲しいなあ……今回、ショーではマギーさんと共に女性役を披露してくれました。いやあ、やっぱり抜群にお綺麗ですよ。最高です。

 主なメンバーは以上な感じかな。
 とにかく、今回は、オペレッタ原作だけあって歌も多いし、雰囲気もとても楽しく、まさしくタイトル通り、「愉快な」作品でありました。そしてショーの方は、随所に「有難う」というみっちゃんの気持ちがあふれていて、派手なシーンもしっとりしたシーンも、とてもキラキラしていたと思います。みっちゃん……もうちょっと、せめてあと2本ぐらいは大劇場公演して欲しかったなあ……。まあ、とにかく、ラストとなる秋の公演は、絶対にムラ遠征して、さらに東京でも観に行って、この目に北翔海莉という偉大なるTOPスターの雄姿を目に焼き付けようと思います。はーーー。作品はめちゃめちゃ笑える明るい作品だったし、実際まだ先なのに、なんかもう、すげえ淋しいっすわ……。
 というわけで、毎度お馴染みの、今回のイケ台詞の発表です。
 ※イケ台詞=わたしが「かーっ!! カッコええ!!」と思った台詞のこと。
 「さあ、愉快な復讐劇の開幕だ!!! いてて……」
 今回はコメディーなので、カッコイイという意味でのイケてる台詞は少なく、また歌率も高いので悩んだのですが、やっぱり冒頭の、復讐だけど、笑える愉快な復讐をしてやる!! というこの台詞がわたし的には一番気に入りました。「いてて……」はですね、二日酔いで頭が痛いのですw とてもこの作品を象徴していた台詞だと思います。

 というわけで、結論。
 わたしは宝塚歌劇の中で、ダントツに星組が好きである。そして現在公演中の『こうもり』という作品は最高に笑えて最高に楽しい、ここ数年ではナンバーワンに気に入った作品でありました。たぶん、宝塚初体験の方にもおススメできる、物語的に分かりやすく、また歌の巣晴らしい作品だと思います。これは……マジでBlu-rayが出たら買うべきかもな……つか、出るのかな? 前作『GUYS & DOLLS』がやっと出たので先に買おう!!
 えー、業務連絡です――Blu-ray買ったら、うちの4K-TVで上映会をしますので、ぜひお集まりください!!>このBLOGを読んでいるわたしを知っている皆様。以上。

↓ 版権の問題などいろいろあって、やっと6月に発売決定!! やったーーー!! オレは買うぜ!!

 ご存知の方にとっては常識だが、知らない人ために説明しておくと、わたしが愛する「宝塚歌劇団」は、星組、花組、月組、宙組、雪組の5つの組からなり、それぞれが年に2回、大劇場公演を行う。大劇場公演とは、宝塚大劇場→東京宝塚劇場という順番でそれぞれ約1ヶ月ずつ行う公演を指すものだが、その傍ら、若手を中心とした「バウ劇場公演」や、「全国公演」という地方を回る公演、あるいは名古屋・大阪・福岡限定の短めの公演をこなしており、さらに、TOPスターになると単独コンサートがあったり、2番手3番手クラスだとディナーショーなどもある。なので、基本的には1年中、どこかでどこかの組の公演を観ることができる。チケット争奪戦は大変だけれど。
 何が言いたいかというと、宝塚歌劇の皆さんは、ホントに忙しいということである。
 公演はもちろん、当然その稽古もみっちり入るので、休みはそりゃあるんだろうけど、まあ大変な毎日を送っていることと思う。その結果として、我々に見せてくれるパフォーマンスは、やはりプロとして素晴らしいものになるわけだ。それに比べれば……我々リーマンなんて、楽な商売だと思うよ。
 というわけで、現在東京宝塚劇場は、花組が公演中である。今回の演目は、『新源氏物語』。わたしも昨日の昼の部を観てきた。
 なお、これもヅカファンには常識だが、知らない人もいると思うので蛇足ながら付け加えると、宝塚歌劇の演目は、いわゆる「1本もの(2幕モノ)」と「2本もの(1幕のミュージカル+レビューショーの2本立て)」という区分がある。
 「1本もの(2幕もの)」は、2幕のミュージカルで、上演時間約3時間。間に30分の休憩時間アリ、という長いお話のミュージカルである。例えば、有名かつ人気のある『エリザベート』などはこちらにあたる。そして、昨日わたしが観てきた『新源氏物語』は、もう一方の「2本もの」にあたる。上演時間は、約1時間半。今回の『源氏』はちょっと長くて1時間45分ぐらいはあったかな。まあ、その短いミュージカルと、いわゆる「ショー」と呼ばれる歌&ダンスで魅せてくれるレビューの2本立て公演である。

 『新源氏物語』は、3回目の再演だそうであるが、ヅカ歴約6年の駆け出しファンであるわたしは、もちろん初めての観劇である。なので、今回のわたしの興味は、あの長い源氏物語をどう1時間半にまとめて構成するのだろうか? という点にあった。もちろん、TOPスターである明日海りお(通称:みりおちゃん)さんの美しさは、わたしとしては現在のTOPスターの中で一番好きなので、まったく不安はない。わたしも久しぶりの日本モノなので、非常に楽しみに劇場へ向かったわけである。
 まあ、とにかくみりおちゃんの顔の小ささといったら、毎度ながら驚く。わたしがみりおちゃんを初めて観たのは、月組時代の『スカーレット・ピンパーネル』でのショーヴランだったと思う。現在の月組TOPの龍 真咲(通称まさお)さんとのダブル2番手時代から何度もみりおちゃんには出会っているのだが、毎回、まず最初に思うのは、「ほんっとこの人は顔が小さいなー可愛いなー」というものである。とにかく、月組時代から、まさおと共に、いずれこの人はTOPに至るんだろうと思っていたが、2年前かな、花組に異動になって、去年いよいよTOPに登りつめた美人である。星組イチオシのわたしでも、ずっと気になる存在だったみりおちゃん。和装を観るのは初めてであったが、まあ、素晴らしいの一言。さすがに和装なので、派手なダンスはないが、非常に美しかった。
 ちなみに、わたしは毎回、宝塚歌劇を観に行くと、わたしが選ぶ「今回のイケ台詞」を一緒に観劇した先輩お姉さまたちに披露するのだが、今回は……ちょっと悩んで
「共に罪に落ちましょう。あなたと二人なら、どんな地獄も楽しそうだ」
 にしておきました。ホントは台詞で毎回選ぶのだが、今回は歌の出だし部分です。サーセン。正確にはちょっと言葉が違うかも。
 なお、この台詞は、母(正確には継母)である藤壺に言う(歌う)結構最初の方の場面で出てきます。
 つまり、ですね。今回の『源氏』は、この台詞が結構はじめの方に出てくることから分かる方もいるかもしれないが、最終的には、頭中将の息子の柏木と女三宮に子供が出来るところまで、と時間軸的には源氏物語のだいぶ最後の方まで物語が進んだのである。わたしはまた、須磨に流されるあたりまでかなと思っていたので、これは全く想定外だった。なので、ちょっと言葉は悪いけれど、その副作用としてかなり物語ははしょられていて、駆け足展開であるといわざるをえないだろう。
 しかし、間をつなぐ物語はコーラスで歌われて説明されるので、ちゃんと観ていれば十分物語は理解できると思う。ので、まあ問題なしだと思うが、一応は、源氏物語の最低限の知識があった方が楽しめるのは間違いなかろうと思います。夕顔とか空蝉とか明石の方などは出てこなかったけど、紫の上を見初める有名なシーンでは、「いぬき」がちゃんと出てきて、わたしとしては、ああ、ここはちゃんとやるんだ、と変に感心しました。紫の上を連れて行きたい源氏が、「いえ、決して不届きな(?正確な台詞忘れた)理由ではありません」と言い訳するシーンは、つい笑ってしまった。お前、思いっきり不届きな理由だろうが!! 完全に事案発生だぞw ただしイケメンは許されるのか……ブサメンのわたしとしては実に憤懣やるかたなしである。
 というわけで、源氏物語のストーリー展開を知っている人には、かなり、ああ、こう来たか、とか、なるほど、という構成で、わたしとしては大変楽しめた。もし、源氏に詳しくない方がいたら、公式Webサイトにある人物相関図だけ、事前に頭に入れておいた方がいいと思います。今回の公演では、わたしが花組ではみりおちゃんの次に推している柚香光(ゆずか れい。通称れいちゃん)も、いつも通り非常に美しかった。この人も、おっそろしく顔が小さい、超・美人である。わたしイチオシの星組で、わたしが非常に推している礼 真琴ちゃんと同期で、いずれこの二人もTOPに登極する日もやってくるでしょうな。あと5年ぐらい後ですかね……楽しみに待っていよう。なお、礼真琴ちゃんも、前回の公演で娘役を演じていたが(本来はれっきとした男役スター)、今回の柚香 光ちゃんも、なんと「六条御息所」という女性を演じていたので驚いた。ええと、源氏物語の中では有名な、生霊になって葵の上を呪い殺す、あの激しく教養ある女性ですな。詳しくは、Wikipediaでも見といてください。なお、柚香 光ちゃんは柏木も演じていますので、2役での出演です。

 というわけで、結論。
 花組公演『新源氏物語』は、和モノとしては宝塚初心者にも分かりやすく、また衣装も非常に絢爛で美しく、万人にお勧めできる作品であった。まあ、最低限の人物関係は頭に入れて観るのがよいと思います。歌もなかなか良いですよ。そして、全く触れませんでしたが、ショーも華やかで、超キラキラです。その点でも、初心者にも十分楽しめると思います。以上。

↓しかし……星組推しのわたしとしては、これはマストアイテムですかね……。礼真琴ちゃんの歌う「Let it go」は聴かずにはいられないよな……。買うしかないか……。
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WALT DISNEY RECORDS
2016-01-06

 既にこのBlogで何度も書いている通り、わたしは宝塚歌劇を愛しており、中でも星組推しで、そのTOPスター、ちえちゃんこと柚希礼音さんの大ファンであったわけだが、ちえちゃんは宝塚を卒業して次のステップへ旅立ち、代わって星組は、北翔海莉(通称みっちゃん)さんがTOPに就任した。相手役の娘役TOPも、ちえちゃんと6年間のお相手を務めた夢咲ねねちゃんが添い遂げ退団(一緒に卒業すること)したため、新たに妃海風ちゃん(ひなみ ふう:通称ふうちゃん)がみっちゃんさんのお相手に就任した。
 というわけで、新たなTOPスターコンビを迎えた新生・星組の記念すべき大劇場お披露目公演が、わたしが昨日観てきた『GUYS &DOLLS』である。結論から言うと、いやー、本当に素晴らしかった。これからもわたし、星組イチ推しで応援します!! (※なお、大劇場公演の前に、既に全国ツアーではお披露目済みではあります)

 北翔さんは、元々月組→宙組→専科という経歴を持つ実力派である。ただ残念なことに、星組推しのわたしは月組・宙組時代を観たことがなく、専科に移ってからの『ナポレオン』『エリザベート』の2作しか観ていない。脇を固める渋い実力派ということしか知らなかったので、ちえちゃんに代わる星組TOP就任のニュースは少なからず驚いた。わたしはてっきり、ちえちゃん率いる星組2番手の紅ゆずる(通称:べに子)さんが後を継ぐのであろうと思っていたので、あ、そうなんだ、ええと、誰だっけ? と大変失礼なことを思ったものだ。あとで、あ、『エリザベート』のフランツか、そりゃまた渋いですな? とそんなひどいことさえ思った。そして、昨日の公演を観るまでは、WOWOWの「宝塚プルミエール」やMXTVの「TAKARAZUKA Cafe Break」といった番組でも、非常に回りに気を遣っているというか、なんとなくご本人も「ごめんなさいね、わたしがTOPになっちゃって……」みたいな雰囲気を感じていたので「ホント大丈夫ですかね?」なんて失礼なことを、わたしのヅカ師匠のお姉さまに言ったところ、「バカをおっしゃい!! 北翔さんは、現役の中で歌、ダンス、芝居のすべてが抜群に上手な素晴らしいジェンヌよ!!」と激しく怒られてしまった。あわわ……ご、ごめんなさい!! とわたしとしては土下座する勢いで謝るしかない。

 というわけで、若干の心配と期待をこめて、昨日は日比谷の東京宝塚劇場に推参したのである。が、最初に言ったとおり、そんな不安はまったく杞憂であった。師匠の言ったとおり、みっちゃんさんは抜群に歌も芝居もダンスも、三拍子そろった非常にレベルの高いTOPスターであった。いやー、この人は上手い。大変失礼ながら、現状のTOPスターの中でも歌と芝居とダンスの整った上手さでは、ひょっとしたらナンバーワンではなかろうかとさえ思った。
 今回の『GUYS&DOLLS』は、知っている人ならもう常識だが、元々はブロードウェーミュージカルである。 宝塚でも過去2回上演されていて、今回が3回目の再々演ということになるそうだ。そしてみっちゃんさんは2回目の再演が2002年に月組で上演されたときにも出演していて、自身よく分かっている演目でもある。
 内容は、非常に陽気なコメディータッチで、今回は、主役のみっちゃんさんの素晴らしさはもちろんのこと、他にも特に主人公の友人(?)であるネイサンとその婚約者アデレイドの二人が抜群に良かった。そのネイサンを演じたのは、わたしが大好きなべに子ちゃんである。これがもう、超はまり役で、元来バリバリの関西人である彼女の陽気さがあふれていて、調子のいい陽気な悪い奴、という役をノリノリで演じてくれていた。なんだか、これはアドリブか? というような部分も多くて、非常に楽しめた。べに子、あんたも最高だよ。今年の5月だったかに、ちえちゃん退団直前のお茶会と呼ばれるファンミーティングに師匠と行ったときは、べに子も来てくれて会場をとても盛り上げてくれた。ちえちゃんとたぶん一番仲の良かったべに子。これからも応援するからな!!
 そして一方の婚約者アデレイドは、今、わたしが星組で一番推しているといっても過言ではない、礼真琴(通称ことちゃん)ちゃんがかわいらしく演じていて、驚いた。驚いたというのは何故かというと、ことちゃんは、男役ジェンヌなのである。普段は男役が専門なのだ。そのことちゃんが、女性を演じている時点でわたしにとっては驚きなのである。そしてまた、その可愛いことといったら、もうそりゃあ、観ていただくしかなかろう。すっごく良かったし、抜群に歌も良かった。ことちゃんは、95期生だから、まだ25歳前後だと思うけれど、TOPスターの必須条件である新人公演主役を何度も務めており、おそらくは数年後にはTOPまで行き着けるのではないかと期待しているが、とにかく、歌がものすごく上手くて、わたしはこの2年ぐらい注目している。女性役も非常に良かった。ことちゃんは、男役としては若干背が低いのだが、それでもやっぱり、ヒロイン役のふうちゃんと並ぶとかなり背の高さが違うなと思った。なんだろう、何故かわたしは、今回のことちゃんは、顔も歌も30年前の若き頃の中森明菜さんにすごく似てると思った。現在、わたしはことちゃんのファンクラブに入ったほうがいいんじゃねえかな、と本気で悩んでいる。でも、キモイおっさんがお茶会に行ったら迷惑かもな……まあ、とにかくずっと応援していきたい。
 で、娘役の新TOPのふうちゃんだが、これまた非常に可愛らしい女子で、酔っ払ったところの演技など、大変によろしゅうございました。いいね。とてもいい。歌も芝居もまったくもって上等。今回は2幕モノなのでショーはなかったが、ダンスぶりを今後チェックしていきたい。まあ華奢ですな、とても。それに、やっぱり非常にフレッシュですよ。これは各組で共通して言えることだと思うが、娘役TOPも世代交代完了といった感がある。今までわたしは、娘役はあまり注目していなかったのだが、今後は各組の娘TOPもちゃんと応援していきたい所存である。
 なお、昨日は舞台制御プログラム(?)の不調で、1幕終了まであと5分ぐらいというところでマイクが反応しなくなり、9列目のわたしはきちんと聞こえたのだが、銀橋で歌うみっちゃんさん&ふうちゃんの歌のところで一時中断、20分ぐらい調整作業が続くというハプニングがあったが、わたしとしては、だってしょうがないよ、と思うのでまあお咎めなしとしたい。あんなこと初めてで驚いたけど。

 というわけで、結論。
 新生・星組による『GUYS&DOLLS』は、ヅカファンならば絶対に必見であると断言しよう。芝居自体もとても面白いし、北翔海莉率いる新たな星組の勇姿を、ぜひ堪能していただきたい。

↓ べに子主演の『Gone with the Wind』。オレ観てないんだよなあ……。観に行きたかった……!!
 

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