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 わたしは宝塚歌劇をたしなむ世間的には珍しい男だが、まあ、最近は劇場に男の姿も結構見かけるようになっており、「珍しい」とは言えなくなりつつあるような気もする。
 そんなわたしは、2010年に一番最初に観た宝塚歌劇が当時のTOPスター、レジェンドと呼ばれる柚希礼音さん率いる「星組」であったため、ずっと星組をイチオシで応援している。
 以来、ズカ用語でいうとわたしのファン歴は「研10」なわけだが、星組以外の他の組の公演も可能な限り観に行っているわけで、もうこの10年で数多くのTOPスターの卒業を見送ってきたのだが、今年は2人の稀代のTOPスタ―が退団を表明しており、わたしとしては非常に淋しいというか、しんみりな心情なのであった。
 一人は、現在本拠地である宝塚大劇場(以下:大劇場)で退団公演中の、花組TOPスター明日海りお(以下:みりお)さんだ。みりお氏については、11月に東京で見送る予定なのでその時書くとして、既に大劇場にお別れを済ませ、現在東京宝塚劇場(以下:東宝)にて退団公演を上演中なのが、我が星組の紅ゆずる(以下:紅子先輩)さんである。
 紅子先輩は、わたしのズカ歴10年の中でもかなり特異なTOPスターで、カッコいいのはもちろんとして、その最大の持ち味はコメディエンヌとしての笑いのセンスだ。それは紅子先輩のオンリーワンの才能であり、悪ぶっているけど泣かせる、冗談ばっかり言ってるけど泣かせる、というキャラが多くて、いつも紅子先輩は、散々笑わせた後で、最後には泣かせてくれるのだ。
 その紅子先輩がとうとう卒業の時が来た。そして演目は、その設定やポスター画像からして、なんじゃこりゃ!? と思わせるようなコメディ作品であり、わたしとしては、もう行く前から、笑い、そして泣く準備は完了しており、昨日は日比谷へ赴いたのである。

 どうすか。もう、控えめに言って最高だよね。かなりトンデモストーリーで、腹を抱えて笑っちゃいました。そんな面白物語をまとめてみると、まず冒頭は、ヒロイン・アイリーンの幼き頃である。アイリーンは子供のころから、有名な孫悟空ではなくて、そのライバルでアンチヒーローである紅孩児(こうがいじ・牛魔王と鉄扇公主の子供)が大好きな活発な女子だった。一方天界では、その紅孩児が暴れて、どうやら現世へ……となったらしい。そして時は過ぎ、カワイイ大人に成長したアイリーンは、シンガポールで屋台経営をしていたが、そこは巨大資本の手によって地上げで立ち退きを迫られており、その資本系列の三ツ星シェフ、ホンと出会う。だがホンはなかなかの俺様ぶりで煙たがられており、巨大資本から追い出され、落ちぶれてしまう。そして行きついた先はアイリーンの屋台で、二人は屋台を守るために巨大資本に立ち上がるのだが、実はホンこそが天界から転落(?)してきた紅孩児だった―――的なお話であった。サーセン。いつも通りテキトーにはしょりました。
 まあ要するに、反目し合う男女がやがて恋に落ちて、一緒に巨大な敵と戦う、そしてラストは見事勝利して、めでたしめでたし、となるような、ある種のテンプレめいたお話なのだが、今回は随所に退団公演という空気感が織り交ぜられており、まさしく笑って泣いて、ハッピーなエンディングは湿っぽくはならず、笑ってお別れを告げるという紅子先輩の本領発揮、であり、実に紅子先輩の退団公演らしい作品であったと思う。非常に面白かったすね!
 というわけで、見どころとしては、当然、以下の4名の方々にあったわけですが、やっぱりそれぞれ皆さん素晴らしかったですなあ! なんか、ホントにこれで紅子先輩と一緒に退団するTOP娘役の綺咲愛里(以下:あーちゃん)さんとお別れかと思うと、マジで淋しいっすね……。
 ◆紅ゆずるさん:紅子先輩。当然演じたのは主人公のホン・シンシン。やっぱり最高でしたな。絶対この役は紅子先輩にしかできない役だったね。とにかく笑ったし、最後は泣かせる見事な卒業公演だったと思います。退団後は、変にテレビとかに出ないで、舞台中心で活躍してほしいな……紅子先輩はトークができちゃうので、バラエティ方面に行ってしまわないか、ちょっと心配す。大の仲良しであるちえちゃんと、ゆっくりランチを楽しんでください!
 ◆綺咲愛里さん:あーちゃん。演じたのは当然ヒロインのアイリーン。あーちゃんはとにかく可愛いし、今回のような、ちょっと強気で後半デレるような、いわゆるツンデレ的キャラが一番似合うような気がしますね。何度もこのBlogで書いているけれど、あーちゃんは地声が低いので、その意外な低音ヴォイスがとてもイイす。そして今回の衣装の奇抜さというか、トンデモ衣装は、絶対あーちゃん以外には着こなせないと断言できるね。あーちゃんだからこそのコスプレ的ファッションは本当に最高に可愛かったよ。退団後は、ちゃんと大きい事務所に入って、様々な方面で活躍してほしいす。ミュージカルに出ることがあれば、また会いに行くよ、必ず!
 ◆礼真琴さん:わたしがファンクラブに入って一番応援しているお方。わたしは勝手にこっちん、と呼んでます。こっちんが今回演じたのは、ホン打倒のために大資本がトップシェフに抜擢した真面目系男子シェフ、リー・ロンロン改めドラゴン・リー。今回は、いよいよ紅子先輩の後を継ぎ、次期TOPスターとなることが決まっているため、若干自虐めいた、僕がトップシェフなんて……的な部分も多かったすね。次に「星を継ぐもの」として、これでいいのかw? と笑わせるようなセリフも、やっぱり紅子先輩だから許されるんでしょうな。でも間違いなく、こっちんなら大丈夫だし、ヅカファン全員がこっちんがTOPスターとなって、大きな羽を背負って階段を下りてくるシーンを待ち望んでいると思うよ。まあ、恐らく、その時にはオレ、泣くね。確実に。ホント感無量っすわ。
 ◆舞空瞳さん:通称ひっとん。次期星組TOP娘役就任が決定している。花組からやってきて今回星組生デビュー。今回演じたのは、ちょっとしたスターでリーと最終的にラブるセレブ。ま、役どころとしてはほぼお飾り的な、なくてもいいようなものと言ったら失礼だけど、大きな役割ではなかったけど、明確にこっちんとのツーショットが多く、台詞的にもこれからよろしくね的なものもあって、いわば星組ファンの我々に対する顔見世的な登場でした。わたしは、正直ひっとんについて何も知らなかったのだが、この人はさすがに102期生首席だけあって、歌える方なんすね。なんとなく、妃海風ちゃんを思い出す歌ウマぶりで、歌は大変結構でした。95期首席である超歌ウマなこっちんとの並びも、文句ないす。ただ、どうやら世間的にはダンスの人という評判を聞いていたけれど、わたしの目には、ダンスはまだまだ、特にショーでのボレロを紅・こと・あーちゃん・くらっち(=有紗瞳ちゃん)・ひっとんで舞うシーンでは、あーちゃんとくらっちが完璧にシンクロしていた一方で、ひっとんは手の角度とか動きが若干甘いように見えたす。わたしとしては、今のところ、くらっちの方が数段上だと思うすね。今後に期待いたしたく存じます。しかしこのボレロのシーンは美しかったすなあ……そしてあーちゃんが、やっぱりTOP娘として、技量も高く、放たれるオーラも一番輝いていたのは印象的だったすね。
 はーやれやれ。ホント最高でした。
 そして後半はショー『Éclair Brillant』ですが、こちらもTOPコンビである紅子先輩とあーちゃんの二人の退団、そして次期TOPコンビであるこっちんとひっとんのお披露目的場面、それから、今回の公演で退団されるれんさん(=如月蓮さん)、まおさん(=麻央侑希さん)たちの場面など、今回特有の事情をきちんと踏まえた、華やかでとてもいいショーだったと思います。惜しくもTOP娘役に選ばれなかったくらっちもとても輝いていたし、せおっち(=瀬央ゆりあさん)もホントに歌が上手くなりましたなあ。わたしが何気に応援している華雪りらちゃんも、がんばっていたし、それから星組が推している若手のぴーすけ君(=天華えまさん)ときわみ君(=極美慎さん)の二人は謎の女装場面もあって、これはちょっとびっくりしたすね。くらっちとひっとんに混じって、あれっ!? あのデカい女子はぴーすけときわみ君じゃね? と目を疑ったすわw 
 とまあ、こんなところかな。もう書きたいことはないかな……。
 では最後に、毎回恒例の今回の「イケ台詞」を発表して終わりたいと思います。
  ※イケ台詞=わたしが「かーっ!! カッコええ!!」と思ったイケてる台詞のこと。
 「星なんていらない!! お前にくれてやる!! 俺は、俺はアイリーンが笑顔ならそれでいいんだ!!」
 今回は、まあどう考えてもこの、「星」を「お前(=リー=こっちん」に譲り渡す場面でしょうな。なんか真面目に考えると、それでいいのか?という気がするけれど、紅子先輩からこっちんへのバトンリレーは、これでいいんでしょうな。わたしとしてはセリフ後半の、俺はお前の笑顔があればそれでいい、という部分にグッと来たっすね。ま、前回の『エルベ』のカールもそうだったわけだし、男というものはそういうもんですよ。しかし今回は、エンディングもハッピー&ピースフルでホント良かったすね。紅子先輩とあーちゃんのこれからを、心から応援いたしたく存じます。

 というわけで、結論。
 ついに来てしまった星組トップコンビ、紅ゆずるさんと綺咲愛里さんの退団。そして年末にはついに訪れる、わが愛しの礼真琴さんのTOP登極。ファンとしては淋しさとうれしさが入り混じる感情の中で、星組公演『GOD OF STARS―食聖― / Éclair Brillant』を観てきたわけだが、やっぱり紅子先輩は稀代のコメディエンヌとして最高の舞台を見せてくれたし、あーちゃんは本当に可愛くて強い女子を熱演してくれました。これでわたしは二人が宝塚歌劇の舞台で輝く姿を見納めてしまったわけだが、退団後の二人に幸あらんことを強く望みたいと思います。そしてこっちん、とうとうその時が来ちゃったね! そしてTOPに登極するということは、まさしく終わりの始まりであり、間違いなく数年後にこっちんも卒業となることが確実なわけで、わたしとしてはこっちんの最後の時まで、全力で応援いたしたく存じます! なんか、どうでもいいような過去Tweetがニュースになってたけど、いいんだよそんなこたあ! 「星を継ぐもの」として、こっちんのこれからに超期待いたします。しっかしプレお披露目のチケット、全く取れる見込みがないんですけど、どうしたらいいんでしょうか……!! 行きてえなあ……! そして、急遽星組にやってくることになったあの方を、ファンとしてどう受け止めればいいんでしょうか……せおっち2番手でいいじゃん……ダメなんでしょうか……。以上。

↓ こちらもまったくチケットが取れず観に行けなかった……Blu-ray買わないとダメかもな。。。


 というわけで、今日は宝塚歌劇を愛するわたしが最も応援している「星組」の公演を鑑賞するため、午前中から日比谷へ赴いた。日差しは暖かいけど、あの東京宝塚劇場前の細い道はビル風が強くて寒いですなあ……。わたしは35年ぐらい前の中学生・高校生の頃は、あの一体にあった日比谷映画や有楽座といった映画館へよくチャリンコをぶっ飛ばして通っていたので、その街並みの変化をずっと見てきたのだが、去年落成した日比谷Midtownの影響か、なんかすっかり様相が変わっちまったすね。
 そんなことはどうでもいいとして。
 現在東京宝塚劇場で上演されている演目は、後に東宝の専務か何かまで成り上がることになる劇作家、菊田一夫氏が1963年に書き上げた作品で、その後何度も再演されているという伝説的作品『霧深きエルベのほとり』である。初演はなんと56年前ってことか。そりゃあもう、いくらおっさんのわたしでも観ているはずもなく(つうか生まれてもいない)、最後に再演されたのが1983年だそうだから、えーと、36年前か。つまりわたしがチャリで日比谷に通っていた頃なんだな、と思ったので冒頭にどうでもいいことを書いてみた次第であります。
 あと1つどうでもいいことを書いておくと、宝塚歌劇団が5つの組で構成されていことは、何度もこのBlogで書いているけれど、公演の順番が、数年に一度、ちょっと変わることがあるのである。どういうことかというと、雪組→花組→月組→宙組→星組、の順番でローテ―ションしていた翌年に、その順番がちょっと変わることがたま~にあるのです。そしてまさしく我が星組は、去年、雪組と順番が入れ替わったんだな。その結果、去年、元の順番ならば、宝塚大劇場の年末ラストが星組公演で、年明け一発目が雪組、となるはずだったところ、雪組が先に年末に公演を行い、そして星組が今年1発目になったのだ。
 これは、去年の10月の台湾公演の影響だろうと思うが、何が言いたいかというと、そのために我が星組は、去年は大劇場公演が1本しかなかったのである。そしてつまり、東京宝塚劇場での星組公演は、去年の6月~7月以来と、結構久々なのであります。はー説明が難しい。
 というわけで、星組推しのわたしとしては、演目的にも伝説の作品だし、スケジュール的にも久しぶりだし、と大変楽しみにしていた公演なのであった。ということを言いたかっただけです。はい。おまけに、先日とうとうこの次で退団することを発表した星組TOPコンビ。さらに言えばこの公演で卒業してしまう方もいて、まあとにかく、いろんな意味で、わたしは今日を待ち望んでいたのでありました。
 
 というわけでーーー物語は上記映像の通りであります。
 ハンブルグを舞台に、船乗りカールと、とある金持ちの令嬢マルギットが出会って恋に落ちるけれど、身分違いがもたらす悲しい結末となる悲恋、であります。
 まあ、ズバリ言うとかなり昭和な雰囲気で、石原裕次郎的世界観と言えばいいのかな、相当時代がかっているのは間違いなかろう。しかし、だからと言ってつまらないわけではなく、実際わたしとしては大変楽しめる作品であった。とりわけ、男のわたしから見ると、主人公カールと、マルギットの婚約者で育ちが良く超イイ奴のフロリアンの二人の気持ちがとても良くわかってしまうのだ。どんな感じなのか、各キャラ紹介をしつつ演じたジェンヌについてもメモしてみよう。
 ◆カール:船乗り。学はないしギャンブルもたしなむ、チョイ悪系男子。港ごとに女がいる的な感じだけど、実はかなりイイ人。マルギットに刹那的に惚れてしまって結婚しよう! という勢いでラブラブになるものの、冷静になって、マルギットの実家の上流の生活や、マルギット自身のことを考えると、まあ、実際オレじゃマルギットを幸せには出来ねえ、と実感してしまう。その結果、カールがとった行動はーーー観てご確認ください。男としては大変共感できます。女性から見たら、うーん、どうだろう、アウト……かもしれないな。。。
 そして演じたのはもちろん星組TOPスター紅ゆずるさん(以下:紅子先輩)。とうとう退団の発表があって、大変淋しいですね……最強コメディエンヌの紅子先輩。今回は悪ぶっててイイ人、という得意のキャラだったように思います。主題歌が染みたっすね……「か~も~め~よ~伝えてよ~ わが心……今も君を愛す……」大変結構なお点前でした。
 ◆マルギット:上流階級のお嬢様。とある理由で父との確執があって家出。カールとの運命的な出会いに恋の炎が燃え上がっちゃう……わけだが、まあ、やっぱりマルギットは問題アリと言わざるを得ないだろうな……ちょっと世間知らず過ぎたんでしょうな……でもまあ、それはマルギットの罪ではなく、そう育てられてたんだからどうしようもなかったとも思う。願わくば、カールとの恋を教訓として、幸せになってほしいすね……。
 演じたのはこれまた当然、TOP娘役の綺咲愛里さん(以下:あーちゃん)。あーちゃんも紅子先輩と同時退団を発表されており、やっぱりとても淋しいす。あーちゃんに関しては、目の肥えた歴戦のヅカ淑女たちの評価がやけに厳しいような気がするけれど、わたしは何度も書いている通り、あーちゃんはとても可愛いし、間違いなくTOPのオーラを放つ素晴らしいジェンヌだと思う。地声が落ち着いた低い声だから、高い声が若干厳しいんすよね……でもわたしはあーちゃんの意外な低音ボイスが大好きなのでおとがめなしです。もうチョイ、あーちゃんを舞台で観ていたかったすなあ……。次の、最期の退団公演、楽しみにしてるよ!
 ◆フロリアン:マルギットとは子供のころからの幼馴染で婚約者。上流階級。しかし、その身分や財力(はあるのか?)をひけらかすようなところは皆無で、実にイイ人。フロリアンは、ある意味マルギットに振られてしまった残念な男なわけだが、それでも一切マルギットを責めるようなことはせず、ただただ、マルギットの幸せを願うナイスガイ。男のわたしから見ると、カッコ良すぎですよ! まあ、要するに超イイ人、なわけだけれど、残念ながら世の真理として、女子は「イイ人」には恋してくれないんすよ……イイ人と評されることの多いわたしもつらいすわ……。女性から見たら、やっぱりイイ人すぎて恋愛対象外なんすかねえ……。。。
 演じたのはわたしが最も応援している礼真琴さま(以下:こっちん)。今回はソロ曲も泣けたっすねえ! こっちんの歌は最強レベルに巧いわけで、今回は後半のショーでも堪能させていただきました。問題は、紅子先輩の次に、星組TOPスターにこっちんがなれるかどうか、なのだが……普通に考えればもう確定だろうけど、仮に別の組から誰かが突然やってきても、わたしは受け入れますよ。こっちんにはまだ熟成期間があってもいいと思う。順当にTOPスターになれたら、それはそれで大歓迎。TOPになった時点で完成されてなくていいんだしね。いずれにせよ、こっちんの「これから」が楽しみだし、応援したいと思います。
 ◆トビアス兄貴:カールの乗ってる船の船員たちの兄貴分。渋い。カッコイイ。物語的にはあまり出番ナシ。のちに、兄に会いにハンブルグに来ていたカールの妹と結ばれ、船員を引退、陸(おか)での生活を選ぶことに。演じたのは今回で退団してしまう「ひろきのお兄様」でお馴染みの七海ひろきさん。ラストの「じゃあ行くぜ……あばよ!!」には、なんかグッと来たっすね……。宙組から来てもう4年経つんだな……あっという間だなあ……。素顔のお兄様は、実にクールな眼差しの美女なので、退団後の活躍を楽しみにしております。また舞台で会いたいすね。
 ◆シュザンヌ:マルギットの妹で、実はフロリアンが大好き。家出した姉を心配しているが、それ以上にフロリアンのことが心配。そりゃそうだ。超けなげなお嬢さん。演じたのは有紗瞳さん(以下:くらっち)。わたしはこっちんがTOPに登極する時には、その隣にはくらっちがいてほしい……と強く願っていたのだが……はあ……どうやらその夢は叶いそうもなく……もちろんまだ分からないけれど、先日、花組からこっちんの嫁候補と思われる組替え人事が発令されており、どうやらくらっちはこっちんの嫁になれる見込みがかなり薄くなってしまった……。本当に厳しいなあ……。。。わたしが全娘役で一番応援している、月組のうみちゃん(海乃美月さん)のようになってしまう可能性大なわけで、実に悲しいすわ……。そんな……ホントマジかよ……である。うみちゃんもくらっちも、本当に華のある素晴らしいジェンヌなのにね……報われてほしいなあ……。。。

 とまあ、物語上のメインキャストは以上であります。
 ホント、楽しめたのは間違いないけれど、なんだかいろいろな意味でつらいお話でありました。なんつうか、恋の炎はあっという間に燃え上がるけれど、その勢いだけで結婚というわけにはいかないんでしょうな。ま、そりゃそうだとしか言いようがなく、二人の男の決断も、男としては実に理解しやすいお話であったと思う……けど、女性がこの物語をどう思うかは、正直良くわからんです。
 で。後半はショー『ESTRELLAS~星たち~』であります。元々スペイン語の「星」=「Estrella」に、複数形のsをつけたものだそうで、要するに星組のスターたち、てなことである。ところで、ちょっとした豆知識を紹介すると、宝塚歌劇団の5つの組には、それぞれ「テーマカラー」が設定されており、「花組=赤(ピンク)」「月組=黄」「雪組=緑」「星組=青」「宙組=紫」となっているのだが、今回のショー『ESTRELLAS~星たち~』は、基本「青」の舞台でありました。まあ、前回の『Killer Rouge』は全編「赤」だったんだけど、まああれは、TOPスター紅子先輩の「紅」だったということで、今回は星組の青、であります。
 まあ、星組のショーでは、わたしは当然こっちんをずっと双眼鏡で追うわけですが、やっぱりこっちんはダンスもキレてますなあ! 最高じゃないですかもう! なのでこっちんグレイトは当たり前として、やっぱりここ数回で思うのは、せおっちこと瀬央ゆりあさんの躍進でしょうな。今回も、ちゃんとソロパートがあって、歌がすげえ上達してるような気がしますね。しかし、まあこれもアレなんだけど……こっちんがもし順当にTOPになったら、2番手はせおっち、なのだろうか? いや、今の星組を観ているとそれ以外は考えられないんだけど……同期のTOP&2番手コンビって、あるんすかねえ? わたしのヅカ歴10年ではなかったような気がするけど、普通にあることなのだろうか? わたしは全然アリだと思うし、むしろこっちんとせおっちの絆を考えれば、むしろ大歓迎なんだけど……どうなるかよくわからんす。
 それから今回のショーでは、今回で退団するひろきのお兄様や華鳥礼良さんたちに、ちゃんと見せ場があってよかったすね。特に華鳥ちゃんはエトワールも任されて、とても光ってましたな。特徴のあるお顔の美人なので、路線には乗れなかったけど、わたしはいつも、あ、華鳥ちゃんだ! と見つめていたよ。淋しいね、もう会えないのは。。。退団後、幅広く活躍してくれることを願ってます。
 
 とまあ、こんなところかな。もう書きたいことはないかな……。
 では最後に、毎回恒例の今回の「イケ台詞」を発表して終わりたいと思います。
  ※イケ台詞=わたしが「かーっ!! カッコええ!!」と思ったイケてる台詞のこと。
 「一度散った木の葉を 再び元の枝につけて緑に輝くと 君は思うかい……」
 今回は、かなり序盤でフロリアンが言うこの台詞を選びます。ここは、シュザンヌとのやり取りなんですが、姉さんを連れ戻せばまたあなたを愛するようになるかもしれないわ、というセリフに対するフロリアンの回答、がこの台詞です。このシーンは全部カッコ良すぎたっすね……つうかフロリアンよ、君は物分かり良すぎですよ……でも、このセリフを言う気持ちも、男のわたしは痛いほど良くわかるんすよね……まったく、男はつらいよ……ですなあ……。

 というわけで、結論。
 7カ月ぶりか? ちょっとお久しぶりとなる星組大劇場公演『霧深きエルベのほとり』がやっと東京に来てくれたので、今日は楽しみにしていたわけだが、この作品は、お話の内容的にも、そして現在の星組の状況的にも、なんだかとても悲しくて、淋しい気持ちになってしまったわたしである。なかなかつらいお話だったとわたしは思うのだが、果たして、現代の女性が観てどう思うのか、結構興味があるっすね。まあ、一度散った木の葉は、もう緑に輝くことはないんすよ……このセリフはとても気に入ったので、今後日常で使わせていただこうと思います。そして、退団者の皆さんのことは、今後も応援したいし、いよいよ次の大劇場公演で退団となる星組TOPコンビにも、最期まで拍手をもって応援したいと存じます。でも、ホント問題はこっちんの「これから」なんだよな……まずは5月、主演を務める全国ツアー公演があるので、こっちんの雄姿を楽しみたいと存じます。結論としては、こっちんこと礼真琴さんは最高です。以上。

↓ あ、すげえ、今ってAmazon Primeでスカイステージの番組観られるんだ!? へえ~知らんかったわ。




 わたしが初めて宝塚歌劇を体験したのが2010年2月。あれから8年が経過し、わたしもヅカファン的に言うと「新公学年」を卒業し、ムラ遠征もソロで行えるようになり、お気に入りのジェンヌのファンクラブに入ってお茶会に参加するなど、まあ、ヅカ道における黒帯を取得したかなぐらいの経験を得てきた。
 そんなわたしが一番応援しているのが星組なのだが、よりによってイチオシの星組公演なのに、現在、東京宝塚劇場で行われている公演をのチケットがどういうわけかまるで取れず、ファンクラブ取次もお断りが入り、マズイ、これはマジで観られないのか? と若干焦っていたところ、わたしをヅカ道へ導いてくれた偉大なるヅカ師匠の美しいお姉さまから連絡が入り、チケットが1枚あるのだけれど、あなた、ご予定はいかがかしら? とお誘いを受けた。まったくもってナイスタイミングであり、わたしとしては即、押忍! 喜んでお供させていただきます! チケット全滅で困ってたんす! と返事をし、無事に昨日、観ることができたのである。はーーーホント助かった。師匠、マジあざっす!
 というわけで、わたしが昨日、日比谷の東京宝塚劇場で観たのが、我が星組公演『ANOTHER WORLD / Killer Rouge』である。落語原作の和物ミュージカルと、キラッキララキラッ!キラールージュ!とノリノリ&キラキラなショーの2本立てだ。
 結論から言うと、まあかなりトンデモストーリーな『ANOTHER WORLD』は最高に笑えて楽しめたし、ショーはもう大変なパワーで圧倒され、大変楽しめたのである。なんつうか、アレっすね、今の星組TOPスターである紅ゆずるさん(以下:紅子先輩)でないと出来ない作品だったといえるような気がしますな。最高でした。

 まずは和物ミュージカル『ANOTHER WORLD』である。これは落語噺「地獄八景亡者戯」などを原作?として作られたオリジナル作品だそうで、まあ、とにかくトンデモない、笑えるお話であった。ざっと話をまとめると、主人公の康次郎は、大阪の両替商の若旦那なのだが、とある女子にひとめぼれし、その女子、お澄もまた康次郎に憎からぬ思いを抱いていたものの、なんと康次郎は「恋煩い」で死亡、はっと目が覚めるとそこは「あの世」であった。そしてそのお相手の女子も同じく恋煩いであの世に来ているらしく、現世での知り合いや、あの世で知り合った江戸の米問屋の若旦那、徳三郎たちとともに、お澄を探す旅に出る。かくして無事にあの世で再び巡り合った康次郎とお澄だったが、二人の恋路の前には閻魔大王さまが立ちふさがり、スケベな閻魔大王さまはお澄に惚れてしまい、康次郎に地獄行きの沙汰を下してしまい――!? てなお話で、まあ要するにかなりとんでもない、笑える物語であった。開幕は、暗転から拍子木がちょーーんと鳴り、パッと明かりがつくとキャスト勢ぞろい、といういわゆる「チョンパ」であり、その絢爛な絵面も見どころの一つであろう。
 で。こういうトンデモ喜劇は、ちょっと他の組ではできないんじゃないかな……という気さえするが、わが星組の紅子先輩は、現在の宝塚歌劇団の各組TOPスターの中では、「最強コメディエンヌ」であることはおそらく誰しも認めるところであろう。まさしく今回は紅子先輩の本領発揮、まあ楽しそうに演じておられ、観ているわたしも最高に楽しめたのであります。というわけで、軽くキャラ紹介と、わたし的に、お、と思った方々を紹介しておこう。
 ◆康次郎:主人公。演じたのは前出の通り紅子先輩。大坂人なのだが、いわゆる「はんなり系」上方人で、現代のわれわれが思い浮かべるいわゆるコテコテ系大阪人とは違う。そしておっそろしくポジティブだし、ふざけるところはふざけ、決めるところは決めるその様は、本当に紅子先輩にぴったりであったと思う。最高でした。
 ◆お澄:ヒロイン。康次郎への恋煩いで死亡w。あの世の「美人館」なるショーパブ?の看板女優?に抜擢されているところで康次郎と再会し、夫婦に。演じたのは勿論TOP娘役の綺咲愛里ちゃん(以下:あーちゃん)。あーちゃんに対しては何かと批判的な意見を見かけるけれど、わたしは大好きですね。可愛いし。その意外な低音ボイスも大変魅力的。以前は、やや幼児体形かと思ってたけど、なんかちょっと痩せて、顔も尖ってきたし体もメリハリボディーになってきましたな。その輝きはまさしくヒロインですよ。今回もとてもかわいくて最高でした。
 ◆徳三郎:江戸のモテモテ若旦那でイイ人。現世であらゆる遊びを堪能し、あの世での楽しみを求め、フグの毒を喰らって死亡。すげえw 演じたのは、わたしが一番応援している礼真琴さま(以下:こっちん)。こっちん自身、江戸川区出身ということで東京人なわけだが、やはり今回のいなせな江戸人としての江戸弁は苦戦したとおっしゃられてましたな。でもまあやっぱりカッコ良く、そしてこっちん最大の武器である歌も、ダントツに光ってましたね。いやあ、マジこっちんは最高です。
 ◆初音:あの世(冥途)の三途の川ほとりにあるお茶屋「めいどかふぇ」の看板娘。康次郎一行の話を聞いて、仲間に。可愛いのに超毒舌というか、ハード系ツッコミ女子。演じたのは、星組娘役でナンバーワン歌ウマ&芝居上手だとわたしが思っている有沙瞳ちゃん(以下:くらっち)。くらっちは元々三重県人か。今回は関西弁であったけど、なんか違和感なかったすな。今回のようなアグレッシブな元気娘な役は初めて見たような気がする。やっぱりくらっちはイイすねえ! 最高です。
 ◆艶治:閻魔大王の妾で「奪衣婆」という役職をつとめていたが、なんと実は虞美人であることが判明。演じたのは音波みのりさん(以下:はるこさん)。出番は少ないけれど、出てきたとたんにオーラが違うし、歌も超ウマいすねえ、やっぱり。今や星組ではすっかり上級生のベテランとなったはるこさん。抜群だったすね。最高です。
 ◆貧乏神:あの世で観光案内をしていたところで康次郎一行と出会い、仲間に。極楽へ行き、福の神になりたい夢がある。演じたのは華形ひかるさん(以下:みつるさん)。みつるさんも85期(=柚希礼音さんakaちえちゃんと同期)、花組から専科に異動になったベテランだけど、存在感たっぷりでした。そして「貧ちゃん!」と呼ばれるのは懐かしいというセリフがあったけど、これはかつて『蒲田行進曲』でヤスを演じて「銀ちゃ~ん」をやっていたからなんすね。これは師匠に解説してもらって初めて知ったっす。師匠あざっす!
 ◆阿漕:あの世のショーパブ美人館の女性オーナー。康次郎一行に合流。演じたのは93期の夢妃杏瑠さん。やっぱりベテランの貫禄は一味違いますな。
 ◆喜六:康次郎の現世での知り合いの男子。コイツは5日前に捌いた鯖をアテに酒を飲んでいたら、その鯖が腐ってて?見事食中毒死した残念系若者。演じたのは、ひろきのお兄様でお馴染みのかいちゃんこと七海ひろきさん。かいちゃんは宙組から星組に来てもう3年か……すっかり星組には欠かせない存在ですよ。素顔のかいちゃんはキリッとした大変な美人女子ですが、とにかく整ったお顔が美しいお兄様ですな。かいちゃんは茨城出身なので関西弁は苦戦したとのこと。わたし的には全く問題ナシ、最高でした。
 ◆赤鬼赤太郎:閻魔大王配下の赤鬼軍団軍団長。演じたのは、躍進著しい瀬央ゆりあさん(以下:せおっち)。我が愛しのこっちんと同期のせおっちは、やっぱり去年の『阿弖流為』あたりから一皮むけましたねえ。大変良いと思います。最高です。
 ◆桃太郎:あの世で、閻魔大王率いる鬼軍団と対抗すべく、康次郎たちが助っ人を頼む中の一人。ほぼ出番はないのだが、やけに美形で、お、誰だろ? とすぐにわからなかったけれど、この桃太郎を演じている彼こそが、星組の期待の若手、極美慎くんですよ! ごめんよ……極くん推しとか以前書いたくせに、すぐわからなくて……でも今度こそ顔を覚えたので、次からは大丈夫と思いたい。
 とまあこんなところか。まあ、とにかく笑えて楽しい作品でありました。
 そして後半はショー『Killer Rouge』であります。
Killerrouge
 うお、写真撮るのが下手すぎる! あまりにキラキラなので、思いっきり光があふれてる……こりゃアカンわ。
 で、このショーは、秋の台湾公演に持っていく作品だからなのか、上記写真のようなタイトルロゴのオープニングであります。紅子先輩の名の通り、テーマは「紅(Rouge)」。星組のテーマカラーは青系なのだが、まあ今回はとにかく赤系の衣装で占められ、ある意味新鮮というか、大変にキラキラしている。このショーでは、もちろん紅子先輩を筆頭に、あーちゃんは可愛いし、こっちんは歌もダンスも最高に輝いており、わたしとしてはもう大満足であります。
 わたしは基本的にショーの時は、若いこれからの生徒をチェックするのがお約束なのだが、若手はソロ曲がまずないため、そのダンスのキレをチェックするのがメインとなる。今回、ダンスがとてもキレていたのは、やっぱり筆頭はこっちんであり、そしてくらっちも、ダンスもイケてますねえ! こっちんがTOPとなる時、その隣にいるのがくらっちだったら最高なのだが、どうなるかなあ……。こっちんは歌もダンスも芝居も見事な優等生だが、くらっちも、歌・芝居・そしてダンスも極めてレベルが高いすな。あと、どうしても名前が分からないのだが……ロケットに一人、すげえ美人がいたんすよね……アレは誰だったのだろうか……背が高かったから男役だと思うのだが……たぶん咲城けいくんか草薙稀月くんだと思うのだが、分からんす。そしてわたしが応援している新公ヒロイン星蘭ひとみちゃんや宙からやってきた華雪りらちゃんは、今回はあまり目立っていなかったけれど、相変わらず可愛かったす。
 まあ、この『Killer Rouge』は、わたしは9月に青年館で、そして10月に台北で再び見る機会があるので、その時もう一度チェックをしたいと思います。そうです。わたくし、秋は台湾へ行きます! 台湾子会社の知り合いがチケットを確保してくれたので! 行くつもりはなかったのに、チケット用意しときます! と連絡が来ちゃったので! 頼んでないのに! ありがとう! 楽しみにしてます!
 とまあ、こんなところかな。もう書きたいことはないかな……。
 では最後に、毎回恒例の今回の「イケ台詞」を発表して終わりたいと思います。
  ※イケ台詞=わたしが「かーっ!! カッコええ!!」と思ったイケてる台詞のこと。
 「江戸っ子は気が短けぇんだ! さあ、行くぜッ! (そして歌があってもう一度) 行くぜッ!」
 今回は、かなり冒頭で物語にあまり関係ないんだけど、こっちんが言うこの「行くぜッ!」がウルトラカッコ良かったすね。こっちんマジ最高す!

 というわけで、結論。
 宝塚歌劇団の中でわたしが一番応援している星組公演が現在日比谷の東京宝塚劇場で絶賛上演中であるが、どういうわけかチケットが全然取れず、これはマズい、と思っていたところ、わたしのヅカ師匠に誘われて観に行くことができた。そしてミュージカル『ANOTHER WORLD』は落語原作の和物喜劇なわけだが、最強コメディエンヌたる星組TOPスター紅ゆずるさんにピッタリの、笑える楽しい作品で、結構声に出して笑っちゃいました。娘TOPの綺咲愛里さんも、相変わらずかわいらしく、時に低い声で毒を吐く姿も実にあーちゃんらしくて、とても良いと思います。そしてもちろん、わたしが一番応援する礼真琴さんは、姿もカッコ良く、歌もしびれるうまさで、ダンスのキレも抜群と全く文句のつけようのないお見事なステージングでありました。こっちんがTOPになれるのは、来年の暮ぐらいすかねえ……どうでしょうなあ……そしてその時一緒にTOPを張る娘役は誰になるんだろうなあ……大変楽しみであります。そして秋は台湾で会いましょう! そちらも楽しみっす。以上。

↓落語は全く観に行ったことはないけれど、一回行ってみるべきかもな……。

 昨日の2月25日の日曜日、わたしは宝塚歌劇の公演を2本ハシゴして観てきた。というのも、本命の花組による大劇場公演『ポーの一族』のチケットが全然取れず、久しぶりに、こりゃあ観られないか、と半ば諦めていたのだが、ある日、宝塚歌劇の公式Webサイトに、とあるチケットの販売に関する告知が出ていて、どうせ当たりっこないんでしょうよ……と思って申し込んだ「W観劇チケット」なるものが当選したから、であります。
 そのチケットは、わたしが見逃すかもと危惧した花組公演『ポーの一族』@東京宝塚劇場のチケットと、赤坂ACTシアターにて開催される星組公演『ドクトル・ジバゴ』のチケットがセットになったもので、11時からの『ジバゴ』@赤坂、15時半からの『ポー』@日比谷の二本立て、というわけである。
 まあ、ズバリ言えば、『ジバゴ』のチケットの売れ行きが渋かったための、いわゆる一つの抱き合わせ商法であることは否めないだろう。わたしも、星組を一番応援している身とは言え、実はあまり見たいとは思ってはいなかったので、まあ、いいか、ぐらいのテンションであったのだが、結論から言うと、わたしとしては『ポー』よりも、『ジバゴ』の方がずっと面白く、楽しめたのである。
 というわけで、まずは『ジバゴ』についての記事をまとめ、『ポー』については別記事として明日以降アップしようと存じます。それではまずは『ジバゴ』である。
DR_GIBAGO
 本公演は、星組公演と銘打たれているものの、主演を張るのは専科の轟悠さん(以下:理事)である。というのも、わが星組のTOPスター紅ゆずるさんとTOP娘役の綺咲愛里さん率いるチームが名古屋の中日劇場で公演中(昨日が千穐楽かな)であり、また2番手スターでわたしが一番応援している礼真琴さん(以下:こっちん)は、先日まで単独ディナーショーを開催していた(既に終了)ためだ。わたしとしては、愛するこっちんのディナーショーへ行きたかったのだが、全くチケットが取れずダメでした。
 というわけで、星組はこの『ジバゴ』を含め、3チームに分かれていたわけである。そのため、『ジバゴ』の主演には理事がやってきたわけだ。ちなみに、理事は、なんで理事と呼ばれているかというと、劇団理事(=会社で言えば取締役のようなものか?)の肩書を持つ現役最強のジェンヌであり、数々の伝説を持つすごいお方で、おそらく年齢もわたしよりも上(たぶん50歳ぐらい)、の超歴戦の勇者なのである。それだけにファンも多く人気も高いお方なわけだが、ヅカ歴が浅いときちんと理事の出演作を観ていないという人もまた多いと思う。わたしも、2014年だったかな、当時の星組TOPスター柚希礼音さん(以下:ちえちゃん)と共演した『The Lost Glory』でしか観たことはない。当時、わたしは、なんでちえちゃんが主役じゃねえんだよ! とか思ったものだが、実際に観劇してみると、悪役?のちえちゃんの方がおいしい役だったので、これはこれでアリ、と納得した思い出がある。そしてその時初めて生で観た理事は、やっぱり歌も芝居もすげえ、貫禄というかオーラが段違いだ、とその実力に唸ることとなったのである。なんつうか、理事の歌い方はシャンソン系で、現役の中ではあまり見かけない、若干、昭和なテイストがあって、非常にオンリーワンな魅力を持つジェンヌであることを認識するに至ったのである。
 というわけで、わたしは昨日、正直に告白すると、理事主演の『ジバゴ』は積極的に観たいとは思わなかったものの、観られるならやっぱ観たい、という中途半端な気持ちで赤坂ACTシアターに推参したのである。そして結論は既に書いた通り、大変素晴らしいものであった。しかし、そのわたしの絶賛は、実は理事へ向けたものが25%ぐらい、残りの75%ぐらいは、若き星組メンバーへ向けたものである。とにかく、ヒロインの有沙瞳ちゃん(以下:くらっち)や、こっちんと同期の瀬央ゆりあさん(以下:せおっち)たちがもの凄く良かった。これはやっぱり観に行って良かったわ、とわたしとしては大感激であった。
 まず、物語を軽くまとめておこう。原作小説はノーベル文学賞を受賞し、映画化された作品はアカデミー賞5部門を受賞した超名作なので、今更かもしれないが、大変恥ずかしながらわたしは原作も映画も味わっておらず、昨日初めて物語を知ることとなった。これがまた、超面白くて、これは原作を読むしかねえ! と思いますね。
 時は1905年、場所はモスクワである。この年号を観てぱっと思いつくのは、日露戦争終結の年であり、ロシア革命のはじまりの年であるということだ。つまり、日本に負け、貴族たちの抑圧に農民を中心とした人々の怒りが頂点へ向かおうとしているころであろう。物語は二人のキャラクターを軸として展開される。一人は、下級貴族の青年ユーリ・ジバゴ。彼の父親は悪徳弁護士のコマロフスキーに先祖伝来の土地をだまし取られ、失意のうちに亡くなり、孤児となったユーリは父の兄弟(つまり叔父さん)の家に引き取られて育った男で、詩を愛し、同人誌なんかを出版するような男だが、医師として人を救うことを天職と定めた、貴族ながらも優しい男である。そしてもう一人は、お針子として働く仕立て屋の娘、ラーラだ。彼女は、恋人パーシャが革命思想に染まり、デモに参加していることを心配しているが、ある日、デモでけがをしたパーシャを家で介抱していることが悪徳弁護士コマロフスキーに目撃され、そのことで脅迫されてレイプされてしまう。そう、このコマロフスキーは、仕立て屋を出店する時に母を(愛人にして)援助したパトロンだったのだ。悲しみに暮れるラーラは、その後、ユーリの自宅で開かれた、ユーリとトーニャ(叔父さんの娘なので親戚)の婚約祝いパーティーの場に銃を持って乱入、町の有力者としてそのパーティーに参加していたコマロフスキーを撃つという暴挙に出る。コマロフスキーを医師として手当てするユーリは、お、お前は!?と父の仇であることを認識するが、それでも、オレは医者だ!と復讐心をぐっとこらえて治療するのだった――。
 そして少し時が流れ、第1次世界大戦が勃発。ユーリは、周囲の反対を押し切って、軍医として従軍することを決意し、妻や叔父さん(くどいけど妻の父)を残してモスクワを去る。そして戦地の野戦病院で、ユーリは看護婦として働くラーラに再会する。なんでも、ラーラは、コマロフスキーにレイプされたことを恋人パーシャが良く思っておらず、どうせ今でも繋がってんだろ、とかひどいことを言って、やけっぱちになって軍に志願し、行方が分からなくなってしまったのだという。そのため、パーシャを追って、自らも戦地へ身を投じたのだとか。そんな状況で出会った二人は、一瞬心が通じ合うが、戦地に届いた報せで、軍は撤退を決意、ユーリとラーラはそこで分かれ離れとなってしまう。その軍に届いた報せとは、皇帝の退位、すなわちロシア革命の勃発であった(※このあたりは去年の宙組公演『神々の土地』と時代が重なってますな)。
 ユーリは無事にモスクワに帰るが、革命の嵐が吹き荒れ、既に家も接収されており、妻たちは不自由な暮らしを強いられていた。そこでユーリは、貴族ではなく、一人の医者として、母の故郷であり、母の墓のある遠く離れた田舎へ移住することを決意し、叔父さんや妻を伴って列車でモスクワを去る。そしてその途中で、貴族ということで革命勢力に目をつけられ、ユーリはとある将校の元に連行されると、その将校こそ、ラーラの恋人パーシャだった。すっかり、冷血&残酷な男になり果ててしまったパーシャに、ユーリは、ラーラはお前を心配して探し回ってんだぞ!と説くも、パーシャは、けっ!知ったことかよ!的態度。実はパーシャも苦しんでいたのだが、もはや取り返しがつかない。釈放されたユーリは、目的地である母の故郷へ辿り着き、そこで静かで平和な日々を過ごす……と思いきや、ある日、医者のいない隣町で急患が出たということで、妻たちを残してその村へ急行、しかしその村には、ラーラが住んでいて、二人は運命的に再開し、とうとう、一夜を共に過ごすのだった―――てなお話です。はーーー全然短くまとまらねえわ。
 お話は、この後も怒涛の展開で、わたしはもうずっと、こ、これはどうなっちゃうんだ……と固唾をのんで見守ったわけだが、いろいろとどうしても駆け足展開で、分からないことも多く、これはもう、原作小説を読むしかねえ! と思うに至ったわけであります。はっきり言って物語はすっげえ面白かったすわ。超ドラマチックな展開で、すごいお話ですよ。
 というわけで、このすごい物語を熱演したキャスト陣をキャラとともにまとめておこう。
 ■ユーリ・ジバゴ:主人公。演じたのは勿論、轟悠様aka理事。芝居は大変素晴らしかった。けれど、どうも喉の調子が悪かったのだろうか? 歌は若干伸びやかさがなくて、なんだか少し苦しげに歌われていたような印象だ。それとも、役に合わせてわざと苦しそうに歌ってたのだろうか? わたしには良くわからなかったが、セリフ回しさえ少し聞き取りずらいような気もして、なんか、本調子でなかったよな気がしてならない。どうなんでしょう?? でもまあ、ビジュアルはもう、ホントにもう、男、すね。実に美しくカッコ良く、なにより立ち姿のピシッとしたシルエットはもう、さすがっすね。足が超まっすぐなんすよ。最強ジェンヌの名は伊達ではないと存じます。
 ■ラーラ:ヒロイン。ただ、わたしがどうも分からないのは、ラストでラーラは何故ユーリに会いに行かなかったのか? ということなのだが……おそらくここが男と女の違いで、男は、過去の女をじっと、ある意味未練がましく待つ生物であるのに対し、女性はきっと違うんだろうな……きっと、新たな人生を、過去を振り返ることなく生きてるんだろうな……とわたしは理解することにした。女性の皆さん、教えてください。なんで会いに行かなかったんすかねえ……。そしてこのラーラという女性を演じたのが、今、星組の娘役でナンバーワン歌姫とも言えるくらっちであります。いやあ、マジ素晴らしかったすなあ……歌は勿論、芝居もいいですねえ……くらっちは。わたしとしては是非ともこっちんの嫁となっていただきたいのだが、ちょっと難しいかもな……くらっちの方が先にTOP娘になってしまうような気がしますね……まあ、とにかく今回のくらっちは過去最高レベルに素晴らしかったと存じます。
 ■パーシャ:ラーラの恋人で革命思想の若者のち残虐な将校。演じたのはこっちんと同期の95期メンバーせおっち。やっぱりせおっちも、去年の夏の『阿弖流為』のように、役として目立つとその実力が非常に光りますなあ。大変良かったと思います。日々努力・研鑽を積んでいるのは間違いなく、歌も良くなってきたし、非常に将来が嘱望されますな。TOPになれるかどうかは分からないけれど、応援し続けたいすね。最高でした。
 ■トーニャ:ユーリの恋人のち妻。健気なイイ子。実はわたしはトーニャもまたよくわからない。なんでさっさとパリへ亡命してしまったんだろうか……もはやユーリの体も心も(この場所へ、そしてわたしの胸へ)戻ってこない、と見切ったってことなのでしょうか? それとも単に情勢としてもう待てない危険が迫っていたということだったのかな……つらいすね……そんなトーニャを演じたのは99期生の小桜ほのかさん。大変可憐でありました……今後の星組公演では、注目していきたい所存であります。
 ■コマロフスキー:悪党弁護士のち革命政府要人。まあ、とにかく悪い奴でしたが、ラストのウラジオストックへの逃避行は、どう理解したらいいんだろう……ここも実は良くわからなかった。コイツは要人なのに、逃げる必要があったのか……その関係性がもうチョイ理解したかったす。そして演じたのは星組ではなくてはならない貴重なバイプレーヤーの天寿光希さん。91期なんすね。素晴らしい悪役ぶりで、ほんとムカつきましたわ。でもそれこそが悪役の存在意義なわけで、実に目立っていたし、超渋かったす。
 
 とまあ、こんなところかな。しかし、フランス革命とロシア革命って、やっぱりずいぶん違うもんだなあ、というような漠然とした感想も抱いたわたしであるので、少しいろいろ文献を当たってみたいと思う。両者に共通するのは、「踏みつけられてきた怒り」であるわけで、その怒りを「自由・平等・博愛」の精神でぶちまけたフランス革命は、後に恐怖政治を生み出し、王政復古にも至ってその後ナポレオンを登極させ、その先も混乱が続くわけだが、ロシアの場合も、「自由・平等」の旗印で怒りが爆発したものの、手段としては「社会主義」という壮大な国家実験に至り、それも大失敗に至ることを我々はすでに歴史として知っているわけだ。なんつうか……わたしが言いたいのは、最終的に失敗に終わろうとも、人類に憑りつく「怒り」というものは抑えようがなく、一定のキャパを超えたら確実に爆発するものなんだろうな、ということで、人を怒らせていいことなんか一つもねえ、というわたしの持論は間違ってないかもな、と感じる次第であります。まあ、怒らせてもいいことないし、怒っても同じく、いいことは一つもねえと思いますよ。
  では最後に、毎回恒例の今回の「イケ台詞」を発表して終わりたいと思います。
  ※イケ台詞=わたしが「かーっ!! カッコええ!!」と思ったイケてる台詞のこと。
 「誇りは、この家にあるのではなく、心にあるのです!」
 今回は、主人公ユーリが1幕ラスト近くで叔父さんに言うこのセリフを選びました。モスクワを離れよう、と主張するユーリに、家が……とグズグズ言う叔父さんに対してピシャッというセリフです。まあ、生きてこそ、だし、誇りは胸に抱くものでしょうな、やっぱり。それにしても、大変グッと来た物語でありました。

 というわけで、もう長いので結論。
 昨日、W観劇チケットなるものを入手したわたしが、若干、まあ、観に行きますか程度の低めのテンションで観に行った星組公演『ドクトル・ジバゴ』は、そのわたしのボンクラ頭を吹っ飛ばすほど素晴らしくグッとくる物語で、非常に面白かった。そりゃそうだよな、もう超名作として世に知られた小説&映画だし。というわけで、わたしとしては原作小説を読みたくてたまらない気持ちであります。そしてキャスト陣も、理事こと轟悠さんは若干のどの調子が悪かったのではないかという気がしたけれど、星組の若いメンバーの熱演は素晴らしく、結論としては大満足でありました。実によかったす。最高でした。以上。

↓なにーー!? 小説はどうも絶版らしく、クソ高いプレミア価格がついてる! マジかよ! つうことは、こちらの映画を観ろってことか……ぐぬぬ……!!!

 わたしが宝塚歌劇団で最も応援しているのが星組であることは、もはや何度もこのBlogに書いていることだが、先週より東京宝塚劇場では、まさにその星組公演が始まり、わたしも昨日の夜の回を会社帰りに観劇してきた。一人で。何故ソロ観劇となったかというと、ファンクラブ取次で入手したチケットだからであり、なぜいつものように週末ではなく平日の夜の回かというと、この週末にファンクラブの集いがあるので、それまでに早く観たておきたかったからだ。恐らく、これらの理由は、ヅカ道に興味のない人には全く意味不明の理由だと思うが、ヅカ道中級者以上ならば理解できる理由であろうと思う。
 というわけで、現在東京宝塚劇場で公演中の演目は、ミュージカルの『ベルリン、わが愛』という作品と『Bouquet de TAKARAZUKA』というレビューショーの2本立てである。ズバリ結論を、若干偉そうな上から目線で申し上げると、まあまあ、面白かったかな、という感じである。とはいえ、見どころは多く、わたしとしては十分満足な一夜であった。

 さてと。まずはミュージカル『ベルリン、わが愛』の物語を簡単にまとめると、時は1920年代後半(30年代前半か?)、場所はベルリン、である。ベルリンでは映画産業も盛んで、既にハリウッドではトーキーが主流になりつつある中、ベルリンでは依然としてサイレント映画ばかりで、物語の冒頭はかのフリッツ・ラング監督によるSF映画の古典として知られる『METROPOLIS』のプレミア上映会から始まる。しかし『METROPOLIS』はその難解さとSFというジャンル的な面で観客の支持を得られず、製作した映画会社たるUFA(ウーファ)は莫大な製作費返済のために、経営危機に陥ってしまう。もっと観客に受ける、明るく楽しい作品、そして安い製作費で作れる映画。そんなUFAが求める映画を、オレが作る!と立候補したのはスタジオの助監督、テオであった。テオはまず、ベルリン映画界では初のトーキーに挑戦することを決意、そして新人役者を起用し、脚本には友人で児童文学作家のエーリッヒ・ケストナーを起用するなど金のかからないやり方で映画を撮ろうと奮闘する。そして、やけに押しの強いレビューショーダンサーだったレニ・リーフェンシュタールを起用しつつも、レニの紹介でやってきた若干地味っ娘のジルも端役に起用し、結果的に映画は大ヒットとなる。しかし、単発のヒットで会社の経営状態が回復するものでなく、スタジオはナチスの息のかかった投資家フーゲンベルク(後のナチス内閣に入閣する大物。ただし史実ではどうやらナチ独裁に反対したほぼ唯一の高官だったようで、戦後も無罪となった人だそうです)に売却され、いわゆる愛国的作品を取るよう強要されてしまう。さらに、ジルの清楚で美しい姿に魅了された、ナチス宣伝大臣ゲッペルスの横やりもあって、既にぞっこんLOVEな関係にあったテオとジルは―――てな物語であった。
 というわけで、かなり多くの実在の人物の登場する作品で、ドイツ文学で修論を書いた歴史好きのわたしとしては、結構、お、と思うような物語であった。ただ、ナチスの扱いは時代的にちょっと交錯しているような印象もあって、『METROPOLICE』のプレミア上映会は1927年だったらしく、その辺りだとまだナチスは政権を取っておらず、ゲッペルスの権力やハーケンクロイツも、劇中で示されたような権勢はなかったと思う。ま、とりあえずそんな細けえことはどうでもいいすかね。
 で。わたしとしては、当然一番注目していたのは、エーリッヒ・ケストナーを演じる礼真琴さん(以下:こっちん)である。こっちん大ファンを公言しているわたしとしては当然なのだが、今回こっちんは、若干出番が少なかったような気がするが、久しぶりにいい人の役だし、ちゃんとソロ曲もあって、こっちんの最強の武器である歌声も堪能でき、わたしとしては確かな満足だ。そして今回わたしが一番グッと来たのは、こっちん演じるエーリッヒの恋人ルイーゼロッテ(←この人も実在の人。ケストナーの代表作の一つ「二人のロッテ」の名前の由来の人)を演じた有沙瞳ちゃん(以下:くらっち)であろう。大変可憐で、おまけになんか最近はオーラが強くなってきたというか、舞台上の輝き、存在感が増してきましたなあ。大変良いと思います。この、こっちん&くらっちのペアは今後ますますの活躍をしてくれそうで大変楽しみですな。
 そしてもちろん、星組のTOPコンビ、紅ゆずるさん(以下:紅子先輩)と綺咲愛里ちゃん(以下:あーちゃん)も大変美しかったのは間違いない。このTOPコンビは歌が弱点と言われているような気もするしわたしも実際そうだと思っているが、なんかですね、わたしはもう慣れてきました。紅子先輩は歌はともかく芝居はとても良かったすね。あーちゃんも、わたしはあーちゃんの意外な低音ボイスが大好きなので、許せますな。これであーちゃんが超歌ウマだったら……と思わなくもないけど、まあ、やっぱりTOPコンビとして絵になりますよ。大変美しかったと思う。
 そのほか、専科に移って初めての大劇場公演?となった凪七瑠海さん(以下:カチャ)が助っ人として、本作ではゲッペルスをシブく演じてくれたし、UFAのプロデューサーを演じた七海ひろきさん(以下:かいちゃん)も相変わらず美しくカッコイイし、新人男優のちょっと調子のいい男を演じた瀬央ゆりあさん(以下:せおっち)も元気で良かったすね。星組組長である万里柚美さん(以下:ゆず長)も、若干訳アリな酒場の女店主を美しくかつ大人な魅力で魅せてくれましたな。
 まあ、物語としては、エンディングは意外とあっさりと、かつ美しく終わってしまって、若干、よくナチスからあんな簡単に逃げられたな、と驚いたけれど、This is TAKARAZUKA、ということで野暮なツッコミはやめておこうと思います。ま、面白かったす。
 で、後半は「タカラヅカレビュー90周年」と題されたショー『Bouquet de TAKARAZUKA』である。
星組20171128
 うわあ、我ながらへったくそな写真! 本物はとてもきれいです。
 わたしは、ショーにおいては、いつもお気に入りのジェンヌを双眼鏡で探して愛でるのが恒例であり、こと、わたしが一番推している星組においては、一番大好きなこっちんを観るのは勿論として、現在わたしが星組においてこっちんの次に応援している星蘭ひとみちゃん(以下:せーらちゃん)を探し、見つけたら追う、というのがお約束である。見つけるとですね、あ! いた! とか、嬉しくなるんすよね。せーらちゃんは101期生であり、入団3年目になるのかな。娘役としては、3年目だとそろそろいわゆる「路線」に乗るかどうかの時期であり大切な時期だ。そして、せーらちゃんは本公演で早くも新人公演ヒロインに抜擢されており、前作『スカーレット・ピンパーネル』でのルイ・シャルル役への抜擢も踏まえ、わたしとしてはどうやら無事に路線に乗ったような気がして大変うれしく思う。
 ※解説:「路線」=将来TOPになる道筋のこと。「新人公演」=宝塚歌劇団の大劇場公演は、約1カ月の公演中に1回だけ、入団7年目までの生徒のみで演じられる公演があって、その「新人公演」の主役/ヒロインに抜擢されるかどうかが重要な「路線」なのであります。以上解説終了。
 まあ、こっちんのカッコ良さと歌の素晴らしさ、そしてダンスのキレの美しさに関しては、もはや書くまでもなく明らかであろう。こっちんがTOPに登りつめる日が待ち遠しいですなあ。ただまだまだ、完璧優等生と言われるこっちんも勉強することがいっぱいあると思うので、紅子先輩の背中をしっかり見つめて精進してもらいたいと思います。もう、わたし、完全にお父さん目線ですわ。そして紅子先輩も、開幕はいきなりブランコで舞台の上に現れてびっくりであったけれど、やっぱり手足の長さ・細さはすごいすね。あーちゃんとのコンビも磨きがかかってますな。そしてあーちゃんも、当然かもしれないけどどんどん舞台上の輝きが増してますよ。大変お綺麗で、実際のところあーちゃんはとてもかわいいと思います。そしてくらっちも、やっぱりいいですなあ。
 で、わたしが推しているせーらちゃんは、ちょっと背が高めか? と昨日思ったけれど、「おとめ」によれば、あーちゃんと同じ身長163cmだそうで、目の錯覚?だったようだ。たぶん、とてもスリムでほっそりしていて、おまけに超小顔だから背が高いように見えたのではなかろうか。ちなみに、あーちゃんは、わたし好みのちょうどいい感じにむっちりで、実に良いと思います。しかしせーらちゃんのソロ歌が聞きたいですなあ。歌ウマだと文句なしなのだが……ルイ・シャルルとして歌った「ひとかけらの勇気」は、そう悪くなかったと思うのだが……どうなんでしょうなあ。まあ、今後大変楽しみです。
 というわけで、毎度お馴染みの、「今回のイケ台詞」を発表して終わりたいと思います。
 ※イケ台詞=わたしが「かーっ!! カッコええ!!」と思ったイケてる台詞のこと。
 「ジル! 俺は君を守る! どんな未来が待ち受けていようと!
 「テオ……!」 と熱いキス。
 今回は、やっぱりラストシーンでしょうか。この後、世界は非情な世となり、テオとジルはパリ経由でハリウッドへ脱出したからいいけど、こっちん演じたケストナーは、反ナチを貫きながらも亡命せずドイツに残ったわけで、戦後、みんなは再会できたと思いたいすなあ……

 というわけで、結論。
 宝塚歌劇団でわたしが一番推している星組が、現在東京宝塚劇場で公演中である。その作品『ベルリン、わが愛』は若干地味?ながらも、ファンとしては確かな満足であり、わたしとしてはまあ面白かった、と結論付けたい。そしてレビューショー『Bouquet de TAKARAZUKA』も、相変わらずのキラキラであり、中には知っている曲も何曲かあってわたしは大変楽しめた。つーかですね、紅子先輩&あーちゃんのコンビは、わたしは結構好きです。歌が弱点と言われることもある二人だが、わたしはあーちゃんの低音ボイスが好きなので全然アリです。そして、こっちん&くらっちも、夏の『ATERUI』のときのように、今回も大変お似合いのコンビでありました。なお、ケストナーとルイーゼロッテは生涯共に暮らしたそうですが、生涯結婚はしなかったそうです。へえ~。そしてわたしが注目するせーらちゃんはとうとう新公ヒロインに抜擢され、大変うれしい限りであります。くそーーーどうしても新公のチケットが取れん! 今回はマジで観たかったよ……せーらちゃん、新公の舞台で持てる力をすべて出し切ってくれ! 応援してます! 以上。

↓ 「おとめ」とはこれのことです。ファン必携の基本書っす。
宝塚おとめ 2017年度版 (タカラヅカMOOK)
宝塚クリエイティブアーツ
2017-04-14

↓そしてケストナーでわたしが読んだことがあるのはこの3作品かな。
ふたりのロッテ (岩波少年文庫)
エーリヒ ケストナー
岩波書店
2006-06-16

飛ぶ教室 (岩波少年文庫)
エーリヒ ケストナー
岩波書店
2006-10-17

エーミールと探偵たち (岩波少年文庫 (018))
エーリヒ・ケストナー
岩波書店
2000-06-16

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