はーーー寒し。
 昨日は寒空の中、渋谷のオーチャードホールへ、『エリザベート TAKARAZUKA20周年スペシャル・ガラ・コンサート』 を観に行ってきた。去年の12月に、梅田芸術劇場での大阪公演を観に行った話は以前書いた通りだが、大阪では淋しくぼっち観劇であったけれど、いよいよ東京公演ということで、今回はヅカ友のお姉さんたちとの観劇であったので心強し、である。

 すでに前回の観劇での時に書いた通り、今回の『エリザベート TAKARAZUKA20周年スペシャル・ガラ・コンサート』は、ミュージカル『エリザベート』日本初演20周年を記念したOGたちによるコンサート形式の公演であり、初演キャストバージョン、フルコスチュームバージョン、メモリアルバージョンと3種類の公演があって、昨日わたしが観たのは、「フルコスチュームバージョン」であった。
 大阪で観た「メモリアルバージョン」は、一つの役を複数の演者が入れ替わりながら演じ・歌われたものだったが、今回は(メインの役は)一役一人と固定されている。で、昨日の主なキャストはこんな感じであった。
bunkamura
 というわけで、主に2005年/2009年の月組メンバー中心と言っていいのだろうと思う。なので、2010年1月からヅカを観始めた、ヅカ歴7年のビギナーに過ぎないわたしが現役時代を観て知っている方は、シシィの凪七瑠海さん(通称:カチャ※現役)、ルキーニの龍真咲さん(通称:まさお)、ルドルフの涼紫央さん(通称:とよこさん)、それから大ベテランの磯野千尋さんぐらいだろうか。
 よって、わたしとしては、昨日はとにかく、去年専科へ移動となって、現在も現役ジェンヌとしてバリバリに頑張っているカチャのシシィぶり(何しろカチャは普段は男役なので、女性を演じるのはわたしは初めて観る。ショーではたまに観たことあったけど)と、梅田ではおっそろしく美人できれいなシシィとして登場したまさおの、ノリノリなルキーニを大変楽しみにしていたわけである。
 結論から言うと、カチャのシシィは、なかなか可愛かった。歌も、非常に悪くない。むしろ普段は男役のカチャから考えれば超イイじゃん!と偉そうに思った。あたりまえだけれど、立派?に女子ですよ。そしてやっぱり背が高いですな。実際可愛いと思います。
 そしてまさおの方はというと、梅田でのまさおシシィが超素晴らしかったのは、ホント大阪に行ったかいがあったぜと満足であったわけですが、今回は久しぶりの男役、しかも物語の狂言回しとして重要なルキーニである。しかし全く心配なく、すっかりいつもの、安定のまさお節全開で楽しいルキーニでした。いやあ、シシィの時は完全にまさお節は封印されていたのだけれど、やっぱり男になると、紛れもなくまさおですな。若干信長様も入ってて、わたしとしては大変良かったと思います。やっぱり2幕冒頭の「キッチュ!」のノリは楽しいすね。前回も書いたけれど、まさおはとにかく、素で超美人なので、シシィの時は非常に美しく、そしてルキーニの時はやっぱりイケメンですよ。わたしとしては大変満足でありました。同行のお姉さまたちも、大変満足されていたようだけど、あーん、やっぱり梅田にまさおシシィ観に行けば良かった~~と仰っていたので、だからオレ、行きましょうよってさんざん誘ったのに……と思いつつ、オレは観たもんね~~とプチ自慢してやったのは言うまでもなし、であります。しかしアレですな、今年はないみたいだけれど、今後帝劇版の『エリザベート』が上演される際は、まさおシシィが起用されるんでしょうな、きっと。そしてまたチケットが全然取れないんだろうな……。やれやれです。
 そしてもう一人、わたしは星組イチオシなので、舞台に立つとよこさんも大変ご無沙汰の久しぶりであった。すでに2児の母となったとよこさん。去年二人目が生まれたばっかりだよな? まったくもって体形はわたしの知るとよこさんの、シュッとしたいでたちで、なんというか、すげえな~と感じ入った。そして演じるルドルフは、第2幕からの登場だけど、わたしは青年ルドルフとトート様の「闇が広がる」とか、「皇~帝~ル~ド~ル~フは立ち上がぁ~る~」の場面や、シシィとの「僕はママの~鏡だからママは~」のシーンがかなり好きなので、とよこさんがルドルフを演じるのは大変楽しみにしておりました。そして、やっぱり非常に良かったと思います。なんかとても久しぶりに歌声を聞いたような気がして、大変胸熱でありました。
 しかしアレですな、Bunkamuraオーチャードホールは久しぶりだけど、梅田芸術劇場の方が大きいような気がしますね。梅田は1階の結構前での観劇であったけれど、今回のオーチャードホールは2階席で、まあ、ど真ん中だったので観やすかったけれど、双眼鏡なしではきつかったす。
 そしてやっぱり『エリザベート』は歌が最高ですね。わたしは帝劇版のCDを車でヘビロテで聞いているのですが、2幕で浮気したフランツに絶望したエリザベートに対して、トート様が言うセリフが宝塚版と帝劇版は違うんすよね。
 宝塚版「死ねばいい!」
 帝劇版「それがいい……待っていた!」
 わたしは、帝劇版は城田トート様しか観たことがないのだが、まあ、とにかくここの、「お前がそう言うのを待っていたぞ、フハハハハ!!」的なトート様はおっそろしくカッコ良いと存じます。あと、そういえばストーリーも、性病の話は宝塚版にはほぼなくなってるし、ほんのちょっとだけ、違うんすかね。まあ、わたし的にはどちらも大好きです。
 はーー。やれやれ。実は、2回目ということで、あまり書くことがないのですが、結論としては大変素晴らしかったと思います。わたしはこの観劇後、とあるジェンヌのファンミーティングなるものにぼっち参加し、そちらではすでに退団された同期元ジェンヌがサプライズ乱入したりと、そちらの方が昨日の出来事としては大きく・楽しく・泣けたので、そっちのことを書きたいのだが、Web等での拡散は禁じられているので書けません。そちらももう、本当に大満足の2時間で最高でありました。

 というわけで、結論。
 2回目の観劇となった『エリザベート TAKARAZUKA20周年スペシャル・ガラ・コンサート』は、わたしとしてはやはり、まさおルキーニとカチャシシィを楽しみに劇場へ参上したわけだが、期待通り大変楽しめました。そしていつか、まさおシシィの帝劇版が実現するといいすね。そして宝塚版は……わたしの好み的には、たまきちくんが大きく成長した時、まだちゃぴちゃんが隣にいるなら、その二人でトート様とシシィを演じてほしいなあと思います。もちろん、その時には美弥ちゃんには超ノリノリでルキーニを演じていただきたいですな。フランツじゃなくて。ま、数年のうちにはまたどこかの組で上演されることだと思うので、楽しみにしていたいと思います。以上。

↓ しつこいですが、わたしとしてはみっちゃんのフランツはやっぱり素晴らしいと存じます。みっちゃん……全然チケット獲れないよ……くそう……。
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宝塚クリエイティブアーツ
2014-11-06