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 2020年。仕事始めは明日の1月7日の月曜日だが、今日は朝からチラッと会社へ行って気になっていた仕事を4時間ほどで済ませ、13時過ぎには会社を出て、帰りに「そうだ、アレ行っとくか!」と思い立ったので、両国へ向かった。そうです。両国駅前の江戸東京博物館で絶賛開催中の『大浮世絵』展であります。
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 この展覧会は、去年の11月から始まってあと2週間ほどで終わってしまうのだが、わたしが前売券を買ったのは、もう去年の9月ぐらいじゃなかったかな、ずっとチケットホルダーに入れっぱなしであったのだが、今日、そのホルダーを持ち歩いてて良かったよ。うっかり忘れるとこだったが、問題は時間で、こんな昼過ぎに行ったら、くっそ混んでるんじゃね!? いやいや、正月だし、どうかしら……? というのんきなことを思いながら江戸東京博物館に入ると……まあ大変な行列でチケットブースは混んでいた。わたしはもうチケットがあるので、うわあ、こりゃあかんかも……と思いながらエントランスへ向かうと、思いっきり「混雑」の札が立っていた。
 うーーん、出直す? どうする!? と自らに問うこと15秒。ま、行ってみっか! と入場したところ、まあ、見えないことはないし、十分鑑賞はできる、けど、はあ、やっぱり美術鑑賞は朝イチに限るな、といつもの感想を持つに至った。自分もその混雑を生成する一人なのでお前が言うな大賞だけど、やっぱ邪魔っすね、これだけ入場者がいると。
 で。
 今回の展覧会は、そのタイトルにある通り、名だたる浮世絵作家の豪華夢の競演、であったのは間違いないと思う。点数も100点強はあったのかな。貰って来た出品リストによると、かなり細かく2週間ぐらいごとに展示作品がチェンジされてたみたいで、リスト全品は観られなかったのはちょっと残念。でも、その物量はそれなりに圧巻で、大変楽しめました。
 展示は、完全に作家ごとの5章構成になってました。ちょっと、自分用備忘録として、いつごろ生きた人なのかもメモっとこう。
 ◆第1章:喜多川歌麿<1753?年生~1806年没>
 歌麿先生は婦人画から始まって、風俗画っていうのかな、日常の一コマ的な? 作品でまとめられていた。とにかく、着物の柄が細かく素晴らしい! 色もいいっすねえ! なんとか小町的な、街で評判の美人さんたちを描いたシリーズは、ホント今のファッション誌的というか、読者モデルの先がけっすな。大変イイ感じでした。
 ◆第2章:東洲斎写楽<1763?年生~1820?年没>
 写楽先生は、もちろん?役者絵ですな。歌舞伎役者勢ぞろいで、恐らくいちばん有名な「三代目大谷鬼次の江戸兵衛」もありました。今日展示されてたのはベルギー王立美術歴史博物館の所蔵品だったそうです。前々からこの作品は、手が変な形だなあ、とか思ってたけど、どうやら解説によるとわざと、らしいす。へえ、そうなんだ。
 ◆第3章:葛飾北斎<1760年~1849年>
 北斎先生は、メインはやっぱり「富嶽三十六景」ですかね。もちろん超有名な「神奈川沖浪裏」「凱風快晴」もそろって展示されてました。わたし、「浪裏」は結構何度も観たことがあるけど、ひょっとすると「快晴」は初めて生で観たかも。赤い富士が超見事! まさしくビューティフル! 今日観た中では、なにげに「深川万年橋下」がなんか気に入ったす。もちろん今でもある橋で、何度も通ったことがあるす。小名木川が隅田川に合流するチョイ前っすね。当時はホントに富士山が見えてたのかなあ。
 ◆第4章:歌川広重<1797年生~1858年没>
 広重先生のメインもやっぱり「東海道五十三次」ですな。いわゆる広重ブルーがとにかく鮮やか! 東海道ということで、海と、川が写り込んでる作品が多いすね。それ以外にも「木曽海道」「近江八景之内」「名所江戸百景」も展示が多く、万年橋はこちらでも描かれてました。全然カメラアングルが違ってて、一番メイン?に「亀」がぶら下げられてるのがおもろい! 亀は万年!ってこと?
 ◆第5章:歌川国芳<1798年生~1861年没>
 そしてラストの国芳先生は、もちろん武者絵と戯画、ですな。何年か前に渋谷Bunkamuraでやってた『国国展』でも多くの作品を観たけれど、もう国芳先生の作品は完全なるポップ・アートですよ。ラノベの挿絵的な、物語のワンシーンを描いたものや、サイズもでっかいものも多くて、大変面白いすね。観たかった「宮本武蔵の鯨退治」は、残念ながらもう展示が終わってて見られなかった。くそーー!
 とまあ、こんな感じに、わたしとしては大変興奮いたしました。面白いよなあ、ホント。そして浮世絵とは、ズバリ言うと版画なわけで、同じ作品でもすり色が微妙に違う作品とかもあって、非常に興味深いすね。しかし、つくづく残念なのは、多くの作品が海外に渡ってしまっていて、常設ではなかなかここまでの規模では見られないことなんすよね……でもまあ、我々の日本代表として、世界各国で高く評価されているのは喜ばしいことなのかな。ぜんぜんわたしなんか関係ない人間なのに、NYCのMETに堂々と展示されてるのを観たときなんか、すごくうれしくなったっつうか、誇らしく感じたっすね。これぞまさしく、COOL JAPANってやつでしょうな。最高です!
 
 というわけで、さっさと結論。

 ずいぶん前に買っておいた前売券で、今日ふと思い立って両国へ行き、『大浮世絵』展を観てきた。わたしが浮世絵を観て、うおお、すげえ! と感動するのは3つポイントがあって、一つは「線」。超細かい! とくに女性の着物の柄なんてすごいっす! そして「色」。版画だよ!? オール人力だよ!? この色、どうやって出したんだ!? という感動が凄いす。そして「デフォルメ」と言っていいのかな、アングルというか、超広角だったり、その「構図力」が完全に西洋絵画とは別物で、ホントにすごいと思う。そりゃあゴッホやモネたちは浮世絵に大興奮したでしょうなあ! 神がかってるとしか言いようがないすね。というわけで、わたしも大興奮して楽しめました。やっぱいいっすねえ、浮世絵は! できれば、春画もさりげなく混ぜてほしかったす。アレはアレでやっぱりすげえので。でもまあ、江戸東京博物館じゃ展示は無理なのかな……。でも、美人画の中には、ポロリしてる作品もありましたよっと。以上!

↓ 江戸の風景を観てると、やっぱり当時は両国のあたりが一番栄えてたんだなって、よくわかるっす。両国辺りに住みてえなあ……!

 そういえば、そろそろ行かねえと終わっちまう……と昨日の夜、ふと気が付いたので、今日は朝から上野へ行ってきた。目的はこれ↓。上野の東京都美術館にて絶賛開催中の『ゴッホとゴーギャン展』である。
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 まあとにかく、昨今の絵画展はビックネームの場合はもう確実に混雑は必至であり、わたしは大抵朝イチに行くわけだが、今日は9時半開場ということで、9時10分ぐらいに現地到着を目標に家を出た。実際に上野の森美術館に着いたのは9時09分だったが、既に80人ぐらいかなあ、100人まではいかないかな、ぐらいの方々が、寒空の中、列を作っていた。しかし今日は9時20分に開場してくれ、館内へ移動し、それからもうすぐ会場入りすることができたので、寒さに打ち震える時間はごくわずかで済んだ。お気遣いあざっす。そしていざ入場した館内の混雑具合は大したことがなく、十分堪能できたと言えるだろう。
 以前、このBlogにも書いた通り、わたしが好きな三大画家はゴッホ・ターナー・マグリットである。なので、ゴッホ展となればわたしは迷わず会場へ足を運ぶわけだが、今回来日した作品は、主にオランダのゴッホ美術館からやってきた作品がメインで、風景・静物・人物と基本は揃っていた。が、正直、ちょっと地味かな、という印象である。去年、NYにて観たMetropolotan-Museumの常設の方が質・量ともに圧倒的に勝っているのは、まあ当たり前かもしれないが、しかしホントに、METはすげえなあと思う。METに行くためだけにでも、またNYに行きたい……。そして今回の企画は、あくまで『ゴッホとゴーギャン展』なので、もちろんのことながらゴーギャンの作品も多いのだが、いわゆるタヒチものは少なく、ゴーギャンの作品もやや地味、であったように感じた。また、比較的わたしが知っていることが多く、えっ、そうなんだ!? 的な驚きのようなもの少なく、実にスッと観終ってしまったような気がする。ただし、会場はご存じのとおり3層になっている東京都美術館なので(エスカレーターで2回、上階に登る)、点数は多く、見ごたえはあったことは間違いない。
 実は……どうも書くことがないんすよね……。いまさらゴッホとゴーギャンのアルルでの生活を長々と書いても仕方ないしなあ……。
 というわけで、今日、わたしが一番気に入った作品を紹介してお茶を濁そう。
 今日の展覧会の中で、わたしが一番気に入った作品のポストカードを買ってきたので、スキャン画像を貼ってみよう。これです↓。実物の作品の大きさは、かなり小さくて24cm×19cmだって。B5サイズ=25.8cm×18.2cmだから、まさにB5判ってとこすね。
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 これは、「Blossoming Almond Branch in a Glass」という作品で、アーモンドの花、なんですって。わたしは、この作品を一目見て、「あれっ!? なんかやけに日本ぽいな!?」と思った。わたしのゴッホ知識では、確かにアーモンドの小枝がグラスに生けてある作品があることは、画集か何かで観て、おぼろげに記憶にあったのだが、こんな絵だったっけ?と思った。てゆうか、わたしはこの絵を見て、「桜」の小枝かと思った。だから日本っぽい、と感じたのかもしれない。
 この絵のことが妙に気になったので、さっき帰って来てから調べてみると、おお、これこれ、これとオレは勘違いしたんだ、という作品が見つかったので紹介しておこう。
Blossoming-Almond-Branch-in-a-Glass-with-a-Book
 ↑ これっす。Wikiによれば、この二つの作品はいずれも1888年の作品で、別に創作時期が違うってわけではないみたい。なのに、これほど作風が違うって、面白いと思いませんか?
 実は、なぜこれほどタッチが違うのか、今日の展示にはヒントというか答えが書いてあって、わたしが「やけに日本っぽい」と感じた理由がズバリ書いてあった。というのも、ゴッホは日本の浮世絵が大好きだったわけですよ。有名ですわな。いわゆる「ジャポニスム」ってやつですが、今日わたしが観たアーモンドの作品は、ゴッホが浮世絵をイメージして描き上げたものなんですって。そう聞くと、すごい腑に落ちませんか? わたしは、ああ、なーるへそ、と妙に納得である。 
 ちなみに、下の、いかにもゴッホらしいタッチの作品は、誰かの個人が所有している作品だそうで、ああ、ホント、こんな作品を家に飾れたら、最高でしょうなあ。いつか本物を、自分のものにしてみたいすねえ。金の問題じゃないんだろうなあ、こういう作品を所有するというのは。でも、金を出せば買えるなら、いつかその野望をかなえてみたいと、あきらめないで、日々頑張って生きていきたいものですな。
 わたしの生涯の野望は、ゴッホ・ターナー・マグリットという、わたしの大好きな三大画家の作品を家に飾ることなんですが、そうだなあ、15回ぐらい生まれ変わらないと無理かなあ。がんばろっと。

 ちなみに、現在上野では、今日わたしが行った東京都美術館の対角線(?)にある上野の森美術館において「デトロイト美術館展」が開催中である。そちらでも、ゴッホの作品がメインとして来日している。こちらは、なんと月曜日と火曜日限定で、展示作品の写真撮影が可能!!! と日本では珍しい展覧会となっているらしいので、わたしは今日一緒に観ちゃおうかと思ったけど、せっかくならやっぱり月曜か火曜に行こうと決め、今日は前を通るだけにしておきました。来週……は無理か、まあとにかく、近日中にそちらも行ってこようと思っています。

 というわけで、結論。
 上野の東京都美術館で開催中の『ゴッホとゴーギャン展』だが、もう始まってからだいぶ経ったし、朝イチだったので、超快適に観賞することができてよかった。帰りに入り口を通ったけど、それほど混んでいる様子はなかったすね。展示されている作品はもちろん素晴らしいけれど、若干地味かも。その中でわたしは「グラスに生けられたアーモンドの小枝」という作品が一番気に入りました。そして、早めに「デトロイト美術館展」も行こうと思います。以上。

↓ これの会場限定のホットチョコスプーンをお土産に買ってきたっす。うまそう!冬はホットチョコに限りますな!

 

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