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 毎週木曜日は、今週の『鮫島』ニュースのお時間です。
 まずは今週の週刊少年チャンピオン2016年27号の概況です。まあ、今週も通常運行でしょうか。
 ■『弱虫ペダル』:山岳ラインをTOP通過したのは箱根学園のエース葦木場くん。しかしその代償を払うことになるのか? ゴールまでの距離が分からないけれど、下ったらすぐにゴールらしいので、いったん集団に戻って足をためますが、果たして――。まあ、あり得る展開ですが、問題は残り距離でしょう。キモー筋くんが思う展開になるとは思えませんが。いずれにせよ、あとは今泉くんに任せたぜ!!
 ■『牙刃道』:武蔵VSガイア継続。ガイア、まるで歯が立たずの巻。
 ■『囚人リク』:第1関門クリア、だけど、「やりすぎちゃった」内海が見ていたァーーッッッの巻
 ■『少年ラケット』:練習試合編完結。イチロー君、ヨル君の試合を見に行くことにの巻
 ■『錻力のアーチスト』:弐織先輩の逆転サヨナラで試合終了。連載終了。残念です…… 
 ■『Gメン』:巻頭カラー。新学年スタート。勝太の妹、現るの巻 
 ■『AIの遺電子』:対クレーマーのサポセン勤務のヒューマノイドの話。
 という感じでした。

 さて。では今週の『鮫島』ニュースのお時間です。
 先週から、【丈影】と【泡影】の回想編に入り、二人が同期入門であり、【丈影】が高校相撲界を制した期待の新人であったのに対し、現在の最強横綱【泡影】が、入門時は全く期待されていないことが描かれました。しかし元横綱・禅定親方は、いち早く【泡影】の実力を見抜いており、今週はその【泡影】の前相撲の模様が描かれます。
 ところで、今週は現在時制の語り部である、日刊トップのデスク・山崎さんによる回想がメインです。山崎さんについては、前作『バチバチBurst』でお馴染みですね。鯉太郎の父親である、元大関・火竜の親友であった記者さんです。そしてですね、2週前に登場していた、山崎さんの部下の記者の名前が「橋 信」なわけですよ。彼は、佐藤タカヒロ先生のずっと前の柔道漫画『いっぽん!』でお馴染みのキャラです。『いっぽん!』で、主人公の春くんと同学年で、1年生で唯一の黒帯・経験者にもかかわらず、ちょっとワケありで、最終的には立派な戦力として成長する、あの橋くんですよ。ちなみに『いっぽん!』には、鯉太郎の兄弟子で、前々作『バチバチ』において壮絶な力士人生を全うした「吽形」さんも、名前だけ登場してます。
 というわけで、山崎さんが初めて【泡影】の前相撲を見た時のことを橋くんに語る形式です。
山崎さんと橋くんの会話から、鯉太郎と【丈影】は、もう何回か本割で当たっているそうで、まだ一度も鯉太郎は勝っていないそうです。相性が悪いんですかねー? という橋くんに、山崎さんは語ります。単純に【丈影】が強いだけで、そもそも【丈影】は三役以上に居たっておかしくない力士であると。しかし、山崎さんの意識は、【丈影】よりも、同期入門の【泡影】の異質さに向けられていました。【泡影】は、前相撲ではあっさり負け、現在最強を誇る横綱がまさかの黒星から相撲道を歩み始めたことを知って驚く橋くん。しかしその負け相撲の時に魅せた表情に、「寒気がした」と山崎さんは思い起こします。
 「俺は泡影が気になってな 少し追ってみることにしたんだ…」と当時を思い出す山崎さん。
 取材先の禅定部屋では、ちょっとした騒動が起きていました。親方が、【泡影】という「綱まで張った崇高な四股名」を譲るというのです。「それをこんな…この先どうなるかも分からない小僧に与えるなんて… この名はおいそれと与えていい名じゃないでしょう!!」と納得できない部屋付き親方に、禅定親方は言います。
 「彼しかいないのです 多少でも感度の高い者ならば 彼の持つ空気が違うことには気づくはずですよ…」
 この言葉に異議を唱えるのは、鳴り物入りで入門した【丈影】でした。
 「分かりませんね… コイツがどれほどの逸材か知りませんが 私より上には思えない… 手合わせさせてくださいよ… コイツと…」
 こんな生意気な口を利く当時の比嘉くん。禅定親方は言います。
 「どうやら 感度が高すぎるようですね…君は…」
 というわけで、部屋の土俵で対峙する二人の新弟子。しかしその勝負は、異質な【泡影】の能力が発揮されるものとなりました。どうやら、【泡影】は、ブチカマシを吸収することを無意識にできてしまうようで、その能力について禅定親方は語ります。
  「剛より柔…柔軟性が綿のように力を吸収する 目指すべき1つの型…恐ろしいですよ…それを無意識に出来てしまうのですから…」
 つまり、北斗の拳的に言うと、トキの拳ですよこれは!!
 しかもまた、【泡影】は、四股を習ったばかり。他のことは一切まだ知りません。ブチかましが効かない相手に、【丈影】は、慌てて張り手を何発も炸裂させます。しかし、その攻撃パターンは、まさしく前相撲の相手が展開したものと同じ。故に、【泡影】はこうつぶやきます。
 「ソレは…もういい…」
 つまり、どうやら【泡影】の強さは、慣性中和力による相手の攻撃の無効化と、無垢故に相手の技をどんどん吸収するコピー能力という事でしょうか。こ、これはますます北斗神拳めいてきました……。
 しかし、【泡影】の異質な強さはだいたいわかったものの。【丈影】がどうして鯉太郎的なすべてをぶつけて挑む相撲を否定しているのかはまだ不明です。恐らくは今後、【泡影】というバケモノを間近に見てきた【丈影】のその後が描かれるのだと思いますが、大丈夫かな……完全に咬ませ犬的ポジションなんですが……。まあ、おそらくまた、グッとくるお話になると思いますので、来週以降も大変楽しみですね!!
 というわけで、最後に、毎週のテンプレを貼って終わります。
 <場所:9月場所>
 【鮫島】東前頭十四枚目(5月場所で東前頭十枚目)
 【白水】西小結
 【松明】東前頭六枚目。常松改め。本場所は7連勝中
 【大吉】序2段【豆助】序ノ口【目丸手】序二段【川口】不明
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 1日目:【飛天翔】西前頭十二枚目。石川改め。
 2日目:【宝玉光】西前頭十一枚目
 3日目:【舞ノ島】西前頭十枚目
 4日目:【巨桜丸】西前頭九枚目。新入幕力士
 5日目:【岩ノ藤】東前頭七枚目 
 6日目:【大山道】西前頭七枚目
 7日目:【蒼希狼】西前頭六枚目
 8日目:【丈影】東前頭四枚目。横綱【泡影】と同期入門
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 【王虎】&【猛虎】共に東大関
 【天雷】東関脇  【田上】番付不明※王虎の付け人をやってることが判明!!
 【闘海丸】西小結 他の力士は表にまとめた記事を見て下さい。
 【泡影】東横綱。第72代。29場所連続優勝中。62連勝中。モンゴル人。
 
 というわけで、結論。
 今週の『鮫島、最後の十五日』では、横綱【泡影】の前相撲の様子と、【丈影】との関係性がうっすら描かれました。しかし、あれっすね、鯉太郎以外の取組も大変楽しみですね。白水さんや常松の戦いぶりも描かれることを期待したいと思います。以上。

↓ 今月のチャンピオンコミックスは、『ペダル』45巻が発売です。表紙は手嶋さん&青八木さんの3年生コンビですよ!!

 毎週木曜日は、今週の『鮫島』ニュースのお時間です。
 まずは今週の週刊少年チャンピオン2016年26号の概況です。まあ、今週もおとなしめでしょうか。
 ■『弱虫ペダル』:山岳ラインまであと少しのところでの攻防。まあ、御堂筋くんの作戦は、意外とセオリー通りだと思います。ただ、ちょっともう、距離がないかな。そして、葦木場くんが飛び出すという展開も、普通にあり得る展開です。問題は、山岳ラインクリアからゴールまでの距離がどのくらいあるのか、次第ですな。
 ■『刃牙道』:本部のおっさん、再登場。そしてガイアが緊急参戦!! の巻
 ■『囚人リク』:はやくも脱出作戦ピンチか!? の巻
 ■『少年ラケット』:試合後のお話。ヒロ先輩の電話の相手は誰なんだ!! 
 ■『錻力のアーチスト』:うぉおいーーッ!! 来週最終回かよ……マジか……悲しい……。
 ■『Gメン』:ソフト部の美少女編完結。勝太のいい奴ぶりは大変良いですな。次回巻頭カラー。
 ■『AIの遺電子』:外傷を負った老人ヒューマノイドの治療を渋る家族。その背景には……というお話で面白かった。
 という感じで、まあ、とりわけ驚きの展開はなく、通常運行でありました。
  
 さて。では今週の『鮫島』ニュースのお時間です。
 先週は、あの、ファンにとっては「あの」と言わざるを得ない大関【王虎】のいい人ぶりにわたしは大変うれしく思ったわけですが、今週から【丈影】と横綱【泡影】の過去編突入です。
 まず、今回初めて明らかになったのは、なんと【丈影】は沖縄出身の日米ハーフで本名を「比嘉ライアン」ということが明かされました。そして高校チャンピオンとなっての期待の新弟子だったようです。しかし入門時からその青い瞳を見た兄弟子たちから、やいのやいの言われるわけですが、自分は日本人であり目の色は関係ないと言い切ります。そして、今までの人生において、そのような差別的境遇にいた彼は、常にイライラしていました。なのでこう思っていたわけです。
 「(そういった差別的実情に対して) くだらない… 俺がこの国の国技と言われる相撲を選択したのは この国で育った半分他国の血が流れるわたしという人間を問答無用に認めさせるため…アイデンティティーを確立させるためだ…」
 しかし、後の【丈影】こと比嘉ライアン君は、同時に入門した一人の男と出会います。なんでも、定年間近の禅定親方が独断でモンゴルから連れてきたという男。同じように青い瞳。思わず、「モンゴル人なのになんで目が青いんだ…?」と聞いてしまう比嘉ライアン君。男は静かに答えます。
 「おい…過ぎた時に 意味があるの?」
 は? なんだって? 意味が分からない比嘉君は「お前…日本語喋れるのか…」と聞きます。男は再び静かに答えます。
 「………母が日本人だから…」
 比嘉君は思います。
 「自分と同じ境遇にありながらその涼やかな目は…無性に俺を苛立たせた…」
 この「涼やかな目」をした男こそ、後の横綱【泡影】です。
 そして稽古に励む二人。四股の踏み方を教わる後の【泡影】。しかし指導する兄弟子も、なかなか様にならない【泡影】にイラッとしています。しかし。それは教え方が悪かった。普段、若い部屋付き親方や弟子たちに、「置物」と揶揄されている定年間近の禅定親方ですが、禅定親方は、そんな【泡影】の才能を見抜いていました。普段まったく動かない親方が、スッと腰を上げ、【泡影】に近づきます。そして「大地の邪気を踏み鎮め また大地を起こし豊穣をもたらす儀礼」、それが四股だと教え、実際の型を示します。そしてその教えを元に、再び四股を踏んでみる【泡影】。その様を見ていた比嘉ライアン君こと後の【丈影】は、思います。
 「私は忘れないだろう…ただ振り上げただけ…その瞬間 そこにいた 誰もが…感じた違和感…ただの四股に…有りふれた四股に感じた 異物感… そう…一瞬で…この男のその未完成の四股に…魅了されていた…」
 ラスト、うっすらと唇に笑みを浮かべた【泡影】は、つぶやきます。
 「難解だな…」

 とまあ、今週はここまで。たぶん、上記のわたしの説明を読んでも、ちょっとピンと来ないでしょう。要するに、後に完璧な横綱となる【泡影】が誕生するシーンが今週は描かれたわけですが、うーーーん……こりゃあ、長引きそうな予感がするのだが、大丈夫でしょうか……しかし、虎城理事長が2週間前に言っていた「丈影にしたら鮫島のスタイルはもっとも認められないものでしょうからな…」というのは一体どういうことなんだろうか? 今週、【丈影】が相撲を取る理由=自分という人間を他者に肯定させること=アイデンティティーの確立であることが判明しましたが、それはある意味、鯉太郎も同じです。しかし、鯉太郎の場合は、「他者に肯定させる」というよりあくまで「オレがオレであるため」であり、他者からどう見られようと、おそらく鯉太郎は問題にしていないのかもしれない。そこが大きな違いなんでしょうか。そして、後の横綱となる【泡影】が、どのように【丈影】に影響を与えていくか、ここが今後の注目点だと思われます。いやー、ホントにもう、目が離せないっすな。
 というわけで、最後に、毎週のテンプレを貼って終わります。
 <場所:9月場所>
 【鮫島】東前頭十四枚目(5月場所で東前頭十枚目)
 【白水】西小結
 【松明】東前頭六枚目。常松改め。本場所は7連勝中
 【大吉】序2段【豆助】序ノ口【目丸手】序二段【川口】不明
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 1日目:【飛天翔】西前頭十二枚目。石川改め。
 2日目:【宝玉光】西前頭十一枚目
 3日目:【舞ノ島】西前頭十枚目
 4日目:【巨桜丸】西前頭九枚目。新入幕力士
 5日目:【岩ノ藤】東前頭七枚目 
 6日目:【大山道】西前頭七枚目
 7日目:【蒼希狼】西前頭六枚目
 8日目:【丈影】東前頭四枚目。横綱の弟弟子
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 【王虎】&【猛虎】共に東大関
 【天雷】東関脇  【田上】番付不明※王虎の付け人をやってることが判明!!
 【闘海丸】西小結 他の力士は表にまとめた記事を見て下さい。
 【泡影】東横綱。第72代。29場所連続優勝中。62連勝中。モンゴル人。

 というわけで、結論。
 『鮫島』は中日を迎えて、勝ち越しがかかる大一番なわけで、早いとこ取組に入っていただきたいのだが……この回想は長そうなわけで……佐藤先生、そこんとこよろしくお願いしたいっす。以上。

↓  まったくどうでもいいですが、「大相撲カード」なるものがあるんすね……くっ……買い……か?

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