タグ:柚希礼音

 わたしは2010年に初めて宝塚歌劇を生で体験し、うおお、コイツはすげえ、なるほど、これは世の淑女たちが夢中になるのも納得だ、と理解したわけだが、わたしにとっての最初の生・宝塚が、当時のTOPスター柚希礼音さん率いる星組公演であったため、以来、わたしは星組をイチオシとして応援している。
 タイミング的には、わたしが初めて観た作品は、柚希礼音さんがTOPに就任した2作目の『ハプスブルクの宝剣』という作品だったのだが、何が言いたいかというと、タイミング的に非常に幸運であったということで、おかげで柚希礼音さんのTOP時代の作品はほぼすべて、劇場で観ることができたということだ。つまり――わたしは今、日比谷の東京宝塚劇場で絶賛公演中の『オーシャンズ11』の、星組版初演(2011年)もちゃんと生で観たわけであります。
 というわけで、現在東京で公演中なのは宙組であります。そして現在の宙組TOPスター、真風涼帆さん(以下:ゆりか)は、まさしく柚希さん時代に星組に在籍していて、『オーシャンズ』の初演にも出演していたし、新人公演では主役のダニー・オーシャンも演じたわけで、完全におじいちゃん目線で舞台を見つめるわたしには、あのゆりかが、オーシャンズでダニーとして真ん中に立つ日が来たんだのう……と感無量なわけです。さらに言えば、現在の宙組2番手スター芹香斗亜さん(以下:キキちゃん)も初演時には星組生で、今回演じたラスティ―という役を新人公演で演じており、まさしく2011年の星組版新人公演コンビが揃って今再び、TOP&2番手として同じ役で舞台に立ったわけで、まあ、控えめに言って胸が熱くなるわけです。
 なんつうかもう、ビジュアル的にも本当にカッコいいですなあ! この映像を見てくださいよ。まあ、すべての世の淑女の目がハートになっても、これはもう無理ないでしょうな。男としては大変悔しいですが、これはどうやっても勝てっこないす。

 というわけで、宙組版『オーシャンズ11』であります。本作は、曲がとてもカッコ良くて、大変面白い作品としてわたしの記憶に残っているのだが、ま、お話的には映画版をベースにはしているけど、別物と思っていいかな。
 そしてメインの二人、ゆりかとキキちゃんについてはもう期待しかなく、ポスタービジュアルが発表されたときからそのカッコ良さは間違いないもので、何の心配もしていなかったのだが、わたしとしては以下の点について、若干、どうなるだろう、大丈夫かな、とか余計なお世話の心配もしていたのであります。
 ◆ヒロインのテスについて
 演じるのは当然、現・宙組娘TOPの星風まどかちゃん(以下:まどかちゃん)なわけだが、わたしの印象では、まどかちゃんは若干ロリ感のある、可愛い系女子である。一方、物語のヒロイン、テスという役は、どちらかと言えば大人女子であって、そこにまどかちゃんとの親和性を感じられなかったのだ。だが、観終わった今、結論を言うと、超大丈夫、であった。つうかですね、まどかちゃんはこういう役も全然平気だったんすね。これはわたし的にはちょっとした発見で、へえ~と感じられた。なんか、芝居の時の声もいつもと違って少し抑え目の声だったような気がするし、なんか、芝居の時も歌の時も、声が星組版テスを演じた夢咲ねねちゃんに似てたような気がしますね。ビジュアルは全然違うけれど、声だけ、すごい似てたように思った。そしてなんといっても、サーセン、セクハラで大変恐縮なんですが、まどかちゃんのケツラインが超キレイで美しく、超セクシー!!であった。男目線からすると、あのプリケツは超・極上す。今回はタイト目のスカートが多くて、実に眼福でありました。素晴らしいす。
 ◆敵役ベネディクトについて
 この役は、初演時は現星組TOPスター紅ゆずるさん(以下:紅子先輩)が演じ、さらに2013年の花組版再演では現雪組TOPスター望海風斗さん(以下:のぞ様)が演じた重要な役だ。ベネディクトが、カッコ良くて嫌な奴でないと物語は面白くなくなっちゃうわけで、紅子先輩は何気に「嫌な奴」を演じるのが得意だし、のぞ様の「ぐぬぬ!」と怒り悔しがる様は超秀逸で、それぞれ最高だったわけです。なので、宙組で『オーシャンズ』を再再演するということを聞いた時、おお、そいつはゆりか&キキでやれば、最高に決まってんじゃねえか!と思ったものの、はて、ベネディクトをやれる人材が今の宙組にいたっけ? とか思ってしまったのである。ちょっと前ならば、先日宙組から専科に異動になってしまった愛月ひかるさんが、きっとベネディクトを演じたのは間違いないと思う、けど、今はいない。じゃあ誰が……? と思っていたところで発表されたのが、桜木みなとさん(以下:ずんちゃん)である。この発表には、えっ、お、おう……? という感想を持ったわたしだが、観てきた結論としては、まあ、十分レベルの高いパフォーマンスを見せてくれたとは思う。ずんちゃんのこれまでのキャリアからすれば、新境地なんでしょう。唯一アレなのは、やっぱり背の低さですかね……。でもまあ、期待には十分こたえてくれたと思います。
 ◆ソラ・カズキの活躍に期待!
 わたしのヅカ友の女子が、和希そらさん(以下:そらくん)の贔屓であるため、わたしも宙組を観る時はそらくんに注目するのだが、今回の『オーシャンズ』ではどの役を演じるんだろう?と楽しみにしていたら、発表されたのは、映画版ではMatt Damon氏が演じたライナスの役であった。ライナスと言えば、星組版初演でゆりかが演じ、花組版再演ではキキちゃんが演じた、若手にとっては大きい役なわけで、わたしとしては、これまで、実力は極めて高いけれどイマイチ役に恵まれなかったそらくんにもとうとう大きい役が来た! と大変うれしくなったのであります。そしてそらくんはきっちりとその期待に応えてくれましたな。そらくんは、まず第一にダンスのキレが素晴らしく、そのビジュアルも、実は女子として大変な美人なのだが、大変カッコ良かったすね。そらくんも、唯一の弱点はやっぱり身長が少し低めなんだよな……そこだけですよ。歌もかなりうまいし、わたしとしては、もうそらくんには是非、我が星組に来てほしいと思う人材ですね。秋に星組TOPスターになることが確定した愛しのこっちん(礼真琴さん)と共に、歌って踊れる人材として、マジで星組に欲しいすわ。今後も、宙組を観る時はそらくんに注目したいと思います。
 あとは……わたしが観ながら、おお、この人はイイですなあ! と思ったのは、元星組の100期生、天彩峰里ちゃん(以下:じゅりちゃん)かな。演じたエメラルドは、舞台上にかなり頻繁に登場する3人の美人シンガーの一人なのだが、これまで妃海風ちゃんが新人公演で演じたり、仙名彩世さんが花組版で演じた役で、要するに歌ウマじゃないとダメな役なわけですが、じゅりちゃんも大変良かったすね。
 とまあ、こんなところかな。もう書きたいことはないかな……。
 では最後に、毎回恒例の今回の「イケ台詞」を発表して終わりたいと思います。
  ※イケ台詞=わたしが「かーっ!! カッコええ!!」と思ったイケてる台詞のこと。
 ダニー「テス、本能に従うんだ……」
 テス「これが本能よ!」(ピシャッとビンタを喰らわす)
 ダニー「……快感だぜ……」(と、ニヤリとしておもむろに無理やりキス!)
 今回は、ダニーのこの若干変態めいたこのシーンを選びました。つうかですね、男のわたしには、テスがダニーに惚れ直す理由が良くわからんというか、あんだけ嫌いと言っといて、元サヤに戻る展開は正直謎なんすけど……やっぱり、女子としてはこういう強引さも欲しいんすかねえ? え、全然違う!? まあ、それが分からんからわたしモテないわけです。なるほど、納得。いや、納得してる場合じゃねえし!! くそう!

 というわけで、結論。
 8年前(!)に観た、宝塚歌劇による『オーシャンズ11』が令和の世となって大復活、再再演となったわけだが、TOP&2番手コンビのカッコ良さは、男としてはもう完全にお手上げですよ。最強のカッコ良さは男が観ても痺れるっすな。それにしても、真風涼帆さんは、どこかクラシカルな、堂々としたTOPスターだし、芹香斗亜さんも、今すぐにTOPスターになっても何ら問題のないキラキラオーラがあふれ出していて、最高でした。そしてわたしとしては、和希そらさんの今後を見守りつつ、星組に来てくれねえかなあ、という夢を見続けたいと存じます。今の星組に必要な人材だよ……そらくんは。しっかし、どうでもいいけど、ホントにチケットが取れないのがつらいす……今のところ、次の雪組公演はチケット全滅で観られそうにないし、その次の、わたしイチオシの星組公演もチケット獲れなかったらどうしよう……と大変心配す……。ファンクラブの取次もお断りを喰らうことが多くて悲しい……。。。ちなみに昨日わたしが観たのは、宝塚友の会優先公演でフツーに買えました。アドリブでは「友の会」推しでしつこいぐらいに笑わせてくれましたとさ。以上。

↓ 特に映画を予習する必要はないです。が、可能なら初演の星組版・再演の花組版は見といた方がいいと思うな。柚希礼音さんのダニーは、ウルトラカッコええす。
オーシャンズ11 (字幕版)
ジョージ・クルーニー
2013-11-26





 わたしが宝塚歌劇にハマったのは、2010年2月に、日比谷の東京宝塚劇場で初めて観に行った時からのことなので、もう8年前になる。その公演は星組公演で、当時のTOPスター、柚希礼音さんがウルトラカッコよくて、一発KO&Falling LOVEとなったわけだが、今思い返すと、もしわたしがあの時初めて観た作品が星組の作品でなかったら、もっと言えばあの時の柚希礼音さん(以下:ちえちゃん)でなかったなら、ここまで宝塚歌劇を愛するようになったか、かなり怪しいような気がする。あの当時、ちえちゃんはまだTOPに就任して半年経過したばかりであり、大劇場作品2作目であったのだから、ホントに奇跡的にナイスタイミングであったように思う。
 そのちえちゃんも、2015年の春に宝塚歌劇団を退団し、既にもう2年半以上が過ぎた。退団してからも、ちえちゃんはコンサートやミュージカル、あるいはシェイクスピア作品などに出演を続け、わたしも恐らくはほぼすべてを劇場へ応援に駆け付けているわけだが、今回とうとう、「本格的なミュージカルの主演女優」として舞台に立つこととなった。まあ、わたしがあえて「本格的」といったのには訳があるのだが、それは後で書くとして、その作品こそ、わたしが今日観てきた『マタ・ハリ』という作品である。
 まあ、結論から言うと素晴らしい歌に酔いしれることができ、大満足だったわけだが、やっぱり、ちえちゃんは最高ですな!というのが、観てきて興奮冷めやらぬわたしの今抱いている感想である。ホント、あんなにカッコいい男役だったのに、もうすっかり女子も板についてきましたなあ!

 まずはお話を簡単にまとめておこう。舞台は第1次大戦中のヨーロッパである。パリの人気ダンサー、マタ・ハリという女性は、その人気はヨーロッパ全土?を席巻していて、戦時中であるにもかかわらず、フランス国内でだけではなく、敵国ドイツへも招かれるほどで、要するに国外どこへでも顔パス的に行くことができていた。そこにフランス情報部のラドゥー大佐は目をつけ、マタ・ハリをフランスのスパイに利用しようとする。そのため、部下のアルマンをマタ・ハリに接近させるのだが、アルマンとマタ・ハリは、本当の恋に落ちてしまい……てな展開である。サーセン、かなりはしょりました。
 わたしは全然予習していかなかったので、プログラムを買って読むまで知らなかったのだが、この「マタ・ハリ」という女性は、実在の人物なのだそうだ。しかし! もしこれから『マタ・ハリ』を観ようと思っている方は、絶対にWikiで調べてはいけません! その運命を知らないで観た方がいいと思うな……わたしはうっかり、1幕が終わった幕間で調べてしまい、最後どのようなことになるか知ってしまったので、うわ、これは知らない方がよかった、と後悔しました。観劇後に、心行くまで調べる方がいいと思います。
 いずれにせよ、1幕はマタ・ハリとアルマンが出合い、愛し合うようになるけれど、ラドゥーの指令を無視しようとするアルマンが、マタ・ハリ運営エージェントの任を解かれ、空軍パイロットとして前線に送られてしまい、マタ・ハリとの仲を引き裂かれるところまでであった。で、2幕では、撃墜されたけれど命は助かり、ベルリンの病院にアルマンがいることを知ったマタ・ハリが、危険を冒してベルリンへ行くことになる。そして結果的には、そのベルリン行きがマタ・ハリの運命を決めてしまうという展開で、観ていて話は分かりやすい。
 しかし、ズバリ言うと、わたしはそれほど物語には感動しなかった。どうしてなのか、我ながら謎だけれど、たぶんわたしは、恋愛に醒めているせいなんだと思う。それに、正直に告白すると、ラドゥー大佐の心情がちょっと良くわからないというか……まあ、彼は愛より仕事を取ったってことでいいのかな? いや、そもそもラドゥーはマタ・ハリを愛していたわけではないってこと? いやいや、えーと……? という感じで、いまだわたしは良くわかっていない。ズバリ冷たい男で、エンディングはちょっと驚いたすね。
 しかし、だ。だからと言ってつまらなかったかというと、全然そんなことはなく。はっきり言ってもう、最高に良かったと思う。なぜなら、歌が最強に素晴らしいからだ。この点が、わたしが冒頭で「本格的な」ミュージカルというゆえんで、今までちえちゃんが退団後に出演してきた作品は、去年の『ビリー・エリオット』以外は正直ミュージカルとしていまいちだったような気がするんすよね……。『ビリー』はもちろん素晴らしかったけれど、主役じゃあないし。なので、わたしは本作が、ちえちゃん退団後初の本格ミュージカル主演だと思うのだ。
 なにしろ、本作の楽曲を担当したのは、ズカファンにはお馴染みのフランク・ワイルドホーンおじさんである。この人の曲は、ほんと毎回イイんすよ! このBlogでわたしが何度も書いている『スカーレット・ピンパーネル』もワイルドホーンおじさんの作品だし、最近では先日の雪組の『ひかりふる路』もワイルドホーンおじさんの作曲だった。ちえちゃんが2番手時代に出演し、その超絶なカッコよさを発揮したのがまさに『スカーレット・ピンパーネル』という作品なわけで、なんつうかですね……すごいドラマチック? というか、キャラクターの心情の吐露が、超絶に爆発してるんすよね。これはもう、生でその歌を聞かないと伝わらないかもしれないけれど、とにかく、本当にすごいエネルギーで、もう圧倒されるのです。
 そういう意味では、わたしが心情がよくわからんと思ったラドゥー大佐も、歌は超イイんすよ。でも、物語としてどうも納得できないというか……うーん、この辺りはうまく説明できないです。脚本か演出の問題? なのかもしれないし、単にわたしが人の心を理解できないボンクラ野郎だってことなのかもしれない。まあ、後者の可能性が高いですな、たぶん。
 というわけで、キャストを紹介して終わりにしよう。まずはもちろん、主役マタ・ハリを演じたちえちゃんだ。

 今回の衣装は大変布の面積の少ないもので、大変眼福でありました。しかしちえちゃんの体は本当に美しいですなあ……! 明らかに鍛え上げられた肉体美のような、そこらの女優とは違いますな。腹筋の何と美しいことよ! そしてその腹筋からのウエストラインの何とセクシーなことよ!! 腕も足も、きっちり鍛えられていて、まさしく美しいとしか言いようがないす。ちえちゃんは元々バレエダンサーなわけで、しなやかでいて強靭な、大変美しい肉体を維持されているのがとてもうれしく思う。もともと歌が苦手だったちえちゃんも、たゆまない鍛錬によって得た歌唱力で「伝説=LEGEND」とも呼ばれるTOPスターの登りつめたわけで、わたしは本当にちえちゃんのかすれ系な低めの歌声が大好きです。今回はかつての男役の声ではなく、今のちえちゃんの女性としての声だけれど、まぎれもなく慣れ親しんだちえちゃんヴォイスで、今回は本当にイイ歌満載で大満足でありました。ホント最高です。
 そして冷徹?なラドゥー大佐を演じたのは加藤和樹くん。

 彼はもうわたし的にはお馴染みの男でこのBlogでも何度も触れているけれど、かつて、10年以上前に観た『テニスの王子様ミュージカル』での跡部様から見事に成長しましたなあ。去年観た『レディ・べス』でも見事だったけれど今回の歌もとても良かったです。
 そしてマタ・ハリを落とす任務のはずが、本気LOVEに落ちてしまうアルマンを演じたのが東啓介くんだ。

 彼は去年ACTシアターで観た『スカーレット・ピンパーネル』にも、ピンパーネル団の一人、ハルという役で出演してましたね。キャリアとしては主に2.5次元系で活躍していたそうで、なんと『弱虫ペダル』では葦木場君の役を演じてたそうですね。そう、知ってる方には説明不要ですが、葦木場君といえば、箱根学園のエースで身長2mのデカイ男ですが、まさしくこの東くんも、超デカイ! さっきWikiで調べたら身長187cmだそうですな。加藤くんだって181cmあるのに、段違いにデカくて、見た目2mちかいか?ぐらいに見えました。歌もどんどん良くなってますよ。間違いなく彼も、不断の努力を続けているのでしょうな。今後も様々な作品で出会うことになると思うので、成長を見守りながら応援したいすね。
 しかし驚きなのが、加藤和樹くんは、今日わたしが観た回ではラドゥー大佐を渋く演じていたわけだけれど、今日の夜公演ではこのアルマンを演じているそうで、まあいわゆるWキャストだけど、よくもまあ、正反対とも言えそうな役を演じ分けられるものですなあ。すごいや。つうか、そもそもこの圧倒的なエネルギーの詰まった作品を1日2回公演するってだけでも、常人には計り知れぬ努力と気合が必要だと思う。加藤和樹くんはやっぱり只者ではないすね。『テニミュ』の跡部様や、仮面ライダードレイクを演じていたころが懐かしいすな。両方リアルタイムで観ていたわたしには大変感慨深いすね。
 あともう一人だけ紹介しておこう。マタ・ハリの衣装係兼お世話係の女子を、元宙組の和音美桜さんが演じていた。

 わたしは2010年から宝塚歌劇を観始めた男なので、2008年に退団された和音さんの現役時代は知らないのだが……今回、1曲だけソロ曲があるのだが……超巧い!!! そう、このお方は、わたしは去年の『レディ・べス』でのアン・ブーリン役だったり、2011年かな、帝劇で観た『レミゼ』のファンテーヌだったり、実は何度もその実力を目の当たりにしてきて、その実力は良く知ってるつもりでした。でも今回、わたしはキャストすら予習していかなかったんすよね……なので、歌を聴くまで和音さんだと気づいていなかったのです。アホだった……でも、歌声で、あれっ? あっ!? っとすぐ気が付きました。マジで最強クラスに歌ウマですよ。またどこかでお会いしましょう! 今度は必ず、すぐに気づくと思います!

 というわけで、結論。
 わたしがいまだに大好きで愛してやまないちえちゃんこと柚希礼音さん主演の本格ミュージカル『マタ・ハリ』を観てきた。席は14列目と、もうチョイ前だったらなあ、とか思っていたのだが、会場に着いてみたら、5列目ぐらいまで? オーケストラピットでつぶされていて、実質的には10列目ぐらいだったので、大変よく見えて満足であった。そしてそんな近いのに、わたしは双眼鏡でちえちゃんの腹筋をガン見しておりました。さらに、数々の歌もいちいち圧倒的な熱量で、要するにですね、ホントにもう最高でした! とにかく歌がイイ! 加藤くんも東くんも実に良かった。この圧倒的なパフォーマンスを1日2回上演するというだけでもすごいのに、加藤くんは役替わりで正反対のキャラを演じ分けるという技も見せてくれているようで、ただただ感服いたします。なお、一緒に観に行った後輩女子に、オレ、ちえちゃんの腹筋に触りてえ、つうか、もし許されるなら噛みつきたい……と言ったら、冷静に「逮捕されますよ」と返されました。ホントサーセンっした。とにかく、ちえちゃんは最高です。以上。

↓こういう本も出版されてるんですなあ……全然勉強不足でした……。
マタ・ハリ伝: 100年目の真実
サム ワーヘナー
えにし書房
2017-12-26

 今年の春先、わたしは一番応援している宝塚歌劇団星組による『スカーレット・ピンパーネル』を3回観に行ったわけだが、そもそもこの作品に関しては、2009年の初演は映像でしか見ていないものの、2010年の月組による再演は、わたしがヅカを観るようになって2作目に観た作品であり、今年の再々演も、わたしが一番応援している礼真琴さん(以下:こっちん)が超絶カッコイイ悪者を演じて大興奮したし、要するに非常に好きな作品である。
 しかし、わたしがこの作品で好きなのは、数々の名曲であって、実は、正直に言うと物語的には若干、えーと? と首をひねりたくなる部分があって、お話として面白いかというと、実に微妙である。とりわけ微妙なのが、よりによって主人公のふたりで、主人公のパーシーは、フランス革命政府からすれば、犯罪者の逃亡をほう助する悪党にしか見えないわけだし、そもそも、フランスを経済破たんさせた貴族に対して市民が革命を起こしたわけで、それを、イギリス貴族がしゃしゃり出てきて、フランス貴族を助けるなんてことは断じて許せないわけだ。また、ヒロインのマルグリットも、元は革命の女性闘志だったくせに、よりによってイギリス貴族と結婚して、自分が倒そうとしていた貴族社会にちゃっかり仲間入りするという女子だ。
 まあ、ちょっと敢えて意地悪に書いたけれど、わたしにとっての最大の謎は、パーシーとマルグリットの関係で、パーシーはマルグリットを信用していないように見えるし、マルグリットも、パーシー大好きオーラを出しているわけでもなく、それなのにやっぱりお互い愛してるわ、となるわけで、非常に分かりにくい、と思っていた。
 しかし、繰り返すが、とにかく歌が圧倒的に素晴らしく、カッコイイしちょっと泣けるという、やっぱりミュージカルっていいですなあ、と思わせる魅力にあふれた作品なのである。
 というわけで、以上は前振りである。
 今日、わたしは、現在赤坂ACTシアターにて絶賛公演中のミュージカル『スカーレット・ピンパーネル』を観てきたのである。主役のパーシーに、劇団四季出身のミュージカルスター石丸幹二氏、そしてヒロインのマルグリットには、宝塚版の初演でパーシーを演じた安蘭けいさん(以下:とうこさん)を迎えての、宝塚版ではありえない男優も交えたミュージカルである。しかも、チケットはD列とあったので、A,B,C,ときて4列目か、やったぜ!と喜んでいたのだが、なんと、現場についてみると、驚きの最前列!であった。どうやらA,B,C列はオーケストラピットで取り外されていたようで、全く予想外、奇跡の最前列での観劇となったのである。
 結論から言うと、最高でした! これは面白い! 歌は、曲は宝塚版そのままなのだが、すべて歌詞は変わっており、お話の流れも若干違っていて、実に興味深かった。そして、パーシーとマルグリットの関係性も、非常に明確になっていて、わたしは非常に楽しめたのである。

 いやーー。ホント、想像よりもずっと面白かった。このBlogはわたしの備忘録という存在意義もあるので、宝塚版とどう違っていたかを少しまとめておこう。
 ◆歌の歌詞がほぼすべて、違う。
 このことについては、わたしは事前に知らなかったのでかなり驚いた。わたしの大好きな、ショーヴランの怒り爆発の歌でおなじみの「鷹のように」も、なんと隼に変わってた! おまけに、パーシーの歌うメインテーマ「ひとかけらの勇気」も、全然歌詞が違う! この白い手袋が血にまみれるまで! と歌う石丸氏は超カッコよかったですなあ! とにかく、すべて歌詞が違うのが一番驚いた点であろう。
 ◆関係性の違いその1:マリーとアルマンの関係
 宝塚版ではラブラブカップルのこの二人だが、なんとこちらのVerでは全く恋愛感情ナシ、つーか、マリーには全く別の婚約者が! ええ! とわたしはこれにも驚いた。おまけに、マリーの性格はそれほど変わりはなかったように思うが、アルマンが、若干ゆとり臭漂う青年にチェンジしていた点も驚いた。お前、ずいぶんキャラ変したな、アルマンよ!
 ◆関係性の違いその2:パーシーとマルグリットの関係
 こちらは、最初に書いた通り宝塚版ではわかりにくさがあったようにわたしには思えるのだが、こちらのVer.の非常に分かりやすく、そもそもマルグリットがショーヴランに協力しているのは、完全に脅迫によるもの、という姿勢が前面に出ていて、主にマルグリットの心理は非常に理解できるものとなっていたように思う。つうか、マルグリットもずいぶんキャラ変していて、宝塚版よりもかなり強気かつアクティブな、より現代的?な人物に変わっていた。ラストは何とマルグリットも剣を取ってチャンバラですよ! そしてパーシーも、正義感とおちゃらけがちょうどいい塩梅で、大変良かったと思う。パーシーがフランス貴族を助けようと思う心情ももっとダイレクトに分かりやすくなっていた。これは面白いというか、大変興味深かったです。
 ◆出てこない人々
 これもわたしは驚いたのだが、宝塚版でのキーキャラであるルイ・シャルル殿下が出てこない! のである。わたしは、ルイ・シャルルが出ないとなると、かなりお話が変わっちゃうんじゃね? と途中からどうなるんだろうとドキドキしながら観ていたわけだが、意外と大丈夫だったのが新鮮である。今考えてみると、「ひとかけらの勇気」がないわけで、あの歌がないとルイ・シャルルも出しにくいわな、とは思う。あと、宝塚版ではちょっとした重要キャラのドゥトゥルネー伯爵も、名前が出てくるだけで登場はしないし、とにかく、感想としては、結構違うんだなー、と当たり前のことを思った。
 では、キャストを簡単にまとめてさっさと終わりにしよう。
 ◆パーシー:演じたのは石丸幹二氏。わたしは今回が初めての生・石丸氏である。いやあ、やっぱり抜群の歌唱力ですなあ! 演技ぶりももう完璧。やっぱり歌が歌えるってのはカッコいいですよ。素晴らしかったです。
 ◆マルグリット:演じたのはとうこさんこと安蘭けいさん。とうこさん、すげえやせたように見えたけれど、大丈夫ですか!? とうこさんってこんなに華奢でちびっ子だったっけ? と心配になるぐらい痩せてたように見えたけど、あれかな、周りの男たちがデカかっただけかな? でもまあ、完全に女性でとてもお綺麗であったのは間違いないし、歌も完璧でしたね。強いマルグリットが大変お似合いでした。やっぱりとてもお綺麗ですよ、このお方は。
 ◆ショーヴラン:演じたのは石井一孝氏。数々のミュージカルに出演されているベテランですが、恥ずかしながらわたしは今日が初めて生で観た。ショーヴランと言えば、宝塚版では柚希礼音さん(以下:ちえちゃん)や龍真咲さんや明日海りおさん、そして我が愛しのこっちんが演じてきた、ソロ曲も多くてある意味おいしい役だが、わたしは今日、最初のころは石井氏の独特の歌い方に、非常に違和感があって、どうなんだこれ……とか大変失礼なことを思っていたのだが、どんどんとその、とにかく特徴的な歌い方がもう耳に残って、最終的には大満足というか大変気に入りました。なんだろう、音を区切るというか、非常に独特な歌い方をする方なんすね。また別の作品でお会いする日を楽しみにしていたいと思います。超汗だくだったのが最前列ではよく見えました。
 ◆ロベスピエール&プリンス・オブ・ウェールズ:この2役を一人で演じたのが上原理生氏。この方もわたしは今日が初めてなのだが、この方は最高ですね! 2幕冒頭のロベスピエール閣下のソロ曲は鳥肌もののカッコ良さだったし、その曲から、まさかの舞台上生着替えでプリンスに早変わりして、30秒前まで怒り狂うロベスピエールだったのに、超笑顔でプリンスに変身して場内爆笑でした。わたしもこらえきれず、声を出して笑ってしまったす。いやー、この方も特徴ある歌い方で、確実に声楽系・オペラ系の修練を積んだ方なんだろうというのがはっきりわかる歌い方でした。お、そうなんだ、藝大の声楽科出身なんすね。さもありなん、ですな。素晴らしいと思います。
 ◆その他
 あと、ピンパーネル団のイケメンたちの中に、わたしの知っている役者が二人出演されていた。まずは藤田玲君。わたしにとっての彼は、「仮面ライダー555」のい北崎くんすね。当時14歳。14年前のことか。歌に演技に、ずっと頑張っていたんでしょうなあ。これからも応援したいと存じます。そしてもう一人は多和田秀弥君。彼は2年前の「手裏剣戦隊ニンニンジャー」のスターニンジャーの彼ですな。君は歌える人だったんだね……知らなかった。どうかこれからも頑張っておくれ。

 おおっと!? まじかよ! 今日、ちえちゃん来てたのか!?

 くそーーー! 最前列という奇跡の席での観劇だったので、開演前と幕間は結構きょろきょろしてたんだけど気が付かなかったなあ……くそう! 抜かった……! 抜かりすぎてた! オレのアホ!

 というわけで、さっさと結論。
 宝塚版を何度も観た『スカーレット・ピンパーネル』の男性キャスト入り版を観てきた。奇跡の最前列は、すさまじい迫力で圧倒されました。最高です。お話も宝塚版よりもストレートに分かりやすくなっていた印象で、歌も歌詞が全部違ったり、キャラの性格変更やそもそも出てこないキャラなど、宝塚版とはいろいろな面で違っていて、実に興味深かった。そして、石丸氏やとうこさん、石井氏、上原氏など、ベテランの皆さんの歌は本当に素晴らしく、ブラボーの一言であります。特に石井氏と上原氏はまた別の作品で会いたいですなあ。つーか、この公演のCDって発売されているのだろうか? ぜひまた、車の中で聞きまくりたいものだが……ちょっと調べてみよっと。要するにですね、最高でした。以上。

↓ 宝塚最新Verの2017星組版。こっちんショーヴランは最高です!
星組宝塚大劇場公演ライブCD『THE SCARLET PIMPERNEL』
宝塚歌劇団
宝塚クリエイティブアーツ
2017-05-31

 わたしが宝塚歌劇を愛していることは何度もこのBlogで書いてきたし、そのきっかけが、2010年に観た星組公演で、その時のTOPスター柚希礼音さん(通称:ちえちゃん)のあまりのカッコ良さに一発KOを食らたためであることも、何度も書いたと思う。そしてそのちえちゃんは、2015年5月に宝塚歌劇を卒業・退団し、その後、さまざまなチャレンジを続けて、今もなお、前へ前へと前進しているのは、少なくともヅカファンならだれでもご存知の通りだろう。
 しかし、これまでの挑戦は、比較的「柚希礼音」というブランドの元に、ちえちゃんファンをメインのお客さんと見立てた舞台が多かったように思う。『Prince of Broadway』や『バイオハザード』、そして今年の初めの『お気に召すまま』という3作品は、全く根拠がない単なるわたしの印象なので、全然テキトーな意見なのだが、わたしが観た限り、お客さんの9割方は「ちえちゃん」ファンであったように思う。実はわたしは、そのことについて、非常に残念に思っていた。なぜなら、ちえちゃんはもっともっと、広い人々に知られるべきだし、ちえちゃんの歌やダンスなど、ちえちゃんを知らない人にこそ見てもらいたいと思うからだ。そしてもっともっと多くの人を魅了する力がちえちゃんにはある、とわたしは信じているからだ。
 なので、わたしは常々、ちえちゃんは主役ではなく、脇役で、そしてこれはわたしとしては絶対に譲れない条件だが、とにかく「歌が素晴らしい名作と呼ばれるような作品」、そういうものに出演してほしいと思っていた。
 そんな風に思っていたわたしであるので、ちえちゃんがとうとう本格的な「名作」と呼ばれるミュージカル『BILLY ELIOT THE MUSICAL』の日本初公演に出演すると聞いた時の喜びはとても大きく、しかも演じるのは主人公の少年ビリーを教え導くウイルキンソン先生の役と聞いてさらにその喜びは増大したのである。やったー! ちえちゃんが、BILLYに、しかもウィルキンソン先生役! コイツは絶対観に行くしかねえぜ! というわけで、チケットも早々に確保し、待ちに待った今日、赤坂ACTシアターに推参したわたしである。そして結論から言うと、非常に素晴らしい作品で大興奮となったのであった。

 わたしは、すでにこの作品を、WOWOWで去年の初めごろだったかな、とにかく結構前に放送されたユニバーサル映画・WORKING TITLE製作(=映画のレミゼを作った会社)の、『BILLY EIOT THE MUSICAL LIVE』で観ていた。なので、物語も歌も、まあ歌は英語版だけど、知っていた。わたしが観たのは、舞台をそのまま撮影したもので、お客さんのリアクションや拍手もそのまま撮影されており、とても臨場感が高くて、大変面白く、Elton John氏の手による楽曲の素晴らしさも知っていた。だからわたしは、その日本版公演にちえちゃんが出演すると聞いた時は、本当にもう、うれしくてたまらなかったのである。ちなみに、わたしは映画版の『Billy Eliot』(邦題はリトル・ダンサー)は観ていないのだが、ミュージカル版を見た記憶から言うと、今回の日本版はほぼそのままであったように思う。一部セットの仕掛けが違ってるぐらいで、お話や歌はそのままだと思う。本場の『BILLY』は、あの特徴的なビリーの部屋(階段上がっていくアレ)は、奈落からセリでせりあがってくる造形だったが、今回は袖から引っ張り出してくる形に代わってましたな。まあ、その辺は別にどうでもいいけど。
 
 とまあ、わたしとしては非常に満足な日本版『BILLY』だったわけだが、何から書こうかな……。まずは物語だが、実のところ物語は単純で、1984年、イギリスは国策として20の炭鉱を廃坑とする政策を打ち立てた。時の首相は”鉄の女”としておなじみのかのMaegaret Thatcher女史。そしてそんな政府の方針に炭鉱労働者たちはストライキを持って対抗したが、北部の炭鉱町に住む少年ビリー・エリオットは、母を亡くし、父と兄と暮らしていた。父も兄も炭鉱夫で、ストに参加している。そんな大人の事情の中でも、少年ビリーはある日、バレエと出会い、バレエダンサーとして生きる希望を抱くのだがーーーみたいなお話である。イカン、全然うまくまとまらないや。
 いずれにせよ、わたしが一番言いたいのは、本作の主人公は明確に少年ビリーであり、ビリーのパフォーマンスがとにかく素晴らしい作品である、ということだ。そしてその少年ビリーにバレエを教えるのが、ウィルキンソン先生という女性で、本場版では結構タフで元気なおばちゃんである。今回の日本公演では、ビリー役の少年は5人いるのかな。先日、ビリーの少年たちを追ったドキュメンタリーをTVで観たけれど、大変才能あふれた少年たちだと思う。1年にわたるトレーニングで特訓してきた精鋭とはいえ、ほぼ出ずっぱりで体力にも大変だし、ダンスも歌も満載で、5人でも、おっさんとしては大丈夫か心配なレベルである。ちなみに今日わたしが観た演者は、以下のメンバーであった。
Billy
 というわけで、キャラごとの紹介を軽くやっておくか。
 ◆ビリー:今日のビリーを演じてくれたのは前田晴翔くん。2004年生まれで現在中学1年生だそうだ。彼はなんとアポロシアターのアマチュアナイトで年間グランドチャンプになったことがあるそうで、そのダンスはもう、完全に本物ですよ。美しく、素晴らしかったね。きっとあと5年もすれば、相当なイケメンに成長するんじゃなかろうか。ほんと、大満足のビリーであった。素晴らしい! 見せ場としては、やっぱり2幕の最初の方、クリスマスにバレエへの思いをぶちまけるダンスシーンでしょうな。あの、未来の大人になった自分、と一緒に踊るシーンはもうホント感動的でしたなあ! フライングも実に美しく、バッチリ決まっていたと思います。この子はホントすげえというか、本物ですよ。間違いないす。ダンス・歌・芝居、すべて120点を差し上げたいと思います。きっと、他の4人のビリーも素晴らしいんだろうな。ほんと、素晴らしい頑張りに惜しみない拍手を送りたいと思います。つか、手が痛くなるほど拍手をしてきました。最高です。
 ◆お父さん:今日のお父さんは益岡徹氏であった。無名塾出身なんすね。不器用なお父さんを熱演されていたと思う。大変失礼ながら、歌えるお方とは存じませんでした。ビリーのバレエへの想いを知って、それまではダメだと言っていたのに、ビリーを応援するために、ストを破って街の仲間から裏切り者呼ばわりされちゃうなど、ビリーのために頑張るお父さんはとても良かったです。そう、わたしは英語版を見たときは全然意識になかったんだけど、きっと英語もすごい方言バリバリな英語だったんだろうな。今回の日本版では、お父さんや大人たちは、どういうわけか博多弁(?)でしゃべります。まあ、炭鉱節でおなじみの三池炭鉱=福岡県ってことなんだろうと思います。
 ◆お兄ちゃん(トニー):今日のトニーは中河内雅貴氏が演じられていた。おお、久しぶりですなあ! 彼は、わたしが観に行っていた『テニスの王子様ミュージカル』第1シリーズで、王者・立海中学の仁王という役でわたしにはおなじみですね。彼が出た比嘉戦、ドリライ5、そして最後の立海戦の前編・後編、わたしは全部生で観に行きましたなあ。なつかしい。もう10~7年ぐらい前か。彼は今やすっかり日本のミュージカル界では有名なイケメン役者として頑張っていて、今回もおっかないお兄ちゃんを好演されていたと思います。ああ、まだ31歳なんだ。じゃあ当時はホントに若かったんだなあ。まあ、わたしも当時は若かったよ……。
 ◆ウィルキンソン先生:今日は当然ちえちゃんが演じる回で、だから今日のチケットを獲ったのだけれど、まあ、ちえちゃんがすっかり女子になっていて、ホント感無量ですよ。やっぱりちえちゃんは女子としても大変かわいく、歌も普通に女子の声で歌うのは初めてじゃなかろうか? ラストのカーテンコールでは、バレリーナ風な衣装で、実に可愛かった。実にナイスバディと言わざるを得ないす。そしてウィルキンソン先生としても、時におっかなく、時にやさしく、とても良かったと存じます。ちなみに、島田歌穂さんがダブルキャストでウィルキンソン先生役にクレジットされており、島田さんVerも観てみたいと思いました。今日は、やっぱりちえちゃんファンと思われる淑女の方が半分以上はいたと思うけれど、今までのちえちゃん出演舞台と違って、どうやらちえちゃんファンではない、親子連れや、純粋に『ビリー・エリオット』を観に来たと思われる方々も多かったように思う。わたしとしてはそれが非常にうれしく思う。ちえちゃんを知らない方々が観ても、ちえちゃんの素晴らしさが伝わったとわたしは確信できる、満足の出来でありました。
 ◆マイケル:ビリーの親友のちびっこ。女装趣味があり、どうもゲイ?らしい少年。今日のマイケルを演じてくれたのは持田唯颯くん。2006年生まれだって。まあ、芸達者というか、彼も素晴らしかったすねえ! ビリーだけじゃなく、彼、マイケルや女子チームのちびっこたちが本当に素晴らしく、まあ、とにかくわたしのようなおっさんには、彼らちびっ子たちの頑張りはとにかく胸にグッと来ますよ。マイケルのラストの「またな!」が心に残りますね。そして幕が下りてきて、降りきらないうちに自転車で去っていくタイミングは、完全に本場Verと同じでした。お見事っす!

 ところで、今日は、わたしは前から15列目ぐらいの端っこだったのだが、ACTシアターは録音なのかな、と思っていたけど、ちゃんと生オケみたいすね。指揮者の方はいたし、見えないけどオーケストラピットもあるのを初めて知ったす。ただ、音楽の音量がでかすぎてセリフが聞こえなくなるような部分がちょっとあったような……ま、7/19から始まったばかりで、これからもっとこなれていくんでしょうな。あ、あと一つ、備忘録としてメモしておきたいのは……なんで無駄にパンフレットを2Ver作るんだろう? 1つにすればいいのに……どっちを買ったらいいか、正直判断つかないよね。まったくそういう無駄なことはやめてほしいと強く感じた。そしてACTシアターは、ロビーがクソ狭いことでお馴染みなので、物販がすげえ行列になっちゃってる影響で歩きにくいし、いっそ物販は外でやるとか、パンフだけの専用売り場を作るとかすればいいのに。その辺は主催者の意識が全然甘いと感じました。

 というわけで、どうもまとまりのない記事になってしまったけれど、もう結論。
 待ちに待った日本版『ミュージカル ビリー・エリオット~リトル・ダンサー』を今日観てきたのだが、期待に違わず、少年ビリーは実に素晴らしかった。そして、やっぱりちえちゃんはいいすねえ! 着実に女子化が進行していて、男ファンとしてはとてもうれしく思う。歌も素晴らしかった。しかし、やっぱり本作の一番の見どころは主役のビリーですよ。今日ビリーを演じた前田君の名前は忘れないようにしておこう。絶対この少年は、大変なイケメンに成長すると見た。もうそろそろ、声変わりしちゃうんだろうな……今回の経験を生かして、今後もぜひ、活躍してもらいたいと思う。以上。

↓ 予習として、観ておくのもアリだと思います。少なくともわたしは、事前に観ておいてよかったと思いました。

 わたしが宝塚歌劇を見始めるようになって7年が過ぎた。
 その経緯は、このBlog上において何度も書いているので、もう書かないが、わたしをヅカ道へ導いてくれた師匠がいて、大変お美しい方なのだが、 実はわたしは師匠とはこの7年間で1回しか一緒に観に行ったことがない。いつも、チケットを手配してくれるやり取りだけで、お互い会社が別々になってからは、お会いすることすら年に数回になってしまった。
 そんな師匠と2か月ほど前、こんなメッセージのやり取りをした。
【師 匠】そろそろあなたの一番好きな星組ね。来週までに希望日時を連絡なさい。
【わたし】押忍!ごっつあんです!いつも本当に有難うございます!承知つかまつりっす!
  <すぐにわたしのヅカ仲間の娘っ子ども×2&お姉さま×1に連絡し、日時を決定>
【わたし】押忍!いつも大変お世話になっております!それでは5月●日の11時の回でお願いします!
【師 匠】あら、そう、承知したわ。ところであなた、ムラに一人で観に行ってきたのよね?どうだった?
【わたし】押忍!ごっつあんです!最高でした!特に、オレのこっちん(※礼真琴さん。わたしが一番好きな人)の超絶なカッコよさにしびれたっす!最強に歌ウマっすね!
【師 匠】あら、さすがことちゃんね。期待しているわ。じゃああなた、わたし達が行くときもいらっしゃらなくて? チケットが1枚空きそうなの。あなたたちの希望日時より前だけどいかがかしら?
【わたし】押忍!ごっつあんです!もちろん参加させていただきます!
【師 匠】あら、よかった。会うのも久しぶりね。楽しみにしてるわ。
【わたし】押忍!ごっつあんです!オレも楽しみっす!
【師 匠】それではよろしくね。チケットは当日開演15分前に劇場前で。
【わたし】押忍!こっつあんです!よろしくお願いシャス!
 というわけで、3月に兵庫県宝塚市に鎮座する「宝塚大劇場」でのソロ観劇から約2カ月。いよいよ東京へやってきた宝塚歌劇団・星組公演『THE SCARLET PIMPERNEL~スカーレット・ピンパーネル』を火曜日の夜、観てきた。2回目となるので、今回は、わたしが一番応援している「こっちん」こと礼真琴さん演じる「ショーヴラン」について思ったことと、宝塚歌劇で頻繁に描かれる、フランス革命の頃の時代背景、それから関係作品について書き留めようと思う。ちょっと、フランスの歴史をおさらいしてみたい、とふと思ったのです。
ScaPim
 まず、今回は上手側ブロックの5列目ということで、非常にいい席だった。おまけに一番左の通路側であり、要するに、銀橋の両サイドにある階段の上手側・真正面というわけで、その位置は主人公がよく歌う場所であるため、もう大興奮の席であった。さすが師匠、半端ないす。ほんとありがたい限りだ。
 で。物語の舞台は、原作小説ではどうやら1792年の話らしいのだが(?)、Wikiによると1789年に端を発したフランス革命において「革命裁判所」が設置されたのは1793年3月であり、「公安委員会」も1793年4月から存在していたそうなので、まあ、その辺りのお話と思っておけばいいだろう。そしてその「革命裁判所」とは、「あらゆる反革命行動、自由、平等、統一の侵害」を裁く法廷であり、「公安委員会」は事実上の革命政府で、人民主権の名の下に権利行使に制限はなく、あらゆる行為は正当化できたそうだ。もちろん、「自由の確立のためには暴力が必要である」として暴力を肯定している。要するに、何でもアリの超ヤバイ存在と言っていいだろう。こういった存在は、現代の民主的な法治国家らしき国に住む我々からすれば、相当胡散臭いというか独裁にしか見えない。我々にお馴染みの独裁者としては、北の将軍様がいるが、まあ比較はできないにしても、とにかくその象徴というかTOPにいたロベスピエール氏が危ないお方ってことは間違いなさそうだ。もちろん、我々の日本だって、昔々は天下を取った奴による事実上の独裁(?)に近い政治形態だったと言えるかもしれないけど。
 本作『THE SCARLET PIMPERNEL』において、我が愛しのこっちんが演じたショーヴランという男は、まさにこの革命政府=公安委員会所属の男で、1幕後半にフランス革命政府全権委任大使としてイギリスへも渡るような存在なので、相当高位にあるのは間違いなかろう。物語としては、その権力を振りかざして主人公を追うわけで、要するに「悪役」である。しかし―――本当にショーヴラン氏は悪い奴なのか? つかむしろ相当かわいそうなんじゃね? と思い、せっせとその件を書こうとしているわたしなのである。

 それでは、以下にフランスの政権の流れをおさらいしてみよう。長いぞ~これは。
 ◆1789年:国王ルイ16世(ブルボン王朝=絶対王政=アンシャン・レジーム)が、三部会を招集。議題は、財政破たん寸前なので増税しますの件。そんな議題に対して、もちろん、唯一の納税者たる第3身分(平民)の怒り爆発、ビビった国王が軍隊出動要請、大暴動へ発展。この辺がまさしく『1789』で描かれたわけで、一部は『ナポレオン』でも描かれているのかな。で、国王、やむなく第3身分が作った国民議会を認定、平民中心で憲法作成に取り掛かるも、まだ主権者は国王であり、そんな平民の主導した法律や憲法なんて認めるか!とか言ってたら、ますます食料すらもなくなってきたパリ市民が大激怒、ベルサイユ宮殿にまで乗り込んできて、マジかよ!とベルサイユを捨てテュイルリー(一応パリ市内)へバックレる。そして一応、「フランス人権宣言」として知られる「人間と市民の権利の宣言」が憲法制定国民議会で採択される。ここでいう「市民」が本作で何度も出てくる「シトワイヤン(Cytoyen)」のこと。英語のCitizenってことかな。意味はちょっと違うけか。
 ◆1790年:この段階ではまだ立憲君主制(=イギリス型の、国王を擁し憲法による統治)を信じる人々が政治を支配。代表選手はミラボー(貴族ではあるけど第3身分代表)やラファイエット(この15年ぐらい前にアメリカに渡り義勇兵としてアメリカ独立戦争に参加。ジョージ・ワシントンとも親しい。アメリカの人権宣言をよく知る人で、第2身分でありながら第3身分の味方。フランス人権宣言の起草者)で、要するに彼らは一応、国王の存在は認めていたってことかな。そしてこの年、ラファイエット氏の発案で、いわゆるトリコロールの三色旗が革命のシンボルになる。
 ◆1791年:貴族は続々とフランスから国外へ亡命。折しもミラボーも亡くなり、いよいよヤバいと不安になったルイ16世は、妻のマリー・アントワネットの実家(=オーストリア・ハプスブルグ家)に逃げようと密かにパリ脱出、しようとしたところ(この時に脱出の手助けをしたのが「ベルばら」でお馴染みのスウェーデン貴族ハンス・アクセル・フォン・フェルゼン様!)、あっさりパリ市民に見つかり、あんた逃げる気かよ!ふざけんな!と取っ捕まる。
 一方妻の実家(オーストリア)は、うちの国にも革命の嵐が来たら超迷惑だし、万一うちの娘(とその旦那)の地位をどうにかするようなこと考えてんだったら、てめえ、戦争吹っ掛けるぞこの野郎! という脅し(=ピルニッツ宣言)を神聖ローマ帝国及びプロイセンと共同で革命政府に伝達。なお、Wikiによると、まったくのなんちゃって宣言のつもりだったらしいのだが、受け取った革命政府は、やっべえ!最後通牒キタ!とやおら慌てることに。結局、じゃあルイ16世はそのまま生かしといてやらあ、として、立憲君主制を認める「1791年憲法」が成立。
 ◆1792年:事態を読み間違えた革命政府は、うっかり自分からオーストリアに宣戦布告。世にいう「革命戦争」の始まり(1802年まで続くこの長い戦争で、軍人ナポレオンが着々と力をつけていく)。8月にはルイ16世一家を幽閉(=8月10日事件)。また、国内に侵入した敵を押し戻す活躍をした義勇兵の下層民階級(=サン・キュロット)たちの発言力増大。虐げられてきたサン・キュロットたちは、急進思想を応援。その急進思想のTOPランナーがジャコバン派であり、ロベスピエール。そして新しい議会「国民公会」が設置され「第一共和政」が樹立、王政廃止が正式に決定する。ちなみに現在のフランスは「第五共和国」です。もうひとつちなみに、この少し前から、海外のフランス領植民地では人権宣言の影響でムラ―トや黒人奴隷の反乱が相次ぎ大混乱にあった。それが、宝塚的に言うと『カリスタの海に抱かれて』の事件の背景。あ、あの話は正確には革命前夜の事件か。
 ◆1793年:第一共和政政府による革命裁判において、ルイ16世、ギロチンでとうとう処刑される。ついでに王妃マリー・アントワネットも同じく斬首(なお、この時国王死刑に賛成票を投じた人々は、後の王政復古期に粛清対象になって殺される)。パリ市民は浮かれて万歳だが、イギリスやスペインが本気で激怒、フランス侵攻開始。革命政府はヤバい、みなさん、戦いましょう!と兵員募集をするも、無責任な(?)市民は、えーやだよ、と拒否続出、あまつさえ、まだ残存していた王党派と共和派で大喧嘩が勃発、内乱に至ってテロ続発の大混乱。この対立は、基本的にずっと続き、ナポレオン没後の王政復古期(1814年~30年)の動乱として『レ・ミゼラブル』の第2幕でも描かれた。マリウスは共和派の学生さんですな。こういった、国内情勢の不安定さから、ジャコバン派=ロベスピエールは6月に権力を掌握、8月に徴兵制を敷き、独裁政治=恐怖政治=テロリズム、を開始する。Wikiに書いてあって驚いたけど、ロベスピエールさんは、人類史上初のテロリスト(恐怖政治家)だそうです。へえ~。
 
 で、この後の展開はもう駆け足でいいかな。
 この翌年の1794年7月、ロベスピエール氏はあっさり失脚、テルミドール反動と世に知られるクーデターで逮捕、翌日にはギロチンの刃の露と消えたわけですな。しかし、王様を殺し、さらにはそのあとの恐怖政治も倒し、パリ市民はやれやれやっと落ち着いたぜ、となるはずが、当然そんなことにはならない。いわゆる中間層の市民(=ブルジョアジー)に国家を運営するノウハウはないわけで、1795年には国民公会は解散、テルミドール派(=ロベスピエールをぶっ殺した連中)が総裁政府を開き、新しい憲法を制定するが王党派・革命派の争いは収まらないし、外国との戦争も終わらず、ずるずると不安定な国内状況が続く。この国内の動乱を抑えるためにパリに大砲を持ち込んだのが若きナポレオンですな。これはまさしく、柚希礼音さん(通称:ちえちゃん)主演の「ナポレオン」で描かれたアレですな。この功績で一気にナポレオン人気が高まり、1799年のクーデターでまんまとナポレオンが政権奪取に成功、統領政府を樹立し、かくして1804年、皇帝に就任し、第1帝政時代となるわけです。
 その後、皇帝ナポレオンは1814年に失脚し、フランスは、ウィーン会議による周辺諸国からのゴリ押しで再びブルボン家の生き残り、ルイ18世を王に戴き、王政へ逆戻り。これがいわゆる「王政復古」ですな。ちなみにルイ18世は、ギロチンでぶっ殺されたルイ16世の弟です。こいつが情けない奴で、『THE SCARLET PIMPERNEL』にも出てくるキーキャラのルイ・シャルル(=ルイ16世の息子)が幽閉されているときは、自分だけさっさと亡命して何もしなかったし、いやあ、ルイ17世と名乗っていいのはルイ・シャルル王太子殿下だけに決まってるじゃないですか、とか抜かしていて、ルイ・シャルルが死んだと聞くや、オレがルイ18世です、と名乗って、ロシアにバックレる。そしてナポレオンがロシアに攻めてくると聞けばさっさとイギリスに逃げ、そしてナポレオンが失脚したところでまたしゃしゃり出てきて、王様然とし、ナポレオンがエルバ島から復活して100日天下を奪うと、これまたさっさとバックレて逃亡、しかしナポレオンが1815年にワーテルローで完敗すると、再びフランスに戻ってきてちゃっかり王座に就く。なお、こいつはWikiによると、肥満からくる痛風が悪化して1824年に死去。また、これまたWikiによると、宝塚版『ナポレオン』で北翔海莉さん(通称:みっちゃん)が演じて最高にカッコ良かったことでおなじみの、フランス外務大臣タレーランの言葉によると、「ルイ18世はおよそこの世で知る限り、きわめつきの嘘つきである。1814年以来、私が王と初対面の折りに感じた失望は、とても口では言い表せない。……私がルイ18世に見たものは、いつもエゴイズム、鈍感、享楽家、恩知らず、といったところだ」だそうです。
 そしてこのブルボン朝はルイ18世が1824年に死んだあと、弟(=シャルル10世。つまりこいつもルイ16世の弟で、革命時はロンドンに亡命していた→コイツが『1789』の悪役であるアルトワ伯です!)に引き継がれ、こいつがまたも反動的な王政を敷いて、1830年の七月革命でオーストリアに逃亡・亡命し表舞台から退場する。
 変わって王座に就いたオルレアン公ルイ・フィリップは、若き頃は自由主義に傾倒して革命にも参加した男で、自らが王座に座ると絶対王政を排して立憲君主制を敷くことにする。これが7月王政というやつですな。で、フランスでもやっと産業革命がはじまり、一方で帝国主義的な植民地経営もせっせと行って資本主義的発展を見せる。しかし、そうなると今度は労働者階級(=プロレタリアート)が生まれてしまい、ブルジョアどもともども、普通選挙制度を要求し始め、1832年の6月暴動を招く。この6月暴動が、まさしく『レ・ミゼラブル』で描かれるマリウスたちの戦いですな。まあ、暴動を起こした共和派は鎮圧されてしまうけれど、最終的には1848年の2月革命でオルレアン朝も打倒され、第2共和国が樹立、ルイ・ナポレオン(後のナポレオン3世)が大統領に選出される。この後は、1852年にナポレオン3世の即位(しかも国民投票で選ばれた!)による第2帝政がはじまるわけですが、この年代に何か覚えはないですか? そう、ドイツにお住いの美女、エリザベートさんがオーストリア皇帝フランツ・ヨーゼフ1世のもとにに嫁に行ったのが1853年ですな。はーーーやっとここまで来た。
 そして、フランスは1870年の普仏戦争でプロイセンにぼろ負け、パリ陥落&ナポレオン3世は捕虜に、という屈辱を食らい、以降、フランスという国には王様も皇帝も立つことがなくなると。それで第3共和国になるわけですが、これは第2次世界大戦後まで続き、ナチスの敗北でフランスが主権回復、1946年の新憲法公布で第4共和国が成立、そして1958年ドゴールのクーデターで新政府樹立、第5共和国となって現在まで続く、とまあそういうわけですな。

 はーーー疲れた。まとめるとこういうことかな?
 ◆1789年:ルイ16世(ブルボン朝)による絶対王政
 ◆1792年:ロベスピエール率いるジャコバン派による第1共和政樹立
 ◆1793年:ジャコバンの恐怖政治。ルイ16世&マリー・アントワネット斬首
 ◆1794年:テルミドール反動でロベスピエール失脚。総裁政府樹立。
 ◆1799年:ナポレオンのクーデターで統領政府樹立。
 ◆1804年:ナポレオン皇帝に就任、第1帝政の始まり
 ◆1814年:ナポレオン失脚、ルイ18世即位で王政復古
 (◆1815年ナポレオン百日天下で一瞬復帰)
 ◆1824年:ルイ18世死去、弟のシャルル10世即位
 ◆1830年:七月革命ルイ・フィリップが王座に(オルレアン朝・立憲君主制)
 ◆1832年:6月暴動。労働者階級の発生
 ◆1848年:2月革命でオルレアン朝打倒、第2共和政樹立、ルイ・ナポレオン大統領誕生
 ◆1852年:ルイ・ナポレオン、ナポレオン3世として皇帝に。第2帝政始まる
 ◆1870年:普仏戦争でぼろ負け、ナポレオン3世失脚、第3共和政スタート
 ◆1946年:第2次世界大戦終戦後、ドイツ支配からの解放、第4共和政スタート
 ◆1958年:ドゴールのクーデター発生、第5共和政始まる。そして現代まで継続中。
 なんというか……落ち着かない国ですなあ……しかしこれは、何もフランスだけの固有の問題ではない。どの国も多かれ少なかれ、支配者の変遷は経験してきたのが人類の歴史だろう。わたしがここまで延々とフランスの歴史をまとめて、自分で確認してみたかったことは、果たして一体、悪党は誰なんだということである。
 抑圧され、生命を蹂躙されれば、それに抗い、相手を打倒するのが人間の性だ。それは全く当然の成り行きだろう。しかし、問題はその後だ。自分を踏みつけてきた権力を打倒したはいい。けれど、その後どうなるか。どうやらフランスの歴史をたどると、結局自らも打倒され、代わって次の支配者が登場し、それもまた打倒され、と繰り返すことになる。実にむなしいというか悲しい連鎖だ。
 これは、一面では、失敗を学ばないということでもあろう。支配者としての器の問題である。しかし、何でもかんでもTOPにいる者個人に責任を転嫁していいのかという気も、一方ではする。ひどい言い方をすれば、名もなき一般市民の要求は尽きることがなく、ある意味何もしていないくせに文句ばかり言う、それが民衆の姿だと言っても言い過ぎではなかろう。
 そういう観点からすると、わたしは、どうしてもショーヴランという男が、悪党には思えないのだ。本作『THE SCARLET PIMPERNEL』を観ると、マルグリットという女子は、革命の時には付き合ってた元カレであるショーヴランを、ごくあっさり振るわけで、わたしとしては「そりゃあねえよ!」と思ってしまう。これは、わたしがモテないブサメンだから、ではなく、たぶん男なら誰でもそう思うのではなかろうか。また、主人公のイギリス貴族パーシーにしても、やっぱりどうもお気楽すぎて、ひとかけらの勇気をもってフランス貴族を救う、という姿はカッコイイかもしれないが、地元フランス市民からすれば、自分たちを散々搾取していた連中なわけで、外人は引っ込んでろ!と思われたっておかしくない。そして、わたしが大変気の毒に思うショーヴランという男こそ、実に真面目でまっとうに、自分の信じた正義を貫くわけで、その手法が暴力に訴えるものだとしても、その暴力は合法的に許されていたんだから、残念ながら誰も文句は言えないのではなかろうか。彼が追う「スカーレット・ピンパーネル団」こそ、フランス革命政府からすれば犯罪集団なわけで、わたしはショーヴランの行動は、まったく非難されるべきものではないと感じた。だから、もうちょっとパリ市民の心の変化が表現されていればなあ、と言う気がする。パリ市民は、冒頭から基本的には革命を支持してるんだから、彼らの視点からすれば、ショーブランこそ正義、と思っていたかもしれないし。ジャコバン派のやりすぎな行動に市民がだんだん引いていく様は、もっと描く必要があったような気がしてならない。
 ――と、以上が『THE SCARLET PIMPERNEL』という物語に対する、わたしの感想だ。
 まあですね、ここまで延々と書いてきてそれが結論かよ、と思われるかもしれないですが、要するにですねわたしが言いたいのは次のことです。
 ◆ショーヴランは悪くない!君は職務を全うしただけだし、君の信じる道を誠実に生きただけだよ。断じて君は悪党じゃないぞ! そして演じたこっちんは最強に歌ウマであり、本当に素晴らしかった。ムラで観た時と、若干歌い方が変わってたように思います。特に『鷹のように』のサビ部分。ムラの時は、やっぱり基本はちえちゃん風だったすね。今回東京で観たこっちんは、さらに進化してたと思います。
  ◆マルグリット……あなたちょっとヒドイよ!ちくしょう、せいぜい幸せとやらをかみしめるがいい!お幸せに!あばよ! としか、男なら言えないよもう。しかし、演じたあーちゃん(綺咲愛里ちゃん)は相当頑張ったと思います。以前書いた通り、わたしはあーちゃんの、ちょっとギャップのある大人な声が大好きです。ビジュアルも大変可愛いと存じます。
 ◆パーシーは……まあ、紅子(紅ゆずるさん)パーシーはこれでいいんでしょうな。ちょっと軽いのは紅子ならではということで、許します。ほんと。羽を背負った紅子に胸が熱くなりますわ。これからも応援します!

 というわけで、結論。
 いや、もう結論書いちゃったし。とにかくですね、ショーヴランはかなり可哀想で、そしてそんなショーヴランを演じたこっちんは最強に歌も芝居もカッコ良かった。終演後のパレードで、一番最初に歌うこっちんの「ひとかけらの勇気」は最高です。そしてダンスのキレもますます磨きがかかってますな。いやー、TOPに昇る日が何年後かわからないけど、その日が楽しみですな! 以上。

↓ 散々書いたフランス革命についてのわたしの記述は、結構適当です。ちゃんと勉強しようかな……。
フランス革命史〈上〉 (中公文庫)
ジュール ミシュレ
中央公論新社
2006-12





 というわけで、約1年ぶりのムラ遠征である。いまさらもう「ムラ遠征」ってなんぞ? なんて聞かないでいただきたい。東京に住む我々ヅカファンが、兵庫県宝塚市に存在する宝塚歌劇団の本拠地、宝塚大劇場へ公演を観に行くこと、それが「ムラ遠征」である。由来は知らないが、宝塚大劇場周辺をヅカファンは「ムラ」と呼んでいるわけだが、わたしが今回、一人でぶらっとムラ遠征したのは、わたしの愛する星組の2番手(とうとう2番手まで出世!!)スター、礼真琴さん(以下、こっちん、と略)の雄姿と歌声をこの目と耳に焼き付けるためである。5月まで待てば、東京公演が始まるのだが、それまで待てるわけねえだろうが! と半ばキレ気味に、朝6時の新幹線のぞみ号をぶっ飛ばして駆けつけたのである。ホントは昨日の初日に行きたかったけど、無理でした……。なお、もちろんいつも一緒に観劇に行くヅカ友のお姉さんたちも誘ったのだが、誰一人乗ってくれる人がいなかったので、ぼっち観劇&日帰りとなったのだが、ソロでの日帰りムラ巡礼をクリアしたわたしは、そろそろヅカ道の黒帯を取得したと言っていいのかもしれない。ま、まだまだ初段レベルですが、もはや素人じゃねえ、ぐらいすかね。朝6時ののぞみをぶっ飛ばして9時半ぐらい現遅着、そして現地15時ぐらい発で19時半には家に帰り着いた。ふーやれやれ。
 そして、今回の演目は、わたしにとっては大変思い入れのある作品『THE SCARLET PIMPERNEL~スカーレット・ピンパーネル』である。以前もこのBlogで書いた通り、わたしが宝塚歌劇を見るようになってから2本目に観た作品であり(その時は月組の公演)、また、その予習としてDVDで観た星組による初演は、わたしが宝塚歌劇にはまるきっかけとなった柚希礼音 さん(通称:ちえちゃん)が超絶にカッコイイ悪役を演じたことでもわたしにとっては忘れられない作品である。そして、そのちえちゃんが演じた悪役を、わが愛しのこっちんが演じることになり、わたしとしてはもう、まさしく居ても立っても居られないのである。ええと、今までのところで、なんか文句ありますか? ないすね? はい。じゃあ先に進めます。
 ところで。まったく今回の観劇には関係ないのだが、現在、というか主に先週、宝塚歌劇には大きなニュースが重なっていたのである。ズバリ言うと、各組のTOPスターが卒業したり新たにお披露目したりと顔ぶれが大きく変わった(変わる)のだ。
 まず、先週の月組公演を観に行った時も書いた通り、月組に続いて、愛する星組も、去年TOPスター北翔海莉さん(通称:みっちゃん)が惜しまれつつも卒業してしまい、新たなTOPスターとして、わたしも大好きな紅ゆずるさん(通称:紅子)が就任し、まさしく昨日初日を迎えた『スカーレット・ピンパーネル』で大劇場お披露目を果たした。大変めでたく、わたしも2日目の今日、観ることができて、もうとにかく超・感無量である。そしてその紅子と仲良しであったわれらがちえちゃんも、Instagramでその喜びを表明しており、星組イチオシのわたしとしては大変うれしい限りだ。

 そしてその紅子と同期の宙組TOPスター朝夏まなとさん(通称:まぁ様)が、先週わたしとしてはかなり電撃的に、次の公演での卒業を発表されたのだ。折しも先週宝塚大劇場にて、相手役の娘TOPである超美人の実咲凛音さん(通称:みりおん)の卒業を見送ったばかりのまぁ様。まさかこのタイミングで!? というのは激しくびっくりだったし、ならばみりおんもあと1公演残って、同時退団もあり得たのでは……と思った方も多いだろう。わたしもそう思ったが、まぁ様の卒業会見を見て、これで良かったんだな、と考えを改めた。同時だと、サヨナラショーはどうしても自分が主役になってしまうわけで、みりおん単独のサヨナラショーで見送ってあげたい、というまぁ様の気持ちは、尊重して余りあると思う。男前じゃあないですか! いつもは若干俺様キャラのまぁ様。はあ……淋しくなるなあ……。いずれにせよ、まぁ様の卒業はかなり多くの宝塚ファンが驚いた、大きなニュースであったに違いない。
 さらに、先週は雪組でも動きがあった。既に次の公演で卒業を発表している現在のTOPコンビだが、正式に次期TOPコンビとして、望海風斗さん(通称:だいもん)と、今年星組から異動したばかりの真彩希帆ちゃん(通称:まあやちゃん)の二人が発表されたのだ。まあ、だいもんに関しては誰がどう考えてもだいもん以外にTOPに立てる人材はいないと思ってたので驚きはないけれど、まあやちゃんに関しては、TOP娘役になれるよね、大丈夫だよね?と思っていた方が多いのではなかろうか。わたしは星組イチオシとしてまあやちゃんが雪組に異動してしまったことが残念だったけれど、でも、そうか、だいもんの相手になるのか……な? そうだよね? そうだと言ってくれ! とずっと心配だったので、正式発表されて大変うれしく思う。はーーよかったよかった。だいもんは現在の現役ジェンヌの中ではナンバーワンと言ってもいいほどの歌ウマだし、まあやちゃんも可愛くて歌ウマだし、大変お似合いのTOPコンビとなるであろうことは、おそらくヅカファンならば誰しも納得だろうと思う。
 しかし、これで来年からはすっかり様変わりするってことですなあ。。。まあ、経営面から見た場合、まさしくこのような「誰かひとりの人気」に頼ることがなく、きっちりと後進を育てて、常にファンを魅了するのが宝塚歌劇団という組織のすごいところであり、会社としての強さの秘訣、であることは間違いない。普通の会社でも、特定の「デキル」人に仕事が集中して、その人がいなくなったらガタガタになる、なんてのは大変良く見かける光景だが、それじゃあ経営としてはまったくダメなんですよ。
 以上、長~~い前振り終了。
 というわけで、新生・星組の『スカーレット・ピンパーネル』である。

 さて、何から書くかな……まず、観る前にわたしが思っていたことを書いておこう。わたしは、紅子のTOP就任はとてもうれしいし、紅子が大好きではあるのだが……ズバリ言って歌は今一つ、だと思っている。これは誰でもそう思っていると思うけれど、紅子の魅力はその軽妙なキャラと抜群のルックスでありコメディをやらせたら最強キャラではあるのだが、肝心の歌が……ちょっとアレなんすよね……なので、その点がやや心配、というのが一つ目。
 そしてもう一つは、逆に超絶に歌が上手い、愛しのこっちんは、大丈夫だろうか、という心配である。何が心配かというと、こっちんは、現在の各組の2番手スターとしては一番若く、そのプレッシャーがものすごいだろうな、という点と、もう一つは、演じる役が、こっちんが最も尊敬し憧れた先輩であるちえちゃん(礼真琴の「礼」は、柚希礼音さんから一文字もらった、というほど憧れていたそうです)がかつて2番手時代に演じて、もはや伝説と化している役だという点も、おそらくはこっちんのプレッシャーになっているだろう、という点である。
 でもわたしは、紅子にはいつも通りのびのびと楽しく美しく演じてくれればいいと思っていたし、こっちんも、この機会に殻を破って、ショーヴランという役をステップに暴れまくって、こっちんの持ち味である迫力ある歌で新たな伝説を作ってくれ! と思っていた。要するに、ひどく偉そうに心配しつつも、超期待していたのである。
 そして結論から言うと――まさしくわたしの期待は応えられた!と言っていい素晴らしい出来であったのである!!! もうほんと、胸が熱くなるわ……マジで、今日はうれしくて泣けそうになったよ。実のところ、『スカーレット・ピンパーネル』という作品は、冷静に考えると物語としては結構突っ込みどころが多くて、ラストの正体が表される場面は、えええっ!? と若干あんぐりとしてしまうようなお話である。しかし、この作品のわたしにとってのメインは数々の素晴らしい歌と、豪華な衣装に彩られたビジュアル表現にある。とにかく、歌がいい!のが『スカーレット・ピンパーネル』だ。以下、だらだら書いても仕方ないので箇条書きでまとめよう。
 ◆紅ゆずるパーシーは最高だった!
 いやーーー紅子さん! 歌がすごく良かったですよ! もうほんと、失礼な心配をして申し訳ありませんでした! あなたの歌う「ひとかけらの勇気」は素晴らしかったです。わたしは紅子が新人公演で演じた時のパーシーを観てないのだが、今回の紅子パーシーは、普段は軽薄なチャラい貴族、だけど実は熱いハートを持つ正義感、という元々のキャラ通り、実に良かったです。注文を付けるとしたらやっぱりマルグリットとの感情の表現かなあ……実はわたし、いまいちよく分かんないんすよね……パーシーはマルグリットを愛しているのかどうかが。もちろん愛しているんだろうけど、今までの初演でも再演でも、そして今回も、どうもパーシーは明らかに、「マルグリットへの愛」<「正義感」のように見えるのだが、それが正しいのかよく分からないけれど、もうチョイ、パーシーの苦しみ的なものがあってもいいのではかなろうか? なんか、かなりクールなんすよね……。そのあたりが物語全体のあっさり感につながってるような気がしてならないです。まあ、その辺は小池修一郎先生に聞かないと分からないなあ……。
 ◆こっちん! すっげえカッコ良かったぞ!!
 そして悪役たるショーヴランを演じたこっちん、本当に素晴らしい歌でした。ショーヴランはソロ曲も多いし、感情がたぎってましたなあ……ホント素晴らしかったよ。今日は2階のB席だったので表情は双眼鏡でもあまり見えなかったけれど、東京ではいい席でガン見したいすね。きっと東京に来る頃にはさらに完成度は上がってるはずなので、今からとても楽しみだ。しっかし、本当にこっちんの歌声はカッコええですなあ! エンディングの一番最初に下手のセリから登場して歌う「ひとかけらの勇気」も実に良かったです。注文を付けるとしたら、もっともっともっと! 激しく体全体で怒りの感情を爆発させてほしいすね。もう、怒鳴るぐらいで。そもそも、ショーヴランは自分の信念に従って生きている男なので、別に悪党じゃないわけで、言ってみれば非常に不条理な立場なので、そういった不条理に対して怒り狂ってほしいっす。東京で待ってるよ!
 ◆あーちゃん! あなた完全にTOP娘の貫禄出てるじゃないの!
 今回、わたしが一番感じたのは綺咲愛里さん(通称:あーちゃん)の成長かもしれない。歌もいいし、ビジュアルも抜群だし、おまけにすごく貫禄があったぞ! いやホント素晴らしかった。あーちゃんの声って、その可愛らしいアイドル系はルックスからは想像できないような、落ち着いた大人な声なんだよな。ホントに素晴らしくて、あーちゃんと紅子のエンディングでのダンスも大変美しかったと思う。いやあ、以前、幼児体型なんてこと言ってすみませんでした。あーちゃんは今回のような豪華ドレスがすっげえ似合うと思います。男目線ではよく分からないのだが、ひょっとしてメイクが巧いのかな? 抜群の存在感でした。
 ◆かいちゃんロベスピエールとルイ・シャルルせーらちゃんもイイ!
 今回、今までの公演になかったロベスピエールの曲が追加になってて、演じた七海ひろきさん(通称:かいちゃん)の抜群のカッコよさが増量されてました。わたし的には、かいちゃんは宙組時代の『銀英伝』で演じたミッターマイヤー元帥(※ヅカ版銀英伝は序盤の頃の話なのでまだ元帥ではありません)がとても印象に残ってて、星組に来てくれた時はやったー!とうれしかった方ですが、これからも星組の貴重な戦力として紅子とこっちんを支えていただきたいと思う。実に正統派なイケメンなので、今後も頼りにしてますよ!
 そしてもう一人、最後に取り上げるのは101期生とまだ全然若い星蘭ひとみちゃん(通称:せーらちゃん)だ。わたしもせーらちゃんに関しては、母校の後輩ということもあって、我が星組の将来のヒロイン候補としてずっと注目していたのだが、今回はルイ・シャルルに抜擢され、役が付いたのは初めてかな? いつもわたしショーの時にせーらちゃんを探すのがお約束だったのだが、今回は台詞も歌もあって、うれしかったす。そして、やっぱり可愛いですなあ! ビジュアル的にも声も、大変可愛らしいと存じます。いつかTOP娘になれる日を待ってるぜ。応援してます!

 はーーー……疲れた……もう書き忘れたことはないかな、大丈夫かな……もちろん、ピンパーネル団のみんなも良かったし、マリー(アルマンの恋人)を演じた有沙瞳ちゃん(通称:くらっち)も良かった。くらっちは雪組から異動になったばかりで星組初出演だったけれど、とても光ってたよ。
 というわけで、毎度お馴染みの、「今回のイケ台詞」を発表して終わりたいと思います。
 ※イケ台詞=わたしが「かーっ!! カッコええ!!」と思った台詞のこと。
 「(オレを)愛したことはないというのか?」
 「ないわ!!」
 「ふん……せいぜい幸せとやらをかみしめるがいい!!

 今回は、ちょっとうろ覚えなので正確なセリフじゃないかも……。ショーヴランとマルグリットのやり取りですが、かつて愛していたと思っていたマルグリットに、ズバリ言われてほんと気の毒…… この、あーちゃんマルグリットによる「ないわ!!!」が今回わたしは一番グッときました。ちなみに、初演時のちえちゃんショーブランの時は、
 「演じるんだ! そして欺け! 弟のために!!
 という超カッコいいセリフに、わたしはもう大興奮しました。そんなちえちゃんショーヴランに、こっちんショーヴランは引けを取らないカッコ良さだったぜ!

  というわけで、もういいかげん結論。
 1年ぶりのムラ遠征を、単独かつ日帰りで敢行したわたしは、そろそろヅカ道初段に昇格した気分である。そして、待ちに待った紅子のTOPお披露目公演『スカーレット・ピンパーネル』は、期待通り素晴らしい出来であった。紅子、こっちん、あーちゃん。新たな立場で臨んだ初舞台は、とても今の星組を現した作品と言えるだろうと思う。もうすでに東京は2回観に行くことが決まってるので、約2か月後、東京で再び会えることを楽しみに待ちたい。確実に、さらに完成度は増しているだろうと思う。こっちん、もっともっと爆発させるんだ!応援してるぜ!!! 以上。

↓ 実は原作小説があります。今日、キャトルで買おうか20秒ぐらい悩んで買わなかったのだが、やっぱり読んでおくべきかもな……と今更後悔中。ま、いつでも買えるし……って思っちゃったオレのバカ!
紅はこべ (創元推理文庫 507-1)
バロネス・オルツィ
東京創元社
1970-05
 

 このBlogで何度か書いている通り、わたしは学生時代に19世紀ドイツ演劇を専攻していたのだが、当然のことながらShakespeareやフランス喜劇、ロシア戯曲なども、日本語で読めるものはかなり片っ端から読んでいる。実のところ、わたしが真面目に勉強していたドイツ演劇よりも、面白い作品はよそにあって、やっぱりShakespeareは確実に別格であろうと思う。わたしは中でも『Henry IV』が一番好きなのだが、Shakespeareは喜劇も面白く、中でも『As you like it』、日本語タイトル「お気に召すまま」も、とても面白かった記憶がある。
 記憶がある、と若干逃げた表現をしたのは、実は正直に自白すると、もう細かいことは憶えていないからだ。何度も読んでいるわけではなく、この「お気に召すまま」は1回しか読んでいないので、主人公のおてんばな女子が男装して大活躍する、ぐらいは憶えているけれど、細かいことはすっかり忘れている。今、わたしの本棚を漁ってみたところ、わたしが持っている岩波文庫版の『お気に召すまま』は1989年11月発行の49刷であった。うーん、もう27年チョイ前か……なんてこった、そりゃあオレも鼻毛に白髪も混じるわけだよ……やれやれ。
 というわけで、今日は日比谷のシアタークリエで上演中の『お気に召すまま』を観てきた。何故かといえば、作品が好きだからでは決してなく、単に、主演がわたしが愛してやまない元・宝塚歌劇団星組のTOPスター、LEGENDこと柚希礼音さん(通称:ちえちゃん)であるからだ。ちえちゃんがミュージカルではなく、普通の、しかもShakespeare劇に出る。そりゃあ、わたしとしては観に行くに決まっているのである。当然というか、もはや義務であろう。そして、観終って思うのは、やっぱちえちゃんは可愛いなあ~、という完全に単なるおっさんファンとしての当たり前な感想であった。かなり女子も板についてきた(?)ちえちゃん。最高でした。

 たぶん、世の中的に、ちえちゃんと言えばまずはダンス、そして歌、というわけで、芝居はその次、なイメージというか評価ではなかろうか? いや、どうだろう、わたしだけかもしれないな、そう思っているのは。いずれにせよ、実はわたしは今日観に行く直前まで、今回は『お気に召すまま』をミュージカル仕立てにしてあるのかな? と盛大な勘違いをしていたのだが、全くそれはわたしの勘違いで、実際、全く普通のストレートプレイであった。故に、ちえちゃんがダンスも歌ナシで芝居だけでShakespeareに挑戦すると知ったときは、かなり驚いた。でも、この挑戦は結果的に非常に素晴らしかったとわたしはうれしく思う。また、今日ちょっと驚いたのは、シアタークリエという中規模劇場で、セリフは生声であった。でも、これはちょっと自信がない。時に双眼鏡も使って観ていたのだが、全員(?)マイクを装着していたのは間違いない、が、明らかに声は舞台から聞こえてきていて、生声のように感じられた。ちえちゃんは、元々声が低く、正直、演劇の通る発声ではない。それでも、後半男装の麗人、という女子を元気にかわいらしくカッコよく、演じ切っていたと思う。
 前半の青いワンピースは可愛かったすね。まあ、華奢には見えなかったけれど、十分以上に女子ですよ。あのウルトラカッコイイ男役としての柚希礼音ではなく、明らかに女子のちえちゃんは、男のわたしから見ると実に可愛いと思う。ラストの純白ウエディングドレスも良かったすね。そしてカーテンコール(というべきかアレ?)で一曲歌ってくれたのは、まあサービスなんでしょうな。久しぶりのちえちゃんの生歌、堪能させていただきました。ちえちゃんは、今後もすでに次のミュージカル出演も決まっているし、ホント順調にキャリアを重ねてますね。今回の芝居だけ、という作品の経験は、そしてShakespeare作品ということですげえ多いセリフ量の芝居を演じ切った経験は、きっと今後につながる貴重な経験になったと思うな。ずっと応援していきたい所存であります。
 で。ちえちゃん以外のキャストでわたしが素晴らしいと思ったのは、やはりロザリンドの親友シーリアを演じたマイコさんだろう。妻夫木くんと結婚したことでも最近おなじみだが、わたしはこの人で一番強烈に印象に残っているのは、チョーヤの梅酒「さ~らりとした~梅~酒」のCMだ。まあ、すっげえ美人ですな。あと、草彅剛くんの映画『山のあなた~徳市の恋』も印象的でしたね。今回のシーリアは、わたしのマイコさんのイメージ(=物静かな和美人)とは違う積極的でよくしゃべる役で、その点もとても新鮮に見えたし、実際、ホントセリフ量も多くてお見事でした。
 それから、わたしは今日初めて知った方だけど、オーランド―を演じたジュリアン君もかなりいいですな。パンフレットによると、彼のお父さんがアメリカ人だそうで、10代まで日本で育ってアメリカに渡り、オフ・ブロードウェーでも活躍した方だそうだ。てことは、彼も歌えるんだろうな。ぜひ一度、彼のミュージカルを観てみたいなあ。かなりカッコいい。そしてかなり鍛えているようで、いい筋肉も見せてくれました。ちょっと名前と顔を憶えておきたいすね。
 キャストに関しては、1人わたしがよく知っている方が出演していた。それは伊礼彼方氏。彼をわたしが見るのは、たぶん10年ぶりぐらい。彼は、わたしが初めて見た『テニスの王子様ミュージカル』で六角中の佐伯虎次郎というキャラ役で出ていたので、わたしは知っていたわけです。あれからもう10年。きっと、不断の努力を続けていたんだろうなと思う。今では結構いろいろなミュージカルに出演しているので、名前はちょこちょこ見かけていたけれど、実際に観劇したのは「テニミュ」以来、今回が初めてだ。『エリザベート』でもルドルフを演じたこともあるんですな。今回は歌がないけれど、わたし、佐伯虎次郎の「ひとつやり残したこと」って歌が好きだったんすよね……。上手いかどうかはともかくw
 あと、そうだもう一人。Shakespeareの作品では、多くの場合「道化」という存在が登場して、意外と重要な役割を演じる場合が多い。そして「道化」は、実は作中人物の中で一番頭が切れて物事の本質を、主要キャラに代わってしゃべる場合が多いのだが、今回の『お気に召すまま』にも道化は出てくる。そして今回その道化役であるタッチストーンというキャラを演じたのが、芋洗坂係長だ。驚いたと言ったら失礼だけれど、滑舌もよく、芝居ぶりも楽しく、非常に良かったと思う。さすがというか、きっちり訓練された演技者として、技ありというか大変素晴らしい芝居ぶりだったと思った。この人、元々ダンサーなんすよね。お見事です。

 というわけで、もうなんか書くことがないので結論。
 今日観に行った『お気に召すまま』は、わたしとしてはちえちゃんを観に行ったわけで、その点では大変満足である。ますます女子化が進行しているちえちゃん。アリです。実にアリですよ。ただ、芝居として、時代設定を1960年代終わり(?)に変換したのは、我々日本人には全く通じないと思う。その点では、正直何だったんだという気がしてならない。我々日本人には全くピンとこないというか、ほぼ意味がなかったように思う。いっそ原作ママのコスチュームプレイでもよかったのかもしれないすね。まあ、変に現代化するよりいいのかな。結論としては、ちえちゃんは大変かわいい。それがわたしの一番言いたいことであります。以上。

↓ わたしが持っているのは岩波文庫版。定価310円でした。今は税込み540円だそうです。
お気に召すまま (岩波文庫 赤 204-7)
ウィリアム・シェイクスピア
岩波書店
1974-05-16

 去年の2016年11月、わたしが愛してやまない宝塚歌劇団「星組」は、北翔海莉さん(通称:みっちゃん)という偉大なるTOPスターが19年の宝塚生活に別れを告げて卒業し、新たに、紅ゆずるさん(通称:さゆみちゃん、紅子)がTOPスターに就任することとなった。
 紅子は、みっちゃんの前のTOPスター、LEGENDこと柚希礼音さん(通称:ちえちゃん)の時代から星組を支えてきた素晴らしいジェンヌで、とりわけ悪役だったり、高田純次ばりのテキトー男をコミカルに演じるのが抜群に上手くて、当然わたしはずっと前から大ファンである。彼女はちえちゃん時代後期から2番手スターであったので、ちえちゃんの次にTOPになるのかと思っていたのだが、ちえちゃんが退団した2015年春に星組のTOPスターとなったのは、専科で活躍していたみっちゃんであった。そのときは、わたしは、えっ!? 紅子じゃないんだ、とちょっと驚いたのだが、みっちゃんの素晴らしいパフォーマンスは、LEGENDちえちゃんの去った星組を見事にまとめ上げ、その歌・芝居・ダンスともにそろった技術的な面と、持ち前の包容力というか素晴らしい人格で、星組生の規範となるべき見事なTOPスターとして、ある意味では紅子の最後の師匠として、さまざまなことを紅子に教えてくれたんだと思う。
 そしていよいよTOPとなった紅子。大劇場公演での正式お披露目公演はまだちょっと先だが、 昨日から東京国際フォーラムで始まった作品で、プレお披露目と相成ったのである。星組がイチオシのわたしとしては、当然のことながら、晴れて主演TOPスターとなった紅子の雄姿を見逃すわけにはいかない。というわけで、今日、有楽町に参上した次第である。
 作品のタイトルは『オーム・シャンティ・オーム』。なんと、インドの「ボリウッド映画」のまさかのミュージカル化である。うーむ、大劇場公演じゃないから、公式動画はないみたいだな……とりあえずポスター画像を貼っておこう。
omshanti
 わたしは、元の映画を観ていないので、正直どんな話なのか全く知らないまま、今日の観劇を迎えたのだが、わたしの勝手な想像では、おそらくボリウッドものということは、明るく楽しい作品で、歌って踊って大騒ぎ! 的なお話かと思っていた。
 とにかく、ちょっとお調子者の愉快な男を演じさせたら、現在の宝塚歌劇団においては、紅子がナンバーワンであろうと思う。だからきっと、そういう紅子に相応しいコメディなんだろうな、と思い込んでいたわけだが、結論から言うと全く違ってました。意外とダークな面もある、時空を超えたラブファンタジーであったのだ。
 物語は、冒頭に「30 Years ago」という文字が映るところから始まる。それを考えれば、想像がついてしかるべきだし、そもそも本作のサブタイトル「恋する輪廻」を踏まえれば、ははーん、とピンと来てもおかしくないのだが、わたしは愚かなことに全く気が付かなかった。そう、本作は、第1幕が30年前のお話、そして第2幕が「After 30 Years」と30年後のお話に変わるのだ(※正確に言うと1幕ラストで30年後に移る)。
 30年前――とある青年がうだつの上がらないエキストラ役者としてボリウッド映画のスタジオに出入りしていたが、彼は国民的映画スターの女優にぞっこんで、とあるきっかけで本人と知り合い、仲良くなる。しかし彼女には敏腕プロデューサーの彼氏がいて、手の届かない存在として健気に片思いを続けていたが、その女優の彼氏がとんでもないクソ野郎で、青年とスター女優は大きな悲劇に巻き込まれてしまう。そして時は流れ、30年後。とあるスターの誕生日。そしてそのスターは、30年前に悲劇に見舞われたあの青年に瓜二つであった――的なお話である。
 つまり、我らが紅子は、1幕と2幕で別人を演じる一人二役であり、そして、紅子と同時にTOP娘役に就任した綺咲愛里ちゃん(通称:あーちゃん)もまた、同じく一人二役で、1幕ではスター女優、2幕ではフツーの地方出身の女優志望の娘さん役であった。さらに、わたしがイチオシの礼真琴ちゃん(通称:ことちゃん。わたしは勝手にこっちんと呼んでます)が、その問題のクソ野郎プロデューサー役であった。
 というわけで、見どころはその二役ぶりと、愛するこっちんの悪党ぶりなわけだが、結論から言うと実に素晴らしかった。まず、紅子は、随所にいつものテキトー男ばりの笑いを見せてくれつつも、かなり真面目なシーンもあり、また、歌も非常に良かったと思う。そして、とにかく紅子は、手足が細くて長い、ある意味2次元キャラを具現化したような素晴らしくスタイルがいい人なので、ダンスもとても美しい。ボリウッド的なダンスも良かったすねえ。そして、とりわけ2幕のキャラでは、わたしの目にはひじょーーーに、ちえちゃんに似ているように思えた。メイクと髪型が、なんかすっげえちえちゃんに似ているように思えたのだが、そう思ったのはわたしだけだろうか? 声や手足の長さは明らかに紅子だし、歌も紅子に間違いないのだが、今回の2幕の若干黒塗りなメイクが非常にちえちゃんっぽかったのがわたしとしては今日一番印象に残った。特にアイメイクと唇が超そっくり、に見えた。ちえちゃんと一番仲の良かった紅子。メイクもちえちゃんに習ったりしてたのかなあ。今までそんなことを感じたことは一度もなかったけど、今回のメイクははマジでちえちゃんに似てると思いました。
 そしてあーちゃんも、やっぱりビジュアルはいいすねえ……とってもかわいい。チョイ垂れ目なのが特徴的な顔で、当然、星組イチオシのわたしは、あーちゃんのことは以前からよく知っているつもりだけれど、1幕では役に合わせた落ち着いた低い声での芝居で、あーちゃんってこんなに声が低い娘さんだっけ? と今更ながら認識を新たにした。歌も全く問題なし。これまた、歌こんなにうまかったけ、と実に失礼なことを思った。前TOPの妃海風ちゃん(通称:風ちゃん)が抜群に歌も芝居もダンスも上手い方だったので、その陰に隠れていたような印象だけれど、やっぱりTOPになるだけの技量は身につけているわけで、今後はあーちゃんもちゃんと応援していきたいと思う。いやはや、マジで可愛かったすね。なんだろうな、風ちゃんはとにかく華奢で、それなのに歌もダンスもパワフルというギャップ萌えがあったように思うけれど、あーちゃんは、華奢、には見えないすね。なんというか……ウエストのくびれがないというか、要するに、男目線で言わせていただくと、大変失礼ながら幼児体型と言っていいんじゃないかな……。だが、それがイイ!! わけです。実にイイですね。
 問題は、愛しのこっちんですよ。まずですね……出番が少ない!! のがわたしとしては超残念。そして……キャラがですね……共感しようのないクソ野郎なんですよね……悪役でも、きちんと自分のルールをもっていて、それが主人公と相いれないために敵対し、その自らの美学によって主人公に負ける、というような悪役であれば、共感できるしカッコイイわけで、時として主人公よりも人気が出ることだってあるわけですが、今回は……そういう点は全くない、純粋にクソ野郎だったのがこれまた超残念でした。例えば前作の『桜華に舞え!』でも、主人公の敵役だったこっちんですが、あの時の「永輝」という役は実に美しくカッコよく、素晴らしいキャラであったけど、今回はなあ……でもまあ、こっちん最大の魅力である歌唱力ははやり抜群に光っていて、その点では大変満足です。しかし今回の歌いぶりからすると、次回のショーヴラン役は超超期待できそうですな。ショーヴランも主人公と敵対する役だけど、2009年の公演ではちえちゃんが超絶にカッコ良かったし、2010年の公演でわたしが観たみりお(=明日海りおさん)Ver,も大変良かった。ソロ曲も結構多い役なので、次のこっちん・ショーヴランは楽しみすぎてたまらないすね。東京に来るのが待ちきれないので、こいつはムラ遠征しねえとダメかもな……と、思っております。一人で行くしかねえかなあ……。
 というわけで、毎度お馴染みの、「今回のイケ台詞」を発表して終わりたいと思います。
 ※イケ台詞=わたしが「かーっ!! カッコええ!!」と思った台詞のこと。
 「今度こそ、すべて葬り去ってやる!! 今度こそ……!!
 今回は悩んで、こっちん演じるクソ野郎が発するセリフを選んでみました。状況的にはカッコ良くないのですが、このセリフを発するときのこっちんは、非常にカッコ良かったっす。はーーーマジでこっちん・ショーヴランが楽しみすぎる!!!

 というわけで、結論。
 満を持して、星組のTOPスターに就任した紅ゆずるさん。そのプレお披露目公演となる『オーム・シャンティ・オーム』は、ボリウッド映画を原作としているものの、意外とダークな部分もあるラブ・ファンタジーで大変驚いた。しかし、紅子はいつもの面白キャラを見せつつも、大変見事な歌とダンスと芝居を見せてくれ、大満足の作品であった。そして、同時に娘役TOPとなったあーちゃんも、大変かわいく歌も上手で、今後その幼児体型を愛でに劇場へ通おうと思います。そして! 我が愛しのこっちんは、次のショーヴラン役が楽しみすぎて期待は高まる一方であります!! 以上。

↓ これが原作というか、元の作品すね。ちょっと興味がありますな。2007年の作品だそうです。
恋する輪廻 オーム・シャンティ・オーム[Blu-ray]
シャー・ルク・カーン
マクザム
2013-09-27

 わたしは宝塚ファン歴まだ6年ほどのビギナーだが、一番最初に観たのが2010年1月の星組公演であり、以来、完全に当時のTOPスター柚希礼音さん、通称ちえちゃんにぞっこんLOVEとなったわけで、既に宝塚歌劇を卒業し、女性に戻ったちえちゃんであるが、わたしは今も大いに応援し、卒業後のコンサートにもせっせと通っているわけである。
 そのちえちゃんが、今度は初めて女性役として、ミュージカルに主演すると聞いて、わたしが観に行かないわけがない。当然わたしは、チケットの先行予約から参戦し、無事にチケットをGetして、今日、観てきたわけである。
 作品のタイトルは、ミュージカル『バイオハザード―ヴォイス・オブ・ガイア―』。そう、CAPCOM謹製の大ヒットゲームでおなじみの、そしてハリウッド映画でもおなじみの、あの『バイオ』である。 

 わたしは『バイオハザード』のゲームは、「1」「2」「3」「コード・ベロニカ」の4作をプレイして結構やりこんだことがあるので、一応それなりに世界観は知ってるつもりである。特に「1」「2」「3」はノーコンティニューでのタイムアタックまでやりこんだので、思い入れもそれなりにある。20世紀の話なので、改めてもうそんな昔か……と感慨も深い。
 そのわたしが、次のちえちゃんの作品は『バイオハザード』だということを知って、驚かないわけがなかろう。はっきり言って、すげえびっくりした。「バイオ!? ミュージカル!? ちえちゃんが!? ナンデ? バイオ、ナンデ!?」と思わず反応したのも我ながら無理はないと思う。
 ハリウッド映画版でもおなじみのとおり、普通に考えて『バイオハザード』という作品とミュージカルは、まず結びつかない。なにしろ、ゾンビを相手に戦いながら、アイテムを獲りつつ、謎を解いていくゲームだ。どうやってミュージカルにするんだ!? とわたしもさっぱり予想がつかなかった。
 というわけで、わたしは今日、実のところ結構な不安を胸に赤坂ACTシアターに赴いたわけである。同行してくれた美人ヅカ友のMちゃんも、当然ちえちゃんのことはよく知っているわけだが、「あたし、ゲームは全くやったことないんですけど、お話分かるのかしら?」と若干心配気味である。わたしも、そう聞かれても、「どうだろう、分かんねえけど、分からんことがあったら、終了後、解説してあげる」としか言いようがない。そんな、そこはかとない不安感を抱えながら、幕は上がったのである。
 結論から言うと、ゲームの設定は100%関係ない。全くもってゲームは関係してない。ので、ゲームを知らなくても、ハリウッド版の映画を見ていなくても、大丈夫、であった。その点は心配している方がいれば、問題なし、と断言できる。ちゃんと観ていれば、ストーリーはきっちり分かるので問題なしである。
 そしてこれまた結論から言うと、ちゃんとミュージカルであった。ちゃんと、というと大変失礼だが、ちえちゃんの歌も予想してたよりずっと多いし、一回、ちえちゃんのバレリーナとしての美しい舞もあるので、ちえちゃんファンも心配なし、である。男性キャストも、きっちり実力のある方ばかりなので、歌もお見事である。つまり、だ。要するにわたしは結構楽しめたし、満足であったのだ。
 大まかなストリーを説明すると、まず冒頭、アラスカで氷漬けとなっていた生物から謎のウィルスが発見され、それが全世界に広まると。ゲームや映画の「バイオ」では、人が造ったウイルスであり、人間の悪意がそこに存在しているわけで、今回は自然発生(?)ウィルスなので、その点が大きく違っていた。そして世界がゾンビに満ちて久しい世となり、舞台はクロアチアに移る。そこで暮らす人々はゾンビに怯えながらも何とか生きていて、その村(?)には、記憶を失ったリサ・マーチンという女性がいると。で、どうやらゾンビに襲われてもゾンビ化しなかった少女がシシリアの南にあるなんとかって島にいるという情報がもたらされ、村の医師であるダンが、その少女がワクチンを作るカギだ、ということで、イタリア北部(?)のUS-AIR FORCEの基地に行けば飛行機でそのなんとか島に行ける、自分はUS国籍だからなんとかなるだろ、というわけで、有志を募って遠征に出る。で、残されたリサも、とある事件が起こってそれを追う、そして徐々に自分の過去を取り戻す――的な感じの流れである。
 ちなみに、上演時間は、第1幕がちょうど1時間、休憩が20分、第2幕が1時間20分ほど、であった。12時開演の回だったが、15時前には終わったので、まあ、普通かな、いやちょっと短いか。
 まあ、わたしとしては十分楽しめたわけで、見どころ・聴きどころはやっぱりちえちゃんの歌とダンスであろう。そういう意味では、ちえちゃんファンじゃない人が観て楽しめるのかどうかは、実際よくわからない。まあ、わたしの見る限り、今日来場していたお客さんは、わたしを含め10割方はちえちゃんファンだと思うので、その点では興行として問題なしだろうと思う。
 ただ、作品クオリティとしては、厳しく言うと、並、であろうと思う。別に感動するわけではないし、超面白い!! というお話でもない。歌自体も、ちえちゃんの声は素晴らしいけれど、曲も詩も、それほどグッとくるものはなかったというのが正直な感想だ。音響も、ACTシアターでの観劇はわたしはかなり久しぶりだが、若干音が割れ気味のような気もしたので、あまり素晴らしいとは言えなかった。ちなみに、音楽は生オケでした。背後にバンドがちゃんといて演奏してくれていました。
 なので、極論すれば、ちえちゃんの、ちえちゃんによる、ちえちゃんファンのための公演であろうか。ま、わたしはまさしくそのちえちゃんファンなので、特に文句はありません。つーかむしろ、きっちりとちえちゃんの歌を聞かせてくれてありがとう、である。今回は明確に女性の役だったので、発声も変わってくるのかと想像していたが、いつもの野太い(?)声ではないけど明らかにちえちゃんヴォイスで、なんかナチュラルなちえちゃんの声、のように感じました。なので、わたしとしては大変満足です。
 本音を言うと、ちえちゃんには名作といわれるようなミュージカルに、主演じゃなくていいのできっちり出演し、その実力を見せつけてほしいと思う。たとえば、「レ・ミゼラブル」のエポニーヌとかね。ちえちゃんが「On my Own」を歌ったら超シビレると思うんだけど、もはやちえちゃんクラスは主演じゃないとダメなんだろうな……。キャラも合わないかなあ……イケると思うんだけどな……。まあ、宝塚OGのみなさんは様々なミュージカルに出演して活躍しているので、ちえちゃんの今後についても全く心配していないけれど、いっそ劇団 新感線の『五右衛門ロック』とか『薔薇とサムライ』みたいなのにも出てほしいですな。 天海祐希先輩のように、大いに活躍していただきたいと心から願っております。

 というわけで、結論。
 ミュージカル『バイオハザード―ヴォイス・オブ・ガイア―』は、実は若干不安だったのだが、観てみたら十分楽しめるものであった。事前「バイオ」知識不要である。だが、まあ、ちえちゃんファンにとっては歌もダンスも見どころ・聴きどころいっぱいであるのは間違いないけれど、そうでない人が観て面白いかどうかは、わたしには分からない。なので、ちえちゃんファンなら迷わずGO!だし、そうでない人は、ま、最初から行こうとは思わないだろうからどうでもいいか。ちえちゃんファンとして、注文を付けるとしたら、今後は名曲・名作と言われるような作品に出てほしいと思います。 歌でグッとくるような、なんかいい作品ないすかね……。新感線にも出てほしいなあ……ま、今後もずっと応援し続けるのは間違いないと思います。そして今後の活躍を心から楽しみにしております。以上。

↓ 最新作はもう「7」すね。PS4買うってのもアリだな……なんか久々にやってみたい気分す。
 

 しつこいと言われようと何度でも繰り返し言うが、わたしは宝塚歌劇を愛しており、中でも星組がイチオシで、2015年、LEGENDと呼ばれる柚希礼音さん(通称:ちえちゃん)の最後の公演は、ムラと東京の2回観て、あろうことか、東京ではショー『Dear DIAMOND!!』の、とある場面でうっかり泣いてしまった残念なおっさんである。
 いや、あの時は、もうこれで本当にちえちゃんの歌をこの大劇場では聞くことができないんだ、ということが実感としてわたし心を捉えてしまい、なんだかとにかく淋しくて淋しくて、おまけにわたし自身もちょっとした人生の岐路にあったため、 もう涙が止まらなかったのである。まったくもってお恥ずかしい限りだ。
 最後の退団公演は、ミュージカルプレイとレビューショーのいわゆる2本立てだったのだが、ミュージカルのほうも少し退団を意識した台詞や演出があって、ラストで「では……行ってきます!!」と旅立つ主人公の姿には、誰もがちえちゃん本人を重ね合わせ、ジーンと来たはずだ。わたしも大変胸が熱くなったのだが、この時点では、新たな人生を歩もうとするちえちゃんのカッコイイ姿に、心からの祝福をこめた万雷の拍手をもって、わたしはむしろ、笑顔で旅立ちを見送ることが出来た、のだが、後半のショーではもう号泣である。
 それは何故か。わたしが思うに、ショーの歌の歌詞と演出が、恐ろしく状況にマッチしているというか、ちえちゃんの心がそのまま投影されているかのような構成であり、 もはやわたしは人目をはばからず、おいおい涙を流すに至ってしまったわけで、あのショーのことは、恐らく生涯忘れまい、という気すらしている。えーと、決して大げさに言ってはいません。結構マジです。

 で。その、わたしにとって忘れられないショー『Dear DIAMOND!!』であるが、先日WOWOWで放送があった。しかも、である。なんとちえちゃん本人と、お相手役の夢咲ねねちゃんこと赤根那奈ちゃん(通称:ねねちゃん)のお二人による、副音声解説付きである。これは超必見だぜ!! と録画し、今日の土曜日にさっそく観てみた。結果、わたしはまたしても、TVを前に涙を流す醜態をさらしたわけである。ま、誰もいない一人の部屋なので、別にさらしていないけれど、二人がこのときどんな気持ちだったのかを本人の声で語ってくれるという、極めて贅沢な番組であり、まったくもってWOWOWは分かってる野郎だぜ、と、わたしのWOWOW愛はますます高まるばかりだ。

 ↑これはその退団公演の宝塚歌劇公式動画です。

 もちろん、退団後のちえちゃんは現在も精力的に活動しており、わたしも退団後初舞台やコンサートなど、きちんと通って、その、今の柚希礼音というアーティストを今でも応援しているわけだが、相手役のねねちゃんは、まだ退団後の舞台は見られないでいる。チケット取れねえんだもん……『1789』は見たかったのだが……。
 しかし、改めて退団後のねねちゃんを見かけると 、やっぱり飛び切り可愛くて、現在のナチュラルなメイクで見てもとても美人でかわいい女優であることは間違いない。そしてこれも、何度もこのBlogでも書いているが、わたしは声フェチでもあって、ねねちゃん、いや、今後は那奈ちゃんというべきかも知れないが、彼女の声がとても好きだ。特に、笑い声が大変可愛らしい。そして今回、改めて、ちえちゃんと当時のねねちゃんは素晴らしいTOPコンビだったんだなあ、という事が良く分かった。
 何しろ、二人は今でも非常に仲がいい。二人の会話は、まさしく最高の戦友であり、お互いを理解しあう最高のパートナーとしての本音トークであろうと思う。わたしは、二人が現役ジェンヌのときは、ずっとちえちゃんばっかり観ていたのだが、最近はねねちゃんこと那奈ちゃんも大変気になる存在である。大変失礼ながら、こんなに可愛かったっけ、とすら思えるほど、今の那奈ちゃんは生き生きとしてとても可愛いと思う。
 今回、二人は、退団公演となった『Dear DIAMOND!!』を観ながら、いろいろなことを話してくれた。
 「ああ、ここ好きだったな」「ここ最高ですよね。このときはもう泣きそうでした」「いやあ、ここは踊ったあとすぐ歌でしょ、心折れそうになったよ」とか、ほほえましくもあり、観客には分からない苦労だとか、その本音を語ってくれていて、ファンとしては実に面白い番組だったと思う。
 そしてTVで観ると、劇場で観るよりも、なんだかあっという間に感じてしまうもんだな、という発見があった。あれっ!? こんなに短かったっけ? みたいなことを今回感じたのも、ちょっと意外に思った。
 しかし、ちえちゃんは本当に2番手の紅ゆずるさん(通称:紅子)が大好きというか、仲がいいんだなあ、というのも随所で感じられる。紅子が出てくると、ちえちゃんは嬉しそうに、「さあ、紅さんちのゆずるちゃんが登場ですよ!!」とか、「お、ゆずるちゃん、カッコイイねぇ~」とか、いちいちツッコミを入れたりして、ちょっと楽しい。また、今現在は宙組に転校してしまった真風涼帆さん(通称:ゆりかちゃん)にも、「ああ、もうこの二人(紅子&ゆりか)が並ぶことはないんだなあ……」としんみりつぶやいてみたり、先日の公演で退団した、ちえちゃんと同期の十輝いりすさん(通称:まさこさん)に対しても、いろいろ突っ込んだり、「まさこも退団だもんねぇ……」とねぎらうような声をかけたり(番組収録は3月だったらしいのでまだ退団前)、一緒に戦ったみんなへの声がけも、ファンとしては必見だと思う。もちろん、那奈ちゃんもいろいろなことを話してくれていて、番組終了後はちえちゃんと那奈ちゃん二人のちょっとした対談があるのだが、そこでは那奈ちゃんはちょっと泣いてしまうような場面もあった。そして、わたしはその時のちえちゃんの言葉が、今回一番グッと来た。
 「泣くやんか~~!! そうやねん、(ねねが泣くときは)泣く5秒前から分かるもん!!」
 だそうで、共に濃密な6年間を、一番近くで過ごしてきた二人は、もう完全に夫婦じゃん!! と言わざるを得ないような関係で、大変ほほえましく、またキラキラして見えました。「お前が泣きそうになる時はさ、5秒前からわかるんだよね。何年一緒にいると思ってんだよ」これ、相当なイケセリフだと思います。
 ちなみに、那奈ちゃんが名前を変えたのは、どうやら、これまでの「夢咲ねね」の生き様は宝物であり、これからの人生を「上書き保存したくない」と思ったためで、要するにこれからの人生は赤根那奈として、「名前をつけて別名保存したい」からだそうだ。そして今後の夢は、いつかまた、ちえちゃんと競演したいということで、それを言うところで泣いてしまったわけだけど、もうホントにこの娘は可愛いな!! とわたしも泣きそうになりました。
 あと、那奈ちゃんが大変可愛かったのは、退団後の舞台で、初めて男優との芝居を経験したときに、腕をガッと掴まれるシーンで、その掴む力の強さに、あ、やっぱり男は違うんだ、と思い、そして心の中で、
 (あーーん……ちえさん帰ってきてぇ……)
 と思ったそうです。もう何なんだこの可愛らしさは。最高ですね。やっぱり、ちえちゃんもまた、ねねちゃんあってこそ、だったんだなあ、という事が良く分かりました。今後、わたしとしては赤根那奈さんも全力で応援したいと思います。

 というわけで、結論。
 WOWOWは、ホントにわたしにとっては、よく分かっている奴であり、今回の 宝塚への招待『Dear DIAMOND!!』 柚希礼音&赤根那奈 副音声解説付きVerも、最高に楽しませていただいた。これは永久保存版として、今後も何度も繰り返し観ると思います。ちえちゃんファン必見かと存じます。以上。

↓ ヅカ友にもらったのでもっています、が、やはり今回の副音声は非常に素晴らしかったと思います。

 

 以前も書いた通り、恐らくは誰もがその存在を知っている「宝塚歌劇」というものは、そのネームバリューの割には、その詳細についてはあまり一般的には知られていない部分がたくさんあると思う。例えば、宝塚市にある「宝塚大劇場」と日比谷にある「東京宝塚劇場」だけで公演を行っているわけではなく、他の劇場でも精力的に公演を行っているのだが、ご存知だろうか? その中には「全国ツアー」と呼ばれる公演というものがあり、その名の通り、日本各地の劇場を1日とか2日の公演で回るもので、我が地元の市川文化会館も、その全国ツアーがやってくる定番劇場のひとつとなっている。
 市川は、東京から1時間かからないぐらいの程近い場所にあり、年に1回か2回は必ず「全国ツアー」がやってくるのだが、わたしも地元民として、ああ、今度来るんだ、と思ってもチケットを取るのが非常に難しく、一度も地元で観たことはなかった。 が、今回、わたしのヅカ友の美しいお姉さまから、「チケット余っちゃったんだけど、どうかしら?」というお誘いがあり、おっと、市川ならオレ、地元なんで、チャリでいけるっす。買わせていただくっす。というわけで、なんの努力もせず、チケットを入手したわけである。それが、昨日の夜観てきた月組全国ツアー公演、『激情~ホセとカルメン/Apasionado!! III』である。
gekijoh
 ↑動画を探したのだが、ないっすなあ……というわけでポスター画像はこんな感じです。
 さて。今回は、わたし的には雪組に次いであまり縁のない月組である。月組は、現在TOPスターである龍 真咲さん(通称:まさお)が次の大劇場公演をもって退団することを発表しており、そのまさおちゃんは現在、ソロコンサート公演を梅田芸術劇場で行っているので(先月まで赤坂ACTシアター)、今回の全国ツアーには参加していない。そして今回の全国ツアーの主役を演じる珠城りょうさん(通称:たまきち)が、次の月組TOPスターに就任することも、既に宝塚歌劇団から発表されている。なので、事実上のTOPお披露目公演と言っていいだろう。そういう意味では、月組ファンの皆さんとしては、まさおちゃんのコンサートも、たまきちの全国ツアーも両方行かないと!! と嬉しい悲鳴であるのではなかろうか。
 しかし、星組を愛するわたしとしては、たまきちくんは94期生と非常に若く、確か、お相手の娘役月組TOPの愛希れいかちゃん(通称:ちゃぴちゃん)が95期生だから、これほど近い期のTOPコンビって珍しいのではないかなーと漠然と思う次第である。なにしろ、我が星組は、TOPスター北翔海莉さん(通称みっちゃん)が84期、娘TOPの妃海風ちゃん(通称:ふうちゃん)が95期と、歳の差カップルである。ちょっと気になったので、一覧にしてまとめてみよう。 
TOPスター 娘役TOP
星組 北翔海莉さん(84期) 妃海風ちゃん(95期)
花組 明日海りおさん(89期) 花乃まりあちゃん(96期)
宙組 朝夏まなとさん(88期) 実咲凛音ちゃん(95期)
月組 龍 真咲さん(87期)
→珠城りょうさん(94期)
愛希れいかちゃん(95期)
雪組 早霧せいなさん(87期)咲妃みゆちゃん(96期)
 とまあこんな感じなので、たまきちくんの若さはかなり目立つ存在である。わたしは月組公演に関しては、ここ数公演はずっと観ているが、毎回必ず観ているわけではないので、たまきちくんについても、あまり以前の活躍ぶりを意識していなかったので、今回のTOP指名で、へえ、それはちょっとチェックしないといけないなと思っていた。なので、今回の主役を張る全国ツアーは大変楽しみにしていたのである。
 しかし改めてまとめてみると、現在のTOPの中では、現・花組のみりおちゃんが最古参TOPスターか……はーーー時が過ぎたのう……かつて月組でまさきちゃんとともに、切磋琢磨していた二人だが、まさきちゃんが退団して、みりおちゃんが最古参TOPとは……。そして94期のたまきちくんがTOPになるということは、わたしが愛してやまない星組の礼 真琴ちゃん(95期)も、TOPになれる日が近づいているかもしれないっすな。その日が来ることを楽しみに待っていよう。
 
 で。今回の公演である。結論から言えば、かなり良かった。たまきちくん、若干ガタイが良い系の男役としては比較的王道といって良いのではないかと思う。歌もダンスも、いいじゃないですか。「カルメン」だけに、フラメンコがダンスの基本になるわけですが、かなり良いですね。これなら安心ですな、と上から目線で思うわたしは月組ファンのお姉さまたちに殺されるのは必至だが、ともかく非常に良かったと思う。しかし本当に若さあふれてますね。もう少し貫禄と、なんというか色気のあるエモーショナルな芝居? が身に付いてくればもう完璧だと思う。
 そんな風にわたしが偉そうに言うのはひとつだけ理由がありまして。
 実はこの、『激情~ホセとカルメン』という作品は、2回目の再演で、初演が1999年の宙組で、このときのTOPスターが姿月あさとさん&花總まりさん。この公演はわたしは観ていない。で、1回目の再演が、わが星組の柚希礼音さん&夢咲ねねちゃんのLEGENDコンビで、わたしはこの公演は観た。先週も書いたとおり、わたしは柚希礼音さん、通称ちえちゃんが大好きだということもあるのは間違いないのだが、この『激情』のちえちゃんがスーパー・ウルトラ・カッコイイんすよね。そしてねねちゃんの芝居も本当に素晴らしい大傑作だとわたしは思っているのだが、特に、もう怒鳴ってんじゃね? というぐらいの「ジェラシー」の熱唱シーンは失神モノである。比較するのは、たまきちくんに対して大変失礼であることは承知しているが、やっぱりちえちゃんの超絶なカッコよさが脳に鮮明に焼き付いているので、今回偉そうなことを申し上げた次第です。サーセン。でも、ほんと、たまきちくんも大変よかったと思います。ちょっと今後は月組も応援していきたい所存である。そういえば、ちえちゃんVerのときに星組生として出演していた早乙女わかばちゃんは、おととし月組に異動になって、今回も出ているので、唯一の前回との連続出演キャストかな、ひょっとして? 彼女も大変可愛いです。
 お話の方は、ビゼーのオペラや、映画にも何度もなっているProsper Merimeeの小説『カルメン』が原作である。これは、月組の前回の大劇場公演『舞音』とちょっと話が似ている。ともに、いわゆるファム・ファタールと出会ってしまった男の破滅の物語だ。なので、主役はある意味、そのファム・ファタールを演じる娘役とも言える。文学史上非常に有名なファム・ファタールとして名高いマノンとカルメンの二人をを演じたちゃぴちゃん。彼女は娘役としては非常に背が高いなーと思っていたら、どうも一度、男役をやっていたこともあるそうですね。へえ。なるほど。しかしやはり、非常にスタイルが良く、顔も小さく、非常に別嬪さんである。とてもいいですな。
 というわけで、毎度お馴染みの、今回のイケ台詞の発表です。
 ※イケ台詞=わたしが「かーっ!! カッコええ!!」と思った台詞のこと。
 「あたいは……あんたに惚れたわ!!」(そしてブチューーとキス)
 今回は、初めて娘役からのイケ台詞ですが、カルメンのこの台詞が、今回わたし的に一番グッときました。あたい……いいすね、あたい……現実世界では、まだわたしは、「あたい」という一人称を使う女子に出会ったことがないが、出会ったら100%惚れると思います。オレもお前に惚れたぜ!!
 最後に、自分用備忘録。初めての全国ツアーは大変楽しめた。ショーでの手拍子なんかは、大劇場公演より盛り上がってたのでは? と思うぐらい会場ノリノリであった。そして噂で聞いてた「5段しかない大階段」も初めて観た。いいすね、アレも。チャリで行ける場所でヅカ鑑賞というのも大変有り難しである。車は置けないかなと思ってたのに、余裕で駐車場に置けるようだったので、次は車で行こっと。駅から微妙に遠いので、車で行けばお姉さまたちを駅まで送れるしな。

 というわけで、結論。
 月組全国ツアー『激情~ホセとカルメン』はわたしとしては思わずちえちゃんVerと比べてしまったのだが、お許しいただきたい。しかしそれでも、たまきちの次期TOPとしての熱演は非常によかったと思います。カッコイイのは間違いナシです。ちゃぴちゃんもわたしとしては大変気に入りました。もちろん、ねねちゃんVerも素晴らしかったですけどね。ねねちゃんVerの方がもっと悪女っぽかったかな。久しぶりにまたBlu-rayでちえちゃんVerも観てみたくなりました。お話的に分かりやすいし、ヅカ初心者にもおすすめっすね。以上。

↓映画も数多くあるけれど、基本はオペラですね。 
ジョルジュ・ビゼー:歌劇《カルメン》[Blu-ray Disc]
クリスティーネ・ライス
OPUS ARTE
2016-03-30

↓ そして原作はこちらっす。大学2年か3年の頃に読んだ。わたしも持ってる岩波文庫版は非常に読みにくい。
カルメン (岩波文庫 赤 534-3)
プロスペル・メリメ
岩波書店
1960-12-05

 今日の日中は気温が20℃を超えるでしょう、という予報を聞いたので、暑がりのわたしはかなり薄着で外出したところ、若干ヒンヤリな気候で、おまけに降ってんだか降ってないんだかというような微雨模様で実に半端なお天気であったが、わたしは今日は非常に楽しみにしていたコンサートのために、東京国際フォーラムへ出かけてきたわけであります。 ↓コレです。
P_20160403_105815
 え? なんのこっちゃって!?  ちょっとちょっと、困りますね、分からないなんて。
 『REON JACK』と言えば、わたしの愛する柚希礼音さんのコンサートに決まってんだろうが!!
 と、友人に言ってみたところ、いや、そりゃ分からんわ普通。とごくあっさりスルーされたので、まあ、普通の人は知らんでしょう。わたしが2010年からすっかり宝塚歌劇にはまっており、中でも、去年退団してしまった柚希礼音さん、通称ちえちゃんにぞっこんLOVEだったことは散々ここでも書いたが、そのちえちゃんのコンサートとなれば、当然わたしも駆けつけるわけである。

 ただ、このコンサート、既に大阪では終了し、いよいよ東京に来てくれたわけだが、既に大阪10公演、東京も昨日までに9公演終わっている。さらには、今日含めて9公演あるわけで、合計で、えーと、28公演か。こりゃあ、いくらLEGENDと言われたちえちゃんでも、相当キツイはずだ。
 キツイ、というのは、もちろんちえちゃんの体力・コンディション面もある。当然だよね。普通のコンサートは、全国ツアーならまだ分かるけど、2都市でこれだけやるのは、いわゆる歌手の方ではまずないことだろうと思う。まあ、ちえちゃんは星組TOPスタートして、1演目もっと回数をこなしていたのだから、体力面は実際何とかなるだろう。
 しかし、動員面はどうなのか。まったく大きなお世話だが、ちえちゃん単独のライブで、全28公演満席にするのは相当キツイのではなかろうか。――と、そんな心配を持って今日は開場入りしたのだが、ぱっと見では、どうやらわたしの心配は杞憂だったようで、ほぼ満席だったとは思う。しかし、平日とか大丈夫だったのかなあ、などと、要らぬ心配もしたくなる。当日券も販売しているようだったので、若干心配である。ちなみに調べてみたところ、大阪会場の「梅田芸術劇場」のキャパは1905席、東京会場の「東京国際フォーラムHALL C」は1502席だそうだ。つまり・・・1905×10+1502×18=46086ということになる。ま、ドーム1回分ぐらいか。すげえなあ。
 ところで、本公演は、開演前のアナウンスによると、アミューズとTBSとWOWOWが製作だか協賛だかしているらしい。現在ちえちゃんはアミューズに所属するアーティストなので、バックアップは万全なのだろうと思うが、WOWOWが出資者に入っているということは、きっと、そのうちWOWOWで放送があるんでしょうな。そういえば、WOWOWの宝塚情報番組「宝塚プルミエール」も、今月4月の放送からちえちゃんがナレーションを担当するそうだ。そちらもわたしとしては毎月楽しみにしたい。
 
 で。公演はどうだったかというと、まあ、下の動画の通り、歌も抜群だし、ダンスも、いつも通り、というよりいつも以上に、今回は女子として男性とのデュエットダンスもあり、特に、前半のペア・タンゴは非常にカッコ良かった。

 わたしは、もうちえちゃんが大好きなので、退団後の元気なちえちゃんが見られることはとても嬉しいし、非常に満足である。満足であるのだが、どうしてもやはり、わたしとしては「若干物足りない」と苦言を呈せざるをえない。わたしが何が不満かというと、歌が少ないのだ。コンサートなのに。そしてMCタイムが凄く長い。今回は、助っ人(?)として、ちえちゃんと同時期に同じ星組から退団した音花ゆりさん、鶴美舞夕さん、そして元・宙組の娘役TOPの陽月華さん、通称うめちゃんの3人が参加してくれているのだが、ここにちえちゃんを加えた4人のトークが、恐らく全編30分以上ある。ちなみに、公演自体はトータル120分だったのだが……歌が少ないんだよなあ……その点がわたしとしては非常に残念だった。一応解説しておくと、ちえちゃんが85期で星組一筋、うめちゃんは86期で、最初に配属されたのが星組で、新人時代のちえちゃんと一緒に頑張っていて、その後宙組に異動し、TOP娘役となった方。そしてゆりちゃんは、87期で星組一筋の娘役。歌が超うまい方で、相武紗季さんの実のお姉さんとしても有名ですね。そしてまゆうちゃんも87期で星組一筋で、この人は男役ですな。こんな助っ人3人なので、ちえちゃんとは大変仲良しで、確かにトークは面白かったし、ファンとしては満足なのです、が……やっぱりもうちょっと、ちえちゃんの歌が聞きたかった、というのがわたしの本音である。あ、ちえちゃんが助っ人3人について直接話している動画があったので、貼っておきます。2分過ぎから助っ人3人について語ってます。

 なお、今回の公演は、演目が2種類あって、Aパターンが「宝塚オリジナル作品」の歌を、Bパターンが「海外ミュージカル作品」の歌を歌ってくれるという構成になっていた。今日は、Aパターンで、わたしとしてはものすごく悩んでAパターンの日のチケットを取ったわけですが、「宝塚オリジナル作品」から歌ってくれたのは、以下の3曲だけであった(と思う)。
 『大王四神記』より「蒼穹の彼方」:わたしが大好きな歌で大興奮。車でもう200回ぐらいは聞いたなあ。ちえちゃんのTOPお披露目公演で、わたしがヅカファンになる直前の公演。WOWOWで鑑賞済み。
 『LOST GLORY』より「Who Knows」:カッコイイ歌。轟理事との夢の競演として、大変良かった。主役は轟理事だったけど、悪役のちえちゃんが超カッコ良く、実においしい役でしたね。
 『オーシャンズ11』より「愛した日々に偽りはない」:これも好きな歌。公演も当然観た。この歌は車で350回は聞いている。蘭寿さんVerも良かったけど、わたしはちえちゃん派っす。 
 ああ、もっと歌って欲しかったなーーーーー……とわたしのようなヅカ歴6年の駆け出しが言うんだから、筋金入りのお姉さまたちはどう思ったのだろう? 今日の客層は、かなり年齢層高めだったっす。
 わたしが心配というか、もっと歌とダンス主体であって欲しかったと主張するのは、まったく余計なお世話だとは思うけれど、今回の構成では、宝塚TOPスターとしての柚希礼音を知らない人が観て、楽しめたのかなあ? という点が不安だからである。元々のファンにとっては、トークは楽しいし面白いからいいのだけれど、アーティストとして、歌とダンスだけで、COOLに決めてくれても良かったのではないかと思う。それが出来るのが柚希礼音というアーティストだとわたしは信じたい。全然知らない人が観ても、「なにこの人カッコイイ!!!」と思わせることが出来るはずのちえちゃん。次は、スーパークールな、誰がどう観てもカッコイイ柚希礼音さんと会えるのを楽しみにしております。ま、素のちえちゃんは、以前も書いたとおり、スーパーゆっくり・おっとりさんの天然系なので、話し方がなんだかドラえもんのようで、そのギャップも可愛いいんすけどね。
 あとですね、最後に、自慢していいっすか? わたし、今回は3階席と非常に遠かったんすけど、予想通り、ちえちゃんの客席練り歩きがあって、またもハイタッチ出来ました!! 武道館に続いて2回目のハイタッチ。今回は手袋してたけど、まあ、ほんと華奢な女子ですよ。これからも応援します!!

 というわけで、結論。
 とりあえず、ちえちゃん大好きなわたしは大満足です。が、一見さんにはきついかも、という気はした。次のちえちゃんの公演は、なんとあの『バイオハザード』のまさかのミュージカル。チッ……行くしかねえな……いや、サーセン、行かせていただきます!! 9月末から赤坂ACTシアターです。楽しみです!! 以上。

↓ バッチリ予習していったのに……わたしの車はずーーーっとこの4枚組CDが流れてます。

 8/23付けの記事で書いたとおり、2010年1月の初観劇以来、わたしはすっかり宝塚歌劇にはまっている。そして、その初宝塚のときに観た、当時のTOPスターである柚希礼音さん(愛称:ちえちゃん)に完璧Fall in Love、以降、ほぼ全公演を観に行ったし、お茶会という名のファンミーティングも行ったし、武道館コンサートも行ったりした。そして今年2月の退団公演は、念願のムラ観劇(※宝塚市の宝塚大劇場へ観に行くこと)も果たし、東京公演も当然観に行った。あまつさえ、あろうことか劇場でマジ泣きしてしまうという醜い姿もさらしてしまったキモ男である。なんかさ……ほんとうにちえちゃん退団なんだ……もう会えないんだ……と思ったら、急に猛烈にさみしくなって、泣けてしまったんだよね……。なんなのオレ。まったくもって、われながら気持ち悪い。ほんとサーセン。

 そんなわたしの愛するちえちゃんは宝塚を卒業してしまったのだが、現状既にLEGENDと呼ばれており、TOP of the TOPであったちえちゃんが、再び我々の前に帰ってきてくれるというニュースが発表されたのは、確か5月か6月あたりだっただろうか? なんと、ブロードウェーミュージカルに挑戦することが発表されたのである。
 もともと、ちえちゃんは、宝塚スターとしてはちょっと珍しい経歴の持ち主である。普通のスターは、元々宝塚のファンで、好きだから自分も挑戦したい、という動機で宝塚音楽学校の入試に挑む場合が多いと思う。が、ちえちゃんは、その宝塚ファン時代がないのだ。どういうことかというと、元々バレエをずっとやっていた彼女は、高校生になって身長が170cmを超えるぐらいに成長してしまい、バレエダンサーとして日本ではちょっと難しい体になってしまったのだ。 わたしはバレエに関してまったく無知なので良く分からないが、確かに女子のバレエダンサーは華奢で、そう背が高いというイメージはない。そういうものなのかどうなのか、実際のところわたしは分かっていないが、とにかく、高校生当時のちえちゃんは悩んだそうだ。どうすべか、と。その時のちえちゃんは、アメリカにバレエ留学したい!! と考えていたらしい。が、知り合いに、こういうのがあるよ、と提示されたのが宝塚だったそうで、じゃあ、挑戦してみようと試験に挑み、無事に第85期生として入学するに至ったのだそうだ。
 なので、 ちえちゃんは宝塚というものを入学してから勉強・稽古・訓練によって学んで行き、TOPに就任してからもずっと自信がなく、それでも不断の努力によって、宝塚の歴史に残る伝説のTOPスターとなったわけである。ちえちゃんは、明らかに努力の人であり、ホント、尊敬できる人間だとわたしは思っている。
 そんなわたしの愛するちえちゃんが、ブロードウェーに挑戦すると聞いて、わたしが冷静でいられるわけがない。高校生のときにあこがれた、夢の舞台。そこに、ちえちゃんが立つ。なんというか、その真っ直ぐな思いと、おそらくはそこに至るまでにこれから始まる努力を思うと、いかん、また泣けてくるわ。当然わたしはチケットのプレオーダーから参戦し、無事に初日2日目のチケットを入手することができた。

 というわけで、今日、わたしが渋谷で観てきた『Prince fo Broadway』は、そんなちえちゃんの、宝塚退団後の初舞台であり、ちえちゃんの舞台人としての第2章開幕の作品である。その場にいられるだけでわたしは嬉しい。

 さて、ここから先はネタバレなので、これから観に行くから知りたくない! という方はここから先は自己責任でお願いしたい。

 ズバリ言うと、既に事前の情報でも分かっていたことだが、ちえちゃんの出番は結構少ない。出ずっぱり、では全然ない。また、この作品を真に楽しむには、かなりの数のミュージカル知識が必要だ。わたしのような、にわか野郎には、この作品の真髄までは理解できていない。詳しくは、公式Webサイトを見ていただいたほうが良いだろう。この作品は、ブロードウェイミュージカル界で最も偉大な功績を成し遂げた男、ハロルド・プリンスの手がけた作品を振り返るものと言えばいいのだろうか? 彼の作品の名シーンが次から次へと現れるもので、実際のところ、明確なストーリーはない、というか薄い。しかし演じる俳優たちが、「本物の」ブロードウェー役者であるので、当たり前だが歌はすさまじく上手く、それを聞くだけでも十分に価値があると思う。しかもスーパー・オールスター集合である。残念ながら、にわかのわたしが明確に知っている曲は『ウエストサイド物語』『キャバレー』『オペラ座の怪人』『エヴィータ』ぐらいなのだが、それでも、知っている曲を生で、しかも本物の歌声で聞ける機会はめったにないので、ちょっと感動ものであった。特に、『オペラ座の怪人』の曲を歌ってくれた二人は、本物のファントムとクリスティーヌ経験者である。知ってる曲だけに、鳥肌ものの素晴らしさだった。

 一方のちえちゃんは、明確なソロで歌ってくれるのは4曲かな? 記憶が間違ってたらサーセン。1幕冒頭近くの『くたばれヤンキース』で1曲ソロで歌うのだが、この時の衣装は超注目だ。以前の記事で書いている通り、わたしはちえちゃんを、あくまでずっと女子として愛しており、この時の衣装は、そんなわたしには失神しそうなぐらいセクシーであった。そして第2幕では3曲歌ってくれるが、そのうちの1曲は日本語の曲で、きっちりファンサービスもしてくれる。当然、バレエダンサーとしての、女性らしいしなやかで美しいダンスも披露してくれて、わたしはとても嬉しかった。とにかく、背中がこんなに華奢だったんだね、というか、肩甲骨周りの、明らかに鍛えられた美しい筋肉に、わたしはもう双眼鏡をずっと手放せず、完全に変態といわれても否定できないほどガン見してしまった。

 そんな作品なので、正直、ちえちゃんファン以外が観て面白かったのかどうか分からない。また、ちえちゃんファンであっても、出番が少ないとか、きっといろいろモノ申したい方も多いのではないかと思う。
 だが、少なくともわたしは、新たな道を歩むちえちゃん、今日のために、おそらくは相当な訓練と不断の努力を続けてきたであろう、美しき「女子」であるちえちゃんを今日、この目で観ることができて、これ以上の喜びはない。大満足です。

 なお、カーテンコールの際に、撮影していいですよという場内表示が出る。なので、皆いっせいにスマホを舞台に向けていた。わたしももちろん、撮ってみた。が、まったくろくな写真が撮れなかったのだが、前から2列目というすごい席が取れた、元同僚のMお姉さまから先ほどメールでこんな写真が送られてきた。
image1
 近っけぇーーー!! くそー!! いいなーこんな席で見られたなんて!! ちなみに今日は、前から3列目に蘭寿とむさんと、とよこさんこと紫央 涼さんも来場していたようだ。ようだ、というのは、わたしは後ろ姿しか見られず、お顔を拝見することができなかったのだが(場内がざわついて「蘭寿とむさんよ!!」という声が聞こえたので、マジか!? とそっちを見たときにはもう席に着こうとされていた)、元同僚のMお姉さまはばっちり目撃したとのことです。くっそう!!

 というわけで、結論。
 わたしは大満足です。しかし、もっと勉強していくべきだった。そうすればもっと楽しめたのだが……。まあ、今後もちえちゃんを応援していきたい所存です。

↓ ちえちゃんファンとしては、コイツは読まざるを得ないな……。

↑このページのトップヘ