というわけで、2年ぶりの台湾へ再び行ってきたわけだが、何をしに行ったか、もう聞かないでください。そうです。コイツを観に行ったのであります!!
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 これは台北の会場近くのMRT駅構内にズドーンと設置してあった広告ボードですが、要するにわたしの愛する宝塚歌劇団台湾公演を観に行ってきたのであります。
 今回の台湾旅行は、まあ、ズバリ言えばこれだけのためであり、もちろん台湾に行ったらわたし的お約束の、日本未公開の映画も観に行ったけれど、それは後で別に書くとして、まずは、この宝塚歌劇団台湾公演の話から始めねばなるまい。
 そもそも、宝塚歌劇の海外公演は、戦前から行われてきたもので、実に古い歴史を持っている。一番初めは1938年のヨーロッパ公演で、これは時代的にはナチスドイツ時代ですな。日独伊親善芸術使節団として、ドイツ・イタリア・ポーランドで実施されたそうだ。すごい、まさしく「歴史」だよね。その後、戦中は満州公演なんかもあって、戦後1発目はハワイ公演だったそうな。それから色々な公演を経て、ニューヨーク公演、ロンドン公演、香港公演、中国公演、ベルリン公演などが80年代終わりから2000年ごろまで行われたそうで、台湾では2013年と2015年に引き続き、3回目の公演となるそうだ。すげえなあ。わたしは2013年も2015年も、誘われたけど行かなかったんすよね……。
 そして、今回の台湾公演は、台北だけでなく、高雄でも行われるのだが、もちろん(?)、わたしが観に逝ったのは台北である。その台北での会場となるのが、観光スポットとしてもお馴染みの「中正紀念堂」と同じ敷地(?)内にある、「國家戯劇院」というところである。↓こんな立派な建物。
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 ↑これの全貌を撮影するのに、相当後ろまで下がらないといけないほど、デカいです。チケットを入手してくれた、現地子会社に勤務する台湾人のお方によると、演劇を上演するには台湾でナンバーワンの劇場だそうな。で、↓こんなバナーがズドーンとかかっていたり……
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 街中では、↓こんなバナーが設置されて、歓迎ムードなわけです。
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 街中には、宝塚歌劇台湾公演のラッピングバスも走っていたのだが、わたし、2回ぐらい見かけたのに、あっ!? いまのは!! と気づいても走り去ってしまって、撮影できなかったす。
 で。会場の國家戯劇院というところは、MRTという地下鉄(高架の路線もある)の電車の駅がくっついていて、大変アクセスは便利なところであった。帰りは激混みかなあ、と心配したけど、まったく大丈夫でした。現地の方々はタクシーに乗っちゃうから、かもしれないす。よく分からないけれど。道はかなり渋滞してたすね。ちなみに、MRTは超便利で、EASY-CARDというSUICA的なICカードがかなり発達していて、コンビニとかバスとかそこら中で使えるし。そしてわたしの泊まったホテルもMRTの駅のすぐ近くで、会場の駅まで乗り換えなしで大変楽ちんでありました。しかもMRTは料金も凄く安い。1日かなり使っても100NT$にはいかないし、まあ、3日の滞在なら200NT$チャージしておけば十分でしょうな。あまり関係ないけど、台湾の特徴的なところは、夜、結構遅い時間でも人出が多いんすよね。これは、現地の方に聞いたところ、家で食事をする習慣があまりないそうで(もちろん全然、ではない)、子供でも塾の帰りに普通に外食だそうです。今回の公演は、19時30分開始で終わったのは23時前ぐらいだったけど、治安も、とりあえず全然平気、でありました。
 <自分用メモ:EASY-CARDはづどうやら1NT$からでもチャージできるっぽい。余った硬貨は帰りに駅でチャージにブッ込むんだ! 有効期限も相当長いので次回使えるぞ! あと、羽田で中華電信のSIMが売ってた! ただし3Days(台湾の空港では300NT$なので1000円ほど)は扱っておらず、5Daysのみで1400円だった。高いか安いかは微妙だけど……データ容量制限なしだし、今回、18:15羽田発、現地20:55松山空港着の飛行機で入国したら松山空港の中華電信のブースはもう店じまいしてたので、買っといてよかったわ……海外に行くならSIMフリー端末は超便利ですよ!>
 さてと。
 肝心の公演についてだが……まあ、わたしは既に先月、日本青年館でまったく同じ公演を観ているので、もう内容についてはあまり触れません。わたしや、わたしのような日本からわざわざ観に行ったファンならば、当然楽しめたのは言うまでもなかろう。ちゃんと、紅子先輩&愛子&礼子のアレもありました(オール日本語&字幕つきだけど、アドリブにはもちろん対応できず)。
 しかし、わたしは「初めて宝塚歌劇を観る人」や、「現地台湾の宝塚ファン」は、果たして楽しめたのだろうか、と、正直なところちょっと心配になった。なにしろ、わたしは今回の公演を行った「星組」を一番応援しているけれど、そのわたしでも、現在の星組のパフォーマンス力が、宝塚歌劇の中でナンバーワンではない、と思っているし、また、物語的にも、初めて見る人が理解できるのか、若干心配だったからでもある。
 なのでまず、チケットを手配してくれた現地台湾人のお方(女性)に、終演後聞いてみたところ、内容的には台湾人にはお馴染み(と言っていた)のものなので、全く問題ナシであり、実に面白かった、とのことであった。逆に、「日本ではやっぱり、キャーとか声は出さないんですか?」と聞かれてしまった。そう、今回、後半のショー『Killer Rouge』では、相当キャーとかヒューとか、そういう観客の声が結構あって、確かにアレは日本ではないものであったので、ちょっと驚いたけど、おそらくその歓声を受ける演者側からすれば間違いなくうれしいことだと思うので、アレはアレで全く問題ないと思う。むしろ日本では拍手だけなので、お行儀が良すぎるようにも思う。なお、その彼女は日本語ペラペラで最初から問題ないけれど、本編は日本語での芝居&歌なので、一応舞台両サイドに字幕のモニターがあって、彼女曰く、あれがあれば日本語が出来なくても大丈夫だと思う、と言ってました。彼女とそのお友達の台湾人はかなり興奮してたので、楽しんでもらえたようだ。
 で、実は今回、日本人で現地に駐在している知人家族も観劇したのだが、彼らは日本人として「宝塚歌劇を知ってはいる、けど観たことはない」人間なので、「初めて宝塚歌劇を観る人」である。残念ながらその知人には終演後に会えなかったので、感想は聞けなかったのだが……楽しんでもらえたのだろうか……その点がかなり気がかりである。
 なんか、もっと歌の上手い、例えば雪組による公演の方がよかったんじゃねえかなあ……とか、若干心配だ。ズバリ言うと、演目の物語として、星組TOPスターである紅ゆずるさんの演じた役柄は、主役なのにかなり意味不明な言動をとるし、その芝居ぶりも、若干大げさというか……そして歌唱力もね……。笑わせるのではなくて、もっと王道な、ラブロマンス系・感動系の演目の方がよかったんじゃねえかなあ……という気もする。けれど、まあ、台湾公演なんだし、台湾のみなさんが楽しめたのならば、何の文句もなかろう、と一応納得することとした。なんつうか、会場は意外なところで笑い声が上がったり(しかもけっこう頻繁)、やっぱりお客さんのリアクションが結構違いますね。
 でもまあ、ホント、劇場に詰めかけた台湾のお客さんも楽しめたなら、もう何も言うことはないすね。観客の日本人率は、ちょっとどのくらいだったか分からないな……3割程度かしら? どうだろう。初日ということで、結構お偉いさん的なおじさんたち(日本人・台湾人両方)も多かったすね。
 しかしすげえなあ、宝塚は。台湾でも大人気なんですなあ……。
 そうだ、↓あと写真を2枚貼って終わりにしよう。
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 左の白いのが台湾版、右が日本版のプログラムの表紙です。現地価格で350NT$。他にもいろいろ「台湾限定商品」も売ってましたが、クリアフォルダ―だけ買っといたっす。仕事に思いっきり使って、ヅカ道黒帯をアピールいたしたく存じます!
 そしてこちらが↓ うわさの「ねんどろいど 紅ゆずる」。完成見本が展示してあったっす。
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 同行した(日本人の)ヅカ友のお姉さまは買うそうです。オレは……まあいいや……。

 というわけで、結論。
 宝塚歌劇団の3回目となる台湾公演をこの週末に観に行ってきたわけだが、わたしが感じたのは、ホントに宝塚はすげえなあ、というその人気であり、ファンの熱、である。観客の日本人率はちょっと分からなかったが、まあ、かなり多かったとは思う。自分もその一員なので、アレだけど、そういった強力なファンがベースにいて、さらには海外でも公演が成立しちゃうというのは、とてもすごいことだと思う。ただ、あまりにその熱が高いために、チケットを入手するのは困難なわけで、なかなか新規ファンの獲得には、劇団も苦労しているんだろうな、ということは想像に難くない。ホントは観に行きたいときに行けるといいんだけど、まあそれでは、空席も出てしまうだろうから、経営としてはリスクだろうし、うーん、まあ、観たいのに観られない!というプレミア感が、ブランド形成には絶対必要なんでしょうな。なんか、阪急電鉄に入社して、宝塚の劇団経営に参加してみたいす。ま、ともあれ、宝塚歌劇台湾公演は大変楽しめました。観客の反応を観る限り、現地の方々もとても楽しまれたようで、大変良かったと存じます。なんか結論としてまとまらないけど、以上。

↓ これっすね。やっぱ買うべき? ど、どうする、オレ!?