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 全くどうでもいいことなのだが、わたしは実のところ、今までに病院に行ったことがない。いや、それは極端な言い方なので正確に言うと、もちろん歯医者や健康診断とか、あるいは子供の頃の風疹だとか、そういう場合には当然病院へ行っているのだが、体調不良だとか、風邪とか、そんなもので病院へ行ったことがない、ということである。病院へ行くほどの怪我もしたことないし。
 ただ、そんな頑強なわたしでも、もはやアラフィフのおっさんなわけで、ここ10年ぐらいは、年に1回か2回程度は風邪を引くようになり、場合によっては熱が出てブッ倒れることもある。そんなわたしが、どうも昨日の朝、目が覚めたところで、のどに違和感があって、くそ、コイツはやっちまったかも、と思いながら出社して仕事をするうちに、のどはそれほど痛まない代わりに、今度はどんどんと鼻タレ状態になってきた。なので、昨日はどうも午後からは、鼻をすすることが多かったわけである。
 と、以上はいつも通りのどうでもいい前振りである。
 昨日わたしは、そんな若干の体調不良ながら、冷たい雨の中、日比谷の東京宝塚劇場へ推参し、愛する宝塚歌劇団の宙組公演『神々の土地~ロマノフたちの黄昏~/クラシカル・ビジュー』を観てきたわけである。今回の公演は、宙組TOPスター朝夏まなとさん(以下:まぁ様)の退団公演であり、わたしても非常に淋しく、これで見納めか……と冷たい雨&若干の体調不良&退団公演、というコンボによって猛烈にしょんぼりというか、淋しいなあ……という気分になったのであった。

 まぁ様は、以前も書いた通り、実はわたしは花組時代をほぼ見ておらず、宙組に異動になった1作目『銀河英雄伝説』(2012年)を観た時から、赤毛のジークでお馴染みのジークフリート・キルヒアイスを演じたまぁ様を気にするようになった。元々わたしはオタク野郎として長大な『銀英伝』を何度も読んだことがあたので、最初からジークに注目していたのだが、実に、まぁ様の演じるジーク振りが良かったのである。なので、観た翌日、チケットを取ってくれたわたしのヅカ師匠に、「いやあ、朝夏まなとさんという方が特に良かったすねえ!」と報告したところ、「あら、さすがお目が高いわね、まぁくんは今後確実に宙組を引っ張る人材よ。今から応援するのはとてもいいことだわ」とほめられたのをよく覚えている。以降、たぶんわたしは宙組の大劇場公演はずベて観ているはずだ。そして、当時、わたしが一番応援している星組から宙組に異動になってTOPに君臨していた凰稀かなめさん(雪→星→宙へ移動を経験したお方)よりも、実はまぁ様をずっと見つめてきたのである。
 そのまぁ様は、2015年に晴れてTOPスターに登りつめ、「宙組の太陽」として組をまとめてきたわけだが、いよいよ今回退団・卒業を決心されたわけで、わたしとしてはその最後の雄姿を見届ける義務があろう、というわけで、昨日はいろんな想いを抱きながら劇場へ向かい、舞台を見つめてきたのである。はあ……やっぱり……ホントに淋しいすね……。。。くすんくすんしていたのは、悲しかったことと鼻タレ状態だったことの両方です(以上、前振りの回収完了)。
 しかし、物語は退団公演という雰囲気はあまりなく、実にまっとうなストレートプレイとでもいった方がよさそうな作品で、歌も最小限だったし、正直に言うと、もうチョイ華やかさとか、歌と、それからまぁ様最大の持ち味とわたしが考えているダンスを見せてもらいたかったような気も、若干している。これは今年の雪組の『幕末太陽伝』でも感じたことだが、なんか……うーん、もうチョイ、サヨナラ感があってほしかったような……何しろ、わたしは去年の今頃観た、星組の当時のTOPスター北翔海莉さん(以下:みっちゃん)の退団公演『桜華に舞え』で激泣きしたわけで、あの内容は、明確に、想いを次世代へ託す、というものだったので、そこにみっちゃんの気持ちを重ね、そしてその想いを継ぐ現在の星組TOPスター紅ゆずるさん(以下:紅子先輩)の、「おはんが伝えたかった”義”と”真心”、おいが預かった――ッ!」という絶叫に、ウルトラ激泣きしたわけである。
 ただ、そういうスペシャル感は薄いものの、作品としては実に面白かったし、各キャストの演技も素晴らしかったと、その点では絶賛したいと思う。なにしろ、日本では若干マイナーな、ロシアのロマノフ王朝没落のお話である。わたしも、皇帝ニコライ2世や、”怪僧”と呼ばれるラスプーチン、あるいは皇女アナスタシアとか、そういった有名な人物や、最後はロシア革命によって皇帝一家全員虐殺されるという事実は知ってはいても、ラスプーチンを暗殺した男ドミトリー大公なる人物のことは知らなかった。今回、TOPスターまぁ様が演じたのが、まさしくこのドミトリー大公である。そして、2番手スターで次期TOP就任が決まっている真風涼帆さん(以下:ゆりかちゃん)が演じたフェリックスもまた、実在の人物で、ラスプーチン暗殺チームの一員であることも、帰ってきて調べて初めて知った(なお、フェリックスは本作ではNYに亡命したとなっていたが、本当はパリみたいすね)。そう、登場人物はどうやらことごとく実在の人物のようだ。
 しかしもちろん物語はフィクションであろう。本作では、”怪僧”ラスプーチンによるある種のマインドコントロールによってロマノフ王朝は政治的堕落に至り、崩壊するという物語になっていた。そして問題はラスプーチンなのだが、演じた愛月ひかるさん(以下:あいちゃん)の演技は抜群で、圧倒的な存在感であったように思う。彼の本作での目論見は、要するに虐げられてきた農民として、貴族社会をぶっ壊してやる、その際自分も死んだってかまわない、的な破滅的なもので、実に見応えはあった。なので、芝居としては面白かったけれど、サヨナラ感がなあ……全くないんだよなあ……。宝塚髄一の美人、と呼ばれる怜美うららさん(以下:うららちゃん)も今回で退団なのだが、うららちゃんの芝居やルックスはいつも通り大変良かったけれど、もう少し、希望にあふれる役というか作品でもよかったんじゃねえかなあ……と、それだけがほんの少しだけ、残念だったような気がします。はあ……もううららちゃんにも会えないのか……つらいす……。。。
 というわけで、わたしが気になった役者陣はもう大体触れたけれど、名もなき革命派の若者を演じた桜木みなとさん(以下:ずんちゃん)も非常にカッコ良くて良かったすねえ! いつもは若干可愛い系だったり明るい面白系の役が多いような気がするけれど、今回は実にイケメンでしたよ。また、わたしのヅカ友の娘っ子がファンクラブに入って応援している和希そらくん(以下:そらくん)もいい感じでしたな。宙組も層が分厚くなったすねえ。ここに、次回からは花組から異動でやって来る芹香斗亜さん(以下:キキちゃん)が加わるわけで、若干、93期の同期あいちゃんとの番手がどうなるのか気になるけれど、まぁ様去りし宙組の、今後ますますの発展を祈念したいと思う。
 で。後半はショー「クラシカル・ビジュー」である。
Bijou01
 写真の通り、「ビジュー」とはBijouと綴るらしい。なんこっちゃ? と調べると、どうやらフランス語で「宝石」のことだそうだ。そこから転じて英語でも宝石とか珠玉、なんて意味で通じるらしい。へえ~。
 というわけで、このレビューショーは、宙から降ってきた宝石が、今再び宙に帰る、的な、こちらはまぁ様の退団を明確に意識したものだったのだと思う。まさしく、まぁ様は明日へと導く太陽だったわけですよ……。こちらでは、まぁ様のダンスが存分に堪能できる構成で、やっぱり、まぁ様の長い手足がピシッと決まるメリハリは実に美しかった。TOPスターになると、本当に痩せるよね……まぁ様もここ数年でとても体も顔も細くなってしまった。けれど、まぁ様のダンスからそのダイナミックさが減じてしまったわけではなく、むしろ研ぎ澄まされてきたとわたしは思っている。重ね重ね、もうまぁ様の黒燕尾が見れないかと思うと淋しさが募りますなあ……。キラキラしてましたなあ……本当に。
 実は、わたしはショーでは、この公演後にわが星組へ異動が決まっている雪華りらちゃん(以下:りらちゃん)をずっと双眼鏡で探して見つめていた。まあかわいいですよ。大変な美人だし。そしてなぜわたしがりらちゃんをずっと観ていたかというと、わが星組で、わたしが一番応援している礼真琴さん(以下:こっちん)と大変仲良しなんだな、りらちゃんは。なんとこっちんのパーソナルBOOK(要するに写真集)にもりらちゃんは登場していて、ひそかにこっちんTOP登極時の嫁候補としてわたしは注目しているのである。ただなあ……まだ、りらちゃんはソロで歌う役をもらえてないので、歌がどうなのか知らないんすよね……いや、わたしが知らないだけだと思いますが、こっちんの嫁には、歌ウマであることが絶対条件だと思うので、星へ異動になったら、ぜひソロ曲を歌う役をもらってほしいと存じます。
 というわけで、毎度お馴染みの、「今回のイケ台詞」を発表して終わりたいと思います。
 ※イケ台詞=わたしが「かーっ!! カッコええ!!」と思ったイケてる台詞のこと。
 「寄生虫は宿主が死ねば終わりだ!! ロマノフにもしものことがあれば、お前も全て失うのがわからんのか!?
 「宿主が死ねば終わりなのは、貴族という寄生虫だろう……
 今回は、このドミトリーとラスプーチンのやり取りが一番グッと来たっすね。一番、本作の核心?と突く場面だったような気がします。はあ……まぁ様……もう会えないなんてさみしいなあ……。

 というわけで、結論。
 宝塚歌劇は、TOPスタが退団して次世代へ繋いでゆく、ということがある意味肝であるのだが、現在東京宝塚劇場で絶賛上演中の『神々の土地~ロマノフたちの黄昏~/クラシカル・ビジュー』という作品は、宙組の太陽と言われた朝夏まなとさんの退団公演であり、芝居自体は大変面白かったものの、サヨナラ的なスペシャル感は特になく、実に重厚?というか重いお話であった。しかし、マイナーなロマノフ王朝の物語というわけで、わたしとしては俄然興味がわいたので、何かロマノフ者の小説とか、探して読んでみようという気になった。そして、とにかく、わたしとしてはまぁ様退団が淋しくてならない。退団後はどういう活動をするのだろうか。まぁ様は普通に女子としてもちろん美人だし、歌って踊れるミュージカル女優として活躍してくれると嬉しいのだが……まぁ様、これからも応援するよ。どうか今後も、一層の活躍を期待しております! 以上。

↓こちらでは、まぁ様は女子の役で、大変お綺麗です。わたしは劇場には行けなかったけれど、WOWOWだったかNHK-BSだったかで放送されたVerは観ました。
宙組 宝塚大劇場公演DVD 「風と共に去りぬ」
宝塚歌劇団
宝塚クリエイティブアーツ
2013-12-20


 木曜の夜、日比谷の東京宝塚劇場へ雪組公演『幕末太陽傳』を観てきたばかりのわたしだが、今日、土曜日は、文京シビックホールにて開催されている宙組TOPスター朝夏まなとさん(通称:まぁ様)単独のライブ『A Motion』を観に行ってきた。次の公演で退団を発表されているまぁ様。たいていのTOPスターは、退団間近にこういったコンサート形式のライブを行うのは結構お約束なわけで、まぁ様のはじけるダンスと歌を目に焼き付けるため、JR水道橋から元気に歩いて文京シビックホールへ向かったわたしである。
AMotion
 カッコイイですなあ! まぁ様は、もともと花組であったのだが、2012年に宙組に異動になったお方で、わたしが一番好きな星組の紅ゆずるさん(通称:紅子)さんと同期の88期生である。実は、わたしは2010年から宝塚歌劇を見るようになったので、まぁ様の花組時代は生で観たことがなく、わたしが初めてまぁ様を観たのは2012年の『銀河英雄伝説@TAKARAZUKA』のことであった。当時、星組から宙組に異動になって宙組のTOPに就任した凰稀かなめさん(※このお方も元々は雪組から星組に移り、その後宙組に異動になった方で、現在は退団してすっかり美人シンガーに変身した)目当てでわたしは観に行ったのだが、わたしはオタクとして当然『銀河英雄伝説』は何度も読んでおり、ラインハルトをかなめちゃんが演じるのは当たり前として、果たして、ラインハルトの親友であり、彼が生きていれば銀河の歴史は変わったかもしれないのに、と言われるほどラインハルトにとって大きな存在である、赤毛のジークこと、ジークフリート・キルヒアイスは誰が演じるのだろう、という点に大変興味があった。そして、まさしくそのジークを演じたまぁ様に、わたしはかなり好感を持ったのである。おお、この朝夏まなとさんという方はかっこいいしかわいいし、かなりいいじゃないか、と。
 以来、わたしは星組イチオシながらも、実はずっと、まぁ様も追いかけていて、多分ほぼすべての大劇場公演は観ていると思うし、NHK-BSだったかな、まぁ様がスカーレット・オハラ(=つまり女子の役。宝塚の男役スターでも、たまーに女子役を演じることがある)を演じた『風と共に去りぬ』も観た。宙組に来た当時は、それほどオラオラ感あふれたオレ様キャラではなかったけれど、どういうわけか、いつのまにか「まぁ様」と呼ばれるほどに成長したわけで(以前は「まぁくん」とわたしは呼んでいた)、なんというか、わたし的には感慨もひとしおである。そのまぁ様が、とうとう退団してしまうというニュースは、実際寂しく残念に思うものの、わたしとしては最後の公演まで応援し、拍手で送ってあげたいと思っている。
 というわけで、『A Motion』である。単独ライブとはいっても、宙組の若い衆を引き連れてのショーであり、コンサート形式ではあるものの幕間のある2部構成となっていて、まあ結論から言えば大変楽しめた。
 第1部では、まぁ様が歌劇団に入団した2002年の当時のヒット曲メドレーなんかもあって、まあノリノリである。わたしのヅカ友の若い女子は、現在、和希そらくんイチオシで、すでにこの『A Motion』も梅田へ遠征して観てきたそうで、「ソラ・カズキのINVOKEを堪能してきてください!」と熱いメッセージをもらっていたので、今日は一応、まぁ様とそらくん中心に双眼鏡でずっと観ておりました。なるほど、なかなかカッコイイ若者ですな、そらくんは。ほかにも、我が市川市民自慢の愛月ひかるさん(通称:ちゃんさん)も、その長身がやけに目立ってかっこいいし、同じぐらい背が高くて、前作『王妃の館』ではニューハーフ(?)のクレヨンちゃんを演じた蒼羽りくさん(通称:りくちゃん)もとても元気にはじけまくっていたと思う。
 そして第2部では、まぁ様がこれまでに出演していない、けど、宝塚ではおなじみの歌を歌ってくれる場面があって、とりわけわたし的にグッと来たのは『ロミオとジュリエット』の「僕は怖い」、そして『スカーレット・ピンパーネル』からは「ひとかけらの勇気」を、とてもカッコよく、そして情感いっぱいに歌いあげてくれた。いやー、なんかもう、紅子先輩よりパーシーが似合うんじゃねえか、と一瞬思いましたよ。とてもよかったですね。「僕は怖い」の前には、宙組の若者たちによる「世界の王」のダンサブル&ノリノリな場面もあって、そこでもソラ・カズキくんは大変良かったと思います。
 ちなみに、第2部では、サイン入りTシャツの抽選会があって、「1階●列目……」と発表された時、正しくわたしの座っていた席の列だったので、瞬時に、「やっべえ!当たったら野太い声でウェーイとか立ち上がってガッツポーズしよう!!!」という思いが脳内を駆け巡ったのですが、残念ながら外れました。あーーーほんと、列が同じってだけで、超ドキドキしたっす。アホですわ。
 ところでわたしは文京シビックホールは初めてだったのだが、なかなかいい劇場ですな。まあ、夏には日本青年館が取り壊しから再び新しくよみがえるので、今後はあまり宝塚では使われないかもしれないすね。でも、結構劇場として気に入りました。とても観やすい設計の劇場だし、大きさもちょうどいいし、立地もいいすね。

 というわけで、短いけどもう結論。
 今日は文京シビックホールへ「朝夏まなとアメイジングステージ『A Motion』」を観てきた。2012年からずっとその活躍を見守ってきた朝夏まなとさんが、とうとう今年の秋に退団してしまうわけで、とてもとても淋しいけれど、そのダイナミックなダンスと歌は、ずっと忘れないと思う。今日もとてもカッコ良かったよ。最後の公演まで、応援しますので、最後まで全力で駆け抜けてください。また秋に、会いに行くよ。以上。

↓ 結構名作だと思うな。ラインハルトは、この世のものとは思えない超絶美形という設定なので、男が演じるより宝塚が合うような気がします。ちなみに、別の宝塚ではない舞台版では、松坂桃李くんがかつてラインハルトを演じたこともあったすね。あれはあれでカッコ良かったす。
『銀河英雄伝説@TAKARAZUKA』 [DVD]
宝塚歌劇団
宝塚クリエイティブアーツ
2012-11-10

 わたしが宝塚歌劇を観るようになって早七年。その間、多くのTOPスターが卒業したり誕生したり、あるいは、贔屓のスターが別の組に移動になったり、と非常に人材の流動化が活発なのだが、先日、わたしが現在の娘役で一番好きな、実咲凛音さん(みさき りおん:通称みりおん)が卒業を発表された。舞台メイクでない素顔のみりおんは正統派の美人でとてもかわいい方だが、前公演の『エリザベート』ではタイトルロールを見事に演じ、TOP娘役歴4年10か月をこの4月末で終えようとしている。
 そんな、みりおんの最後の公演である『王妃の館/VIVA! FESTA!』が現在東京宝塚劇場で絶賛上演中であり、わたしも今日、日比谷に駆け付け、みりおんの最後の雄姿を目に焼き付けてきたのである。結論から言うと、ミュージカルの『王妃の館』は笑えるコメディでありつつほろりとさせる作品であり、ショーの『VIVA! FESTA!』は超ノリノリの歌って踊って大騒ぎな、キラッキラな素晴らしいショーであった。

 まず、ミュージカル『王妃の館』である。かの浅田次郎先生の小説を原作とした、めずらしく現代日本人が主人公のコメディである。みりおん扮するとある旅行会社の女社長兼添乗員の女子が、資金繰りの悪化から、フランスの「王妃の館」と呼ばれる古城ホテルツアーを、一方ではかなり料金の高めのセレブ向けツアー、もう一方は格安ツアーと二種類企画する。その企画は、実はダブルブッキングで、金持ちを夜泊まらせ、その間格安ツアー客は夜のパリを観光行させる、そして昼は格安ツアーの客を古城ホテルに滞在させ、セレブツアー客は観光させるというアクロバティックなインチキ企画で、まあ当然破たんするのだが、問題は一癖も二癖もあるツアー客で、セレブツアーには、取材旅行と称して参加している有名小説家がいて、おまけに「王妃の館」には、なんと太陽王ルイ14世の亡霊まで現れて……てなドタバタコメディーであった。
 どうやら、ちゃんと原作小説を読んだヅカ友のお姉さま曰く、だいぶ小説とは話が変わっているらしいが、小説も面白かったし、ミュージカルも面白かったと言っていたので、まあアリなんだろうと思う。わたしは小説を読んでいないが、実際大変笑えてほろりとさせる展開に、最後まで大変楽しめた。
 小説家を演じたのが、現在の宙組TOPスター朝夏まなとさん(通称まぁ様)だが、わたしはよく考えるとまぁ様がコメディを演じるのを初めて観たような気がする。しかし初めてとは思えぬコメディエンヌぶりで、大変上手かつ面白かったのはさすがと言えよう。いやはや、ホント久しぶりにかなり笑いました。せりふ回しといい、いちいち細かい手や足の面白アクションといい、わたしは大満足である。さすがまぁ様ですよ。歌もホント、うまさが作品ごとに磨きがかかってますな。
 そして、ルイ14世の亡霊(ただし普通に誰にでも見えるというか実体化?してる)を演じたのが、わたしイチオシの星組からもう2年前か、宙組へ移動になって2番手スターとして成長著しい真風涼帆さん(通称ゆりかちゃん)だ。ゆりかちゃんは抜群のルックスを持つが、かつては歌がちょっと……とわたしは思っていたけれど、前回の『エリザベート』で皇帝フランツ・ヨーゼフを堂々と演じた事も効いたんだろうな。今回も非常に歌もよかったです。やっぱりゆりかちゃんも、作品を重ねることでどんどん歌が上達していてうれしいすね。コメディの中に、ド真面目なルイ14世というギャップがまた笑えるわけですが、しんみりとさせるかつての悲恋なんかも物語の中で担当しているわけで、大変難しい役だったとも言えると思うけれど、大変すばらしかったと称賛したいと思います。
 そしてみりおんも、インチキ旅行会社のしゃかりきツアーガイド役を大変好演していたと思う。ある意味ちょっと特徴が薄い普通の日本人役って、初めてじゃなかろうか。おまけに、みりおんもコメディができたんだね。まあそりゃ当たり前か。歌もとても良かったよ。
 そのほか、まだいっぱい素晴らしい芝居を見せてくれた方々が多いけれど、あと二人だけ、メモしておこう。まずはインチキ旅行社のもう一人の社員で、格安ツアーを担当する添乗員を演じた桜木みなとさん(通称ずんちゃん)。今回はずっと困ってる役をとてもコミカルに演じていて印象的でしたね。なんかやけに背が低く見えたのはなぜなんだろう?一応プロフィールでは170㎝あるはずなんだが、妙に小さく見えたのはわたしだけだろうか? なぜなんだろ。ソロ曲はなかったかな……もうちょい歌があるとよかったんだけど、役としては大変目立ってましたな。そしてもう一人は、格安ツアー参加客の、オカマを演じた蒼羽りく(通称りくちゃん)さんだ。男役の宝塚スターが、たまに女子役を演じると、そのやけに高い身長と低い声からオカマめいているとよく言われますが、今回はホントのオカマ役で、これがキャラ的に大変笑えました。もちろん、りくちゃんは確かに身長173㎝のカッコいい男役スターだけれど、素顔のりくちゃんはかなり美人というか普通にかわいい女子なので、男のわたしから見ると、今回はオカマどころか立派な女子ですよ、やっぱり。ものすごくスタイルもいいし、断然アリすね。りくちゃんもちょっと歌が少ないのが残念だったかなあ。まあ、それでも女子姿は大変極上でありました。
 で。後半のショー、『VIVA!FESTA!』である。宙組のショーは、大劇場公演としてはあの「ホッタイ」以来かしら?
vivafesta
 タイトル通り、世界のお祭り=FESTAをモチーフとした今回のショーは、冒頭に書いた通り、もうノリノリのキラッキラなとても楽しめるショーで、客席降りも2回あるし、場内もうみんな笑顔であったと思う。
 そして、やっぱりまぁ様の歌はいいし、ダンスも大きい体を生かしたキレのあるダンスで見ごたえ十分であったと思う。ゆりかちゃんもホント歌がうまくなってうれしいすね。そして、まぁ様とみりおんのデュエットダンスは、みりおんは純白のドレスで、そりゃあもう輝いてましたよ。ホント、これでもう、みりおんに会えないのかと思うとホント淋しいす……素顔のみりおんはホント美人だと思う。わたしの好みにジャストミートな、和美人ですよ。どうか卒業後も、その歌と美貌に会えることを心から願ってます。どうだろう、芸能活動はしないのかなあ……ミュージカルを中心に、卒業後もその姿を見せてほしいなあ……。
 実は、まぁ様も、次の公演で卒業することをつい先日発表したのだが、以前書いた通り、わたしはまぁ様の会見での言葉はとても男前だと思った。一緒に退団してしまうとどうしても自分がメインになってしまうわけで、先にみりおんを全力で見送ってから、すぐに自分も卒業するわけで、おまけに自らの最後の卒業公演は、TOP娘を置かずにやるなんて……。要するに、みりおんが去ったあと、誰か別のパートナーを求めず、オレは一人で、そしてすぐに逝くよ……的な決断は大変カッコいいじゃないか!とわたしのまぁ様に対する評価は急上昇しました。
 帰ってきてからも、いまだ「ビーバビバビバフェースター~♪」が耳から離れないすね。YOSAKOIソーランも盛り上がりましたな。そーらんそーらんそーらんそらぐみ!ですよ。最高です! そういや銀橋でのロケット(=ラインダンス)って初めて観たような気がする。より近くて迫力がありますな。落っこちないか心配になったほどすね。
 というわけで、毎度お馴染みの、「今回のイケ台詞」を発表して終わりたいと思います。
 ※イケ台詞=わたしが「かーっ!! カッコええ!!」と思った台詞のこと。
 「いつか書けるかな……誰かに希望を与える、僕の物語」
 「ええ!わたしのように人生に迷う誰かのために」
 今回は、わがままでテキトーな男、とルイを怒らせてしまったまぁ様演じる作家が、自信を無くして、一曲歌った後にぽつりとつぶやく素直な感情と、それに応えるみりおん演じるツアーガイドのやり取りからの抜粋です。コメディなんだけど、意外と真面目な部分もある、大変楽しい作品でありました。

 というわけで、結論。
 現在東京にて上演中の宙組公演『王妃の館/VIVA!FESTA!』を観てきた。娘役TOPのみりおんの卒業公演となる本作は、宙組としては珍しく(?)笑えるコメディと、お祭りをモチーフとした超ノリノリのショーの2本立てで、わたしは大変楽しめた。つーか、とにかくわたしはみりおんが卒業してしまうことが本当に淋しい……どうか卒業後も、活躍してほしいと心から願うばかりだ。そして、一方のまぁ様も、次で卒業してしまうわけで、これまた大変淋しい限りだ。素顔のまぁ様は、きっと髪を伸ばしたり女子化が進むと、かなりの美人になるような気がする。まぁ様も、卒業までまだ時間があるけれど、最後まで応援しますよ! コンサートも行くからね。楽しみにしてます。以上。

↓ こちらが原作小説ですな。下の画像は映画版のカバーですな。現在本屋さんでは、今回の宝塚版のカバーになってます。

 ↓その映画がこちら。わたしは観てません。主役は水谷豊氏です。なんかピッタリかもね。
王妃の館 [DVD]
水谷豊
TOEI COMPANY,LTD.(TOE)(D)
2015-10-07
 

 わたしが宝塚歌劇を愛していることはこのBlogで何度も書いているが、実のところ、わたしのファン歴は2010年1月に星組公演を観に行った時から始まっているので、所詮はまだ6年ほどの駆け出しであり、まだまだビギナーの域を超えてはいまいと思う。
 故に、今年、初演から20年経ったかの有名な演目『エリザベート』を初めて見たのは2014年の花組による「みりおトート」であり、その後、去年2015年に帝劇版「城田トート」を観たものの、それをカウントしても2回しか見ていない。
 わたしが思うに、ミュージカル『エリザベート』は、そのタイトルの通り主役は明らかに「エリザベート」、劇中ではシシィと呼ばれる女性であるように感じている。宝塚歌劇は、普通は男役TOPスターが物語の主役であるが、『エリザベート』は珍しく、娘役TOPスターが物語における主役、なのだ。まあ、このことは異論のある方も多いかもしれないが、 わたしはやはり、シシィの物語だと思う。
 というわけで、今年も『エリザベート』が宙組によって上演されることになり、わたしとしては、宙組TOPスター 朝夏まなとさん(通称:まぁ様)よりも、タイトルロールを演じる娘役TOPの実咲凛音さん(通称:みりおん)がどんなシシィを見せてくれるのかを楽しみに劇場へ向かったわけである。
 そして結論から言うと、期待よりもずっと良かったように思う。 既に、次の公演をもって退団することを発表しているみりおん。その渾身の舞台『エリザベート』は、やはりとても素晴らしかった。

 やはり『エリザベート』となると、ベテランのヅカファンのお姉さまたちは、過去の上演と比較したくなるのは当然だろう。わたしも過去は1回しか見ていないが、前回2014年の花組公演Verでは、明日海りおさん(通称:みりお)のトート閣下は抜群のビジュアルだったし、皇帝・フランツ・ヨーゼフ1世は、わたしが現在最も愛する星組TOPスター北翔海莉さん(通称:みっちゃん)で抜群に歌が巧く、また狂言回しのルキーニは、これまた歌が抜群にうまい望海風斗さん(通称:だいもん)だったので、『エリザベート』という作品が大変面白く、とりわけ楽曲が素晴らしいことは分かっているつもりではある。しかし、所詮1回しか見ていないので、比較してどうこう言う資格もあるまいと思うので、観て思ったことをつらつら書きなぐってみたい。
 まず、わたしが今回の公演で一番関心があったのが、冒頭に書いた通り主役「エリザベート」を演じたみりおんこと実咲凛音さんだが、少女時代のシシィ、皇后となるも皇太后ゾフィーとの確執に悩むエリザベート、そして息子ルドルフを亡くして以降のさまよえる姿、どれもみりおんらしいお見事なエリザベートを演じ切ってくれたと思う。とりわけ少女時代は抜群にかわいらしいし、名曲「私だけに」を熱唱するシーンも大変良かった。ラストの夫であるフランツと決定的な別れとなるシーンでの「夜のボート」もとてもグッと来た。
 そう、とにかくやっぱり『エリザベート』という作品は歌がいいんすよね。エリザベートにとっての主題歌「私だけに」という曲は、原題はドイツ語(※本作はもともとドイツ語ミュージカル)で「Ich gehöre nur mir」といい、これは英語でいうと「I belong to me only」という感じかな。辞書的に直訳すると、「わたしは私だけに属している」=「わたしは誰のものでもない」という意味だが、まあ、この曲のシーンが第1幕前半のクライマックスだろう。鳥肌モノですな、やっぱり。みりおんの「私だけに」もとてもよかったと思います。あんなに天真爛漫で可愛かったみりおんシシィが、明確に皇后エリザベートへ変化する重要なシーンで、非常にカッコ良かったよ。わたしは満足でありました。
 で、みりおんの次にわたしが関心を持っていたのが、皇帝フランツを演じる真風涼帆さん(通称:ゆりかちゃん)である。星組イチオシのわたしとしては、ゆりかちゃんはずっと星組で応援してきた思い入れのあるジェンヌだ。去年、当時の星組TOPスター柚木礼音さん(通称:ちえちゃん)の退団を見送ったのちに、宙組へ異動になったゆりかちゃん。抜群のイケメンぶりからビジュアル面でのカッコよさは折り紙付きだが、歌が……歌がもうチョイ上手くなれば完璧なのだが……というのがわたし的ゆりか評だったので、若干どうなるだろうか……という気持ちがあった。こう書くと大変偉そうだが、同行したヅカ歴10年以上で現在ゆりかちゃんファンクラブにも入っている筋金入りのヅカ先輩(ただし年齢はわたしより20歳ぐらい若い、とても可愛い娘さん)のAS嬢も、全く同じことを言っていたので、まあ、世間的評価も同様だったと思う。
 そして、実際のゆりか=フランツだが、これが、驚愕の進化で大変良かった! わたしは宙組で『エリザベート』が上演されると知って、おっと、じゃあ、ゆりかちゃんがルキーニをやるのかしら、そりゃあ超カッコいいぞきっと!! と思っていたところでの、フランツ役だったので、上記のような心配をしたのだが、全く問題なし、というか、ホントに今回は相当な鍛錬を重ねていたのであろうと感じさせる、立派な皇帝フランツを演じてくれて、わたしは本当に満足であった。大変良かったと思います。
 次は、本作『エリザベート』におけるキーキャラクター、ルキーニである。ルキーニは、エリザベートを暗殺するイタリア人無政府主義者であり、物語の狂言回し役ということで、極めて重要な役柄だ。わたし的には、花組Verのだいもんや、帝劇Verの山崎育三郎氏など、とにかく歌がカッコ良くておそらく『エリザベート』を観た人なら誰しも、強烈な印象に残っている役柄だと思う。今回、そのルキーニを演じたのが愛月ひかるさん(通称:あいちゃん)。今までそれほど大きな役を演じた印象はないが、もう研9になるのかな? ベテランの域に入ろうとしている、わが市川市民自慢のイケメンジェンヌであり、わたしも大変期待していたのだが、その期待に十分こたえてくれたように思う。今回のあいちゃんルキーニもとてもカッコ良かったし、歌もどんどん上達しているように感じた。もっと声量が豊かになり迫力と貫禄が付くと完璧ですな。これからはもっと応援したいと思います。
 実は、わたしは何度見ても、未だに、物語的にルキーニがエリザベートを暗殺した理由がよくわかっていない。あれって……どういう……ことなんだろう? あの、トート閣下があの短剣をルキーニに渡すシーンの意味が分からないんだよな……(さっき初めてwikiを見て知ったが、あれは短剣じゃなくて「やすり」なんすね)。ここがわたしは分かっていないので、ルキーニってのはいったい何者だったんだ? というのが実は全然わかっていない。トート閣下に操られていたわけでもないし、うーん……この点は未だ謎です。でもまあ、物語としては気にならないというか、後でハタと思う謎、であろうか。ひょっとして、分からないのはオレの頭が悪いだけのような気もするので、これ以上書くのはやめとこう。
 そして最後は、もちろん冥界の王、トート閣下だ。ドイツ語でいうと「Der Tod」。英語でいうならそのものズバリ「The Death」、すなわち「死」である。今回は当然、現在の宙組TOPスターのまぁ様なわけで、実際のところわたしは全く何の心配もしていなかったし、期待通り妖しく堂々たるトート様だったと思う。前回の花組のみりおトート様は銀髪だったが、今回は黒髪で、見かけがちょっと違っていたが、まさしく「闇に溶け込む」黒髪のまぁ様トート閣下も大変良かった。ひとつ、あれっ!? と思ったことは、ネイルなんすよね……宣材ポスターとかで見るトート様独特の「黒ネイル」が、双眼鏡でチェックしたところ、今回は全部の指にはなされておらず、なんかその点だけ、人間感が残ってるような気がして、ちょっと、えーと、これは、これでいいのか? と若干戸惑ったのだが、ま、細かいことはどうでもいいか。歌もダンスも、いつも通り素晴らしかったと思います。
 というわけで、もうこれ以上は長いので、毎度お馴染みの、今回のイケ台詞を発表して終わりたいと思います。
 ※イケ台詞=わたしが「かーっ!! カッコええ!!」と思った台詞のこと。
 「死ねばいい……!!
 『エリザベート』は歌がよすぎて歌の歌詞の中で印象的な言葉が多いのだが、台詞の中で選ぶとしたら、やっぱりこれですね。2幕前半で夫の浮気(?)に絶望したエリザベートに向かって、トート様の言うこの台詞は、2幕後半では「死は逃げ場所ではない!!」と一喝するセリフと対をなしているわけで、どっちなんだよ!! と思わず突っ込みたくなりますが、それでもやっぱり、相当イケてる台詞っすね。最高です。

 というわけで、結論。
 『エリザベート』という作品は、おそらく演者にとっては、ぜひ自分もやりたい、と思う一方で、その歴史と数多くのファンという、すさまじいプレッシャーのかかる作品だと思う。そんな重圧の中で演じられた今回の宙組『エリザベート』は、やはりとても素晴らしい作品であった。わたしは、帰りに思わず2014年花組VerのBlu-rayを買ってしまったので、今度上映会を開きましょう。
 ところで、備忘録として記しておくが、9/10(土)11時の公演には、月組のちゃぴちゃんと、たぶんあーさちゃんだと思うが、現役ジェンヌの方々もわたしの4列前で観劇されていた。普段着(?)&普段メイクのちゃぴ&あーさは超可愛かったすね。美穂圭子さんもいらしたようだが、わたしは見えなかったす。あと、トリンドル玲奈さんも来場していて、わたし、幕間に1Fのキャトルで買い物しているとき、トリンドルちゃんにぶつかりそうになって、あ、サーセン、と振り返ったらトリンドルちゃんで、超びっくりしたっす。ほぼすっぴんだったけど、これまた超かわいくてビビったっす。以上。

↓ 今更だけど、買っちゃった……お目当てはみっちゃんです。
『エリザベート ―愛と死の輪舞―』 [Blu-ray]
宝塚歌劇団
宝塚クリエイティブアーツ
2014-11-06

 というわけで、今日はイマイチな天気の中、宝塚歌劇、宙組公演を観てきた。
 今回の演目は、『Shakespeare ~空に満つるは、尽きせぬ言の葉~』というオリジナルミュージカルである。なんでも今年は Shakespeare没後400年だそうで、それにあわせた作品である。わたしは毎週「TAKARAZUKA Cafe break」というTV番組を楽しみに録画して観ているのだが、確かその番組でこの作品の作・演出を担当している生田先生が、いやー実は僕、学生時代シェイクスピアを勉強してたんすよねー、みたいなことを仰っていたが、まあとにかく生田先生初の作品である。あれ、いや、ひょっとしたらWOWOWの「宝塚プルミエール」だったかもしれない。忘れました。
 ともあれ、わたしもShakespeareはほぼ全部読んだし、今日の観劇を非常に楽しみにしていたので、久しぶりにちゃんと双眼鏡持参で劇場に向かったのであった。

 わたしは何度もこのBLOGで書いているが、星組がイチオシである。が、わたしが宝塚歌劇をはじめて観た2010年当時の星組2番手スター凰稀かなめさんが宙組に異動して、2012年に宙組TOPスターに就任してからは、かなめちゃん応援のために宙組公演も、全部ではないけれど結構観ている。そしてそのかなめちゃんがTOPスターになって初めての大劇場公演が『銀河英雄伝説@TAKARAZUKA』だったのだが、まあとにかく、ラインハルトを演じたかなめちゃんの美しさが永遠に心に残る素晴らしい作品だったのである。
 で。その『銀河英雄伝説』の時、花組から宙組に異動になり、ラインハルトの親友、赤毛のジークフリート・キルヒアイスを演じたのが、現在の宙組TOPスター朝夏まなとさんだ。通称「まあ様」。わたしもキルヒアイスを演じた時からしか観ていないが、当時から明らかに輝きが強く、いずれこの方もTOPとなるであろうと思っていたが、去年から宙組のTOPとして元気に活躍しているわけだ。
 まあ様の魅力は、歌はもちろんTOPにふさわしい実力だが、とにかく他のTOPスターよりもガタイがいい点であるとわたしは思っている。素のまあ様は、実際のところ、実に女性らしい細身の美しくも可愛い女子だが、舞台に立つまあ様は、何故かがっしり見える。若干顔がデカイと言ったら失礼だが、他のTOPスターの皆さんと比べると、とにかく何というか、体つきがしっかりしているような気がする。なので、ダンスのキレも非常に素晴らしく力強い。そんなまあ様が、何年か前に『風とともに去りぬ』でスカーレット・オハラ(=つまり女性役)をやると聞いて、そいつは観たいぜ!! と興奮したのだが、どうしてもチケットが取れず観られなかったのが残念だ(※後に、NHK-BSで放送されたのを観た。素晴らしかった)。というわけで去年の『王家に捧ぐ歌』でTOPお披露目をしたまあ様。今回はTOP就任2作目の大劇場公演である。しかも、久しぶりのショーつき2本立て。さらに言えば、そのショーはものすごく派手でノリノリでイイらしい。こいつは楽しみだぜ!! と今日は朝からハイテンションだったわけである。

 まず、ミュージカル『Shakespeare』である。物語は、Shakespeareが才能を認められてロンドンに出て、エリザベス女王にも認められるものの、妻との心のすれ違いであまつさえ子を亡くし、失意の淵から再び妻との愛を取り戻すというものである。
 わたしが今回注目していたのは、実はTOPのまあ様ではない。何度も言うが星組推しのわたしとしては、去年星組から宙組に異動になって、現在宙組2番手スターとして頑張っている真風涼帆さん、通称「ゆりかちゃん」を、今日はずっと双眼鏡でガン観していたのである。星組時代からずっと観て応援してきたゆりかちゃんだが、今回のヒゲダンディ振りはおっそろしくイケメンで、おそらくは地球上の全女子が惚れることはほぼ間違いないといって良かろう。男のわたしでも、何なのこのイケメン!! ともう全面的に無条件降伏せざるを得ない。
yurika
 ↑見てよこのイケメン!! ※女性です。
 いやー、ホントに今回は、まあ様には大変申し訳ないのだが、ゆりかちゃんに釘付けでした。
 そしてですね、ショーの『HOT EYES!!』ですよ。
 ちょっと前に、とあるヅカ友の女子から「ホッタイはいついかれるんですか~!? わたしは久しぶりに初日に行きます~!!」というメールをもらい、わたしは「ホッタイ……? なんのこっちゃ!?」と思ってすぐに、ああ、HOT EYESのことかと思い至ったのだが、その女子曰く、今回は「宙ホッタイ」としてファンの皆様は超盛り上がっているらしいということを聞いていた。なので実はわたしも、今回はショーが凄いらしいぜ、と今日一緒に行った若い娘どもに予告していたのだが、そりゃあもう、キラキラのノリノリのピカピカで、スーパー大満足であった。
 しかも、ちょっと自慢していいですか?
 今回のわたしの席は、わたしが「最強のS席」と呼んでいる8列目の、ド・センターだったのです(※7列目より前はSS席でちょっとお高い。8列目がS席最前列ということになるので、最強のS席と呼んでいる)。で、ですね。今日はもう、3回ほど、ゆりかちゃんの目線をバッチリいただけましたよ!! 目が合った(ような気がする)だけなのに、何なのもう、このドキドキ。ひょっとして、これが恋、なの……? ホント、気ィ失いそうになったっす。最高です!!
 他にも、今回は専科に移った沙央くらまさんも、わたしとしては雪組時代以来の久しぶりに観られたし、同じく専科で、毎回圧倒的な声量で美声を聞かせてくれる美穂圭子さん演じるエリザベス1世も貫禄十分で大変素晴らしかった。はーやれやれ。大変楽しい一日でありました。
 そして最後に、毎回お約束の、今回のイケ台詞を発表します。
 ※イケ台詞=わたしが「かーっ!! カッコええ!!」と思った台詞のこと。
 「(銀橋センターでビシッと客席に向かって指を指して) エキゾチック・アイズ!! 」
 今回初めて、ショーからイケ台詞を選定しました。ゆりかちゃんのこのキメ台詞に、わたし失神しそうになりましたw かーっ!! カッコええですのう!!

 というわけで、これ以上書くともう我ながら気持ち悪いので、結論。
 宙組公演『Shakespeare/HOT EYES!!』は、非常に楽しめた。おそらく宝塚初体験にはかなりうってつけの作品だったように思う。今回、初めて宝塚を観るという娘っ子をひとり連れて行ったが大満足&大興奮の様子であった。これでまた一人、ヅカファンが増えたわ、クックック……すべて計算通り!! あ、あとですね、来週はムラで『るろうに剣心』観てきます!! 以上。

↓ この当時は、わたしは悠未ひろさんが大好きだった。もちろんかなめちゃんも素晴らしい。
宙組 宝塚大劇場公演DVD 「風と共に去りぬ」
宝塚歌劇団
宝塚クリエイティブアーツ
2013-12-20

 

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