タグ:有沙瞳

 昨日の2月25日の日曜日、わたしは宝塚歌劇の公演を2本ハシゴして観てきた。というのも、本命の花組による大劇場公演『ポーの一族』のチケットが全然取れず、久しぶりに、こりゃあ観られないか、と半ば諦めていたのだが、ある日、宝塚歌劇の公式Webサイトに、とあるチケットの販売に関する告知が出ていて、どうせ当たりっこないんでしょうよ……と思って申し込んだ「W観劇チケット」なるものが当選したから、であります。
 そのチケットは、わたしが見逃すかもと危惧した花組公演『ポーの一族』@東京宝塚劇場のチケットと、赤坂ACTシアターにて開催される星組公演『ドクトル・ジバゴ』のチケットがセットになったもので、11時からの『ジバゴ』@赤坂、15時半からの『ポー』@日比谷の二本立て、というわけである。
 まあ、ズバリ言えば、『ジバゴ』のチケットの売れ行きが渋かったための、いわゆる一つの抱き合わせ商法であることは否めないだろう。わたしも、星組を一番応援している身とは言え、実はあまり見たいとは思ってはいなかったので、まあ、いいか、ぐらいのテンションであったのだが、結論から言うと、わたしとしては『ポー』よりも、『ジバゴ』の方がずっと面白く、楽しめたのである。
 というわけで、まずは『ジバゴ』についての記事をまとめ、『ポー』については別記事として明日以降アップしようと存じます。それではまずは『ジバゴ』である。
DR_GIBAGO
 本公演は、星組公演と銘打たれているものの、主演を張るのは専科の轟悠さん(以下:理事)である。というのも、わが星組のTOPスター紅ゆずるさんとTOP娘役の綺咲愛里さん率いるチームが名古屋の中日劇場で公演中(昨日が千穐楽かな)であり、また2番手スターでわたしが一番応援している礼真琴さん(以下:こっちん)は、先日まで単独ディナーショーを開催していた(既に終了)ためだ。わたしとしては、愛するこっちんのディナーショーへ行きたかったのだが、全くチケットが取れずダメでした。
 というわけで、星組はこの『ジバゴ』を含め、3チームに分かれていたわけである。そのため、『ジバゴ』の主演には理事がやってきたわけだ。ちなみに、理事は、なんで理事と呼ばれているかというと、劇団理事(=会社で言えば取締役のようなものか?)の肩書を持つ現役最強のジェンヌであり、数々の伝説を持つすごいお方で、おそらく年齢もわたしよりも上(たぶん50歳ぐらい)、の超歴戦の勇者なのである。それだけにファンも多く人気も高いお方なわけだが、ヅカ歴が浅いときちんと理事の出演作を観ていないという人もまた多いと思う。わたしも、2014年だったかな、当時の星組TOPスター柚希礼音さん(以下:ちえちゃん)と共演した『The Lost Glory』でしか観たことはない。当時、わたしは、なんでちえちゃんが主役じゃねえんだよ! とか思ったものだが、実際に観劇してみると、悪役?のちえちゃんの方がおいしい役だったので、これはこれでアリ、と納得した思い出がある。そしてその時初めて生で観た理事は、やっぱり歌も芝居もすげえ、貫禄というかオーラが段違いだ、とその実力に唸ることとなったのである。なんつうか、理事の歌い方はシャンソン系で、現役の中ではあまり見かけない、若干、昭和なテイストがあって、非常にオンリーワンな魅力を持つジェンヌであることを認識するに至ったのである。
 というわけで、わたしは昨日、正直に告白すると、理事主演の『ジバゴ』は積極的に観たいとは思わなかったものの、観られるならやっぱ観たい、という中途半端な気持ちで赤坂ACTシアターに推参したのである。そして結論は既に書いた通り、大変素晴らしいものであった。しかし、そのわたしの絶賛は、実は理事へ向けたものが25%ぐらい、残りの75%ぐらいは、若き星組メンバーへ向けたものである。とにかく、ヒロインの有沙瞳ちゃん(以下:くらっち)や、こっちんと同期の瀬央ゆりあさん(以下:せおっち)たちがもの凄く良かった。これはやっぱり観に行って良かったわ、とわたしとしては大感激であった。
 まず、物語を軽くまとめておこう。原作小説はノーベル文学賞を受賞し、映画化された作品はアカデミー賞5部門を受賞した超名作なので、今更かもしれないが、大変恥ずかしながらわたしは原作も映画も味わっておらず、昨日初めて物語を知ることとなった。これがまた、超面白くて、これは原作を読むしかねえ! と思いますね。
 時は1905年、場所はモスクワである。この年号を観てぱっと思いつくのは、日露戦争終結の年であり、ロシア革命のはじまりの年であるということだ。つまり、日本に負け、貴族たちの抑圧に農民を中心とした人々の怒りが頂点へ向かおうとしているころであろう。物語は二人のキャラクターを軸として展開される。一人は、下級貴族の青年ユーリ・ジバゴ。彼の父親は悪徳弁護士のコマロフスキーに先祖伝来の土地をだまし取られ、失意のうちに亡くなり、孤児となったユーリは父の兄弟(つまり叔父さん)の家に引き取られて育った男で、詩を愛し、同人誌なんかを出版するような男だが、医師として人を救うことを天職と定めた、貴族ながらも優しい男である。そしてもう一人は、お針子として働く仕立て屋の娘、ラーラだ。彼女は、恋人パーシャが革命思想に染まり、デモに参加していることを心配しているが、ある日、デモでけがをしたパーシャを家で介抱していることが悪徳弁護士コマロフスキーに目撃され、そのことで脅迫されてレイプされてしまう。そう、このコマロフスキーは、仕立て屋を出店する時に母を(愛人にして)援助したパトロンだったのだ。悲しみに暮れるラーラは、その後、ユーリの自宅で開かれた、ユーリとトーニャ(叔父さんの娘なので親戚)の婚約祝いパーティーの場に銃を持って乱入、町の有力者としてそのパーティーに参加していたコマロフスキーを撃つという暴挙に出る。コマロフスキーを医師として手当てするユーリは、お、お前は!?と父の仇であることを認識するが、それでも、オレは医者だ!と復讐心をぐっとこらえて治療するのだった――。
 そして少し時が流れ、第1次世界大戦が勃発。ユーリは、周囲の反対を押し切って、軍医として従軍することを決意し、妻や叔父さん(くどいけど妻の父)を残してモスクワを去る。そして戦地の野戦病院で、ユーリは看護婦として働くラーラに再会する。なんでも、ラーラは、コマロフスキーにレイプされたことを恋人パーシャが良く思っておらず、どうせ今でも繋がってんだろ、とかひどいことを言って、やけっぱちになって軍に志願し、行方が分からなくなってしまったのだという。そのため、パーシャを追って、自らも戦地へ身を投じたのだとか。そんな状況で出会った二人は、一瞬心が通じ合うが、戦地に届いた報せで、軍は撤退を決意、ユーリとラーラはそこで分かれ離れとなってしまう。その軍に届いた報せとは、皇帝の退位、すなわちロシア革命の勃発であった(※このあたりは去年の宙組公演『神々の土地』と時代が重なってますな)。
 ユーリは無事にモスクワに帰るが、革命の嵐が吹き荒れ、既に家も接収されており、妻たちは不自由な暮らしを強いられていた。そこでユーリは、貴族ではなく、一人の医者として、母の故郷であり、母の墓のある遠く離れた田舎へ移住することを決意し、叔父さんや妻を伴って列車でモスクワを去る。そしてその途中で、貴族ということで革命勢力に目をつけられ、ユーリはとある将校の元に連行されると、その将校こそ、ラーラの恋人パーシャだった。すっかり、冷血&残酷な男になり果ててしまったパーシャに、ユーリは、ラーラはお前を心配して探し回ってんだぞ!と説くも、パーシャは、けっ!知ったことかよ!的態度。実はパーシャも苦しんでいたのだが、もはや取り返しがつかない。釈放されたユーリは、目的地である母の故郷へ辿り着き、そこで静かで平和な日々を過ごす……と思いきや、ある日、医者のいない隣町で急患が出たということで、妻たちを残してその村へ急行、しかしその村には、ラーラが住んでいて、二人は運命的に再開し、とうとう、一夜を共に過ごすのだった―――てなお話です。はーーー全然短くまとまらねえわ。
 お話は、この後も怒涛の展開で、わたしはもうずっと、こ、これはどうなっちゃうんだ……と固唾をのんで見守ったわけだが、いろいろとどうしても駆け足展開で、分からないことも多く、これはもう、原作小説を読むしかねえ! と思うに至ったわけであります。はっきり言って物語はすっげえ面白かったすわ。超ドラマチックな展開で、すごいお話ですよ。
 というわけで、このすごい物語を熱演したキャスト陣をキャラとともにまとめておこう。
 ■ユーリ・ジバゴ:主人公。演じたのは勿論、轟悠様aka理事。芝居は大変素晴らしかった。けれど、どうも喉の調子が悪かったのだろうか? 歌は若干伸びやかさがなくて、なんだか少し苦しげに歌われていたような印象だ。それとも、役に合わせてわざと苦しそうに歌ってたのだろうか? わたしには良くわからなかったが、セリフ回しさえ少し聞き取りずらいような気もして、なんか、本調子でなかったよな気がしてならない。どうなんでしょう?? でもまあ、ビジュアルはもう、ホントにもう、男、すね。実に美しくカッコ良く、なにより立ち姿のピシッとしたシルエットはもう、さすがっすね。足が超まっすぐなんすよ。最強ジェンヌの名は伊達ではないと存じます。
 ■ラーラ:ヒロイン。ただ、わたしがどうも分からないのは、ラストでラーラは何故ユーリに会いに行かなかったのか? ということなのだが……おそらくここが男と女の違いで、男は、過去の女をじっと、ある意味未練がましく待つ生物であるのに対し、女性はきっと違うんだろうな……きっと、新たな人生を、過去を振り返ることなく生きてるんだろうな……とわたしは理解することにした。女性の皆さん、教えてください。なんで会いに行かなかったんすかねえ……。そしてこのラーラという女性を演じたのが、今、星組の娘役でナンバーワン歌姫とも言えるくらっちであります。いやあ、マジ素晴らしかったすなあ……歌は勿論、芝居もいいですねえ……くらっちは。わたしとしては是非ともこっちんの嫁となっていただきたいのだが、ちょっと難しいかもな……くらっちの方が先にTOP娘になってしまうような気がしますね……まあ、とにかく今回のくらっちは過去最高レベルに素晴らしかったと存じます。
 ■パーシャ:ラーラの恋人で革命思想の若者のち残虐な将校。演じたのはこっちんと同期の95期メンバーせおっち。やっぱりせおっちも、去年の夏の『阿弖流為』のように、役として目立つとその実力が非常に光りますなあ。大変良かったと思います。日々努力・研鑽を積んでいるのは間違いなく、歌も良くなってきたし、非常に将来が嘱望されますな。TOPになれるかどうかは分からないけれど、応援し続けたいすね。最高でした。
 ■トーニャ:ユーリの恋人のち妻。健気なイイ子。実はわたしはトーニャもまたよくわからない。なんでさっさとパリへ亡命してしまったんだろうか……もはやユーリの体も心も(この場所へ、そしてわたしの胸へ)戻ってこない、と見切ったってことなのでしょうか? それとも単に情勢としてもう待てない危険が迫っていたということだったのかな……つらいすね……そんなトーニャを演じたのは99期生の小桜ほのかさん。大変可憐でありました……今後の星組公演では、注目していきたい所存であります。
 ■コマロフスキー:悪党弁護士のち革命政府要人。まあ、とにかく悪い奴でしたが、ラストのウラジオストックへの逃避行は、どう理解したらいいんだろう……ここも実は良くわからなかった。コイツは要人なのに、逃げる必要があったのか……その関係性がもうチョイ理解したかったす。そして演じたのは星組ではなくてはならない貴重なバイプレーヤーの天寿光希さん。91期なんすね。素晴らしい悪役ぶりで、ほんとムカつきましたわ。でもそれこそが悪役の存在意義なわけで、実に目立っていたし、超渋かったす。
 
 とまあ、こんなところかな。しかし、フランス革命とロシア革命って、やっぱりずいぶん違うもんだなあ、というような漠然とした感想も抱いたわたしであるので、少しいろいろ文献を当たってみたいと思う。両者に共通するのは、「踏みつけられてきた怒り」であるわけで、その怒りを「自由・平等・博愛」の精神でぶちまけたフランス革命は、後に恐怖政治を生み出し、王政復古にも至ってその後ナポレオンを登極させ、その先も混乱が続くわけだが、ロシアの場合も、「自由・平等」の旗印で怒りが爆発したものの、手段としては「社会主義」という壮大な国家実験に至り、それも大失敗に至ることを我々はすでに歴史として知っているわけだ。なんつうか……わたしが言いたいのは、最終的に失敗に終わろうとも、人類に憑りつく「怒り」というものは抑えようがなく、一定のキャパを超えたら確実に爆発するものなんだろうな、ということで、人を怒らせていいことなんか一つもねえ、というわたしの持論は間違ってないかもな、と感じる次第であります。まあ、怒らせてもいいことないし、怒っても同じく、いいことは一つもねえと思いますよ。
  では最後に、毎回恒例の今回の「イケ台詞」を発表して終わりたいと思います。
  ※イケ台詞=わたしが「かーっ!! カッコええ!!」と思ったイケてる台詞のこと。
 「誇りは、この家にあるのではなく、心にあるのです!」
 今回は、主人公ユーリが1幕ラスト近くで叔父さんに言うこのセリフを選びました。モスクワを離れよう、と主張するユーリに、家が……とグズグズ言う叔父さんに対してピシャッというセリフです。まあ、生きてこそ、だし、誇りは胸に抱くものでしょうな、やっぱり。それにしても、大変グッと来た物語でありました。

 というわけで、もう長いので結論。
 昨日、W観劇チケットなるものを入手したわたしが、若干、まあ、観に行きますか程度の低めのテンションで観に行った星組公演『ドクトル・ジバゴ』は、そのわたしのボンクラ頭を吹っ飛ばすほど素晴らしくグッとくる物語で、非常に面白かった。そりゃそうだよな、もう超名作として世に知られた小説&映画だし。というわけで、わたしとしては原作小説を読みたくてたまらない気持ちであります。そしてキャスト陣も、理事こと轟悠さんは若干のどの調子が悪かったのではないかという気がしたけれど、星組の若いメンバーの熱演は素晴らしく、結論としては大満足でありました。実によかったす。最高でした。以上。

↓なにーー!? 小説はどうも絶版らしく、クソ高いプレミア価格がついてる! マジかよ! つうことは、こちらの映画を観ろってことか……ぐぬぬ……!!!

 わたしが宝塚歌劇団で最も応援しているのが星組であることは、もはや何度もこのBlogに書いていることだが、先週より東京宝塚劇場では、まさにその星組公演が始まり、わたしも昨日の夜の回を会社帰りに観劇してきた。一人で。何故ソロ観劇となったかというと、ファンクラブ取次で入手したチケットだからであり、なぜいつものように週末ではなく平日の夜の回かというと、この週末にファンクラブの集いがあるので、それまでに早く観たておきたかったからだ。恐らく、これらの理由は、ヅカ道に興味のない人には全く意味不明の理由だと思うが、ヅカ道中級者以上ならば理解できる理由であろうと思う。
 というわけで、現在東京宝塚劇場で公演中の演目は、ミュージカルの『ベルリン、わが愛』という作品と『Bouquet de TAKARAZUKA』というレビューショーの2本立てである。ズバリ結論を、若干偉そうな上から目線で申し上げると、まあまあ、面白かったかな、という感じである。とはいえ、見どころは多く、わたしとしては十分満足な一夜であった。

 さてと。まずはミュージカル『ベルリン、わが愛』の物語を簡単にまとめると、時は1920年代後半(30年代前半か?)、場所はベルリン、である。ベルリンでは映画産業も盛んで、既にハリウッドではトーキーが主流になりつつある中、ベルリンでは依然としてサイレント映画ばかりで、物語の冒頭はかのフリッツ・ラング監督によるSF映画の古典として知られる『METROPOLIS』のプレミア上映会から始まる。しかし『METROPOLIS』はその難解さとSFというジャンル的な面で観客の支持を得られず、製作した映画会社たるUFA(ウーファ)は莫大な製作費返済のために、経営危機に陥ってしまう。もっと観客に受ける、明るく楽しい作品、そして安い製作費で作れる映画。そんなUFAが求める映画を、オレが作る!と立候補したのはスタジオの助監督、テオであった。テオはまず、ベルリン映画界では初のトーキーに挑戦することを決意、そして新人役者を起用し、脚本には友人で児童文学作家のエーリッヒ・ケストナーを起用するなど金のかからないやり方で映画を撮ろうと奮闘する。そして、やけに押しの強いレビューショーダンサーだったレニ・リーフェンシュタールを起用しつつも、レニの紹介でやってきた若干地味っ娘のジルも端役に起用し、結果的に映画は大ヒットとなる。しかし、単発のヒットで会社の経営状態が回復するものでなく、スタジオはナチスの息のかかった投資家フーゲンベルク(後のナチス内閣に入閣する大物。ただし史実ではどうやらナチ独裁に反対したほぼ唯一の高官だったようで、戦後も無罪となった人だそうです)に売却され、いわゆる愛国的作品を取るよう強要されてしまう。さらに、ジルの清楚で美しい姿に魅了された、ナチス宣伝大臣ゲッペルスの横やりもあって、既にぞっこんLOVEな関係にあったテオとジルは―――てな物語であった。
 というわけで、かなり多くの実在の人物の登場する作品で、ドイツ文学で修論を書いた歴史好きのわたしとしては、結構、お、と思うような物語であった。ただ、ナチスの扱いは時代的にちょっと交錯しているような印象もあって、『METROPOLICE』のプレミア上映会は1927年だったらしく、その辺りだとまだナチスは政権を取っておらず、ゲッペルスの権力やハーケンクロイツも、劇中で示されたような権勢はなかったと思う。ま、とりあえずそんな細けえことはどうでもいいすかね。
 で。わたしとしては、当然一番注目していたのは、エーリッヒ・ケストナーを演じる礼真琴さん(以下:こっちん)である。こっちん大ファンを公言しているわたしとしては当然なのだが、今回こっちんは、若干出番が少なかったような気がするが、久しぶりにいい人の役だし、ちゃんとソロ曲もあって、こっちんの最強の武器である歌声も堪能でき、わたしとしては確かな満足だ。そして今回わたしが一番グッと来たのは、こっちん演じるエーリッヒの恋人ルイーゼロッテ(←この人も実在の人。ケストナーの代表作の一つ「二人のロッテ」の名前の由来の人)を演じた有沙瞳ちゃん(以下:くらっち)であろう。大変可憐で、おまけになんか最近はオーラが強くなってきたというか、舞台上の輝き、存在感が増してきましたなあ。大変良いと思います。この、こっちん&くらっちのペアは今後ますますの活躍をしてくれそうで大変楽しみですな。
 そしてもちろん、星組のTOPコンビ、紅ゆずるさん(以下:紅子先輩)と綺咲愛里ちゃん(以下:あーちゃん)も大変美しかったのは間違いない。このTOPコンビは歌が弱点と言われているような気もするしわたしも実際そうだと思っているが、なんかですね、わたしはもう慣れてきました。紅子先輩は歌はともかく芝居はとても良かったすね。あーちゃんも、わたしはあーちゃんの意外な低音ボイスが大好きなので、許せますな。これであーちゃんが超歌ウマだったら……と思わなくもないけど、まあ、やっぱりTOPコンビとして絵になりますよ。大変美しかったと思う。
 そのほか、専科に移って初めての大劇場公演?となった凪七瑠海さん(以下:カチャ)が助っ人として、本作ではゲッペルスをシブく演じてくれたし、UFAのプロデューサーを演じた七海ひろきさん(以下:かいちゃん)も相変わらず美しくカッコイイし、新人男優のちょっと調子のいい男を演じた瀬央ゆりあさん(以下:せおっち)も元気で良かったすね。星組組長である万里柚美さん(以下:ゆず長)も、若干訳アリな酒場の女店主を美しくかつ大人な魅力で魅せてくれましたな。
 まあ、物語としては、エンディングは意外とあっさりと、かつ美しく終わってしまって、若干、よくナチスからあんな簡単に逃げられたな、と驚いたけれど、This is TAKARAZUKA、ということで野暮なツッコミはやめておこうと思います。ま、面白かったす。
 で、後半は「タカラヅカレビュー90周年」と題されたショー『Bouquet de TAKARAZUKA』である。
星組20171128
 うわあ、我ながらへったくそな写真! 本物はとてもきれいです。
 わたしは、ショーにおいては、いつもお気に入りのジェンヌを双眼鏡で探して愛でるのが恒例であり、こと、わたしが一番推している星組においては、一番大好きなこっちんを観るのは勿論として、現在わたしが星組においてこっちんの次に応援している星蘭ひとみちゃん(以下:せーらちゃん)を探し、見つけたら追う、というのがお約束である。見つけるとですね、あ! いた! とか、嬉しくなるんすよね。せーらちゃんは101期生であり、入団3年目になるのかな。娘役としては、3年目だとそろそろいわゆる「路線」に乗るかどうかの時期であり大切な時期だ。そして、せーらちゃんは本公演で早くも新人公演ヒロインに抜擢されており、前作『スカーレット・ピンパーネル』でのルイ・シャルル役への抜擢も踏まえ、わたしとしてはどうやら無事に路線に乗ったような気がして大変うれしく思う。
 ※解説:「路線」=将来TOPになる道筋のこと。「新人公演」=宝塚歌劇団の大劇場公演は、約1カ月の公演中に1回だけ、入団7年目までの生徒のみで演じられる公演があって、その「新人公演」の主役/ヒロインに抜擢されるかどうかが重要な「路線」なのであります。以上解説終了。
 まあ、こっちんのカッコ良さと歌の素晴らしさ、そしてダンスのキレの美しさに関しては、もはや書くまでもなく明らかであろう。こっちんがTOPに登りつめる日が待ち遠しいですなあ。ただまだまだ、完璧優等生と言われるこっちんも勉強することがいっぱいあると思うので、紅子先輩の背中をしっかり見つめて精進してもらいたいと思います。もう、わたし、完全にお父さん目線ですわ。そして紅子先輩も、開幕はいきなりブランコで舞台の上に現れてびっくりであったけれど、やっぱり手足の長さ・細さはすごいすね。あーちゃんとのコンビも磨きがかかってますな。そしてあーちゃんも、当然かもしれないけどどんどん舞台上の輝きが増してますよ。大変お綺麗で、実際のところあーちゃんはとてもかわいいと思います。そしてくらっちも、やっぱりいいですなあ。
 で、わたしが推しているせーらちゃんは、ちょっと背が高めか? と昨日思ったけれど、「おとめ」によれば、あーちゃんと同じ身長163cmだそうで、目の錯覚?だったようだ。たぶん、とてもスリムでほっそりしていて、おまけに超小顔だから背が高いように見えたのではなかろうか。ちなみに、あーちゃんは、わたし好みのちょうどいい感じにむっちりで、実に良いと思います。しかしせーらちゃんのソロ歌が聞きたいですなあ。歌ウマだと文句なしなのだが……ルイ・シャルルとして歌った「ひとかけらの勇気」は、そう悪くなかったと思うのだが……どうなんでしょうなあ。まあ、今後大変楽しみです。
 というわけで、毎度お馴染みの、「今回のイケ台詞」を発表して終わりたいと思います。
 ※イケ台詞=わたしが「かーっ!! カッコええ!!」と思ったイケてる台詞のこと。
 「ジル! 俺は君を守る! どんな未来が待ち受けていようと!
 「テオ……!」 と熱いキス。
 今回は、やっぱりラストシーンでしょうか。この後、世界は非情な世となり、テオとジルはパリ経由でハリウッドへ脱出したからいいけど、こっちん演じたケストナーは、反ナチを貫きながらも亡命せずドイツに残ったわけで、戦後、みんなは再会できたと思いたいすなあ……

 というわけで、結論。
 宝塚歌劇団でわたしが一番推している星組が、現在東京宝塚劇場で公演中である。その作品『ベルリン、わが愛』は若干地味?ながらも、ファンとしては確かな満足であり、わたしとしてはまあ面白かった、と結論付けたい。そしてレビューショー『Bouquet de TAKARAZUKA』も、相変わらずのキラキラであり、中には知っている曲も何曲かあってわたしは大変楽しめた。つーかですね、紅子先輩&あーちゃんのコンビは、わたしは結構好きです。歌が弱点と言われることもある二人だが、わたしはあーちゃんの低音ボイスが好きなので全然アリです。そして、こっちん&くらっちも、夏の『ATERUI』のときのように、今回も大変お似合いのコンビでありました。なお、ケストナーとルイーゼロッテは生涯共に暮らしたそうですが、生涯結婚はしなかったそうです。へえ~。そしてわたしが注目するせーらちゃんはとうとう新公ヒロインに抜擢され、大変うれしい限りであります。くそーーーどうしても新公のチケットが取れん! 今回はマジで観たかったよ……せーらちゃん、新公の舞台で持てる力をすべて出し切ってくれ! 応援してます! 以上。

↓ 「おとめ」とはこれのことです。ファン必携の基本書っす。
宝塚おとめ 2017年度版 (タカラヅカMOOK)
宝塚クリエイティブアーツ
2017-04-14

↓そしてケストナーでわたしが読んだことがあるのはこの3作品かな。
ふたりのロッテ (岩波少年文庫)
エーリヒ ケストナー
岩波書店
2006-06-16

飛ぶ教室 (岩波少年文庫)
エーリヒ ケストナー
岩波書店
2006-10-17

エーミールと探偵たち (岩波少年文庫 (018))
エーリヒ・ケストナー
岩波書店
2000-06-16

 わたしは、かつて仕事において「女性に絶大なる人気を誇るコンテンツ」について、かなり真面目に調査をしていたのだが、その調査の一環で、10年前に大人気だった(今でも大人気だが)『テニスの王子様ミュージカル』を10回ぐらい観に行ったことがある。確か一番最初は、取引先の女子が大好きだということを聞いて、オレも連れてってください! とお願いして連れて行ってもらい、その後、会社に生息する女子オタのみんなとも行くようになった。
 わたしが「女子向け」作品を調べていたのは、ズバリ言えばビジネスのためであり、その流れで宝塚歌劇も観に行くようになったのだが、そもそもわたしは、何か大好きなものを熱く語る女子に非常に惹かれるというか、そういうときの女子が一番かわいいと思っている。そして一緒に『テニミュ』を観に行った女子たちも、まあ、会社では見たことのないような笑顔であり、そして、わたしは今でもその光景をよく覚えているのだが、『テニミュ』が終わってカーテンコールで場内が明るくなった時、わたしは振り返って客席の淑女の皆さんがどんな顔をしてるんだろう? と観てみたことがあるのだが、あの時の、なんとも嬉しそうに輝く数百人の女子たちの超イイ笑顔を観て、ああ、こりゃあ凄い、とある意味感動したのであった。
 そのころの『テニミュ』は、ほぼたいてい、会場は神宮球場の横の「日本青年館」であった。最後の方は水道橋のJCBホール(現在のTOKYO DOME CITY HALL)に移ってたかな、まあとにかく、わたしとしては「日本青年館」=『テニミュ』なのである。しかしその日本青年館も、老朽化もあったのだろうが、改築のために取り壊され、現在、跡地は東京オリンピックへ向けた国立競技場建て替えの資材置き場(?)となってしまっているのだが、昨日の月曜日の真っ昼間、わたしは、新たに生まれ変わり(そして場所もちょっと移動した)新装オープンしたばかりの、新生・日本青年館へ推参したのである。
 その目的は―――新生・日本青年館のこけら落とし公演となる、宝塚歌劇団星組公演『ATERUI 阿弖流為』を観劇するためである! そう。わたしが一番愛する星組の、一番愛するスター、礼真琴さん(以下、こっちんと略)の東上初主演公演である! やったぜこっちん! こっちんは、現在星組の2番手スターという地位にいるが、これまで、単独主演公演を2回こなしているものの、両方とも宝塚バウホール公演であった(そのためわたしは観られなかった。くそう!)ため、東京での主演は初めてなのであります。そしてそれが、記念すべき新生・日本青年館のこけら落としなんて、こっちんを愛するわたしとしては、何があろうともその初日に駆け付けなくてはならないのである。そう、例え平日の昼間、というリーマンには到底厳しい状況であろうとも、それは絶対に行かなくてはならんのです! はっきり言って、この初日に青年館に行くこと以上に重要な仕事なんて、あるわけないよ。というわけで、わたしは自らの立場と職権を乱用し、11時からの打ち合わせを、あ、オレ、今日12時で出ちゃうから、と言い切ってぶった切り、タクシーを飛ばして青年館へ駆けつけ、こっちんのウルトラカッコイイダンスと歌に酔いしれてきたのである。いやー、まあなんつーか……一言で言うと、最高でした!!!
aterui
 あかん、映り込みがひどいな……本物のポスターは最強カッコエエのはもはやいわずもがなであろう。それでは、書き留めておきたいことがいくつもあるので、いいことも、うーん、なことも、箇条書きでまとめておこうと思う。
 ◆物語は……
 すでに当Blogでも書いたように、わたしは原作小説を読んで予習してから観に行った。原作は、高橋克彦先生による『火怨 北の耀星アテルイ』という作品で、ストーリーに関しては以前書いた記事をご覧いただきたいが、簡単にまとめると、時は奈良時代から平安時代にかけて、朝廷の手の及ばぬ北の民、蝦夷(えぞ、じゃなくて、えみし)の英雄・阿弖流為の苛烈な戦いを描いたもので、その結末は涙なくしては読めないお話である。登場人物も非常に多く、この物語をこっちん主役で描いたら、超とんでもない感動大作になるに決まってるぜ! とわたしは確信し、昨日を大変楽しみにしていた。
 が――ズバリ言うと、まあ実際のところ心配していた通り、物語は相当なダイジェストになっていて、原作小説に激しく感動してしまったわたしとしては、若干物足りなさは感じた。これはですね、ぜひ、原作小説を読んでもらいたいと思う。そして、原作小説を読んでいると、こっちんの歌う歌がもっと胸に響くというか、感動は増加するように思う。つかむしろ、原作を読まないで観て、お話が理解できるのかどうか、わたしには良くわからない。とにかく相当な駆け足&ダイジェストであるのは、残念ながら間違いないと思う。まあ、原作は23年間にわたる物語なので、実際しかたがないけど。
 ◆じゃあなに、面白くなかったとでも?
 いやいやいや、そんな事は全くなく、非常に面白くカッコ良かったと断言しよう。まあ、ポイントとしては、当たり前だけど以下の3つであろうと思う。
 1)こっちんがウルトラ超カッコイイ。
 まあ、こっちんは現役ジェンヌの中で最強レベルの歌ウマであることは誰しも認めると思うが、歌はもちろん、ダンスも超イイ。そしてお芝居というかセリフ回しもグンバツであり、わたしがこっちんファンであることを差引いても、たぶん、ヅカファンなら誰しも、こっちんの強力な歌に酔いしれ、鳥肌モンだぜ、と思うに違いなかろうと思う。間違いないす。やっぱり、ショーヴラン役を演じ切ったことが効いてますなあ。こっちんは、2番手という立場上、TOPスターが演じる主役の敵役を演じることがこれからも多くなるだろうと思う。だけど、TOPというか主役が輝くのは、敵役がカッコよくないといけないわけで、わたしとしてはこっちんには、まだまだ敵役を恐ろしくカッコよく演じ続けて、その芸を磨いてほしいと勝手に思っている。実はショーヴランはあと1年以上先に演じてほしかったとわたしは思っている。TOPになる直前の集大成として、ショーヴランを演じたら、超最強にヤバいことになったんじゃねえかなあ、という気もしている。こっちんのショーヴランは、確かに素晴らしかった。それは100%間違いない。けど、こっちんファンのわたしでも、やっぱりいまだ柚希礼音さん(通称:ちえちゃん)のショーヴランの迫力と衝撃の方が、まさしく伝説ともいうべき凄まじい印象を残しているわけで、まあ、比較するのはこっちんに対して失礼かもしれないけれど、間違いなくこっちんは、将来その域に達するものと信じてます。そして、今、主役として阿弖流為をカッコ良く演じ切った経験は、必ず力になるとわたしは感じたのであります。本当に素晴らしかったよ。
 2)くらっち! よくぞ星組に来てくれたね! あなた最高ですよ!
 いやーーー。前作『スカーレット・ピンパーネル』でのマリー役でその歌ウマ&演技上手な片鱗を見せつけてくれた有沙瞳(通称:くらっち)ちゃんですが、今回も実に素晴らしかった! 雪組からやってきてまだ2作目だけれど(※宝塚のスターは「組替え」といういわば人事異動があるのです)、最高じゃないですか! 98期生ということで、こっちんの3学年下か……わたしの眼には完全に、数年後こっちん&くらっちがTOPとなっている図が浮かびますが、どうでしょうなあ……娘役はTOP適齢期が男役よりも短いので、こっちんがTOPになるまで待っていられるかどうか……もう98期同期の真彩希帆ちゃんは雪組でTOPになってしまったし……かなり微妙な気もするし、ピッタリなような気もするし、何とも難しいですなあ。いずにせよ、くらっちは現状の娘役TOP以外では、相当上位の実力ある娘役だと思う。こっちんとのデュエットも超最高でした。顔も声も、大変かわいいと存じます。身長も、こっちんとちょうどいいんじゃないかしら。
 3)せおっち田村麻呂を始め、キャスト全員イイ!
 現在、我が星組は、2班に分かれて公演を行っている。TOPスター紅ゆずるさん(以下、紅子先輩と略)率いるチームは、梅田芸術劇場にて、今年の初めに東京国際フォーラムでお披露目された『オーム・シャンティ』を再演中である。なので、こっちん率いる東京『阿弖流為』チームは30人ほどのメンバーだったそうだが、若手中心で、みんなとても生き生きと素晴らしいパフォーマンスを見せてくれたと思う。とりわけわたしの目を引いたのは……いっぱいいるんだけど、まずは、こっちんと同期の95期生の二人、瀬尾ゆりあさん(通称:せおっち)とひろ香祐さん(通称:ひーろーくん)を挙げたい。
 まず、せおっちは、物語のもう一人の主役ともいうべき、朝廷側の坂之上田村麻呂を実にりりしく美しく演じてくれた。この『阿弖流為』という物語は、田村麻呂がカッコ良くないと感動的にならないので、せおっちには大変期待していたのだが、わたしの期待は完全にかなえられたといってよかろうと思う。大変失礼ながら、これまでで最高にせおっちをカッコイイと感じましたね。もうチョイ歌うシーンがあればなあ。そしてひーろーくんが演じたのは、原作では阿弖流為の仲間の中で一番明るく好戦的でキャラの立っている伊佐西古だ。原作小説での彼の最期は涙なしには読めないすよ。今回は最後がちょっと違っていたけど、ムードメーカー的な伊佐西古(いさしこ)を魅力たっぷりに演じてくれたと思う。二人とも素晴らしかった。
 そして、原作小説では、その最期が一番泣ける、阿弖流為の軍勢で軍師として知略をもって戦う男、母礼(もれ)を演じた綾凰華さん(通称:あやなちゃん)、そして阿弖流為の最期まで常にそばに従う蝦夷最強の男・飛良手(ひらて)を演じた天華えまさん(通称:ぴーすけくん)、この二人の98期組も素晴らしかったすねえ! 星組の次期スター候補生たちですが、あやなちゃんは秋には雪組に移動なんだよなあ……星組ファンとしては寂しいけど、雪組でも応援するよ! そしてぴーすけくんは2作続けて新人公演主役を演じ切って、ぐんと成長したような気がしますね。二人ともお見事でした。
 もうきりがないから最後。今回、わたしが結構びっくりしたのが、わが星組組長、万理柚美さん(通称:ゆず長)が、なんと桓武天皇の役を演じていたことだ。ゆず長様が男の役を演じることがあるんすねえ!? つか、もしかして桓武天皇って、女帝? とか思って思わず調べちゃったけど、そんなことはなく普通に男性のようで、いつもは大変お美しいご婦人を演じることの多いゆず長様が男を演じていてかなり驚いた。今までも男の役を演じたことがあったのかわからないけど、まあ、その意外な低音ボイスは、ゆず長さま、さすがっす!と思いました。そういえば初日なので、組長挨拶とこっちん挨拶がありました。何を話してくれたかは書きません!

 はーーー。もうこのくらいにしておくか……あ、あと、新生・日本青年館なのだが、わたしは今回、1階席の後ろから3列目ぐらい、のド・センターで観たのだが、結構客席の傾斜が大きくて、後ろの席でも超よく見えました。宝塚大劇場や東京宝塚劇場は、座席が前の列とズレていて、見やすく配慮されているけど、前の列の人がでかいと超邪魔じゃないすか。でも、新生・青年館は、席はズレてなくて真ん前に座席があるけれど、段差が結構あるので、全然平気でした。なんか噂では2階席は観にくいらしいすね。
 それともう一つ2017/08/02追記!なんで大劇場公演以外はDVDしか発売しないんだよ劇団!! いまさらDVD画質で満足できるかっつーーの!! なぜBlu-rayで発売しないのか、マジで理由が分からんわ!!! ガッデム!

 それでは、最後に恒例の今回のイケ台詞」を発表して終わりたいと思います。
 ※イケ台詞=わたしが「かーっ!! カッコええ!!」と思ったイケてる台詞のこと。
 「ともに死んでくれるか?
 「初めからそのつもりだ
 今回は、いっぱい泣かせるセリフがあったのだが、ラスト近くの阿弖流為と母礼の泣けるこれを選びました。でも、正確なセリフとはちょっと違うと思います。わたし、実は気に入ったセリフは忘れないようにすぐにメモをしてるんですが、なんと! 愚かなことに! メモ帳を座席に置来っぱなしで忘れてきちゃった……恥ずかしいっつーか、誰かが見たら、死ねる……w アホだった!

 というわけで、結論。
 日本青年館が新装オープンし、そのこけら落とし公演として、わたしの愛する宝塚歌劇の、一番好きな星組の、その中でも一番応援している礼真琴さん主演の、『ATERUI 阿弖流為』を、その初日である昨日の13時に観に行ってきたわたしであるが、結論はただ一つ。最高です。こっちんの歌は胸に迫り、その演技やダンスは非常に素晴らしかった。共演陣も、ヒロインのくらっちは美しくかわいく、同期のせおっちやひーろーくん、そして次期スター候補生のあやなちゃんやぴーすけくんももちろん素晴らしかったと断言できる。惜しむらくは公演回数が少ないことか。一応、もう1回観に行く予定なので、再びこっちんのすべてに魅了されて来ようと思います。そして今度こそメモ帳を忘れないように、セリフも覚えてきます! 以上。

↓ マジ最高に泣けます。原作小説は読んどいたほうがいいと思うな……。その方が事件の背景だとか、キャラたちの関係性がより理解できると思う。まあ、詳しくは過去の記事を読んでください。

 というわけで、約1年ぶりのムラ遠征である。いまさらもう「ムラ遠征」ってなんぞ? なんて聞かないでいただきたい。東京に住む我々ヅカファンが、兵庫県宝塚市に存在する宝塚歌劇団の本拠地、宝塚大劇場へ公演を観に行くこと、それが「ムラ遠征」である。由来は知らないが、宝塚大劇場周辺をヅカファンは「ムラ」と呼んでいるわけだが、わたしが今回、一人でぶらっとムラ遠征したのは、わたしの愛する星組の2番手(とうとう2番手まで出世!!)スター、礼真琴さん(以下、こっちん、と略)の雄姿と歌声をこの目と耳に焼き付けるためである。5月まで待てば、東京公演が始まるのだが、それまで待てるわけねえだろうが! と半ばキレ気味に、朝6時の新幹線のぞみ号をぶっ飛ばして駆けつけたのである。ホントは昨日の初日に行きたかったけど、無理でした……。なお、もちろんいつも一緒に観劇に行くヅカ友のお姉さんたちも誘ったのだが、誰一人乗ってくれる人がいなかったので、ぼっち観劇&日帰りとなったのだが、ソロでの日帰りムラ巡礼をクリアしたわたしは、そろそろヅカ道の黒帯を取得したと言っていいのかもしれない。ま、まだまだ初段レベルですが、もはや素人じゃねえ、ぐらいすかね。朝6時ののぞみをぶっ飛ばして9時半ぐらい現遅着、そして現地15時ぐらい発で19時半には家に帰り着いた。ふーやれやれ。
 そして、今回の演目は、わたしにとっては大変思い入れのある作品『THE SCARLET PIMPERNEL~スカーレット・ピンパーネル』である。以前もこのBlogで書いた通り、わたしが宝塚歌劇を見るようになってから2本目に観た作品であり(その時は月組の公演)、また、その予習としてDVDで観た星組による初演は、わたしが宝塚歌劇にはまるきっかけとなった柚希礼音 さん(通称:ちえちゃん)が超絶にカッコイイ悪役を演じたことでもわたしにとっては忘れられない作品である。そして、そのちえちゃんが演じた悪役を、わが愛しのこっちんが演じることになり、わたしとしてはもう、まさしく居ても立っても居られないのである。ええと、今までのところで、なんか文句ありますか? ないすね? はい。じゃあ先に進めます。
 ところで。まったく今回の観劇には関係ないのだが、現在、というか主に先週、宝塚歌劇には大きなニュースが重なっていたのである。ズバリ言うと、各組のTOPスターが卒業したり新たにお披露目したりと顔ぶれが大きく変わった(変わる)のだ。
 まず、先週の月組公演を観に行った時も書いた通り、月組に続いて、愛する星組も、去年TOPスター北翔海莉さん(通称:みっちゃん)が惜しまれつつも卒業してしまい、新たなTOPスターとして、わたしも大好きな紅ゆずるさん(通称:紅子)が就任し、まさしく昨日初日を迎えた『スカーレット・ピンパーネル』で大劇場お披露目を果たした。大変めでたく、わたしも2日目の今日、観ることができて、もうとにかく超・感無量である。そしてその紅子と仲良しであったわれらがちえちゃんも、Instagramでその喜びを表明しており、星組イチオシのわたしとしては大変うれしい限りだ。

 そしてその紅子と同期の宙組TOPスター朝夏まなとさん(通称:まぁ様)が、先週わたしとしてはかなり電撃的に、次の公演での卒業を発表されたのだ。折しも先週宝塚大劇場にて、相手役の娘TOPである超美人の実咲凛音さん(通称:みりおん)の卒業を見送ったばかりのまぁ様。まさかこのタイミングで!? というのは激しくびっくりだったし、ならばみりおんもあと1公演残って、同時退団もあり得たのでは……と思った方も多いだろう。わたしもそう思ったが、まぁ様の卒業会見を見て、これで良かったんだな、と考えを改めた。同時だと、サヨナラショーはどうしても自分が主役になってしまうわけで、みりおん単独のサヨナラショーで見送ってあげたい、というまぁ様の気持ちは、尊重して余りあると思う。男前じゃあないですか! いつもは若干俺様キャラのまぁ様。はあ……淋しくなるなあ……。いずれにせよ、まぁ様の卒業はかなり多くの宝塚ファンが驚いた、大きなニュースであったに違いない。
 さらに、先週は雪組でも動きがあった。既に次の公演で卒業を発表している現在のTOPコンビだが、正式に次期TOPコンビとして、望海風斗さん(通称:だいもん)と、今年星組から異動したばかりの真彩希帆ちゃん(通称:まあやちゃん)の二人が発表されたのだ。まあ、だいもんに関しては誰がどう考えてもだいもん以外にTOPに立てる人材はいないと思ってたので驚きはないけれど、まあやちゃんに関しては、TOP娘役になれるよね、大丈夫だよね?と思っていた方が多いのではなかろうか。わたしは星組イチオシとしてまあやちゃんが雪組に異動してしまったことが残念だったけれど、でも、そうか、だいもんの相手になるのか……な? そうだよね? そうだと言ってくれ! とずっと心配だったので、正式発表されて大変うれしく思う。はーーよかったよかった。だいもんは現在の現役ジェンヌの中ではナンバーワンと言ってもいいほどの歌ウマだし、まあやちゃんも可愛くて歌ウマだし、大変お似合いのTOPコンビとなるであろうことは、おそらくヅカファンならば誰しも納得だろうと思う。
 しかし、これで来年からはすっかり様変わりするってことですなあ。。。まあ、経営面から見た場合、まさしくこのような「誰かひとりの人気」に頼ることがなく、きっちりと後進を育てて、常にファンを魅了するのが宝塚歌劇団という組織のすごいところであり、会社としての強さの秘訣、であることは間違いない。普通の会社でも、特定の「デキル」人に仕事が集中して、その人がいなくなったらガタガタになる、なんてのは大変良く見かける光景だが、それじゃあ経営としてはまったくダメなんですよ。
 以上、長~~い前振り終了。
 というわけで、新生・星組の『スカーレット・ピンパーネル』である。

 さて、何から書くかな……まず、観る前にわたしが思っていたことを書いておこう。わたしは、紅子のTOP就任はとてもうれしいし、紅子が大好きではあるのだが……ズバリ言って歌は今一つ、だと思っている。これは誰でもそう思っていると思うけれど、紅子の魅力はその軽妙なキャラと抜群のルックスでありコメディをやらせたら最強キャラではあるのだが、肝心の歌が……ちょっとアレなんすよね……なので、その点がやや心配、というのが一つ目。
 そしてもう一つは、逆に超絶に歌が上手い、愛しのこっちんは、大丈夫だろうか、という心配である。何が心配かというと、こっちんは、現在の各組の2番手スターとしては一番若く、そのプレッシャーがものすごいだろうな、という点と、もう一つは、演じる役が、こっちんが最も尊敬し憧れた先輩であるちえちゃん(礼真琴の「礼」は、柚希礼音さんから一文字もらった、というほど憧れていたそうです)がかつて2番手時代に演じて、もはや伝説と化している役だという点も、おそらくはこっちんのプレッシャーになっているだろう、という点である。
 でもわたしは、紅子にはいつも通りのびのびと楽しく美しく演じてくれればいいと思っていたし、こっちんも、この機会に殻を破って、ショーヴランという役をステップに暴れまくって、こっちんの持ち味である迫力ある歌で新たな伝説を作ってくれ! と思っていた。要するに、ひどく偉そうに心配しつつも、超期待していたのである。
 そして結論から言うと――まさしくわたしの期待は応えられた!と言っていい素晴らしい出来であったのである!!! もうほんと、胸が熱くなるわ……マジで、今日はうれしくて泣けそうになったよ。実のところ、『スカーレット・ピンパーネル』という作品は、冷静に考えると物語としては結構突っ込みどころが多くて、ラストの正体が表される場面は、えええっ!? と若干あんぐりとしてしまうようなお話である。しかし、この作品のわたしにとってのメインは数々の素晴らしい歌と、豪華な衣装に彩られたビジュアル表現にある。とにかく、歌がいい!のが『スカーレット・ピンパーネル』だ。以下、だらだら書いても仕方ないので箇条書きでまとめよう。
 ◆紅ゆずるパーシーは最高だった!
 いやーーー紅子さん! 歌がすごく良かったですよ! もうほんと、失礼な心配をして申し訳ありませんでした! あなたの歌う「ひとかけらの勇気」は素晴らしかったです。わたしは紅子が新人公演で演じた時のパーシーを観てないのだが、今回の紅子パーシーは、普段は軽薄なチャラい貴族、だけど実は熱いハートを持つ正義感、という元々のキャラ通り、実に良かったです。注文を付けるとしたらやっぱりマルグリットとの感情の表現かなあ……実はわたし、いまいちよく分かんないんすよね……パーシーはマルグリットを愛しているのかどうかが。もちろん愛しているんだろうけど、今までの初演でも再演でも、そして今回も、どうもパーシーは明らかに、「マルグリットへの愛」<「正義感」のように見えるのだが、それが正しいのかよく分からないけれど、もうチョイ、パーシーの苦しみ的なものがあってもいいのではかなろうか? なんか、かなりクールなんすよね……。そのあたりが物語全体のあっさり感につながってるような気がしてならないです。まあ、その辺は小池修一郎先生に聞かないと分からないなあ……。
 ◆こっちん! すっげえカッコ良かったぞ!!
 そして悪役たるショーヴランを演じたこっちん、本当に素晴らしい歌でした。ショーヴランはソロ曲も多いし、感情がたぎってましたなあ……ホント素晴らしかったよ。今日は2階のB席だったので表情は双眼鏡でもあまり見えなかったけれど、東京ではいい席でガン見したいすね。きっと東京に来る頃にはさらに完成度は上がってるはずなので、今からとても楽しみだ。しっかし、本当にこっちんの歌声はカッコええですなあ! エンディングの一番最初に下手のセリから登場して歌う「ひとかけらの勇気」も実に良かったです。注文を付けるとしたら、もっともっともっと! 激しく体全体で怒りの感情を爆発させてほしいすね。もう、怒鳴るぐらいで。そもそも、ショーヴランは自分の信念に従って生きている男なので、別に悪党じゃないわけで、言ってみれば非常に不条理な立場なので、そういった不条理に対して怒り狂ってほしいっす。東京で待ってるよ!
 ◆あーちゃん! あなた完全にTOP娘の貫禄出てるじゃないの!
 今回、わたしが一番感じたのは綺咲愛里さん(通称:あーちゃん)の成長かもしれない。歌もいいし、ビジュアルも抜群だし、おまけにすごく貫禄があったぞ! いやホント素晴らしかった。あーちゃんの声って、その可愛らしいアイドル系はルックスからは想像できないような、落ち着いた大人な声なんだよな。ホントに素晴らしくて、あーちゃんと紅子のエンディングでのダンスも大変美しかったと思う。いやあ、以前、幼児体型なんてこと言ってすみませんでした。あーちゃんは今回のような豪華ドレスがすっげえ似合うと思います。男目線ではよく分からないのだが、ひょっとしてメイクが巧いのかな? 抜群の存在感でした。
 ◆かいちゃんロベスピエールとルイ・シャルルせーらちゃんもイイ!
 今回、今までの公演になかったロベスピエールの曲が追加になってて、演じた七海ひろきさん(通称:かいちゃん)の抜群のカッコよさが増量されてました。わたし的には、かいちゃんは宙組時代の『銀英伝』で演じたミッターマイヤー元帥(※ヅカ版銀英伝は序盤の頃の話なのでまだ元帥ではありません)がとても印象に残ってて、星組に来てくれた時はやったー!とうれしかった方ですが、これからも星組の貴重な戦力として紅子とこっちんを支えていただきたいと思う。実に正統派なイケメンなので、今後も頼りにしてますよ!
 そしてもう一人、最後に取り上げるのは101期生とまだ全然若い星蘭ひとみちゃん(通称:せーらちゃん)だ。わたしもせーらちゃんに関しては、母校の後輩ということもあって、我が星組の将来のヒロイン候補としてずっと注目していたのだが、今回はルイ・シャルルに抜擢され、役が付いたのは初めてかな? いつもわたしショーの時にせーらちゃんを探すのがお約束だったのだが、今回は台詞も歌もあって、うれしかったす。そして、やっぱり可愛いですなあ! ビジュアル的にも声も、大変可愛らしいと存じます。いつかTOP娘になれる日を待ってるぜ。応援してます!

 はーーー……疲れた……もう書き忘れたことはないかな、大丈夫かな……もちろん、ピンパーネル団のみんなも良かったし、マリー(アルマンの恋人)を演じた有沙瞳ちゃん(通称:くらっち)も良かった。くらっちは雪組から異動になったばかりで星組初出演だったけれど、とても光ってたよ。
 というわけで、毎度お馴染みの、「今回のイケ台詞」を発表して終わりたいと思います。
 ※イケ台詞=わたしが「かーっ!! カッコええ!!」と思った台詞のこと。
 「(オレを)愛したことはないというのか?」
 「ないわ!!」
 「ふん……せいぜい幸せとやらをかみしめるがいい!!

 今回は、ちょっとうろ覚えなので正確なセリフじゃないかも……。ショーヴランとマルグリットのやり取りですが、かつて愛していたと思っていたマルグリットに、ズバリ言われてほんと気の毒…… この、あーちゃんマルグリットによる「ないわ!!!」が今回わたしは一番グッときました。ちなみに、初演時のちえちゃんショーブランの時は、
 「演じるんだ! そして欺け! 弟のために!!
 という超カッコいいセリフに、わたしはもう大興奮しました。そんなちえちゃんショーヴランに、こっちんショーヴランは引けを取らないカッコ良さだったぜ!

  というわけで、もういいかげん結論。
 1年ぶりのムラ遠征を、単独かつ日帰りで敢行したわたしは、そろそろヅカ道初段に昇格した気分である。そして、待ちに待った紅子のTOPお披露目公演『スカーレット・ピンパーネル』は、期待通り素晴らしい出来であった。紅子、こっちん、あーちゃん。新たな立場で臨んだ初舞台は、とても今の星組を現した作品と言えるだろうと思う。もうすでに東京は2回観に行くことが決まってるので、約2か月後、東京で再び会えることを楽しみに待ちたい。確実に、さらに完成度は増しているだろうと思う。こっちん、もっともっと爆発させるんだ!応援してるぜ!!! 以上。

↓ 実は原作小説があります。今日、キャトルで買おうか20秒ぐらい悩んで買わなかったのだが、やっぱり読んでおくべきかもな……と今更後悔中。ま、いつでも買えるし……って思っちゃったオレのバカ!
紅はこべ (創元推理文庫 507-1)
バロネス・オルツィ
東京創元社
1970-05
 

↑このページのトップヘ