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 何度もこのBlogで書いていることだが、わたしは宝塚歌劇を愛してやまない、珍しい男の一人である。まあ、いまさらその魅力について書くことはしないが、中でも、わたしは星組が一番好きである。なので、星組の公演は、何度だって行けるものなら行きたいし、実際、2回3回と観に行くこともまれではない。が、知らない人は知らないだろうが、知っている人は知っている通り、宝塚歌劇には5つの組があり、他の組、星組以外の公演はどうなのよ、と言われると、勿論ほかの組の公演もわたしは可能な限り観に行くが、まあ、大抵は1回しか行かないのが現実だ。そもそもチケットの入手からして困難だし。正確に言うなら、1回しか行けない、のが実情である。
 というわけで、わたしは全組公演を観るつもりは満々ではあるのだが、そんなわたしが一番縁がない組が雪組、である。そもそも、雪組は現在4公演連続かな?確か全回満席を達成しており、その人気はとても高く、実はわたしも、観たくてもチケットが取れないことがあるのだ。大変残念なことに。
 全回満席、これがどれだけすごいことか、分かりやすく数を計算してみようか。
 まず、公式Webサイトによると、本拠地宝塚市の「宝塚大劇場」の座席数は2,550席。そして日比谷の「東京宝塚劇場」の座席数は2,065席だそうだ。で、公演回数は、演目によって違うのだが、貸し切り公演や新人公演を含め、だいたい45公演としておこうか。てことは、宝塚で2,550×45=114,750、そして日比谷で2,065×45=92,925、合計で207,675人の動員、ということになる。それが本当に一瞬で完売となるのだから、ホントすげえと思う。ただ、熱心なファンの淑女の皆さんは、ホントにもう何度も観に行くのが当たり前なので、ちょっと興味があって観に行きたいな、と思うような「初心者」ではとうていチケットが取れない状況にあり、その結果ファン層拡大の妨げになっている部分も否めず、かといって、そういう何度見来てくれる「強力なコアファン」を捨てることも出来ず、劇団としては、まあ、嬉しい悩みだろう。会社経営の観点からすると、「ロイヤルカスタマー」を最も大切にするのがブランド管理面では当然王道だが、かと言って門戸を狭めてしまえばブランドの永続性は低くなってしまうわけで、どちらをとるか、極めて悩ましく、だからこぞ、「TAKARAZUKA SKY STAGE」という専門放送局を持って、広く手軽に楽しめるメディアを運営する意義もあるわけだ。ちなみに、わたしは「SKY STAGE」には加入してません。だって! いまどきSD画像で観れるかっつーの! HD放送になったら問答無用で加入するけれど、まあ、そうなったら今度はBlu-ray等のDiskが売れなくなると思っているのだろう。でも、わたしが経営に参加していたら、SKY STAGEの料金をちょっと値上げしてでも、HD放送に踏み切るね。なぜなら、Diskメディアに将来があるとは思えないし、ファンはSKY STAGEの放送やBlu-rayでの視聴よりも、生で、ライブで、劇場で公演を観ることの興奮ときらめきの方が、比べ物にならないほど格段に上だということは、誰しもが感じ、理解しているからだ。いくらハイビジョン画質で公演を放送しようとも、劇場の動員が減ることはないはずだ。それよりむしろアーカイブとしての需要の方が多いことは間違いないだろう。
 と、まあ、どうでもいいことを書き連ねてみたのだが、昨日の夜、わたしは日比谷に推参し、現在東京宝塚劇場で絶賛上演中の雪組公演『幕末太陽傳 / Dramatic "S"!』を観てきた。雪組TOPスターとして2年9カ月(?)の日々を過ごした早霧せいなさん(通称:ちぎちゃん)と、同時に娘役TOPに就任し、苦楽を共にしてきた咲妃みゆさん(通称:ゆうみちゃん)の二人そろっての退団公演である。こういう、男役と娘役のTOP二人が同時に退団することを、俗に「添い遂げ退団」と呼ぶのだが、色々なところで観られる二人の熱い関係は、同時退団という形で幕を引くのが一番なんでしょうな、やっぱり。先に結論から言うと、正直、ミュージカル『幕末太陽傳』は、面白くなかったとは言わないけれど、ちょっと退団公演としてはどうなんだろう、という気がしたものの、やっぱりショー『Dramatic "S"!』には、もうこの二人には劇場で会えないんだなあ……という淋しさが募ってしまい、わたしは帰り道、やけに淋しくてなんかつらく感じたのである。はあ……ちぎちゃんにゆうみちゃん、どうか千秋楽まで、全力で駆け抜けておくれ……と親戚のおじさん風に、とてもしみじみ思うわたしであった。

 さてと。何から書くか……冒頭に記したように、わたしは雪組が一番縁がなく、「ちぎ・みゆ」コンビを観るのは、去年の『るろうに剣心』以来なので、1年以上ぶりである。いや、だって取れないんだもの、チケットが。去年後半の『ケイレブ』も取れなかったし、まあ、人気絶大のTOPコンビである。WOWOWの「宝塚プルミエール」やMXの「TAKARAZUKA Cafe Break」などでお見かけする二人のアツアツ振り(つかむしろゆうみちゃんの一方通行気味なちぎ愛)は、ヅカファンならば誰しも知る仲であろうと思う。そんな二人が添い遂げ退団するのは、ある意味自然な流れなのだが、この時期である理由は、わたしには正直良くわからない。もうちょっとと言う気もするし、ここが引き際、といわれれば、なるほど、と思うしかない。その点は、二人の心のうちにしか正解はないだろう。劇団としても、毎公演完売させる二人には、まだもうちょっと続けてほしい、と思うのが自然だろうと思う。
 しかし、だ。わたしが良くわからんのが、どうして本公演『幕末太陽傳』をとても大切な「退団公演」に選んだのか、という点だ。もちろん、冒頭に記した通り、面白くなかったわけでは決してない。けどですね……はっきり言って超地味ですよ。歌も少ない、立ち回りが派手にあるわけでもない、無音の部分すらもある。ズバリ、二人の芝居にすべてかかっているわけで、確かにちぎ・みゆコンビは抜群の演技力を誇るTOPコンビだが、もうチョイ、送り出す感があっても良かったんじゃねえかなー、と漠然と思ったのである。
 お話は、フランキー堺氏や石原裕次郎氏の名演で知られるあの映画(わたしが観たのは30年以上前なのでもう完璧内容を忘れている)の舞台化なわけだが、どうやら元は落語の演目だそうだ。まったく知らなかったが、実はわたしは昨日、久し振りのSS席ドセンターで、非常に素晴らしい席で観る幸運に恵まれたのだが、わたしのすぐ前には、とある有名落語家が、おそらくはご夫婦で観劇されていて、まあ、そういうことなんでしょうな、と思った。
 いずれにせよ、内容としてはコメディで、主人公・居残り佐平治を演じたちぎちゃんは、ひょうひょうとした男を大変見事に演じていたし、気の強い女郎おそめを演じたゆうみちゃんはとってもかわいかった。映画で石原裕次郎氏演じた高杉晋作を、次期TOP就任が決定している望海風斗さん(通称:だいもん)がカッコ良く演じてくれたのももちろん素晴らしかった。また、大変な目に合う(笑)貸本屋の金ちゃんを演じる、この公演で退団を発表されている鳳翔大さんも、正直出番は少ないけれど一番笑わせてくれたし、この『幕末太陽傳』という作品自体を、わたしはとても楽しめたのは間違いない。なんだけど……退団公演なんだから、もうチョイ派手に、そしてもっと泣かせるお話にしてあげたかったなあ……なんて部外者のわたしが偉そうに思うのが、正直な感想である。でも、まあ、ある意味通常運転、なところに意味があるんすかねえ……。
 一方、ショーの『Dramatic"S"!』である。こちらはさすがにラストということで、歌詞も結構グッと来るものがありましたねえ……愛する人のイニシャルはSですよ……。とりわけ素晴らしいのは、ロケットの後の、「Snow Troupe絆」と、ラストのデュエットダンスでしょうなあ……。本当に泣けてきましたねえ、あそこでは。どうでもいいけれど、わたしと一緒に行ったズカ友のおばちゃん&女子たちは、一人はわたしよりヅカ愛の深い可愛い女子なのだが、他のおばちゃん&女子は、まるでヅカ道素人で(わたし以上に観に行っているはずなのに!)、「Snow Troupe絆」の「緑色」の衣装の意味が分かっておらず、終演後に「あのですねえ、雪組は緑なんすよ!各組にはテーマカラーがあるの!わたしの愛する星組は青なんすよ!」と軽くキレたら、ええー知らなかった―とか抜かしやがって、もうちょっとちゃんと勉強してほしいものだ、つかもうこの人たちと観に行くのヤダ、と軽い絶望を感じました。
 そしてラストのデュエットダンス、ショパンの別れの曲に歌詞を乗せて、しかもカゲソロで、現役最強クラスの歌ウマなだいもんを起用するとは、なんて豪華で美しく、そして悲しく切ないんでしょう……とわたしはとても胸にジーンときました。えーと、一応言っときますが、わたしはもうアラフィフといわざるを得ない40代後半のおっさんですけど、まあ、とにかくもう、なんというか淋しいす。とても……。

 というわけで、わたしはもうちぎ・みゆの見納めをしてしまったわけだが、二人はきっと、役者として芝居が大変素晴らしいお方なので、退団後も、まあ一息ついてからでいいので、活躍していただきたいすね。わたし、ゆうみちゃんの芝居というか声が大好きなので、退団後、舞台に出るならば必ず観に行くよ。まずは東京公演、最後まで悔いなく駆け抜けておくれ。そして、またいつの日か、素晴らしいお芝居を見せてくれることを願ってやみません。ちぎ・みゆコンビに幸あれ。わたしは深くそう思いました。
 おっと、忘れるところだった! というわけで、毎度お馴染みの、「今回のイケ台詞」を発表して終わりたいと思います。
 ※イケ台詞=わたしが「かーっ!! カッコええ!!」と思った台詞のこと。
 「地獄も極楽もあるもんか! おいらはまだまだ生きるんでぃ!!
 今回は、やっぱり一番ラストのこのセリフでしょうな。退団したからといっても、これからもずっと、素晴らしいパフォーマンスを見せてくれることを、心から願います。応援してるよ!

 というわけで、結論。
 稀代のTOPコンビ、雪組の早霧せいなさんと咲妃みゆさんの退団公演となる『幕末太陽傳 / Dramatic "S"!』を東京宝塚劇場にて見届けてきたが、正直、『幕末太陽傳』はアリではあるけれど、退団公演としてもう一本、何かスペシャルなものを用意してほしかったと思うのが正直な感想だ。でもまあ、そのスペシャル感はショーの『Dramatic"S"!』に滲み出ていたので、これでいいのかもしれないすね。そして、そういえばこの『Dramatic"S"!』は、だいもんのプレお披露目の全国ツアーで『"D"ramatic S!』として再演されるわけで、くっそう、やっぱりチケット申し込みすりゃあよかった、と超今さら後悔しております。しかし、はーーーーホント、淋しいすねえ……ちぎ・みゆにもう会えないなんて……退団まで、そして退団してからも、二人に幸あらんことを、心から祈ります。これからも応援しますよ! 以上。

↓ うーん、やっぱり予習しといたほうが良かったのかもなあ……。今は配信でいつでも観られるんだから、観とけばよかったかも……。


 というわけで、3週連続宝塚の最終週は、現在、日比谷の「東京宝塚劇場」にて上演中の、雪組公演『浪漫活劇るろうに剣心』である。すでに、2月にムラ巡礼し、一度観ている作品だが、いよいよ東京にて上演も始まり、今日は2回目の観劇に東京宝塚劇場へと推参した次第である。なので、今日はあまり詳しく書きません。

 2週間前に、わたしの愛する柚希礼音さんのコンサート『REON JACK』に行き、先週は月組全国ツアー『激情』を観てきて、今週がこの雪組公演『るろうに剣心』である。
 前回、ムラで観たときは、ずっと2番手スター望海風斗さん(通称:だいもん)を追いかけて観ていたのだが、今日は、前回恐ろしく可愛く観えた咲妃みゆちゃん(通称:ゆうみちゃん)をずっと双眼鏡で見つめる、ちょっとしたストーカー感覚で観ていた。いやあ、ほんと可愛い。実にいいですね。わたしはどうも、ゆうみちゃんの声が気に入った。そして歌も上手いし、また、芝居振りも非常に良いと思う。ゆうみちゃんは、2010年の月組公演『The Scarlet Pimpernel』が初舞台だそうで、この公演は、わたしがヅカファンになって間もない頃に観に行った作品で、先ほどパンフを探してみたところ、おお、いた! いるいる! ゆうみちゃんがちゃんと載ってますね。
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 ↑公演パンフ。当時の月組TOPスターは霧矢大夢さん。今やすっかり美しい女子に変身。
 ↓ いたーー!! 6年前のゆうみちゃん。変わってない。かわええ……。
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 懐かしいなあ……思えば、わたしが初めて宝塚歌劇を体験したのが2010年の1月の星組公演『ハプスブルクの宝剣』である。この初めて観る宝塚歌劇の生公演で、わたしは主演の柚希礼音さんに一発KOを食らい、翌日、チケットを手配してくれたわたしのヅカ師匠のお姉さまの元に、朝イチで興奮して報告に行ったものだ。
 「おはざっす!! なんなんすかもう、昨日、超興奮したっす。主役の人がクッソカッコエエっす。オレ、もう完璧Fall in LOVEなんすけど!!!」 と興奮して感想を伝えたところ、
 「ちえちゃんに惚れるとは、いい趣味してるわね。いいわ、じゃあ、これを御覧なさい」とその場(※会社のその方の席に常備してあった。今思うと笑えますな)で貸してくれたDVDがあって、それが、 2008年の星組Verの『The Scarlet Pimpernel』だったのだ。師匠曰く、「この時は、まだちえちゃんは2番手よ。でも、この時のちえちゃんもすごくいいわよ。そして次の月組公演がまたスカ・ピンだから、予習には好都合よ。面白いと思ったら、次の月組のスカ・ピンのチケットも取ってあげるわ」とのことだった。
 そしてわたしは、2008年の星組版『The Scarlet Pimpernel』をDVDで観ることになる。
 そしてわたしは、完全にちえちゃんファンになったわけだ。
 そして翌日、さっそく師匠にDVDを返却に行ったのである。
 「おはざっす!! うっす!! 最高でした!! あざました!!」
 「え、もう見たの!?」
 「観たっす!!」
 「で、どうだった!?」
 「最高でした。ひとつ、すげえ気に入った台詞があったんすけど、発表していいすか!?」
 「えぇ……ど、どうぞ?」
 「(カッコつけて) 演じるんだ!! そして欺け!! 弟のために!!
 「(ぱちぱちぱち)ショーヴランの台詞ね。よく覚えたわね。ちゃんとちえちゃんが分かったのね。」
 「押忍!! あざっす!! 最高っす!!」
 「いいわ、じゃあ、次の月組のスカ・ピンのチケット、取ってあげるわ」
 「押忍!! ごっつあんです!! あざっす!!」
 というわけで、この時以来、わたしはずっと師匠にチケットのお世話になっており、必ず観たあとで、「イケ台詞」を発表することを自らの義務としてきたのである。そして、この2010年の月組版『The Scarlet Pimpernel』において、ショーヴランを演じていた明日海りおちゃん(通称:みりお)と、アルマンを演じていた龍 真咲ちゃん(通称:まさお)の二人を知ったのである。二人は当時役代わりでショーヴランとアルマン(※作中で拷問する方とされる方の2役)を交互に演じていて、事実上のダブル2番手であった。
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 こんな感じ。今や二人はTOPスター。この時から明らかに光り輝いてました。
 この公演は、わたしが生で観た宝塚歌劇の2本目の公演で、わたしにとっては非常に忘れられない公演である。まさかこの公演が、今や雪組TOP娘役のゆうみちゃんのデビュー公演だったとは……。デビューってことは、あの時のロケットに、ゆうみちゃんがいたってことか。やっぱり、毎公演、ロケットの娘さんたちにも注目せざるを得ませんな。一応、毎回ちゃんとロケットの皆さんもチェックしているのだが、将来のヒロインやTOPスターを探すのも、楽しみの一つですね。
 懐かしくてつい、公演パンフをしげしげと眺めてしまったが、おお!! 次期月組TOPに指名されている、先週観た珠城りょうさん(通称:たまきち)もいるし、現・月組TOP娘役の愛希れいかちゃん(通称:ちゃぴちゃん)もいるじゃないか!! 
tamakichi
tyapi
 しかも、ちゃぴちゃん、男役だし!! これはちょっとしたお宝ですね。まだ6年しか経っていないのに、ホントに懐かしいですなあ。

 っておい!! ぜんぜん『るろうに剣心』に関係ねえじゃねえか!! と我ながら自分の脱線ぶりにあきれました。サーセン。とにかく、『浪漫活劇るろうに剣心』は、当然主役のTOPスター早霧せいなさん(通称:ちぎちゃん)の殺陣は素晴らしいし、だいもんの歌もカッコ良く、ゆうみちゃんもウルトラ可愛くて、大変満足です。以前も書いたとおり、雪組はわたしは一番なじみがないというか、一番公演を観ていない組なのだが、わたしとしては、ゆうみちゃんが非常に気に入りました。
 というわけで、今日2回目を観て、毎度お馴染みの今日のイケ台詞を発表します。
 ※イケ台詞=わたしが「かーっ!! カッコええ!!」と思った台詞のこと。
 「総三郎、拙者は、人が微笑んで生きる姿を見たいのだ!!」(そして歌に入る)
 今回は剣心の台詞です。ちぎちゃんの芝居はわたしは2回ぐらいしか観てないのだが、このお方は若干声のトーンが高め、なんすかね。THE 男役的な野太い声、ではないですね。これは剣心というキャラクターに合わせてそういう発声なのかな。いずれにしても、カッコ良さは抜群でした。

 というわけで、結論。
 2回目となる雪組公演『浪漫活劇るろうに剣心』は、神谷薫を演じるゆうみちゃん中心に観ていたが、ゆうみちゃんは歌も芝居も非常にレベルが高いですね。そしてその可愛さも、相当ハイレベルだと思います。可愛いは正義である!! おっと、明日のNHK-BSで、去年の雪組公演『星逢一夜』が放送されるじゃねえか!! この公演は観に行かなかったので、録画してゆうみちゃん観賞をしようと思います。以上。

↓ もう一度観たい……この中の、「鷹のように」というショーヴランの歌が超好き。
THE SCARLET PIMPERNEL 月組大劇場公演ライブCD
宝塚歌劇団
宝塚クリエイティブアーツ
2010-06-17

 

 はーーー。やれやれ。わたしは今、京都にいる。
 朝、6時00分東京発のぞみ1号で新大阪までぶっ飛ばし、すぐにJR在来線に乗り換えて宝塚へ。その後、夕方に三宮に移動し、神戸ビーフなどを食す。そして京都に移動して、とあるホテルにチェックインし、まずはひとっ風呂浴びて、今、ホテルの恐ろしく遅いWi-Fiにイラつきながら、これを書いている。なので、正直疲れて眠くてたまらない。ゆえに、やれやれ、である。
 さて。というわけで、今日は約1年ぶりの「ムラ巡礼」をしてきたのである。
 何のことかわからない? なるほど。まあ、要するに、ヅカファンにとっての聖地、兵庫県宝塚市に存在する、宝塚歌劇団の本拠地「宝塚大劇場」周辺を「ムラ」と呼んでいるのだが(実はその由来は良く知りません) 、その聖地たる「ムラ」へ公演を観に行くことを「巡礼」とわたしは勝手に呼んでいるのである。わたしのムラ巡礼は、ちょうど1年前、わたしが一番応援していた柚希礼音さん、通称ちえちゃんの卒業公演以来である。
 なので、普通の日本語で言うと、「今日わたしは兵庫県宝塚市へ宝塚歌劇団の公演を観に行ってきました」という意味である。じゃあ最初からそう言えよと言わないでいただきたい。疲れてやれやれ、だけど、日頃冷静沈着で常に落ち着きのある男としておなじみのわたしとしては、これでも超ハイテンションなのである。
 そして現在、宝塚大劇場で上演されている演目は、↓これ。
P_20160227_124251
 もはや説明はいらないだろう。週刊少年ジャンプのファンには当然おなじみだし、すでにアニメや実写映画版も制作され、それぞれ大人気となった『るろうに剣心』が、とうとう愛する宝塚歌劇団においていミュージカル化されたのである。 
 東京での公演は4月からなので、ちょっくらお先に観てきましたよ、という、若干の自慢も含まれていることは否定できないが(誰に自慢しているのかわたしも良くわからんけれど)、まあ、結論から言うと最高でした。だいたい、ポスタービジュアルからしてカッコ良すぎであり、それに、ちょっと↓の動画をご覧くださいませよ。まあ、かっこいいこと甚だしいじゃあありませんか。

 というわけで、制作が発表されたのが去年の10月ぐらいで、もうその時からわたしのまわりのヅカファンのお姉さまたちはかなり盛り上がっていて、当然わたしも、こいつは強力なのが来たぞ、と大変期待していた。なので、これは東京に来るまで待つのではなく、「ムラ」に巡礼すべきなのでは? とお姉さまたちに提案してみたところ、そうだそうだ、と賛成多数でわたしの提案は承認可決され、そして今日、始発ののぞみで遠征するに至ったわけである。

 今回のわたしの注目点は、それなりに長い『るろうに剣心』という作品を、果たしてどんな物語にまとめるのだろうか? という点にあった。キャストを観ると、斎藤一は当然出てくるとして、蒼紫様まで出てくる。まあ、今回のオリジナルキャラクターも登場するというから、物語も当然オリジナルストリーなんだろうとは思ったが、これがまた意外と、というと大変失礼だが、知らない人が見ても大丈夫なようにきれいにまとまっていて安心できた。ただ、逆に『剣心』が大好きな方には、どうしてもそれぞれのキャラクター造詣が浅く物足りないと感じるかもしれない。しかし、である。主人公である緋村剣心を始めとするキャラクターのカッコ良さは抜群であり、そういう点では昔からの剣心ファンが観ても、物語に入り込むことができるのではないかと思う。
 まあ、物語としての骨格は、おおむね実写映画版の第1作目と同じ流れと言っていいのではないかと思う。幕末期、「人斬り抜刀斎」と呼ばれた男、緋村剣心。島原で、とある新選組隊士とちょっとした因縁を持つのだが、今回のオリジナルキャラクターがその隊士、加納惣三郎である。この隊士は、かの大島渚監督の遺作となった『御法度』における主人公で、当時18歳の松田龍平氏が演じたことでも有名であろう。ま、そんな男と剣心が明治の世で再び出会い、死闘を演じるという話である。なので、左之助や蒼紫様はほとんどモブ扱いであった。斎藤一もやたらと剣心に協力的で、そんな辺りが原作や実写映画とちょっと違う趣である。もちろん、実写版映画では、佐藤健くんが演じる剣心、江口洋介氏の斎藤一、天下のイケメン伊勢谷友介氏の蒼紫様もしびれるカッコ良さだった。しかし、やはり宝塚スターの持つ独特の、人ならざる美しさといえばいいのかな、男では出せない美しさはやはり別次元のものがあると思う。結果、大満足であった。
 わたしは、何度もこのBLOGで書いている通り、星組イチオシのヅカファンである。なので、雪組の公演を観るのは、かなり久しぶりである。思い返すと、音月桂さんがTOPスター当時の『ロミオとジュリエット』以来なので(わたしにとっては、震災翌日の2011年3月12日に観に行った公演として忘れがたい)、約5年ぶりだ。だから今回の公演はほとんど初めて見るジェンヌさん達ばかりで、なるほど、これが今の雪組か、と改めて認識した。ただ、わたしとしては今回の公演で一番楽しみにしていたのは、オリジナルキャラクター加納惣三郎を演じた、望海星斗さん(通称:だいもん)である。彼女は花組時代に何度も観ており、その歌のうまさはピカイチであった。特にわたしにとって印象深いのは、2014年の『エリザベート』におけるルキーニ役である。めっぽうカッコ良く、歌も抜群に上手で、もうこの人男なんでしょ? と言いたくなるほどの存在感があった。現在の雪組TOPスター早霧せいなさん(通称:ちぎちゃん)も、もちろん美しく、ダンスの切れもTOPの実力にふさわしい素晴らしいジェンヌだが、わたしは今回はとにかくだいもんに釘付けである。歌が超上手い。いずれ確実に、だいもんもTOPまで上り詰めると思うが、その日が来るのを楽しみに待っていたい。
 また、今回、わたしがとても気に入ったのが、娘役TOPの咲妃みゆちゃん(通称:ゆうみ)である。いやはや、まあ、かわいい。とんでもなくかわいい。声がちょっと独特ですな。だが、それがいい。このゆうみちゃんは、今まで何度かTVの宝塚番組に出ているのを観たことがあって、前々から可愛いと思っていたが、舞台上で観るゆうみちゃんは最強クラスに可愛いジェンヌであった。最近、わたしは娘役にも興味が出てきたが、各組TOP娘役や2番手クラスはやっぱりみなさん、天使クラスですね。今後は、前にも書いたと思うけれど、娘役にも注目していきたい所存であります。
 2016/02/28追記;帰ってきて、書くのを忘れたことに気が付いた。今回のイケ台詞を発表します。今回は、実は台詞よりむしろ歌の歌詞にグッと来たのですが、まあ、やっぱりこれでしょうな。
 「(刀を抜いてキッ構えて)悪・即・斬!!!
 まあ、剣心ファンにはお馴染みの、元・新撰組三番隊隊長こと斎藤一の台詞ですね。これ、今回は歌にもなっててカッコいいですよ!!

 というわけで、なんだかまともなことを書いていませんが、眠くてたまらないので結論。
 宝塚歌劇団雪組による『浪漫活劇 るろうに剣心』は、たぶんヅカファンはもちろんのこと、ヅカを観たことのない人でも満足できる作品ではないかと思います。女性が観れば、そのあまりのカッコ良さに失神寸前になるであろうし、男が観ても、うおお、すげえ、と楽しめると思います。なお、東京でもわたしはまた観に行くと思います。以上。

↓まあ、それでもやっぱり、原作は読んでおいた方がより楽しめると思いますよ。

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