わたしは小学校低学年から毎週月曜日は「週刊少年ジャンプ」を読み、当時は兄貴が買ってきたものだったが、中学生の後半ぐらいからは自分で買って読むようになった。そして今現在も、電子版を毎週買って読んでいるわけで、もう、わたしのジャンプ歴は40年を超えてるのではないかと思う。
そんなわたしなので、愛する宝塚歌劇で「CITY HUNTER」を上演するというニュースを知った時、マジでとても驚いた。もうすでに、宝塚歌劇では「るろうに剣心」の上演実績があって、ジャンプの漫画を宝塚化する前例があったわけだが、まさかあの、「CITY HUNTER」に目をつけるとは、まさしく想像の斜め上を行ってると思わざるを得なかった。なにしろ、「CITY HUNTER」は下ネタバリバリなのだ。だ、大丈夫かよ……? と思ったのはわたしだけではないだろう。しかし、その後徐々にビジュアルも発表されて行くに従って、おおっと!? こ、この再現力はさすが宝塚歌劇! と思わせるクオリティの高さを見せつけてくれ、期待と興奮も高まって行ったわけだが、それでもやっぱり、どうなんじゃろうか? という思いもぬぐえずにいたのである。
というわけで、そんなドキドキを胸に抱きながら、わたしは日比谷に向かったわけである。しかも本公演は、新たな雪組TOPスターに登極した彩風咲奈さんと、同じくTOP娘役に登極した朝月希和さんのTOPコンビ大劇場お披露目公演だ。そういや先々代の雪組TOPコンビ、早霧せいなさんと咲妃みゆさんの大劇場お披露目の時も『ルパン三世』だったわけで、状況的にはちょっと似ているのだが、まあ、とにかく、コイツは早く観たいぜ!! と思っていたわけです。
チケットは、いつも通り宝塚友の会の会員限定先行抽選で無事ゲット、しかもまたも前から3列目(の下手側ブロック)という良席がわたしに舞い降りてきており、ホント、友会のチケット神には感謝の祈りをささげる毎日であります。ありがとう、チケット神様! これからも善行を重ねて、徳を積む毎日を過ごそうと存じます!
というわけで、『CITY HUNTER』であります。
まあとにかく、まずビジュアル表現はもう完璧と言ってよかろうと思う。わたしが一番ドキドキしていた「海坊主」も、お見事だったとしか言いようがないほど、完璧でしょう。さらに、コミック作品が宝塚化される時、わたしが一番素晴らしいと思うのは、いつも、タイトルロゴや(アニメ化された際の)テーマ曲を、きっちりとそのまま使うことにあると思う。
これは、業界人ならばわかると思うけれど、様々な権利関係の処理が必要な、きわめて「めんどくさい」事柄だ。たとえば、「ルパン三世」なら、絶対にあの「ルパンだだ~~(ルパン・サ・ザード~~)!」が使われないと、全く話にならんわけで、宝塚歌劇団はきちんとそういった権利処理もクリアしているのが本当にすごいと思う。これは、おそらく元のコンテンツホルダーにとって、宝塚歌劇で上演されることがとても光栄で嬉しいことなんだと思う。だからすごく協力してくれているのではなかろうか。
そして、わたし的には、『CITY HUNTER』をやるならば、絶対に、『GET WILD』がかかってくれないとダメだろ、と思っていたのだが、きっちりと劇中で彩風さんが熱唱するシーンが組み込まれていて、わたしはもう、その点だけでも素晴らしかったと申し上げたくなりました。
が、しかし……。
観劇後の今は、お話的には、正直イマイチだったかな……とわたしは思っています。ちょっとですね……エピソードを盛り込みすぎているというか、お話がまっすぐ進まないというか、ごちゃついてる感じを受けました。これは大変残念で、結果的にメインキャラの活躍が減ってしまっているように思えたっす。女優と息子のエピソード、亡国の姫のエピソード、主人公・冴羽遼自身のエピソード、海坊主やミック、親友の槇村とその妹、香とのエピソード、などなど、盛り込みすぎたように思います。まあ、宝塚歌劇の演目では、役が少ないといろいろと困ることになるので、仕方なかったかもしれないけれど、もうチョイ、メインに絞った方が良かったのではなかろうか。。。
とはいえ、最初に書いた通り、ビジュアルは素晴らしいし、なにより「GET WILD」が聞けただけでもわたしは満足であります。では、いつも通り各キャラと演じたジェンヌをまとめてまいりましょう。
◆冴羽遼:新宿の厄介ごとを解決する街の「スイーパー=掃除屋」。腕はピカイチだが、超女好きのダメ人間、と思われているけれど、実際はそんなことはなくド真面目。背景はいろいろあるけれど、今回一見さん向けに説明しすぎてたかもしれないすね。ちなみに、物語の舞台は、ジャンプ連載当時と同じく80年代に設定されております。そうじゃないと「新宿駅の掲示板にXYZの伝言を残して依頼を行う」という設定ができないもんね。つうか、30代でももはや「駅の伝言板」の存在を知らんでしょうな。。。
で、演じたのは勿論、新たなる雪組TOPスター、彩風咲奈さん。彩風さんと言えば、わたしには八重歯が見分けるポイントだったけど、数年前に削って差し歯にしたのか、八重歯はなくなっちゃいましたな。わたしは結構好きだったのに、まあ、やむないことなんでしょう。実はわたしは彩風さんに対してそれほど詳しくないままこれまで観てきたので、演技の人なのかな、と思っていたけれど、どうやら一番の持ち味はダンスなのかもしれないすね。はっきり言うと『CITY HUNTER』は脚本的にアレだったけれど、ショーの『Fire Fever!』は超最高だったす。雪組生全員(?)によるロケット(ラインダンス)は圧巻だったすねえ!! だって、男役も彩風さん以外、あーさ含め全員が金ぴかのだるま姿だぜ? こ、こんなの初めて! とわたしは圧倒されたっす。素晴らしかった! Fire, Fever~! という主題歌も良かったし、彩風さんのダンスもキレてるし、『Fire Fever!』の方は最高でした。
◆槇村秀幸:元刑事で、遼の元パートナーで故人。エンジェル・ダストという合成麻薬の事件で殺されちゃうものの(その話が原作では泣けるんすよ……)、今回の宝塚版では、幽霊的存在としてチョイチョイ登場してました。演じたのは、元星組生で98期の綾 凰華くん。扱い的には雪組3番目、のはずだけど、101期の縣くんにバウ主演は先を越されちゃったし、おまけに96期の和希そらくんが雪組に異動してくることが発表されているし、綾くんの今後が心配でならないす。。。実は女子としての素顔も大変可愛いお方なんすけどね。。。
◆槇村香:槇村の妹で現在の遼の「パートナー」で物語のヒロイン。演じたのは当然、新生雪組TOP娘役の朝月希和さん。コミックの香はいつもデニムのミニスカだけど、雰囲気はとても良かったすね。朝月さんも、わたしは実際今まであまり注目してこなかったので詳しくないですが、最近だと花組の時の『はいからさん』で演じた吉次姐さんはとても良かったですね。花→雪→花→雪、と波乱?に満ちた異動を強いられてきたけれど、報われて本当に良かったね。これで96期からTOP娘役は4人目となったわけで、しかも研12でのTOP就任はすごいことだと思います。とっても綺麗な顔立ちで、和美人ですな。歌もわたしはほぼ初めてソロをちゃんと聞いたような気もします。ダンスもいいし、非常にレベルの高いお方ですね!
◆ミック:US時代の遼のパートナー。コミック原作だと、かなり大変な目に遭うけれど、本作では特にそういった部分はなく、明るいアメリカ人でした。そして演じたのが、ついに!! 2番手羽根を背負うこととなった95期きっての美形の一人、朝美 絢さま(以下:あーさ)ですよ! いやー、ついにあーさが2番手だなんて、本当に胸が熱くなるっすねえ! 以前このBlogでも書いたけれど、わたしは過去2回、ばったり月組時代のあーさに出会ったことがあって(1回目はバウが終わった後の帰り道、もう1回は確か東京での星組公演の客席で、ちゃぴと一緒に観劇してました)、その美貌で、グラサン&帽子スタイルだったけれど、一発で「あーさだ!!」と分かったほどっす。ちゃぴは、その後で、あ、隣にいるのはちゃぴじゃね?と遅れて気が付いたっす。これでもし、のちにあーさもTOPになったとしたら、大変な事態ですよ。それに、どうやら花組&雪組&星組はそろって95期生が2番手になるわけで、すごいすね! ああ、マジで今年はタカスペやってほしかったなあ!!
◆海坊主こと伊集院隼人(ファルコン):遼と同じく元傭兵で凄腕の男。現在は喫茶キャッツアイの店主としての表の顔を持ち、かなり頻繁に遼を助けてくれたりもする頼りになる男。コミック原作ではその名の通りスキンヘッドの坊主でガチムチ系マッチョマン。女子と猫に弱いという弱点アリ。そして宝塚版で演じたのは雪組の御曹司と言っていいでしょう、101期の縣千くん。さすがに坊主にはできないけれど、バンダナを巻いてる設定はとても見事だったすね。常に着用しているグラサン(=原作では目が悪いために着用していて、確か失明に至ったと思う)を外すと、「キラキラタカラヅカ系」な目をしているそうです。あのシーンは笑っちゃいました。縣くんも、ショーでは本来の縣くん通り、まさしくキラッキラでしたね。バウ主演も控えているし、順風満帆ですな。
◆美樹:少女時代に海坊主に救われ、海坊主が大好きな元スイーパー。現在は海坊主と共に喫茶キャッツアイを営んでいる。演じたのは、残念ながら本作が退団公演となってしまった98期の星南のぞみさん。星南さんも、ゆくゆくはTOP娘になるのかなあ、と思っていたけれど、退団ということで大変淋しいすね。。。その美貌はTOPクラスの美人なんだけど。。。早くから抜擢されてきたけど、ここ数年、役が今一つだったので、早めの決断に至ったんですかねえ。。。まあ、退団後も素晴らしい人生を歩んでほしいですなあ。とてもとても残念す。。。
◆野上冴子:警視総監を父に持つ敏腕刑事。警官時代の槇村の同僚で、超美人。演じたのは、この後で月組に異動することが発表されている99期の彩みちるさん。まさかみちるちゃんが月組とは、発表された時は驚いたすねえ……月組はとても戦力が充実しているので、みちるちゃんの入る余地があるんだろうかと余計な心配をしたほどっす。わたし的には、みちるちゃんで一番印象深かったのは、『凱旋門』の時のユリアかなあ。あーさと恋人同士で、とっても健気で可愛かったすね。みちるちゃんは、わたしとしては基本ロリ系に分類していたけれど、今回の冴子のようなセクシー系お姉さまもイケるんすね。そこがちょっと発見でした。
あーーもう長すぎるから以上にしておきます。が、一つだけ。本来なら本作には専科の英真なおき理事が出演されるはずだったのに、体調不良で休演となってしまったのが、わたしとしては大変心配です。わたしはそもそも星組イチオシの男なので、元星組組長のじゅんこさんは大好きなんすけど……どうか早い回復をお祈りしております! また劇場でお目にかかりたいっす!!
よし、それでは最後に、いつもの「今回のイケ台詞」をご紹介して終わりにしたいと思います。
※「イケ台詞」=わたしが、かーっ! カッコええ!と感動した台詞のこと
「オレといたら、命がいくつあっても足りねえぞ」
「その時はあんたが守ってくれるんでしょ?」
「バカ、一緒に戦うんだよ!」
「そうよね、わたしたちは二人でシティーハンターなんだから!」
今回は、最後の二人の決め台詞的なこれにしました。まあ、めでたしめでたし、な終わり方で良かったと思います。新TOPコンビに幸あれ!ですな!
というわけで、結論。
新生雪組の始まりとなる大劇場公演『CITY HUNTER』ですが、まあ、正直、脚本に難アリかな、と思いました。ちょっとゴチャっとしてしまったように思えたのですが、それでも、さすがのビジュアル表現はお見事だし、ついにTOPスターに登極した彩風咲奈さんと、おなじく研12にしてTOP娘役に就任した朝月希和さんのコンビはとても良かったと思います。つうかですね、今回はショー『Fire Fever!』が最高でしたね! このコンビはダンスで魅せるコンビなのかな。今後の活躍が楽しみっすね! しかしそれにしても、日々全くいいことがなく、絶望的な毎日に、明日あたり世界が滅亡しねえかなあ、とか思っているわたしでも、宝塚歌劇の劇場にいる3時間だけは、本当にすべて忘れさせてくれますな。おっといけねえ、毎回おんなじこと書いてるな。。。もうオレ、ダメかも……いや、ダメじゃあない! オレには宝塚歌劇がある!!! いやあ、宝塚歌劇って、マジ最高っすね!! 以上。
↓ 海坊主は本当はこういう顔です。
そんなわたしなので、愛する宝塚歌劇で「CITY HUNTER」を上演するというニュースを知った時、マジでとても驚いた。もうすでに、宝塚歌劇では「るろうに剣心」の上演実績があって、ジャンプの漫画を宝塚化する前例があったわけだが、まさかあの、「CITY HUNTER」に目をつけるとは、まさしく想像の斜め上を行ってると思わざるを得なかった。なにしろ、「CITY HUNTER」は下ネタバリバリなのだ。だ、大丈夫かよ……? と思ったのはわたしだけではないだろう。しかし、その後徐々にビジュアルも発表されて行くに従って、おおっと!? こ、この再現力はさすが宝塚歌劇! と思わせるクオリティの高さを見せつけてくれ、期待と興奮も高まって行ったわけだが、それでもやっぱり、どうなんじゃろうか? という思いもぬぐえずにいたのである。
というわけで、そんなドキドキを胸に抱きながら、わたしは日比谷に向かったわけである。しかも本公演は、新たな雪組TOPスターに登極した彩風咲奈さんと、同じくTOP娘役に登極した朝月希和さんのTOPコンビ大劇場お披露目公演だ。そういや先々代の雪組TOPコンビ、早霧せいなさんと咲妃みゆさんの大劇場お披露目の時も『ルパン三世』だったわけで、状況的にはちょっと似ているのだが、まあ、とにかく、コイツは早く観たいぜ!! と思っていたわけです。
チケットは、いつも通り宝塚友の会の会員限定先行抽選で無事ゲット、しかもまたも前から3列目(の下手側ブロック)という良席がわたしに舞い降りてきており、ホント、友会のチケット神には感謝の祈りをささげる毎日であります。ありがとう、チケット神様! これからも善行を重ねて、徳を積む毎日を過ごそうと存じます!
というわけで、『CITY HUNTER』であります。
まあとにかく、まずビジュアル表現はもう完璧と言ってよかろうと思う。わたしが一番ドキドキしていた「海坊主」も、お見事だったとしか言いようがないほど、完璧でしょう。さらに、コミック作品が宝塚化される時、わたしが一番素晴らしいと思うのは、いつも、タイトルロゴや(アニメ化された際の)テーマ曲を、きっちりとそのまま使うことにあると思う。
これは、業界人ならばわかると思うけれど、様々な権利関係の処理が必要な、きわめて「めんどくさい」事柄だ。たとえば、「ルパン三世」なら、絶対にあの「ルパンだだ~~(ルパン・サ・ザード~~)!」が使われないと、全く話にならんわけで、宝塚歌劇団はきちんとそういった権利処理もクリアしているのが本当にすごいと思う。これは、おそらく元のコンテンツホルダーにとって、宝塚歌劇で上演されることがとても光栄で嬉しいことなんだと思う。だからすごく協力してくれているのではなかろうか。
そして、わたし的には、『CITY HUNTER』をやるならば、絶対に、『GET WILD』がかかってくれないとダメだろ、と思っていたのだが、きっちりと劇中で彩風さんが熱唱するシーンが組み込まれていて、わたしはもう、その点だけでも素晴らしかったと申し上げたくなりました。
が、しかし……。
観劇後の今は、お話的には、正直イマイチだったかな……とわたしは思っています。ちょっとですね……エピソードを盛り込みすぎているというか、お話がまっすぐ進まないというか、ごちゃついてる感じを受けました。これは大変残念で、結果的にメインキャラの活躍が減ってしまっているように思えたっす。女優と息子のエピソード、亡国の姫のエピソード、主人公・冴羽遼自身のエピソード、海坊主やミック、親友の槇村とその妹、香とのエピソード、などなど、盛り込みすぎたように思います。まあ、宝塚歌劇の演目では、役が少ないといろいろと困ることになるので、仕方なかったかもしれないけれど、もうチョイ、メインに絞った方が良かったのではなかろうか。。。
とはいえ、最初に書いた通り、ビジュアルは素晴らしいし、なにより「GET WILD」が聞けただけでもわたしは満足であります。では、いつも通り各キャラと演じたジェンヌをまとめてまいりましょう。
◆冴羽遼:新宿の厄介ごとを解決する街の「スイーパー=掃除屋」。腕はピカイチだが、超女好きのダメ人間、と思われているけれど、実際はそんなことはなくド真面目。背景はいろいろあるけれど、今回一見さん向けに説明しすぎてたかもしれないすね。ちなみに、物語の舞台は、ジャンプ連載当時と同じく80年代に設定されております。そうじゃないと「新宿駅の掲示板にXYZの伝言を残して依頼を行う」という設定ができないもんね。つうか、30代でももはや「駅の伝言板」の存在を知らんでしょうな。。。
で、演じたのは勿論、新たなる雪組TOPスター、彩風咲奈さん。彩風さんと言えば、わたしには八重歯が見分けるポイントだったけど、数年前に削って差し歯にしたのか、八重歯はなくなっちゃいましたな。わたしは結構好きだったのに、まあ、やむないことなんでしょう。実はわたしは彩風さんに対してそれほど詳しくないままこれまで観てきたので、演技の人なのかな、と思っていたけれど、どうやら一番の持ち味はダンスなのかもしれないすね。はっきり言うと『CITY HUNTER』は脚本的にアレだったけれど、ショーの『Fire Fever!』は超最高だったす。雪組生全員(?)によるロケット(ラインダンス)は圧巻だったすねえ!! だって、男役も彩風さん以外、あーさ含め全員が金ぴかのだるま姿だぜ? こ、こんなの初めて! とわたしは圧倒されたっす。素晴らしかった! Fire, Fever~! という主題歌も良かったし、彩風さんのダンスもキレてるし、『Fire Fever!』の方は最高でした。
◆槇村秀幸:元刑事で、遼の元パートナーで故人。エンジェル・ダストという合成麻薬の事件で殺されちゃうものの(その話が原作では泣けるんすよ……)、今回の宝塚版では、幽霊的存在としてチョイチョイ登場してました。演じたのは、元星組生で98期の綾 凰華くん。扱い的には雪組3番目、のはずだけど、101期の縣くんにバウ主演は先を越されちゃったし、おまけに96期の和希そらくんが雪組に異動してくることが発表されているし、綾くんの今後が心配でならないす。。。実は女子としての素顔も大変可愛いお方なんすけどね。。。
◆槇村香:槇村の妹で現在の遼の「パートナー」で物語のヒロイン。演じたのは当然、新生雪組TOP娘役の朝月希和さん。コミックの香はいつもデニムのミニスカだけど、雰囲気はとても良かったすね。朝月さんも、わたしは実際今まであまり注目してこなかったので詳しくないですが、最近だと花組の時の『はいからさん』で演じた吉次姐さんはとても良かったですね。花→雪→花→雪、と波乱?に満ちた異動を強いられてきたけれど、報われて本当に良かったね。これで96期からTOP娘役は4人目となったわけで、しかも研12でのTOP就任はすごいことだと思います。とっても綺麗な顔立ちで、和美人ですな。歌もわたしはほぼ初めてソロをちゃんと聞いたような気もします。ダンスもいいし、非常にレベルの高いお方ですね!
◆ミック:US時代の遼のパートナー。コミック原作だと、かなり大変な目に遭うけれど、本作では特にそういった部分はなく、明るいアメリカ人でした。そして演じたのが、ついに!! 2番手羽根を背負うこととなった95期きっての美形の一人、朝美 絢さま(以下:あーさ)ですよ! いやー、ついにあーさが2番手だなんて、本当に胸が熱くなるっすねえ! 以前このBlogでも書いたけれど、わたしは過去2回、ばったり月組時代のあーさに出会ったことがあって(1回目はバウが終わった後の帰り道、もう1回は確か東京での星組公演の客席で、ちゃぴと一緒に観劇してました)、その美貌で、グラサン&帽子スタイルだったけれど、一発で「あーさだ!!」と分かったほどっす。ちゃぴは、その後で、あ、隣にいるのはちゃぴじゃね?と遅れて気が付いたっす。これでもし、のちにあーさもTOPになったとしたら、大変な事態ですよ。それに、どうやら花組&雪組&星組はそろって95期生が2番手になるわけで、すごいすね! ああ、マジで今年はタカスペやってほしかったなあ!!
◆海坊主こと伊集院隼人(ファルコン):遼と同じく元傭兵で凄腕の男。現在は喫茶キャッツアイの店主としての表の顔を持ち、かなり頻繁に遼を助けてくれたりもする頼りになる男。コミック原作ではその名の通りスキンヘッドの坊主でガチムチ系マッチョマン。女子と猫に弱いという弱点アリ。そして宝塚版で演じたのは雪組の御曹司と言っていいでしょう、101期の縣千くん。さすがに坊主にはできないけれど、バンダナを巻いてる設定はとても見事だったすね。常に着用しているグラサン(=原作では目が悪いために着用していて、確か失明に至ったと思う)を外すと、「キラキラタカラヅカ系」な目をしているそうです。あのシーンは笑っちゃいました。縣くんも、ショーでは本来の縣くん通り、まさしくキラッキラでしたね。バウ主演も控えているし、順風満帆ですな。
◆美樹:少女時代に海坊主に救われ、海坊主が大好きな元スイーパー。現在は海坊主と共に喫茶キャッツアイを営んでいる。演じたのは、残念ながら本作が退団公演となってしまった98期の星南のぞみさん。星南さんも、ゆくゆくはTOP娘になるのかなあ、と思っていたけれど、退団ということで大変淋しいすね。。。その美貌はTOPクラスの美人なんだけど。。。早くから抜擢されてきたけど、ここ数年、役が今一つだったので、早めの決断に至ったんですかねえ。。。まあ、退団後も素晴らしい人生を歩んでほしいですなあ。とてもとても残念す。。。
◆野上冴子:警視総監を父に持つ敏腕刑事。警官時代の槇村の同僚で、超美人。演じたのは、この後で月組に異動することが発表されている99期の彩みちるさん。まさかみちるちゃんが月組とは、発表された時は驚いたすねえ……月組はとても戦力が充実しているので、みちるちゃんの入る余地があるんだろうかと余計な心配をしたほどっす。わたし的には、みちるちゃんで一番印象深かったのは、『凱旋門』の時のユリアかなあ。あーさと恋人同士で、とっても健気で可愛かったすね。みちるちゃんは、わたしとしては基本ロリ系に分類していたけれど、今回の冴子のようなセクシー系お姉さまもイケるんすね。そこがちょっと発見でした。
あーーもう長すぎるから以上にしておきます。が、一つだけ。本来なら本作には専科の英真なおき理事が出演されるはずだったのに、体調不良で休演となってしまったのが、わたしとしては大変心配です。わたしはそもそも星組イチオシの男なので、元星組組長のじゅんこさんは大好きなんすけど……どうか早い回復をお祈りしております! また劇場でお目にかかりたいっす!!
よし、それでは最後に、いつもの「今回のイケ台詞」をご紹介して終わりにしたいと思います。
※「イケ台詞」=わたしが、かーっ! カッコええ!と感動した台詞のこと
「オレといたら、命がいくつあっても足りねえぞ」
「その時はあんたが守ってくれるんでしょ?」
「バカ、一緒に戦うんだよ!」
「そうよね、わたしたちは二人でシティーハンターなんだから!」
今回は、最後の二人の決め台詞的なこれにしました。まあ、めでたしめでたし、な終わり方で良かったと思います。新TOPコンビに幸あれ!ですな!
というわけで、結論。
新生雪組の始まりとなる大劇場公演『CITY HUNTER』ですが、まあ、正直、脚本に難アリかな、と思いました。ちょっとゴチャっとしてしまったように思えたのですが、それでも、さすがのビジュアル表現はお見事だし、ついにTOPスターに登極した彩風咲奈さんと、おなじく研12にしてTOP娘役に就任した朝月希和さんのコンビはとても良かったと思います。つうかですね、今回はショー『Fire Fever!』が最高でしたね! このコンビはダンスで魅せるコンビなのかな。今後の活躍が楽しみっすね! しかしそれにしても、日々全くいいことがなく、絶望的な毎日に、明日あたり世界が滅亡しねえかなあ、とか思っているわたしでも、宝塚歌劇の劇場にいる3時間だけは、本当にすべて忘れさせてくれますな。おっといけねえ、毎回おんなじこと書いてるな。。。もうオレ、ダメかも……いや、ダメじゃあない! オレには宝塚歌劇がある!!! いやあ、宝塚歌劇って、マジ最高っすね!! 以上。
↓ 海坊主は本当はこういう顔です。