タグ:島田歌穂

 昨日は早めの昼食をとってから、一路有楽町へ馳せ参じ、ミュージカルの聖地でお馴染みの帝国劇場、略して帝劇へ行ってきた。理由はもちろん、現在帝劇で絶賛上演中のコイツを観るためである。
knightstale
 ジャニーズきってのミュージカル俳優として名高いKinki Kidsの堂本光一氏と、ミュージカル界のプリンスでお馴染みの井上芳雄氏のダブル主演作、『Knights Tale―騎士物語―』であります。まあ、結論から言うと、古臭いというとネガティブだが、ある意味様式美ともいえる非常にShakespeare的セリフ回しで、このBlogでも何度か書いたことがあるけど、わたしは日本語で読めるShakespeare作品をほぼすべて読んでいるので、なんか懐かしさも感じ、大変楽しめたのであった。そして、もちろん、光一氏&芳雄氏の歌は素晴らしいし、さらに言うと、二人のヒロインがもの凄く良かった! のである。いやあ、参ったすね。わたしは初めて上白石萌音ちゃんの歌を聞いたけど、この方は相当イイ! 全然知らなかったので、非常に驚いたっす。

 さてと。まずは物語からまとめると、二人の仲良しの騎士がいて(二人はいとこ同士)、同じ女性を好きになり、その取り合いで絆が壊れてしまうけれど、全く別の女子が片方の騎士を好きになって、まあ、結果めでたしめでたしになるというお話である。サーセン。超はしょりました。詳しくは公式サイトをチェックしてください。
 この物語は、Shakesperare作品を大抵読んでいるわたしであっても、実は全然知らなくて、こんな作品があることすら、情けないことに知らなかった。というのも、もともとGeoffery Chaucerの『The Canterbury Tale』(読んだことあるけど全然覚えてないす)の中の『The Knight's Tale』が原典だそうだが、どうやらこの作品の原作である『二人の貴公子』という戯曲は、ShakespreareとJohn Fletcher氏の合作だそうで、英文科の人なら常識かもしれないけど、そうでないわたしは恥ずかしながら全く知識がなかったのである。どうも、わたしがShakespeareを読みふけっていた1990年当時は全然日本で紹介されておらず、日本語訳も出版されていなかったみたいですな。しかし、わたしは今回舞台を観ながら、なんかこの話知ってるような気がする……という思いが離れず、さっき調べてみたらその理由があっさり判明した。そう、わたしの愛する宝塚歌劇で、一度上演されていたのだ。それは2009年のバウ公演、当時の月組の若手であった龍真咲さんと明日海りおさんの、世に言う「まさみり」時代に上演された『二人の貴公子』で、わたし、WOWOWで思いっきり観ていたのである。なので、さっき、そうか、アレか! と超謎が解けてスッキリしたのであった。あまりに懐かしいので、後ほどBlu-rayに保存してあるまさみり版も観てみようと思います。【2018/08/16追記:さっそく、まさみり版『二人の貴公子』を観てみたところ、大筋は同じでもエンディングはまったく違っていて、悲劇的エンディングだったので驚いた。原作に忠実なのはどっちなんだろうか? まあとにかく、まさおもみりおちゃんも若くて、大変結構なお点前でした。みりおちゃんが研7、この後すぐ『エリザベート』の新公でトート様をやる直前だったようです】
 というわけで、各登場キャラクターと演じた役者陣をまとめておこう。
 ◆アーサイト:二人の騎士A。テーベの騎士。敵国アテネに捕虜として連行され、牢獄の窓の外に見たエミーリアにひとめぼれ。後に彼は賠償金が払われて釈放されるも、森で出会ったダンサーたちに潜入し、アテネにとどまり、エミーリアの従者に。しかし残された親友との再会が悲劇を―――的な展開。演じたのはジャニーズの誇るミュージカルスター堂本光一氏。わたしは初めて生の光一氏のパフォーマンスを観た。一言で言えば、さすが、すね。歌もダンスもやっぱり一流ですよ。本作はShakespeare作品ではある意味お馴染みのギャグというか喜劇なわけで、意外なほど客席からは笑いが起こってました。光一氏はそんな辺りも余裕でこなしてましたね。お見事っす。ちなみに宝塚版で演じたのはみりおちゃんす。
 ◆パラモン:二人の騎士B。テーベの騎士。アーサイトと同じくエミーリアにひとめぼれ。ただし彼はずっと虜囚のままであり、ちくしょうおのれ、と思っていたところ、門番の娘がパラモンにぞっこんLOVEとなり、その手引きで脱獄に成功。そして親友アーサナイトとの決闘へ――的な展開。演じたのはプリンス井上芳雄氏。芳雄氏のパフォーマンスはもちろんいつも通り見事。喜劇もお手の物ですな。しかし、芳雄氏の歌い方は明らかに藝大で鍛えた声楽系で、光一氏の歌とのハーモニーは……どうだろう、合ってたのかな……その辺は観た人それぞれの評価にお任せします。わたしとしては……若干芳雄氏の声ばかり耳に入ってきたような気がする。宝塚版ではまさおが演じた役ですな。
 ◆エミーリア:アテネの大公の妹。二人の騎士に惚れられちゃう女子。演じたのは、元雪組TOPスター音月桂さん。わたしは宝塚時代の音月さんを何度も観ているが、まあ、やっぱり美しく、可愛いですよ。歌も素晴らしく、すっかり美しい女子に戻りましたな。とにかく、明らかに鍛えている体が素晴らしくキレイ。とりわけ、程よく筋肉の付いたほっそりした二の腕がウルトラビューティフル! 最高でした。あと、一つだけ、ショックなのは……エミーリアの台詞で「まあダメ男だけど顔はイイし」的な発言があって、ほぼ女性客9割の場内は笑いの渦でしたが、残念ながらイケメンに生まれなかったわたしは、ちぇっ、なんだよ! イケメンなら許されんのかよ! としょんぼりしたっす。まあ、しょうがないよね、それは。
 ◆牢番の娘:パラモンに惚れてしまい、脱獄の手引きをするが、パラモンはエミーリアLOVEであっさり振られてしまい、そのショックで一時気が狂ってしまうが、エミーリアの看護で正気に戻り、二人の騎士の決闘に割って入り――的な展開。演じたのは上白石萌音ちゃん20歳。わたしは彼女について、『君の名は』のヒロインの声の人でしょ、ぐらいしか知らなかったのだが、もうホントおみそれしました。超イイじゃあないですか! すっごいちびっ子(身長が座ってる芳雄氏と同じぐらいしかない!)のに、歌は猛烈にパワフルで、ダンスもすっごいエネルギッシュ! こういうある種のギャップは最強の萌えですよ! 足はサリーちゃんだし、腰のくびれもない、完全幼児体型だけど、この才能はホンモノすね。あまりにちびっ子なので、役が限定されちゃうかもしれないけど、今後、大人になって幼児体型も解消されていくことでしょう。彼女の今後には、マジでチェックが必要ですな。またその素晴らしいパフォーマンスを観たいものです。なお、宝塚版では蘭乃はなちゃんが演じたようです。後でチェックしてみよう。【2018/08/16追記:チェックした結果、蘭はなちゃんが月組時代、たぶん研4ぐらいか? 大変可愛かったす】
 ◆ヒポリタ:元々アマゾン族(?)の女性だが、ある意味虜囚としてアテネの大公の嫁に。物語上のキーキャラの一人。演じたのは、子役時代のロビンちゃんでお馴染み島田歌穂さん。歌穂さんは何歳なんだろうな……全く謎だけど、まあ綺麗ですよ。顔が小さく、非常なる美人です。そして歌ももう圧倒的存在感で、ソロで歌い出すともう場を支配しますな。お見事でした。
 ◆シーシアス:アテネの大公。演じたのは、Cube三銃士Non-STARSのメンバーでお馴染み岸祐二氏。この人は元々「激走戦隊カーレンジャー」(1996年だからもう20年以上前か!)のレッドでデビューしたお方で、声優としても様々な仕事をされているお方だし、ミュージカルアクターとしても有名人だが、わたしは今回初めて生のパフォーマンスを観た。ゴツイ体と迫力のイケボイスはさすがすね。大変カッコ良かったと存じます。
 とまあ、こんなところかな。あ、あと一つ。冒頭の「三人の王妃」が歌うハーモニーがすごく綺麗で、この三人は相当デキル方々だぞ……と思って、帰って来てパンフをチェックしたところ、TVのカラオケバトルでお馴染みの七瀬りりこさん、レミゼなどのミュージカルでお馴染みの青山郁代さん、折井理子さんのお三方だったようで、なるほど、さもありなん、と納得の実力者であった。お三方は多くの場面でコーラス的に歌っておられて、非常にお見事なハーモニーであったと思う。
 ところでわたしは今回、東宝のナビサーブでチケットを普通に申し込んで普通に買えたのだが、どうやらチケットはかなり獲るのが難しかったようで、先日わたしのヅカ師匠の美しきお姉さまに、おれ、今度帝劇で『ナイツテイル』観てくるっす、と軽~く報告したところ、「な、なんですって! わたしはナビサーブは落ちたし、光一君のファンクラブ経由でも獲れなかったのよ!」とすごい勢いで話し始めたので、あ、じゃあ、一緒に行きましょうよ、まだ誰も誘ってないすから、師匠なら大歓迎っす、というわけで、いつも宝塚歌劇のチケットを獲ってもらっている恩返しができて、その点でも良かったす。

 というわけで、結論。
 現在帝劇にて絶賛上演中の『KNIGHTS TALE―騎士物語―』を観てきたのだが、主役の二人である堂本光一氏と井上芳雄氏のパフォーマンスは、もちろんのこと文句なく素晴らしく、ブラボーであった。そして、わたしがとにかく素晴らしいと感じたのは二人のヒロインで、元雪組TOPスターの音月桂さんはすっかり美しい女性として、歌も芝居も素晴らしく、また体つきも明らかに鍛えていてとてもBeautifulであった。そしてもう一人、弱冠20歳の上白石萌音ちゃんは、わたしは全く知らなかったがこれまで舞台経験も多く、その非常にちびっ子&幼児体形BODYからは想像の付かないようなパワフルな歌と、エネルギッシュなダンスは観ていて感動的ですらあった。あれっすね、完全にわたしは、頑張る娘を見守るお父さん的まなざしで観ていたように思う。いやあ、素晴らしい女優ですよ彼女は。そして、書き忘れたけど、本作はオーケストラに加え、和太鼓&三味線&横笛も非常に印象的な使い方をしていて、特に和太鼓のビートがすっげえカッコ良かったす。ラストの決闘シーンの二人の騎士は、鎧武者のような衣装だったし、そこはかとなく漂う「和」のテイストは、演出としてとても良かったと存じます。一言でいうと、最高でした。以上。

↓これか……読んでみたくなったすね。面白そうす。
二人の貴公子
ウィリアム・シェイクスピア
白水社
2018-03-20

 いやー、楽しかった!
 何のことかって? これっすよ!
poppins
 渋谷ヒカリエの上、シアター・オーブにて絶賛上演中の、ミュージカル『MARY POPPINS メリー・ポピンズ』であります。まあノリノリの歌にノリノリのダンス、コイツは盛り上がりますなあ! やっぱり、ミュージカルは生に限りますよ。実際最高でした! あの「スパカリ」を聞いてじっとしていられる奴はいねえ、と思うな。えっ!? 「スパカリ」を知らないだって!? それはアカンす! 「スーパーカリフラジスティックエクスピアリドーシャス」のことに決まってるっすよ! ええっ!? なんのこっちゃって!? 困った人だなあ、もう! これっすよ!

 は――……ホントまだ今でもこの曲聴くと興奮するわ……。
 というわけで。ちょっと落ち着いて説明から。
 といっても、まあ、もはや『MARY POPPINS』について説明する必要もなかろう。Julie Andrewsさん主演のディズニー映画版は、Wikiによればディズニー映画史上最高興行成績の記録を持ってるそうで、主役のJulieさんもアカデミー主演女優賞受賞した超有名な名作だ。(翌年の『The Sound of Music』では受賞ならず。その代り『POPPINS』では獲れなかった作品賞を受賞)。『POPPINS』の映画版では、途中でアニメが入り混じる展開で、絵の中の世界に入っちゃうとか、かなりファンタジーな作品なわけで、いわゆるひとつの、いかにも「ディズニー」な映画だが、果たして生身の舞台で、一体どんなふうに表現されるんだろうか? とわたしとしては昨日は超ワクワクして渋谷に赴いたのである。だが、結論としては、もうわたしとしては大満足。冒頭に書いた通り歌もダンスも素晴らしい! キャストの皆さんもとても良かったすねえ! ラスト、メリーが去っていくシーンは、舞台から1階席の上空を通って3階席の天井に吸い込まれていくという驚異のフライングなんかもあり、ホント大興奮でした。ちなみに、わたしは昨日、9列目のド・センターということで、まあまあいい席なんじゃね? と思って劇場に着いたら、なんと5列目までオーケストラピット(もちろん生オケだった)で、9列目は事実上4列目となっており、もうすげえいい席じゃん! と大興奮。まさしくわたしの頭上、手を伸ばせば届きそうなぐらいの低空飛行から、メリーはグググッと3階天井まで飛んでいきました。すげえす。アレは。
 なお、物語としては、映画版とちょっと変わっているポイントがいくつかあった。一番大きいのは、1幕ラストでメリーは姉弟のバカさ加減に呆れ(?)、一度空に帰ってしまうのだ。これは映画にはない点で、2幕冒頭から登場する、かつてお父さんが子供だった頃の子守りのおばあちゃんとの、ちょっとした対決シーンなんかも、映画版にはない。ただこの展開は、2幕物の舞台としてはとても効果的であったように思う。わたしは映画版しか知らなかったので、1幕ラストはどこまでだろう? とか思っていたので、1度帰っちゃうとは思っておらず、この先どうなっちゃうの? 的なヒキとしては大変良くできていたと思った。
 というわけで、キャラ紹介と演じた役者を紹介しておこう。
 ◆メリー・ポピンズ:ちょっとした魔法が使える謎の凄腕子守り(Nanny=ナニー=乳母)。宇宙人?なのか分からないけど、風に乗って空からやって来る。映画版では、ナニー募集の新聞広告を見てバンクス家の玄関に大勢の志願者が並んでいるところに、突風が吹いてみんな吹き飛ばされ(映像的に笑える)、そこに空からメリーがふわりとやって来るのだが、今回のミュージカル版では、あの印象的なシーンはなかったす。基本優しい、のだが、甘やかすようなことは一切せず、言動は超厳しい。彼女のかばんは4次元カバンになっていて、中に何でも入っており、そういえば若干ドラえもんチックでもある。とにかくいつも自信満々な風で、「何でも完璧」(The Perfect Nannyという歌さえある)。いつもキリッとしている。もちろん美人でかわいい。
 そしてそんなメリーを今回のミュージカル版で演じたのは、元劇団四季の歌姫でお馴染みの濱田めぐみさん(以下:濱めぐさん)と、わたしの大好きな平原綾香さん(以下:あーや)のWキャストだ。そしてわたしが昨日観たのは、あーやちゃん版である。恐らく、これはあーやファンの方には怒られると思うし、観てないので想像だが、たぶん濱めぐさんの方が、上手いだろうしメリーに合ってるんじゃないかと思う(※上の方に貼った動画は、濱めぐさんとあーやちゃん両方入りまざってます)。濱めぐさんは歌もダンスももう日本のミュージカル界では間違いなくTOPだし。でも、わたしはあーやちゃんのメリーが見たかったので昨日のチケットを撮った。もちろんあーやちゃんの歌の力は圧倒的な圧があって、生で聞くともの凄い迫力であることはお馴染みだが、わたしはあ―やちゃんの芝居とダンスを観たかったのだ。去年の『Beautiful』での芝居は非常に良かったし、『The Sound of Music』での吹替演技もとても素晴らしかったので、わたしとしてはあーやちゃんの演技に関しては何の心配もしていなかったのだが、今回はかなりダンスのあるミュージカルである。果たしてダンスはどうじゃろか、と思っていたわけだが……結論から言うと、かなりイイっすね。相当特訓したと思うけれど、なんか、その一生懸命さはとても引き付けられますな。恐らくは、濱めぐさんの方がピシャッと決まるキレのあるダンスではないかと想像するけど、どうしてどうして、あーやちゃん、すごいイイじゃないの! とわたしは偉そうに思うに至った。なんつうかですね、メリーは常にポーズをとっているというか、立ち姿がピシッとしているのだが、あーやちゃんメリーはそのピシッとしている姿がなんかちょっと可愛らしいんだな。何だろう、若干ちびっ子だからなのかな……あの手の組み方というか、手先の動きはきちんと指先まで行き届いていて、とても良かったすね。そしてもちろん歌はもう大変素晴らしく、さすがのワザマエでありました。お見事です! どうやらあーやちゃんが初めてミュージカルに出演した作品『LOVE NEVER DIE』も来年再演が決まったようで、わたしは初演を見逃してしまったので、絶対に今度はまた会いに行くよ!
 ◆バート:どうもメリーとは昔からの知り合いのようなのだが、すごい謎キャラ。公園で絵を描いていたり、煙突掃除屋さんだったり、の不思議青年。とてもやさしく、超イイ笑顔のナイスガイ。映画版で演じたのはDick Van Dyke氏で、映画ファン的には『Night Museum』に出てきた悪いおじいちゃんですな。映画版のバートは超歌って踊る陽気なファンキー野郎でしたが、今回のミュージカル版では、バートもWキャストで、わたしは迷わず柿澤勇人(以下:かっきー)くんVerを選んだ。かっきーもまた劇団四季出身、もうミュージカル界ではおなじみの歌の上手い俳優だ。なんつうか、バートのいい人スマイルはとてもカッキーに似合ってましたね。歌もダンスも大満足です。
 ◆ジェーン&マイケル姉弟:バンクス家の子供。映画版ではいたずらキッズで何人ものナニーに愛想をつかされた、けど、メリーにはすぐ懐いていい子になっちゃう的なキャラだが、ミュージカル版では結構最後まで言うことを聞かない生意気バカだったような気もした。ただ、演じた子役二人はとても良かったすね。ちゃんと歌えるし、ダンスも悪くなかったすね。とにかく一生懸命なさまは、お父さん目線のおっさん客としては、頬が緩みますな。この姉弟は、それぞれ4人の子役で回しているそうだが、昨日わたしが観たVerでは、ジェーンを渡邉おとはちゃん、マイケルを加藤憲史郎くんが演じていた。憲史郎くんは、清史郎くんの弟すね。10歳だって。わたしは清史郎くんが『レミゼ』でガブローシュを演じたのを観たことがあるけれど、この兄弟は歌声はちょっと似てるような気がしますね。大変良かったと思います。
 ◆ジョージ&ウィニフレッド・バンクス夫婦:バンクス家のお父さんとお母さん。お父さんは超厳格(だけど、若干ビジネスマンとしては抜けてる)な銀行マン、お母さんは、映画版ではなんか女性の権利運動に熱心で子育てはナニーにまかせっきりな女性だったけど、ミュージカル版では、ありゃ普通の主婦か? ちょっとキャラが変わっていました。昨日わたしが観たVerでは、それぞれ駒田一さんと三森千愛さんが演じておられた。二人ともわたしは存じ上げない方だったが、三森さんは意外とお若いんすね。素顔は大変可愛い方ということをさっき知ったす。この方も四季出身なんですな。
 ◆鳩の餌売りの老女/ミス・アンドリュー:老女は、映画版ではちょっとしたキーとなるキャラで、わたしはきっと2幕で出てくるんだろうな、と思っていたらミュージカル版ではもう1幕で登場。そしてミス・アンドリューが映画版には出てこない、お父さんの子供時代のナニー。これがまた超おっかないおばあちゃんで、ヤバし。この二役を一人で演じていたのが、昨日は島田歌穂さん! かつての『ロボコン』のロビンちゃんですよ! そして今や超歌ウマとしてもおなじみで、ちゃんとソロパートもあって、その歌声はさすがでありました。まあ、相変わらず華奢というか、顔が小さい!大変な美人だと思います。

 とまあ、キリがないのでこの辺にしておこう。
 たぶん、映画版を知らなくてももちろん大丈夫、だとは思う。だけど、やっぱり映画版を知っていた方がいろいろ分かりやすいのではなかろうか、という気もする。わたしは、だいぶ前に録画してあったWOWOWで放送されたのを予習してから観に行ったので、お話を十分理解してから観たわけだが、若干ですね……音楽の音量が激しくて、歌詞やセリフが聞き取りにくかったような気がするんすよね……この点だけは少しだけ残念す。まあ、4列目なので、ほぼ生声やオケの生音が聞こえており、大丈夫と言えば大丈夫だったけれど、逆に4列目であの状況だと、後ろの方や2階3階席はどうだったのかしら、と少し気になった。むしろ後ろの方が計算されたマイク音量で適切だったのかもな……。そんな状況だったので、なおさら濱めぐさんだったら超明瞭に歌詞もセリフも聞こえたかも、なんてことも思ったりしたけど、これはあーやちゃんには責任がないと思いたい。つうかですね、ほんとあーやちゃんはイイすね。これからも応援したいと思います。来年の『LOVE NEVER DIE』の再演が楽しみっす!
 最後に一つだけ! パンフのカバーデザインがわたしは大変気に入ったす。↓ こんなの。映画版だと、ラストでこの傘の柄の鳥がしゃべるけど、今回は喋らなかったす。
Mary02

 というわけで、結論。
 昨日わたしは渋谷にて絶賛上演中の『MARY POPPINS メリー・ポピンズ』を観てきたわけだが、まあ、冒頭に書いた通り最高でした。ノリノリな歌とダンスは、もうじっとしていられないすね。場内も皆さん手拍子でノリノリでありました。物語は意外と映画版と変わっていて、少し驚いたけど、十分アリだったと思う。そしてラストのフライングで帰っていくメリーの演出も凄かったし、大満足でありました。つうかですね、平原綾香さんことあ―やちゃんが可愛いんすよ。キリッとツーンとしているのに可愛い、ありゃあ、あーやメリーの個性でしょうな。もちろんあーやちゃんの歌にも大満足だし、意外というと大変失礼だがダンスぶりもイイ! つうか、結構ちびっ子で、ぴょんぴょん飛び跳ねて踊るダンスもなんかかわいいじゃないすか! ヤバいすね、わたしの中のあーや熱はまたも高まってきたようです。要するにですね、最高でした! 以上。

↓ やっぱり原典は予習しといた方がいいような気がする……。観てなくても十分楽しめますが。

↑このページのトップヘ