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 わたしは正真正銘の男、れっきとしたおっさんだけど、2010年に初めて「宝塚歌劇」を生で鑑賞し、そのあまりのカッコ良さに、一発KOを食らって以来、すっかりハマってしまったわけだが、それからもう11年が経過した。ズカ用語でいうところの「研11」であります。
 そんなわたしなので、もう何年も前から、ズカ友の美しきお姉さま方とお話しすると、「あなた、いつスカステに入るのかしら? スカステは素晴らしいわよ、おほほ」と、完全に平民を憐れむような貴族めいた調子で話を振られることが何度もあった。だがわたしは、その話になるといつも「いやー、いまどきSD画像じゃあ、入る気にならないっすよ……ハイビジョン化されたら即入るっすけどね……」とか返答していたのだが、今を去ること2年前の2018年の秋、ついにその「スカステHD画質放送」が始まったのである。
 ええと、説明しなくてもいいすよね? 「スカステ」とは、CSの宝塚歌劇専門チャンネル「TAKARAZUKA SKY STAGE」のことであります。有料放送であり、月額2,700円+税かな、逆に言うと「たったの」約3,000円払うだけで、一日中宝塚歌劇の公演やオリジナルコンテンツが見放題なわけで、「スカステ」はある意味、ズカファンなら一度は加入を検討する憧れのチャンネルなのです。
 で。
 わたしは2018年秋にスカステHD化が発表された時には(たしか東京宝塚劇場に置いてあるスカステプログラムで初めて知った)、非常に興奮し、マジかよ、とうとうオレもスカステデビュー、初舞台を踏む日が来たみたいだな……!! と喜び勇んで、視聴契約申し込みをしたのである。わたしは10年以上前からスカパーのJ-SPORTSを契約して、毎年ツール・ド・フランスなどを楽しんでいるので、Webでの契約申し込みは1分で完了、あとはスクランブル解除を待つばかりで、わたしはわくわくしてテレビの前で待っていたのだが……いざ、観られるようになってから、初めて、極めて大変な事態に気が付いた。
 な、なんと!! わたしの家(2階建て一軒家)の環境では、どういうわけか「スカステ」だけが、電波の強度が低く、たまーーーにきれいに映ることはあっても、基本、もうザーザーのブロックノイズだらけであったのだ。うそだろ!? これってどういうこと!?? なんだよこれ!!
 電波状態を調べると、たしかに、スカステを中継しているトランスポンダ(CS-16番)だけ、入力値が恐ろしく低い。ほかのチャンネルは全く平気なのに!!! HOLY SHIT!!
 なので、わたしはいろいろ調べた。アンテナ自体は地上デジタル放送移行時(2007年)に付け替えたので、悪くないはず。そもそもWOWOWもJ-SPROTSも全く問題ないし。だとすると……と思いついたのは、わたしの家のアンテナケーブルの配線状況だ。まず第一に、5部屋ぐらいに分岐してるので、電波強度が落ちるのも当たり前な状況であることが判明、さらに屋根裏に潜ってケーブル自体をチェックすると、「4Cケーブル」で配線されていることが分かった。4Cは家庭用配線としては一般的だが、パワー不足なのは明らかで、「4Cで5分岐か……こいつは確かに……アカンかもな……」という結論に至り、要するにもう、わたしの家でスカステを快適に観るには、ケーブルの配線からやり直さんとダメ、であることがよく分かった。
 こ、こいつは……ハードル高いぞ……
 というわけで、わたしは2018年11月にスカステ契約をしたものの、2019年1月にはもう契約解除してしまったのである。
 もちろん、近所の電器屋に、いっそ4K8Kに対応した新しいアンテナ&ケーブルにチェンジしたいのだが……と依頼はしてみたが、
 1)すべてのケーブル配線やり直しは超手間がかかる
 2)現状、BSアンテナは屋根の上に立っているので、作業は危険を伴うし超大変
 3)結果として10万以上はかかると思ってくれ
 4)しかも電器屋業界では「スカステが映らない!」というのはよく聞く話で、アンテナ&ケーブルを変えたからと言って確実に映るか保証できない。
 5)実際、ケーブルテレビに加入するのが一番手っ取り早い
 と、まるで気合の入っていない、チキンSHITなふざけたことを言い出したので(しかもあきらかに、めんどくせー、やりたくねー的態度で言いやがったので軽く殺意を抱いた)、使えねえ野郎だな……と心の中で思いつつ、じゃあ、ちょっと考えますわ……とその電器屋とは絶交することにした。実は10年以上前はわたしの家もケーブルテレビに加入していたのだが、なんか結構高いので解約し、地上波デジタル開始時に地上波UHFアンテナ&BSパラボラアンテナを屋根に設置していたのである(方角の問題でBSパラボラは屋根の上以外選択肢がなかった)。そもそも、ケーブルテレビのSTB経由では、録画予約の方法が非常にめんどくさかったという大いなる弱点があったので、わたしとしてはケーブル加入という選択肢はゼロである。
 次に、そうだ、今は光回線でイケるんじゃね? といろいろ調べてもみた。が、どうやらやっぱり、どれもわたしの希望する通りにはならないようで、結論として「ちくしょう、ダメだ! これはもう、あきらめるしかねえ……」という考えに至り、放置してしまっていたのだ。後に、大いに後悔することも知らずに……。

 そして時は過ぎ……2020年3月、世界はコロナに包まれた……のであります。

 多くの淑女たちが愛し、そしてわたしも愛する宝塚歌劇だけでなく、すべての演劇や映画は劇場の門を閉ざし、公演中止、公開中止となってしまったのであった。。。
 わたしは4公演6枚のチケットがパーとなったが、ヅカファンとしては軽い方で、わたしの周りでも10枚近いチケットがただの紙になってしまった方も多く、誰も想像してなかった事態に、ただただ、しょんぼりとうなだれるしかなかったのである。
 しかし――。
 緊急事態宣言が発出される少し前の3月19日。この日わたしは、その翌日の3/20(祝)に東京宝塚劇場へ観に行くはずだった雪組公演『ONCE UPON A TIME IN AMERICA』が果たして上演されるだろうか、とハラハラして発表を待っていたのだが、結果はアウト、残念ながら中止と発表され、深い悲しみに暮れた……のだが、さらに、なんと、千秋楽の3/22(日)は、「当日の公演の有無に関わらず、それをTAKARAZUKA SKY STAGEにて生中継いたします」という驚愕の発表が同時にあったのであります。
 
 つまり、当時の情勢的には、公演実施は既に難しかったわけで、それでも、無観客でも上演を実施し、ライブ中継する! という発表がなされたのだ。
 このお知らせが発表された時はもう、うぉおおい! マジかよ! すげえ!!! とわたしは正直感動しました。すごい。やってくれんなあ、さすがだよ! という思いがあふれるわけだが、この時ほどわたしはスカステ加入に向け、アンテナ&ケーブル設置作戦を放置してしまっていたことを後悔した瞬間はなかったすね……本当にアホだった。。。あの時、頑張っていたら観ることが出来たのに……。。。この時ほど、「世界の! すべて~が~! 闇に~! 沈んだあ~!!」というロミオ並みの絶望を味わったことはなかったすね。
 というわけで、わたしは決心した。もう悩んだり迷ったりしている場合じゃねえ。やる。オレはやる。クソ電器屋に頼ったりしない。オレは、自分で屋根に登ってBSアンテナとケーブルを交換してやる!! 上等だぜ!! 「俺を踏みつけた奴ら~ 嘲笑った貴婦人~! 今こそ神の裁きが下るぞ~ぉ~!!」と、我ながら意味不明な怒りのようなパワーで、もう頭の中では「マダム・ギロチン」が鳴りっぱなしである。
 と勇ましく決心してみたものの、ここから先が長かった……。まず、機材の入手に時間がかかり、到底2日後には間に合わない。つまり、歴史的なライブ中継はもう絶望だということがすぐ判明した。機材をすぐにポチっても、在庫なしなものもあって届くのはいつになるか不明であったのだ。
 ならばもう、じっくり腰を据えてやってやろうじゃねえか……というわけで、機材選定もかなり調べて真面目に検討し、結局、かなり多くの物品を準備することとした。
 ◆まずはアンテナ本体

 あ、くそ! わたしが買った時より4000円ぐらい安くなってやがる! しかも取り寄せだったのに今は在庫アリかよ! おのれ! それまで家についてるアンテナは45cmのモノだったので、それよりイイやつ、ということで50cmのDXアンテナ謹製のコイツを選択。当然4K8K対応品。
 ◆そしてケーブル
 
 前述の通り、従来のケーブルは4Cだったので、今回は5Cを選択。長さは、いろいろ実測して30mをチョイス。結果的には10mほど余ったけど、逆に言うと20mだとぴったり過ぎてヤバかったかも。4Cと5Cは何が違うかというと、端的に言えば太さが違うのだが、それによって電波の減耗率がちょっとだけ違うんだな。おまけに、将来的にWOWOWが4K化されてのBS左旋になった時の高周波数にも対応しないと意味がないので、最低でも5Cが必要だった。その上の7Cにしようかとも思ったのだが、7Cにするとすごく太くて、ケーブルの取り回しが難しくなるのであきらめた。
 ◆買ってよかった!! と感動したものその(1)

 これがなかなか売ってるところがなくて、調べたらヤマダ電機赤坂見附店に在庫アリ、というのでわざわざ買いに行った。BSアンテナを自分でつけたことがある人(なんて少ないか)ならご存じの通り、BSアンテナの取り付け位置、具体的には仰角と方位角は超シビアで、ちょっとでもズレると受信できないのです。その正しい角度は、東京の場合仰角38.1度、方位角224.4度(南西)と明確なんだけど、作業中にそれの角度にキッチリ合わせないといけないわけで、この「レベルチェッカー」がそれを示してくれるわけです。これは必須ですよ。仮締めして、そろーりそろーりと動かして、レベルチェッカーが最大反応してくれるポジションを探すわけですが、実に簡単にセット出来ました。
 ◆買ってよかった!! と感動したものその(2)

 これは「ケーブルストリッパー」というものです。何に使うか、ズカ淑女で知ってる人がいるとは思ないけど、説明すると、アンテナケーブルというものは、いわゆる「同軸ケーブル」というもので、テレビやレコーダーにブッ挿す先っちょに「F栓」というコネクターを取り付ける必要があるわけですが、その時、ケーブルを覆っているビニール皮膜をはがして、中心線の銅線をむき出しにする作業があるんすよ。これは、慣れてるわたしはハサミがありゃ2分で加工できるんだけど、長さとか結構シビアで、おまけに、屋根の上で作業しないといけないので、2分もかけたくないわけです。そんな時、この「ケーブルストリッパー」を使うと、15秒ぐらいで、規定の長さで、しかもつるっときれいに、ケーブルの先っちょを加工してF栓を取り付けることが出来るんだな。最初は別に要らねえ、ハサミがありゃ十分、とか思ってたけど、使ってみたら超簡単&超便利で感動したっす。
 ◆そして配線方法を考える。
施工前アンテナ配線
 調べてみると、そもそもBSアンテナの電波は、屋根の上で地デジ電波と混合器で合体させられていて、テレビやレコーダーの直前で分波器で分離されていた。こりゃアカン、そりゃ電波も弱いわけだ……というわけで、新しく取り付けるBSアンテナの電波は、わたしの部屋に直結しよう、と決断した。ただ、ほかの部屋でBS-NHKとか観られなくなるのは困るので、そうだ、ならば、今の配線をそのまま生かして、新BSアンテナの電波を屋根で2分派して、1つをわたしの部屋へ直行させ、もうひとつを従来配線に接続しよう、と思い立った。つまり↓↓こういうことです。
施工後新アンテナ配線
 というわけで、調べも進み、方針も決定し、機器も続々到着して、いよいよ決行! の時が迫ってきた、のだが、これだけの事実を見極め、計画を立てている段階で、わたしは実はどんどんと不安が募っていた。ズバリ、マジでこれ、オレひとりでできんのかな!? という根本的な問題である。
 ◆ケーブルを部屋から屋根に、どう持っていく?問題
 調べる前からわかっていたことだが、わたしの部屋は、もう10年以上前に、光回線を引き込むための穴があるのだ。これは家を建ててくれた棟梁に頼んで空けてもらったのだが、壁面の屋根と触れる付近と、部屋の天井の片隅に、直径15mmほどの穴が空いており、光回線は外からこの穴を通って屋根裏経由でわたしの部屋に入ってきている。これを使うしかねえ、とは思ったものの……かなりヤバい作業になることは明白であった。そもそも、わたしは3mとかの業者が使うようなハシゴのようなものは持ってない。なので、屋根からケーブルを垂らして、この穴に入れて、それを屋根裏経由でオレの部屋に垂らす……という作業はまず不可能だ。なので、逆に、先に部屋に配線してから、それを屋根にあげるしかねえのでは? でもどうやって? つうか、屋根裏をオレが入って、ケーブル垂らしたり出来んのかな?? という問題があったのだ。
 しかし! 渡れない河であろうと、登れない山であろうと、僕は諦めたりはしない!! ひとかけらの勇気が僕にある限り!!
 なので、わたしは次のような計画とした。そして実際それでうまくいった。
ケーブル
 【STEP-01】
 まずは屋根裏に潜入だ。屋根裏へのアクセスは、隣の和室の押し入れの上、の天袋からアクセスできるのだが、まず、入るのがすごい難しい。天袋は40cm~50cmの高さしかないし、そもそも位置も高い。それをよじ登って体をななめにして、腹筋と腕力で気合で体を入れて、ベニヤを置いて蓋をしてあるだけの穴に頭を突っ込む……と、屋根裏へ侵入できた。そしてまず、わたしの部屋の直上の「穴」の位置へと進む……のだが、当然埃まみれだし、梁や柱がいっぱいあって、一番端っこの目立たない位置に棟梁が空けてくれた「穴」が、あとちょっと、というところにあって、手が届かない!! 当然屋根は斜めに傾斜してるので、端っこほど狭いわけです。でも、ケーブルが若干固いので、ちょっと離れてても入れられるか……届いた! 入った! よっしゃ、5mぐらい垂らすぜ! という環境下で、超汗だくになりながら、なんとかケーブルを5mほど、わたしの部屋に垂らすことに成功。もちろんわたしは山に登る男なので、ヘッドライトは普通に持ってます。
 【STEP-02】
 そして次は、ケーブルの反対側を今度は壁の「穴」に向かって全部外に垂らす作業だ。もちろんケーブルは丸まった癖がついているし、残り20mほどのケーブルを、ちょっとずつ、外に向かって出すのだが、この壁の「穴」の位置も、超絶妙に遠いし、直径も15mmと書いたけど、実際は5Cケーブルがやっと通るぐらいの小ささだ。なので、癖がついているケーブルをスムーズにスイスイ出せるものではなく、ホント、5cmぐらいずつ、を×400回繰り返すという作業だ。マジでめげそうになったすね……この作業は。とにかく大汗かいたっすわ。この無間地獄作業は所要時間1時間ぐらいはかかったね。
 【STEP-03】
 この段階の前に、屋根に登って新アンテナ設置、という作業があるのだが、その時に、わたしが持っている山用の9mm×30mのザイルをアンテナの場所から、壁からケーブルを垂らしたあたりを狙って地上へ投げる! 1発で決まらず3回目で成功しました。投げた時、絡まらないでうまくほどけるようにまとめておくのも技の一つなんすけど、つうか、普通の人はザイルなんて持ってないよね。
 【STEP-04】
 そして再び下に降りて、地上で壁からぶら下がってるケーブルと、投げたザイルをきっちり結ぶ。この時、ケーブルがとんでもなくぐしゃぐしゃで、それを直すのが大変だった……。そして再び屋根に登り、ザイルを引っ張り上げて、ケーブルを手繰り寄せて、ケーブルのたるみを取るよう調節して、台風で吹っ飛ばないよう数カ所結束バンドで止めて……仕上げにちょうどいい長さに切断し、切断面をケーブルストリッパーで加工して、F栓を取り付けて……完了!!
 とまあ、こんな工程を踏んだ。のだが、本当に大変だったなあ……つうか、屋根に登るのが意外と怖いというか、危険だったね……。。。
 ◆屋根に登るのはやっぱり危険かもね。
 わたしは高いところは、好きではないけど苦手ではないので、まあ、普通に登ったのだが、最初はやっぱり、ちょっと立ち竦みますな。最初に登って状況を調べた時は、かなりおっかなびっくりだったけど、結局都合5回ぐらいは登ったのかな、最後の方は全然気にならなくなったす。でも、やっぱり危険だね。特に風の強い時はマジでやめといた方がいいだろうな。
 そしてアンテナ取り付け作業は、想像より簡単であった。予想では、相当きつくボルト類は止められてるのかな、と思ったけど、常識の範囲内で余裕で取り外せたし。それよりも、新アンテナや工具類をどうやって屋根の上に運ぶか? の方が悩んだかも。最初の頃は両手を使わないと登れなかったので、とても手に持って運べそうになかったのだが、いざ、よし、新アンテナを運ぼう、って時は片手で行けたので、大丈夫でした。工具類はすべてカバンに入れて肩から斜め掛けしてたので大丈夫だったす。
 そして実際の取り外し&取り付けは15分ぐらいでできたし、角度調整もアンテナチェッカーのおかげで数分で済んだし、ケーブルの加工・接続も数分で終わったす。
 ◆そしてとうとう! キターー!!
 すべてが終了し、ついに明瞭なきれいな画質でスカステが映った時の感動は忘れられないですなあ! わたしはスカパー歴は10年以上なので、実は5月に、長期加入者特典で(ほぼ)全チャンネルが15日間無料で見られる機会があって、それを作業する当日に申込み、スカステを観られるようにしておいたのです。それがなかったら、実験というか、実際に映るかどうかわからないので。なので、この特典の使える時期がやってくるまでの時間を、調査と検討、資材調達に費やしたのだが、本当に永かった……。調べてみると、スカステを中継しているトランスポンダCS-16番の電波強度レベルは、以前は最大35ぐらいでたまにゼロになったりと安定せず、とても観られたものではなかったのだが、新アンテナ&新ケーブルにチェンジした後は、安定してレベル65ぐらいを維持している。これはほかのチャンネルも同じで、WOWOWはレベル65だったのが68ぐらいまで強化されました。ついでに、せっかく4K8K対応にしたので、4Kレコーダーも衝動買いしてやりましたよ。すでにテレビは4Kパネルのモノだった(けど4Kチューナーはついてない)ので、4Kレコーダー導入でNHK-4K放送も観られるようになったし、Ultra-HD Blu-rayもHDR再生可能になりました。そして6月に入ってすぐスカステ本契約も締結し、晴れて、スカステ堪能生活が本格始動いたしました! やったぜ!! わーーい!!!


 というわけで、結論。
 はーーー……大変だったけど……一言だけ言うならば……。
 「フッ……何をやらせても完璧だぜ……!!!」

 以上であります!

↓ ずっと観たかった礼真琴さまのディナーショーが、来月、スカステの再放送で観られる!! やったー! ほかにも、TOPスター退団時のサヨナラショーとか、スカステオリジナル番組とか、もういつでもすべて観られるのがうれしすぎて最高です!

 というわけで、あっという間にもう、2月も中盤に差し掛かるのだが、わたし的今年初の宝塚歌劇を鑑賞してまいりました。お正月から東京宝塚劇場で始まったのは、宙組公演であります。来週で終わりかな、ギリでやっと観てまいりました。
 今回はお芝居とショーの二本立てで、そのミュージカル『El Japón-イスパニアのサムライ-』は、歴史好きにはお馴染みの、なんと慶長遣欧使節団のお話であります。つまり舞台はスペインとなるわけだが、主人公は武士、侍であって、和物でもあり洋物でもあるという不可思議な舞台でありました。

 わたしは「慶長遣欧使節団」に関しては結構調べたことがあって、現代においてもスペイン(やメキシコ)に「ハポン」(=日本)という姓の人々がいて、侍の末裔と呼ばれていることも知っている。簡単に言うと、関ヶ原の後の1613年に、仙台藩主、独眼竜でお馴染みの伊達政宗公が、スペインとの交易のために使節団を派遣したのだが、これがまたかなりドラマチックな道筋をたどっていて、太平洋を渡ってメキシコにつき、メキシコから今度は大西洋を渡ってスペインへ、という凄いルートを取っている。そしてスペイン国王に謁見することに成功するし、ローマ教皇にも会えた、のだが、結局は日本という国家の代表ではなく、地方領主である伊達家ということで、交渉は全然うまくいかず、しょんぼり帰ってくるという結果に終わったものだ。そしてどうやら帰国せずにスペインに留まった連中もいて、その子孫が今でも「ハポン」を名乗っているというわけだ。
 というわけで、今回のお話は、とある理由でその使節団に参加を命じられた一人の武士が、スペインの女性と恋に落ちるお話であります。まあ、観終わった今となっては、かなりトンデモ物語で、ラストは結構唖然としてしまうのだが……それでもやっぱり演じる皆さんのカッコ良さは極上で、ま、細かい無粋なツッコミを入れるのはやめておこうと思います。
 なので、主なキャラ紹介と演じたジェンヌを5人だけ列挙してお茶を濁そうと思います。まず最初は、物語を説明するためにもこの人からにしよう。
 ◆藤九郎:架空の人物で、和賀の一族の若者。和賀、というのは、岩崎一揆を起こして津軽南部藩に反乱を起こした一族なんだけど、元々は秀吉の奥州仕置に反抗するもので、Wikiによると伊達家に扇動されたものらしいですな。で、結論から言うと伊達家に裏切られ(?)てしまい、そのことでこの藤九郎は伊達政宗暗殺をもくろむけど、主人公に阻止されてしまい、結局遣欧使節団に参加することで命は救われると。なかなか複雑な若者ですが、演じたのはわたしが宙組を観る時一番注目している和希そらくんであります。やっぱり、そらくんはいいですなあ! 芝居も歌もダンスもお見事で、もうチョイ出番が多ければよかったのにね。ただし、今回はショーでは女装もあって、これがまた最高に美人!でオレ得でした。やっぱりこのお方は、Halle Berryさんにとても良く似てると思うね。特に女装時のブロンドショートが最高でした。帽子かぶってたけど。口の形が超美しい!
 ◆蒲田治道:主人公。この人は実在の人、だけど、本当は岩崎一揆の後、仙台に戻る時に戦死したみたいすね。本作では、生きてます。そして藤九郎のお姉さんと恋中だったという設定になっていて、藤九郎が政宗暗殺を企てたことを詫びるために、死罪にしてくれ、とお願いするけれど、政宗に、じゃあ生きて遣欧使節団に参加しろ、てな展開となる。なので、本作ではずっと、わたしはもう刀を捨てたのだ……的に死に場所を求めているのだが、スペインでの出会いに、再び剣を取る!という王道の展開となります。演じたのは勿論、宙組TOPスター真風涼帆さん。やっぱりビジュアルは最強レベルのカッコ良さっすね。もうTOP就任2年が経ったんですなあ。わたしが一番応援している星組出身。その長身と御曹司ぶりは宙組にぴったりですな。
 ◆アレハンドロ:架空の人物で、謎のガンマン&剣士。主人公のライバルキャラかと思いきや、意外と出番は少ない。基本チャラいけどイイ人で、ラストは、えっ!? そういうことだったの!? とお話を強引に(笑)まとめる役割。演じたのは宙組2番手スター芹香斗亜さん(以下:キキちゃん)。キキちゃんはもう、なんつうか余裕っすね。でもホント、意外と出番が少なかったのが残念す。銃の名前はアドリブじゃなく、台本に書いてあったとおっしゃってました。アレはどうなんでしょうな……笑。
 ◆カタリナ:スペインで宿屋を経営する未亡人。地元の有力者の強欲エロオヤジに狙われている。殺されてしまったご主人は、実はアレハンドロの親友だったという設定。アレハンドロは、親友に代わってカタリナを守ろうと思っていたが、治道の出現に、フッ……オレの出番じゃあないようだぜ……とクールに去る、みたいな、車田正美的展開に(笑)。で、カタリナを演じたのは勿論宙組TOP娘役の星風まどかちゃん。まどかちゃんは基本ロリ系だと思ってたけれど、今回も少し年齢UPな感じで、地声に近いのかな、低い声で演じ、歌ってましたな。基本的にわたしは低い声の女子が好きなので、わたし的にはアリです。
 ◆エリアス:強欲エロオヤジの息子だが、親父にうんざりしていて王立(?)剣術学校に修行に出ていた。主人公のライバルキャラだけど、意外とあっさり負け&改心(?)する、若干イマイチよく分からんキャラ。演じたのは、このところグイグイ存在感が増してきた桜木みなとくん。なんか、やっぱり全作『オーシャンズ』での経験がグッと効いてるんすかねえ、かつてはちょっとかわいい系の若者役が多かったような気がするけど、今回も前回同様、非常に大人になりましたなあ、これはマジで次の2番手もありそうすね……。宙組念願の生え抜きTOPはあり得るのでしょうか。ホント、グッと存在感が増してますな、ずんちゃんは。
 というわけで、正直トンデモすぎて、歴史好きのわたしにはちょっとアレだったミュージカルだが、後半はキラキラの炸裂するショー『アクアヴィーテ』であります。以前、花組で「ワイン」をテーマにしたショーがあったけど、今回は「ウィスキー」をメインテーマとして繰り広げられるキラキラショーでした。わたし的には、最初に書いた通り、和希そらくんの女装が一番のハイライトでしたな。そしてそらくんは何気にセンターで歌うことも多くて、大変良いと思います。ダンスのキレも素晴らしいですな。
 あと、今回はわたしはセンターブロック下手側の通路側だったわけですが、客席降りでやってきた鷹翔千空くん(以下:こってぃ)と乾杯出来たっす! もう大興奮、すげえ綺麗でカッコ良かったすね。こってぃくんは101期生、新公主役も2回経験している路線スターなので、今後宙組を観る時は応援したく存じます。若干、顔つきが龍真咲ちゃんに似てるような気がするっすね。でも背も高いし、正統派の美形ですな。今年で研5か。よし、将来TOPスターになることが出来たら、オレ、研5の時超近くで乾杯したぜ!って自慢しよう!

 とまあ、こんなところかな。もう書きたいことはないかな……。
 では最後に、毎回恒例の今回の「イケ台詞」を発表して終わりたいと思います。
  ※イケ台詞=わたしが「かーっ!! カッコええ!!」と思ったイケてる台詞のこと。
 「こうみえても、オレは謙虚なんだぜ!?」
 今回は、スカしたキキちゃんのこのセリフを選びます。しかしキキちゃんの2番手生活もホント長くなりましたなあ……宝塚人事は全く予測不能ですが、キキちゃんのチャラいけどイイ奴、というキャラも、もはや定番になりつつあるわけで、そろそろまた、強力にギラついた悪党も見たいものですね。そして、宙組では和希そらくんとともに、こってぃこと鷹翔千空くんも今後応援いたしたく存じます!

 というわけで、結論。
 現在東京宝塚劇場で絶賛公演中の宙組公演『El Japón-イスパニアのサムライ-/アクアヴィーテ!! ~生命の水~』をやっと観てきました。題材が慶長遣欧使節団ということで、歴史好きのわたしはちょっと色めきたつほど期待したのだが……まあ、はっきり言ってトンデモすぎたし、エンディングもかなりあっという間に事件は解決してしまって、なんかちょっと……アレだったすね、やっぱり。だけど、やはり今の宙組は安定してますな。TOPスターの真風さんと2番手のキキちゃんのコンビは、実にどっしり?しているというか、余裕があるというか、安心して視てられますね。そして、今回のわたしの結論としては、やはり、和希そらくんは女子としてもとても美人で、女装もばっちこい!の別嬪さんであったということでありましょうか。さらに、宙組期待の鷹翔千空くんも非常に美形ですな。要するに、宙組の将来も盤石、ってことで、結論といたしたく存じます。なんか変な結論だけど、以上。

↓ 天正の遣欧使節団は九州のキリシタン大名、大友宗麟が派遣したものでこちらも大変興味深いす。伊達政宗は公益を求めて派遣したけど、こっちは宗教的な派遣ですな。



 わたしは2010年に初めて宝塚歌劇を生で体験し、うおお、コイツはすげえ、なるほど、これは世の淑女たちが夢中になるのも納得だ、と理解したわけだが、わたしにとっての最初の生・宝塚が、当時のTOPスター柚希礼音さん率いる星組公演であったため、以来、わたしは星組をイチオシとして応援している。
 タイミング的には、わたしが初めて観た作品は、柚希礼音さんがTOPに就任した2作目の『ハプスブルクの宝剣』という作品だったのだが、何が言いたいかというと、タイミング的に非常に幸運であったということで、おかげで柚希礼音さんのTOP時代の作品はほぼすべて、劇場で観ることができたということだ。つまり――わたしは今、日比谷の東京宝塚劇場で絶賛公演中の『オーシャンズ11』の、星組版初演(2011年)もちゃんと生で観たわけであります。
 というわけで、現在東京で公演中なのは宙組であります。そして現在の宙組TOPスター、真風涼帆さん(以下:ゆりか)は、まさしく柚希さん時代に星組に在籍していて、『オーシャンズ』の初演にも出演していたし、新人公演では主役のダニー・オーシャンも演じたわけで、完全におじいちゃん目線で舞台を見つめるわたしには、あのゆりかが、オーシャンズでダニーとして真ん中に立つ日が来たんだのう……と感無量なわけです。さらに言えば、現在の宙組2番手スター芹香斗亜さん(以下:キキちゃん)も初演時には星組生で、今回演じたラスティ―という役を新人公演で演じており、まさしく2011年の星組版新人公演コンビが揃って今再び、TOP&2番手として同じ役で舞台に立ったわけで、まあ、控えめに言って胸が熱くなるわけです。
 なんつうかもう、ビジュアル的にも本当にカッコいいですなあ! この映像を見てくださいよ。まあ、すべての世の淑女の目がハートになっても、これはもう無理ないでしょうな。男としては大変悔しいですが、これはどうやっても勝てっこないす。

 というわけで、宙組版『オーシャンズ11』であります。本作は、曲がとてもカッコ良くて、大変面白い作品としてわたしの記憶に残っているのだが、ま、お話的には映画版をベースにはしているけど、別物と思っていいかな。
 そしてメインの二人、ゆりかとキキちゃんについてはもう期待しかなく、ポスタービジュアルが発表されたときからそのカッコ良さは間違いないもので、何の心配もしていなかったのだが、わたしとしては以下の点について、若干、どうなるだろう、大丈夫かな、とか余計なお世話の心配もしていたのであります。
 ◆ヒロインのテスについて
 演じるのは当然、現・宙組娘TOPの星風まどかちゃん(以下:まどかちゃん)なわけだが、わたしの印象では、まどかちゃんは若干ロリ感のある、可愛い系女子である。一方、物語のヒロイン、テスという役は、どちらかと言えば大人女子であって、そこにまどかちゃんとの親和性を感じられなかったのだ。だが、観終わった今、結論を言うと、超大丈夫、であった。つうかですね、まどかちゃんはこういう役も全然平気だったんすね。これはわたし的にはちょっとした発見で、へえ~と感じられた。なんか、芝居の時の声もいつもと違って少し抑え目の声だったような気がするし、なんか、芝居の時も歌の時も、声が星組版テスを演じた夢咲ねねちゃんに似てたような気がしますね。ビジュアルは全然違うけれど、声だけ、すごい似てたように思った。そしてなんといっても、サーセン、セクハラで大変恐縮なんですが、まどかちゃんのケツラインが超キレイで美しく、超セクシー!!であった。男目線からすると、あのプリケツは超・極上す。今回はタイト目のスカートが多くて、実に眼福でありました。素晴らしいす。
 ◆敵役ベネディクトについて
 この役は、初演時は現星組TOPスター紅ゆずるさん(以下:紅子先輩)が演じ、さらに2013年の花組版再演では現雪組TOPスター望海風斗さん(以下:のぞ様)が演じた重要な役だ。ベネディクトが、カッコ良くて嫌な奴でないと物語は面白くなくなっちゃうわけで、紅子先輩は何気に「嫌な奴」を演じるのが得意だし、のぞ様の「ぐぬぬ!」と怒り悔しがる様は超秀逸で、それぞれ最高だったわけです。なので、宙組で『オーシャンズ』を再再演するということを聞いた時、おお、そいつはゆりか&キキでやれば、最高に決まってんじゃねえか!と思ったものの、はて、ベネディクトをやれる人材が今の宙組にいたっけ? とか思ってしまったのである。ちょっと前ならば、先日宙組から専科に異動になってしまった愛月ひかるさんが、きっとベネディクトを演じたのは間違いないと思う、けど、今はいない。じゃあ誰が……? と思っていたところで発表されたのが、桜木みなとさん(以下:ずんちゃん)である。この発表には、えっ、お、おう……? という感想を持ったわたしだが、観てきた結論としては、まあ、十分レベルの高いパフォーマンスを見せてくれたとは思う。ずんちゃんのこれまでのキャリアからすれば、新境地なんでしょう。唯一アレなのは、やっぱり背の低さですかね……。でもまあ、期待には十分こたえてくれたと思います。
 ◆ソラ・カズキの活躍に期待!
 わたしのヅカ友の女子が、和希そらさん(以下:そらくん)の贔屓であるため、わたしも宙組を観る時はそらくんに注目するのだが、今回の『オーシャンズ』ではどの役を演じるんだろう?と楽しみにしていたら、発表されたのは、映画版ではMatt Damon氏が演じたライナスの役であった。ライナスと言えば、星組版初演でゆりかが演じ、花組版再演ではキキちゃんが演じた、若手にとっては大きい役なわけで、わたしとしては、これまで、実力は極めて高いけれどイマイチ役に恵まれなかったそらくんにもとうとう大きい役が来た! と大変うれしくなったのであります。そしてそらくんはきっちりとその期待に応えてくれましたな。そらくんは、まず第一にダンスのキレが素晴らしく、そのビジュアルも、実は女子として大変な美人なのだが、大変カッコ良かったすね。そらくんも、唯一の弱点はやっぱり身長が少し低めなんだよな……そこだけですよ。歌もかなりうまいし、わたしとしては、もうそらくんには是非、我が星組に来てほしいと思う人材ですね。秋に星組TOPスターになることが確定した愛しのこっちん(礼真琴さん)と共に、歌って踊れる人材として、マジで星組に欲しいすわ。今後も、宙組を観る時はそらくんに注目したいと思います。
 あとは……わたしが観ながら、おお、この人はイイですなあ! と思ったのは、元星組の100期生、天彩峰里ちゃん(以下:じゅりちゃん)かな。演じたエメラルドは、舞台上にかなり頻繁に登場する3人の美人シンガーの一人なのだが、これまで妃海風ちゃんが新人公演で演じたり、仙名彩世さんが花組版で演じた役で、要するに歌ウマじゃないとダメな役なわけですが、じゅりちゃんも大変良かったすね。
 とまあ、こんなところかな。もう書きたいことはないかな……。
 では最後に、毎回恒例の今回の「イケ台詞」を発表して終わりたいと思います。
  ※イケ台詞=わたしが「かーっ!! カッコええ!!」と思ったイケてる台詞のこと。
 ダニー「テス、本能に従うんだ……」
 テス「これが本能よ!」(ピシャッとビンタを喰らわす)
 ダニー「……快感だぜ……」(と、ニヤリとしておもむろに無理やりキス!)
 今回は、ダニーのこの若干変態めいたこのシーンを選びました。つうかですね、男のわたしには、テスがダニーに惚れ直す理由が良くわからんというか、あんだけ嫌いと言っといて、元サヤに戻る展開は正直謎なんすけど……やっぱり、女子としてはこういう強引さも欲しいんすかねえ? え、全然違う!? まあ、それが分からんからわたしモテないわけです。なるほど、納得。いや、納得してる場合じゃねえし!! くそう!

 というわけで、結論。
 8年前(!)に観た、宝塚歌劇による『オーシャンズ11』が令和の世となって大復活、再再演となったわけだが、TOP&2番手コンビのカッコ良さは、男としてはもう完全にお手上げですよ。最強のカッコ良さは男が観ても痺れるっすな。それにしても、真風涼帆さんは、どこかクラシカルな、堂々としたTOPスターだし、芹香斗亜さんも、今すぐにTOPスターになっても何ら問題のないキラキラオーラがあふれ出していて、最高でした。そしてわたしとしては、和希そらさんの今後を見守りつつ、星組に来てくれねえかなあ、という夢を見続けたいと存じます。今の星組に必要な人材だよ……そらくんは。しっかし、どうでもいいけど、ホントにチケットが取れないのがつらいす……今のところ、次の雪組公演はチケット全滅で観られそうにないし、その次の、わたしイチオシの星組公演もチケット獲れなかったらどうしよう……と大変心配す……。ファンクラブの取次もお断りを喰らうことが多くて悲しい……。。。ちなみに昨日わたしが観たのは、宝塚友の会優先公演でフツーに買えました。アドリブでは「友の会」推しでしつこいぐらいに笑わせてくれましたとさ。以上。

↓ 特に映画を予習する必要はないです。が、可能なら初演の星組版・再演の花組版は見といた方がいいと思うな。柚希礼音さんのダニーは、ウルトラカッコええす。
オーシャンズ11 (字幕版)
ジョージ・クルーニー
2013-11-26





 昨日は冷たい雨の中、会社が終わってから神宮球場の横にある日本青年館へ行ってきた。それはわたしの愛する宝塚歌劇団宙組公演『群盗―Die Räuber―』を観るためであります。
 こちらがポスター画像ですが、まあ、なんつうか……美しいですなあ……。。。
raeuber
 わたしはこの公演に関して、2つの点で大変興味を持っていたので、友の会の抽選に申込み、超ラッキーなことにあっさり当選となって観に行くことが出来たのだが、その2つの点とは以下の通りである。
 1)マジかよ! シラーの『群盗』キタ!
 わたしの周りの人々にはおなじみな通り、わたしはドイツ文学科出身である。そして大学院での専門は18世紀~19世紀のドイツ演劇・戯曲だ。つまり、Friedlich von Scillerと言えば、世の大半の人は知らないだろうけど、ドイツ文学を学んだ人間にとってはGoetheに次ぐ知名度(?)を誇る、ゲーテとほぼ同時代人の偉大なる劇作家なのであります。ゲーテより10歳若いSchillerの戯曲は当然わたしも何作も読んだことがあるわけで、とりわけ有名な『群盗』は超知ってる作品なのである。
 ちなみにさっき会社の若僧に質問されてびっくりしたのだが、そもそも普通の人は「戯曲」という日本語さえ知らないのかもしれない。まあ、会社のガキがアホだっただけの可能性も高いけれど、「戯曲」とは要するに台本、であり、台詞とト書きからなる文学作品だ。Shakespeare作品も戯曲ですわな。そして『群盗』こそ、Schiillerの処女作であり、世界の演劇史上においても相当の回数上演されている有名な作品なのだ。
 そんな『群盗』が、愛する宝塚で上演されるなんて話を聞いて、ドイツ文学を学んだ者としては、じっとしていられるわけがないのです! おまけに主演は、今、超キラキラしている芹香斗亜さん(以下:キキちゃん)である。ここが2つ目のポイントだ。
 2)キキちゃん……ホントに宙組に移って良かったなあ……!
 わたしは2010年に初めて宝塚歌劇を観て以来のファンで、1番最初に観たのが当時のTOPスター柚希礼音さん率いる星組公演だ。なので、とりわけ星組には思い入れがあるわけだが、キキちゃんは当時星組で、正直わたしはそれほど注目しておらず、キキちゃんが2012年に花組に異動になった時、あ、あの子、花組行っちゃうんだ、ぐらいのことしか思わなかった。しかし、その後の花組公演を観る時はいつも、キキちゃんは元気だろうか、と妙に気になり、その後、明日海りおさん(以下:みりお)が花組TOPスターになって以降、キキちゃんも順調に大きめの役が付くようになって、花組の2番手まで出世したわけだけど……ズバリ、花組時代のキキちゃんは、超地味!だったように思う。なにかと華やかな3番手(?)の柚香光さん(以下:ゆずかれー)が目立って、どうにもキキちゃんは上級生だし番手も上のはずなのに、そして歌も芝居も(わたし主観では)全然キキちゃんの方が上なのに、いかんせん地味、みたいなことをわたしは思っていた。なので、2年前に、キキちゃんが今度は宙組へ異動になった時は、ある意味飛ばされた的に感じていたのである。
 しかし!!! わたしの愚かな感想はまったくの見当違いだった!!! ことが、宙組異動後のキキちゃんが自ら証明してくれたのであります。とにかく、宙組異動後のキキちゃんは、大変失礼ながらもう別人じゃねえかと思うぐらいキラキラしていて、超カッコイイ! じゃあないですか! わたしはさっき、日刊スポーツのこの記事を読んで、なーるほど、そういうことだったのか、と超・腑に落ちた。 ※記事自体はこちら→https://www.nikkansports.com/entertainment/column/takarazuka/news/201902280000137.html

 つまり、このインタビューによると、キキちゃんは花組に異動した時は「おとなしく、上級生らしくしなくちゃ」と思っていたそうである。そうだったんですなあ……そして花組で5年半「花男」としての経験を積み、宙組TOPに星組時代の仲間であり1期先輩の真風涼帆さんが登極されたタイミングで、宙組へ異動となって今に至るわけだ。下級生時代を共に過ごした真風さんの存在も大きいのでしょうな。とにかく、宙組異動後のキキちゃんのキラキラぶりは、とても眩しく、まるで生まれ変わったかのように輝くキキちゃんを観るのは、もはやお父さん目線のおっさんファンとしては、もう大変うれしいことなわけですよ。なんか、凰稀かなめさんが星組2番手時代は超地味だったけど、宙組TOPになったら超キラキラになった時を思い出すというか、ちょっとだけ似てるっすね、境遇的に。
 わたしはサラリーマンとして今年で25年目だが、思うに、やっぱり部署異動の経験のない奴って、もう職人的に固まっている奴(=別の言葉で言えば成長の目がなくつぶしの気かねえ使えない奴)が多いような気がしますね。わたし自身も6部署ぐらい渡り歩いてきたけれど、異動ってとにかくエネルギーを使うんすよ。前の部署でエースだったとしても、新しい部署で新しい仕事を始める時は一兵卒に戻らざるを得ないし、人間関係も気ィ使うし。
 だけど、やっぱりサラリーマンは異動をしないと成長しないと思うな。異動で潰れちゃうダメな奴もいっぱい見てきたし、自分の代わりはいないと勘違いして異動辞令に駄々をこねるようなやつもいっぱい見てきたすね。まあはっきり言って、代わりはいくらでもいるんだよ。問題は、自分がいなくなっても大丈夫なように、下の人間に「自分の背中」を見せてきたかどうか、であり、そして、新しい場所に行った時に自分が成長するチャンスだととらえられるかどうか、という点だ。この観点から見ると、キキちゃんは超立派にその役目を果たしているようにわたしには思えるのであります。

 とまあ、以上のことから、わたしは↑に張り付けたポスター画像を見た時から、これは観てえぜ! と超楽しみにしていたのであります。ヤバイ、まったく関係ない話が長くなり過ぎた……。
 ええと、ズバリ結論から言うと、キキちゃんを中心とした宙組の若手キャスト達はとても良かったと思う。とりわけ、やっぱり3度の新公経験のある瑠風輝くんは今回初めての悪役だったのかな、とても光っていたし、物語の狂言回し的役割のヴァールハイトを演じた101期首席の鷹飛千空くんも良かったすねえ! もちろん群盗メンバーのみんなも超頑張っていたし、さらにはヒロインを演じた天彩峰里ちゃんも健気で良かったすなあ。こういう外箱公演は、普段の大劇場公演では小さい役しか付かない若手の頑張りをチェックできるので、やっぱり面白いすね。
 しかし、物語としては、わたしはとても意外に思ったことがあった。若き頃に読んだ時の印象と全然違うのだ。これには一つ、心当たりがある。それはズバリ、わたしが「年を取ってしまったため」だ。以前も、例えばそうだな……わたしは大学生当時、夏目漱石にドはまりで、『彼岸過迄』『行人』あたりはもう感動して泣いたぐらいなのに、40過ぎて再読した時、まるっきり泣けない、どころか、キャラクター達のガキっぽい心情に呆れるというか……まあとにかく、感想がガラッと変わってしまったのである。
 というような同じことが、今回『群盗』を観てわたしの身に起こった。約30年前にSchillerの『群盗』を読んだ時は、そのキャラクター達の熱い想いや行動にグッと来たはずなのに、今回まったく共感できなかったのである。バカなガキども……みたいな冷ややかな想いを抱いてしまったわたしとしては、なるほど、これが世にいう「老害」か……と自分がなんだか悲しかったすね……。
 というわけで、最後は毎回恒例の今回の「イケ台詞」を発表して終わりたいと思います。
  ※イケ台詞=わたしが「かーっ!! カッコええ!!」と思ったイケてる台詞のこと。
 「ゆがんだ世を、ゆがんだ方法で正そうとしてしまった……!」
 今回は、正確なセリフは覚えられなかったけど、キキちゃん演じる主人公カールがラストに嘆くこのセリフを選びます。そうなんだよ、それじゃあダメなんだよ! どんなに周りがインチキで汚ねえ奴らばっかりでも、自分も同じことをしてちゃあダメなんだよ! どんな状況でも、自分は清く正しく美しくないと、ダメなんだよ!! このラストの台詞はとてもグッと来たっすね! ホント、美しくキラキラしているキキちゃんの、心からの慟哭が刺さったすわ……。結構原作と設定が変わっていたけれど、このセリフ、原作にもあったんだっけ……。まったく思い出せん……。

 というわけで、クソ長くなってしまったけど結論。
 ドイツ文学を学んだわたしとしては、Schillerの『群盗』が宝塚歌劇で上演されるというニュースは、もう超ドキドキワクワクだったし、おまけに主演が星組時代から知ってて、今、最も旬を迎えている(?)芹香斗亜さんともなれば、これは絶対観ないと! と期待していたわけだが、確かに、キキちゃんをはじめとする宙組の若い衆はとても熱演だったのは間違いない。その意味では期待を上回る素晴らしい作品だったと称賛したい……のだが、どうもおっさん化してしまったわたしには、約30年ぶりの『群盗』という物語は、共感できるポイントが少なく、若者たちの無軌道ともいえる行動には眉を顰めざるを得ず、その最終的な悲劇エンドには、そりゃそうなるわな、としか思えなかったのである。ただ、イケ台詞にも選んだ通り、最終的にはきちんと自らの過ちを悔いて嘆くのはとても良かった。遅すぎたな……分別ある大人の味方が必要だったんだろうな……。まあ、それがいないから「群盗」と化したわけで、実に悲しい、まさしく悲劇だったと思う。原作を持っているような気もするので、本棚あさってみるか……。以上。

↓ たぶん持ってる……はず。探してみよっと。
群盗 (岩波文庫)
シラー
岩波書店
1958-05-05

 というわけで、今年2018年最後(?)の宝塚歌劇を鑑賞してきた。ひょっとしたらライブビューイングで『タカスペ』が観られるかもしれない、けどまだ当選するか不明、なので「?」なわけだが、ちなみに『タカスペ』とは、毎年12月のクリスマス前に梅田芸術劇場にて各組のTOPスターが集結して上演される「スペシャル」な舞台のことである。
 で、『タカスペ』には、当然東京で公演中の組は参加が難しいわけで、花・月・雪・星・宙の5組の中で、東京公演組だけが欠席となるわけだが、現在、日比谷の東京宝塚劇場で公演中=今年のタカスペ欠席組は宙組である。
 というわけで、日比谷で絶賛上演中の宙組公演『白鷺の城/異人たちのルネサンス ―ダ・ヴィンチが描いた記憶―』は、珍しく、和物のショーが先にあり、幕間の休憩をはさんで後半がミュージカルのお芝居ということで、非常に絢爛な舞台であった。

 さて。まずは前半の『白鷺の城』である。いわゆる「ショー」というものは、大枠としての物語はあるにしても、芝居のようなセリフは普通はなくて、歌と踊りで構成されるのだが、今回は明確なセリフもある、ある意味芝居仕立てとなっている点でもちょっと珍しいものだった。
 ただ、わたしとしては若干アレだったかな、と感じたのは、全体の尺も45分と短いこともあって、かなり展開が早く、ギュッと駆け足展開だったと言えばいいのかな……あれよあれよと進んでいって、物語は追えるものの、なんかイマイチグッとくるものがなかったように感じた。
 しかしそれでも、やっぱり舞台はとても美しく絢爛で、そういう意味での見どころは十分あったと思う。松本先生の舞も、お年がお年だけに何か観ていてドキドキするけど、やっぱり所作の美しさ、扇の使い方の滑らかさ?は別格でしたな。
 で。後半はミュージカル・プレイ『異人たちのルネサンス』である。こちらは……つまらなかったとは言わないけれど……こちらも、それほど心にグッとくる物語ではなかったようにわたしには思われた。つうか、なんでまた今、ダ・ヴィンチなんだろうか? ダ・ヴィンチを主人公としたところからして、わたしにはよくわからないのだが、現代に通じる何か、我々現代人が観て何かハッとするようなもの、も特に感じなかったのは残念、かも、である。まあ、強いて言えば、自由、そして愛、なんすかね……。
 いずれにしても、物語の筋は比較的一直線で単純なのに、ちょっとキャラが多すぎて、すこし人間関係が複雑になってしまって、物語の進行の妨げになってしまっているようにも思われた。というわけで、各キャラと演じたジェンヌをサラッと紹介しておこう。
 ◆レオナルド・ダ・ヴィンチ:ご存知ルネサンスの天才。幼馴染のカテリーナへの愛を胸に、創作を続ける芸術家であり科学者。本作は若き日の頃のお話なので、剣を取ってチャンバラしたりもする。ポイントとしては、芸術家と同時に「職人」でもあることで、それはつまり依頼があって初めて作品を創る(=金・生活のための仕事)ため、そこには依頼人=パトロンがどうしても必要になる。要するにある意味での「籠の鳥」であり、パトロンに飼われているともいえるわけだが、そこにジレンマがあり、さらには幼馴染への愛を利用され……という展開。演じたのはもちろん宙組TOPスター真風涼帆さん(以下:ゆりか)。大変なイケメンですが、さっきWikiをみて初めて知ったけど、ダ・ヴィンチ自身も「容貌に優れ美男子であった」そうですな。そうなんだ。もう完全おじいちゃん的肖像のダ・ヴィンチしか知らなかったので驚いたっす。イケメンだったとは……。まあ、そういう意味ではゆりかさんにはお似合いの役であったかもしれないけれど、わたしとしては今後、ゆりかさんにはコメディに挑戦してほしいと思うす。意外とイケるのではないかしら。
 ◆ロレンツォ・デ・メディチ:かの有名なメディチ家最盛期の当主。ルネサンス期の芸術へのパトロンとしてもおなじみ。本作では意外と政治的野心の持ち主として描かれていたが、基本イイ人(?)。なお、本作ではいわゆる「パッツィ家の陰謀」を微妙にアレンジしていて、史実では戦争に発展する大事件だけど、本作では、チャンバラにて決着、と比較的あっさり事件は片付いちゃったす。そして演じたのは、わたしがずっと応援している芹香斗亜さん(以下:キキちゃん)。いやあ、なんか一番カッコ良かったですなあ! つうかキキちゃんの宙組異動はキキちゃんにとって大正解だったのでしょうな。宙組に移ってからの活躍が目覚ましく、また一段と成長したように思うすね。フィナーレでの赤×金色の燕尾がウルトラカッコ良かった! キキちゃんだけ裏地がGOLD! わたし的にはナンバーワンにカッコ良かったと存じます! キキちゃんは、ちょっとスカした、キザなカッコつけ野郎が最強に上手っすね。
 ◆カテリーナ:ダ・ヴィンチの幼馴染であり陰謀に利用される悲劇の女子。でも、うーーーん……なんかいろんなキャラに愛され、利用され、と物語的に翻弄され過ぎてしまって、肝心なダ・ヴィンチへの愛がわたし的には若干ピンと来なかったような印象す。まさか「モナ・リザ」のモデルだったとは……。演じたのはもちろん宙組TOP娘役の星風まどかちゃん。次の『オーシャンズ』でどんなヒロイン・テスを演じてくれるか楽しみですな。
 ◆フランチェスコ・デ・パッツィ:メディチ家のライバル一族で、パッツィ銀行ローマ支店長だそうです。本作での悪者。正確に言うと本作では悪者に利用される悪者、というべきかな。演じたのはゆりかさんと同期の凛城きらさん。あまり目立つ役ではないけど、やっぱり宝塚歌劇にはきらさんのようなベテランが絶対必要だし、重要ですよ……。
 ◆グイド司教:本作の悪役の大元。野心あふれる司教。史実にある人なのか創作のキャラなのかわからんな……。演じたのは、本作をもって(間違えた。次の博多座公演が宙組ラストか) 宙組を離れ専科へ異動することになった愛月ひかるさん(以下:あいちゃん)。あいちゃんは芝居の人、と言っていいのかな。悪役をやらせたらとても上手なわけですが、専科へ行っても活躍を期待します。同じ市川市民としては応援したいすね。

 とまあ、こんなところかな。もう書きたいことはないかな……。
 では最後に、毎回恒例の今回の「イケ台詞」を発表して終わりたいと思います。
  ※イケ台詞=わたしが「かーっ!! カッコええ!!」と思ったイケてる台詞のこと。
 「そんなおびえた顔をするな……。わたしはただ、お前を傷つけたくないだけだ。」
 今回は、キキちゃん扮するロレンツォがヒロインに向かってささやく、このスカしたセリフを選びました。カッコ良かったですなあ! キキちゃん、ホント宙組に来て正解だったね。やっぱり組替えは、ファンからするとマジかよ、と思うけど、その一方で得るものも大きいような気がしますね。メイクがとてもよくなったような気がするんすけど、気のせいでしょうか?

 というわけで、結論。
 東京の今年ラストを飾る宙組公演が始まり、ま、まさに年末も近いわけですが、東京宝塚劇場のエントランスには、華やかなクリスマスツリーと、LED電飾による「天使の翼」が展示されておりました。その翼の意味は、本作『異人たちの描いたルネサンス』を観ると、よくわかると思います。それにしてもキキちゃんがグイグイよくなっててうれしいす。おっと、その「天使の羽」の写真はこれっす!(2枚目なのでスワイプしてください)
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. 楽しみにしてた宙組観劇✨✨✨ ほんと、宝塚は美しい。 素晴らしかったです☺︎☺︎☺︎ それぞれの個性が輝いてて、退団者のみんなもキラキラしてました😭 . みんなにパワーもらったから、明日からお稽古ラストスパート、頑張れる💃🕺 . 観劇の友は、#実咲凜音 さん 久々にお茶もして、近況報告しました笑. #welina をあげたら、各ページに感想言ってくれておもろかったです。笑笑. . #宙組最高!! #ゆりかのウィンク #ときめくわー💕 #そらのウィンク #おもろいわー笑 #うそうそ #みんなからの目線が嬉しすぎました🤩 #ありがとう😍

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 これは宙組の前・TOPスターコンビの朝夏まなとさん&実咲凛音さんのツーショットですな。翼の写真は2枚目にあります。こうしてOGはちゃんと公演を観に来てくれるわけで、現役生もうれしいでしょうな。そしてまぁ様はもはやすっかり女子に戻って、実に可愛いらしく、大変結構なお点前かと存じます。以上。

↓ わたしなら、絶対こっちを上演演目にしてたと思う。わたしが読んだドイツ戯曲の中でTOPレベルに面白い。物語にとても現代性があるし、ガリレオの頭脳バトルが素晴らしい! ぜひズカで2幕物として上演してほしい!!




 北翔海莉という人は、明らかに努力の人である。
 おそらく、世間的にはそれほど知名度のあるお方だとは思わないが、こと宝塚歌劇を愛する人ならば、その名を知らない人はいるまい。1996年に宝塚音楽学校へ入学して、第84期生として1998年に宝塚歌劇団へ入団後、常に前へ前へと努力を重ね、入団した時配属された月組から2006年には宙組へ異動、そして2012年には専科所属となって、からの、2015年には星組TOPスターに就任し、わずか3公演、1年半という短い期間のTOP生活を2016年に終えた、ある意味で伝説クラスのお方だ。
 わたしは2010年から宝塚歌劇を観に行くようになったのだが、恥ずかしながら宙組時代の北翔さん(以下:みちこ/みっちゃん)を生で観ておらず、わたしがみっちゃんの技量を初めて生で体験したのは2014年、宝塚100周年の時の星組公演『ナポレオン』(専科所属として出演)であった。わたしは星組を一番応援しているので、2015年当時、「それほどよく知らない」みっちゃんが、星組のTOPに就任することになった時には、ええっ!? なんで紅子先輩(紅ゆずるさん)じゃねえんだよ!とかヒドイことを思ったものである。しかし、当時、わたしのヅカ師匠に「あなたは分かってないわね! みっちゃんは、歌・芝居・ダンスの三拍子全てがそろった、とてもレベルの高い素晴らしいお方よ! 大体あなた、去年のフランツが凄い良かったって、自分で言ってたでしょう!? あのお方よ!」と激しい調子で怒られ、あ、なんてこった、あのお方か!? と我ながら恥ずかしい思いをしたものだ。
 以来、わたしはみっちゃんのすばらしさに目覚め、その芸の見事さに深く感動し、そしてまるで菩薩めいた懐深い慈愛をもって星組を見事にまとめている姿を観て、コロッと、「みっちゃんは最高だぜ!」と大ファンになったのである。とにかく、何もかもが、巧い。歌は最高レベル、芝居も素晴らしく、ダンスのキレもピカイチで、まさしく完全無敵、ただしい意味での「芸能人」であり、まさしく「芸能」の人であることをわたしは深く認識したのであった。
 というわけで、今年2018年は、みっちゃんが宝塚歌劇団へ入団して20年、すなわち芸能生活20周年のアニバーサリーイヤーである。それを記念して、みっちゃんワンマンショーが開催されることとなった。タイトルは『CHALLENGER:ザッツ★北翔テイメント』。今なお自らを「挑戦者」と呼ぶみっちゃん。もうその考え方自体が尊敬に値すると思いませんか。しかも会場は故郷である宝塚のバウホールに凱旋!! である。これはもう、わたしとしては絶対に観に行って、みっちゃんを応援したいぜ! と思うに十分すぎるほどの公演だ。しかし、チケットはまるで取れず、こりゃダメか……と思っていたところ、みっちゃんファンクラブに入っているわたしのヅカ友の美しいお姉さまが、ファンクラブ手配でチケットを何とかしてくれるというので、わたしはそのみっちゃんのチケットに合わせて、現在大劇場で公演中の『エリザベート』も一緒に見に行けたら、こりゃあもう最高の一日になるじゃねえかということにハタと気づき、チケット争奪戦も辛くも勝ち抜き、11時から大劇場で『エリザ』を、そして16時からバウで『北翔テイメント』を観る、という奇跡的幸運に恵まれたのである。
 結論から言うと、まあ控えめに言って最高でしたね。みっちゃんは相変わらず最高のエンターティナーであり、その技量はマジで感動クラスであった。でも一つだけ言うなら、やっぱり日帰りするこたあなかったな。はっきり言って疲れたっすわ……素直に1泊してくりゃ良かった……。アホっすわ。
hokusyo
 ちなみに、わたしは朝イチの6時00分東京発のぞみ1号で駆け付けたので、大劇場には9時チョイすぎには到着し、9時半チョイ前の開門と同時に中に入ったのだが、キャトルで買い物して、現地集合のヅカ友のお姉さまを待つために正門へ戻ったところ、なにやら入り待ちの人々が、きれいな隊列を組んでおられた。あれっ? こんな時間に? と思い隊列を眺めていると、その手に、なにやら「北翔」の文字が見えるじゃないですか。おおっと? これはまさか!? とわたしも遠巻きに待っていると、そこにみっちゃんが降臨され、わたしの興奮は一気にクライマックスである。みちこ! みちこキタ!とやおら興奮しながら、写真を撮ったのだが、そういう入りの姿を公開していいのか分からないので、ここには載せません。入りのみっちゃんは、まあなんつうか、やっぱデカイ! そしてすげえ細い! そして、なんとスカート着用で、実にかわいらしい!女子、であった。みっちゃんも退団して2年、すっかり女子、であり、それはそれで大変結構なお手前であった。みっちゃんは芸歴20年と言っても、50近いおっさんのわたしから見れば、まだ37歳の全然可愛い女子そのものである。いきなりみちこに会えるなんて、コイツは朝から縁起がいいぜ、とわたしのテンションは高まる一方での『エリザベート』観劇であった。ちなみにみっちゃんは中卒での音楽学校入学なので、85期と1つ後輩のレジェンド柚希礼音さんより2つも年下ですよ。みっちゃん、実は若いのです!
 で、『CHALLENGER:ザッツ★北翔テイメント』である。
 公演は、予定よりもかなり伸びて、休憩含めて16時開始の18時半過ぎ終わりと2時間半ほどであったのだが、その中身はもう濃密で、お腹一杯である。正直、『エリザベート』のことはわたしの中ではもう吹っ飛んじゃったぐらいす。
 1部は、これまでのみっちゃんの宝塚での思い出の曲、そして休憩後の2部は、みっちゃんが今歌いたい歌、という構成になっていて、わたしはみっちゃんファン歴が全然浅いので、もちろん古い歌はあまり知らないんだけど、TOP就任の大劇場お披露目となった『ガイズ&ドールズ』の歌から始まり、退団公演になったロマンチック・レビュー『ロマンス』に至るメドレーはやっぱりみちこすげえ!と酔いしれる内容だったし(※しかもロマンチック・レビューの生みの親、岡田先生も最後列で立見で観に来ておられ、ギャグコーナーではネタにしていた! みっちゃんじゃないと許されないネタだったね!)、2部で、歌いたい曲として美空ひばりさんの「歌こそわが命」を歌った時には、みっちゃんの生きる道のような、確固たる覚悟を感じたっすね。カッコいい刀での演舞アリ、サックスの演奏アリ、ギャグコーナーあり(※すげえ気になってた『雨に唄えば』のリナを、あのかん高い声でやってくれた! 超最高!)、と、盛りだくさんで、そこはかとなく漂う昭和感も実にイイすね。実にみっちゃんらしい公演だったと思う。超COOLなタンゴの舞も、しびれるカッコ良さでしたなあ! アンコールでは、わたしがみっちゃんが歌うからこそ深い意味がある、と思っている名曲、「CLIMB EVERY MOUNTAIN」も歌ってくれたし、大満足であった。
 この歌は、かの『SOUND OF MUSIC』で、恋に悩む主人公マリア先生へ、修道院の院長先生が、逃げちゃあダメ、あなたはすべての山を登るのよ! 全ての虹を追いかけて、夢をつかむまで! と励ます歌なのだが、みっちゃんはこの歌を、自身のさよならショーでも歌ってくれたし、ホント、北翔海莉のテーマソングとわたしは勝手に思っている。この選曲ができちゃうみっちゃんがわたしは大好きっすわ。
 ところで、この『CHALLENGER:ザッツ★北翔テイメント』には、頼もしい友たちが援軍として出演してくれているのだが、その筆頭は、月組時代の仲間、マギーさんでお馴染み星条海斗さんだ(みっちゃんの2期後輩)。現在は本名の「りつこ」という名義で各方面で活躍しておられるマギーさん。まだ退団して3カ月?なのかな、「まだ髪が伸び出ないんですよ~」「あなた、加美乃素を使ってないからよ! ダメじゃないの!」というマギーさんとみっちゃんの、ヅカファンにしか通じないギャグなど、大変笑わせていただきました。他には、澪乃せいらは宙組、貴千碧さんは月組、妃白ゆあさんは星組、そして隼海惺さんは月組でみっちゃんと短い時間だけど一緒に過ごした可愛い後輩たちで、みな久しぶりのバウホールで、とても生き生きしていたと思う。ホント、楽しかったすわ!

 しかし、思うに、みっちゃんは個人事務所の会社を自ら設置し、活動されているわけだが、その大変さはおそらく余人には図りしれないものと想像する。間違いなく言えることは、みっちゃんクラスであっても、「仕事は勝手にやってこない」わけで、みっちゃんの活動はみっちゃん自身が、相当の営業努力で獲得しているものだと思う。どっかの芸能事務所に所属して、勝手に仕事がやってくるような立場とは、全く違う厳しさがあるはずで、退団後のジェンヌが活躍できるかどうかは、もう所属事務所で決まると言っても過言ではないはずだ。例えば、去年退団した元宙組TOPスター、朝夏まなとさんは、日本のミュージカル界では最大の東宝芸能に所属し、もう絶えることなく主演ミュージカルの出演が決まりまくっているし、ちえちゃんことレジェント柚希礼音さんも、アミューズ所属で、相当恵まれた退団後の活動を続けているが、要するにそういうことである。はっきり言えば、すべてコネがないとどうにもならない芸能社会で、みっちゃんが今後、どのように活躍していくか、わたしとしてはずっと応援していきたいと思うし、具体的に会社運営とかマネジメントとか、なんかお手伝いしてあげたいすね、ホントに。みっちゃん、あなた、本当に最高です!

 というわけで、結論。
 わたしの大好きな北翔海莉さん、芸能生活20周年を飾る『CHALLENGER:ザッツ★北翔テイメント』を、宝塚バウホールまで見に行ってきたのだが、その濃密な内容に、なんつうかもう、ノックアウトされたわたしである。素晴らしい歌とキレのあるダンスはますます磨きがかかり、本当にたのしい公演であった。わたし、ヅカ歴8年目にして初めてバウホールに入ったす。聞いていた通り、こじんまりしているものの、後ろの方の席でも観やすいし、劇場の一体感のようなものがとても濃密な、いい劇場ですな。キャパも500程度なのかな、舞台と近いのもとてもうれしいですね。どうかみっちゃん、これからも芸の道を究めるべく、すべての山を登ってください。ずっと応援いたしたく存じます! いやあ、ホントに北翔海莉は最高っすね! みっちゃんはマジ最高っす! 以上。

↓ みっちゃんフランツはわたし的には歴代最高です。

 宝塚歌劇を観るようになって8年が過ぎた。宝塚歌劇は、花・月・雪・星・宙の5組あるわけだが、実はわたしが記載した順番がオフィシャルの「並び順」で、わたしが最も愛している星組は、4組、4番目に出来た組、にあたる。そして並び順として一番後ろに記載される宙組は、5番目に誕生した組であり、その歴史が最も新しく、なんと今年は宙組誕生20周年のアニバーサリー・イヤーとなっている。
 わたしは、約30年前の大学院生のころ、後輩の超かわいい女子が大のヅカファンで、そのころ周りにWOWOWに加入しているのがわたしだけだったため、その女子のたっての頼みで毎月WOWOWのヅカ放送をVHSに録画してあげていたことがあるのだが、あの当時、宙組はなかった。そしてわたしも、ほぼ宝塚歌劇には興味がなかった。しかし、そんな宝塚歌劇に興味のなかったわたしでも、日比谷の東京宝塚劇場の建て替えのことはよく覚えていて(なぜならわたしは映画オタクなので、今の東京宝塚劇場の横にあった日比谷スカラ座によく行っていたから)、1998年から取り壊して建て替える間だけの限定劇場として、有楽町駅前にあったTAKARAZUKA1000days劇場のこともよく覚えている。もちろんわたしは当時はヅカファンではなかったため、中に入ったことはなかったけれど、このタイミング、1998年1月1日に誕生したのが宙組なのだ。この宙組誕生は当時結構ニュースになっていて、ヅカファンではなかったわたしですら、うっすら覚えているほどだ。しかしあれからもう20年。ホント、なんつうか、時の経つのが速すぎて、なんかもう、ヤレヤレ、ですな。
 さて。以上はいつも通りどうでもいい前振りである。
 わたしは今日、現在東京宝塚劇場で絶賛上演中の宙組公演『天は赤い河のほとり/シトラスの風』を観劇してきたのだが、結論から言うと大変面白く、実に楽しめたのであります。今回の公演は、去年新たに宙組TOPスターに就任した真風涼帆さん(以下:ゆりか)の大劇場お披露目公演であり、ずっと星組を応援してきたわたしとしても、大変感慨深いのである。えーと、これはヅカ道初段以上の方にはわたしの気持ちが通じると思うけど、まあ、あとで説明します。いやあ、ホント、物語としても面白かったし、ゆりかちゃんのTOP姿も大変結構なお手前で、わたしとしては大満足の一日であった。

 今日の演目は、ミュージカルとレビューショーのいわゆる2本立てである。まず、ミュージカルの『天は赤い河のほとり』だが、これは小学館のフラワー・コミックスかな、篠原千絵先生による少女漫画が原作で、単行本だと全28巻と結構長い物語だ。わたしは、映画や芝居など原作が存在する場合はかなり高確率で原作を予習してから観に行く男だが、今回は原作を一切予習せずに観劇することにした。ええ、まあ、長くて、全部買うのがつらかったんすけどね、単に。なので、全く事前知識ナシで今日は日比谷に推参した次第だが、のっけから言っておくと、原作未読でもキッチリ物語は理解できたし、楽しめたのは間違いないと思う。物語は、現代の女子高生(?)ユーリが、なんと古代オリエント、ヒッタイト族の支配する国へタイムスリップ、そこで出会ったイケメン王子カイルと恋に落ち、帝国建国のカギとなる様子を描いたものだ。
 わたしはそれほど古代オリエント史に詳しくはないが、ヒッタイトと言えば鉄器、ぐらいの知識しかなく、ずいぶんとマニアックな設定だな、と思いながら見ていたのだが、ズバリ言うと結構トンデモストーリーで、なんで言葉が通じるんだ? とか、普通の女子高生にしては相当様々な能力が高いな、とか、どうでもいいツッコミを入れたくなる物語であった。
 けれど、まあ、そんなのは野暮の極みなのでどうでもいい。カッコいい男たちとヒロインの歌に酔いしれれば、もうそれでいいのです。それに、物語はなかなかダイナミックでピンチの連続であり、最後まで飽きさせない作りは大変楽しめたし、わたしとしてはもう、十分以上にアリ、だと思う。
 というわけで、本作の主人公カイルを演じたのは、当然のことながら宙組TOPスターとなったゆりかちゃんである。彼女は、元々星組で育ち、その後2015年かな、宙組へ移ったお方なのです。なので、わたしは彼女が星組で活躍していたころを何度も観ており、あの当時は、3番手とかそれ以下の若手スターの一人であったわけで、そのゆりかちゃんがとうとうTOPに登極した姿を見るのは、やっぱりうれしいし、感無量なわけです。ホント、ゆりかちゃんは超イケメンだけど、かつては歌が……という弱点があったけれど(ファンの皆さんサーセン!)、やっぱりわたし的には2年前の『エリザベート』でのフランツを見事に演じきった経験が効いているような気がしますね。もう今や、グンと歌も良くなって、TOPとして堂々とした姿は眩しいほどでありました。今回は衣装もとてもカッコよかったすね。髪型もとても似合っていたし、純粋なイケメン度は、わたしの感覚では現役最強クラスだと思う。
 しかし、その主人公よりも、実はわたしが本作で一番カッコいいと思ったのは、主人公の友軍(?)であり、後に闘うことになるライバルキャラの、エジプトの将軍ラムセスだ。彼は後の古代エジプト第19王朝の初代ファラオ、ラムセス1世のことで、ちょっとした歴史知識があると、おお、とか思ってしまうキャラなのだが、演じた芹香斗亜さん(以下:キキちゃん)が大変素晴らしかった!! いやあ、キキちゃん、もう宙組の一員としてすっかりなじんでいるように見えて、ホント安心したよ。キキちゃんも、実は元星組で、わたしはその頃を2回ぐらいしか見ていないけれど、その後、花組へ移り、花組の2番手として順調にキャリアを積んでいたのだが、去年、わたし的には結構前触れなく急に宙組に異動になって、ちょっと心配してたのです。しかし、全然心配いらないみたいで安心したっすわ。今年の初めの国際フォーラムでの『West Side Story』はチケットが取れなくて、キキちゃんが宙組の舞台に立つのを今日初めて見たけど、大変カッコ良く、歌も芝居もまたレベルアップしたような気がしますね。今回のキキちゃんは、花組時代よりもなんか生き生きしてたように感じたっす。そもそも、宙組は平均身長が一番高い、スラッとしたイメージがあるけど、身長面でもキキちゃんは実は宙組がお似合いだったんだね。この異動は正解だったと思いたいす。最高でした。
 そして、ある意味、キキちゃんの宙組異動の割を食ってしまったように感じたのが、ずっと宙組で頑張ってきた愛月ひかるさん(以下:あいちゃん)だ。今回は……ちょっと出番少なかったような気がするなあ……あいちゃんは、どうだろう、世間的には演技の人、かなあ? 今回の役は、最初は主人公と敵対する「黒太子」としてビジュアル的にも非常に目立つ役なのに、終盤、主人公の味方として戦力に加わるのはちょっとよく流れが分からなかったかも。おそらく原作ではもっとエピソードの多い重要人物なのではないだろうか……。あいちゃんはわたしの地元出身なので応援してきたのだが、キキちゃんと同期であり、序列として、キキちゃんの下になってしまったわけで、なんか、ちょっと複雑すね……。でもこれからも応援したいと存じます!
 そして、わたしが宙組を観る時に必ず双眼鏡でチェックするのは、若手の和希そらくんだ。わたしのヅカ友の若い女子がファンクラブに入っているので、つい目が行ってしまうのだが、今回のそらくんは、それほど目立つ役ではなかったのもちょっと残念だったかも。でも、明らかにそらくんはダンスの人で、ダンスのキレはピカイチでやっぱり目立ってたすね。そらくんも若手とはいえ96期、もう新公学年(入団7年目まで)は卒業しているわけで、中堅として組を支える貴重な戦力に育ちましたな。この公演の後には初めてのバウホール主演も控えているし、今後も応援するよ!
 あと二人。ヒロインの女子高生を演じた、宙組のTOP娘役、星風まどかちゃんにつていも一言メモしておくと、まあ、可愛いですな。そして歌もやっぱり相当イイすね。100期生、まだ入団4年目と若さあふれる娘役で、初々しさがありますな。彼女もこの公演が大劇場お披露目なわけで、まあ、余人には計り知れないプレッシャーで押しつぶされそうな気持ちだろうなと思う。でもそれを感じさせない、舞台上の堂々とした姿はとても素晴らしかったすね。アカン、もう完全にお父さん目線でしか観られないす。わたしはまどかちゃんのこれまでをほとんど注目してこなかったけれど、今後はしっかり、その成長を見守りたいと存じます。
 最後。本公演をもって退団を発表されているのが、マギーさんこと専科の星条海斗さん。見た目も声も、とても特徴あるマギーさん。舞台に登場すると一発でマギーさんだ! と分かる存在感はさすがだと思います。月組時代からずっと舞台上のマギーさんを観てますが、これで見納めかと思うと淋しいすね。マギーさんは86期か。つまり凰稀かなめさんやキタさん(緒月遠麻さん)と同期か。専科の方は退団セレモニーとかあるんすかね? 淋しいすなあ……。
 というわけで、後半は「ロマンチック・レビュー」の『シトラスの風』である。この演目は、宙組創設時の第1回目の公演演目であり、宙組を代表するレビューショーだ。実はわたしは、映像でしか見たことがなく、生で観るのは今日が初めてなので、それほど思い入れはないのだが……でもやっぱり、耳に残るイイ曲がそろってますねえ! とりわけ、ラスト前の「明日へのエナジー」は、とてもグッとくるすね。わたしの隣の席の淑女が、ずっと涙を流されて感動していたのが印象的でした。わたし的にこの曲は、LEGENDちえちゃん(柚希礼音さん)の武道館コンサートでお馴染みなのだが、生の『シトラスの風』はやっぱり大変良かったです。ここでは、やっぱりキキちゃんにわたしは注目していたし、そらくんのダンスのキレは素晴らしく、やっぱり目立ってたと思います。
 とまあ、こんなところかな。もう書きたいことはないかな……。
 では最後に、毎回恒例の今回の「イケ台詞」を発表して終わりたいと思います。
  ※イケ台詞=わたしが「かーっ!! カッコええ!!」と思ったイケてる台詞のこと。
 カイル「ユーリが世話になったようだな!」
 ラムセス「ああ、お前がほったらかしているようだったからな。ちょっと可愛がらせてもらったぜ!」
 カイル「じゃじゃ馬で面倒かけただろう!?」
 ラムセス「なかなか乗りこなしがいのある馬だったぜ!
 カイル「本当に乗りこなせたのか?」
 ラムセス「心配ならもう二度と離さないことだな!!
 今回は、ラストのカイルVSラムセスの闘いの幕を切って落とす二人のやり取りを選びました。ここのキキちゃんはすげえカッコ良かったすね! ラムセスも、すっかりヒロインLOVEになりつつあって、カイルへの当てつけ的なこのやり取りはしびれるカッコ良さだったす! キキちゃん、宙組でも一番応援するからな!

 というわけで、もう取り留めないので結論。
 現在、日比谷の東京宝塚劇場で上演中なのは、コミック原作のミュージカル『天は赤い河のほとり』と、宙組設立20周年記念?のロマンチック・レビュー『シトラスの風―Sunrise―』の2本立てである。わたしはコミック原作を予習しないで観に行ったのだが、結論としては全然大丈夫であった。そしてなんといってもビジュアルが非常にカッコいいし、新TOPのゆりかちゃんのイケメンぶりは最強レベルであろうと思う。そして宙組へ異動になったキキちゃんもカッコ良かった! ただ、その分あいちゃんが割を食ってしまっているようにも思え、その点はとても複雑な思いである。とはいえ、いずれにせよ宙組の新体制は盤石だと思うし、これからも応援したいと思うお披露目公演でありました。そしてマギーさんの最後の雄姿をずっと忘れずにいたいと存じます。千秋楽まで、すべてを出し切って駆け抜けてください! お疲れ様でした! 以上。

↓ こちらが原作コミックですな。実はすごい読みたい。誰か持ってないかなあ……。自分で買うしかないか……。

 全くどうでもいいことなのだが、わたしは実のところ、今までに病院に行ったことがない。いや、それは極端な言い方なので正確に言うと、もちろん歯医者や健康診断とか、あるいは子供の頃の風疹だとか、そういう場合には当然病院へ行っているのだが、体調不良だとか、風邪とか、そんなもので病院へ行ったことがない、ということである。病院へ行くほどの怪我もしたことないし。
 ただ、そんな頑強なわたしでも、もはやアラフィフのおっさんなわけで、ここ10年ぐらいは、年に1回か2回程度は風邪を引くようになり、場合によっては熱が出てブッ倒れることもある。そんなわたしが、どうも昨日の朝、目が覚めたところで、のどに違和感があって、くそ、コイツはやっちまったかも、と思いながら出社して仕事をするうちに、のどはそれほど痛まない代わりに、今度はどんどんと鼻タレ状態になってきた。なので、昨日はどうも午後からは、鼻をすすることが多かったわけである。
 と、以上はいつも通りのどうでもいい前振りである。
 昨日わたしは、そんな若干の体調不良ながら、冷たい雨の中、日比谷の東京宝塚劇場へ推参し、愛する宝塚歌劇団の宙組公演『神々の土地~ロマノフたちの黄昏~/クラシカル・ビジュー』を観てきたわけである。今回の公演は、宙組TOPスター朝夏まなとさん(以下:まぁ様)の退団公演であり、わたしても非常に淋しく、これで見納めか……と冷たい雨&若干の体調不良&退団公演、というコンボによって猛烈にしょんぼりというか、淋しいなあ……という気分になったのであった。

 まぁ様は、以前も書いた通り、実はわたしは花組時代をほぼ見ておらず、宙組に異動になった1作目『銀河英雄伝説』(2012年)を観た時から、赤毛のジークでお馴染みのジークフリート・キルヒアイスを演じたまぁ様を気にするようになった。元々わたしはオタク野郎として長大な『銀英伝』を何度も読んだことがあたので、最初からジークに注目していたのだが、実に、まぁ様の演じるジーク振りが良かったのである。なので、観た翌日、チケットを取ってくれたわたしのヅカ師匠に、「いやあ、朝夏まなとさんという方が特に良かったすねえ!」と報告したところ、「あら、さすがお目が高いわね、まぁくんは今後確実に宙組を引っ張る人材よ。今から応援するのはとてもいいことだわ」とほめられたのをよく覚えている。以降、たぶんわたしは宙組の大劇場公演はずベて観ているはずだ。そして、当時、わたしが一番応援している星組から宙組に異動になってTOPに君臨していた凰稀かなめさん(雪→星→宙へ移動を経験したお方)よりも、実はまぁ様をずっと見つめてきたのである。
 そのまぁ様は、2015年に晴れてTOPスターに登りつめ、「宙組の太陽」として組をまとめてきたわけだが、いよいよ今回退団・卒業を決心されたわけで、わたしとしてはその最後の雄姿を見届ける義務があろう、というわけで、昨日はいろんな想いを抱きながら劇場へ向かい、舞台を見つめてきたのである。はあ……やっぱり……ホントに淋しいすね……。。。くすんくすんしていたのは、悲しかったことと鼻タレ状態だったことの両方です(以上、前振りの回収完了)。
 しかし、物語は退団公演という雰囲気はあまりなく、実にまっとうなストレートプレイとでもいった方がよさそうな作品で、歌も最小限だったし、正直に言うと、もうチョイ華やかさとか、歌と、それからまぁ様最大の持ち味とわたしが考えているダンスを見せてもらいたかったような気も、若干している。これは今年の雪組の『幕末太陽伝』でも感じたことだが、なんか……うーん、もうチョイ、サヨナラ感があってほしかったような……何しろ、わたしは去年の今頃観た、星組の当時のTOPスター北翔海莉さん(以下:みっちゃん)の退団公演『桜華に舞え』で激泣きしたわけで、あの内容は、明確に、想いを次世代へ託す、というものだったので、そこにみっちゃんの気持ちを重ね、そしてその想いを継ぐ現在の星組TOPスター紅ゆずるさん(以下:紅子先輩)の、「おはんが伝えたかった”義”と”真心”、おいが預かった――ッ!」という絶叫に、ウルトラ激泣きしたわけである。
 ただ、そういうスペシャル感は薄いものの、作品としては実に面白かったし、各キャストの演技も素晴らしかったと、その点では絶賛したいと思う。なにしろ、日本では若干マイナーな、ロシアのロマノフ王朝没落のお話である。わたしも、皇帝ニコライ2世や、”怪僧”と呼ばれるラスプーチン、あるいは皇女アナスタシアとか、そういった有名な人物や、最後はロシア革命によって皇帝一家全員虐殺されるという事実は知ってはいても、ラスプーチンを暗殺した男ドミトリー大公なる人物のことは知らなかった。今回、TOPスターまぁ様が演じたのが、まさしくこのドミトリー大公である。そして、2番手スターで次期TOP就任が決まっている真風涼帆さん(以下:ゆりかちゃん)が演じたフェリックスもまた、実在の人物で、ラスプーチン暗殺チームの一員であることも、帰ってきて調べて初めて知った(なお、フェリックスは本作ではNYに亡命したとなっていたが、本当はパリみたいすね)。そう、登場人物はどうやらことごとく実在の人物のようだ。
 しかしもちろん物語はフィクションであろう。本作では、”怪僧”ラスプーチンによるある種のマインドコントロールによってロマノフ王朝は政治的堕落に至り、崩壊するという物語になっていた。そして問題はラスプーチンなのだが、演じた愛月ひかるさん(以下:あいちゃん)の演技は抜群で、圧倒的な存在感であったように思う。彼の本作での目論見は、要するに虐げられてきた農民として、貴族社会をぶっ壊してやる、その際自分も死んだってかまわない、的な破滅的なもので、実に見応えはあった。なので、芝居としては面白かったけれど、サヨナラ感がなあ……全くないんだよなあ……。宝塚髄一の美人、と呼ばれる怜美うららさん(以下:うららちゃん)も今回で退団なのだが、うららちゃんの芝居やルックスはいつも通り大変良かったけれど、もう少し、希望にあふれる役というか作品でもよかったんじゃねえかなあ……と、それだけがほんの少しだけ、残念だったような気がします。はあ……もううららちゃんにも会えないのか……つらいす……。。。
 というわけで、わたしが気になった役者陣はもう大体触れたけれど、名もなき革命派の若者を演じた桜木みなとさん(以下:ずんちゃん)も非常にカッコ良くて良かったすねえ! いつもは若干可愛い系だったり明るい面白系の役が多いような気がするけれど、今回は実にイケメンでしたよ。また、わたしのヅカ友の娘っ子がファンクラブに入って応援している和希そらくん(以下:そらくん)もいい感じでしたな。宙組も層が分厚くなったすねえ。ここに、次回からは花組から異動でやって来る芹香斗亜さん(以下:キキちゃん)が加わるわけで、若干、93期の同期あいちゃんとの番手がどうなるのか気になるけれど、まぁ様去りし宙組の、今後ますますの発展を祈念したいと思う。
 で。後半はショー「クラシカル・ビジュー」である。
Bijou01
 写真の通り、「ビジュー」とはBijouと綴るらしい。なんこっちゃ? と調べると、どうやらフランス語で「宝石」のことだそうだ。そこから転じて英語でも宝石とか珠玉、なんて意味で通じるらしい。へえ~。
 というわけで、このレビューショーは、宙から降ってきた宝石が、今再び宙に帰る、的な、こちらはまぁ様の退団を明確に意識したものだったのだと思う。まさしく、まぁ様は明日へと導く太陽だったわけですよ……。こちらでは、まぁ様のダンスが存分に堪能できる構成で、やっぱり、まぁ様の長い手足がピシッと決まるメリハリは実に美しかった。TOPスターになると、本当に痩せるよね……まぁ様もここ数年でとても体も顔も細くなってしまった。けれど、まぁ様のダンスからそのダイナミックさが減じてしまったわけではなく、むしろ研ぎ澄まされてきたとわたしは思っている。重ね重ね、もうまぁ様の黒燕尾が見れないかと思うと淋しさが募りますなあ……。キラキラしてましたなあ……本当に。
 実は、わたしはショーでは、この公演後にわが星組へ異動が決まっている雪華りらちゃん(以下:りらちゃん)をずっと双眼鏡で探して見つめていた。まあかわいいですよ。大変な美人だし。そしてなぜわたしがりらちゃんをずっと観ていたかというと、わが星組で、わたしが一番応援している礼真琴さん(以下:こっちん)と大変仲良しなんだな、りらちゃんは。なんとこっちんのパーソナルBOOK(要するに写真集)にもりらちゃんは登場していて、ひそかにこっちんTOP登極時の嫁候補としてわたしは注目しているのである。ただなあ……まだ、りらちゃんはソロで歌う役をもらえてないので、歌がどうなのか知らないんすよね……いや、わたしが知らないだけだと思いますが、こっちんの嫁には、歌ウマであることが絶対条件だと思うので、星へ異動になったら、ぜひソロ曲を歌う役をもらってほしいと存じます。
 というわけで、毎度お馴染みの、「今回のイケ台詞」を発表して終わりたいと思います。
 ※イケ台詞=わたしが「かーっ!! カッコええ!!」と思ったイケてる台詞のこと。
 「寄生虫は宿主が死ねば終わりだ!! ロマノフにもしものことがあれば、お前も全て失うのがわからんのか!?
 「宿主が死ねば終わりなのは、貴族という寄生虫だろう……
 今回は、このドミトリーとラスプーチンのやり取りが一番グッと来たっすね。一番、本作の核心?と突く場面だったような気がします。はあ……まぁ様……もう会えないなんてさみしいなあ……。

 というわけで、結論。
 宝塚歌劇は、TOPスタが退団して次世代へ繋いでゆく、ということがある意味肝であるのだが、現在東京宝塚劇場で絶賛上演中の『神々の土地~ロマノフたちの黄昏~/クラシカル・ビジュー』という作品は、宙組の太陽と言われた朝夏まなとさんの退団公演であり、芝居自体は大変面白かったものの、サヨナラ的なスペシャル感は特になく、実に重厚?というか重いお話であった。しかし、マイナーなロマノフ王朝の物語というわけで、わたしとしては俄然興味がわいたので、何かロマノフ者の小説とか、探して読んでみようという気になった。そして、とにかく、わたしとしてはまぁ様退団が淋しくてならない。退団後はどういう活動をするのだろうか。まぁ様は普通に女子としてもちろん美人だし、歌って踊れるミュージカル女優として活躍してくれると嬉しいのだが……まぁ様、これからも応援するよ。どうか今後も、一層の活躍を期待しております! 以上。

↓こちらでは、まぁ様は女子の役で、大変お綺麗です。わたしは劇場には行けなかったけれど、WOWOWだったかNHK-BSだったかで放送されたVerは観ました。
宙組 宝塚大劇場公演DVD 「風と共に去りぬ」
宝塚歌劇団
宝塚クリエイティブアーツ
2013-12-20


 わたしが宝塚歌劇を観るようになって早七年。その間、多くのTOPスターが卒業したり誕生したり、あるいは、贔屓のスターが別の組に移動になったり、と非常に人材の流動化が活発なのだが、先日、わたしが現在の娘役で一番好きな、実咲凛音さん(みさき りおん:通称みりおん)が卒業を発表された。舞台メイクでない素顔のみりおんは正統派の美人でとてもかわいい方だが、前公演の『エリザベート』ではタイトルロールを見事に演じ、TOP娘役歴4年10か月をこの4月末で終えようとしている。
 そんな、みりおんの最後の公演である『王妃の館/VIVA! FESTA!』が現在東京宝塚劇場で絶賛上演中であり、わたしも今日、日比谷に駆け付け、みりおんの最後の雄姿を目に焼き付けてきたのである。結論から言うと、ミュージカルの『王妃の館』は笑えるコメディでありつつほろりとさせる作品であり、ショーの『VIVA! FESTA!』は超ノリノリの歌って踊って大騒ぎな、キラッキラな素晴らしいショーであった。

 まず、ミュージカル『王妃の館』である。かの浅田次郎先生の小説を原作とした、めずらしく現代日本人が主人公のコメディである。みりおん扮するとある旅行会社の女社長兼添乗員の女子が、資金繰りの悪化から、フランスの「王妃の館」と呼ばれる古城ホテルツアーを、一方ではかなり料金の高めのセレブ向けツアー、もう一方は格安ツアーと二種類企画する。その企画は、実はダブルブッキングで、金持ちを夜泊まらせ、その間格安ツアー客は夜のパリを観光行させる、そして昼は格安ツアーの客を古城ホテルに滞在させ、セレブツアー客は観光させるというアクロバティックなインチキ企画で、まあ当然破たんするのだが、問題は一癖も二癖もあるツアー客で、セレブツアーには、取材旅行と称して参加している有名小説家がいて、おまけに「王妃の館」には、なんと太陽王ルイ14世の亡霊まで現れて……てなドタバタコメディーであった。
 どうやら、ちゃんと原作小説を読んだヅカ友のお姉さま曰く、だいぶ小説とは話が変わっているらしいが、小説も面白かったし、ミュージカルも面白かったと言っていたので、まあアリなんだろうと思う。わたしは小説を読んでいないが、実際大変笑えてほろりとさせる展開に、最後まで大変楽しめた。
 小説家を演じたのが、現在の宙組TOPスター朝夏まなとさん(通称まぁ様)だが、わたしはよく考えるとまぁ様がコメディを演じるのを初めて観たような気がする。しかし初めてとは思えぬコメディエンヌぶりで、大変上手かつ面白かったのはさすがと言えよう。いやはや、ホント久しぶりにかなり笑いました。せりふ回しといい、いちいち細かい手や足の面白アクションといい、わたしは大満足である。さすがまぁ様ですよ。歌もホント、うまさが作品ごとに磨きがかかってますな。
 そして、ルイ14世の亡霊(ただし普通に誰にでも見えるというか実体化?してる)を演じたのが、わたしイチオシの星組からもう2年前か、宙組へ移動になって2番手スターとして成長著しい真風涼帆さん(通称ゆりかちゃん)だ。ゆりかちゃんは抜群のルックスを持つが、かつては歌がちょっと……とわたしは思っていたけれど、前回の『エリザベート』で皇帝フランツ・ヨーゼフを堂々と演じた事も効いたんだろうな。今回も非常に歌もよかったです。やっぱりゆりかちゃんも、作品を重ねることでどんどん歌が上達していてうれしいすね。コメディの中に、ド真面目なルイ14世というギャップがまた笑えるわけですが、しんみりとさせるかつての悲恋なんかも物語の中で担当しているわけで、大変難しい役だったとも言えると思うけれど、大変すばらしかったと称賛したいと思います。
 そしてみりおんも、インチキ旅行会社のしゃかりきツアーガイド役を大変好演していたと思う。ある意味ちょっと特徴が薄い普通の日本人役って、初めてじゃなかろうか。おまけに、みりおんもコメディができたんだね。まあそりゃ当たり前か。歌もとても良かったよ。
 そのほか、まだいっぱい素晴らしい芝居を見せてくれた方々が多いけれど、あと二人だけ、メモしておこう。まずはインチキ旅行社のもう一人の社員で、格安ツアーを担当する添乗員を演じた桜木みなとさん(通称ずんちゃん)。今回はずっと困ってる役をとてもコミカルに演じていて印象的でしたね。なんかやけに背が低く見えたのはなぜなんだろう?一応プロフィールでは170㎝あるはずなんだが、妙に小さく見えたのはわたしだけだろうか? なぜなんだろ。ソロ曲はなかったかな……もうちょい歌があるとよかったんだけど、役としては大変目立ってましたな。そしてもう一人は、格安ツアー参加客の、オカマを演じた蒼羽りく(通称りくちゃん)さんだ。男役の宝塚スターが、たまに女子役を演じると、そのやけに高い身長と低い声からオカマめいているとよく言われますが、今回はホントのオカマ役で、これがキャラ的に大変笑えました。もちろん、りくちゃんは確かに身長173㎝のカッコいい男役スターだけれど、素顔のりくちゃんはかなり美人というか普通にかわいい女子なので、男のわたしから見ると、今回はオカマどころか立派な女子ですよ、やっぱり。ものすごくスタイルもいいし、断然アリすね。りくちゃんもちょっと歌が少ないのが残念だったかなあ。まあ、それでも女子姿は大変極上でありました。
 で。後半のショー、『VIVA!FESTA!』である。宙組のショーは、大劇場公演としてはあの「ホッタイ」以来かしら?
vivafesta
 タイトル通り、世界のお祭り=FESTAをモチーフとした今回のショーは、冒頭に書いた通り、もうノリノリのキラッキラなとても楽しめるショーで、客席降りも2回あるし、場内もうみんな笑顔であったと思う。
 そして、やっぱりまぁ様の歌はいいし、ダンスも大きい体を生かしたキレのあるダンスで見ごたえ十分であったと思う。ゆりかちゃんもホント歌がうまくなってうれしいすね。そして、まぁ様とみりおんのデュエットダンスは、みりおんは純白のドレスで、そりゃあもう輝いてましたよ。ホント、これでもう、みりおんに会えないのかと思うとホント淋しいす……素顔のみりおんはホント美人だと思う。わたしの好みにジャストミートな、和美人ですよ。どうか卒業後も、その歌と美貌に会えることを心から願ってます。どうだろう、芸能活動はしないのかなあ……ミュージカルを中心に、卒業後もその姿を見せてほしいなあ……。
 実は、まぁ様も、次の公演で卒業することをつい先日発表したのだが、以前書いた通り、わたしはまぁ様の会見での言葉はとても男前だと思った。一緒に退団してしまうとどうしても自分がメインになってしまうわけで、先にみりおんを全力で見送ってから、すぐに自分も卒業するわけで、おまけに自らの最後の卒業公演は、TOP娘を置かずにやるなんて……。要するに、みりおんが去ったあと、誰か別のパートナーを求めず、オレは一人で、そしてすぐに逝くよ……的な決断は大変カッコいいじゃないか!とわたしのまぁ様に対する評価は急上昇しました。
 帰ってきてからも、いまだ「ビーバビバビバフェースター~♪」が耳から離れないすね。YOSAKOIソーランも盛り上がりましたな。そーらんそーらんそーらんそらぐみ!ですよ。最高です! そういや銀橋でのロケット(=ラインダンス)って初めて観たような気がする。より近くて迫力がありますな。落っこちないか心配になったほどすね。
 というわけで、毎度お馴染みの、「今回のイケ台詞」を発表して終わりたいと思います。
 ※イケ台詞=わたしが「かーっ!! カッコええ!!」と思った台詞のこと。
 「いつか書けるかな……誰かに希望を与える、僕の物語」
 「ええ!わたしのように人生に迷う誰かのために」
 今回は、わがままでテキトーな男、とルイを怒らせてしまったまぁ様演じる作家が、自信を無くして、一曲歌った後にぽつりとつぶやく素直な感情と、それに応えるみりおん演じるツアーガイドのやり取りからの抜粋です。コメディなんだけど、意外と真面目な部分もある、大変楽しい作品でありました。

 というわけで、結論。
 現在東京にて上演中の宙組公演『王妃の館/VIVA!FESTA!』を観てきた。娘役TOPのみりおんの卒業公演となる本作は、宙組としては珍しく(?)笑えるコメディと、お祭りをモチーフとした超ノリノリのショーの2本立てで、わたしは大変楽しめた。つーか、とにかくわたしはみりおんが卒業してしまうことが本当に淋しい……どうか卒業後も、活躍してほしいと心から願うばかりだ。そして、一方のまぁ様も、次で卒業してしまうわけで、これまた大変淋しい限りだ。素顔のまぁ様は、きっと髪を伸ばしたり女子化が進むと、かなりの美人になるような気がする。まぁ様も、卒業までまだ時間があるけれど、最後まで応援しますよ! コンサートも行くからね。楽しみにしてます。以上。

↓ こちらが原作小説ですな。下の画像は映画版のカバーですな。現在本屋さんでは、今回の宝塚版のカバーになってます。

 ↓その映画がこちら。わたしは観てません。主役は水谷豊氏です。なんかピッタリかもね。
王妃の館 [DVD]
水谷豊
TOEI COMPANY,LTD.(TOE)(D)
2015-10-07
 

 わたしが宝塚歌劇を愛していることはこのBlogで何度も書いているが、実のところ、わたしのファン歴は2010年1月に星組公演を観に行った時から始まっているので、所詮はまだ6年ほどの駆け出しであり、まだまだビギナーの域を超えてはいまいと思う。
 故に、今年、初演から20年経ったかの有名な演目『エリザベート』を初めて見たのは2014年の花組による「みりおトート」であり、その後、去年2015年に帝劇版「城田トート」を観たものの、それをカウントしても2回しか見ていない。
 わたしが思うに、ミュージカル『エリザベート』は、そのタイトルの通り主役は明らかに「エリザベート」、劇中ではシシィと呼ばれる女性であるように感じている。宝塚歌劇は、普通は男役TOPスターが物語の主役であるが、『エリザベート』は珍しく、娘役TOPスターが物語における主役、なのだ。まあ、このことは異論のある方も多いかもしれないが、 わたしはやはり、シシィの物語だと思う。
 というわけで、今年も『エリザベート』が宙組によって上演されることになり、わたしとしては、宙組TOPスター 朝夏まなとさん(通称:まぁ様)よりも、タイトルロールを演じる娘役TOPの実咲凛音さん(通称:みりおん)がどんなシシィを見せてくれるのかを楽しみに劇場へ向かったわけである。
 そして結論から言うと、期待よりもずっと良かったように思う。 既に、次の公演をもって退団することを発表しているみりおん。その渾身の舞台『エリザベート』は、やはりとても素晴らしかった。

 やはり『エリザベート』となると、ベテランのヅカファンのお姉さまたちは、過去の上演と比較したくなるのは当然だろう。わたしも過去は1回しか見ていないが、前回2014年の花組公演Verでは、明日海りおさん(通称:みりお)のトート閣下は抜群のビジュアルだったし、皇帝・フランツ・ヨーゼフ1世は、わたしが現在最も愛する星組TOPスター北翔海莉さん(通称:みっちゃん)で抜群に歌が巧く、また狂言回しのルキーニは、これまた歌が抜群にうまい望海風斗さん(通称:だいもん)だったので、『エリザベート』という作品が大変面白く、とりわけ楽曲が素晴らしいことは分かっているつもりではある。しかし、所詮1回しか見ていないので、比較してどうこう言う資格もあるまいと思うので、観て思ったことをつらつら書きなぐってみたい。
 まず、わたしが今回の公演で一番関心があったのが、冒頭に書いた通り主役「エリザベート」を演じたみりおんこと実咲凛音さんだが、少女時代のシシィ、皇后となるも皇太后ゾフィーとの確執に悩むエリザベート、そして息子ルドルフを亡くして以降のさまよえる姿、どれもみりおんらしいお見事なエリザベートを演じ切ってくれたと思う。とりわけ少女時代は抜群にかわいらしいし、名曲「私だけに」を熱唱するシーンも大変良かった。ラストの夫であるフランツと決定的な別れとなるシーンでの「夜のボート」もとてもグッと来た。
 そう、とにかくやっぱり『エリザベート』という作品は歌がいいんすよね。エリザベートにとっての主題歌「私だけに」という曲は、原題はドイツ語(※本作はもともとドイツ語ミュージカル)で「Ich gehöre nur mir」といい、これは英語でいうと「I belong to me only」という感じかな。辞書的に直訳すると、「わたしは私だけに属している」=「わたしは誰のものでもない」という意味だが、まあ、この曲のシーンが第1幕前半のクライマックスだろう。鳥肌モノですな、やっぱり。みりおんの「私だけに」もとてもよかったと思います。あんなに天真爛漫で可愛かったみりおんシシィが、明確に皇后エリザベートへ変化する重要なシーンで、非常にカッコ良かったよ。わたしは満足でありました。
 で、みりおんの次にわたしが関心を持っていたのが、皇帝フランツを演じる真風涼帆さん(通称:ゆりかちゃん)である。星組イチオシのわたしとしては、ゆりかちゃんはずっと星組で応援してきた思い入れのあるジェンヌだ。去年、当時の星組TOPスター柚木礼音さん(通称:ちえちゃん)の退団を見送ったのちに、宙組へ異動になったゆりかちゃん。抜群のイケメンぶりからビジュアル面でのカッコよさは折り紙付きだが、歌が……歌がもうチョイ上手くなれば完璧なのだが……というのがわたし的ゆりか評だったので、若干どうなるだろうか……という気持ちがあった。こう書くと大変偉そうだが、同行したヅカ歴10年以上で現在ゆりかちゃんファンクラブにも入っている筋金入りのヅカ先輩(ただし年齢はわたしより20歳ぐらい若い、とても可愛い娘さん)のAS嬢も、全く同じことを言っていたので、まあ、世間的評価も同様だったと思う。
 そして、実際のゆりか=フランツだが、これが、驚愕の進化で大変良かった! わたしは宙組で『エリザベート』が上演されると知って、おっと、じゃあ、ゆりかちゃんがルキーニをやるのかしら、そりゃあ超カッコいいぞきっと!! と思っていたところでの、フランツ役だったので、上記のような心配をしたのだが、全く問題なし、というか、ホントに今回は相当な鍛錬を重ねていたのであろうと感じさせる、立派な皇帝フランツを演じてくれて、わたしは本当に満足であった。大変良かったと思います。
 次は、本作『エリザベート』におけるキーキャラクター、ルキーニである。ルキーニは、エリザベートを暗殺するイタリア人無政府主義者であり、物語の狂言回し役ということで、極めて重要な役柄だ。わたし的には、花組Verのだいもんや、帝劇Verの山崎育三郎氏など、とにかく歌がカッコ良くておそらく『エリザベート』を観た人なら誰しも、強烈な印象に残っている役柄だと思う。今回、そのルキーニを演じたのが愛月ひかるさん(通称:あいちゃん)。今までそれほど大きな役を演じた印象はないが、もう研9になるのかな? ベテランの域に入ろうとしている、わが市川市民自慢のイケメンジェンヌであり、わたしも大変期待していたのだが、その期待に十分こたえてくれたように思う。今回のあいちゃんルキーニもとてもカッコ良かったし、歌もどんどん上達しているように感じた。もっと声量が豊かになり迫力と貫禄が付くと完璧ですな。これからはもっと応援したいと思います。
 実は、わたしは何度見ても、未だに、物語的にルキーニがエリザベートを暗殺した理由がよくわかっていない。あれって……どういう……ことなんだろう? あの、トート閣下があの短剣をルキーニに渡すシーンの意味が分からないんだよな……(さっき初めてwikiを見て知ったが、あれは短剣じゃなくて「やすり」なんすね)。ここがわたしは分かっていないので、ルキーニってのはいったい何者だったんだ? というのが実は全然わかっていない。トート閣下に操られていたわけでもないし、うーん……この点は未だ謎です。でもまあ、物語としては気にならないというか、後でハタと思う謎、であろうか。ひょっとして、分からないのはオレの頭が悪いだけのような気もするので、これ以上書くのはやめとこう。
 そして最後は、もちろん冥界の王、トート閣下だ。ドイツ語でいうと「Der Tod」。英語でいうならそのものズバリ「The Death」、すなわち「死」である。今回は当然、現在の宙組TOPスターのまぁ様なわけで、実際のところわたしは全く何の心配もしていなかったし、期待通り妖しく堂々たるトート様だったと思う。前回の花組のみりおトート様は銀髪だったが、今回は黒髪で、見かけがちょっと違っていたが、まさしく「闇に溶け込む」黒髪のまぁ様トート閣下も大変良かった。ひとつ、あれっ!? と思ったことは、ネイルなんすよね……宣材ポスターとかで見るトート様独特の「黒ネイル」が、双眼鏡でチェックしたところ、今回は全部の指にはなされておらず、なんかその点だけ、人間感が残ってるような気がして、ちょっと、えーと、これは、これでいいのか? と若干戸惑ったのだが、ま、細かいことはどうでもいいか。歌もダンスも、いつも通り素晴らしかったと思います。
 というわけで、もうこれ以上は長いので、毎度お馴染みの、今回のイケ台詞を発表して終わりたいと思います。
 ※イケ台詞=わたしが「かーっ!! カッコええ!!」と思った台詞のこと。
 「死ねばいい……!!
 『エリザベート』は歌がよすぎて歌の歌詞の中で印象的な言葉が多いのだが、台詞の中で選ぶとしたら、やっぱりこれですね。2幕前半で夫の浮気(?)に絶望したエリザベートに向かって、トート様の言うこの台詞は、2幕後半では「死は逃げ場所ではない!!」と一喝するセリフと対をなしているわけで、どっちなんだよ!! と思わず突っ込みたくなりますが、それでもやっぱり、相当イケてる台詞っすね。最高です。

 というわけで、結論。
 『エリザベート』という作品は、おそらく演者にとっては、ぜひ自分もやりたい、と思う一方で、その歴史と数多くのファンという、すさまじいプレッシャーのかかる作品だと思う。そんな重圧の中で演じられた今回の宙組『エリザベート』は、やはりとても素晴らしい作品であった。わたしは、帰りに思わず2014年花組VerのBlu-rayを買ってしまったので、今度上映会を開きましょう。
 ところで、備忘録として記しておくが、9/10(土)11時の公演には、月組のちゃぴちゃんと、たぶんあーさちゃんだと思うが、現役ジェンヌの方々もわたしの4列前で観劇されていた。普段着(?)&普段メイクのちゃぴ&あーさは超可愛かったすね。美穂圭子さんもいらしたようだが、わたしは見えなかったす。あと、トリンドル玲奈さんも来場していて、わたし、幕間に1Fのキャトルで買い物しているとき、トリンドルちゃんにぶつかりそうになって、あ、サーセン、と振り返ったらトリンドルちゃんで、超びっくりしたっす。ほぼすっぴんだったけど、これまた超かわいくてビビったっす。以上。

↓ 今更だけど、買っちゃった……お目当てはみっちゃんです。
『エリザベート ―愛と死の輪舞―』 [Blu-ray]
宝塚歌劇団
宝塚クリエイティブアーツ
2014-11-06

 というわけで、今日はイマイチな天気の中、宝塚歌劇、宙組公演を観てきた。
 今回の演目は、『Shakespeare ~空に満つるは、尽きせぬ言の葉~』というオリジナルミュージカルである。なんでも今年は Shakespeare没後400年だそうで、それにあわせた作品である。わたしは毎週「TAKARAZUKA Cafe break」というTV番組を楽しみに録画して観ているのだが、確かその番組でこの作品の作・演出を担当している生田先生が、いやー実は僕、学生時代シェイクスピアを勉強してたんすよねー、みたいなことを仰っていたが、まあとにかく生田先生初の作品である。あれ、いや、ひょっとしたらWOWOWの「宝塚プルミエール」だったかもしれない。忘れました。
 ともあれ、わたしもShakespeareはほぼ全部読んだし、今日の観劇を非常に楽しみにしていたので、久しぶりにちゃんと双眼鏡持参で劇場に向かったのであった。

 わたしは何度もこのBLOGで書いているが、星組がイチオシである。が、わたしが宝塚歌劇をはじめて観た2010年当時の星組2番手スター凰稀かなめさんが宙組に異動して、2012年に宙組TOPスターに就任してからは、かなめちゃん応援のために宙組公演も、全部ではないけれど結構観ている。そしてそのかなめちゃんがTOPスターになって初めての大劇場公演が『銀河英雄伝説@TAKARAZUKA』だったのだが、まあとにかく、ラインハルトを演じたかなめちゃんの美しさが永遠に心に残る素晴らしい作品だったのである。
 で。その『銀河英雄伝説』の時、花組から宙組に異動になり、ラインハルトの親友、赤毛のジークフリート・キルヒアイスを演じたのが、現在の宙組TOPスター朝夏まなとさんだ。通称「まあ様」。わたしもキルヒアイスを演じた時からしか観ていないが、当時から明らかに輝きが強く、いずれこの方もTOPとなるであろうと思っていたが、去年から宙組のTOPとして元気に活躍しているわけだ。
 まあ様の魅力は、歌はもちろんTOPにふさわしい実力だが、とにかく他のTOPスターよりもガタイがいい点であるとわたしは思っている。素のまあ様は、実際のところ、実に女性らしい細身の美しくも可愛い女子だが、舞台に立つまあ様は、何故かがっしり見える。若干顔がデカイと言ったら失礼だが、他のTOPスターの皆さんと比べると、とにかく何というか、体つきがしっかりしているような気がする。なので、ダンスのキレも非常に素晴らしく力強い。そんなまあ様が、何年か前に『風とともに去りぬ』でスカーレット・オハラ(=つまり女性役)をやると聞いて、そいつは観たいぜ!! と興奮したのだが、どうしてもチケットが取れず観られなかったのが残念だ(※後に、NHK-BSで放送されたのを観た。素晴らしかった)。というわけで去年の『王家に捧ぐ歌』でTOPお披露目をしたまあ様。今回はTOP就任2作目の大劇場公演である。しかも、久しぶりのショーつき2本立て。さらに言えば、そのショーはものすごく派手でノリノリでイイらしい。こいつは楽しみだぜ!! と今日は朝からハイテンションだったわけである。

 まず、ミュージカル『Shakespeare』である。物語は、Shakespeareが才能を認められてロンドンに出て、エリザベス女王にも認められるものの、妻との心のすれ違いであまつさえ子を亡くし、失意の淵から再び妻との愛を取り戻すというものである。
 わたしが今回注目していたのは、実はTOPのまあ様ではない。何度も言うが星組推しのわたしとしては、去年星組から宙組に異動になって、現在宙組2番手スターとして頑張っている真風涼帆さん、通称「ゆりかちゃん」を、今日はずっと双眼鏡でガン観していたのである。星組時代からずっと観て応援してきたゆりかちゃんだが、今回のヒゲダンディ振りはおっそろしくイケメンで、おそらくは地球上の全女子が惚れることはほぼ間違いないといって良かろう。男のわたしでも、何なのこのイケメン!! ともう全面的に無条件降伏せざるを得ない。
yurika
 ↑見てよこのイケメン!! ※女性です。
 いやー、ホントに今回は、まあ様には大変申し訳ないのだが、ゆりかちゃんに釘付けでした。
 そしてですね、ショーの『HOT EYES!!』ですよ。
 ちょっと前に、とあるヅカ友の女子から「ホッタイはいついかれるんですか~!? わたしは久しぶりに初日に行きます~!!」というメールをもらい、わたしは「ホッタイ……? なんのこっちゃ!?」と思ってすぐに、ああ、HOT EYESのことかと思い至ったのだが、その女子曰く、今回は「宙ホッタイ」としてファンの皆様は超盛り上がっているらしいということを聞いていた。なので実はわたしも、今回はショーが凄いらしいぜ、と今日一緒に行った若い娘どもに予告していたのだが、そりゃあもう、キラキラのノリノリのピカピカで、スーパー大満足であった。
 しかも、ちょっと自慢していいですか?
 今回のわたしの席は、わたしが「最強のS席」と呼んでいる8列目の、ド・センターだったのです(※7列目より前はSS席でちょっとお高い。8列目がS席最前列ということになるので、最強のS席と呼んでいる)。で、ですね。今日はもう、3回ほど、ゆりかちゃんの目線をバッチリいただけましたよ!! 目が合った(ような気がする)だけなのに、何なのもう、このドキドキ。ひょっとして、これが恋、なの……? ホント、気ィ失いそうになったっす。最高です!!
 他にも、今回は専科に移った沙央くらまさんも、わたしとしては雪組時代以来の久しぶりに観られたし、同じく専科で、毎回圧倒的な声量で美声を聞かせてくれる美穂圭子さん演じるエリザベス1世も貫禄十分で大変素晴らしかった。はーやれやれ。大変楽しい一日でありました。
 そして最後に、毎回お約束の、今回のイケ台詞を発表します。
 ※イケ台詞=わたしが「かーっ!! カッコええ!!」と思った台詞のこと。
 「(銀橋センターでビシッと客席に向かって指を指して) エキゾチック・アイズ!! 」
 今回初めて、ショーからイケ台詞を選定しました。ゆりかちゃんのこのキメ台詞に、わたし失神しそうになりましたw かーっ!! カッコええですのう!!

 というわけで、これ以上書くともう我ながら気持ち悪いので、結論。
 宙組公演『Shakespeare/HOT EYES!!』は、非常に楽しめた。おそらく宝塚初体験にはかなりうってつけの作品だったように思う。今回、初めて宝塚を観るという娘っ子をひとり連れて行ったが大満足&大興奮の様子であった。これでまた一人、ヅカファンが増えたわ、クックック……すべて計算通り!! あ、あとですね、来週はムラで『るろうに剣心』観てきます!! 以上。

↓ この当時は、わたしは悠未ひろさんが大好きだった。もちろんかなめちゃんも素晴らしい。
宙組 宝塚大劇場公演DVD 「風と共に去りぬ」
宝塚歌劇団
宝塚クリエイティブアーツ
2013-12-20

 

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