毎週木曜日は、今週の『鮫島』ニュースをレギュラー化するつもり満々だったわたしだが、いきなりで大変申し訳ないのですが、これだけは言わせていただきたい。
 た、大変だ―――!! 今週の『囚人リク』が大変なことに!!
 P.244-245の見開きは、ちょっと歴史に残るんじゃね? というぐらいの最高の絵だ。そして続くP.246の「喜びすぎちゃった (キラキラキラ……)」「・・・でも・・・ま・・・いっか」は最高すぎて電車の中だというのに声を抑えられず、「ふはっ!!」と笑い声をあげちゃったじゃないか!! どうしてくれるんだよ瀬口先生!! たぶん当分「生っき!! がい!!」 が頭から離れないことは確実だ。生っき!! がい!!
 以前書いた通り、この『囚人リク』もわたしは毎週楽しみに読んでいるのだが、この『囚人リク』という漫画では、決定的な何かが起きたときの、見開きや大ゴマでのキャラクターの表情がすさまじく、顔芸としては範馬勇次郎をも超えてるんじゃないかという気もしており、いやー、ホントに『リク』からは毎週目が離せない。つーか、やっぱ週刊少年チャンピオンは最高ですね!! ということで、今週は『囚人リク』もマジヤバイです。はー、書いたらちょっと落ち着いたわ。生っき!! がい!!

 さて。と、いうわけで、今週の 『鮫島』ニュースです。
 今週から6日目に入る『鮫島』は、先週のすごい引きを受けて、とうとう【蒼希狼】との取組かと思いきや、どうやら鯉太郎と戦うのは【大山道】という力士のようである。そして、【大山道】は西前頭7枚目の力士であり、【蒼希狼】の兄弟子らしい。 なるほどね、佐藤先生は、【蒼希狼】と鯉太郎を直接対決させず、その兄弟子をぶつけてきたわけだ。これは非常にうまい、とわたしは思った。闘志の塊のような力士だったのに、「もう相撲を取る理由がない・・・」と涙を流す弟弟子を、「もう一度奮起させるのは、兄弟子である俺の役目」だと親方に言う【大山道】。今週最後のこのセリフで、わたしはもう、涙腺崩壊5秒前である。カッコ良すぎる。これは鯉太郎と直接【蒼希狼】を戦わせるよりもずっと効果的かつ感動的な演出であろう。佐藤先生、毎週本当にありがとうございます!!
 
 というわけで、今週は、まだいろいろな謎は謎のままである。
 一体、【蒼希狼】に何が起きたのか、はわからない。ただ、そのヒントとなるような言葉がいくつかちりばめられている。 先ほども引用した通り、【蒼希狼】は、涙を流しながら「俺にはもう・・・相撲を取る理由がない・・・」と言う。じゃあ、そもそも、彼が日本へやってきて相撲を取る理由って何だったのか? ちょっと振り返ってみよう。
 その答えは、第1シリーズ『バチバチ』の第102~109話にある。単行本の12~13巻だ。
 って、なにィィィィーーーッ!? マジか!! 今、手元の『バチバチ』12巻をめくって【蒼希狼】のモンゴルでの過去話編を探してて、ちょっと鳥肌立った。なんと、今週の『鮫島』で、鯉太郎と戦うことが判明した【大山道】という力士だが、わたしはてっきり初登場の力士かと思っていたのだが、なんとこの第102話「バーキ」で、入門当時の【蒼希狼】に稽古をつけてやった関取(十両)じゃないですか!! 完璧忘れてました。うおー、そうきたか……この衝撃は、『弱虫ペダル』で古賀先輩がレギュラー争いに名乗りを上げたとき以来の衝撃だよ。すげえ、さすがチャンピオン連載漫画!! もう、こういう面白さはジャンプには皆無だからな……いやー【大山道】にはびっくりした。
 で。【蒼希狼】の相撲を取る理由だが、それは要するに、モンゴル・ウランバートルでマンホールチルドレンとして生きていた時代の仲間たちに、「腹いっぱい喰わしてやる」ことだ。だから、「負けたら終わり」だと思って誰よりも強い精神力で戦ってきた。しかし、続く『バチバチ』13巻で、序二段で鯉太郎と戦い、負けた【蒼希狼】は、負けを受け入れられず、取り乱す。そこでの親方の言葉がまた泣けるわけです。
 「1回も負けないムリムリ! もっと稽古稽古 力士まだまだまだ 土俵(ここ)広い お前の国の空みたい・・・もうアナタわたしの弟子(むすこ) バカ~~~~」
 なんかカタコトなのは、モンゴル語で親方がしゃべっているからなのだが、その親方のハートは【蒼希狼】にしっかり届き、「悪ぃなみんな・・・土俵(ここ)には俺より強い奴がいたわ・・・もう少し待ってくれ・・・俺は絶対に強くなるから・・・」と、彼は決意を新たにしたはず、というところまでが、今のところ読者たる我々が知っている事実である。一体その後の【蒼希狼】に何があったのか?

 今週のチャンピオンでは、いくつか分かったことがある。
 ■【蒼希狼】は、出世が早く、序二段での戦い以降、鯉太郎との対戦はなかった。
 ■同期の出世頭であり、あっという間に小結まで番付を上げた。
 ■しかし、その場所であっさり陥落、以降いいところナシ。
 だったそうである。という事は……普通に考えると、その小結として挑んだ場所で、何かが起きたと考えられる。そして「もう相撲を取る理由がない」理由として考えられることは、上に書いた通り、モンゴルの昔の仲間に何かあったのか? という事ぐらいしかなかろうと思う。
 ただ、ちょっと気になるのが、今週のチャンピオンのP.205で描写されている力士の姿だ。これはいったい誰なのか? 鯉太郎か? ちがうよな……? ひょっとすると、どんなに稽古を積んでもコイツには勝てない、と思わせるような最強の力士=横綱との戦いがトラウマとなっているのか? という予感も抱かせる。小結なら、確実に横綱との割が組まれたはずだし。その力士が王虎かもしれないぞ……というのはちょっと妄想が過ぎるだろうか? 蒼希狼よりも先に王虎が出世して横綱まで行った、なんてことはちょっと考えにくいか。じゃあ、誰なんだろう。しかし、そもそも蒼がそんなヤワなハートの持ち主ではあるはずないし……まったくわからねえ……。

 いずれにせよ、どうやら六日目の戦いも、鯉太郎にとってはタフな戦いになりそうだ。常松も、【大山道】は派手なところはないがクセ者だと警戒を促している。まあ、またきっと10話以上を費やす中身の濃い話になる予感がヒシヒシと感じられるが、鯉太郎と【大山道】の戦いが、確実に【蒼希狼】に再び火をつけることになるのは間違いあるまい。その中でおそらくは、【蒼希狼】が闘志を失ってしまった理由も語られるであろう。今場所での【蒼希狼】の番付が不明だが、鯉VS蒼の割は組まれないだろうな……。とにかく、毎週、目が離せないのは確実である。鯉太郎の戦いを今後も見守っていきたい。

 というわけで、以下、毎週のテンプレを貼って終わりにします。
<場所:9月場所>
 【鮫島】東前頭十四枚目(5月場所では東前頭十枚目)
 【白水】西小結
 【松明】東前頭六枚目。常松改め。
 【大吉】序2段【豆助】序ノ口【目丸手】序二段【川口】不明w
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 1日目:【飛天翔】西前頭十二枚目。石川改め。
 2日目:【宝玉光】西前頭十一枚目
 3日目:【舞ノ島】西前頭十枚目
 4日目:【巨桜丸】西前頭九枚目。新入幕力士
 5日目:【岩ノ藤】東前頭七枚目 
 6日目:【大山道】西前頭七枚目 ←New!今週判明
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 【天雷】東関脇
 【蒼希狼】??? 最高位は小結←New!今週判明

 というわけで、結論。
 やっぱり『鮫島、最後の十五日間』は最高です。もう早くも来週のチャンピオンが読みたいです。
 そして、『囚人リク』も最高です!

 ↓やっぱり、『リク』も単行本買わないとダメかなぁ……現在の最新刊は24巻か……。