いやあ……ホント宝塚歌劇は最高っすね!
と、いつも同じことを書いておりますが、わたしは昨日の土曜日、母の昼食介護を兄に託して、日比谷の東京宝塚劇場にて、雪組公演を観てまいりました。劇場にいる3時間だけは、マジですべてを忘れさせてくれる、わたしにとっては大変貴重でかけがえのないひと時であります。
わたしはそもそも星組イチオシなわけですが、このところ宝塚歌劇友の会のチケット神は、わたしにそっぽを向いてチケットを与えてくださらず、以前書いた通り正月の花組公演、その次の月組公演はチケット全滅でありました。なので、わたしは一番大好きな星組公演だけは見逃すわけにはゆかぬ! と思って、星組公演の大劇場公演(=知らな人はよく「大阪」と言いますが、「兵庫」の宝塚市です)のチケを申込み、無事に当選し、5/14(土)に遠征を予定しておりました……が、ご存知の通りCOVID-19による公演中止と相成り、さらに東京の星組公演もチケット全敗、という憂き目に遭っておりました。
まあ、肝心な時に限って運がないのがわたくしであります。。。
順番を記すと…
1-2月の花組@東京:全滅。観ること叶わず。
2-3月の月組@東京:全滅。だけど美しきズカ友の淑女にお誘いいただき観劇できた。
4-5月の宙組@東京:友会当選2階席。ネバセイは最高でした!
5-6月の雪組@東京:友会当選2階席。これが昨日観てきた作品
6-7月の星組@東京:5月の大劇チケは当選したものの公演中止。東京チケ全滅。
7-9月の花組@東京:次の花組は友会で当選しました! しかもSS席! やったー!
てな感じですが、わたし、常日頃からヅカ愛好家であることを隠しておらず、星組全滅を嘆いてテンションどん底なオーラをまとって仕事をしていたところ、日ごろ懇意にしているお方の元部下、のお友達の方、という全く面識のない方からチケを1枚融通してもらえそうで、何とか観劇出来そうです。持つべきものはヅカコネクションですなあ! 皆さんありがとう!
さてと。前置きが無意味かつ長くなりましたが、雪組公演『夢介千両みやげ/Sensational!』であります。
知らない人は知らないし、知ってる人には常識ですが、雪組は「和物の雪組」と称されるように、日本モノが得意な組であり、今回の作品は江戸人情モノでありました。恐らく知らない人は、時代劇でミュージカル!? とビビるかもしれませんが、ヅカファンなら納得の作品であります。
まあ、一言で言うと……最高だったすね! ちょっと笑えるし、なにより主人公が実にイイ奴! なのです。物語を簡単にまとめると、小田原の庄屋の息子がいて、超金持ちなわけなんだけど、親から1000両もらって、その金をもって、華のお江戸で「道楽修行」をするというものです。これだけだと、金持ちのクソガキの道楽なんて、ふざけんな! と思うことでしょう。
わたしも実は、最初にあらすじをみた時は、なんじゃそりゃあ!? 親の金でだとう? ざけんな! とか思いました。しかし、その金の遣い方がですね、なかなか悪くないんですな。生粋のお人よしで、かかわっていく人々も極悪人は少数で、なんつうか、気持ちいいんすよ。わたしも、金で解決できることは金でカタをつける男なので、まあ、わたしは自分で稼いだ金ですが、日ごろから世間にゃロクな奴がいねえ、とか思っているわたしにとっては、夢介くんのお江戸修業は大変気持ちのいいお話であったと思います。
宙組も2階席だったけど、2階でも結構見やすいすね。ドセンターだったのも良かったす。
というわけで、物語の主なキャラと、演じたたジェンヌたちを箇条書きでまとめてみようと思います。
◆夢介:主人公。小田原の庄屋さんの跡取り息子で金持ち。超イイ奴。何気に腕っぷしも強く、喧嘩も臆せず、どうしても話の分からん悪党はブッ倒す!な男。基本的にもめごとは金で解決できるならさっさと、気前よく金を遣うが、一応夢介ルールはあって、何でも金、ではない。ある意味現実的な社交術ではある。けど正直なところわたしは、序盤は「なんだコイツ」と思っていました……が、後半になるころには、コイツ、やっぱすげえイイ奴じゃん、と思うようになりました。なんつうかなあ、心持ちがまっとうというか、要するに、優しいというよりもド真面目、なんすよね。そして、そのせいなのか、そこらじゅうの女子から超モテるのが実に腹立たしいすね笑。オレも真面目な男なんだけどなあ。
演じたのは当然雪組TOPスター彩風咲奈さん。わたし的には、謎の小田原訛りが東北訛りっぽく聞こえて、なんか若干、変なの? とは思いました。とはいえ、彩風さんもTOP2作目、順調に芝居も歌もダンスもTOPの力量を見せてくれてますな。大変結構だと思います。
◆お銀:通称「オランダお銀」と呼ばれる女掏摸。江戸に向かう途中の夢介に目をつけて、金をかっぱらおうと思ったところでお侍に捕まりかける、が、夢介が「その金はその人にあげたもんだから、盗みじゃねえっすよ」的に助け、結果、夢介にぞっこんLOVEとなって一緒に江戸に出て、押しかけ女房として世話を焼くことに。演じたのはこちらも当然雪組TOP娘役の朝月希和さん。なんか、色気もあっていいっすね。夢介がモテまくるので、いちいち「キーッ! 悔しい!!」とイライラする姿が大変可愛いと思います。わたし、「キーッ!」と発声する女子を、漫画以外で初めて見ました笑。 しかしアレっすよね、夢介が出会う女子の順番がもし違ってたら、お銀ちゃんは選ばれてなかったのだろうか?? なんか、夢介のお銀ちゃんへのLOVE感情が、あっしにゃあ、イマイチよく分からなかったっす。
◆三太:お銀の幼馴染(?)の少年で、掏摸仲間。なかなか世間を分かってる現実的BOYで、幼い妹と弟の世話をみている苦労人。この妹が、超言葉遣いが丁寧で頭が良さそうで、すげえ印象に残るナイスキャラだったすね。で、三太は夢介を危なっかしいと思いつつ、姉のようなお銀の相談相手になったり、いろいろ気の回るできた弟分でありました。演じたのは、本公演から雪組生として新たな道を歩み出した元宙組の和希そらくん。ずっとこのBlogで書いてきたように、わたしは宙組でそらくんを一番応援してきたので、雪組に異動になったことに、少しばかり心を痛めておりました。。。が、全く心配はないようですね。そらくんは和物も似合いますねえ! つうか、和物というか和服が似合う、と言った方がいいかな。夢二もとっても雰囲気あって良かったからねえ~。そらくんはもともと女子としても凄い美人なので、色気も漏れまくってますな。これからもそらくんを応援いたしたく存じます。
◆総太郎:飛脚問屋・伊勢屋のダメ息子。イケメンでいわゆるチャラ男くん。金を持ってる夢介にたかって遊ぼうとするどうしようもないだめんず野郎。語尾は「~でゲス」というのがいちいち笑っちゃいます。そんな語尾をつけて話す奴、マジでいるんだ? と、こちらも漫画以外で初めて見た笑。演じたのは、雪組きってのイケメン、朝美絢さん。あーさも月組から雪組に移ってもうずいぶん経ちますな。あーさの場合も、雪組への組替えは正解だったんでしょうな。正2番手として、ますますの活躍を期待し、今後を見守りたいすね。
◆浜次:芸者さんできっぷのいい姐さん。総太郎の借金を軽く返済した夢介に近づき、金を狙うが、夢介のイイ人振りに惚れてしまう2番目の女性。もし夢介が最初に出会った女性が浜次姐さんで、結婚して! と言ったら受け入れてたんだろうか? 演じたのは96期生の妃華ゆきのさん。ごめんなさい。。。今までほぼノーチェックでしたが、かなりの美人っすね! つうかわたし、今回初めて、雪組の娘役はすげえ美人ぞろいで充実してんなあ、と今さらなことを思いました。もっとちゃんとチェックして勉強いたしたく存じます!
◆春駒太夫:女手妻師。夢介に惚れちゃう3番目の女性。演じたのは95期生の愛すみれさん。非常に大人な色気のあるイイ女、を好演されていたと思います。いやあ、とても美しいっすね。
◆お滝&悪七:お滝は長唄の師匠。100期生の希良々さん。つうか、そうか、100期生ももう新公卒業してるのかな? あっという間だなあ。そして悪七はお滝の亭主。本名は七五郎で、元々は船頭。ヤクザの仲間で、お滝に美人局的なことをさせてる悪い奴だが、夢介のまっとうなハートに触れて改心する憎めない?野郎。演じたのは、星組時代からわたしはずっと応援してきた98期の綾凰華くん。あやなくんはこの公演での退団を発表しており、わたし、ここ数年で一番ショックな退団発表でした。。。まさかだよ……本当に。とても残念だけど、恐らくは、現在はもう完全に吹っ切れたというか、すがすがしい気持ちなんだろうと想像しますが、やっぱり、我々には想像の付かない苦悩の末の決断だったのでしょう。でもまだまだ若いし、なにしろあやなくんは素で美人だから、びっくりするような美女に戻ると思います。芸能活動は続けるのかなあ。。。続けるなら応援したいっすね! 続けなくても、あやなくんの今後を応援したい気持ちっすね。いやあ、本当に淋しいよ。。。『阿弖流為』の母礼は見事だったよ。あやなくんに幸あれ、と願わずにはいられないっすね。。。
◆お松:総太郎の家の伊勢屋に奉公するお女中さん。総太郎に惚れられて、孕まされるも捨てられ、死のうとしたところを夢介に助けられる。総太郎、マジでお前最悪でゲスね! で、このお松ちゃんを演じたのは99期生の野々花ひまりちゃん。下級生時代から路線を歩んで来たのに、もうベテラン枠に入りつつあるのが気になるっすね。。でもひまりちゃんの演技はとってもいいし、雪組には欠かせない娘役ですよ。応援してます!
◆お糸:元々手妻公演を行っている春駒座で春駒太夫の付き人だったが、実家の蕎麦屋のお父さんが亡くなり、ばくちの借金と引き換えに、総太郎と結婚させられそうになって困っていたところを夢介に助けられる。演じたのは宙組からやってきた夢白あやちゃん103期生。もう組替えして2年近く経つのか。。あやちゃんも超路線なわけだけど、彼女は可愛い系というより美人系っすね。すっごい細いので、背が高く見えるっすね。
◆金の字:のちに、遠山の金さん、でお馴染みのお奉行様になる若者。夢介と何度も出会い、その人柄に一目を置く。演じたのは雪組の次世代ホープ、縣千くん101期生。バウ主演も控えているし、まあ、もう縣くんが将来TOPになるのは間違いないでしょうな。それがいつになるのかわからないけれど、間にあーさを挟むとしても、2025年の大阪万博の頃に雪組TOPスターになっているのは間違いないような気がしますね。やっぱり凄い存在感ですよ。正直、わたしはちゃんと縣くんの歌を聞いたことがあまりないので、歌がうまいのか知らないのですが、まあ間違いなく、TOPスターになるでしょうな。なんつうか、オーラがもう違うっすね。間違いなく本物の器っすよ。
最後に、わたしが凄い気に入った三太の妹、お鶴を演じた花束ゆめちゃんについて書いておこう。わたし、ずっと首席で入団した時からゆめちゃんに注目してます。すっごい可愛いと思うんだけどなあ。Wikiのページすら見当たらないし、もっと注目されてほしいっす!
で。ショー『Sensational!』であります。
今回、わたしはもうずっとあやなくんとそらくんを双眼鏡で追っておりました。そらくんのダンスのキレは、相変わらず抜群で素晴らしかったし、あやなくんがソロで歌った歌、わたしはもうホントグッときました。最初は星で、今は雪で……。。。本当に淋しいすねえ……。なんつうか、宝塚歌劇は我々観客にとっては夢の時間だけれど、演者のみなさんにとっては本当に厳しい世界なんだということを、今回のあやなくんの退団で改めて実感したっす。あやなくんの輝きを、わたしはしっかり目に焼き付けました。あやなくんには本当に幸せになってもらいたいなあ。。。
てなわけ、もう書いておきたいことはないかな、大丈夫かな?
それでは最後に、いつもの「今回のイケ台詞」をご紹介して終わりにしたいと思います。
※「イケ台詞」=わたしが、かーっ! カッコええ!と感動した台詞のこと
「おら、道楽は金で買う。けんど、女房は金で買わねえ。心で買うって決めてるだ!」
この台詞は結構最初の方で、江戸に着いた夢介とお銀ちゃんのやり取とりで夢介が言うセリフなんすけど、わたし、この台詞で、なんだよ、こいつただの金持ちお坊ちゃんじゃねえじゃん! と夢介を認めました。なかなかカッコいいセリフだと存じます。
というわけで、結論。
昨日観た雪組公演『夢介千両みやげ/Sensational!』は、日ごろ地獄の介護生活を送っているわたしにとっては最高の3時間でありました。ほんと、劇場にいる間は家のことは全く考えなかったね。やっぱり宝塚歌劇は最高です! 『夢介千両みやげ』は実に面白く、笑えて素晴らしい作品でありました。なんつうか、ふざけたコメディーではあるけれど、たまにこういう作品があってもいいと思うっす。わたし的には、雪組前作の『CITY HUNTER』よりずっと面白かったすね。そして無事雪組生として活躍を始めた和希そらくんの色気あふれるたたずまいとダンスのキレは、雪組随一だと思うし、この公演で退団してしまう綾凰華くんの最後の輝きも、目に焼き付けました。素晴らしいジェンヌが退団してしまうのはいつも淋しいけれど、今回は本当に、やけに寂しくてたまらないす。またどこかの舞台で会いたいっすね。それまで、しばらくのさよなら……か。ともあれ、宝塚歌劇はマジ最高っす! 以上。
↓ やっぱり『阿弖流為』は最高だと思います。原作小説も最高です。
と、いつも同じことを書いておりますが、わたしは昨日の土曜日、母の昼食介護を兄に託して、日比谷の東京宝塚劇場にて、雪組公演を観てまいりました。劇場にいる3時間だけは、マジですべてを忘れさせてくれる、わたしにとっては大変貴重でかけがえのないひと時であります。
わたしはそもそも星組イチオシなわけですが、このところ宝塚歌劇友の会のチケット神は、わたしにそっぽを向いてチケットを与えてくださらず、以前書いた通り正月の花組公演、その次の月組公演はチケット全滅でありました。なので、わたしは一番大好きな星組公演だけは見逃すわけにはゆかぬ! と思って、星組公演の大劇場公演(=知らな人はよく「大阪」と言いますが、「兵庫」の宝塚市です)のチケを申込み、無事に当選し、5/14(土)に遠征を予定しておりました……が、ご存知の通りCOVID-19による公演中止と相成り、さらに東京の星組公演もチケット全敗、という憂き目に遭っておりました。
まあ、肝心な時に限って運がないのがわたくしであります。。。
順番を記すと…
1-2月の花組@東京:全滅。観ること叶わず。
2-3月の月組@東京:全滅。だけど美しきズカ友の淑女にお誘いいただき観劇できた。
4-5月の宙組@東京:友会当選2階席。ネバセイは最高でした!
5-6月の雪組@東京:友会当選2階席。これが昨日観てきた作品
6-7月の星組@東京:5月の大劇チケは当選したものの公演中止。東京チケ全滅。
7-9月の花組@東京:次の花組は友会で当選しました! しかもSS席! やったー!
てな感じですが、わたし、常日頃からヅカ愛好家であることを隠しておらず、星組全滅を嘆いてテンションどん底なオーラをまとって仕事をしていたところ、日ごろ懇意にしているお方の元部下、のお友達の方、という全く面識のない方からチケを1枚融通してもらえそうで、何とか観劇出来そうです。持つべきものはヅカコネクションですなあ! 皆さんありがとう!
さてと。前置きが無意味かつ長くなりましたが、雪組公演『夢介千両みやげ/Sensational!』であります。
知らない人は知らないし、知ってる人には常識ですが、雪組は「和物の雪組」と称されるように、日本モノが得意な組であり、今回の作品は江戸人情モノでありました。恐らく知らない人は、時代劇でミュージカル!? とビビるかもしれませんが、ヅカファンなら納得の作品であります。
まあ、一言で言うと……最高だったすね! ちょっと笑えるし、なにより主人公が実にイイ奴! なのです。物語を簡単にまとめると、小田原の庄屋の息子がいて、超金持ちなわけなんだけど、親から1000両もらって、その金をもって、華のお江戸で「道楽修行」をするというものです。これだけだと、金持ちのクソガキの道楽なんて、ふざけんな! と思うことでしょう。
わたしも実は、最初にあらすじをみた時は、なんじゃそりゃあ!? 親の金でだとう? ざけんな! とか思いました。しかし、その金の遣い方がですね、なかなか悪くないんですな。生粋のお人よしで、かかわっていく人々も極悪人は少数で、なんつうか、気持ちいいんすよ。わたしも、金で解決できることは金でカタをつける男なので、まあ、わたしは自分で稼いだ金ですが、日ごろから世間にゃロクな奴がいねえ、とか思っているわたしにとっては、夢介くんのお江戸修業は大変気持ちのいいお話であったと思います。
宙組も2階席だったけど、2階でも結構見やすいすね。ドセンターだったのも良かったす。
というわけで、物語の主なキャラと、演じたたジェンヌたちを箇条書きでまとめてみようと思います。
◆夢介:主人公。小田原の庄屋さんの跡取り息子で金持ち。超イイ奴。何気に腕っぷしも強く、喧嘩も臆せず、どうしても話の分からん悪党はブッ倒す!な男。基本的にもめごとは金で解決できるならさっさと、気前よく金を遣うが、一応夢介ルールはあって、何でも金、ではない。ある意味現実的な社交術ではある。けど正直なところわたしは、序盤は「なんだコイツ」と思っていました……が、後半になるころには、コイツ、やっぱすげえイイ奴じゃん、と思うようになりました。なんつうかなあ、心持ちがまっとうというか、要するに、優しいというよりもド真面目、なんすよね。そして、そのせいなのか、そこらじゅうの女子から超モテるのが実に腹立たしいすね笑。オレも真面目な男なんだけどなあ。
演じたのは当然雪組TOPスター彩風咲奈さん。わたし的には、謎の小田原訛りが東北訛りっぽく聞こえて、なんか若干、変なの? とは思いました。とはいえ、彩風さんもTOP2作目、順調に芝居も歌もダンスもTOPの力量を見せてくれてますな。大変結構だと思います。
◆お銀:通称「オランダお銀」と呼ばれる女掏摸。江戸に向かう途中の夢介に目をつけて、金をかっぱらおうと思ったところでお侍に捕まりかける、が、夢介が「その金はその人にあげたもんだから、盗みじゃねえっすよ」的に助け、結果、夢介にぞっこんLOVEとなって一緒に江戸に出て、押しかけ女房として世話を焼くことに。演じたのはこちらも当然雪組TOP娘役の朝月希和さん。なんか、色気もあっていいっすね。夢介がモテまくるので、いちいち「キーッ! 悔しい!!」とイライラする姿が大変可愛いと思います。わたし、「キーッ!」と発声する女子を、漫画以外で初めて見ました笑。 しかしアレっすよね、夢介が出会う女子の順番がもし違ってたら、お銀ちゃんは選ばれてなかったのだろうか?? なんか、夢介のお銀ちゃんへのLOVE感情が、あっしにゃあ、イマイチよく分からなかったっす。
◆三太:お銀の幼馴染(?)の少年で、掏摸仲間。なかなか世間を分かってる現実的BOYで、幼い妹と弟の世話をみている苦労人。この妹が、超言葉遣いが丁寧で頭が良さそうで、すげえ印象に残るナイスキャラだったすね。で、三太は夢介を危なっかしいと思いつつ、姉のようなお銀の相談相手になったり、いろいろ気の回るできた弟分でありました。演じたのは、本公演から雪組生として新たな道を歩み出した元宙組の和希そらくん。ずっとこのBlogで書いてきたように、わたしは宙組でそらくんを一番応援してきたので、雪組に異動になったことに、少しばかり心を痛めておりました。。。が、全く心配はないようですね。そらくんは和物も似合いますねえ! つうか、和物というか和服が似合う、と言った方がいいかな。夢二もとっても雰囲気あって良かったからねえ~。そらくんはもともと女子としても凄い美人なので、色気も漏れまくってますな。これからもそらくんを応援いたしたく存じます。
◆総太郎:飛脚問屋・伊勢屋のダメ息子。イケメンでいわゆるチャラ男くん。金を持ってる夢介にたかって遊ぼうとするどうしようもないだめんず野郎。語尾は「~でゲス」というのがいちいち笑っちゃいます。そんな語尾をつけて話す奴、マジでいるんだ? と、こちらも漫画以外で初めて見た笑。演じたのは、雪組きってのイケメン、朝美絢さん。あーさも月組から雪組に移ってもうずいぶん経ちますな。あーさの場合も、雪組への組替えは正解だったんでしょうな。正2番手として、ますますの活躍を期待し、今後を見守りたいすね。
◆浜次:芸者さんできっぷのいい姐さん。総太郎の借金を軽く返済した夢介に近づき、金を狙うが、夢介のイイ人振りに惚れてしまう2番目の女性。もし夢介が最初に出会った女性が浜次姐さんで、結婚して! と言ったら受け入れてたんだろうか? 演じたのは96期生の妃華ゆきのさん。ごめんなさい。。。今までほぼノーチェックでしたが、かなりの美人っすね! つうかわたし、今回初めて、雪組の娘役はすげえ美人ぞろいで充実してんなあ、と今さらなことを思いました。もっとちゃんとチェックして勉強いたしたく存じます!
◆春駒太夫:女手妻師。夢介に惚れちゃう3番目の女性。演じたのは95期生の愛すみれさん。非常に大人な色気のあるイイ女、を好演されていたと思います。いやあ、とても美しいっすね。
◆お滝&悪七:お滝は長唄の師匠。100期生の希良々さん。つうか、そうか、100期生ももう新公卒業してるのかな? あっという間だなあ。そして悪七はお滝の亭主。本名は七五郎で、元々は船頭。ヤクザの仲間で、お滝に美人局的なことをさせてる悪い奴だが、夢介のまっとうなハートに触れて改心する憎めない?野郎。演じたのは、星組時代からわたしはずっと応援してきた98期の綾凰華くん。あやなくんはこの公演での退団を発表しており、わたし、ここ数年で一番ショックな退団発表でした。。。まさかだよ……本当に。とても残念だけど、恐らくは、現在はもう完全に吹っ切れたというか、すがすがしい気持ちなんだろうと想像しますが、やっぱり、我々には想像の付かない苦悩の末の決断だったのでしょう。でもまだまだ若いし、なにしろあやなくんは素で美人だから、びっくりするような美女に戻ると思います。芸能活動は続けるのかなあ。。。続けるなら応援したいっすね! 続けなくても、あやなくんの今後を応援したい気持ちっすね。いやあ、本当に淋しいよ。。。『阿弖流為』の母礼は見事だったよ。あやなくんに幸あれ、と願わずにはいられないっすね。。。
◆お松:総太郎の家の伊勢屋に奉公するお女中さん。総太郎に惚れられて、孕まされるも捨てられ、死のうとしたところを夢介に助けられる。総太郎、マジでお前最悪でゲスね! で、このお松ちゃんを演じたのは99期生の野々花ひまりちゃん。下級生時代から路線を歩んで来たのに、もうベテラン枠に入りつつあるのが気になるっすね。。でもひまりちゃんの演技はとってもいいし、雪組には欠かせない娘役ですよ。応援してます!
◆お糸:元々手妻公演を行っている春駒座で春駒太夫の付き人だったが、実家の蕎麦屋のお父さんが亡くなり、ばくちの借金と引き換えに、総太郎と結婚させられそうになって困っていたところを夢介に助けられる。演じたのは宙組からやってきた夢白あやちゃん103期生。もう組替えして2年近く経つのか。。あやちゃんも超路線なわけだけど、彼女は可愛い系というより美人系っすね。すっごい細いので、背が高く見えるっすね。
◆金の字:のちに、遠山の金さん、でお馴染みのお奉行様になる若者。夢介と何度も出会い、その人柄に一目を置く。演じたのは雪組の次世代ホープ、縣千くん101期生。バウ主演も控えているし、まあ、もう縣くんが将来TOPになるのは間違いないでしょうな。それがいつになるのかわからないけれど、間にあーさを挟むとしても、2025年の大阪万博の頃に雪組TOPスターになっているのは間違いないような気がしますね。やっぱり凄い存在感ですよ。正直、わたしはちゃんと縣くんの歌を聞いたことがあまりないので、歌がうまいのか知らないのですが、まあ間違いなく、TOPスターになるでしょうな。なんつうか、オーラがもう違うっすね。間違いなく本物の器っすよ。
最後に、わたしが凄い気に入った三太の妹、お鶴を演じた花束ゆめちゃんについて書いておこう。わたし、ずっと首席で入団した時からゆめちゃんに注目してます。すっごい可愛いと思うんだけどなあ。Wikiのページすら見当たらないし、もっと注目されてほしいっす!
で。ショー『Sensational!』であります。
今回、わたしはもうずっとあやなくんとそらくんを双眼鏡で追っておりました。そらくんのダンスのキレは、相変わらず抜群で素晴らしかったし、あやなくんがソロで歌った歌、わたしはもうホントグッときました。最初は星で、今は雪で……。。。本当に淋しいすねえ……。なんつうか、宝塚歌劇は我々観客にとっては夢の時間だけれど、演者のみなさんにとっては本当に厳しい世界なんだということを、今回のあやなくんの退団で改めて実感したっす。あやなくんの輝きを、わたしはしっかり目に焼き付けました。あやなくんには本当に幸せになってもらいたいなあ。。。
てなわけ、もう書いておきたいことはないかな、大丈夫かな?
それでは最後に、いつもの「今回のイケ台詞」をご紹介して終わりにしたいと思います。
※「イケ台詞」=わたしが、かーっ! カッコええ!と感動した台詞のこと
「おら、道楽は金で買う。けんど、女房は金で買わねえ。心で買うって決めてるだ!」
この台詞は結構最初の方で、江戸に着いた夢介とお銀ちゃんのやり取とりで夢介が言うセリフなんすけど、わたし、この台詞で、なんだよ、こいつただの金持ちお坊ちゃんじゃねえじゃん! と夢介を認めました。なかなかカッコいいセリフだと存じます。
というわけで、結論。
昨日観た雪組公演『夢介千両みやげ/Sensational!』は、日ごろ地獄の介護生活を送っているわたしにとっては最高の3時間でありました。ほんと、劇場にいる間は家のことは全く考えなかったね。やっぱり宝塚歌劇は最高です! 『夢介千両みやげ』は実に面白く、笑えて素晴らしい作品でありました。なんつうか、ふざけたコメディーではあるけれど、たまにこういう作品があってもいいと思うっす。わたし的には、雪組前作の『CITY HUNTER』よりずっと面白かったすね。そして無事雪組生として活躍を始めた和希そらくんの色気あふれるたたずまいとダンスのキレは、雪組随一だと思うし、この公演で退団してしまう綾凰華くんの最後の輝きも、目に焼き付けました。素晴らしいジェンヌが退団してしまうのはいつも淋しいけれど、今回は本当に、やけに寂しくてたまらないす。またどこかの舞台で会いたいっすね。それまで、しばらくのさよなら……か。ともあれ、宝塚歌劇はマジ最高っす! 以上。
↓ やっぱり『阿弖流為』は最高だと思います。原作小説も最高です。