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 このBlogのタイトルにある通り、わたしは映画や本やミュージカルが大好きなおっさんなわけだが、実のところ、ミュージカルに関しては宝塚歌劇が中心で、帝劇系や劇団四季の作品に関しては、まだ入門して10年も経っていないニワカと言われても否定はできないだろう。
 とりわけ劇団四季に関しては、宝塚歌劇と双璧を成す、日本のミュージカル界の片翼なわけだが、わたしは今まで、えーと、6作品ぐらいかな、そんな程度しか観ていないのである。というのも、観たいなあ、とか思っても、チケットがまるで取れないのだ。正確に言うと、「いい席」のチケットがまるで取れないのである。席にこだわらず、ずっと先、大げさではなく半年以上先の公演のはじっこの席、とかなら買えるんだけどね。
 というわけで、去年の夏から、東京では、大井町に新たな「キャッツ・シアター」が落成し、かの有名なミュージカル『CATS』の上演が再び始まったのだが、そのチケットの発売が確か去年のGWぐらいで、わたしも観てえぜ! と思ってチケット争奪に参戦したのだが、まるでダメで、これはアカン……と思っていたところで、翌年3月の、まずまず前の方の席のチケットをやっと買うことが出来た。なので、約10カ月……は言い過ぎか、8カ月ぐらい先のチケットを去年買うことが出来たのである。やった、やっと『CATS』を観ることが出来るぜ! と大変うれしかったのがもう半年以上前の話だ。
 で。ようやくその日が昨日、やってきたわけであります!
CATSTHEATRE
 大井町の劇団四季の劇場に来るのは、もう5年以上ぶりかな、わたしにとっては『リトル・マーメイド』以来なのだが、今はご覧の通り『CATS』のための専用劇場「キャッツ・シアター」と、右奥に見えるのが「四季劇場・夏」で、現在は『ライオン・キング』を上演中だ。わたしが数年前に『ライオン・キング』を見た時は、自由劇場の横でやってたんだけど、去年だったかこっちに引っ越したんだよね。まあ、いずれにせよ、「専用劇場」を持つのは、日本では宝塚歌劇団と劇団四季だけと言っていいだろう。劇場という固定資産を持つことは普通の演劇集団ではまず不可能だろうけれど、宝塚と四季は、それぞれ違うやり方できっちり償却し、見事に経営は黒字なんだから、会社としての体力も本当にすごいものだと思う。
 で。本題に入りましょう。わたしは『CATS』という作品に関しては、一番最初の西新宿の高層ビル群の中で始まった頃のことはよく覚えているし(当時中学生)、その後、今現在は高島屋のある南新宿でやってた頃も、ほぼ毎日総武線から劇場を眺めていたのでもちろん覚えている、が、恐ろしいことにもうそれらは30年以上前のことであって、逆に言うと30年以上経った今でも、場所を変えて上演しているんだからすごいじゃすまないよね。もちろん、東京でずっとロングランしていたわけではなく、名古屋・大阪・札幌・福岡と回っていたり、一瞬途切れたりはしているんだけれど、なんと、明日の3/12(火)の回で、上演回数10,000回となるんだそうだ。
 そして今日の月曜は休演日なので、つまりわたしが観に行った昨日の回は、その直前、9.999回目、だったようだ。うおう、それもまたなんかすげえや。
 わたしとしては、そんな『CATS』を一度観ていたいと大変楽しみにしていたのだが、劇場内はさすがに専用劇場ということで、とても独特で、入場するとすぐにテンションが上がって来ますなあ! さっき、座席表をせっせと数えてみたところ、どうやら座席数は1,283席?かな、数え間違いもあると思うので、まあだいたい1,300弱、という感じだろう。半円形というか、2階席がなくて横に広く、なだらかな傾斜になっているので、これはおそらく後ろの方でも十分見やすい設計になっているような気がした。そしてですね、とにかく「猫」たちが客席通路を縦横無尽(?)歩き回るし走り回るので、後ろの列でも楽しい! のであります。わたしは通路に面した席だったので、もう間近にやってくる「猫」たちに大興奮ですよ! かわええ!! 間近で見る猫たちの美しさ、しなやかさはまさしく猫! 鼻触りてえ! と思ったす。
 そしてもちろん、四季で鍛えられたキャスト達のダンスや歌は超一流で、もう絶賛せざるを得ないだろう。やっぱり四季はすげえ! とこれまた大興奮である。
 のだが……わたしにはどうしても一つ、大問題があった。
 実のところ、物語がさっぱり分からん! のである。あれは……ストーリーがあるんだろうけど、よくわからなくて、どうも感動が薄いというか、これはもう、何度だってみたいぜ! という気にはなれなかったのが残念だ。そういう意味では、わたしはここまでロングランしているからにはすげえ大感動の物語なのだろう、と思っていたのに、若干、ぽかーん……としてしまったのであった。
 物語としては、「ジェリクルキャッツ」と呼ばれる誇り高き野良猫たちの中から、年に1回の舞踏会で長老から「もっとも純粋なジェリクル」が選出されて、天に召されるんだけど再生が約束されている、みたいな、いわゆるCat has nine Lives、みたいなお話で、数々の猫たちの紹介というかプレゼン? が次々行われるという構成になっている、ようにわたしは理解した。だけど……どう考えても、「もっとも純粋なジェリクル」候補としては、、そうだなあ、わたしには年老いた娼婦猫か、かつて大活躍したけどすっかりお爺ちゃんになった役者猫の二人しかいないように思えたし、若手キャットたちが選ばれるとは、そりゃ思えないよね。さらに言えば、かの名曲「メモリー」を感動的に歌い上げるのは(これはもう、本当に感動的で超素晴らしくて、泣けそうになった!)娼婦猫なわけで、もう選ばれるのは彼女以外いないだろ、と思えてしまったのである。
 なんつうか、そういうツッコミは野暮なんすかね。確かにすっごいハイクオリティのパフォーマンスはお見事で、雌猫たちは可愛いし、あれはあれでアリ、と思うべきなのかもしれないな……。
 というわけで、最後に自分用メモとして、演じたキャストと猫たちをメモして終わりにしよう。気に入った順に書きます。
 ◆ディミータ:演じたのは原田千弘さん。実は役名がまったく自信ないんだけど、わたしは茶・黒・白の三毛猫で、かなり多くの場面でセンターにいて、妙に可愛い彼女が一番気に入ったす。役柄的には見せ場は少ないんだけど、1回だけセンターで歌う曲があったかな。この子は開幕してすぐわたしのすぐ横に来て、そのお顔の美し可愛さにぞっこんとなりました。ほぼ唯一、真っ赤な口紅が超Cute!で口の形がとてもイイ! 間違いなく、素顔も可愛いと思うね。実にしなやかで見事なパフォーマンスでした。
 ◆マンカストラップ:黒キジ猫の青年。兄貴的存在。演じたのは加藤迪氏。超歌がうまいしダンスが超キレてる! お見事でした!
 ◆グリザベラ:年老いた娼婦猫。演じたのは江畑晶慧さん。ははあ、韓国の方なんすね。四季は韓国の方がいっぱいいるから驚かないけど、本当に「メモリー」の独唱はしびれたっすね。
 ◆オールドデュトロノミー:長老猫。演じたのは橋元聖地氏。超美声。歌の圧が凄い!
 ◆スキンブルシャンクス:列車猫。演じたのはカイサー・タティク氏。あ、わたしは西洋人かな? とか思ってたけど、中国の方なんすね。そうなんだ。へえ~。これまた超美声でお見事だったす。
 ◆ラム・タム・タガー:イケメンプレイボーイ猫。パンフには「つっぱり猫」って書いてあって笑っちゃった。つっぱり……ヤンキー猫ってことすね。演じたのは大森瑞樹氏。ああ、なんてこった、彼も中国の方なんすね。へえ~。観客をあおる、つっぱりぶりは大変結構だったと思います。
 ◆ジェニエドッツ:おばさん猫でひがな寝ているけど、夜は鼠やゴキブリの調教で大活躍。演じたのは安宅小百合さん。ラスト近くでわたしの横に来て、握手してくれました。かわいい。
 ◆タントミール:短毛種の茶色のシュッとした猫。あ、設定的にはシャムネコなんだ。なるほど。演じたのは高倉恵美さん。ダンスが超超しなやかで美しく、実に猫でした。この子もすぐ横に来てくれたっす。
 とまあ、キリがないからこの辺にしておこう。劇団四季というシステムは、スターに頼らない、「役」本位制の集団なので、とにかくみなさんハイクオリティですよ。そこには絶え間ない訓練と、厳しい競争があるんだろうな……そう思うと、やっぱりすげえと思うすね。いやあ、やっぱり観に行けてよかったす。

 というわけで、結論。
 明日、日本上演10,000回の記念公演となる劇団四季の『CATS』。わたしはその直前、9,999回目の公演を観ることが出来たわけだが、ずっと観たかった演目で超楽しみにしていたものの……確かに、その素晴らしいパフォーマンスは圧倒的で、劇場そのものやセットなどの世界観の作り込みも、日本最高レベルのものだったと思う、のだが、お話的に……残念ながらわたしにはイマイチよくわからず、超感動したぜ! というような感想は抱き得なかった。そこだけ残念です。でも、やっぱり「メモリー」はしびれますねえ! やっぱり、絶対にこれは生で体験しないといけないでしょうな。映像だとダメだと思うね。はあ……劇団四季もやっぱり最高ですな。宝塚歌劇もホントチケット獲れないけど、下手すると宝塚より四季の方が取りにくいんじゃなかろうか。両方ともコアなファンがいて、いい席はほぼ取れないもんね……。でもまあ、やっぱり劇場で観ないとアカンですよ。観に行けてホント良かったと思います。以上。

↓ なるほど、ブロードウェイ版か? 映像があるんすね。でも絶対生の体験に勝るものはないと思うす。
キャッツ (字幕版)
ジョン・ミルズ
2013-11-26

 去年、NYを旅したときのわたし的メインイベントの一つは、本場Broadwayミュージカルを観ることであった。で、実際何を観よう? と思ったとき、真っ先に思ったのが『Aladdin』である。日本でも、劇団四季によって2015年5月から開演されているミュージカルで、わたしもとある筋から正式公演前のプレビュー公演を招待してもらい、観たのだが、それはもう、とにかく陽気で明るく楽しい作品で、一発で虜となり、NYに行くならその本物を観たい、と思うのも当然の流れである。
  NYでのわたしの観劇記録は、このBlogにも書いたので、そちらを見てもらうとして、2014年のTONY賞授賞式でのパフォーマンスをWOWOWで観た通りの、素晴らしいショーであった。そしてつくづく、劇団四季の日本語版も、まったく本物のBroadway公演に負けていない素晴らしいものだったということも分かった。
  で、これはまた日本でももう一回行きたいもんだなあ、と思っていたが、ご存じの通り半年ぐらい先の公演でないと到底チケットは取れないし、そもそもチケットが発売になるとすぐに売り切れてしまうので、日本での2回目の観劇はなかなか実現できなかった。しかし、e+から貸し切り公演のチケット発売のお知らせがメールで来たのがたしか4月ごろだっただろうか? わたしもそのメールを見て、へえ? と思い、ま、どうせ取れないだろうなと思って応募してみたところ、応募したことなんてすっかり忘れていた7月ごろ、e+より、当選しました~的メールがポロリン、と来て、あれ、なんだったっけ? と確認してみたら四季の『アラジン』だった、というわけである。
  しかも、おっと、やったぜ!! と確認してみると、なんと当選したチケットは奇跡の最前列である。あの『アラジン』を最前列で観られるという幸運に興奮し、昨日はたいへんワクワクしながら劇場へ向かったというわけである。

 昨日は、11時から宝塚歌劇『エリザベート』を観て、終了後はヅカ仲間の女子たちが興奮の醒めやらぬうちに歌いたい!! というのでそのままカラオケ屋で歌うのに付き合い、そのあとで四季、という我ながらおなかいっぱいの一日であった。
 そして、やっぱり最前列はすごい!! もともと『アラジン』はド派手でノリノリの超楽しい作品である。演者のみなさんの表情はもちろんばっちりだし、歌も、マイクを通した声ではなく、直接舞台から聞こえるのもすごい。いやあ、本当に素晴らしい体験であった。
 もうわたしはこれで3回目だが、最前列で観ても、あの「魔法のじゅうたん=Magic Carpet」はすごいと思う。どんな仕掛けなのか、さっぱりわからないほどのクオリティだ。あれは本当に度肝を抜かれる仕掛けだと思う。どんなに目を凝らしても、釣っているワイヤーらしきものは見えない……のだが、今回、最前列で観る幸運によって、どうやら、ははあ、そういうことか……? と思える仕掛けは分かったような気がする。最初に「魔法のじゅうたん」が出てくる「A Whole New World」を歌うシーンでは全く分からなかったが、エンディングの際に、ちらりとそれらしきものが見えたので、これは最前列ならではの特権だろう。まあ、とにかく、絶対に初めて見る人にはわからないと思うな。あれはもう、まさしく魔法ですよ。
 
 で。昨日のキャストは、わたしが初めて見たプレビュー公演の時とは、イアーゴだけ共通で、ジーニー、アラジン、ジャスミン姫、ジャファー、といったメインキャストはともに違う方であった。
aladdin_20160910
 まず、ランプの魔人ジーニーだが、昨日は開幕時に足を怪我してしまって出られなかった道口瑞之さんであった。わたしは四季の役者さんに全然詳しくないが、道口さんは四季の中でもベテランだそうで、開幕時の瀧山久志さんよりも若干スリムでひょろっとした感じかなあ。しかし、歌もダンスも芝居も素晴らしく、とても楽しいジーニーだったと思う。もちろん、最初に観た瀧山さんも、Broadwayで観た本家のJames Monroe Iglehartさんも大変素晴らしかったので、甲乙つけることは出来ない。とにかく汗だくで歌って踊るジーニーの素晴らしさは、絶対に生の舞台で観ないとダメだと思います。そしてこの作品は、観に行って絶対に後悔することのない、最高に楽しい作品だと断言できると思う。本当に素晴らしかった。
 アラジンを演じた海宝直人さん、ジャスミン姫を演じた斎藤舞さん、この二人もともに、大変良かった。特に斎藤舞さんがとてもかわいい!! たぶん、結構ちびっ子なんじゃないかな? ちびっ子&グラマラスボディでわたしの好みにジャストミートで、もう目が釘づけである。この作品はホントに女性の衣装が超セクシーで、最前列で観るセクシー女子たちはもう大興奮ですよ。斎藤さんは歌も良かったすね。四季の俳優さんは情報が少ないけれど、彼女の名前は記憶しておきたいと思う。素晴らしかった。
 そして、この作品でわたしが一番笑わせてもらったキャラクターがイアーゴである。初めて見た時と同じ酒井良太さんは今回も最高に笑わせてくれました。アニメではオウムのイアーゴですが、まったく、上司がアレだと苦労しますなw ジャファー親分とのコンビも最高で、「悪人笑い」も毎回最高ですw

 というわけで、今回も大満足の『アラジン』である。土曜の夜の回だったが当然満席で、やっぱり家族連れが多かったかな。劇団四季というブランドはやはり強大ですのう。これは本当にすごいことだと思う。専用劇場を持ち、年単位のロングランが可能なのは、日本では劇団四季だけと言って過言でないだろう。わたしの愛する宝塚歌劇と、対照的でいながら共通点も多い、日本最高峰の舞台芸術集団が劇団四季だ。このブランド力があれば、もっと企業としての売上/利益は上がるんじゃなかろうかという気がする。非上場企業なのでその財務状況は分からないが、今回グッズ売り場ものぞいてみたけれど、なんかもっとグッズは改善できるような気がした。配信とか映像ソフトはそんなに力を入れてないんだなあというのもよく分かった。それはおそらく、ライブが最も重要で、ライブの魅力を最も大切にしているからなんだろうと思う。だからこそリピーターも多いんだろうし、そこは非常に難しい判断だが、日本国内では抜群の知名度を誇っていても、実際に劇場に観に行ったことのある人はまだまだ少なく、お客さんの開拓には拡大の余地があるように思う。ま、量より質、なんでしょうな。それは十分わかる。が、ちょっともったいないような気がしてならないなあ……もっともっと、多くの人にこの『アラジン』という作品をはじめ、劇団四季を体験してもらいたいと思う。

 というわけで、結論。
 劇団四季の『アラジン』は最高です。まだ未体験の方は、ぜひ劇場へGO!! でお願いします。ただ、チケットがホントに取れないので、かなり先でも、発売時ならなんとか買えるので、是非ともチケット予約に挑戦してもらいたい。お子様はドキドキワクワクの体験を得られるし、おっさんは、女性陣のセクシーな衣装に大興奮するのは間違いないと思います。Broadwayでも観たわたしとしては、劇団四季の『アラジン』は、決して本場Broadwayに負けてないと断言します。以上。

↓ 英語版、日本語版、ともに車で聞くには大変盛り上がっていいかもね。買っちまおうかな……。
Aladdin
Musical
Walt Disney Records
2015-01-07

BROADWAY’S NEW MUSICAL COMEDY アラジン
劇団四季
WALT DISNEY RECORDS
2015-07-22



 

 先日、とあるわたしの尊敬する女性にお会いした時、湊かなえ先生の『境遇』を読んだ話をしたら、その女性曰く、「あくまでも現状までの、だけれど、これまでの作品の中で、湊かなえ先生の最高傑作は『物語のおわり』だと思うわ。でも確か朝日新聞出版発行だったと思うから、文庫になるのは当分先でしょうね」と言われ、文庫にならないと読まないわたしではあるが、そこまでこの女性が絶賛するならば読んでみようと思い、まずは本屋に行ってみた。
物語のおわり
湊 かなえ
朝日新聞出版
2014-10-07

 今、本屋に行くと、集英社から先週発売になったばかりのこちらが最新巻として並んでいると思うが、
ユートピア
湊 かなえ
集英社
2015-11-26

 小説単行本というものはきちんと揃えているところが意外と少なく、最初に行った本屋さんには『物語のおわり』は置いていなかったので、三省堂本店に行ったらちゃんと置いてあった。で、さっそく読んでみた。そして、確かに非常に面白く、極めて読後感の良い素晴らしい作品であったことを確認した次第である。
 以前も書いた通り、湊かなえ先生の作品は、世に「イヤミス」と呼ばれているように、非常に後味の悪い作品というか、イヤーな奴ばっかり出てくる強烈な作品が多いことでおなじみだが、本作は、まったくそんなことはなく、極めて「いい話」である。連載していた作品だから、というわけではないと思うが、8つの短編がつながる連作ものであるので、ちょっとごく簡単にそのエピソードガイドとしてまとめてみよう。

 ■第1話:空の彼方
 このお話で描かれるのは、山陰地方(?)と思われる、山に囲われた小さな町に住む、パン屋さんの少女のお話である。話者はその少女で、1人称視点の叙述である。空想好きが高じて小説を書くようになる少女。やがて、自分の家のパン屋さんの手伝いをしながら、とある男子高校生と知り合う。年を重ね、やがて二人は、愛し合い、婚約するまでになるが、少女(その時はもう24~25歳?)が、とある作家の下で小説家としての修業をするチャンスを得る。悩み、結婚を2,3年待って欲しいと思う彼女だが、彼も、両親も、それはあり得ないと反対。ついに彼女は、家を抜け出して駅に向かうが、駅には彼が待っていた……というところで第1話終了。
 ■第2話:過去へ未来へ
 ここでは、時は現代に移る。どうやら第1話の時代は今から50年ぐらいは昔の話らしいことが分かる。そして、舞台は舞鶴から北海道へ向かうフェリーの中である。話者は、出産を控えた妊娠中の女性。これまたその彼女の1人称視点での叙述。どうやら、ガンを患っているらしい彼女。お腹の子どもとの思い出を作る旅らしく、旦那とは旭川で合流する予定だとか。そんな彼女が、とある女子高生と船内で知り合う。そして、別れ際に渡された小説を読むことになる。この小説は、まさしく第1話で描かれた少女の物語だ。その小説を読み、彼女は、少女のその後を想像する。きっと、こうであったのでは、わたしだったらこうする……という、自らの想いを乗せて……。
 ■第3話:花咲く丘
 舞台は富良野である。ラベンダー畑の写真を撮影している男。彼は、写真家になるために今まで頑張ってきたが、家業を継ぐために、写真家の夢をあきらめるため、最後の撮影旅行へ来ていた。ファインダーを覗いていると、一人の妊婦がいて……と、第2話の彼女と出会い、最後にあの小説を渡され、写真家をあきらめようとしている自分に置き換えて、小説のその後を想像する……というお話。
 以下、基本的にはその話の主人公が前の話の主人公に出会って、話を聞いているうちに、そうだ、この小説を読んでみなよ、返さなくていいし捨てても構わないから、と渡される展開が続いて、最後きちんとその縁がつながるという美しいお話である。ので、詳しいことは書かずに、その話の主人公のことだけ書いておこう。書きすぎるとネタバレになるので。
 ■第4話:ワインディング・ロード
 北海道を旅する自転車女子が主人公。前話の写真家をあきらめた男と旭川で出会う。
 ■第5話:時を超えて
 北海道をバイクで巡る中年男が主人公。自転車女子と摩周湖で出会う。
 ■第6話:湖上の花火
 北海道へ恩師を囲む会に出席するためにやってきた、東京のキャリアウーマンの話。バイク男と洞爺湖で出会う。
 ■第7話:街の明かり
 北海道に旧友の祝賀会のためにやってきた男が主人公。その会場で第6話の女性と出会う(というかすれ違う)。
 ■第8話:旅路の果て
 北海道へ、おばあちゃんと旅行に来た女子高生が主人公。彼女は実は……という話。

 全編通じて、湊かなえ先生の文法にのっとった一人称小説である。なので、基本的には語り手が自分の心の中で思ったことしか書けない。別の登場人物の心中は想像するしかない。故に、どうしても思い込みや若干の誤解が生じるわけだけれど、冒頭のお話のその後を、数人の人々が、それぞれのこれまで生きてきた道のりを思い返しながら、きっとこうなる、こうであってほしい、と、ぞれぞれの「物語のおわり」を想像して行く物語は、それぞれの人生が反映された、非常に共感できるものである。そこには、嫌悪感を抱くような悪意に満ちたものは全くなく、極めてすがすがしいものであった。
 この作品を読んだら、きっと北海道に旅に出かけたくなるのではなかろうか。わたしは北海道が大好きで、この物語に出てくる北海道の地は、偶然ながらほとんどすべて行ったことがあるので、とても情景を思い出しやすく、また今すぐにでも、北海道へ行きたくなった。この物語に出てくるところでは、1か所だけ、網走だけ行ってないんだよなあ。でも今はもう雪が降ってるからなあ……ま、来年の夏は、絶対に北海道だな、と、心に誓うわたしでありましたとさ。あっ! そういえば劇団四季の『Wicked』札幌公演が来年から始まるじゃん!! これはもう確定ですな。久しぶりに、札幌から富良野、旭川、それから網走まで行ってみるか!!

 というわけで、結論。
 湊かなえ先生の『物語のおわり』は、非常に気持ちのいいすっきりとした物語であった。普段、湊先生の「イヤミス」ばかり読んでいる方には強くお勧めしたい。そして、雪が解け温かくなったら絶対に北海道に行こう。そうわたしに思わせる美しいお話でありました。以上。

↓第2話で出てくる「拓真館」でおなじみの前田真三氏作品集。北海道はいいよな……ホント行きてえ。

 というわけで、NY滞在のDAY-03の夜に観たのが、『Aladdin』である。
 昼間に『MISERY』を観て、相当テンションが上がっている中、次は、もっとハイテンションの明るく楽しいミュージカル『Aladdin』である。この作品は、去年のTONY賞の授賞式をWOWOWで見て以来、あの主演男優賞(?)を獲得したジーニー役の太っちょのおっさんことJAMES MONROE IGLEHARTさんのパフォーマンスが非常に素晴らしくて、あー、これはすごい。観たいなーと思っていた矢先に、劇団四季から日本語版上演の発表がなされ、マジか!! と興奮した思い出のある作品である。そして劇団四季の公演は今年の5月から始まったのだが、チケット発売開始が3月だったかな、あっという間に今年いっぱいの公演チケット20万枚が完売してしまったそうで、劇団四季の新記録を更新したのだそうだ。わたしは、運よく5月のチケットをゲットすることができて、すでに鑑賞済みである。やっぱり、この作品は、ジーニーのハイテンションぶりがすべてを左右すると言っても過言ではなかろうと思う。まあ、とにかく歌って踊って大騒ぎ、それがまた非常に陽気で楽しいんだな。音楽も超ノリノリで素晴らしく、観ていない人は、絶対に観に行った方がいいですよ。ホントにこれは超おすすめです。

 ↑こちらが劇団四季Ver. ↓こちらがBroadway Ver。

 で。今回NYに行くことになって、真っ先に思ったのは、『Aladdin』が観たい! というものだったので、『WICKED』同様に日本でHISのWebサイトでチケットを手配した。で、あてがわれた席が6列目とまたかなり前だった。けど、またしても右の端っこ付近で、やっぱりどうしてもセットが邪魔で、一応許せる範囲ではあるけど、舞台奥が見えにくいという微妙席であった。なお、客層は昨日の『WICKED』よりも断然ファミリー率が高く、また、日本語で話している日本人客もちらほらと見かけた。
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 なお、お話は基本的にDisneyアニメのまま、ではある(11/23追記:今ちょうどWOWOWでアニメをやっていて改めて見たところ、ごめん、結構違うな、ストーリーも。ミュージカルのほうが明るく陽気だね)。ただ、アニメだと動物のキャラが、ミュージカルでは人間に置き換わっていたりする。わたしが劇団四季版を見て、とにかく大爆笑したのが、悪党のジャファーとその手下のイアーゴのコンビなのだが、イアーゴはアニメではオウムだったので、そういう風にちょっとだけ変わってはいる。
 あと、とにかくすごいのが、「魔法のじゅうたん」で、これ、全く仕掛けが分からない。吊ってるワイヤーは全く見えないし、下から支えてるわけでもない、しかもぐるぐるくねくね、相当自由に空を飛ぶ。実は、劇団四季版を観たときに、なんだアレどうなってんだ!? と度肝を抜かれたので、NYでもう一度、とにかく超・ガン見して見極めてくれるわ!! と思って、実際ずっと見ていたのだけど、やっぱり全然わからなかった。なんなんだ?? どうなってるんでしょう、あれは。今回は端っこ席だから、むしろじゅうたんに注目しやすいかも、と思って、実際すごく近かったにもかかわらず、全くわからない。こいつはマジでMagic Carpetだぜ、とホントにすごいと思った。
 
 まあ、どうしても劇団四季版とBroad Wayどっちが素晴らしかった? と聞かれると思うのだが、そりゃもちろん我々日本人は、劇団四季版を観た方がいいと思う。言葉が分からないと意味ないでしょ。で、今回BroadWayで体験して、やっぱり、だいたいは分かる、けど、とにかくジーニーを筆頭にスーパーマシンガントークでしゃべり倒す、歌いまくる、ので、ギャグなんかはさっぱりわからなかった。
 だけど、さすがオレの認めたジャファー&イアーゴだね。あいつら、何言ってるかわからなくても、その芝居ぶりだけでもとにかく笑える。イアーゴは、劇団四季版ではちょっと背の低い、サルっぽい役者さんだったけど、BroadWayでは太ったおっさんだった、ので、ちょっとイメージが違っていて、アレッ?と思ったのだが、中身は全く一緒で本当におかしな奴で笑わせてくれました。イアーゴはもう出てくるだけで笑える。最高です。で、親分のジャファーに関しては、これはわたしは日本で観た劇団四季版のジャファーの方がわたし好みであった。だって、美声の持ち主というキャラであるわけだけど、日本の役者さんの方が圧倒的に美声だと思った。なんという役者さんだったか、今、手元にデータがないんだよな……。帰ったらまた調べときます。
 そして、ジーニーである。JAMES MONROE IGLEHARTさんはこの役でまさにTONY賞を受賞したわけだけど、やっぱりそのパフォーマンスは圧倒的で、もう素晴らしいの一言に尽きる。TONY WINNERは伊達じゃなかった。そして、劇団四季版でのジーニーももちろん素晴らしかったけど、今回本場を見て、改めて、非常に丁寧にかつ完璧に、JAMES MONROE IGLEHARTさんのジーニーぶりを研究したんだな、ということが良くわかった。わたしは劇団四季版ジーニーにも、もちろん大満足です。
 あと、本来の主人公であるアラジンとジャスミン姫ですが、ま、この二人はいいよね省略で。もちろん、素晴らしいですよ。二人が「魔法のじゅうたん」に乗って「A Whole New World」を歌ってくれるのも、とても良かった。でも、一言だけいらないことを言わせてもらうと、やっぱり私は日本人女性の方が好きですな。ジャスミン姫の衣装は、結構セクシー系で、四季版でも今回でも、ええ、堪能しました、はい。あのですね、わたしがとりわけスケベだから、ではなくてですね、男なら確実に視線がそこに行くのは、もう生物的に、自動的にそういう仕組みになってるので許してください。
 そうだ、昨日『WICKED』で書き忘れたのだけれど、『WICKED』も『Aladdin』も、生オケの生演奏だった。劇団四季は、基本生オケじゃないよね? あれ? わたしの勘違いかな?

 というわけで、結論。
 『Aladdin』も、やはり素晴らしかった。そして、本場を見てあらためて、劇団四季版もすげえな、と思った。負けてないと思うよ。もう一度観に行きたいけれど、次はいつぐらいのチケットが取れるもんなんじゃろか……。

↓ 一応、予習しておくと、より楽しめるかも。でも、圧倒的にミュージカルの方が楽しいと断言できる。

  

 というわけで、NY_DAY-02の行動を書く前に、今のわたしの感動というかハイテンションを逃さないために、先に、DAY-02 に観たミュージカルを書いてしまおう。今回の旅において、わたしの本場NY Broad Wayでの初観劇となったのは、『WICKED』である。
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 チケットは、日本のHISのWebサイトで予約して、プリントアウトした紙を当日劇場に持って行って、チケットを発券してもらう、という仕組みを利用した。結果、F列という事でかなり舞台に近くて良かったのだが、ちょっと左の端っこの方だったので、舞台の奥は装置が邪魔で見えないというかなり微妙なところだった。それより非常に腹立たしいのは、どうもBroad Wayのチケットは席によって値段がかなりばらつきがあるようで、わたしのあてがわれた席は端っこという事で97ドルの席だったようだ。確か、HISのサイトで108ドル取られたのに。なんだよガッデム。まあ、いいけどさ……。ちなみに、TIMES SQUAREの有名なチケット屋tktsはすげえ行列でした。何を求めて並んでるか知らないけど。ま、安心料として10ドルは許してやってもいいか……。
 そして劇場はTHE GERSHWIN THEATREというところで、ホテルから歩いて10分弱かな、やけにそこらじゅうが工事中で、つかつか歩けない状況なのだが、まあそれでも10分ほどなので余裕であった。ちなみに、最初に書いてしまうけど、帰りは22時近くであったが、TIMES SQUAREはまあ人出が多く、まったくもって怖いところではなかった。まあ、警官だらけだし軍人もいるし、そういう意味ではとりあえず大丈夫な街であろう。
 で。『WICKED』である。
 
 上記の動画は、劇団四季Verの公式予告だが、実はわたしは、観たい観たい観たい! とずっと思っていたのに機会をとらえられず、劇団四季Verの『WICKED』を見逃してしまった愚か者だ。さんざん、A嬢には絶対観ろと言われていたのに、だいぶ前に東京公演は終わってしまって大変残念に思っていた。そのリベンジを本場Broad Wayで果たそうというわけである。
 まあ、もう完全にスーパーメジャータイトルなので、もはや説明はいらないだろう。この作品は、2003年初演でもう10年以上ロングランを続けている人気タイトルで、初演時のオリジナルキャストは、主人公のELPHABAを、氷の女王エルサですっかりおなじみとなったIdina Menzel嬢が演じていたことでも有名であろう。今回わたしが観たキャストは、こちらの通りのようだが、やっぱりものすごく上手でぐいぐい作品に引き込まれてしまった。これはやっぱりすごい。今回のELPHABAを演じたRachel Tuckerさんは非常に良かったです。どうやらLONDON公演で最も長くELPHABAを演じた方らしく、まさに今年の9月だか10月からBroad Wayにやってきた歌姫様らしい。圧倒的に素晴らしかった。ちなみに、ちょっと検索してみたところ、どうやらこのRachel Tuckerさんは来年1月に「ニューイヤー・ミュージカル・コンサート2016」というもののメンバーとして来日するみたいですな。既にもう、ミュージカルファンはチェック済みかもしれないね。
 ところで、わたしの英語力でストーリーを理解できたかというと、まあ、だいたい、というぐらいであった。ちゃんとストーリーを予習していったので、特に困ることはなかったつもりなのだが……しかし、やっぱりどうしてもわからんのは、なんでGLINDAとELPHABAは仲良くなれたのか、実際理解に苦しむ。いやだって、GLINDAがすさまじく嫌な女子なんですけど……。とてもじゃないけど、仲良くなる理由が分からん。散々いじめておいて、ちょっとやりすぎたかしら、じゃ、あたしも一緒に踊るわ、のあそこから仲良くなっていくわけだよね? うーん……くそう、やっぱり私の英語力ではダメだったと結論付けるべきか。くそう。
 とにかく、アメリケン人観客どもはホントにリアクションが騒々しくて、しかも、わたしが想像していたよりもGLINDAはコミカルに演じていて、メリケン客はもうゲラゲラ大爆笑。しかも、明るいジョークじゃなくて、ほとんど全部、毒のあるブラックジョークなんだよな。それでドッカンドッカン笑いを取ってて、えーっと、ここ笑うとこ? と、やや唖然とした部分もあった。
 なお、明日書くつもりのDAY-03 に観た(まさに今観て帰ってきたばかりのところなんですけどね)、『Aladdin』もすごかったよ。わたしは劇団四季Verの『アラジン』は既に観ているけれど、とにかくジーニーがすごい。わたしが観たキャストは、去年のTONY賞ウィナーのあの太っちょのおっさんだったので本当に最高でした。もちろん、我々日本人は劇団四季Verのジーニーの方が、言葉が分かる分楽しめるかも。劇団四季の『Aladdin』も本当に素晴らしく、観ていない人は今すぐ予約した方がいいと思う。あと、Bruce Willis主演の『MISERY』も、ものすごかった。こちらも、今の絶対笑うとこじゃないだろ!! というところで観客大爆笑で、こっちはシリアス・サスペンスなので、笑いが起きるのがちょっと変な感じはしたかな。だって、Bruce Willisが、「FUCK'N BITCH!!! DAMM YOU!!」って怒ってるのに、もうみんな大爆笑なんだもの。みんな、Dirty Wordがお好きなのねw  『Aladdin』と『MISERY』について詳しくは明日以降書きます。
 で、話を『WICKED』に戻すと、歌の方も、有名な歌はだいたい予習しておいたので、比較的大丈夫だったが、やっぱり1幕ラストのDefying Gravityは圧巻で、鳥肌ものであった。すごい。これはすごい、と観ながらずーと思ってました。A嬢もこの1幕ラストで大いに感動したとのことであるが、まったくもって同意したい。いやー本当に素晴らしかった。もう、本当に、すごい、素晴らしかった、としか書けないので、以下、写真を並べてお茶を濁して終了します。
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 ↑劇場前。客層は比較的高め。基本的に観光客なんでしょうな。
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 ↑開演前の舞台の緞帳(?)。席を案内してくれたおばちゃんに、写真撮っていい? って聞いたら。NO,But, YES(ニッコリ)だってさ。
 ↓劇場のトイレの洗面台はdyson製だった。珍しいので撮ってみただけ。
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 というわけで、結論。
 『WICKED』は、やはり素晴らしかった。我々日本人は、劇団四季が再演してくれる日を待つしかあるまいが、再演の暁には、今度こそ必ず観に行くことを自分に誓おう。絶対だ!!
 あ、そうだ。自分用備忘録:劇場パンフ25$だった。プチ高いのう。
 ※12/09追記:劇団四季の『Wicked』は、2016年5月から札幌公演が決定しています。ので、来年は北海道旅行確定ですな。楽しみです!!

↓ もはや両方買うしかねえかな……
ウィキッド オリジナル・ブロードウェイ・キャスト
オリジナル・ブロードウェイ・キャスト
ユニバーサル ミュージック クラシック
2007-03-07

ミュージカル「ウィキッド」劇団四季版
劇団四季
UNIVERSAL CLASSICS(P)(M)
2008-07-23

 本当なら、黒部ダム周辺をいろいろ散策して、紅葉には早いが大自然を満喫しようとは思ったのだが、今日はまあ偵察という事で、人で混雑しないうちにさっさと黒部ダムは離脱した。戻ってきたら、来た時は10台ぐらいしか止まっていなかった駐車場も、結構混んできていた。ちなみに、写真の駐車場が、駅のすぐ前の有料駐車場で、料金1,000円ナリ。少し下に下がったところには、無料駐車場もあるが、そこはもう帰りには満車だった。
kurobe_parking
 で。 この時点で、時刻は11時前ぐらいだったと思う。車に戻り、ナビを「四季演劇博物館」にセット。距離は扇沢から11kmほど、20分もあれば着く。途中、「七倉ダム」「高瀬ダム」に至る分岐点があったが、今日はスルー。しかし、帰って来てから調べて知ったのだが、「高瀬ダム」は、黒部ダムに次ぐ日本第2の大きさを誇るダムで、しかも、今月初めの山口県で見たのと同じ「ロックフィル方式」で、日本最大のロックフィルダムなんだそうだ。おまけにそこには自家用車では行けず、環境保全のため(?)だと思うが特定タクシーに乗っていくしかない、かなり秘境度の高いスポットらしい。その建築の過酷な状況は、曽根綾子先生による小説「湖水誕生」に描かれているそうだ。うーん、行ってみればよかったかも……。
湖水誕生 (中公文庫)
曽野 綾子
中央公論社
1988-04

 と、そんなことも知らずに、分岐を通り過ぎ、あっという間に第2の目的地である「四季演劇資料館」に到着した。しかし……ほんとに我ながらアホすぎるのだが……テンション上がってて、全然写真を撮るのを忘れてて、はっ! いっけねえ!! と気が付いた時は既に次の目的地に向かっているところで、かろうじて、あっ! と撮影したのがこの写真。
siki_kanban
 まあ、詳しくは、劇団四季の公式Webサイトを見てもらった方がいいと思う。黒部ダムのWebサイトにも、周辺地域の紹介ページに結構詳しく載ってます。ちなみに、入館料は下の画像の通り600円ほど。熱心な劇団四季ファンにとっては、ある意味聖地的位置づけかもしれないが、わたしも興味深く見学させていただいた。
siki_ticket
 わたしは、大学院では、ドイツ近現代戯曲を専門にしており、指導教授は、もう亡くなってしまったのだが、翻訳や演出では有名な男だったので、日本の戦後黎明期の築地小劇場などの演劇については良く話を聞かされたものだ。浅利先生にも、石原慎太郎と日生劇場を作るときの話を伺ったことがある。劇団四季は1953年に結成され、もう60年ほどが経過している。もちろん、近年では輸入ミュージカルでおなじみだが、当然ストレートプレイもオリジナルも、ずっとずっとやってきた老舗だ。この「四季演劇資料館」は、その歴史について学べる、貴重な場所である。また、広大な敷地内には、巨大な倉庫がずらーーーーーっとあって、うおー、マジか、すげえなー、という景色が広がっている。倉庫内は見学できないが、その規模はただただ、すげえ。と思わざるを得ない。
 以下、もらったパンフのスキャン画像を置いときます。劇団四季ファンは、一度行ってみるといいと思うな。
siki_panph
siki_panph02
 なお、冬の間は閉館となっていて、見学できるのは4月最終土曜日から、11月の最終日曜日まで、だそうだ。まあ、要するに閉館期間は雪深く、とてもじゃないが、スタッドレスも持っていない東京もんが近づけるところではないのだろう。ということは、また行けるのは来年の春以降か。
 と、言うわけで、四季演劇資料館も、滞在時間は1時間ぐらいだったかな。すぐそばに日帰り温泉施設なんかもあり、曇り空だったのが残念だが、晴れた日にはまわりの山々の景色も非常にきれいで、開放感があって素晴らしいロケーションだと思う。また、思い立ったら行ってみよっと。

 次に向かったのは、今回の最終チェックポイントである「大王わさび農場」である。四季演劇資料館から25kmほど、まあ30分ほどで行けそうな距離である。道も、行きに来た道を戻れば大丈夫なので、のんびりとドライブ。道中は、そば畑と水田が広がり、所々で稲刈りが始まっていて、コンバインがせっせと仕事をしているような感じだった。そんなカントリーロードを『耳をすませば』ばりに鼻歌まじりで車を飛ばし、ごくあっさり「大王わさび農場」に到着。が、しかし、この時点ですでに12時半ぐらいで、農場は人であふれ、わたしとしてはかなりうんざりモードになっていた。こりゃ、あかん。もういいかな……別に……と一瞬さっさともう帰ろうかなという気持ちになったのだが、せめて、一度は訪れたかった「水車のある村」だけは見たいな……はてそれは一体どこじゃろか、と探そうと思ったら、駐車場の横の清流がまさにそれで、おお、これだこれ、まさしくここだ! と発見して一気にテンション上昇、大興奮、である。↓ こんなところ。すごくない? 超Beautiful!
Azumino
Azumino02
Azumino03
 これがまさしく、黒澤明監督作品、『夢Dreams』の最終話に出てくる村の風景で、すげえ、こりゃきれいだ!! いやー、来てよかった。と、あっという間に気分もよくなった。Wikipediaによれば、後年、かの宮崎駿氏は、このシーンの美術をやりたかったなーと発言しているそうだ。たしかにジブリっぽさもあって、日本の原風景めいた、ぼんやりと眺めているだけで落ち着く風景だと思う。
 なお、2枚目の写真にもちらっと写っている通り、どうやらゴムボートで遊覧できるらしい。が、やはり人出が多く、今回はやめておいた。それと、この風景はもうすでにかなり狭い範囲しかなく、しかも人出が多いので、あまり長時間ぼんやりとはできない感じでした。やっぱりボートに乗るべきだったかも……。

 以上で、すべての目的地を堪能し、大王わさび農場で蕎麦(ごく普通のうまさで、特に感動はナシ)も食ったところで、さっさと帰ることにした。 農場から安曇野インターまではすぐなので、そこから長野道→中央道→首都高とほぼ渋滞もなく、帰ってきたのが16時半ぐらい。高速は混んでなかったのに、高速を降りてからうちまでが慢性的に混んでいて、一番イライラしたのが、毎度のことながら残念だ。

 というわけで、3回にもわたって無駄に長くなってしまったが結論。
 黒部ダムは、朝イチに家を出れば、日帰り余裕である。意外と近く……はないけど、超遠いと言うほどでもなかった。ただ、やっぱりちょっと、日帰りはもったいなかったかもね。もっともっといろいろ、楽しげなスポットはあるようなので、今後は毎年1回ぐらいは訪れてみたいと思う。とても魅力あふれたところだった。

 ↓ マズイな……なんだかどんどん、ダムカードが気になってきた……イケナイ道に迷い込みそうな気がしてならない……
ダムカード大全集
宮島 咲
スモール出版
2012-04

 ↓ てなわけで、コイツも気になってしょうがない……もはや買うしか……!

 突然だが、この歌をご存じだろうか。
 「ド~はドーナツのド~♪ レ~はレモンのレ~♪」 
 もちろん知ってるだろうと思う。おそらくは、日本人の97.5%ぐらいは確実に知っているであろう、「ドレミの歌」だ。総務省統計局のWebサイトで公開されている「日本の統計2015」によると、現在の日本の人口は127,298千人で、そのうち0~2歳児が3,151千人で2.5%である。まあ、そのぐらいのちびっ子は除外するとして、残りの97.5%の日本国民は全員知ってるのではないかと、まあ根拠なく思ったのである。
 でも、実際のところ、その97.5%のうち、この歌がそもそもは、とあるミュージカルの劇中歌であることは、半分以上の皆さんは知らないのではなかろうか。また、そのことを知っていても、おそらくはさらに半分以上の方は、映画化された方をオリジナルだと思っているのではないかと思う。これも根拠はないですが。
 というわけで、わたしが昨日観てきたミュージカルは、劇団四季による『サウンド・オブ・ミュージック』である。 
   
 たいていの人が、ああ、映画は観たわ、と言うかもしれないが、そもそもは、ブロードウェー・ミュージカルがオリジナルである。 音楽は、Richard RodgersとOscar Hammerstein IIのゴールデンコンビで、 今年の初めにKEN WATANABEこと渡辺謙のブロードウェー挑戦で話題となった『The King and I』「王様と私」もこのコンビによる作品であり、誰もが知っているいろいろな曲が、実はこの二人の作品だというものがたくさんあるすごいチームだ。『サウンド・オブ・ミュージック』でも、もちろん多くの歌が生まれ、「ドレミの歌」だけでなく「エーデルワイス」もそうだし、「わたしのお気に入り」も、たぶんこれはJR東海の「そうだ、京都、行こう」のCMで使われている曲なので、歌の歌詞は知らなくても曲は絶対に、誰もが知っていると思う。「エーデルワイス」なんて、え、どこかの国の民謡的なものじゃないの? と思っている人だっているような気がするが、実は『サウンド・オブ・ミュージック』から生まれた歌なのだ。
 そんな名曲だらけの『サウンド・オブ・ミュージック』だが、実のところ私も映画しか観たことがなく、今回が初のミュージカル版の観劇となった。そして、あらためて劇団四季のすごさを実感するに至ったのである。いやもう、ホントにブラボー。素晴らしかった。子役も先生も、とても魅力的で、もうね……抱きしめたいわもう! ――っと、これ以上言うと完全に事案発生→逮捕なので、サーセン自制します。

 というわけで、大いに感動し、なんだかもう非常にうれしくなってにやけて(※我ながらキモイ)帰ってきたわけであるが、帰りの電車内でいろいろ調べてみた事実をちょっと備忘録的に記してみよう。
 まず、第一に、この作品は実話がベースになっているということ。これは、大変恥ずかしながら知らなかった。ただ、相当な脚色によって、遺族・関係者はえーーっ!? と思ったらしいが、まあ、インスパイアされた実話があったという事らしい。舞台は1930年代後半のオーストリアである。ちなみに、それだけでもう、悲劇が想像できないと、最低限の教養はあるとは認定できないが、要するにナチスが確実に物語でからむであろうことは想像に難くない。まあ、実際にそうなる展開なのだが、一人の修道女希望の女子が、修行のため(?)に近所の軍人邸に家庭教師に出向くことになる。そこでは、厳格なしつけをなされた7人の子どもがおり、母を亡くし、父はオーストリア海軍の軍務で忙しく、と、愛に飢えた子どもたちであった……という話なので、ここから先は展開が想像できると思う。おそらくは、その想像通りの展開で合っていると思うよ。なお、正確には「退役軍人」なので軍務で忙しいわけじゃないみたい。

 ところで、どうでもいいことが気になるわたしとしては、オーストリア、当時のオーストリア=ハンガリー帝国……って海に面してないよな? 海軍って、あったんだ、いやそりゃあったんでしょうな? という事が気になり、調べてみたところ、どうやらトリエステなどのアドリア海沿岸の一部はオーストリア領だったらしい。へえ~。しかも、第1次世界大戦では、潜水艦部隊が対イタリア戦で活躍したんだそうだ。へえ~。そうなんだ。しかもこの物語の軍人さんも潜水艦乗りで、英雄として実際に有名だったらしく、その名声をナチスは欲しがっていたということらしい。
 で、先生と子どもたちの心の交流があり、その軍人さんと、先生としてやってきたヒロインが出会い、まあ、出会ったらそりゃ恋をしますな。そこからの展開は、まあ、観ていただいた方が良かろう。何ともほほえましく、おっさんとしては、ええのう……とつぶやかざるを得ない。そしてまあ、予想通りナチスが絡んでくるわけだが、この辺の展開は、『最後の授業』を少し思わせるものだった。
 『最後の授業』って……知らない人はいないよね? 大丈夫? なんとなく大丈夫じゃないような気がするので、ちょっとだけ説明しよう。この作品は、小説なんだが、教科書にも入っている話なので(少なくとも私は教科書で読んだ)知っている方は多かろうと思う。舞台は1870年代のフランス、アルザス地方の片田舎。これだけでピンと来たら、十分に教養アリとして合格。そう、アルザス・ロレーヌ地方といえば、1871年の普仏戦争で、敗戦国フランスがプロイセンにぶん捕られた部分だ。ストラスブール(ドイツ語でシュトラースブルク)が有名な街ですな。要するにこの小説は、超適当に要約すると、プロイセンに併合されるので、フランス語の授業は今日が最後、明日からはドイツ語の授業をやりまーす、だけど、フランス語は世界一美しい言語なんだぜ、と先生が最後の授業をするという感動作である。あれっ!? ちょっと待って。今、Wikipediaで調べたところによると、1985年以降の日本の教科書には採用されてないだと!? てことは、40代以上じゃないと知らないか……マジかよ……。サーセン。てことは知ってる人の方がもはや少ないか。時代は変わったのう……。
 まあ、そんなことはともかく、その後の展開の方が、実話の方では重要で、おそろしい苦労があったのだろうという事は想像できる。その点は『サウンド・オブ・ミュージック』においては、まあ、美しくふわっとしか描かれていないので、遺族も驚いたんだろうと思う。ただまあ、ミュージカルあるいは映画版では、そこを重くリアル描いても前半の美しい物語が損なわれるので、やむなしと割り切っていいのではないかと思う。遺族の皆さんには若干心苦しいが。

 で。わたしは劇団四季の作品を観るのは、これで4作目。熱心な四季ファンの方から見れば、全くのド素人同然の身分である。しかし、劇団四季は素人でも、これまでに数々のミュージカルやストレートプレイ、あるいは映画などを観てきたわたしには、明確にわかることがある。それは、劇団四季という集団が、きっちりと訓練された明確なプロフェッショナル集団である、ということだ。わたしが思うに、日本演劇界の中で、本当のプロ集団と呼べるのは、宝塚歌劇と劇団四季だけだ。この2つの団体は、共通点と相違点があって非常に対照的である。(※本当ならここに、歌舞伎も加えるべきだという事は十分承知している。けど、恥ずかしながら歌舞伎は2回しか行ったことなくて、まだ全然勉強不足なの……ちゃんと歌舞伎も勉強せねば……)

 まず共通点は3つある。ひとつは、きっちりと訓練されたプロであり、キャストの力量にあまりばらつきがないことである。もちろん、主役級とアンサンブルメンバーでは経験の差があるので力量も違うが、少なくとも、普通のいわゆる劇団に見られがちな、ばらつきはない。あの人うまいけどあいつは全くダメだな、というのがない。舞台に上がっている全員が、非常にレベルが高いのが共通点の一つ目である。もう一つは、専用劇場を持っていることだ。専用劇場を持っていることは、ハコの都合を考える必要がなく、ロングランできるというメリットがある。ロングランできるという事は、舞台装置や衣装にも金がかけられるということだ。それは非常に大きいことで、その結果、きっちりと利益が出る=黒字になるということである。 以前にも書いたが、赤字は明確に悪である。赤字では、プロとは言えない。素人だ。そして3つ目の共通点は、そのロングランを支える土台でもあるのだが、劇場稼働率が高い=空席率が低い=常に満席に近い=リピーターが多い、という点である。まあ、どちらが先かという気もしなくもないが、劇場稼働率の高さは、たぶん知らない人が聞いたら驚くと思う。その数字を公開するわけにはいかないが、最近行った映画の、客の入りを思い出してほしい。6割でも入っていたら、結構すごい入ってるなーと感じるのではないか。それだけ 高い集客ができるコンテンツは、わたしが知る限り宝塚歌劇と劇団四季が日本の最高峰だ。もちろん、普通のコンサートやイベントでも、くそー! チケット取れなかった! という事はいっぱいあるが、1Dayや3Daysのイベントなら、そんなのは当たり前だ。1年間、ほぼ毎日満席に出来るのは、宝塚と四季以外にはないと思う。

 一方で、明確な相違点が一つある。それは、役者に対する思想の違いである。 非常に対照的で、宝塚が誰もがご存知の通り「スター・システム」を採用し、特定のTOPスターを設定し、しかも定期的にそのTOPを入れ替えることで長きにわたってファンを育成しているのに対し、四季の場合は、まず役者の個性を消すことから訓練が始まるんだそうだ。つまり、四季にはスターは不要である、という思想である。これは、独特の「母音法」という発声から始まり、徹底的に、誰もが同じことができるように訓練されるらしい。もちろん、誰もがというのは言い過ぎかもしれないが、一つの演目で主役を演じる役者は、ダブルキャストどころか5人ぐらいいるのもあたりまえの状況だ。1998年からずっとロングランを続けている『ライオン・キング』の主役が、これまでに延べ何人になるか、調べてみようと思ったが、データがなくてわからなかった。18年×4人=72人×(1-重複率30%)として、少なくとも50人以上が同じ役をやっていることになる。こりゃすごい話だよね。もちろん、宝塚も、同じ演目の再演はあるので、同じ役を別の人がやるというのは当然ある話だが、ずっと連続してロングランをしているわけではなく、ちょっと比較はできない。実際、劇団四季は誰もが知っているのに、四季の役者さんとなると、知っている人は全然いないでしょ。まあ、それを言ったら宝塚も一部のファンの人でないと、宝塚のスターを知っている人も全然いないので同じかもな……。
 いずれにせよ、役者の人気に頼らないという劇団四季の思想は、その創立者の一人である浅利慶太氏の思想であるようだが、ややもすると、牛丼チェーンやファミレスチェーンのような、どこでも同じ味、と同じでは? と思われるかもしれないが、食べ物のように、絶対に必要で、あったから入る、というものでは断じてない。ズバリ言えば、なくてもいいし、別の代替えが効くエンターテインメント業界というものは、明確に、「観たい」「また行きたい」という意志と、それなりに高いチケット代を払ってもいいという意志を持ってもらうことが必要だ。それは、高いクオリティと、それによる満足を与えられるかどうかにかかっている。劇団四季と宝塚歌劇は、方法論は対照的だが、結果的に同じく成功している、日本における最高水準のエンターテインメントなのである。

 ところで。昨日わたしが観た公演では、主役のマリア先生は鳥原ゆきみさんという方が演じていたが、この方は元タカラジェンヌだったそうだ。とても可愛い、そして歌が抜群に上手な素敵なマリア先生だった。そしてもう一人わたしが非常に気に入ったのは、7兄弟の長女、リーズルを演じた長谷川彩乃さんである。もうね、すっげえ可愛い。歌も超うまい。いくつぐらいの役者さんか全くわからないのだが、たぶん、わたしの娘でも全くおかしくない年齢だと思う。あんな娘がいたら、父としては溺愛せざるを得ないだろうな……。本当に、素晴らしかった。

 というわけで、結論。
 劇団四季は、やっぱりすげえ。本当のプロ集団だ。この『サウンド・オブ・ミュージック』は、今年の東京公演が始まったばかりなので、まだ当分上演されるんだろうと思う。子持ちのみなさん、絶対に観に行った方がいい。絶対に感動すると思う。わたしも、また観に行きたいと思っている。


↓ ジュリー・アンドリュース版公開50周年だそうで、ううむ……こいつは買いかな。最新日本語版では、平原綾香さんがマリア先生を演じている。またひどい中傷めいたレビューがいっぱいあるようだが、わたしは十分アリだと思う。なぜなら、わたしは平原綾香さんが結構好きだからだッ! 文句ある?
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↓ 平原綾香ちゃんVerの「ドレミの歌」。わたし的にはアリ。

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