きのう、わたしが愛用している電子書籍販売サイト「BOOK☆WALKER」にて、還元率の高いフェア(=買った金額のXX%のコインを還元してくれるフェアで、現在50%BACK実施中につき、買った金額の半額のコインをくれる。来週月曜3/6の朝まで)をやっていて、よーし、この機会にごっそり買ってやるぜ、と鼻息荒く何か面白そうなのはないかしら、と渉猟していたわたしだが、まずは、まだ電子版で買っていなかった、わたしが大好きなStephen King氏の作品をまとめ買いしつつ、おっと、そういやこれは発売当時話題になってたっけな、というコミック作品を見つけたので、とりあえず現状の最新刊まで、まとめて買ってみた。
 タイトルは、『山と食欲と私』 といい、現在は(3)巻までが発売になっている。お、なんだ、次の(4)巻は来週3/9発売らしいですな。


 ご覧の通り、「バンチコミックス」というレーベルで、わたしの嫌いな出版社上位に入る新潮社からの発売だ。まあ、新潮社は漫画の経験はなきに等しいので、単にパブリッシングと販売を担当しているだけなんだと思うが、それにしてもまだ「バンチ」って生きてたんだ、と知ってちょっと驚いた。漫画雑誌がバタバタと休刊になる現代日本においては、とっくになくなった雑誌だと思ってたのである。ただ、どうやらこの作品は、Web媒体にて連載されていたようなので、紙には関係なかったこともさっき初めて知った。
 ともかく。わたしは、タイトルから、どうせまた女子が山でアウトドアクッキングで、最後は「んまーい!」って漫画でしょ? と大変失礼な高をくくっていたのだが、試し読みを読んでみると、どうやら単独行の女子の話らしく、若干孤独のグルメとか、ズボラ飯とか幸腹グラフィティも交じってるのかな? という盛大な誤解を抱きつつ、ま、とりあえず全巻読んでみるか、と買うことにした。なぜなら、わたしも山は常に一人で登る、ぼっち野郎、もとい、単独行の男だからである。
 で、一気に(1)巻から(3)巻まで読んでみた。
 結論から言うと、わたしの趣味にはあまり合わなかったかな、という感想であろうか。
 物語は、基本的に主人公が山に登り(つーかハイキングだな)、山で飯を食うというお話で、その途中での出来事や出会った人、あるいは、登るまでの下界の出来事などが語られていくのだが、ほぼわたしには心惹かれるところはなかった。おそらくこれは、主人公たる日々野鮎美さんにあまり共感するものがなかったためだろう。そしてなぜそうなってしまったのかを考えてみると、それは、鮎美さんの山へ行く動機があまり語られず、なんでまたそんなわざわざ山に登って飯を食うのかが良くわからなかったせいだろうと思う。
 わたしの場合、軽量化は登山において絶対的な正義であると、もはや宗教的な敬虔さをもって信じている。なので、なるべく持ち物は少なくしようとするし、水の2L~1.5Lはもうどうしようもないとして、食料(及び食器)に関してはホントにもう、カロリーメイトやゼリー、あるいは袋のインスタントらーめんぐらいしか持って行かない。わざわざ重いモノをわざわざ山頂へ運ぼうとは、一瞬も考えない。なによりわたしは、とりわけ料理や食べ物にときめかないので、読んでいてもそれほどうまそうに感じない。恐らくは本作の一番のキモであるその点に、わたしは全く感じるものがなかったわけで、なんというか……自分が残念である。
 ただし、それはあくまでわたしが世間一般からズレているだけのことなので、たぶん普通の人が読めば、山にあこがれを抱いたり、鮎美さんの食う飯をうまそうに感じるのだろうと思う。絵も非常にいいし、漫画としては大変良い作品だと思う。
 ただ、あれかな、一話が短いかな……故に単行本も非常にページ数が少なく、普通のコミック系出版社ならこのページ数では単行本にしないのではなかろうか。1冊128Pしかない。恐らく紙の現物の判型はB6判だと思うが、普通ならあと64P足した192Pが標準ではなかろうか。ま、とにかく短くてあっという間に読めてしまうのもちょっと物足りなさを感じてしまうし、少しイラッとしたことに、(3)巻のラストはエピソードが終わってなくて切れ目が悪く、どうやら(4)巻に続くらしい。まあ、こういうところがコミックに慣れていない新潮社ゆえなんだろうな、と感じた。128Pの方か紙採りがいいのかな? B6判だと192Pがベストと以前印刷所に聞いたんだが……。ま、いいや。
 わたしが、この漫画で、唯一、これは分かる、オレもそうだ、と思ったのは、下山したら街で美味いものを喰う、という妄想を抱いて辛い山道を頑張る姿で、わたしも、大抵「山を下りたら肉だ、肉をオレは喰う!! そしてコーラを飲んで盛大にげっぷをする!!」と思いながら下山することが多い。とりわけコーラは、なんか文明社会に帰ってきたぞ的な気持ちが強まりますな。わたしは山には基本的に「水」しか持って行かない。スポーツドリンクやジュース類は重いだけだ。「水」はラーメンも作れるし万一のけがの洗浄にも使えるし、頭からかぶってもいい。山は基本「水」一択である。なので、人工的に甘い飲み物、特にわたしが大好きなコカ・コーラを飲むと、すげえ帰ってきたぜ、という気持ちになるすね。ま、富士登山の時だけ、いつもコーラを持って行きますけど。富士山は数時間なので、山頂で味わうコカ・コーラの感動的な美味さのために、300ml?の小さいペットボトルはいつも持っていくのがオレ・ルールだ。うん、我ながら軽量化命とか言っといて、矛盾してるな。
 
 おっと、ちょっと探してみたら、こんな動画がありました。

 これは…………まったく漫画の世界観と違うというか……なんで鮎美さんがハーフなんだ……。まったく鮎美さんに似てないっつーか、似てなくてもいいんだけど、空気感がまったく違うのは問題だろうな。妙なシャレオツ感が逆にダサいというか……明らかに軽そうなザックがバカにしているというか……17分もあるけど、これは見なくていいや、つーか貼る意味なかったわ……。
 
 というわけで、もうどうでもよくなってきたので結論。
 電子書籍のフェアで買ってみた漫画『山と食欲と私』は、読んでみたところどうもわたしの趣味には合わず、たぶん続刊を買うことはない……かな。いや、3巻がちゃんと終わってないので、4巻が出たら買っちゃうかな……というのがわたしの感想です。ただこの漫画、発売時はかなり話題になって、重版を重ねたらしいので、世間的には高く評価されているようだ。実際、漫画力は高い作品だとわたしも思う。出来れば、もうチョイ1話を長くしてじっくり描いていただければ、と勝手に思った。えーと、ほかには……特にないので終わり。以上。

↓ これが作中に出てくる「メスティン」の飯盒すね。アルミ製かな? 軽量化命のわたしはチタン製しか使いません。

ちなみに、ラージもあります。しかしわざわざ米を炊く気持ちはわからんなあ……