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 すでに公開されているUS本国ではやけに評判がイマイチだとは聞いていた。その理由はどこにあるのか? 単に主演の役者のルックスがあまりにHarrison Ford氏に似てないせいなのか? そんな理由なら全然非難することなかろうに……。
 と、そんなことを考えながら、わたしは昨日の金曜日、会社帰りに、久しぶりに新宿TOHOへ赴いた。理由は勿論、昨日から公開になった『SOLO : A STAR WARS STORY』をIMAX3D版で観るためである。最初は日比谷で観ようと思ったら、どういうわけか? 日比谷TOHOのIMAXは3Dじゃないようなので、なんじゃそりゃ、と思って新宿にしたのだが、こと3Dに関していうと、非常に暗いシーンが多く、これは普通に2Dで良かったな、と思った。つまり、新宿に行く意味はほぼなかったと思う。なんか、画面がしっかりフォーカスが合ってないぼんやりした画のように感じられたのは、単にわたしの視力の問題なのか? この点は、Blu-rayが発売されたら4K ULTRAのくっきり画面で確認してみたい。【追記:どうも、初日の金曜だけ日比谷IMAXは3Dじゃなかったのかな、今は普通にIMAX3Dになってるみたいす。単にわたしの勘違いだった可能性も……】
 そして肝心の内容なのだが……やっぱり、ちょっといろいろ問題アリかもなあ……とは感じるに至った。ただし、役者には全く問題ないと思うし、初めて明らかにされるソロ船長チューバッカの出会いなど見どころはいっぱいあって、部分部分は大変楽しめたのは間違いないと思う。なので、結論としては……アリ、だと思う。いや、うーん……サーセン、何とも言えないかな……ちょっと微妙なのも間違いないので。
 というわけで、以下、ネタバレに一切考慮せずに書くと思うので、まずは劇場で、何の先入観も持たずに観てきてください。そうするべきです。

 というわけで、上記予告は何度も目にしたが、実際のところ、どんなお話なのか、わたしは全く分かっていなかった。そもそも、時代的にいつなのか? もよくわからない。常識的に考えて、ソロ船長の若き頃、なのだから、本編でのEPISODE IIIからIVの間であるのは間違いなかろう。
 しかし……うーん、わたしもSTARWARSシリーズを愛しているとはいえ、実は時間経過をよくわかっていないので、まずちょっとまとめてみようかな。一番初めの、EPISODE:Iの時間を「X」として、それぞれのEPISODEの年を一覧にしてみるか。ローマ数字だと表記しにくいので普通にアラビア数字でEP番号を示します。
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 <EP:1 The Phantom Menace
 X年の出来事。10歳児程度のアナキンがクワイ・ガンに見いだされる。
 <EP:2 Attack of the Clones
 X+10年ぐらいの出来事。アナキンは青年に成長、パドメとFalling LOVE。ラストでクローン戦争開幕。
 <EP:3 Revenge of the Sith
 X+13年ぐらいの出来事。前作ラストで始まったクローン戦争3年目。アナキンはダークサイドへ転落。ジェダイ騎士団壊滅。
 <ROGUE ONE
 EP:4直前の話。ついに完成したデス・スター設計図をめぐる名もなき戦士たちの悲劇を描く。ラストの4へつなぐシーンが超見事。
 <EP:4 A New Hope
 X+33年後ぐらいの話? つまりEP:3から20年後ぐらい、のはず。いや、どうかな、これはよくわからん。EP:3ラストで生まれたルークが20歳にはなってなかったかもしれない。18歳とかそんなもんだっけ?
 <EP:5 The Empire Strikes Back
 X+36年後ぐらいの話? 前作から3年後らしい。
 <EP:6 Return of the Jedi
 X+37年後ぐらいの話。これは前作から1年程度のはず。
 <EP:7 The Force Awakens
 X+67年後ぐらいの話。どうやら、6から30年程度は時が経過している模様。EP:8に関しては、わたしは世紀のトンデモコレジャナイムービーだと思っているので触れません。
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 まあ、こんな感じだと思うのだが、今回の『SOLO』が、EP:3と4の間の20年ぐらいのどこかに位置する物語であることは間違いないけれど、今回、何と驚愕のサプライズ登場したキャラクターが一人いて、わたしは、えっ!? どういうことなんすか?? と混乱しているのである。誰のことを言っているか、観た人なら分かりますよね? そうです。EP:1においてクワイ・ガンを殺し、オビ=ワンに殺されたダース・モールが登場したのです。これは……まあ、ダース・モールという存在がある意味役職的なもので、別人にその役割が引き継がれた、と思えばいいのかもしれないが、正確なところは実際良くわからない。そしてズバリ言うが、全く登場する必要はなかったとわたしは断言したい。混乱を招くだけで、何の意味もなかったと思う。4以降に登場してこないのもおかしいし。この点については後でまた述べますので、ここではこれ以上は触れない。【追記:わたしは全然知らなかったですが、『クローン・ウォーズ』ではモールは死んでない設定だったんすね。そうなんだ……コメントでの情報あざます!】とにかく、今回の『SOLO』が時間的にどこに位置されるのかは重要だと思うが、最後まで何とも判然としなかったのは残念に思った。強いていうなら、EP:4の時のHarrison氏が当時35歳ぐらい、そして今回のAlden君が28歳、てことは、EP:4の7年前ぐらい、なイメージと勝手に思うことにします。
 で。おそらく、ファンが望む本作で「描かれるべき出来事」は、(1)いかにしてチューバッカと出会うのか、(2)いかにしてファルコン号を手に入れたのか、(3)いかにしてソロ船長はジャバ・ザ・ハットに借金を抱えてしまったのか、この3点に尽きるはずだ。そして本作ではきちんと(1)(2)に関しては美しく、そして結構見事に描いてくれたと思う。しかし(3)が、たぶん時間軸的にうまく描けなかったのだと思う。おそらく(3)はもうちょっと後のことで、それ故、(3)に関してはほのめかす程度で終わってしまっている。その点は若干残念だが、まあ、仕方がなかったのだろう。しかしそれでも、もうチョイうまくやれたと思うのだが……
 結局のところ、本作についてわたしが一番問題視するのは、キャラクターであろうと思う。キャラクターの存在感が薄いというか、なんかきちんと描かれておらず、結構謎が多いままだったし、かなりあっさり死んじゃうし。どうも、若干の底の浅さがわたしには実に気になったのである。もっとちゃんと考えてほしかったような……。
 というわけで、各キャラごとに見ていこう。
 ◆ハン・ソロ:彼については、とりわけ問題点はなく、演じたAlden Ehrenreich君28歳の熱演も悪くなかったと思う。でも、やっぱりしぐさやしゃべり方は、もうチョイ研究の余地があったはずだと思うな……。そしてわたしがソロ船長について、初めて知って、へえ~そうなんだ、と思ったポイントは以下3つです。
 ・ソロ船長はなんと帝国軍の軍学校出身だった! これは故郷の星「コレリア」から脱出するため、そして操縦技術を身に着けるため、に軍に入隊したという事情があってのことで、別に帝国軍に心酔していたとかそういうことでは全然なく、それなりの説得力はある。しかし、そういう過去があるのなら、これまでのシリーズで帝国軍知識が生かされたと思うのだが……。そういう意味では、アリのような、ナシのような、微妙さを感じた。これは……どうでしょう、もっと幼少時代から描いて、師匠たる強盗団で鍛えられた、みたいな方が良かったような……。そしてたとえば 、「I have a bad feeling about this」は実は師匠の口癖だった、的なのがあれば良かったのにね。
 ・名前の「ソロ」の意味は、「ひとり者」という意味だった! これは、前述の帝国軍へ入隊する際に、名前を聞かれ、名字がなく、帝国軍の入隊事務官が、そうか、親兄弟もいない一人ぼっちか、じゃあ、「ソロ」でいいな、とテキトーに名づけられるシーンで明らかになる。これはなかなか良かったすね。アリですこれは。ちなみに、お父さんは元々なんとかって宇宙船メーカーの技師?で、宇宙船製造ドックに勤務してたそうです。
 ・なんと! ソロ船長は「ウーキー語」がしゃべれた! これは最高でしたね! EP:3で登場したキャッシーク星人であるチューイだが、ソロ船長は何でチューイの言うことが理解できるんだろう? とずっと謎だったが、そういうことだったんだ、とわたしは大興奮したっすね。出会いもなかなか良くて、実にアリ、だと思った。
 ◆チューバッカ:ご存知ウーキー180歳。EP:3でのクローン戦争でヨーダを支援した後、ウーキー族は気の毒なことに奴隷的に扱われていたことが今回判明。帝国軍の牢屋?でソロ船長と出会い、ともに脱出して熱い友情を結ぶ。この展開は実にアリでわたしは大変うれしくなったすな。若干、EP6冒頭のジャバの屋敷のアレのオマージュっぽかったし。チューイに関しては、本作は何の問題もないと思う。けど、もうチョイ活躍してほしかったかも……。
 ◆ベケット:若きハン・ソロの師匠ともいうべきベテラン&凄腕の窃盗団リーダー。演じたWoody Hrrelson氏はおっそろしくカッコよく、存在感もたっぷりでとても良かったのだが……なんか、ハンとの絆というか、精神的なつながりが薄く、それにしては窃盗団の仲間には優しく、若干ちぐはぐな印象を持った。「誰も信用するな」という教えはアリだし、ラストの裏切りもアリだと思う。けれど、あの最後はやっぱりおざなりですよ。悪党として死なせるのは非常にもったいなかったし、あっけなさすぎる。やっぱり、ラストは実はハンを守るための裏切りだった的な展開が欲しかったように思う。ハンとの疑似的な父と子的な絆が欲しかったすねえ……。そのためにも、もっと子供のハンと出会うべきだったような気がしました。彼の窃盗団の仲間の二人が結構イイキャラだったのに、前半であっさり逝ってしまうのももったいなさ過ぎたと思う。彼らも、ハンの育ての兄・姉として、もっと見せ場を作れたはずなのに……。
 ◆キーラ:ハンの恋人、のち、マフィアのナンバーツー。多分わたし的には彼女の役割が一番気に入らなかったんじゃないかと思う。そして彼女がダース・モールとつながりがある必要はゼロだったと思う。むしろ、ジャバと明確につながっていれば良かったのにね。そして、明確に彼女は死ぬべきだった。生き残っちゃったし、ハンと敵対したままだったし。なので、彼女の立ち位置がまったくエモーショナルでなく、非常に残念に感じた。もっと、やむにやまれる感が必要だったし、ハンを助けて死ぬ、というのが王道だと思う。なんだか、本作で描かれた彼女は、かなりクールかつ積極的に悪の道に進んだ印象があるし、何より問題なのは、ハンよりも自分の命優先な態度は、かなり残念だと思う。若干中途半端すぎるとわたしは思った。ただし、演じたEmilia Clarke嬢31歳は大変可愛くて素晴らしかったのは間違いない。なんか、顔つきがカトパンでお馴染みの加藤綾子嬢に似てましたね。Elilia嬢に関しては、わたしは『TERMINATOR:GENISYS』でのサラ・コナー役しか見たことがなかったけど、あれっ!? こんなに可愛かったっけ? と驚いたす。結構ちびっ子ですな。実に可愛かったと思う。
 ◆ドライデン:キーラの仕えるマフィアのボス。強いんだか弱いんだかわからない人。どうやら本作の世界では、マフィア団がいろいろあって(ジャバの組織はハット・カルテルだったっけ? 一瞬名前は出ました)、その中のデカい組織のボスが彼なのだが、どうも、帝国軍やシス卿といった勢力とはつながりはなかったように見えた。なので、ラストでキーラがダース・モールに連絡するのも非常に唐突かつとってつけた感があったのだが、どうせならこのドライデンの組織は、明確にジャバと敵対・競合する組織であり、エンフィス・ネスト(というのが本作では競合組織のボス)はまるでいらなかったように思える。なお、このドライデンを演じたのは、わたしはもう、声で一発で誰だかわかった。そう、わたしの大好きなMCUにおいて、JERVIS/VISIONさんでお馴染みのPaul Bettany氏でした。この人はとにかくでかい! たぶん190cm以上あると思う。
 ◆ランド・カルリジアン:ご存知宇宙に名をはせるギャンブラー。ファルコン号の持ち主。演じたのはこのところチョイチョイ見かけるDonald Glover君34歳。彼と言えば、『The Martian』でNASA長官に重力ターンの航路を「ギュイーーンと来てガーーッと行くんすよ!」とプレゼンする若者だったり、『SPIDER-MAN:Home Comming』でちょっとした悪者アーロンを演じたことが記憶に新しいですが、今回は雰囲気あって大変良い演技でした。ランドの若き頃の姿としては大変似合っていたように思う。だだし……本作では若干活躍の場がなく、やや中途半端だったようにも思う。ファルコン号Getというポイントは、物語の中で重要な出来事なのに、若干軽かったすね。そして、ソロ船長の伝説の一つである「ケッセルランを12パーセクで飛んだ」というエピソードは本作できっちり描かれました。しかしなんつうか、彼よりも、ランドの相棒のドロイド、L3のキャラが素晴らしかったすな! そんなL3もかなりあっさり破壊されてしまうのは残念であったけれど、L3に蓄えられていた銀河の航路データは、ファルコン号に吸収されたわけで、つまり今でもL3はファルコン号とともに生きてるのさ……と考えると、まあアリ、であろうと思う。しかし、やっぱりアレすね、ランドは新三部作に出てくるべきですよ、絶対に。あのクソ駄作「8」はホント許しがたいわ……。

 とまあ、キャラについてはだいたい以上かな。要するに、わたしとしては、ハンはもっと少年時代にベケットに拾われ、窃盗団の中で成長し、腕も磨き、育ての父・兄・姉を帝国軍から助けるために宇宙一速い船=ファルコン号が必要となって、ギャンブル勝負で勝ち、ついでに、ベケットとは犬猿の仲だったジャバをやむなく頼ってしまったことで、借りが出来てしまい、密輸屋になった、的な流れだったらなあ、と思ったわけです、はい。まあ、それで面白くなったかはわからんですが。なんか……山場が盛り上がらないというか……若干物語の流れが平坦だったように感じたっすね。

 というわけで、最後に監督について書いて終わりにしよう。本作を撮ったのは、大ベテランRon Howard監督64歳だ。ただし、さんざん報道された通り、本作は途中で監督がチェンジしてしまうなどの製作トラブルがあっての就任で、ま、そのゴタゴタも、そしてあの「8」のトンデモぶりも、すべてルーカスフィルム社長のKathleen Kennedy女史の責任と断言できる。ま、それはともかく、そんなゴタゴタの結果、もう出来上がってしまった脚本、もう撮影されてしまった部分などがある中で、Ron Howard監督は全力を尽くしてくれたと思う。冒頭に書いた通り、画が妙にパキッとしない作りだったのが気になるが、そうだなあ、撮影というか映像的にわたしが一番すごいと思ったのは、冒頭のスピーダー・チェイスのシーンかなあ……。あのシーンのスピーダーは、本当にもう飛んでいる(宙に浮かんでいる)としか見えなかった凄い出来だったし、金属や街の質感も雰囲気抜群でしたな。

 というわけで、もう書きたいことがなくなったので結論。
 全世界のSTARWARSファンが待ち望んだスピンオフ『SOLO : A STAR WARS STORY』をさっそくIMAX3D版で観てきたのだが、わたしが思うに、まず第一に、3Dで観る必要はなかったのが一つ。そして物語としては、心にグッとくるようなエモーショナルな点がなく、かなり冷徹かつさらっとしているという印象を受けた。なんつうか、いらないキャラも多いように感じたし、正直、もっと面白くできるのになあ、と、いつもの言うだけ詐欺な感想を抱くに至ったのである。ただ、まあ、チューバッカとの出会いは実によかったすね。そして、全世界からのプレッシャーの中、頑張ったAlden Ehrenreich君は、確かにHarrison Ford氏には似てないす。でも、見かけは似てなくても、あの特徴的なニヤリやしゃべり方は、もうチョイ研究の余地があったかもしれないすね。そうすればここまで酷評されずに済んだのではなかろうか。結局のところ、本作の問題は、要するにキャラ造形、すなわち脚本でしょうな。まあ、「8」よりずっとマシですが。「8」を面白いと思う人とは永遠に分かり合えないと思います。わたし、心が狭いんで。以上。

↓ しかしそれにしてもEmilia Clarke嬢は可愛かったすなあ……久しぶりにまた視てみるか……。
ターミネーター:新起動/ジェニシス (字幕版)
アーノルド・シュワルツェネッガー
2015-10-21

 普段わたしはいかにも教養ありげに、そしてクソ偉そうにこのBlogを書いているわけだが、実のところ結構苦手分野というか全然知らないことも多く、その度にせっせと勉強しているインチキ野郎である。そして、わたしが一番自分の性に合わないというか、どうもピンと来ないため、ほとんど知識として蓄積できていない分野が、イタリアのルネサンス期である。もちろんその歴史的背景などは興味深いし、宗教観などもそれなりに勉強したつもり、ではいる。けれど、どういうわけかイタリアのルネサンス期に関しては、あまり興味が持てないでいる。自分でも理由は良くわからない。多分食わず嫌いだと思うのだが、何なんだろう、あまりに巨人すぎるというか、天才文化で民衆から離れているように感じるからなのか(それが正しいのかどうかすら良く分かっていない)……。実際、わたしとしては宗教革命以降の16世紀以降の方が断然興味深い。
 というわけで、日ごろ海外翻訳ミステリーが大好きな男として周囲にはお馴染みのわたしなのに、2004年に日本でDan Brown氏による『The Da Vinci Code』が出版されたときは、全然読んでみたいと思わなかった。未だ自分の心理が良くわからないが、「ダ・ヴィンチ」と聞いて何故か敬遠してしまったらしい。そして続くシリーズも、当然(?)未読である。その結果、周りの人々にはこぞって、面白いから読め、つーか君が読んでいないなんて超意外!! とまで言われる始末であった。
 なので、映画化されたときも、それほど観たいとは思わなかったものの、M君が大絶賛で絶対に観るべきとうるさかったので、結局映画は観た。そして映画2作目の『Angels & Damons』も、一応観た。結論としては、もちろん面白かった、けれど、どうも良くわからない部分がいくつかあって(例えば、わたしは未だに『Da Vinci Code』で冒頭の人体図に模した死体の意味が良くわかっていない。ヒントを残すために瀕死の状態で素っ裸になってポーズをとって息絶えたってこと?)、絶賛とまではいかない感想であった。これはひとえに、わたしの理解力のなさに起因するものであって、作品の責任ではないと思う。全然勉強せずに観たわたしが悪い。
 というわけで、この度、映画版シリーズ第3弾『INFERNO』が公開されたわけだが、こんなテンションのわたしなので、今一つ超観たいぜ的なワクワク感はなく、いわば義務的に劇場へ向かったのであるが、本作は前2作に比べてかなりトリッキーな展開で、かなりワクワクドキドキ感は高かったものの、想像するに、おそらくは原作をかなり短縮・濃縮したものなのではないかという気がする。おまけに、わたしは情けないことに、Dante の『神曲』も、3回挑戦して3回とも最後まで読めずに挫折したダメ人間なので、実際、若干良くわからないところが残るという、これまでの2作と同じような感想を持つに至った。うーん、やっぱり原作未読だとキツイのかも? そして、これはどうでもいいことですが、原作的には『INFERNO』は、ラングトン教授シリーズ第4弾で、3作目の『The Lost Symbol』を飛ばしての映画化である。原作読んでないので、その飛ばした理由は全然知りません。映像化すると途方もなく金がかかりそう、とかそういうことなのかしら?

 というわけで、今回もラングトン教授inイタリア、である。物語の大筋は、上記予告の通りである。わたしはちょっと勘違いしていて、今回は謎のウィルス(上記予告では「菌」という字幕だけど、ウィルスだと思うのだが……)を巡る争奪戦なのかな、と思って劇場に向かったわけだが、実のところ争奪戦というよりも、既に今回の事件の首謀者は死んでおり、首謀者がどこかに仕掛けたウィルスを探し当てる、いわば宝探しゲームであった。全然宝じゃないけど。
 そして今回は、肝心のラングトン教授が、病院で目を覚ますところから物語は始まる。自分はアメリカにいると思っている教授は、目を覚まし、窓の外を見ると、まぎれもないフィレンツェの街並み。あれっ!? オレ、なんでフィレンツェにいるんだっけ? と、どうも記憶にない。おまけに頭に傷を負っている。聞けば銃撃の痕らしい。おまけに冒頭から、病院には謎の刺客が現れて銃をぶっ放してくる。ナンデ? 一体何が!? という状況からのスタートだ。 そして病院の女医さんを相棒に病院を脱出し、謎の「地獄絵図」の幻視に悩まされながら、段々と記憶を取り戻しつつ、謎のウィルスの仕掛けられた場所へと迫っていく――というのがお話の大筋である。
 なので、ポイントは、一体なぜ、ラングトン教授はフィレンツェにいたのか、なぜ命を狙われているのか、そして、ラングトン教授をフィレンツェに派遣したのはどの勢力なのか、ということになる。
 今回は、ラングトン教授と同じように、ウィルスを確保しようとする勢力がいくつかあって、金のために確保しようとしている(ように見える)連中、そしてウィルス拡散を防ぎたいWHOチームがラングトン教授を追いかけてくる。そしてラングトン教授は、いつもの超博識な頭脳でピンチを切りぬけ、核心に迫っていくわけだが、結局この映画は、その博識さが一番の観どころになってしまっているように感じられた。
 なので、肝心の、首謀者の主張である人類半減計画(正確には人口半減計画)が、どうにも薄っぺらに感じられる。首謀者の主張は、このまま人類の人口が増え続ければやがて地球は破滅に至る、だから今、勇気をもって半分にしちゃおう、という中2病めいたもので、ある意味、シャア的な、いろいろな作品でお馴染みのものだ(そしてどうやら、ウィルスの正体については原作と違うみたい(?)。おまけにエンディングも全然違うらしい)。なので、わたし個人としては、その主張に、実はある程度賛同できるのだが、やはり常識的に考えればどうにも軽い。そして、どう考えても回りくどい。まるで阻止されることを願っているようかのな回りくどさが、わたしにはどうもピンと来なかった。さっさと実行しちゃえばよかったのに。そしてこれはどうでもいいけれど、WHOがあんな重武装の戦闘部隊を保有しているのもわたしは全く知らなかった。アレって、本当に実在するんだろうか? どうなんだろう……まあ、存在するんだろうな、きっと。
 というわけで、結局本作も、わたしとしては「きっと原作読んだらもっと面白いんだろーなー……」という感想しか持ちえず、であった。
 ただし、いつも通り、映像は完全に本物ぞろいで、その点の観ごたえは十分以上の迫力である。まあそれが映画の醍醐味なんでしょうな。すっげえところでよく撮影出来たなー、と思うようなショット満載である。しかし、いつもこういう映画を観ると思うのだけど、イタリアの美術館や博物館や世界遺産的なところって、あんなにも警備がザルなものなのだろうか? あまりに楽勝すぎて、ホント心配になる。日本でもあんなに簡単に「関係者以外お断り」の場所に忍び込めるものなんですかね? やってみたことないし、わざわざやってみたいとも思わないけれど、ラングトン教授が博識で、そこら中の抜け穴や出口に詳しいのはいいとしても、潜入が楽勝すぎてびっくりしました。欧米人よ……もうチョイ、仕事熱心&セキュリティ万全な方がいいと思うな……。

 で。役者陣は相変わらず豪華というか、見事な演技者ぞろいである。
 もう主役のラングトン教授を演じたTom Hanks氏はもう何も書かなくてもいいすよね? ホントにまあ、相変わらずの大活躍ですな。先日の『SULLY(邦題:ハドソン川の奇跡)』では来日したそうですが、うちの会社の近所の蕎麦屋に来たそうで、一度生Hanks氏と出会ってみたいものです。この人、身長どのくらいなんでしょう? 結構デカいすよね? あ、Wikiに書いてあった。185cmか。やっぱデケエすね。
 そして今回わたしが、実のところこの映画を観に行った最大の動機でもあるのが、教授とともに逃げる女医さんを演じたFelicity Jones嬢33歳を観ることでした。もう皆さんご存知の通り、公開が1か月後に迫った『ROUGE ONE―Star Wars Story』で主役の「ジン」を演じるのが彼女なわけで、わたしは彼女の顔は『The Theory of Everything』の時しか思い出せないので、今回じっくり観て見たかったのです。オックスフォード出身の才媛ですな。前もどこかで書きましたが、まず声が大変可愛らしいと思う。そして、今回じっくり見て、わたしは彼女の、若干出っ歯気味な、リスっぽいデカイ前歯が大変気に入りました。実に可愛いすね。ええ、わたしはそういう、変態じみた視点で女性を観察する男なので、口を閉じているのにチラッと覗く前歯にわたしはもう大興奮ですよ。変態でサーセン。
 ほかには、事件の首謀者の大富豪を演じたのがBen Forster氏36歳。この方の顔を見て、わたしが真っ先に思い出したのは、『X-MEN:Last Stand』で演じたミュータント、エンジェルすね。あの時と比べると、当たり前だけど若干歳を取りましたな。それから、この人が一番カッコイイのはやっぱり『LONE SURVIVOR』のアクセルソン兵曹の役じゃなかろうか。もの凄く悲しいけど壮絶にカッコ良かったすね……。若干チャラ目の言動ながら、最後まで立派でした。おっと!? マジか! わたしは観ていない映画なんだけど、『疑惑のチャンピオン』でLance Armstrong役を演じたのが彼なんだ。そうかーーー。自転車ロードレース好きとしては超観たかったんだけどなあ……。WOWOW放送を待つか……。
 あと二人。WHOフランス支局員の怪しい男を演じたのがOmar Sy氏38歳。彼で一番有名なのは、もちろん出世作の『Intouchables』。日本語タイトル「最強のふたり」は日本でも大ヒットしましたね。そして非常に面白かった映画です。ちなみに彼も、『X-MEN』でミュータントを演じてますが、アレはちょっと能力的に微妙だったすね。ほかにも、ずっと前にこのBlogでレビューを書いた『Good People』だとか、『JURASSIC WORLD』なんかにも出てましたな。結構活躍中です。
 ラストに紹介するのは、今回謎の組織を率いて教授を追う男を演じたIrrfan Khan氏49歳。49歳!? なんだよ、わたしよりチョイ上なだけじゃん。もっと全然年上かと思ってた。この方はインドの方ですが、特徴的な顔なので、わたしが真っ先に思い出したのはやっぱり『Slumdog Millionaire』の警部すね。そしてこの方も、『JURASSIC WORLD』に出てましたな。役名は忘れたけれど、パークの社長(?)で、社長なのに意味なく自らヘリで討伐隊に出発して、あえなくプテラノドン(だっけ?)の群れに遭遇して撃墜される、良くわからない最期を迎えたあの人、すね。今回彼が演じたキャラクターが、非常に怪しく、いい人なのか悪者なのか、というのも物語のキーになってます。
 そして、監督はシリーズ3作すべてを撮っているRon Howard氏62歳。今年の初めに観た『In The Heart of Sea』もそうだったけれど、実に堅実というか、職人的な監督ですな。とりわけ凄いと思わせずに、実はかなり凄い映像を本物のように撮る監督、とわたしは思っています。例えば今回の、教授がフラッシュバックで時折見ることになる「地獄絵図」の映像は、アレは何気に凄く金もかかってるしエキストラも考えたら相当大規模な撮影だったんじゃなかろうか。そういうのをまったくメインストーリじゃないところでチラッとしか使わないのに、きちんと撮っているのは流石だなあと変なところでグッときました。あと、そうだ、本作の音楽を担当しているのはHans Zimmer氏58歳でした。58歳で若手というのはアレですが、現在の映画音楽作家の中では、若手ナンバーワンでしょうな。特徴的な重低音の不協和音のようなな使い方(うまく表現できない!)は今回ももちろんあります。
 
 はー。いい加減長いので、ぶった切りですが結論。
 ラングトン教授映画シリーズ第3弾『INFERNO』を観たが、やはり、どうも原作の方が面白いんじゃないかしら、という気がしてならない。また、ひょっとしたら原作を読んだ方は、超絶賛する人と、原作の持ち味が薄れていると怒る人と、二分されるような気もする。単純に映画としてどうだったか、と聞かれると、十分面白かったと言うにやぶさかではないけれど、どうなんだろう、人類半減計画(人口半減計画)って……日本のアニメや漫画ではまったくもってありがちというか、おなじみだからなあ……それならもうチョイ、計画は単純にして実行できたんじゃね? と思ってしまいました。まあ要するに、そこまで首謀者は絶望していたわけではなく、人類の愛ゆえに計画し、そして愛によって倒されたかったということかもしれないですな。ラオウ様的に。いろいろ解釈は許容されると思います。以上。

↓ これは4回挑戦して4回目でようやく読了できた、とわたしの25年前の日記に書いてあった。どうも読みにくく、コイツのせいでルネサンス期のイタリアが苦手になったような気がしてならない……。
デカメロン
ボッカッチョ
河出書房新社
2012-10-11

 

 「モービーディック」と言えば、日本では『白鯨』として知られる小説である。
 Herman Melvilleによるその小説は、アメリカ文学史上燦然と輝く古典として有名なわけだが、わたしも確か大学院生のころに読んで、かー、こりゃまた読みにくい、と思った覚えがある。さっきわたしの本棚を漁ってみたら、岩波文庫版の<上><中><下>の3冊が出てきた。奥付によると、1994年発行のものであるらしい。もう読んだのは20年以上前なので、「読みにくかった」という印象しか残っていないが、まあ、この作品が書かれたのは1851年、つまり江戸時代、幕末期なので、そりゃあ読みにくいのも当たり前と言ってよかろう。翻訳も、いわゆる古典めいたものなので、その読みにくさは結構ハンパない。
 ただ、その物語が実話をベースにしていることは、正直知らなかったというか、全く意識したことはなかった。岩波文庫の解説(なぜか<上>の巻末に掲載されている。<下>じゃなくて)にも、Melvilleが『白鯨』を書くに至った時代背景などは妙に詳しく書かれているけど、ちょっと引用してみると、「メルヴィルはこれを書くに当たっては、自分の海洋生活の体験を元としたことはいうまでもないとして、捕鯨についての多くの記録を渉猟したのである。たとえば、抹香鯨に1820年に沈められたエセクスという船があったり(略) しかし、そういう体験や勉強を基として、メルヴィルは測り知ることのできぬほど強力な想像力をはたらかせ」ることで、書いたものだそうだ(※岩波文庫版<上>P.331より)。なので、わたしは全くのフィクションだと思っていたし、まあそういう認識でいいのだと思う。
 というわけで、相変わらず無駄に前書きが長くなったが、昨日観た映画、『IN THE HEART OF THE SEA』(邦題:白鯨との闘い)は、Melvilleの『白鯨』を映画化したものではなく、その元となった実話(ベースの本)を映画化した作品で、まさしく、上記に引用した部分で触れられている「エセクス号」の物語だ。

 たぶん、一番世の中的に、へえ、そうなんだ? と誰もが思うポイントは、この物語は1820年という、日本で言うと江戸時代の話であるという事ではなかろうか。当時の世界情勢をちょっと振り返っておくと、まず舞台となるアメリカは、南北戦争よりずっと前であり、まだいたるところでインディアンが虐殺されている時代で、西海岸はまだスペインやメキシコ領だったり、今とは全く国境線も違う時代である。ヨーロッパはというと、ナポレオンが失脚してまだ数年しか経っていない頃合いで、ようやく、今のヨーロッパに近い(あくまでも近いだけで詳細はかなり違うけど)国境線が出来つつある頃だ。文化的に言うと、まだ文豪ゲーテは現役だし、ベートベンなんかも「第9」を書いているころである。日本はというと、当然鎖国中で、将軍家としては11代将軍家斉の時代である。そんな時代の話だということは、意外と誰しも、へえ~? と思うのではなかろうか。
 すなわち、産業革命前の世界であり、蒸気機関も生まれたばかりでまだ船の動力としては使われておらず、本作で登場する捕鯨船も、もちろんのこと帆船である。また当然電気もない。石油が発掘されて産業に利用されるのもまだ数十年後だし、ガス灯も、かろうじてイギリスで設置されていた程度で、普及していたとは言いがたい時代である。何が言いたいかというと、この時代、人類が夜を克服するための明りとして「油」は非常に貴重で、かつ需要も高かったということだ。そして当時のアメリカにおいて、さまざまな「油」がある中で、「鯨油」は重要な産業資源であったということである。
 なので、現代アメリカ人には捕鯨反対を声高に訴える連中がいるが、そもそもお前らが乱獲したんだろうが!! という歴史がある。もちろん、日本でも捕鯨は盛んであったようで、Wikipediaによれば享保から幕末にかけての130年間で21,700頭にも及んでいたそうである。もちろん、鯨油が欲しかったのは日本もそうだが、日本人は食糧としてもおいしくいただいていたわけである。
 ま、こんな話は今回はこの辺にしておこう。
 一応、こんな歴史的背景を知っておいたほうが、本作はより興味深いとは思うが、実は、本作の一番の見所は、わたしとしては捕鯨ではなく別のところにあった。
 まず、本作の物語の構造を簡単に説明しておくと、作家Melvilleが、エセックス号の事件の30年後に、唯一まだ存命の生存者に取材に行き、その生存者が少年の頃に遭遇した悲劇が回想として描かれる構成になっている。そして、エセックス号はいかなる航海を経て「白鯨」と出会い、沈没するに至ったのか、が語られる。そこでは、船長と一等航海士の確執があったことや、初めてクジラを仕留めたときの興奮などが描かれるが、わたしが一番の見所だと思うのは、エセックス号が白鯨によって沈められた後の、漂流の顛末である。そこで描かれる極限状態ゆえに、少年は老人となってMelvilleが取材に来るまで、「あの時何が起こったのか」を誰にも語ることが出来なかった。そのすさまじい様子は、ぜひ劇場で観ていただきたい。
 いわゆる「漂流もの」は、今までいろいろな映画で描かれているが、最近で言えば、まさかのアカデミー監督賞を受賞した『LIFE OF PI』だろうか。あの映画はなんとなくファンタジックなところがあって、ちょっと微妙だが、わたしのイチオシ「漂流」映画はやはり『CAST AWAY』であろう。わたしがあまり好きではない、Tom Hanksのベストアクトだとわたしは思っている作品だが、とにかく、漂流後のガリッガリに痩せたTom Hanksの、悟りを開いた仙人のような眼差しが凄まじい映画である。今回も、一等航海士を演じたマイティ・ソーことChris Hemsworthの、げっそり痩せた姿を観ることができる。あれって、CGかな? 本当に痩せたのかな? ちょっと、わたしにはよく分からなかったけど、結構衝撃的にげっそりしたマイティ・ソーは、劇場へ行って観る価値があると思う。
 役者陣としては、あと3人、わたしに深い印象を残した演技を披露してくれた。
 まず、事件当時最年少の船員を演じた、Tom Holland君である。彼は、日本では2013年に公開された『The Impossible』でスマトラ島沖地震による津波に遭う家族の長男を演じて注目を浴びたが、何しろ今後、彼をよく覚えておいて欲しいのが、次期『SPIDER-MAN』を演じることが決まっており、今年のGW公開の『CAP:CIVIL WAR』に早くも出てくることが噂されている。今年20歳になるのかな、まずまずのイケメンに成長するのではないかと思われる注目株である。本作でもなかなか悪くないです。本作で早めのチェックをお願いしたい。
 次は、Cillian Murphy氏である。もうかなりの作品に出ているが、わたしがこの男で忘れらないというか、この男を初めて観たのが、Danny Boyle監督の『28Days after』だ。冒頭、無人のロンドンをうろつく彼は非常に印象的だが、その前の、素っ裸で目覚めたばかりの彼の股間がモザイクナシでブラブラ映っているのが、わたしは椅子から転げ落ちそうになるほど驚いた。えええ!!? だ、大丈夫かこの映画!? と妙なことが心配になったものだ。本作では、Chris Hemsworthが一番信頼する航海士を演じており、彼もまたガリガリに痩せて髪はボサボサ髭ボーボーの姿を見せてくれる。
 で、3人目に挙げたいのが、若きQとしてお馴染みのBen Wishaw氏である。本作では、作家Melville役で出てくるのだが、この人、わたしとしてはどうにも『CLOUD ATLAS』でのBLシーンが強烈な印象が残っていて、3月公開の『The Danish Girl』(邦題:リリーのすべて)でも、2015年のアカデミー主演男優賞を受賞したEddie Redmayne氏と熱いラブシーンがありますね。どうにも、目つきからしてBL臭を感じさせる独特の空気感を持った男だが、どうやら本物らしく、同姓婚したそうです。別にわたしは偏見はないので、お幸せになっていただきたいものだが、全国の腐女子の皆様のアイドルとして日本でも人気が出るといいですな。※2016/01/18追記。この男、『Paddinton』で紳士過ぎる熊さんの声も演ってるんですな。へえ~。
 最後に監督のRon Howard氏であるが、さっきこの監督のフィルモグラフィーを調べてみたら、たぶんわたしは全作観ているんじゃないかということが判明した。手堅いベテラン監督で本作もいつも通り見せるところは見せながら落ち着いた演出であったと思う。見所となる「白鯨」のCGは質感も高く、本当に生きているようで申し分ナシである。が、やはり本作は3Dで観るべきだったのかもしれない。わたしは2D字幕で観てしまったが、3Dであればもっと迫力の映像だったのかも、とは思った。まあ、いずれにせよ、なるべく大きなクリーンで観ていただくのが一番であろう。 

 というわけで、結論。
 どうでもいいことばかり書いてしまったが、『IN THE HEART OF THE SEA』(邦題:白鯨との闘い)は、わたしとしては「白鯨」よりも、船内の緊張感や沈没後の漂流の様子のほうが見所だと思った。役者陣の熱演もなかなかですので、ぜひ、本作は劇場の大スクリーンで観ていただきたいものである。以上。

↓ Ron Howard監督は今、「ラングトン教授」シリーズ最新作、『INFERNO』を撮影中だそうですよ。
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ダン・ブラウン
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2013-11-28

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