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 【追記:スター・ウォーズEp:VIIIを観ていない方は絶対に読まない方がいいと思います】

 2015年に開幕した、新たなる『STAR WARS』サーガの三部作。もともとサーガが9部作であることは80年代にとっくにLucas監督が言ってたので、復活に驚きはないのだが、10年ぶりとなる新作『Episode VII』は全世界のファンが待望し、待ちに待っていたというブーストもあって、世界的に大ヒットとなった。そして、監督を務めたJJ Abrams氏は、その期待に十分以上に応えた見事な作品を世に送り出し、ファンとしては大歓喜の夜を迎えたのが2年前の話である。
 JJ監督は、わたしは前々から、ファン心理を非常に「わかっている」男としてわたしは高く評価していたが、『VII』は、たった一つだけ問題点はあるものの、実に見事な作品だったとわたしは思っている。そしてその問題点とは、「謎が謎のまま終わっちゃった」ことである。ただしこの点は、「シリーズ」という観点に立てば、瑕疵とは責められないかもしれない。次へ引っ張るヒキとしてはアリであろうし。しかし、全くヒントナシで、悪く言えば投げっぱなし、風呂敷広げすぎ、ともいえるとわたしは思っていたのである。
 よって、次の『VIII』においては、確実に次の点が問題となるはず、とわたしは考えていた。
 1)レイ、君は何者なんだ?
 2)ルーク、あなたに何が起こったんだ? なぜベンと決別したのか?
 他にも、実際のところ謎はいっぱいあって、スノークって何者なんだ? マズ=カナタはなぜルークのライトサーベルを持っていたのか? FN-2187ことフィンはどうして職場放棄できたのか、とか、さまざまあるのだが、重要なのは、上記の1)2)だけ、であると極言してもいいのではなかろうか。
 というわけで、わたしは、昨日から正式公開となった『STAR WARS Ep:VIII』では、完全なる回答はまた『IX』に持ち越しになるかもしれないけれど、謎1)2)についてはある程度の「な、なんだってーーー!?」という衝撃が用意されているものと期待して、昨日の会社帰りに劇場へ駆けつけたわけである。
 しかし―――。結論を言おう。わたしは今回の『Ep:VIII』が全く面白くなかった。もう、これ、本当に、本物の『VIII』なのか? といまだに信じられない。ファンメイドの偽物を観たのではないか? というぐらいがっかりだ。確かに、レイ・ルーク・ベンの3人をめぐる本筋だけの部分は、大変良かった。けれど、本作は、シリーズ最長の153分の上映時間だが、全く不要な、どうでもいい話に多くの時間を割いていて、いらないシーン・いらないエピソードのオンパレードとしか思えず、わたしなら間違いなく120分以内に収められると思った。まあ、もちろん言うだけ詐欺ですが、以下、今わたしが感じている「コレジャナイ!」感をまとめてみようと思う。以下はもちろんネタバレを気にせず書きなぐる予定なので、まだ見ていない人は絶対に読まないでください。間違いなく、何も知らないで観るべきだと思います。じゃあ書くなって? いや、これ、わたしの備忘録なので、書く必要があるのです。わたしには。

 今思い返してみると、すでに予告からして、『VII』の時のような興奮はないように感じる。『VII』の時は、大気圏内を飛ぶファルコン号だけで大興奮だったのに。まあ、10年待ったのと、2年では期待値が違うのは当然といえば当然か……。今回の予告で、「こ、これは!!」と誰しもがドキドキしたのは、宇宙一の親不孝者でおなじみのベン・ソロことカイロ・レンが、今度は母殺しをするつもりか!? というシーンぐらいだったようにも思う。
 さて。それでは、観終わった今、感じたことを書き始めたいのだが、わたしが一番感じているのは、無駄にキャラクターを増やし過ぎたのがマズかったのだろう、という思いだ。主軸であるレイ・ルーク・ベンの3人に集中して物語を追えばよかったのに……。おまけに、その無駄なキャラたちが、おっそろしく無能で、ズバリ愚かなのである。そんな連中の話なんて、ホントどうでもいいわ……と強く感じた。それ故、ここはいらねえと思うシーンが多かったわけである。
 物語の流れとしては、『Ep:V The Empire Strikes Back』に近いというか、物語の進行が『V』の終わりから始めへと逆にたどったような印象だ。故に、かなり舞台がバラバラで分散している。そして、分散している舞台をつなぐ、シリーズではおなじみの「ワイプ」(?)による場面転換は今回は明確には使用されない。おまけに、I have a bad feeling about this もない。その点も、ファンとしては「わかってない」と言わざるを得ないようにも感じた。JJ監督の『VII』ではそういう「作法」も完璧だったのになあ……。そういう「作法」を無視することと、自由に創作することは、全く別の話で、断じて容認できるものではない、とわたしは思う。というわけで、もう、今回は物語をまとめる気にもなれないので、各キャラクターについて思う事を書いていくこととしたい。
 ◆レイ:主人公の女子。最大の謎である、「レイはいったい何者なのか?」は、今回うっすらと語られるだけで、しかもそれが真実とはまだよくわからず、ぼんやりしたままであった。本当にがっかり。ただ、何者であるかはさておき、ルークとのやり取りやベンとの関係は大変素晴らしく、演じたDaisy Ridleyちゃんも芝居がグッと良くなって、実際可愛かったので許してもいい。しかし、いかんせんレイの出自が謎であるために、いったい何故、ルークが驚愕するほどのフォースを身に着けたのか、全く腑に落ちない。一応今回、ジャクーの名もなき両親に、はした金で売り飛ばされた、的な過去は語られるが、それが本当なら、なんだよ、スカイウォーカーの血筋じゃなかったのか……と 相当わたしとしてはがっかり。しかし、本当にそれでいいのかなあ……。次作では、「な、なんだってーー!?」という驚愕の真実が明かされることを祈ります。
 ◆ルーク:ご存知ジェダイナイト。わたしは今回は、『VII』のラストの、ライトセーバーを差し出すレイのシーンから始まるかと思っていたがまるで違ってました(オープニングに関しては後で触れます)。で、始まって10分ぐらいで、その、手渡すシーンが始まるのだが、なんといきなりポイッとライトセーバーを捨てちゃうルークにまず驚き。そしてどうも、ルークとレイは知らない者同士というかまったく過去につながりがない模様(今のところは、と一応言っておこう)。問題の、ルークに何があったのか? に関しても、正直浅いというか、あまり感動的でなかったのも残念。要するに、強力なフォースを操るベンに期待をしていたけれど、いつのまにか? スノークにそそのかされて? ダークサイドの力を身に付けつつあるベンに、「今、殺るしかない」とまで思い詰めてしまって、けど可愛い甥っ子なので出来ない、なんて躊躇しているうちに反撃されたという、極めて残念なオチであった。でも、それだけじゃあ、辺境の星にひきこもってた理由にならないよ……致命的に浅すぎると思う。しかし、やっぱり演じたMark Hamill氏の「ただものじゃない」鋭い眼光は実にカッコよかったし、ラストのベンとのチャンバラは実に映像的にも素晴らしかった。また、そのファイナルバトルのオチ、実は実態は辺境の星にいるままで、虚像を飛ばしていた、というのも実に見事だったと思う。「フッ……最後のジェダイは俺じゃあない。またな、小僧(ニヤリ)」というラストはしびれるカッコ良さだったすねえ! ちなみに、今回ヨーダおじいちゃんも満を持して登場するが、『Ep:I~III』でのCGでバリバリに動くおじいではなく、『Ep:V~VI』のマペットの、動きのぎこちないおじいだったのが新鮮。ただしその言動は、相変わらず無責任なおじいで、「ジェダイなんてもうぶっ壊しちゃえばいいよ」という無責任発言には、もう唖然というか、ああ、やっぱりこのおじいが銀河の平和を壊した張本人なんだな、と改めてその無能ぶりを知らしめてくれたような気がする。これは悪い意味じゃなく、ジェダイといえども神様ではなく、ただの人間なんだ、という意味では十分アリ、だと思う。
 ◆ベン・ソロ=カイロ・レン:前作『VII』ではとんでもないゆとり小僧で、どうしようもなかった彼が、今回大成長! わたしは今回の彼はとても良かったと思う。周りがみな愚かでどうしようもなかったから相対的にまともに見えただけ、という可能性も捨てきれないが、今回、スノークをぶっ殺して、レイと二人共同で戦うシーンにはもう大興奮であった。あれはカッコよかった! 演じたAdam Driver君も、今回は前回ほど虚弱ではなく、まずまずのいい演技だったと称賛したい。予告でわたしがドキドキした母殺しも、オレにはできない!とトリガーから指を離すシーンも良かったと思う(けど、その後のレイアのアレはナシ。断じてナシ!)。しかし改めて考えると、師匠(ルーク)には殺されそうになり、父親(ハン)には疎まれ、そして頼った師(スノーク)にはある意味道具と利用されただけ、とも言えそうで、同情すべき点はあることはある。なので、最後まで信じてくれたように思える母だけはその手にかけられず、自分を支配しようとした奴らを全員ぶっ殺す!という決意は、ガキ臭さはあっても、男としては十分に共感できた。わたしの目から見ると、完全にベンはレイに惚れてますな。そしてその惚れた女に軽く振られたわけで、もうコイツは完全に、「世界をぶっ壊してやる!」と思ってますよ。ホントにもう、ゆとり乙としか言いようがないけれど、非常に分かりやすくて、極めてアリ! だとわたしは思った。まあ。次作でキチンと改心して、レイに許してもらうことですな。
 ◆レイア:今回のレイアは、非常に良かった点と、唖然とするとんでもない点と、両極端だったように思う。まず、反乱軍のTOPとしての振る舞いは実に良かった。愚かな現場連中とは違って大局を見据えての行動は、TOPとしてあるべき姿であり、演じたCarrie Fisherさんの堂々たる演技も相まって、実に貫禄あるお姿だったと思う。しかし……あの、「宇宙空間に投げ出されても、死なないし、宇宙空間を移動できる」謎の能力は完全に物語をぶち壊すとんでもないシーンだったとしか思えない。アレはもう、断じてナシだ。せっかくその直前は、ベンがトリガーから指を離し、レイアは無事、と思わせておいて、その直後ベンの部下による攻撃で死亡、となる流れは完璧だったのに。Carrieさんが去年、急な心臓発作で亡くなってしまったのは大変痛ましいし哀しい出来事だが、ルーカスフィルムは、次の『IX』には、Carrieさんは登場させないと言明したわけで、わたしは今回の『VIII』で、レイアの出番は終わるのだろう、と思っていた。なので、なるほど、こういう最期を迎えたのか……と非常にしんみり悲しい気分だったのに……なんとあろうことか、突然謎の能力が発揮されて生還、結局本作『VIII』のラストまでレイアは元気にしており、次の『IX』に出てこないことの方が不自然になってしまった。何を考えてあんな脚本としたのか、いまだにわたしにはさっぱり理解できない。断じてナシ、だとわたしは思う。ちなみに、レイアは謎の能力で生還したけれど、一緒に被弾したアクバー提督は残念ながら殉職してしまって超ショックだ。ひどくないすか? アクバー提督……あなたの「It's a Trap!」がまた聞きたかったよ……。
 ◆ホルドー中将:今回の新キャラで、レイアが意識不明状態の時に代わって反乱軍の指揮を執る女性中将。わたしはこのキャラはとても素晴らしく、今後の反乱軍はこのお方が率いるのだろうと確信していた。彼女もまた、無能な現場連中とは違って、正しく大局を見据える、将にふさわしい人物だと思いながら観ていたので、その最後にも大変ショックを受けた。演じたLaura Dernさんも大変良い芝居を見せてくれていたのになあ……なんか、このキャラはCG補正されて(妙に首が長く縦に細長く見える)いるのか、素なのか良くわからなかったけれど、Lauraさんの演技はほぼ完璧だったと思う。この方は、若き頃よりもここ数年の、お母さん的キャラの方が断然イイすねえ。せっかく、Carrieさん亡きあとの反乱軍を率いる絶好のキャラだったのに、なぜあんな最後を……これも脚本的にまったく容認しがたい。断然ナシ! とわたしは断罪したい。
 ◆ポー・ダメロン:今回、筆頭クラスの愚か者。まず、冒頭の宇宙戦闘シーンも良くない。これはポーには全く関係ないことなのだが、なんというか、ディズニーは本当に中国市場を一番大切にしているんだな……という事が物語に関与してしまっていて、ダメになっていくんだなあ……と感じたのが、冒頭の爆撃機の中で、中国人美女?と思われる東洋人が必死の思いで活躍するシーンだ。はっきり言って、『STAR WARS』サーガに、そういった本筋に関係ないキャラクターの描写は全く必要ない。あの一連のシーンは全て不要だ。冒頭の宇宙戦闘シーンは、あくまでも、反乱軍が追い詰められていて、大ピンチな状況にある、けれど、レイアの知略とポーたち現場の勇気で何とか持ちこたえている、そしてそれももはや限界にきており、ルークの参戦が、銀河の希望としてどうしても待ち望まれている、という状況を描くだけでいいのに、ポーの独断専行、からの降格、という脚本的な展開は全く不必要だったとわたしは感じた。愚かすぎるし。無駄だし。ただ、ポーは、ホルドー中将の勇気ある最期を見て、やっと改心し、大局観を抱くようになるわけで、その成長は大いにアリだけど、まあ、時すでに遅しだし、お前の成長に何人の人々の命が費やされたんだ! と思うと、若干腹立たしくさえある。ポーよ、君にはかつてのハン・ソロ的な役割を期待したけれど……まったく期待外れだったよ。ラストのスキー・スピーダーでの謎の特攻作戦も、効果ゼロでまったく無意味だったね。そもそも何がしたかったのかさえ意味不明だし、ああいう場面で、さっそうとX-Wingで救援に駆け付けるのが君の役割だっただろうに。全くもってがっかりである。もちろん、演じたOscar Isaac氏には何の責任もありませんが。
 ◆FN-2187ことフィン:今回全く不要だったキャラの筆頭格。何の意味もない行動ばかりで、わたしなら一切カット、別の任務を与えていたと思う。そもそも、なぜFN-2187だけが命令違反できたのか、という謎も一切触れられず。あまつさえ、完全武装の元上司に勝っちゃうし。あれも全くあり得ないというか、断じてナシ、と断罪したい。今回、最もいらないとわたしが感じたのが、新キャラであるローズとの潜入ミッションで、ローズも謎の助っ人も全く不要だったし、そもそもあの作戦自体が全く不要だったと、見た人なら誰しも感じたのではないだろうか? なお、謎の助っ人を演じたBenicio del Toro氏は、役名をDJというらしいが、本編でちゃんと名乗ってましたっけ? 吃音のあるキャラ付けも不要だし、物語においても全く不要だったとしか言いようがない。わたしは助っ人が「ギャンブラー」でコード破りの達人、と話すマズ・カナタの通信を聞いたとき、おおっと、まさかここでランド・カルリジアン将軍登場か⁉ と超ドキワクしたのに……全然違ってました。またローズを演じたKelly Marie Tran嬢も、全く可愛くないし。彼女は生粋のUS生まれのUS市民だそうだが、まあ、中国配慮キャラと見なさざるを得ないだろう。なんであんな無駄なエピソードを入れる必要があったのか、全く理解に苦しむ。しかも見どころもないしそもそも面白くもないし。とにかく、がっかりだ。フィンは伝説のいらないキャラであるジャージャー並みに、今後語り継がれていくのではなかろうかという気がした今回の『VIII』であった。
 ◆ファースト・オーダーなる無能集団:今回の筆頭アホキャラはハックス将軍だが、まあ、彼は最初から小者として、ベンの引き立て役としての役割しかないので、あれはあれでアリ、ではあると思う。しかし、今回最大のがっかりキャラ、最高指導者スノークには深く失望したと言わざるを得ない。そもそも、前作『VII』において、謎の巨大ホログラムとして登場していたスノークだが、今回、生身の姿が出てきて、普通のキモイおじいちゃんだったらがっかりだな、と思っていた。そして今回、そのがっかりは的中してしまったのだが、がっかりはそのビジュアルだけでなく、全然弱かったことに対してももう、失望を通り越して怒りすら感じたほどであった。ただ、それはわたしが過度の期待をし過ぎていただけのことで、物語として、ベンがスノークをぶっ殺すくだりは大変良かったと思う。ベンの、ごちゃごちゃごちゃごちゃ……みんなうるせーーんだよ!!という怒りは非常に分かりやすく上手に表現できていたし、ベンのキャラクターの引き立て役としては十分以上その役目は果たしてくれたとも思う。しかし、しかしですよ。あの、伝説のジェダイナイト、ルークをして、つかめなかったベンのハートをいともたやすく操っていた黒幕、としてはあまりに弱すぎる。そもそも、スノークはなぜ、フォースを操れたのか、スノークの目論見は何だったのか、どうしてそういう野望を抱くに至ったかは、もはや永遠に謎となってしまったわけで、わたしとしてはこの脚本はナシ、とやっぱり断罪せざるを得ない。軽すぎるし、投げっぱなし過ぎる。これじゃあ、ダメだと思うな……。そもそも、ファースト・オーダーの連中の、逃げる反乱軍をただじっと追いかけるだけ、という作戦自体も、脚本的にもう全然ナシ!だ。あれじゃあ、ドラマが生まれようがないよ。

 はあはあ……なんというか、本当にまだ信じられない。わたしが観たのは、本当の『VIII』だったのだろうか? ファンメイドのインチキ『VIII』だったのではないかといまだに思いたいわたしがいる。要するに、とにかく、「わかってない」。キャラクターも生き生きしてない。脚本が0点であるというのがわたしの結論である。
 そんな脚本を執筆し、監督をしたRian Johnson氏にすべての責任があるとわたしは断罪したいのだが、わたしは氏の作品は過去に『LOOPER』しか観ていないので、何とも言えないけれど……確かに『LOOPER』は面白かった。面白かったけれど、大絶賛というほどではなく、どうしてまた、ルーカスフィルム社長のKathleen Kennedy女史がそこまでほれ込んだのか、実は良くわからない。確かに、本作でも画として、ラストのベンとルークのタイマン勝負は猛烈にカッコ良かった。『LOOPER』でも、ラストの1対1のタイマンはカッコ良かったし、そういう場面に優れた才能を持っていることは明らかだと思う。しかし本作は、端的に言ってキャラが多すぎた。そしてそれらのキャラクターを点でばらばらに動かし過ぎて、全く焦点が合わない、ピンボケ作品になってしまったように感じている。やはり、本作にもJJ氏を脚本面でも参加させるべきだったと思う。今回、製作総指揮という肩書でJJ氏はクレジットされているが、やっぱりシリーズは、完全に全体の物語を統括する存在が必要で、JJ氏はもっと物語に関与すべきだったとわたしは思うのである。次回作の『IX』は、JJ氏が再び監督復帰することがすでに発表されているが、わたしは本作でも、JJ氏が作り上げるべきだったと強く感じた。そう考えると、最大の責任者、Kennedy女史にすべての責任があるというべきだろう。ホント、大いに、心の底から反省してほしい。オレの観たかった『VIII』はコレジャナイ!!!

 というわけで、結論。
 超期待していた、2年ぶりの新作となる『STRA WARS Episode:VII The Last Jedi』を観終わって、わたしが真っ先に思ったのは、「オレが今観終わったこの映画は、本当に、本物のSTAR WARS Ep:VIII」なのか? という信じられない思いで、きわめて深く失望した作品であった。わたしが思う、本作の欠点は、登場人物が多すぎて、しかも物語にほぼ無意味な行動をし、結果的に重要な人物や出来事にフォーカスされず、実に緩慢になってしまっている点で、脚本が全くダメだということである。ただ、本筋部分の進行はかなり見どころがあり、レイ・ルーク・ベンの3人は非常に良かった。とりわけ、前作でまったく共感できなかったベンがとった行動は、ガキ臭いものであっても理解はできるもので、その点は非常に評価したい。しかし結局、多くの謎はほぼ解明されず、実に消化不良でもある。しかし……そう考えると、ホントに『V』、帝国の逆襲は素晴らしかったんだなあとしみじみ思いますな。しかし、今回ロゴを赤くした意味も、ほぼなかったすね。黄色に戻っしてほしいですな。マジで。つうか、もうこの『VIII』も、正史として受け入れざるを得ないわけで、大変悲しいです。わたしはいまだに『III』はナシ、と憤っているが、この『VIII』は、『III』よりさらにナシです。以上。

↓ 今日、そういえばWOWOWで放送される『ROGUE ONE』。こちらも若干問題アリだけど、こちらの方がずっとずっと面白かったすね。

 というわけで、『STAR WARS:Episode VII The Force Awakens』である。
 昨日の夜、興奮のままに前半90分ぐらいのところまでは紹介した
 一晩経って、少し冷静になってきた今日は、その続きです。もちろんネタバレです。
(※2015/12/21追記:結構ストーリーの順番・流れ・セリフがかなり適当ですが、致命的じゃないものはそのままにしておいた。わたしの勝手な脚色入りです)

  誰しもこんな経験はあるだろうと思う。
 大好きな人が、実はその人もわたしのことが大好きでした、と。そしてラブラブ&イチャイチャで、非常に楽しいデートをしていて、いよいよ……というところで、はっと目が覚める。何だよ夢かよ!! でも夢でもいいや。つーか今の続きを見せてお願い神様!!! と思いながら二度寝をする。みたいな感じ。
 昨日公開された『STAR WARS:Episode VII The Force Awakens』は、まさしくこんな、もう続きが気になって仕方がない、実に幸福な夢そのものであった。

 というわけで、劇中の90分頃の、レイがレンに捕まって連れ去られるところから、続きである。
 
 【2.多くの謎を提示したまま、物語はクライマックスへ】 
 ソロ船長・チューバッカ・フィンはファースト・オーダーに包囲され、絶体絶命のピンチ!! そこを救ったのは、新型X-WINGを駆るポー・ダメロンだ。登場もカッコイイ。けど、どうやって撃墜されたタイファイターから脱出していたのかは分からない。ともかく、X-WING部隊の到着で一気に形勢逆転して、ソロ船長たちは助かるのだが、その隙に、レイはレンに捕まり、連行されてしまう。レイは既にBB-8が保持していたMAP画像を見ているので、レンとしてはBB-8にはもはや用ナシ、我がフォースで、その脳みそに直接聞いてくれるわ、クックック……というわけだ。
 ここまでが昨日、わたしが100点満点をつけてもいいと思った前半の物語である。
 ここから先が……ちょっとわたしには問題アリだと思えて仕方がない。
 事態は鎮圧され、X-WINGファイターたちの後にやってきた兵員輸送艇から出てきたのは、いまやレジスタンスの将軍であるオーガナ将軍、すなわち元プリンセス・レイアである。ソロ船長もまた、レイアとの子供がルークに反乱を起こしたことに責任を感じ、かつての密輸業に戻っていたので、レイアと会うのは気まずい状態であった、けど、もうどうしようもない。一旦、みんなでレジスタンス本拠地へ戻ると。ここの設定は弱いよなあ……。あくまでソロ船長は、ルークの行方を追う極秘任務中でいてほしかった。
 で。カイロ・レンは、レイの脳みそに直接ルークの居場所を記したMAPの様子を聞こうとする。レイは、そんなマスクかぶってちゃ、しゃべれでしょ!!教えるわけない、と挑発。レンは、あっさりとマスクを取る。レンの素顔の登場だ。だけど、このカイロ・レンがマスクを取って以降、わたしは急激に、それまでの熱が醒めてしまった。何しろ、弱っちい。おまけに、全然ガキである。よくよく見ると、体もやけに手足がひょろ長くて、妙に華奢だ。ズバリ言うと、まったく強そうに見えない。おまけに、肝心のフォースも、ぐぬぬぬぬ、とレイに向けるも、あっさりレイの気合に負けて、結局何の情報も得られない。で、何かとレンに対して張り合うようなところを見せる、ライバルの将軍に、やっぱりコイツ、ダメっショ、と最高指導者・スノークの前で言われてしまう。ぐぬぬ、としょんぼりするカイロ・レン。わたしはもう、だんだん、何なんだコイツ、とイライラし始めてしまった。
 で。レジスタンスの基地では、コルサントもどきの共和国本部の星が消滅させられてしまい、今後の作戦会議が開かれる。どうするよ、あの超兵器搭載惑星<スターキラー>、マジでヤバイな。新たなデススターだよ。いやいや、デススターのなん10倍もデカイので、もっとやばいよアレは。破壊する方法なんてあるのか? シールドに守られてるんだぜ? というところで、元・ゆとりトルーパーのフィンが、あ、オレ、昨日まであそこで働いてたんで、中のこと知ってるっす。シールドの発生装置の部分をぶっ壊わせば、超兵器動力源への攻撃もイケルっす、と軽く守秘義務違反をかまし、ようし、やったるか!! と、スターキラー攻撃作戦が発動。シールド解除班(班長:ソロ船長)と超兵器動力源破壊班(班長:ポー・ダメロン)に分かれて行動開始である。フィンも、レイを救うためにシールド解除班に参加し、ソロ船長の案内役となる。
 このくだりは、まさしく『EP:VI』そのものだ。シールド発生装置を破壊するために、エンドアへ向かうソロ船長、建造中の第2デススター攻撃に向かうランド・カルリジアン将軍、の、あの構図と一緒である。この流れは、非常に美しくわたしのようなおっさんファン歓喜の展開である。が、正直なところ、またこの展開? という気もしなくもない。が、出撃するソロ船長とレイアのやり取りは、非常に素晴らしく、その点で見飽きた作戦でもわたしは十分許せた。息子はオレが連れて帰る、けど、ルークですら出来なかったことを、オレにできるのかな……と一瞬弱気になるソロ船長を、レイアは「ルーク兄さんはジェダイ。でも、あなたは父親でしょう?」とやさしく鼓舞するあのシーンは、今回の一番の見所と言ってもいいのではないかとわたしは思う。
 だが実際のところ、カイロ・レンが「わたしにはまだまだ暗黒面の力が足りません。光の誘惑が怖い。もっともっと非情にならないと……修行が足りません……ベイダーおじいちゃん、私を導いてください」みたいなことを言ってくよくよするシーンなどもあって、はっきり言えば、ソロ船長が「息子を取り返す」と決意した時点で、完全に死亡フラグが立ってしまっていた。これこそまさしく、I have bad feeling  about this、であるが、この「悪い予感」はのちに的中してしまう。今回の『VII』において、最もショッキングなシーンであろう。極めて悲しい、残念なシーンだ。
 まず、レイは、レンの精神的拷問を切り抜けたことで、「あたし、ちょっとフォースの素質あるかも?」と気づき(まさしくここがThe Force Awakens)、早速フォースを使ってまんまと拘束から逃れる(※この時レイのフォースに操られるストームトルーパーがDaniel Craigらしいですよ!!)。一方、ソロ船長たちも、ハイパードライブで亜空間を地表すれすれまでぶっ飛ばせばシールドを通過できる、という荒業というかトンデモ理論で、スターキラーに到着し、バトルスタート。そして、これも本当にわたしは残念だと思うのだが、今回初登場キャラとして注目されていた、銀色に輝く女性トルーパー、キャプテン・ファズマの扱いが超軽い。潜入したソロ船長たちは、昨日までフィンの上司だったファズマを、チューバッカのあびせ倒しで一発KO、捕虜としてあっさりシールドを解除させることに成功してしまうのだ。用済みのファズマの処分については、ダストシュートにでも放り込んでおけ、粉砕機付きの奴があるんだろ、と『IV』での経験を元にニヤリとするソロ船長。もちろんオレ知ってるっす、オレ、掃除係だったんで!! と嬉々とする元ゆとりトルーパーのフィン。あのなあ、オレが観たかったのはお前らのそんなやり取りじゃなくて、ファズマの素顔だよ!! このゆとり小僧が!! 業務上知り得た秘密をそんな軽くバラして、お前、訴えられるぞ!! とわたしは猛烈に腹が立った。わたしは、絶対に、ファズマがマスクを取るシーンがあって、マスクを取ると、ファサァ……と髪がこぼれて、ウホッ! いい女!! ということが明らかになると思っていたのに。ここだけは、JJ、あんたわかってねえな、と申し上げたい。まあ、今後の『VIII』以降での活躍を心から願っております>キャプテン・ファズマ様。
 あと、まったくどうでもいいけれど、わたしとしては、せっかく『VI』の「これは罠じゃ!!」の名台詞でおなじみのアクバー提督がレジスタンスで健在であることを映したのだから、こんなにあっさりシールド解除しないでほしかったです。やっぱり、アクバー提督にはもう一回、「It's a Trapp!!」と叫んでほしかったな。
 で。シールドは解除した。あとはレイを救助してさっさとおさらばだぜ!! というところで、自力脱出していたレイと合流。ついでに苦戦しているX-WINGチームを援護するために、爆薬仕掛けてトンズラだ!! という展開になる。
 そして、とうとう対面してしまうソロ親子。ここはちょっと悲しすぎる。もう予想してたとはいえ、この展開は……残念だ……しかし、『III』において、パルパティーンに忠誠を誓ったアナキンは、JEDI-Councilの罪なき子供たちをぶった斬りまくってダークサイドの力を得た。そのとき、一筋の涙を流して。同じように、カイロ・レン、本名ベン・ソロもまた、赤いライトセーバーを父親にブッ刺す。この時、やっぱり涙を明確に一筋、流してほしかったのだが、ちゃんと描写されてたかどうか、記憶にない。かなり涙目でウルウルだったが、涙が流れたんだっけ? 来週もう一度観てちゃんと確認しておきます(※12/21確認した。あのガキ、泣いてない!!)。まあ、悲しく残念な展開ではあるけれど、ジャンプ読者の我々にとっては、はっきり言ってよくある展開なので、十分物語的には受け入れられるものである。まさしく、『北斗の拳』における聖帝サウザーの有名な台詞「愛などいらぬ!!」でおなじみの展開だ。でも、サウザーでさえ、愛する師父を殺すことで最期の涙を流し、一切の愛と情と決別するんだから、やっぱりカイロ・レンにもそういったエモーショナルな演出が絶対必要だったと思うが、かなりドライに終わってしまったのも、やっぱり残念ポイントの一つだ。このシーンで一番すばらしかったのは、ソロ船長がやられた直後にみせる、チューバッカの激情だ。あのチューバッカが、たぶん、シリーズ全編通して、初めて明確に、怒りを爆発させる。あのメイクで、明らかに怒りと悲しみが爆発していることがはっきり分かるのは、本当に素晴らしい演技を見せてくれたと思う。
 そして物語はファイナルバトルへ。仕掛けた爆薬が大爆発、後は逃げるだけ、というところで、レイとフィンの前にカイロ・レンが立ちふさがる。ルークのものだという青いライトセーバーで立ち向かうフィン、だが、あっという間にやられてしまい、ルークのライトセーバーは雪の中に。「それはオレのものだ!!」というレンが、フォースを使って手元に引き寄せようと右手をかざす。が、ライトセーバーが飛んでいったのは、レイの元だった!! ここは興奮しましたね。非常にカッコイイ演出でした。レイはそれまで、ライトサーベルに触るとまたフラッシュバックが起きるので、触るのもいやよ!! と言っていたのだが、とうとう決意を固めて、スイッチオンだ。
 そして、ライトセーバー同士の激しいチャンバラが始まる。のだが、こういう展開では、ありがちの展開で、慣れないレイが勝てっこない、けれど、絶体絶命になると突如強くなる、という我々ジャンプ読者にはおなじみの流れである。まさしく『流浪人剣心』的な、「ブチ切れて怒ったら無敵になる」あの展開だ。まあ、世のヒーローは絶体絶命になってから、それまでの戦いぶりがうその様に強くなるのが基本なので、驚きはない。もちろん、レイも例外ではなく、最終的にはほぼ圧勝と相成る。だが、どう落とし前をつけるのかと思ったところで、地面が割れ、X-WING班の活躍で無事に超兵器も破壊されて惑星崩壊が始まり、決着は次回以降へ持ち越しとなった。
 そして引き上げたレジスタンス基地から、ルーク失踪後は自動スリープモードで眠っていたのに突如目覚めた良く分からない仕掛けのR2-D2を伴い、レイはチューバッカとともにファルコン号で一路ルークがいる海の惑星へ。そしてとうとう対面。ルークのライトセーバーをと渡そうと手を差し伸べて、今回はここまで、終了である。

 はー、長かった。ストーリーは、大体こういう感じであった。

 【3.残された謎と、問題点についてのまとめ】
 というわけで、前半最高、後半うーん、な『STAR WARS:EPISODE VII』であったが、次の『VIII』は、2017年公開だそうで、2年後である。2年間もやきもきして待つのかよ……というのはつらいところだが、まあ、今まで散々待ってきた我々ファンとしては、2年と明示してくれていることは嬉しいし、2年なんてあっという間、待ち上等であろう。
 なので、次への課題となった謎と今回の問題点を自分用備忘録としてまとめておきます。結構いっぱいあるんだよなあ……。思いついた順なので、重要順とかではないのであしからず。
 1)ロア・サン・テッカって……誰?
 →おそらくは今後も謎のままなのではなかろうか。もう今更語る必要ないし。でも、ルークの居場所を知っていた重要人物として、わたしとしてはもうチョイ、何者か知りたいところである。せっかくMAX VON SYDOW氏を起用しているんだから、謎は解いてほしいものだ。な、なにーー!? という驚きの展開を希望します。※12/21追記:このおじいちゃんは、「長いこと銀河を旅してきた」そうで、カイロ・レンがベン・ソロだった時代を知ってる存在でした。
 2)ポー・ダメロンは、どうやってタイファイターから脱出してたんだ?
 →これももはや今更なので、謎のままであろう。でも、せめてもうチョイ明確にしてほしかった。あと、墜落したタイファイターは何故砂漠にズズズ…と沈みだして爆発したの? わたしはまた、砂漠に住む巨大生物がガバァッと大口を開けて出てくるのかとドキドキしたのに。あの惑星がタトウィーンで、巨大生物がボバ・フェット消化中のサルラックだったら面白かったのにね。で、ボバがペッと吐き出されたら最高だったんだけどな。
 3)結局、レイは何者なんですか?
 →この謎は明らかに次回以降で解き明かされるだろう。幼少期にルークと出会っていて、JEDIの才能もあることはもう確実だ。順当ならルークの娘なんだけど、どうなのでしょうか。その場合の母は誰なのかも気になるところ。今後最大の謎のひとつでありましょう。
 4)結局、フィンって何者なんですか?
 →これも、きっと後々解き明かされると期待したい。今後、まったく何も触れられず、単に幼少期にファースト・オーダーに誘拐されただけだったら、超がっかりです。今のままだと、フィンが職場放棄した理由が弱すぎる。じゃあなんで他のトルーパーは仕事熱心なのか説明がつかない。一応、ジャクーが故郷ってことでいいのかな? あとね、キミ、両手剣の持ち方が全然ダメ。右手はつば部分、左手は柄尻、と両手の間を離さないと、剣は振るえないよ。バットじゃないんだから。黒澤映画を観て勉強したって言ってたような気がするけど、全然勉強が足りないよ。0点。
 5)カイロ・レンことベン・ソロ君について。
 →はっきり言ってこいつがわたしの本作に対する満足度を大いに損ねる原因となった野郎である。弱い。貧弱。イケてない。そして、なにより愚か者。おそらくは、今後改心する展開だろうけど、遅せえっつうの。オレたちのヒーロー、ソロ船長をよくも殺ってくれたなこの野郎!! 今回の黒幕である、ファースト・オーダー最高指導者スノークがまったく謎の存在なので、カイロ・レン誕生の経緯も分からず、非常にストレスである。まあ、ルークに指導されていたのだから、当然コイツも、幼少時代のレイに出会っているはず。また、ソロ船長とレイアの息子なのだから、もしレイがルークの娘なら、いとこ同士だし、ルークにとっても甥っ子になる。劇中で言うように、ベイダー卿の孫ですな。しかし……このガキが物語の主軸となるのは、現時点のわたしとしては耐え難いイライラだ。こんなチンケな親への反抗期にあるガキを、メインに据えないでほしいものだ。
 6)で、スノークって、誰なのよ?
 →これも、今後確実に解き明かされるであろう謎である。正直、別に過去の物語とリンクしている必要はなく、まったくの新規キャラで構わないのだが、何ゆえルークを恐れるのか、何が目的なのかは明確に提示していただきたい。今のところ、この謎の存在は、「ケンシロウをトキにあわせてはならん!!」と恐れるウィグル獄長的存在ですね。果たしてルークと対面したレイは、ケンシロウ的救世主になるのか、楽しみに待っていよう。また、ウィグル獄長はあくまで拳王様の命令に従っていただけなので、スノークの上に更なる悪の存在がいるのかどうかも大変気になるところである。どうでもいいけど、ホロビジョンでしか現れないスノークですが、デカ過ぎ。なんであんなデカイ像なの? 理由あるのかな?
 7)キャプテン・ファズマの今後
 →今後も出てくるか実に怪しいが、わたしとしては、先ほども書いたとおり、マスクを脱いだら、あらやだ美人!! 的キャラとして、次回作にも出てきていただきたいと心から願います。ちなみに、↓「これが限定パンフレット」なんですが……
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 キャプテン・ファズマ様が表紙なのに、今回の扱いはひどすぎです。わたしとしては、ドSの女王様、だけど後半デレていく展開を希望します。
 8)惑星タコダナのバーの女主人、マズ・カナタって結局何者なんです?
 →彼女も、今回はまったく良く分からない重要人物の一人。まあ、彼女はルークのライトセーバーを預かっていた重要人物なので、今後その正体も明かされていくと信じたい。ルークとの関係、ソロ船長との関係、ともに謎であるが、チューバッカを「可愛い坊やMy Boy Friend」呼ばわりしていることから明らかなように、相当な年齢で(あのバーは1000年営業中らしい)、かつ、男を見る目はありそうですね。フォースは使えないといっていたので、その点では一般人のようですが、今回だけではまったく謎です。
 9)やっぱりよく分からない、銀河の政治的情勢
 →今回、わたしが気になっていたのは、一昨日書いたとおり、皇帝パルパティーンが死んだからといっても、まだ膨大な兵員・兵器は保有していた銀河帝国はどうなったのか、という点である。30年間に何があったのか、結局のことろ今回の『VII』では、きわめてフワッとしか説明はなされなかった。これは、ルークの謎にもつながるので、ひょっとしたら今後、きちんと語られることもありうるが、どうでしょう……。だいたい、ファースト・オーダーって何なんだというのも、イマイチ、ピンと来ないまま終わってしまったのは残念。まあ、説明ばかりじゃ物語の進行を妨げるので仕方ないけれど、そのために、冒頭の銀河に流れる字幕があるのにね……。もうチョイ、説明してほしかったです、はい。
 10)最期に、やはり最大の謎、ルークは一体何してるの??
 →ま、これは次回以降確実に語られるはず、なので、2年ほど待てば分かることだろう。だが、今回の最終カットは、たとえますます謎が深まったとしても、ルークが一言しゃべったところで終わってほしかった。今回台詞は一切なし。でも、容貌は非常にカッコ良く、ちゃんとダイエットしてくれたことは大いに評価したい。眼光も鋭く、雰囲気は抜群に良かった。だからこそ、ライトセーバーを差し出すレイに、最期に一言何か発してほしかった。
 ルークに関して現状分かっていることは、
 ■パルパティーン打倒後、新たなJEDIを育てるべく養成所開校。
 ■その養成所も、一番有力視していたベン・ソロのダークサイド転向で崩壊
 ■その責任を感じて隠棲(ソロ、レイア談)
 ■養成所崩壊時、レイも養成所に所属していた(?)
 ■養成所崩壊時、R2に何かを託す(隠棲先のMAP?)
 ■養成所の場所は良く分からん。
 ■が、崩壊後は初期JEDI-TEMPLE巡礼をすると言ってたような(ソロ談)
 とまあこんな感じだが、とんだ引きこもりニートになってしまったルーク。でもそれは、とある重要なことを行っていた……ことが次回以降明らかになってほしいと、心から願います。

 というわけで、結論。
 『STAR WARS:EPISODE VII The Force Awakens』は、謎が謎のままで、どうやらこの作品単体で評価することは出来ないようである。散々文句も書いたけれど、SAGA全体できちんと消化されていれば全然許せるし、実際、大画面で見る真正『STAR WARS』はやっぱり最高ですね。来週、また3D版を観に行くので、何度でもこの作品については語るつもりであります。以上。

↓ わたし、本気で思うのですが、『STAR WARS』ファンは絶対読んだほうがいいと思います。
 

 というわけで、いよいよ明日、全世界で『STAR WARS The Force Awakens』が公開される。ちょっと長いので、以下、『VII』と呼ぶことにするが、2005年の『III』以来10年ぶりの新作であり、物語としては『VI』の30年後を描くものだという事が明らかにされている。
 生みの親である、George Lucas氏は、たしか最初の三部作の完結編『VI Return of the Jedi』の製作中だったと思うが、このSAGAはそもそも9部作であり、『VI』が終わったら次は『I』~『III』を撮り、その後に『VII』~『IX』を撮ることを当時から公言していたことは紛れもない事実で、ご存知の方も多いだろう。当時中学生だったわたしは、『I』~『III』を撮る間に、おそらく主人公ルークを演じたMark Hamill氏が歳を取り、師匠であるオビ=ワンを演じたSir Alec Guinness氏ぐらいの年齢になるのを待つんだろうな、と勝手に思っていた。だが、Lucas氏は、無事に『I』~『III』を撮り終えた後で、もうこれでお終いという姿勢を見せ、しばしSAGAは沈黙することになってしまった。
 わたしは、正直『III』の物語については、「コレジャナイ」んだよなあ……と未だに思っている。もはや正史として受け入れるしかないとはいえ、どうしても、もっと面白くできたはずだという思いが捨てきれない。なので、おそらくLucas氏は、もう『III』で限界が来ちゃったんだろうな、とあきらめていた。 
 だが、2015年12月18日、SAGAはとうとう『VII』の公開により、止まっていた時を進めることになった。わたしが中学生当時妄想した、Mark Hamill氏が、当時のSir Alec Guinness氏ぐらいの年齢になるまで待つのではないか説は、偶然にも的中したのだ。最初の『IV』が公開された1977年当時、1914年生まれのSir Alec Guinness氏は63歳。そして2015年の今年、1951年生まれのMark Hamill氏は64歳。まさにほぼ同じである。公開を明日に控えた現在、この事実は、おそらくは『VII』の物語に重要な影響をもたらすものとわたしは勝手に妄想している。
 まあ、その妄想はもうちょっと後で述べるとして、まずは、『III』を振り返っておこう。

【1.わたしを嘆かせた『III』のコレジャナイ・ポイント】

 上記は、『III』の予告である。予告は非常にイイ。実のところ『III』は、全世界のファンに対して「やらないといけないこと」という縛りが多く、脚本として非常に難しい制約が数多くあったことは事実だ。
 1)アナキンは如何にしてヴェイダーマスクをかぶるに至るのか。
 2)ルークとレイアは如何にして誕生するのか。
 3)JEDI-Councilは如何にして崩壊するのか。
 4)『IV』~『VI』に一切出てこないパドメや惑星コルサントは一体どうなっちゃったのか。
 5)逆に『IV』~『VI』にも出てくるR2-D2とC-3POは『I』~『III』の出来事を忘れちゃったのか。
 細かく言えばもっとあるが、以上の5点は、どんな形であっても絶対に『III』で語られる必要がある重要なポイントだと思う。が、やはり最も重要なのは1)で、これが感動的に描かれれば、おそらくはその過程で2)~5)は描けるはずだとわたしは考えていた。なので、わたしの妄想としていた『III』の物語は、次のようなものだ。
 『II』のエンディングで、とうとう始まってしまった「クローン戦争」。当然アナキンはJEDIの騎士として、師匠のオビ=ワンとともに活躍している。だが、これも『II』のエンディングで示された通り、アナキンはJEDIに禁じられていた恋にとらわれ、パドメと結婚してしまっており、やがて二人の間には、愛らしい双子が誕生する(わたしはルークとレイアは物語の前半~中盤で生まれるものと思っていた)。オビ=ワンはその事実を知って動揺するも、もはやどうしようもないので、JEDI-Councilには告げず、陰ながらパドメと不肖の弟子アナキンを見守ることにする。激化する戦火の中、パドメは議員としての活動も続けており、ついにパルパティーンの「知られてはならない秘密」にたどり着く。その動きを察知したパルパティーンは、パドメ暗殺を画策。ついでに、惑星コルサントごと滅ぼして議会を消滅させ、おまけに犯人をJEDI-Councilに擦り付ける巧妙な策を立案・実行する。まんまとアナキンとJEDI-Councilはその罠にはまり、惑星コルサントは消滅、パドメも死亡。母に続き、妻も、子どもさえも守れなかったことによる怒りと悲しみと絶望の果てにダークサイドへと転落したアナキンとJEDI-Councilの壮絶なバトルが展開。ついにマスター・メイス・ウィンドゥさえも倒すアナキンの前に、ヨーダが立ちふさがる。その戦いは、お互いがボロボロになる激しいもので、ついにヨーダがアナキンに勝利、アナキンは瀕死となるが、そこにパルパティーンが介入し、アナキンを連れ去る。一方そのころ、ルークとレイアを辛くも救出することができたオビ=ワンは、惑星タトウィーンへ。ルークをアナキンの義兄弟であるオーウェン・ラーズへ、レイアを親交のあった惑星オルデラーン出身のオーガナ議員へとそれぞれ託す。この幼い双子が生きていることを知らないアナキンは、瀕死の状態であり、もはや人工呼吸器などの機械を装着しないと生きていけず、かくしてアナキンは、ヴェイダーマスクを装着。コーホーというあの呼吸音で幕は閉じる……。
 ま、これはわたしが希望した展開なのだが、とにかくわたしが強く願っていたのは、アナキンがダークサイドへ転落する過程・理由をきっちり描いてほしいというものだった。
 が、しかし、正史である公開された『III』では、その点が全くもって弱い。夢に見たパドメ死亡の未来を回避できるのはダークサイドの力しかない、というパルパティーンのインチキ理論にあっさり乗ってしまうのだ。わたしは『III』において、あともうちょっとでマスター・メイス・ウィンドゥがパルパティーンを殺せるところで、アナキンが介入し、あまつさえパルパティーンに土下座をかます一連のシークエンスは、本当にコレジャナイと今でも思っている。当時わたしは劇場で、何やってんだこのガキ!!! と心の底から腹が立った。超がっかりである。もっとさ、『北斗の拳』におけるサウザー的な、「愛などいらぬ!!」的な展開にしてほしかったのに。0点だよあれじゃ。
 まあ、そもそも『II』のあたりから、なんとなく嫌な予感はしていたのだが、とにかくJEDI-Councilの面々が、意外と無能だし、中途半端な未来予知は物語に入れないでほしかった。おまけに、パドメの死因がなんだったか皆さん覚えてますか? 「絶望死」ですよ。体に一切異常はない、けれど、生きる意志がなく絶望が心を蝕んで死に至ったわけで、ちょっと待ってよ、可愛い子供遺してそりゃねえべ? と今でも思う。あの物語展開では、ヴェイダ―となったアナキンは、パドメの死を知らないんだから、あれほど執着したパドメを探さないわけないよね。ましてや妊娠してたんだし。それに、R2や3POも、まあ3POは別にいいけれど、きっとレイアを預ける時に、オビ=ワンが「この子を頼むぞ、R2」「ピポピポッ!!」とかそんなシーンが絶対あると期待していたのに、「あ、じゃこのドロイドのメモリー消しといて」って、なんなんだあの扱いは!! だいたい、R2は『IV』において、オビ=ワンが自分のご主人だと覚えているのに!!
 はあはあ……いかん。『III』のあまりのへっぽこ脚本に対する怒りが10年ぶりに蘇ってきた。
 しかし、もはや取り返しがつかない。あくまで公開された『III』を正史と認めるしかないわけであるが、現時点におけるSAGA時間軸の一番最後の『VI』はどう終わっているかを、ちょっとチェックしておこう。

【2.『VI』はどう終わっているか、のまとめ】
 1)皇帝・パルパティーンは死亡した。とはいえ、銀河帝国自体が完全消滅したわけではない。デス・スターを失っても、まだ相当量の兵員・艦隊を保有しているはず。
 2)ルークは健在。とはいえ、JEDI-Knightとしてはまだまだ弱い。パルパティーンのビリビリ攻撃に負けそうになったのを、父ちゃん助けて~で命拾いしたレベル。
 3)ダース・ヴェイダ―ことアナキンは死亡。亡骸およびマスクはルークがエンドアで荼毘に付した。
 4)ハン=ソロとレイアも健在。そりゃこの二人は結婚するんでしょうね。
 5)劇場公開時にはなかったのに、後の「特別篇」で勝手に付け加えられたように、ナブーやコルサントといった『I』~『III』でしか登場しない惑星も健在であることが明示された。認めたくないけど。
 6)ミレニアム・ファルコン号は、本来の持ち主と言ってもいい、ランド・カルリジアンが乗っている。ソロに返すと言っていたけど、ちゃんと返したか不明。借りパク疑惑アリ。
 7)『III』で発明された「死後も精神体として残る技」があるので、ヨーダやオビ=ワン、アナキン、さらにはひょっとしたらクワイ=ガンといった歴戦のJEDI-Knightたちは、ルークが修業を積めばいつでもコンタクト可能な状態。
 9)スカイウォーカー家の生地たるタトゥィーンは、ジャバ亡き後どうなっているか良くわからない。なお、ボバ・フェットはサルラックの腹の中、で消化されている最中のはず。 
 とまあ、主なポイントはこんなもんだろう。わたしとしては、これらのことをきちんと踏まえた『VII』になっていないと許せないわけだが、その答えがいよいよ明日、明らかになる。楽しみすぎて今日、眠れるか心配であるが、最後に、最終予告を振り返って、各キャラクターをチェックして終わりにしよう。

【3.既に公開されている『VII』の予告で登場する主なキャラクター】

 この予告は、散々もう既に劇場でも流れているので、すっかりおなじみであろう。
 砂漠の惑星で旧帝国軍の戦艦の遺骸から部品漁りをしている女子。彼女が今回の主役、レイである。また、ストームトルーパーとして働いていた黒人青年、彼の名はフィンというらしい。そして、今後のSAGAの悪役となるような仮面の男はカイロ・レンというらしいが、ヴェイダ―卿の壊れたマスクを手に取って、なにやらその野望を引き継ぐ的なことを言っている。赤いライトセーバーを使う事から、JEDIの技を習得しているらしい。90秒ぐらいのところで、R2を撫でる右手が義手のフードの男、これは普通に考えれば間違いなくルークだ。そしてフィンは青いライトセーバーを使うらしい。
 これまでに、SAGAは様々なスピンオフ小説やゲームが出ているけれど、あえてそれを全部無視して、あくまで映画だけの世界で、予告から『VII』について妄想を広げてみると……。
 1)レイがいる砂漠の惑星は、普通に考えればタトウィーンだが、どうやら別の惑星で、「ジャクー」というらしい。これはゲームではおなじみだそうで、知らんがなそんなの。素直にタトウィーンにすればいいのに……。
 2)レイは何者か? 自分でもI am no one.と言っているように現状不明だが、普通に考えれば、ルークの子どもか、レイアとハン・ソロの子か、どっちかですわな。ただ、ルークが結婚して子供をなすとはちょっと考えられない。じゃあその結婚相手、レイの母は誰なんだと誰だって思うし。一方で、レイアとソロの子だとしても、なんでまたそんな辺境の地で一人孤独に暮らしてんの? という謎も生まれる。別に、もうレイを狙う暗黒勢力は存在しないはずで、レイという存在を隠しておく必要なんてないはずだ。普通に、レイアとハンと一緒に暮らしてておかしくない。それでも、わたしとしては、やっぱりレイアとハンの娘であってほしい。やはり、スカイウォーカーの血筋じゃないと、主人公の資格なしであろう。別の予告では、「家族を待ってるの」なんて台詞もあったしね。もし全く今までのSAGAと関係ない、新たなミディ・クロリアンの申し子とかだったらズッコケるな。ま、それもアリだし、その方がルークと出会ってフォースに目覚める展開がやりやすいかもしれない。なにしろ、そもそもアナキンは、処女受胎で生まれた、父親の存在しない男だったので、新たにそんなフォースの申し子が生まれても、おかしくはない。
 3)フィンとは何者か? これまでのSAGAにおいて、黒人の主要キャラと言えば、わたしとしてはマスター・メイス・ウィンドゥとランド・カルリジアンの二人しか思いつかない。ライトセーバーを使える点で、ジェダイの血筋の人間であってほしいけれど、まあ、ちょっと年代的にメイス・ウィンドゥの血筋というのは歳が離れすぎてる。あっても孫か曾孫ぐらい? なので順当に考えれば、ランド・カルリジアン将軍の息子がピッタリくるのだが、なんでまたストームトルーパーに就職してたのかはよくわからない。ま、ハンの娘とランドの息子ならお似合いだけれど、親同士であいつはやめとけと喧嘩になりそうですな。
 4)カイロ・レンとは何者か? 赤いライトセーバーを使うことから、まあヴェイダ―卿の心酔者なんでしょうな。しかし、新たなシス卿となるには、まだ悪役感が足りないというか、現場に出てくるような立場のようなので、シス卿のような黒幕的存在ではなさそう。
 5)ルークはどうしてるのか? わたしとしては、かつての年老いたオビ=ワンのように、タトゥィーンの砂漠でひっそり暮らしながら、JEDIの技の研鑽をしていてほしいのだが、あれだけの英雄となって、隠遁していたとしたら、相当な職務怠慢というか、ニート体質であると非難されそうだ。なので、何らかの目的があって、何かをきちんとせっせとやっていたことにしてほしいものだ。『IV』当時のSir Alec Guinnessと同じ歳になった、老いたルークをぜひともカッコ良く登場させていただきたい。まあ、レイやフィンを鍛え導くことになるんでしょうね。かつてのSir Alec Guinnessと同じように。でも、同じような転生の術を使って霊的存在になるのはもう勘弁してほしいな……。

 というわけで、くだらない妄想ならいくらでもわいてくるので、もうやめにして結論。
 とにかく、明日の18時半が楽しみです!! 以上!! でも、今回のチケット販売方法には心底頭に来てます!! ちくしょう、最初から3D-DolbyAtoms版が観たかった!!!

↓ ほしい……ちゃんと、『VI』でランドがぶつけて壊したレーダーが、パラボラじゃなくて四角くなってますな。

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