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 Ben Affleck氏と言えば、一時期の色恋スキャンダルや、出演作の興行的な失敗の影響で、なんとなくダサい男としてお馴染みになってしまったものの、元々は親友Matt Damon氏(2ブロック先の近所に住んでいて、ともに少年時代を過ごしたらしい)とともに脚本を書き上げた『Good Will Hunting』によってアカデミー脚本賞を取った男だし、監督としても腕を磨き続け、ついに『Argo』でアカデミー監督賞を受賞するまでに至ったすごい奴である。
 わたしはその見事に割れた顎と、なんとなく野暮ったいところが逆にイイと思っており、また、彼の監督作品はとても面白いと思っている。 要するに、わたしはBen Affleck氏のファンである。『Batman v Superman』で観せたブルース・ウェインは、歴代バットマン史上最高にカッコイイと思っているぐらいだし、監督としても、ひょっとしたらClint Eastwoodおじいちゃんの後継者になりうる才能があるんじゃねえかしらと密かににらんでいる。
 というわけで、昨日の帰りに観てきた映画は、そのBen Affleck氏主演の『The Accountant』である。今回は監督はしていない、純粋に主演だけである。そしてのっけから結論を言うと、キャラクターは抜群にイイ!と思うものの、物語は若干「?」と思うような流れで、正直観終わった後いろいろ突っ込みを入れたくなる部分はあった。ただ、繰り返すが、キャラクターは抜群にイイ。ごっついライフル(あれはバレットM82か?)でどっかんどっかん撃ちまくるのは大変カッコイイ。これはシリーズ化されてもおかしくないぐらい、キャラが立っていたのは素晴らしかったと思う。 今後、このキャラクターを主人公とした第2弾が作られたら、わたしはたぶん喜んで観に行くと思うな。ズバリ、本作の主人公は、まさしく「バットマン」であった。というわけで、以下、いつも通りネタバレ満載ですので、読む方は自己責任でお願いします。

 ズバリ言うが、観てきた今となっては、上記予告は恐ろしく出来が悪い。まったく上記予告からもたらされる印象と本編が違っていて驚いた。殺し屋は本業じゃねえと思うんだけどな……。ちなみに言うと、本編で「コンサルタント」という言葉は、一度だけ「経営コンサルタント」という言葉が出てきただけ(ただし字幕で。英語表現は聞き取れなかった)で、明確に本作は、「会計士=The Accountant」の物語であった。なので邦題もセンスゼロだと思う。
 そして上記予告の何が問題かというと、主人公の背景が全く触れられていない点だ。というのも、この映画、現在時制の進行と同時に、チョイチョイ主人公の育ちが描かれる。実はそこに一番のポイントがあって、結果的にあまり上手く過去と現在がマッチしていない。さらに、冒頭のアクションシーンも、数年前という過去である。なので、どうも整理されていないというか、若干のごちゃごちゃ感があるのは誰しも感じるのではなかろうか。
 ちょっと説明してみようかな……物語は、3つのストーリーラインからなっている。
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 1)数年前
 冒頭では、数年前に起きたマフィアのアジトに突入する財務省(?警察でないことは確か。でも拳銃持ってたぞ?)の職員が描かれる。そこでは、ずっと追っていたマフィアが、謎の男に皆殺しにあい、あまつさえ、自分もその「謎の男」に銃を突きつけられるも、どうやら「見逃され」て、助かったらしいことが描かれる。
 2)現在時制
 主人公の会計士が、農家夫婦の相談を受けている。どうやら固定資産税が重くてもう破産寸前らしい。そんな相談に、会計士はテキパキとじゃあこうすればいいよとアドバイスをし、あっさり問題解消。夫婦に感謝され別れた後、謎の女性からの電話で、どうやら主人公を何者か(=冒頭で助けられた財務省職員)が追っているようなので、しばらくは堅気の仕事をしなさい、と、指示を受け、大手家電メーカーの会計監査に赴くことにする。そこでは、有能な経理部員の女子が会社の不正を発見したようで、経理担当役員(CFO)はそんな不正なんてないと言い張るも、社長の指示でこれまたテキパキと調査を開始。経理部員の女子が数か月かけて1年分の帳簿をチェックして、不正らしき痕跡を見つけたのに、主人公は1日徹夜してあっさり過去15年分の帳簿を読み解き、証拠を発見する。しかし、せっかく証拠を見つけたのに、社長はもう調査はここまで、と打ち切りを宣言する。どうやらCFOが何者かに殺されたらしい。そして主人公のもとにも殺し屋が襲来。そして、これまたテキパキとあっさり撃退し、殺し屋を返り討ちに。そして、殺す直前に、経理部員の女子まで抹殺対象になっていたことを知り、謎の電話の女性からはほっとけと言われるのに、経理女子を助けに向かう――てな展開。
 3)主人公の過去
  で、チョイチョイ描かれる主人公の過去、である。実は主人公は、高機能自閉症で、とにかくものごとを中断することが非常なストレスらしく、最後までやらないと気が済まないし、落ち着くために常にぶつぶつと、とあるフレーズを口ずさんだり、いわゆるルーティン的な作法がいろいろある少年だった。そして、そんな息子を、優しくない厳しい社会で生きて行けるように、と様々なことを超厳しいスパルタ流で教える父親。そしてそんな主人公を愛する弟、という少年時代が描かれる。父は軍人で、15年で34回転勤したりしていたが、格闘術・銃器などを子供のころから徹底的にたたき込まれていたことが明かされる。まあ、そういうわけで、超絶頭脳(どうもアスペルガー的な記憶力らしい)と、無敵の肉体を持つ男だということが説明される。また、青年期に刑務所に投獄されていたことがあり、そこで裏社会の経理マンのおじいちゃんから、様々なコネクションを教わり、その後を引き継いで現在の悪党専門会計士となったことも描かれる。
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 このように、本筋は2)なのだが、そのために3)を説明しないといけないわけで、ちょっとごちゃごちゃしている印象はある。おまけに、2)の本筋も、事件の真相が実に分かりにくい。いや、単純な話なのだけれど、悪党側のキャラクターの思惑が非常に分かりにくい。
 それでも、ラストはかなり強引(?)に上記3つのストーリーラインは合流し、ははあ、なるほど、という部分も実際あった。特に、予想は出来たけれど、主人公に電話で指示を与える謎の女性の正体が明かされる部分は、非常にイイ出来であるし、財務省職員との関係性がラストで明かされるが、それも非常に良い。また、弟の現在が判明するくだりも悪くない。
 悪くないんだけど……わたしが一番よく分からないのは、現在の弟についてだ。結局、弟は何しに出てきたのか、目的は何だったのか、かなりふわっとしてしまったように思える。おまけに、結局弟は、どこへ行っちゃったんだろうというのも描かれず、 なんとなくエンディングのキレは悪いように思う。確かに、主人公は悪党どもの帳簿屋である一方で、実はバットマン的な正義の男だったというエンディングはとっても良かった。でも弟がなあ……あいつ、結局どうなったんすか? 弟は悪党なんすか? わかんねえっす。
  とまあ、こんな風にちょっと感想も散らかってしまうのだが、実はわたしは、もうそういう細かいことはどうでもいいから、この映画は面白かったの!と申し上げたくなるような、すべて許してもいいポイントがあった。
 そうです。有能な経理女史を演じたのが、わたしが大好きなAnna Kendrickちゃんだったのである。 とても特徴のある顔立ちなので、たぶん好みは分かれると思うけれど、わたしはとても好きです。なんといっても、メリケン人なのにすごい華奢なちびっ子で、それでいて大変素晴らしいBODYをお持ちなのが非常にイイ。今回も、ゴツイAffleck氏とは非常に対照的な体形のAnnaちゃんは大変可愛く、演じ振りも良かったと思う。ちなみに、わたしは本来はAnnaちゃんの歌声が大好きなのだが、勿論本作では歌いません。
 ほかにもキャストはとてもいいすね。まず、財務省局長の渋いハゲオヤジを演じたのが、なんかいつも怒鳴ってるイメージのあるJ.K.Simons氏。今回は怒鳴るシーンはほぼなし。実は主人公と重要なつながりがあって、その秘密が明かされるくだりは大変良かったと思う。そして引退間近で、その役割を若き女性局員に引き継ごうとするのは、なんだか『Dark Knight』のゴードン本部長みたいで実に渋かった。で、その女性局員を演じたのがCynthia Addai-Robinson女史。わたしはこれまでこの人を観たことがあるのかわからないな……主にTVで活躍している女優さんのようだが、芝居ぶりは普通に良かったと思う。ただ、このキャラは、有能なんだかイマイチなんだか、かなり微妙だったのがなあ……。意外とすぐに、謎の男が主人公であることに行きついてしまうのは、かなりあっさりというか、誰でもできたような気もするし、彼女の背景も若干とってつけたような、結構あり得ない過去設定だったようにも感じた。身元を偽ってUS国家公務員になるのは相当難しいと思うな……重罪だし。
 そして、主人公が会計監査に赴く家電メーカーの社長を演じたのが、John Lithgow氏。まあ、大ベテランですな。最近では『Intersteller』で主人公の父親役で出ていたっけ。でも、この社長も、正直良くわからない……株価操作して、不当利益を得ようとしていた点は悪党だったとしても、社長は私欲のためではなくて、単純に大規模な設備投資・開発投資がしたかった(そしてその結果で社会貢献したかった)だけで、正直、別に被害者はいないんだよな……。うーん……なんかイマイチ物語の役割的に良くわからなかったのは残念。あと、主人公の現在の弟を演じたのはJon Bernthal氏。わたしの知らない方だが、この人はTVシリーズの『Daredevil』でパニッシャーを演じているそうですな。まあ、普通にカッコ良かったけれど……いかんせんこの弟の取り扱いが、本作の脚本において一番問題アリだと思う。良くわからないし、結局どうなったのかも良くわからないままなのは残念であった。そう言う点では、脚本はイマイチかもしれない。ちなみに監督は、Gavin O'Connorという人で、わたしは知らない人だった。

 最後に、メモとして本作に出てくる小道具類のことを書いておこう。
 主人公は、悪党どものお抱え会計士としての仕事もしているのだが、その結果、実はスーパー金持ちになっているという設定だ。で、わたしが興奮したのは、報酬をたまに現金ではなくて、何か金以外のモノで受け取ることがあるようで、なんと主人公のアジト兼倉庫には、無造作にRenoirの絵画や、JacksonPllockの作品が飾られているのである。何度もこのBlogで書いている通り、わたしは絵画鑑賞も好きなので、非常に驚き、非常にうらやましく思った。そしてPollockの絵はちょっとしたエピソードの小道具としても使われていて、ラスト、行方をくらませる主人公が、Annaちゃん演じる経理女子にその作品をこっそり贈るところは、とても「この男、やりおるわ……」と思った。デキる男はクールに去るぜ、そして迷惑をかけた女には最高の贈り物を、というわけで、とてもカッコ良かったと思う。それから、上の方にも書いた通り、主人公が使う銃器類もとてもいいものを集めていると思う。とりわけ、でかくてごついライフルをバンバン撃つし、近接戦闘でも、トドメとして必ず頭を撃ち抜く冷酷さも良かった。なんか、『John Wick』的な格闘ガンアクションであった。しかし、あのドでかいライフルで人体を撃ったら、確実に頭なら跡形もなくなるだろうし、手足や体でも確実にちぎれ飛んでR18指定になってしまうだろうな。その辺の描写はちょっとソフトになっていたのがやや残念かも。

 というわけで、まとまらないけどもう結論。
 Ben Affleck氏主演の『The Accountant』を観て思ったのは、これは続編が作られるのか?という予感で、主人公のキャラクターはとても素晴らしく描けていたと思う。非常にカッコイイ。しかしながら、物語的にはちょっと問題アリかも、である。何しろ分かりにくい。とりわけ悪党たちの思惑がイマイチなのが残念である。まあ、物語の第1話ということであれば、仕方ないかな……主人公の過去を観客に伝えるのは、実は一番難しいポイントでもあるので、脚本がもっと美しければ、わたしはこの映画を絶賛していたはずなのだが……。しかしまあ、やっぱりAnna Kendrickちゃんは大変可愛いと存じます。なので、結論としては、本作は「アリ」です。以上。

↓ いわゆる「アンチ・マテリアル・ライフル」。日本語で言うと対物ライフル。トラックや敵の隠れ家をぶっ壊すためのモノですので、人に向けて撃つと人体は確実に破壊されます。たぶん主人公が使っているのはこれだと思うけど、どうかなあ……わからん。

 わたしは映画や読書や観劇以外にも、高校生ぐらいからかな、美術館へ絵画を観に行くことを趣味としているわけだが、その辺のことは以前も書いた通りである
 で、その時も書いたのだが、たぶん、日本で一番人気のある作家は、やはりPierre-Auguste Renoir氏だと思う。まあ、いつも通り根拠はありませんが。時代的には、1841年生まれの1919年没、なので、江戸末期から大正8年までの方であり、活動期としては、ほとんど明治時代のお方である。フランス人なので、1870年の普仏戦争にも従軍しているし、第1次世界大戦には息子が従軍して負傷したんだそうだ。まあ、そんな時代の画家であり、Claude Monet(1840-1926)とは完全に同時代人である。わたし的には、Renoir氏よりもMonet氏の作品の方が好みだが、やはりRenoir氏の大きな展覧会ならば、そりゃあ行っとかねえとな、と思うわたしである。
 というわけで、4月から開催されていて、現在、残りの会期が1カ月ほどとなった『オルセー美術館・オランジェリー美術館所蔵 ルノアール展』に超・今さらながら、行ってきた。そして、やはり日本でのRenoir氏の人気はすげえなあ、と思いつつ、そういいながらわたしもせっせと出かけているわけで、やっぱりその作品には人を惹き付ける、「何か」があるように感じた展示であった。
 まあ、詳しいことは、こちらの公式Webサイトを見てもらった方がいいでしょうな。
 そして↓こちらが、チラシのスキャン画像です。右側の<田舎のダンス><都会のダンス>のセットがとてもいいですな。この対になっている作品が揃って来日するのは45年ぶりだそうですよ。
ルノアール01
 というわけで、行く前から想像していた通り、やはり結構なお客さんが集まっていて、大変賑わっていた。わたしが出かけたのは、おとといの水曜日の午前中で、ぽっかりスケジュールが空いたので、そうだ、そろそろ行かねえと終わっちまう! と思い、当然のように10時開場の10分前ぐらいに現場着だったのだが、もうすでに数十人のおばさまたちが、今か今かと開場を待っている有様で、へえ、さすがだなあ、と感じた。何しろ、もう開催から3カ月が経過しているし、ド平日の朝イチである。ま、わたしの場合、既にわたしの仕事ぶりに文句を言える人間は存在しないので、時間が空けばさっと会社を出られるわけだが、平日なのに並ぶんだなあ、というのはさすがのRenoir人気と言っていいのではないかと思う。おそらくは、土日はもっと大変な混雑となるのではなかろうか。ちなみに、わたしの会社から乃木坂までは15分ほどなので、観て、すぐ帰れば1時間半程度、席を不在にする感じである。
 で、会場内に入ると、もう、かなり人はばらけるので、ズバリ言えばかなり空いている中で、自由に気に入った作品の前でぼんやりしたり、(怒られない程度に)作品に顔を近づけたりと気ままに観ることができて、たいへん快適であった。
 今回の展示の目玉は、おそらくは上記チラシの左側の作品、すなわち『ムーラン・ド・ギャレットの舞踏会』と題された作品だろうと思う。想像よりも大きくて、図録によればサイズは131.5cm×176.5cmだそうだ。たいへん迫力があり、強めの紺色をベースとして、やはり手前のピンク&青の縦ストライプのドレスと、その右後ろでダンスを踊る女性のピンクのドレスに強い印象が残る。また、その女性の柔らかな表情も、もう誰がどう見てもRenoir作品そのものだ。
 これは会場で自由に喋りまくるおばさまたちのおしゃべりから漏れ聞こえたことなのだが、「優しいお顔ねえ~」と言っているおばさまの声を3回ぐらい聞いた。勿論まったく別々のおばさまたちなのだが、要するにその、「Renoir氏独特の人物の表情」がRenoir人気の最大のポイントなのだと思う。この点に、人々はひきつけられるのだろう。
 しかし、わたしの場合は実のところ、人物の表情よりも、Renoir氏の作品で一番、うおお……と唸ってしまうのは、「肌色の表現」の多彩さと言うか、複雑さ?にある。
 Renoir氏は、結構な数の裸婦像も残している画家だが、わたしはいつも、その「肉の色」にグッとくる。まあ、Renoir氏による裸婦は、かなり高い確率で「ぽっちゃり系女子」が多いのだが、その肉付きというか、肌色がとにかく凄い、といつも思う。何と言えばいいのか分からないけど、そのむっちり感ではなくて、肌の色、なんですよね、わたしがグッとくるのは。なお、解説に書いてあったので、わたしは初めて知ったのだが、Renoir氏も、結構な数の「お花」の静物画を遺しているのだが、お花の絵を描くのは、画家にとっては「色の実験」のため、という側面もあるのだそうだ。自然に存在する美しい色を最も象徴的に体現しているもの、それは「お花」である、ということで、「お花」を描くことで、色の感性を磨くというか、絵の具の可能性、再現性を実践して試していたということらしい。へえ~、ですな。
 ↓こちらは、上に貼ったチラシの裏側です。
ルノアール02
  このように、今回も当然、裸婦を描いた作品も多く、わたしの言うところの「肉の色」がこれでもかと堪能出来て、わたしは大変お腹がいっぱいで大満足である。
 以前もこのBlogに貼りつけたけど、わたしはNYのMetropolitan-Museumで観た絵が大好きなのだが、どうも、わたしの記憶では、20数年前まで、親父の部屋にこの絵(のレプリカ)が飾ってあったような気がしてならないんだよな……。あの絵は一体どこに行っちまったんだろう……23年前に家を建て替えた時に捨ててしまったのかなあ……。もう一度会いたい……。
 ↓これっす。どういうわけか、超見覚えがある。NYで出会って、あれっ!? この絵知ってるぞ!? とびっくりした。
P_20151117_121944_HDRL
 で、わたし的に、今回の展覧会で、気に入った作品は、以下の3点すね。
 まずは、冒頭にも取り上げたこの2点。
ルノアール05
 これは、左側が【田舎のダンス】というタイトルが付いていて、右側が【都会のダンス】というタイトルが付いていた。ご覧の通り、まあ、セットですな。ちなみに、会場ではこれが左右逆に展示されていました。【田舎】が右側、【都会】が左側だったすね。そこ何か意味があるんだろうか? あと、【田舎】の方の赤い帽子をかぶったご婦人は、なんとRenoir氏の奥様だそうです。奥様になる直前、だったかな? いや、もう奥様だったと思うけど自信なしです。いい表情すね。Renoir氏は奥様が大好きだったらしいすよ。大変いいお話すなあ。
 そしてもう一つ、わたしが気に入ったのがこちら。
ルノアール04
 膝に抱く猫も非常にいい表情だけれど、女の子も、これもひじょーにいいすねえ。たぶん、天使クラスに可愛らしい女の子だったんでしょうな。1887年制作なので、えーと、明治19年、てことか? どんな人生を送ったのだろう。この時10歳とすると、第2次大戦でパリが陥落した時には恐らく60歳をちょっと超えてるぐらいだよね。きっと子供も従軍し、いろいろつらい目に遭ったんだろうな。でも、戦争を生き抜き、幸せな最期を迎えられたと信じたいですな。こういう絵画を見ると、ホントにいろんな妄想が沸きますね。
 あっ!! すげえ!! さすがインターネッツ。何でも情報が転がってるものだなあ。彼女の<ジュリー・マネ>という名前から察するに、画家のEdouard Manetの娘かな、と思って調べてみたら、どうやらManetの弟の娘、つまり姪っ子みたいすね。しかもお母さんは女流画家のBerthe Morisotさんで、Manetのモデルとしても良く知られてる方ですね。ああ、やっぱり娘のジュリーは1878年生まれだから、この絵は11歳の頃の絵ですな。英語版のWikiには、ちゃんとJulie Manetの記事がありますね。それによれば亡くなったのは1966年7月14日だそうです。えっ!? 7/14だって!? なんだよ、昨日じゃん。わたしが国立新美術館で観たのがおとといだから、命日の前日だったんだなあ。何たる奇遇だ。つか、7/14って、パリの革命記念日じゃん。へえ~。しかし、無事に戦争は生き延びられたんだなあ。88歳まで生きたなんて、天寿を全う出来たんだね。良かったなあ。いやー。安心したわ。しかもWikiには15歳当時の写真も載ってますね。ああ、これは美人だ。間違いない。素敵な女性に成長したんですなあ……。
 うおっ!! すげえ!! さらに面白い情報を発見した。

 このジュリーちゃんは、日記を遺していて、出版されてるんだ。へえ~。相当賢い娘さんだったんだなあ。ヤバイ。どんどん面白くなってきた。この日記も読んでみたいなあ……とっくに絶版なので、図書館に行ってみるかな。いかんいかん、もう完全にストーカーめいてきたので、この辺にしておこう。

 というわけで、ぶった切りですが結論。
 絵画がお好きな方は、おそらくほとんどの方がRenoir氏の作品も好きだと思う。であれば、今すぐ乃木坂の国立新美術館へGO!! でお願いします。なお、Renoir氏以外の作品も数点、ちょっとだけ展示されてました。GoghとかPicassoとか。で、お気に入りの作品を見つけて、わたしのようにいろいろ妄想すると楽しいと思いますよ。ま、わたしはちょっとやりすぎ、すかね。しかし、それにしてもJulie Manetちゃんは大変可愛いと思います。以上。

↓ 部屋に飾りたい……。この時ジュリーちゃんは15歳ぐらいすね。かわええ……。

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