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 「ターザン」と聞いたら、普通はやはり、ジャングルの王者的なイメージを思い浮かべるものだろうか? あるいは雑誌のタイトルを思い出す人もいるだろうし、懐かしのジャンプ漫画「ターちゃん」を思い浮かべる人もいるだろう。いずれにしても、すでにおなじみのキャラクターであろうと思う。
 だがわたしの場合、「ターザン」と聞いて真っ先に思い浮かべるのは、19世紀イギリス貴族だ。なぜならわたしにとっての「ターザン」 は、この映画以外にないからである。 
  この映画『GREYRSTOKE:The Legend of TARZAN, Load of Apes』は、わたしが中学生の時に見た作品で、いまだにVHSとレーザーディスクで持っている大好きな映画である(※もちろん両方とももはや再生機器をもってない)。監督は、『Chariots of Fire』(邦題:炎のランナー)でアカデミー賞を受賞したHugh Hudson氏で、古き良きイギリスを描かせたら最強の映像作家である。もうこのところ全然作品は撮っておらず、現在79歳だそうなので、もう引退しているのかもしれないが、とにかく美しい映像がこの監督の目印であろう。この映画は、それまで、ハリウッド的なアクション・アドベンチャーとしておなじみだったターザンの物語を、その出生から丁寧に描いたもので、非常に泣けるわたしの生涯ベストに入れてもいいぐらい好きな作品である。Blu-yrayが出てるなら買ってもいいな、と思って探したけど、どうやら発売されてないっぽいです。残念。ただ、配信では観られるみたいすね。
  というわけで、わたしが今日見てきた映画は、『The Legend of TARZAN』(邦題:ターザン:REBORN)である。わたしはてっきり、ハリウッド的アクション・アドベンチャーかと思っていたが、非常にうまく、わたし好きな『GREYSTOKE』的な19世紀の雰囲気も取り入れた作品で、大変面白かったのである。映像もいいし役者も抜群で、これはちょっとおススメのような気がします。

 というわけで、まず、「ターザン」について、おそらくは一般的でない、基礎知識をまとめてみよう。
 元々は、Edger Rice Burroughsというアメリカ人の書いた小説が原作である。舞台は19世紀後半(この映画は1881年と冒頭に出ていた)で、イギリスのグレイストーク卿という貴族の夫婦がイギリス領西アフリカへ赴任する際、船員の叛乱にあってアフリカ西海岸に置き去りにされて、そこで生まれた子が、後のターザンなわけだが、彼は、両親をゴリラに殺され、自らも危うく殺されそうになるが、子を亡くしたばかりのメスのゴリラに養育されて育つわけです。
 で、わたしの大好きな映画『GRYEYSTOKE』においては、青年となったターザンと、アフリカにやってきたイギリス人のおっさんが出会い、その両親の住んでいた朽ちた小屋からいろいろ証拠を見つけて、なんてこった、あんたはグレイストーク卿の坊ちゃんなのか!? というわけで、イギリスに連れて帰ると。で、大英博物館(だったっけ?)に展示される剥製用として生け捕りにされて運ばれてきたゴリラが、あろうことかターザンの育ての母であるメスのゴリラで、それを救おうと苦悩し、最後は、やっぱりオレ、アフリカに帰りますわ、と、イギリスで出会った愛するジェーンと別れて森に消える、みたいな展開でした。いや、もう20年以上見返してないから細部は怪しいです。なお、わたしは『GREYSTOKE』が公開された30数年前、ちゃんと原作小説を早川文庫で読んだのだが、その怪しい記憶によれば、原作的には、ターザンとアメリカ人のジェーンが出会うのはアフリカだったと思う。
 いずれにせよ、ターザンとは、本名ジョン・クレイトンといい、イギリス貴族の末裔であり、イギリスへ戻って貴族として暮らすわけで、ジャングル暮らしの未開人では全然なくて、物静かで、たくましく、しかもイケメンで頭もいい、というスーパーカッコいい男なわけです。それだけ覚えておいてくれれば、今日公開になった『The Legend of TARZAN』この映画は十分楽しめます。

 というわけで、わたしはこの映画は、ターザン誕生から描くものなのかな、と勝手に想像して劇場へ向かったわけだが、全然違うもので、すでに、グレイストーク卿ジョン・クレイトンとして、イギリスで貴族として生活しているところから物語は始まった。なので、上に書いた基礎知識がない人は、「?」と思うかもしれない。で。物静かに暮らす彼のもとに、ある日、女王陛下からの使者がやってきて、とある目的のためにもう一度、ベルギー領コンゴへ行ってほしいという依頼をうけて、再び、「懐かしの故郷」たるアフリカへ戻るというのがこの物語の大筋である。
 この背景にあるのは、植民地経営に行き詰ったベルギー王国(これは史実通りなのかわからない)の陰謀であり、要するにグレイストーク卿のアフリカ帰郷は仕組まれた罠だったわけで、まんまと愛するジェーンを攫われ、その奪還がメインストーリーとなる。この、攫われた愛する女を奪還しようとする「野生の白人像」となると、わたしはこの映画を思い出しながら見ていた。
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 この『The Last of the Mohicans』という映画も、元々は19世紀初頭のアメリカ文学上の名作小説「モヒカン族の最後」を映画化したもので、やはりとても美しく、非常に心に残っている映画だ。原作小説も大変面白いのだが、映画では、ヒロインが敵の部族に捕らわれ、主人公が拘束される前で連れ去られてしまうシーンで、主人公が絶叫しながら「宣言」するセリフが最高にカッコよくて、わたしは今でもよく覚えている。
 You stay alive, no matter what occurs!!  I will find you. No matter how long it takes, no matter how far, I will find you.
 どんなことがあろうと、絶対に生きろ!! オレが必ずお前を見つける。どんなに時間がかかろうと、どんなに遠くであろうと、絶対に、お前を見つける。
 かーー、ホントにカッコいいセリフですな! 生きてさえいれば、絶対にオレが助けに行く。だからどんなに絶望的でも死ぬな。これは最高の愛の告白だと思いませんか。え、思わない? あ、そうっすか。おかしいな……。まあ、というわけで、本作では、グレイストーク卿が同行のアメリカ人博士(?)と、かつての仲間たち(現地民族の人々や動物たち)とともに、ジェーンを拉致した悪党どもを追い詰めるお話で、実にカッコ良かった。

 なにしろ、役者陣が非常に良い。
 まずは、主人公ターザンこと、グレイストーク卿ジョン・クレイトン役を演じたのが、スウェーデン出身のイケメン野郎Alexander Skarsgard氏39歳である。最近、いわゆる北欧出身の役者のハリウッド進出が目立ちますね。彼はこれまで、結構多くのハリウッド作品に出ていて、一番有名なのは、どうかなあ、『Battleship』かなあ? あの映画では、主人公の、冷静かつ真面目な兄をカッコよく演じてましたね。でも、わたしがこの役者で一番覚えているのは、WOWOWで見たTVシリーズの『Generation Kill』だ。この作品は、アメリカのケーブルテレビ局HBO制作のTVドラマなのだが、イラクに派遣された「今どき」の若い兵士たちの姿を追った作品で、実はあまり戦闘シーンがなく、兵士の日常を追ったちょっと面白い作品なのだが、この中で、小隊のリーダー、通称「アイスマン」と呼ばれる男を演じたのが、まさしくAlexander Skarsgard氏です。とても背が高く、クールなまなざしで、今回のターザンにも非常に通じる物静かな男で、とても印象的でした。まあ、イケメンですな。
 そして、愛するジェーンも大変魅力的だった。今回のジェーンは、アフリカ暮らしをしていてターザンと知り合ったという原作設定を踏襲しているので、アフリカに到着しても生き生きとしてアクティブで、大変かわいかったと思う。演じたのは、Margot Robbie嬢26歳。実はわたしは彼女のことをほとんど観たことがなくて、『The Wolf of Wall Street』ぐらいしか観ていない。けど、この人は、9/10日本公開の『Suicide Squad』で、かのハーレー・クインを演じることで、人気は爆発的に高まることでしょうな。Sexy & Cuteで狂っているキャラを見事に演じているようですね。わたしは昨日も書いたけれど、『Suicide Squad』には全く期待していませんが、ハーレー・クインだけはイイ!! と思うので、観に行って存分にその魅力にやられて来ようと思っています。
 次。グレイストーク卿と行動を共にするアメリカ人を演じたのが、Samuel L. Jackson御大。御大はいつもの御大でした。が、この人はなんかいつも髪型が違うので、いつもの御大なんだけど、妙に別人に見えますね。ホント不思議なおっさんですよ。わたしはこの人が好きなんだか嫌いなんだかよくわからんです。このBlogの『The Hateful Eight』の記事でも書いた通り、ほんとこの人、ミクラスにそっくりですな。知らない人は、リンク先をクリックしてください。で、非常にいやーーな悪党のベルギー人(?)を演じたのがChristoph Waltz氏。彼については……ええと、あまり書くことがないです。
 最後。ターザンに恨みを持つ現地部族の長を演じたのがDjimon Hounsou氏。この人は相当いろいろなところで見かける方ですな。ただ、本作をわたしはかなり誉めているものの、実は一つ、いや実際2つか、ちょっとこれは……と思う所もある。その一つが、彼を筆頭に、現地民族の人々が、到底19世紀アフリカの現地民族には見えないのだ。すげえみんなマッチョだし、歯もきれいだし。確実に文明化された現代人にしか見えない。まあ、英語をしゃべれるのは、英語教育を受けた設定になっているので、そこは5万歩譲ってアリ、だとしても、あの体つきと、とにかくきれいな歯並びはちょっとなあ、と思ってしまった。
 で、もう一つ、わたしがちょっと微妙だと思ったのは、多くの動物たちのCGである。なんというか……本物感は、当然のハリウッド・クオリティなので抜群なのだけれど、どうも……姿かたちが本物っぽくないというか……頭身がちょっと変なのかな? 頭がでかいというか……とにかくよくわからないけれど若干違和感を感じたことは記録に残しておきたい。
 はーー。もうずいぶん長くなってしまった。最後に監督に触れて終わりにしよう。
 本作の監督は、『Harry Potter』シリーズの後ろの4本「不死鳥の騎士団」「謎のプリンス」「死の秘宝1&2」を撮ったDavid Yates氏である。今年の暮れに公開の『Fantastic Beasts and Where to Find Them』 も彼が監督してるはずなので、まあ、よく本作を撮る時間があったなとちょっと驚きだ。本作では、得意のモーションカメラを多用した、ターザンがジャングルを飛び交う流れるような画作りは健在で、らしさ、は十分感じられる。まあ、CGの問題と、ジャングルが明らかにスタジオ撮影っぽくて、そのあたりは、時間と予算の問題なんじゃなかろうか。そういや、もうすぐ公開となる『Jungle Book』はすべて子役の少年以外、背景も動物も全てCGらしいので、その出来栄えも非常に興味がありますな。そちらも楽しみです。

 というわけで、結論。
 『The Legend of TARZAN』(邦題:ターザン:REBORN)を楽しむには、ちょっとした事前知識が必要なのではないかと思うけれど、愛する女性のために命を懸けるカッコいいイケメンを見たい人には大変おススメです。わたしはたまたま、『GREYSTOKE』という映画が大好きだったので、たいへん楽しめました。以上。

↓ 原作は大変面白い文学小説です。電子では「火星シリーズ」しか売ってないんだよな……こちらも久しぶりに読みたいのだが……。
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 昨日は第88回アカデミー賞授賞式が執り行われたわけだが、今日は3月1日という事で日本ではいわゆる「ファースト・デー」として、映画が1,100円で観られるお得な日である。わたしも、そりゃあ安く観られるに越したことはないわけで、さて今日はなんか観て帰るかと昼頃仕事をサボってTOHOシネマズのWebサイトをチェックしていたところ、ちょっと時間が合うか微妙だし、上映時間も168分と長いので、どうしようかしら……と30秒ほど悩んで、まあやっぱりコイツにしようと決めた。
 というわけで、今日わたしが観てきた映画は、『The Hateful Eight』である。

 監督は映画好きにはお馴染みの、Quentin Tarantino氏である。何気にまだ監督作品が今回で8本目(※KILL BILLは1本でカウント)と、多いか少ないかで言えば、まあ少ないと言っていいと思うが、日本大好きの映画オタク野郎がそのままおっさんになった感じの愉快なメリケン人映画監督である。ただし、その作風はかなり独特であり、基本血まみれ、そして若干複雑な、過去と現在が入れ子構造になったような物語や群像劇が得意技(?)で、キャラクターが延々無駄話をしゃべり倒す特徴がある(全作ではないけど)。なので、映画オタクでも、大ファンを公言する人もいれば、ちょっとね……と敬遠する方もいるだろう。ま、それはどんな監督でも同じか。わたしが言いたいのは、一部熱狂的ファンを抱えている監督だという事なのだが、実のところ、わたしは作品によってかなり評価はバラバラである。
 まだ8作品しか監督していないので、ちょっと一覧にしてみよう。
 1992年『Reservoir Dogs』:劇場で観たとき、こりゃあ凄い才能だぞ、と興奮した。面白い。
 1994年『Pulp Fiction』:この映画はコメディーでいいんだよね? 笑えるという方向で面白い。
 1997年『Jackie Brown』:わたし的には、うーん……。飽きてきた。
 2003年『KILL BILL Vol.1』:かなり飽きてきた。なんというか、笑えなくなってきた。
 2004年『KILL BILL Vol.2』:惰性で観に行った。完全に飽きた。
 2007年『Death Proof』:とうとう劇場に行かなくなった。WOWOWで鑑賞。うーん……。
 2009年『Inglourious Basterds』:劇場に観に行かなかったことを後悔。超イイ。面白い!!
 2012年『Django Unchained』:期待していたほど、ではなかったけど十分以上に面白い。
 というように、最初の『Resevoir Dogs』の衝撃は凄かったけれど、段々評価が下がって、『Inglourious Basterds』でわたし的評価は復活した感じである。なので、今回の『The Hateful Eight』は果たしてどんな塩梅でしょうか、と若干期待は抑えめに、恐る恐る観に行った次第である。
 物語は、吹雪の山中に出会った8人の男女の密室サスペンス、というようなプロモーションだったので、わたしは、ははあ、これはきっと白戸三平先生の名作『カムイ外伝』の「暗鬼」に似た話かな、と勝手に推測していた。
 どうせ誰も知らないだろうし、読もうとも思わないだろうからネタバレで書きますが、その『カムイ外伝』の「暗鬼」とは、こういうお話です。
 抜け忍カムイは、刺客に追われる終わりのない逃避行を続けている。ある時、大雨で増水した川を渡れず、とある小屋で数人の旅人(子供・女性・お百姓さん・武士)と水位が落ち着くまで過ごすことになるのだが、カムイは、誰かが自分を狙っている刺客だと思い、誰一人信じずにいる。そして旅人たちは事故や病気で一人また一人と死んでしまうのだが、実は結局刺客などはおらず、むしろ親切で善良な人々だった。最後にずっと無害だと思っていた犬が、実は忍犬で襲ってきて、その犬を倒した後、カムイは自らの敵は、自分自身の心に巣食う暗鬼だったのだ、ということに気付く。ラスト、「その気になれば、あの中の何人かは救えたものを、おいらは……」というカムイの哀しい独白で終わる。わたしとしてはアニメ版も素晴らしくて超名作だと思っているが、今回の『The Hateful Eight』は、結論としては、ほんのちょっとだけ、似ている物語であった。
 ただし、趣は全く違う。明確に悪党がいて、仕組まれた罠であるので、カムイ外伝とは別物というべきかもしれない。が、正直、そのネタばらしが回想として描かれて以降は、はっきり言ってキレが悪く、なんというか残尿感があるというか、なんともだらだら感があって、どうもスッキリ感が薄れてしまったのが実に残念だ。
 ズバリ、長すぎる。50分ぐらい削って、110分程にまとめて、緩急をきっちりつければ良かったのにね、というのがわたしの感想である。今回も、Tarantino監督らしい無駄話シーンがあって、残念ながらわたしはもう飽きた。やはり、どうしてもテンションが続かないというか、キレがないというか、とにかくキレが悪い。また、今回もかなりの血まみれ映画になるので、苦手な人は心して観に行っていただきたい。
 さて。俳優陣は豪華である。いっぱいいるので、今回は4人に絞って書こう。
 まずは、わたしのあまり好きではないSamuel L. Jackson御大。パンフレットによると、今回、70mmフィルムを使った理由の一つとして、クローズアップを効果的に使うため、とTarantino監督は語っているが、「特に、Samuel L. Jacksonの目をドラマチックに切り取ったよ」とのことである。実際、御大の眼力は今回非常に印象的である。わたしは、なんかに似てるんだよなーと思いながら見ていたが、すぐに、あれだ!! と思い至った。あれですよ、ウルトラセブンの忠実な僕(?)、カプセル怪獣の「ミクラス」ですよ。↓これね。
mikurasu
 どうですか、Samuel御大に似ていないですか? 御大はまあTarantino作品の常連と言っていいと思うが、今回も存在感バリバリの堂々とした演技でありました。とにかく、今回の注目点は御大の眼力ですね。
 次。一人、わたし的に、ああ久し振りにこの人を観たな、と思ったのがMichael Madsen氏である。この人は、わたしにとっては『Resevoir Dogs』のMr.ブロンドでお馴染みですね。あの、警官を拷問するおっかない人です。その後もTarantino作品にはちらほら出ているけど、なんとなく久しぶりに観たような気がします。だいぶ歳を取りましたなあ……。
 それから、John Carpenter作品で80年代に大活躍したKurt Russel氏も、やっぱり久しぶりにスクリーンで観たような気がする。吹雪の中、離れた便所にロープを張って移動する姿は『The Thing(邦題:遊星からの物体X)』の南極基地を思い出させますね。すっかり恰幅良く、でっぷりしてしまったけれど、80年代の彼は本当にカッコ良かった。今回の貫禄ある賞金稼ぎの役は、作中では実は一番いい人なんじゃないかという気がしたけど、ネタバレかな、これは。ま、いいや。
 最後は女優です。この映画には、これまた、しつこいけど久しぶりに観る女優が出演していた。その名もJennifer Jason Leighさん54歳。彼女と言えば、わたしにとってはもう、80年代に当時の映画少年がもれなく興奮した映画『The First Times at Ridgemont High(邦題:初体験リッジモントハイ)』でのヒロインを演じたことでお馴染みで、その後演技派として90年代も様々映画に出て活躍されていたが、今回の演技でアカデミー助演女優賞にノミネートされ、きっちりとその存在感を示してくれました。受賞はできなかったけど、素晴らしい演技だったと思う。
 あと一人、実は一番の悪党を演じた男がいるのだが、どうも彼のことはネタバレになるようなので、触れないでおきます。パンフレットでも、ほぼカレについて触れられていない。わたしは冒頭のクレジットでその役者(←知りたい人はクリックして)の名前があったのに、全然出て来ないので、んん? と思いながら観ていたのだが、突然の登場でちょっと驚いた。伏線がまったくなく(ジェリービーンズ以外にあったかな?)、わたしとしてはかなり唐突だったと思う。なので、その点も非常にもったいないというか、もうチョイ、何らかのヒントがあった方が面白かったのにね、というのが今回の結論です。誰のことをわたしが言っているのか、たぶん観れば一発で分かると思います。

 というわけで、結論。
 ええと、どうなんだろう、この映画、万人受けはきっとしないと思う、けれど、Tarantinoファンなら必見なのだろうか? わたしは……まあ、観て損はないし、せっかく70mmフィルムで撮影された映像は劇場でないと堪能できないと思うが……うーん、評価が難しい。まあ、気になる方は、ぜひ劇場でTarantinoワールドを堪能してください。わたしならこの映画、110分にまとめると思います。と、いつもの言うだけ詐欺で終わりにしておこう。あと、さすがに本作でオスカーを受賞したEnnio Morricone氏による音楽は、非常に素晴らしかったです。懐かしい感じの、40代以上の映画ファンなら絶対にグッとくる音楽でした。以上。

↓ ヤバイ。超読みたくなってきた。在庫なしか……うーーー読みたい!! 親父の愛読書だったなあ。

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