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 いやあ~……最高だったすね! コイツは面白かった! 今年はあまり映画を観に行けていないけれど、まあ、ダントツの完成度とダントツの面白さで、今のところ暫定ナンバーワンですなあ!
 何のことかって? そんなのコイツに決まってるでしょうが!!

 というわけで、US本国よりも数日早い昨日から日本公開となった『SPIDER-MAN:FAR FROM HOME』 であります。いやー、本当に素晴らしかった! とにかく内容盛りだくさんで、これはMCU=マーベル・シネマティック・ユニバースにとって極めて重要な作品であったと言えると思う。
ポイントとなるのは……
 ◆そもそもの本筋である物語が最高に面白い
 ◆本筋に影響を及ぼしている、MCUの世界観設定が超秀逸に決まっている。
 ◆コミック原作への深いロイヤリティ(忠誠心)が観ていて感動的
 という点にあるような気がしますね。これは本当にお見事としか言いようがないすわ。まずはざっくりと、これまでのまとめと本作の物語をまとめてみよう。間違いなく言えることは、MCUのこれまでの歴史を知らないと、本作を味わうことはできないことでしょうな。まあ、そんなのは当たり前の大前提ですよ。
 で、MCUにおける『SPIDER-MAN』単独の物語は、本作で2作目であるものの、実のところ主人公スパイディ=ピーター・パーカー君がMCUに登場するのは、これでもう5本目だ。
 <初登場>:MCU最高傑作とわたしが認定している『CAP:CIVIL WAR』に緊急参戦。CAPと分かり合えない深い溝ができてしまったトニーが、なにやらNYCで悪者退治にいそしんでいる「蜘蛛男」のうわさを頼りに、ごくあっさり正体を見破り、ある日突然、ピーター君の前に現れスカウト。この時トニーは、あくまで助っ人として助力を要請するが、世界的な大富豪&天才と知られているトニーのスカウトに大興奮したピーター君はそれなりに活躍するも、それほどは深く描かれず、顔見世に終わる。
 <単独主演>:初の単独作『HOME COMING』にて、『CIVIL WAR』のその後が描かれる。トニー謹製のSPIDERスーツをもらって大はしゃぎのピーター君は、CIVIL WARののち、僕もアベンジャーズの一員になって大活躍したい、とずっとトニーからの連絡を待つ日々だったが、トニーからは連絡なし。つれない対応にしょんぼりしているが、NYCに現れた悪党ヴァルチャー(及びその手下)との戦闘で、若干ミスってしまってトニーに怒られ、スーツも取り上げられてしまってさらにしょんぼりは深まる。が、最終的にはヴァルチャー退治に成功し、トニーもピーター君の活躍を認め、ラストは記者会見で、新たなるヒーローの誕生だ、と派手に紹介しようとしたところでピーター君はそれを断り、「NYCの親愛なる隣人」でいることを選択する。この作品の一番素晴らしいところはこのピーター君の選択で、原作コミックのCIVIL WARでは記者会見でマスクを脱いで、自分がSPIDER-MANであることを明かすのだが、見事にその流れを断る点にあろうと思う。女の子にモテたい、自分がSPIDER-MANであることを明かせばモテる、という前振りが何度もあるのに、それをきっちり断って、モテることより自分のできることを頑張る、というピーター少年の決断は実にカッコ良かったすな。そしてこの作品では、若干暗くてブラックなことばかりつぶやいている謎のプチストーカー少女こそ、SPIDY世界のヒロイン「MJ」だった! というラストも実にお見事でした。
<3作目&4作目>:『INFINITY WAR』勃発。NYCのマンハッタンにやってきた宇宙船を、スパイダー・センス(=何気に重要な能力で、今回のFAR FROM HOMEではカギとなる危機察知能力)でいち早く感知したピーター君は、スクールバスから現場に急行、戦闘中のトニーを助け、拉致されたDr.Strangeを追って宇宙船にしがみつくが、成層圏を突破する辺りで意識朦朧となり、上空から落下するもトニー謹製の「アイアン・スパイダー」スーツを装着、トニーには家に帰れと言われてたのに宇宙船に潜入、結果、THANOSの手下一人をぶっ飛ばすことに貢献し、トニーにはアベンジャーズの一員として認められる。そしてTHANOSとの戦いに挑むも、THANOSの「選択」で消滅することに。しかしご存知『END GAME』で普通に復活しました。ただしその代償は―――トニーの命だったわけです。
 <5作目となる本作『FAR FROM HOME』>:INFINITY WAR~END GAME事件から8カ月後の世界。物語としては、もう予告で描かれている通り、高校生としての夏休み、サイエンスクラブの合宿旅行(?)で訪れたヨーロッパを舞台に、ピーター君としては大好きなMJに告白したい、けれど謎の怪物が世界各国に現れていて、トニー・スターク=IRONMANというスーパーヒーローを失った世界はSPIDER-MANの力を必要としていた……。
 というお話なわけだが、スーパーヒーローとしての活動は、ピーターが「NYCの親愛なる隣人」であろうとする気持ちと、さらに高校生として恋と青春をエンジョイしたいという気持ちともバッティングしてしまうわけで、ピーター君は大いに悩むわけです。おまけに、ピーターが尊敬してやまないトニーからの遺品(=トニー愛用のサングラスで、ARシステムが実装され、地球防衛装置(と言えばいいのかな?)にダイレクトにリンクした強力な一品)も、ホントに僕が持ってていいんだろうか、なんて悩みもあって、もう大変なわけです。
 しかし、後半、自分の行動が間違っていたことに気づいてからは、前を向いて自らの失敗を取り返すべく、超がんばるわけですが、それがまたなかなかけ健気なんすよ! ピーターはトニーを失っても、きっちり自分で成長を果たしたわけで、そんな、「少年の成長物語」が面白くないわけない! のです。本当に良く練られた脚本で、実にお見事でありましたなあ! マジ最高でした。
 というわけで、以下、キャラごとに演じた役者と共に思ったことをメモしておこう。
 ◆ピーター・パーカー=SPIDER-MAN:演じたのはもちろんTom Holland君23歳。演技的にも完璧に近く、悩める姿、しょんぼりな顔やはじける笑顔など、高校生そのものな感じでとにかく最高だったすね。そもそも、SPIDER-MANは、マーベルコミックの中では(一部のX-MENキャラを除いで)最年少の少年ヒーローで、これまでの映画シリーズのような、恋愛中心のキャラではなく、原作に最も忠実な描かれ方なのではないかと思う。しかし、本作のエンドクレジット後のおまけ映像では、ついに自分がSPIDER-MANであることを明かされてしまって、今後どうなるのか、超楽しみっすね! そして、とうとうMCU版にもデイリー・ピューグル編集長(どうやら時代を反映して新聞社ではなくネットニュース配信社?)も参戦、おまけに演じた役者がSam Raimi監督版3部作で同じ役を演じたJ.K.Simmons氏だったことに、もうわたしは大興奮したっすわ! あれはもう、ファンは全員、な、なんだってーーー!? なおまけ映像でしたな。最高でした。
 ◆ハッピー・ホーガン:悩めるピーター君の前に現れる大人その1。演じたのはもちろんJohn Favreau監督52歳。お馴染みトニーの運転手兼ボディガード(?)のハッピーは、今回は美人過ぎるおばさんでお馴染みのメイおばさんのケツを追っかけつつ、後半、ピーターが決断してからはいろいろとサポートしてくれた強い味方。だけど、ちょっとあんた、弱すぎだし、メイおばさんを見る目が完全にエロオヤジなんですけど大丈夫ですか!? トニーが生きてたら、なんと言われるか……まあ、今後もピーター君をサポートしてあげてくださいね。
 ◆ニック・フューリー:悩めるピーター君の前に現れる大人その2。Samuel L. Jackson叔父貴しか演じられるわけがありません。基本的にこの人は偉そう&口だけ人間に近く、ピーター君の力にはほとんどなってない。さらに、この人はTHANOSの選抜で消滅した側なので、5年のブランクがあるのでイマイチ本調子じゃないみたい……と思わせといて、なんなんすかあのおまけ映像は!? 要するに、今回出てきたニック・フューリーは全部スクラル人のタロスが変身してたってことなんすか!? マジかよ!! この設定って必要だったかなあ!? まあ、どうやら本物のニック・フューリーは銀河のどこかでお仕事中みたいすね。ま、今後のMCUがどうなるかさっぱり謎ですが、その「今後」のための伏線なんでしょうな。うおお、すげえ楽しみであります!
 ◆クエンティン・ベック=ミステリオ:悩めるピーター君の前に現れる大人その3。演じたのはわたしが結構好きな役者の一人であるJake Gyllenhaal氏38歳。やっぱカッコイイすねえ、この人。そして、SPIDER-MANにちょっと詳しければ、ミステリオのことも知ってるはずで、わたしはもうずっと、予告でやけにイイ人っぽく描かれる「ミステリオがイイ奴のわけがないんだけど……どんな話になるんだ?」とドキドキしていたわけで、本性が現れた時は「やっぱり……!」ではあった。しかし、脚本的に、コイツが悪党だってことは一切匂わせず、実にお見事な大どんでん返しであったとわたしは大絶賛したい! 素晴らしかったね。ここでこう来るんだ!? と誰もがびっくりな展開は完璧に決まったすね。こういう点も、原作へのロイヤリティの高さがにじみ出てますよ。しかも、原作ファンには、アース616とかアース833とか、「それっぽい」ミスリードを誘うようなセリフも、実に原作へのリスペクトが感じられる素晴らしい脚本でした。そしてJake氏の演技も良かったすねえ! わたしとしては大絶賛いたしたく存じます。
 ◆ネッド:MCU版ではおなじみの、ピーターの親友のデブオタ君。いやあ、今回の「ネッド、大人への階段を上るの巻」も実に素晴らしかったすねえ! ネッドに春が来るとはなあ! しかも、ネッドの素晴らしいところは、彼女ができても、彼女に付きっきりになることなく、キッチリとピーターの相棒=椅子の男として活躍してくれるんだから、ホントにコイツはイイ奴ですよ! 演じたのはもちろんこれまでネッドを演じ続けてくれているJacob Batalon君23歳。なるほど、Tom Holland君と同い年なんすね。君たちコンビはこれからもずっと頑張ってほしいすね!
 ◆MJことミシェル:前作『HOME COMING』では、むしろ彼女がピーター君大好きで、若干ストーカーめいた挙動不審な女の子だったし、おまけにピーター君も別の女の子に夢中だったのだが、今回はもう、ピーター君の方からMJ大好きに。まあ、おっさんからすれば、二人がもうお互い大好きなのは見え見えなので、YOU、さっさと告っちゃえよ! なわけですが……なかなか甘酸っぱくて良かったすね。つうか、演じたZendayaちゃんはミュージシャンとして大人気なわけだけど、この子はなんとなく日本人的顔立ちだし、観ていると話が進むにつれてどんどんかわいく見えてきますな。エンディングではSPIDER-MANに抱かれてマンハッタンの空をスィングしまくる映像も流れて、なんか微笑ましかったすな。青春しやがって! ところで、ピーター君もネッドもMJも、揃って5年間消えていた側なわけですが、本作では、トニーの逆パッチンによって、消えた人がどう復活したかもちょろっと描かれてました。わたしはその映像を見て椅子から転げ落ちそうなぐらいびっくりしたんだけど……どうやら、「消えた場所で(?)、突然、パッと復活した」らしい。うっそだろ!? そんな復活だったのかよ!? とわたしとしては超驚いたす。だって、飛行機に乗ってた人とかもいたはずで、そういう「消滅した時の場所がアレだった人」たちってどうなったんでしょうなあ?? 謎っす。
 いっけねえ! もうクソ長いからこの辺にしとこう。

 というわけで、もうぶった切りで結論!
 超楽しみにしていたMCU最新作にしてPHASE-4の最終作となった『SPIDER-MAN:FAR FROM HOME』を観てきたのだが、一言で言えば最高でした。控えめに言っても、最高だと思います。真面目な少年が、悩みや悲しみを乗り越えて成長するという物語は、もう鉄板でしょうな。実に面白かったすね。悔しいぐらいに。MCUとしても極めて重要な作品であったと思う。しかしなあ、ホントにパラレル・ワールドの「マルチ・ヴァース」の設定を使わなかったのは大正解だと思いますね。アレはもう、収拾がつかなくなるし、これまで、を無視しちゃう禁じ手だと思うな。まあ、それを使って台無しになったのがFOX版『X-MEN』なわけで、MCUがその道にまっしぐらにならず、ホント良かったと思います。つうかですね、ニック・フューリーは一体何をしてるのでしょうか? そして正体がバレたピーター君の今後の運命やいかに!? というわけで、今後もますます楽しみなMCUは、本当に最高だと思います。完璧だったっすね、マジで。以上。

↓ まずはコイツを読もう! 話はそれからだ!
スパイダーマン (1) (MF文庫)
池上 遼一
メディアファクトリー
2002-05

 いよいよ20th Century FOXがDISNEYに買収されることが本決まりとなり、かくして今後はFOXが映画化する権利を保有していたMARVEL COMIC作品も、DISNEYが展開するMCU、マーベル・シネマティック・ユニバースに参加する障壁がなくなったわけで、わたしとしては大歓喜となったわけだが、残念ながらFOX買収以前から企画開発が進行していたFOX版『X-MEN』は数作品残っていて、どうやら1本は企画がポシャった?ようだが(※『THE NEW MUTANTS』のことだけど、ホントに来年公開されるんだろうか??)、残念ながらもう1本は企画が生き残り、FOX JAPANの宣伝惹句によると「(FOXによる)最後のX-MEN」と銘打たれた映画が公開されることとなった。 
 そのタイトルは、『X-MEN DARK PHOENIX』。ま、そのタイトルを聞けば、X-MENファンならもう、すぐにピンとくる物語であるし、実のところこの物語は2006年に公開されたX-MEN:The Last Stand』(邦題=ファイナル・デシジョン)でも扱われた原作モチーフで、X-MENの中でも相当強いキャラの一人であるJean Greyが、ダークサイドに堕ちる話である。物語としてはもう、それ以上の説明は不要だろう。
 だが問題は、わたしがこのBlogで何度も批判しているように、もうFOX版X-MENは完全に破たんしているというか、おかしなことになってしまっていて、超問題作X-MEN:Days of Future Past』(邦題=X-MEN:フューチャー&パスト)で過去が書き換えられてしまい、おまけに前作X-MEN:APOCALYPSE』で決定的に、もう惰性で作っているとしか思えないような、浅~~い映画となり果ててしまったのである。なので、わたしは何度も、FOXはもうX-MEN映画を作ることを放棄して、DISNEYに権利を返してくれないかなあ、と書いてきたのだが……一方ではなんと、完全にパラレルワールド的にこれまでの歴史を無視したLOGANという映画で、超見事にWolvarineの最期を描き、完璧なる「X-MEN最終作」というべきウルトラ大傑作を世に送り出したのである。
 いやあ、アレはホントびっくりしたなあ……本当に『LOGAN』は素晴らしい映画だった(※『DEADPOOL』はわたしとしてはどうでもいいというか、まあ、面白かったけどちょっと別腹ってことで今回は触れません)。『LOGAN』がわたしにとって「FOX最後のX-MEN」であることはもう揺るがないし、そもそも「X-MEN」の物語は今後確実にDISNEYによって描かれることになるので、全くもって今回の『DARK PHOENIX』が「最後」では決してない。ちゃんと「FOX最後の」って言ってほしいもんだ。FOXのそういう点がいちいちわたしをイラつかせる理由でもある。
 そんなことはさておき。
 というわけで、FOX版「最後のX-MEN」と銘打たれた本作を、わたしは正直全く期待していなかった。なにしろわたしにとってはもう、『LOGAN』こそがFOX版「最後のX-MEN」なので、はっきり言って、今さらだし、内容的にも、今さら、であるのだから。そして実際に観てきた今思うことは、ホント今さらだったな、で終了である。じゃあなんで観に行ったかって? そりゃあアレですよ、惰性ってやつです。

 なんつうか……FOX作品の予告はいつもどうしようもないけれど、今回は非常にイイ感じだと思った……のだが、残念ながら本編は、いつものFOXクオリティで、はっきり言って相当問題アリだと思った。ただし、一方的にダメと切り捨てるのももったいないぐらい、超素晴らしく、良かった点もあるので、その点にもちゃんと触れようと思う。
 【ダメポイント:決定的にキャラ付けがマズイ】
 まずもって、この映画を観た人の中で、ある意味主人公のJeanや、Professor Xに共感できる人がいただろうか? そう、全く、1mmも共感できないキャラとして描かれちゃっているのは、もう根本的にマズい点だったと思う。
 まず、Jeanに関しては、幼少期からその能力の暴走が起きていて、ついうっかり、母をぶっ殺してしまい、それがトラウマとなっているのは、まあ分からんでもない。だけど、その忌まわしき記憶を封じたProfessor Xの処置を、責められるだろうか?? 「わたしをだましていたのね!!」と激怒して、怒り狂い、あまつさえMystiqueことレイブンをぶっ殺してしまうとは!! おまけに恩のあるレイブンをぶっ殺しても反省なしでバックレてどっか行っちゃうって、もう絶対ナシだよ、脚本的に。仮にこの点を100万歩譲ってアリだとしても、その後、彼女が嘆くのは、私はなんてことを……やっちまった……という後悔ではない。ただひたすら、自らの不幸についてのみ、ああなんて私はかわいそうなのかしら、という自己憐憫のみだ。なんなんだこのガキは!? とわたしはもう席を立ちたくなったぐらいである。
 というわけで、本作は強大な力を持つ子供を、大人たちがオロオロしながらなだめるお話であると言わざるを得ない。この映画には、「ガタガタ言ってんじゃねえぞこのクソガキが!」と、ぶん殴ってくれる大人がいないのだ。実はその「叱ってくれる大人」こそが、旧シリーズでのWolvarineの役割で、Wolvarineがジョーカー的に機能して事態を解決してくれていたからこそ、物語として成立していたのだが……残念ながらこの映画には登場しない。この映画では、新キャラの謎の勢力が、Jeanに取り込まれた謎のウルトラパワーを奪取しようとして、Jeanに耳障りのイイことを吹き込んで取り込もうとするのだが、残念ながらこの謎キャラ勢力が完全に滑ってしまったのも脚本的にいただけないポイントだろう。
 以下、キャラと演じた役者をメモしながら、各キャラの行動をチェックしておこう。
 ◆Professor Xことチャールズ・エグゼビア:わたしの眼には、チャールズの行動はなんら問題はなかったように思える。異端であるミュータントと人間の共存のためには、チャールズのような行動が必要だったと思うし。でもまあ、ちょっと調子に乗っちゃったということなのかな……。今回、さまざまなキャラから、「お前が悪い!!」と責めまくられるチャールズだが、じゃあどうしたら良かったんだよ!? とチャールズが思うのも無理ないと思う。演じたのはヤングProfessorでお馴染みのJames McAvoy氏40歳。
ホントお気の毒な役どころでした。
 ◆Mystiqueことレイブン:チャールズが若干調子に乗って、テレビに出てちやほやされたり、そのために仲間を危険にさらしたことを激怒している。しかし、チャールズの描く、人類との共生、ある意味でのミュータントの生存戦略もまた意味があることなので、いったんは怒りを鎮めるが……チャールズがかつてJeanの記憶を封印したことに激怒。そして、Jeanちゃん、かわいそうだったね、よしよし、大丈夫よ……と宥めようとして、あっさりJeanに殺されるというヒドイ目に遭うことに。確かに、脚本的にレイブン殉職はナシではないだろうけど……はっきり言って犬死だったのではと思えてならないすね。演じたのは当然、オスカ―女優Jennifer Lawrenceちゃん28歳。まさかこんな形で退場とは……彼女もまた大変お気の毒でした……。つうか、そもそも、この物語は『Days of Future Past』のエンディングを無視してるよね。そういう点が本当にガッカリというか、腹立たしいす。
 ◆Magnitoことエリック・レーンシャー:歴史が塗り替わったのちのこの世界では、US政府に居留地?的な安住の地を与えられていたようで、そこに、はぐれミュータントたちとともに住んでいたのだが、愛するレイブンの殉職を聞いて大激怒。あのガキはぶっ殺す!と立ち上がる! 本来ならエリックがWolvarine的な「叱ってくれる大人」の役割を演じてほしかったのだが……残念ながら本作ではJeanが強すぎて、ほとんどやられキャラとなり下がり、あまり活躍できずだったのが超残念。演じたのはMichael Fassbemder氏42歳。実にカッコ良く渋かったすねえ! ちなみに、Magnitoの息子であるQuicksilver君は、今回前半でJeanにやられて負傷、ほぼ出番ナシ、であった。
 ◆Beastことハンク・マッコイ:いつもチャールズの行き過ぎた?行動を押さえつつ、いろいろ無茶ぶりをかまされて、大忙しとなるハンクだが、今回はレイブンが大好き(だけどレイブンからはつれなくされる)キャラとして、レイブン殉職に大激怒。チャールズに反旗を翻し、恋のライバルであるエリックとともにJean討伐隊に加わることに。演じたのはNicholas Hoult君29歳。彼もホントお気の毒でした。
 ◆Cyclopsことスコット・サマーズ:兄貴のHavocことアレックスは前作『Apocalypse』で殉職してしまったので、今回は淋しく単独出演。Jeanと愛し合っていて、今回暴走するJeanを必死で止めようとするのだが……残念ながら全く聞く耳を持ってもらえず。それでもJeanを守るために、仲間であるはずのハンクたち討伐隊と戦うことに……演じたのはTye Sheridan君22歳。彼の行動は実に分かりやすく、理解できます。でも、やっぱり
ホントお気の毒でした。
 ◆Jean Grey:残念ながら本作では、どう見ても単なる問題児であり、困ったガキなのだが……恩師の言うことも聞かず、恋人の言うことも聞かず、ただただ暴走に身を任せる困ったちゃんにしか見えなかった。わたしが本作で最も驚いたのは、本作の決着が、Jeanの超上から目線からの、「わかった、許してあげるわ……」で収束するという結末である。あれって、アリなんすか? ま、その結果、お星さまとなったJeanだけど、それで贖罪がなされたと言ってもちょっと認めたくないですな……。演じたのはSophie Turnerちゃん23歳。わたしの趣味ではないので以下省略。
 ◆謎の女ことヴーク:本作での説明によると、Jeanの身に宿ったのは惑星を滅ぼすほどの謎のエネルギー(生命体?)で、ヴークたちはそれを追って地球にやってきたらしいのだが……その設定に問題はないと思うし、破たんもないのだが……ラスボスとしての存在感が希薄で、前作のApocalypse同様に、よくわからんキャラになってしまったのが超残念です。なんか、本当はスクラル人(=CAPTAIN MARVELに出てきた変身が得意な宇宙人)の設定にしたかったらしいけど、NG喰らっちゃったらしいですな。演じたのはJessica Chastainさん42歳。いつの間にか年取ったなあ? もっと若いと思ってた。Jessicaさんはとってもお綺麗でした。
 とまあ、以上がメインキャラで、残念ながらそのキャラ付けが、わたしにはかなり問題アリだったと思う。そして、一方では素晴らしいと賞賛したいポイントも当然ありました。
 【素晴らしい!! と思ったポイント(1):役者たちの演技は完璧!】
 上記の通り、ざんざんキャラに対してダメ出しをしたけれど、演じた役者たちの演技ぶりは極めて上質で素晴らしかったと思う。とりわけX-MENのみんなは、全員が深く「苦悩」しているわけです。その悩める姿は(悩める理由はともかくとしても)実にそれぞれ素晴らしかったと絶賛したい。とりわけ、わたし的には今回やられキャラになってしまったMagnitoことエリックを演じたFassbender氏、それから目をバイザーで隠されているにもかかわらず、つらい苦悩を上手に表現していたTye Shelidan君の二人がとても良かったすね。もちろんほかのメンバーもとても素晴らしい演技でした。
 【素晴らしい!! と思ったポイント(2):音楽がイイ!】
 今回は冒頭からずっと、何やら不穏な空気が感じられる音楽がとても効いているようにわたしは感じたのだが……誰が担当したんだろうとずっと謎に思っていて、エンドクレジットでその謎が解けた時、わたしは本作で一番、おお、そうだったんだ、とスッキリしたっすね。そうです。今回の音楽を担当したのは、なんとHans Zimmer氏だったのです! X-MENシリーズ初参加じゃないかなあ? 耳に残る明確なメロディはないんだけど、とにかく物語にマッチする不穏な曲、というか音、はとても巧みだったと思うすね。わたしとしては、この映画のMVPにしてもいいと思います。
 あとは、演出に関しても、シリーズに脚本やプロデュースで参加してきたSimon Kinberg氏が、初監督とは思えないいい仕事をしていたとは思います。画的にとても良かったすね。しかし、なんでUS映画の葬式シーンはいつもどしゃ降りなんですか? まあキャラの心の中はどしゃ降りな心情なんだろうけど、不自然なんすよね……。

 というわけで、もう書きたいことがなくなったので結論。

 FOX JAPANによる「最後のX-MEN」というキャッチで公開された『X-MEN DARK PHOENIX』を観てきたのだが、まず第一に、間違いなく「X-MEN」というIPは今後もDISNEYによって映画になるはずなので、「最後の」では決してない、というのが一つ。そしてようやくFOXの手を離れ、MCUへの参加ハードルが消滅し、本作をもってFOX版X-MENが最後になるのはファンとしては大変うれしい限りだ。しかし、内容的には……正直問題アリだと思った。なにしろ……Jeanにまったく共感できないし、大人たちの対処も、マズかったでしょうな……。。。こういう時は、本当ならWolvarineの一喝が必要だったのだが、それができる大人がおらず、なんだかみんながみんな、気の毒に思えた。ただし、そのキャラたちの苦悩は実に見事な演技で支えられており、クオリティはとても高かったと思う。今回は音楽もとても良かったです。ま、とにかく今後のMCUには期待しかありませんな! 楽しみだなあ! そしてFOX版が終わったのは何よりめでたいす。以上。

↓ オレ的FOX版最高傑作は『LOGAN』ですが、こちらも実に素晴らしい出来栄えでした。この映画は最高です。

 【注意:ネタバレが含まれていますので、まずは映画館で観てきてからにしてください。しかもネガティブ感想も含まれていますので、観て、すっげえ面白かったと思う方は読まないでください。その興奮を台無しにするのは本意ではありませんので】

 しかし……ホントに1年なんてあっという間ですなあ……。
 というわけで、前作『INFINITY WAR』から1年。いよいよ待望の「後編」たる『ENDGAME』が公開になった。普段のわたしなら、間違いなく初日の昨日、金曜に、日比谷IMAXあたりに観に行ったはずだが、残念ながら今は時間の自由がなかなかつかない身であるため、土曜の8時半からの地元シネコンでの上映を観てきた。
 そもそもわたしは、1年前の『INFINITY WAR』に関して、それほど面白かったとは思えないでいた。それはもう1年前このBlogに記した通りだが、まあ、なんつうか、あくまで「前編」であって、この先どーすんの?という困惑しか残らず、すげえ、こう来たか! と膝を叩くような、予測を上回るような感動がほぼなかったからである。ただし物語は実に真っ当で、こう来てこうなる、という流れは、その真っ当さゆえに、そりゃそうなるわな、としかわたしには思えなかったのだ。
 なので、後編たる『ENDGAME』では一体全体、物語はどのような結末をたどるのだろうか、という興味はあったものの、もう100%完璧に、THANOSは敗北し、アベンジャーズ大勝利になることは誰でも予想がつくわけで、問題はその結末に至る過程にあり、わたしとしては、見どころは以下にあると思っていた。
 1)果たしてトニーはどうやって地球に帰ってくるのか? そしてCAPとの和解は?
 2)ついに現れたCAPTAIN MARVELことキャロル・ダンヴァースの活躍や如何に?
 3)消え去った人々が復活するのは間違いないとして、それは感動的なものかどうか。
 これらは、今までのMCUの流れや予告編を見ていれば、誰だって気になるだろう。そもそも、夏公開の『SPIDER-MAN:Far from Home』の予告も既に公開されているわけで、ま、間違いなく消えた人たちは復活するんだろうと誰だって思うはずだ。
 ただ、MCUの予告編というものは、まるで本編に使われていない、インチキダミーシーンが含まれることがあるので、たとえ予告でNYCを飛ぶIRONMANが登場しても、トニーが地球に帰ってくるかどうかすら怪しいとは思っていた。そして、わたしが最も強く、どう描かれるかを期待したのは、
 4)果たしてTHANOSはいかにして敗北するか。
 5)そしてその代償としてどんな犠牲が払われるか
 にあったのである。なにしろ、前編『INFINITY WAR』では、THANOSがある意味主人公であり、THANOSはキッチリと自分の「信念」を持って――それが全くもって中2病めいた共感できないものとはいえ――行動したのだから、その「信念」が「間違っている」ことが示されないといけないとわたしは思っていたのだ。そう、THANOSは、その最期に「オレが間違っていた。オレの負けだ」と認めて敗北する必要がある、とわたしは考えていたのである。それがないと面白くないっつーか……。そしてその時、アベンジャーズ側も大きな犠牲を払うはず、というのは、日本人として漫画を読みまくっている人間なら、誰だって考えることだろう。ではまずは、最終予告を貼りつけておこう。

 というわけで、結論を言おう。
 『ENDGAME』を観終わった今、わたしはかなり期待を下回るものであったと感じている。もちろん、ポイントポイントでは、おお、キターーッ!と興奮した場面もある。けれど、全体的に観て、まずもって長すぎだし、失望した点の方が多かった印象である。監督やプロデューサーは、上映時間3時間を、凝縮された95分に感じることでしょう的なことを言っていたような気がするけれど、いやいや、すっげえ長く感じたのはわたしだけではないだろう。ちなみにいうと、MCUお約束のおまけシーンは今回はないので、終わったらもう、スタッフに興味のない方はさっさと席を立っても大丈夫だったと思う。
 というわけで、いろいろ思ったことをまとめてみよう。

 【ガッカリポイント(1):開始10分でトニー地球に帰還の巻】
 わたし的見どころの一つにも挙げた、トニーの地球帰還だが、もう、開始10分で片づけられてしまった。ただしその方法は、ちょっと興奮できるもので、まあ、予想通りと言えばそれまでだけど、キャロルが助けてくれた、が答えである。正直、ええっ!? なーんだ? そうっすか……とがっかりしたのは間違いないのだが、時間的に『INFINITY WAR』から21日、3週間経っていたようで、このシーンでの、げっそりやつれたトニーはそれなりに衝撃ではあった。あのトニーの消耗ぶりに免じて、この展開はアリ、としたいと思う。
 【ガッカリポイント(2):キャロルの活躍は、正直少ない】
 わたしとしては、キャロルが戦いのカギになることを期待していたわけだけど、確かに、ラストでは颯爽と現れてカッコイイものの……それ以外はほぼ出番ナシ。おまけに、わたしがとても好きな、キャロルの「マスク・オン」も全くナシ。さらに、なんと映画『CAPTAIN MARVEL』のおまけシーンで描かれた、ニック・フューリーのポケベルが機能停止して、振り向くとそこに……のシーンは全面カット、本編にナシ、であった。これらは、もう本当にガッカリしたよ。ただ、トニーを地球に連れてきて、怒り心頭のキャロルを筆頭にTHANOS討伐へ向かうのは良かったし、まさか開始30分でTHANOS死亡まで行っちゃうのは、予想外過ぎて、な、なんだってーっ!? と大興奮したっすね。でもなあ……それからいきなり「5年後」に飛ぶのはどうなんだろうな……。
 【大興奮ポイント(1):おれたちのANT-MANが物語のカギに!!】
 わたしはANT-MANが大好きなので、果たしてTHANOSの選別が行われたときに「量子世界」にいたANT-MANは、どうやって通常世界に戻ってくるのだろう? ということがとても気になっていた。答えは、5年間放置されてボロボロになったあのライトバンの機械の上をネズミがちょろちょろして、偶然機械を作動させて(?)「スポーーーン!」と量子世界から放り出されて戻る、であった。だっせえ!! とわたしは思わず笑っちゃったのだが、ANT-MANらしくてあれはあれでアリ、である。蟻だけにとか言わないすよ。そしてその「時間を超越した量子世界」=「タイムトラベル」が物語の最大のカギであったのは、はっきり言って予想通り過ぎてガッカリだが、ANT-MANが重要な役割を果たしてくれたことに免じて、許してもいいと思った。
 だが、従来のタイムトラベル物は、「過去に戻ってやり直す」というものが一般的だが、本作はそこが違う。本作で語られたところによると、一度起こったことはチャラに出来ないそうで、あくまで、THANOSによって消滅させられてしまったインフィニティストーンを過去に戻って再びそろえ、THANOSによる「選抜」後の5年間のことはそのままに、消えてしまった人だけ戻す、という方法を採るのだが、この点が物語上一番重要で、独特なポイントだろう。この設定は大変良かったと思うけど……なんか、描かれたのは結局『Back to the Future Part2』だったね。結局のことろ。
 【大興奮ポイント(2):さすがはトニー! 地球最高の天才!】
 わたしはトニーが一番好きで、まあ、おそらくトニーは殉職する=人類の未来のために犠牲になるのだろうことは覚悟していた。けど、なんつうかもう、今回のトニーは最初から最後までカッコ良かったすねえ!! 冒頭のガリガリに衰弱したトニー、そして予想通り子供が生まれてパパになったトニー、SPIDYとの再会に抱擁して喜ぶトニー、そして! 最後の最後に宇宙を救うために犠牲となったトニー!! なんかCAPとの和解は全く感動的じゃなく、うやむやっぽかったのは極めて残念だけど(アレは絶対もっと感動的にできたはず! だけど、あの盾のさりげない渡し方は、まさしくトニーっぽいさりげなさがあってアリと言えばアリ)、もうすべて許しますよ、トニーに関しては。本当にカッコ良かったすね。今回おまけ映像はないから、さっさと席を立っていいと書いたけれど、一番最後に劇場に響く、鉄板をトンカチで叩くあの音……。あれはきっと、ガレージエンジニアたるトニーへのレクイエムであり、また同時に、娘にその精神が確実に受け継がれたことを表す、泣かせる演出だったすね。。。トニー・スタークという男は最高の男でした。本当にお疲れ様でした……。
 【ガッカリポイント(3):THOR様、アンタ、なにやってんの!!】
 恐らくわたしが一番失望したのは、5年間だらしない生活をした結果、腹が付き出したただのデブになり下がったTHOR様の姿だろう。ありゃないよ。断じてナシ。意味なくないすか? なんのためにTHOR様をあんなザマにしたのか、いまだにわたしには理解不能だ。全く無意味だったね。おまけになんなのあのラストは。まさかのガーディアンズ入りも、全く不要だったと思います。つうか、まったくどうでもいいVALKYRIEが生きてたってのは不自然過ぎのような……お前どこで何やってたんだよ。お前の乗ってた船、大爆破されたのに……。アスガルド民は全滅してて良かったのにな。。。
 【大興奮ポイント(4):ムジョルニア時限復活! そしてCAPの手に!!】
 わたしはズバリCAPは大嫌いなのだが、ファイナルバトルはもう、血圧上がったすねえ!! あのバトルはまたしても乱戦で、わたしは観ていて、あーあ、またこれか……とか思ってたんだけど、CAPがムジョルニアを手にしたシーンにはもう大興奮ですよ。アレは非常にカッコ良かった。『Ultron』では持ち上げることができなかったCAP。やっとお前もムジョルニアに認められるほどになったな……わたしもトニーのように、お前のこと許してやるよ……とか思いましたね。一番ラストの、CAPの決断も、極めて美しかったですな。時を超えたペギーとの約束を果たすことができて、ホント良かったね。マジ許すわ。今までのことはすべて……CAPも本当にお疲れ様でした……!
 【大興奮ポイント(5):ペッパー、通称レスキュー・スーツで大バトル参戦!】
 まあ、既にレスキュー・スーツを着用している写真が公開されていたので、驚きはなかったけれど、ファイナルバトルにペッパーまでも参戦してきたのは興奮したっす。そしてペッパー、キャロル、ホープ(=WASP)、ワンダたち女性ヒーローたち大集合の図は大変絵になってましたな。でも、そこにナターシャがいないなんて……
 【ガッカリポイント(4):ナターシャ殉職! もうチョイやり方はなかったのか……?】
 今回は物語上、あくまでTHANOSの選択によって消えてしまった人々だけが復活する、というものなので、それ以前に死んでしまった人たちの復活はないのだが、ナターシャをガモーラと同じように、そう、全く同じように! 死なせる必要はあったんだろうか……。アレは脚本的に0点と言いたいところだ。ナターシャも本当にお疲れ様でした。いままで、ちょっとした潤滑油というか、間に立ってくれてたのにね……。ホント残念だよ……。
 【ガッカリポイント(5):前作で変身できなかった意味ゼロ。常態化に価値ナシ】
 前作では、HULKに変身できず、タダの足手まといキャラに転落したバナー博士。わたしとしては今回、どういういきさつで再びHULKになれるのか、その変身にとても期待したのだが……期待したわたしがアホだった。どうやら前作で変身できなかった意味はほぼゼロ。なんと5年間で、HULK化が常態になってしまい、おまけに言うことなすこと中途半端で、全くもって映す価値ナシのバナー博士だったと思う。お前の愛するナターシャとは大違いだよ。お前、男としてホントダメな野郎だな、としかわたしには思えませんでした。お前こそ、ナターシャと一緒にソウルストーンを取りに行くべきだったのにね……。
 【ガッカリポイント(6):HAWKEYE=RONINの下手くそすぎる日本語の件】
 わたしは弱いくせに生意気なHAWKEYEが嫌いなのだが、冒頭の、THANOSの選択が行われたときHAWKEYEは何をしていたのか、のシーンは、物語の不穏な空気が良く出ていて、シーンとしてはとても良かったすね。しかし、妻子を失くして必殺仕事人になるより、まずはアベンジャーズ基地と連絡取るだろ……常識的に考えて。そして話題の真田広之氏とのチャンバラは、シーンとしてはカッコ良かったけど、大体お前、いつ刀剣使いになったんだ……そしてお前、日本語しゃべる意味あったのか? 真田氏の英語は超キレイなんだから、お前のへったくそな日本語は不要だったんじゃないかなあ……日本人としては、何を言ってるかよくわからず、興ざめだったすね。でも、一方の真田氏の日本語演技は完璧で、アレはもう、最高に興奮したっすわ。
 【大興奮ポイント(5):まさしく「大同窓会!」あのキャラたちも続々登場!!】
 というわけで今回は、「過去に戻ってインフィニティ・ストーンを集める」というミッションが長々と描写されるわけだが、まあとにかく、あのキャラもこのキャラも、とこれまでのシリーズの主要キャラが総出演してくれたのは最高でした。わたしとしては、2012年のNYCにいた、エイシェントワン様のお姿を見られたこと(しかも彼女だけはガッツリ物語に絡んでいてチョイ顔出しレベルじゃない!)、『CAP:WS』での悪党、S.H.I.L.Dのピアース理事も勿論本物のRobert Redford氏自ら登場してくれたこと、そして、別れたTHOR様の恋人ジェーン(アレは……若干本物のNatalie Potman嬢だったかアヤシイ)も登場してくれて、最高に興奮したっすわ。まさしく「同窓会」でしたな。最高でした。
 【ガッカリポイント(7):復活者の全く感動的でない復活について】
 見どころの一つとしてわたしが注目していた、選択によって消滅したみんながいかに復活するか、については……まあ、SPIDYことピーター・パーカー少年の話によると、目覚めたら5年経ってた、ということだそうで、復活シーンは描写されず、であった。実際、そのシーンはいらなかったと思うのでいいんだけど、なんなの、空間さえも超越して復活しちゃうんだというのは、都合が良すぎてガッカリしたっすね。それともアレか、タイタンで復活したんだけど、すぐさまドクターが地球に運んでくれたってことなのかな。よくわからなかったけど、そういうことと思うことにしよう。ドクターはほとんど出番ないけれど、今回もカッコ良かったすね。ドクターが前作で視た「1400万分の1の可能性」はそういうことだったんですな……。ドクターの前作での決断が、今回エイシェントワン様がタイムストーンを貸してくれることに繋がっているわけで、まさしくすべてお見通しだったわけですよ。さすがっすね! ところで、ANT-MANことスコットの娘は、消滅を逃れていたようで、5年歳をとっててすっかりカワイイティーンエイジャーに成長していたけど、ピーターの親友ネッドは普通にそのままだったのは、アレって、同級生もみんな消滅していて復活したってことなの? 
 【最大のガッカリポイント(8):改心しない悪役に価値はない! THANOSモブ化現象】
 結局THANOSは改心もしないし敗北を認めることもなく、ある意味、オレの野望は達成された、オレを殺してももはや手遅れ。地獄で笑って待ってるぞ、はっはっは的に、THOR様による斬首の刑に服してしまったわけで、はっきり言えば、冒頭30分でTHANOSの役割が終了してしまったのは、やっぱり脚本的にいただけないように思う。そして後半に登場する5年前のTHANOSは、ちょっと性格が違い過ぎるというか、完全に小悪党というか……モブ化してしまったのはとてもがっかりだ。ついでに言うと5年前の、ガーディアンズ入りする前のガモーラも、ちょっとキャラ違いすぎなんだよな……まあ仕方ないけどさ……。やっぱり、5年前のTHANOSは、ガモーラの命を代償としてソウルストーンを得ることになることを知ったのだから、何らかの改心めいた行動があっても良かったと思うし、やっぱりですね、「自分が間違っていた」ことを自覚して退場してほしかったと強く思う。後悔はしなくていいんだよ。わが生涯に一片の悔いなし、でいいんだよ。だけど、「敗北を認める」必要は絶対にあるんすよ!! この点に関しては、やっぱり日本の漫画の方がわたしは好きっすね。

 はあはあ……とまあ書いておきたいことは以上かな……もっと細かいこともあるんすけどね……ジャーヴィスってのが、実はパパ・スタークの秘書?の人の名前だったとか。でもあそこは是非とも、Paul Vetaney氏に演じてほしかったすねえ! 別人だったのが超残念す。
 まあ、なんだかんだ言いながら、わたしとしてはトニーの決断に敬意を表して、がっかりしたことはいっぱいあって、期待を上回ることはなかったけれど、すべて受け入れようと思います。大同窓会であり、見事な大団円だったのは間違いないすね。本当に11年間、お疲れ様でした!!!

 というわけで、結論。
 とうとう公開された『AVENGERS:ENDGAME』だが、正直なところ、わたしの期待を上回ることはなく、実際ガッカリではある。THANOSには、敗北を認めてほしかった……。。。けれど、MCUの先頭を走り続けてきたトニー・スタークというキャラクターに限ると、すべてやり尽くしてくれたと思うし、見事に地球を、そして銀河全体を救ってくれたわけで、実に実にカッコ良く、見事であったと思う。そしてわたしは大嫌いだったCAPも見事な引退劇となり、もうすべて許してもいい、という気持ちになりました。ラストカットがCAPとペギーのダンスシーンなのは、オイィ! ラストはトニーの娘を映して未来を予感させるシーンを持って来いよ! とか思ったけれど、まあ、美しかったので許してやります。まあ、夏の『Far from Home』が楽しみですな! 今後もMCUを楽しみたいと思います。つうかですね、こんなBlogを読んでる暇があるなら、今すぐ劇場へGO!でお願いします!! 以上。

↓ やっぱり、わたしとしてはMCU最高傑作はこれっすね。痺れたっす。



【追記:というわけで観てきました『INFINITY WAR』(以下『IW』と略)。観てきた今、以下を読むと、結構予想がハズレまくってるので、なんか大変恥ずかしいのですが、消すのもダサいので、わたしのバカさ加減を忘れないためにもそのままにしておきます。あと、一部明らかに間違ってた点は修正を入れました】

 わたしはMarvel Cinematic Univers、略してMCUが大好きであります。もう何度もこのBlogにおいていろいろ書いているけれど、今週金曜日にとうとう公開される『AVENGERS:INFINITY WAR』を観るにあたって、主なキャラクターの「INFINITY WAR」開戦前夜の状況をまとめておこうとふと思い立ったので、以下、またクソ長い文章を書こうと存じます。くれぐれも言っておきますが、『INFINITY WAR』は,MCU第19作目であり、当然ながらそれまでの18作品を観ていないと絶対ダメです。

 本記事は、ちょうど2年ぐらい前にこのBlogで書いた記事「Marvel Cinematic Universeの基礎知識を軽くまとめておこう。」を読んでいることを前提としています。あの記事を書いた時から、どんな感じに物語は進んだのか、についての記事なので、完全に一見さんお断りな、分かり切った人物や言葉、映画タイトルにいちいち説明はしません。それと、もちろんネタバレも含んでいるだろうし、そもそもわたしは圧倒的にトニー派で、トニー派としての独断と偏見と主観に満ちていますので、CAP派の方は読まない方がいいと思います。
 さてと。最新の状況は、たぶん5つのグループにわけて説明した方がいいと思うので、各チームごとにまとめてみようと思います。あと、記憶に従って書くので間違いがあったらちょこちょこ手直しします。
--------【アイアンマンチーム】--------
 ◆トニー・スターク(IRON MAN):チャラい男のようでいて、いつもちゃんと考え、自らの過ちもきちんと認め、キッチリ謝罪ができる大人の男。『CIVIL WAR』でCAPと大喧嘩したものの、CAPからは「ピンチの時はいつでも駆けつけるからね!」なんて手紙とともに、携帯電話が送られてきているが、まだそれを使う状況にはなっていない。トニーは『CIVIL WAR』事件でのCAPたちの主張を認めるにやぶさかではなく、きっちり謝罪もしたのだが、両親を殺したバッキーをかばったことがいまだ許せていないため、たぶん今でもCAPに対してはモヤモヤしているはず。そりゃそうだ。最新状況は、『Homecoming』で描かれた通り。最初の『AVENGERS』事件で崩壊したNYを復興させるため、良かれと思ってガレキ処理を引き受けたのだが、そのことでヴァルチャーという悪人を生み出してしまい、おまけに、自らがダメ出しした少年ピーター・パーカーが頑張ってそのケジメ付けたこともあって、ピーターを正式にAVENGERSに入れてあげよう、そして最新型の「アイアン・スパイダー・スーツ」をプレゼントしよう、と思ったらあっさり振られ、若干アレな気分に。いずれにせよ、自分がNYのど真ん中に住んでいると、戦いが発生した時の余波でまた街がボロボロになるので、北部へと引っ越しをした。なお、愛するペッパーとは、『ULTRON』事件のあたりでは別居中だったが(※IRON3で引退するって言ったのに引退しなかったため?)、現在は復縁して仲良く暮らしている模様。きっと大変忙しい毎日を送っているのでしょう。
 ◆ピーター・パーカー(SPIDER-MAN):『CIVIL WAR』でトニーにスカウトされて緊急参戦し、その後ヴァルチャー事件で大活躍した高校生。トニーを尊敬している?とは思うけれど、ヴァルチャー事件で骨身にしみて、正体を明かしてモテようとか、AVENGERSの一員になって活躍しようとか、浮ついた気持ちを持たず、「親愛なる隣人」としてNYを守ろうと決断した、大変デキた少年。頭も良い。SPIDER-WEB(あの糸)はピーター自家製作。『Homecoming』のラストシーンの通り、世話になっている美人過ぎる叔母に正体はバレちゃった、はず。あのシーンは最高でした。トニー謹製のノーマルSPIDERスーツは現在も保有。友人ネッドもピーター=SPIDER-MANであることを知っている。
 ◆VISIONさん:元トニーの電脳執事JERVIS。『ULTRON』事件の際に、VISIONとなって実体化した超常的存在。その時キーとなったのが、ロキの杖についていた「インフィニティ・ストーン」の一つ「マインド・ストーン(黄色)」で、今回はそれを求めてTHANOSがやって来るので、VISIONさんは超ピンチに陥るはず。ムジョルニアをひょいと持ち上げられるほと、正しく高潔な存在。体は透過できるし、額からビームはぶっ放すし、基本的に超強い。なお、現在は何をしているか不明だが、『Homecoming』によれば、トニーの引っ越し先のアベンジャーズ基地にはちゃんと部屋があるらしいので、ワンダを想って静かにしてるのではないかしら。どうでもいいことですが、VISIONさんを演じている役者Paul Bettany氏と、ピーターの着用するSPIDER-MANスーツに搭載されたAIカレンの声を演じているJennifer Connellyさんは現実世界では夫婦です。
 ◆ナターシャ・ロマノフ(Black Widow):彼女は、元ロシアの養成したスパイだったことを『Winter Soldier』事件の終結時にカミングアウトして、きちんとけじめをつけたこともあり、同じくロシアに洗脳・育成されたバッキーを放っておくことは出来ず、きちんとバッキーを法機関に引き渡すべきとするトニー側に立って『CIVIL WAR』を戦ったが、やっぱり色々とモヤモヤしていて、結局トニーと喧嘩して、たぶん出ていっちゃったはず。何をしているかは不明だが、まあ、きっと愛するバナー博士を探したりしてるんでしょうな。バナー博士がまさか銀河の果てにいるとも知らず……。CAPに合流した可能性も十分あり得る。
 ◆ローディー(WAR MACHINE):『CIVIL WAR』事件で、逃げるCAPたちを乗せたクインジェットを狙撃しようとしたVISIONさんのビームを喰らってしまい(FALCONが避けたせい!)、高高度から墜落し、脊椎損傷の大けがを負う。長年の友人トニー謹製のメカギプスでリハビリ訓練中。
--------【キャップチーム】--------
 基本的には『CIVIL WAR』でCAPの味方をした連中は皆、海中刑務所に投獄されたが、CAPにより強奪・脱獄しているはずで、『CIVIL WAR』おまけ映像でCAPとバッキーはワカンダへ行ったことは描かれているが、その他の連中がどうなったか定かではない。CAPを含め、CAP派の連中はどうやら犯罪者(War Criminal)として指名手配されている模様。
 ◆スティーブ・ロジャーズ(CAPTAIN AMERICA):トニーはきっちり謝罪したのに、コイツ自身はトニーの怒りに対して拳で応えたという点でわたしはいまだにCAPは許せないす。CAPの理論は、バッキーは友達なんだ! というだけで、「オレも友達だったよな?」というトニーの言葉には何も答えられないひどい男、というのがわたしの評価。あんな手紙と携帯だけで許されると思うなよ! ワカンダに潜伏中か、NOMADとして世界のどこかで悪と戦っているのかも。現在どうやら髪も伸びてオールバック&髭もじゃになり、さわやかイケメンの面影なし。
 ◆サム・ウィルソン(FALCON):CAPに従う腰巾着ヒーロー。ビジュアルはかっこいいけれど、普通の人だし武装も普通の銃器なので、あまり強くない。元軍人。ウィングパックは合衆国資産のはずで(その後トニーが防弾処理とかドローンをつけたりとか改良したのかも)、勝手に使用中。まあ、コイツはCAPと一緒にいるでしょうな、きっと。ちなみに、そもそも『CIVIL WAR』においてバッキーを捕縛したCAPが、「トニーに連絡を……(If we can call Tony...)」と言ったのに、「いや、信じてくれないでしょ(No, he won't believe us)」と反対したのがファルコンなので、大喧嘩の原因を作ったともいえる。ただし、一応彼は、ローディー大ケガの責任を感じていて、トニーに情報をもたらしたので、その点は許してもいい。
 ◆ジェームズ・ブキャナン・”バッキー”・バーンズ(WINTER SOLDIER):CAPの幼馴染の親友。実のところ彼は被害者で、トニーの両親を殺したことに対しても、深く、申し訳ない気持ちを抱いているはず。なので彼は許せます。大いに反省中の彼は、自ら、オレはまた洗脳暗示で悪いことをしてしまうかもしれないから、と言って、ワカンダで冷凍睡眠に入ったことが『CIVIL WAR』で描かれたが、『BLACK PANTHER』のおまけ映像でどうやら冷凍から目覚め、ワカンダの天才科学者シュリ(BPの妹)によって洗脳も解けた、ように見えた。トニーの怒り爆発で破壊された左腕のメカアームは、現在シュリが製作中かも?
 ◆クリント・バートン(HAWKEYE):弓の達人だけれど、普通の人なので全然強くない。そのくせに、超偉そうな野郎。コイツはずっと刑務所入りでいいと思う。けど、まあ、普通に考えて一緒に脱獄したのでしょう。そもそも、精神的に弱っているワンダを『CIVIL WAR』に導いた点で、わたしとしては決して許せない。ただし、今回の『INFINITY WAR』においては事前の予告やポスターなどに一切登場しておらず、その動静は全く不明。もう出てこなくていいから、わたしとしては、反省してずっと刑務所に入ったままであることを望みます。
 ◆スコット・ラング(ANT-MAN):わたしとしては大好きなキャラなのだが、ファルコンと知り合いだったこと、そして先代ANT-MANのピム博士が、スターク父と仲が悪かったこと、などの背景があるため、(運悪く)CAP陣営に参加し、その結果として逮捕・勾留の憂き目に。事情がまだよくわかっていないような感じではあるが、まあ、彼もいっしょに脱獄したと思いたい。が、彼もまた『INFINITY WAR』の事前プロモに一切登場しておらず、現在どうしているか不明な状態。たぶん、彼の場合は、愛する娘が第一なので、指名手配犯として娘に会いに行くわけにもいかず、潜伏中なのではないでしょうか。早くピム博士と合流しててほしいすね。次回作『ANT-MAN AND THE WASP』は日本では8月31日公開だそうです。超楽しみ!
 【追記:HAWKEYEとANT--MANがINFINITY WARに出てこない理由は『IW』内で語られましたが、大変詰まらない理由でガックリ】
 ◆ワンダ・マキシモフ(SCARLETT WITCH):元々『X-MEN』のキャラだが、MCUにおいては『ULTRON』事件で初登場した人造超能力者(?)のこと。ガンダム的に言うと強化人間だが、何気に最強レベルの能力者。VISIONさんとイイ感じだと思うのだが、監禁生活に嫌気がさし、HAWKEYEの手引きで脱走、CAPチームとして『CIVIL WAR』を戦うが、結局逮捕・勾留の憂き目に。だからあれだけVISIONさんが言ったのに……。脱走してるとは思うけど、どこで何をしているか不明。まあ、ワカンダで暮らしていると思いたい。早くVISIONさんのもとに帰っておいで! そしてVISIONさんをTHANOSの魔手から守るんだ!
--------【銀河はぐれ旅チームA】--------
 ◆ソー(THOR):アスガルドの王子様。『CIVIL WAR』事件の際は地球を不在にしていた。『RAGNAROK』事件によって故郷アスガルドは崩壊。地球を目指して航行中の宇宙難民団リーダーに。すっかりお気楽なツッコミ系ギャグキャラに変化中。実力的には神様なので超強い。が、『RAGNAROK』事件で大切なムジョルニアを破壊され、真の力に目覚めたはいいけれど、その実力がどうなったか未知数。これまでは、ムジョルニアの力で空を飛んだりしていたのだが、果たして再びTHOR様は地球でも飛べるのでしょうか? 地球の恋人ジェーンとは別れたそうです。そして『RAGNAROK』事件の際、父を探してやってきた地球で、DOCTOR STRANGEと出会うも、舐められっぱなしでいいとこナシ。しかし、『RAGNAROK』のおまけ映像では、地球へ向かうTHOR様たちの乗る宇宙船に、謎の巨大宇宙船が迫り……な終わりであったので、その謎の船が何者かは『INFINITY WAR』で明かされるはず。
 ◆ブルース・バナー博士(HULK):どういう理屈か不明だが、『ULTRON』事件の際に、一人でクインジェットをかっぱらって逃亡した結果、行き着いた先は何故か銀河の辺境の星サカールで、そこで仲間のTHOR様と出会い、『RAGNAROK』事件終結を手伝う。現在はTHOR様たちとともに地球目指して航行中。博士も軽~いキャラに変化中。悩める人だったのにね……。
 ◆ロキ(LOKI):宇宙一のデキない弟としてお馴染みのLOKI様は、『RAGNAROK』事件ですっかりTHORお兄ちゃんと仲良しに。一緒に地球へ向かって航行中。「地球はわたしを受け入れてくれるだろうか……」と不安なLOKIに、THOR様は「まあ、最後には何とかなるさ!おれは地球で人気者だし!」と極めてお気楽。この謎の兄弟愛はいいけれど、DOCTORが黙っているとは思えないのだが……彼もまた地球に来た時にDOCTORと出会っており、DOCTORに散々もてあそばれる羽目に。魔法の腕前ではDOCTORの方が上っぽい。そして重要なのは、『RAGNAROK』事件でアスガルド崩壊の直前、父オーディンの武器庫に保管してあった「インフィニティ・ストーン」の一つ「スペース・ストーン(コズミック・キューブ=青)」をかっぱらって隠している模様。予告ではなにやらTHANOSに「ストーン」を差し出しているのか? 謎のシーンがあるので、その動向は要チェックだ! まーた裏切る気なのか、作戦なのか、その行動の真意がついに今週明かされる! 裏切るに1000点。
【追記:謝らせてほしい。LOKIよ、ほんとゴメンよ……お前はイイ奴だったね……】
--------【銀河はぐれ旅チームB】--------
 ガーディアンズ関連の皆さんも、「エゴ」事件終結後の現在、銀河はぐれ旅中か。とりわけ目的地はないと思うが、銀河の辺境でお仕事中だと思う。
 ◆ピーター・クィル(STAR LORD):地球人。1988年に地球から銀河の果てに誘拐されたちょっとかわいそうな男。とうとう彼も『INFINITY WAR』で地球に里帰りか!? と思うとわくわくしますね。一応常識人だとは思うが、父親が「エゴ」という宇宙生命体で、普通の人が触ると即死する「インフィニティ・ストーン」の一つである「パワーストーン(オーブ=紫)」も平気で触れた過去アリ。ゆかいな仲間たちと気ままな宇宙暮らしのはずだが……。最初にTHOR様と出会うのがガーディアンチームのようですな。チームの中では基本ツッコミ役。
 ◆ロケット(ROCKET):見かけは可愛いアライグマ、だけど凶暴な男。何気に一番活躍するメカニックとしても凄腕。グルートを溺愛している。基本ツッコミ役。
 ◆ガモーラ(GAMORA):元THANOSの娘。戦闘能力抜群の暗殺者。ピーターと現在ちょっとイイ仲。凶暴な妹、ネビュラとも和解の方向に。
 ◆ドラックス(DRAX THE DESTROYER):かつてロナンに妻子を殺された戦士。現在はチームのお父さん的存在で、何気にイイことを言う人。エゴの従者であったマンティスとちょっとイイ仲なのか? 基本ボケ役。
 ◆グルート(GROOT):木。基本ボケ役。『GOTG1』で仲間を守るため捨て身の行動に出て枝1本になっちゃったのち、『Vol.2』では可愛いベビー姿に成長。みんなのアイドル。しかし、『Vol.2』のおまけ映像ではさらに成長し、絶賛思春期で、現在反抗期まっただ中。部屋を散らかしっぱなし&ゲームに夢中でクソ生意気な中学生ぐらいな感じです。笑える。
--------【チーム無所属】--------
 ◆スティーヴン・ストレンジ(DOCTOR STRANGE):元々は傲慢で自信家の外科医だったが、現在は超偉そうな態度の最高魔術師(ソーサラー・スープリーム)。NYCのロウアーマンハッタン、BleeckerStの177番地在住。わたし、偶然NYCのBleekerSt.は歩いてぶらぶらしたことがあるので、大体の雰囲気は知ってますが、そうだなあ、昔の代官山の同潤会アパート的なおしゃれSHOPの多いとこすね。いや、もっと小汚いか。『CIVIL WAR』時点ではまだ魔術師になっていないはず(DOCTORが事故を起こす直前に受けていた電話で、ローディーが脊椎損傷で運び込まれたことを聞いている)。なのでヒーロー歴は浅いはずだが態度は超偉そう。そして実力も高そう。何より彼の能力は魔術であり、物理的な武力とは一味違うし、DOCTORは「別次元」の存在から地球を守っている団体の一員で、『RAGNAROK』で地球にやってきたTHOR様に対して、「地球に害する存在を監視している」と言っていた(ので、LOKIをさっさと地球から追い払いたかった)。頭は勿論いいし、自分よりすごい人には意外と素直。トニーとうまくやって行けるか心配だけど、まあ、大人なので大丈夫、と思いたい(原作上では結構仲間だったり対立したりするし、CIVIL WARの原作では中立派に)。一応魔術師団体の長的存在なので(たぶん)、同門の味方はそれなりにいる。
 ◆ティ・チャラ(BLACK PANTHER):『CIVIL WAR』事件で父を殺害され、怒りまくってCAPチームに戦いを挑むも、事件の真相を知って怒りを鎮め、逃亡犯となったCAPチームを自国ワカンダに迎え入れ匿う。理知的で強い男……と思っていたのだが、『BLACK PANTHER』で描かれたキルモンガ―事件で意外と単なるおぼっちゃまでそれほど強くないことが判明し、わたし的にはかなりガッカリ。トニーとどちらが金持ちか知らないが、アフリカに広大な土地と資源を持っている王様のため、どうやら『INFINITY WAR』では主戦場となる模様。分からないけど。妹のシュリが何気に重要人物で、最新BPスーツなどもシュリ謹製のアイテムで、トニーと科学者同士仲良くしてほしいのだが……。王様だけに、親衛隊的軍隊も保有。

 はーーー長くなった。まあ、こんな感じだと思います。
 そして、『INFINITY WAR』を観る際に一番(?)の鍵となるであろう「インフィニティ・ストーン」について短くまとめておきます。今回の敵THANOSは、6つあるとされている「インフィニティ・ストーン」が欲しいのです。
 ◆青:スペース・ストーン。別名コズミックキューブ。前述の通り、本来アスガルドで保管されていたはずだが、アスガルド崩壊の際にLOKIがパクって持ち出した模様。
 ◆赤:リアリティ・ストーン。別名エーテル。『THOR:DW』でジェーンに憑りついたアレ。その後、銀河の収集者コレクターに預けられたはずだが、『ガーディアンズ1』でコレクターの家が派手に破壊されたので、どうなったか不明。コレクターがちゃんと保管していると思いたい。
 ◆黄:マインド・ストーン。元はLOKIの杖についていたが(アレって、THANOSから借りたんだっけ?)、現在はVISIONさんの額で輝いている。VISIONさんヤバし。
 ◆紫:パワー・ストーン。別名オーブ。『ガーディアンズ1』の事件後、現在はノバ帝国ザンダー帝国に保管されているはず。たぶん。
 ◆緑:タイム・ストーン。別名アガモットの眼。代々?ソーサラースープリームが保有。現在はカトマンズのカマー・タージに保管してあると思うが、DOCTORが勝手に使っている状態。
 ◆橙:ソウル・ストーン。現状MCUにはまだ現れていない謎の石。Web上ではいろんな説が流れているが、まあ、実際わたしも全く想像はつかないです。たぶん、『AVENGERS』の3作目4作目はそもそも前編・後編で構想されていた作品なので、元々前編だった『INFINITY WAR』では、出てこず、後編にあたるタイトル未定の『AVENGERS4』で出てくるんじゃないかしら。根拠はありませんが。『INFINITY WAR』ののち、『ANT-MAN AND THE WASP』が今年公開され、来年早々?だっけ? 『CAPTAIN MARVEL』が公開されて、その後で『AVENGERS4』の公開となるので、ひょっとしたら新ヒーロー『CAPTAIN MARVEL』がカギになるかもしれないすな。わからんけど。
 はーーしかし楽しみですなあ! 早く金曜にならねえかなあ! あと3日後か、ヤバイすねえ、超楽しみっす。

 というわけで、結論。
 早く『INFINITY WAR』が観たいす! 以上。

↓ わたし的MCU最高傑作は『CIVIL WAR』ですが、内容的にコイツの完成度はさらに上かも。わたしの生涯ベストに間違いなく入れるべき作品す。所属としては、一応DCコミック原作す。
ウォッチメン (字幕版)
ローラ・メンネル
2013-11-26


 というわけで、昨日は午前中にわたしの大好きなStephen King大先生原作の『IT』を観て、午後は立て続けに、これまたわたしの大好きなMARVEL CINEMATIC UNIVERS最新作『THOR:RAGNAROK』を観てきた。のっけから結論を言うと、ちょっと悪ふざけしすぎじゃね? という今までとはまるで違うギャグ映画となり果てており、わたしとしては、ナシ、と否定はしたくないものの……ちょっとやりすぎじゃね? と言わざるを得ない微妙作であった。おまけに、予告編から想像していた物語とは全然違うお話であり、正直、わたしはかなり肩透かしを食らったような気がしている。ただし、それはわたしが予告を観て勝手に盛り上がっていただけの話であり、ギャグもやりすぎとは言え、いちいち、くすっと笑えてしまうわけで、なんだかんだ文句を言いつつ、やっぱり面白れえなあ、というのが結論なのかもしれない。それでは、以下、思ったことを書き連ねていこうと思う。なお、もちろんのことながら、いつも通りネタバレ全開になる予定なので、まだ見ていない人は読まないでください。

 つーかですね、これは観た方なら誰もが思う事だと思うのだが……上記予告はすっげえカッコイイというか、わくわくする最高の出来じゃあないですか? でもですね、なんと、上記予告は予告専用の映像ともいうべきもので、本編での使用シーンと相当違う! ことにわたしは結構驚いた。端的に言うと、THOR様の大切なムジョルニア(=トンカチ)が砕かれてしまうでしょ? 個々のシーンは確かに本編にもある、けれど、背景が全然違う! のにわたしはとても驚いた。『SPIDER-MAN:Home Coming』の時も、予告だけで本編に存在しないシーンがあったし、最近はネタバレ防止にそんなことまでするんすかねえ……ま、いいや。
 で。今回のお話だが、予告を観て、わたしのようにMCUが大好きな人間ならば、確実に次の4つのことがらについて、いったいどういう事なんだろう? と思い、その点に注目して本作を観たはずだ。
 ◆その1) HULKは一体、どうして、どうやって惑星サカールに来たのか?
 この点については、まずは復習が必要だろう。MCUにおいて、HULKの一番最後の描写は、『Ultron』のラスト近くで、S.H.I.L.D.のクィンジェットをかっぱらって一人どこかへ身を隠してしまったシーンである。大好きなBLACK WIDOWの言葉も無視してどこかへ消えたHULK。そのHULKがいきなり宇宙の果て?の惑星にいるのはなぜなんだ? と誰しも思うはずである。わたしはまた、なんらかのMCU的な重大事件が起こって宇宙に飛ばされた、その背景にはサノスの影が……とかいう展開なのかと勝手に想像していた。が、結論をズバリ言うと、「特に説明はナシ」であった。うっそお!? それでいいのか? とびっくりしたのは言うまでもない。これは原作的にそうなってるのかどうか、わたしは知らないので何とも言えないのだが……あまりにテキトーな感じがして、今までの、「綿密に計算されたMCU」の世界観にそぐわないというか……なんだかとてもがっかりした。おまけにHULK状態で2年間いたらしく、HULK状態で普通にしゃべってるし! そんな……悩めるバナー博士像はどこ行っちゃったんだよ……。
 ◆その2)ムジョルニア破壊!? ムジョルニアはどうやって復活するのか?
 わたしは予告で描かれたムジョルニア破壊シーンに超興奮し、こいつはスゲエ展開だ! と超ワクワクしていた。そして、ひょっとしたら、いまだ登場していない最後の「インフィニティ―・ストーン」がムジョルニア復活のカギなんじゃね? とか勝手に想像して興奮していたのである。このことについても、もう結論を言おう、「ムジョルニアは復活しない」が本作の回答であった。えええ!? いいの!? ムジョルニアなしでTHOR様は今後戦えるの? 空飛べなくなっちゃうじゃん!? とわたしはこれまた激しくびっくりである。これでいいのかなあ……うーん……。
 ◆その3)そもそもTHOR様の現在の任務は……?
 MCU世界では、『Ultron』事件の後に、地球においては『CIVIL WAR』が勃発してトニーとCAPが大喧嘩していたわけだが、そもそも、THOR様は、『Ultron』事件の後は、インフィニティストーンの謎を追ってアスガルドへ帰って行ったために、地球におらず、『CIVIL WAR』にも参戦しなかったわけで、わたしとしては、本作では確実に、最後のインフィニティ・ストーンに関連する事件が描かれるのであろうと勝手に想像していた。しかし、である。冒頭でごくあっさり、「分かんねーから探すのやめた」的な一言で終了である。そんなバカな!? わたしはこの冒頭のTHOR様のセリフでイスから転げ落ちそうになるぐらいびっくりした。えええ? うっそお!? ほっといていいんすかTHOR様!? あなた、『Ultron』事件のときに観た幻影に従って、トニーに味方してVISONさん誕生を手伝ったんだし、その幻影で描かれた未来が気になって仕方ないから、インフィニティ・ストーンの謎を追う旅に出たんでしょ? いいのかなあ……これで。
 ◆その4)RAGNAROKとは? ま、まさか……?
 たぶん、世間一般的に言う「ラグナロク」とは、北欧神話で言うところの終末の日であり、Wagnerのニーベルングの指輪の最終章「神々の黄昏(Götterdämmerung)」のことを指すものだ。THOR様自身が北欧神話的世界観なわけで、ラグナロクという言葉は、アスガルド最大の危機を連想させるものとして、非常にそれっぽくもある。しかし一方で、MARVELコミックに通じている人ならば、ラグナロクと聞けば、原作の「CIVIL WAR」に出てきたTHOR様のクローンであるRAGNAROKというキャラを思い出す人も多いはずだ。おまけに予告の終わり近くには、何やら雷光をまとった、いつもと様子の違うTHOR様がカッコよく登場するシーンもあって、ま、まさかこれって、あのクローン・ソーが登場するのか!? と興奮したはずである。しかし―――結論を言おう。確かに、アスガルド最後の日ではあったので、タイトルとしてRAGNAROKは非常にピッタリではあったが……クローン・ソーは登場しない。その点では、正直肩透かしというか、なーんだ、であった。そして予告に出ていた「雷光をまとうTHOR様」は、ムジョルニアを失って覚醒した新たなTHOR様のお姿であったのである(しかもここも、予告の映像と本編は重大な違いがある)。しかしそれでも、「ムジョルニアを失ったからって何だ、お前はなに? トンカチの神様なのか? 違うだろ、お前は」「そうだ、オレは……雷神だ!」と、オーディンの幻影との会話で真の力に覚醒する流れはとてもカッコ良かったので、これはこれでアリだと認めたい。本作では、惑星サカールでの奴隷戦士の時には、さんざん「神様じゃなくて、お前、雷様だろ?」「雷様じゃねえ、雷神だ!」「はいはい、頑張ってね、雷様」みたいなやり取りが何度もあったので、強いTHOR様大復活はとても興奮出来て満足です。
 とまあ、わたしとしては驚き4連発で、ズバリ言うと「オレが観たかったTHOR3はコレジャナイ!」と思わざるを得なかった。
 しかし、である。ちょっと悔しいことに、単体として本作を観ると、やっぱりギャグには笑えちゃえるんだな……そういう点では大変デキのいいコメディであったのは間違いないと言える。まさかLOKI様まであんなコメディキャラになり果てるとは……哀しいやら笑えるやらで、わたしとしては大変微妙な気持ちである。
 はあはあ……だいたい言いたいことはもう書いたかな……では、ちょっと気を取り直して、本作の物語を軽くまとめてみよう。
 本作は、冒頭は鎖でがんじがらめに拘束されたTHOR様の愚痴から始まる。こういう、主人公の愚痴というのは、ハードボイルド小説の定番だが、THOR様は、インフィニティ・ストーンの謎を追って旅していたものの、その謎は解明できずにいた。そんな時、かつて父オーディンが封印(?)したスルトという火の王(?)が復活しかけているところに出会い、その討伐に出かけ、まあズバリ言うと楽勝で再封印成功、アスガルドに帰還するーーーが、帰還したアスガルドでは、何と愚弟LOKIがオーディンに成りすましており(※THOR:DWのエンディングでLOKIがオーディンに成りすましていることは描かれていた)、ふざけた芝居を上演して民衆と楽しんでいた。そのバカバカしさにカチンときたTHOR様は再び愚弟LOKIをとっつかまえ、つーかお前、父ちゃんをどうしたんだよ!? と尋問すると、なんと父オーディンは地球に追放されていたことが判明。すぐさまLOKIを伴って、LOKIがオーディンを置き去りにしたNYCへ再降臨する。しかし、その場所は既に建物が取り壊され、オーディンの行方は不明。まじかよ……と困っていると、なんとLOKIの足元に、オレンジ色の魔法陣グルグルが発生、なんだこりゃあ!? と戸惑うTHOR様の前に現れたのは、なんとなんと、Dr.Strangeであった。Dr.は、地球に害なす存在の監視をしていて、LOKIはそのブラックリストに入っていたのである。事情を説明するTHOR様に、Dr.は、オーディンが見つかったらすぐ帰るんだな、じゃあ、その場所を教えてやろう、今、ノルウェーにいるから、と魔法陣グルグルでTHOR様とLOKIをあっさりノルウェーに送り込む。そして再会する3人。しかし事態は急展開で、なんとオーディンの寿命は尽き欠けており、故郷は場所じゃない、人じゃよ……そしてマズイことに、わしが死ぬと、かつて封印したわしの第1子、つまりお前たちのお姉さん、凶暴なヘラが復活しちゃうのじゃよ……と言い残してオーディンは存在が消滅してしまう。おいィ! 無責任すぎじゃないすか! オーディン様! というわけで、オーディンの姿が消えるとすぐに、ヘラ様が降臨。バトルが始まる! のだが、ヘラ様は超強い! ムジョルニア破壊もこのシークエンスで、つまり地球での戦闘で起こったことです。予告と全然背景が違って驚いた。で、こりゃマズイ、とあせった愚弟LOKIは、戦闘のさなか、アスガルドへの帰還を要請、THOR様、LOKI、ヘラ様の3人はアスガルド召還の光に包まれ、アスガルドへ引っ張られるのだが、その中でも戦闘は続いており、LOKIが光の道の外に吹っ飛ばされ、そしてついにTHOR様も同様に吹っ飛ばされ、ヘラ様だけがアスガルド帰還を果たしてしまう。ヘラ様は、アスガルドにいるとますます無敵パワーを発揮できる体質で、なんとTHORの盟友であるウォリアーズ・スリーもごくあっさり殺され、アスガルドに君臨するのであった。一方、どこかへ吹っ飛ばされたTHOR様とLOKIは……てな展開であります。はーー、全然軽くまとめられなかったわ。
 というわけで、THOR様は惑星サカールへ吹っ飛ばされ、現地にいたアスガルト人のヴァリュキュリーに捕縛され、奴隷戦士としてサカールを治めるグランドマスターに売り飛ばされる。そして自由を得るには、闘技場で行われる試合に勝たなくてはならない。しかもどうやら現チャンピオンはおっそろしく強いらしい。上等だ、戦ってやるぜ! と気合十分なTHOR様の前に現れた、現チャンピオンこそ、盟友HULKであった―――てなお話です。
 まあ、とにかく以上のような、かなりとんでもないお話で、面白いけれどとにかくギャグがしつこく、どうも狙いすぎというか、全くこれまでとは作風の違う異色作であった。なんか……いろいろ今までのことを無理矢理無視しているようで、わたしとしてはどうにもコレジャナイ感をぬぐい切れなかったすね。以下、キャラ紹介を軽くやってみます。
 ◆THOR:アスガルドの王子様。試合直前に自慢の長髪を宇宙バリカンでバッサリ刈られてしまう。ちなみにその散髪屋さんを演じたのがStan Lee大先生御年94歳。楽しそうなのが印象的。今回のTHOR様はとにかくコメディキャラで、ツッコミ担当。演じたChris Hemsworth氏も大いにコメディセンスのあるお方なので、実際とても笑えるんだけど……まあ、いいんすかねえ、あれで。しかし後半の、真の力に目覚める雷光バリバリのTHOR様はカッコ良かった! しかし、ムジョルニアを失ってしまったTHOR様は、次の『Avengers:Infinity War』では大苦戦しちゃうだろうな……完全に故郷を失った宇宙難民になってしまい、地球はアスガルド人を受け入れることができるのでしょうか……。なお、地球の恋人ジェーンとは、どうやら完全に別れたようで、それもモブキャラのセリフでごくあっさり流されました。THOR様曰く「振られたんじゃねえ、お互いに振ったんだ」だそうです。いっそ、「彼女(を演じてるNatalie Potman)とはスケジュールが合わないんだよ!」と現実の理由を言ってくれた方が笑えたのに。
 ◆LOKI:宇宙一のデキない弟。今回はやけにTHOR様と仲良し。そしてボケ担当として笑わせてくれる。あんたも大丈夫なのかね……あんたを地球でブラックリストに入れてるのは何もDr.だけじゃないと思うのだが……ラスト、「地球はわたしを受け入れてくれるだろうか……」「俺に任せとけ!」という謎の兄弟愛は美しいけれど、そんなに甘くないぞ! 演じたTom Hiddleston氏もなんだか楽しげに演じられていたのが印象的。
 ◆Dr.Strange:今回チョイ役として出演。しかし相当成長している様子で、ソーサラー・スープリームとしての腕は格段に上がっている様子でした。どうも魔法の腕は既にLOKIをしのぐほど、の模様。Benedict Cumberbatch氏による偉そうなキャラは健在。
 ◆Odin:オーディン様はどういう理屈かよくわからなかったけど本作で寿命が尽きてしまった。しかし……第1子ヘラ様のことを丸投げで消えてしまうなんて……ちょっと神様としてどうかと思う。演じたSir Anthony Hopkins氏は今回コメディっぽさは一切なく、静かに消えていきましたな。もうチョイ、ちゃんと引継ぎした方がいいと思うの……。
 ◆HULK:結局なぜサカールにいたのか、わたしには良くわからんです。そしてHULK状態でもしゃべれるというか一定の理性を保っていられるのにも驚き。バナー博士状態に戻ってからは、クイン・ジェットに残されていたトニーの服をいやいや着るなど、この方もコメディ成分がかなり増量されていました。わたし的に一番笑えてしまったのは、トニーのパンツ(ズボン)がピタピタ過ぎて、常に股間のポジションを気にしてモジモジしている下ネタ系ギャグで、バナー博士のイメージ崩壊でありました。それにしてもバナー博士、あなた、結局『Ultron』事件の後で何がしたかったんすか? 単に隠棲したかっただけなの? ガキか!
 ◆HELA:オーディン様の第1子であり、THOR様の超凶暴なお姉さまだという事は全然知らなかった。とにかく演じたCate Blanshett様がおっそろしく美しい! まさしく女神! そして、髪をかき上げるしぐさが超セクシー! 長い黒髪をかき上げると、あのトゲトゲヘルメットに変化するシーンにわたしは大興奮。実際最高でした。本作1本で退場させてしまうのはもったいない……けど、再登場は無理かな……どうでしょうか。Cate様は本当に楽しそうに演じてましたなあ。
 ◆VALKYRIE:はっきり言って強いんだか弱いんだかよくわからない女戦士。元々オーディン様直属の女戦士部隊の総称で、かつてヘラ様に完敗して一人生き残ったのが彼女。彼女自身の個人名があるのか良くわからなかった。強そうにも見えないし、一応活躍はするけど、わたしとしてはほぼ空気。演じたのはTessa Topson嬢で、かなりイメージは違うけれど、『CREED』においてアポロJrことアドニス君の彼女を演じた方ですな。
 ◆HEIMDALL:アスガルドの門番でおなじみのヘイムダル。そもそもこの人はなんで職場放棄していたのか良くわからない。LOKIがODINに成りすましていた時に解任されたのかな? でもこの人スーパー千里眼の持ち主なので、なりすましを見抜いていただろうに……逃げるならあの刀を持って逃げていれば……この人が門番をきっちり務めていれば、ヘラ様のアスガルド帰還を防げたような気がしてならない。演じたIdris Elba氏は全く笑いを取りにいかない真面目演技でした。
 ◆GRAND MASTER:惑星サカールの統治者。原作的には無類のゲーム好きで、『GUARDIANS』に出てきたコレクターの兄弟。演じたのはベテランJeff Goldblum氏。この方は元々いつも笑わせるちょっとしたギャグ担当なので、ある意味いつも通りの芝居ぶりでしたな。

 というわけで。この『THOR:RAGNAROK』という作品はかなりいつもと違う作風で、MCU的にも位置づけが微妙な作品だったわけだが、恒例のおまけ映像で描かれたのは、おそらくはMCU的には次の『Infinity War』へつながるであろうワンシーンであった。アスガルド人を連れて難民として地球へ向かう宇宙船。THOR様とLOKIの、地球に行けば何とかなるさ的会話は、突然宇宙船を覆う影で遮られる。映像が引きになると、THOR様たちの宇宙船の上に、巨大な宇宙船が……というおまけ映像であった。わたしにはこの、謎の巨大宇宙船が何者か良くわからなかったが、おそらくは『GURDIANS』関連の宇宙海賊の船かなにかだろう。こうしてTHOR様はガーディアンズのみんなと出会い、『Infinity War』につながっていくんでしょうな、きっと。また、おまけ映像は最後の最後にももう一つあって、そこでは散々な目に遭ったGRAND MASTERのその後が描かれるのだが、ま、これは全く重要ではないと思うので、流していいです。
 それより気になるのは、アスガルドが滅亡してしまった結果、「オーディンの武器庫」に保管してあった「コズミック・キューブ」は一体どうなってしまったんだろうか? という点であろう。劇中では、どうもLOKIがまた悪さを企んで、こっそり持っているようにも思えたが……どうなんでしょうなあ? 確実に『Infinity War』ではキーアイテムの一つになるはずなので、行方が大変気にかかるところであろう。
 MCUの次回作は、来年GW公開の『Infinity War』の前に、日本では来年3月に公開の『BLACK PANTHER』を挟むことになっている。『BLACK PANTHER』と言えば、『CIVIL WAR』の結果、現在国際指名手配犯になっているはずのCAPたちをこっそり匿ってはずで、今のところの予告などではCAPたちが登場するとは一切描かれていないが、本当にCAPたちは出てこないのかな……時系列的に『CIVIL WAR』より前の出来事を描くならそれでもいいけど、そうでないなら、不自然だよなあ……。でもまあ、とにかく我々としてはドキドキワクワクしながら待つのが正しいのでしょうな。わたしも非常に待ち遠しく思います!

 というわけで、もはや収拾がつかないのでぶった切りで結論。
 超期待したMCU最新作『THOR:RAGNAROK』をさっそく観てきたわけだが、実のところMCU的にはかなり微妙な立ち位置の作品で、内容的には非常にコメディ色の強い異色作、であった。ほぼ日本とUS本国とは同時公開にしてくれたのはとてもうれしく、US本国ではどうやら上々の滑り出しのようだ。まあ、US本国ではこういう笑える映画は人気が出るでしょうな。わたしの前の列に座っていた白人のおっさんはもうずっと一人で爆笑していたし。わたしも、つい笑ってしまったのも事実だ。でもなあ……これで良かったのかなあ……ムジョルニアはどうするのだろうか……いくら真の力に目覚めたと言っても、ムジョルニアなしでTHOR様が戦い抜けるとは思えないし……あああ……くそう、早く『Infinity War』が観たいですなあ! その思いが強まった作品でありました。あ、その前に『BLACK PANTHER]』ですな。そちらも超楽しみです! 以上。

↓ 実は『BLACkPANTHER』は原作を読んでません。ので、かなりにわか知識です。

 いやー、最高でした。今年2017年暫定ナンバーワンです。
 今日からいよいよ公開となった、MCU最新作『SPIDER-MAN:Home Coming』を観てきたわたしが、真っ先に思った感想である。もはやMCUってなんぞ? という方はいないと思うので、説明しない。.現在MCUはPhase-3と呼ばれる第3段階に入っている。去年2016年にわたしが劇場で観た映画ナンバーワン作品である『CIVIL WAR:CAPTAIN AMERICA』から始まったこのPhase-3は、その次に公開された『DOCTOR STRANGE』、そして先般公開された『GUARDIANS OF GALAXY VOL.2』』を経て、本作が第4作目となる。先に言っておくと、次は11月3日公開の『THOR: RAGNAROK』、そして来年2月ごろUS公開予定の『BLACK PANTHER』、そして来年GWに公開予定の『AVENGERS:INFINITY WAR』に至る道がすでに公表されている。どの作品も、とにかくわたしは楽しみであり、今からもうわくわくしているわけで、まずは今日公開の『スパイディ』の素晴らしい出来の良さに、わたしはもう、MCUの成功は疑う余地はあるまい、とその確信を深めたわけである。

 (※追記:ちなみに上記予告にある、IRONMANとスパイディが揃って飛んでいる印象的なシーンは本編になかったす。カットされたのか?と思いきや、予告専用の映像なんですって。へえ~)
 えーと、何から書こうかな……今回わたしが一番これはすごい、と思ったのは、やはり脚本だ。つまりそもそものお話が実に興味深くて面白いのだ。そして我々観客をえっ!と思われせるような見事な展開で、はっきり言って上映時間2時間13分は若干長いけれど、むしろわたしは2時間半ぐらいあったのかな、と思うぐらい内容が分厚くて、逆にちょっとびっくりしたぐらいだ。たとえば、『CIVIL WAR』は2時間27分の上映時間をまったく感じさせない素晴らしい脚本だったが、本作のように、実際より長く感じるというのは、わたしとしてはかなり珍しいことだと思う。そういう映画はえてして退屈を感じてしまったがゆえに長く感じるものだと思うが、どういうわけかそんなことはなく、最後まで本当に楽しめる作品であった。
 とにかくわたしは今、興奮しているので、思いついた順に、脚本の素晴らしさやキャストについて箇条書きで書きなぐって行こうと思う。もちろん、ネタバレ満載なので、まだ観ていない人は今すぐ読むのをやめた方がいいと思います。
 ◆完全にMCU作品である。それすなわち、この作品単品ではダメ!
 まあ、この作品だけを観ても十分楽しめるとは思うが、実際それじゃあ全然ダメ、なのは、MCUを愛する人なら同意してもらえると思う。完全に『CIVIL WAR』の続編であり、これまでのMCUの流れを知らないと本作をきちんと楽しめないと思う。
 ◆SPIDER-MANことピーター・パーカーはなぜ戦うのか?
 前知識としてのポイントは2つあって、まず一つは、『CIVIL WAR』からMCUに登場したスパイディの、戦う動機についてだ。このことを知らないで本作を観ると、かなりピーターのゆとりKIDSぶりにイラつく可能性もあると思う。確かにSam Raimi監督版とはかなり性格も違うし、非リア充だけど何とも明るく元気な少年として描かれていて、本作のピーターは、そもそもの原作の性格に最も近いと言われている。わたしもその意見に賛成だ。そう、SPIDER-MANは、そもそもはガキなのである。だからゆとりでいいのだが、本作ではピーターの戦う動機がほぼ触れられていない。おまけに言うと、過去のスパイディ映画で描かれたような、蜘蛛に噛まれて、スーパーパワーを得たという誕生秘話も完全にカットされており、本作でちょろっと、主人公ピーターが親友のデブオタに「いやー、蜘蛛に噛まれてこうなったんだよ」の一言で終了である。
 しかし、なぜスパイディは戦うのか、そしてなぜ、IRONMANことトニー・スタークは、ピーターを仲間にしようと思ったか。それは前作『CIVIL WAR』で明確にされている。ピーターは、『CIVIL WAR』の最中に突然家にやってきたトニーに言う。「自分に力があるのに、何もしないでいて、それで良くないことが起きたら、なんか自分のせいじゃないかって気がしちゃうんだ」。トニーはそう語るピーターの、少年としての真っ直ぐな正義感に感心し、このガキなら、ともに戦える、と考えるわけである。本作では、ピータを仲間に入れることをみんなに反対された、とトニーは言っていたが、いわば、IRONMANとして活動を始めた初期のころの自分を見る思いだったのではないかとわたしは感じている。これは、名作といわれるSam Raimi監督の『SPIDER-MAN』第1作で語られた「大いなる力には大いなる責任がある」というベンおじさんの名言と同じ考え方だろう。ピーターは、突然身に着けてしまったスーパーパワーを持て余している、けれど、なんとかそれを世の中の役に立てたい、とうずうずしているのだ。そして憧れのトニーに、認めてもらいたくてたまらないのである。
 わたしが本作でこの描き方は素晴らしい!と絶賛したいのは、Sam Raimi版のピーターが、非常に根暗で非モテ人種で、超リア充の親友に対して嫉妬すら抱える少年であり、ある意味一番の動機として大好きなMJへの恋愛感情が物語の軸にあったのに対し、本作ではそういった恋愛感情は脇に置かれ、あくまでメインは「世の中の役に立ちたい」という、子供らしい真面目さ、に置かれている点だ。
 デブオタの親友も、スーツに組み込まれたAIも、さあピーター、今こそ憧れの女の子に自分がSPIDER-MANであることを打ち明けるんだ! と何度か背中を押すのに、それは違うだろ、と思いとどまる。そしてなんと、ラストでトニーが用意してくれた記者会見の場を、自らの意思できっちり断るのだ! 原作の『CIVIL WAR』では、トニーとともに会見に臨み、衆人環視の中でマスクを脱ぎ、自分がSPIDER-MANであることを全世界に公表するのだが(→身元を明かした結果、メイおばさんが巻き込まれてヤバいことになり、後にピーターはトニー派を離脱し、CAP派に転向する)、まさに本作はその逆になっている。本作のピーターは、オレがSPIDER-MANだ!と世界に宣言したい、とは考えないのである。MCUの記念すべき第1作である、2008年の『IRONMAN』のラストシーンを思い出してほしい。「わたしがIRONMANだ!」と宣言したあのトニーの姿を! トニーとは正反対の決断をしたピーター。わたしはこの展開に結構感動すらしてしまったほどだ。これらのことは、やっぱりこれまでのMCUを観ていないと、ちゃんと理解できないんじゃないかな、という気がするのである。
 ◆トニー・スタークのこれまでの行動
 もう一つ、前知識として知っておかないと、本作を楽しめない重要なポイントは、トニー・スタークの心中である。トニーは、イケメン&スーパーリッチ&天才科学者、という地球上で最強のリア充野郎である。しかし、その心中は実はかなり真面目な男で、自分の作った武器が横流しされてテロに使われていることを知り、おまけに自分も殺されそうになった経験から猛反省し、まずは武器商売をやめ、それまで製造してきた武器を根絶するために、IRONMANスーツを着用して戦いを始めた男だ。そしてAvengersとして宇宙人との戦いを経験し、撃退したはいいけれどNYCは壊滅。そしてさらなる脅威に対抗しようとして、うっかりULTRONを作ってしまい、撃破したはいいけれど、またしても街はボロボロ、遺族になじられてもうしょんぼりな状態であった。そこで『CIVIL WAR』事件が起き、国連管理下に置かれることもやむなし、と思い至るが、CAPとの大げんかの末、確かに、CAPの言う通り、国連管理下でも対応できないこともあるかもしれない、けど、母親を殺されたことは話が別だ!と大激怒、CAPとは分かり合えず決別してしまう。
 わたしは完全にトニー派なので、CAPの考えは傲慢かつわがままで実にけしからんと今でも思っているし、CAPの腰ぎんちゃくに過ぎないファルコンやホークアイがトニーを生意気に批判するシーンには心底頭に来たが(ウィンターソルジャーことバッキーは一番ちゃんと反省してるので許すけど、ホークアイはワンダを巻き込んだ張本人で許せない!)、重要なのはトニーが常に自分をも疑って、客観的かつ理論的に、きちんと考えて行動する男であり、自らの行動の過ちをきちんと認められる大人の男だという点だ。
 本作は、そんなトニーの性格を知らないと、まったく話が通じない可能性があるとわたしは思う。それは、トニーのこれまでの行動が、今回の悪党であるヴァルチャーを生んでしまったからだ。そう、またしても、トニーが良かれと思ってとった行動が裏目に出てしまったのである。
 ◆ヴァルチャー誕生の説得力が素晴らしい!
 トニーが、2012年に地球にやってきた宇宙人を命がけで撃退した顛末は、『AVENGERS』第1作で描かれた通りであるが、その戦いでNYCがボロボロになったのは、MCUを見続けている我々にはもうお馴染みであろう。しかし我々日本人は、数々の災害や戦争に遭っても、時間をかけて街を再建してきたわけで、NYCもきっと立ち直れる、と直感的に理解できると思うが、問題は、あの巨大な宇宙船(宇宙生物?)とか、兵士の残骸とか、あれはいったいどうするんだ? という点についてはちょっと想像ができないでいた。が、本作では、その点がきっちり描かれている。
 まあ、普通に考えて、瓦礫と化した建物と同様に、バラして運んで、と地道に片づけていくしかないわけだが、相当な物量であることは想像に難くない。そして、そのがれき撤去だけで相当な雇用が生まれ、不謹慎な言い方かもしれないが、経済が回るのは確かなことだろう。本作の悪役であるヴァルチャーは、元々そのがれき撤去業を地元で営む真面目な家族思いの社長さんだ。えらいことになったNYCで、従業員を増やし、トラックも新たに買って、NYC復興のために頑張ろうぜ!とみんなにはっぱをかけていた矢先に、トニーが政府と合弁で設立した「ダメージコントロール局」が活動を開始し、がれき撤去の「仕事」が一切奪われてしまう展開になる。トニーは、間違いなく金のためではなく、単純に宇宙人たちのテクノロジーが散らばっているがれきを危険だと思って、そうしたわけだが(おまけに、もう街に迷惑はかけられん、とマンハッタンに建つあのAvengersビルも手放し、北部の田舎に引っ越す決断もする)、要するにまた、トニーの善意が裏目に出てしまったわけだ。「畜生、あいつ、自分で壊しといて自分で稼ぐのかよ、オイシイわけだぜ!」というような「仕事」を奪われたヴァルチャーのセリフに、わたしは実に見事な脚本だと思った。確かにその通りではある。
 こういった点が、トニーの弱点で、いかに天才で大富豪とはいえ、結局一個人の力というものが、現場の末端まで行き届かないのは残念ながら事実であろう(それが分かっているからこそ、トニーはCAPの主張する個の力に頼る考えに同意できない)。しかし一方で、組織の端末の人間は、「上に命じられたこと」しかやらないお役所仕事のボンクラばかりであり、作業現場に乗り込んできた偉そうなボンクラも、「文句があるなら責任者に言え」としか言わないお役所対応である(そしてだからこそ、CAPは組織を信頼できないというジレンマが発生する)。バルチャーは「そりゃねえよ!その責任者って誰だよちくしょう!」と悲痛な叫びをあげても答える人間はいない。結果、ヴァルチャーはトニーに対し、この恨み晴らさでおくべきか! とメラメラと怒りの炎を燃やすことになる。何という皮肉! そして何という見事な説得力! 素晴らしいとわたしは大絶賛したい。トニー派のわたしとしては、ここで、なんとかトニー本人にヴァルチャーの声が届いたなら、絶対にトニーは、じゃあ、ダメージコントロール局の仕事の外注先に御社も入れましょう、と判断したはずだと思う。結局、「誰かがやらなくてはならないこと」であるのは間違いないのだから。トニーはそのように民間に金が回ることをむしろ歓迎したはずだと思う。そういった、ヴァルチャーがなんとかトニー本人に会って話をしようとした、けどダメだった、という流れがきちんと描かれていたらもっともっと良かったのに、という気もしなくないが、まあ、そこまですると、ちょっと重すぎるというか、この作品が『IRONMAN4』になっちゃうか。この映画の主人公はあくまでスパイディだしな……。でも、そういったシーンがあっても良かったと思う。
 結局ヴァルチャーは、がれきの中の宇宙人技術をこっそりと持ち出し、せっせと武器開発にいそしみ、悪党になってしまったわけで、実にリアルで、ありうる展開だとわたしは大絶賛したい。
 ◆脚本的にお見事!と思わず観ていて「えっ!? あっ!!!」と驚いた点
 今回、わたしは観ていて、上記以外にもいくつか、主にキャラクターの正体(?)が判明するシーンで思わず声が出ちゃうぐらいびっくりした点があったので、4つほど紹介しておこう。これは本当に完全ネタバレなので、未見の方は絶対に読まない方がいいと思う。知ってたら、わたしのように「えっ!?」と驚けないよ。そしてそれは超もったいないと思います。
 1)お父さんは実は……
 劇中では、ピーターはとある女子にぞっこんで、いいなあ、あの子可愛いなあ、おっと、ずっと見てたらオレ変態だよ、あっぶねえ!とか実に男子高校生らしい日常を送っているのだが、なんとその女子のお父さんこそ……であった。これは本当に見事でしたねえ! わたしは全然予想しておらず、超びっくりでした。どうだろう、何か伏線はあったかなあ? 何もなくかなり突然だったような気がするけど、単にわたしが見逃してバカだっただけかもしれないが、とにかく実に効果的なタイミングで効果的なつながりであったと思う。ホントにお見事!とわたしは大絶賛したい。これほど、あっ! と思ったのは、かの名作『The Silence of the Lambs』(邦題:羊たちの沈黙)のクライマックスで、FBIチームが犯人の家に乗り込む、とそこはもぬけの殻、実は主人公クラリスが訪れた家の方こそ、犯人の家だった!のあの演出以来かもしれない。いや、それは褒めすぎかな。まあ、それぐらいわたしはお見事だと思いました。
 2)えっ!君がまさか……!
 今回、ピーターの身近に、何かと変なことばかり言うちょっと変わり者でひねくれもの的な、とある女子がいる。どうも、ピーターをいつも見ていて、実は君はピーターが好きなんでしょ? とわたしは思いながら見ていたのだが、なんとラスト近くで、彼女のとあるニックネームが明らかになるのだが……そのニックネームは、Sam Raimi版を観ている人なら絶対に知っている彼女の名前でした。これは驚いたすねえ! まあ、コアな原作ファンなら最初からわかってたのかな? そういうことだったのね!? とわたしは驚き、ニヤニヤするしかなかったす。ホントお見事!とわたしは大絶賛したい。
 3)トニーよ、いつの間に!?
 トニーは、『IRONMAN3』事件でIRONMAN引退宣言をしたわけですが、まあ、全然引退していないわけで、その結果、愛するペッパーと喧嘩・別居状態にある、のは、『Ultron』事件や『CIVIL WAR』でも描かれた通り、MCUファンにはお馴染みであろう。しかし! 朗報です! ペッパー is Back!ですよ!! ほんのちょいしか出てきませんが、どこで出てくるかは観てのお楽しみってことでお願いします。いやあ、トニー、良かったね! なかなか粋な脚本的はからいだとわたしはうれしく思いました。
 4)ピーターーーー!!! うしろうしろ!!
 もう完全に志村けん的コメディのお約束展開ですが、一番ラストのシーンは、家に帰ってきたピーターが、一度は取り上げられてしまったスパイダー・スーツが紙袋に入れられてベッドに置いてあるのを発見し、え、いいの?やった―――!と大喜びで再びスーツを身にまとうシーンであった。けど、ピーター、お前、ちゃんとドア閉めとかないと……つか、うしろうしろ―――www という笑わせてくれるもので、実にハッピーなエンディングだったと思う。これはお見事でしたねえ! ホントに素晴らしい脚本でありましたよ。このエンディングはぜひ劇場でお楽しみくださいw わたしとしては、まったく何の変哲もない紙袋に無造作に入れられていて、トニーから直筆で「君のものだ This suite belongs to you」的なメッセージが紙袋に直接書いてあるのが実にトニーっぽくて粋でカッコイイと思いました。
 ◆トニー謹製「新スパイダー・スーツ」に秘められた、オタク向けニヤニヤポイント。
 1)超多機能!であるのと同時に……
 今回のトニー謹製「新スパイダー・スーツ」は、『CIVIL WAR』でプレゼントしたものなのだが、実はまだ「トレーニング・モード」というEASY設定にプログラムされて機能が制限されており、おまけにGPSでスーツがどこにあるか、トニーに監視されている設定になっていた。実は原作の『CIVIL WAR』では、その監視されていることが重要なポイントで、そのことでピーターはトニーへの信頼を失うきっかけにもなってしまうわけで、本作では、デブオタの親友とスーツをいじっていて、その位置探知機能を切断し、さらにモード設定も勝手にプログラムをハックして、ロックを解除しフル機能実行可能なモードに変更してしまうシーンがある。この変化はとても観ていて面白く、また、原作オタクもニヤリとするシーンであろう。ちなみに、ラストの記者会見に臨むピーターのために、トニーはさらに新型スーツをプレゼントしようとするのだが、それがまさしく原作の『CIVIL WAR』で出てくる通称「アイアン・スパイダーマン・スーツ」のデザインで、ここも原作オタクのニヤリポイントであろうと思います。
 2)そしてスーツのプログラムAIがしゃべるように変化するのだが……
 ピーターがスーツのモードを勝手に改変し、その結果スーツがIRONMANスーツの現在のフライディのように、女性の声でしゃべるようになり、ピーターは、スーツレディ、カレン、と名付けて仲良くおしゃべりをするようになるのだが、わたしは観ながら、果たして、このスパイダー・スーツ=カレンの声は誰だろう? とちょっと気になっていた。ので、エンドクレジットを観て、わたしのようなオタクファンは、あっ! と驚き、そういうことね……とニヤリ、としたはずだ。なんと、カレンの声を担当したのはJennifer Connellyさんですよ! なぜ彼女が担当してることでニヤリとできるかというと、彼女の現実世界での旦那は、Paul Bettany氏なんだな。えっ!わからない!? うっそお! 彼は現在のVISIONさん、先代IRONMANスーツの忠実な電脳執事、ジャーヴィスの声の人ですよ。夫婦そろってトニーに仕えてたのね、というわけです、はい。

 あーーーもうすげえ長くなってしまったので、今回わたしが特に気に入った3人のキャストと監督について書いて終わりにしよう。
 ◆Tom Holland君 as 3代目ピーター・パーカーは最高だった!
 いやあ、やっぱりTom君はいいですねえ! 彼は元々、2008年に『BILLY ELIOT』のBroadway版で主人公Billy演じた男なわけで、2週間前に日本版『BILLY』を観たばかりのわたしとしては、なんかBillyが後にこんなに立派に育って活躍している姿を観るとホントうれしいすね。本人も言っている通り、『BILLY』で相当鍛えられたんだろうな。なかなかの肉体美も披露してくれるし、とにかく、元気なピーターはわたしとしては歴代最高だと思う。ちなみに、一緒に観に行った元部下のA嬢は、やっぱり初代のToby Maguire氏の方が良かったと評していた。友達もいないしイケてないし、というしょんぼり野郎がヒーローになる、という展開の方がよかったそうで、まあ、女子目線からすると今回のピーターはちょっと軽いというかチャラすぎ、と感じるのかもしれない。その辺は、いろいろな意見があってしかるべきだろうと思うが、わたしとしては最高に良かったと思う。
 ◆デブオタだっていいんだよ。だってにんげんだもの!
 今回、やけに光るのが、ピーターの親友のデブオタ君ことネッドを演じたJacob Batalon君だろう。いいすねえ、彼は! ネッドなしにピーターの活躍はあり得なかったし、ネッドがいなければピーターの高校生活もまるで暗いものになってしまったかもしれないわけで、何気に重要な役をきわめてさりげなく、巧みに演じてくれました。彼の存在が本作を明るくしてくれているといっても過言じゃあないでしょうな。もう大活躍で、今後のシリーズにもぜひ、登場してもらいたいと思います。
 ◆蝙蝠男~鳥男~そして禿鷹男への進化を遂げたMichael Keaton氏が素晴らしい
 いやあ、やっぱり本作での悪役、ヴァルチャー(禿鷹)を演じたMichael Keaton氏は良かったすねえ! まあ、キャラについてはもう前述の通りなのだが、その正体を明かしてからのピーターに対する態度がやけに恐ろしくて素晴らしかった。さすがは元BATMANであり、BIRDMANとしてオスカー候補になっただけはある、貫禄と威圧感たっぷりのおっかない大人を熱演されていました。なお、今回のおまけ映像は、刑務所に入れられた彼が、とある男に脅されるシーンで、その脅す男が次回の悪役なのだろうと思われます。サソリのタトゥーの男で、原作に詳しくないわたしは何者か実は良く分からなかったです。まあ、MCU的に今後のAvengersにつながるような大物悪役、ではないと思います。たぶん。
 ◆監督はあの『COP CAR』のJohn Watts氏!
 去年わたしはWOWOWで『COP CAR』を観て、その抜群の演出センスに相当驚いたのだが、今回も様々な驚きをわたしにもたらしてくれた演出テクは、とても上質だったと思う。脚本にもクレジットされているWatts監督なので、まだ監督作品3作目というキャリアとしては全然浅い男だけれど、今後が大変楽しみな才能だと思います。

 というわけで、まだまだ言いたいことはあるけど、もう長すぎなので結論。
 やっぱり、MCUは最高である! その最新作『SPIDER-MAN:Home Coming』は期待を裏切らない最高の出来であり、わたしとしては大満足であった。しかし、わたしのこの興奮と満足感は、あくまでMCUを全て観てきており、MCU全体を愛しているが故、であるわけで、本作も、単独ではなく、MCUの一部として観るのがやっぱり正しいように思う。よって、言いたいことはただ一つ。MCU全作を観てくれ! そしてこの『SPIDER-MAN:Home Coming』を楽しんでほしい。ホント最高でした。以上。

↓ 次はコイツですよ! 準備はいいですか!? 一応、劇場でもこの予告編が流れてました。Kate Blanchett様が超COOLで最高です!

 今年2017年は、わたしの大好きなMCU作品が3本公開されるので、わたしとしてはもう嬉しくてたまらないわけであります。MCUってなんぞ? と今さら聞かないでいただきたい。MARVELコミックの一連の映画作品のことである。詳しくは過去の記事を読んでください。
 しかし、すでにもう何本だ? ええと、2008年公開の『IRONMAN』から数えると14本かな。長大な物語となっているわけだが、その中で、非常に異彩を放っている作品が1本ある。それが、『GUARDIANS OF GALAXY』である。
 地球でない銀河のどこか、を舞台としている点は、確かに『THOR』と共通しているが(正確に言えば『THOR』の故郷アスガルドは別次元なので(たぶん)、銀河のどこか、では全然ない)、もう『THOR』は何度も地球に来ているしAvengersの一員として地球を守ってくれる頼れる神様である一方で、ガーディアンズのみんなはまだ地球人には知られていないし、Avengersにも参加していない。ただ、主人公スター・ロードことピーター・クィルは地球生まれであり、1988年に地球から宇宙海賊に誘拐されて旅立ったわけで、当然地球に縁のあるキャラクターであるし、映画『GURDIANS OF GALAXY』におけるキーアイテム「オーブ」なる謎物質は、現在のMCUで最大の焦点である「インフィニティ・ストーン」の一つであるため、100%確実に、来年2018年公開予定の次のAvengers「Infinity War」に参戦することは間違いないとみられている。
 よって、昨日から公開された『GURDIANS OF GALAXY VOL.2』は、MCUにおいて極めて重要な持つ作品になるであろうことは確実で、果たしてどのように絡んでくるのだろうか、と、わたしはもう超期待して今日劇場へ向かったわけである。
 が……結論から言うと、MCUとの関連は、相当な原作ファンでないと気が付けないような深い(?)ところにあって、それほど原作に詳しくないわたしにとっては、かなり微妙な、なんというか……MCUとしてはちょっといまいち役割が明確でない作品だったのかな……という感想を持った。ただし、映画としては最高に面白く、笑って泣ける最高の映画でありました。というわけで、いつも通りネタバレ満載ですので、読む場合は自己責任でお願いします。クリティカルなネタバレも書かざるを得ないので。

 まず、物語だが、上記予告を観てもさっぱりわからないと思うので、ちょっと軽くまとめてみよう。上記予告で描かれている、変なゲテモノとのバトル、これは冒頭のオープニングバトルである。相変わらず凄い映像で、ほぼカットが途切れないCGぶりは『Ultron』冒頭のバトルシーンのように、もはやMCUお約束のオープニングだ。すさまじく出来がいいし、ベビー・グルートの無邪気ぶりとガーディアンズのみんなの溺愛ぶりもバトルの最中に示されて、実にイイ! このゲテモノ退治をガーディアンズのみんなは仕事として請け負っていて、その依頼主が、予告の中にて出てくる、よくわからない金ピカ星人である。ま、とにかく、無事にゲテモノ退治に成功したガーディアンズが得た報酬、それは、ガモーラの超過激な妹でお尋ね者の、ネビュラの身柄であった。まあ、前作で散々悪さをしているネビュラなので、賞金首になってたようですな。
 しかし、重要なのは金ピカ星人(=ソブリン人)の首領アイーシャで、原作を知っていると、実は今回のラストのおまけ映像の意味がより良く分かるのだが、わたしはこの時点では全然気が付かなかった。いずれにせよ、ソブリン人は超プライド高く超真面目な(?)人々なので、アライグマのロケットのジョークにイラっとし、あまつさえ、ゲテモノ退治のついでにロケットが「アニュラックス電池」をかっぱらったことに気づいて大激怒、キーーーッ!この下品でお馬鹿な連中をぶっ殺すザンス!!! という展開に。おっとこりゃマズイ、と慌ててバックレるガーディアンズたちだが、すぐに追手がかかり、ど派手なスペースバトルに。とにかく大群で、こいつはヤバいぜ!? という大ピンチになるが、ワープゲートに突入する直前、謎の助っ人が現れ(えええっ!? と目を疑うような笑える現れ方)、金ピカ星人たちの操る戦闘機は全滅、間一髪で逃げ切る、が、そのままとある惑星へ不時着し、機体は大破してしまう。
 あーあ、もうどうしてくれるんだよ、大体なんで盗みなんてしてんだこのアライグマ! てめえ、アライグマって言うなこの野郎! と毎度おなじみの仲間割れ喧嘩をしていると、さっきの助っ人がやってきてご対面。なんとその正体は「I ’m your Father!」とベイダー卿のように登場した「エゴ」と名乗る謎の男であった。スター・ロードことピーター・クィルは、突然父親を名乗る男の登場に、てめえ、かーちゃん放っておいて、今さら何の用だこの野郎! だいたいてめえほんとにとーちゃんかよ!? と憤るも、まあとにかく私の星へ来るがよい、話はそれからだ、ということになって、ピーター、ガモーラ、ドラックスの三人はエゴの星へ、ロケットとベビー・グルート、そして捕虜状態のネビュラは機体の修理に残る、とガーディアンズチームは二手に分かれる。
 一方そのころ、怒り心頭の金ピカ星人アイーシャは、とある惑星へ。そこでピーターの育ての親というべきヨンドゥに、ガーディアンズ追跡を依頼。ここでヨンドゥは、同業者の宇宙海賊組合では裏切り者のクソ野郎だ、という扱いを受けていることが描かれる。ちなみに、その組合のボスを演じたのが、われらがSlivester Stallone隊長。残念ながらチョイ役でした。でも、ヨンドゥを演じたMichael Rooker氏とは「Cliffhanger」以来の共演2ショットか?お互い年取ったけど最高です!
 で、なぜヨンドゥが同業者から嫌われているかというと、ピーターを地球から拉致したのはヨンドゥであり(それを依頼したのがエゴだったことも明かされる)、そういう子供の人身売買的行為が海賊組合の掟に反するものだったらしいのだ。そしてとりあえずアイーシャの依頼を受けてヨンドゥ一行はロケットたちが修理中の船までやってくる。が、前作でもそうだったように、意外とピーターにやさしいというか甘い態度のヨンドゥに、手下たちの怒りが爆発。ちょっと親分、あの野郎に甘すぎねえすか? バカヤローそんなことねえよ! そんなことあるから言ってんだバカヤロー!と大バトル発生。ヨンドゥと言えば、口笛で操る矢を使う超凄腕なわけですが、あの矢は、頭の変な装置?で操っているようで、その部分をこっそり拘束から脱出していたネビュラに吹っ飛ばされ、ヨンドゥ沈黙、ロケットも捕まってしまい引っ立てられてしまう。
 かくして、ヨゴの星へ向かったピーターたちが知った驚愕の事実とは、そして囚われのロケットたちは無事脱出できるのか―――今、銀河の存亡をかけた壮絶なバトルが展開する!!! てなお話でありました。全然軽くねえな、このまとめ。
 というわけで、わたしとしては、本作のポイントは以下の点にあるように思う。長くなるので、もう一言コメントだけにしておきます。
 ◆ピーターの出生の秘密とエゴの正体
 ……うーん、正直、ちょっとイマイチ。ただ、エゴを演じたKurt Russel氏は渋くて良かった。そして、ピーターが、ずっと自分の父はHasselhoffだと言い張ってるのが相変わらず笑えた。若い人は知らないだろうけど、しゃべる車KNIGHT2000でおなじみの「ナイトライダー」という80年代ドラマの主役マイケルを演じた方です。
 ◆ヨンドゥの父性のようなもの
 今回のヨンドゥは後半カッコ良かったというか、ラストは泣かせましたねえ!そして、ネビュラに頭の謎装置をぶっ壊されて、予備の装置を装着して復活するところがカッコよかった!そして……もう完全にアイスラッガーというか、卍丸先輩というか……ビジュアル的に超クールで笑えました。あともう一つ、今回、ピーターの宝物であるSONY製WALKMANがぶっ壊されてしまうのだが、事件後のエピローグで、ピーターのためにヨンドゥが新しい地球製の音楽プレイヤーを用意してくれていた、というのも泣けますね。だけど、それがなんと、わたしの見間違いでなければMicrosoft謹製の、まったく売れずに生産中止になったことでおなじみのZuneであった。多分ここは爆笑すべきところでしょうな。そして「すげえ!300曲も入ってるのかよ!」と大喜びのスター・ロード氏。あなた、今度地球に来たらびっくりするよ……30000曲以上入るのも、もはや普通なんで……w
 ◆ピーターとガモーラのちょっとイイ関係
 二人の関係はどうなんでしょうなあ。今回、だいぶ二人の距離は縮まりつつあるように見えますね。ダンスシーンはなかなかイイ雰囲気でした。
 ◆ガモーラとネビュラの姉妹の関係
 この姉妹も、どうやらようやく和解に至りそうですな。よかったよかった。しかし二人とも、元・サノスの娘なわけで、次のAvengersでは活躍しそうな予感ですね。なんとなくネビュラには死亡フラグが立ってるような気もするけど……。
 ◆相変わらず大活躍な凶暴アライグマのロケット
 この見かけはかわいいロケット君は、操縦や武器製造、戦闘など、実用的な面で何気に一番の大活躍です。おまけにベビー・グルートを大切にかわいがる様も大変良いと思う。CGは当然超ハイクオリティで、毛のふさふさ具合や鼻先の感じはもう本物にしか見えないす。
 ◆空気を読まないドラックスの泣ける一言
 わたしはこの人の何気ない一言ギャグが大好きです。まったくピントがずれているというか……空気を全く読まない一言が素晴らしい。そして、今回は一番グッとくるセリフもこの人が言います。「仲間じゃねえよ。俺たちは家族さ……!」この一言が、ガーディアンズというチームを一番表しているわけで、大変おいしいセリフでしたね。あともうひとつ、今回の新キャラ、マンティスと絡むシーンの多かったドラックス氏は、普通とまるで違う審美眼があるようで、マンティスに対して、なんてUgryなんだお前は、とずっと言っているのですが、ラストでは「見かけはひどくUgryだが……中身は美しいぜ、お前」なーんて言ってくれるわけで、もう君たち付き合っちゃえよ!と思ったわたしである。今回、チームで唯一、妻も子もいた男として(妻も子も惨殺されてます)、何気にピーターにも深いことを言ってましたな。チームのお父さん役なんですね、彼は。
 ◆完全にマスコットなベビー・グルート
 もうね……かわいいからって何でも許されると思ってますよ、このベビーはw 前作でチームのみんなを守るために身を挺し、枝一本になっちゃったグルート氏は、その後順調に生育し、やっとチビな姿まで戻ってきましたが、完全にみんなのかわいいペットでしたな。そしておまけ映像(2)で、また少し成長した姿が出てきますが……完全にグレてて笑えますw 思春期なんでしょうな、きっと。ヨンドゥの予備の装置(=アイスラッガー)をこっそり奪ってくるんだ!のミッションは、ちょっとしつこいぐらい、ベビーのかわいさ推しでしたね。
 ◆MCU恒例、大興奮のおまけ映像
 今回のおまけ映像は、すごく細かく言うと3つ。まずはStallone隊長がヨンドゥを偲ぶ映像。これは短いしすぐ出てくる。次に出てくる二つ目は真ん中あたりで、どうやら今回の事件の数か月(?)後らしく、前述のように、かなり大きく育ったグルートが部屋でゲームをしてるシーンが始まる。そこにピーターが入ってきて、お前よ~枝をはらうのが面倒なんだよ、だいたい、ゲームばっかりしてないでちゃんと掃除しろよ! と言うと、どうやらすっかり思春期で反抗期にある成長途中のグルートは、うるせえなあ、ほっとけよ!とばかりに「I am Groot!」というものでした。ベビーの時はあんなにかわいかったのに……すっかりヤンキー風な態度で言う「I am Groot!(怒)」は笑えます。字幕も「俺はグルートだ!」と一人称が変わってました。
 そして問題は3つ目、一番最後に流れるシーンであろう。ここでは、散々な目にあった金ピカ星人アイーシャが、手下にこれはもっと強力な武器が必要なんじゃないすかねえ、と言われ、もう用意した……と言って、ニヤリと対抗策の名は……「アダムだ」と告げるシーンであった。わたしは、まったくうかつなことに、このセリフでやっと、はっ!? と気が付いた。アダム、それはまさしく「アダム・ウォーロック」のことに間違いないと思う。すっかり忘れてたよ。まさしく次のAvengersは「Infinity War」であり、原作コミックの「Infinity Gauntlet」がベースとなっていることは明らかなわけで、その「Infinity Gauntlet」での重要人物アダム・ウォーロックの名前がここで出てくるとは! というファン驚きのおまけ映像であった。そう、今回は、「インフィニティー・ストーン」のラスト1個が出てくるかと思っていたのに出てこなかったので、そういう意味ではMCUとのつながりがほぼなかったとも言えるのだが、このおまけ映像でやっとつながった、と思う。ついでだから一応、MCUにおける「インフィニティ・ストーン」をまとめておくか。ちなみに原作コミックのInfinity Gemsと色が入れ替わってます。
 ◆青:Space Stone:これは「コズミック・キューブ」のことらしい。『CAP:FA』や『Avengers』に出てきたアレ。現在は、『Avengers』事件終了後に、Thorがアスガルドに持って帰って、オーディンの武器庫にしまってあるはず。たぶん。原作の青は「Mind」。
 ◆赤:Reality Stone:これは「エーテル」のことらしい。『Thor:DW』でジェーンに寄生したアレ。現在は、シフたちが「コレクター」のところへ行って預けたはず。たぶん。原作の赤は「Power」。ちなみに、このおまけシーンで、コレクターのところにアダム・ウォーロックらしき「蛹」が置いてあるのがちらっと映るのが大興奮ポイント。アダム・ウォーロックといえば蛹なのです。
 ◆黄:Mind Stone:これは劇中でもマインド・ストーンと呼ばれてたかな。ロキ様の杖についていた宝石で洗脳できるアレ。『Ultron』事件の時に、Visionさんと一体化。現在は、Visionさんの額で輝いてます。原作の黄は「Reality」
 ◆紫:Power Stone:これは前作『ガーディアンズ』で「オーブ」と呼ばれていたあの謎の宝石。現在はザンダー帝国で厳重保管中のはず。たぶん。原作の紫は「Space」。ちなみに、前作でなぜ、スター・ロードがオーブを素手で触っても大丈夫だったのか、その謎が本作で解かれます。
 ◆緑:Time Stone:これはとうとうMCUに参戦した『Dr, Strange』で、ドクターが禁断の時間魔法を発動させるときに使用したあの首飾りの中に入っている。現在はドクターが修行の場カマー・タージに保管したはず。たぶん。原作の緑は「Soul」
 というわけで、6つのうち5つは判明していて、もう一つの「Soul Stone(オレンジ色らしい。原作だとオレンジは「Time」)」がサノスの持つ「インフィニティ・ガントレット」に装てんされると、超ヤバい事態が起きる、ということになってます。なのでわたしは、今回とうとう6つ目の石が出てくるのかと思ったのだが……どうやらそれは次のAvengers:Infinity Warまでお預けのようですな。そしてそこにアダム・ウォーロックが絡んでくるのはどうも確実っぽいすね。場合によっては、11月3日に日本公開が決定した『THOR:RAGNAROK』で出てくるのかもしれないけど、「Soul」とアダム・ウォーロックは関係が深いのでどうかな……。まあ、とにかく大変今後が楽しみなMCUです。

 というわけで、もう長すぎるのでぶった切りで結論。
 やっと日本でも公開となった『GURDIANS OF GALAXY VOL.2』を早速観てきた。わたしとしては、MCUへのつながりがどのように描かれるかが一番楽しみだったのだが、その部分だけに絞って言うと、ちょっと肩透かしであった。しかし、それ以外の物語においては、相変わらず派手で、笑えて、ちょっと泣かせるイイお話で、わたしは大変大変楽しめた。ただ、ちょっとお父さんとの話は、あまりグッと来なかったかな……MCUにおいては唯一の「ヒーローチーム」なわけで、いつもくだらないことで喧嘩ばかりしているけど、彼らはもう家族同然であり、結束力は高く、観ていてとても安心できますな。しかしアイスラッガー装着後のヨンドゥは実にカッコ良かった。わたしの希望としては、げえーーーっ!生きていたんすか卍丸先輩!的な男塾展開を期待したいが……それはないだろうなあ……無茶しやがって……とても残念す。以上。

↓ 次はコイツです! 8/11(金・祝)公開。ゆとりヒーロー、スパイディ! 超楽しみっす!
 

 と、いうわけで、やってきました4年ぶりの台湾。11月に訪れるのは初めてだが、意外と涼しいというか、20℃だそうで、長袖1枚でいられる快適な気温です。ただし空模様はどんより曇り空、雨は降ってないから問題なし、としよう。なお、台湾滞在記については、明日以降に詳しく書くことにして、今日はもう、空港から映画館に直行して、今回の旅のメインイベントをのっけから敢行したので、いきなり映画の感想レビューにします。
 いや、調べたら台北松山空港に到着するのが現地時間11時半、そして映画は12時45分からということで、空港で両替やSIMカードを入手していたら時間が迫ってしまったので、直接もうMRT(地下鉄的な超便利な交通機関。高架の部分もある)に乗って、「西門」という街に向かったわけである。
 台湾に詳しい方ならご存知の通り、「西門」は、空港からMRTで20分ぐらいで行ける街(※4年前よりなんかMRTの路線が伸びたり駅が増えてる!!)で、若者カルチャーの街としてガイドブックなんかでは、「台湾の原宿」的な記述を見かけますが、まあ、原宿というより、そうだなあ……渋谷センター街的な感じだろうか。で、その「西門」には、「電影街」という一角があって、シネコンが結構な数あるわけで、 そこに、VieShowという地元シネコンチェーンのIMAX劇場「台北日新威秀影城」があるのです。
 実はわたしは4年前の2012年にもここで『Avengers』を観たので、地理感は把握しており、今回もMRTの駅を出て、全く迷わずに劇場へ到着した。 そして、もちろん、観た映画はこれであります。
DRSTRANGE01
 そう、日本では来年1月27日公開の、『DOCTOR STRANGE』であります。このBlogで何度も書いている通り、マーベル・ヒーロー映画が大好きなわたしにとって、来年1月末まで待てるわけがなく、じゃ、台湾か香港に観に行くか!! と相成ったわけであります。どんな映画か、日本語字幕入りの予告も一応貼っておきますか。でも、DisneyはしばらくするとYouTubeから削除しちゃうので、大嫌いなシネマトゥデイがUPした予告を貼っておこう。

 どうですか。超面白そうでしょう? 実際、とても面白かったです。
 さて、じゃ、何から書くかな……原作におけるDOCTOR STRANGEに関しては、実のところわたしはあまりよく知りません。わたしが読んだ作品で、DOCTORが出てきたのは、「CIVIL WAR」ぐらいかな……かなり冒頭のトニー・スタークが開く会議で、DOCTORやFantastic4のリード博士やX-MENのプロフェッサーXといった、「頭のいい人チーム」にいて、まあその会議はあっさり決裂しちゃうんだけど、一応トニー派と言っていいんじゃないかしら。まあ、くわしくはインターネッツなりで調べてください。
 そして、今回とうとうわたしの大好きな「MCU=Marvel Cinematic Univers」に参戦したDOCTORである。ところで、MCUについてはもういいですよね? 以前すっげえ長い記事にまとめてあるので、知らない人は上のリンク先を読んでください。まあ、どうやらおおむね原作コミック通り、の設定ようだけど、意外とわたしの予想とは違っていて、映画は以下のようなお話でした。というわけで、以下、ネタバレ全開です。自分が覚えていることを備忘録として書くので、ホント全部書いちゃいます。そしてわたしのまったく大したことのない英語力では誤解している点や間違ってる部分もある可能性大ですので、読む場合は自己責任で。

 ◆謎の魔術師たちの戦い
 冒頭は、後にDOCTORの師匠となる「エイシェント・ワン」と、今回の悪役「ケシリウス」(と、わたしには聞こえた。綴りはKaeciliusと書くらしい)一派のバトルである。ここで、どうやらケシリウスが魔術師集団を裏切って、謎の古文書のページを破り取って逃走するシーンが描かれる。まあすげえ映像だし、エイシェント・ワン(ちなみに台湾での字幕では「古一」と訳されてて笑った)がカッコイイ!!
 ◆DOCTORの自動車事故
 もう既にいろいろ情報が出ている通り、主人公スティーヴン・ストレンジは、NYCで活躍する天才脳外科医である。音楽をかけながら、足でリズムを取りながら、超難しい手術をこなしちゃう男で、わたしの英語力では正直完全に意味を理解できなかったけれど、どうも、ああ、こりゃ俺でも無理だ、みたいな手術はしないような、ちょっとした嫌な野郎らしい。そんな彼が、ある日愛車のランボルギーニ・ウラカン(あれはアヴェンタドールか? テールライトはウラカンっぽかった)をぶっ飛ばしている時に事故を起こしてしまい、自慢の両腕をめちゃめちゃに砕き、もはやメスが握れない手になってしまう。
 わたしの予想外だったポイントは、この事故の模様で、単なるDOCTORのよそ見運転が原因だったので、あ、なんだ、そうなんだ、と驚いた。わたしはまた、何かそこに何らかの陰謀的な悪の罠のようなものがあるのかと思ってたのだが、完全に自業自得でした。
 ◆リハビリ~謎の回復をした男からヒントを得るDOCTOR
 そして、まあ、命には別条がなく、助かったわけだが、いかんせん、手が使えなくては、自分のすべてである手術ができない。なので、何度も手術を受け直し、必死でリハビリをするDOCTOR。そして、理学療法士の青年から聞いた、かつて自分の診断では完全に回復の余地のない、脊髄損傷?の男が、今やすっかり元気になっていると言う話を聞く。な、なんだって――!? そんなのあり得ない!! と、その男を探し当て、一体全体どうやって治ったんだ、と取材を敢行。どうやら、カトマンズで受けた治療というか修行?が効いたらしいことを聞き出し、カトマンズへ向かうDOCTOR。この、すっかり治った男がどうもちょっとしたキーなのだが、正直わたしの英語力では良くわからなかった。ここでもう書いてしまうけれど、今回はエンドクレジット後のおまけ映像が2回あって、1回目の、比較的すぐ出てくるおまけ映像は、なんと雷神ソーとDOCTORのやり取りで、これは明確にMCUの次の作品『THOR:Ragnarok』に関係してくるシーンだ。そして一番最後の2回目のおまけ映像は、この「治っちゃった男」についての映像でした。これについては後ほどまた書きます。
 ◆出会いと修行編スタート
 で、カトマンズで謎の存在(=エイシェント・ワンのこと)を探すDOCTOR。わたしはここも若干予想外だったのだが、結構あっさり、目的の謎の存在であるエイシェント・ワンに出会えちゃうんだな(→たぶん、DOCTORを逆に探してたという事だと思う)。ちなみに、DOCTORをチンピラから助けて、エイシェント・ワンのもとに連れてきてくれたのがモルドという男で、エイシェント・ワンの弟子であり、以降、DOCTORの兄弟子的(?)に気をかけてくれる。そしてエイシェント・ワンも、最初は、DOCTORのチャラい人柄に弟子入りを断るけれど、モルドの説得(?ここが良くわからなかった)でやっと弟子入りし、修行の道へ。だけど、修行の様子も、時間経過が分からないので、ちょっとあっさり感はありますね。でも、いいっすねえ~。やっぱり、シリーズの初めの、いかにしてヒーローになるかの描写で、真実に目覚め、そこから苦労や修行する情景が描かれると盛り上がりますな。例えば、修行の初期段階で、なかなか次元ポータル的なものを作れないDOCTORに、エイシェント・ワンはあっさりポータルを開き、30分で生命活動停止するから頑張ってね~、とDOCTORをヒマラヤ山中に置き去りに。凍死寸前でやっとポータルを開いて生還し、ばたりと倒れこむところなんてのは、笑うべきシーンなんでしょうな。そんなこんなで、修行を進め、徐々に「魔術」を使えるようになるDOCTORであった。
 ところで、ここでもわたしが意外に思ったのは、DOCTOR以外にもかなり多くの修行している人々がいて、ちょっとした組織になっている点は、へぇ~と思った。そしてその組織は、「闇の次元(Dark Dimention)」との力の均衡状態のバランスをとって、地球を守っている存在らしい。そして支部がNYCとLONDONと香港の3か所にあって、それぞれアンカーというか封印的な役割があるらしいことが説明される。なんか、Stephen KingのThe Dark Tower的な設定というか世界観に似てると思いました。
 ◆敵と目的とバトルスタート
  で。元々頭もいいし、努力を惜しまない男なので、どんどん腕の上がっていくDOCTOR。図書館の王(ウォン)というおっかないおっさんともだいぶ友達っぽくなってきたが、ある日、エイシェント・ワンの個人蔵書である本を見せてもらう。そして、冒頭で描かれた、ケシリウスによって破り取られたページがあることに気が付く。どうやらそれは、闇魔術に関するものらしい。そして、DOCTORは、ウォンの目を盗んでとある秘宝(?)的アイテムを勝手に試してみると、それは「時間魔法」で、時間を巻き戻すことができるマジックアイテムであることも判明する。しかしそのアイテムは、宇宙の節理を乱すもので、タイムパラドックスを生じさせてしまう危険があるため、多用してはいけないらしい。あ、そうなんだ、と怒られているところで、ケシリウス率いる敵軍団が来襲し、バトルスタート!!
 ケシリウスの目的は、NYC、LONDON、香港の支部を潰して、均衡を破り、「闇の次元」の力をこの世にもたらすこと、らしい。なんでそういう思いを得たのか、という深い動機の部分は、わたしの英語力ではわからなかったが、どうやらエイシェント・ワンもまた、ちょっと闇魔術を使えるらしく、その点に対してモルドは反感を持っているらしいことも描かれる。また、闇次元だけでなく、宇宙の多重次元構造や、そこを支配する(?)魔王的存在なんかも出てくる。一瞬サノスかと思ったけど、どうも違うみたい。
 というわけで、新米魔術師のDOCTORも戦いに巻き込まれ、一度超重傷を負ってしまうんだけど、NYCにポータルをつないで元の生活での彼女(彼女も医者)に治療してもらって復活したり、エイシェント・ワンもやられ、と大ピンチに陥るが―――てな流れで、最後までド派手な映像でバトルが続きます。もうこれ以上、最後の落ちまで書く必要はないっすよね?
 ◆今後のMCUとどうかかわるか?
 どうやら、DOCTORが以後使う事になり、時間魔法を操るためのマジックアイテムとして常に首から下げているアレが、MCUにおいて最大のポイントとなってる「インフィニティ・ストーン」の一つである「タイム」みたいですな。英語力に自信がないので、若干確信はないけど、どうも、そういうことのようです。違ってたらサーセン。なので、確実に次のAvengersにDOCTORは参戦することになると思われます。↓これっす。

 あと、作中で、「AvengersはPhysical Threat(物質的脅威)と戦っているが、我々はMythical Threat(神秘的な脅威)と戦っている」というセリフがあり、明確にAvengersという存在が認識されていました。もちろん、DOCTORが住むNYCには、Avengers-Towerことトニーのあのデカい家もきちんと存在してます。
 ◆物語の本質にはあまり関係ないポイント
 <その1:すっげえ映像>
 今回の『DOCTOR STRANGE』という作品は、とにかく映像がすごい!! なんというか、Christopher Nolan監督の名作『INCEPTION』がさらにスケールアップしたような、超絶映像は相当見ごたえありである。なんといえばいいのかな……だまし絵的な、万華鏡的な、とにかくもうすっごいです。わたしはIMAX-3Dで観たわけですが、ものすごく情報量の多い画なので、ひょっとしたら、メガネナシの2Dで観た方が集中できるかも、です。わたしは普段裸眼な男なので、どうにもメガネが邪魔っつーか、気になりました。3Dの飛び出し具合・奥行き具合は相当あります。
 <その2:DOCTORのマント>
 そして、わたしは今回初めて知ったのですが、DOCTORの赤いマント、カッコイイっすよね? なんとあのマント、生きてるんすよ!!! なんというか、AladdinにおけるMagic Carpet的なもので、どうしてDOCTORを気に入ったのかわからないですが、かなり健気にご主人様であるDOCTORを守ってくれたりして、大変わたしは気に入りました。さっき調べたところ、あのマントはCloak of Levitationというもので、日本語訳すると「浮遊マント」って感じか? 原作ではエイシェント・ワンがDOCTORに授けたものとして有名らしいです。映画ではどんな感じに出てくるか、教えません!!
 <その3:DOCTOR=医者>
 あと、これは原作通りなのかよくわからないけど、DOCTORは、「ミスター」とか「マスター」と呼ばれるのは嫌いなようで、何度か「オレはドクターだ」と訂正させるシーンがあります。この場合の「ドクター」というのは、たぶん「医者」という意味だと思う。台湾では、「奇異博士」というタイトルで公開されていますが、博士じゃなくて医師、じゃねえかな?と思っただけなんですけど、その、自分は医者であり、命を救うのが仕事で殺しはしない、というDOCTORの矜持、みたいなのが結構ポイントにあるんだと思いました。
 <その4:恒例のおまけ映像>
 最後、おまけ映像について。上の方でも書いた通り、今回は2つのおまけ映像があって、1つ目が、NYCのDOCTORの家(たぶん)に、雷神ソーが来ていて、「父親を捜しているんだ」とDOCTORに相談しているシーンでした。これは確実に、次のMCU作品である『THOR:Ragnarok』のワンシーンだと思われます。ちょっとだけ笑える面白いシーンでした。「人探しか、オーディンの居場所ね、良し、協力しよう」と、なんだかもうベテラン魔術師っぽい偉そうな言動でした。おまけにDOCTORは愚弟ロキのことも知ってるようでした。そして2つ目のおまけシーンが、どうも意味深で、DOCTORがカトマンズへ行くきっかけになった、「半身不随の大けがが治っちゃった男」の元に、モルドが現れ、その男の体に作用している魔術パワーを奪い取るシーンでした。ここは日本公開時にもう一度ちゃんと字幕付きで観ないとよく分からない。たぶん、元々モルドは、原作上はDOCTORの兄弟子であり敵になるバロン・モルドのことなので、今後の展開では敵として立ちふさがる可能性があるのかもしれないっす。わたしの英語力はたいしたことないので、肝心なとこが分からないんすよね……ちくしょー。

 はーーー。書きすぎた……キャストについては、もういいっすよね?
 DOCTORを演じたのは、TVシリーズ『SHERLOCK』でおなじみのBenedict Cumberbatch氏。爬虫類っぽい顔でもおなじみですが、わたしは大変失礼ながら、今回初めて彼をカッコイイと思いました。いやー、髭もマントも似合ってますね。大変良いです。ちなみに、DOCTORの彼女、クリスティーンを演じたのがRachel McAdams嬢で、大変可愛らしかったです。後半に出番が結構ありますが、原作コミックでどう描かれているのか知らないっす。
 兄弟子モルドを演じたのが、すっかり最近いろいろな作品に出ておなじみのChiwetel Ejiofor君。なんかちょっと太ったすね。このモルドという役は……今後の展開が楽しみです。敵になるのかなあ……。非常に言動が怪しいっすね。そして師匠のエイシェント・ワンを演じたのが、Tilda Swintonさん。前も書いたけれど、この方はホント、人外の存在のような独特のオーラがある方ですな。今回もスキンヘッドで超熱演されてます。大変カッコよかったす。そして敵のケシリウスを演じたのがMads Mikkelsen氏。北欧の至宝と呼ばれるイケメンオヤジとしておなじみですね。最初に知ったのはやっぱり『007:Casino Royaie』かな。あの、血の涙を流す悪者のル・シッフルですね。超存在感ありましたなあ、あの役は。そして12月公開の『ROUGE ONE』では、ヒロインの父として、デス・スターの設計者を演じているそうで、大変楽しみすね。ホントに現在大活躍中ですな。
 最後。監督を務めたのがScott Derrickson氏。わたしはこの方の監督作品は『The Exorcism of Emily Rose』と『The Day the Earth Stood Still』しか観てないかな。両方ともわたしは嫌いじゃないすね。両作ともに画もキャラクターも、非常にキレのある良作だと思います。脚本も書く本格派、と言っていいようですね。

 というわけで、もういい加減長すぎるのでまとまらないけど結論。
 いよいよMCUに参戦する『DOCTOR STRANGE』は、映像的にも凄いし、MCUでの位置づけもかなり重要な作品であると断言できる。わたしは非常に面白いと思ったが、いかんせんわたしのショボい英語力では味わいきれてないと思うので、2017年1月27日の日本公開時には、再び観に行くことは確実だと思われます。しかし……DOCTORのビジュアルはマジでカッコイイすね。わたし、初めてコスプレしたいと思いました。あのコスチュームを身にまとってみたい!!! 以上。

↓ たぶん、原作をあまり勉強する必要はないと思います。MCUはあくまで別モノですので。
ドクター・ストレンジ:シーズンワン
グレッグ・パック
小学館集英社プロダクション
2016-12-14

 MARVELヒーロー映画は、現在DISNEY=MARVEL STUDIO謹製の、「MCU」と呼ばれる一連のシリーズと、主に20th Century FOX配給の「それ以外」に分類されるが、SPIDER-MANがSONY PicturesからめでたくMCUに組み込まれた現在、その、「それ以外」で最も重要なキャラクターが、「X-MEN」 である。
 「MCU」ことMarvel Cinematic Universに関しては以前、詳しく書いたのでもう説明しないが、 FOX配給によるX-MENの映画の歴史はもうかなり長く、1作目が公開されたのが2000年のことなので、もう16年前ということになる。公開された順番に、各作品をまとめるとこういう感じである。
 ◆2000年公開:『X-MEN』。まさかのWolvarineを主役に据え、WolvarineがProfessor Xと出会ってX-MENに加入するまでの話。なんでわたしが「まさかの」と言うのか、理由は後で。US興収157M$と大ヒット。
 ◆2003年:『X2:X-MEN United』。 純粋な続編。X-MENと宿敵ストライカーの戦いを描く。US興収214M$とこれまた大ヒット。Cyclopsの愛車の青いマツダRX-8がカッコイイ!! (けどWolvarineに勝手に使われて大破しちゃうんじゃなかったっけ? 忘れた)。おまけにラストではCyclopsが大変なことに……。
  ◆2006年:『X-MEN:The Last Stand』(邦題=ファイナル・デシジョン)。ミュータントを人間化するCUREという薬をめぐる戦い。ラストはダークサイドに堕ちたJean GreyとWolvarineの悲しいバトル勃発。実は評価がいまいち低い、のだが、US興収234M$と一番ヒットした作品。わたしは嫌いじゃない。なお、『X1』『X2』を撮ったBryan Singer監督は、この時、この作品を撮ることを蹴って『SUPERMAN RETURNS』を監督したことでも有名。
  ◆2009年:『X-MEN Origins:Wolvarline』(邦題=ウルヴァリン:X-MEN ZERO)。初のWolvarine単独主役のスピンオフ。評価は一番低い、かな。US興収も179M$と大ヒットと言っていいけれど、シリーズの中では低め。Wolvarineの悲しい過去と、彼のアダマンチウムの爪の由来もきちんと描かれていて、わたしは結構好き。悪くないと思うんだが……。そういえばこの作品で、少年時代のCyclopsと出会ってるはずなんだけどな……。
  ◆2011年:『X-MEN:First Class』(邦題=X-MEN:ファースト・ジェネレーション)。わたし的にシリーズ最高傑作。素晴らしかった。1960年代の、「第一世代」ミュータントの戦いを描く。若き日のProfessor XとMagnetoの悲しい決別が実にグッとくる。ここで、後のProfessor Xがなぜ車いすなのかも描かれる。評価はかなり高かったものの、US興収はシリーズ最下位?の146M$だった。冒頭のシーンが『X1』のあるシーンを完全再現していて超大興奮した。悪役として出てくる、わたしの大好きなKevin Bacon氏が超素晴らしい!!! また、わたしがJennifer Lawrence嬢をはじめて認識したのがこの映画。
 ◆2013年;『The Wolvarine』(邦題=ウルヴァリン:SAMURAI)。日本ロケバリバリの異色作。Wolvarine単独主演スピンオフ第2弾。あ、US興収最下位はこっちだ。132M$だったそうです。評価は悪くないけど良くもない微妙作。わたしとしても、ちょっと微妙。
 ◆2014年:『X-MEN:Days of Future Past』(邦題=X-MEN:フューチャー&パスト)。超・問題作。わたしは、正直今イチだと思っている。『First Class』の若き日の第1世代と、『X1』~『X3』の現代キャスト夢の競演!! ということでわたしも超・期待したが、かなり穴があるというか物語的に問題があって、なんと歴史が塗り替えられてしまい、『X1』~『X3』は「なかった過去」にされてしまった。わたしはもう、マジかよ……と、ただボーゼン。ただしUS興収は233M$と大ヒット、Rotten Tomatoesの評価もシリーズ最高スコア

 とまあ、以上がこれまでの『X-MEN』映画の歴史である。なんでこんなに冒頭に無駄なことを書いたかって? そりゃあ、今日、シリーズ最新作、『X-MEN:APOCALYPSE』を観てきたからである。そして、ズバリ、あまり書くことがないからである。

 相変わらず、20th Century FOXは予告が……なんというか、ズバリ、上記予告は時系列がめちゃくちゃである。まあ別にいいのかな……。おまけに、ちょっと、びっくりしたというか呆れたことに、入場時に、『First Class』を無料で視聴できるデジタルクーポンを配布していた。はああ? 『First Class』観ないで、本作を観る奴いるのか? いや、いるんだろうけど、いまさら無駄ッショ? なんでこれを、『DEAD POOL』上映時にやらなかったのか、全く理解できない。本作『APOCALYPSE』を観てもらいたい人にこそ、タダでいいから予習として『First Class』を観ておくとより一層面白いですよ、と配布すべきで、その対象者として最もふさわしいのは、まさしく『DEAD POOL』でせっかく開拓した若者客だろうに。もうチケットを買って、これから『APOCALYPSE』を観ようとする人に今更配ってどうすんだ? どういう意味なのか、ホントわたしにはさっぱり不明である。何なんだ一体……。
 ま、そんなことはどうでもいいや。本作の話に移ろう。
 本作は、前作『Days of Future Past』の続編である。前作のラストのおまけ映像で描かれた、古代エジプトに君臨していた謎のミュータントが、1983年に蘇ってさあ大変!! というお話である。以上。これ以上もう書くことがない。

 ちなみに、これは本筋に関係ないのでズバリ書くが、今回も、エンドクレジット後に、おまけ映像がある。が、もう、本当にもう……ぽかーんとしてしまうおまけ映像なので、これはもう、観なくていいんじゃないかな。今回も144分と長い映画なので、トイレが我慢できない人は、さっさと退場していいと思う。「MCU」のおまけ映像は、明確に次作へ繋がる、いわば最速「予告編」として重要なわけだが、今回は、上に貼り付けた予告動画で誰もが想像できる通り、ちらっと出てくるWolvarineの血液が、謎の男たち(原作的には、おお、あいつか!? 的なつながりがある)に持ち運ばれた……的なおまけ映像があるだけである。まあ要するに、その血液から、後にDeadpoolが生み出されたり、いろいろ利用されるわけだが、なんでも、Wolvarine単独スピンオフ第3弾にして最終作が企画開発中だそうで、そこにつながるのかどうか……若干怪しいと思う。
 実は、わたしが一番言いたいことは、この点にある。
 MCUのおまけ映像が、どうしていつも、わくわくさせる素晴らしいおまけになっているかという点が極めて重要で、それは、明確に、「複数作品で大きな視点からきちんとシリーズが考えられていて、各作品に役割が与えられ、事前にきっちりと設計されている」からであり、それ故に、次はアレか!? と観客をわくわくさせてくれるのだ。だが、このFOXによるX-MENシリーズには、残念ながらそれがない。もっと言うと、WarnerによるDCヒーロー映画にも、それがない。ないというか、あるんだけど成功していない。この違いは、おそらくは、MARVEL STUDIOが、自分自身がIPホルダーであり、「全てをわかっている」いわば原作者であるのに対し、FOXやWarnerは、そうではない、という点に由来するものなんだろうとわたしは考えている。
 だから、本作に関して言うと、わたしは十分面白かったし、結構興奮したのは間違いない。決して嫌いじゃあない、のだが、この物語を描いてしまったら。この後どうすんの? というのがさっぱり見えない物語なのだ。Professor XとMagnetoがまた仲直りして、え、じゃあもう、敵対しないの? というのは、ちょっと受け入れられないような気がするし、MagnetoとMystiqueは別の道を歩むのかよ? というのも、それはないッショ、と言いたくなる。その点では、『First Class』のエンディングは本当に完璧だったのになあ……。
 というわけで、わたしとしては、出てくるミュータントたちはとてもよかったし、『First Class』に出てきたHavok(Cyclopsの兄貴)のまさかの復活にはとても興奮したのは間違いない。けど、はっきり言ってCGによるディザスター・ムービー的な都市崩壊の図はもう見飽きているし、そもそも、今回のApocalypseは、強いんだか弱いんだか、かなり微妙な敵になってしまったのは、極めて残念だ。これは、脚本に問題アリ、なのではなかろうか。そしてそれは、長期的な視点の欠如、が最大の欠陥であろうと思う。だってもう、この先のX-MENを描けないもんね。そもそも、前作『Days of Future Past』のラストは、本作『APOCALYPSE』事件の後だし、描いても、まーたこの展開かよ、になっちゃうし。なので、わたしとしては大変残念に思う。そして、さっさとFOXは、X-MENの権利をMARVEL STUDIOに返還した方がいいと思う。もう、FOXでは無理ですよ、きっと。ついでに、Fantastic 4の権利も一緒に返還してください。それがファンが一番喜ぶことだと思うな。

 というわけで、結論。
 超・期待して観に行った『X-MEN:APOCALYPSE』だが、登場キャラクターたちは素晴らしくて大変良かったけれど、長期的視点に立つと、極めて問題アリな物語であろうと思う。それはすでに前作『Days of Future Past』で露呈していた問題だが、本作でもう、取り返しがつかなくなってしまったようにわたしには思える。なので、さっさとMCUに参加してほしいな、というのが、クソオタクとしての意見である。なお、冒頭で、『X1』の主人公が「まさかのWolvarine」と書いたのは、わたしはX-MENのリーダーはCyclopsだと思っていたためで、それは何故かというと、わたしがX-MENを知ったのは、カプコンの格闘ゲームが最初だからです。意味わからない? ああ、分からないなら、それでいいです。どうでもいいことなので。以上。

↓ タダで視聴できるといわれても……おれ、Blu-ray持ってるんですけど……。FOXのマーケティングチームの意図がホントわからねえ……。もちろん、映画として『First Class』は超最高に面白いです。
X-MEN:ファースト・ジェネレーション [Blu-ray]
ジェームズ・マカヴォイ
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
2014-05-16

 

 ちょっと前、ホントに7,8年前までは、日本のコミケの企業ブース版というか、ただのコミック系クソオタクのためのイベントだった、San Diego COMIC-CON Internationalだが、今ではハリウッド映画の、ひょっとしたら最大のファンイベントとなっていて、毎年ここで初めて予告が公開される映画も多く、基本的に初出し映像満載の、映画ファン必見のイベントに成長している。初めてわたしの(当時勤めていた)会社の連中が取材に行ったのは、たぶんもう15,6年前じゃあなかろうか? ひょっとしたらもっと前かもしれない。
 その背景にあるものは、コミック原作作品が異常に増えたから、なわけだが、勿論のことながらMARVELヒーロー映画やDCコミックスの作品、あるいはSTAR WARSやTransformersなど、多くの作品がこのイベントで初出しの映像を発表し、さらには、これも特徴的なのだが、一般のファンが大勢いる前で、監督やキャストが勢ぞろいして、映画のプロモーションを行うようになった。今年はどうやら、STARWARS関連の展示やイベントはなかったようだが(※『SW』は、自身のオンリー・イベント「STAR WARS Celebration」ってのをやってる)、もう、コミック-CONじゃなくて、MOVIE-CONじゃん、と突っ込みたくなるほど、それはもう、大変な盛況ぶりである。一応蛇足ながら付け加えておくと、-CONとは、Convention(コンベンション=大会・総会)の略であります。普通は「コミコン」と呼ばれてます。以前はもっと、漫画やアニメ、それからゲーム系の展示も多かったんだけど、ゲームはもうE3の方に移っちゃったのかな……。
 
 というわけで、正直なところ超今更なのだが、今年の「コミコン」で公開され、わたしが大興奮した3つのスーパーヒーロー映画の予告を貼っておいて、備忘録としておきたいと思った次第です。じつは、この記事は、先週書いておいたのだが、ほかのネタを優先したので今日公開するわけですが、その間に、日本語字幕付きなども随時用意されていて、ちょっと更新しました。

 さて。まず1つ目はこちら↓。Warner公式動画です。

 来年2017年11月17日US公開の『JUSTICE LEAGUE』ですな。
 とうとう集う「メタ・ヒューマン=DCヒーロー」たち。物語的には、今年公開になった『BATMAN v SUPERMAN』の直接の続編になっているはずで、Aqua-ManやThe Flashなどもバリバリ登場しています。興奮しますね、ホントに。そしてほんのチラッと出てくるThe Flashのスーツがやけにメタルヒーローっぽいというか、ちょっと興奮しますね。わたしは、「なんだこれ!! ミクロマンじゃねーか!」と大いにウケました。似てないですか? The Flashのゆとり小僧ぶりが最高です。

 そして↑こちらは、その『JUSTICE LEAGUE』の監督&キャストたちのプレゼンですな。とにかく、とにかくGal Gadotさまが女神クラスに美しい……。つーかですね、胸元空きすぎ!!! もう、大丈夫なんでしょうかこの服は。最高ですね。最高すぎて、もしこの現場にいたら、わたしは十中八九失神したと思います。Gal さまの胸しか見てなかった可能性も高いすね。最高です。Gal さまが。
 そして2つ目の作品はこちら。こちらもWarner公式動画です。

 こちらは、来年2017年6月2日US公開予定の、Gal さま単独主演の『WONDER WOMAN』。
 リンクは公式Facebookページですので、いろんな写真が公開されてます。ホントにもう、凛々しくで、可愛くて、美しく、実際この方は女神だと言われても納得の美貌です。今、わたしが地球上でもっともきれいだと思う女子ですな。1児の母ですが。ホントになんて美しいのでしょう……。しかし、このコスチュームも、特にブーツ辺りがやけに金属感があって、なんか、「聖闘士聖矢」のクロスっぽくて最強にカッコイイと思います。


 しかし、この映画を来年6月に公開して、そして11月に『JUSTICE LEAGUE』を公開するという展開は、うまく行くのかわからないけれど、きっと、MARVELのように美しくまとまることなく、相変わらずのDCクオリティで終わってしまうような気がする。
 多分、最も重要なのはVillain(=悪役)を誰にするかにあると思うのだが、どうなるのか、ちょっと心配だ。おまけにゆとりSUPERMANも復活させないといけないし。さらに言えば、有名Villainたちは『SUICIDE SQUAD』で総出演で忙しいしなあ……。わたしとしては、あまり『SUICIDE SQUAD』には興味ないというか……今のところほとんどどうでもいいと思ってます。もちろん観ますけど。

 で、3つ目がこちら。さっき、DISNEY公式で日本語字幕付きがあることを知りました。

 とうとう来た、『Doctor Strange』ですね。元々Dr.は、原作の「シビル・ウォー」や「アベンジャーズ」にも出てくる、重要(?)キャラなので、ようやくの登場ですが、とにかくコスチュームがカッコ良すぎて、たぶん、この地球に生まれた男なら誰しもが(子どもの時に)憧れる姿じゃなかろうか。大変失礼ながら、わたし、初めてCumberbatch氏をカッコイイと思いました。やっぱりマントがイイですね。このコスプレしてえわ……と年甲斐もなく思うわたしは、クソオタクなんでしょうな。どうやら日本公開は2017年1月27日(金)だそうで、US公開が今年2016年11月4日なので、これはちょっと、USか、台湾あたりに観に行かねえとダメなんじゃね!? と、今、わたしはちょっと悩んでいる。どうしよう、また2泊で台湾行って、観て、さっさと帰ってこようかな。最高です。
 ほかにも、MARVELStudioは今回のコミコンで多くの作品のプレゼンをしましたが、Webで公開されている動画はほとんどないですね。『SPIDER-MAN Homecoming』(2017年US公開予定)はちゃんと映像も公開したようだけど会場限定、『GUARDIANS OF THE GALAXY Vol.2』(2017年5月5日US公開予定)や『THOR:Ragnarok』(2017年11月3日US公開予定)は展示だけだったみたいですな。ああ、そういや『THOR:Ragnarok』には、我が愛しの女神、Cate Blanchett様も出演するんだった。来年のコミコンには、降臨されることは間違いないのではなかろうか。来年、行くしかねえかもな……San Diegoに。
 それから、『CAPTAIN MARVEL』の主演に、今年アカデミー賞主演女優賞を受賞したBrie Larson嬢が演じることが正式に発表されましたね。写真は見かけたけど、公式のものが見当たらないので貼るのはやめときます。わたしが観かけたのはひょっとしてコラかな? 本人のTweetがこれっすね。

 ”Call me Captain Marvel” ――キャプテン・マーベルって呼んで。
 カッコイイですね!!  しかし、こうしてみると、次の『Avengers』は前後編モノになることが既に発表されているけれど、Black-PantherやSPIDER-MAN、そしてこのDOCTOR STRANGEやGALAXYチーム、さらにはCAPTAIN MARVELまでもが参戦することになったら……大変なことになりそうですな。まあ、お話としては、既にタイトルが『Avengers:INFINITY WAR Part1&Part2』と発表されている通り、間違いなくInfinity Gauntletの話になるだろうから、おそらくこの『Dr. Starange』では新たな「宝石」が出てくるんでしょうな。そんな風に、MARVEL Studioは上手にまとめるだろうから、何の不安もないですね。そこが、DC+Warnerとの大きな違いなんだよな……まあ、大変楽しみが増えたという事で、一観客としては楽しみに待ってればいいだけでしょう。

 というわけで、結論。
 今後のヒーロー映画も実に楽しみですな。わたしとしては、特に『Dr.Strange』が早く観たいところですが、要するにですね、今回わたしが最もいいたかったことは、ですね、「Gal Gadotさまが最強に可愛くて美しい!!」という、もう完全に当たり前のこと申し上げたかっただけです。以上。

↓ 大変楽しみですな。次の『Avengers』は、2018年、2019年と前後編での公開予定す。

 先日観た『BATMAN v SUPERMAN』については、まあ、いろいろな変なところや良くわからないことがあってアレだけど、とにかくBATMANがカッコイイし、Wonder Womanが素晴らしいからいいか、という評価をしていたわたしだが、そのわたしが今年一番観たい映画である『CAPTAIN AMERICA: CIVIL WAR』は、もう完璧すぎてわたしの期待を大きく上回り、最高であったのであります。結果、今年の暫定1位はこの『CIVIL WAR』となりました。以上。
 と、終わらせるのももったいないので、いろいろ思ったことをまた無駄に長く書いてみようと思います。一つ最初に言っておくと、これまでのMCUを全作観ていないと、本作はその本質を味わえませんので、全作観てから本作を観ることを強くお勧めします、つーか、義務ですよそんなことは。
 ※リクエストがあったので、すげえ長文ですが今までの基礎知識を別記事でまとめました

 さてと。おそらく検索でこのBlogにたどり着いた人が知りたいであろうこと先にまとめておくか。
 ■恒例の、エンディング後のおまけ
 今回は2回ある。1回目は割りとすぐ。CAPのその後をちら見せするシーン。2回目は完全に一番最後で(だから結構な時間待つ必要アリ)、NYCに帰ってきたSPIDER-MANことピーターのちら見せシーンがあります。今回不参加のThorかHULKについて見せるか、次の作品で現在絶賛撮影中の『Dr.Strange』をチラ見せするのかなと思っていたけれど、そうではなかったっす。
 ■CIVIL WARには関係ないけれど……
 噂の『ROGUE ONE:STAR WARS STORY』の予告が冒頭に付いていました。けど、既に公開済みの奴だったので、ちょっと残念だけど、大画面で見られたのはうれしかったっすね。
 ■今回、満を持しての登場SPIDER-MAN
 まあ、実際のところスポット参戦で、物語には大きく関わらないけれど、結構活躍してくれる。出てくるのは75分ごろだったと思う。非常に良いです。いかにもな、ゆとりKIDSで大変良かった。
 ■今回のVIllan(=悪党)は誰なのか?
 以前から、「クロスボーンズ」や「バロン・ジーモ」といった、Marvelコミックお馴染みの悪党が今回の敵、のような噂が出ていたが、結論から言うとまったく違ってました。クロスボーンズは出てくるけれどオープニングアクションだけの出演。爆発四散。また、バロン・ジーモは、ここは逆に彼を知っている原作オタクたちを極めて上手にだます物語となっていて、非常に巧かったと思う。わたしもだまされました。
 この、「一体誰が悪い奴なのか」という点が、今回の作品の最大の鍵になっていると思う。素晴らしい脚本だったとわたしとしては賞賛したい。
 というわけで、以下、本作の見所というか、わたしが素晴らしいと思ったポイントをいくつか挙げておこうと思います。正直、想像とは全然違うストーリー展開で、上映時間148分はまったく長いと感じませんでした。あ、もちろん、ネタバレ全開で書きます。
 ■一体全体、喧嘩の原因は何なのか。
 公開前から既に情報公開されている通り、本作『CIVIL WAR』ではCAPとIRONMANがガチで殴り合う大喧嘩となる。その原因は一体何なのか。IRONMANは、Avengersの活動を国連監視下に置き、出動は承認を受けて行うとする協定書に賛成するが、CAPはあくまで個人の力を信じ、「嫌なものは嫌だ!!」と反対する。この大枠については公開前からいろいろ公表されていたので、わたしはどう考えてもIRONMANの主張の方に理があるだろうな、と思っていた。なにしろ、今までにもう、散々街をぶっ壊してきた連中である。もちろん地球を救うためとはいえ、あまりにも被害が大きすぎたのは事実であるのだから。
 しかし、映画は、きちんと双方が何故そう主張するかを丁寧に描いていて、どちらが正しいかとはもういえない状況を見せてくれている。そして二人も、お互いの言うことは十分に分かっているのだ。トニーも、CAPの主張はよく分かる。だけど今は、信用回復が先だ、だからサインしてくれ、と歩み寄る。しかしそれを拒否するCAP。そう、この映画は、実質「Avengers3」に匹敵する規模なのだが、あくまで、CAPが主役の映画なのである。「Avengers:CIVIL WAR」ではなく、「CAPTAIN AMERICA:CIVIL WAR」なのだ。
 そして、事件はWinter SoldierことCAPの親友バッキーの扱いが焦点となるのだが、この容疑が、あくまで結果論だけれど、決定的にCAPの判断が正しいことを証明してしまう。CAPがバッキーを信じるのは、何の根拠もなく、親友だから、である。しかし、トニーをはじめ、世界中はそれを信用しない。けど、事実はバッキーははめられただけだった。結果はCAPが正しかったのである。この事実を知ったとき、トニーは、素直に自分が間違っていたことを悟る。やはり、国連とはいえ、自分の目で観て調べなければ判断できないことがあるのだと。だから、トニーはきちんと、大人らしく謝罪する。オレが間違ってた、と。
 しかし、それでも最終バトルが勃発してしまった。
 ここに、今回の最大のポイントがある。それは、トニーの両親を25年前に殺したのが、バッキーこと洗脳状態にあったWinter Soldierだったことがラストで判明してしまうからだ。しかも、CAPはそれを知っていた。トニーはCAPには恨みはないが、黙っていたことは許せない。そして、洗脳状態だったとはいえ、愛する母を殺した本人であるバッキーを許せない。そうして大喧嘩が始まってしまうのである。
 今回、IRONMANサイドを「THE MIND(知性)」、CAPサイドを「THE HEART(感情)」としてプロモーションが行われていたが、この最終バトルは、まったく逆なのである。トニーこそが感情を爆発させて怒り、CAPは知性を働かせて、事実を黙っていたのだ。
 わたしはこの展開はまったく知らなかったし予想していなかったので、心底驚いたし、直前までまったく気が付かなかった。思い返すと、巧妙に伏線が張り巡らされていて、本当に見事な脚本だったと思う。素晴らしい!!! 最高ですね。
 ■オレたちのANT-MAN大暴れ!! やったー!!
 ANT-MANは、ご存知の通り、ちっこくなれるヒーローだが、よく考えると、小さくなったあと、元に戻る(=大きくなる)んだから……ひょっとして? と思った方は鋭いですね。原作上、逆にでっかい「GIANT-MAN」にもなれる、何気に強いヒーローです。そして、今回、まったく予想してなかったGIANT-MAN登場ですよ。いやー、良かった。ちゃんとANT-MANにも見せ場があってわたしは本当に嬉しかったです。最高ですね。
 ■ゆとりKIDSことSPIDER-MANの活躍
 上のほうでも書いた通り、今回のSPIDER-MANは大変良かった。巨大化したGIANT-MANの攻略として、「超古いんだけど、帝国の逆襲って映画知ってるかい!? あの映画で、こういうデカイ奴を倒すには、こうやったのさ!!」と、AT-ATに見立ててGIANT-MANの足にSPIDER-WEBを絡ませて倒すところは、もう最高でしたね。さすが、MarvelもSTAR WARSも共にDisney傘下だけありますな。最高ですね。そうそう、そういえば、メイおばさんが驚愕の若返りをはかり、トニーに「美人過ぎるおばさん」と言われてましたね。演じたのはオスカー女優のMarisa Tomeiさん。今後のシリーズが楽しみですな。最高ですね。
 ■初登場!! BLACK PANTHER見参!!
 今回は、登場キャラが多すぎて、初登場のBLACK PANTHERの説明なんてしてる時間ないのでは? と心配していたけれど、ここも見事だったですなあ。事前知識がなくても大丈夫だったと思う。ただ一つだけ、CAPの盾(映画『CAP1』で、トニーの父が作ってあげたもの)の素材であるビヴラニウムの産出国の王様であることだけはもうちょっと説明があっても良かったかもしれない。『Ultorn』事件をきっちり覚えてれば、今回の冒頭の事件の舞台としてピンと来たはずだけど、ここだけ、もう少し説明があっても良かったかも。しかし、ラストで、そのCAPの象徴であるあの「盾」を、「返せ。それは父が作ったものだ。お前に持つ資格はない!!」と言ったトニーの悲しさが溢れていて、本当に見事な脚本&演技でした。最高ですね。
 ■VISIONとScarlett Witchのやさしい関係
 VISIONさんが普通に服を着ているのは驚いたけど、しょんぼりしているScarlett Witchをなんとか慰めようとするVISIONさんはとても良かった。何かおいしいものでも作ってあげようと、「わたしは食事をしたことがないから分からないのだが、味はどうだろうか?」なんて優しいことをぎこちなく言うVISIONさん、カッコ良かったっす。そして、Scarlett Witchを演じたELIZABETH OLSEN嬢はやっぱり可愛いですね。またその衣装が最高ですよ。なぜかニーハイ&ミニスカ、そしてやけに胸元が開いているのがかなりいいです。最高ですね。
 
 はーーーーもう完璧すぎて、何もいう事がないです。
 実はこの記事の前に、今までのMCUを振り返る各作品まとめを書いていたのだが、もう超超長くなるのでカットしました。ズバリ、今までの作品を観ていないと、今回の『CIVIL WAR』は楽しめませんので、まだ観ていない作品があるなら、絶対に観ておいたほうがいいと思います。もう、ほんと最高ですね!!!

 というわけで、結論。
 Marvel Cinematic Universeの新たなるPhase3の開幕となる『CAPTAIN AMERICA:CIVIL WAR』は最高です!!! わたしの2016年暫定1位に躍り出ました!!!! 今までのMCUを観てきた方は、今すぐ劇場へGO!!! でお願いします。最高ですね。以上。

↓ うちには昨日届きました!! そして特典映像のメイキングなど、非常に楽しめました!!! 今後3DとかいろいろなVerが発売されるので、後できっと、チッ! と思うとは思いますが、とりあえず買いです。



 

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