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 というわけで、昨日に引き続き、今週の『鮫島』ニュース番外編_これまでの歴史その(2)として、『Burst』編をまとめようと思います。
 昨日の『バチバチ』編同様に、メモ的に取り留めなくまとめるので、やっぱりわたし以外の人が読んでも特に意味はないと思います。そして先週も書きましたが、完全にネタバレなので、万が一、『バチバチBurst』を読んでいない人は、今すぐ退場してください。
 それでは、『バチバチ』同様流れをまとめてみるか。勿論これまた同様に、一番最初の『バチバチ』の時制を2009年と仮定しています。なお『Burst』は、前作『バチバチ』のエンディングから半年後の2010年4月からの2カ月間が集中的に描かれていて、時間の経過はほとんどありません。なので、今日はTableタグを使わないで、巻ごとにテキストで簡単にまとめることにしよう。
----<『バチバチ』終了後、『Burst』開始前に起こったこと>----
 ・王虎さんは2009年11月場所(序ノ口)、2010年1月場所(序二段)、2010年3月場所(三段目)で3場所連続全勝優勝しており、『Burst』で描かれる5月場所では幕下となって、鯉太郎に追いつく。
 ・この3場所の鯉太郎の戦績は不明だが、鯉太郎の5月場所の番付は幕下。枚数不明。
----<『Burst』(1)巻:2010年4月>----
 ◆靖国神社での奉納相撲
  王虎さん〇-●?? ※三段目として
  鯉太郎〇-●田上さん ※幕下
  白水さん〇-●?? ※幕下
  仁王さん〇-●?? ※十両
 ※仁王さんはこの後の5月場所は新入幕。
 ※負けた田上さんに王虎さんの「だからお前はダメなんだ」発動。
 ◆大吉&常松が入門。
 ◆大吉:丸山大吉。187cm139kg(新弟子検査時)。17歳。鯉太郎と同い年。入門初日に「肉体をその場に置き去りにして心だけがスカす」離れ技炸裂w 余りにすっとぼけな言動に鯉太郎ブチ切れ。
 ◆常松:常松洋一。186cm118kg(新弟子検査時)。22歳。鯉太郎の5つ上ってことか。ついでに言うと仁王さんとも1つ上、なのかな。学生横綱タイトルを獲り、幕下付出で初土俵(2010年5月場所)。大栄大学相撲部主将だった。 
 ◆鯉太郎は二人の世話係に任命されるも、両者にイラつきMAX、つい大吉をぶっ飛ばし、マスコミネタに。しかし兄弟子として、不忍池のほとりの「例のベンチ」までチャリで迎えに。
----<『Burst』(2)巻:2010年4月~5月場所開幕>----
 ◆大吉、鯉太郎の気持ちにやっと気が付き改心。
 ◆場所前、新寺から石川や飛天勇関が空流に出稽古に来てくれる。
 ◆一方虎城部屋は、場所前の激しい(一門連合)稽古。田上さんは王虎さんにガイにされて精神崩壊。十文字から来ていたブタフグに王虎さん目を止める。
 ◆王虎さん、生意気にTV出演、鯉太郎に負けたら引退宣言。
 ◆常松、マスコミへ俺が王虎を倒します宣言。それにカッと来た鯉太郎、王虎さんに負けたら廃業、に乗っかっちゃう。
 ◆2010年5月場所開始。
  基本的に主要キャラは幕下。枚数不明。どんぐり渡部くんと川さんは三段目。
 ◆初日の星取(※?は相手の名前不明)
   王虎さん〇-●?
   鯉太郎〇-●石川くん
   常松〇-●大森海
----<『Burst』(3)巻:2010年5月場所初日~4日目>----
 (初日の常松勝利直後から続き)
 ※常松のナメた相撲に親方激怒「勘違いするなよ こわっぱが…」
  白水さん〇-●?
  仁王さん●-〇? 勇み足w
 ◆二日目
  田上さん〇-●? ダーティーファイトで精神崩壊中。
 ◆三日目
  大吉●-〇小林 不浄負け。相手の小林君がナイスキャラで笑える。
 ◆四日目(かな? 自信なし)
  鯉太郎〇-●田上さん ダーティーファイトをする田上さんに真っ向勝負。
 ※この取組後、田上さんはブタフグにごちゃごちゃ言われるも、猛虎さんへ「俺に才能があるんですか!?」と涙、猛虎さん「知らん!」の名シーン。
 ※また、この取組で鯉太郎は人差し指を怪我、投げの基本を見つめ直すきっかけに。
----<『Burst』(4)巻:2010年5月場所5日目~7日目>----
 ◆五日目
  大吉●-〇? 波動拳不発w
 ◆六日目(かな?)
  鯉太郎●-〇王虎さん 真っ向勝負でぶん投げられ、「お前は…もう死んだ」宣言。
 ※この取組前、王虎さんは部屋で田上さんを前に、「やっとアイツを頭から消し去れる」嬉しさに、かなり歪んだ涙を流す。ククク……と泣く様は異様で異常。
 ※そして鯉太郎はこの敗戦で自信喪失。しかし「例のベンチ」で椿ちゃんの「土俵のアンタをずっと見ていたいのよ…」の涙の激励により大復活! 親方に土下座謝罪、そして兄弟子たちの泣かせる激励でヤル気MAXに。
 ※しかしそんな泣けるシーンの一方、常松はマスコミ連中に王虎は俺が倒しますよ宣言をしてネタ提供。やめときゃよかったのにね……常……。そして翌朝、椿ちゃんに「あなたは 何もわかっちゃいないわ…」とガッカリされる。
 ◆七日目
  鯉太郎〇-●? 悪タレフェイス復活、ブチカマシ一発でKO。
----<『Burst』(5)巻:2010年5月場所8日目~9日目>----
 ◆八日目
  常松●-〇王虎さん
 ※ここから常松の挫折の始まり。この辺の常松のことを思うと、ホントに『鮫島』での松明関はその成長が泣けますなあ。
 ※取組前に、空流親方が大栄大学相撲部を訪れ、常松の過去を取材。
 ※常松も、立ち合い前、「教えてやるよ…血統ってのは何の意味もない ただの飾りだってことを…」と闘志満々だったのだが……
 ※立ち合い後、群がるマスコミ連中に、親方はこの辺で勘弁してくれと頭を下げ、そして「教えのハブさん(月刊力士の記者、畑文太さん)」や日刊トップの山崎さんの言葉もあって、騒動は収まる。
  天雷〇-●ブタフグ大鵠
 ※兄貴の仇であるブタフグ大鵠をぶっ飛ばしたい天雷なのに、ブタフグ大鵠は勝負せず。ホントクソ野郎。天雷はこの取組の立ち合い不成立&突っ掛けで目を負傷。
 ■大刀力関→天雷の兄弟子。イイ人。天雷の兄の弟弟子っぽい。
 ■田上さんは猛虎さんの「知らん! だが、今より弱くなることはない」の激励? で精神崩壊から正気に戻っていたが、この天雷の取組前にブタフグにボコられ、取組後には王虎さんに(ブタフグを利用して天雷の眼をやったのかと)詰め寄る。「ガッカリさせんなよ…頼むよ…」は何か泣けますね。そして(そんな指示はしていない)王虎さんは、ブタフグ大鵠を「使えねーブタだ」と切り捨てる。
 ◆九日目(?)
  鯉太郎〇-●爛摩 ※デカい外国人力士?
 ※この取組で鯉太郎は偶然「仏壇返し」を放つ
----<『Burst』(6)巻:2010年5月場所9日目~11日目>----
 ※9日目、10日目はどうも日付がはっきりせずわたしの勘違いかも?
 ※9日目の鯉太郎の取組後、王虎さんVS天雷から始まる
  王虎さん〇-●天雷 真っ向勝負のクリーン相撲。天雷完敗で左腕負傷。
  白水さん〇-●元十両の? ゴリラ張り手で一発KO。白水さんで5勝目。
 ◆十日目は取組ナシ
 ※朝稽古で親方に「仏壇返し」を教わる鯉太郎
 ※稽古中、イラつき中の常松は、白水さんや鯉太郎を呼び捨てで八つ当たり激怒。ほんと、しつこいですが、このあたりの常を思うと、『鮫島』現在の松明関が泣けるすねえ……。
 ◆十一日目
  石川くん〇-●常松 ビンタ一発でOK
 ※取組後、「強くなりてーんだろ?」「はい……」の名シーン。泣ける!
 ※鯉太郎VSブタフグ大鵠の途中で(6)巻終了。
----<『Burst』(7)巻:2010年5月場所11日目>----
 ※ブタフグ戦の続きから白VS虎の泣ける結末まで
  鯉太郎〇-●ブタフグ大鵠
 ※鯉太郎の仏壇返し炸裂、「じゃあな…クソヤロー…」。悪タレ鯉太郎にファンがつきはじめ、マコ姉ちゃん思わず「泣く」と感激。
 ※取組後、ブタフグ精神崩壊。今、どうしてるんすかね……。
  白水さん〇-●王虎さん
 ※ご存知の通り、腕は折られても、心は折れず、白水さん奇跡の勝利! 取組後、鯉太郎や親方にはカッコイイところを見せるも、仁王さんには「チョ~コエ~よ アイツチョ~~~コエ~~コエよ いて~~~よ~~ 腕チョ~いて~よ~~~」と泣きつく姿がもう最高です!
 ※この白水さんの勝利(=王虎さんの敗北)で幕下は12人が1敗で並ぶ。
----<『Burst』(8)巻:2010年5月場所11日目の夜~15日目千秋楽優勝決定戦初戦>----
 ※十一日目の夜、王虎さんは荒れて部屋の稽古場で大暴れ。とうとう猛虎さんをも跪かせる。
 ※鯉太郎は白水さんの奮戦に「応えねーと男じゃねーよ」とやる気十分。椿ちゃんにも「お前の気持ちにも俺は応えるよ」とある意味愛の告白に椿ちゃん赤面、親方憤死にw
 ◆十二日目は描写ナシ(?わたしの勘違いかも)
 ◆十三日目と十四日目
 ※ダイジェストで鯉太郎・石川くん・天雷・王虎さんが勝って1敗キープが描かれる
 ※これで幕下は6勝1敗が6人となり、千秋楽に優勝決定戦へ。
 ◆十五日目(千秋楽・幕下6人の優勝決定戦)
  第1戦:鯉太郎〇-●岩の藤 カマーンとブチカマシ合戦となり、OK!と勝利。
  第2戦:天雷VS闘海丸 のハッキョイまで
----<『Burst』(9)巻:2010年5月場所15日目千秋楽>----
 ※天雷VS闘海丸のハッキョイからスタート
  第2戦:天雷●-〇闘海丸 土俵際のうっちゃり!
 ※天雷は、親や兄貴が見守る中、決意を持って戦うが、VS王虎さん戦で左腕を痛めていたのがたたってしまう。闘海丸「次は万全の状態で勝負だ!」天雷「いや…今も万全だったよ」とすがすがしく負けを認める。イケメンですなあ!
  第3戦:石川くん●-〇王虎さん
 ※大器くんも折れないハートで立ち向かうも、惜しくも敗退。あまりにまがまがしいオーラをまとって土俵に上がる王虎さんの邪気を、柏手一発で祓う大器はカッコよかったぞ! これで優勝は3人に絞られ巴戦へ!
  巴戦1番目:鯉太郎VS闘海丸くん序盤まで
----<『Burst』(10)巻:2010年5月場所15日目千秋楽&火竜虎城の因縁>----
  巴戦1番目:鯉太郎〇-●闘海丸
 ※この取組を観て、生意気だった常松も熱くなって応援! 「おいっ! 何やってんだ!! ふざけろよ! 見せたかったのはソレかよ!」という常の激に、鯉太郎は仁王兄貴や白水さんのハート、そして吽形さんの「立ち向かう勇気」を思い出す。この展開はもう、王道ですが熱くなりますなあ!! そして仏壇返しが決まるか!? というところで、まさかの闘海丸タンの外無双が炸裂し、思わず鏡川親方も大感激! そして「もっと腰を入れろ!! 鯉!!」という仁王兄貴の大喝で、結末は渾身の押し出し! 地道なけいこのたまものですよ!
 ※取組後、現役時代火竜に勝てなかった鏡川親方が、「懐かしいモン思い出させやがって…」と満足しているところに「いい弟子を育成しとるようだな」と着ぐるみが声をかける。その声はどうやら天城親方か? 「身に余るお言葉…」と頭を下げる鏡川親方。
  巴戦2番目:鯉太郎VS王虎さん 開始!
 ■そして火竜と大横綱虎城の因縁の過去話開始
 ※火竜はもともと黒森部屋。定年で同門の天城部屋に吸収合併された。この時序二段。すでに幕内力士だった虎城に稽古を挑むもあっさり退けられる。
 ※その後すぐ虎城は大関昇進。そして新大関にして初優勝、翌場所綱取りへ。
 ※そのころ火竜も序二段、三段目を連続優勝。幕下で三場所連続優勝か、と期待の場所中。稽古では、天城親方の丁寧な説明が通じず、うるせーハゲ!! 何言ってるかわかんねーんだよ! と生意気な口をきくが、虎城の「バ~~~~となるからギュっとためろ…そうすればグッとなってメリッとガッといく…」という普通の人には理解不能な虎城語だとあっさり理解し納得する。
 ※しかし最終戦の相手にあっさり引かれて敗北、激怒して土俵上で大暴れ。1場所出場停止となった。世に言う「火竜セカンドインパクト事件」であるw
 (※ファーストインパクト事件は、黒森時代の序二段の時に同じく土俵で大暴れ→1場所出場停止という事件があった)
 ※一方虎城は、同じ日勝利するも右腕を負傷。虎城は火竜に問う。
 虎「お前にとって相撲とは何だ…?」
 火「あ? んなモン殺し合いに決まってんだろ」
 虎「だからお前の相撲は軽いんだ」「相撲の重さ…強さは…きっと己の中の生き様で決まるんだ それを土俵でぶつけ合うのが…力士だ」
 火「何言ってんだ…何だよ…生き様ってよ…」
 虎「ここにガッとあって砕けねぇ…ドンとしたものだ」
 しかしなんつうか、まさか自らの息子が、のちに同じことを言うとは……そりゃあもう、親としては泣けますよ……ホント最高ですね。
 ※そして虎城は千秋楽、全勝をかけて横綱・大宝生との闘いに挑み、電車道で寄り切って勝利、横綱昇進を確定させる……が、その後の変貌はもうご存知の通りっす。
 ※この時の優勝パレードで顔じゃないのに優勝旗を火竜がかざし、二人が並んで写る唯一の写真となったのであった……。
 ※そして5場所連続優勝を決めた夜、新十両で優勝を決めた火竜は「ソレ付けて稽古場に来い」とけんかを売って(10)巻終了。
----<『Burst』(11)巻:2010年5月場所15日目千秋楽&火竜虎城の因縁2>----
 ※火竜の挑発に乗って稽古場に現れる「大横綱」虎城。
 虎「いつからだ…火竜(アイツ)を見ているとイラ立つようになったのは…いや………わかっている…火竜は綱を撮る前の俺…楽しさだけで相撲を取れたあの頃の俺だ…覚悟が足りないんだ…まだ……横綱道を進む覚悟が…火竜をうとましく感じるのは 俺がまだ過去の己と決別が出来ていない証拠…ここで俺は 過去の俺を…殺す」
 という決意でぶつかり合う二人。日刊トップの山崎さん一人が証人として立ち会う。生き様をぶつけ合う二人。そして「戻って…こいよ虎城…」と涙を流す火竜に、左耳を引きちぎる虎城。
 虎「……もう…聞こえん…」
 火「バカヤロウが…」
 という顛末で完全決別。そしてその後虎城は大横綱として数々の記録を打ち立てて引退、一方火竜は大関となって綱取り目前。そしてあの事件が……公園のベンチでだらしなく酔う火竜に山崎さんが事件の真相を伝えるも、火竜は山崎さんに語る。
 「土俵以外でどう生きたらいいのか…分からねーんだ 俺は…死んで生きるしかなかった…だがよ アイツはそれを良しとしなかった」「鯉太郎(アレ)は…俺だ 終わっちゃいねーんだ…まだ………何も………続いてんだ…鯉太郎の中で…俺の生き様は…鯉太郎なら…きっと俺の辿り着けなかった答えまで辿り着いてくれる 見てろよ 鯉太郎は必ず俺を超える あのクソガキが…鯉太郎がいれば…俺は死なねぇ」
 この言葉は、ホントにもう、今の『鮫島』読者にはグッと来てガッとするものがありますなあ……。そしてそんな父を思い、鯉太郎は満身創痍の体を奮い起こし、最終戦へ!
 ※そして一方の虎城は、火竜の墓前に「謝らんぞ…俺は……」と言いつつ、膝をついて恐らくは涙を流す。その墓参りの帰りの車の中で、幼き剣市へ「俺のようにはなるなよ」とつぶやくのだった(ただし生意気なガキの剣市が正しく理解しているとは思えないw)。回想はここまで。
 そして巴戦2番目:鯉太郎VS王虎さん、ハッキョイから戦い終盤へ
----<『Burst』(12)巻:2010年5月場所15日目千秋楽>----
 ※鯉太郎と王虎さんの激闘の続き。勝負は鯉太郎の右からの仏壇返しで決まったか!? と思いきや、王虎さんの左の小手が入って投げの打ち合いに。結果、同体、取り直しに!
 そして最終的には鯉太郎〇-●王虎さんで決着、鯉太郎、幕下優勝を決める。
 ※戦いを見届けた虎城の眼には涙が。そして「俺たちが見ることのなかった…あの場所まで…」と将来の図を脳裏に描く。
 ※終戦後、初めて鯉太郎は髷を結い、コンパチには多くの参加者が。仁くん、岩の藤、寺井、将太君などがニヤニヤで、そして超・力を込めてコンパチする。
 ※空流(みんな)に出会えてよかったです と言う鯉太郎に、初めての髷をみんなが冷やかし、激励し、常は祝儀金を回収してきますと言い、椿ちゃんも「カッコイイ」と満面の笑み。もう付き合っちゃえよ!
 ※そんな温かいムードのところに虎城親方登場、火竜を誰よりも強かったと賞賛し、鯉太郎へ次の言葉をかけて、『Burst』終幕。
 虎「昇ってみろ 父親のいた高みまで 火竜の続きを俺に見せてみろ やってみろ…鮫島鯉太郎!」
 鯉「オウ!」
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 はーーー……読んでたら興奮してまーーーた長くなっちゃった……
 なので、さっさと結論。
 要するにですね、『バチバチ』『Burst』『鮫島』と続く鮫島鯉太郎の物語は、最高です! まだ終わってないけど! はーーー……しかし『鮫島』の今後はどうなるんすかねえ……つうか、現在のVS猛虎戦も相当ヤバいことになるでしょうな……わたしとしては、戦いののち、猛虎さんのもとに竹虎さんが登場することを祈りたいすね。今どうしてるんすかねえ……。そしてやっぱり吽形さんにもまた登場してほしいですな。ダメかなあ……まあいずれにせよ、また来週からの『鮫島』が楽しみでたまらないっす! なお、今後、お盆ぐらいの時期に合併号があるタイミングで、『Burst』と『鮫島』の間の空白期間(5年ぐらいあるのかな? 3年か?)に何が起きたのか、をまとめようと思います。以上。

↓ もちろん『Burst』も全巻まとめ買いするのが大人のたしなみですよ!

 

 わたしは、まあなんつうか、年々病的に記憶力が低下しているような気がしてならず、ホントに長生きしていいことなんてねえなあ、と軽い絶望を抱き日々生活しているわけだが、毎週記録している『鮫島』ニュースを書く時も、その前日譚にあたる(?)『バチバチ』および『バチバチBurst』に関して、明確な記憶も薄れており、たまに大変な勘違いもあったりして、非常に恥ずかしい思いでいる。
 というわけで、週刊少年チャンピオンがGWで合併号、1週お休み、というこの機会に、備忘録としてちょっとまとめておこうと思った次第である。もう、取り留めなく、メモ的にまとめるので、わたし以外がこの記事を読んでも特に意味はないと思います。
 そして完全にネタバレなので、万一『バチバチ』『バチバチBurst』を読んでいない人はここで退場してください!
 というわけで……さて……どうまとめるかな……時系列をまとめてみるか。Tableで書くので、PCで閲覧しないとダメかも。
 そして、とりあえず、冒頭の時制を、連載開始の2009年と仮に定めておこう。
バチバチ全16巻 (1)巻 2009年3月?~4月 鯉太郎(16歳)、地元に来た巡業でケンカを売る。猛虎さんに勝利。空流親方に出会い、空流部屋へ入門。力士人生が始まる。
(2)巻~
(5)巻前半
2009年5月 5月場所。鯉太郎、初土俵&前相撲。王虎さんにも勝って全勝。
(5)巻後半~
(6)巻前半
2009年6月 鯉太郎、教習所1期目。
(6)巻後半~
(10)巻前半
2009年7月 7月場所(名古屋)。鯉太郎は東序ノ口22枚目。どんぐり仁くんに負けて6勝1敗で優勝逃す。ブタフグ(大鵠)との因縁ここから。この時、村神は鯉太郎に負けて目が覚め、教習2期目から兄の四股名「天雷」を継ぎ、キャラも変化。
(10)巻後半~
(11)巻後半
2009年8月 鯉太郎、教習所2期目&空流夏合宿。太れないことに悩む鯉太郎は投げを練習し始める。バーキ登場はここから。この頃、王虎さん引きこもり状態で、猛虎さんの付け人に。
(11)巻後半~
(16)巻ラスト前
2009年9月 9月場所。鯉太郎は東序二段75枚目で白水さん(西序二段110枚目)の番付を超える。全勝で迎えた優勝決定戦で白水さんとの兄弟対決。そして幕下では涙の阿吽対決。アレはホントに泣けましたなあ! なお、王虎さんもここから土俵復帰。前相撲でのダーティーファイトは描かれるがほぼ出番なし。
(16)巻ラスト前 2009年10月及び11月 エピローグとして教習3期目。王虎さんようやく教習参加、大器くんやバーキをガイにするほどに。そして11月場所初日、ハッキョイ、で『バチバチ』終了。
 とまあ、まとめると上記のような感じだと思うけれど、これで終わらせるのもアレなので、以下、出来事をメモしてみたい。
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【バチバチ(1)巻】:2009年3月(?)の出来事
 ■鯉太郎、地元(山形)に巡業に来た大相撲に喧嘩を売る。その場で猛虎さんに勝利。
 ■なお、猛虎さんは学生横綱から入門して間もない頃(?)で、幕下。
 ■その3日後、父・火竜の7回忌。この時、鯉太郎は16歳。
 →火竜が亡くなったたのは6年前で、鯉太郎10歳の時か。
 ■空流部屋へ入門(→高校1年終わりの春休みっぽい)。
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【バチバチ(2)~(5)巻前半】:同年4月から5月場所の出来事。
 ■主要キャラのこの時の年齢
 (2巻末のプロフィールによる)
 ◆空流親方(奥村旭・元小結【春風】)51歳
 ◆阿形さん(高杉剛平)20歳・東京出身・183cm・115kg
 ◆吽形さん(吉田亘孝)20歳・岩手出身・180cm・107kg。
 ◆白水さん(白水英樹)18歳・東京出身・192cm・90kg
 ◆鯉太郎は16歳・178cm・75kg
 ◆川さん(川口義則)すべて謎w
 (4巻末のプロフィールによる)
 ◆虎城親方(後藤昇)55歳
 ◆王虎さん(後藤剣市)17歳・東京出身・195cm・115kg
 ◆猛虎さん(小林哮)24歳・熊本出身・182cm・123kg
 ◆床上手さん(山岡薫)自称24歳・二等床山
 ◆椿ちゃん(奥村椿)16歳
 ◆真琴姉ちゃん(斎藤真琴)18歳
 ※単行本ではマコ姉ちゃん=16歳と表記してあるけどこれは誤植で、18歳が正解らしい。実際、夏合宿に来てくれたマコ姉ちゃんは受験生だったし、Burst冒頭では晴れて東京の大学に合格し女子大生として登場(その時からバイクに乗ってる)。
 ※ちなみに、吽形さんは吉田亘孝として、佐藤タカヒロ先生の柔道漫画『いっぽん!』に名前だけ登場している。ついでに言うと現在の『鮫島』に出てくる日刊トップの記者、橋くんも『いっぽん!』のレギュラーキャラ(と同一人物だと思う)。
 ■5月場所(鯉太郎初土俵)時の番付と星取
鯉太郎 前相撲。全勝。初戦は田上さんの鼻をへし折って勝利。2戦目(4日目)で王虎さんと対戦、投げの打ち合いで勝利かと思いきや物言いで取り直し、強烈なブチカマシの末に勝利。王虎さん休場、ダークサイドへ。
阿形さん 幕下?枚目。最終戦で猛虎さんに負け、6勝1敗。
曰く、幕下のケツ、な枚数だった模様。
吽形さん 三段目?枚目。7勝0敗。全勝で三段目優勝。
白水さん 序ノ口?枚目。5勝2敗。
川さん 三段目?枚目。4勝3敗。
猛虎さん 幕下11(10?)枚目。十両に上がったら王虎さんを自分の付け人にする約束を取り付ける。結果的に7戦目で阿形さんを下し、全勝で幕下優勝、十両昇進を決める。当時の虎城部屋はホント腐ってましたなあ……。一応関取の兄弟子はいたようだが、名前などその後は不明(※Burst冒頭では兄弟子は廃業し、猛虎さんは部屋頭になっていた)。
 ■メモ:5月場所終了の打ち上げで、白水さんはやっと髷が結える髪の長さに。しかし酔っ払った吽形さんにバリカンで刈られ、それじゃあ、と阿形さんに「殿」マゲにw ちなみに、その後髪が生えないのは、夜中、こっそり川さんが剃っているためらしいw
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【バチバチ(5)巻後半~(6)巻前半】同年6月、相撲教習所第1期の出来事
 ■鯉太郎の相撲教習所第1期目スタート。
 ※ライバルたちの(5)巻末プロフィールは以下の通り
 ◆斎藤正一(マコ姉の父)42歳
 ◆村神(のちの天雷・村神凛太郎)18歳・愛媛出身・190cm・120kg
 ◆石川(のちの飛天翔・石川大器)16歳・神奈川出身・180cm・81kg
  ※大器の入門時、天鳳は既に大関だった。
 ◆渡部(渡部仁)16歳・千葉出身・175cm・79kg
 ◆田上(のちの稲虎・田上大)22歳・183cm・125kg
 ■教習所では、虎城親方からのツブせ指令を受けた竹虎さんにしごかれるも耐え、逆に竹虎さんは使えねえ奴と虎城親方にクビを宣告される。
 ■田ノ中の寺井と出会う。1場所先に前相撲を取っているので、偉そうにしていたが、鯉太郎や石川たちに押されてタジタジw
 ■鯉太郎、石川との突っ張り合いで顔を腫らす。村神、まるで周りを相手にせず。そしてこの頃から鯉太郎は、太れないことに悩む。
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【バチバチ(6)巻後半~(10)巻前半】同年7月場所(名古屋場所)の出来事。
 ■名古屋への移動の新幹線で、クソ野郎・大鵠と吽形さん阿形さんの因縁を知る。おまけにブタフグは先代天雷(村神兄)とも因縁があったことが判明。
 ■名古屋での空流の宿は清浄寺。和尚の斉尚さんはバイカーでロックなお爺ちゃん。
 ■名古屋場所の番付と星取
鯉太郎 東序ノ口22枚目。
2戦目は石川と壮絶な張り合いを制して勝利。
3戦目の村神戦はハズ押しで勝利(この敗北で村神は目が覚め、後の2代目天雷が誕生する)。
そして6戦目でどんぐり渡部くんに敗北して初黒星。激しく落ち込むも立ち直り、6勝1敗で終了。優勝を逃す。
(※序ノ口優勝は蒼希狼であることが教習2期目で判明)
吽形さん 東幕下57枚目。
6戦目でブタフグ大鵠に勝利するもまたも膝をやられる。
しかし7戦目、引退を決意した竹虎さんとの闘いを気合で勝利、全勝で幕下優勝を飾る。なお、負けた竹虎さんは、十両力士として大銀杏を結った猛虎さんに「お疲れさんでございました」と丁寧に頭を下げられ男泣きするのであった……。
阿形さん 東幕下15枚目。初戦は勇み足で負け。その後は勝って6勝1敗で終了。特に最終戦は、憎きブタフグ大鵠をぶっ飛ばして勝利。この時の阿形さんの怒りはすさまじかった!
白水さん 西序二段90枚目。3勝4敗。
川さん 東三段目23枚目。4勝3敗。
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【バチバチ(10)巻後半~(11)巻後半】同年8月。相撲教習所2期目と夏合宿の出来事。
 ■教習2期目スタート。兄弟子たちは合宿へ。教習2期目で、村神は天雷と四股名を改め、髪を上げ、キラキラなキャラにチェンジ。そしてバーキこと蒼希狼に出会う。
 ■一方の鯉太郎は、激しいけいこのし過ぎ?でどんどん体が絞られてしまい、自慢のブチカマシも、同期全員が耐えられるぐらいの威力に低下。すっかりスランプに。
 ■教習の休み期間、部屋の合宿に合流、吽形さんの「三年先の稽古をしよーぜ」にやっと心落ち着き、親方から「ブチカマシ」禁止令が発令、吽形さん直伝の投げ技への挑戦も始まる。
 ■休みが明けて再び教習へ。田上さんの髪が伸びてたり、どんぐりくんがでっぷり太っていたり、天雷が髪を上げてキラキラになったりと周りの変化がある中、鯉太郎の「オメーらだけには死んでも負けねえ」宣言で同期たちのハートにも火が付き教習は充実。
 ■一方そのころ、虎城部屋では、ガリガリに痩せて引きこもっていた王虎さんを、猛虎さんが付け人にする話でひと騒動。猛虎さんも、お前は「高みへ昇るため」の餌だと宣言。歪で殺伐とした兄弟弟子の関係が誕生。
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【バチバチ(11)巻後半~(16)巻ラスト】同年9月場所での出来事
 ■この9月場所が『バチバチ』最終話。
 ■(15)巻2/3ぐらいまでが鯉VS白の泣ける戦い
 ■以後(16)巻2/3までが阿VS吽の超泣ける戦い。
 ■残り(16)巻ラスト1/3ぐらいがエピローグ&Burstへプロローグ。
 ■9月場所の番付と星取
鯉太郎 東序二段75枚目。
初戦は教習同期の寺井。ブチカマシ1発で勝利。3戦目はすっかり太ったどんぐり仁くんを強引に投げて勝利し、先場所の雪辱を晴らす。4(5?)戦目はVSバーキ戦(13巻)。激闘の末、吽形さん直伝の投げが決まって勝利(※この対戦中に、ヤンキーカップルの男「お前黙ってろ」)。6戦目は石森という力士で、白水さんとの関係がぎくしゃくしててよそ見をしていて一瞬苦戦するも勝利。7戦目(相手の名前?)も勝って7戦全勝、白水さんとの優勝決定戦へ。
阿形さん 東幕下3枚目。
5戦目は大銀杏を結って十両・大森海戦に力づくで勝利。6戦目前日に吽形さんの膝が限界に来ていることを知り、親方と医者に吽形さんの出場続行を土下座で直訴。7戦全勝で吽形さんとの優勝決定戦に挑む。
吽形さん 東幕下4枚目。
6戦目直前に医者から出場停止を宣告されるも強行出場。6戦目、VS若大雲を電車道で寄り切り、十両昇進を手中に。しかしもはや限界が来ており、7戦全勝での阿形さんとの優勝決定戦へ挑む。泣ける!!
白水さん 西序二段110枚目。
鯉太郎に番付を抜かされ大ショック。吽形さんの励まし、阿形さんの激励?でゴリラ張り手に開眼。3戦目?の田上さんとの闘いに勝利して自信をつけるが、5戦目の相手、天雷に思わずビビッて引落で勝利。そのことに自分でもがっくり落ち込む(13巻)。が、吽形さんに「お前は空流の柱になれ!」と叱咤され、6戦目、石剛雲をゴリラ張り手で倒し復活。その後、吽形さんの膝のことを知り、鯉太郎を奮起させるためにも、もしお互いに全勝で同部屋優勝決戦となったら、殺す気で来い、じゃねーと殺すぞ! と言い放つ。そして7戦目(相手の名前不明)も勝って7戦全勝、鯉太郎との優勝決定戦へ。
川さん 東三段目10枚目
王虎さん 前相撲で復帰。ダーティーファイト炸裂。ほぼ出番なし。
石川くん 序二段・枚数不明。3戦目?の天雷戦に敗北。
天雷 序二段・枚数不明。3戦目で石川に勝つも、5戦目のVS白水戦を落とし痛い1敗。
蒼希狼 序二段・枚数不明。(12)巻後半にバーキ過去話。4戦目で鯉太郎に敗北。負けたら終わりと思って戦ってきたが、親方の「もうアナタ ワタシの息子 バカ~~~」で心が救われる。
 ■ラストのエピローグでは、王虎さんがようやく教習開始。いきなりバーキや大器くんをガイにし、鯉太郎ともバチバチの教習稽古が描かれ、ラストは11月場所初日、ハッキョイ、で幕を閉じる。

 はーーー疲れた。こんな感じすね、だいたい。最後に、各力士の年齢と身長体重なども、もう一度簡単な表にまとめておくとしよう。あくまで、『バチバチ』で描かれる2009年(仮)のものです。白水さんはこの後でも身長が伸び続けたと『Burst』で椿ちゃんが言ってたような。
四股名 本名 年齢 出身 身長 体重
猛虎 小林哮 24歳 熊本 182 123
田上(→稲虎) 田上大 22歳 北海道 183 125
阿形→仁王 高杉剛平 20歳 東京 183 115
吽形 吉田亘孝 20歳 岩手 180 107
白水 白水英樹 18歳 東京 192 90
村神→天雷 村神凛太郎 18歳 愛媛 190 120
マコ姉ちゃん 斎藤真琴 18歳 山形 --- ---
王虎 後藤剣市 17歳 東京 195 115
石川(→飛天翔) 石川大器 16歳 神奈川 180 81
渡部 渡部仁 16歳 千葉 175 79
鮫島 鮫島鯉太郎 16歳 山形 178 75
椿ちゃん 奥村椿 16歳 東京 --- ---
 こうしてみると、【王虎】さんはずば抜けてデカいすねえ! まあ、さすがの血筋ってことなんですなあ。相撲に選ばれしもの、か……。しかしふと思ったけど、この翌年、弟子入りする常松は大学卒業しての角界入りだとするなら、この時点で大学4年生だろうから、まだ20歳の仁王兄貴より1歳か2歳ぐらい年上ってことすね。そうだったんだ。なるほど、すね。鯉太郎よりも6つぐらい年上だし、それを考えると、『Burst』でのクソ野郎ぶりもちょっとだけ心境は分からんでもないような気がするっすね。よーし、じゃあ、明日は『Burst』編をまとめてみますか。

 というわけで、結論。
 あらためて『バチバチ』を読んでみたら、意外なほど基本的な設定や物語を忘れており、本当にもう、わたしは病気なんじゃねえかという気がしてなりません。ホント、生きてていいことなんて、なかなかないすなあ……でもまあ、こうして面白い漫画が読めるのは大変うれしゅうございます。以上。

↓ もっていない人はすぐ買うべきでしょうな。この漫画は名作ですよ! 電子でまとめ買いが大人のたしなみだと存じます。

 というわけで、毎週木曜日は『鮫島』ニュースのお時間です。
 今現在のわたしは、とにかく明日公開の『Avengers:Infinity War』が早く観たくてたまらないのですが、昨日から座席チケットの発売になり、わたしも昨日の早朝というか深夜に、IMAX 3D版の席を確保いたしました。楽しみだなあ、ホントに。ヨーロッパやアメリカ大陸の皆さんよりちょっとだけ先に観られるのかな。時差的に。はーーワクワクが止まらんす。
 そういや来週は日本はGWまっただ中なわけで、来週は『鮫島』ニュース番外編として『バチバチ』の振り返りをしておく予定でおります。改めて『バチバチ』読んでみると、やっぱり色々忘れていることがあって、年々低下する記憶力に絶望的な気持ちになりますが、まあ、にんげんだもの、ということで、番外編としてまとめておくことにしました。いまさら全く需要のない記事だと思いますが……。
 さて、それではまずは今週の週刊少年チャンピオン2018年22・23合併号概況です。次号は2週間後の5/10発売ですよ!
 ■巻頭グラビア:今週はモーニング娘。’18の皆さんです。もう20周年か……。早いなあ。
 ■弱虫ペダル:先頭の3人!!の巻。夢のようなインハイラスステでTOPを行く総北の3人。やっぱりグッときますよ。「3人でゴール」という夢がかなうといいのですが……鳴子くんの最後が近づいている気配です……。
 ■疵面:タイトルなし。刃牙新章はいつからなのでしょうか……。
 ■BEASTERS:ほほえみの取捨選択の巻。ルイ先輩がどんどん遠くに……。
 ■吸血鬼すぐ死ぬ:目覚めよ羽化する蝶の如くの巻。へ、変態……w 最高です。
 ■昆虫武将チョウソカベ!:殿さまお悩み相談室の巻。殿、イイこと言いますなあw
 てな感じの週刊少年チャンピオン2018年22・23合併号でありました。

 さて。それでは今週の『鮫島』ニュースをお送りします。
 先週は、突然現れた鯉太郎の母と、13日目の朝を迎えた鯉太郎のある種異様な心技体の充実が描かれました。わたしは器の小さい男なので、完全にマコ姉ちゃん同様、今さら何よ!な想いなわけですが、椿ちゃんが母を不忍池のほとりの「例のベンチ」に誘い、お話をしていました。そして鯉太郎は、マコ姉ちゃんの「無理しちゃダメよ」という声に見送られ、いよいよ国技館へ出発したところで終わったわけですが、今週は椿ちゃんと鯉太郎母の語らいからスタートです。つうか、結論から言うと今週は鯉太郎母による回想メインのお話でありました。
 まず最初に語られるのは、母が火竜と出会った馴初めであります。強引で荒っぽい男であった火竜に、若干引き気味であったものの、「土俵での彼は現実味がないほど圧倒的に輝いていて…眩しくて…」Fall in Loveとなり、結婚、そして鯉太郎が生まれたそうです。当時の火竜は、「お前はこの火竜太郎の息子だ! いずれ天に昇って龍になる男だ! だからお前は鯉 鯉太郎だ!!」という思いで命名したそうな。そして母から見た鯉太郎は、父に憧れ父を誇りとし、父同様に少し乱暴なところはあったけれど、やっぱり父・火竜と同じような屈託のない顔で無邪気によく笑う少年だったそうです。
 しかし、「あの事件」が起こるわけです。その結果、「あれほど眩しく輝いていた人が まるで別人のようになって…」しまったのは我々も既に承知しております。その様子は、火竜のこんなセリフとともに描かれています。
「クソが…終わっちゃいねーんだ…まだ…俺は終わっちゃいねーんだ…たのむ…たのむから…土俵で死なせてくれ…そんな目で見るな…そんな目で俺を観るんじゃねーーー…」
 母としては「もうそこには…私の知っている輝いていた火竜はいなかった…」というわけで、鯉太郎を連れて出ていこうとしますが、鯉太郎少年は「いやだ…俺はここにいる…」と決死の表情?で宣言し、「私は逃げたんです…身勝手に…笑顔を失った鯉太郎を一人残して…」という顛末だった模様です。母の述懐は続きます。
「強くいられなかった自分がすべて悪いのですが…だけど今でも思うんです…何故無理やりにでもあの子を連れて行かなかったんだって…」うーーん……難しいすね……鯉太郎を連れて行くことは無理だったでしょうなあ……。そして、それなら自分も火竜の元に残る、という選択肢はなかった……のでしょうな……。椿ちゃんは問います。
 「でも…なぜ火竜関が亡くなったとき 鯉太郎を引き取らなかったんですか…?」そりゃそうだ、椿ちゃんナイスツッコミです。何故なのでしょうか? この問いに対する母の回答はというと……。
「夫と…今の夫と出会ったんです…」ああ、なるほど、そういうことなんすね。どうやらその夫とやらは、老舗菓子司の若旦那らしく、鯉太郎を引き取りたいと懇願したものの、その旦那の両親、すなわち義理の両親から大反対されたのだそうです。
「何をバカなことを言っとるんだ! だからこんな結婚は反対だったんだ…そんなもの拾って店の名に傷をつける気か!?」なんて言われたそうです。オイオイ……まあ、この説明だけだとなかなかトンデモ一家に思えてしまいますね……うーん……これが現代では普通な一般的対応なのかなあ……。
 そして、そんな時、男気溢れる申し出をしてくれたのが、山形の斎藤正一さんですよ。今週のカッコイイセリフその(1)はこの場面でしょうなあ。
 正一「(笑顔で)心配しないでください…鯉太郎は私が引き取ります…火竜にたのまれていましたから…「俺に何かあったら鯉太郎を頼む」と…」
 母「せめて…せめて月々のお金を受け取ってください…」
 正一「いりませんよ…それは鯉太郎の尊厳をお金で冒涜することになる…あなたはただ あの子のことを一時も忘れず生きて下さい…そして幸せにならなければいけない…火竜といた頃よりずっと…それがあの二人への贖罪にもなる…」
 正ちゃん、男ですなあ……! 幸せになることが贖罪、というのは非常にうなずけますね……いや、さすがはマコ姉ちゃんの父だけあります。大変グッとくる言葉だと存じます。そして母は、約束通り? ずっと鯉太郎を見つめ続けていたそうで、角界に入ったことを知った時は本当に驚き、心配し、ずっと見てきたことを椿ちゃんに告げます。そして、角界に入ってどんどん輝き出し、おまけにどんどん父親に似ていく姿に、母はある意味ゾッとしていたようです。
「怖いんです…あの子も土俵がすべてになってしまっていないかと…あの子は見ているから…相撲を奪われた父親の姿を…何も無くなった父親の姿を…」うーーん……なんか……母としての偽らざる気持ちだというのは分かりますが……どうもわたしには、違うような気がしてならないんすよね……このお母さんの言葉は。そしてこの言葉を聞いて、椿ちゃんはズキン…という胸の痛みを感じます。それは鯉太郎が「もし土俵で終わってもそれでいい」とか言っていたことを思い出したからなのですが、ここで椿ちゃんはスクッと立ち上がって、宣言します。今週のカッコイイセリフその(2)です。長いので要約します。
「鯉太郎が空流部屋に初めて来たとき 目もつり上がってててピリピリしてて少しも笑わない奴で…ずっと何かに首を絞められてるような感じで…誰も寄せ付けないくせに でもどこか淋しそうで…でも少しずつ…ほんとに少しずつ…そこに柔らかさかついてきて…私は…それがうれしくて…鯉太郎の幸せそうな顔がすごくうれしくて…それはきっとお母さんが見ていた 子供の頃の笑顔(ソレ)で…先代の親方が…私の父が亡くなったとき…鯉太郎が私に言ってくれたんです…空流には血が繋がらなくても 絶対に揺るがない絆があるって… これからもずっと…お前は一人じゃないからって だから私もアイツを…何があっても一人にはしない…アイツが笑ってられる場所は…空流(ここ)にあるから…たとえ相撲がなくなったって…何にも無くなるなんてない!! 私がさせない…」
 どうですかこの椿ちゃんの宣言は! いけねえ、要約できずに全文を引用してしまいました。完全なる愛の告白であり、堂々たる決意表明ですよ。毅然とした椿ちゃんの表情は是非チャンピオンを買ってご確認ください。まあ、生みの親より育ての家族、なんでしょうなあ。椿ちゃんの言葉は続きます。
「マコさんがお母さんを許せないって気持ちも正直分かるけど…けど…私は…今の鯉太郎をよく知ってるから…アイツはバカみたいに やさしいから…相撲が鯉太郎から笑顔を奪ったのかもしれないけど…相撲があったから また笑えたから…なによりこうしてまだ繋がってられたから…やっぱり行きましょう…鯉太郎に会いに…」
 今週はこの言葉を笑顔で母に次げる椿ちゃんのアップで幕、でありました。この椿ちゃんの言葉の背後には、国技館に到着した鯉太郎が、サインをねだる少年にサインをしてあげて、超イイ笑顔でにっこりしている情景が描かれています。なんだか泣けてきますなあ……。なんつうか、母を鯉太郎に会わせるのは、反対はしないすけど……母には笑顔で鯉太郎の前に立ってほしいすね。笑顔で、幸せにしている姿を鯉太郎に見せるのが、唯一出来ることなんじゃないかなあ……と思いました。いやあ、ホントに『鮫島』は最高すね……!
 それでは最後に、毎週のテンプレを貼って終わります。
 <場所:9月場所>
 【鮫島】東前頭十四枚目(5月場所で東前頭十枚目)
 【白水】西小結
 【松明】東前頭六枚目。常松改め。本場所は7連勝したけど11日目から休場
 【大吉】序2段【豆助】序ノ口【目丸手】序二段【川口】不明
 ------
 1日目:【飛天翔】西前頭十二枚目。石川改め。
 2日目:【宝玉光】西前頭十一枚目
 3日目:【舞ノ島】西前頭十枚目
 4日目:【巨桜丸】西前頭九枚目。新入幕力士
 5日目:【岩ノ藤】東前頭七枚目 
 6日目:【大山道】西前頭七枚目
 7日目:【蒼希狼】西前頭六枚目
 8日目:【丈影】東前頭四枚目。横綱の弟弟子
 9日目:【闘海丸】西小結
 10日目:【毘沙門】東前頭五枚目
 11日目:【天雷】東関脇
 12日目:【王虎】東大関
 13日目:【猛虎】東大関
 --------
 【王虎】東大関。12日目現在11勝1敗。鯉太郎に敗北!
 【猛虎】東大関。10日目まで10勝、その後【泡影】に1敗した模様
 【天雷】東関脇。12日目現在9勝3敗に
 【稲虎】田上改め。十両力士に成長してた!
 【泡影】東横綱。第72代。29場所連続優勝中。66連勝中(11日目現在)。
  他の力士は表にまとめた記事を見て下さい。 

 というわけで、結論。
 今週は基本的に鯉太郎母による回想がメインで、それを聞いた椿ちゃんの厳然たる覚悟と決意表明が描かれました。「私がさせない」という椿ちゃんには、鯉太郎との幸せな未来が訪れてほしいところですが、果たしてどうなるんすかねえ……。どうか希望あるエンディングを迎えてもらいたものです。そうは問屋が卸さないんすかねえ……卸してほしいすなあ……佐藤先生、マジでお願いいたしますよ! そして、来週のチャンピオンはGWで発売がありませんので、来週は『鮫島』ニュース番外編として、シリーズ第1作『バチバチ』のまとめをする予定です。なので、来週はチェックしなくて大丈夫ですよ。以上。

↓ チャンピオンコミックスの5月刊はコイツを買う予定です。

 というわけで、毎週木曜日は『鮫島』ニュースのお時間です。
 何度も書いているような気がしますが、この『鮫島』ニュースは海外からのアクセスがやけに多く、きっと日本から遠く離れた地で、鯉太郎の闘いの行方が気になって仕方のない企業戦士か学生さんなのだろうと勝手に想像をしています。そしてわたしが毎週木曜の朝8時半ごろに記事をUPするようにしている理由は、かなり初期のころから、フランスから定期的にアクセスしている方が存在し、時差を調べると日本とフランスの時差は8時間(今はサマータイムなので7時間)、つまり、そのフランスの方が夜、寝る前に読めるようにしているのです。先週は、stanford.eduというドメイン(=天下の名門スタンフォード大学)からのアクセスもあったし、ホント世界各国のドメインがアクセスログにあると、なんか面白いすね。でも海外にお住いの皆さん、今は電子書籍で海外にいてもチャンピオンが買えますよ! たぶん、日本人で日本のクレジットカードなら、問題ない……と思います。実際、わたしも台湾へ旅行した際に、いつもわたしが電子書籍を買っているBOOK☆WALKERで実験してみたところ、普通に買えました。チャンピオンは、日本時間の木曜0時になると最新号が買えるようになりますので、ぜひお試しあれ! おまけに予約しておくと勝手に毎週購入&DLまでやっておいてくれますので、超便利です。
 というわけで、全くどうでもいい前振りはこのあたりにして、まずは今週の週刊少年チャンピオン2018年21号概況です。
 ■巻頭グラビア:電子版はナシ。紙雑誌版はAKBの入山杏奈嬢だそうです。
 ■弱虫ペダル:賭けの勝者!!の巻。意外とあっさり勝負はついたすね。さすが鳴子くん! 恐らくこれから鳴子くんの最後の仕事が待っているわけで、またしても泣けそうな気がしますな。
 ■疵面:この稼業の巻。刃牙新シリーズはまだす。来週は花山君の怒り炸裂か?
 ■BEASTARS:ランジェリーの密会の巻。今週はジュノちゃんとハルのガールズ話す。
 ■開田さんの怪談:夢で逢いましょうの巻。開田さんは可愛いすね。
 ■昆虫武将チョウソカベ!:殿は百薬の長!の巻。殿がなんか可愛いすな。
 てな感じの週刊少年チャンピオン2018年21号でありました。

 さて。それでは今週の『鮫島』ニュースをお送りします。
 先週はいよいよ13日目の朝となり、鯉太郎の様子は不自然なほど元気溌剌、椿ちゃんとしては逆に心配なわけで、バイクで来てくれたマコ姉ちゃんに相談しようとしたところで、謎の女性が空流部屋を訪れる、というシーンで終わりました。というわけで、今週は引き続き、13日目の朝の空流部屋の前から始まります。あ、今週からとうとう「十三日目 猛虎(1)」となりました!
 で、いきなり結論から言うと、やはり謎の女性は鯉太郎の母でありました。どうやら前日の夜、山形の斎藤家へ電話をしてきたのも、この母のようです。山形の斎藤家では、奥さんが、今さら会って、鯉太郎は動揺しないかしら、と心配のご様子。しかし正一お父さんは、大丈夫、鯉太郎の器はそんなに小さくない、と鯉太郎を全面信頼している模様です。しかし奥さんは言います。
 「でも私は…やっぱりあの人のことは…きっと真琴も…」といまだ信頼しきれないご様子です。まあ、そりゃそうですよ。そもそも斎藤家は、鯉太郎とは血縁ではなく、単に正一お父さんが父・火竜の親友だったから鯉太郎を引き取って育ててきたわけですから、そりゃあ、「無責任な母」と思うのも当然でありましょう。
 というわけで、ページをめくると、えっ!? と驚きのあまり呆然とするマコ姉ちゃんの図です。そして当然椿ちゃんもびっくり。聞けば、母は鯉太郎には何も言っていないけど、斎藤家の承諾は得てきたとのこと。そう言われても、ねえ……。。。そしてページをめくると、おっと、マコ姉ちゃんの背中からは怒りのオーラが溢れ出ている気配です。「でっ…? 今さら何なんですか…?」という言葉にも棘があります。そりゃ怒るよね、こんな大切な時に、まさしく今さら、と思うのも無理はないでしょう。母は答えます。
 「ええ…今さらなのは重々承知しているのですが…でも…TVで鯉太郎の相撲を観ていて 今場所はどうしても心配になってしまって…父親がそうだったんです…相撲となると倒れようが大ケガしてようが止まれない…無理してないですか…あの子…私には分かるんです…あの子は父親によく似ているから…」
 この言葉は、まあ、母としての心配100%で悪意は全くないことはそりゃ分かります。しかしですね……じゃあ今まではほっといて平気だったのかよ……と思うのが普通でしょうなあ……。なので、ページをめくると、ワナワナとマコ姉ちゃんの怒りが炸裂してしまいます。
 「ちょっと…何なのよ…ふざけないでよ…無理してないかって…!? してたわよ子供の頃からずっと…父親の事件のせいでずっと白い目で見られて…さらされて それをたった1人で…必死に耐え続けて…鯉太郎がどれほど大変だったか…アナタに分かる!?」
 この言葉を投げつけるマコ姉ちゃんの脳裏には、幼少時代の鯉太郎とのやり取りが浮かんでいます。公園でブランコに乗る鯉太郎とマコ姉ちゃん。アンタお母さんに会いたくないの?と聞く小学生マコ姉ちゃん。小学生鯉太郎は、んーーーー……全然…なんて淋し気に応えたあの頃。顔の表情は描かれていませんが、まあ、強がった、淋しい表情だったんでしょうなあ……。マコ姉ちゃんの怒りは続きます。
 「どんなにさみしかったか…分かる…? 私はあなたを…絶対にゆるさない…遅すぎるわよ…今さら…母親だなんでよく言えるわ…」マコ姉ちゃんは涙を浮かべ、そして母も同様に涙を流しております。椿ちゃんは少し困った表情。ごめんなさい、ごめんなさい…と深く頭を下げる母に、マコ姉ちゃんは駄目押しです。
 「アナタには…鯉太郎に会う資格も心配する資格も無いわ…帰ってください…今 鯉太郎は集中しないといけない時だって分かってるでしょ…あなたの顔を見て心を乱すわけにはいかないの…」
 うーん、まあ、そうでしょうな。ちょっとタイミングが悪すぎるでしょうなあ……しかし、母としては、まさにこのタイミング、今この時の鯉太郎が心配でならないわけで、まさしく居てもたってもいられなかったのでしょう。姉としてのマコ姉ちゃんの気持ちも、母の気持ちも、分かるだけにつらいすねえ……にんげんだもの……椿ちゃんも複雑な表情です。
 そして描写は、朝稽古を一区切りつけた鯉太郎に記者が群がる様子に移ります。そして質問の先頭に立つのは、やっぱり日刊TOPの橋くんです。おっと、記者連中からは「またコイツかよ」なんて言われてますね。橋くんの質問をまとめると、疲れもピークのはずだし今場所はいつも以上のダメージが残っているはずなのに、今の鯉太郎は「独特の力強い雰囲気」を感じるんだけど? と読者の気持ちを代弁する内容です。それに対する鯉太郎の回答は以下の通りであります。
 「今は一番一番 特別で…一番一番が貴い(とうとい)… 力士である幸せが 相撲を取れる喜びが強烈にある…勝ちとか…負けとか…今のオレにはさほど重要なことじゃないのかもしれない…相撲が楽しい…それだけです…」まあ、いわゆる心技体の充実が実感できているわけでしょうな……。
 そしてこの鯉太郎の言葉の後ろで描かれているのは、椿ちゃんが去っていく母を呼び止めて、少しお話しできませんか、と声をかける情景であります。おっと、玄関にうなだれるマコ姉ちゃんを、何も知らない仁王兄貴改め親方が「どうした……?」と声をかけています。マコ姉ちゃんは「何でもない…」としか答えられません。そりゃそうでしょうなあ……。きっと、自分の対応に対して、あれで良かったのか、いやいや、無理よ、会わせるなんて、みたいな葛藤もあることでしょうよ……。
 そして場面は、空流の力士たちが悩んだりしたときのお馴染みのスポット、不忍池のほとりのベンチに移ります。ここではいろんなドラマがありましたなあ。椿ちゃんは鯉太郎母へ、怒りまくっていたマコ姉ちゃんが斎藤家のお嬢さんであり、鯉太郎の姉として一緒に過ごしてきたことや、この場所が空流の力士たちの特別なスポットであることを説明します。鯉太郎も、いつもここへ来るんですよ、と教えてあげる椿ちゃん。まったく、優しい娘さんですよ。そして母も、鯉太郎がここへ来ることを知って、自分の知らない鯉太郎の一面を知って、気持ち穏やかな様子です。お母さん、この椿ちゃんは鯉太郎が大好きなんだぜ!
 そして部屋では、いよいよ鯉太郎出陣です。大吉の「鯉太郎さん! ハイヤー到着しました!」の声に、帯をギュッと締め、「うしっ…!」と気合十分。マコ姉ちゃんも「無理しちゃダメよ!」と声をかけます。そして今週ラストは、そんなマコ姉ちゃんに向ける、何とも表現しがたい鯉太郎の顔アップでありました。この表情はぜひ、チャンピオンを買ってご確認ください。決意、そして、無理するけどね、というちょっと申し訳ないような気持ち?もあるのかもしれません。いい表情ですよ。男ですなあ、鯉太郎は! いやあ、ホントヤバいすねえ……ワクワクと心配が止まりませんなあ……毎週書いていますが、マジで今すぐ来週号が読みたいす!
 それでは最後に、毎週のテンプレを貼って終わります。
 <場所:9月場所>
 【鮫島】東前頭十四枚目(5月場所で東前頭十枚目)
 【白水】西小結
 【松明】東前頭六枚目。常松改め。本場所は7連勝したけど11日目から休場
 【大吉】序2段【豆助】序ノ口【目丸手】序二段【川口】不明
 ------
 1日目:【飛天翔】西前頭十二枚目。石川改め。
 2日目:【宝玉光】西前頭十一枚目
 3日目:【舞ノ島】西前頭十枚目
 4日目:【巨桜丸】西前頭九枚目。新入幕力士
 5日目:【岩ノ藤】東前頭七枚目 
 6日目:【大山道】西前頭七枚目
 7日目:【蒼希狼】西前頭六枚目
 8日目:【丈影】東前頭四枚目。横綱の弟弟子
 9日目:【闘海丸】西小結
 10日目:【毘沙門】東前頭五枚目
 11日目:【天雷】東関脇
 12日目:【王虎】東大関
 13日目:【猛虎】東大関
 --------
 【王虎】東大関。12日目現在11勝1敗。鯉太郎に敗北!
 【猛虎】東大関。10日目まで10勝、その後【泡影】に1敗した模様
 【天雷】東関脇。12日目現在9勝3敗に
 【稲虎】田上改め。十両力士に成長してた!
 【泡影】東横綱。第72代。29場所連続優勝中。66連勝中(11日目現在)。
  他の力士は表にまとめた記事を見て下さい。 

 というわけで、結論。
 今週は、ついに(?)現れた鯉太郎の母親と、13日目の朝を迎えた鯉太郎の心技体整った決意の表情が描かれました。母の気持ちも、そりゃあ分からんでもないです。しかし、やっぱりどちらかというと、マコ姉ちゃんの心情に共感してしまいますな。ちょっとやっぱりタイミングが悪すぎたかな……母としてはむしろ今だからこそ、なんだろうけどね……もうちょっとだけ、あと3日待っていただけないでしょうかね……全てが終わった時、もう一度会いに来ていただきたいところですな……。あーでも、千秋楽語だと手遅れかもしれないか……。。。難しいですなあ……。なんつうか、ホント『鮫島』は最高っすね! 以上。

↓ 単行本の巻末のおまけ企画とかでいいので、他の力士の星取表とか載せてくれないかなあ……。しつこいですが最新(17)巻発売中す。




 

 というわけで、毎週木曜日は『鮫島』ニュースのお時間です。
 今、自転車ロードレースの世界では、いわゆる「春のクラシック」レースが毎週行われておりまして、わたしもほぼ毎週、J-SPORTSで観戦しております。先週は「北の地獄」と呼ばれる「パリ・ルーベ」というレースがあって、まあ大変興奮いたしました。この春のクラシックが終わり、5月になるとイタリア一周レースでお馴染み「ジロ・デ・イタリア」が始まるのですが……去年からですね、この「ジロ」は、放送権をネット配信のDAZNに奪われてしまい、J-SPORTSでは放送されなくなってしまったのです。ホント腹立つわ……まったくもってガッデムですが、まあビジネスなのでしょうがない……、けど、やっぱり去年からわたしは大変憤っております。つうか、時代なんですかねえ……。なので、わたしも、くっそう、しょうがねえからDAZNに加入するしかねえかも……とは思ったのですが、これまた大変腹立たしいことにですね、どうもこの半年ぐらい、わたしの自宅に引いている光回線、NTT-Flets光がクッソ遅いんすよ。とてもストリーミング配信に耐えられる回線速度ではなく、こうなったらNUROにチェンジするしかねえんじゃねえかしら……とここ数カ月悩んで結論が出せずにおります。どうしたもんかなあ……。
 というわけで、全くどうでもいい前振りはこの辺にして、まずは今週の週刊少年チャンピオン2018年20号概況です。
 ■巻頭グラビア:電子版はナシ。紙雑誌版は乃木坂の堀未央奈嬢だそうです。
 ■弱虫ペダル:鳴子!ギリギリバトルの巻。鳴子くんはホントカッコエエすね。
 ■疵面:今週から刃牙は次のシーズンへの中休みです。花山君は渋いすね。
 ■BEASTERS:無農薬の果樹園の巻。読むとタイトルがしっくりくる話。面白いす。
 ■開田さんの怪談:電子の妖精の巻。開田さんは生瀬君が好きなんすかね、きっと。
 ■タナベと先輩:新人作家の読み切りですが、まあ甘酸っぱいですなあ。悪くないす。
 ■六道の悪女たち:仁の正体の巻。ラストに乱奈さん登場で盛り上がってきました!
 てな感じの週刊少年チャンピオン2018年20号でありました。

 さて。それでは今週の『鮫島』ニュースをお送りいたします。
 先週は【猛虎】先生の過去話PART2でありました。そこで描かれたのは、【猛虎】先生の少年時代から虎城部屋の部屋頭になるまでの物語で、要するに全くの平凡人でいいところのなかった少年だったけれど、「相撲が好き」で当時の大横綱・虎城にあこがれ、地道なけいこで学生横綱まで登り、虎城親方直々のスカウトで入門したものの、『バチバチ』第1巻で描かれた通り素人高校生だった鯉太郎に敗れたことで初心を思い出し、愚直に稽古に精進してきたと、そんな過去でした。【王虎】さんに言わせると、その愚直な努力は「めどもない高みへの欲求…強烈なエゴイズム」であり、その想いが「圧倒的に振り切れている」わけで、そんな点が【王虎】さん的には、鯉太郎にそっくり、に思えるのでありました。
 というわけで、今週は虎城部屋の稽古場から再開です。【王虎】さんの言葉を聞いての、【猛虎】先生のお言葉から今週は開幕します。
 「そうだな…お前の言うとおりだ…ただ…まだ…まだまだ足りてはいない…今場所もやはり届かなかった…」ギリッとこぶしを握りながら、【猛虎】先生は言葉を続けます。足りない、そして今場所も足りなかった、というのは、ひょっとするともう【猛虎】先生は横綱【泡影】との対戦は終了し、勝てなかったということなのでしょうか?? どうなんだこれは?
 「最近は…後悔すら頭をよぎっていた……何故お前と同じ部屋を選択したのかと…所詮 稽古場と場所は別物…お前との間であと欲しいのは真剣での取りあい…」
 !? なるほど!?
 「憧れ続けた 大横綱 虎城の血…それを手にして 俺は完成する…そして初めて…アレと闘える…」 ページをめくると、アレ、それすなわち【泡影】の1ページブチ抜きショットが描かれております。なるほど。
 「鮫島がお前を喰って中にお前を宿すのなら 逃がしはしない」この【猛虎】先生の表情はなかなか<振り切れて>ますなあ! こんな告白を聞いた【王虎】さん&田上さん。【王虎】さんは「強いぞ…今場所の鮫島は…」と告げ、田上さんは驚きつつ心の中で独白します。
 (……!? お…おい…ちょっ…ちょっとまて…それじゃ…今の鮫島の中には 大関火竜と大横綱虎城 二つの血が流れてるってことかよ…それをこの人は貪欲に喰おうっていうのか…)
 まあ、そういうことですな、田上さん。しかしそれにしても、『バチバチ』『Burst』と読んできた我々読者としては、剣市くんの成長ぶりが何とも嬉しいすね……。立派に成長したよ、ホントに。そして【猛虎】先生の留まることを知らない真っ直ぐな貪欲さは、控えめに言ってヤバいすね。コイツはとんでもない取組になりそうな予感です。
 そして描写はとあるご家庭に移ります。「いよっしゃーー!! やったぜ鯉太郎!!」と家の外まで響く喜びの声。この家は……おおっと、表札には「斎藤」とありますよ? てことは……おっと、山形県にお住いの斎藤正一さんがひっさしぶりの登場です! ここはマコ姉ちゃんの実家であり、鯉太郎が推定10歳から16歳まで過ごした家ですな。そして集まって盛り上がっている皆さんは「鮫島後援会」のはっぴを着用しています。おお、これは『バチバチ』第1巻で、火竜7回忌に集まっていた、そして鯉太郎の旅立ちを見送ってくれた村田さん・佐々木さん・木村さんのトリオじゃないですか? コイツはご無沙汰っす!まあ、この方々からすれば、今の鯉太郎の活躍はそりゃあもう、最高に嬉しいでしょうよ。VS【王虎】さんの取組を何度も観て、かなり盛り上がっている様子です。
 「見たか今の見事な寄りを!」「か~~~~~! ダメだ! 涙で見えねえ!」「おい! もう1回リプレイしろ!」「何度見てもいいね~~~コンチクショウ」てな状況。まったく、わたしもこの輪に入りたいっすわ! 「しかしあの悪ガキだった鯉太郎が立派になりやがってよーー」「おうよ! ここに来たときなんてまだこーんな小さくてなーー」
 そして我々読者にはお馴染みの、鯉太郎が毎日ぶつかり稽古をしていた、庭の「斜めに曲がっちゃった木」の描写です。「見ろ!気合であんなにひん曲がっちまって…」ともうおっさんたち大歓喜の夜であります。おっさんトリオは言います。やっぱりあの火竜の息子だ、血統が違う、と。
 しかし、実際に一緒に生活した斎藤正一さんは、ちょっと違う想いのようです。
 「私は少し違ったかな…苦しかったんだと思いますよ…あの頃の鯉太郎は…死んだ父親の想いを背負うには あまりにもまだその背中は小さかった 親友の息子だからうちが引き取り 我が子だと思って育てたが…鯉太郎はずっと一人ぼっちでふんばってたんじゃないかな…私は彼に…何もしてやれなかったな…」斎藤さん、そりゃあ謙遜が過ぎますよ。鯉太郎は感謝してるはずですぜ……。いつも鯉太郎の味方だった奥様も久々に登場し、こうおっしゃいます。
 「でも今は すごくいい顔してるじゃない」
 「ああ…そうだね…空流部屋が 鯉太郎を変えてくれた 鯉太郎が自分の力で必死に手に入れた 居場所ですよ…」ここで描かれているのは、先代・空流親方を中心に、空流のみんなが集合した「家族写真」です。イイ笑顔してますなあ、鯉太郎もみんなも。この絵は是非チャンピオンを買ってその眼で見てください。あれっ……イカン……何か……わたし、泣けてきちゃったんですけど……。どうしたらいいすか……。
 正一おじさんの言葉は続きます。「ただ…やっぱり心配はしてしまう…今日だってそうだ…勝ちよりも無事を願ってしまうんです…今の幸せそうな顔を見てるとなおさら…それが長く続けばいいと…」この言葉には、そうだよなあ、的な表情で、おじさんトリオもしんみりです。鯉太郎はホントにイイ人に育てられましたなあ……。おじさんトリオの誰かが言います。「大丈夫…マコだっているんだ…無茶な時は止めてくれるさ…」
 そんな時、斎藤家の電話が鳴りました。奥様は「マコトかしら…」と取ります。おじさんトリオは、どうせまた鮫島後援会入会者だろ、だの、火竜が問題起こしたときは散々罵倒した奴らがよ! とか、現金な奴らだぜ! と若干お怒りのご様子。しかし、おっと!? 電話を受ける奥様の顔色が!? 相手は誰なんだ? そしてどんな内容なのか? ここでは明かされず、ページをめくると、描写は東京、いよいよ13日目の朝に移ります。
 部屋の前を箒で掃き掃除する椿ちゃん。その表情は、眠れなかったのでしょうか、超ぼんやりしています。そこにドルン!とバイクが一台到着。ページをめくると、おっと、バイクはマコ姉ちゃんです!
 マコ姉ちゃんの顔を見て、椿ちゃんも普段の表情に戻りました。何しろ局アナのマコ姉ちゃん、お忙しいでしょうなあ。今日は休みなんですかと問う椿ちゃんに、やっとオフで久しぶりの自由な時間だわとマコ姉ちゃん。何やら部屋の玄関には靴が大量にあり、椿ちゃんによると12連勝で注目されて取材殺到の様子。マコ姉ちゃんも、ウチの局でも今日特集を組むって言ったそうな。しかしマコ姉ちゃんは鯉太郎の身内です。
 「私なんてアイツが子供のころから一緒でしょ…なーんか実感がわかなくて…少しは褒めてやってもいいのかもね…」そうすね……いっつも鉄拳制裁&基本怒ってましたからね……。こんなマコ姉ちゃんの言葉に、椿ちゃんの表情はなんだかすぐれません。鯉太郎の様子を聞くマコ姉ちゃんに、椿ちゃんは「…それが…」と上手く伝えられない様子です。というのも……ページをめくると……そこには1ページブチ抜きで、鯉太郎の熱気?あふれる、充実した?四股を踏む姿が。
 この鯉太郎の様子に、日刊トップの記者、橋くんは驚きを禁じ得ないようです。
 「どうなってるんだよ…体はもう 限界だと思っていたのに…いや…実際テーピングからもボロボロのはずだ…なのに…これが王虎を…ライバルを制するということか…」記者たちはおろか、仁王兄貴こと現・空流親方、常松こと【松明】関も、こ、これは?的な表情です。そして椿ちゃんとマコ姉ちゃんの会話は続きます。
 「いつもと違って…気持ち悪いほど元気で…」
 「? どうした椿ちゃん…元気ないね…何かあった…?」
 「…………あのねマコさん…」
 ここで! 謎の人物かが空流部屋を訪れます!
 「あの…スミマセン…空流部屋は ここであってますか……?」
 !? こ、この人物は!? どうも女性のようです。そして、恐らくは山形の斎藤家に電話した人物でしょう。これは……鯉太郎のお母さん?でしょうか?? 角界を追放されて飲んだくれていた時期の火竜を見限り、さっさと、鯉太郎を置いて、一人出て行ってしまったお母さん。あれでしたっけ、鯉太郎は自分の意志で父・火竜の元に留まったんでしたっけ? 置いて行かれたわけじゃなかったかな。まあいいや、来週までにもう一回『バチバチ』読んで復習しときます。いずれにしても、謎の女性の登場でどういう展開となるのか、ちょっと想像がつきませんが、ヤバいすね……まさかのお母さん登場なのかな……くっそう、ホント、今すぐ来週号が読みたいですなあ!! はーーー。ちょっと、来週までに、『バチバチ』と『Burst』を読み直して、場合によっては『鮫島』ニュース番外編として、これまでの時系列や出来事をまとめたくなって来たっす!
 それでは最後に、毎週のテンプレを貼って終わります。
 <場所:9月場所>
 【鮫島】東前頭十四枚目(5月場所で東前頭十枚目)
 【白水】西小結
 【松明】東前頭六枚目。常松改め。本場所は7連勝したけど11日目から休場
 【大吉】序2段【豆助】序ノ口【目丸手】序二段【川口】不明
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 1日目:【飛天翔】西前頭十二枚目。石川改め。
 2日目:【宝玉光】西前頭十一枚目
 3日目:【舞ノ島】西前頭十枚目
 4日目:【巨桜丸】西前頭九枚目。新入幕力士
 5日目:【岩ノ藤】東前頭七枚目 
 6日目:【大山道】西前頭七枚目
 7日目:【蒼希狼】西前頭六枚目
 8日目:【丈影】東前頭四枚目。横綱の弟弟子
 9日目:【闘海丸】西小結
 10日目:【毘沙門】東前頭五枚目
 11日目:【天雷】東関脇
 12日目:【王虎】東大関
 13日目:【猛虎】東大関
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 【王虎】東大関。12日目現在11勝1敗。鯉太郎に敗北!
 【猛虎】東大関。10日目まで10勝、その後【泡影】に1敗した模様
 【天雷】東関脇。12日目現在9勝3敗に
 【稲虎】田上改め。十両力士に成長してた!
 【泡影】東横綱。第72代。29場所連続優勝中。66連勝中(11日目現在)。
  他の力士は表にまとめた記事を見て下さい。 

 というわけで、結論。
 今週描かれたのは、【猛虎】先生のVS鯉太郎戦への意気込みと、鯉太郎を支えてきてくれた山形の皆さんの様子、それから、ボロボロなはずなのに元気いっぱいな13日目朝の鯉太郎の様子、そしてラストには、謎の女性が空流部屋を訪れるの巻、と少し内容盛りだくさんな展開でありました。どうやら、我々読者的には超心配だった鯉太郎の体の具合は、まさしく燃え尽きる直前のように強く輝きだし、取組はもはや待ったなし、親方からの「どうすんだ?」が発令されることもなさそうです。しかし、もしお母さんだとすると……このタイミングで来られても……ちょっとどうなんでしょう……まさか常の親父的なダメ人間だったらどうしよう……単なる激励? それとも置いて行ってしまったことへの謝罪? 残念ながら両方とも今の鯉太郎には全く必要ないすね……もう「家族」がいるんだし。うおーー気になるっす! お母さんでも誰でもいいんだけど、いい人であってくれ……佐藤先生、そこんところよろしくお願いします! 以上。

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