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 今週の月曜日は、アメリカで第70回TONY AWARDの授賞式があった(※現地は日曜夜)。
 TONY賞ってなんぞ? と言う人はいないとは思うが、Wikiからそのまま引用すると、
 <トニー賞は、正式にはアントワネット・ペリー賞と呼ばれる、アメリカン・シアター・ウィングおよび全米劇場プロデューサー連盟により授与される、アメリカ合衆国の演劇及びミュージカルの賞>である。まあ、一般人的には、アメリカの演劇版アカデミー賞、みたいな理解でいいんじゃないかと思う。正確には全然違うけれど。
 このTONY AWARDは、2年前からWOWOWでその授賞式を生放送で観ることができるため、わたしも2年前から観て楽しませてもらっている。2年前の司会はHugh Jackmanだったが、まあ、そのパフォーマンスの凄さは、観てない人にはうちに呼んで観せてやりたいほどだ。本当にカッコ良くて素晴らしかった。そして2年前は、『Aladdin』のパフォーマンスが凄くて、こりゃあ観たいとワクワクしたものだ。そして去年は、我らがKEN WATANABE氏が『The KING and I』でノミネートされ、しかもそのパフォーマンスは恐ろしくカッコ良くて、ああ、オレたちの謙さんはもはや完全に世界のKEN WATANABEになったんだ、と改めて嬉しくなったものである。 
 ところで、さっきから、わたしは何度も「パフォーマンス」と言う言葉を使っているが、ここが映画のアカデミー賞とちょっと違うところで、ミュージカル部門のノミネート作は、劇中歌をステージで1曲か2曲、歌ってくれるんだな。本番の衣装で。そして、司会もめっちゃ歌うわけです。 ミュージカルを愛してやまないわたしのような人間には、それがもうたまらんわけであります。

 ↑これは、今年の司会のJames Corden氏の、オープニングのパフォーマンス。司会者からしてこれだもの。ホント凄いわ。ちなみにこの人は、えーと、分かるように説明すると……そうだなあ、日本では去年公開された映画版の『Into the Woods』のパン屋さんを演じたあの人っすね。US本国では、CBSの深夜番組『The Late Show with James Corden』の司会者としてお馴染みで、歌って踊れる太っちょなおっさんとして有名で、この人自身も、2012年のTONY WINNERです。
 で、↓のこれは今年の大本命『HAMILTON』のパロディを司会者がやる場面。ほんとにもう、芸達者極まりないすな。

 そして↓これが、授賞式の途中でも流されていた、『HAMILTON』の主役であり、脚本を書き、曲を書いた現代の超天才、Lin-Manuel Miranda氏(=助手席のロン毛の男)と一緒に、マンハッタンを車で流しながら歌いまくる動画です。まずは『HAMILTON』の曲を歌いながら、3分20秒ぐらいに参加してくるほかの3人と『RENT』の「Seasons of Love」や、『Jersey Boys』でお馴染みの「Can't  take my eyes off」、それからラスト、8分20秒ぐらいからは『Le Miserables』の「One Day More」といった、有名な名曲をカラオケで熱唱してくれます。最後のレミゼの歌は、第1幕のラストの、あのすげえ盛り上がる曲なので、ご存知の方も多いでしょう。つか、知ってる人なら、この動画を観たら、マリウスのエポニーヌの扱いに笑えるはずです。ヒドイ扱いで可哀相・・・・・・ww とにかく、すっごいよ。ホントにもう感動的で超必見です。

 これは前述の『The Late Show with James Corden』の、「Carpool Karaoke」という名物コーナっすね。リンク先の、VIDEOってところをクリックすると、他にもいろんな超豪華な、スーパー・アーティストと車の中で歌いまくってる動画がいっぱい見られます。ちゃんと公式サイトなので、違法動画ではないのでご安心を。この企画、絶対日本でも面白いと思うのだが、テレビ東京あたりでパクらないかな……。
 とまあ、こういった動画を観ると、うおー、すげーー、と思うでしょ? え? 思わない? そうすか……残念ながらわたしと友達にはなれそうもないですな。さよなら。

 というわけで、わたしと友達になれそうな方は、以下、続きます。
 今年のこの授賞式の会場は、これまでの「RADIO CITY」から場所を移し、アッパー・ウエストの「Beacon Theater」で行われたそうです。セントラルパークの左っかわの、American Museun of Natural History(アメリカ自然史博物館=映画『ナイト・ミュージアム』の舞台)まで北に行かないあたりのBroad Way沿いみたいすね。位置的には。要するに、Times Squareからかなり北の方ですな。で、WOWOWの放送で言っていたけど、入場料が1,500US$だそうだ。つか、チケット買えば一般人でも入れるってことなのかな? まあ、そうなんだろうな。しかし1,500$って……17万弱だよな。高っけえ。でも、WOWOWの解説によると、キャパが「RADIO CITY」よりかなり小さいので、チケット代も値上がったんですと。
 で。
 結論から言うと、もう既にいろいろなところで報道されている通り、今年は『HAMILTON』が11部門で受賞してミュージカル部門は圧勝だったわけですが、ここで一つちょっと説明しておくと、カテゴリー的には、
 ◆ミュージカル部門
 ◆リバイバル・ミュージカル部門
 ◆演劇部門
 ◆リバイバル演劇賞
 と、4つに分かれていて、それぞれで作品賞が決まり、主演男優/女優、助演男優/女優といった個人賞はミュージカルと演劇と2つのカテゴリーになる。その際、新作でもリバイバルでもどちらでもOK、なんじゃないかな。去年の謙さんは、リバイバル作品での主演男優賞ノミネートだったわけだ。
 で、ですね。わたしが何ゆえここまでTONY AWARDはすげえ、と興奮しているかというと、実は映画ファンが観ても非常に面白いんだな。なぜなら、ハリウッドスターもかなりノミネートされるし、プレゼンターでも出てくるし、とにかく豪華なわけです。今年もですね、ノミネートされたハリウッドスターとしては、演劇主演男優賞にノミネートされたセクシーハゲでお馴染みのMark Strong氏だとか、演劇助演男優賞では、『Man of Steel』のゾット将軍でお馴染みのMichael Shannon氏だとかがノミネートされているし、プレゼンターでは、先日わたしは観たばかりの『SOUTHPAW』で主役を演じたJake Gyllenhaal氏も出てきたし、何よりですね、今現在、わたしが一番好きなハリウッド女優であるCate Blanchett様も出てくるわけですよ。まあ、そりゃあ、Cate様の美しさといったら、本当にもう、たぶんわたしは生で出会ったら失神するだろうね。確実に。
 とにかく、そういったスター勢ぞろいで、おまけに歌のパフォーマンスも素晴らしく、完全にSHOWなわけです。これは、USアカデミー賞の授賞式でも同様で、楽しいわけ。観てるだけで。
 で、観ていて思ったわけです。
 日本の、「日本アカデミー賞」でしたっけ? あの貧相なことと言ったらもう、恥ずかしくなるね、と。なんでアレ、ホテルの広間で、おまけに丸テーブルでやってんだろう? 映画の祭典だったら劇場でやればいいのに。帝劇でも、シアターオーブでもいいと思うんだけど、まあ、なんか事情があるんだろうな……すぐ、席から立てないからダメなのかな……。まったく興味ないからもう最近は観てもいないけれど、ホント、あれじゃあなあ……完全に身内のお疲れ会じゃん……てなことを思ったわけです。おそらくは、一番肝心なのは、司会を出来る役者がいない、ってことなんだろうなと思う。これじゃあ、本当にどんどん邦画はガラパゴス化してしまうというか……それでいいのかねえ……。なんか、邦画の未来は明るくねえなあ、と、TONY AWARD授賞式を観て思ったのでした。

 というわけで、結論。
 実は一番言いたかったのは、Cate Blanchett様が相変わらずお美しく、もうドキドキしながら楽しく観たよ、ってことです。そして、また今年もNYCへ行くべきかもな……という気がしてきた。とにかく、NYCに5~7泊ぐらいして、毎日Broad Wayでミュージカルと芝居を観まくりたいですな。あと、WOWOWの中継はとても素晴らしいと思います。今回はいろいろなゲストが出てくれて素晴らしかったし、オープニングの井上芳雄氏のパフォーマンスも、やっぱりカッコ良かった。芳雄ちゃんは絶対に英語を勉強して、Broad Wayへ進出すべきだと思います。以上。

↓ NYCに行く前に、きっちり予習しておかないと……わたしの英語力では確実についていけない……。しかしこのロゴデザインのセンスも抜群だと思いませんか?
Obc: Hamilton
Original Broadway Cast
Atlantic
2016-01-15

 今年奇跡の大復活を遂げ、世のおっさんたちを歓喜させた『MAD MAX:FURY ROAD』。確かにわたしも嫌いじゃないというか大興奮したわけだが、どうにもここまで大絶賛する人が多いと、うーん、なんなんだ……? と思ってしまうのは、ひとえにわたしのねじ曲がった性格ゆえであろうとは思う。いや、復活は嬉しいし、ヒャッハーで最高だけれど、どうせMADMAXシリーズを劇場で観てない連中ばっかりのくせに、今さらそんな誉めても、ねえ。
 そんなことはさておき、WOWOWで録画しておいた映画をきのうの夜ぼんやりと観たのだが、その映画の邦題が、『マッド・ガンズ』というのは、本作と『MADMAX:FURY ROAD』にも両方に出演しているNocolas Houltに引っ掛けたのだろうけど、ちょっとどうなんだという気がする。原題は『Young Ones』、直訳すれば「若僧ども」である。 
 
  一応、日本公開は今年の3月なので、『MADMAX:FURY ROAD』が6月公開だったことを思えば、こっちの方が先だからパクリじゃない! という主張をされるかもしれないが、まあ、そりゃあ、ふーん、そうなんですか、失礼いたしました、とでも言っておけば良かろう。まともに取り合う必要はない。
 で。明確な年代表示はなかったと思うが、おそらくは近未来。水が貴重な資源となっていて、ガソリンやらハイテク機器やらは普通にあるのだが、とにかく水が少なくて、都市部はまだ健在ではあるけれど、田舎では畑も干上がり砂漠化が進行している、というような世界を舞台としている。前半で買う、荷物運びマシーンが非常にイイ感じで、このマシーン、あれだよな、アメリカで開発してる動画が公開されてた、四足歩行のロボット・ロバみたいな奴。最終的にこのロボが極めて重要な役割を果たすことになる。↓これこれ、こいつがこの映画に出てくる。

 お話としては、頑固者の父と息子と娘がいて、息子はやけに内向的?な、おとなしい少年、その姉である娘は、田舎暮らしにうんざりしていて、近隣でちょっとした鼻つまみ者のアウトローめいた若者に恋しているという状況をベースとして、配給品の配達を生業にしている父は、どうしても水パイプラインを自分の畑にも引きたがっているんだけど、誰も味方してくれない、そんな父を一緒に助ける息子、そしてさっさとこんな生活からおさらばしたい娘が、まったく父の言う事を聞かない、というところから話は始まり、中盤で父が殺されるところで話が動くと。で、観ている観客は殺した犯人はあいつだろ、と分かっているけれど、そんなことを知らない娘はさっさと男と一緒になるが、残された弟が、父の死の真相を知って、きっちり復讐して「若僧」から「男」に成長する、というお話である。

 正直なところ、たいして面白くはなかったのだが、何気に役者陣が豪華であった。
 まず、頑固者の父を演じたのは、Michael Shannonである。この人、見かけによらず若いという事をさっき初めて知った。1974年生まれだそうで、わたしはまた、もう40代後半~50代ぐらいかと思ってた。大変失礼いたしました。結構いろいろな作品に出ているのだが、まあやっぱり最近ではMan of Steelのゾット将軍でしょうね。あまり好きでも嫌いでもない人ですな。
 で、とんでもないバカ娘を演じたのは、Chloe Grace Moretzちゃんに並ぶブサカワでおなじみのElle Fanningちゃんである。わたしはこの娘さんは全く興味ないというか、全然好みでないので、実はどうでもいい。どんどん縦にも横にも大きくなって順調に発育しているさまが、親戚の娘を見ているような錯覚を抱くが、残念ながら10年後は想像したくないタイプのメリケン・ガールである。頑張って美しくなっておくれ。
 そして、その彼氏となる男を、微妙にイラつくキャラとして微妙な演技で見せてくれたのが、ニュートことNicolas Hoult君26歳である。この男は、わたしとしては『X-Men:First Class』においてわたしの大好きなJennifer Lawrenceちゃんにあっさり振られた哀れなBeastとしておなじみだが、まあ最近はかなり売り出し中の若手有望株であろう。以前もなんかの記事で書いたけれど、『Warm Bodies』でのゾンビ役はなかなか良かった。意外と演技派ですね、彼は。
 で、最後。おとなしいけれどきっちり男を見せてくれる弟を演じたのが、Kodi Smit-McPhee君19歳である。この顔、どっかで見たことがある、と思って調べてみたら、なんと5年前の2010年に、天下のブサカワ・ガールことChloe Grace Moretzちゃんが主演した『Let me in』(邦題:モールス)のあの男の子じゃないですか。いつの間にこんなに大きくなって、わたしは驚いたよ。そういえば去年は『Dawn of the Planet of the Apes』にも出ていたね。抜群のイケメンではなく若干個性的な顔つきだが、演技はとても良いので、今後を非常に期待したい。
 そしてこの映画、わたしが一番、え、そうなんだ!? と驚いたのは、監督を務めたJake Paltrow氏40歳である。もう、名前を出せばピンとくるでしょ? わたしも、あれ、まさか? と調べてみたらビンゴだった。かのトニー・スタークの有能な秘書兼恋人でおなじみのペッパー・ポッツことGwyneth Paltrowさんの弟だって。全然知らなかったな、弟が映画監督をやっていたとは。お父さんが監督、お母さんは女優、というのは知ってたけど、弟がいてしかも監督だったとは。へえー。
 
 というわけで、結論。
 正直イマイチというか、何とも見ていてイライラする物語であった。ただし役者陣の芝居ぶりは十分以上に素晴らしく、その上手さゆえにイライラも募ったのであろうと思う。上映時間は105分ほどと短いので、ごくあっさり淡々と物語は展開し終結するのは好印象。演出的にも妙な味があって悪くないし、出てくるハイテク機器も、何だこりゃ? と不思議な未来感があって良かったと思います。

↓  結構好きなんですけどね。ブサカワガール主演作の中ではわたしとしてはNo.1作品。
モールス BD [Blu-ray]
クロエ・グレース・モレッツ
Happinet(SB)(D)
2013-05-02

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