というわけで、今日はイマイチな天気の中、宝塚歌劇、宙組公演を観てきた。
 今回の演目は、『Shakespeare ~空に満つるは、尽きせぬ言の葉~』というオリジナルミュージカルである。なんでも今年は Shakespeare没後400年だそうで、それにあわせた作品である。わたしは毎週「TAKARAZUKA Cafe break」というTV番組を楽しみに録画して観ているのだが、確かその番組でこの作品の作・演出を担当している生田先生が、いやー実は僕、学生時代シェイクスピアを勉強してたんすよねー、みたいなことを仰っていたが、まあとにかく生田先生初の作品である。あれ、いや、ひょっとしたらWOWOWの「宝塚プルミエール」だったかもしれない。忘れました。
 ともあれ、わたしもShakespeareはほぼ全部読んだし、今日の観劇を非常に楽しみにしていたので、久しぶりにちゃんと双眼鏡持参で劇場に向かったのであった。

 わたしは何度もこのBLOGで書いているが、星組がイチオシである。が、わたしが宝塚歌劇をはじめて観た2010年当時の星組2番手スター凰稀かなめさんが宙組に異動して、2012年に宙組TOPスターに就任してからは、かなめちゃん応援のために宙組公演も、全部ではないけれど結構観ている。そしてそのかなめちゃんがTOPスターになって初めての大劇場公演が『銀河英雄伝説@TAKARAZUKA』だったのだが、まあとにかく、ラインハルトを演じたかなめちゃんの美しさが永遠に心に残る素晴らしい作品だったのである。
 で。その『銀河英雄伝説』の時、花組から宙組に異動になり、ラインハルトの親友、赤毛のジークフリート・キルヒアイスを演じたのが、現在の宙組TOPスター朝夏まなとさんだ。通称「まあ様」。わたしもキルヒアイスを演じた時からしか観ていないが、当時から明らかに輝きが強く、いずれこの方もTOPとなるであろうと思っていたが、去年から宙組のTOPとして元気に活躍しているわけだ。
 まあ様の魅力は、歌はもちろんTOPにふさわしい実力だが、とにかく他のTOPスターよりもガタイがいい点であるとわたしは思っている。素のまあ様は、実際のところ、実に女性らしい細身の美しくも可愛い女子だが、舞台に立つまあ様は、何故かがっしり見える。若干顔がデカイと言ったら失礼だが、他のTOPスターの皆さんと比べると、とにかく何というか、体つきがしっかりしているような気がする。なので、ダンスのキレも非常に素晴らしく力強い。そんなまあ様が、何年か前に『風とともに去りぬ』でスカーレット・オハラ(=つまり女性役)をやると聞いて、そいつは観たいぜ!! と興奮したのだが、どうしてもチケットが取れず観られなかったのが残念だ(※後に、NHK-BSで放送されたのを観た。素晴らしかった)。というわけで去年の『王家に捧ぐ歌』でTOPお披露目をしたまあ様。今回はTOP就任2作目の大劇場公演である。しかも、久しぶりのショーつき2本立て。さらに言えば、そのショーはものすごく派手でノリノリでイイらしい。こいつは楽しみだぜ!! と今日は朝からハイテンションだったわけである。

 まず、ミュージカル『Shakespeare』である。物語は、Shakespeareが才能を認められてロンドンに出て、エリザベス女王にも認められるものの、妻との心のすれ違いであまつさえ子を亡くし、失意の淵から再び妻との愛を取り戻すというものである。
 わたしが今回注目していたのは、実はTOPのまあ様ではない。何度も言うが星組推しのわたしとしては、去年星組から宙組に異動になって、現在宙組2番手スターとして頑張っている真風涼帆さん、通称「ゆりかちゃん」を、今日はずっと双眼鏡でガン観していたのである。星組時代からずっと観て応援してきたゆりかちゃんだが、今回のヒゲダンディ振りはおっそろしくイケメンで、おそらくは地球上の全女子が惚れることはほぼ間違いないといって良かろう。男のわたしでも、何なのこのイケメン!! ともう全面的に無条件降伏せざるを得ない。
yurika
 ↑見てよこのイケメン!! ※女性です。
 いやー、ホントに今回は、まあ様には大変申し訳ないのだが、ゆりかちゃんに釘付けでした。
 そしてですね、ショーの『HOT EYES!!』ですよ。
 ちょっと前に、とあるヅカ友の女子から「ホッタイはいついかれるんですか~!? わたしは久しぶりに初日に行きます~!!」というメールをもらい、わたしは「ホッタイ……? なんのこっちゃ!?」と思ってすぐに、ああ、HOT EYESのことかと思い至ったのだが、その女子曰く、今回は「宙ホッタイ」としてファンの皆様は超盛り上がっているらしいということを聞いていた。なので実はわたしも、今回はショーが凄いらしいぜ、と今日一緒に行った若い娘どもに予告していたのだが、そりゃあもう、キラキラのノリノリのピカピカで、スーパー大満足であった。
 しかも、ちょっと自慢していいですか?
 今回のわたしの席は、わたしが「最強のS席」と呼んでいる8列目の、ド・センターだったのです(※7列目より前はSS席でちょっとお高い。8列目がS席最前列ということになるので、最強のS席と呼んでいる)。で、ですね。今日はもう、3回ほど、ゆりかちゃんの目線をバッチリいただけましたよ!! 目が合った(ような気がする)だけなのに、何なのもう、このドキドキ。ひょっとして、これが恋、なの……? ホント、気ィ失いそうになったっす。最高です!!
 他にも、今回は専科に移った沙央くらまさんも、わたしとしては雪組時代以来の久しぶりに観られたし、同じく専科で、毎回圧倒的な声量で美声を聞かせてくれる美穂圭子さん演じるエリザベス1世も貫禄十分で大変素晴らしかった。はーやれやれ。大変楽しい一日でありました。
 そして最後に、毎回お約束の、今回のイケ台詞を発表します。
 ※イケ台詞=わたしが「かーっ!! カッコええ!!」と思った台詞のこと。
 「(銀橋センターでビシッと客席に向かって指を指して) エキゾチック・アイズ!! 」
 今回初めて、ショーからイケ台詞を選定しました。ゆりかちゃんのこのキメ台詞に、わたし失神しそうになりましたw かーっ!! カッコええですのう!!

 というわけで、これ以上書くともう我ながら気持ち悪いので、結論。
 宙組公演『Shakespeare/HOT EYES!!』は、非常に楽しめた。おそらく宝塚初体験にはかなりうってつけの作品だったように思う。今回、初めて宝塚を観るという娘っ子をひとり連れて行ったが大満足&大興奮の様子であった。これでまた一人、ヅカファンが増えたわ、クックック……すべて計算通り!! あ、あとですね、来週はムラで『るろうに剣心』観てきます!! 以上。

↓ この当時は、わたしは悠未ひろさんが大好きだった。もちろんかなめちゃんも素晴らしい。
宙組 宝塚大劇場公演DVD 「風と共に去りぬ」
宝塚歌劇団
宝塚クリエイティブアーツ
2013-12-20