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 わたしは映画オタとして、一番最初のSTAR WARSを親父とともに映画館で観て以来(当時小学校2年か3年)、ハリウッド作品をずっと子供のころから愛しているため、当然30年ぐらい前までは、月曜ロードショー(TBS・荻昌弘氏解説)、水曜ロードショー(日テレ・水野晴郎氏解説)、木曜洋画劇場(テレ東・わたしが覚えてるのは最後の木村奈保子さん解説)、ゴールデン洋画劇場(CX・高島忠夫氏解説)、日曜洋画劇場(テレ朝・淀川長治氏解説)を、当然のように観て育ったわけだが、中学に入った頃に、自分の部屋として個室をもらい、さらにテレビまで設置されたため、わたしの中学高校時代であった80年代後半は、ホントにもう火曜日金曜日以外は毎日テレビでハリウッド映画を観てたように思う。
 とまあ、以上はどうでもいい前振りである。
 わたしは先日台湾へ行ってきたのだが、帰りの飛行機で、なんか映画観るか、と思った時、こ、これは! まさしく今週から日本で公開されたばっかりで、来週あたり観に行こうかしらと思ってた作品じゃねえか! もう機内映画に載せるなんて、JALよ、偉いぞ! と興奮して観始めた映画がある。
 そのタイトルは『DEATH WISH』。わたしはこのタイトルを見た時に、これはアレのリメイクだ! とすぐに分かった。そう、この映画は、「うーん、マンダム」でお馴染みのCharles Bronson氏主演で、日本では『狼よさらば』という邦題で1974年に公開された作品の現代リメイクなのです。そして、わたしはこの『狼よさらば』は、もちろん劇場で観ている年齢ではないんだけど、中学高校時代、まさしくテレビの映画放送で何度も観たことがある作品だったのです! ちなみにどうでもいいけど、その続編の『DEATH WISH II (邦題は「ロサンゼルス」)』という作品は、わたし、映画館に観に行ったっすね。あれは中学の頃だろうな……。その後シリーズ化されてるはずだけど、わたしが劇場で観たのは2作目だけっす。
 ともかく、何が言いたいかというと、『DEATH WISH』というタイトルには思い入れがあり、それを現代リメイク、しかも主役をセクシーハゲ界の大御所であるBruce Willis氏が演じるなら、こりゃもう観るしかねえじゃねえか! と興奮するということであります。はあはあ。文章書くのに興奮したわ。

 というわけで、上記の予告は……はっきり言ってネタバレもいいとこじゃねえか、とは思うものの、観てないと意味が分からないと思うし、知ってても別に鑑賞の妨げになるとも思えないので、貼っときました。ま、物語は基本的に上記予告のまんま、であると言っていいだろう。
 主人公ポールは有能な外科医で金持ち。いい車に乗って(確かポルシェ・カイエン)、デカい家に住んでいる。美人の奥さん(演じたのはかつては可愛かったElisabeth Shueさん55歳)と、大学進学目前の可愛い娘(演じたのはCamila Morroneさん21歳)に囲まれ、仕事の方は激務だし、職を転々として金に困っている兄貴には若干うんざりしながらも、幸せな毎日を送っていた。
 しかしある日、家族と兄貴の4人で飯を食いに行ったとき、車止めといて、と駐車場係にキーを渡してしまうんだな。で、この駐車係がクソ野郎で、ナビをいじってまんまと自宅住所を入手しちゃうわけです。で、数日?後、このクソ野郎が仲間を引き連れて強盗にやって来る。ポールは不在だったが、妻は殺され、娘は意識不明の重体に陥る(※オリジナル版はレイプされるけど今回はレイプはナシ)という悲劇に襲われるわけです。そして、そこからお父さんの復讐が始まる!てなお話です。
 わたしは、はっきり言ってオリジナル版の詳細はとっくに忘れてしまっているけれど、相当久しぶりに観るこの物語を鑑賞しながら、以下のようなことをずっと考えていた。それはズバリ、アメリカ合衆国って国はホントに恐ろしい、イカレた国だなあ……という、日本人としての実に平和な、そして無責任な感想だ。以下に、わたしが恐ろしいと感じたポイントをあげつらってみよう。
 ◆車社会のUSA
 わたしはかつて、生意気にドイツ車に乗っていたことがあるのだが、その時、その車には「ホテルキー」なる小さいイグニッションキーが附属品でついていた。ディーラーのあんちゃんに、これは何なんすか? と聞くと、ああ、それは、ホテルとかで駐車係に渡すキーですよ。エンジンはかかるけど、トランクは空かないキーなんです、とのこと。まあ、わたしは日本国内で一度もその「ホテルキー」を使う機会はなかったけれど、そういうことらしい。映画でもよくそういう場面は見かけますな。
 そういうのを「Valet-Parking」というらしいけど、今やエンジンスタートはボタン式が普通だし、物理キーでドアロックを解除する機会もほぼ絶滅したので、わたしがかつてもらった「ホテルキー」なるものが現在も存在するものか知らないが、いずれにしても、「第三者が自分の車を動かす」機会は、日本ではほぼないかもしれないけど、US市民には普通にあるのだろう。しかし、本作で描かれた通り、今や車は個人情報を結構搭載しており、ナビに自宅登録してるのが普通なので、今回の映画のような悪用は、おそらく20秒もあればできちゃうと思う。
 つうか、やっぱり自分の車を全然知らない奴に運転させるって、ちょっと嫌ですな。車社会のUSAではそういう感覚はないのかしら……。まあ、あいつらはちょっとぶつけたぐらいの傷は気にしないからな……。映画なんかだと、スーパーカーで乗り付けた主人公がポイッと駐車係にキーを渡すようなシーンがよくあるけど、信頼が前提としてないとやっぱり危ないすね。まあ、なんか怖え、とか思った。
 ◆銃社会のUSA
 本作では、悲劇にあった主人公は、別に最初から復讐の炎をメラメラと燃やすわけではなくて、最初は当然、警察に期待するわけです。しかし警察は、超多忙なんだか知らないけど、ぜんぜん捜査は進展しない。そんな中、ちくしょうと思って主人公は街の銃砲店へ行く。聞けば、拳銃からフルオートライフルまでなんでもござい、だが、当然登録しなきゃいけないし、拳銃の許可は楽勝でおりるけど、それなりに時間はかかるとのこと。
 なので主人公は、うーむ、アシのついた銃じゃあなあ……どうしようかなあ……とか思っていたところ、勤務する病院に銃撃されて血まみれの男(たぶん悪党)が運び込まれ、その処置をしようとしたところで、その血まみれ男の腰からグロック19(17かな?)がポロリと落ちて、まんまとアシのつかない銃をゲットする。それから主人公は、YouTubeで分解整備の動画を見ながら手入れをし、射撃の練習をして、いざ、街へ乗り出すという展開になる。
 で、街で悪党を見かけるとぶっ殺す、という予行演習?をしているうちに、くだんの駐車係を発見、そいつをいたぶり、仲間の情報を得て一人ずつ始末していく、という流れだ。
 どうすか。すごいよね。USAって国は。銃が簡単に買えちゃうのも、US社会では常識とは言え、やっぱありえないことですよ。しかもフルオートのライフルまで揃ってるんだから恐ろしいよなあ……。警察がアテにならないから銃が必要なのか、銃規制がないから警察が忙しすぎる(結果頼りにならない)のか、もうどっちが先なんだかさっぱりわからないけど、完全に負のスパイラルにどっぷりつかってるのは間違いなかろうと思う。そしておそらくは、この不信のスパイラルは、永遠に解消されることはないのではなかろうか。無理だよもう、この国は。
 ◆ドラッグ社会のUSA
 実際のところ、日本においてもドラッグは流通しているし、イカレた連中がいっぱいいるのは同じだけど、まあ、白昼堂々と道端にディーラーがボケっとたむろしてるってレベルではないですわな。しかしUSAにおいては、まったく日常のひとコマだ。
 ある日主人公は、病院に運び込まれてきた少年(どう見ても小学生程度のガキ)が、「アイスクリームマン」なる男にやられたという話を聞いて、よし、じゃあそのアイスクリームマンとやらをぶっ殺そうか、とそいつの元へ赴く。そして、白昼堂々、アイスを売ってんだよ的なテイでたむろしてるそいつを、問答無用で銃撃するのだが、恐ろしいことに、アイスクリームマンが撃たれた後、アイスクリームマンがアイスボックスに保管してたドラッグや金?を、やったー!オレのもんだーー! と周りにいた連中がダッシュで集まって来て奪って行っちゃうんだな。
 つまり、主人公の行動は、一人の少年が助かったかもしれないけど、所詮は別の新たなアイスクリームマンが別の少年をいたぶることになるだけで、ズバリ言えば何の意味もないってことだ。こういう映画を観たり、現実の世界の出来事を見て、US市民は何とも思わないのだろうか?? おれには関係ねーや、ってことなんすかね? まあ、世界にはもっとひどい国もいっぱいあるだろうけど、残念ながらUSAという国はもうダメでしょうなあ……。どうにもならんよ、と思うのはわたしがUS市民じゃないからだし、完全に無責任な思いだけど、実際、世の中を完全リセットするような出来事がないと、どうにもならんだろうな……。
 
 とまあ、こんな物語なので、わたしはもう漫画のような気持ちで、悪党がやられるのをいいぞブルース! もっとやれ!的なお気楽な気持ちで観つつ、あーあ、アメリカ合衆国は終わってんなあ、なんて無責任な感想を持つに至ったわけだが、改めて考えると、ホントに恐ろしいというか、日本も将来どんどんと治安も悪化していくんじゃないかなあ、となんか暗ーい気持ちになった。ま、オレが生きてる間ぐらいは大丈夫だろ、とこれまた超無責任に思うので、結局のところ、わたしにはUS社会を批判する資格は全くないということでしょうな。サーセンした!
 というわけで、最後にキャストを紹介して終わりたいけど、もはや主役のBruce Willis氏は紹介する必要もないと思うので、1人だけ。そして監督についても一言だけ書いて終わりにしよう。
 一人挙げておきたいキャストは、主人公の若干問題ある兄貴(ただしこの兄貴はまったくの善人で、きちんと自分の問題も解決するいい人)を演じた、Vincent D'Onofrio氏だ。映画オタには、かの名作『Full Metal Jacket』での「ほほえみデブ(ゴーマー・パイル)」の役で知らない人はいないだろう。1987年公開だからもう30年以上前か……今、Vicent氏は59歳だそうなので、ほほえみデブ当時は28歳ってことか。今や渋い演技派ですよ。今回も、良心ある善良な男として、何気に重要な役だったと思います。
 そして監督だが……今、結構名前が売れてきているEli Roth氏が本作を監督しているのだが……わたし、この人の作品を観るのは3本目かな、あまりいい印象はないんすよね……今回は、それほど特徴的なところもないし、特に書いておくことはないです。まあ、いつもは脚本も自分で書くEli氏だけど、今回は監督に専念したようで、Eli氏作品的な、いかにもな残虐シーンは悪党をぶっ飛ばすところぐらいにしか発揮されてなかったすな。全然関係ないけど、今週か来週には観ようと思っている『The House with a Clock in Its Walls(邦題:ルイスと不思議の時計)』も、Eli氏が監督なので、まあ、売れっ子監督なんでしょうな。ちなみにわたしが『The House with a Clock~』を観に行くのは、わたしがハリウッド美女で最も美しいと思うCate Blanchett様が出演されているからで、Eli氏が監督してるからではありません。

 というわけで、もう書きたいことがないので結論。
 劇場へ観に行こうと思っていた作品が飛行機で観られたので、ちょっと得した気持ちになった映画『DEATH WISH』。かつてテレビで観た『狼よさらば』の現代リメイクである。現代らしいと思ったのは、悪党がカーナビから自宅情報をゲットするという展開と、あとは、オリジナルにあった娘がレイプされる設定がなくなっている点であろうと思う。現代においては、性的暴力描写はホントになくなりましたな。まあ、それはイイことなんだろうと思うけど、いくらお優しい世の中とは言え、US市民はホントに恐ろしい国に住んでいるという思いは強まったすね。未来というか将来、銃を無効化する技術とか、打撃を無効化したり、防刃の技術は発達するのだろうか? 物理的暴力を無効化する技術は、テクノロジーとして誰かちゃんと研究してほしいすね。でもあれか、結局はそれを上回る暴力が編み出されて、いたちごっこになるのかな……。なんつうか、人類が殺し合いをやめる日は来ないんすかねえ……みたいなことが頭から離れなかったす。以上。

↓ これがオリジナルですな。今は配信でいつでも見られる時代なんですなあ。

↓こっちがわたしが劇場で観た第2弾す。これは配信はないみたいだけど、今回の『DEATH WISH』公開に合わせてBlu-rayが発売になってるみたいですな。
ロサンゼルス [Blu-ray]
チャールズ・ブロンソン
キングレコード
2018-10-17

 というわけで、NY滞在のDAY-01に、TIMES SQUARE周辺をうろついていて、うおお!? マジか!! と一番驚いた出来事は、2日前に書いた通り、実はこれを見かけたときである。
 ↓これね。
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 わたしの大好きなStephen Kingの『MISERY』が、なんとあのBruce Willis主演で舞台化されていたのである。いや、実際のところ、そういう情報は得ていたのだけれど、まさかホテルから歩いて3分のところにある劇場でやっているとは思わなかった。なので、どうしよう、これは観るべきですよね? と一晩悩んで、DAY-02 に劇場に行き、チケットは買えるのかを聞いてみたところ、DAY-03の昼の回を希望してみたら、「HAHAHA!! 水曜日の昼の回、一人かい? OK、調べてみるよ……おっと、1枚でいいならVery Good Seatがあるよ!! ラッキーだね、Sir !!」なんてことをまくしたてられ、よっしゃ、じゃそいつをもらおうか!! と思わず日本語で言ってしまってから、英語で言い直して買ってみた。
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 席は、E列というから、5列目かなと思っていたけど、実際は、最前列と2列目がAA、BBという列があって、7列目であった。そしてど真ん中の位置である。これは確かにいい席だ、素晴らしい。と劇場に入って初めて分かった。なお、このBROADHURST THEATREは、キャパシティ的にはたぶん1000人は入らないぐらいの中小規模劇場で、2階席は解放していなかったようだ。ま、日本の感覚だと十分にデカいけれど、横に広くて、列数は少ない印象で、非常に芝居向きの劇場だと思う。外観は↓こんな感じ。
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 ちなみに、この劇場の向かい側、すなわちこの写真を撮っているわたしがいる側を30mほど西へ進むと、今年のアカデミー作品賞受賞作でおなじみの『Birdman』で出てくるSt.JAMES Theatreがある。つまり、Michael Keatonがパンイチで歩くあのシーンは、まさに今わたしが立っているあたりだ。で、開場の15分前ぐらいに劇場前に行ったら、意外と行列ができていて驚いた。が、もちろん全席指定なので慌てる必要はなし。ぼんやり撮影などしていたらすぐに開場になって、入場できた。セットは非常にコンパクト。劇場が横に広いとさっき書いたけれど、ステージ自体はそれほど大きくなくて、極端に言うと半円形のような感じになっているわけです。
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 芝居が始まるまで、↑この、アニー・ウィルクスの家の外観がステージにはセットされている。で、場面ごとに、ぐるーっと舞台が回転して、寝室になったり玄関先になったり、キッチンになったりするわけです。簡素な割にはすごくよく考えて作られていました。Kingの『MISERY』を読んだ、映画を観た、という人なら、↓この写真で結構ピンとくるのでは? ポール監禁部屋ですな。これは終演後、みんな撮影してたのでわたしも撮ってみた。
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 ところで、『MISERY』について、一応、ごく簡単にどんなお話か説明しておくと、主人公ポール・シェルダンは人気作家である。人気シリーズ「ミザリー」の完結編が発売になる間近の彼は、すでに新しい別の作品を書き終わり、その原稿を持って、雪の降りしきる中、山道を車でかっ飛ばしていた。が、途中で案の定大事故を起こし、崖下に転落、雪の中に消えてしまう……そして、そんな彼を救ったのが、ポール・シェルダンの世界一の大ファンを名乗る元看護婦の中年女性だった。名をアニー・ウィルクスという彼女は、自宅でポールを介護するのだが、ポールとしてはさっさと病院なりエージェントに連絡してほしいのに、「いやー雪で電話線が切れてるのよねー」みたいなことしか言わない。なんなんだこの女? と思いながらも、そこらじゅうが骨折しているポールは身動きが取れない。そしてその後、「ミザリー」シリーズ完結編が発売になり、発売日に買いに行ったアニーは、さっそく読んで、完結編では主人公ミザリーが死ぬことを知ると、態度が激変する。「よくもわたしのミザリーを殺したわね!! あたしのために、「ミザリー復活」の新作を書きなさい!!!」とイカレた要求をしだすのであった……という、ひじょーーにおっかないお話です。
 基本的に、登場人物は、ポールと、アニーと、保安官ぐらいしか出てこない。そして密室が舞台となるわけで、良く考えたらこれほど演劇に適した小説はないんじゃね? と思うほど、舞台演劇にとって都合のよい物語で、実際、非常に舞台は楽しめました。
 で、わたしがこの芝居で、ちょっと驚いた点や、なるほど、と思ったことがいくつかあったので、以下まとめておこう。正直、非常によく考えられて作られた芝居だったと思うな。
 1)物語の始まり
 ファーストシーンは、うす暗闇の中で、ベッドに横たわる男と、それをかいがいしくいたわる女性である。つまり、もう事故後のアニーの家で、ポールが意識を取り戻すところから芝居は始まる。これはナイスアイディアですね。本当は、ポールが新作を書き終わるところから始まるんだけど、その辺は一切カット。これはアリですな。なお、上演時間は1時間45分の休憩なし。非常に集中した緊張感あふれる芝居でした。
 2)小道具類
 舞台上で火は使うし、ワインは飲むし、火薬も使うしでちょっと驚いた。少なくともわたしは、演劇の舞台上で火を使うのは初めて観たような気がする。『MISERY』を知ってる人なら、火を使うシーンと言ったらピンとくるのでは? ヒントは「原稿」。そう、あのシーンはホントに燃やしちゃって、Bruce Willisが、アチチッ! という顔でちょっと笑っちゃった。火薬は、銃です。銃を使うシーンは……ヒントは「保安官、うしろうしろー」ですな。あのシーンも、いきなりズドンと来て、メリケン客たちは一斉にびくっとしてました。わたしの隣に座ってたおばちゃんはギャッ!! と悲鳴上げました。
 3)マイクはナシ。生声での芝居
 明らかに、マイクはナシだった、と思う。明確に役者の方向から声は聞こえたし、マイクらしきものも見当たらず。全部で20列だったので、マジで生声だったと思うな。
 4)生Bruce Willis
 やっぱカッコイイね、このハゲオヤジ。わたしにとっては永遠のマクレーン刑事なわけだけど、このハゲは声がいい。渋い、いい声だと思う。で、やっぱり顔の表情がすごい豊かな役者だね。今回の芝居では、基本的に寝てるか車いすなんだけど、非常に素晴らしい演技だったと思う。が、それはやっぱり声と顔の表情からくるもんなんじゃなかろうか。
 5)映画版『MISERY』でおなじみの、誰もが「やめてーー!」と思うあのシーン。
 と言えば、わたしがどのシーンのことを言ってるかわかりますよね? ヒントは「ハンマーを振りかぶって…オラァッ!!」。わかりますよね、あの痛そうなシーンです。あれも、今回の舞台では登場する。いきなり、ボキーンとやったので、思わずわたしも、うわっ!? やった、やりおった!! と声を上げてしまった。もちろん、観客騒然。OH!! だの、MY GOD!! だの大変な騒ぎでした。いつの間にか、本人の生足だと思ってたのが、作り物に変わってたわけで、全然気が付かなかった。さすがハリウッドの国ですな。すごいびっくりしたわ。
 とまあこんな感じかな。
 あと、昨日も書きましたが、とにかくメリケン観客はリアクションが騒がしい。とにかくよく笑う。そこ笑うとこじゃねえべ? というようなところでも笑う。なんなんだもう、変な人たち!! 

 というわけで、結論。
 ブロードウェー舞台版『MISERY』は1時間45分と短い芝居でしたが、わたしは非常に楽しめた。これは観に行って良かったと思う。アニーを演じた女優は、わたしは知らない人だったけど、なかなかいい感じに狂っていて良かったと思います。しかし、ほんとおっかねえ話ですな。もう一度、小説を読みたくなりました。

 ↓ KINGの密室もの(?)でわたし的に『MISERY』並みにやばいと思うのはこちら。SMプレイ中の、手錠で両手をガッチリとベッドにつながれている女子が主人公。パートナーに、ついイラッとして、このボケが死ね! と蹴っ飛ばしたらホントに死んでしまい、ふーせいせいしたわこのクソが!! と一息ついてふと思う。どうやって帰ればいいのわたし……? その状況から、主人公たった一人の悪夢のような脱出作戦が始まる……という恐ろしいお話です。そんな話、良く思いつくよな……マジ天才ですわ。
ジェラルドのゲーム (文春文庫)
スティーヴン キング
文藝春秋
2002-09

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