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 待ちに待った映画が今日から公開だ! というわけで、さっそく今日の会社帰りに観てまいりました。その映画は、『JOHN WICK : CHAPTER3 PARABELLUM』。もうわたしの周りの人なら、2015年に一番最初の作品が公開されたときからわたしが大興奮であったことはよくご存じだろうし、前作『CHAPTER2』が2017年に公開された直後から、ちっくしょう、早く続きが観てえ! とずっと言っていたこともお馴染みだろう。そもそもわたしはKeanu Reeves兄貴が大好きだし、ホントに早く続きが観たかったのです!
 というわけで、さっそく『CHAPTER3』を観てきたわけですが……ううむ……結論から言うと、ちょっとなんというか、いろいろ問題があったような気がする……けれど、まあ、ラストはまた次へ続く、to be cotinued……という形で終わるので、許してもいいかなあ……。
 なんつうかですね、今回のジョン先輩は、若干行動が意味不明なんすよね……。まあ、前作もそういう面はあったけれど、結局そうなるの? という物語の流れは、はっきり言ってイマイチだったような気がするし、ま、ズバリ言って長い、つうか、しつこい! ような気もしましたなあ。。。
 ただまあ、いつものガン・フー(GUN-HU)なる銃器を交えた格闘アクションはすさまじいし、見どころバッチリなので、いいのかな……。それだけと言えばそれだけなんだが……それでいいのかなあ……という気もします。ではまずは予告を貼っておこう。

 今回の物語は、前作のラストシーン直後から始まるわけだが、ちょっと復習をしておくと、第1作目は、伝説の殺し屋、ジョン・ウィックさんはその殺し屋家業から引退し、愛する妻と静かな日々を送っていた……けれど、その奥さんは病気(?)で亡くなり、生前、奥さんが贈ってくれた子犬とともに、静かに、しんみりと、奥さんの思い出とともに生きていたのだが、ある日、ジョンさんが自慢の愛車にガソリンを入れていたら、ロシアンマフィアの小僧に因縁をつけられてしまう。
 「その車かっけえな、俺に売ってくれよ」
 「売り物じゃない(She is not for sale)」
 てなやり取りがあって、軽くあしらうジョンさんだったが、あろうことかそのガキがジョンさんの家に夜襲をかけてきて、車を盗み、あまつさえ大切なワンコを殺すという暴挙をはたらき、ジョンさんの怒り大爆発! てなお話だった。
 そして第2作目では、そのガキの親父のマフィアグループもまとめて退治して、愛車も取り戻して(ただしズタボロ)、やれやれ、と家に帰ってきたジョンさんのもとに、かつて、殺し屋連盟組織を引退する時に借りを作ってしまったイタリアンマフィアの野郎が訪れる。なんでも、組織の掟として、借りは絶対に返さないといけないらしく、そいつは自分の姉がイタリアマフィアの頭目を継ぐことになったので、自分がボスになるために、姉を殺してくれとジョンさんに依頼。ジョンさんは、そんなことはできない、ときっぱりと断るが、イタリア野郎はあろうことかジョンさんの家を総攻撃して丸焼きに。ほうほうの体でジョンさんはマンハッタンまで歩いて行き、世話になってるコンチネンタルホテルの支配人に相談。支配人曰く、ジョンさん、そりゃあアンタが掟を守らんからだよ……と同情しつつも掟は掟、と語る。仕方なくジョンさんはイタリア野郎の依頼に応じ(→だったら最初から聞いていれば……というツッコミは禁止w)、ジョンさんの知り合いでもあるイタリア野郎のお姉さんを殺し、依頼完了と思いきや、イタリア野郎はジョンさんまで殺そうとし……最終的にはそのイタリア野郎を「殺しは厳禁」という掟のあるコンチネンタルホテル内でぶっ殺し、かくして掟を破ったジョンさんは、組織を破門となり、追われる身となるのだった……てなことになる。
 で。今回の『第3章』は、まさしく「組織から追放1時間前」から始まる。ジョンさんはまず、自らの出身であるベラルーシの組織に、「ピンチの時に使えるチケット」を提示して、なんとかカサブランカへ船で脱出。そして現地モロッコ・コンチネンタルホテルの支配人に面会し、組織を支配する「主席=High Table」なる存在に贖罪を行いたいので会わせてくれと頼むのだった。
 一方組織サイドも、掟破りのジョンさんへの処罰を与えるべく、ジョンさんに1400万ドルの賞金を懸け、さらに、事態を収拾すべく、ジョンさんに協力した人々に「裁定」を下す<裁定人>をNYCに派遣。かくして、ジョンさんをめぐる戦いが始まった!! てなお話であった。サーセン。いつも通り都合よくテキトーにはしょりました。
 というわけで、問題は、この混乱はどのように収拾されるのか? という1点にかかっているように思う。ズバリ言えば、ジョンさんの望みは「静かに暮らすこと」にあるわけで、もうこうなったらHigh Tableすらぶっ殺すしかねえんじゃね? と思えるわけだが……わざわざ贖罪に出向いて許されるとは思えないし、しかも今回、ジョンさんはケジメの「指つめ」まで行うのだが、まあ、ズバリ言えば、そんなことしても全く無駄、で、わたしは観ながら、ジョンさん、あんた人が良すぎだよ……と若干呆れた気持ちにもなった。
 今回はかなりキャラクターが多いけれど、基本的には「ジョンさんを助ける側」と「ジョンさんを狩る側」に分かれており、それぞれの思惑としては比較的単純なので、説明はしやすいかな。
 <ジョンさんを助けるチーム>
 【コンチネンタルホテル・NYC】
 支配人とコンシェルジュのコンビはシリーズ全作登場。基本的にジョンさんが大好きな二人。しかし、前作で掟を破ったジョンさんを苦渋の決断で組織から追放処分にした。のだが、「追放まで1時間」の時間の猶予を与えたことが<裁定人>にツッコまれ、なんでその場で殺さなかったんだとなじられることに。結果、1週間以内に荷物をまとめて出ていけ、という処分を下されてしまう。40年間組織に忠誠をつくし、組織のために働いてきたのにそりゃねえだろ、とラストはジョンさんともども組織に反逆ののろしを上げる!! という展開は大変美しかったけれど……そこに至るまでのジョンさんの苦労を思うと、なんか、最初から闘ってればよかったのにね、と思わなくもないすな。
 演じたのはもちろんこれまで通り、支配人をIan McShane氏、デキるコンシェルジュをLance Reddick氏が演じてます。とりわけコンシェルジュのシャロンは、ジョンさんの犬を大切に預かってくれたり、今回は銃を手に大奮闘でありました。
 【正直良く分からないNYCのホームレスを偽装した情報組織】
 前作から登場。NYCのいたるところに構成員を配置し、あらゆる情報をつかんでいる存在。一応、「主席」連合の配下らしい。前作で何気にジョンさんを助けてくれたのだが、前作でジョンさんに銃と「7発の弾丸」を提供したことで、<裁定人>から7日以内に荷物をまとめて出ていけ、という処分を下されてしまう。やなこった、と断ったら、ズバッ!ズバッ!と7回刀でぶった斬られることに。はっきり言って若干とばっちりを食ったような気もするけど、怒り心頭の末にラストは……劇場でご確認ください。
 この謎の情報組織の長である、自称「王」を演じたのも、前作同様Laurence Fishburne氏。相変わらずの前歯がすきっ歯なのが、どうしても気になるっすね。そして、いよいよ次章『CHAPTER4』では、ついにネオ&モーフィアスのMATRIXチーム、アッセンブル!ですよ!! 超期待すね!
 【ベラルーシ出身の謎の集団】
 今回初めてジョンさんの出自が判明。NYCは本当にお店やTAXIドライバーなど働いてる人々が、英語が母国語じゃない人たち、がいっぱいいて、人種のるつぼなわけですが、どうやらジョンさんは元々はベラルーシの出身らしく(?)、この謎集団のマンハッタン拠点で訓練を受けたみたいです。女子はバレエダンサーとして超スパルタの訓練を受け、男子はレスリングだったりの格闘?訓練所みたいなのが今回出でてきました。しかもこの集団も、「主席」連合配下らしい。そしてジョンさんは「チケット」と呼ばれるロザリオを持っていて(隠し場所がNY公共図書館の本の中!)、それを使って協力を求めるのだが、やむなく協力したことで<裁定人>にお仕置きを受けることに。気の毒……。
 この今回初登場の謎組織の女ボスを演じたのが、Anjelica Hustonさん。わたし的には久しぶりにスクリーンでそのお姿を目にしたっすね。非常に貫禄十分で、お仕置きも実に毅然と受けておられました。痛そう……。
 【コンチネンタルホテル・カサブランカ】
 前作ではローマのコンチネンタルホテルが出てきましたが、今回はモロッコです。ジョンさんは何故ここに来たかというと、現在のコンチネンタルホテル・カサブランカの支配人、ソフィアが、かつてジョンさんが助け、「血の盟約」を結んで貸しのある女性だったからで、前作ではジョンさんがその盟約をたてに協力を強いられたわけですが、今回はジョンさんが援助を願うわけです。女支配人ソフィアとしては、その盟約を出されると拒めないわけで、仕方ないわね……的にジョンさんの望みである「主席」の一人(?)に会う段取りをつけてやるのだが、可愛がっている戦闘ワンコを寄越せと主席に要求されてブチギレてしまい、あろうことかジョンさんと一緒に主席を銃撃、必要な情報=主席of主席はどこにいるのか、を得て逃走する羽目に。何やってんすか……。ソフィアがその後どうなったかは、今回描かれません。次章で再登場してほしいすね。

 <ジョンさんを狩るチーム>
 【裁定人】
 裁定人は、「主席」から派遣されてきた監査人で、いろいろな状況を査定し、判断を下す存在。この人自身は戦闘力がなさそうなので、さっさとぶっ殺してよかったんじゃないかなあ。いちいちキッチリしていて、人をイラつかせる天才と言えよう。そしてNYCマンハッタンでは、自らの手足として「裁定」を手伝わせるチームを雇い(?)、主に戦闘はそいつらが担当。問題はその、雇われる「忍者チーム」なんすけど……下手くそな日本語使うのはマジ勘弁してほしいと思った。ダサすぎる。どうせなら、真田広之様とか、本物の日本人を起用してほしかった。ただ、ちょっと面白いのは、この忍者チームは伝説のジョンさんの大ファンで、戦えて光栄っす、押忍!みたいな態度は大変良かったすね。
 裁定人を演じたのは意外と若いAsia Kate Dillonさん34歳。ベリーショートがお似合いのクール美女ですな。そして忍者チームの頭を演じたのはハワイ出身のKark Dacascos氏55歳。もう少し日本語がきれいだったらよかったのにね。。
 【モロッコの主席(?)】
 もう何のために出てきたのかよく分からない、ほんのチョイキャラ。弱い。演じたのはJerome Flynn氏。わたしは知らない方ですが、どうやら「Game of Thrones」でお馴染みのTV方面で活躍されてる方みたいですな。
  【主席 of 主席(?)】
 正直良く分からないけど、「主席」連合のTOP的な人。役名としては「The Elder(長老とかそんな意味)」。モロッコ?の砂漠に在住。ジョンさんはこの人に詫びを入れに行き、指までつめることに。しかも、左手薬指を思いっきりつめ、大切な妻との結婚指輪もこの人の手に渡ってしまう。まあ、十中八九、次章ではラスボスとして登場するも、ジョンさんにやられ、「指輪は返してもらう」と言われそうすね。今回、このThe Elderは、ジョンさんの指つめの詫びを受け入れ、主席に忠誠を誓うなら許してやろう、まず初めの仕事として、いつまでたっても出て行かないNYCの支配人を始末してもらおうか、という指令を出す。ジョンさんもその指令を受けてNYCに戻るわけですが、その時、ジョンさんは、なぜ(再び主席にこき使われる暗殺者となってまで)生きていたいかを告白するシーンがありました。ジョンさん曰く、妻を忘れないでいること、そして妻との思い出の中で生きること、そのために死ぬわけにはいかない、みたいなことらしい。でもさあ、ジョンさん、あなた、冷静に考えればNYCの支配人を殺せるわけないよね? だったら、この時がThe Elderを殺す絶好の機会だったんじゃね? という気がしましたよ、わたしは。
 なお、タイトルの「PARABELLUM」ですが、銃に詳しい人なら、誰しも「9mmパラベラム弾」を連想すると思います。が、今回その語源?となったラテン語がThe Elderの口から説明されました。曰く「Si Vis Pacem, Para Bellum(=平和を望むならば、戦いに備えよ)」という意味だそうです。へえ~それは知らんかったわ。ジョンさんもThe Elderも、次章ではきっちり戦いの準備をしてくるでしょうなあ。楽しみっす。

 とまあ、以上かな。今回、マンハッタンでのシーンの多くは、わたしも行ったことのある場所が多くて興奮したっすね。忍者チームと最初に出会ったのは、ありゃグランドセントラル駅だろうな。すげえ見覚えのある通路が何度も出てきました。あと、ジョンさんがこっそり「チケット」を隠していたNY公共図書館も、ロケ地としては有名すね。わたしもわざわざ行ったす。最初の方で、ジョンさんがタイムズスクエアに佇むシーンがあって、なんでまたよりによってタイムズスクエアに? と思ったけど、公共図書館はタイムズスクエアから歩いてすぐだからな。なーるほど、とか思いました。コンチネンタルホテル・NYがあるのはウォール街のそばのマンハッタンの南端、公共図書館はタイムズスクエアに近いミッドタウン、と、地理が分かるともっとこの映画は楽しめたかもしれないす。

 というわけで、もう書いておきたい事がなくなったので結論。

 待望のシリーズ「第3章」である『JOHN WICK : CHAPTER3 PARABELLUM』が公開になったので、初日の金曜の会社帰りに観てきたわけですが、そうだなあ、結論としては、若干物語的には進展が少ないし、アクションもしつこいぐらい長くて、若干胸焼け気味なんですが……早く次の「第4章」が観たい!! と思えたのでアリとしたいと存じます。今回の「第3章」は、起承転結でいうとやっぱり「転」だったんでしょうな。この「転」を受けて、どう決着するのか。ジョンさんは念願の「心安らぐ静かな毎日」を得られるのでしょうか。そこが超楽しみです。わたしとしては、実は愛する奥さんが亡くなったのは「組織」の手によるものだった、みたいな秘密の暴露があって、ジョンさんの怒りMAXに! みたいな展開を希望します。<裁定人>は、これ以上やってもお互いの被害が増えるだけ、と結構あっさり停戦(※劇中ではなんて言葉だったか思い出せない……協議じゃなくて……なんだったっけ……)を呼びかけるなんて、実に冷静で有能すね。裁定人として。彼女も、今回チョイ役のソフィアも、次章に登場してほしいですな。しっかしジョンさん……今回のラストのアレは、痛かっただろうな……無敵すぎです。以上。

↓これまでのシリーズを観ていないと、全くお話になりません。当たり前ですよ。
ジョン・ウィック(字幕版)
キアヌ・リーブス
2016-02-10


 約2年前の2015年9月に日本で公開され、それなりに話題となった映画『Kingsman:The Secret Service』。わたしはこの映画を結構楽しみに観に行ったものの、意外なグロ描写満載で胸焼けするというか、なんかアレだなあ、と思い、イマイチ判定を下していたのだが、日本はともかく世界的には結構なヒットとなって、全世界興収4億ドルを超える大ヒットとなったため、さっそく続編が制作されることになり、今般、日本においてもその続編『Kingsman: The Golden Circle』が公開される運びとなった。
 わたしはこの映画を観るつもりは実は全くなかった。理由は二つあって、一つは前述の通り1作目があまりわたし好みでなかったこと、そしてもう一つは、これもどうでもいい理由なのだが、わたしの嫌いなFOX配給だからだ。これはちょっと説明しておくと、もはやハリウッド作品が全く売れない日本において、実は前作は、日本ではFOX配給ではなく、なぜかKADOKAWAの配給だった。おそらくは、FOXの日本担当が、こりゃあ日本じゃ売れねえだろうと見込み、KADOKAWAに配給を卸したのだと想像する。しかし、これまた前述の通り、日本でもそれなりに話題となって、おまけに全世界興収は大ヒットレベルまで稼いだため、やっぱ続編は自分で配給しよう、と考え直したのだろう、とわたしは邪推したのである。よって、この作品は観に行ってやらん、WOWOWで放送されるのを待てば十分じゃい、と判定したのだ。
 なのに、なぜわたしは観に行ったのか。答えは簡単。今現在わたしはTOHOシネマズのフリーパスポート有効期限内で、タダで観られるからだ。そして今、ほかに観てみたい映画が何もなかったからだ。つまり、なんか暇だし、タダならいいか、という実に消極的な理由で観に行ったというわけである。
 そして結論から言うと、やっぱり本作は明確に「コミック」=漫画であり、その描写は大げさで悪ノリが激しく、今回もグロ描写はあり、やっぱりあんまりわたし好みじゃあなかったかな、というある意味想定通りの感想しか持ち得なかったのである。つまり一言でいえば、やっぱりWOWOW放送を待てば十分だったかな、と思った。ただまあ、あくまでわたしの好みの話なので、前作が気に入った方にはある意味前作通りのノリなので、今回もまた気に入ってもらえるものと思う。

 物語は、まあ、大体上記予告の通りである。新たなる敵?が「キングスマン」を崩壊に導き、生き残った主人公のガキが「アメリカの親戚」たる「ステイツマン」の協力のもとに敵を倒す、というものである。
 というわけで、ポイントとなるのはこの敵は何者か、そして前作で明確に死んだはずの先代「ガラハッド」はなんで生きてるんだ? そして「ステイツマン」の面々のキャラはどういう奴らなんだろう、という点にあるとわたしは思っていた。
 これらを順番に説明すると、まず、今回の敵は、麻薬王、なわけだが、そのキャラクターは実に漫画チックで、ビジネスとして大成功しているわたしがなんでこんな名もなき地に隠れなきゃいけないのよ、と思っていて、アジトを50年代アメリカ風なある意味アミューズメントとパークめいたモノに仕立てていて、おまけに暇なので、Elton John氏を誘拐してきて住まわせて歌わせてもいるという、若干狂った女性であった。演じたJulianne Mooreさんが貫禄たっぷりに、そしてやたらと楽しそうに演じていたのが非常に印象的で、わたしとしては十分以上にアリ、だと思う。ただ、この麻薬王がどうしてまたKingsman組織と敵対しようとしたのかはよく分からず、単に手下として雇った若僧が、元Kingsman養成生の落ちこぼれだったために、Kingsmanという組織を知って、将来的な脅威になるから先にぶっつぶじておこう、と思ったから? なのだろうか? ほっといても良かったんじゃね? という気がしなくもない。
 で、先代「ガラハッド」がなぜ生きているか、については「ステイツマン」に実はこっそり助けられていた、というのが答えで、どうやら前回の事件がUS国内で起きた(んだっけ?)ために、実は「ステイツマン」も活動していて、ガラハッドが撃たれた直後に駆け付け、すぐさま謎テクノロジーで傷を修復していた、てなことだったらしい。なんというか、ホント漫画である。つうか、もはや『男塾』とか『聖闘士星矢』的展開と言っても良かろう。それはそれでアリ、とは思うが……わたしとしては、なんだかなあ、と思ってしまった。
 そして「ステイツマン」だが、役者陣は豪華だし、ガジェット類もいちいちオタク心をくすぐる楽しい?ものであるのはいいのだが、キャラ付けがなんというか……せっかく登場するChaning Taum氏ふんする「エージェント・テキーラ」はほとんど活躍しないし、大活躍の「エージェント・ウィスキー」はどういうわけか悪役になってしまうし、なんというか……正直イマイチであった。
 というわけで、本作を彩るキャラたちと演じた役者を紹介しておこう。
 ◆現・ガラハッドことエグジー:演じたのは前作に引き続きTaron Egarton君28歳。前作はとんでもないゆとり小僧だったけれど、Manners make the Manということで、すっかりスーツの似合うイギリス紳士になりましたな。その成長ぶりは大変良かったです。なお、Kingsmanにおいてはエージェントは円卓の騎士の名を名乗るわけですが、ランスロットの名を継いだロキシーが冒頭で殉職してしまうのは大変残念でした。もったいない……彼女も実は生きていた、と次回また登場してほしいと思います。
 ◆マーリン:まあ、魔術士マーリンというわけで、エージェントではなく指導教官兼バックアップ要員として今回も登場。そしてエージェントでないために難を逃れ、今回ガラハッドとともに活躍。演じたのは、前作同様セクシーハゲ界のイギリス代表としておなじみのMark Strong氏。今回は、酔っ払って泣き上戸だったことが判明。あのシーンは笑えました。そして今回歌も歌うわけですが、あの歌が上手なのかド下手なのか、わたしには判定できないす。残念なことに終盤で殉職。もったいないというか残念す……。
 ◆先代ガラハッドことハリー:演じたのは英国王でおなじみColin Firth氏。まあ、生きていたのは漫画的にアリとしても、実はわたしはいまだになぜハリーがウィスキーをあの場で撃ったのか良くわからんです。正直、別に本作に登場する必要はなかったような気が……。
 ◆エージェント・テキーラ:前述のように演じたのはChaning Tatum氏。ステイツマンはエージェント名がみな酒の名前になってます。今回、いかにもヤンキー的なキャラで、エグジーとぶつかり合いながら活躍するんだろう、と思っていたらほぼ出番なし。出る意味あったのだろうか……。
 ◆エージェント・ウィスキー:演じたのはPedro Pascal氏。そのルックスは非常にメキシカンっぽくて(※Pedro氏はチリ出身なので全然メキシカンではない)、彼の方が「テキーラ」なんじゃね? とわたしは思いながら観ていたが、なんというか謎の離反? で悪役扱いに。そして無残な最期を……。US大統領と通じていた、という事らしいが、かなり唐突に感じて、わたしには良くわからなかった。わたしは知らない役者さんですが、TVのGame of Thronesで有名なお方らしいすね。
 ◆ジンジャー:ステイツマンにおけるバックアップ要員の女子。演じたのはHalle Berryさん51歳。ええっ!? ご、51歳!? 見えねえ! もうそんなお歳なんですなあ! わたしには大変キュートに映り、やっぱHalle Berryさんは可愛いなあ、とか思ってたのに、わたしより全然年上だった! あーびっくりした。眼鏡と外跳ねショートヘアが大変お似合いでしたな。大変良かったと思います。
 ◆シャンパン:ステイツマンの長。演じたのはJeff Bridges御大68歳。存在感はバリバリながらもあまり出番なし。余裕な感じの貫禄十分でしたね。
 ◆ポピー:スーパー頭脳で麻薬戦争を終わらせ麻薬界に君臨する女性ボス。演じたのは前述の通りJuliannne Mooreさん57歳。とにかく楽し気に演じている姿が非常に印象的。どうでもいいけれど、ポピーが誘拐してきたElton John氏は、わたしは最初、そっくりさんかと思ったのだが、どう見ても本人で、彼もまた、思いっきり楽しそうにバカ演技を披露してくれています。なにやってんすかもう!w
 ◆US大統領:演じたのはそこらじゅうに出演しているので誰もが顔は知っている、のではないかと思われる名脇役のBruce Greenwood氏。わたし的には、このお方はJJ版『STRA TREK』のパイク艦長ですな。
 ほかにも、前作でエグジーの飼犬になったJBも出てくるし(ただし悲しい最後……)、前作でエグジーが救出したスウェーデン王女だったり、あの嫌な奴だったライバル候補性のチャーリーがポピーの手下として登場したりするので、前作が大好きな人には大変楽しめる作品だと思う。
 そして監督は、前作に引き続きMatthew Vaughn氏が担当。わたしはこの監督が撮った『X-MEN:First Class』がX-MENムービー最高傑作だと思っているほど大好きなのだが……やっぱりこのお方の本質は血まみれグロなんすかねえ……。自分で脚本も書く優れた才能の持ち主であるのは間違いないのだが……なんか、もうチョイ真面目?な、ドシリアスな作品を撮ってもらいたいと思います。

 というわけで、結論。
 全く観るつもりがなかった映画『Kingsman: The Golden Circle』をふと観に行ってみたところ、まあ、想像通りのコミックドタバタ作品であったと結論付けて良いように思える。それが悪いというつもりはなくて、それが好きな観客は多いわけで、実際本作も既に全世界興収4億ドルを超える大ヒットとなっている。なので、間違いなく言えそうなことは、前作が好きならば今回も間違いなく楽しめるであろう、ということでしょうか。わたしは前作をそれほど楽しめなかったので、WOWOW放送待ちで十分だったかな、と思った。わたしが一番残念だったのは、セクシーハゲMark Strong氏の最期で、今後シリーズに出られないとしたら大変残念す。しかし、結局Kingsmanって組織は何なんすかね? 資金源はあのTalorだけなのかな? 実は前作からずっとわたしには良くわかりません。以上。

↓ 基本的に完全なる続編なので、前作を観てないと全然意味不明だと思います。観てない方は今すぐ観てから劇場へ!
キングスマン(字幕版)
コリン・ファース
2015-11-25

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