先日、WOWOWのプログラムガイドを眺めていたところ、わたしの中に眠るクソ映画ハンターとしての本能にビンビンに敏感に反応する映画が放送されることを知った。なので、コイツは要チェックだな、と判定し、録画しておいたのだが、昨日の夜、ようやく観てみることにした。
 ちょっと前に、わたしのクソ映画アンテナに反応アリ、として観てみた『Lake Placid VS. Anaconda』(邦題:アナコンダVS殺人クロコダイル)は、まったくの時間の無駄であり、オレのアンテナもちょっと鈍ってきたな……と実に反省するにやぶさかでないダメ映画だったのだが、今回は、そのぶっ飛び具合といい、予想を裏切る意外な脚本といい、そしてお約束のお色気もきちんと踏まえていて、うむ、これこそクソ映画だ、と安心できる作品であった。
 その映画のタイトルは、 『ZOMBIEBER』。そのまま日本では「ゾンビーバー」というタイトルで、てっきりビデオスルーかと思ったら、ちゃんと劇場公開もされたらしい。まあ、とにかくたいへん香しいクソ映画で大満足であった。

 上記映像は、本作の監督がへたくそな日本語で頑張ってしゃべっている、もうこの映像を観ただけでこの映画を観たくなる(クソ映画ハンターのわたしの場合。普通の人は無理だと思う)メッセージで、正直、舐めているとしか思えない。大変よろしい感じである。
 
 そしてこちらが、本作の予告編だ。まあ、おおむね物語は上記予告の通りである。
 夏。冒頭、まったく仕事をする気のない2人組が、トラックを運転している。バカ話をしている間に、鹿を轢いてしまった。うんざりする二人は、さっさとその場をばっくれる。荷台に積んでいた、核汚染物質がひとつ、転げ落ちて川に流れてしまったことも知らずに……。
 そして場面は、3人の女子が乗る車内に移る。真面目女子、眼鏡ややビッチ女子、完全ビッチ女子の3人組なのだが、これから眼鏡ややビッチ女子の別荘(?)へ行くところらしい。そして到着してすぐに、湖(というか池?)へ泳ぎに行く3人。完全ビッチ女子はいきなりのトップレスで登場し、この時点で、ブランデーを片手に猫を膝に乗せ、ついでに葉巻をくゆらせながら画面を見守るわたしの口角はニヤリとしていたはずだ。ほう、わかってるじゃあないか、とわたしの期待は高まる一方である。
 で、池の端っこに、ビーバーの作ったダムがあることを発見する女子たち。ビーバーいるのかしら、きっと可愛いわよ、おいで~などと頭の悪い行動で、我々観客に、ははあ、死ぬな、コイツら、と分かるわけだが、残念ながらそのビーバーダムに、冒頭で川をドンブラコと流された核汚染物質が流れ着いていることはまったく気が付かない。なるほど、これでビーバーがゾンビになるわけね、と大変分かりやすい。いや、まあ、まったく分からないというかあり得ませんが。
 そこからの展開は、おそらく皆さんの想像通りで正解であろうと思う。
 ま、そのゾンビ化ビーバーが襲ってくる前に、ちゃっかり3人の彼氏たちも現地に合流して、殺される運命の馬鹿な若者たちが順調増えていくのは大変好ましいし、きっちり夜はヤリまくるので、観ていてほほえましいほどだ。うむ、この映画、分かっておるわ、と安心の脚本である。
 だが、である。この先、極めて意外な展開が待っていた。普通、先にあげた女子3人組だと、まあ、助かるとしたら真面目女子ですよね? だが、この映画は違う。真面目女子は第1被害者となるのである。しかも、ゾンビーバーに襲われて死亡、で終わるのではなく、その後、前歯がグギギ……と伸びてきて、ビーバー的な容貌に変身するのだ。まったく理屈は不明だが、そういうことである。
 わたしは、真面目女子が一番最初にそんなことになってしまったので、あれっ!? 全員死亡エンドかな? と思ったのだが、そこもわたしの予想を裏切る展開で、普通なら一番最初に死ぬでしょ、と思っていた完全ビッチ女子が唯一のサバイバーとなるのである。ネタバレだけど、どうせ誰も見ないからいいよね?
 とまあ、そんなわけで、意外と歴戦のクソ映画ハンターのわたしでも想像できない意外な展開で、わたしは大変楽しめたのである。
 また、この映画はほとんどCGは使われておらず、ほぼ全部、実物のマペットと特殊メイクだけである。なので、今観ると感動的に安っぽく、正真正銘のクソ映画だった。最高でした。
 一応、キャストについても調べてみたのだが、全然知らない方ばかりですな。
 まず、真面目女子を演じたのが、Lexi Atkins嬢。結構可愛いと思う。ひどい役でしたが。
 そして眼鏡ややビッチ女子を演じたのが、Rachel Melvin嬢。お、このIMDbの写真は可愛いじゃん。
 そして完全ビッチ女子を演じたのが、Cortney Palm嬢。いい脱ぎっぷりでした。おっと!! この娘、『SUSHI GIRL』で女体盛りされたSUSHI GIRLsの一人みたいすね。まあ、あの映画はわたし的には0点ですけど。
 で、彼氏たちや、監督はもうまったくどうでもいいや。知らん人たちでした。

 というわけで、短いけれど結論。
 『ZOMBEAVERS』は、紛れもないクソ映画で、普通の方は観る価値は一切ないと断言できる。しかし、80年代っぽい、なつかしのチープなクソ映画を愛してやまない方には、意外と想像の斜め上を行く展開には、ちょっと驚きかつあきれ、結果として意外と楽しめるような気もする。興味がわいた方は、こちらの公式サイトを観てみてください。センスゼロの調子に乗ったサイトですが、映画自体はアリ、だと思います。えーと、もちろんわたしは責任は取りませんけどね。以上。

↓ちゃんと出てるんすね。売れるとは思えません。
ゾンビーバー [Blu-ray]
レイチェル・メルヴィン
インターフィルム
2016-01-06