やっと来ました!
わたしが世界で最も愛する小説家、Stephen King大先生による長編小説、『THE OUTSIDER』の日本語版の発売であります!!!
毎回同じことを書いていますが、わたしはほぼ完全に電子書籍野郎に変身済みで、コミック単行本だけではなく、小説もほぼ電子に移行しているのですが、その中で例外的に「まずは紙の本で買う」のは、最も愛するKing大先生の作品だけ、であります。何故かって? そんなの、本棚にずらりと並べて悦に入るためですよ! そしてもちろん、いつでもどこでも読めるよう、あとで電子でも買い直しますけどね! さらに言うと、かつて金のない若者時代は、文庫になるのを待つ、ということもしてましたが、今や金に困らない大人なわたしは、いち早く読めるための特急券として、単行本で出たら即買って読む! ことにしています。どうせ文庫になっても3分冊ぐらいになって1000円ぐらいするので、実はそんなに値段的には変わらないしね。
おっと、相変わらずKindle版は紙の書籍よりちょっと安いな……実に不愉快!
というわけで。今回の新刊『THE OUTSIDER』は、実のところUS本国では2018年に発表され、既に映像化もなされている作品なので、そういう意味では全くもって「最新刊」ではありません。事実、わたしの元部下の英語ペラペラガールのA嬢は、もう数年前にとっくに読んでおり、King大先生をオススメしたわたしとしては悔しい思いでしたが、やっとわたしも読める日本語版が発売になったのでした。
わたしがこの作品についてて事前に知っていた内容は、もうただの1点だけです。それすなわち、あの、「ホッジス三部作」で活躍したホリーが再登場する!! という、それだけでもう白米3杯行けちゃうようなワクワクする情報だけでありました。
なので、もうとにかく大興奮しながら読んでいたわけですが、前半の、「こ、この事件は一体……?」という謎に満ちた展開から、まさか後半がKing大先生の真骨頂(?)たる「Super Natural」な展開になっていくとは! というハラハラドキドキ感で、読み終わった今言えることは、とにかく最高に面白かったぜ! という一言に尽きると思います。ええ、この作品、まぎれもなくKing大先生の作品ですよ。たぶん著者クレジットなしでも、わたしは作者がKing大先生だと分かったと思います。
というわけで、まずはわたしがパワポでテキトーに作った前半の人物相関図を載せてみます。しかし思うのは、わたしが大好きなホリーというキャラは、上巻のラストでいよいよ名前が登場するんすけど、上巻の終わり方が超超絶妙で、ここで上巻を終わらせた文芸春秋社の編集者は非常にUDE、腕のある野郎ですなあ! 褒めてやってもいいぞ! まあ、元々はKing大先生のワザマエが素晴らしいからだけどな!
なお、どうしてもネタバレを避けられないので、まずは自分で読んでからの方が絶対いいですよ。少なくとも、下巻の展開は絶対に知らないで読んだ方が楽しめると思います。未読の方は、ここらで退場してください。
はい。ではよろしいでしょうか?
というわけで、もうあらすじも画像の中に書いてしまったけど、超端折って説明すると、オクラホマの片田舎の街で、少年が惨殺されると。そしてその現場には指紋やDNAなどの大量の残留証拠物があって、さらには目撃証言もバッチリそろっており、警察は全く疑うことなく、容疑者を特定し、衆人環視のもとに容疑者を逮捕する。しかし、その容疑者は学校の先生であり、街では少年野球のコーチとしてもよく知られた真面目人間であり、変態極悪人とは程遠い存在であった。さらに言うと、彼には、犯行時刻に他の先生たちと共に全く別の街で講演会に出席していたという完璧なるアリバイがあった。どう考えてもおかしいこの事件。その裏には、恐るべきSupar Naturalな超自然的存在=THE OUTSIDER(よそ者)が!! てなお話である。
で、上巻のラストでは、弁護士チームがとある調査を依頼するために、そうだ、旧知のビル・ホッジスに連絡を取ってみよう、という展開になるのだが、我々読者はもうよく知っている通り、既にビルは亡くなっており、代わりにホリーに繋がる、となるわけです。もうこの展開が超見事で、King大先生の作品を読み続けている人なら、この上巻ラストは大興奮したと思う。しかも上巻ではとんでもない事態が起こりまくって大参事になってしまうので、そのハラハラドキドキ感は抜群だ。
そして問題は下巻ですよ。下巻になると、ホリーがほぼ主人公というか、「実際に超自然的存在と戦ったことのある経験者」として捜査を牽引し、最終的にはテキサスの砂漠で人外の存在との戦いとなるわけで、まあ、結論から言うと最高に楽しめました。
キャラ紹介も上記画像に書いちゃったので、もう書くことがほぼなくなっちゃったんだけど……自分メモとして、3つ、挙げておこう。
◆「OUTSIDER」と言えば……
まあ、普通の映画オタで50代に差し掛かったわたしのような初老のおっさんたちなら、「THE OUTSIDER」というタイトルを見てまず第一に思い起こすのは、1983年公開の映画『アウトサイダー』でしょう。Francis Ford Coppola監督による青春映画の名作だ。わたしも公開時、中学生でしたが劇場で観ました。以前、会社の若者に、おれ、劇場でその映画観たぜ、と言ったら、凄い尊敬されたっす。でも、本作はあの映画には全く関係がない。
しかし、実はわたしがKing先生の新刊が「THE OUTSIDER」というタイトルだということを知った時、真っ先に思い出したのは、大学の学部生時代に読んだCollin Wilson氏による名作『The Outsider』の方だ。この本は、小説じゃあないよな……あれはなんだろう、思想書というべきかな? 超ざっくりいえば、社会というか基本的な秩序の外側にいる「局外者」という意味で、ゴッホやヘミングウェイ、ニジンスキーといった芸術家を論じたもので、若かったわたしは激しく感動しちゃって、おれもこのクソみたいな社会の外にいる、アウトサイダーだな……とか青臭いことを、当時は本気で思ってた思い出の作品であります。
で、なんでこんなことを書いたかというとですね、上巻冒頭のKing先生による引用が、まさしくCillin Wilson氏の著作の言葉から始まっているのです! わたし、なんかのっけから興奮しちゃったす。そして念のため申し上げておきますが、本作はあまりCollin Wilson氏の言うアウトサイダーとは関係なかったすね。ただKing先生は、常に「日常のすぐ隣に存在する闇」を描くお方なので、そういう意味ではKing作品に出てくる「邪悪なる存在」はまさしく「アウトサイダー」そのものかもしれないす。今回は明確な「Super Natural要素アリ」の「黒キング」作品と分類して良いと思います。
◆キタ!!「輝き=Shine」そして「Ka=カ」
下巻のラスト近くでは、我々のようなKing大先生のファンなら大歓喜の、あの用語が出てきますよ!! まず、今回の邪悪なる存在であるアウトサイダーなるものは、おそらくはKing作品お馴染みの「ロウメン=Raw Men」の一種なんだろうとわたしは思いました。この、Rawってのは、直訳すれば「生」ってことで、要するに焼いてない生肉とかのRawで、King作品で言うと『Hearts in Atlantis(アトランティスのこころ)』に登場する「下衆男たち」でお馴染みですな。もちろん「The Dark Tower」シリーズにおける「中間世界」の住人だ。本作では、変身途中(?)の「生」な状態で出てくるし、さらに、「黄色のシャツ(!)」がちょっとしたキーアイテムとしても出てくるので、ロウメンの一種に間違いないと思う。
さらに、アウトサイダーとホリーの直接対決の場面では、「輝き」と「カ(Ka)」についてアウトサイダーは言及している。アウトサイダー曰く、死体は「輝き」を発していて、それは情報であり、血筋であり、食べ物ではないが間違いなく力の源泉、であるらしい。そして魂―「カ」―はもう消えていても、それでも残っているものが「輝き」らしい。
この部分は、非常に興味深いですね! 今までのKing作品で出てきた「輝き」能力は、もちろん『The Shining』あるいは『Dr.Sleep』のアレで、要するに超能力的な特殊な力(予知とか遠視とか)なんだけど、ロウメンにとっては目印、のようなもの? なのかもしれないす。正直よくわかりませんが。そして「Ka=カ」については、もうこれは『The Dark Tower』を読んでもらうしかないですな。今までわたしは「カ」とは『The Dead Zone』における「Wheel of Fortune=運命の車輪」つまり、「運命のような抗いがたい力」のようなものだと思ってたけど、今回は「カ」=「魂」と語られたわけで、そこも非常に興味深いす。しかも、下巻でホリー率いるチームは、まさしく「カ・テット」のようでもあって、この辺は『The Dark Tower』を読んでいないと全く意味が通じないと思うけど、とにかく、今回のホリーはまるでローランドのようで、とてもカッコ良かったと思います。
◆ホリー! ホントに成長したね! ホッジスもきっと喜んでいるよ!
最後は、下巻で大活躍のホリー・ギブニーというキャラクターについてだ。ホリーは40過ぎで、精神的に問題を抱えていて、なかなかつらい人生を送ってきたわけだけど、『Mr.Mercedes』事件でホッジスと出会い、君は君のままでいい的に認めてもらえたことで、大きく成長していったわけですが、ホッジス亡き今も、懸命に生きているわけで、わたしはそれが本当にうれしいです。またホリーの出番はありそうですなあ。きっと、King大先生もお気に入りのキャラなのではなかろうか。また、別の作品でホリーには会いたいですな! でも、それってアレか、またもホリーはヤバい事件に出会うってことになるのか。それはそれで気の毒だけど……大丈夫! きっとジェローム君たちが助けてくれるよ! 今回、いい人チームでも殉職者が出てしまったけど、King先生、どうかホリーとジェロームはずっと生きていられるよう、お願いいたします!!
というわけで、もう長いのでぶった切りで結論!
わたしが世界で最も好きな小説家は、Stephen King大先生である!!! これはもう、揺るがないですな。それにしても、King先生は今年の誕生日でもう74歳だぜ!? それなのに毎年1冊以上新刊刊行を続けてるんだから、本当にすごいよなあ!! そして日本語で読める最新作『THE OUTSIDER』は超最高に面白かったです!! 文春よ、早く『The Institute』を日本語化してくれ! もう観翻訳作品が4本ぐらい溜まってるのではなかろうか? 頼むよ! そして願わくば、King先生! またホリーが登場する物語が読みたいっす! 待ってます!! 以上。
↓ 超Sci-Fiで、超ヤバイお話だとA嬢が言ってました。はよ読みたい!
わたしが世界で最も愛する小説家、Stephen King大先生による長編小説、『THE OUTSIDER』の日本語版の発売であります!!!
毎回同じことを書いていますが、わたしはほぼ完全に電子書籍野郎に変身済みで、コミック単行本だけではなく、小説もほぼ電子に移行しているのですが、その中で例外的に「まずは紙の本で買う」のは、最も愛するKing大先生の作品だけ、であります。何故かって? そんなの、本棚にずらりと並べて悦に入るためですよ! そしてもちろん、いつでもどこでも読めるよう、あとで電子でも買い直しますけどね! さらに言うと、かつて金のない若者時代は、文庫になるのを待つ、ということもしてましたが、今や金に困らない大人なわたしは、いち早く読めるための特急券として、単行本で出たら即買って読む! ことにしています。どうせ文庫になっても3分冊ぐらいになって1000円ぐらいするので、実はそんなに値段的には変わらないしね。
おっと、相変わらずKindle版は紙の書籍よりちょっと安いな……実に不愉快!
というわけで。今回の新刊『THE OUTSIDER』は、実のところUS本国では2018年に発表され、既に映像化もなされている作品なので、そういう意味では全くもって「最新刊」ではありません。事実、わたしの元部下の英語ペラペラガールのA嬢は、もう数年前にとっくに読んでおり、King大先生をオススメしたわたしとしては悔しい思いでしたが、やっとわたしも読める日本語版が発売になったのでした。
わたしがこの作品についてて事前に知っていた内容は、もうただの1点だけです。それすなわち、あの、「ホッジス三部作」で活躍したホリーが再登場する!! という、それだけでもう白米3杯行けちゃうようなワクワクする情報だけでありました。
なので、もうとにかく大興奮しながら読んでいたわけですが、前半の、「こ、この事件は一体……?」という謎に満ちた展開から、まさか後半がKing大先生の真骨頂(?)たる「Super Natural」な展開になっていくとは! というハラハラドキドキ感で、読み終わった今言えることは、とにかく最高に面白かったぜ! という一言に尽きると思います。ええ、この作品、まぎれもなくKing大先生の作品ですよ。たぶん著者クレジットなしでも、わたしは作者がKing大先生だと分かったと思います。
というわけで、まずはわたしがパワポでテキトーに作った前半の人物相関図を載せてみます。しかし思うのは、わたしが大好きなホリーというキャラは、上巻のラストでいよいよ名前が登場するんすけど、上巻の終わり方が超超絶妙で、ここで上巻を終わらせた文芸春秋社の編集者は非常にUDE、腕のある野郎ですなあ! 褒めてやってもいいぞ! まあ、元々はKing大先生のワザマエが素晴らしいからだけどな!
なお、どうしてもネタバレを避けられないので、まずは自分で読んでからの方が絶対いいですよ。少なくとも、下巻の展開は絶対に知らないで読んだ方が楽しめると思います。未読の方は、ここらで退場してください。
はい。ではよろしいでしょうか?
というわけで、もうあらすじも画像の中に書いてしまったけど、超端折って説明すると、オクラホマの片田舎の街で、少年が惨殺されると。そしてその現場には指紋やDNAなどの大量の残留証拠物があって、さらには目撃証言もバッチリそろっており、警察は全く疑うことなく、容疑者を特定し、衆人環視のもとに容疑者を逮捕する。しかし、その容疑者は学校の先生であり、街では少年野球のコーチとしてもよく知られた真面目人間であり、変態極悪人とは程遠い存在であった。さらに言うと、彼には、犯行時刻に他の先生たちと共に全く別の街で講演会に出席していたという完璧なるアリバイがあった。どう考えてもおかしいこの事件。その裏には、恐るべきSupar Naturalな超自然的存在=THE OUTSIDER(よそ者)が!! てなお話である。
で、上巻のラストでは、弁護士チームがとある調査を依頼するために、そうだ、旧知のビル・ホッジスに連絡を取ってみよう、という展開になるのだが、我々読者はもうよく知っている通り、既にビルは亡くなっており、代わりにホリーに繋がる、となるわけです。もうこの展開が超見事で、King大先生の作品を読み続けている人なら、この上巻ラストは大興奮したと思う。しかも上巻ではとんでもない事態が起こりまくって大参事になってしまうので、そのハラハラドキドキ感は抜群だ。
そして問題は下巻ですよ。下巻になると、ホリーがほぼ主人公というか、「実際に超自然的存在と戦ったことのある経験者」として捜査を牽引し、最終的にはテキサスの砂漠で人外の存在との戦いとなるわけで、まあ、結論から言うと最高に楽しめました。
キャラ紹介も上記画像に書いちゃったので、もう書くことがほぼなくなっちゃったんだけど……自分メモとして、3つ、挙げておこう。
◆「OUTSIDER」と言えば……
まあ、普通の映画オタで50代に差し掛かったわたしのような初老のおっさんたちなら、「THE OUTSIDER」というタイトルを見てまず第一に思い起こすのは、1983年公開の映画『アウトサイダー』でしょう。Francis Ford Coppola監督による青春映画の名作だ。わたしも公開時、中学生でしたが劇場で観ました。以前、会社の若者に、おれ、劇場でその映画観たぜ、と言ったら、凄い尊敬されたっす。でも、本作はあの映画には全く関係がない。
しかし、実はわたしがKing先生の新刊が「THE OUTSIDER」というタイトルだということを知った時、真っ先に思い出したのは、大学の学部生時代に読んだCollin Wilson氏による名作『The Outsider』の方だ。この本は、小説じゃあないよな……あれはなんだろう、思想書というべきかな? 超ざっくりいえば、社会というか基本的な秩序の外側にいる「局外者」という意味で、ゴッホやヘミングウェイ、ニジンスキーといった芸術家を論じたもので、若かったわたしは激しく感動しちゃって、おれもこのクソみたいな社会の外にいる、アウトサイダーだな……とか青臭いことを、当時は本気で思ってた思い出の作品であります。
で、なんでこんなことを書いたかというとですね、上巻冒頭のKing先生による引用が、まさしくCillin Wilson氏の著作の言葉から始まっているのです! わたし、なんかのっけから興奮しちゃったす。そして念のため申し上げておきますが、本作はあまりCollin Wilson氏の言うアウトサイダーとは関係なかったすね。ただKing先生は、常に「日常のすぐ隣に存在する闇」を描くお方なので、そういう意味ではKing作品に出てくる「邪悪なる存在」はまさしく「アウトサイダー」そのものかもしれないす。今回は明確な「Super Natural要素アリ」の「黒キング」作品と分類して良いと思います。
◆キタ!!「輝き=Shine」そして「Ka=カ」
下巻のラスト近くでは、我々のようなKing大先生のファンなら大歓喜の、あの用語が出てきますよ!! まず、今回の邪悪なる存在であるアウトサイダーなるものは、おそらくはKing作品お馴染みの「ロウメン=Raw Men」の一種なんだろうとわたしは思いました。この、Rawってのは、直訳すれば「生」ってことで、要するに焼いてない生肉とかのRawで、King作品で言うと『Hearts in Atlantis(アトランティスのこころ)』に登場する「下衆男たち」でお馴染みですな。もちろん「The Dark Tower」シリーズにおける「中間世界」の住人だ。本作では、変身途中(?)の「生」な状態で出てくるし、さらに、「黄色のシャツ(!)」がちょっとしたキーアイテムとしても出てくるので、ロウメンの一種に間違いないと思う。
さらに、アウトサイダーとホリーの直接対決の場面では、「輝き」と「カ(Ka)」についてアウトサイダーは言及している。アウトサイダー曰く、死体は「輝き」を発していて、それは情報であり、血筋であり、食べ物ではないが間違いなく力の源泉、であるらしい。そして魂―「カ」―はもう消えていても、それでも残っているものが「輝き」らしい。
この部分は、非常に興味深いですね! 今までのKing作品で出てきた「輝き」能力は、もちろん『The Shining』あるいは『Dr.Sleep』のアレで、要するに超能力的な特殊な力(予知とか遠視とか)なんだけど、ロウメンにとっては目印、のようなもの? なのかもしれないす。正直よくわかりませんが。そして「Ka=カ」については、もうこれは『The Dark Tower』を読んでもらうしかないですな。今までわたしは「カ」とは『The Dead Zone』における「Wheel of Fortune=運命の車輪」つまり、「運命のような抗いがたい力」のようなものだと思ってたけど、今回は「カ」=「魂」と語られたわけで、そこも非常に興味深いす。しかも、下巻でホリー率いるチームは、まさしく「カ・テット」のようでもあって、この辺は『The Dark Tower』を読んでいないと全く意味が通じないと思うけど、とにかく、今回のホリーはまるでローランドのようで、とてもカッコ良かったと思います。
◆ホリー! ホントに成長したね! ホッジスもきっと喜んでいるよ!
最後は、下巻で大活躍のホリー・ギブニーというキャラクターについてだ。ホリーは40過ぎで、精神的に問題を抱えていて、なかなかつらい人生を送ってきたわけだけど、『Mr.Mercedes』事件でホッジスと出会い、君は君のままでいい的に認めてもらえたことで、大きく成長していったわけですが、ホッジス亡き今も、懸命に生きているわけで、わたしはそれが本当にうれしいです。またホリーの出番はありそうですなあ。きっと、King大先生もお気に入りのキャラなのではなかろうか。また、別の作品でホリーには会いたいですな! でも、それってアレか、またもホリーはヤバい事件に出会うってことになるのか。それはそれで気の毒だけど……大丈夫! きっとジェローム君たちが助けてくれるよ! 今回、いい人チームでも殉職者が出てしまったけど、King先生、どうかホリーとジェロームはずっと生きていられるよう、お願いいたします!!
というわけで、もう長いのでぶった切りで結論!
わたしが世界で最も好きな小説家は、Stephen King大先生である!!! これはもう、揺るがないですな。それにしても、King先生は今年の誕生日でもう74歳だぜ!? それなのに毎年1冊以上新刊刊行を続けてるんだから、本当にすごいよなあ!! そして日本語で読める最新作『THE OUTSIDER』は超最高に面白かったです!! 文春よ、早く『The Institute』を日本語化してくれ! もう観翻訳作品が4本ぐらい溜まってるのではなかろうか? 頼むよ! そして願わくば、King先生! またホリーが登場する物語が読みたいっす! 待ってます!! 以上。
↓ 超Sci-Fiで、超ヤバイお話だとA嬢が言ってました。はよ読みたい!