映画が大好きで年間およそ40本ぐらい、せっせと劇場に通っていたわたしだが、去年から世界を覆うCOVID-19感染蔓延によって、劇場へ足を運ぶ回数がめっきり減ってしまった。まあ、理由はCOVID-19だけではないけれど、いずれにせよ公開される作品が減ってしまって、観たい!と思える映画も減ってしまった結果なのだが……先週末、久しぶりに劇場で見て来た映画は、今年やっと2本目であった。
その映画はわたしの大好物であるMCU最新作『BLACK WIDOW』であります。
本作も、Disney+という配信プラットフォームでも観ることは可能だが、わたし、家で配信で観ることはほぼ出来ないんすよね……。理由は簡単。ほぼ確実に、途中で寝てしまうからであります。無理だよ、家で観るなんて。ついでに言うと家では仕事も出来ねえな、わたしは。
というわけで、本来は去年公開されるはずだった『BLACK WIDOW』をやっと観てきたわけだが、まあ、大人の事情なんだろうけど、わたしが通うシネコン、TOHOシネマズでは一切上映がないため、家から車で20分ほどのユナイテッドシネマズにて、IMAX版を見ることとした。IMAXにこだわる必要はねえかな、と思ってたけど、都合のいい時間にあう上映がIMAXしかなかったから選択しただけっす。
というわけで。『BLACK WIDOW』であります。
ただ。まあ正直に言えば、わたしとしては超観たい!という程テンションは上がっていなかったというのが本音だ。なにしろ、ブラック・ウィドウことナターシャ・ロマノフというキャラクターは、もう既に殉職してしまっているのだから、わたしには、今ふたたびナターシャの過去(?)を観たいとは思えなかったのだ。
わたしは未だに、世界が絶賛している『END GAME』をそれほど高く評価していない。とりわけやっぱり、ナターシャ殉職のくだりにはいろいろ思ってしまうわけで、ソウルストーン獲得条件の設定と、なんでナターシャが犠牲にならないといけないんだ!? と不満に思っている。
今回の『BLACK WIDOW』の物語は、ナターシャ殉職の背景として、「家族」への想いがあることを描いている一面があったわけだが、それでもやっぱり、わたしは未だに『END GAME』を全面的に受け入れられないでいるのだ……。だって、ラストの大決戦で女子チーム勢揃いの時にナターシャがいないなんて悲しすぎるよ。。。
さて。今回の『BLACK WIDOW』は、時系列としては『CIVIL WAR』直後から始まる。『CIVIL WAR』のラストで、アベンジャーズ基地から去った(?)ナターシャは、お尋ね者としてロス長官たちから追われる身だ。しかしそんな追跡は余裕でかわし、ノルウェーに身をひそめることになる。しかし、調達屋の兄ちゃんが持ってきた、「ブタペスト」の隠れ家に置いておいた荷物の中に、かつて分かれた「妹」の存在を匂わすものが入っており、さらにそれと一緒に入っていたブツを狙う謎の暗殺者がナターシャの前に現れ大バトルが発生、難を逃れたナターシャはブタペストへ……てな感じで始まる。
もう、この物語の流れや、映像的なアクションの迫力は、まぎれもないMCUで当然わたしも大歓喜、やっとMCUが映画館に戻ってきた! と嬉しく思ったわけで、その後の「家族」の物語も楽しめたし、実際、この映画に対して何ら文句はなく、大喝采を送りたいわけだが……。。。
やっぱり、最終的なナターシャの運命をすでに知っている身としては、どうしても悲しいっつうか、もうちょっと『END GAME』はどうにかならんかったのかなあ。。。と妄想してしまうのであります。まあ、同じ運命をたどったガモーラに関しては、あきらめもつくんですよ。アレは、サノスがガモーラのことを娘としてちゃんと愛していた、という意味でアリだと思うんす。だけどなあ……うーん……ナターシャのことはホント未だに受け入れられないすね。。。もっと上手く描けたのではなかろうか……。
ま、いまさら『END GAME』に文句を言ってもしょうがないのでこれ以上は言うまい。問題は、本作で描かれた、ナターシャの「2つの家族」への想いが、わたしの腑に落ちたかどうかになるわけだけど……まあ、正直微妙、だと思う。
そりゃあ、美しいし、称賛したいですよ。でも、家族が喪われることがもたらす、「残された家族の想い」を考えるとなあ……。はっきり言って、下手をすると「復讐」だったり、「かたき討ち」だったりといった、憎しみの念を「残して」しまうわけで、今回のポストクレジットシーンでも、残された妹はその負の感情を今後(一時的にせよ)利用されてしまいそうで、それはやっぱり良くないとわたしは思うのだが……。ま、きっとその復讐心は利用されただけと気づいてホークアイと和解?するんだろうけどね。
あと、どうしても、今回のように「過去」を描くと、じゃあサノス大戦の時、妹たちはどうしてたんだ? とか、気になる点も出てきてしまい、物語の後のせサクサク感も感じてしまうわけで、完璧につじつまが合ってる、とは思えないような点もあった気がする。そんなのは些細だからどうでもいいのかな。。。
あー、もう、やっぱり細かいことはもうどうでもいいか。間違いなく言えることは、本作『BLACK WIDOW』はまぎれもないMCU作品であり、確実に劇場の大スクリーンで観るべき作品であり、わたしのように『END GAME』にいろいろ物申したい人間でも、MCUが大好きなら絶対に観ないといけない作品であった、ということでありましょう。
というわけで、各キャラと演じた役者をメモして終わりにします。
◆ナターシャ・ロマノフ=ブラック・ウィドウ
演じたのはもちろんScarlett Johanssonさん36歳。美しく、そしてかわいいすよね。今回のナターシャは、既に壊滅させたはずの「レッド・ルーム」がいまだ健在だという情報を妹から得て、ならば今度こそ、レッド・ルームをぶっ潰す!という行動に出るわけだが……今思うと、ほんとにS.H.I.E.L.Dって組織はどうしようもなくダメな組織だったとしか思えないすね。ま、そのダメさ加減が明らかになるのが『WINTER SOLDIER』で、そこから数年経ってるはずだけど、ある意味、S.H.I.E.L.Dの後始末的な仕事に孤軍奮闘するナターシャってのも実に気の毒です。使えないホークアイよりも、疑似妹/父/母たちがいて良かったね。とある理由で、自ら鼻をへし折って、その後「ミシッ」と自分で直すシーンがわたし的にはかなり気に入ったす。
◆エレーナ・ベロワ
ナターシャと1995年の幼少期に疑似姉妹を演じさせられていた女子。「ウィドウ」としての訓練は、幼少期のナターシャと別れた後に本格的に受け、21年後の現在はレッド・ルーム配下のウィドウの一人として悪いことをさせられていた。が、同僚の助けで洗脳(?)が解け、正気に戻り、かつての姉たるナターシャにコンタクトを取る。戦闘力はナターシャ同等。自分たちをウィドウに仕立て上げた黒幕に、反逆ののろしを上げる! 演じたのは、Florence Pugh嬢25歳イギリス人。まあ、ええ、趣味じゃないのでスルーしたいところだけど、演技やアクションは大変良かったと思います。しかし、どうも謎なんだけど、ウィドウ時代の21年間は、洗脳(?)されてたわけで、それにしちゃあその間活躍してたナターシャについて詳しいし、言葉使いも現代っぽくて、なんかちぐはぐ?な感じもしたっす。あれって……単に自由意志だけ奪われてただけで、思考力とか経験?は普通に21年分積み重ねてきた、ってことなのかな? よくわからんす。ナターシャが『END GAME』で着用しているベストは、実はエレーナからもらったものだったという由来は、そうだったんだね、と大変納得のいくものでした。
◆アレクセイ・ショスタコフ=レッド・ガーディアン
偽装家族の父。その正体はロシア(ソビエト)版キャップ。いわゆる「超人血清(?)」ロシア版を接種済みのため、異常なパワーを誇るエージェント。だけど、ナターシャと別れてからはすっかりデブなおっさんとして収監されていた。エレーナと合流したナターシャが「一番事情を知ってる野郎」として最初に救出。あの監獄アクションも、なんつうかほぼ意味はないけど見ごたえバッチリなすごい映像満載でした。つうかですね、このキャラは、活動時代的にはCAPじゃなくて「初代ANT-MAN」たるピム博士と一番戦った人なんじゃね? いや、そうでもないか……1995年時点で40歳程度だとして、バリバリ活躍してたのがは1970年代後半か……ピム博士は60年代に活躍してたはずだから、微妙にピム博士よりあとか……な? それともCAP同様、年を取らないだけで、おじいちゃんレベルの年齢だったのかな? そういや、1995年って、キャプテン・マーベル覚醒の年だよな。そういった、レッド・ガーディアン活躍の話や他のMCU作品とのエピソードが全くなくて残念す。演じたのはDavid Harbour氏46歳。46歳!? み、みえねえ!もっと年上かと思ってたわ。。。2代目HELLBOYを演じた人っすね。
◆メリーナ・ヴォストコフ
偽装家族の母。その正体はレッド・ルームの科学者兼ウィドウの一人、でもあって、一応戦闘力高し(?)。そもそもの洗脳(※正確には洗脳ではないと言ってた)技術の開発者で、実際悪い人のはずだけど、どうやらオハイオでの偽装家族生活で家族愛に目覚めたらしく、やってきた元・娘たち&元・亭主のレッド・ルームぶっ潰せ作戦に参戦。彼女がレッド・ルームを裏切るのは恐らくは家族愛のようなものなのだが……なんつうか……若干底が浅いような……。でも、非常にエモーショナルでもあって、悪くないと思うす。どうか数多くのウィドウたちを、今後救ってやってください。演じたのはオスカー・ウィナーであり、Daniel Craig氏の奥さんとしてもおなじみのRachel Weiszさん51歳イギリス人。ま、貫禄たっぷりっすね。余裕の演技ぶりだし、なかなかコスチュームも似合ってたよ!
◆リック
ナターシャがいろいろ頼る(?)、武器調達屋の兄ちゃん。このキャラはMCU初登場? だよね? わたしとしては今回一番気に入ったキャラです。出番は少ないけど、凄い印象に残ったすね。演じたのはO-T Fagbenle氏という方で、わたしは全然知らない方でした。主にTVで活躍されてる方みたいすね。なんというか、調達屋という仕事を表すような、軽妙な性格付けがすごく絶妙で、とても良かったす。きっと彼も、ナターシャ殉職を悲しんでいることでしょうな……。今後のMCUにも、ぜひ登場していただきたいすね。
◆タスクマスター=アントニア・ドレイコフ
今回のメインヴィランであるこのキャラは、その技術的な理屈はよくわからんけど、誰かの戦闘データを入力すると、その戦闘スタイルを完全コピーできるという、ある意味最強に近い敵、でありました。かなり設定は元のコミックから外れているらしいですが、この映画に登場したタスクマスターは、その体の切れが素晴らしく、実にカッコ良かったすね。ターミネータのように一直線に襲ってくる演出もイイっすな。しかし、今後彼女はタスクマスターとして戦えるんだろうか?? 戦闘データ入力とかどうすんの? あのヘルメットをかぶってないとダメなのかな?? よくわからんけど、とにかくビジュアル的にカッコいい!ので、今後も活躍してほしいすね。なんつうか、MCUのキャラコスチュームって、デザインはもちろんだけど、カラー、色づかいが抜群にカッコいいと思うっす。演じたのは、ロシア系美女でお馴染みOlga Kurylenkoさん41歳。本来は超美人ですが、今回はやけどの跡が生々しい、悲しい女性役でありました。
◆ドレイコフ
今回の一番悪い奴。何がしたかったのかよくわからん。。。アベンジャーズに悟られない程度の世界征服って、ちょっと意味が分からないというか……実に小者でガッカリす。演じたのはRay Winstone氏64歳。意外といろいろな映画で出会ってるみたいだけど、顔を見てすぐわからなかったす。
とまあ、こんなところかな。というわけで、さっさと結論。
公開が伸びの伸びてしまったMCU第24作目、『BLACK WIDOW』をとうとう映画館の大スクリーンで観ることが出来る時がやってまいりました。わたしとしては、正直今になってナターシャの過去を観るのは若干つらい想いがしてならないのだが、一方では観ない理由も一切なく、久しぶりにIMAXスクリーンで観てまいりました。結論としては、もちろん面白かったのは間違いないです。が、やっぱり、観終わった後に、いろいろ悲しくなるっすね……。まあ、おそらく今後は「妹」のイリーナが2代目BLACK WIDOWとして活躍してくれるのでしょう。どうやらまずは、姉の殉職の原因となった(と誤解させられている)ホークアイをぶっ殺しに行くようですが、ホークアイが好きではないわたしとしてはやっちまえ! だけど、最終的にはその誤解も解けるのでしょう。あのポストクレジットのナターシャのお墓は悲しいすね。。。ナターシャ・ロマノフというキャラクターは、MCU第3作目の『IRONMAN2』(2010年公開)から活躍してきてくれたわけですが、今ここに、その物語は完結したわけで、演じつづけたScarlett Johansson嬢には心から、お疲れ様でした! と申し上げたいすね。大変カッコ良く、美しくかわいいキャラでした。あざました!! 以上。
↓ 2010年当時、MCUは全く話題になっておらず、2008年のIRONMANから大興奮していたわたしは、IRONMAN2は日本より数カ月先に公開されてた香港に観に行ったす。もう11年前か。。。
その映画はわたしの大好物であるMCU最新作『BLACK WIDOW』であります。
本作も、Disney+という配信プラットフォームでも観ることは可能だが、わたし、家で配信で観ることはほぼ出来ないんすよね……。理由は簡単。ほぼ確実に、途中で寝てしまうからであります。無理だよ、家で観るなんて。ついでに言うと家では仕事も出来ねえな、わたしは。
というわけで、本来は去年公開されるはずだった『BLACK WIDOW』をやっと観てきたわけだが、まあ、大人の事情なんだろうけど、わたしが通うシネコン、TOHOシネマズでは一切上映がないため、家から車で20分ほどのユナイテッドシネマズにて、IMAX版を見ることとした。IMAXにこだわる必要はねえかな、と思ってたけど、都合のいい時間にあう上映がIMAXしかなかったから選択しただけっす。
というわけで。『BLACK WIDOW』であります。
ただ。まあ正直に言えば、わたしとしては超観たい!という程テンションは上がっていなかったというのが本音だ。なにしろ、ブラック・ウィドウことナターシャ・ロマノフというキャラクターは、もう既に殉職してしまっているのだから、わたしには、今ふたたびナターシャの過去(?)を観たいとは思えなかったのだ。
わたしは未だに、世界が絶賛している『END GAME』をそれほど高く評価していない。とりわけやっぱり、ナターシャ殉職のくだりにはいろいろ思ってしまうわけで、ソウルストーン獲得条件の設定と、なんでナターシャが犠牲にならないといけないんだ!? と不満に思っている。
今回の『BLACK WIDOW』の物語は、ナターシャ殉職の背景として、「家族」への想いがあることを描いている一面があったわけだが、それでもやっぱり、わたしは未だに『END GAME』を全面的に受け入れられないでいるのだ……。だって、ラストの大決戦で女子チーム勢揃いの時にナターシャがいないなんて悲しすぎるよ。。。
さて。今回の『BLACK WIDOW』は、時系列としては『CIVIL WAR』直後から始まる。『CIVIL WAR』のラストで、アベンジャーズ基地から去った(?)ナターシャは、お尋ね者としてロス長官たちから追われる身だ。しかしそんな追跡は余裕でかわし、ノルウェーに身をひそめることになる。しかし、調達屋の兄ちゃんが持ってきた、「ブタペスト」の隠れ家に置いておいた荷物の中に、かつて分かれた「妹」の存在を匂わすものが入っており、さらにそれと一緒に入っていたブツを狙う謎の暗殺者がナターシャの前に現れ大バトルが発生、難を逃れたナターシャはブタペストへ……てな感じで始まる。
もう、この物語の流れや、映像的なアクションの迫力は、まぎれもないMCUで当然わたしも大歓喜、やっとMCUが映画館に戻ってきた! と嬉しく思ったわけで、その後の「家族」の物語も楽しめたし、実際、この映画に対して何ら文句はなく、大喝采を送りたいわけだが……。。。
やっぱり、最終的なナターシャの運命をすでに知っている身としては、どうしても悲しいっつうか、もうちょっと『END GAME』はどうにかならんかったのかなあ。。。と妄想してしまうのであります。まあ、同じ運命をたどったガモーラに関しては、あきらめもつくんですよ。アレは、サノスがガモーラのことを娘としてちゃんと愛していた、という意味でアリだと思うんす。だけどなあ……うーん……ナターシャのことはホント未だに受け入れられないすね。。。もっと上手く描けたのではなかろうか……。
ま、いまさら『END GAME』に文句を言ってもしょうがないのでこれ以上は言うまい。問題は、本作で描かれた、ナターシャの「2つの家族」への想いが、わたしの腑に落ちたかどうかになるわけだけど……まあ、正直微妙、だと思う。
そりゃあ、美しいし、称賛したいですよ。でも、家族が喪われることがもたらす、「残された家族の想い」を考えるとなあ……。はっきり言って、下手をすると「復讐」だったり、「かたき討ち」だったりといった、憎しみの念を「残して」しまうわけで、今回のポストクレジットシーンでも、残された妹はその負の感情を今後(一時的にせよ)利用されてしまいそうで、それはやっぱり良くないとわたしは思うのだが……。ま、きっとその復讐心は利用されただけと気づいてホークアイと和解?するんだろうけどね。
あと、どうしても、今回のように「過去」を描くと、じゃあサノス大戦の時、妹たちはどうしてたんだ? とか、気になる点も出てきてしまい、物語の後のせサクサク感も感じてしまうわけで、完璧につじつまが合ってる、とは思えないような点もあった気がする。そんなのは些細だからどうでもいいのかな。。。
あー、もう、やっぱり細かいことはもうどうでもいいか。間違いなく言えることは、本作『BLACK WIDOW』はまぎれもないMCU作品であり、確実に劇場の大スクリーンで観るべき作品であり、わたしのように『END GAME』にいろいろ物申したい人間でも、MCUが大好きなら絶対に観ないといけない作品であった、ということでありましょう。
というわけで、各キャラと演じた役者をメモして終わりにします。
◆ナターシャ・ロマノフ=ブラック・ウィドウ
演じたのはもちろんScarlett Johanssonさん36歳。美しく、そしてかわいいすよね。今回のナターシャは、既に壊滅させたはずの「レッド・ルーム」がいまだ健在だという情報を妹から得て、ならば今度こそ、レッド・ルームをぶっ潰す!という行動に出るわけだが……今思うと、ほんとにS.H.I.E.L.Dって組織はどうしようもなくダメな組織だったとしか思えないすね。ま、そのダメさ加減が明らかになるのが『WINTER SOLDIER』で、そこから数年経ってるはずだけど、ある意味、S.H.I.E.L.Dの後始末的な仕事に孤軍奮闘するナターシャってのも実に気の毒です。使えないホークアイよりも、疑似妹/父/母たちがいて良かったね。とある理由で、自ら鼻をへし折って、その後「ミシッ」と自分で直すシーンがわたし的にはかなり気に入ったす。
◆エレーナ・ベロワ
ナターシャと1995年の幼少期に疑似姉妹を演じさせられていた女子。「ウィドウ」としての訓練は、幼少期のナターシャと別れた後に本格的に受け、21年後の現在はレッド・ルーム配下のウィドウの一人として悪いことをさせられていた。が、同僚の助けで洗脳(?)が解け、正気に戻り、かつての姉たるナターシャにコンタクトを取る。戦闘力はナターシャ同等。自分たちをウィドウに仕立て上げた黒幕に、反逆ののろしを上げる! 演じたのは、Florence Pugh嬢25歳イギリス人。まあ、ええ、趣味じゃないのでスルーしたいところだけど、演技やアクションは大変良かったと思います。しかし、どうも謎なんだけど、ウィドウ時代の21年間は、洗脳(?)されてたわけで、それにしちゃあその間活躍してたナターシャについて詳しいし、言葉使いも現代っぽくて、なんかちぐはぐ?な感じもしたっす。あれって……単に自由意志だけ奪われてただけで、思考力とか経験?は普通に21年分積み重ねてきた、ってことなのかな? よくわからんす。ナターシャが『END GAME』で着用しているベストは、実はエレーナからもらったものだったという由来は、そうだったんだね、と大変納得のいくものでした。
◆アレクセイ・ショスタコフ=レッド・ガーディアン
偽装家族の父。その正体はロシア(ソビエト)版キャップ。いわゆる「超人血清(?)」ロシア版を接種済みのため、異常なパワーを誇るエージェント。だけど、ナターシャと別れてからはすっかりデブなおっさんとして収監されていた。エレーナと合流したナターシャが「一番事情を知ってる野郎」として最初に救出。あの監獄アクションも、なんつうかほぼ意味はないけど見ごたえバッチリなすごい映像満載でした。つうかですね、このキャラは、活動時代的にはCAPじゃなくて「初代ANT-MAN」たるピム博士と一番戦った人なんじゃね? いや、そうでもないか……1995年時点で40歳程度だとして、バリバリ活躍してたのがは1970年代後半か……ピム博士は60年代に活躍してたはずだから、微妙にピム博士よりあとか……な? それともCAP同様、年を取らないだけで、おじいちゃんレベルの年齢だったのかな? そういや、1995年って、キャプテン・マーベル覚醒の年だよな。そういった、レッド・ガーディアン活躍の話や他のMCU作品とのエピソードが全くなくて残念す。演じたのはDavid Harbour氏46歳。46歳!? み、みえねえ!もっと年上かと思ってたわ。。。2代目HELLBOYを演じた人っすね。
◆メリーナ・ヴォストコフ
偽装家族の母。その正体はレッド・ルームの科学者兼ウィドウの一人、でもあって、一応戦闘力高し(?)。そもそもの洗脳(※正確には洗脳ではないと言ってた)技術の開発者で、実際悪い人のはずだけど、どうやらオハイオでの偽装家族生活で家族愛に目覚めたらしく、やってきた元・娘たち&元・亭主のレッド・ルームぶっ潰せ作戦に参戦。彼女がレッド・ルームを裏切るのは恐らくは家族愛のようなものなのだが……なんつうか……若干底が浅いような……。でも、非常にエモーショナルでもあって、悪くないと思うす。どうか数多くのウィドウたちを、今後救ってやってください。演じたのはオスカー・ウィナーであり、Daniel Craig氏の奥さんとしてもおなじみのRachel Weiszさん51歳イギリス人。ま、貫禄たっぷりっすね。余裕の演技ぶりだし、なかなかコスチュームも似合ってたよ!
◆リック
ナターシャがいろいろ頼る(?)、武器調達屋の兄ちゃん。このキャラはMCU初登場? だよね? わたしとしては今回一番気に入ったキャラです。出番は少ないけど、凄い印象に残ったすね。演じたのはO-T Fagbenle氏という方で、わたしは全然知らない方でした。主にTVで活躍されてる方みたいすね。なんというか、調達屋という仕事を表すような、軽妙な性格付けがすごく絶妙で、とても良かったす。きっと彼も、ナターシャ殉職を悲しんでいることでしょうな……。今後のMCUにも、ぜひ登場していただきたいすね。
◆タスクマスター=アントニア・ドレイコフ
今回のメインヴィランであるこのキャラは、その技術的な理屈はよくわからんけど、誰かの戦闘データを入力すると、その戦闘スタイルを完全コピーできるという、ある意味最強に近い敵、でありました。かなり設定は元のコミックから外れているらしいですが、この映画に登場したタスクマスターは、その体の切れが素晴らしく、実にカッコ良かったすね。ターミネータのように一直線に襲ってくる演出もイイっすな。しかし、今後彼女はタスクマスターとして戦えるんだろうか?? 戦闘データ入力とかどうすんの? あのヘルメットをかぶってないとダメなのかな?? よくわからんけど、とにかくビジュアル的にカッコいい!ので、今後も活躍してほしいすね。なんつうか、MCUのキャラコスチュームって、デザインはもちろんだけど、カラー、色づかいが抜群にカッコいいと思うっす。演じたのは、ロシア系美女でお馴染みOlga Kurylenkoさん41歳。本来は超美人ですが、今回はやけどの跡が生々しい、悲しい女性役でありました。
◆ドレイコフ
今回の一番悪い奴。何がしたかったのかよくわからん。。。アベンジャーズに悟られない程度の世界征服って、ちょっと意味が分からないというか……実に小者でガッカリす。演じたのはRay Winstone氏64歳。意外といろいろな映画で出会ってるみたいだけど、顔を見てすぐわからなかったす。
とまあ、こんなところかな。というわけで、さっさと結論。
公開が伸びの伸びてしまったMCU第24作目、『BLACK WIDOW』をとうとう映画館の大スクリーンで観ることが出来る時がやってまいりました。わたしとしては、正直今になってナターシャの過去を観るのは若干つらい想いがしてならないのだが、一方では観ない理由も一切なく、久しぶりにIMAXスクリーンで観てまいりました。結論としては、もちろん面白かったのは間違いないです。が、やっぱり、観終わった後に、いろいろ悲しくなるっすね……。まあ、おそらく今後は「妹」のイリーナが2代目BLACK WIDOWとして活躍してくれるのでしょう。どうやらまずは、姉の殉職の原因となった(と誤解させられている)ホークアイをぶっ殺しに行くようですが、ホークアイが好きではないわたしとしてはやっちまえ! だけど、最終的にはその誤解も解けるのでしょう。あのポストクレジットのナターシャのお墓は悲しいすね。。。ナターシャ・ロマノフというキャラクターは、MCU第3作目の『IRONMAN2』(2010年公開)から活躍してきてくれたわけですが、今ここに、その物語は完結したわけで、演じつづけたScarlett Johansson嬢には心から、お疲れ様でした! と申し上げたいすね。大変カッコ良く、美しくかわいいキャラでした。あざました!! 以上。
↓ 2010年当時、MCUは全く話題になっておらず、2008年のIRONMANから大興奮していたわたしは、IRONMAN2は日本より数カ月先に公開されてた香港に観に行ったす。もう11年前か。。。