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 今週の月曜日は、アメリカで第70回TONY AWARDの授賞式があった(※現地は日曜夜)。
 TONY賞ってなんぞ? と言う人はいないとは思うが、Wikiからそのまま引用すると、
 <トニー賞は、正式にはアントワネット・ペリー賞と呼ばれる、アメリカン・シアター・ウィングおよび全米劇場プロデューサー連盟により授与される、アメリカ合衆国の演劇及びミュージカルの賞>である。まあ、一般人的には、アメリカの演劇版アカデミー賞、みたいな理解でいいんじゃないかと思う。正確には全然違うけれど。
 このTONY AWARDは、2年前からWOWOWでその授賞式を生放送で観ることができるため、わたしも2年前から観て楽しませてもらっている。2年前の司会はHugh Jackmanだったが、まあ、そのパフォーマンスの凄さは、観てない人にはうちに呼んで観せてやりたいほどだ。本当にカッコ良くて素晴らしかった。そして2年前は、『Aladdin』のパフォーマンスが凄くて、こりゃあ観たいとワクワクしたものだ。そして去年は、我らがKEN WATANABE氏が『The KING and I』でノミネートされ、しかもそのパフォーマンスは恐ろしくカッコ良くて、ああ、オレたちの謙さんはもはや完全に世界のKEN WATANABEになったんだ、と改めて嬉しくなったものである。 
 ところで、さっきから、わたしは何度も「パフォーマンス」と言う言葉を使っているが、ここが映画のアカデミー賞とちょっと違うところで、ミュージカル部門のノミネート作は、劇中歌をステージで1曲か2曲、歌ってくれるんだな。本番の衣装で。そして、司会もめっちゃ歌うわけです。 ミュージカルを愛してやまないわたしのような人間には、それがもうたまらんわけであります。

 ↑これは、今年の司会のJames Corden氏の、オープニングのパフォーマンス。司会者からしてこれだもの。ホント凄いわ。ちなみにこの人は、えーと、分かるように説明すると……そうだなあ、日本では去年公開された映画版の『Into the Woods』のパン屋さんを演じたあの人っすね。US本国では、CBSの深夜番組『The Late Show with James Corden』の司会者としてお馴染みで、歌って踊れる太っちょなおっさんとして有名で、この人自身も、2012年のTONY WINNERです。
 で、↓のこれは今年の大本命『HAMILTON』のパロディを司会者がやる場面。ほんとにもう、芸達者極まりないすな。

 そして↓これが、授賞式の途中でも流されていた、『HAMILTON』の主役であり、脚本を書き、曲を書いた現代の超天才、Lin-Manuel Miranda氏(=助手席のロン毛の男)と一緒に、マンハッタンを車で流しながら歌いまくる動画です。まずは『HAMILTON』の曲を歌いながら、3分20秒ぐらいに参加してくるほかの3人と『RENT』の「Seasons of Love」や、『Jersey Boys』でお馴染みの「Can't  take my eyes off」、それからラスト、8分20秒ぐらいからは『Le Miserables』の「One Day More」といった、有名な名曲をカラオケで熱唱してくれます。最後のレミゼの歌は、第1幕のラストの、あのすげえ盛り上がる曲なので、ご存知の方も多いでしょう。つか、知ってる人なら、この動画を観たら、マリウスのエポニーヌの扱いに笑えるはずです。ヒドイ扱いで可哀相・・・・・・ww とにかく、すっごいよ。ホントにもう感動的で超必見です。

 これは前述の『The Late Show with James Corden』の、「Carpool Karaoke」という名物コーナっすね。リンク先の、VIDEOってところをクリックすると、他にもいろんな超豪華な、スーパー・アーティストと車の中で歌いまくってる動画がいっぱい見られます。ちゃんと公式サイトなので、違法動画ではないのでご安心を。この企画、絶対日本でも面白いと思うのだが、テレビ東京あたりでパクらないかな……。
 とまあ、こういった動画を観ると、うおー、すげーー、と思うでしょ? え? 思わない? そうすか……残念ながらわたしと友達にはなれそうもないですな。さよなら。

 というわけで、わたしと友達になれそうな方は、以下、続きます。
 今年のこの授賞式の会場は、これまでの「RADIO CITY」から場所を移し、アッパー・ウエストの「Beacon Theater」で行われたそうです。セントラルパークの左っかわの、American Museun of Natural History(アメリカ自然史博物館=映画『ナイト・ミュージアム』の舞台)まで北に行かないあたりのBroad Way沿いみたいすね。位置的には。要するに、Times Squareからかなり北の方ですな。で、WOWOWの放送で言っていたけど、入場料が1,500US$だそうだ。つか、チケット買えば一般人でも入れるってことなのかな? まあ、そうなんだろうな。しかし1,500$って……17万弱だよな。高っけえ。でも、WOWOWの解説によると、キャパが「RADIO CITY」よりかなり小さいので、チケット代も値上がったんですと。
 で。
 結論から言うと、もう既にいろいろなところで報道されている通り、今年は『HAMILTON』が11部門で受賞してミュージカル部門は圧勝だったわけですが、ここで一つちょっと説明しておくと、カテゴリー的には、
 ◆ミュージカル部門
 ◆リバイバル・ミュージカル部門
 ◆演劇部門
 ◆リバイバル演劇賞
 と、4つに分かれていて、それぞれで作品賞が決まり、主演男優/女優、助演男優/女優といった個人賞はミュージカルと演劇と2つのカテゴリーになる。その際、新作でもリバイバルでもどちらでもOK、なんじゃないかな。去年の謙さんは、リバイバル作品での主演男優賞ノミネートだったわけだ。
 で、ですね。わたしが何ゆえここまでTONY AWARDはすげえ、と興奮しているかというと、実は映画ファンが観ても非常に面白いんだな。なぜなら、ハリウッドスターもかなりノミネートされるし、プレゼンターでも出てくるし、とにかく豪華なわけです。今年もですね、ノミネートされたハリウッドスターとしては、演劇主演男優賞にノミネートされたセクシーハゲでお馴染みのMark Strong氏だとか、演劇助演男優賞では、『Man of Steel』のゾット将軍でお馴染みのMichael Shannon氏だとかがノミネートされているし、プレゼンターでは、先日わたしは観たばかりの『SOUTHPAW』で主役を演じたJake Gyllenhaal氏も出てきたし、何よりですね、今現在、わたしが一番好きなハリウッド女優であるCate Blanchett様も出てくるわけですよ。まあ、そりゃあ、Cate様の美しさといったら、本当にもう、たぶんわたしは生で出会ったら失神するだろうね。確実に。
 とにかく、そういったスター勢ぞろいで、おまけに歌のパフォーマンスも素晴らしく、完全にSHOWなわけです。これは、USアカデミー賞の授賞式でも同様で、楽しいわけ。観てるだけで。
 で、観ていて思ったわけです。
 日本の、「日本アカデミー賞」でしたっけ? あの貧相なことと言ったらもう、恥ずかしくなるね、と。なんでアレ、ホテルの広間で、おまけに丸テーブルでやってんだろう? 映画の祭典だったら劇場でやればいいのに。帝劇でも、シアターオーブでもいいと思うんだけど、まあ、なんか事情があるんだろうな……すぐ、席から立てないからダメなのかな……。まったく興味ないからもう最近は観てもいないけれど、ホント、あれじゃあなあ……完全に身内のお疲れ会じゃん……てなことを思ったわけです。おそらくは、一番肝心なのは、司会を出来る役者がいない、ってことなんだろうなと思う。これじゃあ、本当にどんどん邦画はガラパゴス化してしまうというか……それでいいのかねえ……。なんか、邦画の未来は明るくねえなあ、と、TONY AWARD授賞式を観て思ったのでした。

 というわけで、結論。
 実は一番言いたかったのは、Cate Blanchett様が相変わらずお美しく、もうドキドキしながら楽しく観たよ、ってことです。そして、また今年もNYCへ行くべきかもな……という気がしてきた。とにかく、NYCに5~7泊ぐらいして、毎日Broad Wayでミュージカルと芝居を観まくりたいですな。あと、WOWOWの中継はとても素晴らしいと思います。今回はいろいろなゲストが出てくれて素晴らしかったし、オープニングの井上芳雄氏のパフォーマンスも、やっぱりカッコ良かった。芳雄ちゃんは絶対に英語を勉強して、Broad Wayへ進出すべきだと思います。以上。

↓ NYCに行く前に、きっちり予習しておかないと……わたしの英語力では確実についていけない……。しかしこのロゴデザインのセンスも抜群だと思いませんか?
Obc: Hamilton
Original Broadway Cast
Atlantic
2016-01-15

 さっきちょっと調べたところ、わたしがWOWOWに加入して観始めたのは、どうやらまだ学生だった1991年のことのようだ。映画オタクのわたしにとって、WOWOWは大変ありがたい存在と言うか、実に重宝していて、デジタルになって3ch体制になってからは飛躍的に番組数も増え、ほぼ毎日楽しんでいる。が、実はWOWOWの、わたしにとっての真価は映画ではなく、LIVEイベントの中継にある。要するに、WOWOWでしか見られない番組が結構多いのだ。これは、デジタル化以前のアナログ時代においてもそうだったのだが、スポーツのビックイベントや、音楽・演劇系の中継も、例えばテニスの4大トーナメントや、アカデミー賞授賞式なども、そういったWOWOWならではのオリジナルコンテンツとして、わたしは楽しんでいる。
 で、わたしがアナログ時代からかなり好きで、ずっと観ているのが、 ボクシングの「Excite Match」という番組で、他では見られない中~重量級のタイトルマッチなどは、ほぼすべてこの番組で放送されている。90年代のMike Tyson王座時代の試合は、たぶんわたしは全部観たんじゃなかろうか。しかも生放送である。有名な、Holyfield VS Riddick Bowe戦のパラシュートマン乱入事件や、Holyfield VS Tyson戦の噛み付き事件もわたしは生で観て仰天した思い出がある。フォアマンの復活戦も観たなあ。そんなわたしなので、ボクシング、特にアメリカ、もっといえばラスベガスやNYCのマジソン・スクウェア・ガーデンを中心とするBIG MATCHは大変思い入れがあるわけで、ボクシング映画となると、もうとりあえず問答無用で観たいと思ってしまうのである。
 というわけで、わたしが今日観た映画は、『SOUTHPAW』。日本公開タイトルはそのまま『サウスポー』。なかなかグッと来る映画であった。

 大体の物語は、上記予告の通りである。実は、わたしは最初にこの映画のことを知ったとき、へえ、そんな選手がいたっけ? と、実話なのかと思っていたのだが、これはまったくのフィクションであった。なので、ああ、なんだ、フィクションなんだ。てことはつまり、要するにこれは往年の名作『CHAMP』的なお話かな? と思って劇場へ向かったのだが、結論から言うと、まあ、似ているようで似ていないお話であった。そしてこれも、最初に言ってしまうけれど、かなり、テンプレ通りの展開で、脚本的にははっきり言って普通の出来であると思う。それほど深い感動的な作品、とはちょっと違うような気がする。
 物語上の問題点として、わたしが最も、これはちょっと……と文句をつけたいのは、ありがちなテンプレ進行についてではなく、タイトルの『SOUTHPAW』に関わる部分だ。正直、この映画が『SOUTHPAW』というタイトルである意味は、物語的にはほぼないと言っていいのではなかろうか? ラストの逆転必殺技が、かなり物語的にとってつけた感があって、わたしは大変残念に思った。もっと面白く出来たと思うのだが……冒頭、主人公のファイトシーンから始まるこの映画、わたしはてっきり主人公は左利き(=サウスポー)ボクサーで、左のストレートをフィニッシュブローとするファイターなのかと思っていたが、思いっきり右利き、いわゆるオーソドックススタイルで、ガードをほとんどしない選手だということが分かる。その時点でわたしは、アレッ!? サウスポーじゃないじゃん!? と思ったのだが、物語が進展しても、まったくサウスポースタイルの話にならない。中盤の再起を賭けたトレーニングで、チラッとだけ出てくるだけだし、ラストの試合も、最後の最後だけ、サウスポースタイルにスイッチして大逆転、という展開である。なんというか……若干ぽかーーん、としてしまった。
 わたしが脚本家だったら、右の拳に怪我をさせて、もはや以前のスタイルでは闘えない、再び勝つためにはサウスポースタイルをとらざるを得ない、という展開にしたと思うな。いわゆるアレだ、「巨人の星」において左腕を破滅させた星飛雄馬が、右投げ選手として復活する「新巨人の星」ですよ。まあ、わたしのそんなアホな妄想はどうでもいいとしても、作中において、「サウスポー」で闘うことの意義をもっと重くしてもらいたかったと思うのだが、復帰に当たって主人公が強化するのは、ディフェンスである。要するにガード、ですな。しかし、世界チャンプ(しかもWBC,WBA、IBFの統一チャンプという設定だった)まで到達した男が、いまさらショルダーガードを身に着けて、以前とは見違えるように闘う、というのは如何にも地味すぎるし、ボクシング好きとしては、若干、ううむ……と醒めてしまった。ここはやっぱり、右のナックルが、それまですべての試合で相手を叩きのめした右の拳が、以前の破壊力を失ってしまったという、何らかの出来事を入れ込んで、それ故にサウスポーとして再びリングに立つ、みたいな展開にしてほしかったのだが……。わたしとしては、タイトルと物語がイマイチ合っていないような気がしたのが大変残念だと思う。
 しかし、である。テンプレ通りのストーリー進行であり、「サウスポー」という戦闘スタイルがあまり物語に生かされていないという脚本上の問題点があるとはいえ、やはりわたしは、この映画を観てかなりグッと来た。それは、恐らく物語、脚本というよりも、役者の渾身の芝居から来るものだろう、と思う。
 主人公はちょっと後で語るとして、とりわけイイのが、主人公の娘のちびっ子だ。眼鏡っ子のかわいらしい子役が演じる娘がですね、ひじょーーーにいいのです。彼女の演技に敬意を表して、わたしはこの映画はアリ、だと判定したい。演じたのはOona Laurenceという2002年生まれの子だが、大変達者で素晴らしい演技だったと思う。どうやら彼女は、Broadwayミュージカル出身で、なんと2013年に『Matilda』という作品でタイトルロールを演じ、TONY賞の栄誉賞(?)を獲得している実力派らしい。その時11歳ってことだよな。これは凄いというか、たいしたものだ。ちょっと、彼女の名前は覚えておきたいですな。今後の活躍を期待します。
 で、主人公のボクサーを演じたのが、わたしの結構好きな俳優Jake Gyllenhaal氏である。彼は若い頃からいろいろな映画に出ていて、演技派でもあるし、アクション大作にも出ることがあるし、わたしとしては、彼を鑑賞するならやはり、リアルBL映画としてお馴染みの『Brokeback Mountain』と、ディザースタームービーでも有名な『The Day after Tomorrow』をおススメしたい。両方とも10年以上前の作品だし、内容も全然違うけれど、Jakeのカッコ良さは堪能できると思います。最近では今回の映画でも話題になった通り、出演する作品に応じた肉体改造が激しくて、カメレオン役者的な評価をされている。今回も、きっちりボクサーの体になっていて、肝心のボクシングシーンは凄い迫力だし、やっぱり、娘との交流だったり、再起を賭けて依頼するコーチとのやり取りなどは大変見ごたえアリの素晴らしい芝居だったと思う。大変良かった。
 あと二人、この映画で観るべき俳優がいるので紹介しておこう。まずは、主人公の奥さんを演じたRachel McAdams嬢。今年のアカデミー賞助演女優賞にノミネートされた『Spotlight』で注目された彼女だが、キャリア的にはそれなりに出演作が多く、わたしが一番彼女で覚えているのは、やっぱり『Sherlock Holmes』でのアイリーン・アドラー役だろうか。ちょっと癖のある顔立ちだけど、まっとうな美人さんですね。今回も、主人公の美人妻としてかなり印象に強く残る芝居振りであった。そしてもう一人、 主人公の再起を支えるコーチを演じているのが、もはやベテランのForest Whitaker氏だ。わたしはこの人の作品、かなりたくさん観てるんだよな……Wikiによるとデビュー作は、80年代のわたし的名作の『First Times at Ridgemond High(邦題:初体験リッジモンドハイ)』だし、わたしがこの人で一番印象に残っているのが、かの名作『Platoon』だ。主人公のクリス(演じたのはCharlie Sheen)と同じPlatoonに配属された、ちょっと気のいい黒人兵役で、わたしはとても良く覚えている。あの時から、ホントにこの人は鶴瓶師匠に似てんなーと思っていたが、 2006年の『The Last King of Scotland』で黒人俳優4人目のオスカーウィナーになったわけで、演技も大変渋くて、今回も大変存在感のある芝居振りだったと思う。そういやこの人は、年末公開の『ROUGE ONE : A STAR WARS STORY』にも出ているんだっけ。今からとても楽しみだ。
 最後、監督について備忘録をまとめておこう。本作の監督は、Antoine Fuqua氏。『Training Day』でDenzel Washington氏にオスカーをもたらせた職人肌の監督ですな。この作品含めて10本の作品を発表しているようだが、wikiを見たところ、わたしは7本観てるらしい。あんまり意識してないのだが、どうも結構わたし好みの作品が多いみたいですな。現在は、『七人の侍』のハリウッドリメイク『荒野の七人』を、さらにリメイクした作品『The Magnificent Seven』が公開スタンバイ中らしいすね。Denzel Washingtonがリーダー、Chris Plattが三船敏郎的キャラみたいっすな。

  US公開は9月らしいけれど、果たして日本で公開されるのか……若干心配だが、まあ楽しみに待っていよう。

 というわけで、結論。
 『SOUTHPAW』という映画は、正直、脚本的には良くあるパターンだし、肝心の「サウスポースタイル」でのボクシングシーンがないのがちょっと残念だけれど、役者陣の熱演は非常に素晴らしく、少なくとも、わたしは劇場で観てよかったと思います。なかなかグッと来ました。どうなんだろう、ボクシングに興味のない人は全然問題なく感動できるのかな。そこんところは、ちょっとわからんす。以上。

↓ わたし、全巻持ってます。おっと、最新刊は今月発売か。いつも買うの忘れちゃうんだよな……。

 善良な市民生活をここ日本で送る我々には、ほぼ関係ないのだが、残念ながらこの世は悪意に満ちており、ほんのちょっと裏へ行けば恐ろしいことが山積みである。と、いう事は、口には出さなくても、おそらく誰もが知っていることだろうと思う。そしてインターネッツなる銀河には、決して検索してはならない言葉があることも、大抵のは人は承知しているもではなかろうか。わたしは実に愚かな馬鹿者なので、かつて、好奇心からとあるワードを検索して、そこに現れた大量の凄惨な写真を観て絶句し、深く後悔したことがあるが、まあ、マジでやめておいた方がいいことが、この世には意外と多くあると思う。
 昨日わたしが観た映画は、その検索してはならない言葉として有名な、メキシコのとある街で行われている麻薬戦争を題材にしたもので、非常に完成度が高く、実に面白かった。面白い、と言ったら変というか不謹慎か。なんて言えばいいのだろう、映画として極めてハイクオリティで、作品として素晴らしいものだった、とでも言えばいいのだろうか。同じように、メキシコ麻薬戦争を題材とした映画と言えば、Steven Soderbergh監督の『Traffic』(アカデミー監督賞や助演男優賞、脚本賞など受賞した傑作)や、Sir Ridley Scott監督の『The Counselor』(えーと……邦題を思い出せない……「悪の法則」か。邦題もひどいが、映画としても、非常に恐ろしいものの、あまり面白くない。とにかく怖い)などが思い出されるが、それらに比しても全く引けを取らない、素晴らしいクオリティであった。これはわたしとしては今年の暫定3位としたいと思う。ちなみに現時点でのオレベスト2016の暫定1位は『The Martian』、2位は『CAROL』です。なお、調べてみたところ、やはりRotten TomatoesMetacriticといった格付けサイトでも非常に高評価になっている。ただし、あまり売れなかったようだが……。
 というわけで、昨日は14日(トーフォーの日)ということで、TOHOシネマズではお安く映画が観られるため、今日はこれを観ようと前から決めていた作品、『SICARIO』(邦題:ボーダーライン)を観てきた。しかしこれまた非常に公開スクリーン数が少なく、わたしの嫌いな六本木まで観に行くしかなかったのだが、まあ、会社から電車で15分ほどなので、十分許容範囲内であろう。

 さてと。理由は書かないが、今回はUS版の予告を貼っておくことにした。日本語字幕付きの公式予告もあるのだが、そっちは却下。ま、物語は上記予告の通り、ではある。 48秒頃に画面に出るように、In Mexico, SICARIO means hitman =メキシコでは、SICARIOとは暗殺者を意味する。
 これは、本編の冒頭にも出てくる言葉である。本作のタイトル『SICARIO』とはそんな意味だ。なので、わたしはいつも通り、「ボーダーライン……センスねえ邦題だなあ……」と思って劇場に向かったのだが、観終わって、意味を考えると、確かに「ボーダーライン」という邦題は、その舞台となるアメリカとメキシコの国境であり、また同時に、心の境界線、そのラインを跨ぐことができるかどうか、という主人公の葛藤をも表したタイトルだったわけか、と理解はできた。なるほど、である。しかし、うーん……でもやっぱり、考え過ぎじゃないかなあ……「シカリオ」じゃダメなんすかね。どうだろう? ま、いいや。
 物語は、予告にある通り、FBIの誘拐即応班(←字幕ではそうなっていたが、有名なFBI-HRT、 Hostage Rescue Teamのことなので、「人質救出部隊」というべきか)の指揮官の女性がUS国内で囚われているとされる人質救出のため、とある家を強襲して、その壁に数十体の遺体が隠されていることを発見するところから始まる。しかし、いくらそういった摘発をしても、根源たる大元の悪党は遥か彼方にいて、とても逮捕できないし、こういった犯罪はなくなることがない。そんなジレンマの中、現場での的確な指揮を買われて、麻薬戦争を戦うチームに主人公の女性はスカウトされる。とはいえ、元々FBIの人間なので、参加するには本人の意思表示が必要で、まあ当然主人公も志願して、参加することになるのだが、そこで彼女の見たものは、想像を超える凄惨な現実だった――的なお話である。
 なので、残念ながらわたしは、いちいち主人公がチームの行動の違法性を指摘したりするのが、ちょっとイラついた。勿論、主人公は非常に真面目でFBI=連邦捜査局=司法省の管轄下にあるので、その反応は当然だし、キャラクターの性格も理解できるのだが、嫌ならもう帰りなさいよ、とずっと思いながら観ていた。何しろ、この麻薬戦争は、完全なるBLACK-OPPsである。もちろん主人公も、作戦の指揮官がCIAだと分かっている。作戦を共にする屈強な男たちは、今回はNavy-SEALsではなく、US-Army所属のDELTAチームだったが、もう、完全に戦争なのだ。だから、作戦指揮官のCIAマンも、CIAが顧問として雇っている恐ろしく存在感のある男も、主人公に何度か言う。「嫌なら帰れ」と。でも帰らない。そして、やめろと言われていることを平気でやって、後で痛い目に遭う。アンタ何してんすか、というツッコミを何度か観ながら言いたくなった。極めてゆとり臭ただようお嬢さんである。
 まあ、わたしは常日頃、ジャックライアンシリーズなどの小説を読んでいるため、こういったBLACK OPPsに慣れているというかマヒしているのでそう思うわけだが、この様相は、おそらく普通の人には、どちらが悪党なんだかわからないものに映るのかもしれない。その、善と悪との境界線が非常にあいまいであり、主人公は、自身の心にある境界線と、現実の境界線の食い違いに葛藤するというのが、本作の一番の見どころと言っていいのだろうと思う。そう考えると、邦題の「ボーダーライン」は、正直わたし的にはイマイチだとは思うけれど、内容的には、なかなかいいタイトルだったのかもしれない。文句ばっかり言ってサーセン。
 で。役者3人と監督のことについてまとめておこう。
 まず、この映画で一番最初に紹介すべきは、 アレハンドロというコロンビア人(?)を演じたBenicio del Toro氏だろう。アレハンドロは、かつて検察官として法の執行者であったが、麻薬戦争によって妻は斬首され、娘は酸の浴槽に浸けられて虐殺されたという凄惨な過去を持つ男であり、その後、どうやらフリーのSICARIO=暗殺者として、政府やいろいろな組織に雇われているという設定の男である。彼の目的は、妻と娘を殺した男を殺害することであり、完全にOUT LAW、である。彼をBAD GUYと観るかどうかは、かなり人によって受け取り方が違うだろう。わたしは、ラストでの彼の非情すぎる行為に、実はまったく心が痛まなかった。悪は滅びるべし、であって、些細な禍根も立つべきだという彼の思考は十分わたしには理解できた。そんな冷酷なSICARIOを演じられるのは、ハリウッド映画でスペイン語を話す殺し屋的キャラと言えば、やはりdel Toro氏が最高峰であろう。前述の『Traffic』でアカデミー助演男優賞を受賞した、演技には定評のある男である。アレッ!? 嘘、マジで!? 今、Wikiで初めて知ったが、このおっさん、まだ40代なんだ!? もう50代後半ぐらいかと勝手に思ってた。なんだ、わたしよりちょっと上なだけじゃん。マジか……全然知らなかった。ま、そんなことはどうでもいいけれど、今回も恐ろしくクールで、素晴らしい芝居だったと思います。この人、なんでMarvel作品を引き受けたんだろう……『Gurdians of the Galaxy』での「コレクター」役は、いつもと違って若干コミカルでしたね。本人は超真面目に演じてましたが。
 次もおっさんです。今回、主人公をスカウトするCIAのベテラン現場管理官を演じているのがJosh Brolin氏だ。あれーーっ!! マジか、これも驚いた。この人もまだ40代、つーかdel Toro氏と同じ歳なんだ。知らなかったなー。この人完全に50代でしょ、と信じて疑わなかったのに。ハリウッド強面オヤジ選手権が開かれたら、確実に上位ランカーに挙げられるのではないかと思うが、今回は表面的にはいつもにやにやしているものの、主人公のゆとりめいた行動には、ああ? なに甘いこと言ってんのお前? みたいな感じで相手にせず、軽く扱うさまは非常にキャラクターとしてブレがなく、冷徹で凄惨な現実をよく表していたと思う。そして、CIAとFBIの関係は、アメリカ人的には常識だろうから、ほとんど説明はなかったけれど、要するにCIAはあくまで対外諜報組織なので、国内での活動は(あくまで基本的には)できず、国内の活動はFBIが担当なわけです。だからこそ、FBIたる主人公をチームに入れたわけで、主人公が参加していることで、かろうじてこれはFBI主導の作戦で合法なんですよ、と言い張るためのお飾りであったわけだ。この辺の事情は、知らない人には良く分からなかったかもしれないっすな。
 で、主人公たるFBI-HRT隊長の女性を演じたのがEmily Blunt嬢33歳である。彼女は非常に特徴ある顔立ちだけれど、やはり美人ですな。今回は男たちの中の紅一点なのだが、そういう色気は一切なく、殺伐とした空気の中で正義を信じようとする法執行官を健気に演じていました。まあ、キャラクターとしては、常識ある第三者目線での語り部、という意味があるのだろう。その役割はきっちり果たしてくれていると思う。
 そして最後に監督なのだが、Denis Vileneuveというカナダ人の男である。ケベック出身なので、デニス、ではなく、フランス語読みで、ドゥニ・ヴィルヌーヴと発音する必要がある。この監督の作品と言えば、わたしは『Prisoners』と『Enemy』(邦題:複製された男)の2本しか観ていないのだが、この2本も、そして今回の『SICARIO』でも、共通した特徴としてあげられるのは、作品に常に漂う緊張感だろうと思う。『Prisoners』でのHugh Jackmanも、『Enemy』でのJake Gyllenhaalも、大変に素晴らしい演技で、とにかく緊張感あふれる秀作だとわたしは思っているが、本作でもその緊張感は120分維持され、常に張り詰めた緊張感あふれる空気感は、どうやらこの監督の持ち味のようだ。そして、その緊張感は、JOJOの奇妙な冒険を知っている人なら分かってもらえると思うが、要するに、ずっと、「ドドドドド」「ゴゴゴゴゴ」という、JOJOでお馴染みのアレが、画面から伝わるのである。そうだ、書いてみて良く分かった。この緊張感は、荒木飛呂彦作品に似てるんだ!! そういうことか。そして、もう一つ、今日はっきり分かったのは、それがまさしく、音楽で表現されているんだ、ということである。流れる音楽は、極めて低い重低音で、非常に観客の不安を掻き立て、思わずゴクリとつばを飲み込むような、緊張感を表現することに成功していると思う。なるほど、これか、とわたしは唸った。この映画は、作曲賞と音響効果賞と撮影賞でアカデミー賞にノミネートされたが(惜しくも受賞ならず)、この音楽の使い方は確かに非常に素晴らしいものであった。また、撮影も非常に巧みで、暮れなずむ、とても美しい夕焼けを背景に、逆光で真っ黒な影で表現された軍人たちが、ザッザッザと進軍していく様も、緊張感をあおることに貢献していると言えるだろう。ラストの暗視ゴーグル視点の映像は、恐らくPC上でネガポジ反転して加工されたものだと思うが、従来の暗視ゴーグル映像とはちょっと違うもので、わたしは思わず、こりゃあ凄い画だと、正直感動すら覚えた。もう脱帽である。そして音響効果も、とりわけ銃声の処理がかなり迫力があって良い。とにかく、この音楽と撮影と音声効果は、極めてクオリティが高いと断言できる。そういう点でも、素晴らしい作品ですよこれは。音楽に関して、『Prisoners』と『Enemy』がどうだったのか、もう全然忘れているので、もう一度音楽に気をつけて観てみるとしよう。
 なお、この監督は、なんとかの名作『BLADE RUNNER』の30数年ぶりの続編の監督にも指名されており、今後の活躍はもう約束されたも同然であろう。Denis Vileneuveという名前は、ぜひ覚えておいていただきたい。この男、かなりやる男ですよ。

 というわけで、もういい加減長いので強引に結論。
 『SICARIO』は、極めて緊張感の高い、非常にハイクオリティの映画であった。物語的な流れもまったく破綻なく、とても冷徹で非情な結末を迎えるが、役者陣もいいし、音楽も撮影も極めて上物である。これは劇場で観た方がいいだろう。大きなスクリーンと迫力ある音響設備で観るべき映画だと思います。この映画、わたしは大変気に入りました。今年暫定3位です。以上。

↓ あのハリウッドきってのいい人キャラでおなじみのHugh Jackman氏が超おっかないです。すっごく重~~い映画で、観終わってぐったりしますが、観てない人は超必見です。
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ヒュー・ジャックマン
ポニーキャニオン
2014-10-02

↓そしてこちらは、ノーベル文学賞受賞作家Jose Saramago氏の小説「The Double」を映画化したもので、これまた超重~~い映画です。
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ジェイク・ギレンホール
バップ
2014-12-24




 

 以前、このblogで『Beyond the Edge』ビヨンド・ザ・エッジ 歴史を変えたエベレスト初登頂という映画の感想を書いたが、そこでも触れた通り、人類がエベレストに初登頂したのが1953年5月29日。まだわずか60年ほどしか経過していない。わたしの両親世代の青春時期にはまだ誰も成功していなかったというわけだ。意外とまだ全然歴史がないわけだが、その後の60年で劇的にいろいろ進化して、いまや「商業登山」というものさえあり、金を出せば、そしてある程度の訓練をすれば、極端に言うと誰もが登頂可能な世の中になっている。
 ただし、である。そこは人間の生命活動を100%拒絶する「デス・ゾーン」であり、また登頂成功には天候が大きな、おそらくは最大の要因であるため、当然頂上に立つことはいくら金を払おうと恐ろしく困難であり、これまた極端に言うと、命がけの行動となる。現在、登頂成功率がどのぐらいのものなのか知らないけれど、遭難死亡事故も毎年確実に起きているのであろうということは想像に難くない。
 そんな、人外の地であるエベレストで、1996年に エベレスト登山史上最悪と記録される大きな遭難事故が発生した。8人が亡くなり、その中には日本人の難波康子さんも含まれている。実に痛ましい事故だが、その事件を映画化した映画が、わたしが今日見た映画、『EVEREST』(邦題:エベレスト3D)である。

 わたしはこの映画を、ハリウッド資本がまた派手にエベレストを撮ったエンターテインメントだと思っていた。なので、冒頭にBased on a ture Storyと出ても、まあどうせ、登頂に成功するんだけど下山時に大変な目に遭って、それでも何とか奇跡的に帰ってきて、家族と感動的に再会してよかったよかったという話でしょ、と、まったくもって高をくくっていた。年代が、ちゃんと冒頭に1996年と出ても、私はまったく気づかなかった。しかし、キャラクターに日本人女性が出てきて、その名がヤスコ・ナンバだという。その瞬間から、え、これってまさか、あの、あの事故を描く気なの!? と一気に脈拍数が跳ね上がった。このblogに偶然たどり着いて、読んでいる人の中で、あの約20年前の事故を覚えている人がどれほどいるか分からないけど、当時日本でも大々的に報道された遭難事故だ。わたしはもう、この時点で帰りたくなった。怖くて。
 
 というわけで、愚かなわたしのテキトーで楽観的な想像は完全に砕け散り、壮絶な映像が後半続く。くわしいことは、Wikiで1996年のエベレスト大量遭難としてまとめられているので、そちらを見てもらった方がいい。
 この映画では、事故の最大の原因はタイムオーバーであると描かれている。要するに時間切れ、だ。登頂までに時間がかかりすぎたこと、その結果、酸素不足や天候の変化に間に合わなかった、という見解だ。この点は、事実と一致しているのかどうかは分からないけれど、登山愛好家としては十分ありうることだと思う。山は、とにかく迅速な行動がすべてだ。計画よりも時間が押してしまったら、それをリカバーできる能力が自分にあるのかどうか、冷静に判断して、行けると思うなら行けばいいけれど、ダメなら引き返すしかない。しかし一生に一度のチャンスであるエベレストの山頂を目の前にして、引き返すというのは、どんなに経験を積んだ人間であっても、容易に決断は付かないだろうと思う。そして下した決断の代償を命で購ったとしても、とてもわたしはそれを愚かだとか浅はかだとは思えない。だって、誰だってそうなるんだから。どうやら、世の中的には、やはり「商業登山」に対する批判的な意見が多いようで、この遭難事件に対しても、「引き返すべきだった」「体力不足・技術不足」というのが大方の意見で、それは実際その通りで反論の余地はなかろう思う。そしてその判断を曇らせたのが、これが商売であり、「登頂を成功させたい動機が金であったこと」に非難が集まっているようである。しかし、そんなことは誰だって分かるし、誰でも言える。でも、実際にその場にいて、撤退の判断が本当に下せるのか、相当怪しいのではなかろうか。
 ただ、この映画で、これは一体何故なんだ? という不可解なことが少なくとも二つ描かれている。バルコニーの上でのトラバースロープは何故張られていなかったのか。この部分のロープ復旧作業でまず時間を取られたのが原因のひとつ。そしてもう一つが、なぜ、置いてあったはずの南壁(?)の酸素は、空っぽだったのか。これがあればもうちょっとだけ事態はマシだったはずだ。映画では、この原因は語られていない。なんとなく、シェルパがやらかした的な描写はあるけれど、真相は良く分からない。要するに、直接的な原因は天候の急激な変化だけれど、実際のところは人災であるということである。そして人災であるということは、決してなくなることはない、ということだ。
 この映画を観終わって、わたしはちょっと良く分からない。一体、製作者は事故を再現して何を描きたかったのだろう。商業登山への警鐘? 無謀な挑戦への批判? 事故の原因究明? それでも登ろうとした人々の想い? まあ、きっといろいろな意図があるのだろう。わたしはただただ、今までに山で遭った雷や氷点下の恐怖がまざまざと思い出されて、映画なのにわたしはもう、本当に怖くて、歩け、いいから歩けよ!! と手に汗を握ってしまった。エベレストというデス・ゾーンがいかに恐ろしいところか、を描きたかったのならば、少なくともほんのちょっとだけ山の経験があるわたしには、十分以上伝わったよ。本当に、怖かった。そして、難波さんのご遺族には改めてお悔やみ申し上げたい。この映画を許諾をされるのはきっと深い思いがあったと思う。その決断は本当にすごいと思います。わたしだったら、ちょっと直視できないのではなかろうか……。本当に、心が痛みます……。
 今日は、本当は漫画『』に絡めていろいろ書こうと思っていたのだけれど、あまりに壮絶であったため、『岳』についてはもう書けない。非常に優れた漫画で、おそらく日本の山男・山女の大半は読んでいる漫画だと思うけれど、あの最終回は、正直読みたくなかった。漫画なんだから、というのは変だけど、主人公・三歩には、最後までスーパーマンでいて欲しかった。今回の映画は、まさしく『岳』と同じ物語であった。いや、逆かな。『岳』の最終エピソードは、まさしくこの映画で描かれたあの悲劇がベースになっていたのだということを、初めて認識した。漫画だというのに、あの三歩というキャラクターは、いまだ忘れられない。

 役者陣は、Jason ClarkeJake GyllenhaalJosh BrilinSam WorthingtonKeira Knightleyなど豪華キャストが存在感たっぷりに演じており、見応えは十分である。また、撮影も、正直ロケなのかCG合成なのか、もう全然区別できないほどの映像で素晴らしかった。なお、3Dぶりは、正直なところいまひとつだったような印象で、3Dよりもこの映画は、とにかくなるべくデカイスクリーンで観たほうがいいと思う。ひょっとしたら、AtomsやIMAXで見ると、またその迫力は別格にすごいのかもしれないが、今回はわたしは最寄のシネコンで観てしまったので(それでもそのシネコン最大スクリーンでの上映ではあった)、まあ、その意味では普通ではあった。

 というわけで、結論。
 映画として楽しめるかというと、これは人によるね。ああ、そりゃまあ、当たり前か。
 よく、なんで山に登るの? とわたしレベルでも聞かれることがあると前にも書いたが、わたしはたいてい、「まあ、気持ちいいからっすね」とテキトーに答えることにしている。けれど、その答えを本当に知りたいなら、お前も登ってみろ、と心の中では思っている。とりあえずわたしは、ロックと雪山だけはやめておきます。


↓ 名作、と言っていいんだろうな。でも、ホントに三歩には最後まで超人でいて欲しかった……。
 

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