おそらく誰も興味がないと思うし、まったくのわたしの趣味で大変恐縮だが、わたしが大好きなハリウッド美女の、オレ的最強美女ランクは以下のとおりである。
 <GODDESSクラス>……出会ったら確実に失神&失禁してしまうレベル
 ◆Cate Blanchett様:このうえないその神々しさ、まさしく女神。
 ◆Gal Gadot様:Beautiful+Sexy+Cute=地球上で最もWONDERな女神。
 <ANGELクラス>……出会ったら思わず抱きつき逮捕されるレベル
 ◆Emma Stone嬢:最高Cuteエンジェル。最強の笑顔の持ち主。
 ◆Daisy Ridley嬢:とりわけ怒った顔とイギリス英語が超Cute。
 ◆Anna de Armas嬢:超Cuteな人造天使。発売してほしい。
 <THE ORIGINクラス>……特徴的なオンリーワンの魅力を持つ最強美女
 ◆Haley Bennett嬢:ハリウッドナンバーワン「幸の薄い顔」。もうたまらん。
 ◆Jennifer Lawrence嬢:とりわけそのしょんぼり顔とガラガラ声がイイ。
 ◆Scarlett Johansson嬢:とりわけ声が最高。超ハスキー&セクシー。
 ◆Amanda Seyfried嬢:広いデコが最高すぎてデコピンしたくなる。
 ◆Anna Kendrick嬢:ちびっ子+超歌ウマ+何気にグラマラスBody=ええ、最高です。
 とまあ、この10名の方々がわたしの好みにジャストミートであり、この10人が一つの作品で共演してくれたら最高なんだけどなあ、と中学生じみた妄想をたまにしてみるわけだが、先般、わたしが最も愛してやまないCate様+全然別の7人の美女が集結する映画が製作されるに至ったので、わたしとしてはCate様の神々しい美しさを拝むべく、さっそく劇場へ詣でたのであります。
 その映画は『OCEAN'S 8』。もちろんタイトル通り、あの『OCEASN'S』シリーズの最新作で、なんとシリーズの主人公ダニー・オーシャンは既にこの世になく、その妹のデビーが大活躍するお話であった。そのデビーを演じたのは、超傑作映画『GRAVITY』でのドクター・ライアンでお馴染みSandra Bullock様。若干わたしの趣味からは外れるものの、もちろん美女であるが、結論から言うと、本作は面白かったし、痛快であったのは間違いない。けれど、後から考えるとかなり綱渡りの計画だったように思うし、結局、本作のカギは「男に裏切られた美女の恐ろしい復讐」にあるような気がするのだが、どうしてまたデビーはまんまと騙されちゃったのか、という過去の因縁の部分が薄くて、ちょっとだけ、腑に落ちないような気もした。この映画はアレなのかな、女性向け、なんすかね? 
 というわけで、以下、ネタバレも含まれると思いますので、気にする方はここらで退場してください。

 わたしは宝塚歌劇を愛する男として、『OCEAN'S』と聞くと即座に、宝塚版で主役を演じた柚希礼音さんが歌う「テス、君だけがおれぇ~の~~愛の~す~ぅべてだ~」というあの歌が脳内再生されるというちょっとアレな人間なので、もはや原典の映画版はあまり記憶にないほどなのだが、それはともかくとして。
 今回のお話は、かつて男に騙されて刑務所に入っていたデビー(ダニー・オーシャンの妹)が出所して、にっくきクソ野郎に復讐しつつ、お宝を頂戴するという痛快ドロボー物語である。そして物語は、いい意味で超テンポよく、どんどんと計画は進行して行く。その展開は恐ろしくスピーディーで、ほぼ、ピンチらしいピンチはなくグイグイ前に進んでいく。なので、まあ、深く考えずその物語の進行に身をゆだねればいいだけの、なんつうか、お気軽な映画であると思う。
 そして、おそらくこの映画での最大のポイントは、かのMET GALAを完全再現しているゴージャスな映像だろうと思う。一応軽く説明しておくと、MET GALAとは、毎年5月の最初の月曜日に、The Metropolitan Museumにて開催されるファッションイベント(主催はVOGUE誌)で、今回のキャストたちの多くも参加しており、毎年そのゴージャスないでたちがインターネッツで報道されるのをわたしも楽しみにしているイベントだ。ちなみにこちらが2012年のMET GALAに降臨したCate様。美しすぎる……!

 わたしも美術好きとして、METに行って、その圧倒的な作品の数々を堪能してきたけれど、まあとにかくデカイ、つうか、その規模はもう日本では考えられないほどのとにかく凄い作品数であった。今回の映画でも、さりげなく超名画がちらほら画面に登場するので(アレは本物だろうか?)、そんな点も、目に楽しい作品であろう。
 で、物語としてはMET GALAの主役たるディーバに選ばれた女優に、Cartierが地下金庫に厳重に保管しているお宝を身につけさせ、それを奪うという作戦なのだが、前述の通りあれよあれよといううちに計画が進行して成功する様は、まあ、正直ちょっと出来過ぎてはいると思う。とりわけ、事件後にお宝を処分してキャッシュを山分けするのだが、思うに、そう簡単に現金化できないだろうな……常識的に考えて。特に宝石なんて、出自が一発アウトではなかろうか。おまけに、エンディングではそれぞれの「8」のメンバーは豪快に金使っちゃってるし。即、国税にマークされると思うのだが……。
 でも、そんな細けえとはどうでもいいんでしょうな。そんなツッコミをするのは野暮の極みだと思うので、華麗なるドロボー軍団の「8」の皆さんを紹介しよう。
 ◆デビー:ダニー・オーシャンの妹。ちなみに今回、ダニーことGeorge Clooney氏は写真でちらっと登場するだけです。今回の主人公であるデビーは、5年だったかの刑期を経て、刑務所から出てくるところから物語は始まるのだが、ずっと塀の中で、にっくきクソ野郎への復讐を胸に今回の作戦を考えていたらしい。エンディングでは、兄ダニーの墓前にて、今回の作戦を見ててほしかったな、としんみりコメントして終わる。演じたのは前述の通りSandra Bullockさん54歳。54歳!?見えないすねえ! 彼女はお母さんがドイツ人で、ご本人もドイツ語が話せるそうですが、本編内でドイツ人に扮してドイツ語を喋りまくるシーンがありました。実際のところ、やっぱり美人すね。
 ◆ルー:デビーの親友で右腕。若干男のような恰好をしていて、バイクをかっ飛ばすクール美女。演じたのは勿論、オーストラリアが生んだ女神Cate Blanchett様49歳。ほぼわたしと同級生。とにかく美しくカッコ良く、超COOL! 今回、オーストラリア人の管理栄養士(?)として現場に潜入。そのコック服のお姿も神々しく、控えめに言っても最高でありました。
 ◆アミータ:ルーの旧友?らしく、宝石鑑定士?なのかな、よくわからん。作戦中は厨房に料理人?の一人として潜入。演じたのはMindy Kalingさん39歳。インド系アメリカ人。この方はUSで人気のコメディエンヌですな。わたしはよく知らないす。
 ◆タミー:デビーの旧友。泥棒奥さま。家のガレージは盗品でいっぱいで、もうコストコのようなレベル。作戦中は、VOGUE誌に潜り込んで、MET GALAに関係者として堂々と入り込む。演じたのはSarah Paulsonさん43歳。何となく神経質そうな、気弱な感じの顔はどっかで見たことがあるぞ、と思ったら、この人は『CAROL』でCate様演じるキャロルの親友として出演されてましたな。Cate様と何度も共演するなんてうらやましいす。
 ◆コンスタンス:凄腕の女スリ。アジア人系の若い女子。作戦中はウェイトレスとして会場にいて、ある意味実行犯という重要な役割を担当。演じたのはAwkwafinaさん29歳で、本業はラッパーだそうですな。全然知らない人ですが、中国系アメリカ人のお父さんと韓国からの移民のお母さんの間にNYCで生まれた生粋のUS市民だそうです。
 ◆ナインボール:凄腕のハッカー女子。凄腕すぎてちょっと現実感が薄いぐらい。監視カメラのハックや、盗品のダミーを3Dプリンタで作ったりと大活躍。演じたのは歌姫Rihannaさん30歳。大変楽しそうに演じておられましたな。
 ◆ローズ:服飾デザイナーだけど、落ち目で借金があって、いろいろあって作戦に参加。MET GALAのディーバを務める女優に、ローズの衣装を選ばせるのが作戦の第一段階だったのだが、なんか、かなりあっさり選ばれた感じですな。演じたのはHelena Bonham Carterさん52歳。この人、今やすっかり貫禄満点ですが、若い頃はホンットに可愛かったんすよ……。フランス語が堪能だそうで、今回、Cartier本社のフランス人と流暢なフランス語会話を見せてくれます。
 と、ここまでが作戦メンバーなんですが、7人しかいないすよね。わたしも、おっかしいな? と思いながら観てたのですが、なんと8人目は、そのMET GALAの主役ディーバの女優、ダフネでありました。
 ◆ダフネ:女優。ちょっと言動がブッ飛んでる系のお方だが、実は賢く途中から作戦に気づき、自らも実は作戦に参加していたことがラストで明らかに。これは、正直全然気が付かなかったす。演じたのはAnne Hathawayさん35歳。あれ、意外と若いんすね。もちろん大変な美女だけど、サーセン、わたしの趣味には若干外れてるので以下省略。

 とまあ、この8人の痛快娯楽作だったわけだが、一応、オリジナル『OCEAN'S』メンバーとしては、あの中国人の軽業師のイエン(しかも裏ではかなり重要な仕事をしてくれてた)とルーベン(ダニー・オーシャンの師匠的?なおじいちゃん)も出てきて、おっ!というシーンはあったすね。あと、ラストで、奪われた宝石を追う保険会社の男として、ミュージカル界ではおなじみのJames Corden氏が出てきたり(この人のTV番組「The Late Show」の名物コーナー?「CARPOOL KARAOKE」は最高です)、元祖美少女としてお馴染みのDakota Fanningちゃんもチラリと出演されてました。そしてMET GALAのシーンでは数多くの本物セレブたちがカメオ出演されてたそうですが、わたしはよくわからなかったす。テニスプレイヤーのSerena Williamsさんは本人としてセリフもあったすね。この人、本物のMET GALAにいつも出席されてるような印象す。

 というわけで、もう書いておきたいことがなくなったので結論。
 まあ、一応「シリーズ最新作」と言っていいのかな? かの『OCEAN'S』シリーズ第4弾となる『OCEAN'S 8』が公開になったので、わたしもさっそく観てきたのだが、わたしが観に行った理由の9割がたは、わたしが愛してやまない女神、Cate Blanchett様の神々しいお姿を拝むためである。で、その美しさは本作でも存分に発揮されており、わたしとしてはそれだけでこの映画を観に行った価値はあったな、というのが素直な感想だ。肝心の物語はというと、まあ、いろいろツッコミどころはあるけど……それを言っちゃあおしめえよ、なツッコミは野暮の極みなので、いいんじゃないすかね。こういう痛快娯楽作品だって、全然アリっす。実際面白かったし、大変楽しめました。しかし……はーまたNYCに行きたくなっちゃったすねえ……METは広大すぎて、半分ぐらいしか観られなかったからなあ……。美術ファンは絶対一度は堪能すべきだと思います。以上。

↓ 少なくとも1作目は観といた方が、本作はより楽しめると存じます。
オーシャンズ11 (字幕版)
ジョージ・クルーニー
2013-11-26