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 このBlogで何度も触れていることだが、現在わたしが思う最強ハリウッド美女は、WONDER WOMANでお馴染みGal Gadot様と、もう一人、常に高貴でクールなオーラの漂うCate Blanchett様のお二人が2TOPである。もはや女神に近いその存在は、恐らく直接目にしたら自然と跪いてしまうだろうと思われるほどだが、ここまで持ち上げておいてアレなんですけど、実はわたしはこの女神が出演する映画を全部観ているわけではない。とりわけ、Cate様の場合、もうずっと前から映画の中で何度もその姿を観ていながら、キレーな人だなあ、とは思っていたものの、それ以上ではなく、どういうわけか2015年に観た『The Monuments Men(邦題:ミケランジェロ・プロジェクト)』という作品を観たときに、突如、な、なんてお美しいお方なんだ! とCate様の美に目覚めて以来、Cate様にぞっこんLOVEとなったのである。
 あの映画でのCate様は、確かルーブルに勤務する美術女子で、超クールなフランス人なんだけど、その内心ではナチスには屈せずひそかに闘う熱い女子、みたいな役で、おっそろしく美しかったのがわたしのハートにやけに響いたのであった。
 とういうわけで、以来、Cate様の出演する映画はなるべく観たいとは思っているものの、全部をカバーしきれていない、まったく気合の入っていないファンであるのがわたしなのだが、先日、Cate様が、これまた妙にピッタリなイメージで主演する映画の情報を得て、これは観ないとダメだな……と思える映画に出会った。そのタイトルは、『The House with a Clock in Its Walls』。この作品は、わたしは全く知らなかったが児童文学で有名な作品だそうで、日本では『ルイスと不思議の時計』というタイトルとなっている。で、公開から2週間経ってやっと観てきたわけだが、まあ、うーん、やっぱり児童文学ですな、というのがまず第一の感想であり、そして、やっぱりCate様は最強に美しいのう……という、実に当たり前な感想を持つに至った。えーと、面白かったかどうかで言うと、うーん……まあ、普通っすね。つまらんとは言わないけど、別に大絶賛でもなかったです。

 というわけで、上記が日本版予告なのだが、ご覧の通り、予告からして「日本語吹替え」である。いや、字幕の予告があるのかもしれないけど、見つけられなかった……のはどうでもいいとして、言いたいことが二つあって、まず、わたしは映画オタクとして、ハリウッド作品を観る時は「字幕版」一択であって、日本語吹き替えを観ることはまずない、ということだ。そして第2に、やっぱり児童文学が原作ということで、児童の観客をメインに想定しているために日本語吹替え(の予告)なんだろう、という点で、実はわたしがこの映画を観ようと思っていたのに、公開から2週間経ってやっと観た理由はここにある。
 というのも、映画館というものがほぼ絶滅しつつあり、シネコンなるものに置き換わった現在、わたしの家の近所では、日本語吹替え版の上映しか設定されておらず、字幕版を観るには日比谷か新宿へ行くしかなく(※TOHOの場合)、その時間がなかなか合わなくて、観に行くのが遅れてしまったのである。まあね、別に全国各地で字幕版を用意しろとは言わないけど、この映画を観ようとするちびっ子は、実際それほど多くないんじゃないかなあ……という気もする。ちなみにわたしが観た日比谷TOHOでの字幕版は、シニア客が圧倒的に多かったすね、これは字幕で日比谷だからかもしれないけど、全国のシネコンで上映されている日本語版には、ちゃんと想定観客であるちびっ子率が高いのだろうか。そうだといいんだけど……。
 ともあれ、以上はどうでもいい話である。お話の方も、もう詳しくは説明しない。両親を失った少年が、(母の兄である)叔父の元に引き取られ、その叔父が魔法使いで、その叔父と仲の良かった魔法使いの仕掛けた陰謀に少年は見事ハマってしまい、うえーん、おじさんごめんなさーい、と詫びを入れつつ、叔父の友達で隣の家に住む魔法使いの女性とともに、その陰謀に立ち向かうお話である。サーセン、超はしょりました。
 時代的には、1955年という設定なのだが、その設定は悪い魔法使いが2次大戦に出征したことと、そして女性魔法使いはパリで暮らしていたユダヤ人で、ナチスによって家族を喪っていること、ぐらいしか物語に影響していない。だから何だということもないのだが、その女性魔法使いを演じるCate様の、どこか悲しみをたたえながらも優しい笑みは素晴らしいし、叔父さん魔法使いと繰り広げられるののしり合戦も軽やかで、要するにCate様は超最高であったのであります。ええ、実のところそれしかわたしには書くことが思いつかないす。叔父さんとののしり合いは、まあギャグシーンなわけだけど、Cate様はなんだか楽しそうに演じられておられたのがとても印象的だ。そう、Cate様は結構笑顔が可愛いんすよ!
 Cate様は、ご存知の通りオーストラリア人であり、その英語は、当然元々はオージー・イングリッシュなはずだが、当たり前だけど映画では一切その気配はないですな。なにしろ出世作『Elisabeth』ではエリザベス1世陛下を堂々と演じられたお方だしね。そして今回のCate様の衣装もイイし、髪型も超イイ。おまけに最初の登場時は眼鏡着用である。もう、最高すぎてわたしとしてはそれだけでこの映画を観た価値はあったぜ、と思うほどだ。
 こちらはCate様と、その叔父さん魔法使いを演じたJack Black氏のツーショットですな。

 そしてこちらはキャスト&監督集合のプロモ写真。一番左のグラサン女性がCate様ね。右から二人目の若干イケメンが監督のEli Roth氏ですな。そして真ん中のちびっ子が、今回の主役であるルイス少年を演じたOwen Vaccaro君13歳です。彼はなんというか、まあ実にいかにもな健全なアメリカ人的なナイス笑顔ですね。芝居ぶりもなかなか達者でありました。イケメンに育つのだぞ……。

 まあ、おそらく、Cate様のお姿は、普通の日本人なら、若干おっかない系?に感じるのではないかと想像する。そして実際、Cate様が演じる役柄は、いつもきまって強くてりりしい系のキャラが多く、今回演じた女性魔法使いも、ひっつめ髪&タイトな服(&クールな通称女医めがね)が超似合っていて、イメージ通りのCate様であったと思う。でもですね、くり返しますが、このお方の笑顔は意外と可愛らしく、そのキッとした眼差しも、そして若干魔女っぽい鼻&デカい口も、実に整っていて、大変な美人であることは間違いなかろうと思います。まあ間違いなく、わたしが生身のCate様をじかに観ることがあったら、おそらくはもう、へなへなへな~と膝から力が抜け、失神&失禁することになるのは確実でしょうな。変態感想でサーセン。本当に美しいお方でありますよ、Cate様は。

 というわけで、まともなことは何も書いてないけど結論。
 わたしの大好きなハリウッド美女、Cate Blanchett様が出演し、おまけに劇中でのお姿がやけにぴったりとお似合いで、こりゃあ見たいぜと思っていた映画『The House with a Clock in Its Walls』。現代のシネコン文化においては、観たい映画は公開されたら即観ないと、上映回数があっさり減らされて観逃してしまうことが多いわけで、わたしもさっさと観たかったのだが、児童文学作品原作ということで字幕版の上映が極端に少なく、公開2週間たってようやく観に行くことが出来た。感想としては、まあ、面白くないとは言わないけど大絶賛でもなく、フツーであったとしか言いようはない。しかし、だ。Cate様が大好きなわたしとしては、Cate様のりりしいお姿と、珍しくコミカルで楽しそうな芝居をするCate様が観られただけで、もうその価値としては十分以上、観に行ったかいがあったと思う。なので、Cate様のファン以外の人が観てどう思ったかは分からないが、わたしはもう、超満足であります。以上。

↓ なんでも、『ハリー・ポッター』日本語版の出版をしている静山社がこの映画合わせで(?)出し直したらしいすね。原作小説は「3」まで日本語で出てるみたいすね。

 おそらく誰も興味がないと思うし、まったくのわたしの趣味で大変恐縮だが、わたしが大好きなハリウッド美女の、オレ的最強美女ランクは以下のとおりである。
 <GODDESSクラス>……出会ったら確実に失神&失禁してしまうレベル
 ◆Cate Blanchett様:このうえないその神々しさ、まさしく女神。
 ◆Gal Gadot様:Beautiful+Sexy+Cute=地球上で最もWONDERな女神。
 <ANGELクラス>……出会ったら思わず抱きつき逮捕されるレベル
 ◆Emma Stone嬢:最高Cuteエンジェル。最強の笑顔の持ち主。
 ◆Daisy Ridley嬢:とりわけ怒った顔とイギリス英語が超Cute。
 ◆Anna de Armas嬢:超Cuteな人造天使。発売してほしい。
 <THE ORIGINクラス>……特徴的なオンリーワンの魅力を持つ最強美女
 ◆Haley Bennett嬢:ハリウッドナンバーワン「幸の薄い顔」。もうたまらん。
 ◆Jennifer Lawrence嬢:とりわけそのしょんぼり顔とガラガラ声がイイ。
 ◆Scarlett Johansson嬢:とりわけ声が最高。超ハスキー&セクシー。
 ◆Amanda Seyfried嬢:広いデコが最高すぎてデコピンしたくなる。
 ◆Anna Kendrick嬢:ちびっ子+超歌ウマ+何気にグラマラスBody=ええ、最高です。
 とまあ、この10名の方々がわたしの好みにジャストミートであり、この10人が一つの作品で共演してくれたら最高なんだけどなあ、と中学生じみた妄想をたまにしてみるわけだが、先般、わたしが最も愛してやまないCate様+全然別の7人の美女が集結する映画が製作されるに至ったので、わたしとしてはCate様の神々しい美しさを拝むべく、さっそく劇場へ詣でたのであります。
 その映画は『OCEAN'S 8』。もちろんタイトル通り、あの『OCEASN'S』シリーズの最新作で、なんとシリーズの主人公ダニー・オーシャンは既にこの世になく、その妹のデビーが大活躍するお話であった。そのデビーを演じたのは、超傑作映画『GRAVITY』でのドクター・ライアンでお馴染みSandra Bullock様。若干わたしの趣味からは外れるものの、もちろん美女であるが、結論から言うと、本作は面白かったし、痛快であったのは間違いない。けれど、後から考えるとかなり綱渡りの計画だったように思うし、結局、本作のカギは「男に裏切られた美女の恐ろしい復讐」にあるような気がするのだが、どうしてまたデビーはまんまと騙されちゃったのか、という過去の因縁の部分が薄くて、ちょっとだけ、腑に落ちないような気もした。この映画はアレなのかな、女性向け、なんすかね? 
 というわけで、以下、ネタバレも含まれると思いますので、気にする方はここらで退場してください。

 わたしは宝塚歌劇を愛する男として、『OCEAN'S』と聞くと即座に、宝塚版で主役を演じた柚希礼音さんが歌う「テス、君だけがおれぇ~の~~愛の~す~ぅべてだ~」というあの歌が脳内再生されるというちょっとアレな人間なので、もはや原典の映画版はあまり記憶にないほどなのだが、それはともかくとして。
 今回のお話は、かつて男に騙されて刑務所に入っていたデビー(ダニー・オーシャンの妹)が出所して、にっくきクソ野郎に復讐しつつ、お宝を頂戴するという痛快ドロボー物語である。そして物語は、いい意味で超テンポよく、どんどんと計画は進行して行く。その展開は恐ろしくスピーディーで、ほぼ、ピンチらしいピンチはなくグイグイ前に進んでいく。なので、まあ、深く考えずその物語の進行に身をゆだねればいいだけの、なんつうか、お気軽な映画であると思う。
 そして、おそらくこの映画での最大のポイントは、かのMET GALAを完全再現しているゴージャスな映像だろうと思う。一応軽く説明しておくと、MET GALAとは、毎年5月の最初の月曜日に、The Metropolitan Museumにて開催されるファッションイベント(主催はVOGUE誌)で、今回のキャストたちの多くも参加しており、毎年そのゴージャスないでたちがインターネッツで報道されるのをわたしも楽しみにしているイベントだ。ちなみにこちらが2012年のMET GALAに降臨したCate様。美しすぎる……!

 わたしも美術好きとして、METに行って、その圧倒的な作品の数々を堪能してきたけれど、まあとにかくデカイ、つうか、その規模はもう日本では考えられないほどのとにかく凄い作品数であった。今回の映画でも、さりげなく超名画がちらほら画面に登場するので(アレは本物だろうか?)、そんな点も、目に楽しい作品であろう。
 で、物語としてはMET GALAの主役たるディーバに選ばれた女優に、Cartierが地下金庫に厳重に保管しているお宝を身につけさせ、それを奪うという作戦なのだが、前述の通りあれよあれよといううちに計画が進行して成功する様は、まあ、正直ちょっと出来過ぎてはいると思う。とりわけ、事件後にお宝を処分してキャッシュを山分けするのだが、思うに、そう簡単に現金化できないだろうな……常識的に考えて。特に宝石なんて、出自が一発アウトではなかろうか。おまけに、エンディングではそれぞれの「8」のメンバーは豪快に金使っちゃってるし。即、国税にマークされると思うのだが……。
 でも、そんな細けえとはどうでもいいんでしょうな。そんなツッコミをするのは野暮の極みだと思うので、華麗なるドロボー軍団の「8」の皆さんを紹介しよう。
 ◆デビー:ダニー・オーシャンの妹。ちなみに今回、ダニーことGeorge Clooney氏は写真でちらっと登場するだけです。今回の主人公であるデビーは、5年だったかの刑期を経て、刑務所から出てくるところから物語は始まるのだが、ずっと塀の中で、にっくきクソ野郎への復讐を胸に今回の作戦を考えていたらしい。エンディングでは、兄ダニーの墓前にて、今回の作戦を見ててほしかったな、としんみりコメントして終わる。演じたのは前述の通りSandra Bullockさん54歳。54歳!?見えないすねえ! 彼女はお母さんがドイツ人で、ご本人もドイツ語が話せるそうですが、本編内でドイツ人に扮してドイツ語を喋りまくるシーンがありました。実際のところ、やっぱり美人すね。
 ◆ルー:デビーの親友で右腕。若干男のような恰好をしていて、バイクをかっ飛ばすクール美女。演じたのは勿論、オーストラリアが生んだ女神Cate Blanchett様49歳。ほぼわたしと同級生。とにかく美しくカッコ良く、超COOL! 今回、オーストラリア人の管理栄養士(?)として現場に潜入。そのコック服のお姿も神々しく、控えめに言っても最高でありました。
 ◆アミータ:ルーの旧友?らしく、宝石鑑定士?なのかな、よくわからん。作戦中は厨房に料理人?の一人として潜入。演じたのはMindy Kalingさん39歳。インド系アメリカ人。この方はUSで人気のコメディエンヌですな。わたしはよく知らないす。
 ◆タミー:デビーの旧友。泥棒奥さま。家のガレージは盗品でいっぱいで、もうコストコのようなレベル。作戦中は、VOGUE誌に潜り込んで、MET GALAに関係者として堂々と入り込む。演じたのはSarah Paulsonさん43歳。何となく神経質そうな、気弱な感じの顔はどっかで見たことがあるぞ、と思ったら、この人は『CAROL』でCate様演じるキャロルの親友として出演されてましたな。Cate様と何度も共演するなんてうらやましいす。
 ◆コンスタンス:凄腕の女スリ。アジア人系の若い女子。作戦中はウェイトレスとして会場にいて、ある意味実行犯という重要な役割を担当。演じたのはAwkwafinaさん29歳で、本業はラッパーだそうですな。全然知らない人ですが、中国系アメリカ人のお父さんと韓国からの移民のお母さんの間にNYCで生まれた生粋のUS市民だそうです。
 ◆ナインボール:凄腕のハッカー女子。凄腕すぎてちょっと現実感が薄いぐらい。監視カメラのハックや、盗品のダミーを3Dプリンタで作ったりと大活躍。演じたのは歌姫Rihannaさん30歳。大変楽しそうに演じておられましたな。
 ◆ローズ:服飾デザイナーだけど、落ち目で借金があって、いろいろあって作戦に参加。MET GALAのディーバを務める女優に、ローズの衣装を選ばせるのが作戦の第一段階だったのだが、なんか、かなりあっさり選ばれた感じですな。演じたのはHelena Bonham Carterさん52歳。この人、今やすっかり貫禄満点ですが、若い頃はホンットに可愛かったんすよ……。フランス語が堪能だそうで、今回、Cartier本社のフランス人と流暢なフランス語会話を見せてくれます。
 と、ここまでが作戦メンバーなんですが、7人しかいないすよね。わたしも、おっかしいな? と思いながら観てたのですが、なんと8人目は、そのMET GALAの主役ディーバの女優、ダフネでありました。
 ◆ダフネ:女優。ちょっと言動がブッ飛んでる系のお方だが、実は賢く途中から作戦に気づき、自らも実は作戦に参加していたことがラストで明らかに。これは、正直全然気が付かなかったす。演じたのはAnne Hathawayさん35歳。あれ、意外と若いんすね。もちろん大変な美女だけど、サーセン、わたしの趣味には若干外れてるので以下省略。

 とまあ、この8人の痛快娯楽作だったわけだが、一応、オリジナル『OCEAN'S』メンバーとしては、あの中国人の軽業師のイエン(しかも裏ではかなり重要な仕事をしてくれてた)とルーベン(ダニー・オーシャンの師匠的?なおじいちゃん)も出てきて、おっ!というシーンはあったすね。あと、ラストで、奪われた宝石を追う保険会社の男として、ミュージカル界ではおなじみのJames Corden氏が出てきたり(この人のTV番組「The Late Show」の名物コーナー?「CARPOOL KARAOKE」は最高です)、元祖美少女としてお馴染みのDakota Fanningちゃんもチラリと出演されてました。そしてMET GALAのシーンでは数多くの本物セレブたちがカメオ出演されてたそうですが、わたしはよくわからなかったす。テニスプレイヤーのSerena Williamsさんは本人としてセリフもあったすね。この人、本物のMET GALAにいつも出席されてるような印象す。

 というわけで、もう書いておきたいことがなくなったので結論。
 まあ、一応「シリーズ最新作」と言っていいのかな? かの『OCEAN'S』シリーズ第4弾となる『OCEAN'S 8』が公開になったので、わたしもさっそく観てきたのだが、わたしが観に行った理由の9割がたは、わたしが愛してやまない女神、Cate Blanchett様の神々しいお姿を拝むためである。で、その美しさは本作でも存分に発揮されており、わたしとしてはそれだけでこの映画を観に行った価値はあったな、というのが素直な感想だ。肝心の物語はというと、まあ、いろいろツッコミどころはあるけど……それを言っちゃあおしめえよ、なツッコミは野暮の極みなので、いいんじゃないすかね。こういう痛快娯楽作品だって、全然アリっす。実際面白かったし、大変楽しめました。しかし……はーまたNYCに行きたくなっちゃったすねえ……METは広大すぎて、半分ぐらいしか観られなかったからなあ……。美術ファンは絶対一度は堪能すべきだと思います。以上。

↓ 少なくとも1作目は観といた方が、本作はより楽しめると存じます。
オーシャンズ11 (字幕版)
ジョージ・クルーニー
2013-11-26

 というわけで、昨日は午前中にわたしの大好きなStephen King大先生原作の『IT』を観て、午後は立て続けに、これまたわたしの大好きなMARVEL CINEMATIC UNIVERS最新作『THOR:RAGNAROK』を観てきた。のっけから結論を言うと、ちょっと悪ふざけしすぎじゃね? という今までとはまるで違うギャグ映画となり果てており、わたしとしては、ナシ、と否定はしたくないものの……ちょっとやりすぎじゃね? と言わざるを得ない微妙作であった。おまけに、予告編から想像していた物語とは全然違うお話であり、正直、わたしはかなり肩透かしを食らったような気がしている。ただし、それはわたしが予告を観て勝手に盛り上がっていただけの話であり、ギャグもやりすぎとは言え、いちいち、くすっと笑えてしまうわけで、なんだかんだ文句を言いつつ、やっぱり面白れえなあ、というのが結論なのかもしれない。それでは、以下、思ったことを書き連ねていこうと思う。なお、もちろんのことながら、いつも通りネタバレ全開になる予定なので、まだ見ていない人は読まないでください。

 つーかですね、これは観た方なら誰もが思う事だと思うのだが……上記予告はすっげえカッコイイというか、わくわくする最高の出来じゃあないですか? でもですね、なんと、上記予告は予告専用の映像ともいうべきもので、本編での使用シーンと相当違う! ことにわたしは結構驚いた。端的に言うと、THOR様の大切なムジョルニア(=トンカチ)が砕かれてしまうでしょ? 個々のシーンは確かに本編にもある、けれど、背景が全然違う! のにわたしはとても驚いた。『SPIDER-MAN:Home Coming』の時も、予告だけで本編に存在しないシーンがあったし、最近はネタバレ防止にそんなことまでするんすかねえ……ま、いいや。
 で。今回のお話だが、予告を観て、わたしのようにMCUが大好きな人間ならば、確実に次の4つのことがらについて、いったいどういう事なんだろう? と思い、その点に注目して本作を観たはずだ。
 ◆その1) HULKは一体、どうして、どうやって惑星サカールに来たのか?
 この点については、まずは復習が必要だろう。MCUにおいて、HULKの一番最後の描写は、『Ultron』のラスト近くで、S.H.I.L.D.のクィンジェットをかっぱらって一人どこかへ身を隠してしまったシーンである。大好きなBLACK WIDOWの言葉も無視してどこかへ消えたHULK。そのHULKがいきなり宇宙の果て?の惑星にいるのはなぜなんだ? と誰しも思うはずである。わたしはまた、なんらかのMCU的な重大事件が起こって宇宙に飛ばされた、その背景にはサノスの影が……とかいう展開なのかと勝手に想像していた。が、結論をズバリ言うと、「特に説明はナシ」であった。うっそお!? それでいいのか? とびっくりしたのは言うまでもない。これは原作的にそうなってるのかどうか、わたしは知らないので何とも言えないのだが……あまりにテキトーな感じがして、今までの、「綿密に計算されたMCU」の世界観にそぐわないというか……なんだかとてもがっかりした。おまけにHULK状態で2年間いたらしく、HULK状態で普通にしゃべってるし! そんな……悩めるバナー博士像はどこ行っちゃったんだよ……。
 ◆その2)ムジョルニア破壊!? ムジョルニアはどうやって復活するのか?
 わたしは予告で描かれたムジョルニア破壊シーンに超興奮し、こいつはスゲエ展開だ! と超ワクワクしていた。そして、ひょっとしたら、いまだ登場していない最後の「インフィニティ―・ストーン」がムジョルニア復活のカギなんじゃね? とか勝手に想像して興奮していたのである。このことについても、もう結論を言おう、「ムジョルニアは復活しない」が本作の回答であった。えええ!? いいの!? ムジョルニアなしでTHOR様は今後戦えるの? 空飛べなくなっちゃうじゃん!? とわたしはこれまた激しくびっくりである。これでいいのかなあ……うーん……。
 ◆その3)そもそもTHOR様の現在の任務は……?
 MCU世界では、『Ultron』事件の後に、地球においては『CIVIL WAR』が勃発してトニーとCAPが大喧嘩していたわけだが、そもそも、THOR様は、『Ultron』事件の後は、インフィニティストーンの謎を追ってアスガルドへ帰って行ったために、地球におらず、『CIVIL WAR』にも参戦しなかったわけで、わたしとしては、本作では確実に、最後のインフィニティ・ストーンに関連する事件が描かれるのであろうと勝手に想像していた。しかし、である。冒頭でごくあっさり、「分かんねーから探すのやめた」的な一言で終了である。そんなバカな!? わたしはこの冒頭のTHOR様のセリフでイスから転げ落ちそうになるぐらいびっくりした。えええ? うっそお!? ほっといていいんすかTHOR様!? あなた、『Ultron』事件のときに観た幻影に従って、トニーに味方してVISONさん誕生を手伝ったんだし、その幻影で描かれた未来が気になって仕方ないから、インフィニティ・ストーンの謎を追う旅に出たんでしょ? いいのかなあ……これで。
 ◆その4)RAGNAROKとは? ま、まさか……?
 たぶん、世間一般的に言う「ラグナロク」とは、北欧神話で言うところの終末の日であり、Wagnerのニーベルングの指輪の最終章「神々の黄昏(Götterdämmerung)」のことを指すものだ。THOR様自身が北欧神話的世界観なわけで、ラグナロクという言葉は、アスガルド最大の危機を連想させるものとして、非常にそれっぽくもある。しかし一方で、MARVELコミックに通じている人ならば、ラグナロクと聞けば、原作の「CIVIL WAR」に出てきたTHOR様のクローンであるRAGNAROKというキャラを思い出す人も多いはずだ。おまけに予告の終わり近くには、何やら雷光をまとった、いつもと様子の違うTHOR様がカッコよく登場するシーンもあって、ま、まさかこれって、あのクローン・ソーが登場するのか!? と興奮したはずである。しかし―――結論を言おう。確かに、アスガルド最後の日ではあったので、タイトルとしてRAGNAROKは非常にピッタリではあったが……クローン・ソーは登場しない。その点では、正直肩透かしというか、なーんだ、であった。そして予告に出ていた「雷光をまとうTHOR様」は、ムジョルニアを失って覚醒した新たなTHOR様のお姿であったのである(しかもここも、予告の映像と本編は重大な違いがある)。しかしそれでも、「ムジョルニアを失ったからって何だ、お前はなに? トンカチの神様なのか? 違うだろ、お前は」「そうだ、オレは……雷神だ!」と、オーディンの幻影との会話で真の力に覚醒する流れはとてもカッコ良かったので、これはこれでアリだと認めたい。本作では、惑星サカールでの奴隷戦士の時には、さんざん「神様じゃなくて、お前、雷様だろ?」「雷様じゃねえ、雷神だ!」「はいはい、頑張ってね、雷様」みたいなやり取りが何度もあったので、強いTHOR様大復活はとても興奮出来て満足です。
 とまあ、わたしとしては驚き4連発で、ズバリ言うと「オレが観たかったTHOR3はコレジャナイ!」と思わざるを得なかった。
 しかし、である。ちょっと悔しいことに、単体として本作を観ると、やっぱりギャグには笑えちゃえるんだな……そういう点では大変デキのいいコメディであったのは間違いないと言える。まさかLOKI様まであんなコメディキャラになり果てるとは……哀しいやら笑えるやらで、わたしとしては大変微妙な気持ちである。
 はあはあ……だいたい言いたいことはもう書いたかな……では、ちょっと気を取り直して、本作の物語を軽くまとめてみよう。
 本作は、冒頭は鎖でがんじがらめに拘束されたTHOR様の愚痴から始まる。こういう、主人公の愚痴というのは、ハードボイルド小説の定番だが、THOR様は、インフィニティ・ストーンの謎を追って旅していたものの、その謎は解明できずにいた。そんな時、かつて父オーディンが封印(?)したスルトという火の王(?)が復活しかけているところに出会い、その討伐に出かけ、まあズバリ言うと楽勝で再封印成功、アスガルドに帰還するーーーが、帰還したアスガルドでは、何と愚弟LOKIがオーディンに成りすましており(※THOR:DWのエンディングでLOKIがオーディンに成りすましていることは描かれていた)、ふざけた芝居を上演して民衆と楽しんでいた。そのバカバカしさにカチンときたTHOR様は再び愚弟LOKIをとっつかまえ、つーかお前、父ちゃんをどうしたんだよ!? と尋問すると、なんと父オーディンは地球に追放されていたことが判明。すぐさまLOKIを伴って、LOKIがオーディンを置き去りにしたNYCへ再降臨する。しかし、その場所は既に建物が取り壊され、オーディンの行方は不明。まじかよ……と困っていると、なんとLOKIの足元に、オレンジ色の魔法陣グルグルが発生、なんだこりゃあ!? と戸惑うTHOR様の前に現れたのは、なんとなんと、Dr.Strangeであった。Dr.は、地球に害なす存在の監視をしていて、LOKIはそのブラックリストに入っていたのである。事情を説明するTHOR様に、Dr.は、オーディンが見つかったらすぐ帰るんだな、じゃあ、その場所を教えてやろう、今、ノルウェーにいるから、と魔法陣グルグルでTHOR様とLOKIをあっさりノルウェーに送り込む。そして再会する3人。しかし事態は急展開で、なんとオーディンの寿命は尽き欠けており、故郷は場所じゃない、人じゃよ……そしてマズイことに、わしが死ぬと、かつて封印したわしの第1子、つまりお前たちのお姉さん、凶暴なヘラが復活しちゃうのじゃよ……と言い残してオーディンは存在が消滅してしまう。おいィ! 無責任すぎじゃないすか! オーディン様! というわけで、オーディンの姿が消えるとすぐに、ヘラ様が降臨。バトルが始まる! のだが、ヘラ様は超強い! ムジョルニア破壊もこのシークエンスで、つまり地球での戦闘で起こったことです。予告と全然背景が違って驚いた。で、こりゃマズイ、とあせった愚弟LOKIは、戦闘のさなか、アスガルドへの帰還を要請、THOR様、LOKI、ヘラ様の3人はアスガルド召還の光に包まれ、アスガルドへ引っ張られるのだが、その中でも戦闘は続いており、LOKIが光の道の外に吹っ飛ばされ、そしてついにTHOR様も同様に吹っ飛ばされ、ヘラ様だけがアスガルド帰還を果たしてしまう。ヘラ様は、アスガルドにいるとますます無敵パワーを発揮できる体質で、なんとTHORの盟友であるウォリアーズ・スリーもごくあっさり殺され、アスガルドに君臨するのであった。一方、どこかへ吹っ飛ばされたTHOR様とLOKIは……てな展開であります。はーー、全然軽くまとめられなかったわ。
 というわけで、THOR様は惑星サカールへ吹っ飛ばされ、現地にいたアスガルト人のヴァリュキュリーに捕縛され、奴隷戦士としてサカールを治めるグランドマスターに売り飛ばされる。そして自由を得るには、闘技場で行われる試合に勝たなくてはならない。しかもどうやら現チャンピオンはおっそろしく強いらしい。上等だ、戦ってやるぜ! と気合十分なTHOR様の前に現れた、現チャンピオンこそ、盟友HULKであった―――てなお話です。
 まあ、とにかく以上のような、かなりとんでもないお話で、面白いけれどとにかくギャグがしつこく、どうも狙いすぎというか、全くこれまでとは作風の違う異色作であった。なんか……いろいろ今までのことを無理矢理無視しているようで、わたしとしてはどうにもコレジャナイ感をぬぐい切れなかったすね。以下、キャラ紹介を軽くやってみます。
 ◆THOR:アスガルドの王子様。試合直前に自慢の長髪を宇宙バリカンでバッサリ刈られてしまう。ちなみにその散髪屋さんを演じたのがStan Lee大先生御年94歳。楽しそうなのが印象的。今回のTHOR様はとにかくコメディキャラで、ツッコミ担当。演じたChris Hemsworth氏も大いにコメディセンスのあるお方なので、実際とても笑えるんだけど……まあ、いいんすかねえ、あれで。しかし後半の、真の力に目覚める雷光バリバリのTHOR様はカッコ良かった! しかし、ムジョルニアを失ってしまったTHOR様は、次の『Avengers:Infinity War』では大苦戦しちゃうだろうな……完全に故郷を失った宇宙難民になってしまい、地球はアスガルド人を受け入れることができるのでしょうか……。なお、地球の恋人ジェーンとは、どうやら完全に別れたようで、それもモブキャラのセリフでごくあっさり流されました。THOR様曰く「振られたんじゃねえ、お互いに振ったんだ」だそうです。いっそ、「彼女(を演じてるNatalie Potman)とはスケジュールが合わないんだよ!」と現実の理由を言ってくれた方が笑えたのに。
 ◆LOKI:宇宙一のデキない弟。今回はやけにTHOR様と仲良し。そしてボケ担当として笑わせてくれる。あんたも大丈夫なのかね……あんたを地球でブラックリストに入れてるのは何もDr.だけじゃないと思うのだが……ラスト、「地球はわたしを受け入れてくれるだろうか……」「俺に任せとけ!」という謎の兄弟愛は美しいけれど、そんなに甘くないぞ! 演じたTom Hiddleston氏もなんだか楽しげに演じられていたのが印象的。
 ◆Dr.Strange:今回チョイ役として出演。しかし相当成長している様子で、ソーサラー・スープリームとしての腕は格段に上がっている様子でした。どうも魔法の腕は既にLOKIをしのぐほど、の模様。Benedict Cumberbatch氏による偉そうなキャラは健在。
 ◆Odin:オーディン様はどういう理屈かよくわからなかったけど本作で寿命が尽きてしまった。しかし……第1子ヘラ様のことを丸投げで消えてしまうなんて……ちょっと神様としてどうかと思う。演じたSir Anthony Hopkins氏は今回コメディっぽさは一切なく、静かに消えていきましたな。もうチョイ、ちゃんと引継ぎした方がいいと思うの……。
 ◆HULK:結局なぜサカールにいたのか、わたしには良くわからんです。そしてHULK状態でもしゃべれるというか一定の理性を保っていられるのにも驚き。バナー博士状態に戻ってからは、クイン・ジェットに残されていたトニーの服をいやいや着るなど、この方もコメディ成分がかなり増量されていました。わたし的に一番笑えてしまったのは、トニーのパンツ(ズボン)がピタピタ過ぎて、常に股間のポジションを気にしてモジモジしている下ネタ系ギャグで、バナー博士のイメージ崩壊でありました。それにしてもバナー博士、あなた、結局『Ultron』事件の後で何がしたかったんすか? 単に隠棲したかっただけなの? ガキか!
 ◆HELA:オーディン様の第1子であり、THOR様の超凶暴なお姉さまだという事は全然知らなかった。とにかく演じたCate Blanshett様がおっそろしく美しい! まさしく女神! そして、髪をかき上げるしぐさが超セクシー! 長い黒髪をかき上げると、あのトゲトゲヘルメットに変化するシーンにわたしは大興奮。実際最高でした。本作1本で退場させてしまうのはもったいない……けど、再登場は無理かな……どうでしょうか。Cate様は本当に楽しそうに演じてましたなあ。
 ◆VALKYRIE:はっきり言って強いんだか弱いんだかよくわからない女戦士。元々オーディン様直属の女戦士部隊の総称で、かつてヘラ様に完敗して一人生き残ったのが彼女。彼女自身の個人名があるのか良くわからなかった。強そうにも見えないし、一応活躍はするけど、わたしとしてはほぼ空気。演じたのはTessa Topson嬢で、かなりイメージは違うけれど、『CREED』においてアポロJrことアドニス君の彼女を演じた方ですな。
 ◆HEIMDALL:アスガルドの門番でおなじみのヘイムダル。そもそもこの人はなんで職場放棄していたのか良くわからない。LOKIがODINに成りすましていた時に解任されたのかな? でもこの人スーパー千里眼の持ち主なので、なりすましを見抜いていただろうに……逃げるならあの刀を持って逃げていれば……この人が門番をきっちり務めていれば、ヘラ様のアスガルド帰還を防げたような気がしてならない。演じたIdris Elba氏は全く笑いを取りにいかない真面目演技でした。
 ◆GRAND MASTER:惑星サカールの統治者。原作的には無類のゲーム好きで、『GUARDIANS』に出てきたコレクターの兄弟。演じたのはベテランJeff Goldblum氏。この方は元々いつも笑わせるちょっとしたギャグ担当なので、ある意味いつも通りの芝居ぶりでしたな。

 というわけで。この『THOR:RAGNAROK』という作品はかなりいつもと違う作風で、MCU的にも位置づけが微妙な作品だったわけだが、恒例のおまけ映像で描かれたのは、おそらくはMCU的には次の『Infinity War』へつながるであろうワンシーンであった。アスガルド人を連れて難民として地球へ向かう宇宙船。THOR様とLOKIの、地球に行けば何とかなるさ的会話は、突然宇宙船を覆う影で遮られる。映像が引きになると、THOR様たちの宇宙船の上に、巨大な宇宙船が……というおまけ映像であった。わたしにはこの、謎の巨大宇宙船が何者か良くわからなかったが、おそらくは『GURDIANS』関連の宇宙海賊の船かなにかだろう。こうしてTHOR様はガーディアンズのみんなと出会い、『Infinity War』につながっていくんでしょうな、きっと。また、おまけ映像は最後の最後にももう一つあって、そこでは散々な目に遭ったGRAND MASTERのその後が描かれるのだが、ま、これは全く重要ではないと思うので、流していいです。
 それより気になるのは、アスガルドが滅亡してしまった結果、「オーディンの武器庫」に保管してあった「コズミック・キューブ」は一体どうなってしまったんだろうか? という点であろう。劇中では、どうもLOKIがまた悪さを企んで、こっそり持っているようにも思えたが……どうなんでしょうなあ? 確実に『Infinity War』ではキーアイテムの一つになるはずなので、行方が大変気にかかるところであろう。
 MCUの次回作は、来年GW公開の『Infinity War』の前に、日本では来年3月に公開の『BLACK PANTHER』を挟むことになっている。『BLACK PANTHER』と言えば、『CIVIL WAR』の結果、現在国際指名手配犯になっているはずのCAPたちをこっそり匿ってはずで、今のところの予告などではCAPたちが登場するとは一切描かれていないが、本当にCAPたちは出てこないのかな……時系列的に『CIVIL WAR』より前の出来事を描くならそれでもいいけど、そうでないなら、不自然だよなあ……。でもまあ、とにかく我々としてはドキドキワクワクしながら待つのが正しいのでしょうな。わたしも非常に待ち遠しく思います!

 というわけで、もはや収拾がつかないのでぶった切りで結論。
 超期待したMCU最新作『THOR:RAGNAROK』をさっそく観てきたわけだが、実のところMCU的にはかなり微妙な立ち位置の作品で、内容的には非常にコメディ色の強い異色作、であった。ほぼ日本とUS本国とは同時公開にしてくれたのはとてもうれしく、US本国ではどうやら上々の滑り出しのようだ。まあ、US本国ではこういう笑える映画は人気が出るでしょうな。わたしの前の列に座っていた白人のおっさんはもうずっと一人で爆笑していたし。わたしも、つい笑ってしまったのも事実だ。でもなあ……これで良かったのかなあ……ムジョルニアはどうするのだろうか……いくら真の力に目覚めたと言っても、ムジョルニアなしでTHOR様が戦い抜けるとは思えないし……あああ……くそう、早く『Infinity War』が観たいですなあ! その思いが強まった作品でありました。あ、その前に『BLACK PANTHER]』ですな。そちらも超楽しみです! 以上。

↓ 実は『BLACkPANTHER』は原作を読んでません。ので、かなりにわか知識です。

 ほぼ1年前のこのBlogにおいても書いたが、わたしの愛するWOWOWは、今年も『トニー賞』授賞式を生放送してくれた。今年で第71回になるトニー賞だが、去年も書いたので今さらトニー賞ってなんぞ? とはもう説明はしません。まあ、素人的には演劇のアカデミー賞的な理解で十分だと思う。詳しくは、WOWOWのWebサイトでも見といてください。http://www.wowow.co.jp/stage/tony/
 さてと。まあ、今年もWOWOWの放送は大変頑張ってくれたわけで、4時間半ぐらいの大ボリュームで楽しませてくれたのだが、わたしは例年、PCのディスプレイの片隅にWOWOWのオンデマンド放送を写しながら、仕事中に観ていたのだが、昨日は若干忙しくて、帰ってからゆっくり録画を観た。
 えーと、どうしようかな、わたしが面白かったポイントをそれぞれ箇条書きにして、コメントを付けていくとするか。思い出した順なので、式の進行と一致しないであろうことをお断りしておく。
 ◆WOWOWの司会&ゲスト
 今年も、メイン進行は八嶋智人氏&宮本亜門氏のコンビで、八嶋氏のちょっとしたボケや亜門氏の熱いトークは毎年大変楽しめますね。亜門氏はホントに大変凄い人なので、日本人はもっと亜門氏をスゲエと思っていいと思うんだ……。そして、今年も歌って盛り上げてくれたのはご存知プリンス井上芳雄氏。もうお馴染みですな。若手ナンバーワンと呼ばれるミュージカル界の実力者。何気に背が非常に高いすねえ。で、今年はもうひとり、最後まで芳雄氏とともに一緒に盛り上げてくれたのが、ジャニーズ界のナンバーワン・ミュージカルアクターとしてもうお馴染みの、V6の坂本昌行氏。今回、冒頭で芳雄氏と坂本氏が、二人で『LA LA LAND』の「City of Stars」と「Another Day of Sun」を歌って踊ってくれました。大変カッコイイ! でも、『LA LA LAND』の曲は男二人じゃなくて、女子と絡んでほしかった……。
 ◆今年の司会は―――Kevin Spacyおじさんだ!
 わたし的にKevin氏の名を聞いて真っ先に思い出すのは、『SEVEN』のあの犯人役かな。最近のTV的には『HOUSE OF CARD』でもお馴染みだろう。ハリウッドが誇るオスカー男優である。そんな映画・映像界の大御所的存在ですが、この人は実は結構歌えるおじさんで、すでに1991年にトニー賞も受賞している実力派だ。まあ、今回の司会振りは、それほど超すごくはなかったけれど、おじさんなりに超大変頑張っているのが伝わってきて、上から目線で大変恐縮だが、なんか好感が持てましたな。

 ↑ これは冒頭の司会者パフォーマンス。Kevinおじさん大活躍で、作品賞ノミネートの各作品のメドレー。オレが司会なんてできるのかなあ?的なストーリーになっていて、歴代司会者が大丈夫だよ、とちらちらと出てくる。とにかく歌を聞いてみてくださいよ。大変イイ感じです。去年のJames Corden氏のような軽妙さ、3年前のHugh Jackman氏の強力なパフォーマンスとはちょっと違う方向の、やや落ち着きのある堅実な司会振りだったと思う。ラストのタップダンスも大変お見事でした。
 ◆そして伝説へ――大御所Bette Midlerおばさま、ブロードウェイに帰還!
 今回のトニー賞で大きな話題となっていたのが、御年71歳の大御所Bette Midlerおばさまが40年ぶりぐらい(?)にブロードウェイの舞台に立って主演した『Hello, Dolly!』だ。もう、各専門家は、Betteおばさまの受賞は当たり前すぎて授賞式要らねえんじゃね?というほどの大絶賛で、連日満員の大変素晴らしいパフォーマンスらしい。まあ、結果、ミュージカル主演女優賞を受賞され、大変うれしそうなおばさまでした。ただ、トニー賞授賞式の一番の特徴は、ミュージカル部門でノミネートされている作品は舞台上でパフォーマンスをしてくれる(=歌ってくれる)のがお約束なんだけど、Betteおばさまの歌が聞けなかったのは大変残念でした。なんでも、現在上演中の『Hello, Dolly!』は、宣材写真とか映像は、1枚のスチル以外は一切なくて、観に来れば分かる、的なプロモーションなんですと。受賞とスピーチの様子は↓こんな感じ。

 スピーチが長くて、音楽がかかって来ても、ちょっと、人がしゃべってるのに音楽流さないでくれる!? とお茶目に喋り続けてましたw
 ◆我が愛しの女神、Cate Blanchett様、ブロードウェイ初見参&トニー賞初ノミネート!
 もうホントお美しい……何度もこのBlogで書いていますが、おそらくわたしは、Cate様を目の前にしたら、全身の力が抜け、自然と額づいてしまうと思うね。しかし! あろうことか! 実に残念なことに! Cate様がブロードウエイ初主演された『The Present』という作品(※ミュージカルではなくストレートプレイ)は、もう上演が終わっているのです。たぶんそのせいだと思うのだが、Cate様は授賞式は欠席でした。はーーーー超残念。また美しいドレスを纏った女神の姿を拝謁できると思ってたのに……。
 ちなみに、トニー賞には、ノミネートも当然そうだし、プレゼンターとしても、ハリウッドスターが数多く登場し、映画オタクのわたしでも大変楽しめるのであります。今年は、例えば演劇部門の主演男優賞を受賞したのはKevin Klein氏(最近では『Beauty and the Beast』のBelleのお父さん役でお馴染み)だし、プレゼンターでは、わたしの大好きなScarlett Johansson嬢やAnna Kendrick嬢といった美女たちも登壇してくれました。そういや、JEDIの騎士ルーク・スカイウォーカーでお馴染みのMark Hamill氏も登壇されてたっすね。
 ◆ミュージカル界の新星登場!
 わたしは当然観ていないので、どんなもんじゃろう?と思っていたのが、今回ミュージカル作品賞にノミネートされ、結果として見事栄冠を手にした作品『Dear Evan Hansen』。この作品で主演し、見事ミュージカル部門主演男優賞を受賞したのがBen Platt君23歳。で、実際に歌を聞いてみたところ、これは本物だ。スゲエ。

 この動画単体ではわからないかもしれないけれど、歌、というか、演技というか、その両方が自然と一体化してるんですな。芳雄氏、坂本氏、亜門氏、八嶋氏揃って大絶賛でしたね。
 ◆おめでとう、ローリー!
 おととしわたしがブロードウェイで観て、大興奮した、Stephen King原作の舞台版『MISERY』。そこでタイトルロールのミザリーを演じたのがLaurie Metcalfさんなのだが、今回、『人形の家Part2』(なんとあのイプセンの名作のその後を描いた続編だって!)という作品で演劇部門の主演女優賞を受賞され、わたし的に大変うれしかったすね。ミザリーもすごいお芝居で、超怖かったす。ずっと前に貼った写真をもう一回貼っとくか。
P_20151116_152040
 あーあ……またNYCに行きてえなあ……なお、去年の授賞式は会場はセントラルパークの方のだいぶ北にある劇場だったのだが、今年は再びRADIO CITYに戻りました。
RADIOCITY
 でもなあ、NYCは一人で行っても淋しいだけだからなあ……特に夜は……なんか予定をきっちり詰め込んで淋しさを感じる暇がないようにしないと、わたしのようなぼっち野郎にはちょっとキツイ街っす。
 ◆WOWOW恒例ゲスト――『Beautiful』なお二人と『Billy Eliot』の少年二人のお見事なパフォーマンス!
 今回は、ラストにゲストとして、来月から日本で上演が始まる『Beautiful』から、W主演の平原綾香ちゃんと水樹奈々ちゃん、それからもう一つ、『ビリー・エリオット~リトルダンサー』からは二人のちびっ子コンビが登場し、それぞれ歌と踊りを披露してくれた。わたしは両方ともすでにチケットをGetしているので、超楽しみですな! 『Beautiful』の二人は、やっぱり当然歌い方や声が違うわけで、わたしが観に行くのは平原綾香ちゃんVerだけれど、俄然、水樹奈々ちゃんVerも観たくなったすね。そして『ビリー』のちびっ子のまあなんと達者なことよ! 凄いなあ! 1年にわたって超特訓して上演に備えているそうで、まあホントご両親からすれば可愛くてたまらない自慢の息子でしょうな。こちらも、わたしは出演する元宝塚TOPスター柚希礼音さん目当てで観に行くつもりだったけど、ちびっ子たちは相当、強力に、素晴らしいパフォーマンスを見せてくれそうですよ。コイツは楽しみだぜ!
※追記:東宝が平原綾香ちゃんと水樹奈々ちゃんのWOWOWでのパフォーマンスをUPしてくれたので貼っときます。


 というわけで、もう長いので結論。
 昨日、帰ってから真っ先に観始めた第71回トニー賞授賞式だが、今年も大変大変楽しめた。まあ、はっきり言って同時通訳は例年通りのクオリティで若干アレですが、週末には字幕版も放送されるので、そちらでももう一度楽しみたいと思う。そしてWOWOWのミュージカル推しは大変ありがたく、スタジオゲストもたいへん楽しませてくれた。ホント、WOWOWは分かってますな。大変よろしいかと存じます。そして、ミュージカル好きはWOWOWに加入するのはもはや義務なんじゃねえかしらと思います。以上。

↓ 一応、事前にちゃんと予習しておく予定です。ずっと前にWOWOWで放送されたのを保存してあるはず……。

 今週の月曜日は、アメリカで第70回TONY AWARDの授賞式があった(※現地は日曜夜)。
 TONY賞ってなんぞ? と言う人はいないとは思うが、Wikiからそのまま引用すると、
 <トニー賞は、正式にはアントワネット・ペリー賞と呼ばれる、アメリカン・シアター・ウィングおよび全米劇場プロデューサー連盟により授与される、アメリカ合衆国の演劇及びミュージカルの賞>である。まあ、一般人的には、アメリカの演劇版アカデミー賞、みたいな理解でいいんじゃないかと思う。正確には全然違うけれど。
 このTONY AWARDは、2年前からWOWOWでその授賞式を生放送で観ることができるため、わたしも2年前から観て楽しませてもらっている。2年前の司会はHugh Jackmanだったが、まあ、そのパフォーマンスの凄さは、観てない人にはうちに呼んで観せてやりたいほどだ。本当にカッコ良くて素晴らしかった。そして2年前は、『Aladdin』のパフォーマンスが凄くて、こりゃあ観たいとワクワクしたものだ。そして去年は、我らがKEN WATANABE氏が『The KING and I』でノミネートされ、しかもそのパフォーマンスは恐ろしくカッコ良くて、ああ、オレたちの謙さんはもはや完全に世界のKEN WATANABEになったんだ、と改めて嬉しくなったものである。 
 ところで、さっきから、わたしは何度も「パフォーマンス」と言う言葉を使っているが、ここが映画のアカデミー賞とちょっと違うところで、ミュージカル部門のノミネート作は、劇中歌をステージで1曲か2曲、歌ってくれるんだな。本番の衣装で。そして、司会もめっちゃ歌うわけです。 ミュージカルを愛してやまないわたしのような人間には、それがもうたまらんわけであります。

 ↑これは、今年の司会のJames Corden氏の、オープニングのパフォーマンス。司会者からしてこれだもの。ホント凄いわ。ちなみにこの人は、えーと、分かるように説明すると……そうだなあ、日本では去年公開された映画版の『Into the Woods』のパン屋さんを演じたあの人っすね。US本国では、CBSの深夜番組『The Late Show with James Corden』の司会者としてお馴染みで、歌って踊れる太っちょなおっさんとして有名で、この人自身も、2012年のTONY WINNERです。
 で、↓のこれは今年の大本命『HAMILTON』のパロディを司会者がやる場面。ほんとにもう、芸達者極まりないすな。

 そして↓これが、授賞式の途中でも流されていた、『HAMILTON』の主役であり、脚本を書き、曲を書いた現代の超天才、Lin-Manuel Miranda氏(=助手席のロン毛の男)と一緒に、マンハッタンを車で流しながら歌いまくる動画です。まずは『HAMILTON』の曲を歌いながら、3分20秒ぐらいに参加してくるほかの3人と『RENT』の「Seasons of Love」や、『Jersey Boys』でお馴染みの「Can't  take my eyes off」、それからラスト、8分20秒ぐらいからは『Le Miserables』の「One Day More」といった、有名な名曲をカラオケで熱唱してくれます。最後のレミゼの歌は、第1幕のラストの、あのすげえ盛り上がる曲なので、ご存知の方も多いでしょう。つか、知ってる人なら、この動画を観たら、マリウスのエポニーヌの扱いに笑えるはずです。ヒドイ扱いで可哀相・・・・・・ww とにかく、すっごいよ。ホントにもう感動的で超必見です。

 これは前述の『The Late Show with James Corden』の、「Carpool Karaoke」という名物コーナっすね。リンク先の、VIDEOってところをクリックすると、他にもいろんな超豪華な、スーパー・アーティストと車の中で歌いまくってる動画がいっぱい見られます。ちゃんと公式サイトなので、違法動画ではないのでご安心を。この企画、絶対日本でも面白いと思うのだが、テレビ東京あたりでパクらないかな……。
 とまあ、こういった動画を観ると、うおー、すげーー、と思うでしょ? え? 思わない? そうすか……残念ながらわたしと友達にはなれそうもないですな。さよなら。

 というわけで、わたしと友達になれそうな方は、以下、続きます。
 今年のこの授賞式の会場は、これまでの「RADIO CITY」から場所を移し、アッパー・ウエストの「Beacon Theater」で行われたそうです。セントラルパークの左っかわの、American Museun of Natural History(アメリカ自然史博物館=映画『ナイト・ミュージアム』の舞台)まで北に行かないあたりのBroad Way沿いみたいすね。位置的には。要するに、Times Squareからかなり北の方ですな。で、WOWOWの放送で言っていたけど、入場料が1,500US$だそうだ。つか、チケット買えば一般人でも入れるってことなのかな? まあ、そうなんだろうな。しかし1,500$って……17万弱だよな。高っけえ。でも、WOWOWの解説によると、キャパが「RADIO CITY」よりかなり小さいので、チケット代も値上がったんですと。
 で。
 結論から言うと、もう既にいろいろなところで報道されている通り、今年は『HAMILTON』が11部門で受賞してミュージカル部門は圧勝だったわけですが、ここで一つちょっと説明しておくと、カテゴリー的には、
 ◆ミュージカル部門
 ◆リバイバル・ミュージカル部門
 ◆演劇部門
 ◆リバイバル演劇賞
 と、4つに分かれていて、それぞれで作品賞が決まり、主演男優/女優、助演男優/女優といった個人賞はミュージカルと演劇と2つのカテゴリーになる。その際、新作でもリバイバルでもどちらでもOK、なんじゃないかな。去年の謙さんは、リバイバル作品での主演男優賞ノミネートだったわけだ。
 で、ですね。わたしが何ゆえここまでTONY AWARDはすげえ、と興奮しているかというと、実は映画ファンが観ても非常に面白いんだな。なぜなら、ハリウッドスターもかなりノミネートされるし、プレゼンターでも出てくるし、とにかく豪華なわけです。今年もですね、ノミネートされたハリウッドスターとしては、演劇主演男優賞にノミネートされたセクシーハゲでお馴染みのMark Strong氏だとか、演劇助演男優賞では、『Man of Steel』のゾット将軍でお馴染みのMichael Shannon氏だとかがノミネートされているし、プレゼンターでは、先日わたしは観たばかりの『SOUTHPAW』で主役を演じたJake Gyllenhaal氏も出てきたし、何よりですね、今現在、わたしが一番好きなハリウッド女優であるCate Blanchett様も出てくるわけですよ。まあ、そりゃあ、Cate様の美しさといったら、本当にもう、たぶんわたしは生で出会ったら失神するだろうね。確実に。
 とにかく、そういったスター勢ぞろいで、おまけに歌のパフォーマンスも素晴らしく、完全にSHOWなわけです。これは、USアカデミー賞の授賞式でも同様で、楽しいわけ。観てるだけで。
 で、観ていて思ったわけです。
 日本の、「日本アカデミー賞」でしたっけ? あの貧相なことと言ったらもう、恥ずかしくなるね、と。なんでアレ、ホテルの広間で、おまけに丸テーブルでやってんだろう? 映画の祭典だったら劇場でやればいいのに。帝劇でも、シアターオーブでもいいと思うんだけど、まあ、なんか事情があるんだろうな……すぐ、席から立てないからダメなのかな……。まったく興味ないからもう最近は観てもいないけれど、ホント、あれじゃあなあ……完全に身内のお疲れ会じゃん……てなことを思ったわけです。おそらくは、一番肝心なのは、司会を出来る役者がいない、ってことなんだろうなと思う。これじゃあ、本当にどんどん邦画はガラパゴス化してしまうというか……それでいいのかねえ……。なんか、邦画の未来は明るくねえなあ、と、TONY AWARD授賞式を観て思ったのでした。

 というわけで、結論。
 実は一番言いたかったのは、Cate Blanchett様が相変わらずお美しく、もうドキドキしながら楽しく観たよ、ってことです。そして、また今年もNYCへ行くべきかもな……という気がしてきた。とにかく、NYCに5~7泊ぐらいして、毎日Broad Wayでミュージカルと芝居を観まくりたいですな。あと、WOWOWの中継はとても素晴らしいと思います。今回はいろいろなゲストが出てくれて素晴らしかったし、オープニングの井上芳雄氏のパフォーマンスも、やっぱりカッコ良かった。芳雄ちゃんは絶対に英語を勉強して、Broad Wayへ進出すべきだと思います。以上。

↓ NYCに行く前に、きっちり予習しておかないと……わたしの英語力では確実についていけない……。しかしこのロゴデザインのセンスも抜群だと思いませんか?
Obc: Hamilton
Original Broadway Cast
Atlantic
2016-01-15

  「このうえもなく美しく、このうえもなく不幸なひと、キャロル」
 わたしとしては、近年まれにみる、美しくて素晴らしいキャッチコピーだと思う。加えて、去年観た『The Monuments Men』 において、突如Cate Blanchett様の美しさに目覚め、それまで何本もCate様主演作を見ているのに、なんて綺麗な人なんだということを今更ながら認識していたため、わたしとしては非常にこの映画の公開を待ち遠しく思っていた。
 ので、さっそく観てきた『CAROL』。US国内では、MetacriticRotten Tomatoesなどの格付けサイトでも軒並み非常に高い評価がされており、その期待を裏切らない、素晴らしい演技と美しさで、わたしはもう大満足&大興奮である。

 恐らく、上記予告を観ても、どんな物語なのか想像が付きにくいと思う。ある意味予告通りの物語だし、一方ではまったくこの予告では物語が描かれていないとも言えるだろう。わたしも、一度物語のあらすじを書いてみたのだが、やっぱりここには記さないことにした。何故なら、ネタバレとかそういう意味ではなくて、文字で物語の流れを書くと、実につまらなそうなまとめになってしまうからだ。ただ、この作品の舞台となる時代と、原作小説の書かれた時期が同じだということは、注目に値する。この作品は、『見知らぬ乗客』『太陽がいっぱい(別名『リプリー』)』などのサスペンス・ミステリー系小説で有名な、Patricia Highsmith女史による小説が原作で、書かれたのは1952年、物語の舞台と全く同じである。日本で換算すれば昭和27年という戦後間もない時期に描かれた作品であることを考えると、当時はおそらくセンセーショナルだっただろうし、今の我々が読んでも、この物語の現代性にはかなり驚くと思う。しかし、現代人の感覚からすると、やっぱり物語としては出来事自体はそう目新しいものではなく、それほど面白そうだとは思えないかもしれない、と、自分でストーリーをまとめてみて良くわかった。

 では何がわたしをしてこの映画は素晴らしいと思わせたか。
 それはやはり、キャラクターと、そのキャラクターを演じた女優陣の演技がお見事だったからであろうと思う。何度かここで書いたような気がするが、映画や小説において最も重要なのは、わたしはやはりキャラクターであると思う。描かれているキャラクターを好きになれるかどうか、が、その作品に対する好悪の決定的なポイントとなるはずだ。その点において、わたしはこの映画で描かれた二人の主人公、キャロルとテレーズの二人にもうぞっこんである。
 まず、キャロルのように、「心に従って生きる」ことを旨とする、強くて、たまに弱い女性に出会ったら、完璧に惚れてしまうだろうと思う。キャロルは現代用語でいうところの「バイセクシャル」であり、当時の社会風俗からすればかなりとんでもない存在であろう。しかし、「そんなの知ったことか」と強く見える一方で、どうしてもそういう社会の眼に勝てず、愛する娘の養育権を手放さなくてはならない事態を前にしては、嘆き悲しむ弱さを見せる。わたしとしては、そりゃあそうだよ。だって人間だもの。と、みつお風に思わざるを得ないわけで、わたしはそのような、強くて弱い女性を見かけると、とても放っておけない気持ちになる。そんなキャロルを演じたCate Branchett様の演技は完璧だったと思います。本当に素晴らしかった。
  一方、キャロルに一目ぼれしてしまうテレーズといううら若き女子を演じたRooney Mara嬢も、実にお見事だった。わたしにとって彼女は、どうしても『The Girl with the Dragon Tatoo』のリスベット役が忘れられないが、どうもいつもあまり笑わない役が多いような気がする。そんな彼女が今回、たまーに見せる、ちょっと幸薄そうで、恥ずかしがるような笑顔は絶品であったと記録に残しておきたい。わたしはテレーズにも惚れました。
 テレーズがキャロルに視たのは、おそらくは「こうなりたい自分像」だろう。地味だし日々迷っているし何よりもまだ先がまったく真っ白なテレーズ。キャロルは、自分とは正反対のテレーズを「My Angel, flung out of space」と呼ぶ。「宇宙から放り出された、わたしの天使」。既に母親であるキャロルには、最愛の娘がそのまま大人になったような、愛さずにはいられない、宇宙から放り出された一人ぼっちの女の子と見えたのだろう。この相思相愛の関係は、他人からどんな目で見られようと、もはや分かつことのできないもので、わたしは今回のエンディングは、非常に良かったと思う。パンフレットによれば、監督は決してこの作品をバットエンドに撮りたくなかったそうで、良かった良かった、で、この後はどうなるんだ? という終わり方にしたかったそうだ。その意図は、見事に表現できていると思う。
 また、今回の映画で、わたしが画として、お、これは、と思った点が二つある。一つは画の質感の問題。今回は非常に柔らかさと粗さの混ざったような、現代の超高画質時代には珍しい画になっている。どうやら、撮影はコダックのスーパー16フィルムで撮影したようだ。それをアップコンバートしているらしい。それが全編なのか、ポイントだけなのか分からないが、時代を感じさせる画作りは物語の空気感をよく反映していると思う。もう一つは、この作品では非常に「手」の動きをとらえた画が多いように感じた点だ。しかもそれがとても効果的で、「手」の動きに非常に感情が込められているように思った。こういった手先までの動きの美しさは、とりわけ舞台役者やダンサーで重要だとわたしはいつも思っているが、映画でここまで「手」を意識した演技と演出を観るのは珍しいように思う。特に、ラスト近くでのキャロルとテレーズの「手」の演技に、是非とも注目していただきたいと思う。監督Todd Haynes氏の作品を観るのは、わたしは今回が初めてだが、非常に技巧派のように感じられた。ちょっと過去作もチェックしてみたいと思った。
  ところで。男同士の関係を描いた映画で、『Brokeback Mountain』という傑作がある。まあ正直、男のわたしから見ると、ええーー!? ヤっちゃうんだ!? と激しく衝撃的でドン引きしてしまったのが現実だが、直接的な男同士SEX描写がなければ、わたしとしては万人にお勧めしたい映画である。アレはちょっとマジ衝撃的なのであまり万人にお勧めしていいのか自信がないのだが、今回の『CAROL』にも、女性同士の直接的描写がズバリ出てくる。しかし、なんでなんだろう、非常に美しく、全く普通に受け入れられたのは、わたしが男だからなのか?? 女性が観たらまた全く違うことを思うのかもしれないので、一応、そんなシーンがあることだけはお伝えしておきます。

  ……あーあ、やっぱり上手くまとまらない。実は今回、この記事を書くのに何度も書き直したり、順番を変えたりしているのだが、全然うまくいかない……。このBLOGを初めて早半年。今回、これまでで最も時間がかかってしまった。なんでだろうな……この『CAROL』という映画、わたしは非常に素晴らしいと思うのに、その素晴らしさを上手に伝えることができない。それほど複雑な話じゃないし、うーん、要するにこれはアレか、あまりにわたしの心に響くものが多すぎて、まだわたしの頭の中でまとまってないという事か。難しいのう。いずれにしても、わたしとしては、一人でも多くの方が、この映画『CAROL』を劇場に観に行っていただけることを祈ってやみません。

 というわけで、結論。
 映画『CAROL』は、このうえなく美しく、このうえなく切ない素敵なお話です。
 今回のアカデミー賞で、主演女優賞と助演女優賞の両方にノミネートされた二人の愛の物語を、ぜひ劇場で堪能してください。わたしは本当に素晴らしいと感じました。今年暫定2位です。
 ※1位はまだ『The Martian』かな。

↓ 以前も紹介した原作小説。Highsmith女史の作品で唯一日本語訳されてなかったそうで、今回の映画に合わせての発売です。初版時のタイトルは『The Price of Salt』。実際これを書いた時のHighsmithさんは、テレーズのようにデパートでバイトしていたそうですよ。
キャロル (河出文庫)
パトリシア ハイスミス
河出書房新社
2015-12-08

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