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 Keanu Reeves兄貴と言えば、無類のバイク好きだったり、数々のぼっち伝説だったり、日本が大好きで味噌ラーメンと帝国ホテルをこよなく愛するなど、まあとにかく、何やってんすかw!? とツッコミを入れたくなるような私生活を送っていることでお馴染みだが、まあ、そんな点がとても魅力的でわたしは大好きな役者なわけです。そんなKeanu兄貴だが、ずいぶん前、たぶん去年だったと思うけど、とある映画のUS版予告編を観て、おおっと、これはまた香ばしいB級臭がぷんぷんするな……という作品に主演することを知った。どうやらUS本国では今年の1月に公開されたものの、全く興行的には大爆死、さらに評価もとんでもなく低い、相当ヤバい作品だったようで、こりゃあ日本では公開されねえだろうな……と思っていたら、ひょっこり昨日から公開となったので、これは観に行く必要がある!と鼻息荒く、本日8:50の回という早朝からチャリをぶっ飛ばして観に行ってきた。ちなみにいうと、公開スクリーン数も少なく(なので近所では公開されてなかった)、当然のごとくガラッガラであったのは言うまでもなかろう。
 その映画は『REPLICAS』。結論から言うと、結構なお点前なY級映画で、ズバリ言えばWOWOWで放映されるのを待てば十分だったと思う(※Y級映画=最低のZ級の一歩手前、の意)。そのトンデモSFと言っていいその内容は、予告を観ていただければ一目瞭然だろう。というわけで、その予告がこちらであります。

 あああ……日本版予告は今、初めて見たけど、この無駄にカッコイイ立木ボイスのナレーションはホントにセンスねえなあ……ま、とにかく、基本的にはこの予告でほぼ物語は語りつくされていると言ってもよかろう。まさしくこの予告通り、MAD科学者の主人公が事故で亡くした妻子をよみがえらせようとする作品だ。
 しかし、観終わった今思うのは、主人公は予告のようにクローン研究なんてやっておらず、SF的ポイントとしては「(死体の)脳に保存された記憶と人格を抽出し、外部装置に移す」研究の方であった。クローンに関しては、なんだかよく分からないけど、勤務先のバイオ企業にそういう装置があったから使っただけである。もちろん無断で。しかも自宅の地下室に持ってきてやっちゃうんだからすごい。そして「記憶と人格」のコピーは、そもそもは軍人向けで、作戦中に死亡した兵士の記憶を謎テクノロジーのアンドロイドめいた義体に移植するというもので、その技術をもとにロボットソルジャー的な兵器開発をしようとしていた、なんて悪党の真の目的もあるのだが、実のところそんなことはもう物語の主軸では全くない。とにかく物語は、Keanu兄貴演じる主人公が、家族をよみがえらせようとすることにまっしぐらなのだが……残念ながら脚本的には0点としか言いようのない、低レベルものであった。とにかく主人公は、まさしくツッコミ待ちのボケなのかと言わんばかりに、えっ!? うそでしょ!? という行動をとり続けるのだが、観てて相当つらかったすね……。。。
 そもそも、人間の生涯にわたるすべての記憶や人格が電子的に複写可能なのかという点もアレだし、おまけになんと、その記憶を都合のよいように改変も可能、さらにはそれが数分でできちゃうんだからもうブッ飛んでいるよね。そしてクローンの方も、17日間で死亡時の年齢まで成長させちゃえるし、おまけにどういう理論なのか全く不明だが、奥さんは40代、子供たちは10代とそれぞれ年齢が違うのに、同じ17日間でそれぞれの年齢になるんだから、もうさっぱり意味不明というか、そんな馬鹿な!?であろう。
 まあ、そういった点をとやかく言うのは、恐らくは無粋で、本作は我らがKeanu兄貴の、とにかくド真面目にイカレている様を味わうのが正しい鑑賞スタイルなのだろうと思う。ので、もうこれ以上の無粋なツッコミはやめておこう。本作の制作予算がどのぐらいあったのか分からないが、本作はキャストも少なく、どうやらロケも全編(?)プエルト・リコで行われており、恐らくは低予算だったものと思われる。謎サイボーグの動きも、どうも若干『TERMINATOR』第1作めいた、モーションアニメっぽい妙なぎこちなさもあって、今時CGを使ってないとは考えられないけど……とにかくチープさも漂っていて、実にY級映画として素晴らしいお点前であったと思う。
 というわけで、各キャラとキャストを紹介して終わりにしよう。
 ◆ウィリアム:主人公。様々なことを人任せにする無責任野郎であり、とても共感はできないトンデモパパ。クローンを3人分しか作れない、けど妻&子供3人なので4人作りたい、誰のクローンを見送るか? という選択をしなきゃいけない場面で、「俺には選べない……お前が選んでくれ」と友達にゆだねようとするシーンにはもう、マジびっくりしたわ。
 しかし……本作は、「あなたがこの状況になったらどうする?」的な問題提起を投げかけているのかもしれないけれど、仮に本作で描かれた技術が確立していたとしても、「死者をよみがえらせる」選択をするとは考えられないなあ……倫理的なことよりも、何よりわたし自身がよみがえりたいとは思わないもの。わたしは観がなら思ったのだが、こういう「死からの復活」って、ひょっとするとキリスト教的な思考なのではなかろうか。ある意味「ゾンビ」も「復活」の一形態で、欧米人がゾンビ大好きなのは、キリスト教的背景もあるんじゃなかろうか。愛する者の死を受け入れることができないのは、ホント、哀れだなあ……と思った。まあ、にんげんだもの……なんすかね……。
 演じたのはもちろん、おれたちのKeanu兄貴。まったくのマジ、ド真面目にイカレている姿がさすがのKeanuクオリティで素晴らしかったす。
 ◆エド:本作で最もひどい目に合う一番気の毒な男。ウィリアムの友達兼同僚。さまざまな無茶ぶりを、無理だよそんなこと……と言いながら引き受けるスーパーいい奴。いい奴すぎて気の毒すぎて泣ける! 演じたのはThomas Middleditch氏37歳。どうやらこれまでいろいろな映画に出演されているようだが、わたしは全然知らない方でした。
 ◆ジョーンズ:本作の悪い人。主人公の勤務するバイオ企業の偉い人(?)。その正体はよくわからんけれど、まあ、どう見ても企業人としては出資者の意に沿った言動は、普通にあり得るもので、実はそれほどの悪党だとは思えない。ま、その出資者の狙いは悪いことだったかもしれないけど。演じたのはJohn Ortiz氏50歳。この人も多くの作品に出演していて、わたしも観た映画が多いけど、サーセン、まったく記憶に残ってません。
 ◆モナ:主人公の奥さんで開始10分で事故死。まあ、美人……でしょうな。奥さんは復活させられて、幸せだったのでしょうか……本作では幸せだったみたいなので、ま、いいんじゃないでしょうか。演じたのはAlice Eveさん37歳。Keanu兄貴は今54歳みたいだから、17歳差ってことかな。いつも不思議なんだけど、どうして欧米人ってそのぐらい歳の差があっても不自然に見えないんでしょうな……日本人で言うと、唐沢寿明氏が55歳、広末涼子さんが38歳か……あれっ!? 不自然じゃないな? そうか! わかった! イケメン&美女ならおかしくないんだ! そうだったのか……! 超どうでもいいことだけど、妙に腑に落ちたっすわ。
 とまあ、あとは子供たちぐらいしかメインキャストはおらず、子役はもう割愛します。それほど魅力的なチビたちではなかったかな……。そして監督も脚本も、全然知らない方なので省略! します。

 というわけで、さっさと結論。
 わたしの大好きなKeanu兄貴主演作、『REPLICAS』を観てきたのだが、予告からぷんぷんと漂ってくるB級臭は、本編ではかなり香ばしく、いくらB級ハンターのわたしでも、極めてマズいレベルの危険な映画であったと言わざるを得ないだろう。これはWOWOで放送されるのを待ってれば十分だったと思う。わたしとしては、本作のことはきれいさっぱり記憶から洗い流し、Keanu兄貴の次なる新作、『John Wick』最新作の公開を心待ちにしたいと思う。US本国ではまさしく公開されたばかりで、順調に売れてるっぽいすね。日本では10月までお預けか……早く観たい!! 以上。

↓ こちらはもう本当に最高です。
ジョン・ウィック(字幕版)
キアヌ・リーブス
2016-02-10

 いやあ、ホント最高でした。
 2年前の10月に日本で公開された映画『John Wick』。日本が大好きなことでおなじみのKeanu Reeves氏が、ウルトラ凄腕の殺し屋を演じた痛快アクション作である。まあ、物語的に若干アレな作品だが、Keanu氏演じるジョンさんが大変面白いというかイイキャラクターで(※善悪で言えば純然たるBADGUYではある)、そのばったばったと敵を倒すGUNアクションは最高に気持ち良く、わたしも大変楽しませてもらった映画である。
 そのジョンさんが、帰ってきた!のである。わたしとしてはもうとても楽しみで、我慢できずに今日は仕事をさっさと切り上げ、日本橋TOHOシネマズへ行き、その続編たる『John Wick:Chapter2』を早速観てきたのだが、感想は冒頭に書いた通り、最高でありました。いやあ、これは面白い! しかし、1点だけ注意点として挙げておくと、やっぱり前作を観てないとちゃんと楽しめないと思います。そういう意味では完全なる続編と思っていいのではなかろうか。というわけで、以下、たぶんネタバレまで全開で書いてしまうと思うので、気にする人は読まないでください。

 さてと。まずは前作がどんなお話だったか、軽く復習しておくと、主人公ジョン・ウィックは殺し屋である。が、愛する妻を病気(だったと思う)で亡くし、殺し屋稼業も引退、妻の遺したわんことともに、静かに暮らしていた、が、ヤクザの親分を父に持つゆとり小僧が、ガソリンスタンドで給油していたジョンさんの愛車、ビンテージのFORDマスタングに一目ぼれし、「金ならいくらでも出すから売ってくれよ(ニヤニヤ)」「彼女は売り物じゃあない(She is not for sale)」とぴしゃりと断られる。バカなゆとり小僧はカッとなって、あろうことかジョンさん邸に仲間を引き連れて夜襲をかけ、大事なわんこを殺し、おまけにジョンさんの愛車をかっぱらって逃亡。ジョンさんは深く静かに激怒しながら、親分も、「ジョンさん、うちのバカ息子が申し訳ねえ、なんとか怒りを収めちゃくれねえか」と最初は手打ちにしたかったものの(ジョンさんは業界的スーパー有名人のため、親父は真っ先にバカガキに何てことしてしてくれたんだこのドアホが!と激怒する)、ジョンさんとしてはバカ息子に落とし前をつけてもらわないと怒りが静まらないわけで、交渉決裂、親分も事ここに及んでは後に引けず、壮絶な殺し合いに発展。怒り心頭に達したジョンさんは、封印していた銃を再び手にし、舐めたクソガキをぶっ殺しに出陣するのであった―――てなお話であった。
 そして今回の『Chapter2』では、前作ラストで無事にガキとヤクザの親分をぶっ殺し、やれやれ、となったーーかと思いきや、愛車がまだ戻ってきていないので、その愛車奪還の壮絶なアクションシークエンスから物語が始まる。このオープニングアクションもすごくいいです。前作でぶっ殺したヤクザの親分(ちなみに演じたのはつい先日亡くなったMikael Nyqvistさん。非常にシブくて味のある役者さんで惜しい方を亡くしました……)、の弟が保管していたジョンさんの愛車を取り戻し、まあ取り戻したはいいけど、これでもかってくらいぶつけまくってボロッボロになって(ドアも1枚外れちゃってる)しまったため、前作にも出てきた車屋の旧友に、「どう? 直る?」「……どうって……エンジンもドライブシャフトも何もかもいかれてるじゃん……でもまあ、直るよ。クリスマスごろかな。つっても、2030年のクリスマスだけどな(笑」みたいなちょっと笑えるやり取りがあって、とりあえずひと段落。
 そしてジョンさんは家に帰り、前作で物置の地下に保管していた、けど掘り出した武器、を元に戻して、一人せっせとセメントを練って、再び封印する。そんな地道な作業が終わって、やれやれ、と一息つくと。何やらドアベルが鳴り、来客がやってくる。その客は、どうやらジョンさんが引退する際に、ちょっとだけ助けてもらったイタリアンマフィア(=カモッラ)の野郎で、この作品に特有の「殺し屋協会」の会員として、「一度作った借りは必ず返すべし」みたいな掟を盾にとって、とある仕事を依頼しに来たのだった。ジョンさんは、俺はもう引退したし、無理なもんは無理だ、と当然断る。しかしイタリア野郎は、へえ、掟を破るのか。そりゃあ残念だ。ジョン、オレは友達だと思ってたけどなあ。しょうがない、じゃあまたな。と一度帰るも、すぐさまジョンさん邸を焼夷弾(?)で攻撃、焼き討ちにする。
 激怒したジョンさんは、焼け出されてボロボロな姿で、てくてくと徒歩でマンハッタンへ向かい(あれは……ブルックリンブリッジかな? 左から右に歩いてたから、違うのかも……?)、前作でも出てきた「殺し屋協会」が経営するあの「コンチネンタル・ホテル」(どうやらロケ地としてはウォール街のそばの、Pearl StとBeaver Stの交わる三角のところらしいので、ブルックリンブリッジからはすぐ近くではある)へ直行、支配人に面会を求めるが、支配人には、ジョンさん、そりゃあ、あんたがあいつに借りを作っちまったんだから、どうしようもないよ、と言われてしまう。真面目で律儀なジョンさんは、マジかよ……としょんぼりして覚悟を決め、イタリア野郎に会いに生き、まったく気が進まないながらも、仕事を受けることに。その依頼とは、カモッラの次期BOSSに指名された、自分の姉を殺してくれ(そして自分が次期BOSSになる!)というものだったーーーかくしてジョンさんの死闘は舞台をローマに移すのだが、ローマでの「殺し屋協会ローマ支部」がまた非常にいい感じで、銃の専門家のおじさんを「ソムリエ」と呼び、まるでワインのテイスティングするかのように、必要な武器を見立ててもらい、服も、カッコイイイタリアンオーダーメイドのスーツを仕立てるのだが、完全防弾仕様で(ただし衝撃は消せないので、超痛い)、以降このスーツは大活躍する。で、仕事自体はあっさり片が付く(ターゲットのお姉さんもジョンさんの旧友?で、超潔い死に方)のだが、その後の脱出劇では大勢VSぼっちのジョンさんの激しい戦いとなり、途中からは、ジョンさんに仕事を依頼したイタリア野郎も裏切ってジョンさん抹殺に参加、複数勢力が入り乱れる大乱戦となる。その戦いもなんとか切り抜け、ジョンさんはボロボロの体で「殺し屋協会ローマ支部」のホテルに帰り着き(※前作通り「殺し屋協会」のホテル内では、仕事=殺しは厳禁のルールがある)、一応無事にNYCへ帰ると。で。帰ってきたNYCでは、イタリア野郎がジョンさんに700万ドルの懸賞をかけて、ジョンさんはマンハッタンのいたるところで狩りの対象となってしまうのだがーーーてなお話でありました。はー。短くまとめられなかった……。
 まあ、本作の見どころは、激しいGUNアクションにあるのだが、今回は前作以上に「殺し屋協会」の各キャラが大変良かった。ホテルのメンバーは前作通り。キャストも同じ。今回も、NYCのホテルのコンシェルジュの黒人青年は出てきます。大変ナイスキャラで、今回はジョンさんのわんこも預かってくれます。「当ホテルでは預かれません……が、もしよろしければ、わたくしが個人的にお預かりいたしましょうか?」「ああ、助かるよ」みたいな、ジョンさんとコンシェルジュの性格が良く分かるほほえましいシーンですな。もう一つ、今回は「殺し屋協会」の本部の描写があった。なんと! ちょっと笑えることに、本部は60年代風のレトロな装置を使っていて、働いているのはみんな中高年のおばちゃんたちで、極めて事務的に、殺しの依頼を協会員にメールを送ったりする様がとてもよかったと思う。ちなみに、NYCの支配人は、ジョンさんのことを「ジョナサン」ときちんと呼ぶのだが、まあ、信頼関係があるんでしょうな。そして今回、ラストでジョンさんはとある掟を破ってしまい、支配人も苦渋の判断でジョンさんを協会から破門せざるを得ず……なエンディングで、まあ確実に続編は作られそうですな。それもまた楽しみです。
 というわけで、わたしは大変楽しめたわけだが、わたしが一番面白いと思うのは、やっぱりジョンさん本人のキャラクターだろうと思う。なんというか……ほんとKeanu氏そのもの?のような、妙に律儀で妙にきちっとした真面目な殺し屋なんすよね。そこが一番わたしは笑えたし、なんつうか、愛すべき殺し屋なんですな、とても変な言い方ですが。そして今回のアクションは、もうすさまじいの一言に尽きるだろう。今回、ジョンさんは、殴られる・蹴られる・刺される・撃たれる・車に跳ね飛ばされる・階段から転げ落ちる、など、とにかく満身創痍で痛そうなこと甚だしく、まあ大変な目に遭います。観ているわたしはもう、ずっと、アイタタタ……とつぶやかざるを得ず、一方であまりの状況に笑いも抑えられないという妙な状態であった。
 そして、もちろん他のキャラクターも魅力がいっぱいで、わたしが気に入った5人のキャラと演じた役者をメモしておこうと思う。まずは、NYCのコンチネンタル・ホテルの支配人ウィンストンを前回に引き続き演じたのは、Ian McShane氏74歳。実に渋くて、何気にジョンさんをいつも助けてくれるが、今回ラストでは苦渋の決断を下すことに。大変かっこいい。そしてその部下であるコンチネンタルホテルのコンシェルジュ、シャロンを演じたのがLance Reddick氏54歳。あれっ!全然青年じゃねえ!54歳なんだ……もっと若いかと思ってた。今回もきわめて丁寧というか慇懃無礼で有能なコンシェルジュを好演。まあ、いわゆるギャップがもたらす笑い、ですな。
 で、今回の新キャラとしてわたしが気に入ったのが以下の3名だ。
 まずは、NYCのホームレスを束ねるギャング?なのか良く分からない影の実力者的なキャラとして、なんと! Laurence Fishburne氏が登場、名作『The Matrix』以来のネオ&モーフィアスのツーショットを披露してくれます。このお方は、前歯が猛烈にすきっ歯で、なんかいつもすごくシブくてカッコつけてるのに、そのすきっ歯がわたしは気になって仕方なくなっちゃうんすよねえ……しかし今回のキャラは、わたしは実は良く分かりませんでした。あれは……殺し屋協会の理事の一人ってこと? 違うよな……何だったんでしょうか。そんな良く分からないキャラだけど、やっぱりFishburne氏が堂々と演じると、やけに存在感バリバリですね。Wikiによるとこのお方は、日本のアニメが大好きだそうです。
 次。イタリア野郎の護衛団のTOPである、しゃべれず手話を使う超攻撃的なおっかない女子を演じたのはRuby Rose嬢31歳。非常に印象に残る殺し屋でした。大変な美人さんです。そう、ジョンさんは、この作品では、ロシア語、イタリア語、そして手話まで出来ちゃう凄い語学力のお方であることも描かれました。さすがデキる男は違いますな! ジョンさんと、この女子とは殺しあう仲なんだけど、ジョンさんのラストの手話はちょっとカッコ良かったすね。
 ラスト。今回初めて出てきた、殺し屋協会ローマ支部、のコンチネンタル・ホテル・ローマの支配人ジュリアスを演じたのは、往年のマカロニウエスタンの大御所、Franco Nero氏でありました。いかにおっさんのわたしでも、さすがにマカロニウェスタンはEastwood先生の作品ぐらいしか見てないんだよな……なので、わたしが一番覚えているFranco Nero氏といえば、やっぱり『DIE HARD2』のエスペランザ将軍でしょうな。あとは、『Letters to Juliet』のロレンツォおじいちゃんかな。アレもいい映画でしたね。
 とまあ、こんな感じに、新キャラも魅力いっぱいで、ジョンさんの激闘を盛り上げてくれました。まあ、おそらくは続編も作られるであろうと思うので、また2年後ぐらいに、ジョンさんのその後が観られることを期待しつつ、今回はこれにておしまいにしようと思う。

 というわけで、結論。
 2年前に大興奮した『John Wick』がパワーアップして帰ってきた! というわけで、さっそく初日の今日、その続編である『Chapter2』を観てきたのだが、今回もやっぱり大変面白かった。ただまあ、ものすごい数の死者が出るので、それを面白がっていいのかという気がするけれど、その様子は、下品なものではなく、ジョンさんに完全に感情移入しているわたしとしては、向かってくる奴は全員ぶっ殺す! しかないわけで、大変痛快でありました。ただ、最初に書いた通り、この作品を楽しむためには、前作を見ていることが必須条件ですので、もしまだ観ていないならば、今すぐ観て、そして明日にでも劇場で『Chapter2』を観に行くことをお勧めします。以上。

↓ 観ていないならば、今すぐWatch This Right NOW!でお願いします。最高です。



 サニー千葉と呼ばれる男がいる。
 知ってる人は知ってるだろうけど、知らない人は知らないので(そりゃ当たり前か)説明すると、80年代のTVや映画で恐ろしくカッコイイ男を演じ続けた千葉真一氏のことである。80年代、わたしは小学生から高校生であったわけだが、当時、わたしは、例えばテレビの『影の軍団』だとか、映画では『伊賀忍法帳』や『里見八犬伝』のような当時の角川映画でよくあったトンデモ時代劇が好きすぎてたまらなかったわけだが、ほぼすべての場合、リーダー的なキャラクターは常に千葉真一氏であった。そしてその弟子的な若い主人公はたいていの場合、真田広之氏(か、または黒崎輝氏)で、彼は今のハリウッド進出を果たした国際スター真田広之氏とはある意味別人のバリバリアクション野郎だったわけである。
 で、それらのTVドラマや映画でアクションを一手に担当していたのが、千葉真一氏率いる「Japan Action Club」通称「JAC」である。実はわたしは高校3年の夏休み前に、 JACに入ろうとしたことがあった。当時、JACの事務所が代官山と恵比寿の真ん中、いや、恵比寿のほうが全然近かったかな、とにかくその辺りにあって、一度入所申込書をもらいに行ったことがある。そして帰ってきて、申込書をよく読んでみると、どうやら入所にあたって、前金でたしか60万ぐらいだったかな、入所金30万+月謝?が5万×半年分前払い、みたいな感じだったと思うが、とにかく当時のわたしにはとても出せるような金額でなかったと記憶しているけれど、結構な大金が必要なことがわかった。ので、ちょっと母親に話してみたところ、まあ国立大学に合格したら考えてやってもよいという約束を取り付け、ようし、やったるぜ! とそれなりの努力をしたものの、わたしは見事第一志望の国立大学に落ち、無事にJAC入りは出来なかったわけだが、あの時、本当にJACに入っていたら、今頃どうしてただろう……と、たまーに思うことがある。 

 そしてここに、わたし同様にサニー千葉の大ファンだというハリウッドスターがいる。その名もKeanu Reeves氏。Web上ではボッチ野郎として大人気の、あの男である。彼は、わたしの知る限り今年に入って3回、日本にやって来ている。どうも彼は日本が、本当に大好きらしいのだ。
 1回目は、2月ぐらいだったと思うが、なんとKeanu氏がロケだかロケハンだかで、日本に現れ、秋葉原や皇居周辺等での目撃情報がWeb上に寄せられ、一時大変な話題になったことがあった。彼はWikipediaによると、帝国ホテルと味噌ラーメンをこよなく愛しているそうで、来日したら必ずラーメン屋に出かけるそうだ。なにやってんすかKeanuさんw !! ちょっとWeb検索すると、そんな写真がいっぱい出てくる、愛すべきおかしな野郎である。
 2回目は、かの鈴鹿8時間耐久レースが開催された7月の末のことである。バイク好きとしても知られるKeanu氏は、自らがプロデュースするバイクを持って来日し、鈴鹿を爆走したのだ。なにやってんだこの人w ちょっとおかしいでしょ。詳しい記事はこちらを見てください。Web上でまことしやかに語られる数々の「ボッチ伝説」が本当なのか知らないけど、バイクとKeanu氏はよく似合う。やっぱりイケメンはボッチであろうと絵になる。ニクイ奴だ。(※注:一応解説しておくと、「ボッチ」とは、一人ぼっち、の略で、まあ要するに、友達のいない、いつも一人でいる人のことを意味する言葉である。まあ、わたしもたいがいボッチですけどね)
 そして3回目が、今月10月頭の新作映画のプロモーションでの来日である。この来日では、日テレの「Zip」の取材に応えているのだが、日テレが気を利かせて、サニー千葉をその取材の現場に呼び、Keanu氏にドッキリご対面をセッティングしたのである。これもWeb上で非常に話題を呼んだのだが、その時の彼のテンションの上がりっぷりは、非常にほほえましく、わたしもYouTubeにUPされていた違法動画でその姿を見たが、まさしく少年のようにはしゃぎ、サニー千葉こと千葉真一氏に対面した彼は「ハジメマシテ! マエストロ!!」と挨拶し、大興奮であったのが印象的であった。これも、ちょっと検索すればその時の映像が見つかると思うので、観ていない人はぜひチェックしていただきたい。

 というわけで、わたしも非常に、勝手に親近感を抱いている男、そして、なにげにその動静が気になるKeanu Reeves氏の最新作『John Wick』を昨日の夜、観て来た。

 すでに、予告で散々示されているように、ストーリーはごく単純で、元凄腕殺し屋たるKeanu氏が、愛する妻を亡くし、亡くなる間際にプレゼントしてくれたわんこと静かに人生を送ろうとしているのに、トラブルに巻き込まれ、怒り心頭に達し悪党をぶっ殺しまくるという話である。なんか最近そういう映画が多いと思うが、あきらかにそれは、戦うお父さんでおなじみの『Taken』(邦題:96時間)の大ヒットの影響であろうと思う。わたしが知るだけでも、そんな映画はここ最近でも3つある。
 1つ目の『Taken』は、マスター・クワイ=ガン・ジン、あるいはラーズ・アル・グールやオスカー・シンドラーでおなじみのLiam Neeson氏がスーパー親バカぶりを発揮して暴れまくる映画だ。原題『Taken』の通り、「誘拐された」娘や奥さんを助けようとするスーパー・ダディ大活躍ムービーである。3作目まで作られたこのシリーズで、Liam Neeson氏は主人公・ブライアン・ミルズをカッコ良く演じてくれたわけだが、設定としては、元CIA局員である。まあ、一応正義側、と言ってよかろう(まあ、CIAなので極めてグレーだけど)。今は引退して静かに暮らしている主人公だが、家族のために、今また、伝説の男がよみがえる!! 的な話だ。実際最高に面白いです。
 2つ目は、「狼と踊る男」ことKevin Costner氏主演の『3 Days to Kill』(邦題:ラストミッション)である。ま、実際のところ『Taken』と同じような話なので詳細は割愛するが、やはり主人公はCIA局員で、はっきり言ってよく覚えていないのだが、確か現役なんだけど、余命いくばくもないと知って、娘と仲直りするために引退しようとして、最後の任務を引き受ける話じゃなかったかな。 で、また娘が拉致されて、父親大激怒&大暴れ、みたいな。ま、この映画ははっきり言ってどうでもいい出来で、あまり面白くない。
 3つ目が、これは非常に面白かったのだが、オスカー俳優Denzel Washington氏主演の『The Equalizer』だ。ここでの主人公はやっぱり元CIAの超敏腕エージェント。過去を捨て、ホームセンターで真面目に働きながら静かに人生を送る男が、不眠症に悩みながらも毎夜通うカフェで出会った少女を助けるために、自らの持つすべてのスキルと人脈を生かして、少女が隷属させられているロシアン・マフィアと大喧嘩する話である。この映画は、元々アメリカのTVドラマ「ザ・シークレット・ハンター」を映画化したものらしいが、ヒロインたる薄幸の少女を、天下のブサカワ・ガールとして大人気のとChloe Grace Moretzちゃんが可憐に演じており、また主人公Denzel Washington氏もやたらとカッコ良く、非常にわたしとしては楽しめた映画であった。
 よく考えると、そういえばかのArnold Schwarzenegger氏主演の伝説の名作『COMMANDO』も、娘と静かに暮らす元軍人が、娘を誘拐されて大激怒&スーパー大暴れする映画であった。やっぱりこういった系譜の元祖は、この映画かもしれないね。何しろその大暴れぶりは「一体何が起こるんです!?」「第三次世界大戦だ!!」という名セリフでも明らかなように、ま、ありゃあ戦争だなw この映画は、ぜひとも日本語吹き替え版で見ていただきたい。超・名言の宝庫で、いまだにWeb上ではそのセリフ回しが様々に引用されている、レジェンド・ムービーである。

 というわけで、こういう【怒らせた相手を間違えました、サーセン】ムービーは、わたしとしては非常に好きであるし、なにより主人公が強くて、いわゆるカタルシス、「観終わってすっきりする」映画がやっぱり観客としては最高であろうと思う。今、ふと思い出したが、日本の、かの白土三平先生による名作漫画『カムイ外伝』なんかも、意外とこの系統に入る作品だと言っていいのかもしれないな。要するに、古来からある伝統的なモチーフであると言えるのではなかろうか。
 で、今回の『John Wick』も、まさしく【怒らせた相手を間違えました、サーセン】という映画である。ちょっと先に挙げたハリウッド映画と違うのは、主人公ジョン・ウィックは、元CIAや軍人といった正義サイドの人間ではない。詳細は良くわからないが、プロの殺し屋、である。そういう意味では、純然たるBADGUYだ。しかも、殺し屋を殺す男で、劇中に出てくる殺し屋ギルド的な(?)組織で最上位に位置していた男、らしい。なので、主人公を狙う連中は、主人公が何者か分かってて襲ってくる。敵わないってわかってるのに、なんでまあ、無駄な戦いを挑むのかな……とわたしは観ていて思っていたのだが、案の定、基本瞬殺で返り討ちである。やめときゃいいのに……一番悪い奴は、ジョン・ウィックに喧嘩を売ったチャラ男だって、みんな分かってるんだから、素直に差し出してやれば、みんな死なずに済んだのに……バカなチャラ男はそのボス的な男の息子なわけだけど、最初はボスも、ジョンに手を出したバカ息子に激怒して、いやあ、うちのバカ息子が申し訳ない、と謝ろうとするシーンがあるから、さっさと引き渡すのかと思ったのだが、ま、そうなったら映画はそこで終わっちゃいますわな。まあ、ボスとしてのプライドなのかわからないけど、死んじまったらお終いでしょうに。なので、物語的には、若干無理矢理感が強く、脚本には問題アリ、ではあると思う。だが、キャラは非常に立っており、Keanu氏のアクションのキレや、競演陣の渋さ、また演出も結構光るものがあって、基本的にはわたしは大満足です。面白かった。
 ところで、この映画では、ちょっと面白い設定がいくつかあって、その殺し屋ギルド的な組織(?)が所有するホテルがマンハッタンにあり、そのホテル内での「仕事(=殺し)」はダメ、という掟があるのだが、そこのホテルでのやり取りは非常に面白かった。オーナーやフロントの男が非常にイイ味を出している。あと、Keanu氏扮する主人公が、「あれっ!? ジョンさん、ちっす!! 復帰っすか!?」といろんなところで昔なじみに聞かれまくるのも、なんかちょっと面白い。その度ごとに、「いや、ちょっと立ち寄っただけさ」みたいな返答を律儀にするKeanuもイカしてます。また、主人公ジョン・ウィックの親友として出てくる男をWillem DaFore氏が恐ろしく渋く演じていて、大変カッコ良かった。この人は本当にいい感じに年齢を重ねていると毎回思うが、こういった軍人や殺し屋役以外にも、いろんな役ができる優れた俳優だと思う。もともとは舞台の方が好きみたいですな、この人は。だからなのか、なにげに演技派だと思う。あと、ボスを演じた俳優は、Mikael Nyqvist氏というスウェーデン人の役者で、この人はかの大ベストセラー『ミレニアム』シリーズ3部作の、スウェーデン版映画で主役を務めた男である。ハリウッドリメイク版では007ことDaniel Craig氏が演じた主人公だが、まあ、もちろんビジュアルはDaniel Craig氏の方がカッコイイのは間違いないけれど、原作の雰囲気はやっぱりスウェーデン版のMikael Nyqvist氏の方が合ってると思うな。

 というわけで、結論。
 『John Wick』は、まあちょっとした物語上の無理矢理感がアレですが、基本的には観終わってすっきりできる、王道の映画であったと思う。日々、イラつくことの多い方は、心の中で、死ね! と叫びながらKeanu氏になったつもりで映画に没入していただきたい。すっきりすると思うよ。

↓ 全然関係ないが、Liam Neeson氏主演で一番好きな映画はこれです。最高。でもマイナー? なのかな、Blu-rayは出てないっぽい。くそう、超・最高なのに!!
ダークマン [DVD]
リーアム・ニーソン
ジェネオン・ユニバーサル
2012-05-09


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