というわけで、NY_DAY-02の行動を書く前に、今のわたしの感動というかハイテンションを逃さないために、先に、DAY-02 に観たミュージカルを書いてしまおう。今回の旅において、わたしの本場NY Broad Wayでの初観劇となったのは、『WICKED』である。
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 チケットは、日本のHISのWebサイトで予約して、プリントアウトした紙を当日劇場に持って行って、チケットを発券してもらう、という仕組みを利用した。結果、F列という事でかなり舞台に近くて良かったのだが、ちょっと左の端っこの方だったので、舞台の奥は装置が邪魔で見えないというかなり微妙なところだった。それより非常に腹立たしいのは、どうもBroad Wayのチケットは席によって値段がかなりばらつきがあるようで、わたしのあてがわれた席は端っこという事で97ドルの席だったようだ。確か、HISのサイトで108ドル取られたのに。なんだよガッデム。まあ、いいけどさ……。ちなみに、TIMES SQUAREの有名なチケット屋tktsはすげえ行列でした。何を求めて並んでるか知らないけど。ま、安心料として10ドルは許してやってもいいか……。
 そして劇場はTHE GERSHWIN THEATREというところで、ホテルから歩いて10分弱かな、やけにそこらじゅうが工事中で、つかつか歩けない状況なのだが、まあそれでも10分ほどなので余裕であった。ちなみに、最初に書いてしまうけど、帰りは22時近くであったが、TIMES SQUAREはまあ人出が多く、まったくもって怖いところではなかった。まあ、警官だらけだし軍人もいるし、そういう意味ではとりあえず大丈夫な街であろう。
 で。『WICKED』である。
 
 上記の動画は、劇団四季Verの公式予告だが、実はわたしは、観たい観たい観たい! とずっと思っていたのに機会をとらえられず、劇団四季Verの『WICKED』を見逃してしまった愚か者だ。さんざん、A嬢には絶対観ろと言われていたのに、だいぶ前に東京公演は終わってしまって大変残念に思っていた。そのリベンジを本場Broad Wayで果たそうというわけである。
 まあ、もう完全にスーパーメジャータイトルなので、もはや説明はいらないだろう。この作品は、2003年初演でもう10年以上ロングランを続けている人気タイトルで、初演時のオリジナルキャストは、主人公のELPHABAを、氷の女王エルサですっかりおなじみとなったIdina Menzel嬢が演じていたことでも有名であろう。今回わたしが観たキャストは、こちらの通りのようだが、やっぱりものすごく上手でぐいぐい作品に引き込まれてしまった。これはやっぱりすごい。今回のELPHABAを演じたRachel Tuckerさんは非常に良かったです。どうやらLONDON公演で最も長くELPHABAを演じた方らしく、まさに今年の9月だか10月からBroad Wayにやってきた歌姫様らしい。圧倒的に素晴らしかった。ちなみに、ちょっと検索してみたところ、どうやらこのRachel Tuckerさんは来年1月に「ニューイヤー・ミュージカル・コンサート2016」というもののメンバーとして来日するみたいですな。既にもう、ミュージカルファンはチェック済みかもしれないね。
 ところで、わたしの英語力でストーリーを理解できたかというと、まあ、だいたい、というぐらいであった。ちゃんとストーリーを予習していったので、特に困ることはなかったつもりなのだが……しかし、やっぱりどうしてもわからんのは、なんでGLINDAとELPHABAは仲良くなれたのか、実際理解に苦しむ。いやだって、GLINDAがすさまじく嫌な女子なんですけど……。とてもじゃないけど、仲良くなる理由が分からん。散々いじめておいて、ちょっとやりすぎたかしら、じゃ、あたしも一緒に踊るわ、のあそこから仲良くなっていくわけだよね? うーん……くそう、やっぱり私の英語力ではダメだったと結論付けるべきか。くそう。
 とにかく、アメリケン人観客どもはホントにリアクションが騒々しくて、しかも、わたしが想像していたよりもGLINDAはコミカルに演じていて、メリケン客はもうゲラゲラ大爆笑。しかも、明るいジョークじゃなくて、ほとんど全部、毒のあるブラックジョークなんだよな。それでドッカンドッカン笑いを取ってて、えーっと、ここ笑うとこ? と、やや唖然とした部分もあった。
 なお、明日書くつもりのDAY-03 に観た(まさに今観て帰ってきたばかりのところなんですけどね)、『Aladdin』もすごかったよ。わたしは劇団四季Verの『アラジン』は既に観ているけれど、とにかくジーニーがすごい。わたしが観たキャストは、去年のTONY賞ウィナーのあの太っちょのおっさんだったので本当に最高でした。もちろん、我々日本人は劇団四季Verのジーニーの方が、言葉が分かる分楽しめるかも。劇団四季の『Aladdin』も本当に素晴らしく、観ていない人は今すぐ予約した方がいいと思う。あと、Bruce Willis主演の『MISERY』も、ものすごかった。こちらも、今の絶対笑うとこじゃないだろ!! というところで観客大爆笑で、こっちはシリアス・サスペンスなので、笑いが起きるのがちょっと変な感じはしたかな。だって、Bruce Willisが、「FUCK'N BITCH!!! DAMM YOU!!」って怒ってるのに、もうみんな大爆笑なんだもの。みんな、Dirty Wordがお好きなのねw  『Aladdin』と『MISERY』について詳しくは明日以降書きます。
 で、話を『WICKED』に戻すと、歌の方も、有名な歌はだいたい予習しておいたので、比較的大丈夫だったが、やっぱり1幕ラストのDefying Gravityは圧巻で、鳥肌ものであった。すごい。これはすごい、と観ながらずーと思ってました。A嬢もこの1幕ラストで大いに感動したとのことであるが、まったくもって同意したい。いやー本当に素晴らしかった。もう、本当に、すごい、素晴らしかった、としか書けないので、以下、写真を並べてお茶を濁して終了します。
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 ↑劇場前。客層は比較的高め。基本的に観光客なんでしょうな。
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 ↑開演前の舞台の緞帳(?)。席を案内してくれたおばちゃんに、写真撮っていい? って聞いたら。NO,But, YES(ニッコリ)だってさ。
 ↓劇場のトイレの洗面台はdyson製だった。珍しいので撮ってみただけ。
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 というわけで、結論。
 『WICKED』は、やはり素晴らしかった。我々日本人は、劇団四季が再演してくれる日を待つしかあるまいが、再演の暁には、今度こそ必ず観に行くことを自分に誓おう。絶対だ!!
 あ、そうだ。自分用備忘録:劇場パンフ25$だった。プチ高いのう。
 ※12/09追記:劇団四季の『Wicked』は、2016年5月から札幌公演が決定しています。ので、来年は北海道旅行確定ですな。楽しみです!!

↓ もはや両方買うしかねえかな……
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2007-03-07

ミュージカル「ウィキッド」劇団四季版
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2008-07-23