というわけで、昨日は祝日だったので、火曜日となりましたが毎週恒例の週末映画興行収入データです。
 今週は、ShowGate配給作品がワンツーという初めての事態が発生。『レインツリーの国』が観客動員数では初登場1位だった(※金額ではほんのちょっと、『ガルパン』の方が上だった)模様。
 
  この作品も、原作小説が出たときに読んでいるので、わたしも昨日の夜、観てきた。詳しいことは後日書きますが、お話としては、聴覚障害を持つ女性と、ネットで知り合った青年の恋物語。非常にいいお話です。ちなみにこの話は、『図書館戦争』の中で出てきた劇中小説を、有川先生が独立した作品として丸ごと本当に書いてしまったもので、発売時は、取組みとしても非常に面白いなあと思った作品である。
 さて、ランキングですが。金額順に書きます。動員数順ではなくて。
 1位:『ガールズ&パンツァー』:1.28億。アニメですな。77Scrしかないのにたいしたもんだ。ホント、もうBlu-rayで儲けるようなビジネスモデルはやめて、劇場と配信にすればいいのに……。TVアニメなんて儲からないんだから。ハイクオリティの劇場版の方がよっぽど確実に儲かるのではなかろうか。
 2位:『レインツリーの国』:1.23億。190Scrにしては頑張った。10億は難しいかな? 過去作品で似たような数字は……ああ、ちょうど『県庁おもてなし課』と同じぐらいのようだ。てことは8億ぐらいかな?
 3位:『リトルプリンス 星の王子さまと私』 :1.07億。まあ最終5億超えたらすごいか。
 4位:『劇場版MOZU』:16日間累計で9億弱。ちょっと数字が伸びないような気がするけど15億は大丈夫かな。
 5位:『グラスホッパー』:同じく16日間累計で7億弱。こちらも微妙だが10億はなんとか超えそうですな。よかったよかった。伊坂幸太郎先生の作品の映像化はいままで『ゴールデン・スランバー』の11.7億が最高じゃないかと思うのだが、それを超えて欲しい。待てよ、他にもっと売れたのあったっけ? 確か伊坂先生は『オーデュポン』の文庫あとがきで、映像より面白い小説を書いていきたい的なことを書いていたと思うのだが、そもそも映像にしちゃうといろいろ面白さが減っちゃうような気がしてならない。
 6位:『コードネームUNCLE』9日間累計でまだ3億チョイの模様。10億は厳しそう。
 7位:『エベレスト3D』:16日間累計で6億チョイ。意外と頑張ってるような気がする。
 8位:『劇場霊』:公開週末0.5億ぐらい。特に興味なし。
 9位:『俺物語!』:23日間累計で7億弱。あーあ……どうしてこうなった。
 10位:『ハンガーゲームFINAL:レボリューション』:公開週末0.5億……。ちなみに、NYでは先週の木曜の夜から公開になっていて、すげえ行列が出来ていて盛り上がっていました。びっくりした。わたしも今週中に見るつもり。明らかに、原作小説よりも映像の方が面白い。つーか小説はクソつまらねえ。

 とまあこんな週末だったようです。
 ちょっと、この週末は興行レベルとしては低かったようですな。そして『ギャラクシー街道』は30日累計で11億チョイ。はあ……まさかこんな数字になるとは……。また、『マイ・インターン』は44日(かな?)で16億を超えた模様です。昨今の洋画の興行からすれば、これは相当頑張った数字と言ってよいでしょうな。素晴らしい。

 あれっ!?
 この下に結構いろいろ書いたのに、消えちゃってる!? もーーーー。というわけで、記憶にある限り再現してみると、要するに年末興行について書いたはず。

 今年の年末興行は、常識的に考えて洋画の2大・大作である『007SPECTRE』と『STARWARS』が興行を引っ張るでしょうな。そして、『007』はもう今週金曜日から週末先行公開が始まるので、わたしはたぶん金曜日の夜にもう見ちゃいます。『STARWARS』は、もちろん初回上映の12/18(金)18:30の回を取った。しかしあの座席指定券発売開始もひどいもので、11/18の0時予約開始で、わたしはその時NYにいたので、向こうではAM10時だったけどホテルのWi-fiで何とか頑張って地元劇場で予約できた。けど、肝心の3D版やIMAX版の予約は始まっておらず、おそらくこれからなんだろうけど、よく考えたらそっちを頑張るべきだったのでは? という気がして、通常2D版の予約を頑張った意味はあまりないじゃんというのが現状の結論。まあ、わたしは1回目はとにかく早く観たいという事で割り切った。たぶんまた、成田まで車をぶっ飛ばして、IMAX版を見に行くと思います。
 しかし、この『STARWARS』に関しては、ちょっと配給元の20世紀FOXも、劇場興行側のシネコンも、ちょっと調子に乗ってませんかね。2000円にするだの、前売り券はオンラインムビチケとセブンイレブンしかやりませんだの、3DやIMAXはまだ売りませんだの、いい加減にしてほしい。便乗値上げもいいところだし、まっさきに3DやIMAXを売らないでどうするよ。どうせあんたたちは2回でも観るでしょ、と高をくくってんじゃねえかしら。ま、実際そうだけどさ。そんなことしてたら、2作目以降ファンは離れちゃうよ……。とりあえず、監督のJJエイブラハムズは「分かってる」男なので、素晴らしい作品に仕上がっていることは疑ってませんので、早く観たいです。(※11/26追記:わたしが頭に来ているのはTOHOシネマズのことで、109シネマズなどではIMAX3D版も発売されてます。ただし、メモリアルパンフ購入対象外ですって。なんなんだもう)
 しかし、実はわたしがこの年末に『STARWARS』並かそれ以上に観たい作品がある。以前書いた通り、その作品とは『CREED』である。

 この映画、わたしは間違いなく泣くね。企画的に、物語的に素晴らしいアイディアだよ。これは考えてもみなかった物語で、本当にわたしは嬉しい。でもきっと、日本では売れないだろうな……その点だけが残念だよ……。
 で、一方の邦画ですが、まあちびっこどもは『妖怪ウォッチ』でも観に行ってくれればいいけれど、果たして去年のような興収は望めるのかが注目どころ。今年の夏の『ポケモン』もかなり興収面では数字を落とし、どんどんパワーを失っている中で、果たして『妖怪』が今後20年を背負えるのか、が試されることになる。前作は77億だっけ? まあとにかく物凄い売れたわけですが、果たして今回どのぐらいとなるのか、数字を見守りたい。また、若者向けゆとり恋愛SF作品として、東宝実写系では『orange』が登場する。この作品は、原作漫画4巻までは読んだけれど、進行がのろくて、4巻時点では全然決定的なことは良くわからないままであるので、果たして映画的にどういう結末を持ってくるのかがわたしとしては気になる。けど、ま、観に行くつもりはないです。

 というわけで、結論。
 今週末の興行は、ちょっと数字的には小ぶりのものが多く、若干盛り上がりに欠けるが、その結果、ShowGate配給作品がワンツーを飾るという珍事が発生した。まあいわゆる端境期ですな、時期的に。
 そして年末は、『STARWARS』と『妖怪ウォッチ』がどこまで数字を伸ばすのか、注目して数字を追いたい。

↓ 『orange』は最新5巻が発売になっているけれど……うーん、買う気がなかなか起きない……そのうち買います。