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【注意!書き終わった今、やっぱり注意喚起を冒頭につけることにします。以下はまだ『INFINITY WAR』を観ていない方は読まないでください!! ネタバレなしには感想は書けないす。決定的なネタバレも含まれていると思いますが、観ていない人には全く通じない内容になっているし、わたしは根っからのトニー派なので、CAP派の方は不愉快な記述もあると思います。つうかですね、こんなBlogを読むよりも、今すぐ劇場へGO!でお願いします】

 というわけで、さっそく会社帰りに観てきた『AVENGERS | INFINITY WAR』。
 当然、わたしはもう、相当ワクワクして日比谷TOHOへ赴き、IMAX 3D版で鑑賞してきたのだが……本作は、監督がネタバレ禁止を訴えているので、何を「書いていい」のか、困っている。
 しかし、はっきり言って、わたしの個人的な意見としてはネタバレされてても別に困らない内容だったと思うし、ほぼ物語の流れは、誰だって想像するようなもので、そこにはとりわけ驚きはなかったように感じられた。最後に公開された予告はこんな感じであった。

 メインプロットは、THANOSが6つのインフィニティ・ストーンを欲しており、それぞれをひとつづつGetしていく過程で、激しい戦闘となる、というものであることは、もう誰しもが想像する通りである。故に、わたしとしては本作の見どころは以下に整理できると考えていた。
 ◆どんな順番で「石」が揃っていくのか?
 ◆全部揃うのか、阻止できるのか?
 ◆いまだ存在が謎の6つ目の「石」ソウル・ストーンはどこに?
 ◆そもそもTHANOSは何故「石」を揃えて銀河の生命体を半減させたいのか?
 ◆トニーとCAPはどう和解?するのか、しないのか。

 結論から言うと、「石」は6つ、すべて揃う。そしてラストは大変な事態となる。その点では確かに、衝撃的な結末ではあった。しかしそこには、「すっきりした」というようなカタルシスはないし、感動的でもない。あるのはただ一つ、えっ!? これから先、どうすれば? という「困惑」だ。
 正直に言うと、キャラクター1人1人がどうなる、とかそういうのは、はっきり言ってどうでもいいことで、肝心の物語としては、まあ、そうなるよな、という予想を超えるものは全くなかったと思う。もちろんのことながら、わたしが事前に想像していたことが結構多くハズレていて、そういう点では予想通りでは全然ないんだけど……なんというか、そこには「な、なんだってーー!?」と驚き、感動するような点はほぼなかったと思う。この映画について一言で言うならば、ああ、やっぱりこの映画は「前編」だったのね、という、かなりわたしとしてはガッカリなものであった。これなら、『CIVIL WAR』の方が断然面白かったと思うな……。
 おそらく、わたしがそう感じた最大のポイントは、本作『INFINITY WAR』は、明らかにTHANOSが主役であり、THANOSの心情に寄り過ぎてしまっている点にあるのではないかと思う。しかも、比較的丁寧に描かれているTHANOSのある意味中2病的心情には、ほぼ共感できないのだ。ラストシーンのTHANOSの「やり切った感」あふれるおじいちゃん的表情に、何を思えばいいのだろう? 
 結果として、各ヒーローたちは完全に盛り立て役というか引き立て役になってしまっていて、トニーとCAPの関係は何一つ進展しないし、そもそもTHANOSがもう圧倒的に強すぎて、全く歯が立たない。もうTHANOS無双もここに極まれり、である。これじゃあ、ハラハラドキドキもしないよな……そりゃ勝てないよ、という想像のままに終わってしまい、まあ、そうなるよな、というエンディングには、なんつうか、非常に残念に感じた。こういう無敵な存在に勝つために必要なものは「知恵と経験」であり、たしかにトニーのチームはあと一歩まで行くのだが……ワカンダのバカモンどもには深く失望ですよ……。
 結局のところ、前述のように、やっぱりこの映画はあくまで「前編」であり、真の物語は「後半」で結末を迎えるのだろう。なので、現時点でこの映画単体では、正直、評価のしようがない。これがわたしの現時点での結論である。
 とはいえ、ポイントポイントは大変興奮したし楽しめたのは間違いない。以下、わたしが「うおお!」と大興奮した点と、「なんだよこれ……」と心底ガッカリした点、それから、いまだ、「どうだろうなあ……」と何とも言えない微妙な点の3つに分けて、メモしていこう。物語の順番を無視して、大きくわたしの心に残った順で書きます。

 【大興奮した素晴らしいポイント】
 ◆THOR様大復活! 「THANOSを連れて来い!」と大激怒!
 THOR様は神様であり、実際、おそらくはMCUの中で最強と言っていいようなヒーローである。しかし前作『THOR:RAGNAROK』でまさかのコメディアン転向となり、おまけに大切なムジョルニアも喪失してしまっていたので、わたしは大変心配していた……のだが、今回はコメディアン成分を若干残しながらも、ムジョルニアに代わる必殺武器(くそう!名前忘れた!)を手にきっちり大復活を果たす。わたしが本作で一番「キターーー!!!」と大興奮したのが「Bring me THANOーーーーS!」サノスを連れて来い!!と啖呵を切るあの登場シーンである。でも、これはあとで「ガッカリポイント」のところで書くけれど、ワカンダ勢の闘いはどうしようもなくひどくて、あの登場シーンだけっすね、興奮したのは……。
 ◆LOKIよ、お前ってやつは……(涙)
 LOKIも、今までさんざん悪さを働いてきただめんず愚弟であるけれど、やっぱり彼も『RAGNAROK』でコメディアンに転向し、大嫌いだったはずのTHORお兄ちゃんと謎の兄弟愛を発揮させて、この先コイツはどうなるんだと心配だった。おまけに本作の予告では、スペース・ストーン(青)をTHANOSに差し出す的シーンもあって、まーたコイツ裏切るのか?とか思わせていたLOKI。しかし、なんてこった、LOKIの改心は本物だったんすねえ……疑ってごめんよ……本作で最初の殉職シーンには相当ショックで興奮しました。つうか、この冒頭のシーンだけでも、もうTHANOSが強すぎて、こりゃあ勝ち目がないと絶望するしかないす。
 ◆トニー meets ドクター meets ガーディアンズ!
 THANOSをあと一歩、まで追い詰めたトニー&スパイディ&ドクター&ガーディアンズ混成軍。この戦いは観ていて一番燃えましたなあ! キッチリと作戦を立て、見事なコンビネーション攻撃を次々炸裂させる流れはホントに素晴らしかった! そしてその作戦が失敗する理由も実にエモーショナルで、グッと来たすねえ。本作では、意外なほどカップルが誕生していて、トニーとペッパーはとうとう結婚していたし、スター・ロードとガモーラも完全にお互い「愛してるわ」と宣言するし、ついでになんと! VISIONさんとワンダはもう2年間一緒にイチャイチャして隠棲していたという設定になっていた。で、ガモーラへの愛が作戦を壊してしまうわけで、あそこはもう、ああなるしかなかったと思える見事な展開だったと思う。
 ◆ドクター、決断す! タイム・ストーンはTHANOSの手に!
 ドクターは冷静沈着で、アガモットの眼(タイム・ストーン)を守ることがすべてであり、いざとなれば君たちを見捨てるッ! とトニーとピーター(スパイディ)に告げるわけだが、最終的にはトニーを守るために、タイム・ストーンを引き渡す決断を下す。あの決断にわたしは結構、マジか! と相当驚いた。DOCTORは、アガモットの眼を使って、未来透視をするシーンがあって、DOCTOR曰く、1400万もの可能性の未来を観てみたが、勝てる未来は1つだった、らしい。わたしはこの0.00000714%に過ぎない「たった一つの可能性」が大きなポイントで、それを知るDOCTORこそ勝利のカギになるのでは、と思っているけれど、タイム・ストーンを手放すことは、その「可能性」の必要条件だったのだと信じたいと思う。つまり今回の敗北は「後編」への勝利のためのステップだったのだと思うことにしたい。
 ◆ガーディアンズは元気いっぱい! そして一番?泣かせてくれた!
 なんつうか、わたしは今でも『RAGNAROK』の急激なキャラ変による押しつけがましい?笑いのシーンはあまり好きではないのだが、やはりガーディアンズのみんなは最初からコメディチームなので、違和感なく素直に笑えますな。わたしは何気にボケ担当のドラックスが大好きなのだが、「消える技を身に着けたぜ! セイッッッッ! …………消えてない? おかしいな……」のシーンは最高でしたな。あと、スター・ロードのぽっちゃり疑惑いじりも最高だったし(かつてChris Platt氏はぽっちゃりだった)、THANOSのあごへのツッコミも最高だったすね(「●玉袋のシワみてえな顎しやがって!」) 。ほかのキャラもギャグはいっぱいあったけど、そっちはもう正直どうでもいいす。そして、ガモーラとスター・ロードの愛の行方も、かなりグッと来てよかったすね。最高でした。
 ◆今回のおまけ映像は一番最後に1つだけ。そしてとうとう来るーーー!!
 最近のMCUは、おまけ映像が2回、というのがデフォルトとなりつつあったが、今回は一番最後に1回だけ、です。登場するのはニック・フューリー&忠実な部下エージェント・マリア・ヒル。まあ、内容的には、とうとうあのお方が!!というつながりが示され、どうやらあのお方が「後編」に登場することは100%確実なようですね。あのお方が誰かは、ご自分の眼でお確かめください! わたしはやっぱりちょっと興奮しました。
 
 【心底失望したガッカリポイント】
 ◆CAPよ、もうあんたはCAPと名乗る資格なし!
 もうわたしは、ワカンダチームの闘いには心底ガッカリだ。その筆頭であるCAPとBP(ブラックパンサー)とバナー博士の3人には失望を通り越して怒りすら感じている。まあ、わたしは元々完全にトニー派なので、いまだに『CIVIL WAR』でのCAPは許せていないし、BPも大して強くもないし頭も良くないことには失望していたのだが……あのワカンダでの大決戦は実際どうしようもなくヒドかったと思う。
 無数の敵に囲まれ、THANOS直属の強い奴が3人いる状況で、なんで、なぜ、どうして、CAPとBPまで一兵卒として突撃しなきゃならんのだ! お前ら二人は大将だろうが! あの戦闘の勝利条件は、VISIONさんを守り切ることにあるわけで、敵戦力の要点は3人のTHANOS直属なんだから、ちゃんと作戦を立てて戦えばいいのに、なんなの、あの突撃は。お前ひとりが雑魚を何匹も倒したって、ほぼ意味ないよね。そもそもCAPの最大の持ち味は「統率力」にあるはずなのに、もう0点だよ、お前。あまりにバカバカくて、観てられない思いだったす。もう、CAPと名乗る資格なしだと思う。
 さらに言うと、バナー博士、あんた何やってんすか!? もう足手まといもいいとこだよ。バナー博士がHULK化できないのは、今後の伏線として認めるにやぶさかではないけれど、あんた、HULKになれないなら、あんたが一番貢献できるのはその頭脳でしょ!? なにその役割をぽっと出のシュリに奪われてるんすか! アホか! この点も脚本的に0点と愛をもって断罪したい。
 そしてBP陛下、あんたもホント弱いすねえ……つうか、なんでワカンダご自慢のシールドを開けたのか、その点はわたしの理解力ではよくわからなかった。アレって……なんででしたっけ? 覚えてないす、もはや。まさかと思うけど、いわゆる「細道に誘い込んで大勢の敵を1対1の闘いに持ち込む」という常道の作戦だったのか? だとしたら、戦力差があり過ぎて全く効果なかったね。もうチョイ、ちゃんと作戦立てなよ……あんたはいつも行き当たりばったりだからダメなんだよ……。ほんと、目先しか見えていないあんたには王の器はないと思うよ。失望しかないす。
 要するに、トニー・チームが、きちんと各キャラの持ち味を発揮して連合チームとして戦ったのに対し、ワカンダのバカモンどもの、とにかく目の前の敵をぶっ飛ばせという特攻作戦には深く失望です。せっかくTHOR様がウルトラカッコよく救援に駆け付けたのに、もはや混戦が激しく指揮系統も崩壊していたため、焼け石に水であった。なにやってんだか……。
 ◆今回登場しないあの二人の、「登場しない理由」がダサすぎてガッカリ。
 今回の『INFINITY WAR』のプロモーションでは、ポスターなどにも一切登場しない二人がいることはもう、ご存知の通りだが……BLACK WIDOWだったかの口から語られたその理由が、信じがたいほどダサすぎて、超ガッカリだ。二人とも、「司法取引」をして自宅軟禁中?なんですってよ。アホか! いや、わたしの愛するANT-MANはイイんです、それでも。なにしろスコットはある意味事情をよく分からないまま、手伝っただけなので。でも、HAWKEYEは絶対許せない!! お前、お前がワンダを連れ出した張本人のくせに、お前だけ司法取引って何事だこの野郎! とわたしはもう、怒りが有頂天である。ああ? 家族がいるからだと? ふっざけんな! お前、CAPのピンチには馳せ参じるんじゃなかったのかよ! ま、お前がいたところで、どうせ何の役にも立たなかっただろうけど、ホント、トニー派のわたしとしては、HAWKEYEことクリント・バートンの偉そうな態度が嫌いである。ま、お前もTHANOSの「選択」で消滅したことを祈ります。はあはあ……思い出し怒りが止まらんすわ……。
 ◆結局トニーとCAPは顔を合わせず和解ナシ。
 冒頭、THANOSの野望を知ったトニーは、ギャグキャラ化した使えないバナー博士から、CAPに電話しなよ、と勧められ、どうしようかな……と悩むシーンがある。結局トニーは電話できず、その後バナー博士が、CAPからトニーに送り付けられてきた携帯を使って連絡を取り、VISIONさんとワンダのピンチに駆けつけるわけだが、本作ではトニーとCAPの対面はナシ、であった。トニーは、またしても地球がボロボロになるのを避けるためにも、宇宙での戦いに挑んだわけで、本作終了時点では、トニーはタイタン(THANOSの故郷)にとどまっている。ま、そんな点もCAPとは大違いの行動とトニー派のわたしは高く評価したいところだが……来年公開の「後編」で二人は対面することがあるのだろうか……わたしとしては、MCUにおいて『CIVIL WAR』は最大の事件なわけで、いまだ未解決という認識なので、この二人の確執という重要ポイントには、何らかの結末がどうしても必要だと思うし、本作でその和解?へのフラグがまるで立たなかった点も、正直ガッカリであった。

 【び、微妙……で何とも言えないポイント】
 ◆THANOS……あんたは……愛の戦士だったのか……?
 THANOSの目的は、一言でいえば増えすぎた生命体のバランスを整えるため、銀河の生命体を半減させる、という中2病めいたものであった。まあ、要するにシャア的な、人類半減計画だったわけで、そのためには非情に、あえて愛を捨て去ろう!というラオウ様めいた決意だったわけだが、なんつうか……陳腐というか……日本人的にはもう、様々なコミックやラノベでお馴染みのもので、基本的にそういう狂信は、愛をもって倒される運命にあるわけだ。なので、きっと来年公開される「後編」、通称『AVENGERS4』ではそうなるものと思われるが、なんか、微妙すぎでわたしは何とも言えないす。6つ目の「石」の獲得条件が「愛」という展開はとても良かったし、まさかのTHANOSの涙も、良かったとは思う。
 けど、うーーーん……ラストシーンのTHANOSのアップ、あの表情は……び……微妙……す。
 ふ―やれやれ、終わった……な……みたいな、一仕事終えたおっさんフェイスには、正直唖然というか、困惑せざるを得ないように思った。悪には悪の理論があり、悪の行動にはきちんと目的がある、と示したのは大いにアリだろう。しかし……THANOSの目的は微妙過ぎて……現時点では何とも言えないすね……。
 正直、THANOSは冷徹かつ合理的な判断で生命体半減計画を実行するけれど、「愛」を知らぬゆえに、6個目の「石」をどうしても入手できない、しかし、ガモーラを犠牲にしようとしたところで一筋の涙が流れ、「こ……これが……愛なのか?」と理解し、「ガモーラ、愛しい娘よ……だが……だが謝罪はせぬ! お前の命で「石」をもらうぞ! これがわが生涯最後の涙となろう!」という展開で最後の「石」をGetして今回はここまで、が良かったのにな……。
 いっけねえ、『北斗の拳』が好きすぎるわたしの妄想でした。
 
 というわけで、もうしつこいので現時点での結論。
 待ちに待った『AVENGERS | INFINITY WAR』をさっそくIMAX3D版で観てきたのだが、まず言いたいことは、本作はあくまで「前編」であり、物語の結末に至っていないので判断しようがない、といのが一つ。そしてTHANOSが強すぎて全く歯が立たず、THANOS無双であったため、肝心のヒーローたちが引き立て役としてボロボロ、あまつさえエンディングではとうとう「石」をそろえたTHANOSの「選抜」が実行され、数多くのヒーローが消えてしまう展開には、驚きというよりも、ま、そうなるわな、という納得しかなく、で、どうすんの?という困惑が一番大きくわたしの心に残る結果となった。もう、CAPやBPの指揮官=大将としての無能ぶりはどうでもいいす。おそらく「後編」に登場することが確定となったあのお方が、どんな指揮を執ってくれるのか、楽しみに待ちたい。要するにですね、早く来年公開の「後編」が観たい!! が結論です。以上。

↓ あのお方の活躍は予習した方がいいのだろうか……実はわたしはよく知らず、原作未読です。


 今年2017年は、わたしの大好きなMCU作品が3本公開されるので、わたしとしてはもう嬉しくてたまらないわけであります。MCUってなんぞ? と今さら聞かないでいただきたい。MARVELコミックの一連の映画作品のことである。詳しくは過去の記事を読んでください。
 しかし、すでにもう何本だ? ええと、2008年公開の『IRONMAN』から数えると14本かな。長大な物語となっているわけだが、その中で、非常に異彩を放っている作品が1本ある。それが、『GUARDIANS OF GALAXY』である。
 地球でない銀河のどこか、を舞台としている点は、確かに『THOR』と共通しているが(正確に言えば『THOR』の故郷アスガルドは別次元なので(たぶん)、銀河のどこか、では全然ない)、もう『THOR』は何度も地球に来ているしAvengersの一員として地球を守ってくれる頼れる神様である一方で、ガーディアンズのみんなはまだ地球人には知られていないし、Avengersにも参加していない。ただ、主人公スター・ロードことピーター・クィルは地球生まれであり、1988年に地球から宇宙海賊に誘拐されて旅立ったわけで、当然地球に縁のあるキャラクターであるし、映画『GURDIANS OF GALAXY』におけるキーアイテム「オーブ」なる謎物質は、現在のMCUで最大の焦点である「インフィニティ・ストーン」の一つであるため、100%確実に、来年2018年公開予定の次のAvengers「Infinity War」に参戦することは間違いないとみられている。
 よって、昨日から公開された『GURDIANS OF GALAXY VOL.2』は、MCUにおいて極めて重要な持つ作品になるであろうことは確実で、果たしてどのように絡んでくるのだろうか、と、わたしはもう超期待して今日劇場へ向かったわけである。
 が……結論から言うと、MCUとの関連は、相当な原作ファンでないと気が付けないような深い(?)ところにあって、それほど原作に詳しくないわたしにとっては、かなり微妙な、なんというか……MCUとしてはちょっといまいち役割が明確でない作品だったのかな……という感想を持った。ただし、映画としては最高に面白く、笑って泣ける最高の映画でありました。というわけで、いつも通りネタバレ満載ですので、読む場合は自己責任でお願いします。クリティカルなネタバレも書かざるを得ないので。

 まず、物語だが、上記予告を観てもさっぱりわからないと思うので、ちょっと軽くまとめてみよう。上記予告で描かれている、変なゲテモノとのバトル、これは冒頭のオープニングバトルである。相変わらず凄い映像で、ほぼカットが途切れないCGぶりは『Ultron』冒頭のバトルシーンのように、もはやMCUお約束のオープニングだ。すさまじく出来がいいし、ベビー・グルートの無邪気ぶりとガーディアンズのみんなの溺愛ぶりもバトルの最中に示されて、実にイイ! このゲテモノ退治をガーディアンズのみんなは仕事として請け負っていて、その依頼主が、予告の中にて出てくる、よくわからない金ピカ星人である。ま、とにかく、無事にゲテモノ退治に成功したガーディアンズが得た報酬、それは、ガモーラの超過激な妹でお尋ね者の、ネビュラの身柄であった。まあ、前作で散々悪さをしているネビュラなので、賞金首になってたようですな。
 しかし、重要なのは金ピカ星人(=ソブリン人)の首領アイーシャで、原作を知っていると、実は今回のラストのおまけ映像の意味がより良く分かるのだが、わたしはこの時点では全然気が付かなかった。いずれにせよ、ソブリン人は超プライド高く超真面目な(?)人々なので、アライグマのロケットのジョークにイラっとし、あまつさえ、ゲテモノ退治のついでにロケットが「アニュラックス電池」をかっぱらったことに気づいて大激怒、キーーーッ!この下品でお馬鹿な連中をぶっ殺すザンス!!! という展開に。おっとこりゃマズイ、と慌ててバックレるガーディアンズたちだが、すぐに追手がかかり、ど派手なスペースバトルに。とにかく大群で、こいつはヤバいぜ!? という大ピンチになるが、ワープゲートに突入する直前、謎の助っ人が現れ(えええっ!? と目を疑うような笑える現れ方)、金ピカ星人たちの操る戦闘機は全滅、間一髪で逃げ切る、が、そのままとある惑星へ不時着し、機体は大破してしまう。
 あーあ、もうどうしてくれるんだよ、大体なんで盗みなんてしてんだこのアライグマ! てめえ、アライグマって言うなこの野郎! と毎度おなじみの仲間割れ喧嘩をしていると、さっきの助っ人がやってきてご対面。なんとその正体は「I ’m your Father!」とベイダー卿のように登場した「エゴ」と名乗る謎の男であった。スター・ロードことピーター・クィルは、突然父親を名乗る男の登場に、てめえ、かーちゃん放っておいて、今さら何の用だこの野郎! だいたいてめえほんとにとーちゃんかよ!? と憤るも、まあとにかく私の星へ来るがよい、話はそれからだ、ということになって、ピーター、ガモーラ、ドラックスの三人はエゴの星へ、ロケットとベビー・グルート、そして捕虜状態のネビュラは機体の修理に残る、とガーディアンズチームは二手に分かれる。
 一方そのころ、怒り心頭の金ピカ星人アイーシャは、とある惑星へ。そこでピーターの育ての親というべきヨンドゥに、ガーディアンズ追跡を依頼。ここでヨンドゥは、同業者の宇宙海賊組合では裏切り者のクソ野郎だ、という扱いを受けていることが描かれる。ちなみに、その組合のボスを演じたのが、われらがSlivester Stallone隊長。残念ながらチョイ役でした。でも、ヨンドゥを演じたMichael Rooker氏とは「Cliffhanger」以来の共演2ショットか?お互い年取ったけど最高です!
 で、なぜヨンドゥが同業者から嫌われているかというと、ピーターを地球から拉致したのはヨンドゥであり(それを依頼したのがエゴだったことも明かされる)、そういう子供の人身売買的行為が海賊組合の掟に反するものだったらしいのだ。そしてとりあえずアイーシャの依頼を受けてヨンドゥ一行はロケットたちが修理中の船までやってくる。が、前作でもそうだったように、意外とピーターにやさしいというか甘い態度のヨンドゥに、手下たちの怒りが爆発。ちょっと親分、あの野郎に甘すぎねえすか? バカヤローそんなことねえよ! そんなことあるから言ってんだバカヤロー!と大バトル発生。ヨンドゥと言えば、口笛で操る矢を使う超凄腕なわけですが、あの矢は、頭の変な装置?で操っているようで、その部分をこっそり拘束から脱出していたネビュラに吹っ飛ばされ、ヨンドゥ沈黙、ロケットも捕まってしまい引っ立てられてしまう。
 かくして、ヨゴの星へ向かったピーターたちが知った驚愕の事実とは、そして囚われのロケットたちは無事脱出できるのか―――今、銀河の存亡をかけた壮絶なバトルが展開する!!! てなお話でありました。全然軽くねえな、このまとめ。
 というわけで、わたしとしては、本作のポイントは以下の点にあるように思う。長くなるので、もう一言コメントだけにしておきます。
 ◆ピーターの出生の秘密とエゴの正体
 ……うーん、正直、ちょっとイマイチ。ただ、エゴを演じたKurt Russel氏は渋くて良かった。そして、ピーターが、ずっと自分の父はHasselhoffだと言い張ってるのが相変わらず笑えた。若い人は知らないだろうけど、しゃべる車KNIGHT2000でおなじみの「ナイトライダー」という80年代ドラマの主役マイケルを演じた方です。
 ◆ヨンドゥの父性のようなもの
 今回のヨンドゥは後半カッコ良かったというか、ラストは泣かせましたねえ!そして、ネビュラに頭の謎装置をぶっ壊されて、予備の装置を装着して復活するところがカッコよかった!そして……もう完全にアイスラッガーというか、卍丸先輩というか……ビジュアル的に超クールで笑えました。あともう一つ、今回、ピーターの宝物であるSONY製WALKMANがぶっ壊されてしまうのだが、事件後のエピローグで、ピーターのためにヨンドゥが新しい地球製の音楽プレイヤーを用意してくれていた、というのも泣けますね。だけど、それがなんと、わたしの見間違いでなければMicrosoft謹製の、まったく売れずに生産中止になったことでおなじみのZuneであった。多分ここは爆笑すべきところでしょうな。そして「すげえ!300曲も入ってるのかよ!」と大喜びのスター・ロード氏。あなた、今度地球に来たらびっくりするよ……30000曲以上入るのも、もはや普通なんで……w
 ◆ピーターとガモーラのちょっとイイ関係
 二人の関係はどうなんでしょうなあ。今回、だいぶ二人の距離は縮まりつつあるように見えますね。ダンスシーンはなかなかイイ雰囲気でした。
 ◆ガモーラとネビュラの姉妹の関係
 この姉妹も、どうやらようやく和解に至りそうですな。よかったよかった。しかし二人とも、元・サノスの娘なわけで、次のAvengersでは活躍しそうな予感ですね。なんとなくネビュラには死亡フラグが立ってるような気もするけど……。
 ◆相変わらず大活躍な凶暴アライグマのロケット
 この見かけはかわいいロケット君は、操縦や武器製造、戦闘など、実用的な面で何気に一番の大活躍です。おまけにベビー・グルートを大切にかわいがる様も大変良いと思う。CGは当然超ハイクオリティで、毛のふさふさ具合や鼻先の感じはもう本物にしか見えないす。
 ◆空気を読まないドラックスの泣ける一言
 わたしはこの人の何気ない一言ギャグが大好きです。まったくピントがずれているというか……空気を全く読まない一言が素晴らしい。そして、今回は一番グッとくるセリフもこの人が言います。「仲間じゃねえよ。俺たちは家族さ……!」この一言が、ガーディアンズというチームを一番表しているわけで、大変おいしいセリフでしたね。あともうひとつ、今回の新キャラ、マンティスと絡むシーンの多かったドラックス氏は、普通とまるで違う審美眼があるようで、マンティスに対して、なんてUgryなんだお前は、とずっと言っているのですが、ラストでは「見かけはひどくUgryだが……中身は美しいぜ、お前」なーんて言ってくれるわけで、もう君たち付き合っちゃえよ!と思ったわたしである。今回、チームで唯一、妻も子もいた男として(妻も子も惨殺されてます)、何気にピーターにも深いことを言ってましたな。チームのお父さん役なんですね、彼は。
 ◆完全にマスコットなベビー・グルート
 もうね……かわいいからって何でも許されると思ってますよ、このベビーはw 前作でチームのみんなを守るために身を挺し、枝一本になっちゃったグルート氏は、その後順調に生育し、やっとチビな姿まで戻ってきましたが、完全にみんなのかわいいペットでしたな。そしておまけ映像(2)で、また少し成長した姿が出てきますが……完全にグレてて笑えますw 思春期なんでしょうな、きっと。ヨンドゥの予備の装置(=アイスラッガー)をこっそり奪ってくるんだ!のミッションは、ちょっとしつこいぐらい、ベビーのかわいさ推しでしたね。
 ◆MCU恒例、大興奮のおまけ映像
 今回のおまけ映像は、すごく細かく言うと3つ。まずはStallone隊長がヨンドゥを偲ぶ映像。これは短いしすぐ出てくる。次に出てくる二つ目は真ん中あたりで、どうやら今回の事件の数か月(?)後らしく、前述のように、かなり大きく育ったグルートが部屋でゲームをしてるシーンが始まる。そこにピーターが入ってきて、お前よ~枝をはらうのが面倒なんだよ、だいたい、ゲームばっかりしてないでちゃんと掃除しろよ! と言うと、どうやらすっかり思春期で反抗期にある成長途中のグルートは、うるせえなあ、ほっとけよ!とばかりに「I am Groot!」というものでした。ベビーの時はあんなにかわいかったのに……すっかりヤンキー風な態度で言う「I am Groot!(怒)」は笑えます。字幕も「俺はグルートだ!」と一人称が変わってました。
 そして問題は3つ目、一番最後に流れるシーンであろう。ここでは、散々な目にあった金ピカ星人アイーシャが、手下にこれはもっと強力な武器が必要なんじゃないすかねえ、と言われ、もう用意した……と言って、ニヤリと対抗策の名は……「アダムだ」と告げるシーンであった。わたしは、まったくうかつなことに、このセリフでやっと、はっ!? と気が付いた。アダム、それはまさしく「アダム・ウォーロック」のことに間違いないと思う。すっかり忘れてたよ。まさしく次のAvengersは「Infinity War」であり、原作コミックの「Infinity Gauntlet」がベースとなっていることは明らかなわけで、その「Infinity Gauntlet」での重要人物アダム・ウォーロックの名前がここで出てくるとは! というファン驚きのおまけ映像であった。そう、今回は、「インフィニティー・ストーン」のラスト1個が出てくるかと思っていたのに出てこなかったので、そういう意味ではMCUとのつながりがほぼなかったとも言えるのだが、このおまけ映像でやっとつながった、と思う。ついでだから一応、MCUにおける「インフィニティ・ストーン」をまとめておくか。ちなみに原作コミックのInfinity Gemsと色が入れ替わってます。
 ◆青:Space Stone:これは「コズミック・キューブ」のことらしい。『CAP:FA』や『Avengers』に出てきたアレ。現在は、『Avengers』事件終了後に、Thorがアスガルドに持って帰って、オーディンの武器庫にしまってあるはず。たぶん。原作の青は「Mind」。
 ◆赤:Reality Stone:これは「エーテル」のことらしい。『Thor:DW』でジェーンに寄生したアレ。現在は、シフたちが「コレクター」のところへ行って預けたはず。たぶん。原作の赤は「Power」。ちなみに、このおまけシーンで、コレクターのところにアダム・ウォーロックらしき「蛹」が置いてあるのがちらっと映るのが大興奮ポイント。アダム・ウォーロックといえば蛹なのです。
 ◆黄:Mind Stone:これは劇中でもマインド・ストーンと呼ばれてたかな。ロキ様の杖についていた宝石で洗脳できるアレ。『Ultron』事件の時に、Visionさんと一体化。現在は、Visionさんの額で輝いてます。原作の黄は「Reality」
 ◆紫:Power Stone:これは前作『ガーディアンズ』で「オーブ」と呼ばれていたあの謎の宝石。現在はザンダー帝国で厳重保管中のはず。たぶん。原作の紫は「Space」。ちなみに、前作でなぜ、スター・ロードがオーブを素手で触っても大丈夫だったのか、その謎が本作で解かれます。
 ◆緑:Time Stone:これはとうとうMCUに参戦した『Dr, Strange』で、ドクターが禁断の時間魔法を発動させるときに使用したあの首飾りの中に入っている。現在はドクターが修行の場カマー・タージに保管したはず。たぶん。原作の緑は「Soul」
 というわけで、6つのうち5つは判明していて、もう一つの「Soul Stone(オレンジ色らしい。原作だとオレンジは「Time」)」がサノスの持つ「インフィニティ・ガントレット」に装てんされると、超ヤバい事態が起きる、ということになってます。なのでわたしは、今回とうとう6つ目の石が出てくるのかと思ったのだが……どうやらそれは次のAvengers:Infinity Warまでお預けのようですな。そしてそこにアダム・ウォーロックが絡んでくるのはどうも確実っぽいすね。場合によっては、11月3日に日本公開が決定した『THOR:RAGNAROK』で出てくるのかもしれないけど、「Soul」とアダム・ウォーロックは関係が深いのでどうかな……。まあ、とにかく大変今後が楽しみなMCUです。

 というわけで、もう長すぎるのでぶった切りで結論。
 やっと日本でも公開となった『GURDIANS OF GALAXY VOL.2』を早速観てきた。わたしとしては、MCUへのつながりがどのように描かれるかが一番楽しみだったのだが、その部分だけに絞って言うと、ちょっと肩透かしであった。しかし、それ以外の物語においては、相変わらず派手で、笑えて、ちょっと泣かせるイイお話で、わたしは大変大変楽しめた。ただ、ちょっとお父さんとの話は、あまりグッと来なかったかな……MCUにおいては唯一の「ヒーローチーム」なわけで、いつもくだらないことで喧嘩ばかりしているけど、彼らはもう家族同然であり、結束力は高く、観ていてとても安心できますな。しかしアイスラッガー装着後のヨンドゥは実にカッコ良かった。わたしの希望としては、げえーーーっ!生きていたんすか卍丸先輩!的な男塾展開を期待したいが……それはないだろうなあ……無茶しやがって……とても残念す。以上。

↓ 次はコイツです! 8/11(金・祝)公開。ゆとりヒーロー、スパイディ! 超楽しみっす!
 

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