このBlogで何度も触れていることだが、現在わたしが思う最強ハリウッド美女は、WONDER WOMANでお馴染みGal Gadot様と、もう一人、常に高貴でクールなオーラの漂うCate Blanchett様のお二人が2TOPである。もはや女神に近いその存在は、恐らく直接目にしたら自然と跪いてしまうだろうと思われるほどだが、ここまで持ち上げておいてアレなんですけど、実はわたしはこの女神が出演する映画を全部観ているわけではない。とりわけ、Cate様の場合、もうずっと前から映画の中で何度もその姿を観ていながら、キレーな人だなあ、とは思っていたものの、それ以上ではなく、どういうわけか2015年に観た『The Monuments Men(邦題:ミケランジェロ・プロジェクト)』という作品を観たときに、突如、な、なんてお美しいお方なんだ! とCate様の美に目覚めて以来、Cate様にぞっこんLOVEとなったのである。
 あの映画でのCate様は、確かルーブルに勤務する美術女子で、超クールなフランス人なんだけど、その内心ではナチスには屈せずひそかに闘う熱い女子、みたいな役で、おっそろしく美しかったのがわたしのハートにやけに響いたのであった。
 とういうわけで、以来、Cate様の出演する映画はなるべく観たいとは思っているものの、全部をカバーしきれていない、まったく気合の入っていないファンであるのがわたしなのだが、先日、Cate様が、これまた妙にピッタリなイメージで主演する映画の情報を得て、これは観ないとダメだな……と思える映画に出会った。そのタイトルは、『The House with a Clock in Its Walls』。この作品は、わたしは全く知らなかったが児童文学で有名な作品だそうで、日本では『ルイスと不思議の時計』というタイトルとなっている。で、公開から2週間経ってやっと観てきたわけだが、まあ、うーん、やっぱり児童文学ですな、というのがまず第一の感想であり、そして、やっぱりCate様は最強に美しいのう……という、実に当たり前な感想を持つに至った。えーと、面白かったかどうかで言うと、うーん……まあ、普通っすね。つまらんとは言わないけど、別に大絶賛でもなかったです。

 というわけで、上記が日本版予告なのだが、ご覧の通り、予告からして「日本語吹替え」である。いや、字幕の予告があるのかもしれないけど、見つけられなかった……のはどうでもいいとして、言いたいことが二つあって、まず、わたしは映画オタクとして、ハリウッド作品を観る時は「字幕版」一択であって、日本語吹き替えを観ることはまずない、ということだ。そして第2に、やっぱり児童文学が原作ということで、児童の観客をメインに想定しているために日本語吹替え(の予告)なんだろう、という点で、実はわたしがこの映画を観ようと思っていたのに、公開から2週間経ってやっと観た理由はここにある。
 というのも、映画館というものがほぼ絶滅しつつあり、シネコンなるものに置き換わった現在、わたしの家の近所では、日本語吹替え版の上映しか設定されておらず、字幕版を観るには日比谷か新宿へ行くしかなく(※TOHOの場合)、その時間がなかなか合わなくて、観に行くのが遅れてしまったのである。まあね、別に全国各地で字幕版を用意しろとは言わないけど、この映画を観ようとするちびっ子は、実際それほど多くないんじゃないかなあ……という気もする。ちなみにわたしが観た日比谷TOHOでの字幕版は、シニア客が圧倒的に多かったすね、これは字幕で日比谷だからかもしれないけど、全国のシネコンで上映されている日本語版には、ちゃんと想定観客であるちびっ子率が高いのだろうか。そうだといいんだけど……。
 ともあれ、以上はどうでもいい話である。お話の方も、もう詳しくは説明しない。両親を失った少年が、(母の兄である)叔父の元に引き取られ、その叔父が魔法使いで、その叔父と仲の良かった魔法使いの仕掛けた陰謀に少年は見事ハマってしまい、うえーん、おじさんごめんなさーい、と詫びを入れつつ、叔父の友達で隣の家に住む魔法使いの女性とともに、その陰謀に立ち向かうお話である。サーセン、超はしょりました。
 時代的には、1955年という設定なのだが、その設定は悪い魔法使いが2次大戦に出征したことと、そして女性魔法使いはパリで暮らしていたユダヤ人で、ナチスによって家族を喪っていること、ぐらいしか物語に影響していない。だから何だということもないのだが、その女性魔法使いを演じるCate様の、どこか悲しみをたたえながらも優しい笑みは素晴らしいし、叔父さん魔法使いと繰り広げられるののしり合戦も軽やかで、要するにCate様は超最高であったのであります。ええ、実のところそれしかわたしには書くことが思いつかないす。叔父さんとののしり合いは、まあギャグシーンなわけだけど、Cate様はなんだか楽しそうに演じられておられたのがとても印象的だ。そう、Cate様は結構笑顔が可愛いんすよ!
 Cate様は、ご存知の通りオーストラリア人であり、その英語は、当然元々はオージー・イングリッシュなはずだが、当たり前だけど映画では一切その気配はないですな。なにしろ出世作『Elisabeth』ではエリザベス1世陛下を堂々と演じられたお方だしね。そして今回のCate様の衣装もイイし、髪型も超イイ。おまけに最初の登場時は眼鏡着用である。もう、最高すぎてわたしとしてはそれだけでこの映画を観た価値はあったぜ、と思うほどだ。
 こちらはCate様と、その叔父さん魔法使いを演じたJack Black氏のツーショットですな。

 そしてこちらはキャスト&監督集合のプロモ写真。一番左のグラサン女性がCate様ね。右から二人目の若干イケメンが監督のEli Roth氏ですな。そして真ん中のちびっ子が、今回の主役であるルイス少年を演じたOwen Vaccaro君13歳です。彼はなんというか、まあ実にいかにもな健全なアメリカ人的なナイス笑顔ですね。芝居ぶりもなかなか達者でありました。イケメンに育つのだぞ……。

 まあ、おそらく、Cate様のお姿は、普通の日本人なら、若干おっかない系?に感じるのではないかと想像する。そして実際、Cate様が演じる役柄は、いつもきまって強くてりりしい系のキャラが多く、今回演じた女性魔法使いも、ひっつめ髪&タイトな服(&クールな通称女医めがね)が超似合っていて、イメージ通りのCate様であったと思う。でもですね、くり返しますが、このお方の笑顔は意外と可愛らしく、そのキッとした眼差しも、そして若干魔女っぽい鼻&デカい口も、実に整っていて、大変な美人であることは間違いなかろうと思います。まあ間違いなく、わたしが生身のCate様をじかに観ることがあったら、おそらくはもう、へなへなへな~と膝から力が抜け、失神&失禁することになるのは確実でしょうな。変態感想でサーセン。本当に美しいお方でありますよ、Cate様は。

 というわけで、まともなことは何も書いてないけど結論。
 わたしの大好きなハリウッド美女、Cate Blanchett様が出演し、おまけに劇中でのお姿がやけにぴったりとお似合いで、こりゃあ見たいぜと思っていた映画『The House with a Clock in Its Walls』。現代のシネコン文化においては、観たい映画は公開されたら即観ないと、上映回数があっさり減らされて観逃してしまうことが多いわけで、わたしもさっさと観たかったのだが、児童文学作品原作ということで字幕版の上映が極端に少なく、公開2週間たってようやく観に行くことが出来た。感想としては、まあ、面白くないとは言わないけど大絶賛でもなく、フツーであったとしか言いようはない。しかし、だ。Cate様が大好きなわたしとしては、Cate様のりりしいお姿と、珍しくコミカルで楽しそうな芝居をするCate様が観られただけで、もうその価値としては十分以上、観に行ったかいがあったと思う。なので、Cate様のファン以外の人が観てどう思ったかは分からないが、わたしはもう、超満足であります。以上。

↓ なんでも、『ハリー・ポッター』日本語版の出版をしている静山社がこの映画合わせで(?)出し直したらしいすね。原作小説は「3」まで日本語で出てるみたいすね。