タグ:インフィニティ・ストーン

 いよいよ4月26日の公開まで1カ月チョイと迫ってきた『AVENGERS:END GAME』。
 もちろんわたしもとても楽しみにしているわけだが、まあ普通に考えて、『END GAME』の結末は誰だって想像している通り、実は愛の戦士だったTHANOSが敗北、アベンジャーズ大勝利で終わるんだろうと思っている。問題はいかなる犠牲が払われるか、にあるとわたしは考えているが、よもやわたしが最も好きなトニー・スターク=IRONMAN殉職もあり得るのかなあ、とか、まあ、妄想は尽きない状態である。今のところは。おととい公開された最終予告も、なんだかいろいろな「?」があって、きっとこの予告は本編にない、いろんなミスリードな細工をしてんだろうな……とかわたしは思っている。
 しかし、MCUにおいては、『END GAME』を観る前に、絶対に観ておかなくてはならない映画がある。それが昨日から公開になった『CAPTAIN MARVEL』だ。わたしも夕方早めに会社を出て、日比谷TOHOにてIMAX3D版をさっそく観てきた。
 結論から言うと、いろいろ突っ込みたくなる点はあるものの、大変良くできたお話で十分面白かったと思う。わたしは原作コミックの「キャプテン・マーベル」は全く読んでいないので、原作との違いとかそういった点は全く分からない。また、本作は、コミック原作や今までのMCU作品を知らなくとも、ある程度は本作単独で観ても十分面白い映画になっているとは思う。しかし、まあやっぱり、MCUは全て観ていないと、その面白さは堪能できないと思います。この映画はやっぱりコミックとは別物で、あくまでMCUを構成する一つのピースであるということは間違いなさそうだ。
 というわけで、以下、ネタバレ満載となる可能性が高いので、まだ観ていない人はここらで退場してください。こんなBlogをチェックしている暇があったら、今すぐ劇場へGO!でお願いします。

 というわけで、上記予告を観ても、一体どんなお話なのか、正直全く分からないだろう。わたしも全然分からず、まあきっと、明らかに地球人っぽい女性がいかにして「キャプテン・マーベル」となったか、てなお話だろうぐらいしか考えられなかった。
 わたしがこの予告を観て思ったポイントは、1)なんで舞台は1995年と中途半端な「過去」なのか? 2)なんで彼女は「過去」の記憶を喪失しているのか? の2つだ。そしてこの謎は、劇中では、なるほど、そういうことか、と見事に回答が与えられていて、わたしはそこに、「これは面白い」と感じるに至ったのである。というわけで、以下解説? というか思ったことをメモしてみよう。
 1)なんで舞台は1995年なのか?
 ズバリ言うと、これはもう、MCUを観てきた人でないと理解できないと思う。はっきり言って、本作は、単独作品であったなら1995年を舞台とする必要は皆無と言っていいはずだ。2019年の現代であろうと、例えば1960年代であろうと、別に何の問題もなかったはずだ。
 だが、MCUのワンピースであることを前提とすると、本作は1995年である必要があるのだ。そのカギを握っているのが、MCUのキーキャラクター、ニック・フューリーである。
 ニック・フューリーは、明らかに2008年のIRONMAN誕生以前から、地球圏外からの外敵の襲来を知っていた。そしてそういった外敵に備えて、せっせと武器を作り、「特殊な能力を持つ超人」を集めてチームを作る計画(=アベンジャーズ計画)を練っていた。さらに言えば、『INFINITY WAR』において「もしもの事態が起きた時に呼ぶ、最強の助っ人=キャプテン・マーベル」がいることが明確に示されていた。
 これらのことから、ニック・フューリーは、少なくとも2008年よりも前に、キャプテン・マーベルと知り合っていた必要がある。かといって前すぎると、ニック・フューリーも行動力のない子供になってしまう。近すぎては計画を練る時間も取れない。そこで、「ちょうどいいぐらいの過去」として、90年代に本作の舞台は設定されたのだろうと思う。全てはMCUというプロジェクトのためであると言って差し支えないだろう。ついでに、あの「ポケベル」に関しても、そもそも我々が知っているポケベルというものは、受信オンリーの一方通行デバイスだったわけだが、本作のアレは発信も可能な双方向だ。これは……一瞬日本でも発信可能なものがあったような気がするけど……いずれにせよ日本では1995年ぐらいからPHSが登場してポケベルは衰退していくので、まあ、やっぱり時代設定として1995年というのは、まさしく「ちょうどいいぐらいの過去」だったのではなかろうか。
 なお、1995年と言えば、はっきり言っておっさんのわたしには「ついこの前」に感じられるのだが、あの年、世界を変えたと言ってもいいぐらいの大きな発明があった。それは、「Windows95」の発売だ。この発明によって、インターネッツの世界が我々に開かれたと言っても言い過ぎではなかろう。わたしが初めてインターネッツを体験したのはWindows3.1の時代だが、まあとにかくプロバイダも少なく、モデムの設定も厄介で苦労したものだが、Windows95の登場で劇的にインターネッツは進歩し、わたしも自分のPCを初めて買ったのは1996年の初めであったことを覚えている。本作でも、まだ原始的なWebサイトや、ダイヤルアップが切れちゃうとか、当時を知っている我々おっさんには、超あるあるなエピソードが盛り込まれていて、大変愉快だったすね。もちろん、当時のファッションや街の様子や音楽など、そういう点では今現在40代後半以上の人間が、本作を一番楽しめるかもしれないす。
 2)なんで記憶を失っているのか?
 この点が本作で一番のポイントであろう。なので以下はホントにネタバレなんですが……。本作は冒頭、キャプテン・マーベルが「クリー人」であり、「ヴァース」と呼ばれていて、クリー帝国?の母星ハラで暮らしている様子が描写される。そして彼女はヨン・ロッグという「スター・フォース」司令官のもとで戦闘訓練を受けているのだが、なにやら6年前、クリーに来る前のことは忘れているらしい。そしてクリーにおいてはSupreme Intelligenceと呼ばれる超AIが全てを統治しているらしいことが描かれ、そのAIと対話する時には、AIは、対話者が最も尊敬する人物のヴィジョンとして現れるのだが、彼女の場合は、全く記憶にない女性の像となって、AIは彼女に指令やアドバイスを送っている。そしてその謎の女性はヴァースの夢にも現れていて、一体誰なんだ、そして私は……と記憶をめぐるサスペンスが本作のベースとなっている。そしてスター・フォースの一員として、クリーと現在戦争状態にあるスクラル人との戦闘に参加するヴァースだったが、どうやらスクラル人たちもヴァースの記憶を狙っていて……てな展開である。
 ここでポイントとなるのは、クリー人ってなんだ? ということと、スクラル人が欲する「ライトスピード・エンジン」なるものだ。
 まず、クリー人、と聞いてMCUを観てきたわたしが真っ先に思い出すのが『GUARDIANS OF THE GALAXY』だ。あの物語の中での悪役がまさしくクリー人で、なんと、そのものズバリ、『GUARDIANS』の悪役であったロナン・ジ・アキューサーは出てくるし、その部下であるコラスはなんどヴァースの同僚のスター・フォースの副官としてMCUに再登場である。なのでわたしは、あれっ!? クリー人って悪い奴らじゃないの? とか思いながら観ていたのだが、ヴァースはスクラル人との戦闘の後、大破した宇宙船から投げ出され―――地球に墜落、そこから舞台は1995年の地球となるわけだが、結論から言うとわたしの「あれっ!?」は、最終的に「ああ、やっぱりね」という結末に至るわけで、この点でも、MCUを観ていない人には全然通じなかっただろうと思う。
 そしてスクラル人たちが欲している「ライトスピード・エンジン」なる謎テクノロジーだが、思うに、「エンジン」というものは、その機械的な構造はもちろん重要としても、それよりもっと「何をエネルギー源とするか」のほうが重要だろうと思う。わたしも観ていて、ライトスピード……まあきっと光速航行を可能にするテクノロジーなんだろうけど(ついでに言えば、光速航行と来れば当然、相対性理論でいうウラシマ効果、すなわち「時間」が大きな問題となるわけで、わたしは、こりゃあ『END GAME』はやっぱりタイムトラベルが描かれるのか? とか、もう妄想が先走るわけです)、それを可能にするエネルギーって何なんだろうな、とぼんやり考えていた。そしてわたしが「そうきたか!」と恐れ入ったのがまさにそこにあって、なんと、その謎エネルギー源こそが「四次元キューブ」で、まさしくインフィニティ・ストーンの一つである「スペース・ストーン」だったのである。こう繋げたか! とわたしはとても興奮したっすね! つまり本作も、実は「インフィニティ・ストーン」をめぐる戦いだったのだ。
 ただ、わたしは即座に記憶をさかのぼってみたのだが、なんかどうもしっくりこなかったようにも感じたのは事実である。わたしが知っているMCUの歴史によると……
 ◆1940年代:第2次大戦のさなか、秘密結社(?)ハイドラによって、ヨーロッパに秘匿されていた「四次元キューブ」が奪取され(誰が隠していたのか不明)、その謎パワーで謎兵器が量産される。それに対抗すべく、US-ARMYによる「SUPER-SOLDIER」計画が進行、謎血清が開発され、その被験者第一号にスティーブ・ロジャースが選ばれ、かくしてスティーブは「CAPTAIN AMERICA」となってハイドラと戦い、「四次元キューブ」を奪還するも北極の氷に消える。その後、トニー・スタークの父、ハワードが「四次元キューブ」を北極海だかどっかの海底で発見する。そして後にハワードはS.H.I.L.D.設立に尽力する。
 (◆1960年代:冷戦期、S.H.I.L.D.はあくまでUS国益のための組織として活動していた。そしてこの頃、ハワードと同じくS.H.I.L.D.の科学者だったハンク・ピム博士は初代ANT-MANとして活躍)
 (◆1988年:ピーター・クィル少年が宇宙人に誘拐される)
 (◆1991年:ウィンターソルジャーによるハワード暗殺事件勃発)
 (◆2008年:トニー、IRONMANとしてヒーロー活動開始)
 (◆2008年:SUPER-SOLDIER計画を現代によみがえらせようとした実験中にブルース・バナー博士はガンマ線の大量照射を浴びてしまい、HULK誕生)
 (◆2011年:THOR、初めて地球にやってくる)
 (◆2011年:北極で氷漬けになっていたスティーブ=CAPが発見され、蘇生)
 ◆2012年:地球にLOKIが襲来、「四次元キューブ」を奪って大暴れ。ニック・フューリーによって招集された超人たちがAVENGERSを結成し、「四次元キューブ」奪還に成功。その後、「四次元キューブ」はTHOR様がアスガルドに持ち帰り、「オーディンの武器庫」に保管した。
 ◆2017年:アスガルド崩壊の「RAGNAROK事件」勃発。崩壊のさなか、ロキが再び「四次元キューブ」をちゃっかり横領。
 ◆2018年:サノスによる「INFINITY WAR」勃発。LOKIは謎の兄弟愛を発揮してTHOR様を助けるために、「四次元キューブ」をTHANOSに差し出す。以降、「四次元キューブ」はその中に秘めていた「スペース・ストーン」として(スペースは宇宙じゃなくて空間の意味で、物理的空間を制御しどこにでも行ける能力を持っていた)、THANOSの左手に装着されたガントレットに固定されている。
 とまあ、()内は「四次元キューブ」に関係ないことだけど、まあ、だいたいこんな歴史だったはずで、わたしは「四次元キューブ」は、第2次大戦後はずっとS.H.I.L.D.が保管していたのかと思っていた。なので、若干しっくりこなかったのだが、まあ、S.H.I.L.D.は実はハイドラの支配も受けていたわけだし、まさか1980年代から1995年にかけてこんなことが起きていたとは、というのは、興奮に値する物語だったわけですよ。まさしく「そう来たか!」である。この点も、MCUを観てきていないと分からない、けど極めて重要なポイントだったとわたしは感じた。
 というわけで、以下に各キャラと演じた役者をメモして終わりにしちゃいます。
 ◆キャロル・ダンヴァース=ヴァース=キャプテン・マーベル:元々幼少期から、女にゃ無理だ、なんてことを言われ続けてきて、その度に「何クソ!」といろんな無茶をしてきたけれど、鼻血を出してブッ倒れても、何度でも立ち上がる、その「不屈の闘志」がこの人の最大の武器なんでしょうな。その、何度も繰り返し描かれる「立ち上がる」姿がとてもカッコイイ。成人後はUS-AIR FORCE所属の軍人だったが、とある実験に参加したことで運命が変わってしまう。何故クリー人たちに「ヴァース」と呼ばれていたか、そしてなぜ、ニック・フューリーは計画を「アヴェンジャーズ計画」と名付けたか、その理由も脚本的に大変お見事だったすね。つうかですね、この人、もはや無敵なんですけど! この強さはMCU的にはもうTHOR様レベルです。人間じゃなくなっちゃったすね。
 演じたのは栄光のオスカー女優Brie Larsonさん29歳。意外と若いですな。しかし今回、コスチュームに身を包んだ姿は大変カッコ良かった。相当がっちりした体はとても鍛えられていて、美しかったすね。そして、あの宇宙空間用?のマスク・オン!の姿も実に最高でした。あのモヒカン的なマスク着用、からのマスク・オフで髪がはらり、となる姿もとても印象的っすね。『END GAME』での活躍も楽しみであります! もちろん今回のおまけ映像(1)では、ニック・フューリーの遺したあのポケベルの呼びかけに応じて、24年ぶりに地球に帰ってきたキャロルがCAPたちの前に現れるシーンを観ることができます。来たァ!とうれしくなったすね。最高でした。
 あとそうだ、ひとつ、おおっ!? と思ったことがあった。キャロルの少女時代がチラホラと描かれるわけですが、その子供キャロルを演じたのが、わたしが2年前大感動した『gifted』で天才児を見事に演じたMckenna Graceちゃんですよ! ちょっとだけ大人になりつつあって、しかも可愛く成長していてうれしいっす!
 ◆ニック・フューリー:ご存知S.H.I.L.D.の元長官。そして本作の時代ではまだ若手工作員。左目も健在。だけど、左目が潰れてしまう理由が、これはもう笑うべき、だよね? そんな理由だったとは、と笑えるものでした。演じたのは当然Samuel L. Jackson御大70歳なわけですが、本作では全編デジタル若返り処理がされていて、実際凄い技術だと思います。ただ、やっぱり、髪からおでこ、目元、鼻筋は、よーーく見つめると作り物感はあったと思う。つうか、おれも1995年当時と今とでは相当老けてんだろうな……と全くどうでもいいことを感じてしょんぼりっす。ついこの前なんだけどなあ……。。。
 ◆ヨン・ロッグ:クリー人にして「スター・フォース」の指揮官。ヴァースの先生的な存在だが、まあ、観ていればこの人が本当にイイ奴かは、うっすらわかると思います。ただ、残念ながらこのキャラはまるで弱かったす。演じたのはJude Law氏で、やっぱりイケメンですなあ、この人は。コスチューム姿も実にカッコイイすね。
 ◆ロナン・ジ・アキューサー&コラス:『GUARDIANS』での悪役コンビ。『GUARDIANS』では、クリー人テロリスト?みたいな感じだったけれど、本作の時代では、ロナンはクリー軍の攻撃隊長的な役割(?)で、あのお馴染みの宇宙船での爆撃が主任務。そしてコラスは「スター・フォース」の副官として、強いて言うなら正義の味方側、に所属。そもそもわたしは「クリー帝国」というんだから、皇帝がいるんだろうと勝手に思っていたけれど、まさか超AIが支配していたとは驚きです。つうか、AIなんぞが人間を支配しているのか、と思った時点で、クリー帝国にはうさん臭さしか感じなかったすね。それぞれ『GUARDIANS』で演じたLee Pace氏、Djimon Hounsou氏が再登板でありました。
 ◆ウェンディ・ローソン博士=マー・ヴェル:キャロルのUS-AIR FORCE時代の上官で科学者。その発明は、銀河から狙われることになるわけだが、問題は、本当に狙っていたのは誰か、そして、博士は何のためにその発明を成したのか、という理由がポイントとなる。まあこれも、観ていれば途中で気付けると思う。ほぼ冒頭から、キャロルの夢などでちらほら出てくるけれど、わたしは一目で、おおっと、これはAnnete Beningさんじゃないか、久しぶりだなあ! とか思いました。わたしが劇場のスクリーンでAnnetteさんを観るのは、たぶん『AMERICAN BEAUTY』以来じゃなかろうか。18年ぶり?っすね。
 ◆フィル・コールソン:ご存知S.H.I.L.D.諜報員。2012年の『AVENGERS』で殉職(したはずだけどTVでは生きてる設定)したコールソンも、この1995年当時は新人。ワンシーンだけ、後の登用に繋がる判断を見せる。当然、Clark Greggさんがデジタル若返り処理で演じてます。
 ◆タロス:今回の悪役か? と思わせて実は……なスクラル人。変身能力アリ。演じたのは、映画オタにはいろいろな作品で悪いヤツを演じていることでお馴染みのBen Mendelsohn氏49歳。意外と若いんだよな……この人。今回は、S.H.I.L.D.のフューリーの上司ケラーも演じています(正確に言うとケラーに変身したタロス)。
 ◆マリア・ランボー:キャロルの元相棒的女性パイロット。コールサインは「フォトン」。コミック原作的には彼女や彼女の娘には大きな役割があるらしいけど、本作ではとりわけ大きな役割ナシ。ただ、初見の宇宙船(に改造された輸送機)を操縦しちゃうなど、勇気と度胸は一流ですね。演じたのはLashana Lynchさんという全然知らないお方でした。
 ◆グース:基地で飼われていた猫ちゃん。茶トラのカワイイ猫。おそらくは、相当なシーンがフルCGまたはマペットだと思う。まあ、グース、そして戦闘機とくれば当然映画オタとして『TOP GUN』を思い出すわけですが、まさかあのカワイイ猫が……という、この映画一番の驚きと笑いをもたらしてくれたキャラでありましょう。実際コワイっす。つうか、四次元キューブを君は……というおまけ映像(2)は必見でありますね。しかし、猫と暮らしている人なら分かると思うけど、なんで猫って、いきなり、そして結構な頻度で「吐く」んすかね……。うちの猫様も突然吐くからビビるっすわ。しかし、グースちゃんは2019年現在はもう生きていないのでしょうか……『END GAME』にぜひ登場してもらいたいっす!
 とまあ、こんなところかな。

 というわけで、もう書いておきたいことがなくなったので結論。
 MCU最新作にして『END GAME』に直接関係のある重要作品、『CAPTAIN MARVEL』がやっと日本でも公開されたので、その初日にIMAX3D版を観てきたのだが、一言でいうなら、かなり面白かった。そして詳しく言うと、実にMCUな物語で、確かに本作単独で観ても十分面白いだろうけれど、やっぱり、MCU全作をきちんと押さえている方が、より一層面白いと思います。そして、やっぱりCAPTAIN MARVELのスーツもカッコイイですなあ! わたしとしては、マスク・オンの時のモヒカン姿も最高にカッコいいと思うし、マスク・オフの時、髪がはらりと落ちるのも実に良かった。演じたBrieさんもキッチリ体を鍛えていて、実によくお似合いだったすな。つうかですね、何より強いっすよ。宇宙空間でも単独行動できるし、ほぼ無敵な姿は、アフリカのどっかの王国で、世襲で王座を手に入れた弱っちいアイツとは大違いですな。しかしこれで、『END GAME』を見るための準備はすべて完了したわけで、あと1カ月チョイ、心から楽しみにいたしたいと思います! そして、グースよ、まだ生きていてくれ! 消息が超気になるっす! 以上。

↓ くそう、これ、ちょっとほしいかも……。

【注意!書き終わった今、やっぱり注意喚起を冒頭につけることにします。以下はまだ『INFINITY WAR』を観ていない方は読まないでください!! ネタバレなしには感想は書けないす。決定的なネタバレも含まれていると思いますが、観ていない人には全く通じない内容になっているし、わたしは根っからのトニー派なので、CAP派の方は不愉快な記述もあると思います。つうかですね、こんなBlogを読むよりも、今すぐ劇場へGO!でお願いします】

 というわけで、さっそく会社帰りに観てきた『AVENGERS | INFINITY WAR』。
 当然、わたしはもう、相当ワクワクして日比谷TOHOへ赴き、IMAX 3D版で鑑賞してきたのだが……本作は、監督がネタバレ禁止を訴えているので、何を「書いていい」のか、困っている。
 しかし、はっきり言って、わたしの個人的な意見としてはネタバレされてても別に困らない内容だったと思うし、ほぼ物語の流れは、誰だって想像するようなもので、そこにはとりわけ驚きはなかったように感じられた。最後に公開された予告はこんな感じであった。

 メインプロットは、THANOSが6つのインフィニティ・ストーンを欲しており、それぞれをひとつづつGetしていく過程で、激しい戦闘となる、というものであることは、もう誰しもが想像する通りである。故に、わたしとしては本作の見どころは以下に整理できると考えていた。
 ◆どんな順番で「石」が揃っていくのか?
 ◆全部揃うのか、阻止できるのか?
 ◆いまだ存在が謎の6つ目の「石」ソウル・ストーンはどこに?
 ◆そもそもTHANOSは何故「石」を揃えて銀河の生命体を半減させたいのか?
 ◆トニーとCAPはどう和解?するのか、しないのか。

 結論から言うと、「石」は6つ、すべて揃う。そしてラストは大変な事態となる。その点では確かに、衝撃的な結末ではあった。しかしそこには、「すっきりした」というようなカタルシスはないし、感動的でもない。あるのはただ一つ、えっ!? これから先、どうすれば? という「困惑」だ。
 正直に言うと、キャラクター1人1人がどうなる、とかそういうのは、はっきり言ってどうでもいいことで、肝心の物語としては、まあ、そうなるよな、という予想を超えるものは全くなかったと思う。もちろんのことながら、わたしが事前に想像していたことが結構多くハズレていて、そういう点では予想通りでは全然ないんだけど……なんというか、そこには「な、なんだってーー!?」と驚き、感動するような点はほぼなかったと思う。この映画について一言で言うならば、ああ、やっぱりこの映画は「前編」だったのね、という、かなりわたしとしてはガッカリなものであった。これなら、『CIVIL WAR』の方が断然面白かったと思うな……。
 おそらく、わたしがそう感じた最大のポイントは、本作『INFINITY WAR』は、明らかにTHANOSが主役であり、THANOSの心情に寄り過ぎてしまっている点にあるのではないかと思う。しかも、比較的丁寧に描かれているTHANOSのある意味中2病的心情には、ほぼ共感できないのだ。ラストシーンのTHANOSの「やり切った感」あふれるおじいちゃん的表情に、何を思えばいいのだろう? 
 結果として、各ヒーローたちは完全に盛り立て役というか引き立て役になってしまっていて、トニーとCAPの関係は何一つ進展しないし、そもそもTHANOSがもう圧倒的に強すぎて、全く歯が立たない。もうTHANOS無双もここに極まれり、である。これじゃあ、ハラハラドキドキもしないよな……そりゃ勝てないよ、という想像のままに終わってしまい、まあ、そうなるよな、というエンディングには、なんつうか、非常に残念に感じた。こういう無敵な存在に勝つために必要なものは「知恵と経験」であり、たしかにトニーのチームはあと一歩まで行くのだが……ワカンダのバカモンどもには深く失望ですよ……。
 結局のところ、前述のように、やっぱりこの映画はあくまで「前編」であり、真の物語は「後半」で結末を迎えるのだろう。なので、現時点でこの映画単体では、正直、評価のしようがない。これがわたしの現時点での結論である。
 とはいえ、ポイントポイントは大変興奮したし楽しめたのは間違いない。以下、わたしが「うおお!」と大興奮した点と、「なんだよこれ……」と心底ガッカリした点、それから、いまだ、「どうだろうなあ……」と何とも言えない微妙な点の3つに分けて、メモしていこう。物語の順番を無視して、大きくわたしの心に残った順で書きます。

 【大興奮した素晴らしいポイント】
 ◆THOR様大復活! 「THANOSを連れて来い!」と大激怒!
 THOR様は神様であり、実際、おそらくはMCUの中で最強と言っていいようなヒーローである。しかし前作『THOR:RAGNAROK』でまさかのコメディアン転向となり、おまけに大切なムジョルニアも喪失してしまっていたので、わたしは大変心配していた……のだが、今回はコメディアン成分を若干残しながらも、ムジョルニアに代わる必殺武器(くそう!名前忘れた!)を手にきっちり大復活を果たす。わたしが本作で一番「キターーー!!!」と大興奮したのが「Bring me THANOーーーーS!」サノスを連れて来い!!と啖呵を切るあの登場シーンである。でも、これはあとで「ガッカリポイント」のところで書くけれど、ワカンダ勢の闘いはどうしようもなくひどくて、あの登場シーンだけっすね、興奮したのは……。
 ◆LOKIよ、お前ってやつは……(涙)
 LOKIも、今までさんざん悪さを働いてきただめんず愚弟であるけれど、やっぱり彼も『RAGNAROK』でコメディアンに転向し、大嫌いだったはずのTHORお兄ちゃんと謎の兄弟愛を発揮させて、この先コイツはどうなるんだと心配だった。おまけに本作の予告では、スペース・ストーン(青)をTHANOSに差し出す的シーンもあって、まーたコイツ裏切るのか?とか思わせていたLOKI。しかし、なんてこった、LOKIの改心は本物だったんすねえ……疑ってごめんよ……本作で最初の殉職シーンには相当ショックで興奮しました。つうか、この冒頭のシーンだけでも、もうTHANOSが強すぎて、こりゃあ勝ち目がないと絶望するしかないす。
 ◆トニー meets ドクター meets ガーディアンズ!
 THANOSをあと一歩、まで追い詰めたトニー&スパイディ&ドクター&ガーディアンズ混成軍。この戦いは観ていて一番燃えましたなあ! キッチリと作戦を立て、見事なコンビネーション攻撃を次々炸裂させる流れはホントに素晴らしかった! そしてその作戦が失敗する理由も実にエモーショナルで、グッと来たすねえ。本作では、意外なほどカップルが誕生していて、トニーとペッパーはとうとう結婚していたし、スター・ロードとガモーラも完全にお互い「愛してるわ」と宣言するし、ついでになんと! VISIONさんとワンダはもう2年間一緒にイチャイチャして隠棲していたという設定になっていた。で、ガモーラへの愛が作戦を壊してしまうわけで、あそこはもう、ああなるしかなかったと思える見事な展開だったと思う。
 ◆ドクター、決断す! タイム・ストーンはTHANOSの手に!
 ドクターは冷静沈着で、アガモットの眼(タイム・ストーン)を守ることがすべてであり、いざとなれば君たちを見捨てるッ! とトニーとピーター(スパイディ)に告げるわけだが、最終的にはトニーを守るために、タイム・ストーンを引き渡す決断を下す。あの決断にわたしは結構、マジか! と相当驚いた。DOCTORは、アガモットの眼を使って、未来透視をするシーンがあって、DOCTOR曰く、1400万もの可能性の未来を観てみたが、勝てる未来は1つだった、らしい。わたしはこの0.00000714%に過ぎない「たった一つの可能性」が大きなポイントで、それを知るDOCTORこそ勝利のカギになるのでは、と思っているけれど、タイム・ストーンを手放すことは、その「可能性」の必要条件だったのだと信じたいと思う。つまり今回の敗北は「後編」への勝利のためのステップだったのだと思うことにしたい。
 ◆ガーディアンズは元気いっぱい! そして一番?泣かせてくれた!
 なんつうか、わたしは今でも『RAGNAROK』の急激なキャラ変による押しつけがましい?笑いのシーンはあまり好きではないのだが、やはりガーディアンズのみんなは最初からコメディチームなので、違和感なく素直に笑えますな。わたしは何気にボケ担当のドラックスが大好きなのだが、「消える技を身に着けたぜ! セイッッッッ! …………消えてない? おかしいな……」のシーンは最高でしたな。あと、スター・ロードのぽっちゃり疑惑いじりも最高だったし(かつてChris Platt氏はぽっちゃりだった)、THANOSのあごへのツッコミも最高だったすね(「●玉袋のシワみてえな顎しやがって!」) 。ほかのキャラもギャグはいっぱいあったけど、そっちはもう正直どうでもいいす。そして、ガモーラとスター・ロードの愛の行方も、かなりグッと来てよかったすね。最高でした。
 ◆今回のおまけ映像は一番最後に1つだけ。そしてとうとう来るーーー!!
 最近のMCUは、おまけ映像が2回、というのがデフォルトとなりつつあったが、今回は一番最後に1回だけ、です。登場するのはニック・フューリー&忠実な部下エージェント・マリア・ヒル。まあ、内容的には、とうとうあのお方が!!というつながりが示され、どうやらあのお方が「後編」に登場することは100%確実なようですね。あのお方が誰かは、ご自分の眼でお確かめください! わたしはやっぱりちょっと興奮しました。
 
 【心底失望したガッカリポイント】
 ◆CAPよ、もうあんたはCAPと名乗る資格なし!
 もうわたしは、ワカンダチームの闘いには心底ガッカリだ。その筆頭であるCAPとBP(ブラックパンサー)とバナー博士の3人には失望を通り越して怒りすら感じている。まあ、わたしは元々完全にトニー派なので、いまだに『CIVIL WAR』でのCAPは許せていないし、BPも大して強くもないし頭も良くないことには失望していたのだが……あのワカンダでの大決戦は実際どうしようもなくヒドかったと思う。
 無数の敵に囲まれ、THANOS直属の強い奴が3人いる状況で、なんで、なぜ、どうして、CAPとBPまで一兵卒として突撃しなきゃならんのだ! お前ら二人は大将だろうが! あの戦闘の勝利条件は、VISIONさんを守り切ることにあるわけで、敵戦力の要点は3人のTHANOS直属なんだから、ちゃんと作戦を立てて戦えばいいのに、なんなの、あの突撃は。お前ひとりが雑魚を何匹も倒したって、ほぼ意味ないよね。そもそもCAPの最大の持ち味は「統率力」にあるはずなのに、もう0点だよ、お前。あまりにバカバカくて、観てられない思いだったす。もう、CAPと名乗る資格なしだと思う。
 さらに言うと、バナー博士、あんた何やってんすか!? もう足手まといもいいとこだよ。バナー博士がHULK化できないのは、今後の伏線として認めるにやぶさかではないけれど、あんた、HULKになれないなら、あんたが一番貢献できるのはその頭脳でしょ!? なにその役割をぽっと出のシュリに奪われてるんすか! アホか! この点も脚本的に0点と愛をもって断罪したい。
 そしてBP陛下、あんたもホント弱いすねえ……つうか、なんでワカンダご自慢のシールドを開けたのか、その点はわたしの理解力ではよくわからなかった。アレって……なんででしたっけ? 覚えてないす、もはや。まさかと思うけど、いわゆる「細道に誘い込んで大勢の敵を1対1の闘いに持ち込む」という常道の作戦だったのか? だとしたら、戦力差があり過ぎて全く効果なかったね。もうチョイ、ちゃんと作戦立てなよ……あんたはいつも行き当たりばったりだからダメなんだよ……。ほんと、目先しか見えていないあんたには王の器はないと思うよ。失望しかないす。
 要するに、トニー・チームが、きちんと各キャラの持ち味を発揮して連合チームとして戦ったのに対し、ワカンダのバカモンどもの、とにかく目の前の敵をぶっ飛ばせという特攻作戦には深く失望です。せっかくTHOR様がウルトラカッコよく救援に駆け付けたのに、もはや混戦が激しく指揮系統も崩壊していたため、焼け石に水であった。なにやってんだか……。
 ◆今回登場しないあの二人の、「登場しない理由」がダサすぎてガッカリ。
 今回の『INFINITY WAR』のプロモーションでは、ポスターなどにも一切登場しない二人がいることはもう、ご存知の通りだが……BLACK WIDOWだったかの口から語られたその理由が、信じがたいほどダサすぎて、超ガッカリだ。二人とも、「司法取引」をして自宅軟禁中?なんですってよ。アホか! いや、わたしの愛するANT-MANはイイんです、それでも。なにしろスコットはある意味事情をよく分からないまま、手伝っただけなので。でも、HAWKEYEは絶対許せない!! お前、お前がワンダを連れ出した張本人のくせに、お前だけ司法取引って何事だこの野郎! とわたしはもう、怒りが有頂天である。ああ? 家族がいるからだと? ふっざけんな! お前、CAPのピンチには馳せ参じるんじゃなかったのかよ! ま、お前がいたところで、どうせ何の役にも立たなかっただろうけど、ホント、トニー派のわたしとしては、HAWKEYEことクリント・バートンの偉そうな態度が嫌いである。ま、お前もTHANOSの「選択」で消滅したことを祈ります。はあはあ……思い出し怒りが止まらんすわ……。
 ◆結局トニーとCAPは顔を合わせず和解ナシ。
 冒頭、THANOSの野望を知ったトニーは、ギャグキャラ化した使えないバナー博士から、CAPに電話しなよ、と勧められ、どうしようかな……と悩むシーンがある。結局トニーは電話できず、その後バナー博士が、CAPからトニーに送り付けられてきた携帯を使って連絡を取り、VISIONさんとワンダのピンチに駆けつけるわけだが、本作ではトニーとCAPの対面はナシ、であった。トニーは、またしても地球がボロボロになるのを避けるためにも、宇宙での戦いに挑んだわけで、本作終了時点では、トニーはタイタン(THANOSの故郷)にとどまっている。ま、そんな点もCAPとは大違いの行動とトニー派のわたしは高く評価したいところだが……来年公開の「後編」で二人は対面することがあるのだろうか……わたしとしては、MCUにおいて『CIVIL WAR』は最大の事件なわけで、いまだ未解決という認識なので、この二人の確執という重要ポイントには、何らかの結末がどうしても必要だと思うし、本作でその和解?へのフラグがまるで立たなかった点も、正直ガッカリであった。

 【び、微妙……で何とも言えないポイント】
 ◆THANOS……あんたは……愛の戦士だったのか……?
 THANOSの目的は、一言でいえば増えすぎた生命体のバランスを整えるため、銀河の生命体を半減させる、という中2病めいたものであった。まあ、要するにシャア的な、人類半減計画だったわけで、そのためには非情に、あえて愛を捨て去ろう!というラオウ様めいた決意だったわけだが、なんつうか……陳腐というか……日本人的にはもう、様々なコミックやラノベでお馴染みのもので、基本的にそういう狂信は、愛をもって倒される運命にあるわけだ。なので、きっと来年公開される「後編」、通称『AVENGERS4』ではそうなるものと思われるが、なんか、微妙すぎでわたしは何とも言えないす。6つ目の「石」の獲得条件が「愛」という展開はとても良かったし、まさかのTHANOSの涙も、良かったとは思う。
 けど、うーーーん……ラストシーンのTHANOSのアップ、あの表情は……び……微妙……す。
 ふ―やれやれ、終わった……な……みたいな、一仕事終えたおっさんフェイスには、正直唖然というか、困惑せざるを得ないように思った。悪には悪の理論があり、悪の行動にはきちんと目的がある、と示したのは大いにアリだろう。しかし……THANOSの目的は微妙過ぎて……現時点では何とも言えないすね……。
 正直、THANOSは冷徹かつ合理的な判断で生命体半減計画を実行するけれど、「愛」を知らぬゆえに、6個目の「石」をどうしても入手できない、しかし、ガモーラを犠牲にしようとしたところで一筋の涙が流れ、「こ……これが……愛なのか?」と理解し、「ガモーラ、愛しい娘よ……だが……だが謝罪はせぬ! お前の命で「石」をもらうぞ! これがわが生涯最後の涙となろう!」という展開で最後の「石」をGetして今回はここまで、が良かったのにな……。
 いっけねえ、『北斗の拳』が好きすぎるわたしの妄想でした。
 
 というわけで、もうしつこいので現時点での結論。
 待ちに待った『AVENGERS | INFINITY WAR』をさっそくIMAX3D版で観てきたのだが、まず言いたいことは、本作はあくまで「前編」であり、物語の結末に至っていないので判断しようがない、といのが一つ。そしてTHANOSが強すぎて全く歯が立たず、THANOS無双であったため、肝心のヒーローたちが引き立て役としてボロボロ、あまつさえエンディングではとうとう「石」をそろえたTHANOSの「選抜」が実行され、数多くのヒーローが消えてしまう展開には、驚きというよりも、ま、そうなるわな、という納得しかなく、で、どうすんの?という困惑が一番大きくわたしの心に残る結果となった。もう、CAPやBPの指揮官=大将としての無能ぶりはどうでもいいす。おそらく「後編」に登場することが確定となったあのお方が、どんな指揮を執ってくれるのか、楽しみに待ちたい。要するにですね、早く来年公開の「後編」が観たい!! が結論です。以上。

↓ あのお方の活躍は予習した方がいいのだろうか……実はわたしはよく知らず、原作未読です。


 と、いうわけで、やってきました4年ぶりの台湾。11月に訪れるのは初めてだが、意外と涼しいというか、20℃だそうで、長袖1枚でいられる快適な気温です。ただし空模様はどんより曇り空、雨は降ってないから問題なし、としよう。なお、台湾滞在記については、明日以降に詳しく書くことにして、今日はもう、空港から映画館に直行して、今回の旅のメインイベントをのっけから敢行したので、いきなり映画の感想レビューにします。
 いや、調べたら台北松山空港に到着するのが現地時間11時半、そして映画は12時45分からということで、空港で両替やSIMカードを入手していたら時間が迫ってしまったので、直接もうMRT(地下鉄的な超便利な交通機関。高架の部分もある)に乗って、「西門」という街に向かったわけである。
 台湾に詳しい方ならご存知の通り、「西門」は、空港からMRTで20分ぐらいで行ける街(※4年前よりなんかMRTの路線が伸びたり駅が増えてる!!)で、若者カルチャーの街としてガイドブックなんかでは、「台湾の原宿」的な記述を見かけますが、まあ、原宿というより、そうだなあ……渋谷センター街的な感じだろうか。で、その「西門」には、「電影街」という一角があって、シネコンが結構な数あるわけで、 そこに、VieShowという地元シネコンチェーンのIMAX劇場「台北日新威秀影城」があるのです。
 実はわたしは4年前の2012年にもここで『Avengers』を観たので、地理感は把握しており、今回もMRTの駅を出て、全く迷わずに劇場へ到着した。 そして、もちろん、観た映画はこれであります。
DRSTRANGE01
 そう、日本では来年1月27日公開の、『DOCTOR STRANGE』であります。このBlogで何度も書いている通り、マーベル・ヒーロー映画が大好きなわたしにとって、来年1月末まで待てるわけがなく、じゃ、台湾か香港に観に行くか!! と相成ったわけであります。どんな映画か、日本語字幕入りの予告も一応貼っておきますか。でも、DisneyはしばらくするとYouTubeから削除しちゃうので、大嫌いなシネマトゥデイがUPした予告を貼っておこう。

 どうですか。超面白そうでしょう? 実際、とても面白かったです。
 さて、じゃ、何から書くかな……原作におけるDOCTOR STRANGEに関しては、実のところわたしはあまりよく知りません。わたしが読んだ作品で、DOCTORが出てきたのは、「CIVIL WAR」ぐらいかな……かなり冒頭のトニー・スタークが開く会議で、DOCTORやFantastic4のリード博士やX-MENのプロフェッサーXといった、「頭のいい人チーム」にいて、まあその会議はあっさり決裂しちゃうんだけど、一応トニー派と言っていいんじゃないかしら。まあ、くわしくはインターネッツなりで調べてください。
 そして、今回とうとうわたしの大好きな「MCU=Marvel Cinematic Univers」に参戦したDOCTORである。ところで、MCUについてはもういいですよね? 以前すっげえ長い記事にまとめてあるので、知らない人は上のリンク先を読んでください。まあ、どうやらおおむね原作コミック通り、の設定ようだけど、意外とわたしの予想とは違っていて、映画は以下のようなお話でした。というわけで、以下、ネタバレ全開です。自分が覚えていることを備忘録として書くので、ホント全部書いちゃいます。そしてわたしのまったく大したことのない英語力では誤解している点や間違ってる部分もある可能性大ですので、読む場合は自己責任で。

 ◆謎の魔術師たちの戦い
 冒頭は、後にDOCTORの師匠となる「エイシェント・ワン」と、今回の悪役「ケシリウス」(と、わたしには聞こえた。綴りはKaeciliusと書くらしい)一派のバトルである。ここで、どうやらケシリウスが魔術師集団を裏切って、謎の古文書のページを破り取って逃走するシーンが描かれる。まあすげえ映像だし、エイシェント・ワン(ちなみに台湾での字幕では「古一」と訳されてて笑った)がカッコイイ!!
 ◆DOCTORの自動車事故
 もう既にいろいろ情報が出ている通り、主人公スティーヴン・ストレンジは、NYCで活躍する天才脳外科医である。音楽をかけながら、足でリズムを取りながら、超難しい手術をこなしちゃう男で、わたしの英語力では正直完全に意味を理解できなかったけれど、どうも、ああ、こりゃ俺でも無理だ、みたいな手術はしないような、ちょっとした嫌な野郎らしい。そんな彼が、ある日愛車のランボルギーニ・ウラカン(あれはアヴェンタドールか? テールライトはウラカンっぽかった)をぶっ飛ばしている時に事故を起こしてしまい、自慢の両腕をめちゃめちゃに砕き、もはやメスが握れない手になってしまう。
 わたしの予想外だったポイントは、この事故の模様で、単なるDOCTORのよそ見運転が原因だったので、あ、なんだ、そうなんだ、と驚いた。わたしはまた、何かそこに何らかの陰謀的な悪の罠のようなものがあるのかと思ってたのだが、完全に自業自得でした。
 ◆リハビリ~謎の回復をした男からヒントを得るDOCTOR
 そして、まあ、命には別条がなく、助かったわけだが、いかんせん、手が使えなくては、自分のすべてである手術ができない。なので、何度も手術を受け直し、必死でリハビリをするDOCTOR。そして、理学療法士の青年から聞いた、かつて自分の診断では完全に回復の余地のない、脊髄損傷?の男が、今やすっかり元気になっていると言う話を聞く。な、なんだって――!? そんなのあり得ない!! と、その男を探し当て、一体全体どうやって治ったんだ、と取材を敢行。どうやら、カトマンズで受けた治療というか修行?が効いたらしいことを聞き出し、カトマンズへ向かうDOCTOR。この、すっかり治った男がどうもちょっとしたキーなのだが、正直わたしの英語力では良くわからなかった。ここでもう書いてしまうけれど、今回はエンドクレジット後のおまけ映像が2回あって、1回目の、比較的すぐ出てくるおまけ映像は、なんと雷神ソーとDOCTORのやり取りで、これは明確にMCUの次の作品『THOR:Ragnarok』に関係してくるシーンだ。そして一番最後の2回目のおまけ映像は、この「治っちゃった男」についての映像でした。これについては後ほどまた書きます。
 ◆出会いと修行編スタート
 で、カトマンズで謎の存在(=エイシェント・ワンのこと)を探すDOCTOR。わたしはここも若干予想外だったのだが、結構あっさり、目的の謎の存在であるエイシェント・ワンに出会えちゃうんだな(→たぶん、DOCTORを逆に探してたという事だと思う)。ちなみに、DOCTORをチンピラから助けて、エイシェント・ワンのもとに連れてきてくれたのがモルドという男で、エイシェント・ワンの弟子であり、以降、DOCTORの兄弟子的(?)に気をかけてくれる。そしてエイシェント・ワンも、最初は、DOCTORのチャラい人柄に弟子入りを断るけれど、モルドの説得(?ここが良くわからなかった)でやっと弟子入りし、修行の道へ。だけど、修行の様子も、時間経過が分からないので、ちょっとあっさり感はありますね。でも、いいっすねえ~。やっぱり、シリーズの初めの、いかにしてヒーローになるかの描写で、真実に目覚め、そこから苦労や修行する情景が描かれると盛り上がりますな。例えば、修行の初期段階で、なかなか次元ポータル的なものを作れないDOCTORに、エイシェント・ワンはあっさりポータルを開き、30分で生命活動停止するから頑張ってね~、とDOCTORをヒマラヤ山中に置き去りに。凍死寸前でやっとポータルを開いて生還し、ばたりと倒れこむところなんてのは、笑うべきシーンなんでしょうな。そんなこんなで、修行を進め、徐々に「魔術」を使えるようになるDOCTORであった。
 ところで、ここでもわたしが意外に思ったのは、DOCTOR以外にもかなり多くの修行している人々がいて、ちょっとした組織になっている点は、へぇ~と思った。そしてその組織は、「闇の次元(Dark Dimention)」との力の均衡状態のバランスをとって、地球を守っている存在らしい。そして支部がNYCとLONDONと香港の3か所にあって、それぞれアンカーというか封印的な役割があるらしいことが説明される。なんか、Stephen KingのThe Dark Tower的な設定というか世界観に似てると思いました。
 ◆敵と目的とバトルスタート
  で。元々頭もいいし、努力を惜しまない男なので、どんどん腕の上がっていくDOCTOR。図書館の王(ウォン)というおっかないおっさんともだいぶ友達っぽくなってきたが、ある日、エイシェント・ワンの個人蔵書である本を見せてもらう。そして、冒頭で描かれた、ケシリウスによって破り取られたページがあることに気が付く。どうやらそれは、闇魔術に関するものらしい。そして、DOCTORは、ウォンの目を盗んでとある秘宝(?)的アイテムを勝手に試してみると、それは「時間魔法」で、時間を巻き戻すことができるマジックアイテムであることも判明する。しかしそのアイテムは、宇宙の節理を乱すもので、タイムパラドックスを生じさせてしまう危険があるため、多用してはいけないらしい。あ、そうなんだ、と怒られているところで、ケシリウス率いる敵軍団が来襲し、バトルスタート!!
 ケシリウスの目的は、NYC、LONDON、香港の支部を潰して、均衡を破り、「闇の次元」の力をこの世にもたらすこと、らしい。なんでそういう思いを得たのか、という深い動機の部分は、わたしの英語力ではわからなかったが、どうやらエイシェント・ワンもまた、ちょっと闇魔術を使えるらしく、その点に対してモルドは反感を持っているらしいことも描かれる。また、闇次元だけでなく、宇宙の多重次元構造や、そこを支配する(?)魔王的存在なんかも出てくる。一瞬サノスかと思ったけど、どうも違うみたい。
 というわけで、新米魔術師のDOCTORも戦いに巻き込まれ、一度超重傷を負ってしまうんだけど、NYCにポータルをつないで元の生活での彼女(彼女も医者)に治療してもらって復活したり、エイシェント・ワンもやられ、と大ピンチに陥るが―――てな流れで、最後までド派手な映像でバトルが続きます。もうこれ以上、最後の落ちまで書く必要はないっすよね?
 ◆今後のMCUとどうかかわるか?
 どうやら、DOCTORが以後使う事になり、時間魔法を操るためのマジックアイテムとして常に首から下げているアレが、MCUにおいて最大のポイントとなってる「インフィニティ・ストーン」の一つである「タイム」みたいですな。英語力に自信がないので、若干確信はないけど、どうも、そういうことのようです。違ってたらサーセン。なので、確実に次のAvengersにDOCTORは参戦することになると思われます。↓これっす。

 あと、作中で、「AvengersはPhysical Threat(物質的脅威)と戦っているが、我々はMythical Threat(神秘的な脅威)と戦っている」というセリフがあり、明確にAvengersという存在が認識されていました。もちろん、DOCTORが住むNYCには、Avengers-Towerことトニーのあのデカい家もきちんと存在してます。
 ◆物語の本質にはあまり関係ないポイント
 <その1:すっげえ映像>
 今回の『DOCTOR STRANGE』という作品は、とにかく映像がすごい!! なんというか、Christopher Nolan監督の名作『INCEPTION』がさらにスケールアップしたような、超絶映像は相当見ごたえありである。なんといえばいいのかな……だまし絵的な、万華鏡的な、とにかくもうすっごいです。わたしはIMAX-3Dで観たわけですが、ものすごく情報量の多い画なので、ひょっとしたら、メガネナシの2Dで観た方が集中できるかも、です。わたしは普段裸眼な男なので、どうにもメガネが邪魔っつーか、気になりました。3Dの飛び出し具合・奥行き具合は相当あります。
 <その2:DOCTORのマント>
 そして、わたしは今回初めて知ったのですが、DOCTORの赤いマント、カッコイイっすよね? なんとあのマント、生きてるんすよ!!! なんというか、AladdinにおけるMagic Carpet的なもので、どうしてDOCTORを気に入ったのかわからないですが、かなり健気にご主人様であるDOCTORを守ってくれたりして、大変わたしは気に入りました。さっき調べたところ、あのマントはCloak of Levitationというもので、日本語訳すると「浮遊マント」って感じか? 原作ではエイシェント・ワンがDOCTORに授けたものとして有名らしいです。映画ではどんな感じに出てくるか、教えません!!
 <その3:DOCTOR=医者>
 あと、これは原作通りなのかよくわからないけど、DOCTORは、「ミスター」とか「マスター」と呼ばれるのは嫌いなようで、何度か「オレはドクターだ」と訂正させるシーンがあります。この場合の「ドクター」というのは、たぶん「医者」という意味だと思う。台湾では、「奇異博士」というタイトルで公開されていますが、博士じゃなくて医師、じゃねえかな?と思っただけなんですけど、その、自分は医者であり、命を救うのが仕事で殺しはしない、というDOCTORの矜持、みたいなのが結構ポイントにあるんだと思いました。
 <その4:恒例のおまけ映像>
 最後、おまけ映像について。上の方でも書いた通り、今回は2つのおまけ映像があって、1つ目が、NYCのDOCTORの家(たぶん)に、雷神ソーが来ていて、「父親を捜しているんだ」とDOCTORに相談しているシーンでした。これは確実に、次のMCU作品である『THOR:Ragnarok』のワンシーンだと思われます。ちょっとだけ笑える面白いシーンでした。「人探しか、オーディンの居場所ね、良し、協力しよう」と、なんだかもうベテラン魔術師っぽい偉そうな言動でした。おまけにDOCTORは愚弟ロキのことも知ってるようでした。そして2つ目のおまけシーンが、どうも意味深で、DOCTORがカトマンズへ行くきっかけになった、「半身不随の大けがが治っちゃった男」の元に、モルドが現れ、その男の体に作用している魔術パワーを奪い取るシーンでした。ここは日本公開時にもう一度ちゃんと字幕付きで観ないとよく分からない。たぶん、元々モルドは、原作上はDOCTORの兄弟子であり敵になるバロン・モルドのことなので、今後の展開では敵として立ちふさがる可能性があるのかもしれないっす。わたしの英語力はたいしたことないので、肝心なとこが分からないんすよね……ちくしょー。

 はーーー。書きすぎた……キャストについては、もういいっすよね?
 DOCTORを演じたのは、TVシリーズ『SHERLOCK』でおなじみのBenedict Cumberbatch氏。爬虫類っぽい顔でもおなじみですが、わたしは大変失礼ながら、今回初めて彼をカッコイイと思いました。いやー、髭もマントも似合ってますね。大変良いです。ちなみに、DOCTORの彼女、クリスティーンを演じたのがRachel McAdams嬢で、大変可愛らしかったです。後半に出番が結構ありますが、原作コミックでどう描かれているのか知らないっす。
 兄弟子モルドを演じたのが、すっかり最近いろいろな作品に出ておなじみのChiwetel Ejiofor君。なんかちょっと太ったすね。このモルドという役は……今後の展開が楽しみです。敵になるのかなあ……。非常に言動が怪しいっすね。そして師匠のエイシェント・ワンを演じたのが、Tilda Swintonさん。前も書いたけれど、この方はホント、人外の存在のような独特のオーラがある方ですな。今回もスキンヘッドで超熱演されてます。大変カッコよかったす。そして敵のケシリウスを演じたのがMads Mikkelsen氏。北欧の至宝と呼ばれるイケメンオヤジとしておなじみですね。最初に知ったのはやっぱり『007:Casino Royaie』かな。あの、血の涙を流す悪者のル・シッフルですね。超存在感ありましたなあ、あの役は。そして12月公開の『ROUGE ONE』では、ヒロインの父として、デス・スターの設計者を演じているそうで、大変楽しみすね。ホントに現在大活躍中ですな。
 最後。監督を務めたのがScott Derrickson氏。わたしはこの方の監督作品は『The Exorcism of Emily Rose』と『The Day the Earth Stood Still』しか観てないかな。両方ともわたしは嫌いじゃないすね。両作ともに画もキャラクターも、非常にキレのある良作だと思います。脚本も書く本格派、と言っていいようですね。

 というわけで、もういい加減長すぎるのでまとまらないけど結論。
 いよいよMCUに参戦する『DOCTOR STRANGE』は、映像的にも凄いし、MCUでの位置づけもかなり重要な作品であると断言できる。わたしは非常に面白いと思ったが、いかんせんわたしのショボい英語力では味わいきれてないと思うので、2017年1月27日の日本公開時には、再び観に行くことは確実だと思われます。しかし……DOCTORのビジュアルはマジでカッコイイすね。わたし、初めてコスプレしたいと思いました。あのコスチュームを身にまとってみたい!!! 以上。

↓ たぶん、原作をあまり勉強する必要はないと思います。MCUはあくまで別モノですので。
ドクター・ストレンジ:シーズンワン
グレッグ・パック
小学館集英社プロダクション
2016-12-14

↑このページのトップヘ