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 というわけで――現在日比谷の東京宝塚劇場にて絶賛上演中の、月組公演『エリザベート』。わたしは既に9月にムラ観劇(=兵庫県宝塚市の「宝塚大劇場」で観劇すること)してきたわけだが、以前書いた通り、大変人気の高い演目であり、おまけに月組TOP娘役である愛希れいかさん(以下ちゃぴ)の退団公演というブーストもあって、とにかく、本当に、まったく、チケットが獲れない。特に東京はもう全くダメ、であったのだが、わたしのヅカ師匠の美しいお姉さまが行けなくなったということでチケットを都合してくださったため、なんとか観に行くことが出来た。
 わたしが観た2カ月前のムラ観劇では、2番手スター美弥るりかさん(以下みやちゃん)が体調不良により無念の休演となってしまって、ある意味超レアな配役での観劇は幸運だったかもしれないけれど、みやちゃんの無念を思うとまったく幸運とも思えず、東京までにみやちゃんが元気に復帰するとよいのだが……と心配していたわけだが、その心配は無事に解消され、東京公演ではみやちゃんが復帰し、物語の重要人物フランツ・ヨーゼフ1世を演じてくれている。
 というわけで、2回目の観劇となる今回、わたし的注目点として、以下について思ったことを書き連ねてみたい。もはや主役の二人については、今回は触れません。素晴らしかったのは言うまでもないので。
 1)みやちゃんのフランツはいかがであろうか……
 2)月城かなとさん(以下れいこ)の演じるルキーニはいかに。
 3)わたしが月組で一番好きな海乃美月ちゃん(以下うみちゃん)の美しさをずっと見守っていたい!
 4)ムラではノーチェックだった美園さくらさん(以下さくら)をちょっと気にして観よう。
 とまあ、要するにムラで観ることが出来なかった、本来キャストの演じぶり・歌いぶりと、大ファンのうみちゃん、それから全くムラではチェックしなかったさくらちゃんについてであります。

 はーー……しかし、ホントに『エリザベート』という作品は、歌が素晴らしいすねえ……オープニングからフィナーレまで、まったく飽きないし、数々の歌に聞き惚れますなあ……。
 というわけで、順番に思ったことを書き連ねてみよう。
 1)みやちゃんフランツは恐ろしく線が細くて、なんつうか、はかない……。
 まあ、みやフランツの美しさはやはり想像通り、とても際立っていたと思うけれど、やっぱり、演者が変わると印象も違うものですな。みやちゃんのフランツは、まず、なんといっても華奢で(ただし立ち姿はビシッと真っ直ぐで極めて美しい)、ホントにエリザベートが大好きな男だったように感じたすね。
 なので、超つれないエリザベートに心傷つくフランツぶりは、観てて悲しくなっちゃったす。わたしは男なので、どうしてもフランツが気の毒に思えてしまうんすよ……これは、わたしの後輩女子の意見とは全く正反対で、女子から見ると、1回浮気した時点でもう許せるわけがなく、ふざけんな、なんだそうだが、許してあげてほしいけどなあ……男としては……。ダメっすかねえ……。皇帝なんだから、側室を……持てないか、カトリックは無理か? ちょっと詳しくは分からんけれど、なんというか、みやちゃんフランツは、観ていてホントに、許してあげてくれよ……という気持ちになったす。それがいいことなのか悪いことなのか、わたしには判断できない、けど、これはこれでアリ、だとわたしは思う。歌も良かったすね。一部若干苦しげだったのかな……まあ、それはフランツの心が苦しかった故、とわたしは解釈したいと思います。結論としては、みやちゃんフランツは、超はかなく美しかった、すね。とりわけ、わたしがグッと来たのは、まあ夜のボートは当然として、「と~び~~らを~あけてく~れ~こころ~~やさ~しい~~~エリ~~ザベ~~~ト!」の最後通牒の時のみやちゃんに泣けましたなあ……この時は浮気もしてなかったのに……つらいす……。
 2)れいこルキーニはやっぱりカッコイイね!
 ま、これは想像通りのカッコ良さで、言うことなしであろうと思う。歌も、とても良かったと思うし、アドリブの余裕ぶりも、さすがに手慣れた感があって、大変結構なお点前であったと思います。はあ……年明けのみやちゃんとれいことうみちゃんのバウを観に行きてえ……絶対チケット獲れないよ……くそう……!
 3)本当にうみちゃんは美しいですなあ……オレ的ナンバーワンヅカ美人は揺るぎなし!
 今回はムラで買ったプログラムでバッチリ登場シーンを予習しといたので、きっちり双眼鏡でうみちゃんを追えました。冒頭の幽霊ヴィンディッシュ嬢がすごい見にくい位置で、前のご婦人の頭が超邪魔で、く、くそう、あと10cmズレてくれ!!とか思ったのはどうでもいいとして、とにかくうみちゃんの、スポットライトが当たっていない時も当然演じ続けるその姿勢に、やけにグッと来たすね。
 ちゃぴエリザが「エーヤン、ハンガリー!」の時に一番エリザに近い位置にうみちゃん演じるハンガリー貴族婦人がいたり、ウィーンの民衆の中にいても、当たり前かもしれないけど、一切手抜きナシの全力芝居でますますファンになりました。もちろん、渾身のヴィンディッシュ嬢は東京でも圧巻で、先日SKY STAGEの番組でこの時の芝居の解説をチラッとうみちゃんがしていたのを見たけれど、その説明通り、完璧だったとわたしは大絶賛したいと思います。
 うみちゃん曰く、ヴィンディッシュ嬢は、それまでは完璧に自分が皇后だと思い込んでいて、周りも、はいはい皇后さま、的に合わせてくれていたために、心が安定していた、けれど、本物の皇后がやってきて、周りのみんながヴィンディッシュ嬢を構うことなく、手にしていたボロボロの扇子を落としたとき、じゃああたしは誰? と真っ白になってしまったのだそうだ。そして、エリザベートと対面した時は、鏡として、演じるちゃぴの心をそのまま映す存在として放心しているんだけど、(エリザベートになり切っている)ちゃぴのハートがあまりにも圧倒的で、どうしてもあのシーンでは勝手に涙が出てしまう、てなことらしい。
 ここでのエリザベートの歌(日本語では「魂の自由」)は、ドイツ語では「Nichts, Nichits, Gar Nichts」という歌で、えーと、英語で言うと「Nothing Nothing Nothing at all」ってことかな。要するに私が得たものなんて、何も、まったく何もない、という歌なんだけど、ドイツ語で聞いても凄くわかりやすいと思うので、自分用メモとしてYou Tubeから貼っておこう。歌詞の内容は日本語版とかなり違うんすね。

 これをチェックしてみたのは、SKY STAGEで観た今回の月組『エリザベート』のメイキング的な番組で、演者の皆さんが「歌詞じゃなくて音自体」に感情を込めないといけない、と揃って同じようなこと仰っておられたからだ。我々日本人的には、どうしても歌詞の意味に感情を求めちゃうんだけど、それよりも音自体が重要なんだそうで、じゃ、他の言語で聞いたらどうなんだろう?と思ったからです。そしてオリジナルのドイツ語で聞いてみても、やっぱりグッときますね……このシーンは。本当にうみちゃんは最高です!
 4)さくらちゃん……キミ、意外とデカいね?
 というわけで、うみちゃんはTOP娘になることが叶わず、さくらちゃんが年末のタカスペからかな、月組TOP娘となるわけだが、わたしはうみちゃん派とは言え、さくらちゃんにはなんの罪もないし、さくらちゃんを嫌う理由は何一つないと思っている。
 歌もうまいし、99期首席、大妻出身の数学が得意な賢い娘さん、みたいな知識はあったけど、実はわたしがさくらちゃんを明確に認識したのは『雨に唄えば』でのヒロイン役しかなく、今回はキッチリとチェックさせてもらったのだが、第一印象としては、デカい、すね。さくらちゃんは。女官6人衆の後ろから2番目で、常に忙しく立ち回っている姿が印象的でした。あと、世界の美女の、なんかクレオパトラ的なエジプト娘がさくらちゃんだったけど、まあ、サーセン、オレ的にはスペイン代表フラメンコガールを演じた海ちゃんの方が圧倒的に美人で可愛かったす。なんというか、役柄的に仕方ないけれど、さくらちゃんはちょっと表情がカタイすね。まあ、勝手な想像をするに、きっと真面目で勉強のできる娘さんなんでしょうな。そのカタイ表情は、とても賢そうに見えるすね。今後の数々の演目で、さくらちゃんのいろいろな表情が観られることを期待します。男としては、こういうおカタイ真面目っ子が笑うと可愛いんだよな……ホント、頑張ってほしいすね。
 
 というわけで、もう書きたいことはなくなったので終わりにしたいけれど、やっぱりちゃぴは凄い娘役ですよ。本当に彼女の全力は観ていて心震えるし、退団後の東宝帝劇版シシィは間違いないでしょうな。そしてやけにダイナミックで活力あふれるたまトートも、やっぱりイイと思います。若干歌は苦戦してるのかな……という気もしなくもないけど、アリですよ、たまトートは。
 一応、千秋楽は近所のシネコンのライブビューイングで観られることになったので、ちゃぴの、ホントにホントの最後を目に焼き付けておこうと思います。ライヴューは視点が固定されちゃうから、うみちゃんの姿はあまり見られないかもしれないけど、渾身のヴィンディッシュ嬢は映画館の大画面で味わいたいすね!

 というわけで、結論。
 2回目となる2018年月組版『エリザベート』を日比谷の東京宝塚劇場で観てきたのだが、なんなんだろう、もう何度も観ている作品なのに、やっぱりイイすねえ……ホントに。やっぱり、楽曲の素晴らしさなんだろうな……そして演者によって雰囲気も変わるし、まったく飽きないすね。もう歌の歌詞まで憶えちゃってるわけで、ほぼ完ぺきにトレースできちゃうのは『エリザベート』ぐらいですよ。人気があるのもうなずけるす。今回の月組版も、とても楽しめました。来年あたり、東宝帝劇版またやってくれねーかなあ……。以上。

↓ ドイツ語版のCDが欲しいす……配信で買えってことかな……。日本語以外で聞いてみるのもおススメっすね。

 これまで何度もこのBlogで書いていることなのだが、わたしが初めて宝塚劇を観たのが2010年2月の星組公演で、その時の星組TOPスターちえちゃんこと柚希礼音さんのあまりのカッコよさに一発KOされ、以来、すっかりはまったわけだが、そんなわたしが2回目に観たのが、2010年6月の月組公演『The Scarlet Pimpernel』である。その公演でも、わたしは世に言う「まさみり」時代の月組の魅力にくぎ付けとなり、やっぱ宝塚歌劇っておもしれえな、とますますのめり込んでいくことになるのだが、この時、物語のキーキャラであるルイ・シャルル王太子を演じたのが、当時まだ入団2年目の愛希れいかさん(以下:ちゃぴ)であった。ちゃぴはこの時、男役としてキャリアを始めたばかりで、実際この新人公演ではピンパーネル団の青年の一人を演じていて、去年買った『The Scarlett Pimpernel Blu-ray BOX』で確認してみたところ、実に初々しくけなげに演じている姿を観ることができる。
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 ↑こんな感じ。2010年のスカピンのパンフからスキャニングしてみた。しかしその後ちゃぴは、もはや誰もが知る通り娘役への転向というちょっと珍しい進路を選択し、2012年には晴れて月組TOP娘役へと登極、以来、現在まで6年にわたってTOP娘役に君臨している最強プリンセスなわけだ。
 そして、その”最強プリンセス”ことちゃぴも、とうとう秋の『エリザベート』で退団することとなった。ほぼわたしのヅカ歴とリンクするちゃぴの退団はとても淋しく残念なお知らせだが、受け入れるしかあるまい。そして、6年にわたってTOP娘を頑張り続けたちゃぴに、宝塚歌劇団はその功績に対して異例のプレゼントとして、娘役が主役の単独バウ公演を企画したのである(ここ数年では、娘TOPが一人で退団する時は、宝塚ホテルでのミュージックサロン(ディナーショー的なもの)が一般的)。これはなかなか粋な計らいであり、わたしとしては、絶対に観に行くしかあるまい! と思っていたのだが、まあとにかくチケットが激戦で、最後の一般発売まで頑張ってみたものの獲ることはできず、しょんぼりしていた、のだが、劇団はここでもファンに向けて粋な計らいを見せてくれたのである。そう、今や定番?となった、全国の映画館でその千秋楽の模様を中継配信する、ライブビューイングを企画してくれたのだ。というわけで、わたしも地元シネコンのチケットに応募し、無事に今日、観ることができたのであります。タイトルは、『愛聖女(サントダムール)-Sainte♡d’Amour-』。とにかくビジュアルがスゴイ!
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 つうかですね、ポスターからしてヤバイよね。物語も、かの聖女、ジャンヌ・ダルクが現代に召喚されてさあ大変!! という少女漫画的?トンデモストーリーで、結論から言うと、「キューティー・ステージ」のサブタイトルの通り、超かわいくて、超楽しく、要するに最高であったのであります! いやあ、やっぱりちゃぴはいいすねえ!
 わたしのような男目線で言うと、例えば同期で退団済みの元宙組TOP娘だった実咲凛音さん(以下:みりおん)のような方は、男なら誰しも美人だと思う正統派美形だが、ちゃぴちゃんは……舞台メイクでない素顔のちゃぴちゃんは……まあ、若干癖がある微妙な可愛さであろうと思う。しかし、ちゃぴちゃんのすごいところは、やっぱり舞台の上での存在感で、とりわけ演技において神がかった輝きを放ち、そしてダンスが超キレていているのである。ダンサーちゃぴの凄さは、おそらく誰しもその眼にしたら、うおお、と感動するレベルだとわたしは思っている。普段のちゃぴはどちらかというと若干おとなし目だけど、明るく可愛い娘なのに、とにかく舞台上のちゃぴは、完全に役に入り込み、ある種の貫禄というか、オーラがバリバリな人物に変身するのだ。まあ、退団公演は『エリザベート』ということで、ダンサーちゃぴを観ることはできないけれど、演技者としてのシシィちゃぴはやっぱり超楽しみですな。
 というわけで、今回の『愛聖女』は、お話的にはかなりハチャメチャで、騒々しいコメディーであったけれど、基本的にうるさいのは周りのキャラ達で、ちゃぴ演じるジャンヌ様は中世の人物ということで、話し方は少し時代がかっているような、そしてやっぱり、その放つオーラは別格で、大変に輝いていたと思う。歌も断然レベルが違うぐらいのお見事な歌声でした。まあ、要するにちゃぴの、ちゃぴによる、ちゃぴのための公演だったのは間違いなかろう。チョイチョイ入るギャグも大変笑わせてくれました。本作はタイムスリップものなわけだが、時を超えて生きる人物として『瑠璃色の刻』でサンジェルマン伯を演じた美弥るりかさんの写真が出てきたときは声を出して笑っちゃったすね。
 というわけで、ちゃぴワンマンショーを一緒に盛り上げてくれた月組メンバーを4人だけ紹介しておこう。
 ◆パメラ:本作の狂言回し的キャラ。タイムマシンで現代へやってきたジャンヌの世話をすることになった現代のオルレアン工科大学学生。演じたのは、天紫珠李ちゃん101期生。彼女も元々男役だったのだが、前作からかな、ちゃぴと同じように娘役に転向したちょっと珍しいお方。かなり可愛い。そしてデカイ! 前作『BADDY』の時、鳥?というかちゃぴ演じるグッディの部下のようなパトロール・バードを可愛く演じていたのが印象的。今回は歌もオープニングナンバーを任されるほどの抜擢と言えそうな気がする。いいじゃないですか。大変気に入りました。
 ◆クララ:パメラをやたらとライバル視するモテ系お嬢様女子。演じたのは、ちゃぴと同期の晴音アキちゃん。とても美人。かなり好きっす。彼女はちゃぴとずっと一緒に月組で頑張ってきたわけで、その想いもひとしおでしょうな。次の『エリザベート』では、女官のリヒテンシュタインを演じるみたいすね。すっと一緒で一番近くにいる同期としてちゃぴも心強いでしょう。今回もとても良かったと思います。今回は同期95期生としては、晴音さんと、後半のキーキャラの議員を演じた楓ゆきさんの二人だけかな。
 ◆ファン・ドゥ・ファン:ジャンヌが大好きでともに100年戦争を戦った男。そしてジャンヌ同様、600年のタイムスリップの果てに現代へやってくる。演じたのは千海華蘭さん。92期生か。月組一筋の生え抜きの一人ですな。てことはやっぱり、ずっとちゃぴと一緒だった先輩ってことすね。パンフによると、現代にやってきたジャンヌの髪をカットしてあげる美容師も彼女が演じてたみたいだな。美容師さんがちょっとした『エリザベート』女官ギャグをブッ込んできたので、わたしは晴音ちゃんか?と一瞬思ったんだけど、千海さんでした。「~でござる!」と若干調子はずれなファン・ファンは最高でしたな。
 ◆ジル・ド・レ:歴史上でもお馴染み、ジャンヌに従い100年戦争を戦った戦士。演じたのは、どうもこの公演での月組生の中で最上級生だったっぽい紫門 ゆりやさん。イケメンですな! 紫門さんも月組一筋の生え抜きすね。91期の最上級生として、カーテンコール後のあいさつは紫門さんが仕切ってました。新公主役経験もあるベテランとして、ジル・ド・レというジャンヌ一筋のボディーガード的役柄はとても頼もしかったよ。
 とまあ、今回の公演は20名という少数精鋭での作品で、結構いろいろ役を掛け持ちしてたみたいすね。でも、ちゃぴを中心にとてもよくまとまっていて、なんかアットホーム感もあって、とても好ましく、楽しめました。

 というわけで、さっさと結論。
 おそらく今後、伝説となるであろう稀代のTOP娘役、愛希れいかさん、通称ちゃぴが、とうとうこの秋、退団することになった。そして6年にわたる最強プリンセスの座についていたちゃぴに報いるために、宝塚歌劇団が企画したスペシャル”キューティー・ステージ”『愛聖女(サントダムール)-Sainte♡d’Amour-』。こいつは絶対観たいぜ! と思ったものの、わずか9公演ということで、チケットは全く取れず、観ることができないのか……と思っていたら、劇団はライブビューイングを用意してくれて、無事、今日の千穐楽を地元シネコンで観ることができた。やっぱりちゃぴは可愛いですなあ……! 大変キュートで楽しく、そして部分部分でサヨナラを予感させる物語は大変楽しめ、ちょっとグッときたっす。そして退団が本当に淋しいよ……頑張って大劇場遠征もしたいと思います。そしてちゃぴの最後の、おそらくは魂のこもった『エリザベート』を楽しみにしたいと存じます。以上。

↓ この本、買っといてよかった……ヅカ本はすぐに品切れで買えなくなるんすよね……二人のプリンセスの写真集。麗しく、大変良い本です。
Deux Princesses―Reika Manaki & Rion Misak (タカラヅカMOOK)
小川友次
宝塚クリエイティブアーツ
2016-11-24

 昨日、わたしは日生劇場へ『屋根の上のヴァイオリン弾き』を観に行き、大変素晴らしい作品に大満足だったわけだが、チケットを用意してくれたわたしのヅカ友の美しいお姉さまの話には続きがあった。わたしは、宝塚歌劇団において星組をイチ推しで応援しているわけだが、そのお姉さまは月組がイチ推しである。わたしも月組は結構好きで、わたしが月組で一番好きで応援しているのは娘役の海乃美月ちゃん(以下:うみちゃん)なのだが、お姉さまとわたしとの間に、『ヴァイオリン』のチケットの話をしているときに、以下のような続きがあったのである。
 お姉さま「ところで、月の全ツはチケット獲れたの?」
 わたし「それがダメだったんす……せっかく地元の市川なんで、観たかったんすけどねえ……」
 お姉さま「ダメよ、絶対に観に行くべきだわ! あなた、うみちゃんが好きなんでしょう? 今回のうみちゃんは素晴らしいわよ!」
 わたし「まじすか! くそーチケット獲れなかったことが悔やまれるっす……」
 お姉さま「……じゃあ、チケット用意したら、あなた行くわね?」
 わたし「え、ええっと、はい、ええ、まあ……」
 とまあ、そういうわけで、わたしが煮え切らない返事をしている間にお姉さまはすぐさまチケットを用意してくれ、今日は家からチャリで15分ほどの市川文化会館へ、月組全国ツアー作品『鳳凰伝―カラフとトゥーランドット―/CRYSTAL TAKARAZUKA』を観る機会を与えられたのである。昨日に引き続き、本当にありがとうございました!>Mお姉さま。
 そして結論から言うと、わたしが月組で一番応援しているうみちゃんは噂通り素晴らしく、またTOP娘役の愛希れいかさん(以下:ちゃぴちゃん)の圧倒的な存在感はまさしく円熟の時を迎え、そして主役の珠城りょうさん(以下:たまきちくん)の育ちのいい王子様感はいつも通りカッコよく、要するに大満足の公演であったのである。いやあ、ほんと観られてよかったっす。最高でした。
tsukigumi
 ちょっと最初に少しだけ解説しておくと、これももうこのBlogには何度も書いていることなのだが、宝塚歌劇団の公演は、宝塚市の「宝塚大劇場」と日比谷の「東京宝塚劇場」といった専用劇場だけでなく、他にも様々な劇場で公演を精力的に行っているのだが、その中には一つの演目を日本全国で演じる「全国ツアー」と呼ばれるものがあり(通称:全ツ)、1か所1日だけだったり、2日間だったりと様々で、全国のヅカファンの地元劇場を回っているわけである。
 わが市川は、まあ都内からすぐとはいえ、1年か2年に1回はやって来る、全ツの定番となっていて、これがまた全くチケットが取れないんだな、ホントに。なお、市川に全ツがやって来るのは去年の春以来で、その時も月組であった。縁があるのか良くわからんけれど、まあ、そういう事である。
 で。
 今回の演目である『鳳凰伝―カラフとトゥーランドット―』だが、この作品は歴戦のヅカファンの淑女の皆さんにとっては、2002年と2003年に宙組によって演じられたものの再再演で、初演は和央ようかさんと花總まりさんによって演じられたある意味伝説の作品なのだが、2010年からヅカ道に入門したわたしは当然初めて見る作品である。物語はというと―――オペラで有名なかの「トゥーランドット」の物語である。
 戦により?亡国の元王子カラフは流浪の末、父が北京にいるという噂を頼って中国へ向かい、北京に入る。そこでは、処刑が日常的に行われており、なんでも、絶世の美女である皇帝の娘トゥーランドット姫に求婚するには、姫の出す3つのなぞなぞを説かねばならず、それに正解しないと斬首されるのだとか。折しも、そのなぞなぞに正答できなかったペルシアの王子が処刑されるところで、偶然父と父に付き従う奴隷のタマルという娘を見つけ、再会を喜ぶも、その姫、トゥーランドットの美しさに魅了された?カラフは、トゥーランドットに求婚すべく、そのなぞなぞに挑戦する。果たしてカラフはなぞなぞに正解できるのか、そしてなぜ、トゥーランドットはそんななぞなぞを出題しているのか、今、互いの命を賭けたなぞなぞバトルが始まる! てなお話である。
 えーと、サーセン、ホントはもうちょっと感動的で、ラストはカラフによる、掟破りの逆なぞなぞが投げかけられ、形勢逆転、そしてそれもまたどんでん返しがあったりと物語的にもかなり面白いものとなっている。キーワードは「愛」ですよ!
 恐らく、一番の見どころは、トゥーランドット姫の美しさと歌で、今回わたしは、演じたちゃぴちゃんは、本当に今、まさしく円熟期にあるんだなあ、という実感を強く抱いた。とにかく圧倒的。歌もダンスも芝居ぶりも完璧で、普段の可愛いちゃぴとはもう別人。本当にすごいとわたしは大興奮であった。ちゃぴは現在TOP娘として5年が過ぎ、現役最長・最古のTOPだ。果たしてあとどれくらい、その円熟の娘役を演じてくれるのかわからないが、わたしとしてはもう、1作でも長く務めてもらいたいと思う。いや、今回のトゥーランドットは本当に素晴らしかった。
 で、わたしとしては2番目にあげたいのは、やっぱりわたしが月組で一番応援しているうみちゃんであろう。見事でしたなあ! 泣かせるし、奴隷のタマル(原典で言うリュー?)という役は、一番おいしい役だったたかもしれないすね。今回はうみちゃんの歌も堪能出来て大変満足です。うみちゃんの歌はどうなんだろうと思っていたけど、なかなかいいじゃないですか。わたしとしては、うみちゃんは必ずTOPまで登りつめると信じているので、その日が来るのが大変楽しみであります。去年から今年にかけて、月組以外のTOP娘役は軒並み新たに顔ぶれが入れ替わったばかりなので、やっぱりうみちゃんはちゃぴちゃんの後任かなあ……まだ先、と思いたいし、一方ではうみちゃんのTOP就任も楽しみなわけで、若干複雑な心境す。まあ、とにかくうみちゃんは、他の組のTOP娘役が揃って可愛い系なのと違って、美人系なので、ひときわ目立つと思うな。身長も一番高いかもしれないな。とにかく華奢ですらっとしていて、とても美人なのは間違いないす。わたしはうみちゃんの特徴的な口元が大好きすね。歌が歌えることが確認できたのも今回収穫でした。今後が大変楽しみです。
 そしてもちろん、宝塚歌劇のメインである男役のみなさんも素晴らしかった。当然、TOPスターであるたまきちくんも、大変良かったすね。たまきちくんは、なんというか常に品の良さ、育ちの良さが感じられるおぼっちゃま系TOPスターだとわたしは常々感じているけれど、今回も亡国の王子様という事で、大変似合っていたと思います。でも、もっともっと、荒々しい危険な男系の雰囲気も身に着けて、歌というか声にも艶が出るともっと良くなりそうですな。体も大きいし、正統派二枚目として更に精進していただきたいです。もっともっと、たまきちくんは上を目指してほしいな。
 あともう一人、雪組から月組へ移動してきた月城かなとさん(以下:れいこさん)の美しさも相当目立ってましたなあ! なんだか、雪組時代よりもオーラがグッと増したような気がしますね。しかし月組も層が厚くなりましたね。今回は、全国ツアーなので、キャストは限られているわけで、前回の『三銃士』の美弥るりかさんや宇月楓さん、暁千星さんは軒並み欠席。そういった実力派の中で、月組へやってきたれいこさん。今後の演目でどんな役を演じるのか楽しみです。
 で、後半はショー、『CRYSTAL TAKARAZUKA』である。このショーは、2014年の『PUCK』の時のショーで一度観ているけれど、まあ、キラキラで大変良いと思います。なにより、わたし的に大興奮だったのは、2014年の前回に引き続き、うみちゃんがエトワールですよ。ええと、ラストのパレードの際に一番にソロで歌う役柄のことをエトワールというのだが、基本、歌ウマでないと起用されない役柄なので、わたしとしては大変うれしいすね。いっそもう、うみちゃんのファンクラブに入るしかねえんじゃねえかな……。ちょっと前向きに検討したいと存じます。
 追記:すっかり忘れてましたが今回の「イケセリフ」を付け加えておきます。
 ※イケ台詞=わたしが「かーっ!! カッコええ!!」と思ったイケてる台詞のこと。
 「愛をめぐる戦いは終わった! 下僕、仕えるなどと言うな。共に生きよう!
 今回は、やっぱりラストシーンのカラフのセリフがカッコよかったすね。すっかり降参したトゥーランドットへ投げかけるセリフは、とてもたまきちくんの上品さに似合っていて、大変良かったと思います。

 というわけで、結論。
 宝塚歌劇の全国ツアーは、当然その地での公演は最大でも2日間×2公演=4回しかないわけで、とにかくチケットが獲れないのだが、今回わたしも、せっかく家からすぐの地元開催だというのにチケットが獲れず、あきらめていたところ、ヅカ友の美人お姉さまがわざわざわたしのためにチケットを用意してくれ、結果、観に行くことができた。本当にいつもありがとうございます! そして演目の『鳳凰伝―カラフとトゥーランドット―』は、物語として大変面白く、また、現在の月組TOP娘役である愛希れいかさんの圧倒的な存在感が劇場を支配する素晴らしい作品であった。もちろん、わたしが月組で一番応援している海乃美月さんも可憐で素晴らしいし、TOPスター球城りょうさんも大変良かった。要するに、大満足の一日でありました。本当にありがとうございました! 以上。

↓ 荒川静香さんが金メダルを取った時の曲も、まさしく「トゥーランドット」でしたな。プッチーニのオペラすね。
プッチーニ:歌劇「トゥーランドット」[Blu-ray]
エヴァ・マルトン
ARHTAUS (Legendary Performance)
2015-07-29


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