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 <最初に書いておきますが、キャスト陣の歌や芝居などはもう本当に超最高だったのですが、物語に関してはかなりネガティブ感想になってしまったので、感動した! という方は絶対に読まないでください。その感動を台無しにしてしまうのは全く本意ではありません。そしてネタバレが困る方も、読まずに退場してください。申し訳ないのですが、マジでお願いします>
 というわけで、今日は朝、ちらっと出社して65分ほど仕事をした後、日比谷に向かった。今日の目指す目的地は、いつもの東京宝塚劇場ではなく、その裏手というか日比谷公園側にある日生劇場である。そして観てきたのがこちら、現在絶賛上演中のミュージカル『ラブ・ネバー・ダイ』であります(※原題は「LOVE NEVER DIES」といわゆる三単現のsが付くので、ダイズ、ですな)。
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 本作は、知っている人は知ってるだろうし、知らない人は知るわけがないのだが、あの『オペラ座の怪人』の10年後を描いた続編、であります。作曲はもちろん、『オペラ座の怪人』を作ったAndrew Lloyd Webber男爵本人で、要するに正統なる続編、と言えるだろう。本作の日本初演は2014年だったのだが、わたしは以前も書いた通り、2014年はサラリーマン生活で最も忙しくてまんまと見逃してしまい、かなり平原綾香さんが好きなわたしとしては、くそ―、観たかったなあ、とか思っていたのだが、あれから5年、わたし的にはもう、超待望の再演となったのである。
 というわけで、本作はメインキャストがダブルキャストで複数の演者が演じることになっているわけだが、わたしが今日の公演を観に行こう、と決めたのは、キャストが以下の通りだからである。もう、ついでにキャラ紹介もしておこうかな。
 ◆ファントム:ご存知オペラ座の怪人。なんと、あの騒動の中、こっそりNYCに脱出していて、ブルックリンのコニーアイランドでサーカス的な一座の「謎のオーナー」として10年間過ごしていたのだのが、どうしてもクリスティーヌの天使の歌声とクリスティーヌ自身への執着を抑えきれず、クリスティーヌをNYCに呼び寄せる罠を張る。そしてまんまとやってきたクリスティーヌと再会するのだが……的な展開。今日の昼公演でファントムを演じたのは、藝大出身→劇団四季所属で主役を数多く演じ→現在はミュージカル界の大人気スターとしてお馴染みの石丸幹二氏53歳。石丸氏は、劇団四季版の『オペラ座の怪人』のラウル役でデビューしたお方なので、今回とうとうファントムを演じられて感無量と仰ってましたな。今回のパフォーマンスもさすがの技量で、素晴らしい歌声でありました。しかし……今回のファントムは……いや、あとでまとめて書こう。はっきり言って、物語はかなりとんでもなくて、びっくりしたっす。詳細は後ほど。
 ◆クリスティーヌ:音楽の天使に祝福を受けたかのような美声の持ち主。『オペラ座の怪人』ののち、ラウル子爵と結婚、一児をもうけるが、ラウルがかなりのだめんずで借金を抱え、いわばその借金返済のために、NYCへ公演にやってくる。ファントムの罠だと知らずにーーー的な展開。今日、クリスティーヌを演じたのはわたしが大好きなあーやこと平原綾香さん。いやあ、素晴らしい歌の数々でまさしくブラボーっすね。ちょうどいいむっちりボディーも最高です。孔雀の羽を模したセットと青い衣装で歌う「ラブ・ネバー・ダイズ」はもう圧巻のステージングで、まるであーやのコンサートのような見事なパフォーマンスでした。が、物語が……あれでいいのだろうか……。
 ◆ラウル子爵:フランス貴族。イケメン。酒とギャンブル漬けのだめんず。今日ラウルを演じたのは小野田龍之介氏27歳。この人は、わたし的には『テニミュ』出身の歌えるイケメンくんだが、そうか、まだ27歳なのか……わたしが彼を『テニミュ』で観たのは10年前ぐらいだから、あの時は10代だったんだな……その後さまざまなミュージカルに出演している実力派、になりつつある若者だ。
 ◆グスタフ:クリスティーヌとラウル夫婦の子供。そしてその出生の秘密が2幕で明かされるのだが、そのきっかけとなる、グスタフがとある歌を歌うシーンは、ちょっと鳥肌立ったすね。えっ!? まさか、そういうことなの!? と本作で一番びっくりしたっす。今日、グスタフを見事に演じたくれたのは小学生の熊谷俊輝くん。彼はうまかったすねえ! 一番うまかったと言ってもいいぐらい、本当にお見事でした。
 ◆マダム・ジリー:ファントムをフランスから脱出させて、10年間世話をみてきた女性。さんざん世話になったくせに、ファントムはまるで彼女に報いてやっておらず、いまだにクリスティーヌのことでウジウジしていて、そのことにだいぶご立腹の様子。そりゃそうだろうな……。なので若干気の毒だと思う。今日マダム・ジリーを演じたのは、我らが宝塚歌劇団星組出身の鳳蘭先輩。本作は、台詞部分も歌になっている箇所が多くて、鳳先輩の歌声も十分堪能できます。お見事でした。
 ◆メグ・ジリー:マダムの娘で、コニーアイランド一番人気の女子。クリスティーヌとも顔見知り。わたしが思うに、本作で一番気の毒な女子。今日、メグを演じたのは、元雪組TOP娘の咲妃みゆちゃん(以下:ゆうみちゃん)。わたしは石丸氏/あーや/ゆうみちゃん、の組み合わせが観たかったので今日を選びました。相変わらず可愛くて、歌も素晴らしいし、芝居も見事だし、なんか宝塚のレビュー的なダンスシーンも多く、とても優美で最高でした。さすがはゆうみちゃん、です。ほんと、ゆうみちゃんは声が可愛いですな。
 というわけで、演者の皆さんの芝居、歌、ダンス共にすべて高いクオリティで、もう本当に素晴らしかったのだが……問題は物語ですよ。これは、ちょっと……感動はできない話だと思うなあ……。
 以下はネタバレすぎるので、気になる方は本当に以下は読まないでください。
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 ズバリ言うと、わたしとしてはまるで想像していなかったお話であった。これってどうなんだ……と言う点が多くあるのだが……3人の行動に関して、ツッコミを入れようと思う。
 ◆ファントム……ちょっとダメすぎだろ……常識的に考えて……。
 わたしは本作を観る前は、勝手に、きっとファントムとクリスティーヌの再会は偶然か、あるいは、生活に困ったクリスティーヌの方から、ファントムに接近するのではなかろうか? とか思いこんでいた。が、物語は、10年経ってもクリスティーヌのことを忘れられないファントムの歌から始まるのである。その歌曰く、「いい曲を作っても、歌える人がいない、あのクリスティーヌ以外には!」だそうで、業を煮やしたファントムがクリスティーヌをNYCに呼びつける罠をかける、というところから物語は始まるのである。わたしはもう、のっけからファントムのそんな想いに、相当引いたっすね。10年経ってんだから、もう忘れなさいよ……と申し上げたい気持ちである。まあ、その異常ともいうべき執着が、すべての悲劇の元凶なのは間違いなく、それが「愛」とは、わたしとしては認めるわけにはいかないと思う。男ならさ、愛した女の幸せを、遠くから願うだけにしとけばよかったのにね……。
 ◆クリスティーヌ……なぜ歌ったんだ……そしてなぜ「秘密」を……
 クリスティーヌは、クライマックスで
 1)ファントムが作った歌を歌う(=ファントムを選ぶ)
 2)歌を歌わず、ラウルと共にフランスへ帰る(=ラウルを選ぶ)
 という強制的な二者択一を迫られる。まあ、実際のところ2)を選んでしまったらそこで物語は終了するので、1)を選んだことは物語的には理解できる。できるんだけど、短い時間の中では、どうしても1)を選ばなくてはならない、という気持ちは、わたしにはどうしても理解はできなかった。おそらくは、ファントムのつくった曲が素晴らしすぎて、魅了されたということなのだと思うけれど、それだと、The Angel of Musicではなくて、いわばDemon of Musicに憑りつかれてしまったということになってしまうのではなかろうか。そしてその歌った歌は、確かに超最高で鳥肌モンだったわけだし、クリスティーヌの堕天、というのはドラマチックでいいんだけど、それなら最後はきちんと、Demonたるファントムの呪縛から解放され、救われてほしかった……。
 また、ラウルもラウルで、クリスティーヌが歌ってしまい、自分が選ばれなかったことが分かった瞬間、しょぼーーーんと舞台から消えてしまうのだ。物分かりが良すぎるというか……そこで男らしさを出しても、おせえのでは……。
 そして大問題はラストシーンである。息絶える直前、クリスティーヌは、グスタフの出生の秘密を、よりによってグスタフ本人に教えてしまうのだ!! もうわたしは椅子から転げ落ちそうになるほど驚いた。なぜ!? なんで!? 教える必要あるか!?? むしろ教えちゃダメなのでは!? クリスティーヌとしては、そりゃ自らが抱えてきた秘密を話すことができてスッキリしたでしょうよ。でも、なにも愛する息子にそんな重荷を背負わせる必要ないじゃん!とわたしは感じたのである。アレはキツイよ……グスタフが気の毒でならないす……。
 ◆メグ……なぜ銃を……
 いや、正確に言うとメグが銃を持っていたことは、納得はできないけど理解はできる。そして、ファントムともみあいになる展開も、まあ、分かる。だけど、なぜ!? どうして!? 暴発した弾丸がクリスティーヌに当たらないといけないんだ!? あそこはファントムに当たるべきだったでしょうに!
 そう、わたしが思うに、あそこでファントムに弾が当たり、ファントムが死ぬというラストだったなら、ある意味全て丸く収まったように思う。そうすれば、「ファントムは死んでしまったけど、愛は死なない」的に話は落ち着いたのではなかろうか。だけど、あそこでクリスティーヌが死んでしまっては、「愛は死んだ、けど、ファントム・ネバー・ダイズ!」になっちゃったじゃんか!!
 アレはマズいだろ……。。。なんというか、グスタフのその後を考えると、とても悲しい気持ちになるし、ファントムもこの先どうやって生きていくのか想像できないし、事故とはいえ人を殺めてしまった哀れなメグのその後も、想像するに忍びないわけで、つまり後味は相当悪いエンディングだったとしかわたしには思えないのである。なんでこんな悲しいエンディングにしたんだろう……理解できないす。ホント、ファントムが死ぬエンディングだったらすべて解決だったのになあ……わからんす。作者の意図が。
 しかし、くれぐれも誤解しないでいただきたいのは、演者の皆さんのパフォーマンスは本当に素晴らしく、歌はもう鳥肌モン出会ったのは間違いない。あーやもゆうみちゃんも、石丸氏も本当に完璧でした。最高だったす!

 というわけで、もうまとまらないので結論。
 2014年に観逃して、ずっと観たいと思っていた『ラブ・ネバー・ダイ』の再演が始まり、わたしは好みのキャストがそろう今日の昼の回を観に行ってきたのだが、まず、キャスト陣の素晴らしい歌と演技にはもう、手放しでブラボーである。石丸幹二氏、平原綾香さん、咲妃みゆさん、そして子役の熊谷俊輝くん、彼ら彼女らはもう、本当に最ッ高に良かった!! とりわけ、あーやの歌う「ラブ・ネバー・ダイズ」はマジで鳥肌モンの大感動でした! のだが……物語が微妙過ぎて、残念ながら感動はラストの展開にすっかりしぼんでしまったのが正直な感想である。あのエンディングは……マズいだろ……。。。どうしてこうなった? ホント、脚本家にその意図を聞いてみたい。ただ、会場の人々の感想を言い合う声に耳を澄ますと、どうやら大方、感動した的な意見が多いようなので、わたしが感じた「な、なんだってーー!?」というガッカリ感は少数派だったのかもしれない。でも、うーん、やっぱり、どう考えても理解できないす。歌が最高だっただけに、なんだか本当に残念で、悲しいす……以上。

↓ 平原綾香さんはホント可愛いすな。あ、思い出した!「風のガーデン」だ。このドラマにチラッと出演しているあーやが素晴らしいのです! そしてその主題歌「カンパニュラの恋」が泣けるんすよ……。

 いやー、楽しかった!
 何のことかって? これっすよ!
poppins
 渋谷ヒカリエの上、シアター・オーブにて絶賛上演中の、ミュージカル『MARY POPPINS メリー・ポピンズ』であります。まあノリノリの歌にノリノリのダンス、コイツは盛り上がりますなあ! やっぱり、ミュージカルは生に限りますよ。実際最高でした! あの「スパカリ」を聞いてじっとしていられる奴はいねえ、と思うな。えっ!? 「スパカリ」を知らないだって!? それはアカンす! 「スーパーカリフラジスティックエクスピアリドーシャス」のことに決まってるっすよ! ええっ!? なんのこっちゃって!? 困った人だなあ、もう! これっすよ!

 は――……ホントまだ今でもこの曲聴くと興奮するわ……。
 というわけで。ちょっと落ち着いて説明から。
 といっても、まあ、もはや『MARY POPPINS』について説明する必要もなかろう。Julie Andrewsさん主演のディズニー映画版は、Wikiによればディズニー映画史上最高興行成績の記録を持ってるそうで、主役のJulieさんもアカデミー主演女優賞受賞した超有名な名作だ。(翌年の『The Sound of Music』では受賞ならず。その代り『POPPINS』では獲れなかった作品賞を受賞)。『POPPINS』の映画版では、途中でアニメが入り混じる展開で、絵の中の世界に入っちゃうとか、かなりファンタジーな作品なわけで、いわゆるひとつの、いかにも「ディズニー」な映画だが、果たして生身の舞台で、一体どんなふうに表現されるんだろうか? とわたしとしては昨日は超ワクワクして渋谷に赴いたのである。だが、結論としては、もうわたしとしては大満足。冒頭に書いた通り歌もダンスも素晴らしい! キャストの皆さんもとても良かったすねえ! ラスト、メリーが去っていくシーンは、舞台から1階席の上空を通って3階席の天井に吸い込まれていくという驚異のフライングなんかもあり、ホント大興奮でした。ちなみに、わたしは昨日、9列目のド・センターということで、まあまあいい席なんじゃね? と思って劇場に着いたら、なんと5列目までオーケストラピット(もちろん生オケだった)で、9列目は事実上4列目となっており、もうすげえいい席じゃん! と大興奮。まさしくわたしの頭上、手を伸ばせば届きそうなぐらいの低空飛行から、メリーはグググッと3階天井まで飛んでいきました。すげえす。アレは。
 なお、物語としては、映画版とちょっと変わっているポイントがいくつかあった。一番大きいのは、1幕ラストでメリーは姉弟のバカさ加減に呆れ(?)、一度空に帰ってしまうのだ。これは映画にはない点で、2幕冒頭から登場する、かつてお父さんが子供だった頃の子守りのおばあちゃんとの、ちょっとした対決シーンなんかも、映画版にはない。ただこの展開は、2幕物の舞台としてはとても効果的であったように思う。わたしは映画版しか知らなかったので、1幕ラストはどこまでだろう? とか思っていたので、1度帰っちゃうとは思っておらず、この先どうなっちゃうの? 的なヒキとしては大変良くできていたと思った。
 というわけで、キャラ紹介と演じた役者を紹介しておこう。
 ◆メリー・ポピンズ:ちょっとした魔法が使える謎の凄腕子守り(Nanny=ナニー=乳母)。宇宙人?なのか分からないけど、風に乗って空からやって来る。映画版では、ナニー募集の新聞広告を見てバンクス家の玄関に大勢の志願者が並んでいるところに、突風が吹いてみんな吹き飛ばされ(映像的に笑える)、そこに空からメリーがふわりとやって来るのだが、今回のミュージカル版では、あの印象的なシーンはなかったす。基本優しい、のだが、甘やかすようなことは一切せず、言動は超厳しい。彼女のかばんは4次元カバンになっていて、中に何でも入っており、そういえば若干ドラえもんチックでもある。とにかくいつも自信満々な風で、「何でも完璧」(The Perfect Nannyという歌さえある)。いつもキリッとしている。もちろん美人でかわいい。
 そしてそんなメリーを今回のミュージカル版で演じたのは、元劇団四季の歌姫でお馴染みの濱田めぐみさん(以下:濱めぐさん)と、わたしの大好きな平原綾香さん(以下:あーや)のWキャストだ。そしてわたしが昨日観たのは、あーやちゃん版である。恐らく、これはあーやファンの方には怒られると思うし、観てないので想像だが、たぶん濱めぐさんの方が、上手いだろうしメリーに合ってるんじゃないかと思う(※上の方に貼った動画は、濱めぐさんとあーやちゃん両方入りまざってます)。濱めぐさんは歌もダンスももう日本のミュージカル界では間違いなくTOPだし。でも、わたしはあーやちゃんのメリーが見たかったので昨日のチケットを撮った。もちろんあーやちゃんの歌の力は圧倒的な圧があって、生で聞くともの凄い迫力であることはお馴染みだが、わたしはあ―やちゃんの芝居とダンスを観たかったのだ。去年の『Beautiful』での芝居は非常に良かったし、『The Sound of Music』での吹替演技もとても素晴らしかったので、わたしとしてはあーやちゃんの演技に関しては何の心配もしていなかったのだが、今回はかなりダンスのあるミュージカルである。果たしてダンスはどうじゃろか、と思っていたわけだが……結論から言うと、かなりイイっすね。相当特訓したと思うけれど、なんか、その一生懸命さはとても引き付けられますな。恐らくは、濱めぐさんの方がピシャッと決まるキレのあるダンスではないかと想像するけど、どうしてどうして、あーやちゃん、すごいイイじゃないの! とわたしは偉そうに思うに至った。なんつうかですね、メリーは常にポーズをとっているというか、立ち姿がピシッとしているのだが、あーやちゃんメリーはそのピシッとしている姿がなんかちょっと可愛らしいんだな。何だろう、若干ちびっ子だからなのかな……あの手の組み方というか、手先の動きはきちんと指先まで行き届いていて、とても良かったすね。そしてもちろん歌はもう大変素晴らしく、さすがのワザマエでありました。お見事です! どうやらあーやちゃんが初めてミュージカルに出演した作品『LOVE NEVER DIE』も来年再演が決まったようで、わたしは初演を見逃してしまったので、絶対に今度はまた会いに行くよ!
 ◆バート:どうもメリーとは昔からの知り合いのようなのだが、すごい謎キャラ。公園で絵を描いていたり、煙突掃除屋さんだったり、の不思議青年。とてもやさしく、超イイ笑顔のナイスガイ。映画版で演じたのはDick Van Dyke氏で、映画ファン的には『Night Museum』に出てきた悪いおじいちゃんですな。映画版のバートは超歌って踊る陽気なファンキー野郎でしたが、今回のミュージカル版では、バートもWキャストで、わたしは迷わず柿澤勇人(以下:かっきー)くんVerを選んだ。かっきーもまた劇団四季出身、もうミュージカル界ではおなじみの歌の上手い俳優だ。なんつうか、バートのいい人スマイルはとてもカッキーに似合ってましたね。歌もダンスも大満足です。
 ◆ジェーン&マイケル姉弟:バンクス家の子供。映画版ではいたずらキッズで何人ものナニーに愛想をつかされた、けど、メリーにはすぐ懐いていい子になっちゃう的なキャラだが、ミュージカル版では結構最後まで言うことを聞かない生意気バカだったような気もした。ただ、演じた子役二人はとても良かったすね。ちゃんと歌えるし、ダンスも悪くなかったすね。とにかく一生懸命なさまは、お父さん目線のおっさん客としては、頬が緩みますな。この姉弟は、それぞれ4人の子役で回しているそうだが、昨日わたしが観たVerでは、ジェーンを渡邉おとはちゃん、マイケルを加藤憲史郎くんが演じていた。憲史郎くんは、清史郎くんの弟すね。10歳だって。わたしは清史郎くんが『レミゼ』でガブローシュを演じたのを観たことがあるけれど、この兄弟は歌声はちょっと似てるような気がしますね。大変良かったと思います。
 ◆ジョージ&ウィニフレッド・バンクス夫婦:バンクス家のお父さんとお母さん。お父さんは超厳格(だけど、若干ビジネスマンとしては抜けてる)な銀行マン、お母さんは、映画版ではなんか女性の権利運動に熱心で子育てはナニーにまかせっきりな女性だったけど、ミュージカル版では、ありゃ普通の主婦か? ちょっとキャラが変わっていました。昨日わたしが観たVerでは、それぞれ駒田一さんと三森千愛さんが演じておられた。二人ともわたしは存じ上げない方だったが、三森さんは意外とお若いんすね。素顔は大変可愛い方ということをさっき知ったす。この方も四季出身なんですな。
 ◆鳩の餌売りの老女/ミス・アンドリュー:老女は、映画版ではちょっとしたキーとなるキャラで、わたしはきっと2幕で出てくるんだろうな、と思っていたらミュージカル版ではもう1幕で登場。そしてミス・アンドリューが映画版には出てこない、お父さんの子供時代のナニー。これがまた超おっかないおばあちゃんで、ヤバし。この二役を一人で演じていたのが、昨日は島田歌穂さん! かつての『ロボコン』のロビンちゃんですよ! そして今や超歌ウマとしてもおなじみで、ちゃんとソロパートもあって、その歌声はさすがでありました。まあ、相変わらず華奢というか、顔が小さい!大変な美人だと思います。

 とまあ、キリがないのでこの辺にしておこう。
 たぶん、映画版を知らなくてももちろん大丈夫、だとは思う。だけど、やっぱり映画版を知っていた方がいろいろ分かりやすいのではなかろうか、という気もする。わたしは、だいぶ前に録画してあったWOWOWで放送されたのを予習してから観に行ったので、お話を十分理解してから観たわけだが、若干ですね……音楽の音量が激しくて、歌詞やセリフが聞き取りにくかったような気がするんすよね……この点だけは少しだけ残念す。まあ、4列目なので、ほぼ生声やオケの生音が聞こえており、大丈夫と言えば大丈夫だったけれど、逆に4列目であの状況だと、後ろの方や2階3階席はどうだったのかしら、と少し気になった。むしろ後ろの方が計算されたマイク音量で適切だったのかもな……。そんな状況だったので、なおさら濱めぐさんだったら超明瞭に歌詞もセリフも聞こえたかも、なんてことも思ったりしたけど、これはあーやちゃんには責任がないと思いたい。つうかですね、ほんとあーやちゃんはイイすね。これからも応援したいと思います。来年の『LOVE NEVER DIE』の再演が楽しみっす!
 最後に一つだけ! パンフのカバーデザインがわたしは大変気に入ったす。↓ こんなの。映画版だと、ラストでこの傘の柄の鳥がしゃべるけど、今回は喋らなかったす。
Mary02

 というわけで、結論。
 昨日わたしは渋谷にて絶賛上演中の『MARY POPPINS メリー・ポピンズ』を観てきたわけだが、まあ、冒頭に書いた通り最高でした。ノリノリな歌とダンスは、もうじっとしていられないすね。場内も皆さん手拍子でノリノリでありました。物語は意外と映画版と変わっていて、少し驚いたけど、十分アリだったと思う。そしてラストのフライングで帰っていくメリーの演出も凄かったし、大満足でありました。つうかですね、平原綾香さんことあ―やちゃんが可愛いんすよ。キリッとツーンとしているのに可愛い、ありゃあ、あーやメリーの個性でしょうな。もちろんあーやちゃんの歌にも大満足だし、意外というと大変失礼だがダンスぶりもイイ! つうか、結構ちびっ子で、ぴょんぴょん飛び跳ねて踊るダンスもなんかかわいいじゃないすか! ヤバいすね、わたしの中のあーや熱はまたも高まってきたようです。要するにですね、最高でした! 以上。

↓ やっぱり原典は予習しといた方がいいような気がする……。観てなくても十分楽しめますが。

 今年の春先、わたしは一番応援している宝塚歌劇団星組による『スカーレット・ピンパーネル』を3回観に行ったわけだが、そもそもこの作品に関しては、2009年の初演は映像でしか見ていないものの、2010年の月組による再演は、わたしがヅカを観るようになって2作目に観た作品であり、今年の再々演も、わたしが一番応援している礼真琴さん(以下:こっちん)が超絶カッコイイ悪者を演じて大興奮したし、要するに非常に好きな作品である。
 しかし、わたしがこの作品で好きなのは、数々の名曲であって、実は、正直に言うと物語的には若干、えーと? と首をひねりたくなる部分があって、お話として面白いかというと、実に微妙である。とりわけ微妙なのが、よりによって主人公のふたりで、主人公のパーシーは、フランス革命政府からすれば、犯罪者の逃亡をほう助する悪党にしか見えないわけだし、そもそも、フランスを経済破たんさせた貴族に対して市民が革命を起こしたわけで、それを、イギリス貴族がしゃしゃり出てきて、フランス貴族を助けるなんてことは断じて許せないわけだ。また、ヒロインのマルグリットも、元は革命の女性闘志だったくせに、よりによってイギリス貴族と結婚して、自分が倒そうとしていた貴族社会にちゃっかり仲間入りするという女子だ。
 まあ、ちょっと敢えて意地悪に書いたけれど、わたしにとっての最大の謎は、パーシーとマルグリットの関係で、パーシーはマルグリットを信用していないように見えるし、マルグリットも、パーシー大好きオーラを出しているわけでもなく、それなのにやっぱりお互い愛してるわ、となるわけで、非常に分かりにくい、と思っていた。
 しかし、繰り返すが、とにかく歌が圧倒的に素晴らしく、カッコイイしちょっと泣けるという、やっぱりミュージカルっていいですなあ、と思わせる魅力にあふれた作品なのである。
 というわけで、以上は前振りである。
 今日、わたしは、現在赤坂ACTシアターにて絶賛公演中のミュージカル『スカーレット・ピンパーネル』を観てきたのである。主役のパーシーに、劇団四季出身のミュージカルスター石丸幹二氏、そしてヒロインのマルグリットには、宝塚版の初演でパーシーを演じた安蘭けいさん(以下:とうこさん)を迎えての、宝塚版ではありえない男優も交えたミュージカルである。しかも、チケットはD列とあったので、A,B,C,ときて4列目か、やったぜ!と喜んでいたのだが、なんと、現場についてみると、驚きの最前列!であった。どうやらA,B,C列はオーケストラピットで取り外されていたようで、全く予想外、奇跡の最前列での観劇となったのである。
 結論から言うと、最高でした! これは面白い! 歌は、曲は宝塚版そのままなのだが、すべて歌詞は変わっており、お話の流れも若干違っていて、実に興味深かった。そして、パーシーとマルグリットの関係性も、非常に明確になっていて、わたしは非常に楽しめたのである。

 いやーー。ホント、想像よりもずっと面白かった。このBlogはわたしの備忘録という存在意義もあるので、宝塚版とどう違っていたかを少しまとめておこう。
 ◆歌の歌詞がほぼすべて、違う。
 このことについては、わたしは事前に知らなかったのでかなり驚いた。わたしの大好きな、ショーヴランの怒り爆発の歌でおなじみの「鷹のように」も、なんと隼に変わってた! おまけに、パーシーの歌うメインテーマ「ひとかけらの勇気」も、全然歌詞が違う! この白い手袋が血にまみれるまで! と歌う石丸氏は超カッコよかったですなあ! とにかく、すべて歌詞が違うのが一番驚いた点であろう。
 ◆関係性の違いその1:マリーとアルマンの関係
 宝塚版ではラブラブカップルのこの二人だが、なんとこちらのVerでは全く恋愛感情ナシ、つーか、マリーには全く別の婚約者が! ええ! とわたしはこれにも驚いた。おまけに、マリーの性格はそれほど変わりはなかったように思うが、アルマンが、若干ゆとり臭漂う青年にチェンジしていた点も驚いた。お前、ずいぶんキャラ変したな、アルマンよ!
 ◆関係性の違いその2:パーシーとマルグリットの関係
 こちらは、最初に書いた通り宝塚版ではわかりにくさがあったようにわたしには思えるのだが、こちらのVer.の非常に分かりやすく、そもそもマルグリットがショーヴランに協力しているのは、完全に脅迫によるもの、という姿勢が前面に出ていて、主にマルグリットの心理は非常に理解できるものとなっていたように思う。つうか、マルグリットもずいぶんキャラ変していて、宝塚版よりもかなり強気かつアクティブな、より現代的?な人物に変わっていた。ラストは何とマルグリットも剣を取ってチャンバラですよ! そしてパーシーも、正義感とおちゃらけがちょうどいい塩梅で、大変良かったと思う。パーシーがフランス貴族を助けようと思う心情ももっとダイレクトに分かりやすくなっていた。これは面白いというか、大変興味深かったです。
 ◆出てこない人々
 これもわたしは驚いたのだが、宝塚版でのキーキャラであるルイ・シャルル殿下が出てこない! のである。わたしは、ルイ・シャルルが出ないとなると、かなりお話が変わっちゃうんじゃね? と途中からどうなるんだろうとドキドキしながら観ていたわけだが、意外と大丈夫だったのが新鮮である。今考えてみると、「ひとかけらの勇気」がないわけで、あの歌がないとルイ・シャルルも出しにくいわな、とは思う。あと、宝塚版ではちょっとした重要キャラのドゥトゥルネー伯爵も、名前が出てくるだけで登場はしないし、とにかく、感想としては、結構違うんだなー、と当たり前のことを思った。
 では、キャストを簡単にまとめてさっさと終わりにしよう。
 ◆パーシー:演じたのは石丸幹二氏。わたしは今回が初めての生・石丸氏である。いやあ、やっぱり抜群の歌唱力ですなあ! 演技ぶりももう完璧。やっぱり歌が歌えるってのはカッコいいですよ。素晴らしかったです。
 ◆マルグリット:演じたのはとうこさんこと安蘭けいさん。とうこさん、すげえやせたように見えたけれど、大丈夫ですか!? とうこさんってこんなに華奢でちびっ子だったっけ? と心配になるぐらい痩せてたように見えたけど、あれかな、周りの男たちがデカかっただけかな? でもまあ、完全に女性でとてもお綺麗であったのは間違いないし、歌も完璧でしたね。強いマルグリットが大変お似合いでした。やっぱりとてもお綺麗ですよ、このお方は。
 ◆ショーヴラン:演じたのは石井一孝氏。数々のミュージカルに出演されているベテランですが、恥ずかしながらわたしは今日が初めて生で観た。ショーヴランと言えば、宝塚版では柚希礼音さん(以下:ちえちゃん)や龍真咲さんや明日海りおさん、そして我が愛しのこっちんが演じてきた、ソロ曲も多くてある意味おいしい役だが、わたしは今日、最初のころは石井氏の独特の歌い方に、非常に違和感があって、どうなんだこれ……とか大変失礼なことを思っていたのだが、どんどんとその、とにかく特徴的な歌い方がもう耳に残って、最終的には大満足というか大変気に入りました。なんだろう、音を区切るというか、非常に独特な歌い方をする方なんすね。また別の作品でお会いする日を楽しみにしていたいと思います。超汗だくだったのが最前列ではよく見えました。
 ◆ロベスピエール&プリンス・オブ・ウェールズ:この2役を一人で演じたのが上原理生氏。この方もわたしは今日が初めてなのだが、この方は最高ですね! 2幕冒頭のロベスピエール閣下のソロ曲は鳥肌もののカッコ良さだったし、その曲から、まさかの舞台上生着替えでプリンスに早変わりして、30秒前まで怒り狂うロベスピエールだったのに、超笑顔でプリンスに変身して場内爆笑でした。わたしもこらえきれず、声を出して笑ってしまったす。いやー、この方も特徴ある歌い方で、確実に声楽系・オペラ系の修練を積んだ方なんだろうというのがはっきりわかる歌い方でした。お、そうなんだ、藝大の声楽科出身なんすね。さもありなん、ですな。素晴らしいと思います。
 ◆その他
 あと、ピンパーネル団のイケメンたちの中に、わたしの知っている役者が二人出演されていた。まずは藤田玲君。わたしにとっての彼は、「仮面ライダー555」のい北崎くんすね。当時14歳。14年前のことか。歌に演技に、ずっと頑張っていたんでしょうなあ。これからも応援したいと存じます。そしてもう一人は多和田秀弥君。彼は2年前の「手裏剣戦隊ニンニンジャー」のスターニンジャーの彼ですな。君は歌える人だったんだね……知らなかった。どうかこれからも頑張っておくれ。

 おおっと!? まじかよ! 今日、ちえちゃん来てたのか!?

 くそーーー! 最前列という奇跡の席での観劇だったので、開演前と幕間は結構きょろきょろしてたんだけど気が付かなかったなあ……くそう! 抜かった……! 抜かりすぎてた! オレのアホ!

 というわけで、さっさと結論。
 宝塚版を何度も観た『スカーレット・ピンパーネル』の男性キャスト入り版を観てきた。奇跡の最前列は、すさまじい迫力で圧倒されました。最高です。お話も宝塚版よりもストレートに分かりやすくなっていた印象で、歌も歌詞が全部違ったり、キャラの性格変更やそもそも出てこないキャラなど、宝塚版とはいろいろな面で違っていて、実に興味深かった。そして、石丸氏やとうこさん、石井氏、上原氏など、ベテランの皆さんの歌は本当に素晴らしく、ブラボーの一言であります。特に石井氏と上原氏はまた別の作品で会いたいですなあ。つーか、この公演のCDって発売されているのだろうか? ぜひまた、車の中で聞きまくりたいものだが……ちょっと調べてみよっと。要するにですね、最高でした。以上。

↓ 宝塚最新Verの2017星組版。こっちんショーヴランは最高です!
星組宝塚大劇場公演ライブCD『THE SCARLET PIMPERNEL』
宝塚歌劇団
宝塚クリエイティブアーツ
2017-05-31

 わたしの愛する宝塚歌劇は、花・月・雪・星・宙の5組あり、その中で、わたしは星組を一番応援しているのだが、その星組は、去年TOPスターコンビの退団によって、新世代に生まれ変わり、今現在、宝塚市の大劇場で元気に公演を続けている。東京にやってくるのは11月の末なので、今から大変楽しみだ。
 そして、去年退団した男役TOPスター、北翔海莉さん(以下:みっちゃん)は、退団後すぐに自らの会社を立ち上げ、コンサートやディナーショーなど積極的に活動を続けており、退団した今でもわたしはみっちゃんの大ファンである。とにかくみっちゃんは、努力の人であり、常に本気で道を究めようとする尊敬すべきお方だとわたしは常々応援しているのだが、そのみっちゃんが、とうとう、宝塚卒業後、初めてのミュージカルに出演することになった。発表されたのはもう今年の初めごろだったと思うけど、わたしは当然、即チケットを獲り、その公演を観るのを非常に楽しみにしていたのである。なにしろ、あの、芝居・ダンス・歌ともにナンバーワンレベルに三拍子そろった、輝けるTOPスターであり、さらに言えば、あの、ウルトラカッコ良かった「男役」のみっちゃんが、なんと女子、それはもう当たり前だが敢えてもう一度言うが、「女子」、の役なのである。いまだみっちゃんは私服でスカートを履けないと最近までおっしゃっていたような気がするが(何しろみっちゃんは中学卒業後20年間男役だったのだから当たり前)、そのみっちゃんが、「女子」、なのである。もう、今日のその公演を観て、わたしは大興奮してきたのでおもわず3回言ってしまったが、みっちゃんが女子役、であり、これがまたウルトラ可愛く、しかも恋しとるがな! と、もうわたしとしては超胸が熱くなったのである。あ、4回言っちゃった。
 その公演とは、新装オープンした日本青年館にて現在公演中の『ミュージカル・コメディ パジャマゲーム』である。

 新しい日本青年館へ観劇に行くのは、7月末のこけら落とし公演『ATERUI』でわたしが一番応援している礼真琴さん(以下:こっちん)の勇姿を観に行って以来だが、席の列表示がアルファベットで、今日は1C列、ということで、まさかの3列目かよ、やったぜ! と思っていた。しかし、何と現場についてみると、奇跡の2列目で(※どうやらA列は設定されていない?ようで、この公演だけなのかはわからないが、とにかく2列目だった)、超見やすく、おまけに客席降りも多い演出で、わたしの席は上手の舞台から客席に降りる階段脇の通路側だったので、何度もすぐわきをキャストが走り抜けたりして、そりゃあもう大興奮であった。一度だけみっちゃんがわたしのすぐ横を通り過ぎて、一緒に連れて行った後輩K嬢によると、超いい香りがしたらしい。まあ、とにかく非常にいい席で大変興奮しました。
 で。お話は1954年だったかな、アメリカの片田舎にあるパジャマ縫製工場を舞台に、経営者と労働組合の賃上げ闘争を背景に、労組の苦情処理係の女性ベイブと、経営者側である工場長シドの恋模様を歌と踊りで織りなす物語であった。
 なお、原作小説があるそうだが、元々はTONY賞を受賞したブロードウェー・ミュージカルで、なんでも女性主人公ベイブのオリジナルキャスト(?)は、2年前、ケン・ワタナベ氏が出演した『KING and I』でTONY賞を受賞したKelli O'Haraさんだったそうだ。へえ~である。
 というわけで、みっちゃんが演じた女性主人公ベイブはどうだったかというと、まあ、もうさんざん最初に書いた通り、実に素晴らしく、ブラボーであった。やっぱりですね、みっちゃんの歌は、初めて聞く女性の声、であっても、大変お見事だし、それに、まったく違和感がない。男役としての歌声しか知らないわたしだが、今日のみっちゃんは、誰が聴いてもみっちゃんそのものだし(当たり前)、高い女性独特の声でも、あきらかに、上手い!と拍手を送りたくなる魅力あふれた歌声だった。そしてダンスも良かったですなあ! これももう、他のキャストの方々には大変失礼な物言いだが、明らかに美しさが何ランクも上だったと思う。わたしはいつも、ダンスの美しさとは緩急、すなわち、激しい動きをピタッ! と止めるメリハリにあると思っているし、また同じぐらい重要なのが、気がピンと満ちた手先・足先のピシッとそろった様にあると思っているのだが、もうみっちゃんは完璧な美しさである。これははっきり言って年季が違うね、と誰しもが感じるのではなかろうか。完璧に、場を支配する美しさだったとわたしは絶賛したい。ついでにいうと、滑舌も一人別次元に完ぺきで、もうホントお見事でした。
 しっかし、ホントに、しつこいけれどあのみっちゃんが恋する女子を演じる日が来るとはなあ……おまけにキスシーンもあるし! さらに今回は、結構露出多めの服も実にセクシーだったし、なんといっても、みっちゃんのウエストの細さですよ。なんて女性らしい魅力にあふれた体なんだ、と、わたしはもう大興奮&大感激であった。あったりまえだけど、みっちゃん、あなたは本当に、美しい「女性」だったんだね……と改めて感動した。大変変態的なことを申し上げるようで恐縮だが、わたしは女性の体のウエストからヒップラインの曲線が一番美しいと思っているのだが、実に極上、でありました。
 そして、今回のお芝居で、わたしが見どころの一つと感じたのは、その美しい女子たちを彩る衣装のかわいらしさである。みっちゃんの演じるベイブをはじめ、女子キャストの着ている服がいちいち可愛いのである。白いブラウスに真っ赤なベルトで細いウエストをキリっと締め、少しフレア気味にふわっと広がった青いスカート姿のみっちゃんは、もう去年の今頃の中村半次郎からは想像できないというか、対極にあるといっていいほどの可愛らしさであった。
 というわけで、わたしはもうみっちゃんのかわいらしさに目を奪われぱったなしだったのだが(しかも双眼鏡の全く必要のない2列目で最高!)、他にも、わたしとしては大変気に入ったキャストがいらっしゃったので、備忘録として紹介しておこう。
 まずは、声が意外なアニメ声風でちょっと驚いた、物語では社長秘書のグラディスを演じた大塚千弘さんである。みっちゃんは、男役だったので身長は170cmぐらいあるのは当然として、そのみっちゃんと並ぶとまあちびっ子ですよ、この大塚さんは。あ、Wikiによると162cmだって。そんなにちびっ子じゃなかった! まあそれはともかく、大塚さんの演じた秘書子さんは大変可愛らしく、そしてなんといっても実にセクシーであった。胸元空いてる系の服も多くて、実に男目線としてはそこに目が行ってしまって、大変サーセンした。これは男にプログラミングされた習性なのでお許しくださいませ。↓このお方です。とにかく抜群に可愛い!

 そしてその次にわたしが気に入ったのは、ちょっと役名が分からないのだが……ヴァージニア、かな、そばかすメイクの縫製工場の女子ーズの一人を演じた天野朋子さんだ。あの、エンディングで一人、上下セパレートのパジャマで鍛えられた美しい腹筋をさらしていたあの方です。何がいいって、とにかく笑顔が可愛い! 実にわたし好みで、大変失礼ながら存じ上げない方だったけれど、とても魅力的でした。最高です。また、我が星組OGの音花ゆりちゃん(相武紗季さんのお姉さんとしてもお馴染みの、歌うま系ジェンヌだった)も縫製工場女子ーズの一員として出演されていて、わたしとしては退団後初めてかな、お久しぶりにお姿を拝見した。ホントならもっとゆりちゃんの歌をソロで聴きたかったすねえ。それから、女性キャストの中では、ベテランのおばちゃんを演じた阿知波悟美さんも、笑わせてくれましたねえ! 非常に芸達者&歌もお上手で大変素晴らしかったと思います。
 あと、男性キャストでは、もちろん主役のシドを演じた新納慎也氏の歌はとてもうまかったし演技もまったく素晴らしかったのは当然として、わたしが一番イイと思ったのは、広瀬友祐くんかなあ。労働者の中で一番理解のある好青年でしたな。そしてこの人は背が高く、ダンスもダイナミックで、どうもわたしはおととしの帝国劇場での『エリザベート』で彼に出会っているようですな。元々2.5次元系の出身のようだが、今では数多くのミュージカルで活躍しているようで、今後は応援したい所存であります。カッコ良かったよ、とても。

 この作品は、東京公演は来週いっぱいで終わってしまうけれど、その後は大阪、梅田芸術劇場へ場所を変えて続演されるわけで、現在宝塚で公演中の、星組現役メンバーも観に行くんだろうな。でも、みっちゃん的にはちょっと気恥しいだろうね、きっと。わたしの愛するこっちんにもぜひ見てもらいたいなあ。そして、こっちんや紅子先輩にからかわれて照れるみっちゃんの図を想像すると、ちょっとニヤニヤしてしまいますな。変態的妄想でサーセン! ああ、そういや、みっちゃんと”添い遂げ退団”したお相手の娘役TOPだった風ちゃんも先日観劇したらしいすな。やっぱり、ちょっと気恥しかっただろうし、一方でみっちゃんが大好きな風ちゃんもいろいろジェラシーを感じつつ大興奮だったようですね。まあ、そりゃそうだろうなあ。

お疲れさまです✨☺️💓 今日は、パジャマゲーム観劇! そして、アフタートークショーに参加させて頂きました!! みちこさん演じるベイブさんは、 とんでもなくかっこよかったり、 とんでもなく可愛かったり、 色々な感情が、色々ときめきが、 短時間に一気に押し寄せてきて、 大変でございました、大興奮でした!! 出演者の皆さまも、 とにっかくずっと、フルパワーで歌って踊ってらして!!✨✨ とってもhappyにさせて頂けました☺️❤️ 星組時代にたっっっくさんお世話になった、 大好きなコロさん(音花ゆりさん)とも久々に再会して、きゃーきゃー抱き合ってしまいました😍 コロさん。。可愛かった、相変わらずお人形さんみたいでした☺️💕 #パジャマゲーム #北翔海莉 さん #みちこさん #音花ゆりさん #大興奮 #大好き #大はしゃぎ

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 というわけで、いまだ興奮冷めやらぬ状態だが、もうさっさと結論。
 稀代のTOPスター北翔海莉さんが宝塚退団後、初めて出演したミュージカル『パジャマゲーム』を今日観に行ってきたわたしである。感想としては、みっちゃんはやっぱり最高だぜ!の一言に尽きますな。大変可愛らしく、そして芝居も歌もダンスも相変わらずハイレベルで、わたしとしては大満足である。そしてわたしは終演後、何度も、あのみっちゃんがなあ……かわいい女子になったなあ……とつぶやいていたようで、一緒に行った後輩女子K嬢には、「なんか親戚のおじさんみたいですよw」と小馬鹿にされたわたしであった。でもいいの! ヅカファンならそう思うのはもう不可避であり、そしてそれがうれしくてたまらないんだから! みっちゃん、あなた、当たり前だけど、ホントに可愛い女子だったのね……知ってたけど、知らなかったよ! あなた、ホント最高です! 以上。

↓ 実は映画化もされてるようです。観てませんが。あ、そうか、2006年にKelli O'Haraさんが出演したのは、リバイバルか。オリジナル版はもっと古いのか。なるほど。

 わたしが宝塚歌劇を愛していることは何度もこのBlogで書いてきたし、そのきっかけが、2010年に観た星組公演で、その時のTOPスター柚希礼音さん(通称:ちえちゃん)のあまりのカッコ良さに一発KOを食らたためであることも、何度も書いたと思う。そしてそのちえちゃんは、2015年5月に宝塚歌劇を卒業・退団し、その後、さまざまなチャレンジを続けて、今もなお、前へ前へと前進しているのは、少なくともヅカファンならだれでもご存知の通りだろう。
 しかし、これまでの挑戦は、比較的「柚希礼音」というブランドの元に、ちえちゃんファンをメインのお客さんと見立てた舞台が多かったように思う。『Prince of Broadway』や『バイオハザード』、そして今年の初めの『お気に召すまま』という3作品は、全く根拠がない単なるわたしの印象なので、全然テキトーな意見なのだが、わたしが観た限り、お客さんの9割方は「ちえちゃん」ファンであったように思う。実はわたしは、そのことについて、非常に残念に思っていた。なぜなら、ちえちゃんはもっともっと、広い人々に知られるべきだし、ちえちゃんの歌やダンスなど、ちえちゃんを知らない人にこそ見てもらいたいと思うからだ。そしてもっともっと多くの人を魅了する力がちえちゃんにはある、とわたしは信じているからだ。
 なので、わたしは常々、ちえちゃんは主役ではなく、脇役で、そしてこれはわたしとしては絶対に譲れない条件だが、とにかく「歌が素晴らしい名作と呼ばれるような作品」、そういうものに出演してほしいと思っていた。
 そんな風に思っていたわたしであるので、ちえちゃんがとうとう本格的な「名作」と呼ばれるミュージカル『BILLY ELIOT THE MUSICAL』の日本初公演に出演すると聞いた時の喜びはとても大きく、しかも演じるのは主人公の少年ビリーを教え導くウイルキンソン先生の役と聞いてさらにその喜びは増大したのである。やったー! ちえちゃんが、BILLYに、しかもウィルキンソン先生役! コイツは絶対観に行くしかねえぜ! というわけで、チケットも早々に確保し、待ちに待った今日、赤坂ACTシアターに推参したわたしである。そして結論から言うと、非常に素晴らしい作品で大興奮となったのであった。

 わたしは、すでにこの作品を、WOWOWで去年の初めごろだったかな、とにかく結構前に放送されたユニバーサル映画・WORKING TITLE製作(=映画のレミゼを作った会社)の、『BILLY EIOT THE MUSICAL LIVE』で観ていた。なので、物語も歌も、まあ歌は英語版だけど、知っていた。わたしが観たのは、舞台をそのまま撮影したもので、お客さんのリアクションや拍手もそのまま撮影されており、とても臨場感が高くて、大変面白く、Elton John氏の手による楽曲の素晴らしさも知っていた。だからわたしは、その日本版公演にちえちゃんが出演すると聞いた時は、本当にもう、うれしくてたまらなかったのである。ちなみに、わたしは映画版の『Billy Eliot』(邦題はリトル・ダンサー)は観ていないのだが、ミュージカル版を見た記憶から言うと、今回の日本版はほぼそのままであったように思う。一部セットの仕掛けが違ってるぐらいで、お話や歌はそのままだと思う。本場の『BILLY』は、あの特徴的なビリーの部屋(階段上がっていくアレ)は、奈落からセリでせりあがってくる造形だったが、今回は袖から引っ張り出してくる形に代わってましたな。まあ、その辺は別にどうでもいいけど。
 
 とまあ、わたしとしては非常に満足な日本版『BILLY』だったわけだが、何から書こうかな……。まずは物語だが、実のところ物語は単純で、1984年、イギリスは国策として20の炭鉱を廃坑とする政策を打ち立てた。時の首相は”鉄の女”としておなじみのかのMaegaret Thatcher女史。そしてそんな政府の方針に炭鉱労働者たちはストライキを持って対抗したが、北部の炭鉱町に住む少年ビリー・エリオットは、母を亡くし、父と兄と暮らしていた。父も兄も炭鉱夫で、ストに参加している。そんな大人の事情の中でも、少年ビリーはある日、バレエと出会い、バレエダンサーとして生きる希望を抱くのだがーーーみたいなお話である。イカン、全然うまくまとまらないや。
 いずれにせよ、わたしが一番言いたいのは、本作の主人公は明確に少年ビリーであり、ビリーのパフォーマンスがとにかく素晴らしい作品である、ということだ。そしてその少年ビリーにバレエを教えるのが、ウィルキンソン先生という女性で、本場版では結構タフで元気なおばちゃんである。今回の日本公演では、ビリー役の少年は5人いるのかな。先日、ビリーの少年たちを追ったドキュメンタリーをTVで観たけれど、大変才能あふれた少年たちだと思う。1年にわたるトレーニングで特訓してきた精鋭とはいえ、ほぼ出ずっぱりで体力にも大変だし、ダンスも歌も満載で、5人でも、おっさんとしては大丈夫か心配なレベルである。ちなみに今日わたしが観た演者は、以下のメンバーであった。
Billy
 というわけで、キャラごとの紹介を軽くやっておくか。
 ◆ビリー:今日のビリーを演じてくれたのは前田晴翔くん。2004年生まれで現在中学1年生だそうだ。彼はなんとアポロシアターのアマチュアナイトで年間グランドチャンプになったことがあるそうで、そのダンスはもう、完全に本物ですよ。美しく、素晴らしかったね。きっとあと5年もすれば、相当なイケメンに成長するんじゃなかろうか。ほんと、大満足のビリーであった。素晴らしい! 見せ場としては、やっぱり2幕の最初の方、クリスマスにバレエへの思いをぶちまけるダンスシーンでしょうな。あの、未来の大人になった自分、と一緒に踊るシーンはもうホント感動的でしたなあ! フライングも実に美しく、バッチリ決まっていたと思います。この子はホントすげえというか、本物ですよ。間違いないす。ダンス・歌・芝居、すべて120点を差し上げたいと思います。きっと、他の4人のビリーも素晴らしいんだろうな。ほんと、素晴らしい頑張りに惜しみない拍手を送りたいと思います。つか、手が痛くなるほど拍手をしてきました。最高です。
 ◆お父さん:今日のお父さんは益岡徹氏であった。無名塾出身なんすね。不器用なお父さんを熱演されていたと思う。大変失礼ながら、歌えるお方とは存じませんでした。ビリーのバレエへの想いを知って、それまではダメだと言っていたのに、ビリーを応援するために、ストを破って街の仲間から裏切り者呼ばわりされちゃうなど、ビリーのために頑張るお父さんはとても良かったです。そう、わたしは英語版を見たときは全然意識になかったんだけど、きっと英語もすごい方言バリバリな英語だったんだろうな。今回の日本版では、お父さんや大人たちは、どういうわけか博多弁(?)でしゃべります。まあ、炭鉱節でおなじみの三池炭鉱=福岡県ってことなんだろうと思います。
 ◆お兄ちゃん(トニー):今日のトニーは中河内雅貴氏が演じられていた。おお、久しぶりですなあ! 彼は、わたしが観に行っていた『テニスの王子様ミュージカル』第1シリーズで、王者・立海中学の仁王という役でわたしにはおなじみですね。彼が出た比嘉戦、ドリライ5、そして最後の立海戦の前編・後編、わたしは全部生で観に行きましたなあ。なつかしい。もう10~7年ぐらい前か。彼は今やすっかり日本のミュージカル界では有名なイケメン役者として頑張っていて、今回もおっかないお兄ちゃんを好演されていたと思います。ああ、まだ31歳なんだ。じゃあ当時はホントに若かったんだなあ。まあ、わたしも当時は若かったよ……。
 ◆ウィルキンソン先生:今日は当然ちえちゃんが演じる回で、だから今日のチケットを獲ったのだけれど、まあ、ちえちゃんがすっかり女子になっていて、ホント感無量ですよ。やっぱりちえちゃんは女子としても大変かわいく、歌も普通に女子の声で歌うのは初めてじゃなかろうか? ラストのカーテンコールでは、バレリーナ風な衣装で、実に可愛かった。実にナイスバディと言わざるを得ないす。そしてウィルキンソン先生としても、時におっかなく、時にやさしく、とても良かったと存じます。ちなみに、島田歌穂さんがダブルキャストでウィルキンソン先生役にクレジットされており、島田さんVerも観てみたいと思いました。今日は、やっぱりちえちゃんファンと思われる淑女の方が半分以上はいたと思うけれど、今までのちえちゃん出演舞台と違って、どうやらちえちゃんファンではない、親子連れや、純粋に『ビリー・エリオット』を観に来たと思われる方々も多かったように思う。わたしとしてはそれが非常にうれしく思う。ちえちゃんを知らない方々が観ても、ちえちゃんの素晴らしさが伝わったとわたしは確信できる、満足の出来でありました。
 ◆マイケル:ビリーの親友のちびっこ。女装趣味があり、どうもゲイ?らしい少年。今日のマイケルを演じてくれたのは持田唯颯くん。2006年生まれだって。まあ、芸達者というか、彼も素晴らしかったすねえ! ビリーだけじゃなく、彼、マイケルや女子チームのちびっこたちが本当に素晴らしく、まあ、とにかくわたしのようなおっさんには、彼らちびっ子たちの頑張りはとにかく胸にグッと来ますよ。マイケルのラストの「またな!」が心に残りますね。そして幕が下りてきて、降りきらないうちに自転車で去っていくタイミングは、完全に本場Verと同じでした。お見事っす!

 ところで、今日は、わたしは前から15列目ぐらいの端っこだったのだが、ACTシアターは録音なのかな、と思っていたけど、ちゃんと生オケみたいすね。指揮者の方はいたし、見えないけどオーケストラピットもあるのを初めて知ったす。ただ、音楽の音量がでかすぎてセリフが聞こえなくなるような部分がちょっとあったような……ま、7/19から始まったばかりで、これからもっとこなれていくんでしょうな。あ、あと一つ、備忘録としてメモしておきたいのは……なんで無駄にパンフレットを2Ver作るんだろう? 1つにすればいいのに……どっちを買ったらいいか、正直判断つかないよね。まったくそういう無駄なことはやめてほしいと強く感じた。そしてACTシアターは、ロビーがクソ狭いことでお馴染みなので、物販がすげえ行列になっちゃってる影響で歩きにくいし、いっそ物販は外でやるとか、パンフだけの専用売り場を作るとかすればいいのに。その辺は主催者の意識が全然甘いと感じました。

 というわけで、どうもまとまりのない記事になってしまったけれど、もう結論。
 待ちに待った日本版『ミュージカル ビリー・エリオット~リトル・ダンサー』を今日観てきたのだが、期待に違わず、少年ビリーは実に素晴らしかった。そして、やっぱりちえちゃんはいいすねえ! 着実に女子化が進行していて、男ファンとしてはとてもうれしく思う。歌も素晴らしかった。しかし、やっぱり本作の一番の見どころは主役のビリーですよ。今日ビリーを演じた前田君の名前は忘れないようにしておこう。絶対この少年は、大変なイケメンに成長すると見た。もうそろそろ、声変わりしちゃうんだろうな……今回の経験を生かして、今後もぜひ、活躍してもらいたいと思う。以上。

↓ 予習として、観ておくのもアリだと思います。少なくともわたしは、事前に観ておいてよかったと思いました。

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