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 というわけで、今週の『もういっぽん!』であります。
 前回感想を書いた第66話から3週間、今週の週刊少年チャンピオン2020年第16号掲載の『もういっぽん』は第69話まで進んでおり、とうとう、わたしが最も応援する「神童」こと南雲ちゃんVS中学女子柔道埼玉チャンピオン、雨宮凛選手の戦いの決着まで描かれました。いやあ、まさかこんな素晴らしい結末とは……!
 まあ、普通に考えて、いくら何でも出来ちゃう完ぺき超人の南雲ちゃんとは言え、柔道は完全なる初心者なわけで、埼玉チャンピオンに勝てるわけがないだろう、と思っていたし、さらに、先週終わりの段階では、残り10秒、そして技ありを取られ、さらに指導も食らっている絶体絶命のピンチだったわけです。
 さらに言うと、相手の凛選手は、コーチたる父の若干過干渉気味な指導を振り切って、ある意味初心に帰るような、精神的な成長あるいは解放、がなされ、要するに相手の気合は十分で付け入る隙なしか? とも思えたわけですが、今週はそんな凛選手の、勝つ!!という気持ちのこもった「おおおっ」という雄たけびから開幕しました。残り10秒、さあ、南雲ちゃんも「はあああ!!!」と気迫十分! 読んでいるわたしも、行け! 安奈! と完全に観客席で見守る南雲ちゃんパパ同然の気持ちであります!
 そして対峙する南雲ちゃんはすっと目を閉じ……考えます。今まで(仲間たちの戦いで)「見てきたこと」、そしてそこから「やるべきこと」を導き出し、今までの自分の剣道で培ってきたことなどから「できること」を絞り出そうと集中モードだ!!! 今週わたしが一番気に入ったのはこの見開きであります! 村岡先生、秋田書店様、ここだけ画像で紹介させてください!! 南雲ちゃん、なんてカッコイイんだ!!
nagumochan
 おそらく現実時間ではほんの一瞬のことだと思いますが、これができるからこそ、南雲ちゃんはスポーツも勉強も超優秀なスーパーガールなわけですよ!! お父さん的視点からすると、まったく、主人公たる未知も見習ってほしいものです!
 そしてページをめくると「踏み出せ」と目を見開く南雲ちゃん。神速の踏み込み、つうか、飛び込みで凛選手の懐に入り込みます! この、後ろに引いた右足の、とりわけ親指にかかるバネから生まれるダッシュ力は、明らかに剣道に打ち込んできたからこその賜物だ! 剣道選手の「間合いへの飛び込み」は伊達じゃないぞ! 
 しかし凛選手もさすがに埼玉チャンピオン、高度な柔道思考がフル回転し、すかさずあびせ倒して迎え撃つ! しかし南雲ちゃんはそれすらも織り込み済みか!? 青西エースの永遠ちゃんも驚きの表情だ! そして南雲ちゃんの頭の中には、永遠ちゃんから借りた柔道教本に書いてあったことが浮かんでいます! すなわち、「相手を引き出し 跳ね足を相手の内ももに添わせて 軸足を伸ばすと同時に」!! そうだ、南雲ちゃん、跳ね上げろ!!! 基本に忠実、南雲ちゃんまじかっけえ!
 とページをめくると、ああーーーっと! 透かされた!! ヤバイ! さすが凛選手、間髪入れずすぐさま迎撃態勢、そしてこれは体落としか!? イカン! 投げられる!
 おおっと!! 次のページでは「生み出せ 私にしか できないこと」と、凛選手の右足を飛び越える南雲ちゃんの図であります!! 柔道的な思考の上を行ったか!? そして着地するや否や! 「きいいい…ええええええい」の雄たけび一発!! 凛選手をブン投げたああああーーーー!!!
 一本!!!! 完全なるビューティフル・いっぽん!! 勝負ありいいい!!!!
 はあはあ、うおー、ヤバイ、すげえ燃えたっすねえ! 血圧上がるわ!!
 もう、このあとの南雲ちゃんの表情は、ぜひチャンピオンを買って直接ご確認ください。主人公未知は、試合前、南雲ちゃんに言いました。「ああいう強い相手ぶん投げたら 超超気持ちいいぞ」。だけど、南雲ちゃんの脳裏には「それだけじゃないじゃん」という思いが溢れます。それは、「友達(あんた)と一緒に 喜び合えるって 嬉しすぎじゃん」という強い想いでありました。
 はーーー……ヤバイ……超カッコ良かったよ……そして最後のこの「嬉しすぎじゃん」という表情が、もう超最高過ぎて、最高 of 最高です! 声にならないこの喜び! という編集部のつけたアオリも、とてもいいすね! いやー、本当に素晴らしい勝利でありました。もうきっと、観客席で見守るお父さんも「見たか!? あれがうちの娘だ!!」と喜び爆発でありましょう。いやー、ホントにもう、マジ最高でした! 南雲ちゃん、やったね!!!

 というわけで、結論。

 今週はついに南雲ちゃんVS雨宮凛選手の戦いに決着がつきました。南雲ちゃんは柔道初心者の白帯、いっぽう凛選手は中学時代の女子柔道埼玉チャンピオン。この圧倒的な経験の差は、いかんともしがたい、埋めがたいものと思って毎週ハラハラしながら読んでいましたが……やっぱりですね、南雲ちゃんはこれまでの全てをフル動員して、今まで見てきたこと、今の自分にできること、そして、今、自分がやるべきこと! と見事に整理、検討することで、活路を見出しました。それもほんの一瞬のうちに、ですよ。なんてすばらしい女子高生なんでしょうか! スポーツ万能で勉強もトップクラス、そんなパーフェクト・スーパーガールの南雲ちゃんの活躍を、毎週応援いたしたく存じます。もうなんつうか、わたし的には『もういっぽん』の主人公は完全に南雲ちゃんなんですけど、いいんでしょうか……。まあ、『もういっぽん』のキャラクターたち全員に、それぞれ素晴らしい魅力があるわけですが、わたしは完全に南雲ちゃん派であります。さーせん、これ以上書くと完全に気持ち悪いおっさんなので、この辺にしておきます。もう手遅れじゃん……。以上。

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 というわけで超久々に、今週の『もういっぽん!』であります。
 わたしたちが愛した『鮫島』の無念の未完後、わたしが週刊少年チャンピオンを買い続け読み続けているのは、もちろん『弱虫ペダル』や連載当初から応援している『BEASTERS』などを読むため……ではあるものの、現在一番楽しみにしている漫画が、村岡ユウ先生による『もういっぽん!』であります。あっ! いつのまにかWikiでページが作られてる! 作った人偉い!
 『鮫島』ファンなら、もうそのタイトルだけで泣けるというか、故・佐藤タカヒロ先生の連載デビュー作(だっけ?)『いっぽん!』の遺志を明確に受け継ぐ、女子柔道漫画であります。とにかく、キャラたちが大変共感できる、とても素晴らしい作品でわたしはホントにそこらじゅうで絶賛し、宣伝しております。佐藤先生の『いっぽん!』の主人公の魂を受け継いでいると思うし、村岡先生の前作(ではないか、ちょっと前の作品)『ウチコミ』で登場した学校が出てきたり、チャンピオンをずっと読んできた人なら絶対楽しめると思うな。
 で。
 詳しいキャラ紹介は、誰かが作ったWikiを読んでもらうとして、この『もういっぽん!』という作品でわたしが一番惹かれるキャラは、南雲安奈ちゃんであります。通称南雲ちゃん、あるいはナグ、ちゃんは、元々剣道部でインターハイ出場の腕前で剣道部期待のルーキーだったわけですが、小さいころからずっと友達でいる本作の主人公、園田未知ちゃんとともに高校生活を楽しみ、一緒に戦いたいという強い衝動から、剣道部をやめて未知が頑張っている柔道部に転部したわけですが、当然柔道は未経験の素人で、まだ白帯、のため、全国の高校柔道部員が集う夏の「金鷲旗」は出場できず、情報収集やみんなの乱取りパートナーとして参加したわけですが……いよいよ季節は2学期となり、2週前の第64話から、埼玉県の柔道新人戦が始まったわけであります!
 そしてついに! そう、ついに!! 南雲ちゃん出陣の時が来たのです!!
 今週はまさしく南雲ちゃん主役回、とうとう南雲ちゃんの初陣の模様が描かれたわけですが、もう、わたしは観客席で見守る南雲ちゃんパパと同じ思いで、今週号を堪能して大興奮しているわけであります。
 いやーー素晴らしいすねえ!!!! つうか南雲ちゃんがカッコよすぎます!!
 南雲ちゃんは、水泳大会優勝、球技大会のソフトボール(だっけ?)でも6打数6安打、おまけに成績も上位ヒトケタ、さらに中学時代は生徒会長だったという、通称「神童」であり、「何でもできる完ぺき超人」なわけです。警官であるパパの影響で始めた剣道は、前述のようにインターハイ出場レベル。しかも、南雲ちゃんは明らかに「努力の人」であり、天才とか特別な才能とかそういうのではなくて、常に全力! でまっすぐな、非常に魅力的な女子なのであります。だいぶ前、家で勉強する姿も描かれてましたが、南雲ちゃんはそういう真面目で元気で明るい素晴らしいキャラなわけです。はあはあ、ヤバイ、熱弁ふるいすぎて血圧上がったわ。
 こんなウルトラハイスペック・ガールの南雲ちゃんの初陣の相手は、なんと元中学女子柔道チャンピオン選手。しかし、先週未知が言った通り、相手が強いほど、ぶん投げた時は超超気持ちいい、と、南雲ちゃんも全くひるんではいないし、むしろ「私がやってやんよ!」的凛々しい表情で今週は始まりました。
 そして始まった戦い。開始からほんの一呼吸、の次の瞬間、南雲ちゃんの神速ダッシュ! いきなり相手の間合いに飛び込み、先制の大内刈りがさく裂!!! さすが剣道選手、間合いへの飛び込みは超速いぞ!! ついでにこの時の絵が最高にカッコいい! いけ!! 安奈!! とわたしも完全にお父さん目線であります!!
 しかしさすがに相手は中学チャンピオン、大内刈りを耐えます……が、間髪入れず大外刈りだ!!! しかしその大外も相手は対応、さらに一気に背負う! あかん! 南雲ちゃん、投げられた!! に見えて、ページをめくると南雲ちゃんの抜群の運動神経は、ひねりを入れて受け身着地! 技あり!は獲られたけどまだまだ! 相手はすかさず寝技を狙いますが、それも南雲ちゃんは織り込み済み、素早く転がって退避完了、体制を整えます!
 が、さすが俺たちの南雲ちゃん、またしても素早い飛び込みで間合いをつめる! 早苗ちゃんの焦らなくていい……というアドバイスは完全無視だ!
 そしてページをめくると、南雲ちゃん、姿勢を低くして相手の下半身にタックルに行く!の図であります。しかし! 未知から「バカ! 相手の下半身を持つのは反則……」という声が飛ぶや、南雲ちゃんは急ブレーキで「そうだっけ!?」と停止、おーーっと、身を起こしたので、南雲ちゃんの後頭部がアッパー気味に相手の顎を強力にヒット! 相手は痛そうだが南雲ちゃんは無傷! どうやら、エース永遠ちゃんが南雲ちゃんに貸した柔道の教本が古く、下半身タックル禁止のルール改正前ものだったようです。さあ、相手のナンバーワン選手も、南雲ちゃんのスピードや抜群なボディバランスに「何 この子…」と若干動揺気味だぞ! そして最後のページは、南雲ちゃんの攻勢に、チームのみんなが驚き興奮しつつ、さすがは神童! と期待するカットインと、南雲ちゃんの戦う凛々しい表情でありました。
 村岡先生、秋田書店様、サーセン、このページだけ画像を貼りつけることをお許しください!
 俺たちの南雲ちゃんの雄姿は、ぜひお見せしたいので……!
nagumo

 というわけで、結論。

 『鮫島』後の週刊少年チャンピオンでわたしが一番楽しみにしている漫画、村岡ユウ先生による『もういっぽん!』。今週はとうとうわたしがイチオシの南雲安奈ちゃん出陣の巻でありました。いやー、マジ最高っすねえ! いけいけぼくらの南雲安奈!! わたしもお父さん目線で応援いたしたく存じます。とにかくカッコ良かった! さすが「神童」南雲ちゃん! でもまあ、冷静に考えると相手は中学チャンピオンであり、勝てるとは考えにくいわけで……この試合後の南雲ちゃんがどんな表情を見せてくれるのか、そこをわたしは楽しみにしたいと存じます。きっとまた、村岡先生が超グッとくる美麗な絵を見せてくれることでありましょう。楽しみっす! 以上。


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 というわけで、毎週木曜日は『鮫島』ニュースのお時間です。
 ――と、132週間書き続けた日々は2018年の7月、作者の佐藤タカヒロ先生の急逝により、終了しました。いまやもう、あの日から1年5カ月が経過したんすね……。
 この間も、わたしはずっと『週刊少年チャンピオン』を買って読み続けております。
 『もういっぽん!』は相変わらず最高に楽しませてもらってますし、現在『バキ道』は相撲をメインテーマにしてるんすけど、ちょっと前(2019年44号)の巻末著者コメントで、板垣恵介先生はこんなことを書いてくれました。
 相撲を描きながら、今更ながら思う。佐藤タカヒロとバチバチやりたかった…。
 はあ、ほんと、いまだ悲しみが募るばかりっすね。。。

 で。
 本日発売の週刊少年チャンピオン2020年4+5合併号ですが、『鮫島』を愛する皆さんにはぜひ手に取っていただきたい作品が掲載されています。
 『チャンピオンズ~週刊少年チャンピオンを創った男たちの物語』という作品で、今週の第10話が最終話なんですが、この作品は、これまでの歴代『チャンピオン』編集長がいかにして50年の歴史を作って来たかという物語です。若干、誰得なんだこの漫画? と思わなくもないですが、それぞれの編集長たちのキャラが立っていて、毎週楽しませていただきました。そして……今週の最終話は、2017年27号から現在も編集長を務めている第10代編集長、武川氏のお話であります。
 そして、ズバリ、内容は2018年7月のあの日のことが、そして、その後の、わたし的にはもう伝説ともいうべき気合の入った「追悼号」の制作秘話が描かれています。
 もうね……わたし、朝の電車の中で、ちょっぴり泣いちゃったす……。。。
 1枚だけ、画像をここに貼りつけることを許して下さい秋田書店様!
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 もう、今すぐチャンピオンを買って、読んでいただきたいす……。

 なんつうか、人間悲しいことがあっても、実際フツーーに生きていけるし、わたしだって、そりゃ毎日毎日、『鮫島』のことを考えてるわけではないけれど、やっぱり、毎週『チャンピオン』を読むと、どうしても思い出してしまうわけで、やっぱり忘れられないですなあ……。
 まあ、我々ができることは、ほんと、「ずっと忘れないでいること」しかないので、これからもわたしは佐藤タカヒロ先生に対して、追悼の念を抱いて生きてゆくだろうと思います。

 というわけで、結論。

 今週の『週刊少年チャンピオン』2020年4+5合併号は、『鮫島』を愛した我々は読まねばならない義務があるように思えます。そして漫画としてあの日のことを描いて、掲載してくれたチャンピオン編集部の心意気は、本当に素晴らしくあっぱれだと存じます。ぜひ、お近くの本屋さんかコンビニで買って読んでください。タイミングを逃した方は、電子書籍ならいつでも買えると思います。そして結論としては、もう当たり前ですがこれっすね。
 いやあ、『鮫島』はマジ最高っすね!!! 以上。

↓ 一応貼っときます。


 というわけで、今週の『もういっぽん!』であります。
 このところサボっていましたが、もちろんわたしは毎週楽しみに読んでおります。このところの著作権法の動きからして、わたしのBlogは完全アウトじゃねえか、という気がしていたので、なんだかキーボードをたたく手が止まってしまうような、若干アレな世間的風潮でありますが、今週は書かざるを得ない、素晴らしい展開でありました。
 今週号の週刊少年チャンピオン2019年第15号では、すでにインターハイ予選も終わり、柔道部の3人組は高校1年1学期の中間テストの時期であります。そして、先週号では、テストに向かって勉強に励む? 主人公、未知の様子からスタートしました。
 親友の早苗ちゃんは入試トップ合格、そして永遠ちゃんも成績優秀、さらに、わたしがイチオシの剣道部の南雲ちゃんも中学時代は元生徒会長で学年ヒトケタランカーです。そんな中、未知は青葉西高校補欠合格ということで……まあ要するに未知だけがバイヤーのズイマーなわけで。そんな様子が冒頭描かれましたが、先週の本命は、ようやく「南雲ちゃん(主人公)回」で、南雲ちゃんの切なげな表情の理由?に迫ろうかという?回でありました。
 わたしとしては、とにかく南雲ちゃんの、未知を見つめる眩しそうな、そして切なそうな表情が最強にグッとくるわけで、先週号では南雲ちゃんに関するいろいろなことが明かされたのです。
 まず、南雲ちゃんの家庭は、どうやらお父さんが南雲ちゃんを溺愛していて(そりゃこんなかわいい娘なら誰だってそうなるよ)、父も剣道をやっていたとか。そして父の果たせなかったインターハイ(=全国)出場に大喜びのお父さんが描かれました。
 さらに、南雲ちゃんはきちんとお家で勉強する賢い子である様子も、描かれました。この、夜、真面目な顔で机に向かって勉強している表情も良かったすねえ!
 そして、きっと遅くまで勉強頑張ったんでしょうな、あくびをしながら、まだ誰も来ていないような時間に登校すると、体育館からバンバァンという男が聞こえてくるじゃあないですか。?と思う南雲ちゃんがのぞくと、そこには、未知が一人で受け身?の練習中。どうやら未知は、勉強に煮詰まったのか、体を動かしてリフレッシュ中だった模様です。
 ここでの、未知を見つめる南雲ちゃんの表情も超最高ですよ! くそう、画像を載せたい!
 そして未知は南雲ちゃんに、インターハイ予選で大活躍した南雲ちゃんのことを、もう直球で誉めまくりです。超すごかった、カッコ良かったなあ~、と。未知は南雲ちゃんに言います。
 「初めて会った頃からず~~っと頑張ってんもんな~」
 そんなことを言われた南雲ちゃんは、ちょっと恥ずかしそう。そして柔道部の次の目標が福岡で開催される「金鷲旗」であることを聞かされた南雲ちゃんは、未知に言います。
 「もし…もし私が…剣道部やめるって言ったら…どう思う?」
 とまあ、こんな、な、なんだってーー!? な台詞で先週は終わりました。これを受けての今週の第20話「めちゃめちゃ」であります。はーー前置きが長すぎた……。
 さて、南雲ちゃんの衝撃的な台詞は、実は体育館の外でのぞいていた早苗ちゃんと永遠ちゃんの耳にも聞こえたようです。そして未知も、いやいや、なにいってんの、と突っ込みますが……南雲ちゃんの表情はどうも冗談ではない、真剣な表情。ここの表情もイイんすよ! そしてページをめくると……また「なっとらん!!」のあのゴツイ先生の登場です。うおぃ! 邪魔すんな! 
 慌てて逃げる未知と南雲ちゃんですが、ちょうど夏目先生も登校したようで、その横を走って通り抜ける二人。未知は「夏目先生おはざーす!!」とお気楽ですが、南雲ちゃんは夏目先生を見て、以前夏目先生が言った言葉を思い浮かべていました。
 「たった3年間の貴重な時間 棒に振るようなことになったら辛いからね」
  まあ、高校生にとって3年間はながーーく感じるだろうけど、おっさんになるとあっという間なんだよなあ……。。。でも、そのあっという間かもしれない3年間は、後の人生で宝物になる可能性が高いわけで、おっさん読者としては後悔はしてほしくないわけですよ……南雲ちゃん、君は一体……とか考えながらページをめくると、どうやらお昼休み、購買のカツサンドが売り切れでしょんぼりする南雲ちゃんですが、おばちゃん曰く、あの子が買った2つがラストだったとか。そのあの子とは、永遠ちゃんでありました。永遠ちゃん、アンタ何で柔道着着てるんすか!? ハッ!? 「勇気を出して」何かしようということですか!?
 というわけで、永遠ちゃんに1つ譲ってもらって二人してカツサンドを屋上でぱくつくの図であります。南雲ちゃんのスマホには、お父さんから、おじさんもインターハイ応援に来るぞ、とのメッセージが。どうやら南雲家は南雲ちゃんのインターハイ出場に盛り上がっている模様です。
 そしてオドオドな永遠ちゃんが声をかけようとしたところで、南雲ちゃんがかぶせ気味に声をかけます。あんた、変わってるよ、全国行けるぐらいの実力があるのに、あんな弱い奴と部活やるために同じ学校に来るなんて、と。
 この時、実は二人は仲良く肩を並べてカツサンドを喰っていたわけではありません。永遠ちゃんは入り口付近に座り、南雲ちゃんは屋上のへりから、下を見ていたようです。その視線の先には、未知が竹刀で男子のケツにカンチョーしてる様子が。未知、お前何やってんの!w 
 すると永遠ちゃんもヘリにやってきて、言います。それは、今までオドオド過ぎて、いろんな後悔をしてきた、けど、「もう…後悔したくなかったから…」青葉西に来たという言葉。そして続けて言います。
 「私…南雲さんが羨ましい あの時も…いや…いつも…いつも自分の気持ちに正直で…堂々と行動してて…カッコいいから…」
 ま、そんなこと言われちゃ照れますわな。南雲ちゃんは、やっぱあんた変わってるわ、と言ってクールに去ります。南雲ちゃん、あんたホントに素晴らしい女子高生だよ! 
 そして場面は夜、お風呂に入っている南雲ちゃんの図です。風呂の中でもスマホをいじる南雲ちゃん。そこには、未知と南雲ちゃんの、いままでのいろんなツーショット写真が。と、そこにまさに未知から着信です。風呂に入ってんだけど、と言う南雲ちゃんに、お構いなしでしゃべり始める未知。しかし内容は、今朝の南雲ちゃんの「剣道部やめるって言うとしたら……」発言に対する回答でした。
 未知は言います。南雲がマジならいいんじゃん? めちゃめちゃ頑張ってめちゃ強くなったわけじゃん? そんくらい、あんた剣道めちゃ好きなわけじゃん なのに、そのあんたがもしマジでやめるって言うとしたら たぶん、いや絶対、ほかにめっっっちゃ好きなもんでもできたってことじゃん? だったら しゃあなくね?
 未知よ、お前は天然でそういうことが言えるんだな……そういうところが、お前のすごいところなんだよ! そしてそんな言葉を聞かされた南雲ちゃんの表情は、もう最高、極上、この上なしにかわいいじゃあないですか! まあ、未知はその「好きなもん」を、彼氏でもできたのか、とこれまた天然のボケをかますわけですが、最高っすね、この二人は。
 そして庭で竹刀を振るお父さんに、決意の表情で南雲ちゃんは言います。
 「パパ 大事な話がある」
 と、今週はここで幕切れでありました。
 なんつうか、最初からずっとわたしが気に入っていた南雲ちゃんの主人公回は、わたしにとっては、控えめに言って最高の神回であります。来週いかなる決断をお父さんに告げるのか、超楽しみですなあ!! こんなに次号が楽しみなのはマジで『鮫島』以来っす!

 というわけで、結論。
 今週の『もういっぽん!』は、先週から続いての「南雲ちゃん回_Part 2」でありました。そしてどうやら、南雲ちゃんの決断が来週描かれるようで、大変楽しみであります。まあ、誰がどう見たって、南雲ちゃんは未知が大好きなわけで、ある意味、百合的な展開とも言えそうですが、わたしとしては素直に、女子高生同士の友情物語を楽しみたいすね。まさかの柔道部入りはあるのか? どうなんでしょうなあ……チャンピオンのコミックスは基本9話収録なので、先週の19話から第3巻収録なんでしょうな。コイツは……単行本は紙と電子、両方で買わないといけないようだな……(1)巻の電子しか買ってないので、紙も買ってこよう、と思うわたくしであります。くそう、来週号が今すぐ読みたい!!! 以上。

↓ というわけで(1)巻は絶賛発売中であります。 おっと! Amazonでは(2)巻の予約も受付中っすね。これは買いです!





 というわけで、2回にわたって「今週の『もういっぽん!』」なる記事を書いてみましたが、今週号はわたしが気になっているキャラクター、南雲ちゃんが出てこなかったのでお休みにしよう、と思い、今日は書くことねーや、と思っていたところ、さきほど、コイツが秋田書店から届いたので、写真だけ載せておこうと思うに至りました。見て下さい! ジャジャーーン!!
ku-ryu-
 いや、今自分で書いといて「ジャジャーン!!」はねえだろ、とか思いましたが、そんなことはどうでもいいとして、来ましたよ! 『鮫島』最終巻の帯に告知されていた、『空流Tシャツ』であります! 白と黒の両方買ったりました! サイズはSにしてみましたが、さっき試着してみたところ、まあ丁度良し、でありました。わたしは身長172cm体重55㎏なんすけど、Tシャツはやっぱチョイ小さめの方が絶対カッコイイと思うわけで、成人男としては若干ほそ目なわたしにはSで十分でありました。デカいTシャツってすげえカッコ悪いと思うんすよね。ピツピツもダサいけど。
 しかしまあ、季節は冬まっしぐらであり、今、このTシャツをゲットしても実際困っちゃうわけですが、半年後ぐらいすかね、春から夏にかけて、マジでわたしはコイツを普通に着て、街を闊歩しようと存じます。前から見たら分からんだろうし、背中の「空流」も、分かる人に分かれば十分だし、分からん人に「何だアレ?」と思われても全然どうでもいいし。コイツを着て国技館へ相撲見物に行きてえなあ!

 というわけで、結論。
 発注から2カ月で届いた『空流Tシャツ』。なんか嬉しいす。わーい! 以上。

↓ しかし今年の九州場所は……わたしの愛する松鳳山関は勝ち越しどころか10勝まで星を伸ばせたのは超嬉しかったとしても……上位がアレだと、やっぱりなんか、アレっすね……


 わたしが愛した漫画『鮫島、最後の十五日』の著者である佐藤タカヒロ先生があまりに突然亡くなって、もう4カ月以上が過ぎた。
 いまだわたしは、ふと時間があると、『バチバチ』『バチバチBurst』『鮫島、最後の十五日』のコミックスを読んでしまうのだが、1カ月チョイ前から、佐藤先生の主戦場であった週刊少年チャンピオンにおいて、とある漫画の連載が始まり、わたしは毎週とても楽しみに読んでいる。
 そのタイトルは、『もういっぽん!』。
 女子高校生を主人公とした青春柔道漫画である。そしてこのタイトルを見れば、我々『鮫島』を愛した者ならば、明確に佐藤タカヒロ先生への想いが込められていることに気が付くはずだ。
 佐藤先生のチャンピオン連載デビュー作『いっぽん!』。
 明らかに佐藤先生の『いっぽん!』への敬意が込められた『もういっぽん!』というタイトルに、わたしは連載第1話からもちろん注目しており、そして確かな満足を得ている。コイツは面白い。これは期待できる、と。
 今現在、第1話が無料公開されているので、まずは読んでみていただきたい。
 →こちらです。http://arc.akitashoten.co.jp/comics/ipponagain/1
 で。この『もういっぽん!』を連載しているのが村岡ユウ先生である。村岡先生は、かつて同じチャンピオンにて『ウチコミ!!』という男子高校生が主人公の柔道漫画を連載していて、わたしも結構好きな漫画であったのだが、単行本を買うほどではなかった。また、村岡先生は、柔道が大好きなんでしょうな、チャンピオン以外の媒体でも柔道漫画を描いていて、なんだかそっちも単行本を買わないといけないような気もしている。それほど、わたしとしては現在の『もういっぽん!』がお気に入りだ。
 何がいいって、まず第一に、絵がいい。とても丁寧で、キャラクターも非常に可愛らしい。いわゆる萌え系とは全く一線を画す、正当な「漫画」の絵だと思う。そして、これまでの6話の中で、毎回必ずと言っていいほど登場する、見開きで描かれる「ザ・青春」な絵もとても印象的だ。これがとてもイイんすよ!
mouippon_01
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 おそらく著作権的に違法行為なのではないかと思うけれど、どうしても紹介したいので、上記2枚だけ、貼り付けさせていただきます。どうですか。この絵、とても素晴らしいと思いませんか。
 村岡先生の描くこれらの「ザ・青春」なタッチは、おそらく「放課後特有の光の表現」にあるのではなかろうか。部活終わり、あるいは部活中の、あの夕方特有の光。なんつうかもう、おっさん読者としては、とてもハートに直撃する絵だと思う。
 そしてわたしは「漫画」と「イラストレーション」は全くの別物だと思っているが、この村岡先生の画は、どちらかというと「イラスト」寄りでいて、でもやっぱりきちんと「漫画」の絵になっているようにも思える。こういった、「止めカット」が毎週1枚描かれているのだが、大変素晴らしい、上質な絵で毎週楽しみなのであります。
 というわけで、こうなったら毎週『もういっぽん!』の感想を書いて行こうかしらと思ってはいるものの、かつての「鮫島ニュース」のような熱をもって書けるか自信がないので、まあ、こ、これは! と思った時だけ、感想を綴ろうと思います。
 そして――実はもう何週も前から書こうと思っていたこの「今週の『もういっぽん!』」ですが、今までは、なんつうか、それほどキーボードをたたきまくりたくなるほど興奮はしなかったものの……今週はもう、とってもグッと来たっすね!
 これまでのお話をごく短くまとめると、主人公の【園田未知】ちゃんは、中学最後の試合で【氷浦永遠】という女の子に一本負けをし(しかも締め技でオチた)、これで柔道はおしまい、と区切りをつけ、親友で同じく柔道部だった【滝川早苗】ちゃんとともに高校へ進学。そしてその高校には、まさしく永遠ちゃんも入学していたのだが、柔道部は既に廃部。未知は柔道はもうやらないつもりだったけれど、ついうっかり永遠ちゃんを流れでぶん投げ、綺麗な一本を決めてしまう。そして、「いっぽん」の気持ちよさを思い出してしまい、未知・早苗・永遠の3人で柔道部を復活させることに……てなお話です。
 そして先週、やっと新生・柔道部の顧問の女性教諭が決まって、今週はその先生、【夏目紫乃先生】の柔道の腕前が描かれたわけですが……一つのポイントとして、未知を中学時代から剣道部に誘っている【南雲安奈】ちゃんというキャラがいて、いつも何かと未知に突っかかって来る、ある意味ツンデレ的な女の子がいるわけなんすけど……今週の南雲ちゃんの表情が、超イイ!! のです!
 夏目先生の過去というかいきさつは今後もっと詳しく描かれると思うけど、今週、夏目先生は自ら語りました。過去、どこかの学校で柔道部の顧問をやったことがあるようで、「一生懸命練習に励む生徒たちにみっちり鍛えられ…そして教えられた 知恵と工夫しだいで…権藤先生のような巨漢でも一蹴できるし 氷浦のような強者とも渡り合える それが柔道だと」
 そして先生は、未知たちに、自分が不在の時は乱取り稽古の禁止を通告します。それは、監督者不在だと、つい気が緩んだりして危ないから、だとか。先生は語ります。
 「大事にしなさい たった3年間の貴重な時間 棒に振るようになったら辛いからね」
 こういう先生の言葉が、一緒に体育館を使っている剣道部の南雲ちゃんの心にも刺さるわけです。そして、未知・早苗・永遠の3人組が、ある意味「楽しそうに」練習している姿がとってもうらやましい?のです! そして、その時の南雲ちゃんの表情が、もう、ホントに素晴らしいのですよ!! 今週のベストショットは南雲ちゃんの複雑な表情ですよ!
 今後、南雲ちゃんがまさかの柔道部入りしてもわたしは驚かないすね。でもずっとやってきた剣道から離れるとも思いがたいし、どうなるんですかねえ!? 今週ラストの様子だと、やっぱり南雲ちゃんの柔道部入りはない、かなあ……。
 というわけで、今週の『もういっぽん!』第6話には、「襟懐」というタイトルが付けられています。これは「心の中、胸のうち」という意味です。はたして南雲ちゃんの「襟懐」はいかに、というわけで、未知・早苗・永遠∔南雲ちゃんの4人が体育館で居残り練習する姿で終わりました。いやー、大変結構なお点前でありました!
【※追記:初出時、興奮しすぎたのか南雲ちゃんをずっと園田ちゃんと書き間違えていましたので修正しました。アホでした……!】

 というわけで、結論。
 そのタイトルからしてわたしの心にグッとくる漫画『もういっぽん!』。しかしチャンピオン編集部も非常に分かってますなあ! 連載開始からわたしは大変楽しませていただいている素晴らしい漫画なわけだが、もう、今週の南雲ちゃんの表情にグッと来てしまって、つい感想を書きたくなったわたしであります。村岡ユウ先生を応援するためにも、先生の過去作の単行本をさっそく買って読もうと思います。『ウチコミ』は連載時に読んでいたけど、思えば佐藤タカヒロ先生の『いっぽん!』と非常によく似た漫画だったすね。絵柄は全然違うけど。そしてユウ先生の描く女の子は大変可愛い! のは間違いないと思います。えーと、結論は何だっけ、そう、現在週刊少年チャンピオン連載中の『もういっぽん!』という漫画は大変素晴らしい! であります! 以上。

↓ これはスピリッツ連載だったみたいすね。買いますとも!

↓ こっちはゴラクだったらしい。ええ、買いますよ、もちろん!
やわらか
村岡ユウ
日本文芸社
2015-05-18

 というわけで、本日2018年10月5日(金)、わたしたちが愛した漫画『鮫島、最後の十五日』の単行本コミックス完結巻となる第(20)巻が発売になりました。same_20_FINAL
 こちらは、さっき買った電子書籍版の書影であります。後ほど、本屋さんで紙の書籍を買ってくるつもりでありますが、まだ、紙版ではどんな帯がついているのかわからないです。買ってきたら、追記として帯アリVerもここに掲載しようと思いますが、どうかな、帯ナシもあり得るのでしょうか。まあ、お昼には買って来ますので、少々お待ちを……。
 って、まあ、誰も待ってないと思いますが、一応、最後の、無念の、未完結となってしまったこの第(20)巻の中身を紹介しておくと、収録されているのは第170話から第176話までと、週刊少年チャンピオン2018年第43号にて大特集された「追悼色紙」が掲載されています。残念ながら、この単行本第(20)巻ではモノクロでの収録ですので、やはり、それら色紙が巻頭カラーで掲載された、追悼号のチャンピオンは、わたしにとっては永久保存版ということで、大切に保管しておこうと存じます。なんか、シュリンクしとこうかな。いやいや、シュリンクしたら読めなくなるから、うーん、ジップロックのデカいのでも買って来て、入れてみようかしら……。
【追記:もう待ちきれず、今買って来ました。そしてカバーと帯を外してそれぞれスキャンして、Photoshop合成してみました。つうかですね、いいキャッチだと思うし、なんつうか、本の薄さがもの凄く悲しいす……ちくしょう、薄いじゃねーか! と妙に泣けるっすわ……というわけで、紙の単行本と帯はこんな感じでありました表1折り返しもイイし、帯表4の「空流」Tシャツ販売は、これは買えってことだと理解しましたので、今、即ポチって発注しました。これを着ていく場所があるか分からんけど……】
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 はあ……というわけで、何度か号外として『鮫島』ニュースを書いてきましたが、これで、本当に書くことがなくなりました。
 「その後」に関する妄想記事も、実はそれなりに書いてみたものの、どうしても納得いくものが書けないし、これは技術的なことなので恥ずかしいのですが、PCブラウザでの閲覧を前提として、いろいろなメモを書いてみたところ、スマホで閲覧すると、レイアウトが超崩れるんすよね……何かそれもアレだし、やめておこうと思います。
 もし、ご要望があれば載せてみますが……まあ今のところは、これでお別れといたしたく存じます。

 佐藤先生、本当にありがとう。
 鯉太郎、ありがとう。
 さよならだけど、さよならじゃないぜ!

 ページをめくれば、いつでもまたみんなに会えるもんな。
 本当に、本当にありがとう!

 というわけで、結論。
 結論はもちろんこれしかないす。しつこいですが、もう一度叫びたいっす。
 いやあ、ホントに『鮫島』は最高っすね!
 そして、佐藤タカヒロ先生はマジ最高っす!
 以上。

↓ 本日発売であります! わたしは常に電子書籍で全巻持ち歩いております。
  

 今日、2018年9月20日(木)は、大相撲平成30年9月場所12日目であります。今日を含め、現実世界の大相撲は残り4番。奇しくも、我々が愛した『鮫島、最後の十五日』は、本当に、心の底から残念ながら、9月場所13日目を描いたところで終了してしまいました……。。。
 というわけで、先週の予告通り、本日発売の週刊少年チャンピオン2018年第43号は「追悼 佐藤タカヒロ先生」と思いっきり背にも明示された「バチバチ特大号」となっております。表紙は、佐藤先生が最後に遺された鉛筆画が用いられており、わたしは……もうその表紙だけで、なんか……泣けそうになっちゃったす……。悲しくて……悔しく?て……。商品画像ということで、著作権的な問題はお許しいただきたく、ここに今週の週刊少年チャンピオン2018年第43号の書影を載せたいと思います。
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 これは電子版のスクショですが、紙雑誌版もわたしは当然買いました。ほんの少しだけ、デザインが上記電子版と紙雑誌版は異なっています(※電子版は現在『バチバチ』を再連載中なのです)。そしてわたしは紙雑誌版を買うのに、最寄り駅のセブンとローソンは置いておらず、会社近くのファミマでやっとGetしました。ほんと、すっかり電子に乗り換えちゃったので気が付かなかったすけど、コンビニに置かれる冊数が減ってるんですかねえ……つうか、雑誌コーナー自体がすっごく縮小されてて驚いたす。なので、見かけたら、ぜひ「買い」でお願いいたしたく存じます。
 そして内容ですが、わたしとしては週刊少年チャンピオン編集部の想いが詰まった、素晴らしいものと称賛いたしたく存じます。ここに、その前文として記された編集部の想いを、敬意を込めて全文掲載してご紹介させていただきます。
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 2018年7月3日未明、今号の表紙を飾る鉛筆画を仕事机に遺し、佐藤タカヒロ先生が急逝されました。止むを得ず、7月12日発売の小誌33号にて、誰もが望まない形で最終回を迎え、2009年より約9年間にわたり紡がれてきた、『バチバチ』『バチバチBURST』『鮫島、最後の十五日』の大相撲巨編「バチバチシリーズ」に幕が下りました。
 多くの人に愛され、多くの人を魅了したこの未完の大作に対して、そして小誌を支え続けた作家の真摯な熱筆に対して、我々に出来ることは何か? それはただ一つ、哀悼の意と熱を込めた編集作業のみと思い至り、ここに追悼号を企画しました。
 先生の遺した魂である作品は生き続け、決してなくなりません。読者の皆様のご愛顧に感謝し、また新たな応援をいただけるように、この追悼企画で少しでも未完の大作の持つ、佐藤タカヒロ先生が込め続けた熱量を感じていただけたら幸いです。
 週刊少年チャンピオン編集部
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 はーー……書いてて泣けてきた……編集部の皆さん、ありがとうございました……。。
 そしてその大特集の内容ですが、先週の告知通り、3つの企画から構成されています。
 1)カラー追悼色紙展
 皆さんの選ぶ絵柄も、それぞれで、とりわけわたしとしては、虎城理事長を描いてくれた石黒正数先生の色紙や、阿吽の兄貴を描いてくれた増田英二先生、それから、熱いメッセージをくれた板垣恵介先生の言葉がやけに胸にしみるす……。そして、ジャンプで『火ノ丸相撲』を絶賛連載中&アニメ放送開始直前(鮫島のアニメが見たかった……!)の川田先生も、色紙を描いてくださっています。泣ける……。
 2)シリーズ全カラー掲載録
 眺めていると、ホント、なつかしいというか……つうかですね、ページの随所に、これまでの「名セリフ」がちりばめられているのですが、くっそう……泣けるというか……本当に悲しいす……。
 3)巨弾52P鮫島鯉太郎全取組絵巻
 ここからはモノクロですが、これは気合の入った企画ですよ。担当編集の頑張りをたたえたいと思います。そして改めてこの52ページを読むと、どうしても、胸に迫るものがありますなあ……わたしはやっぱり、泣いちゃったすわ……。。。はあ…………。。。

 そして、今週号にも、カラーで単行本告知が載っていましたので、これも広告ということで、著作権的なものはお許しいただいて、ここに載せておこうと思います。
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 この自社ADによれば、どうやら最後の単行本(20)巻は、カバーには今回のチャンピオンの表紙同様に「最後の鉛筆画」を使用するとのこと。まあ、そりゃそうするしかないすよね。まったく正しいと思います。そして、今回の追悼色紙も収録するそうです。でも、どうだろう、カラー収録はされないすよね、きっと? なので、やっぱり今週のチャンピオンは、わたしとしては永久保存版として、明確に「買い」であると、皆さんにお勧めしておきたく存じます。つうかですね、この追悼色紙の一番最後に、なんと先生の奥様の色紙があるのですが、そのメッセージは……もう泣くしかないす……。

 やっぱり、わたしとしては佐藤先生の作品を、ずっとずっと、忘れないでいたいと思います。そして今後も、周りの人々や、わたしがこれから出会う人々へ、こんなすげえ漫画があるんだぜ! とお勧めしまくろうと思います。佐藤タカヒロ先生、本当にありがとう。先生と先生の作品は、マジ最高だよ!!

 というわけで、結論。
 今週のチャンピオンは、「買い」でお願いします。
 そしてもう、どう考えても、いつも通り、これしかないす。
 いやあ、ホントに『鮫島』は最高っすね!
 そして、佐藤タカヒロ先生はマジ最高っす!
 以上。

↓ わたしがあと何年生きるか知りませんが、生きている限り、佐藤先生のコミックスがわたしの部屋の本棚に存在し続けることは確定的に明らかです。


 夏の間は、便座の電源をOFFにしているのですが、今朝は、便座の冷たさに思わず、ひゃんっ!? とか声を上げてしまうほどびっくりしたわたしですが、もう秋、なんすねえ……。ケツで感じるのも全く風流じゃあないすけど……。また、毎日熱戦の繰り広げられている大相撲9月場所も、稀勢の里関の取組にひやひやしながらも、わたしの愛する松鳳山裕也君は昨日4日目時点で3勝1敗と元気で大変うれしく存じます。
 そして今朝、電車内で今週の週刊少年チャンピオン2018年第42号を読んでいたところ、こ、これは!? というお知らせが掲載されていましたので、『鮫島』ニュース号外として今週もスクショをここに載せておきたいと存じます。広告なので著作権的なアレはどうかお許しください……! コイツであります!
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 なんてこった! わたしは電子版でずっと買っているのですが、来週号は永久保存版として、紙雑誌版も買うしかないすね! この来週の週刊少年チャンピオン第43号「佐藤タカヒロ追悼 特別号 バチバチシリーズ大特集!」の内容をまとめておくと、
 1)最後の描き下ろし表紙!!!
 生前、最後に書き遺された熱き鉛筆画が表紙に!!
 2)巻頭カラー! 追悼色紙展
 第69代横綱・白鵬をはじめ、角界著名人や連載芯による追悼色紙が巻頭カラーを飾る!!
 3)巻頭カラー! 『バチバチ』全カラー掲載!
 雑誌連載カラーを、ロゴや煽り文、当時のレイアウトのままに全網羅!!
 4)鮫島鯉太郎前取組絵巻
 魂を揺さぶる圧倒的超巨弾52P!! 鯉太郎の前取組の熱量を、迫力あるページ構成で再現!!
 という内容だそうです。どうすか、これはもう、マジで買うしかないっショ! こいつはとても楽しみですね!
 そして、単行本最後の(20)巻の告知も正式に出ていましたので、こちらもスクショを貼っておきます。
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 というわけで、最後の単行本第(20)巻は、来月10月5日(金)の発売であります! 話数的に、単行本収録には2話分足りないと思いますので、来週の「大特集」の内容が収録されるような気もしますが、やっぱりカラーで、とわたしとしては思いますので、来週のチャンピオンは絶対買いです。なんなら5冊ぐらい買ってもいいぐらいですが、最近のチャンピオンは、まあきっと部数が落ちてるんでしょうな、近所のコンビニの配本冊数がめっきり落ちていますので、わたしが買い占めてはダメ、と戒め、1冊で我慢するつもりでおります。これはもう、ずっときれいに保存しておきたいなあ……。

 というわけで、結論。
 みなさん!! 来週2018年9月20日(木)発売の週刊少年チャンピオン2018年第43号は、「買い!」でお願いします!! 白鵬関からコメントをもらえるなんて、佐藤先生も嬉しいでしょうなあ……ほかにどんな方が追悼の色紙を書いてくれたのかも気になりますね! ヤバイ、久しぶりにチャンピオンが待ち遠しいっす!! 以上。

↓ 当然こちらも買いです。当然すよね!


 早いものでもう8月も終わろうとしています。東京は昨日はちょっとだけ暑さ和らぎましたが、今日はまた暑くなるみたいすね……。
 というわけで、今日発売の週刊少年チャンピオン2018年第40号に、ようやく来週発売の『鮫島、最後の十五日』第(19)巻の新刊告知が載っていましたので、それだけ備忘録として貼っておきます。広告だから、画面スクショ載せてもいいですよね……?
 ちなみに、わたしは電子書籍でチャンピオンを毎週買っているわけですが、先週号から「再連載」と称してシリーズ第1作の『バチバチ』が1話ずつ巻末に掲載されております。今週は第2話でした。
 というわけで、今週のチャンピオンに載っていた新刊ADと、既刊ADを貼りつけておきます。これはアレなのかな、電子版だけ、に載ってるものなのかな? 紙雑誌版は未チェックです。サーセン。
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 カッコイイすねえ……第(19)巻は第161話から第169話までが収録されているものと思われます。えーと、【王虎】さんとの闘いの後、部屋に戻った鯉太郎と椿ちゃん、それから【猛虎】先生と田上さんこと【稲虎】関のやり取りのあたりから始まって、VS【猛虎】先生のハッキヨイ、バトルスタート、まで、でしょうか。また(19)巻を買って、一人興奮しようと思います。
 それから、たぶんこれは電子版のみのADだと思われるのですが、『バチバチ』『Burst』のADも、こちらはカラーで掲載されていました。とてもイイ感じっす。
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 わたしは先日また佐藤先生の『いっぽん!』を読み直してみたりなどしているのですが、ホント、既に『いっぽん!』においても、この『バチバチ』『バチバチBurst』『鮫島、最後の十五日』に通じるモノが熱く描かれていて、なんつうか、読んでいて非常にグッと来たっすね……この『いっぽん!』で描かれたものは、すべて『バチバチ』シリーズでさらに深く進化していると思います。
 もし! 『バチバチ』や『鮫島』は大好きだけど、『いっぽん!』は読んでないという方がいらっしゃいましたら、これはもう、マジで今すぐ読んだ方がいいと思いますよ。最高ですので。


 というわけで、結論。
 わたしたちが愛した『鮫島、最後の十五日』のコミックス単行本の最新刊、第(19)巻は来週9月7日(金)の発売であります! ぜひ買っていただければと存じます。
 そして今、電子版の週刊少年チャンピオンでは、「再連載」と称して『バチバチ』が1話ずつ掲載されています。しかし『再連載』ってどういう意味なんじゃろか……まさか最終話まで載せるつもりなんでしょうか? いやいや、それはナイっすよね? わかんねーす。秋田書店の意図が。以上。

↓ わたしはいつも通り、紙と電子の両方を買います。もはや義務っす。

 むおっ!? なんと! Amazonには次の、最期の(20)巻の告知もあるじゃあないですか!? どうやら10月発売、連続刊行のようです! マジかよ!




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 そして以下、追記です。 コメントにて情報提供ありがとうございました!! なんてこった! こ、この表紙は……! これはもう買うしかないっす! 明日買ってきます!!



 先ほどメッセージをいただいてしまいました。ありがとうございます! 朝、このネタは書こうかとちょっと悩みましたが、メッセージをいただいてしまったからには、書かざるを得ません。
 もちろん、わたしも今朝見て、思わず吹きましたw
 なんのことか、お分かりですよね?
 そうです。今日発売の週刊少年チャンピオン2018年第37/38合併号に掲載されている、『あっぱれ! 浦安鉄筋家族』の「第21ミャオ★鯉」のことです。
 浜岡先生、ありがとうございます! 浜岡先生は、「天国でもチャンピオン読み続けて下さい」というメッセージを書いておられましたが、今頃きっと、佐藤先生も、ゲラゲラ笑っていることでしょう。もちろん、わたしも、すごいのキタ!!wwwと電車で噴き出しました。
 わたしは今まで、『鮫島』ニュースでは絶対に画面キャプチャーは貼らないという自分ルールを貫いてきましたが、今週の『浦安』だけは、どうかちょっとだけ貼りつけることをお許しください。『鮫島』ファンなら、なんかとてもうれしくなる素晴らしいものですので、これはちょっと、皆さんにもお見せしたいと存じます。
 えーと、お話としては、大鉄おやじと順子お母さんが、また禁煙を巡って喧嘩しているところで、「言った言わないは相撲で決めろ―――!!」と小鉄が言い出し、二人が戦ってる最中に、家の中では裕太君が両親の相撲を見て、相撲楽しそう、とか言い出して人形で相撲ごっこを始めるのだが……てな流れです。
 わたしは、もう冒頭の「相撲」というワードに、おっ!? と思い、読み進めていくうちに……どんどんと『バチバチ』テイストが入って来て、なんかずっとニヤニヤしておりました(※タイトルの『鯉』は読み終わったあとで気が付いたす)。
 で、どんなのかというと……。
urayasu01
 どうすか。ヤバいすねw おまけにこう来ますw
urayasu02
そして……! ロゴまで!
urayasu03
 どうですか。まあ、控え目に言って最高ですね!w
 そしてラストはこんなメッセージで終わりです。
urayasu04
 
 というわけで、結論。
 浜岡先生、本当にありがとうございました! なんか、とても嬉しいす! 以上。

↓ チャンピオン本誌には全然情報が載らないんですが、Amazonではもう(19)巻の告知があります。9月発売のようで、楽しみであります! どういうカバーになるんすかねえ……。

 というわけで、毎週木曜日は『鮫島』ニュースのお時間です。
 そして、2015年10月15日の第44話から始めたこの『鮫島』ニュースも、132週分、2年9カ月にわたってお送りしてまいりましたが、これが最後の『鮫島』ニュースとなります。
 実に、実に残念であります。
 そしてわたしとしてはまず最初に、これを読んでいただいている方々へ、御礼を述べなくてはなりません。この、インターネッツという銀河の片隅で細々と記してきた『鮫島』ニュースが、一体どれだけの方々に読んでいただいたのか、実のところわたしにはさっぱり分かりません。しかし何十人の方々から温かいコメントをいただいたことは、とてもうれしく、心から感謝申し上げたく存じます。皆さんからいただいたお言葉も、わたしは忘れません!
 本当にありがとうございました!!!

 そして……みなさま。今週の、無念の、残酷な最終回を読む覚悟は出来ていますか? わたしはもう既に今週号を読み終わっており、いかに、自分の覚悟が、まったく薄っぺらなものだったかということを思い知らされ、愕然としました。わたしが読んだのは今日のAM2時ころでしたが、あまりのラストに、自分でも驚いたことに気を失うかのように寝ちゃいました。そうです。今週の最終ページは、ある意味予想通りであり、全く予想外の形で終わります。矛盾してますがそうとしか言いようがないラストです。
 もう一度問います。そしてこれはある意味警告とご理解ください。
 今週の、無念の、残酷な……くそっ! このあんまりな最終回を読む覚悟は出来ていますか? 今週は、まずはチャンピオンを買って読んでからの方がいいと思います。

 さあ、それではもう、今週は余計なことは書かず、始めます。あ、いや、関係ないけど一つだけ! J-SPORTSが毎夜放送しているツール・ド・フランスの中継には、例年何回か『弱虫ペダル』の渡辺航先生がゲストで登場されるのですが、今年も第3ステージのチーム・タイムトライアルで出演されていました。渡辺先生、本当にお忙しいところお疲れ様です。どうか、どうかお体にはお気をつけください! 渡辺先生のお体がとても心配です。今後も『ペダル』のために、チャンピオンは買い続けますよ!

 さて。それではありったけのカラ元気を振り絞って、最後の『鮫島』ニュースをお送りいたします!
 先週はとうとう13日目のVS『猛虎』先生との死闘に決着がつきました。「虎城」をもっとも色濃く受け継ぐ【猛虎】先生を倒したのは、鯉太郎の師匠である先代空流親方の必殺技「呼び戻し」、別名「仏壇返し」でありました。まさしく「虎城キラー」。いやあ、ホントに燃えたっすねえ……そして泣けました……。今週はその続きであります。
 冒頭は国技館の外観、そして土俵上で【猛虎】先生を投げ飛ばす鯉太郎の図であります。そしてめくった先では、場内シーーーンの様子。椿ちゃん&鯉母は土俵を見つめ、常&大吉&田上さんこと【稲虎】関はもう口あんぐり。支度部屋では白水兄貴がモニターを見ています。審判席の仁王兄貴こと現・空流親方も目を見張り、【王虎】さんは静かな表情、そして虎城理事長は目をつむり、無念……という表情でうつむいています。
 そして鯉太郎は半ば意識朦朧な表情、対する【猛虎】先生は、なん……だと……?的な驚愕?の表情です。そしてNHKアナの「勝負ありーーーー!! 勝ったのは鮫島ーーーー!!」という絶叫で場内はドアアアアと沸き立ちます!
 「鮫島これで何と13連勝ーー!! 昨日の王虎に続き今日もまた大関を倒したーーー!!」
 この先、NHKアナと虎城理事長の解説が続きます。
 「この一戦 勝敗を分けたのは何だったんでしょうか 虎城さん!」
 「二人に差はなかったですよ いや…むしろ技術力を見たら猛虎が上だった… 猛虎が出した最後の上手投げ 並の相手なら…いや…並以上の相手でも決まっていたでしょう…」
 「鮫島は…それ以上だと…」
 「やっかなんですよ…アレは…極限まで削られ 鮫島から最後に出てきたもの…アレは 先代空流親方の…虎城キラーと呼ばれ 私の天敵だった小結春風の技…」
 椿ちゃんが泣いてますよ……! わたしも泣いていいですか? もう我慢できん……!
 「たまたまでもなく 運でもなく…体が最後の技を出させた…鮫島に流れる空流の血が 離さなかった勝利でしょう…」
 ここは1ページブチ抜きで天を見上げ、すっくと立つ鯉太郎の図であります。見てたか……オヤジ……と鯉太郎が考えているか分かりませんが、わたしが代わりに言ってあげたいす。アナタの自慢の息子は、ここまで成長しましたよ!
 そして虎理路理事長は考えます。
 「心配なのはあれほどの力を出し 敗れた猛虎か…」
 そして当の本人である【猛虎】先生の心境はというと、理事長の心配はどうやらいらないようです。まあほんとカッコイイんすよ、この【猛虎】先生は。
 「何て男だ…今にもモロく崩れそうな…儚く消えてしまいそうな…これほどの男にそこまでされたことに 敗れても幸福感すら感じてしまう…」
 【猛虎】先生の表情は、完敗を認めた男の表情です。しかし、「ゴン」という音が響き、観客たちは「!!?」と驚きます。ページをめくるとその音の正体が描かれております。それは、【猛虎】先生の、男の意地でありました! 【猛虎】先生が、悔しさと自らへの怒りに、土俵へ正拳一発、たたきつけた音だったのです!
 「ダメだ…それでは俺が ここで止まってしまう 中にある悔しさのかけらを拾い集めろ…この敗北を悔しさでうめつくせ…ここからまた始めるんだ…必ず俺は いつか必ず…虎城(アナタ)の場所に…」
 なんという……【猛虎】先生、あなたこそ何て男でしょうか! カッコ良すぎます! 太字にしたのはわたしがあまりに感動した言葉です。敗北を悔しさで埋め尽くせ……これは並の男では至らない思いですよ。すげえなあ……【猛虎】先生は。そして紙面では【猛虎】先生がきっちりと腰を折って(たぶん理事長へ向けて)「礼」をしています。さらにその「礼」をみて、虎城理事長は嬉しそうに微笑んでいますよ。男っすねえ……お見事です!
 そして場内は鮫島コールで埋め尽くされております。「場内鮫島コールがおさまりません! 平幕の鮫島がここまで勝ち残ることを誰が予想出来たでしょう!」とNHKアナも伝えております。
 しかしそんな場内の喧騒をよそに、鯉太郎は背後?から、「ピキッ」と謎の感覚をとらえたようです。これは……体の変調か? その謎の感覚に、鯉太郎はきょろきょろと辺りを見渡します。その挙動不審の鯉太郎に、NHKアナも「……? 鮫島どうしたんでしょう…アレだけの激闘です 意識がもうろうとしているのかもしれません…」と解説します。そして行事さんも「おい…君は西方だ…早く戻りなさい…」と声をかけますが。鯉太郎はなにやらふらふらと…「おっおい…そっちは東方だ…」と東へ歩みを止めません。
 そしてページをめくると! そこは見開きで! 鯉太郎は東の土俵下に陣取る男の前に歩み出るの図であります!! この後ろ姿しか描かれていない、東の土俵下にいる男とは!? もちろん!
 ああっ! ページをめくった先も、見開きです! 鯉太郎の、若干不敵な笑みだ!
 「呼んだか…?」
 その声をかけた相手、それはもちろん! 最強横綱【泡影】だーーーーッッッ!!!
 そして!!!! ページをめくると今週の、そしてこの『鮫島、最後の十五日』という漫画の無念の最後となる1ページです!!!! そこに書いている文字を、わたしはたぶんずっと忘れないと思います! 覚悟はいいですか!? 本当にいいですか!!?

 14日目 泡影-鮫島

 オィィィィッーーー!! うそだろーーー!!? マジかよ!? マジなんですか!? 嘘って言ってくれよ!! くそっ!! 本当にこの先が読めないなんて、残酷すぎます!! なんてこった……わたし、マジで気ィ失ったんじゃないかな……。この衝撃を喰らったのがAM2時くらい、ハッ!? と気が付いたらAM4時でした。はーーーホント、わたしの覚悟は全く薄っぺらなやっすいモノでした……。
 はーーー……確かに、確かに14日目にVS横綱戦が組まれることは、十分あり得るものとは思っていましたが、まさか実現するとは……。そしてこの先を読めないとは……。なんて残酷な世の中なのでしょう。残念です。つらいす。とてもつらいすよ……。そしてもう完全に「伝説」がここに誕生したと思ざわるを得ないすね。でも、わたしは本当の最終回を読んで、「伝説」が誕生する瞬間を味わいたかった。 くそっ! 残酷にもほどがあるよ……。はーーーー……本当に、つくづく残念であります。
 そして、今週の週刊少年チャンピオン2018年第33号の巻末著者コメントでは、連載作家陣全員が佐藤先生へのメッセージを寄せてくださっています。皆さん残念に思っておられるのはそりゃあ当然でしょう。しかし、その中で佐藤先生のコメントだけが、一人完全に通常モードで、そこも実に悲しい思いです。ちょっと引用する気持ちにはなれないので、ご自分の目でご確認くださいませ。
 それでは最後に、毎週のテンプレを貼って終わります。
 <場所:9月場所>
 【鮫島】東前頭十四枚目(5月場所で東前頭十枚目)
 【白水】西小結
 【松明】東前頭六枚目。常松改め。本場所は7連勝したけど11日目から休場
 【大吉】序2段【豆助】序ノ口【目丸手】序二段【川口】不明
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 1日目:【飛天翔】西前頭十二枚目。石川改め。
 2日目:【宝玉光】西前頭十一枚目
 3日目:【舞ノ島】西前頭十枚目
 4日目:【巨桜丸】西前頭九枚目。新入幕力士
 5日目:【岩ノ藤】東前頭七枚目 
 6日目:【大山道】西前頭七枚目
 7日目:【蒼希狼】西前頭六枚目
 8日目:【丈影】東前頭四枚目。横綱の弟弟子
 9日目:【闘海丸】西小結
 10日目:【毘沙門】東前頭五枚目
 11日目:【天雷】東関脇
 12日目:【王虎】東大関
 13日目:【猛虎】東大関
 14日目:【泡影】東横綱←NEW!!!&NEVER END!!!
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 【王虎】東大関。12日目現在11勝1敗。鯉太郎に敗北!
 【猛虎】東大関。10日目まで10勝、その後【泡影】に1敗した模様
 【天雷】東関脇。12日目現在9勝3敗に
 【稲虎】田上改め。十両力士に成長してた!
 【泡影】東横綱。第72代。29場所連続優勝中。67連勝中(12日目現在)。
  他の力士は表にまとめた記事を見て下さい。 

 というわけで、結論。
 わたしたちが愛した『鮫島、最後の十五日』という漫画は、本当に終わってしまいました……しかも超イイところで。本当に魂を削って執筆されていたんでしょうね……。こんな残酷なことがありますか!? 悲しいとしか言いようがなく、つらいす……。なお、今回の最終回は第176話ということで、計算すると、次の単行本(19)巻が第161話~169話、その次の(20)巻が170話~となるはずですが、いつもより2話分少なくなるわけで、どのような刊行になるか、まだわかりません。連続刊行あるいは同時刊行もあるかもしれないすな……ネーム掲載とかもあるのかなあ……。いずれにせよ、わたしはこの作品をずっとずっと忘れずに、大切に、そして愛し続けようと思います。
 『鮫島』ニュースはこれで終了ですが、単行本発売でなにか新たなニュースがあれば、また何か書くかもしれません。そして私の大好きな映画や宝塚歌劇や読んだ本など、備忘録としてのこのBlogというかテキトーなメモ書きはまだ続けるつもりです。
 というわけで、本当にありがとうございました。そして佐藤先生、本当にありがとうございました!! わたしがいいたいこと、それは勿論いつものこれです!
 いやあ、ホントに『鮫島』は最高っすね!
 そして、佐藤タカヒロ先生はマジ最高っす!
 以上。

 わたしが今、一番面白いと思って毎週夢中になって読んでいる漫画、『鮫島、最後の十五日』。物語はまさしくクライマックスへ向けて、毎週すさまじい熱量をもってわたしを興奮させてくれている大好きな漫画ですが、その著者である、佐藤タカヒロ先生が、41歳という若さで亡くなられたとの報に触れ、わたしはまだ呆然としております……。
 くそぅっ! おれより全然若いのに!!
 わたしは、自身の経験として22年前に父を亡くし、また、恩師や上司、友人、親族といった身近な、そして大切な人々を亡くし、そのたびに、どこか心が乾いていくような気がしていました。

 一体、冥福を祈るって、どうやればいいんですか!?
 わたしはもう50近いおっさんなのに、いまだに、そのやり方がよく分かりません。
 悼むって、どうすればいいんですか?
 わたしはなんだかずっと、同じようなことを考えていたような気がします。

 そして、今のわたしは、この世に遺されたわたしが先に逝ってしまった人々に対してできることは、たった一つしかないのではないかと思っています。
 それは「忘れないでいること」。
 「忘れずに、ずっとずっと、憶えていること」。このことだけ、なのではないか。そんな気がしています。わたしは、11年前の2007年に、突如思いたって、会社を一日も休まず、土日だけを使ってお遍路を回ったことがあります。まあ、歩いたわけでなく、羽田からチャリを飛行機に積んで、全5回に分けてひたすらチャリで回って88箇所完遂したのですが(サーセン、どうしても高知だけは広大でレンタカー借りました)、その時ずっと、先に逝っちまったみんなのことを考えていたように思います。下手すると声に出してたかもぐらいです。親父よぉ、次まであと何キロあるんだよ……みたいな。当時はスマホなんてなくGPSもなかったもので。
 この1000km以上にわたる旅の中で、わたしはふと、将来おれが逝っちまった時、誰かがこうしてずっと忘れないでいてくれたら、結構嬉しいかもな、と思いました。そして、そうだ、おれに出来ることは、ずっとずっと、忘れないでいること、これだけなんじゃね? と思ったのです。そしてひょっとすると、これが「悼む」ってことなのかも? とはたと気が付きました。これが正解なのかよくわかりませんが、わたしはそう思うことで、心の整理がついたような気がしています。自己満だろうし、単純かつ、超いまさらなんですけど。

 なので、わたしはこれから先、ずっと、出会った人々に、漫画の話になったら必ず、佐藤先生の作品を紹介しまくり、おもむろにタブレットを取り出してその場で読ませ(電子書籍のメリット享受)、すげえだろ! おもしれえだろ!! 泣けるだろ!!! マジ『鮫島』って漫画は最高なんだよ!!!! と言い続けようと思います。
 そして最後まで読んでくれた人は、きっと誰しも「この先は?」と聞くでしょう。その時は、この不条理に対して半ば八つ当たり気味に、ここで終わりなんだよ!!! どんだけ連載時おれが泣いたと思ってんだ!!! と『鮫島』を連載リアルタイムで読んでいたことをキレながら自慢(?)しようと思います。そしてその先の展開を熱く妄想して盛り上がり、あまりに早く逝ってしまった佐藤先生を想って泣こうと思ます。
 佐藤先生、わたしはずっと、あなたとあなたの作品を忘れないでいます。

 と、いうわけで。毎週木曜日は『鮫島』ニュースのお時間です!
 そしてこの『鮫島』ニュースは、今回と次回で終了となります(いや、最後の単行本発売の時や、その後も妄想記事は書くかもしれません)。ほんとうに無念です。しかし佐藤先生や奥様、ご親族の方々や編集部の皆さんの無念に比べたらきっと100億分の1ぐらいでしょうから、あと2回、せめてカラ元気を出してお伝えしようと思います。チャンピオン概況は省略して、さっそく行きますよ!

 先週はついに鯉太郎が【猛虎】先生の左前まわしを取って、吽形さん直伝の「美しい」下手投げを放ったところまでが描かれました。そして相撲そのものを体現する横綱【泡影】の目が開き、鯉太郎が強敵(とも)たちと闘ってきた「点」が、とうとう横綱【泡影】へ至る「線」となった!的な、超イイところまでが描かれました。
 今週は当然その続きです。下手投げは決まるのか!? もうのっけから鼻息荒く、わたしは興奮を抑えられません。今週は、土俵を見守る虎城理事長の内的独白からスタートです。投げに行く鯉太郎を見て虎城理事長が思う事、それは愛弟子【猛虎】への想いです。
 「わずか…本当にわずかに…力んでしまった…悔やむべきはそこまで鮫島を 猛虎が引き上げてしまったということか…」
 しかし巻頭ページをめくるとこそには、まったく諦めていない【猛虎】先生の眼光鋭い眼差しです! あっと! 【猛虎】先生はザッと右ひざでつっかけて投げを回避! これには虎城理事長も「アレを 切り返すか…」と「!!!」の様子です。そして二人ともすかさず体勢を立て直し、両者四つに組んだ模様です!
 「なんという 技術の高さ…よくぞ…よくぞここまで…」こう思う虎城理事長の脳裏に浮かぶのは、かつて【猛虎】先生が言ったあの言葉です。
 「自分の虎の字は親方の虎の字です 大横綱虎城の息子は王虎(アイツ)だけじゃない」
 そう、もはや虎城理事長も「見事だ…息子よ…」と思わざるを得ないでしょう。くそっ! 泣ける!! どうしようもなく泣けますねえ!!
 しかし、それでも鯉太郎は、ズッ…と押し込んできます。これには【猛虎】先生も驚きの表情、虎城理事長も、なにぃ!?的フェイスだ! 椿ちゃんも常&大吉も、田上さんも、みんなが「どっ…どこにその力が…」と土俵にくぎ付けです! そして胸をつけ一番近くにいる【猛虎】先生は感じます。
 「生命を燃やすか…いや…このにおいは…鮫島の中にいる 王虎(おまえ)か…」
 【猛虎】先生はそれを感じて俄然表情が燃えてきました! 嬉しそうです!
 「寄こせ…鮫島…それを…それは俺が…その虎城の血は…俺が…」
 ここでの鯉太郎の表情は、もはやイっちゃってるような表情、そして【猛虎】先生が一気に! ページをめくるとそこには1ページブチ抜きで! 一気に寄る【猛虎】先生のすさまじく迫力ある絵であります!! そして台詞もカッコ良すぎる!
 「俺が持つべきものだ…!!!」
 イカン! こいつは万策尽きたか!? 鯉太郎の眼が、徐々に閉じていく!? こ、これは! 虎城理事長も、ここまでだ…的な終了のお知らせフェイスです!
 「コレですべての力を使い果たしたか…勝負ありだ…鮫島鯉太郎…」
 しかし次のページは! 「どうしたクソガキ そこまでかコラ」とあの時の父、火竜の顔が鯉太郎の脳裏によぎりました! そして次のページは! あーーーっと! 止めた! 【猛虎】先生の寄りを必死に押しとどめる鯉太郎の図であります!! この鯉太郎の様子に、鯉太郎母は、そして虎城理事長は、二人そろって同じものを見ます! それは!
 「かっ…火竜…か!?」
 しかしそれでも【猛虎】先生は冷静。最後のフィニッシュへ、これまでの全てを出すべく覚悟を決めます。
 「こい…何があろうと 誰が来ようと…揺るぎはしない!! 俺の相撲は…虎城の相撲は…」
 そしてページをめくった先は、見開きで一気に上手投げ(?)をぶち放つ【猛虎】先生の図です。 う、美しい!! 台詞もカッコイイ! なにより、【猛虎】先生の表情が最高にカッコ良すぎです!
 「最強だと…俺が証明する…」
 これで決まりか!? 鯉太郎ももはや「これで…俺は…もう…」と完全燃焼なのか? しかし、その脳裏のよぎるのは!! ああ、なんてこった! もう涙が止まらないす!! そう、鯉太郎がここで思うのは、家族である空流のみんなであり、「空流部屋の看板」です!!! そして、亡くなった先代空流親方、またの名を「虎城キラー」春風の優しい笑顔です!!!!
 そして……ページをめくると、そこには見開きで……! 行ったーーーー!!!! 呼び戻し!!! 別名「仏壇返し」炸裂だ――――!!!!
 来た! 来ちゃった!! マジかよ鯉太郎! お前って野郎は!!! 
 そして今週ラストページは、1ページブチ抜きで、【猛虎】先生を土俵にたたきつける鯉太郎の図で幕、であります……。はぁはぁ……つ……ついに……ついに! 決着……!! であります!!
 はぁ……今日はもう、わたしはこの興奮と感動で、何もかもが色あせて見えるような気がします。ありふれた日常を生きられるのが、そりゃあまあ、幸せなんでしょうよ。でも、あまりの興奮を味わうと、幸せなはずの日常が、どうしてこうもつまらなく思えちゃうのかなあ……なんかもう……抜け殻っすわ……涙が止まらないす……。
 それでは最後に、毎週のテンプレを貼って終わります。
 <場所:9月場所>
 【鮫島】東前頭十四枚目(5月場所で東前頭十枚目)
 【白水】西小結
 【松明】東前頭六枚目。常松改め。本場所は7連勝したけど11日目から休場
 【大吉】序2段【豆助】序ノ口【目丸手】序二段【川口】不明
 ------
 1日目:【飛天翔】西前頭十二枚目。石川改め。
 2日目:【宝玉光】西前頭十一枚目
 3日目:【舞ノ島】西前頭十枚目
 4日目:【巨桜丸】西前頭九枚目。新入幕力士
 5日目:【岩ノ藤】東前頭七枚目 
 6日目:【大山道】西前頭七枚目
 7日目:【蒼希狼】西前頭六枚目
 8日目:【丈影】東前頭四枚目。横綱の弟弟子
 9日目:【闘海丸】西小結
 10日目:【毘沙門】東前頭五枚目
 11日目:【天雷】東関脇
 12日目:【王虎】東大関
 13日目:【猛虎】東大関
 --------
 【王虎】東大関。12日目現在11勝1敗。鯉太郎に敗北!
 【猛虎】東大関。10日目まで10勝、その後【泡影】に1敗した模様
 【天雷】東関脇。12日目現在9勝3敗に
 【稲虎】田上改め。十両力士に成長してた!
 【泡影】東横綱。第72代。29場所連続優勝中。67連勝中(12日目現在)。
  他の力士は表にまとめた記事を見て下さい。 

 というわけで、結論。
 今週はとうとうVS【猛虎】先生との死闘に決着がつきました。ある意味予想通りであっても、予想以上の感動で、わたしはなんだか抜け殻になったような気分す。今日は一人で飲みに行っていいすか……? 3時間後には来客もあるし、やらなきゃいけないことがあるのに、なにもかも、つまらねえというか、どうでもいいというか……誰にも会いたくないというか……またおれは残されちまった……みたいな感覚を非常に強く感じます。これは、ひょっとすると椿ちゃんたちが感じていること、天雷が感じたことに近いものなのかもしれないすな……。まあ、ともあれ、来週はラスト、最後の『鮫島、最後の十五日』です。その予定外の、そして無念の最終回を、わたしは受け入れる覚悟を固めようと思います。つうかですね、いやあ、ホントに『鮫島』は最高っすね! わたしはこの思いを、ずっとずっと忘れないでいようと思います。以上。

 ごめんなさい。
 わたしたちが愛した佐藤タカヒロ先生の訃報に触れ、今は気持ちがぐちゃぐちゃで、どうしても言葉がまとまらず、いただいたコメントに返事ができず申し訳ありません。
 明後日木曜日のチャンピオン発売までに、気持ちをまとめて文章にします。
 そしてもちろん! まだわたしたちが愛した『鮫島、最後の十五日』は、2話分、週刊少年チャンピオン2018年33号まで掲載されるとのことですので、最期まで『鮫島』ニュースは続けます。
 ごめんさい。今日はこれにて……お許しください。。。

 というわけで、毎週木曜日は『鮫島』ニュースのお時間です。
 つうかですね、先日発表になった7月場所(名古屋場所)の番付はご覧になりましたか!? とうとう! ついに! わが愛しの松鳳山裕也君が小結復帰ですよ!!! ひゃっほう! やったーーーー!!! いやあ、なんつうかですねえ、超嬉しいんですけど、どうしたらいいのでしょうか! これはアレっすかねえ、二所ノ関部屋の後援会に入れってことなんすかねえ!? 年会費がいくらとか、どういう特典があるのかとか、そういう詳細がWebサイトに載ってないんすよね……高っけえのかなあ……。とりあえずこれは問合せしてみるしかないすな。いやー、しかし嬉しいす! 何とか名古屋でも勝ち越してほしいす!!
 そして、佐藤タカヒロ先生のツイートを2つ載せておきます。なんと、先週の第173話に誤植があったという件(コメントで情報をいただきました!あざます!)と、現在発売中の単行本最新(18)巻に、連載時は泣く泣く削った2ページが収録されているというお知らせです。


 ということだそうで、わたし、単行本(18)巻を買ってすぐ読んだ時は全然気が付かなかったものの、先生のツイートを見て、お? と思ってチェックしてみたらすぐに、これか、と気が付けました。【王虎】さんを一気に寄るところなんすけど、これはぜひ、お手元の単行本でご確認下さい!
 それでは、もう冒頭から長いので、今週の週刊少年チャンピオン概況は今週は飛ばします。いや、一つだけ。『ドカベン』完結、水島先生お疲れさまでした! 電子には載っていないので、紙雑誌版も買いました。久し振りの紙雑誌は、やっぱり読みやすいすね!

 さて。それでは今週の『鮫島』ニュースをお送りします。
 先週は強烈なのど輪攻めで土俵際に詰められた鯉太郎が、「スッ…」と抜けてくるりとターン、【猛虎】先生の左腕を抱えて!? という超イイところまでが描かれました。【猛虎】先生をしても、何が起きたのか理解不能な鯉太郎の動きに、大逆転は起こるのか。もうこの1週間がわたしにはひどく長く感じられたすわ……。
 というわけで、今週は勿論そこから再開です。そして冒頭1ページ目から、【猛虎】先生は何が起きたのかを見抜いたようです。
 「こ…こいつ今…抜きを使った…!?」
 そして虎城理事長も理解しています。「何と…力押しを見せていたのも まばたきほどのあの隙を つくるためか…」
 なるほど!? つまり、押し込まれたのど輪に対して、ぐぐぐ、と上半身を起こそうと力で対抗してたのも、フッ……という一瞬の「抜き」のための伏線だった、ということでしょうか? そういうこと?
 「あのわずかな隙をのがさない あの抜きは 偶然か… それとも…」
 しかし【猛虎】先生はすぐさま対応、90度左へ回ってすぐさま鯉太郎へぶちかます! ドゴッと強烈なヘッドバットが鯉太郎の胸に直撃! しかもまだ鯉太郎は若干半身の体勢なので、これは体が崩れるぞ! そして喰らった鯉太郎は血反吐を吐きながらも「クソ…ダメだ…笑っちまう…」と戦いを楽しんでいる様子です! あーーっと! その若干の笑顔に【猛虎】先生の強烈な右張りが炸裂! 容赦なしだ! NHKアナも「猛虎 鮫島を逃さないーーー!!」と絶叫、張り手ラッシュが鯉太郎を襲う! しかし鯉太郎はそれでも嬉しくてたまらないようです!
 「こんなスゲー男が これまでの相撲にかけてきた時間を すべてオレにぶつけて来てくれる… こんな最高なことがあるか…? こんな嬉しいことがあるか…? こんな幸せな場所があるか…?」
 あーーっと! フック気味の右が鯉太郎の耳に直撃! こいつは鼓膜がイッたか!? そして意識も飛んだか!? 椿ちゃんの青ざめる表情がヤバい! それでも鯉太郎の思考は止まらない!
 「楽しくて… ただただ楽しくて… でも……ダメなんだ…心身をここまで練磨した猛虎の域で戦うには…この沸き上がる気持ちさえ邪念…」
 な、なるほど? 邪念……邪念!? ページをめくった先は、鯉太郎の動きがビタッと止まっています。そして半ば飛んでる表情で思うことは……
 「我を消せ…もっと純粋に…体に委ねろ…肉を…骨を…血を…細胞を…意識支配から切り離せ…」
 そしてさらにページをめくると! そこには1ページブチ抜きで「委ねろ…」という思いとともに、鯉太郎が【猛虎】先生の胸にブチカマシを「ドン」と炸裂させるの図であります! こ、これは……無意識の一撃、いわゆる無想転生的な!? とうとうケンシロウレベルに来たのか?
 吹っ飛ぶ【猛虎】先生は、ゲハァッ!的な形相、そして喰らわせた鯉太郎の表情はもはや無表情に近いものです。
 そして「委ねろ…」にはまだ続きがあります。
 「そう……己がいない 気持ち悪さを感じるほどの…」
 ここでページをめくるとそこには!
 「あの四股(とき)のように ただ…透明に…」
 そうです、ここでは【王虎】さんとの闘いの朝にみせた、仁王兄貴こと親方が「どうすん……」の先を言えなくなったあの「四股」が1コマ、フラッシュバックで描かれております。
 そして【猛虎】先生はそれでも気後れなどせず、前に出ます! 勇気と決断だ! 右張りを繰り出そうとするモーションに入っている! コイツは鯉太郎の顔面に決まるか!? そしてページをめくると! なんと!! 見開きブチ抜きで、鯉太郎、【猛虎】先生の左前まわしをがっちりキャッチするの図です!!! 素晴らしい絵です!!!
 「ただ…相撲(それ)になる…」
 場内は一瞬時が止まったかのようです。ナレーション曰く…
 「左下手を取る…幾度となくそれをやり 幾度となく目にしたその様が 別物と断言できるほどの 美しさに あれほど充満していた 熱気が… 熱風が…斬られる」
 そして次のページでは「バ、バカな…」的表情の【猛虎】先生を置いてけぼりにして、鯉太郎の体が左に傾く! これは投げのモーションだ!!
 「見る者の思考すら止める 魅了という止まった空間の中で… まるでスローモーションのように 静かに…」
 そして隣のページには、土俵を見つめる横綱【泡影】だ! 目が開いております! そして、なんてこった! 【泡影】がしゃべった!!
 「また… コイツ…」
 このセリフ、横綱のつぶやきでいいんですよね? 相撲を体現すると言われる横綱【泡影】ですが、鯉太郎の相撲が横綱のお目にかなったってことでしょうか。どんな殺気を浴びせかけても、完全ガン無視だった横綱ですが、数多くの強敵(とも)との戦いを経て、強敵たちの全てを取り込み、強敵たちという「点」を結んできた鯉太郎の行く「線」が、とうとう横綱に到達したということでしょうか!?
 そして今週ラストページは、1ページブチ抜きで「下手投げを 放った…」の図で幕、であります……。このラストページ、【猛虎】先生はいまだ鯉太郎の動きが見えておりません。まだ時が止まっているかのように一瞬の硬直状態のように見えます。こ……これは……来週、決まっちゃうのでしょうか!? いよいよクライマックスのVS【猛虎】戦は、とうとう決着がつくかもしれない予感です。来週はどうなっちゃうんすかねえ……? 【猛虎】先生が最後にガッと踏みとどまれるのか、いや、わたしとしては踏みとどまってほしいす! そしてそこに仏壇返してほしいすねえ……! いやー……ホント来週号が今すぐ読みたいす! はーーー今週も超イイところで終わりで、このおあずけ感にまた168時間ほどモンモンとするのはつらいす……。来週がホント楽しみです!
 それでは最後に、毎週のテンプレを貼って終わります。
 <場所:9月場所>
 【鮫島】東前頭十四枚目(5月場所で東前頭十枚目)
 【白水】西小結
 【松明】東前頭六枚目。常松改め。本場所は7連勝したけど11日目から休場
 【大吉】序2段【豆助】序ノ口【目丸手】序二段【川口】不明
 ------
 1日目:【飛天翔】西前頭十二枚目。石川改め。
 2日目:【宝玉光】西前頭十一枚目
 3日目:【舞ノ島】西前頭十枚目
 4日目:【巨桜丸】西前頭九枚目。新入幕力士
 5日目:【岩ノ藤】東前頭七枚目 
 6日目:【大山道】西前頭七枚目
 7日目:【蒼希狼】西前頭六枚目
 8日目:【丈影】東前頭四枚目。横綱の弟弟子
 9日目:【闘海丸】西小結
 10日目:【毘沙門】東前頭五枚目
 11日目:【天雷】東関脇
 12日目:【王虎】東大関
 13日目:【猛虎】東大関
 --------
 【王虎】東大関。12日目現在11勝1敗。鯉太郎に敗北!
 【猛虎】東大関。10日目まで10勝、その後【泡影】に1敗した模様
 【天雷】東関脇。12日目現在9勝3敗に
 【稲虎】田上改め。十両力士に成長してた!
 【泡影】東横綱。第72代。29場所連続優勝中。67連勝中(12日目現在)。
  他の力士は表にまとめた記事を見て下さい。 

 というわけで、結論。
 今週は、ついに鯉太郎の無想転生的な動きが炸裂?し、一瞬時を止めたかの如く、【猛虎】先生の左前まわしをがっちりキャッチ、すぐさま下手投げへ! というところまでが描かれました。そして、土俵下で見守る横綱【泡影】が、とうとう鯉太郎を明確に意識するという事態、それすなわち、まさしく【王虎】さんが言っていた「時機」が来ちゃったんじゃね!? というところまでが描かれたわけであります。コイツはもう、期待がいやがおうにも高まりますなあ! つうかですね、ここまでくると、果たして14日目は誰なんだ問題がまたしてもわたしの中で高まるわけですが、ここまで全勝らしい角界の怪鳥こと【天鳳】なのか、それとも、14日目で横綱と当たることも十分あり得るはずですが、一体どうなるんすかねえ……まあ、でもやっぱり今は、VS【猛虎】先生との戦いを見届けるのが先でありましょう。はーーー来週号が楽しみですなあ……! つうかですね、いや、ホントに『鮫島』は最高っすね! 以上。

↓ 松鳳山裕也くんの小結昇進がどのようにメディアに取り上げられているのか、ちょっと買ってこようと思います!

 というわけで、毎週木曜日は『鮫島』ニュースのお時間です。
 つうかですね、今週も特に書くネタが浮かばないのでさっさと進行したいのですが、恐ろしいことにもう今年も半分終わりつつあり、なんつうかもう、その時の流れの速さに、なにかいやおうなしに追い立てられているような気すらする毎日であります。小学生の頃に感じた、夏休みの異常な長さはなんだったんだろう……。やれやれですな。
 それではまずは、さっさと今週の週刊少年チャンピオン2018年30号概況です。
 ■巻頭グラビア:モーニング娘。’18の牧野真莉愛嬢。大変結構ですな。
 ■弱虫ペダル:全てを捨てての巻。鳴子くんが泣かせてくれますなあ! 今泉くんと坂道くんの精神注入でついにボケー筋に追いついた鳴子くん。カッコ良すぎっす!
 ■BEASTERS:新星、助演男優賞の巻。チャラ男なピナ君の本気! が描かれ、大変面白かったす。絵的にも大変力がこもってますな。
 ■吸血鬼すぐ死ぬ:デキる男はベッドがスゴいの巻。ドラクルの棺桶、超快適w 初っ端の「楊枝に抵抗する信玄餅」に吹いたすw 今週も最高でした。
 ■昆虫武将チョウソカベ!:殿たちの決断の巻。あ、そういう話だった、と思い出させてくれました。「時の巻き戻し」という本筋編が始まろうとしています。
 てな感じの週刊少年チャンピオン2018年30号でありました。つうかですね、忘れてた! わたしはもう2年近く前にチャンピオン「電子版」に乗り換えてしまい、その結果、『ドカベン』を読めなくなってしまっていたわけです(※電子版だと『ドカベン』が載っていない)。そしてその『ドカベン』が来週なのかな? ついに最終回を迎えるとか……来週は久しぶりに紙雑誌版を買うしかないかもしれないすね……。。。

 さて。それでは今週の『鮫島』ニュースをお送りいたします。
 先週は、【猛虎】先生の相撲の秘密その(2)的な、ある意味での種明かしの回でありました。その(1)で語られた「視覚的錯覚(?)」に加え、先週のその(2)では「力学的に最適化された動き(?)」と言えばいいのでしょうか? 【猛虎】先生の強さは、きちんとした科学的な根拠を「自覚している」ことにあるようにわたしは感じました。天才型は理屈不要ですが、努力型は「これだ!」と納得できる理屈(あるいは体験のようなもの)があって初めて、進むべき方向性が得られるわけで、単なるがむしゃらとは全く違う、技術を磨き抜いたのが【猛虎】先生なんだな、とわたしは思ったのであります。そして椿ちゃんは、思わずうつむきそうになる鯉太郎母と対照的に、決して目をそらすことなく土俵を見つめております。いよいよクライマックスに近づいている気配の13日目ですが、果たして今週はどこまで、どんな展開になるのでしょうか。
 というわけで、今週はNHKアナの「鮫島強引に体をもどしていく!!」という絶叫中継から開幕です。
 土俵際、【猛虎】先生は鯉太郎の左前まわしをがっちりキャッチしつつ、右手は鯉太郎ののど輪をグイグイと押し込む形、つまり鯉太郎はかなりのけ反っているわけですが、それを、「ブチッ ビギッ メ゛ギッ ベギッ」と背筋からすさまじい音をたてながら押し返しています。
 ここで描かれる鯉太郎の表情は、若干笑みを浮かべている様子です。そしてクールな【猛虎】先生は、あわてず騒がず全身の点を線で結んだ最適化された動きでそれに対抗、ああっと、再び「ぐおっ」と【猛虎】先生がのど輪で押し込む! 鯉太郎ピンチ!
 「しかし猛虎 そうはさせじと押し返す!!」とNHKアナも絶叫だ!
 鯉太郎もさすがに「くっ…」と苦しそう。そして【猛虎】先生はここでも冷静だぞ!
 「鮫島…大した男だ…その足りない体で 壊れることも覚悟で 限界を超えた力を出す… だがそれでは…その使い方… その振り切れ方では 俺には勝てん…」
 そして土俵を見つめる【王虎】さんがカットインです。
 「鮫島の覚悟に 熱に…呼応されることも引き出されることもない… 揺るぎなき己の技術への絶対的な誇り…愚直に突き進み 全うに振り切れた猛虎の相撲… どうする 鮫島… それとも… ココが終わりか?」
 鯉太郎はもうすごい表情です。ぐぐぐ、と耐えております! その表情に、橋くんはつぶやきます。
 「この窮地で まだ目から絶望がこぼれないのか…」
 そしてNHKアナも中継を続けます。「それでも強引に押し返す!! 鮫島あきらめない」 そんな耐える鯉太郎の姿に、場内は鮫島コールが自然発生だ! 「鮫島!!」「鮫島!!」「頑張れー!!」「あきらめんな!」「押せー!」「押し返せー!!」
 この、場内を満たす鮫島コールに、観客席の鯉太郎母は亡き夫、火竜の言葉を思い出します。
 「一度場所に観に来いよ スゲーもん見せてやるから」
 はっ!? と思う母は、土俵の鯉太郎に火竜を見たのです! まだ終わっちゃいねーんだと事件後嘆いていた火竜。そして俺はここにいると宣言していた幼き鯉太郎少年。あの時の言葉の通り、まさに今、火竜は鯉太郎の中にはっきりと生きていたのです!
 「また…ここに… あの子の中で… アナタはもう一度…あの頃のように…輝いて…」
 そして土俵上の鯉太郎の脳裏には、対する【猛虎】先生への想いが交錯します。
 「そうだ…ヒリヒリしてバチバチして 重くて…怖くて…俺の始まりは猛虎(ここ)からだった…そして今…その重さは 怖さは 比べられないほど強烈で…この男のここまでの道は きっと壮絶だったのだろう…肌で感じる叩きあげられた技術力の高さ…力士としての芯の硬さに 尊敬の念すら抱いちまう…でも…俺の道も軽くねーから…まだ…ここで…終われねーから…」
 ここで終われない。この思いは【王虎】さんとの約束と言ってもいいのかもしれません。「持っていけ…俺の全部をくれてやる…」男にこんなことを言われたら、終わるわけにはイカンのです!
 「もて…あともう少し…あと少し…崩れ落ちるな…」
 俵にかかっている鯉太郎の左足首もビチッギシッと悲鳴を上げております! そしてページをめくると! あ゛あ゛あ゛あ゛の雄たけび一発、ぐおっと押し返す鯉太郎の図だ! しかし【猛虎】先生はいまだ冷静! カッコ良すぎる表情!
 「まだ分からないのか…ただガムシャラな力押しでは…」
 そしてページをめくると、いよいよ【猛虎】先生、フィニッシュに行くか!?
 「残念だ…ここまでだ…」
 しかし!? ページをめくった先では、1ページブチ抜きで、「スッ…」とのど輪攻めを抜ける鯉太郎の図であります! こ、これは!? 何が起きたんだ!? 【猛虎】先生も「!?」と一瞬虚を突かれた表情です! その瞬間にはもう、鯉太郎が【猛虎】先生の左サイドに回り込もうとしている!! 鯉太郎は、自らの前まわしを握る【猛虎】先生の左手を支点として…くるりと反転!
 「ぬっ…抜けたーーーーー!!」
 とNHKアナも絶叫、わたしも同じセリフで絶叫です!! 抜けた! マジかよ鯉太郎! 今何やったんだ!?
 というわけで、今週ラストは【猛虎】先生の「な、なん…だと…!?」的な驚愕の表情と、もはや無心・無表情に近い鯉太郎の何とも言えない表情、という対照的な二人の顔アップで幕、でありました。【追記:ラストの猛虎先生の「右!?」は誤植で「!?」が正しい、と佐藤先生がツイートされてますので、直しました。コメント欄への情報ありがとうございます!】
 ラストの状況をまとめておくと、【猛虎】先生が握っていたまわしはもう切れています。そしてそのまわしを握っていた【猛虎】先生の左手というより左肘を鯉太郎は掴み、抱え込もうとしている状況です。これは小手投げ? の体勢でしょうか? そして二人は同じ方向を向いていますので、再び相対するには90度回転しないといけないポジション。しかももはや土俵際です。これは大変なことになってきましたね……ここから投げ合いに行くのか、来週の展開が大変楽しみであります。はあ……どうやらいよいよVS【猛虎】戦も大詰めですなあ……この戦いの結末をワクワクしながら見届けたいと存じます! くそー! 早く読みてえなあ!!
 それでは最後に、毎週のテンプレを貼って終わります。
 <場所:9月場所>
 【鮫島】東前頭十四枚目(5月場所で東前頭十枚目)
 【白水】西小結
 【松明】東前頭六枚目。常松改め。本場所は7連勝したけど11日目から休場
 【大吉】序2段【豆助】序ノ口【目丸手】序二段【川口】不明
 ------
 1日目:【飛天翔】西前頭十二枚目。石川改め。
 2日目:【宝玉光】西前頭十一枚目
 3日目:【舞ノ島】西前頭十枚目
 4日目:【巨桜丸】西前頭九枚目。新入幕力士
 5日目:【岩ノ藤】東前頭七枚目 
 6日目:【大山道】西前頭七枚目
 7日目:【蒼希狼】西前頭六枚目
 8日目:【丈影】東前頭四枚目。横綱の弟弟子
 9日目:【闘海丸】西小結
 10日目:【毘沙門】東前頭五枚目
 11日目:【天雷】東関脇
 12日目:【王虎】東大関
 13日目:【猛虎】東大関
 --------
 【王虎】東大関。12日目現在11勝1敗。鯉太郎に敗北!
 【猛虎】東大関。10日目まで10勝、その後【泡影】に1敗した模様
 【天雷】東関脇。12日目現在9勝3敗に
 【稲虎】田上改め。十両力士に成長してた!
 【泡影】東横綱。第72代。29場所連続優勝中。67連勝中(12日目現在)。
  他の力士は表にまとめた記事を見て下さい。 

 というわけで、結論。
 今週は、先週ラストののど輪攻めからくるりとターンして形勢逆転か!? という超イイところまでが描かれました。投げ……投げなんすかねえ……最終的には……。しつこいですが、わたしとしてはやはり、大横綱・虎城の血を引く若虎退治には、虎城キラー春風の血を引くあの技しかないと思うんすよね……。どうだろうなあ……今のところ、鯉太郎=火竜の「親子の血縁」推しな感じですが、わたしとしては【猛虎】先生との戦いは「部屋の血」推しにして欲しいんすよ……。まあ、いずれにせよ、決着がウルトラ楽しみっすねえ……! ちなみに、今さらっとチェックしてみたところ、ナンバリングとしてはVS【宝玉光】戦が(19)まであって一番長いすね。まああれは回想編が長かったし、実際の取組は4週ぐらいしかなかったかな。今回の【猛虎】戦はすでに(9)。いよいよ決着近し、ですな。いやー、『鮫島』はホントに最高っすね! と今週も締めくくりたく存じます。以上。

↓ つうかですね、わたしは発売日に紙と電子で買ったのですが、紙版の方は、いつもの本屋に置いてなくて、3軒回って確保しました。マジかよ、売れてねえのかなあ……と大変心配になったので、しつこいですが今週もリンク付けておきます。それとも売れちゃったために置いてなかったのだろうか??


 というわけで、毎週木曜日は『鮫島』ニュースのお時間です。
 つうかですね、今、何も書くことが思いつかないんですが、そういや3末決算の上場企業は株主総会の季節ですなあ。わたしも、かつては年明けから本格化する次年度予算策定~4月末の決算確定&IR決算説明会~6月の総会準備&実施と途切れることなく忙しく、ちょうど今頃は、もうあと総会を乗り切ればオレはほんの一瞬息が抜ける! 的に最後の気合を入れていたものですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
 さて。それではさっさと今週の週刊チャンピオン2018年29号概況です。
 ■巻頭グラビア:電子版はナシ。紙雑誌版はNGT48の中井りか嬢のようです。
 ■弱虫ペダル:最後の糸の巻。マズイ……鳴子くん!! 泣けそうす!
 ■BEASTERS:この深淵に箒星の巻。ゴウヒン先生と食殺したキツネの少女のお話す。
 ■吸血鬼すぐ死ぬ:響け貧弱恨み節の巻。ほんとネーム多い漫画ですなあ。だがそれがイイ! ギャグ漫画はやっぱりマシンガンネームじゃないとね!
 ■昆虫武将チョウソカベ!:虎と龍と殿の巻。シンゲン公との戦い終了す。
 てな感じの週刊少年チャンピオン2018年29号でありました。

 さてと。それでは今週の『鮫島』ニュースをお送りいたします。
 先週は、虎城理事長や【王虎】さんの言葉から、【猛虎】先生の相撲の秘密らしき内容が語られました。要するに、体さばきで錯覚を生じさせ、隙を生み出し、そしてその隙を確実にモノにする体さばきで相手にあたる、と言えばいいのでしょうか? 相手にとって嫌な=自分にとって有利な体さばき、をまったく自然に行えているのが【猛虎】先生なわけで、ラストでは、鯉太郎は【猛虎】先生へ渾身の張りを喰らわせるも、どうやら効いてなーい、な状況で幕となりました。【王虎】さんの「全て」を「受け取った」鯉太郎。そんな鯉太郎に、お前の中の王虎を見せてみろ、大横綱・虎城の存在を感じさせてくれ! と望む【猛虎】先生。大変な展開になってきました!
 というわけで、当たり前ですが今週はその続きです。
 が、今週開幕は【猛虎】先生の稽古場での様子、すなわち回想から始まります。のっけから【猛虎】先生の長い独白で始まりますが、【猛虎】先生はそれまで稽古をしながらこんなことを考えていたそうです。
 「倒れてはいけない 土俵の外に出てはいけない 相撲という競技… 指一本でも地につけば…外に出ればその戦いの死を意味する特殊さ… わずかな崩れが文字通り命取りとなるうえで 足二本で立つという不安定さ…」
 な、なるほど? はい。今のところ分かります。
 「何より力を入れる初動の箇所が 親指というから始まる違和感…… 点という不安定さから最大の力が出るという のどを通らない理屈……」
 なるほど。確かに足の親指に最大パワーがかかるのは理解できます。しかしそこに違和感を感じたことは……あるかなあ? ま、ともかくそんな【猛虎】先生ですが……
 「くり返す自問自答は 親方の一言で光明を得る…」という出来事があったそうで、虎城理事長曰く、
 「何? 立つことに違和感がある?」「それはブワーっと広がらないということか? 足からブワーっと染み出し スーーー…っと吸い上げる感覚がないということか…? ならどうやって力を出しとるんだ? それがなきゃフワッフワのグラッグラだろ…」とのことで、【猛虎】先生には、
 「ウソのように…その言葉が脳に溶けていった…」そうです。
 なるほど? そして描写は土俵に戻り、先週ラストの鯉太郎による強烈な張りが炸裂したシーンに移ります。そしてやっぱり、【猛虎】先生には効いてなーーい模様ですが、その秘密とは、
 「使うべきは点ではなく 面…外側から染み出し 力が下から上へと伝わる 外旋
 ここは半見開きで、仁王立ちする【猛虎】先生の図で表現されています。実にカッコイイですなあ! そして「外旋」という言葉は、恥ずかしながら無知なわたしには理解できなかったので、すぐさまGoogle神にお伺いを立ててみたところ、どうやら解剖学における用語のようです。すなわち「回旋の動きのひとつ。回旋とは、上肢や下肢などの運動の種類のひとつで、位置を変えずにその場で回す動き」のことだそうで、「外旋で回す向きは右上肢・右下肢では右まわり、左側では左まわり。逆回転は内旋」だそうです。ええと、つまり「外旋」は外向きの回転運動ってことかな? これは実際に腕を回してみると分かると思います。なるほど。そしてちょっと待ってくださいよ……? 回転がキーだとすると、わたしの脳裏には虎城キラーであった先代・空流親方が鯉太郎に伝授してくれた、あの技をやっぱり思い出すっすね……。あの技も、足の回転がキーでしたな……。でもありゃ解剖学的な回旋とは違うか。まあそれはともかく、【猛虎】先生の解説めいた独白的思考は続きます。
 「足裏の安定は体の安定につながり 体の安定は攻守での体の使い方に変化をもたらした…点ではなく足裏からの線の連動・繋がり・動員で 肉…骨を動かす」
 そして描写は再び土俵へ。見守る橋くんは「あのハリがきかないってのか…」とゾッとしていますが、NHKアナの絶叫が状況を説明します。
 「猛虎 鮫島のハリを意に介さず前に出たー!!」
 吹っ飛ぶ鯉太郎! イカン! あーーっ! 【猛虎】先生が左前まわしを「ガシッ」と掴んだ! マズイ!! そしてページをめくるとさらに【猛虎】先生の右手がガシッと鯉太郎の顎を掴んだの図です! ぐんと押された鯉太郎は完全にのけぞり状態! コイツはのど輪を決められた格好だ!! ヤバイぞ!!
 「才能ひしめく大相撲というこの世界で 終わりの見えない階段を踏み外さず ただただ一心不乱に上り続けた 天賦の才がなかったからこそ… 必死に足掻いたからこそ たどりつけた己の力を…体を 最大限に発揮させる技術」
 持っていない才を、努力と理論で裏打ちされた技術で埋めてきた【猛虎】先生、というわけですが、そこには、こんな思いがあるわけです。
 (TVインタビューに答える大横綱・虎城)「ただひとつ わたしに飛び抜けた才能があったとするなら 誰にも負けないくらい 相撲が好きだったということでしょう…」
 (猛虎)「そう…それは……それだけは誰にも……アナタにだって…負けはしないから…」
 そういうことなんですな、つまりは。【王虎】さんのいう「振り切れてる」というのは、この相撲に対する想いが、圧倒的に振り切れているということでもあるのではないでしょうか。ここが【猛虎】先生の根幹であり、ドンとして砕けないものでもあるように思えます。
 というわけで、土俵上では鯉太郎大ピンチの図であります。NHKアナの絶叫中継が続きます。
 「猛虎がもっていった――!! 一気に土俵際!! 鮫島の快進撃もついにここまでか―――!!」こりゃあ、TVを見てたらもう相当血圧が上がって、おそらくわたしも絶叫していることでありましょう。場内の空気も「あ…」「あぁ…」ともはや絶望間際。常と大吉の空流ブラザーズも「腰を落として!」「堪えて鯉太郎さん!!」とこぶしを握ります。そして対する虎城ブラザース【稲虎】さんは「よし… よーし…!!」と勝利の予感に歓喜のこぶしを握ります。そして、鯉太郎の体から、もはやお馴染みの「ブチッ」「ビキッ」という筋繊維の断裂する音、的な書き文字が過剰なほどに描写されております。これはもう鯉太郎の全身の筋肉総動員令が発動されています!
 そしてページをめくった先には、大ゴマで笑みを浮かべる鯉太郎の不敵な表情だ! 鯉太郎はまったくもって楽し気です! そして「ギギッ」「メ゛ギッ」「ビキビキッ」もさらに増加! ページをめくると、NHKアナ絶叫です!
 「えっ・・ええっ!? 鮫島の体が沈み始めてる…」
 がっちり【猛虎】先生の右手がのど輪にきまってのけ反っていた状態の鯉太郎ですが、なんと体勢を戻しつつあります! これには【猛虎】先生もマジかよこの野郎的苦笑? です!
 「鮫島(コイツ)もまた そこはゆずれない 領分か…」
 そこ=相撲大好き、というポイントだと思いますが、どうやら勝負を分けるのもの点なのでしょうか? そして今週ラストは、この白熱の土俵を見守る二人の女性のやり取りで幕となります。
 鯉太郎母は、思わず目を閉じうつむきそうになりますが、ふと隣の椿ちゃんを見ると、椿ちゃんは決して目を離さず、土俵を食い入るように見つめています。その手はスカートをぐぐっ…と握りしめながら。鯉太郎母はそんな椿ちゃんを見て、幸せだったあの頃を思い出します。夫であり炎のファイターだった火竜は言いました。
 火竜「何で場所見に来ねーんだ? たまには生で見に来いよ…」
 母「(幼き鯉太郎を抱きながら)無理よ… どうせいっても 怖くて目を開けてられないもの…」
 そんな思い出のある鯉太郎母は、ギュッと椿ちゃんの手を握ります。ハッとする椿ちゃんに鯉太郎母は「ありがとね…椿ちゃん…」と一言漏らし、今週は幕でありました……。
 この様子は、編集部謹製のエンディングキャッチですべて語られていますので引用しましょう。
 「かつて自分が出来なかった 椿に尊敬と感謝を込めて―――」
 はーー……なるほど。今週は現実時間ではおそらく数秒しか経過していないと思いますが、濃かったすねえ……。決着までにまだ何週間かかかるんでしょうか? これはもう大変な大相撲になってきました。どういう結末を迎えるのか、大変楽しみであります! くそう、もう今すぐ来週号を読みたいですなあ!!
 それでは最後に、毎週のテンプレを貼って終わります。
 <場所:9月場所>
 【鮫島】東前頭十四枚目(5月場所で東前頭十枚目)
 【白水】西小結
 【松明】東前頭六枚目。常松改め。本場所は7連勝したけど11日目から休場
 【大吉】序2段【豆助】序ノ口【目丸手】序二段【川口】不明
 ------
 1日目:【飛天翔】西前頭十二枚目。石川改め。
 2日目:【宝玉光】西前頭十一枚目
 3日目:【舞ノ島】西前頭十枚目
 4日目:【巨桜丸】西前頭九枚目。新入幕力士
 5日目:【岩ノ藤】東前頭七枚目 
 6日目:【大山道】西前頭七枚目
 7日目:【蒼希狼】西前頭六枚目
 8日目:【丈影】東前頭四枚目。横綱の弟弟子
 9日目:【闘海丸】西小結
 10日目:【毘沙門】東前頭五枚目
 11日目:【天雷】東関脇
 12日目:【王虎】東大関
 13日目:【猛虎】東大関
 --------
 【王虎】東大関。12日目現在11勝1敗。鯉太郎に敗北!
 【猛虎】東大関。10日目まで10勝、その後【泡影】に1敗した模様
 【天雷】東関脇。12日目現在9勝3敗に
 【稲虎】田上改め。十両力士に成長してた!
 【泡影】東横綱。第72代。29場所連続優勝中。67連勝中(12日目現在)。
  他の力士は表にまとめた記事を見て下さい。 

 というわけで、結論。
 今週は、さらに【猛虎】先生の相撲の秘密が明らかになってきました。点ではなく、面。これは大変分かりやすいと思います。しかし新たに今週登場した「外旋」という概念は、これは読んでいてなるほど、と分かるような気がするものの、実感としてつかみにくいようにも思えます。しかし、なんだかもう、最強と思えるような【猛虎】先生でさえ、まだ横綱【泡影】には届かないわけで、【泡影】はいったいどんなバケモノなのでしょうか……はーーーホントに毎週読み終わったそばから次週が読みたくなりますなあ。こういうのを傑作というのでしょうな。要するにですね、いやあー『鮫島』はホントに最高っすね! といつもの結論で終わりたいと存じます。以上。

↓ つうかですね、しつこいですが最新(18)巻は先週発売になってますよ! 是非ともお近くの本屋さんでお買い求め下さい!

 というわけで、毎週木曜日は『鮫島』ニュースのお時間です。
 つうかですね、明日6/8(金)は、コミックス単行本の最新第(18)巻が発売になりますので、是非とも購入のほど、よろしくお願いいたします。毎回書いてますが、わたしは電子と紙の両方買って応援いたしたく存じます。

 表紙にキャラ単独でないのは、『鮫島』シリーズ初であります。内容は、第152話から第160話までとなるはずですので、【王虎】さんとの闘いが終わってVS【猛虎】先生がドーンと発表されるところまでだと思われます。わたしとしては、おそらく何度も何度も読むことになるでありましょう。今後復習するためにも必携の書ですので、どうか皆さん、買って応援していただければと存じます。
 さて、それではまずは今週の週刊少年チャンピオン2018年28号概況です。
 ■巻頭グラビア:久松郁実嬢。大変結構なお点前であります。イイすねえ……。
 ■弱虫ペダル:鳴子特急!! の巻。ホント、いつも鳴子くんには泣かされますよ……。クソカッコエエすねえ……今回はきっちりボケー筋に勝ってほしいす!
 ■BEASTERS:僕らの血は下水でも分離しているだろうかの巻。えっ、この世界では異種婚で子供もできるんですか!? ははあ、なるほど、レゴシ君はコモドオオトカゲの血が1/4入ってるクオーターだったんすね。へええ!?
 ■吸血鬼すぐ死ぬ:無限修正のオートグラフの巻。や~~い半田~~~ドジっ子ピッピ 鼻毛がボーン にわたしはもう電車内で肩を震わせるしかなかったす。オチも最高す。
 ■昆虫武将チョウソカベ!:殿はなにしにかわなかしまへ?の巻。ケンシン公VSシンゲン公の戦いに殿は……! という展開は意外と真面目で漫画らしく、面白かったす。
 てな感じの週刊少年チャンピオン2018年28号でありました。

 さて。それでは今週の『鮫島』ニュースをお送りいたします。
 ついに始まったVS【猛虎】先生との取組ですが、先週は立ち合いで後れを取った鯉太郎に【猛虎】先生のハイスピードな攻めが次々に繰り出され、鯉太郎も応戦するも後手に回るというか、起死回生のブチカマシさえ「パスッ…」と受け止められてしまうところまでが描かれました。また、同時に、虎城理事長による【猛虎】先生への教えも回想で描かれ、かつての大横綱・虎城の相撲を最も忠実?に体現しているのがまさしく今の【猛虎】先生である的なことも描かれました。
 というわけで、今週はその「パスッ…」からの続きです。入ったはずのブチカマシが入っていない。すぐさま【猛虎】先生の右手が鯉太郎に迫りますが、ゾクッと危機を察した鯉太郎はバッと離れ、距離を置きました。
 そして、NHKの実況が入りますが、この内容が結構驚きのものであります。
 「!? どうした鮫島 ブチカマシを軽く当てたと思ったら急に距離を取った!!」
 そうなんです。どうやら、第三者目線で土俵を見ている者には、「鯉太郎が軽く当てた」ように見えるのでありました。これは興味深い現象です。そして虎城理事長の解説が入ります。
 「脳をつかまれましたな…鮫島は… そうなることを予測するのではなく、そうなるように仕向ける技術…」
 な、なるほど? 言葉では理解できます。ブチカマシが来る!と予測していたのではなく、ブチカマシを来させるよう、【猛虎】先生が仕向けていたというわけですが、NHKアナも「??」と理解できていませんし、土俵を見つめる常松も、「何で途中でブチカマシを辞めちまうんだ…」といつもの顔面蒼白フェイスでつぶやきます。そして田上さんこと【稲虎】関は、「スゴイ……猛虎さんの言ったとおりだ……鮫島の相撲が届かない」と汗だくでやったぜフェイス。空流部屋と虎城部屋で明暗が分かれました。
 これは一体……という表情の鯉太郎。そこに【王虎】さんの独白がかぶります。
 「魔法か何かにかかったみてーだろ…鮫島……」
 そしてページをめくった先は、再び鯉太郎のブチカマシが発射されます! そして再び【王虎】さんの解説です。
 「人間は視覚から得られる情報から 己がどう動くのかを脳が定める…」
 描写としては、【猛虎】先生が「ぐんっ」と前に出、鯉太郎は「よし…」と思っている模様ですが、【王虎】さん曰く「まずは前に出ることを見せることにより 鮫島にブチカマシの最大威力で当たれる距離を予測させる…」
 そして鯉太郎は「!」と何かを見つけたか!? 【王虎】さんの解説は続きます。「その上で半身をさげ インパクトの距離をズラす… そのわずかなタイミングの時間のズレが 最大の威力を逃がし…消す…」 な、なるほど!? だんだんわかってきましたね……【猛虎】先生の秘密が。あっと、再びのブチカマシも、またも「パスッ」とナイスキャッチされた模様です!
 そしてページをめくった先では虎城理事長が、若干のドヤ顔で一言発します。
 「ピンと空間を把握し ピッと距離を掌握する」
 なるほど、これは分かります。なんというか、高度な物理演算を瞬時に行っている感じでしょうか。【王虎】さんの解説も続きます。
 「立ち合いの当たり負けも マワシを簡単にとられたのも 鮫島は視覚からの距離時間の予想を意図的にハズされたからだ…そして視覚から入る情報からのズレは 脳がパニックを起こし 思考が一瞬空白という隙をつくる ストループ効果…そして猛虎にはそのわずかの隙を逃さないスピードをうむ ヒザの抜きがある…」
 なるほど……なるほどっすね……ストループ効果という言葉、ご存知でしょうか? いや、恥ずかしながらわたしは無知で知りませんでしたが、詳しくはWikiへのリンクを張っておいたので、そちらをご覧ください。二つの情報が干渉しあうために起こる脳の情報処理がワンテンポ遅れる現象なんすな。なるほど。そしてその「一瞬生まれた隙」を【猛虎】先生は逃さないと。なるほど……! 大体わかって来ました。というわけで、再びの「パスッ」に対して、【猛虎】先生が攻撃に入ります!! そして理事長ふたたびの解説です!
 「ふみ込む力が重要なのではなく 大切なのはどう動きたいのか 体に任せる抜き…」
 【猛虎】先生のハズに構えたもろ手突き? が鯉太郎の胸にヒット!!! 鯉太郎の上体が崩れる! コイツはマズい!
 「闇雲に力を入れたところで それが間違っとれば何の意味もない…力ではないのです…これを理解できたのは 数いる弟子の中で猛虎だけです…」
 そして【猛虎】先生は体勢の崩れた鯉太郎に対し、右の張りを発射する準備を完了しているぞ! イカン!! これはキツイのが来る! 【王虎】さんの言葉が入ります!
 「相撲にすべてを捧げ…狂いぬき…妥協なき探求から猛虎が辿り着いた境地だ…」
 あーーっと! めっくったページの先は、1ページブチ抜きで【猛虎】先生渾身の右ストレートが鯉太郎の顔面にヒ―――ッット! マズイ! 鯉太郎いきいきごんぼ!(※半死半生のさまを指す言葉。サーセン、使ってみたかっただけっす)
 そして【猛虎】先生は戦いのさなかに思います。「どうした 鮫島… さぁ見せてみろ…お前の中にある王虎を…感じさせてくれ お前の中にある 大横綱虎城の 存在を…」
 この言葉に呼応するかのように、鯉太郎は反り返った体で無理矢理耐えます。思わずゾッとする【猛虎】先生。そして心臓が「ボッ」と音を立てたぞ! そしてめくったページの先は、見開きで鯉太郎が「ハッ…ハハッ」と笑い声をあげ、お返しの右ストレートの構えだ! この見開きは素晴らしいすね! 【猛虎】先生も「そうだ! それを期待してるんだ!」的な嬉しさと、「まだ来るか!」的な驚きの入り混じったニヤリです! そしてさらにページをめくった先も見開きです! そこには、鯉太郎の全体重が乗せられたような渾身の右の張りが「ゴボォン」という迫力の書き文字とともに、【猛虎】先生の顔面をとらえるの図であります!
 しかし! ああ、なんてこった!! 今週最後のページは3コマで表現されています。
 1コマ目:どうだ! 的鯉太郎のしてやったりフェイス
 2コマ目:【猛虎】先生の表情は描かれず、ふしゅう……と霧が晴れていく様子
 3コマ目:鯉太郎の、「な、なにい!?」的驚愕フェイス
 こ、これは……! 鯉太郎渾身の張りにも、【猛虎】無傷!! なのでしょうか? 今週はこれにて幕でありましたが、これは大変な戦いになってまいりました。ただこのままだと、決まり手がないというか、現在両者は離れて戦っていますが、勝負の行方はまわしを取っての投げに行くのか、それともがっぷり組んでの寄りになるのか、ちょっと想像がつかないす。鯉太郎的には、是非とも左下手が欲しいすね……。フィニッシュホールドとしては、やっぱり「虎城キラー」であった先代空流親方直伝の必殺技、そう、「アレ」が炸裂したら、わたし的に最強に興奮するんすけど……敢えて、火竜と虎城の時を超えた対決だけではなく、虎城キラー小結(?)【春風】のDNAも取り込んだ鯉太郎、がわたし的に一番熱くなるような気がします。わたしの希望としては、その時カットインで、吽形さんの「ヨシッ!」的な表情が観たいんすねえ……! はーーーホント、今週も興奮してサーセンした!
 それでは最後に、毎週のテンプレを貼って終わります。
 <場所:9月場所>
 【鮫島】東前頭十四枚目(5月場所で東前頭十枚目)
 【白水】西小結
 【松明】東前頭六枚目。常松改め。本場所は7連勝したけど11日目から休場
 【大吉】序2段【豆助】序ノ口【目丸手】序二段【川口】不明
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 1日目:【飛天翔】西前頭十二枚目。石川改め。
 2日目:【宝玉光】西前頭十一枚目
 3日目:【舞ノ島】西前頭十枚目
 4日目:【巨桜丸】西前頭九枚目。新入幕力士
 5日目:【岩ノ藤】東前頭七枚目 
 6日目:【大山道】西前頭七枚目
 7日目:【蒼希狼】西前頭六枚目
 8日目:【丈影】東前頭四枚目。横綱の弟弟子
 9日目:【闘海丸】西小結
 10日目:【毘沙門】東前頭五枚目
 11日目:【天雷】東関脇
 12日目:【王虎】東大関
 13日目:【猛虎】東大関
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 【王虎】東大関。12日目現在11勝1敗。鯉太郎に敗北!
 【猛虎】東大関。10日目まで10勝、その後【泡影】に1敗した模様
 【天雷】東関脇。12日目現在9勝3敗に
 【稲虎】田上改め。十両力士に成長してた!
 【泡影】東横綱。第72代。29場所連続優勝中。67連勝中(12日目現在)。
  他の力士は表にまとめた記事を見て下さい。 

 というわけで、結論。
 今週はVS【猛虎】先生との闘いも中盤という感じでしょうか。そして、虎城理事長や、とりわけ【王虎】さんのお言葉で、だいぶ【猛虎】先生の相撲の秘密? が分かってきたように思います。まあ、ジャンプ的バトル漫画だと、確実に「ならば目を捨てる!」的に目を閉じたりして戦っちゃうような気がしますが、果たして鯉太郎は大横綱虎城の相撲を色濃く受け継ぐ【猛虎】先生に、どのように勝利を得るのか、実に今後の展開が楽しみであります。打撃系はもはや通用しないみたいですし、組技しかないように思いますが、まあ、きっとそんなわたしの浅はかな考えの上を行く展開となろうことは間違いないでしょう。しかし、「虎退治」には「アレ」しかないと思うのですが、果たしてどうなるか、鯉太郎の今後を熱く応援いたしたく存じます。いやあ、ほんと『鮫島』はマジ最高っすね! 以上。

↓ しつこいですが、とにかくもう何も考えず自動的に「買い」でお願いします。



 というわけで、毎週木曜日は『鮫島』ニュースのお時間です。
 つうかですね、平成30年大相撲5月場所の千秋楽はご覧になりましたか!? 世の中的には栃ノ心関の大関昇進や横綱・鶴竜関の二場所連続優勝に沸いていたわけですが、もちろん! わたしが一番大興奮して、いよっしゃああーーー! とこぶしを握ったのは、わたしが一番応援している松鳳山裕也君の取組ですよ! 千秋楽で7勝7敗、勝てば勝ち越し、そしてさらに鶴竜関が優勝すれば、唯一鶴竜関に土をつけた男としての殊勲賞も、という超ドキドキな取組前だったわけですが、見事に勝利、そして殊勲賞もGET!!
 いやー、なんつうか、とても嬉しいす!! これで来場所、本当に小結復帰できちゃったらもう、実際ヤバいす! 三賞インタビューもイカしてましたねえ! それにこの表彰前に、三賞力士たちが花道で揃って待ってる画が撮られていたのですが、同期である栃ノ心関(敢闘賞&技能賞W受賞)や、敢闘賞を受賞した千代の国憲輝君も一場所違いの同期なわけで、同期のみんなと何やら笑顔で話をしている松鳳山関の図に、どういうわけかわたしはもう激萌えですよ! 最高っすわ! マジで後援会に入るしかないかもな……現在、松鳳山関の所属する二所ノ関部屋は、去年倒れた師匠、元大関・若島津さんも順調に回復しつつあり、さらに、幕下の「一山本」君もあとちょっとで十両昇進が見えつつあって、わたしとしては大変応援したい気持ちMAXであります。ちょっと問合せしてみようかしら。はーーーしかしホントに嬉しいす!
 さて、暑苦しい興奮じみた妄言はこの辺にして、まずは今週の週刊少年チャンピオン2018年27号概況です。
 ■巻頭グラビア:電子版はナシ。紙雑誌版はひらがな「けやき坂」の小坂菜緒嬢かな。
 ■弱虫ペダル:奪われた200mの巻。ゴールまで5.5km。多分セミ・ファイナル・バトルなんすかね、VSキモー筋との戦いは。VS箱学がきっとファイナルなのでは。
 ■BEASTERS:その手 乱気流 巻いての巻。さあ、ヒグマのリズとのバトル開始っす!
 ■吸血鬼すぐ死ぬ:ちんは国家なりの巻。こういうギャグマンガ、ホント好きっす……
 ■開田さんの怪談:NO MORE怪談の巻。最終回。最初から短期集中の予定だったのかな?
 ■昆虫武将チョウソカベ!:殿が友と呼ぶ者の巻。ケンシン様のライバルと言えば! シンゲン公がとうとう登場す!
 てな感じの週刊少年チャンピオン2018年27号でありました。

 さて、それでは今週の『鮫島』ニュースをお送りいたします。
 先週はいよいよハッキヨイ、VS【猛虎】先生との闘いが始まりました。そしてファーストアタックは当然鯉太郎のブチカマシで、常松はその無駄のない完璧な出足に、思わず「勝った」なんてつぶやいてしまったものの……「打ち勝ったのは猛虎!!」ということで、脳内で混乱する鯉太郎に【猛虎】先生の素早い次の手が迫る!! という超イイところで幕でありました。
 というわけで、今週は「何っ!?」という混乱した鯉太郎を別アングルから描写した絵から始まります。すでに【猛虎】先生は鯉太郎の右側に体をスイッチ、ハイスピードで左まわしを取りに行く【猛虎】先生! 鯉太郎も「速い…」と驚きながらも、「左…取らせるか…」と対応しようとします……が! 【猛虎】先生の、「ピタッ…」という一瞬の溜めが、戦いの流れというかリズムを崩します!! 鯉太郎も「!!」と反応するも、その一瞬のリズムの狂いに乗じて「ユラッ…」と出された【猛虎】先生の左手は、鯉太郎の右前まわし(猛虎先生から見ると左前まわし)を「パシッ…」と、いともたやすくキャッチ、鯉太郎が「えっ…!?」と思う間もなく! 【猛虎】先生の出し投げが炸裂だ―――ッッ!!
 はあはあ……展開が速いので文字での説明が難しいす! どうやら【猛虎】先生の奥義は、一瞬の溜めによって相手のリズムを崩すこと? なのでしょうか……? まあ、はじめの一歩的に言うと、来るぞ来るぞ、このパンチをしのげ!という覚悟をもって喰らうのと、まったく不意にパンチを喰らうのとではそのダメージが違うわけで、ある意味でのカウンター、に近いのかもしれない、と思いました。いやいや、カウンター、ではないか。なんて言うのでしょう?
 そして「なっ…」と驚きつつもダンッと右足を返して耐える鯉太郎! すぐさま体を90度反転し、【猛虎】先生を正面に掴まえようとします! しかし! なんてこった! その振り向く回転に合わせて、【猛虎】先生の右手が鯉太郎の顎にクリーンヒット! これは純粋な意味でのカウンター張り手だ! イカン! 虎城理事長も真面目な表情で「キマる…」と見ています! しかしこのカウンターも鯉太郎はすかさず左手で【猛虎】先生の右ひじを下から突き上げ、何とか回避! 【猛虎】先生、ニヤリの図です! まるで「そうだ、それでこそ鮫島だ」的な不敵なニヤリです! これには虎城理事長も驚きの表情です! (※サーセン! 左と右が間違ってたので直しました)
 「アレを咄嗟に…鮫島の勝負勘も極限まで研ぎ澄まされているのか…」
 そしてページをめくると、鯉太郎は得意の型、左下手を狙って動きます。その動きに今度は常松&大吉の弟コンビが「左下手…速い…」と驚愕の図です! しかし、【猛虎】先生が左手でがっちりつかんでいるまわしはまだ切れていない! フッという神速の動きで、掟破りの連続出し投げ炸裂だ―――!! これには常も「!!?」と驚き、鯉太郎も「何なんだ…このスピードは…」と驚愕不可避です! そして鯉太郎はこの連続攻撃にも耐え、なんとか【猛虎】先生の左を切ることに成功します。「鮫島さんが 翻弄されている…」と常は顔面蒼白、鯉太郎も「スピードは 猛虎の方が上だってのか…!?」と考えながら体勢を整えようとしたその時! ああ! ページをめくった先は! 一瞬の隙に【猛虎】先生の強烈なブチカマシが鯉太郎の胸のど真ん中にヒーーーット! やばい! 鯉太郎の体が崩れた! そしてマズイ! 【猛虎】先生の右手が引かれ、強烈な張りが発射体制準備完了している!! コイツを喰らってはまずいぞ鯉太郎!
 しかし!! ページをめくった先では、「くっ…」と浮いた体をすぐさま前傾させ、0.5秒後にやって来る張りに対する防御姿勢をとりますが……張りが来ない! 「……アレ…?」と思う鯉太郎。しかし、その「アレ?」の一瞬の溜めこそが【猛虎】先生の奥義なのか、一瞬ゆるんだその時を狙って張りがキターーー! 「ボゴ」とすさまじいインパクトで描かれております!
 さあ、ここから【猛虎】先生の奥義に関する説明タイムの始まりです。
 まず、【猛虎】先生は、普通の常識として、「肉を太らせ 強靭な力を手にするのが力士…相撲は剛 強さは力とどこか信じていた…」そうで、いわゆる筋トレ、ビルドアップに励んでいたようです。「しかしどれだけ必死に力を求めても それを上回るものがいるという事実(※ここでは、仁王さんや天鳳、天雷といった代表的なパワー型力士が背景に描かれております) 肉の強さは…力の強さもまた先天的なモノが存在し…しかもそれだけが絶対ではないことを…体感する…(※ここでは泡影が背景に描かれています)」
 なるほど? HUNTER×HUNTERで言うところのオーラのタイプ別の戦闘スタイルの違いのような感じでしょうか? そして描写は三役昇進前の稽古の模様です。【王虎】さんに稽古でやられ、【王虎】さんからも「何だその様は どうしたテメーらしくもねぇ…」と激を飛ばされていた模様です。「三役を前に 己の相撲への迷い…違和感が体に絡まり始める 俺は…俺の体を…本当に使えているのだろうか…理解しているのだろうか…ここが俺の限界なのではと…」なるほど。
 そしてまた描写は土俵に戻ります。NHKアナも絶叫中です。「猛虎勝負に出たか 強烈に前に出る!!」土俵上では鯉太郎が【猛虎】先生の張りを何発も喰らいながら堪えている模様で、常もいつも通り「マズイ…流れを断ち切れ鯉太郎さん」と絶叫です。鯉太郎は張りを下からあてがって回避している状況。これは長くは続かないぞ……ヤバし!
 そして描写は再び回想へ。すっかり自分の相撲を見失い始めてしまった【猛虎】先生。とうとう負け越しも経験し、周りからも「あんな精彩を欠く猛虎さん初めて見たな…」なんてことまで言われる始末。真面目な【猛虎】先生は、虎城親方に謝罪します。
 猛虎「申し訳ありません…こんな大事なところで足ぶみをしてしまって…」
 虎城「どうした…? 最近相撲がよくなってきてるな…」
 !? 良くなってるって言ったこの人? 的ポカーンフェイスの【猛虎】先生。わたしもポカーンです。そしてここから、独特の虎城親方語による解説の始まりですよ。
 「お前の悪いトコはピンとひとつしか使ってなかったトコだ…腕なら腕…足なら足とそこだけギュッとなっていたが ソコを効果的に使うために他の箇所に ビビッと耳を傾けはじめとる…」
 一コマだけ、土俵上に描写は移ります。そこでは鯉太郎が渾身のブチカマシを発射ーーー!!
 そして虎城親方語の解説が続きます。「何よりフッと抜きが出来るようになってきとる…大事なのはユルッとした間…力だけで制するのは限界があるのよ…相手も…己もな…問題ない…その相撲を探求していけ…」
 どうですか、わたしにはまだその意味が咀嚼しきれていませんが、「凡人」として、努力をし続け、天才型の親方の言葉を翻訳し続けてきた【猛虎】先生には伝わったようで、涙を流す当時の【猛虎】先生。そして今週ラストの大ゴマは、鯉太郎の渾身のブチカマシを「パスッ…」と受け止める【猛虎】先生の図であり、そのコマには、虎城親方の言葉が重なっています。
 「昇ってみせろ…俺のいた場所まで…」
 というわけで今週はここで幕、でありました。編集部謹製のエンディングキャッチは「完成された猛虎にやはり攻撃は通じず」とあります。マズいすね……まあ、北斗の拳で言うところの、トキの柔の拳とでも言いましょうか、相手の攻撃の衝撃を受け止め、自らの攻撃のタイミングを一瞬ずらし、確実に相手を削っていく【猛虎】先生の戦闘スタイルは、かなり危険ですなあ……こういう相手に有効なのは、無想の一撃、無意識のうちに出る攻撃しかないのでは……と北斗の拳が大好きなわたしは思いましたが、果たして鯉太郎は勝利を掴めるのか、今後の展開が大変気になります……! ああ、来週号が今すぐ読みたいす……!
 それでは最後に、毎週のテンプレを貼って終わります。
 <場所:9月場所>
 【鮫島】東前頭十四枚目(5月場所で東前頭十枚目)
 【白水】西小結
 【松明】東前頭六枚目。常松改め。本場所は7連勝したけど11日目から休場
 【大吉】序2段【豆助】序ノ口【目丸手】序二段【川口】不明
 ------
 1日目:【飛天翔】西前頭十二枚目。石川改め。
 2日目:【宝玉光】西前頭十一枚目
 3日目:【舞ノ島】西前頭十枚目
 4日目:【巨桜丸】西前頭九枚目。新入幕力士
 5日目:【岩ノ藤】東前頭七枚目 
 6日目:【大山道】西前頭七枚目
 7日目:【蒼希狼】西前頭六枚目
 8日目:【丈影】東前頭四枚目。横綱の弟弟子
 9日目:【闘海丸】西小結
 10日目:【毘沙門】東前頭五枚目
 11日目:【天雷】東関脇
 12日目:【王虎】東大関
 13日目:【猛虎】東大関
 --------
 【王虎】東大関。12日目現在11勝1敗。鯉太郎に敗北!
 【猛虎】東大関。10日目まで10勝、その後【泡影】に1敗した模様
 【天雷】東関脇。12日目現在9勝3敗に
 【稲虎】田上改め。十両力士に成長してた!
 【泡影】東横綱。第72代。29場所連続優勝中。67連勝中(12日目現在)。
  他の力士は表にまとめた記事を見て下さい。 

 というわけで、結論。
 今週はファーストアタック以降のハイスピードバトルが展開され、【猛虎】先生の先手先手の攻撃が繰り広げられ、来る! と思った瞬間からわずかにズレてやってくる【猛虎】先生の猛攻に、鯉太郎は実際ピンチであります。そして、【猛虎】先生の奥義のようなものも、難解な虎城親方語で一応は説明されました。要するにパワー一辺倒では上には上がいて、通用しない壁にぶち当たってしまうからダメ、ユルッとした間が重要なんだ、ということ……でいいのかな? サーセン、まだわたしも咀嚼できておりません……。いやあ、今週はホントに文字で説明するのが難しく、内容的にも、なんでもジャンプ的に考えてしまうわたしにはちょっと難解でありました。いずれにせよ、「完成された猛虎」先生との戦いは、間違いなく鯉太郎にも何らかの変化をもたらしていくんでしょうな。鯉太郎よ、【猛虎】先生という壁を乗り越えるんだ! というわけで、結論としては若干消化不良ですが、毎週書いている通り、いやー、『鮫島』は最高っすね! ということでよろしくお願いします。以上。

↓ おっと、どうやら次の新刊(18)巻はもう来週発売ですって! 超イイ表紙!! 初めてのツーショットすね!!

 というわけで、毎週木曜日は『鮫島』ニュースのお時間です。
 つうかですね、昨日で11日目までを終えた大相撲5月場所、通称「夏場所」ですが、なんつうかもう栃ノ心関の強さは本物ですなあ! 強い。昨日、琴奨菊関をもう力づくでぶん投げるの図には痺れたっすねえ! 間違いなく大関は手中にするでしょうし、一気に横綱まで行っちゃいそうな勢いすね。わたしとしては、栃ノ心関の強力なパワーは、なんだか「怪力・天雷」を思い出さずにはいられないのですが、強引に吊りに行ったりぶん投げたりする栃ノ心関は大変カッコ良いと存じます。そして、わたしの一番応援している松鳳山関は、その栃ノ心関と同期であり、幕内力士の中では明らかに小兵なわけですが、さすがに鯉太郎のようには行かず、現在5勝6敗と後がなくなりつつある戦いを繰り広げております。しかし昨日は活躍著しい阿炎関をぶっ飛ばしたので、その勢いのまま、勝ち越してほしいす。
 それにしても今日の結びの一番、栃ノ心関VS白鵬関の戦いも相当血圧が上がる激闘となる予感すね。今日は、職権を濫用して17時半からは会社のTVをつけようと存じます!
 さて、それではまずは今週の週刊少年チャンピオン2018年26号概況です。
 ■巻頭グラビア:小倉優香嬢。Wikiによると「リアル峰不二子」だそうで、極上す。
 ■弱虫ペダル:捕食の巻。とうとうキモー筋先頭へ!やっぱりこの人一番強いよ……。
 ■BEASTERS:ただの抱擁は布団にでも託しますの巻。タイトルがw
 ■吸血鬼すぐ死ぬ:オータムより新たなる刺客の巻。タイトル通りw 一番笑いました。
 ■開田さんの怪談:グリーンフィーバーの巻。絵はとても好きなんすけどね……。
 ■昆虫武将チョウソカベ!:きりんさんの心と殿の巻。イイお話なんですが、本筋はどうなったんだ……
 どうも、ここ1年ぐらいのチャンピオンの新しい作品がイマイチわたし的に盛り上がらないす……。ううむ……ジャンプはまた面白い漫画が増えてきているのですが……。。。
 
 さて。それでは今週の『鮫島』ニュースをお送りいたします。
 先週は土俵入りからハッキョイ1秒前までの様子が主にNHKアナと虎城理事長の掛け合いで描写され、鯉太郎から噴出される熱は国技館を興奮のるつぼとし、対する【猛虎】先生も静かに熱く燃え上がっているという対照的な様子が描かれたわけですが、さあ! いよいよ! 今週から闘いが始まりますよ!
 というわけで、扉はもう臨戦態勢の二人です。【猛虎】先生は既に両手をついておりますので、鯉太郎の左腕が土俵に着いた瞬間、戦闘開始となります。そんなバトル1秒前の状況で、橋くんは、国技館全体の熱にあてられた鯉太郎を前にして「少しも揺るがない」【猛虎】先生に驚愕しています。NHKアナも実況を続けています。
 「猛虎の構えはダラリと両手をおろす 力の抜けた独特な…異様ともいえる仕切りですね…」確かに、見たことのないその仕切りの型は特殊なフォームです。それを虎城理事長は以下のように解説します。
 「だが隙がない…開始の主導権は鮫島のふり下ろす手にあるが 呼吸は既にあっていると言っていいでしょう…たとえどんな嵐に襲われようとも…心ひとつ乱れることのない 精神力 愚直に積み上げ確立した 断固とした己の相撲への自信 そこからくる揺るぎない 強固な我 超一流ですよ 猛虎という力士は…」
 なるほど。「どんな嵐に襲われても心ひとつ乱れない」。いい言葉ですなあ。まあ、サラリーマンも20年もやってると、どんなピンチな状況に直面しても、大抵は、既に経験している、知っているピンチに思えて、まあ何とかなるだろという気になるような気がしますが、アスリートは何万何十万という練習(稽古)によって、そういう経験を積んでいくわけで、それが自信につながるんでしょうな。
 そして、そんな【猛虎】先生を前に、鯉太郎はもう、なにやらワクワクな表情?であります。思わず「スゲェ…」と声を漏らす鯉太郎。鯉太郎の脳裏には、【猛虎】先生と初めて出会った『バチバチ』第1巻第1話のあのシーンが蘇っております。
 「あの時とはすべて違う……ここで…また巡り会えてよかった…」
 さあ、【猛虎】先生から発せられるプレシャーがまた一段と増したようです! 凄い迫力の絵だ! コイツはヤバげです!
 鯉「真っ直ぐ…俺だけに当たる 俺だけに見える強烈な重さ…」
 猛「こい…」
 鯉「最高だ…」
 そしてページをめくると、おおっと! そこには見開きで! 「俺の全部をくれてやる…」とうとう鯉太郎の左手が土俵に着いた――!! ハッキヨイ!! バトルスタートの瞬間です!!! 行け―――!
 さらに次のページも見開きです! おおっと! 鯉太郎の出足が速いぞ! あーーーっと! 常松こと【松明】関の口からは「勝っ…た…」の一言が漏れている! オイィ! 常! ホントかそれ!? ナレーションにはこう書いてあります!
 「無意識に松明の口から その言葉が漏れた…それほどまでに無駄のない完璧な それでキマるほどの鮫島のブチカマシだった」
 マジかよ! キマるのか!? そしてページをめくると、「しかし…すぐに気付く…違和感…」というナレーションとともに、両者「ゴン」とぶつかるの図です! こ、これは!?
 あああーーーっと!!! 次のページに進むと、ああ、なんてこった! ジーザス! 
 「打ち勝ったのは猛虎!!!
 の図が見開きで描かれております! イった―――ッ! コイツは強烈だ!! この図は、もう絶対にチャンピオンで確認する必要がありますよ! ヤバイ! 鯉太郎! 大丈夫じゃないぞこれは!!!
 そしてページをめくると、鯉太郎のあのひたいの傷から血が噴き出ております! これは! まさしく『バチバチ』第1巻第1話の再現か!? この様に、場内「えっ…!!?」と一瞬静まり、田上さんこと【稲虎】関は「よしっ…」とこぶしを握り、常はまーた青ざめて「なっ…」と驚愕しております! 常の「何で…!!?」という思わず出ちゃった一言ですが、鯉太郎も思いは同様なのか、何が起きたか理解が追いついておりません。
 「タイミングは 完璧だった…が…そこにはいなかった… スカされた…? いや、そこにはいた…何で…何でだ…」
 『バチバチ』第1巻第1話では、若き幕下【猛虎】も相打ちで意識が吹っ飛んだはずです。しかし今回は、まったく違う状況。今週は、一瞬混乱している鯉太郎の右に、【猛虎】先生がすかさず回ってもう次のモーションに入る、その瞬間で幕、でありました。
 ラストのコマの鯉太郎の表情は、疑問が頭に渦巻いてしまっていて、ある意味意識が飛んでいるのかもしれません。完全に【猛虎】先生の動きを見失っています。さらに加えて【猛虎】先生の動きが速い! 鯉太郎からすると、消えた!? ぐらいなイメージなのかもです。はーーーこれはヤバいすなあ……! 右側に回られたので、鯉太郎の得意の左下手は無理か?  逆に【猛虎】先生は左上手をがっちり取れそうな位置取り。果たしてまわしを取りに行くのか、それとも右で張りに行くのか? さっぱりこの後の展開が分かりませんが、今のわたしの気持ちを一言で言うと、「未来のオレ、今すぐ来週号を持って来い!」であります。一言じゃないけど。いやーーーマズいなあ……ヤバイなあ……今後の展開がホント楽しみですね! なお、おそらく単行本(19)巻も、今週のここまでの収録となるはずなので、単行本派の方も、ぐぬぬ、(20)巻早よ!とギリギリすることでしょう。 はーーーホント『鮫島』は最高っすね!
 それでは最後に、毎週のテンプレを貼って終わります。
 <場所:9月場所>
 【鮫島】東前頭十四枚目(5月場所で東前頭十枚目)
 【白水】西小結
 【松明】東前頭六枚目。常松改め。本場所は7連勝したけど11日目から休場
 【大吉】序2段【豆助】序ノ口【目丸手】序二段【川口】不明
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 1日目:【飛天翔】西前頭十二枚目。石川改め。
 2日目:【宝玉光】西前頭十一枚目
 3日目:【舞ノ島】西前頭十枚目
 4日目:【巨桜丸】西前頭九枚目。新入幕力士
 5日目:【岩ノ藤】東前頭七枚目 
 6日目:【大山道】西前頭七枚目
 7日目:【蒼希狼】西前頭六枚目
 8日目:【丈影】東前頭四枚目。横綱の弟弟子
 9日目:【闘海丸】西小結
 10日目:【毘沙門】東前頭五枚目
 11日目:【天雷】東関脇
 12日目:【王虎】東大関
 13日目:【猛虎】東大関
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 【王虎】東大関。12日目現在11勝1敗。鯉太郎に敗北!
 【猛虎】東大関。10日目まで10勝、その後【泡影】に1敗した模様
 【天雷】東関脇。12日目現在9勝3敗に
 【稲虎】田上改め。十両力士に成長してた!
 【泡影】東横綱。第72代。29場所連続優勝中。67連勝中(12日目現在)。
  他の力士は表にまとめた記事を見て下さい。 

 というわけで、結論。
 今週はとうとうハッキヨイ、鯉太郎VS【猛虎】先生のバトルスタートから、ファーストブチカマシが見事吹っ飛ばされ、混乱の鯉太郎に【猛虎】先生の次の手が迫る!! という超ヤバイ状況までが描かれました。しかし、ここで『バチバチ』第1巻第1話のリベンジという展開は、本当にお見事ですなあ! いや、そりゃあですね、鯉太郎が楽勝で勝つわけはないと分かってますし、そういう意味では予想通りではありますよ? でもですね、ここまで興奮させてくれる『鮫島』という漫画は本当に素晴らしいとわたしは思うわけです。とりわけ今週の【猛虎】先生の絵は、まさしく渾身のもので、佐藤タカヒロ先生を大絶賛いたしたく存じます。カッコイイすねえ【猛虎】先生は! ホント、『鮫島』は最高っすわ! 以上。

↓ そういえば昨日のNHK解説は元大関・琴欧洲でお馴染みの鳴門親方でした。栃ノ心関はヤマ行って険しい道のりを経てきましたが、今の栃ノ心関は、なんか全盛期の琴欧洲関を思い出しますなあ……

 というわけで、毎週木曜日は『鮫島』ニュースのお時間です。
 つうかですね、現在両国国技館で開催されている大相撲平成30年5月場所なんですが、わたしの応援している東前頭2枚目の松鳳山裕也君は、初日から栃ノ心関、豪栄道関、白鵬関と格上相手に3連敗し、おまけに相撲内容も若干元気がなく、わたしとしてはかなりしょんぼりしていたのですが……見ましたか! 昨日の松鳳山裕也君の戦いを!! 横綱・鶴竜関を前に前にと攻め続けての勝利、いやあ、ホントに昨日は興奮したっすわ! しかし一方で、昨日は十両に下がっている照ノ富士関の休場も発表となり、このままだと、幕下へ落ちる気配濃厚ということで……なんか淋しいすなあ……ホント、あっという間に大関まで駆け上がり、こりゃああっという間に横綱になるんじゃね? と思うほど強かったのになあ……ヤマ行っちまって、極めて残念であります……。
 さて、それではまずは今週の週刊少年チャンピオン2018年25号概況です。
 ■巻頭グラビア:大原優乃嬢。大変結構なお点前ですな。控え目に言って最高す。
 ■弱虫ペダル:攻防!ダウンヒル!! の巻。さあ、最終局面、キモー筋も来たっす!
 ■疵面:今週はナシ。代わりに、夢枕獏先生による刃牙小説「ゆうえんち」掲載開始す。
 ■BEASTERS:アクロス ザ ユニバースの巻。ちょっと今週は若干意味不明?す。
 ■吸血鬼すぐ死ぬ:仕事しろ吸血鬼対策課の巻。もうタイトル通りす。笑いましたw
 てな感じの週刊少年チャンピオン2018年25号でありました。

 さて。それでは今週の『鮫島』ニュースをお送りいたします。
 先週は、主にNHKアナと虎城理事長の会話をベースに、いよいよ鯉太郎と【猛虎】先生の土俵入り直前まで進展しました。なお、NHKアナからは、なんと角界の怪鳥でお馴染み【天鳳】関が未だ負けなし全勝キープであるという情報ももたらされました。そして虎城理事長からは、自らの相撲を最も忠実に体現しているのが【猛虎】である、的なお話もなされました。
 というわけで、今週は国技館内に響き渡る呼び出しさんのコールから始まります。そしてページをめくると、お互い蹲踞して柏手を打つ鯉太郎&【猛虎】先生の図です。【猛虎】先生の表情が相当気合が入っているというか集中してますな。そして国技館へ到着し客席に着く椿ちゃん&鯉太郎母の二人。母は椿ちゃんに、やはり私は…と若干遠慮、あるいは鯉太郎と対面する心の準備が出来てない様子ですが、そこに、場内からは「鮫島!!」コールが。場内はもう、大変な盛り上がり。NHKアナも絶叫です。
 「場内 大鮫島コールです!! ここまで快進撃の鮫島の背をファンが後押しする!」
 この場内を満たす鮫島コールに、常や大吉は嬉しそう。【白水】さんはもう涙ぐんでますよ! わたしもなんだかうれしくて泣きそうです! そして椿ちゃんは「さぁ…始まりますよ…」と真剣な表情。そこには一瞬たりとも目をそらさない的な覚悟のようなものすら感じられます。NHKアナの実況は続きます。
 「この声援は力になりますね…きっと鮫島にも届いていることでしょう…!」
 まあ、そりゃ聞こえてるに決まってんだろ、とかわたしは思ったのですが、ページをめくるとそこには、「抑えろ…まだ…漏らすな…まだ…抑えろ…」という戦い直前の鯉太郎の独白とともに、虎城理事長のこんなイイ台詞が重なります。
 「いや…逆でしょう…鮫島の力が客の方に届いてるんですよ…」
 どういうことかと言うと……ページの先には理事長の台詞の続きがあります。
 「見てください…客の楽しそうな顔を…鮫島にあてられているんですよ…完全に…相撲をまだとれるという 歓喜を…」
 これは、数々の舞台やミュージカルを生で観に行っているわたしには、なんだかとても良くわかる話です。応援が舞台に届くというより、舞台の熱がこちらに伝わるんすよね……モロに。ダイレクトに。鯉太郎の全身からは、湯気のような、北斗の拳で言うところの「闘気(オーラ)」めいたものが発散されております。こいつが伝わっているのでしょうな、国技館全体に。わたしがこの場に居合わせたら、おそらくはもう相当血圧が上がって「鮫島――――!!」と絶叫していることは間違いないかと存じます。
 この鯉太郎の様を見て、【猛虎】先生は冷静に分析します。
 「これが…力士鮫島か…当たり前だがあの頃とは撒き散らすモノが まったく違うな…王虎ほどの奴が何故あれほど執着したのか 対峙するとよく分かる…喜びと厳しさが混同した鮫島の雰囲気は 俺の魂を滾らせ背筋を凍らせる…いい力士だ
 なんつうか、【猛虎】先生のこの分析もやたらカッコイイすねえ。気に入ったので思わず太字にしておきました。そして審判席の仁王兄貴こと現・空流親方の右手がスッと上がって、いよいよ時間いっぱいのサインが出ました! ドアアアアアアと一層盛り上がる国技館! ヤバイす! わたしも盛り上がってきました! そしてページをまくると、おおっと! 見開きで鯉太郎の強力なオーラはリミッター解除、全開で噴出しております! そして鯉太郎から噴出される熱が観客席を覆いつくしています! ナレーション曰く、
 「瞬間 鮫島から 全部が解き放たれる ソレが暴風雨のように 場内を激しく巻き込み 収縮し」
 そしてまたページをめくるとそこも見開きだ! 
 「一個の巨大な塊と化す」
 この一連の描写は是非チャンピオンを買ってご堪能下さい! これはもうこの場にいたら失神あるいはしめやかに失禁してもおかしくないオーラに大興奮ですよ! 常松も「何だ…アレ…」と驚愕、橋くんも「ス…スゲェ…」と絶句です! そして虎城理事長も驚愕しながら、またしてもイイことを言います。
 「まさか…これほど…これほどまで繋がるか…ここまでの激闘…死闘が想像以上に 見る者の心に蓄積していたということか…まるで自分の人生の一部であるかのように…もう…並では…ない」
 そう、そういうことだとわたしも思います。人は、まるで自分自身の人生を投影するものに、共感し、感動し、興奮し、応援したくなるのではないでしょうか。そしてこの熱は土俵下で見守る【王虎】さんにもビリビリと伝わっているようですが、一方の横綱【泡影】には、伝わっているのか良くわかりません。いつもの無表情です。【王虎】さんはちょっと嬉しそうに言います。
 「さぁ…どうする猛虎……」 そしてページをめくると……
 おおっと! 今度は【猛虎】先生のおっそろしく気合の入った立ち合いの図が見開きで描かれております!! この絵は超カッコイイ!! そして【猛虎】先生は先に両手を土俵に着いた! 完全に臨戦態勢、鯉太郎が真っ赤に燃える炎なら、【猛虎】先生は青く冷ややかに燃える炎か? 実に対称的であります!! というわけで今週はハッキョイ1秒前、以下のナレーションで幕、であります。
 「鮫島の巻き起こす熱風に……揺るがず…静かに…押し返す…」
 はーーーー……サーセン……今週も無駄に興奮してお伝えしてしまいました……。あと連載がどのくらい続くのかわかりませんが、もうホントに、わたしは『鮫島』が終わってしまった後でも生きていけるのでしょうか……燃え尽きてしまいそうな気がしてなりません……。いやあ、ほんと『鮫島』は最高っすね!
 それでは最後に、毎週のテンプレを貼って終わります。
 <場所:9月場所>
 【鮫島】東前頭十四枚目(5月場所で東前頭十枚目)
 【白水】西小結
 【松明】東前頭六枚目。常松改め。本場所は7連勝したけど11日目から休場
 【大吉】序2段【豆助】序ノ口【目丸手】序二段【川口】不明
 ------
 1日目:【飛天翔】西前頭十二枚目。石川改め。
 2日目:【宝玉光】西前頭十一枚目
 3日目:【舞ノ島】西前頭十枚目
 4日目:【巨桜丸】西前頭九枚目。新入幕力士
 5日目:【岩ノ藤】東前頭七枚目 
 6日目:【大山道】西前頭七枚目
 7日目:【蒼希狼】西前頭六枚目
 8日目:【丈影】東前頭四枚目。横綱の弟弟子
 9日目:【闘海丸】西小結
 10日目:【毘沙門】東前頭五枚目
 11日目:【天雷】東関脇
 12日目:【王虎】東大関
 13日目:【猛虎】東大関
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 【王虎】東大関。12日目現在11勝1敗。鯉太郎に敗北!
 【猛虎】東大関。10日目まで10勝、その後【泡影】に1敗した模様
 【天雷】東関脇。12日目現在9勝3敗に
 【稲虎】田上改め。十両力士に成長してた!
 【泡影】東横綱。第72代。29場所連続優勝中。67連勝中(12日目現在)。
  他の力士は表にまとめた記事を見て下さい。 

 というわけで、結論。
 今週は呼び出しさんのコールから始まって、ハッキョイ1秒前までの場内の様子が描かれたわけですが、なんつうかもう、ヤバいすね。この興奮は。まだ立ち合い前なのに。つうか、やっぱり、スポーツでもミュージカルでも、やっぱり生の現場のリアルな熱は、体験するともう他では代替しえない記憶として深く胸に残るすね。それを漫画で表現・再現しちゃう『鮫島』という作品は、ホントにすごいと思います。いやあ、ホントに『鮫島』は最高っすね。もう同じことしか言えないす。来週からはおそらくいよいよハッキヨイとなるであろうと思われますが、この戦い、脳に刻み付けたく存じます。はーーー興奮した。以上。

↓ どうでもいいですが、わたしはミュージカル等の際はコイツを愛用しております。やっぱり演者の表情を見たくなるので。意外とそんなに高くなく、イイものはレンズが明るく超見やすいことを知りました。

 というわけで、毎週木曜日は『鮫島』ニュースのお時間です。
 つうかですね、この週末から大相撲5月場所が始まるわけですが、わたしもチケット争奪に参加してみたものの、いい席は獲れず、生観戦は諦めました。はーーー残念す。そして注目の番付は、世の中的には3横綱や、大関取りを目指す関脇・栃ノ心関、そして久しぶりに関脇まで上がった逸ノ城関や、とうとう小結となった遠藤関、あるいは再びの入幕を果たした安美錦関など、見どころの多いものとなっておりますが、わたしとしては、最も応援している松鳳山裕也君が東前頭2枚目に付されたことに、大変喜んでおります。そして、何気に入幕後2場所連続2ケタ勝利を挙げている阿炎政虎君も、西前頭2枚目と、松鳳山関と同格で上位陣総当たりとなる位置につけており、果たして阿炎関の強さは横綱・大関陣に通用するのか、大変注目しております。
 そして、ふと松鳳山関のTwitterをチェックしたら、こんな素敵なお写真が!
 ちょっと、これヤバくないすか!? わたし的ヤバイポイントその1)松鳳山関の浴衣の柄が何気にシャレオツ。カッコイイじゃないの! その2)両者の表情が最高すぎるw 阿炎関w そして松鳳山関が黒い! なんでこんなに黒いんだろうか……w その3)松鳳山関の腕毛と胸毛と無精ひげがヤバイww 最高ですよ、松鳳山関は。マジで後援会に入ろうか検討中です!
 というわけで、わたしとしては5月場所が大変楽しみであります。
 さて、それではまずは今週の週刊少年チャンピオン2018年24号概況です。
 ■巻頭グラビア:今週は電子も紙雑誌(?未確認)もナシ、のようです。
 ■聖闘士星矢:闇からの蘇生の。久々連載復帰! 物語が思い出せない……!
 ■弱虫ペダル:のこり7kmの緊迫の巻。さあ、最終バトルPart1が始まりそうです!
 ■疵面:2つの源王会の巻。花山君の怒りはヤバそうす。
 ■BEASTERS:漆の器が2つ並んだような眼の巻。イケメンのピナ君がイイすね!
 ■吸血鬼すぐ死ぬ:デート・オア・グルグルドーン!の巻。最高すw ぐるぐるどーん!
 てな感じの週刊少年チャンピオン2018年24号でありました。

 さて。それでは今週の『鮫島』ニュースをお送りいたします。
 前号は、突如現れた鯉太郎の母による回想がメインで、不忍池のほとりの「例のベンチ」で話を聞いた椿ちゃんが「何があっても(鯉太郎)を一人にはしない、相撲がなくなったら何もなくなるなんて、私がさせない!」と決意を新たにし、鯉太郎母を鯉太郎に会わせるべく国技館へ向かい、一方鯉太郎は国技館に到着して少年ファンににっこりサインをしてあげるシーンで終わりました。
 そして今週はカラー扉から始まります。いい絵ですねえ! そして本編は、国技館前の様子にNHKアナの解説がかぶさって始まります。わたしも国技館前で力士たちが国技館入りするのを眺めたことがありますが、やっぱり興奮しますよあれば。ふつーーに歩いている力士は、ちょっと近寄れないオーラがありますね。そして、NHKアナの言葉にひとつ重要な情報がありました。
 なんと、横綱【泡影】がここまで全勝なのはもう分かっていることですが、驚いたことに、「角界の怪鳥」でお馴染みの大関【天鳳】も「今場所好調! ここまで負けなし」だそうです。なるほど、そうなんですね。【白水】兄貴との対戦で気分良くなっちゃったんでしょうな。こうなると、鯉太郎の「あと一人の対戦相手は誰なんだ問題」は、【天鳳】になるのでしょうか? そしてNHKアナの言葉は続きます。
 「そしてまだ負けなしの力士がもう一人 この力士が勝ち残ることを誰が予想できたでしょう!? 今日も奇跡の一番を見せるのか 幕内14枚目 鮫島!! しかしその鮫島 今日の相手も強者! 虎城部屋 猛虎!! 昨日は激戦の末 鮫島は王虎をくだしましたが この快進撃をどう見ますか虎城さん…」
 というわけで、虎城理事長がそれに応えて語ります。その背景には支度部屋で大吉にテーピングをしてもらう鯉太郎が描かれております。
 「「化ける」という言葉があるが まさにそれでしょうな… 勘違いしては困るが突然簡単に強くなったということではないですよ…長い月日 毎日を必死に鍛錬しつづけ まさに死線といっていいギリギリの勝負を越えて手に出来る 強さ…全ての者がその強さを手に出来るというものでもないが 「化けた」と感じるほどの強さを得るとは 必然的にそうなるもの… そして猛虎もまた それを繰り返し昇ってきた男… そのへんは鮫島と猛虎… この二人はよく似てるのかもしれない…」
 そして描写は【猛虎】さんサイドの支度部屋の模様に移ります。全力で当たってこい、と田上さん改め【稲虎】関に指示する【猛虎】先生です。おっと、【王虎】さんも目を閉じて腕組みして集中している様子です。
 「ただ鮫島は今日の取組 いつものようにはいかないでしょう…」
 【稲虎】関の気合の入った表情からのブチカマシ! あーーっと!? ページをめくった先では、その渾身の当たりを、【猛虎】先生はいともたやすく受けるの図です! しかも、それはガッシイイィィィーーン! 的なものではなく、「パスッ…」と全てを静かに吸収したかのような受け。こ、これは、横綱【泡影】の極意、北斗の拳で言うところの「柔」の拳か? 理事長の言葉はまだ続きます。
 「虎城部屋の中で…いや…今までの弟子の中でも 一番私の相撲を 理解している…」
 ぶつかって止められた【稲虎】関は心の中で「本当に…どういう仕組みで なんでこうなるか分からねーんだよな…」と思います。た、確かに。わたしも分からないですが、【王虎】さんに「だからお前はダメなんだ稲虎…」と言われそうなので、心の中だけにしておきましょう。そしてNHKアナも問います。
 アナ「おお…大横綱虎城の相撲…それは具体的に言いますと…」
 理事長「ピンと空間を把握し ピッと距離を掌握し 土俵を意識下で フッーーつと捕らえることですな…」
 アナ「?」
 いや、こりゃ分からんわ……しかし努力の天才【猛虎】先生は、この難解な虎城語の翻訳メモを完成させてきた男ですので、通じるのでありましょう。【猛虎】先生は【稲虎】さんとのウォーミングアップも完了、準備万端な様子です。
 「悪いな稲虎…十両のお前に相手させてしまって…」
 「いえ…俺の力なんかでよかったらいくらでも…ただ…俺ごときのブチカマシが 鮫島の代わりになるとは思えないのですが…」
 「心配ない…鮫島の相撲は 俺には届かない…」
 かー、カッコイイすねえ! 【猛虎】先生さすがっす。そして描写は鯉太郎サイドの支度部屋へ移ります。四股を踏む鯉太郎。そのパワフルな四股に、常松こと【松明】関も息をのんでおります。
 「スゴイ…どうなってるんだ…この力強さは…」
 しかし鯉太郎としては、納得のいく四股ではなかったようで、それはどうも、鯉太郎もワクワクが止まらない気持ちでいるからのようです。
 「クソ ダメだ…コレじゃねぇんだ…どうしても 相撲が取れる嬉しさが溢れちまう」
 そして大吉がそろそろ出番ですと呼びに来ました! 「オウ!」の一声で土俵へむかう鯉太郎。一方の【猛虎】先生の元にも。そろそろ…と若い衆が声をかけます。「あぁ…」とクールに浴衣を脱ぐ【猛虎】先生。その瞳は、チラリと横綱【泡影】へと向けられます。
 「証明しないといけない…俺の相撲は…横綱虎城の相撲は最強なのだと…来場所こそ泡影を倒せる それに必要な最後の力を俺はここで手に入れる…」
 というわけで、いよいよ両者花道に登場、場内大歓声の図です! どうやら歓声は鯉太郎有利の模様です。嬉しいすねえ! かつてはあんなにヒールだった鯉太郎なのに、こんなにも応援されているなんて。これも鯉太郎が勝ち取ってきたものなのでしょうなあ……胸熱すわ……。NHKアナの実況が続きます。
 アナ「完全に場内を味方につけてますねー…これは猛虎のアウェー感は拭えないですが その心中はどうか…」
 理事長「この程度のことで崩れませんよ…確固たる強烈な我がある…」
 アナ「我ですか…?」
 理事長「えぇ…この一番はその我の崩しあい…どちらがそこに引き込めるかになるでしょうな…」
 というわけで、今週はこのハッキョイ直前の花道入場にて幕、でありました。
 ふあーー……ヤバイすねえ、相当国技館の熱量は高まっているようで、いよいよ来週は開戦となりそうな気配です。こうなると……椿ちゃんに連れられてやって来る鯉太郎母は、この取組後に会うのか、それとも、花道の途中で会うのか? いや、それはもうないのかな? まあ、いずれにせよ、とうとう始まろうとしているVS【猛虎】戦に向け、爆発寸前の緊張感がひしひしと伝わりますね。いや、ほんと『鮫島』は最高です!
 それでは最後に、毎週のテンプレを貼って終わります。
 <場所:9月場所>
 【鮫島】東前頭十四枚目(5月場所で東前頭十枚目)
 【白水】西小結
 【松明】東前頭六枚目。常松改め。本場所は7連勝したけど11日目から休場
 【大吉】序2段【豆助】序ノ口【目丸手】序二段【川口】不明
 ------
 1日目:【飛天翔】西前頭十二枚目。石川改め。
 2日目:【宝玉光】西前頭十一枚目
 3日目:【舞ノ島】西前頭十枚目
 4日目:【巨桜丸】西前頭九枚目。新入幕力士
 5日目:【岩ノ藤】東前頭七枚目 
 6日目:【大山道】西前頭七枚目
 7日目:【蒼希狼】西前頭六枚目
 8日目:【丈影】東前頭四枚目。横綱の弟弟子
 9日目:【闘海丸】西小結
 10日目:【毘沙門】東前頭五枚目
 11日目:【天雷】東関脇
 12日目:【王虎】東大関
 13日目:【猛虎】東大関
 --------
 【王虎】東大関。12日目現在11勝1敗。鯉太郎に敗北!
 【猛虎】東大関。10日目まで10勝、その後【泡影】に1敗した模様
 【天雷】東関脇。12日目現在9勝3敗に
 【稲虎】田上改め。十両力士に成長してた!
 【泡影】東横綱。第72代。29場所連続優勝中。67連勝中(12日目現在)。
  他の力士は表にまとめた記事を見て下さい。 

 というわけで、結論。
 今週はいよいよ鯉太郎と【猛虎】先生の土俵入り直前まで話は進みました。そして虎城理事長の言葉から、【猛虎】先生が最も「大横綱・虎城」の相撲を体現する存在ということも分かりました。つうことは、やはりこの戦いも「虎城VS火竜」の第2ラウンド、になるわけで、果たして、【王虎】さんとの第1ラウンドを制した鯉太郎は、横綱【泡影】ばりの「柔の拳」を体得しつつある【猛虎】先生相手に、再び勝利を勝ち得るのか。もうホントに相当な熱量が高まり、わたしも大興奮であります。そして、何気に大関【天鳳】がここまで全勝というのも重要なポイントになってきました。この13日目を入れてあと3番。アレですかね、【天鳳】関はまだ【猛虎】先生や【王虎】さんと戦ってないんですかね? またちょっと以前の描写をチェックしないと分からないな……。鯉太郎の明日14日目の相手も気になるところですが、まずは来週からのVS【猛虎】戦を毎週ドキドキしながら楽しみたいと存じます! 以上。

↓ はーーー観に行きたかったす……。

 というわけで、昨日に引き続き、今週の『鮫島』ニュース番外編_これまでの歴史その(2)として、『Burst』編をまとめようと思います。
 昨日の『バチバチ』編同様に、メモ的に取り留めなくまとめるので、やっぱりわたし以外の人が読んでも特に意味はないと思います。そして先週も書きましたが、完全にネタバレなので、万が一、『バチバチBurst』を読んでいない人は、今すぐ退場してください。
 それでは、『バチバチ』同様流れをまとめてみるか。勿論これまた同様に、一番最初の『バチバチ』の時制を2009年と仮定しています。なお『Burst』は、前作『バチバチ』のエンディングから半年後の2010年4月からの2カ月間が集中的に描かれていて、時間の経過はほとんどありません。なので、今日はTableタグを使わないで、巻ごとにテキストで簡単にまとめることにしよう。
----<『バチバチ』終了後、『Burst』開始前に起こったこと>----
 ・王虎さんは2009年11月場所(序ノ口)、2010年1月場所(序二段)、2010年3月場所(三段目)で3場所連続全勝優勝しており、『Burst』で描かれる5月場所では幕下となって、鯉太郎に追いつく。
 ・この3場所の鯉太郎の戦績は不明だが、鯉太郎の5月場所の番付は幕下。枚数不明。
----<『Burst』(1)巻:2010年4月>----
 ◆靖国神社での奉納相撲
  王虎さん〇-●?? ※三段目として
  鯉太郎〇-●田上さん ※幕下
  白水さん〇-●?? ※幕下
  仁王さん〇-●?? ※十両
 ※仁王さんはこの後の5月場所は新入幕。
 ※負けた田上さんに王虎さんの「だからお前はダメなんだ」発動。
 ◆大吉&常松が入門。
 ◆大吉:丸山大吉。187cm139kg(新弟子検査時)。17歳。鯉太郎と同い年。入門初日に「肉体をその場に置き去りにして心だけがスカす」離れ技炸裂w 余りにすっとぼけな言動に鯉太郎ブチ切れ。
 ◆常松:常松洋一。186cm118kg(新弟子検査時)。22歳。鯉太郎の5つ上ってことか。ついでに言うと仁王さんとも1つ上、なのかな。学生横綱タイトルを獲り、幕下付出で初土俵(2010年5月場所)。大栄大学相撲部主将だった。 
 ◆鯉太郎は二人の世話係に任命されるも、両者にイラつきMAX、つい大吉をぶっ飛ばし、マスコミネタに。しかし兄弟子として、不忍池のほとりの「例のベンチ」までチャリで迎えに。
----<『Burst』(2)巻:2010年4月~5月場所開幕>----
 ◆大吉、鯉太郎の気持ちにやっと気が付き改心。
 ◆場所前、新寺から石川や飛天勇関が空流に出稽古に来てくれる。
 ◆一方虎城部屋は、場所前の激しい(一門連合)稽古。田上さんは王虎さんにガイにされて精神崩壊。十文字から来ていたブタフグに王虎さん目を止める。
 ◆王虎さん、生意気にTV出演、鯉太郎に負けたら引退宣言。
 ◆常松、マスコミへ俺が王虎を倒します宣言。それにカッと来た鯉太郎、王虎さんに負けたら廃業、に乗っかっちゃう。
 ◆2010年5月場所開始。
  基本的に主要キャラは幕下。枚数不明。どんぐり渡部くんと川さんは三段目。
 ◆初日の星取(※?は相手の名前不明)
   王虎さん〇-●?
   鯉太郎〇-●石川くん
   常松〇-●大森海
----<『Burst』(3)巻:2010年5月場所初日~4日目>----
 (初日の常松勝利直後から続き)
 ※常松のナメた相撲に親方激怒「勘違いするなよ こわっぱが…」
  白水さん〇-●?
  仁王さん●-〇? 勇み足w
 ◆二日目
  田上さん〇-●? ダーティーファイトで精神崩壊中。
 ◆三日目
  大吉●-〇小林 不浄負け。相手の小林君がナイスキャラで笑える。
 ◆四日目(かな? 自信なし)
  鯉太郎〇-●田上さん ダーティーファイトをする田上さんに真っ向勝負。
 ※この取組後、田上さんはブタフグにごちゃごちゃ言われるも、猛虎さんへ「俺に才能があるんですか!?」と涙、猛虎さん「知らん!」の名シーン。
 ※また、この取組で鯉太郎は人差し指を怪我、投げの基本を見つめ直すきっかけに。
----<『Burst』(4)巻:2010年5月場所5日目~7日目>----
 ◆五日目
  大吉●-〇? 波動拳不発w
 ◆六日目(かな?)
  鯉太郎●-〇王虎さん 真っ向勝負でぶん投げられ、「お前は…もう死んだ」宣言。
 ※この取組前、王虎さんは部屋で田上さんを前に、「やっとアイツを頭から消し去れる」嬉しさに、かなり歪んだ涙を流す。ククク……と泣く様は異様で異常。
 ※そして鯉太郎はこの敗戦で自信喪失。しかし「例のベンチ」で椿ちゃんの「土俵のアンタをずっと見ていたいのよ…」の涙の激励により大復活! 親方に土下座謝罪、そして兄弟子たちの泣かせる激励でヤル気MAXに。
 ※しかしそんな泣けるシーンの一方、常松はマスコミ連中に王虎は俺が倒しますよ宣言をしてネタ提供。やめときゃよかったのにね……常……。そして翌朝、椿ちゃんに「あなたは 何もわかっちゃいないわ…」とガッカリされる。
 ◆七日目
  鯉太郎〇-●? 悪タレフェイス復活、ブチカマシ一発でKO。
----<『Burst』(5)巻:2010年5月場所8日目~9日目>----
 ◆八日目
  常松●-〇王虎さん
 ※ここから常松の挫折の始まり。この辺の常松のことを思うと、ホントに『鮫島』での松明関はその成長が泣けますなあ。
 ※取組前に、空流親方が大栄大学相撲部を訪れ、常松の過去を取材。
 ※常松も、立ち合い前、「教えてやるよ…血統ってのは何の意味もない ただの飾りだってことを…」と闘志満々だったのだが……
 ※立ち合い後、群がるマスコミ連中に、親方はこの辺で勘弁してくれと頭を下げ、そして「教えのハブさん(月刊力士の記者、畑文太さん)」や日刊トップの山崎さんの言葉もあって、騒動は収まる。
  天雷〇-●ブタフグ大鵠
 ※兄貴の仇であるブタフグ大鵠をぶっ飛ばしたい天雷なのに、ブタフグ大鵠は勝負せず。ホントクソ野郎。天雷はこの取組の立ち合い不成立&突っ掛けで目を負傷。
 ■大刀力関→天雷の兄弟子。イイ人。天雷の兄の弟弟子っぽい。
 ■田上さんは猛虎さんの「知らん! だが、今より弱くなることはない」の激励? で精神崩壊から正気に戻っていたが、この天雷の取組前にブタフグにボコられ、取組後には王虎さんに(ブタフグを利用して天雷の眼をやったのかと)詰め寄る。「ガッカリさせんなよ…頼むよ…」は何か泣けますね。そして(そんな指示はしていない)王虎さんは、ブタフグ大鵠を「使えねーブタだ」と切り捨てる。
 ◆九日目(?)
  鯉太郎〇-●爛摩 ※デカい外国人力士?
 ※この取組で鯉太郎は偶然「仏壇返し」を放つ
----<『Burst』(6)巻:2010年5月場所9日目~11日目>----
 ※9日目、10日目はどうも日付がはっきりせずわたしの勘違いかも?
 ※9日目の鯉太郎の取組後、王虎さんVS天雷から始まる
  王虎さん〇-●天雷 真っ向勝負のクリーン相撲。天雷完敗で左腕負傷。
  白水さん〇-●元十両の? ゴリラ張り手で一発KO。白水さんで5勝目。
 ◆十日目は取組ナシ
 ※朝稽古で親方に「仏壇返し」を教わる鯉太郎
 ※稽古中、イラつき中の常松は、白水さんや鯉太郎を呼び捨てで八つ当たり激怒。ほんと、しつこいですが、このあたりの常を思うと、『鮫島』現在の松明関が泣けるすねえ……。
 ◆十一日目
  石川くん〇-●常松 ビンタ一発でOK
 ※取組後、「強くなりてーんだろ?」「はい……」の名シーン。泣ける!
 ※鯉太郎VSブタフグ大鵠の途中で(6)巻終了。
----<『Burst』(7)巻:2010年5月場所11日目>----
 ※ブタフグ戦の続きから白VS虎の泣ける結末まで
  鯉太郎〇-●ブタフグ大鵠
 ※鯉太郎の仏壇返し炸裂、「じゃあな…クソヤロー…」。悪タレ鯉太郎にファンがつきはじめ、マコ姉ちゃん思わず「泣く」と感激。
 ※取組後、ブタフグ精神崩壊。今、どうしてるんすかね……。
  白水さん〇-●王虎さん
 ※ご存知の通り、腕は折られても、心は折れず、白水さん奇跡の勝利! 取組後、鯉太郎や親方にはカッコイイところを見せるも、仁王さんには「チョ~コエ~よ アイツチョ~~~コエ~~コエよ いて~~~よ~~ 腕チョ~いて~よ~~~」と泣きつく姿がもう最高です!
 ※この白水さんの勝利(=王虎さんの敗北)で幕下は12人が1敗で並ぶ。
----<『Burst』(8)巻:2010年5月場所11日目の夜~15日目千秋楽優勝決定戦初戦>----
 ※十一日目の夜、王虎さんは荒れて部屋の稽古場で大暴れ。とうとう猛虎さんをも跪かせる。
 ※鯉太郎は白水さんの奮戦に「応えねーと男じゃねーよ」とやる気十分。椿ちゃんにも「お前の気持ちにも俺は応えるよ」とある意味愛の告白に椿ちゃん赤面、親方憤死にw
 ◆十二日目は描写ナシ(?わたしの勘違いかも)
 ◆十三日目と十四日目
 ※ダイジェストで鯉太郎・石川くん・天雷・王虎さんが勝って1敗キープが描かれる
 ※これで幕下は6勝1敗が6人となり、千秋楽に優勝決定戦へ。
 ◆十五日目(千秋楽・幕下6人の優勝決定戦)
  第1戦:鯉太郎〇-●岩の藤 カマーンとブチカマシ合戦となり、OK!と勝利。
  第2戦:天雷VS闘海丸 のハッキョイまで
----<『Burst』(9)巻:2010年5月場所15日目千秋楽>----
 ※天雷VS闘海丸のハッキョイからスタート
  第2戦:天雷●-〇闘海丸 土俵際のうっちゃり!
 ※天雷は、親や兄貴が見守る中、決意を持って戦うが、VS王虎さん戦で左腕を痛めていたのがたたってしまう。闘海丸「次は万全の状態で勝負だ!」天雷「いや…今も万全だったよ」とすがすがしく負けを認める。イケメンですなあ!
  第3戦:石川くん●-〇王虎さん
 ※大器くんも折れないハートで立ち向かうも、惜しくも敗退。あまりにまがまがしいオーラをまとって土俵に上がる王虎さんの邪気を、柏手一発で祓う大器はカッコよかったぞ! これで優勝は3人に絞られ巴戦へ!
  巴戦1番目:鯉太郎VS闘海丸くん序盤まで
----<『Burst』(10)巻:2010年5月場所15日目千秋楽&火竜虎城の因縁>----
  巴戦1番目:鯉太郎〇-●闘海丸
 ※この取組を観て、生意気だった常松も熱くなって応援! 「おいっ! 何やってんだ!! ふざけろよ! 見せたかったのはソレかよ!」という常の激に、鯉太郎は仁王兄貴や白水さんのハート、そして吽形さんの「立ち向かう勇気」を思い出す。この展開はもう、王道ですが熱くなりますなあ!! そして仏壇返しが決まるか!? というところで、まさかの闘海丸タンの外無双が炸裂し、思わず鏡川親方も大感激! そして「もっと腰を入れろ!! 鯉!!」という仁王兄貴の大喝で、結末は渾身の押し出し! 地道なけいこのたまものですよ!
 ※取組後、現役時代火竜に勝てなかった鏡川親方が、「懐かしいモン思い出させやがって…」と満足しているところに「いい弟子を育成しとるようだな」と着ぐるみが声をかける。その声はどうやら天城親方か? 「身に余るお言葉…」と頭を下げる鏡川親方。
  巴戦2番目:鯉太郎VS王虎さん 開始!
 ■そして火竜と大横綱虎城の因縁の過去話開始
 ※火竜はもともと黒森部屋。定年で同門の天城部屋に吸収合併された。この時序二段。すでに幕内力士だった虎城に稽古を挑むもあっさり退けられる。
 ※その後すぐ虎城は大関昇進。そして新大関にして初優勝、翌場所綱取りへ。
 ※そのころ火竜も序二段、三段目を連続優勝。幕下で三場所連続優勝か、と期待の場所中。稽古では、天城親方の丁寧な説明が通じず、うるせーハゲ!! 何言ってるかわかんねーんだよ! と生意気な口をきくが、虎城の「バ~~~~となるからギュっとためろ…そうすればグッとなってメリッとガッといく…」という普通の人には理解不能な虎城語だとあっさり理解し納得する。
 ※しかし最終戦の相手にあっさり引かれて敗北、激怒して土俵上で大暴れ。1場所出場停止となった。世に言う「火竜セカンドインパクト事件」であるw
 (※ファーストインパクト事件は、黒森時代の序二段の時に同じく土俵で大暴れ→1場所出場停止という事件があった)
 ※一方虎城は、同じ日勝利するも右腕を負傷。虎城は火竜に問う。
 虎「お前にとって相撲とは何だ…?」
 火「あ? んなモン殺し合いに決まってんだろ」
 虎「だからお前の相撲は軽いんだ」「相撲の重さ…強さは…きっと己の中の生き様で決まるんだ それを土俵でぶつけ合うのが…力士だ」
 火「何言ってんだ…何だよ…生き様ってよ…」
 虎「ここにガッとあって砕けねぇ…ドンとしたものだ」
 しかしなんつうか、まさか自らの息子が、のちに同じことを言うとは……そりゃあもう、親としては泣けますよ……ホント最高ですね。
 ※そして虎城は千秋楽、全勝をかけて横綱・大宝生との闘いに挑み、電車道で寄り切って勝利、横綱昇進を確定させる……が、その後の変貌はもうご存知の通りっす。
 ※この時の優勝パレードで顔じゃないのに優勝旗を火竜がかざし、二人が並んで写る唯一の写真となったのであった……。
 ※そして5場所連続優勝を決めた夜、新十両で優勝を決めた火竜は「ソレ付けて稽古場に来い」とけんかを売って(10)巻終了。
----<『Burst』(11)巻:2010年5月場所15日目千秋楽&火竜虎城の因縁2>----
 ※火竜の挑発に乗って稽古場に現れる「大横綱」虎城。
 虎「いつからだ…火竜(アイツ)を見ているとイラ立つようになったのは…いや………わかっている…火竜は綱を撮る前の俺…楽しさだけで相撲を取れたあの頃の俺だ…覚悟が足りないんだ…まだ……横綱道を進む覚悟が…火竜をうとましく感じるのは 俺がまだ過去の己と決別が出来ていない証拠…ここで俺は 過去の俺を…殺す」
 という決意でぶつかり合う二人。日刊トップの山崎さん一人が証人として立ち会う。生き様をぶつけ合う二人。そして「戻って…こいよ虎城…」と涙を流す火竜に、左耳を引きちぎる虎城。
 虎「……もう…聞こえん…」
 火「バカヤロウが…」
 という顛末で完全決別。そしてその後虎城は大横綱として数々の記録を打ち立てて引退、一方火竜は大関となって綱取り目前。そしてあの事件が……公園のベンチでだらしなく酔う火竜に山崎さんが事件の真相を伝えるも、火竜は山崎さんに語る。
 「土俵以外でどう生きたらいいのか…分からねーんだ 俺は…死んで生きるしかなかった…だがよ アイツはそれを良しとしなかった」「鯉太郎(アレ)は…俺だ 終わっちゃいねーんだ…まだ………何も………続いてんだ…鯉太郎の中で…俺の生き様は…鯉太郎なら…きっと俺の辿り着けなかった答えまで辿り着いてくれる 見てろよ 鯉太郎は必ず俺を超える あのクソガキが…鯉太郎がいれば…俺は死なねぇ」
 この言葉は、ホントにもう、今の『鮫島』読者にはグッと来てガッとするものがありますなあ……。そしてそんな父を思い、鯉太郎は満身創痍の体を奮い起こし、最終戦へ!
 ※そして一方の虎城は、火竜の墓前に「謝らんぞ…俺は……」と言いつつ、膝をついて恐らくは涙を流す。その墓参りの帰りの車の中で、幼き剣市へ「俺のようにはなるなよ」とつぶやくのだった(ただし生意気なガキの剣市が正しく理解しているとは思えないw)。回想はここまで。
 そして巴戦2番目:鯉太郎VS王虎さん、ハッキョイから戦い終盤へ
----<『Burst』(12)巻:2010年5月場所15日目千秋楽>----
 ※鯉太郎と王虎さんの激闘の続き。勝負は鯉太郎の右からの仏壇返しで決まったか!? と思いきや、王虎さんの左の小手が入って投げの打ち合いに。結果、同体、取り直しに!
 そして最終的には鯉太郎〇-●王虎さんで決着、鯉太郎、幕下優勝を決める。
 ※戦いを見届けた虎城の眼には涙が。そして「俺たちが見ることのなかった…あの場所まで…」と将来の図を脳裏に描く。
 ※終戦後、初めて鯉太郎は髷を結い、コンパチには多くの参加者が。仁くん、岩の藤、寺井、将太君などがニヤニヤで、そして超・力を込めてコンパチする。
 ※空流(みんな)に出会えてよかったです と言う鯉太郎に、初めての髷をみんなが冷やかし、激励し、常は祝儀金を回収してきますと言い、椿ちゃんも「カッコイイ」と満面の笑み。もう付き合っちゃえよ!
 ※そんな温かいムードのところに虎城親方登場、火竜を誰よりも強かったと賞賛し、鯉太郎へ次の言葉をかけて、『Burst』終幕。
 虎「昇ってみろ 父親のいた高みまで 火竜の続きを俺に見せてみろ やってみろ…鮫島鯉太郎!」
 鯉「オウ!」
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 はーーー……読んでたら興奮してまーーーた長くなっちゃった……
 なので、さっさと結論。
 要するにですね、『バチバチ』『Burst』『鮫島』と続く鮫島鯉太郎の物語は、最高です! まだ終わってないけど! はーーー……しかし『鮫島』の今後はどうなるんすかねえ……つうか、現在のVS猛虎戦も相当ヤバいことになるでしょうな……わたしとしては、戦いののち、猛虎さんのもとに竹虎さんが登場することを祈りたいすね。今どうしてるんすかねえ……。そしてやっぱり吽形さんにもまた登場してほしいですな。ダメかなあ……まあいずれにせよ、また来週からの『鮫島』が楽しみでたまらないっす! なお、今後、お盆ぐらいの時期に合併号があるタイミングで、『Burst』と『鮫島』の間の空白期間(5年ぐらいあるのかな? 3年か?)に何が起きたのか、をまとめようと思います。以上。

↓ もちろん『Burst』も全巻まとめ買いするのが大人のたしなみですよ!

 

 わたしは、まあなんつうか、年々病的に記憶力が低下しているような気がしてならず、ホントに長生きしていいことなんてねえなあ、と軽い絶望を抱き日々生活しているわけだが、毎週記録している『鮫島』ニュースを書く時も、その前日譚にあたる(?)『バチバチ』および『バチバチBurst』に関して、明確な記憶も薄れており、たまに大変な勘違いもあったりして、非常に恥ずかしい思いでいる。
 というわけで、週刊少年チャンピオンがGWで合併号、1週お休み、というこの機会に、備忘録としてちょっとまとめておこうと思った次第である。もう、取り留めなく、メモ的にまとめるので、わたし以外がこの記事を読んでも特に意味はないと思います。
 そして完全にネタバレなので、万一『バチバチ』『バチバチBurst』を読んでいない人はここで退場してください!
 というわけで……さて……どうまとめるかな……時系列をまとめてみるか。Tableで書くので、PCで閲覧しないとダメかも。
 そして、とりあえず、冒頭の時制を、連載開始の2009年と仮に定めておこう。
バチバチ全16巻 (1)巻 2009年3月?~4月 鯉太郎(16歳)、地元に来た巡業でケンカを売る。猛虎さんに勝利。空流親方に出会い、空流部屋へ入門。力士人生が始まる。
(2)巻~
(5)巻前半
2009年5月 5月場所。鯉太郎、初土俵&前相撲。王虎さんにも勝って全勝。
(5)巻後半~
(6)巻前半
2009年6月 鯉太郎、教習所1期目。
(6)巻後半~
(10)巻前半
2009年7月 7月場所(名古屋)。鯉太郎は東序ノ口22枚目。どんぐり仁くんに負けて6勝1敗で優勝逃す。ブタフグ(大鵠)との因縁ここから。この時、村神は鯉太郎に負けて目が覚め、教習2期目から兄の四股名「天雷」を継ぎ、キャラも変化。
(10)巻後半~
(11)巻後半
2009年8月 鯉太郎、教習所2期目&空流夏合宿。太れないことに悩む鯉太郎は投げを練習し始める。バーキ登場はここから。この頃、王虎さん引きこもり状態で、猛虎さんの付け人に。
(11)巻後半~
(16)巻ラスト前
2009年9月 9月場所。鯉太郎は東序二段75枚目で白水さん(西序二段110枚目)の番付を超える。全勝で迎えた優勝決定戦で白水さんとの兄弟対決。そして幕下では涙の阿吽対決。アレはホントに泣けましたなあ! なお、王虎さんもここから土俵復帰。前相撲でのダーティーファイトは描かれるがほぼ出番なし。
(16)巻ラスト前 2009年10月及び11月 エピローグとして教習3期目。王虎さんようやく教習参加、大器くんやバーキをガイにするほどに。そして11月場所初日、ハッキョイ、で『バチバチ』終了。
 とまあ、まとめると上記のような感じだと思うけれど、これで終わらせるのもアレなので、以下、出来事をメモしてみたい。
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【バチバチ(1)巻】:2009年3月(?)の出来事
 ■鯉太郎、地元(山形)に巡業に来た大相撲に喧嘩を売る。その場で猛虎さんに勝利。
 ■なお、猛虎さんは学生横綱から入門して間もない頃(?)で、幕下。
 ■その3日後、父・火竜の7回忌。この時、鯉太郎は16歳。
 →火竜が亡くなったたのは6年前で、鯉太郎10歳の時か。
 ■空流部屋へ入門(→高校1年終わりの春休みっぽい)。
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【バチバチ(2)~(5)巻前半】:同年4月から5月場所の出来事。
 ■主要キャラのこの時の年齢
 (2巻末のプロフィールによる)
 ◆空流親方(奥村旭・元小結【春風】)51歳
 ◆阿形さん(高杉剛平)20歳・東京出身・183cm・115kg
 ◆吽形さん(吉田亘孝)20歳・岩手出身・180cm・107kg。
 ◆白水さん(白水英樹)18歳・東京出身・192cm・90kg
 ◆鯉太郎は16歳・178cm・75kg
 ◆川さん(川口義則)すべて謎w
 (4巻末のプロフィールによる)
 ◆虎城親方(後藤昇)55歳
 ◆王虎さん(後藤剣市)17歳・東京出身・195cm・115kg
 ◆猛虎さん(小林哮)24歳・熊本出身・182cm・123kg
 ◆床上手さん(山岡薫)自称24歳・二等床山
 ◆椿ちゃん(奥村椿)16歳
 ◆真琴姉ちゃん(斎藤真琴)18歳
 ※単行本ではマコ姉ちゃん=16歳と表記してあるけどこれは誤植で、18歳が正解らしい。実際、夏合宿に来てくれたマコ姉ちゃんは受験生だったし、Burst冒頭では晴れて東京の大学に合格し女子大生として登場(その時からバイクに乗ってる)。
 ※ちなみに、吽形さんは吉田亘孝として、佐藤タカヒロ先生の柔道漫画『いっぽん!』に名前だけ登場している。ついでに言うと現在の『鮫島』に出てくる日刊トップの記者、橋くんも『いっぽん!』のレギュラーキャラ(と同一人物だと思う)。
 ■5月場所(鯉太郎初土俵)時の番付と星取
鯉太郎 前相撲。全勝。初戦は田上さんの鼻をへし折って勝利。2戦目(4日目)で王虎さんと対戦、投げの打ち合いで勝利かと思いきや物言いで取り直し、強烈なブチカマシの末に勝利。王虎さん休場、ダークサイドへ。
阿形さん 幕下?枚目。最終戦で猛虎さんに負け、6勝1敗。
曰く、幕下のケツ、な枚数だった模様。
吽形さん 三段目?枚目。7勝0敗。全勝で三段目優勝。
白水さん 序ノ口?枚目。5勝2敗。
川さん 三段目?枚目。4勝3敗。
猛虎さん 幕下11(10?)枚目。十両に上がったら王虎さんを自分の付け人にする約束を取り付ける。結果的に7戦目で阿形さんを下し、全勝で幕下優勝、十両昇進を決める。当時の虎城部屋はホント腐ってましたなあ……。一応関取の兄弟子はいたようだが、名前などその後は不明(※Burst冒頭では兄弟子は廃業し、猛虎さんは部屋頭になっていた)。
 ■メモ:5月場所終了の打ち上げで、白水さんはやっと髷が結える髪の長さに。しかし酔っ払った吽形さんにバリカンで刈られ、それじゃあ、と阿形さんに「殿」マゲにw ちなみに、その後髪が生えないのは、夜中、こっそり川さんが剃っているためらしいw
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【バチバチ(5)巻後半~(6)巻前半】同年6月、相撲教習所第1期の出来事
 ■鯉太郎の相撲教習所第1期目スタート。
 ※ライバルたちの(5)巻末プロフィールは以下の通り
 ◆斎藤正一(マコ姉の父)42歳
 ◆村神(のちの天雷・村神凛太郎)18歳・愛媛出身・190cm・120kg
 ◆石川(のちの飛天翔・石川大器)16歳・神奈川出身・180cm・81kg
  ※大器の入門時、天鳳は既に大関だった。
 ◆渡部(渡部仁)16歳・千葉出身・175cm・79kg
 ◆田上(のちの稲虎・田上大)22歳・183cm・125kg
 ■教習所では、虎城親方からのツブせ指令を受けた竹虎さんにしごかれるも耐え、逆に竹虎さんは使えねえ奴と虎城親方にクビを宣告される。
 ■田ノ中の寺井と出会う。1場所先に前相撲を取っているので、偉そうにしていたが、鯉太郎や石川たちに押されてタジタジw
 ■鯉太郎、石川との突っ張り合いで顔を腫らす。村神、まるで周りを相手にせず。そしてこの頃から鯉太郎は、太れないことに悩む。
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【バチバチ(6)巻後半~(10)巻前半】同年7月場所(名古屋場所)の出来事。
 ■名古屋への移動の新幹線で、クソ野郎・大鵠と吽形さん阿形さんの因縁を知る。おまけにブタフグは先代天雷(村神兄)とも因縁があったことが判明。
 ■名古屋での空流の宿は清浄寺。和尚の斉尚さんはバイカーでロックなお爺ちゃん。
 ■名古屋場所の番付と星取
鯉太郎 東序ノ口22枚目。
2戦目は石川と壮絶な張り合いを制して勝利。
3戦目の村神戦はハズ押しで勝利(この敗北で村神は目が覚め、後の2代目天雷が誕生する)。
そして6戦目でどんぐり渡部くんに敗北して初黒星。激しく落ち込むも立ち直り、6勝1敗で終了。優勝を逃す。
(※序ノ口優勝は蒼希狼であることが教習2期目で判明)
吽形さん 東幕下57枚目。
6戦目でブタフグ大鵠に勝利するもまたも膝をやられる。
しかし7戦目、引退を決意した竹虎さんとの闘いを気合で勝利、全勝で幕下優勝を飾る。なお、負けた竹虎さんは、十両力士として大銀杏を結った猛虎さんに「お疲れさんでございました」と丁寧に頭を下げられ男泣きするのであった……。
阿形さん 東幕下15枚目。初戦は勇み足で負け。その後は勝って6勝1敗で終了。特に最終戦は、憎きブタフグ大鵠をぶっ飛ばして勝利。この時の阿形さんの怒りはすさまじかった!
白水さん 西序二段90枚目。3勝4敗。
川さん 東三段目23枚目。4勝3敗。
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【バチバチ(10)巻後半~(11)巻後半】同年8月。相撲教習所2期目と夏合宿の出来事。
 ■教習2期目スタート。兄弟子たちは合宿へ。教習2期目で、村神は天雷と四股名を改め、髪を上げ、キラキラなキャラにチェンジ。そしてバーキこと蒼希狼に出会う。
 ■一方の鯉太郎は、激しいけいこのし過ぎ?でどんどん体が絞られてしまい、自慢のブチカマシも、同期全員が耐えられるぐらいの威力に低下。すっかりスランプに。
 ■教習の休み期間、部屋の合宿に合流、吽形さんの「三年先の稽古をしよーぜ」にやっと心落ち着き、親方から「ブチカマシ」禁止令が発令、吽形さん直伝の投げ技への挑戦も始まる。
 ■休みが明けて再び教習へ。田上さんの髪が伸びてたり、どんぐりくんがでっぷり太っていたり、天雷が髪を上げてキラキラになったりと周りの変化がある中、鯉太郎の「オメーらだけには死んでも負けねえ」宣言で同期たちのハートにも火が付き教習は充実。
 ■一方そのころ、虎城部屋では、ガリガリに痩せて引きこもっていた王虎さんを、猛虎さんが付け人にする話でひと騒動。猛虎さんも、お前は「高みへ昇るため」の餌だと宣言。歪で殺伐とした兄弟弟子の関係が誕生。
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【バチバチ(11)巻後半~(16)巻ラスト】同年9月場所での出来事
 ■この9月場所が『バチバチ』最終話。
 ■(15)巻2/3ぐらいまでが鯉VS白の泣ける戦い
 ■以後(16)巻2/3までが阿VS吽の超泣ける戦い。
 ■残り(16)巻ラスト1/3ぐらいがエピローグ&Burstへプロローグ。
 ■9月場所の番付と星取
鯉太郎 東序二段75枚目。
初戦は教習同期の寺井。ブチカマシ1発で勝利。3戦目はすっかり太ったどんぐり仁くんを強引に投げて勝利し、先場所の雪辱を晴らす。4(5?)戦目はVSバーキ戦(13巻)。激闘の末、吽形さん直伝の投げが決まって勝利(※この対戦中に、ヤンキーカップルの男「お前黙ってろ」)。6戦目は石森という力士で、白水さんとの関係がぎくしゃくしててよそ見をしていて一瞬苦戦するも勝利。7戦目(相手の名前?)も勝って7戦全勝、白水さんとの優勝決定戦へ。
阿形さん 東幕下3枚目。
5戦目は大銀杏を結って十両・大森海戦に力づくで勝利。6戦目前日に吽形さんの膝が限界に来ていることを知り、親方と医者に吽形さんの出場続行を土下座で直訴。7戦全勝で吽形さんとの優勝決定戦に挑む。
吽形さん 東幕下4枚目。
6戦目直前に医者から出場停止を宣告されるも強行出場。6戦目、VS若大雲を電車道で寄り切り、十両昇進を手中に。しかしもはや限界が来ており、7戦全勝での阿形さんとの優勝決定戦へ挑む。泣ける!!
白水さん 西序二段110枚目。
鯉太郎に番付を抜かされ大ショック。吽形さんの励まし、阿形さんの激励?でゴリラ張り手に開眼。3戦目?の田上さんとの闘いに勝利して自信をつけるが、5戦目の相手、天雷に思わずビビッて引落で勝利。そのことに自分でもがっくり落ち込む(13巻)。が、吽形さんに「お前は空流の柱になれ!」と叱咤され、6戦目、石剛雲をゴリラ張り手で倒し復活。その後、吽形さんの膝のことを知り、鯉太郎を奮起させるためにも、もしお互いに全勝で同部屋優勝決戦となったら、殺す気で来い、じゃねーと殺すぞ! と言い放つ。そして7戦目(相手の名前不明)も勝って7戦全勝、鯉太郎との優勝決定戦へ。
川さん 東三段目10枚目
王虎さん 前相撲で復帰。ダーティーファイト炸裂。ほぼ出番なし。
石川くん 序二段・枚数不明。3戦目?の天雷戦に敗北。
天雷 序二段・枚数不明。3戦目で石川に勝つも、5戦目のVS白水戦を落とし痛い1敗。
蒼希狼 序二段・枚数不明。(12)巻後半にバーキ過去話。4戦目で鯉太郎に敗北。負けたら終わりと思って戦ってきたが、親方の「もうアナタ ワタシの息子 バカ~~~」で心が救われる。
 ■ラストのエピローグでは、王虎さんがようやく教習開始。いきなりバーキや大器くんをガイにし、鯉太郎ともバチバチの教習稽古が描かれ、ラストは11月場所初日、ハッキョイ、で幕を閉じる。

 はーーー疲れた。こんな感じすね、だいたい。最後に、各力士の年齢と身長体重なども、もう一度簡単な表にまとめておくとしよう。あくまで、『バチバチ』で描かれる2009年(仮)のものです。白水さんはこの後でも身長が伸び続けたと『Burst』で椿ちゃんが言ってたような。
四股名 本名 年齢 出身 身長 体重
猛虎 小林哮 24歳 熊本 182 123
田上(→稲虎) 田上大 22歳 北海道 183 125
阿形→仁王 高杉剛平 20歳 東京 183 115
吽形 吉田亘孝 20歳 岩手 180 107
白水 白水英樹 18歳 東京 192 90
村神→天雷 村神凛太郎 18歳 愛媛 190 120
マコ姉ちゃん 斎藤真琴 18歳 山形 --- ---
王虎 後藤剣市 17歳 東京 195 115
石川(→飛天翔) 石川大器 16歳 神奈川 180 81
渡部 渡部仁 16歳 千葉 175 79
鮫島 鮫島鯉太郎 16歳 山形 178 75
椿ちゃん 奥村椿 16歳 東京 --- ---
 こうしてみると、【王虎】さんはずば抜けてデカいすねえ! まあ、さすがの血筋ってことなんですなあ。相撲に選ばれしもの、か……。しかしふと思ったけど、この翌年、弟子入りする常松は大学卒業しての角界入りだとするなら、この時点で大学4年生だろうから、まだ20歳の仁王兄貴より1歳か2歳ぐらい年上ってことすね。そうだったんだ。なるほど、すね。鯉太郎よりも6つぐらい年上だし、それを考えると、『Burst』でのクソ野郎ぶりもちょっとだけ心境は分からんでもないような気がするっすね。よーし、じゃあ、明日は『Burst』編をまとめてみますか。

 というわけで、結論。
 あらためて『バチバチ』を読んでみたら、意外なほど基本的な設定や物語を忘れており、本当にもう、わたしは病気なんじゃねえかという気がしてなりません。ホント、生きてていいことなんて、なかなかないすなあ……でもまあ、こうして面白い漫画が読めるのは大変うれしゅうございます。以上。

↓ もっていない人はすぐ買うべきでしょうな。この漫画は名作ですよ! 電子でまとめ買いが大人のたしなみだと存じます。

 というわけで、毎週木曜日は『鮫島』ニュースのお時間です。
 今現在のわたしは、とにかく明日公開の『Avengers:Infinity War』が早く観たくてたまらないのですが、昨日から座席チケットの発売になり、わたしも昨日の早朝というか深夜に、IMAX 3D版の席を確保いたしました。楽しみだなあ、ホントに。ヨーロッパやアメリカ大陸の皆さんよりちょっとだけ先に観られるのかな。時差的に。はーーワクワクが止まらんす。
 そういや来週は日本はGWまっただ中なわけで、来週は『鮫島』ニュース番外編として『バチバチ』の振り返りをしておく予定でおります。改めて『バチバチ』読んでみると、やっぱり色々忘れていることがあって、年々低下する記憶力に絶望的な気持ちになりますが、まあ、にんげんだもの、ということで、番外編としてまとめておくことにしました。いまさら全く需要のない記事だと思いますが……。
 さて、それではまずは今週の週刊少年チャンピオン2018年22・23合併号概況です。次号は2週間後の5/10発売ですよ!
 ■巻頭グラビア:今週はモーニング娘。’18の皆さんです。もう20周年か……。早いなあ。
 ■弱虫ペダル:先頭の3人!!の巻。夢のようなインハイラスステでTOPを行く総北の3人。やっぱりグッときますよ。「3人でゴール」という夢がかなうといいのですが……鳴子くんの最後が近づいている気配です……。
 ■疵面:タイトルなし。刃牙新章はいつからなのでしょうか……。
 ■BEASTERS:ほほえみの取捨選択の巻。ルイ先輩がどんどん遠くに……。
 ■吸血鬼すぐ死ぬ:目覚めよ羽化する蝶の如くの巻。へ、変態……w 最高です。
 ■昆虫武将チョウソカベ!:殿さまお悩み相談室の巻。殿、イイこと言いますなあw
 てな感じの週刊少年チャンピオン2018年22・23合併号でありました。

 さて。それでは今週の『鮫島』ニュースをお送りします。
 先週は、突然現れた鯉太郎の母と、13日目の朝を迎えた鯉太郎のある種異様な心技体の充実が描かれました。わたしは器の小さい男なので、完全にマコ姉ちゃん同様、今さら何よ!な想いなわけですが、椿ちゃんが母を不忍池のほとりの「例のベンチ」に誘い、お話をしていました。そして鯉太郎は、マコ姉ちゃんの「無理しちゃダメよ」という声に見送られ、いよいよ国技館へ出発したところで終わったわけですが、今週は椿ちゃんと鯉太郎母の語らいからスタートです。つうか、結論から言うと今週は鯉太郎母による回想メインのお話でありました。
 まず最初に語られるのは、母が火竜と出会った馴初めであります。強引で荒っぽい男であった火竜に、若干引き気味であったものの、「土俵での彼は現実味がないほど圧倒的に輝いていて…眩しくて…」Fall in Loveとなり、結婚、そして鯉太郎が生まれたそうです。当時の火竜は、「お前はこの火竜太郎の息子だ! いずれ天に昇って龍になる男だ! だからお前は鯉 鯉太郎だ!!」という思いで命名したそうな。そして母から見た鯉太郎は、父に憧れ父を誇りとし、父同様に少し乱暴なところはあったけれど、やっぱり父・火竜と同じような屈託のない顔で無邪気によく笑う少年だったそうです。
 しかし、「あの事件」が起こるわけです。その結果、「あれほど眩しく輝いていた人が まるで別人のようになって…」しまったのは我々も既に承知しております。その様子は、火竜のこんなセリフとともに描かれています。
「クソが…終わっちゃいねーんだ…まだ…俺は終わっちゃいねーんだ…たのむ…たのむから…土俵で死なせてくれ…そんな目で見るな…そんな目で俺を観るんじゃねーーー…」
 母としては「もうそこには…私の知っている輝いていた火竜はいなかった…」というわけで、鯉太郎を連れて出ていこうとしますが、鯉太郎少年は「いやだ…俺はここにいる…」と決死の表情?で宣言し、「私は逃げたんです…身勝手に…笑顔を失った鯉太郎を一人残して…」という顛末だった模様です。母の述懐は続きます。
「強くいられなかった自分がすべて悪いのですが…だけど今でも思うんです…何故無理やりにでもあの子を連れて行かなかったんだって…」うーーん……難しいすね……鯉太郎を連れて行くことは無理だったでしょうなあ……。そして、それなら自分も火竜の元に残る、という選択肢はなかった……のでしょうな……。椿ちゃんは問います。
 「でも…なぜ火竜関が亡くなったとき 鯉太郎を引き取らなかったんですか…?」そりゃそうだ、椿ちゃんナイスツッコミです。何故なのでしょうか? この問いに対する母の回答はというと……。
「夫と…今の夫と出会ったんです…」ああ、なるほど、そういうことなんすね。どうやらその夫とやらは、老舗菓子司の若旦那らしく、鯉太郎を引き取りたいと懇願したものの、その旦那の両親、すなわち義理の両親から大反対されたのだそうです。
「何をバカなことを言っとるんだ! だからこんな結婚は反対だったんだ…そんなもの拾って店の名に傷をつける気か!?」なんて言われたそうです。オイオイ……まあ、この説明だけだとなかなかトンデモ一家に思えてしまいますね……うーん……これが現代では普通な一般的対応なのかなあ……。
 そして、そんな時、男気溢れる申し出をしてくれたのが、山形の斎藤正一さんですよ。今週のカッコイイセリフその(1)はこの場面でしょうなあ。
 正一「(笑顔で)心配しないでください…鯉太郎は私が引き取ります…火竜にたのまれていましたから…「俺に何かあったら鯉太郎を頼む」と…」
 母「せめて…せめて月々のお金を受け取ってください…」
 正一「いりませんよ…それは鯉太郎の尊厳をお金で冒涜することになる…あなたはただ あの子のことを一時も忘れず生きて下さい…そして幸せにならなければいけない…火竜といた頃よりずっと…それがあの二人への贖罪にもなる…」
 正ちゃん、男ですなあ……! 幸せになることが贖罪、というのは非常にうなずけますね……いや、さすがはマコ姉ちゃんの父だけあります。大変グッとくる言葉だと存じます。そして母は、約束通り? ずっと鯉太郎を見つめ続けていたそうで、角界に入ったことを知った時は本当に驚き、心配し、ずっと見てきたことを椿ちゃんに告げます。そして、角界に入ってどんどん輝き出し、おまけにどんどん父親に似ていく姿に、母はある意味ゾッとしていたようです。
「怖いんです…あの子も土俵がすべてになってしまっていないかと…あの子は見ているから…相撲を奪われた父親の姿を…何も無くなった父親の姿を…」うーーん……なんか……母としての偽らざる気持ちだというのは分かりますが……どうもわたしには、違うような気がしてならないんすよね……このお母さんの言葉は。そしてこの言葉を聞いて、椿ちゃんはズキン…という胸の痛みを感じます。それは鯉太郎が「もし土俵で終わってもそれでいい」とか言っていたことを思い出したからなのですが、ここで椿ちゃんはスクッと立ち上がって、宣言します。今週のカッコイイセリフその(2)です。長いので要約します。
「鯉太郎が空流部屋に初めて来たとき 目もつり上がってててピリピリしてて少しも笑わない奴で…ずっと何かに首を絞められてるような感じで…誰も寄せ付けないくせに でもどこか淋しそうで…でも少しずつ…ほんとに少しずつ…そこに柔らかさかついてきて…私は…それがうれしくて…鯉太郎の幸せそうな顔がすごくうれしくて…それはきっとお母さんが見ていた 子供の頃の笑顔(ソレ)で…先代の親方が…私の父が亡くなったとき…鯉太郎が私に言ってくれたんです…空流には血が繋がらなくても 絶対に揺るがない絆があるって… これからもずっと…お前は一人じゃないからって だから私もアイツを…何があっても一人にはしない…アイツが笑ってられる場所は…空流(ここ)にあるから…たとえ相撲がなくなったって…何にも無くなるなんてない!! 私がさせない…」
 どうですかこの椿ちゃんの宣言は! いけねえ、要約できずに全文を引用してしまいました。完全なる愛の告白であり、堂々たる決意表明ですよ。毅然とした椿ちゃんの表情は是非チャンピオンを買ってご確認ください。まあ、生みの親より育ての家族、なんでしょうなあ。椿ちゃんの言葉は続きます。
「マコさんがお母さんを許せないって気持ちも正直分かるけど…けど…私は…今の鯉太郎をよく知ってるから…アイツはバカみたいに やさしいから…相撲が鯉太郎から笑顔を奪ったのかもしれないけど…相撲があったから また笑えたから…なによりこうしてまだ繋がってられたから…やっぱり行きましょう…鯉太郎に会いに…」
 今週はこの言葉を笑顔で母に次げる椿ちゃんのアップで幕、でありました。この椿ちゃんの言葉の背後には、国技館に到着した鯉太郎が、サインをねだる少年にサインをしてあげて、超イイ笑顔でにっこりしている情景が描かれています。なんだか泣けてきますなあ……。なんつうか、母を鯉太郎に会わせるのは、反対はしないすけど……母には笑顔で鯉太郎の前に立ってほしいすね。笑顔で、幸せにしている姿を鯉太郎に見せるのが、唯一出来ることなんじゃないかなあ……と思いました。いやあ、ホントに『鮫島』は最高すね……!
 それでは最後に、毎週のテンプレを貼って終わります。
 <場所:9月場所>
 【鮫島】東前頭十四枚目(5月場所で東前頭十枚目)
 【白水】西小結
 【松明】東前頭六枚目。常松改め。本場所は7連勝したけど11日目から休場
 【大吉】序2段【豆助】序ノ口【目丸手】序二段【川口】不明
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 1日目:【飛天翔】西前頭十二枚目。石川改め。
 2日目:【宝玉光】西前頭十一枚目
 3日目:【舞ノ島】西前頭十枚目
 4日目:【巨桜丸】西前頭九枚目。新入幕力士
 5日目:【岩ノ藤】東前頭七枚目 
 6日目:【大山道】西前頭七枚目
 7日目:【蒼希狼】西前頭六枚目
 8日目:【丈影】東前頭四枚目。横綱の弟弟子
 9日目:【闘海丸】西小結
 10日目:【毘沙門】東前頭五枚目
 11日目:【天雷】東関脇
 12日目:【王虎】東大関
 13日目:【猛虎】東大関
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 【王虎】東大関。12日目現在11勝1敗。鯉太郎に敗北!
 【猛虎】東大関。10日目まで10勝、その後【泡影】に1敗した模様
 【天雷】東関脇。12日目現在9勝3敗に
 【稲虎】田上改め。十両力士に成長してた!
 【泡影】東横綱。第72代。29場所連続優勝中。66連勝中(11日目現在)。
  他の力士は表にまとめた記事を見て下さい。 

 というわけで、結論。
 今週は基本的に鯉太郎母による回想がメインで、それを聞いた椿ちゃんの厳然たる覚悟と決意表明が描かれました。「私がさせない」という椿ちゃんには、鯉太郎との幸せな未来が訪れてほしいところですが、果たしてどうなるんすかねえ……。どうか希望あるエンディングを迎えてもらいたものです。そうは問屋が卸さないんすかねえ……卸してほしいすなあ……佐藤先生、マジでお願いいたしますよ! そして、来週のチャンピオンはGWで発売がありませんので、来週は『鮫島』ニュース番外編として、シリーズ第1作『バチバチ』のまとめをする予定です。なので、来週はチェックしなくて大丈夫ですよ。以上。

↓ チャンピオンコミックスの5月刊はコイツを買う予定です。

 というわけで、毎週木曜日は『鮫島』ニュースのお時間です。
 何度も書いているような気がしますが、この『鮫島』ニュースは海外からのアクセスがやけに多く、きっと日本から遠く離れた地で、鯉太郎の闘いの行方が気になって仕方のない企業戦士か学生さんなのだろうと勝手に想像をしています。そしてわたしが毎週木曜の朝8時半ごろに記事をUPするようにしている理由は、かなり初期のころから、フランスから定期的にアクセスしている方が存在し、時差を調べると日本とフランスの時差は8時間(今はサマータイムなので7時間)、つまり、そのフランスの方が夜、寝る前に読めるようにしているのです。先週は、stanford.eduというドメイン(=天下の名門スタンフォード大学)からのアクセスもあったし、ホント世界各国のドメインがアクセスログにあると、なんか面白いすね。でも海外にお住いの皆さん、今は電子書籍で海外にいてもチャンピオンが買えますよ! たぶん、日本人で日本のクレジットカードなら、問題ない……と思います。実際、わたしも台湾へ旅行した際に、いつもわたしが電子書籍を買っているBOOK☆WALKERで実験してみたところ、普通に買えました。チャンピオンは、日本時間の木曜0時になると最新号が買えるようになりますので、ぜひお試しあれ! おまけに予約しておくと勝手に毎週購入&DLまでやっておいてくれますので、超便利です。
 というわけで、全くどうでもいい前振りはこのあたりにして、まずは今週の週刊少年チャンピオン2018年21号概況です。
 ■巻頭グラビア:電子版はナシ。紙雑誌版はAKBの入山杏奈嬢だそうです。
 ■弱虫ペダル:賭けの勝者!!の巻。意外とあっさり勝負はついたすね。さすが鳴子くん! 恐らくこれから鳴子くんの最後の仕事が待っているわけで、またしても泣けそうな気がしますな。
 ■疵面:この稼業の巻。刃牙新シリーズはまだす。来週は花山君の怒り炸裂か?
 ■BEASTARS:ランジェリーの密会の巻。今週はジュノちゃんとハルのガールズ話す。
 ■開田さんの怪談:夢で逢いましょうの巻。開田さんは可愛いすね。
 ■昆虫武将チョウソカベ!:殿は百薬の長!の巻。殿がなんか可愛いすな。
 てな感じの週刊少年チャンピオン2018年21号でありました。

 さて。それでは今週の『鮫島』ニュースをお送りします。
 先週はいよいよ13日目の朝となり、鯉太郎の様子は不自然なほど元気溌剌、椿ちゃんとしては逆に心配なわけで、バイクで来てくれたマコ姉ちゃんに相談しようとしたところで、謎の女性が空流部屋を訪れる、というシーンで終わりました。というわけで、今週は引き続き、13日目の朝の空流部屋の前から始まります。あ、今週からとうとう「十三日目 猛虎(1)」となりました!
 で、いきなり結論から言うと、やはり謎の女性は鯉太郎の母でありました。どうやら前日の夜、山形の斎藤家へ電話をしてきたのも、この母のようです。山形の斎藤家では、奥さんが、今さら会って、鯉太郎は動揺しないかしら、と心配のご様子。しかし正一お父さんは、大丈夫、鯉太郎の器はそんなに小さくない、と鯉太郎を全面信頼している模様です。しかし奥さんは言います。
 「でも私は…やっぱりあの人のことは…きっと真琴も…」といまだ信頼しきれないご様子です。まあ、そりゃそうですよ。そもそも斎藤家は、鯉太郎とは血縁ではなく、単に正一お父さんが父・火竜の親友だったから鯉太郎を引き取って育ててきたわけですから、そりゃあ、「無責任な母」と思うのも当然でありましょう。
 というわけで、ページをめくると、えっ!? と驚きのあまり呆然とするマコ姉ちゃんの図です。そして当然椿ちゃんもびっくり。聞けば、母は鯉太郎には何も言っていないけど、斎藤家の承諾は得てきたとのこと。そう言われても、ねえ……。。。そしてページをめくると、おっと、マコ姉ちゃんの背中からは怒りのオーラが溢れ出ている気配です。「でっ…? 今さら何なんですか…?」という言葉にも棘があります。そりゃ怒るよね、こんな大切な時に、まさしく今さら、と思うのも無理はないでしょう。母は答えます。
 「ええ…今さらなのは重々承知しているのですが…でも…TVで鯉太郎の相撲を観ていて 今場所はどうしても心配になってしまって…父親がそうだったんです…相撲となると倒れようが大ケガしてようが止まれない…無理してないですか…あの子…私には分かるんです…あの子は父親によく似ているから…」
 この言葉は、まあ、母としての心配100%で悪意は全くないことはそりゃ分かります。しかしですね……じゃあ今まではほっといて平気だったのかよ……と思うのが普通でしょうなあ……。なので、ページをめくると、ワナワナとマコ姉ちゃんの怒りが炸裂してしまいます。
 「ちょっと…何なのよ…ふざけないでよ…無理してないかって…!? してたわよ子供の頃からずっと…父親の事件のせいでずっと白い目で見られて…さらされて それをたった1人で…必死に耐え続けて…鯉太郎がどれほど大変だったか…アナタに分かる!?」
 この言葉を投げつけるマコ姉ちゃんの脳裏には、幼少時代の鯉太郎とのやり取りが浮かんでいます。公園でブランコに乗る鯉太郎とマコ姉ちゃん。アンタお母さんに会いたくないの?と聞く小学生マコ姉ちゃん。小学生鯉太郎は、んーーーー……全然…なんて淋し気に応えたあの頃。顔の表情は描かれていませんが、まあ、強がった、淋しい表情だったんでしょうなあ……。マコ姉ちゃんの怒りは続きます。
 「どんなにさみしかったか…分かる…? 私はあなたを…絶対にゆるさない…遅すぎるわよ…今さら…母親だなんでよく言えるわ…」マコ姉ちゃんは涙を浮かべ、そして母も同様に涙を流しております。椿ちゃんは少し困った表情。ごめんなさい、ごめんなさい…と深く頭を下げる母に、マコ姉ちゃんは駄目押しです。
 「アナタには…鯉太郎に会う資格も心配する資格も無いわ…帰ってください…今 鯉太郎は集中しないといけない時だって分かってるでしょ…あなたの顔を見て心を乱すわけにはいかないの…」
 うーん、まあ、そうでしょうな。ちょっとタイミングが悪すぎるでしょうなあ……しかし、母としては、まさにこのタイミング、今この時の鯉太郎が心配でならないわけで、まさしく居てもたってもいられなかったのでしょう。姉としてのマコ姉ちゃんの気持ちも、母の気持ちも、分かるだけにつらいすねえ……にんげんだもの……椿ちゃんも複雑な表情です。
 そして描写は、朝稽古を一区切りつけた鯉太郎に記者が群がる様子に移ります。そして質問の先頭に立つのは、やっぱり日刊TOPの橋くんです。おっと、記者連中からは「またコイツかよ」なんて言われてますね。橋くんの質問をまとめると、疲れもピークのはずだし今場所はいつも以上のダメージが残っているはずなのに、今の鯉太郎は「独特の力強い雰囲気」を感じるんだけど? と読者の気持ちを代弁する内容です。それに対する鯉太郎の回答は以下の通りであります。
 「今は一番一番 特別で…一番一番が貴い(とうとい)… 力士である幸せが 相撲を取れる喜びが強烈にある…勝ちとか…負けとか…今のオレにはさほど重要なことじゃないのかもしれない…相撲が楽しい…それだけです…」まあ、いわゆる心技体の充実が実感できているわけでしょうな……。
 そしてこの鯉太郎の言葉の後ろで描かれているのは、椿ちゃんが去っていく母を呼び止めて、少しお話しできませんか、と声をかける情景であります。おっと、玄関にうなだれるマコ姉ちゃんを、何も知らない仁王兄貴改め親方が「どうした……?」と声をかけています。マコ姉ちゃんは「何でもない…」としか答えられません。そりゃそうでしょうなあ……。きっと、自分の対応に対して、あれで良かったのか、いやいや、無理よ、会わせるなんて、みたいな葛藤もあることでしょうよ……。
 そして場面は、空流の力士たちが悩んだりしたときのお馴染みのスポット、不忍池のほとりのベンチに移ります。ここではいろんなドラマがありましたなあ。椿ちゃんは鯉太郎母へ、怒りまくっていたマコ姉ちゃんが斎藤家のお嬢さんであり、鯉太郎の姉として一緒に過ごしてきたことや、この場所が空流の力士たちの特別なスポットであることを説明します。鯉太郎も、いつもここへ来るんですよ、と教えてあげる椿ちゃん。まったく、優しい娘さんですよ。そして母も、鯉太郎がここへ来ることを知って、自分の知らない鯉太郎の一面を知って、気持ち穏やかな様子です。お母さん、この椿ちゃんは鯉太郎が大好きなんだぜ!
 そして部屋では、いよいよ鯉太郎出陣です。大吉の「鯉太郎さん! ハイヤー到着しました!」の声に、帯をギュッと締め、「うしっ…!」と気合十分。マコ姉ちゃんも「無理しちゃダメよ!」と声をかけます。そして今週ラストは、そんなマコ姉ちゃんに向ける、何とも表現しがたい鯉太郎の顔アップでありました。この表情はぜひ、チャンピオンを買ってご確認ください。決意、そして、無理するけどね、というちょっと申し訳ないような気持ち?もあるのかもしれません。いい表情ですよ。男ですなあ、鯉太郎は! いやあ、ホントヤバいすねえ……ワクワクと心配が止まりませんなあ……毎週書いていますが、マジで今すぐ来週号が読みたいす!
 それでは最後に、毎週のテンプレを貼って終わります。
 <場所:9月場所>
 【鮫島】東前頭十四枚目(5月場所で東前頭十枚目)
 【白水】西小結
 【松明】東前頭六枚目。常松改め。本場所は7連勝したけど11日目から休場
 【大吉】序2段【豆助】序ノ口【目丸手】序二段【川口】不明
 ------
 1日目:【飛天翔】西前頭十二枚目。石川改め。
 2日目:【宝玉光】西前頭十一枚目
 3日目:【舞ノ島】西前頭十枚目
 4日目:【巨桜丸】西前頭九枚目。新入幕力士
 5日目:【岩ノ藤】東前頭七枚目 
 6日目:【大山道】西前頭七枚目
 7日目:【蒼希狼】西前頭六枚目
 8日目:【丈影】東前頭四枚目。横綱の弟弟子
 9日目:【闘海丸】西小結
 10日目:【毘沙門】東前頭五枚目
 11日目:【天雷】東関脇
 12日目:【王虎】東大関
 13日目:【猛虎】東大関
 --------
 【王虎】東大関。12日目現在11勝1敗。鯉太郎に敗北!
 【猛虎】東大関。10日目まで10勝、その後【泡影】に1敗した模様
 【天雷】東関脇。12日目現在9勝3敗に
 【稲虎】田上改め。十両力士に成長してた!
 【泡影】東横綱。第72代。29場所連続優勝中。66連勝中(11日目現在)。
  他の力士は表にまとめた記事を見て下さい。 

 というわけで、結論。
 今週は、ついに(?)現れた鯉太郎の母親と、13日目の朝を迎えた鯉太郎の心技体整った決意の表情が描かれました。母の気持ちも、そりゃあ分からんでもないです。しかし、やっぱりどちらかというと、マコ姉ちゃんの心情に共感してしまいますな。ちょっとやっぱりタイミングが悪すぎたかな……母としてはむしろ今だからこそ、なんだろうけどね……もうちょっとだけ、あと3日待っていただけないでしょうかね……全てが終わった時、もう一度会いに来ていただきたいところですな……。あーでも、千秋楽語だと手遅れかもしれないか……。。。難しいですなあ……。なんつうか、ホント『鮫島』は最高っすね! 以上。

↓ 単行本の巻末のおまけ企画とかでいいので、他の力士の星取表とか載せてくれないかなあ……。しつこいですが最新(17)巻発売中す。




 

 というわけで、毎週木曜日は『鮫島』ニュースのお時間です。
 今、自転車ロードレースの世界では、いわゆる「春のクラシック」レースが毎週行われておりまして、わたしもほぼ毎週、J-SPORTSで観戦しております。先週は「北の地獄」と呼ばれる「パリ・ルーベ」というレースがあって、まあ大変興奮いたしました。この春のクラシックが終わり、5月になるとイタリア一周レースでお馴染み「ジロ・デ・イタリア」が始まるのですが……去年からですね、この「ジロ」は、放送権をネット配信のDAZNに奪われてしまい、J-SPORTSでは放送されなくなってしまったのです。ホント腹立つわ……まったくもってガッデムですが、まあビジネスなのでしょうがない……、けど、やっぱり去年からわたしは大変憤っております。つうか、時代なんですかねえ……。なので、わたしも、くっそう、しょうがねえからDAZNに加入するしかねえかも……とは思ったのですが、これまた大変腹立たしいことにですね、どうもこの半年ぐらい、わたしの自宅に引いている光回線、NTT-Flets光がクッソ遅いんすよ。とてもストリーミング配信に耐えられる回線速度ではなく、こうなったらNUROにチェンジするしかねえんじゃねえかしら……とここ数カ月悩んで結論が出せずにおります。どうしたもんかなあ……。
 というわけで、全くどうでもいい前振りはこの辺にして、まずは今週の週刊少年チャンピオン2018年20号概況です。
 ■巻頭グラビア:電子版はナシ。紙雑誌版は乃木坂の堀未央奈嬢だそうです。
 ■弱虫ペダル:鳴子!ギリギリバトルの巻。鳴子くんはホントカッコエエすね。
 ■疵面:今週から刃牙は次のシーズンへの中休みです。花山君は渋いすね。
 ■BEASTERS:無農薬の果樹園の巻。読むとタイトルがしっくりくる話。面白いす。
 ■開田さんの怪談:電子の妖精の巻。開田さんは生瀬君が好きなんすかね、きっと。
 ■タナベと先輩:新人作家の読み切りですが、まあ甘酸っぱいですなあ。悪くないす。
 ■六道の悪女たち:仁の正体の巻。ラストに乱奈さん登場で盛り上がってきました!
 てな感じの週刊少年チャンピオン2018年20号でありました。

 さて。それでは今週の『鮫島』ニュースをお送りいたします。
 先週は【猛虎】先生の過去話PART2でありました。そこで描かれたのは、【猛虎】先生の少年時代から虎城部屋の部屋頭になるまでの物語で、要するに全くの平凡人でいいところのなかった少年だったけれど、「相撲が好き」で当時の大横綱・虎城にあこがれ、地道なけいこで学生横綱まで登り、虎城親方直々のスカウトで入門したものの、『バチバチ』第1巻で描かれた通り素人高校生だった鯉太郎に敗れたことで初心を思い出し、愚直に稽古に精進してきたと、そんな過去でした。【王虎】さんに言わせると、その愚直な努力は「めどもない高みへの欲求…強烈なエゴイズム」であり、その想いが「圧倒的に振り切れている」わけで、そんな点が【王虎】さん的には、鯉太郎にそっくり、に思えるのでありました。
 というわけで、今週は虎城部屋の稽古場から再開です。【王虎】さんの言葉を聞いての、【猛虎】先生のお言葉から今週は開幕します。
 「そうだな…お前の言うとおりだ…ただ…まだ…まだまだ足りてはいない…今場所もやはり届かなかった…」ギリッとこぶしを握りながら、【猛虎】先生は言葉を続けます。足りない、そして今場所も足りなかった、というのは、ひょっとするともう【猛虎】先生は横綱【泡影】との対戦は終了し、勝てなかったということなのでしょうか?? どうなんだこれは?
 「最近は…後悔すら頭をよぎっていた……何故お前と同じ部屋を選択したのかと…所詮 稽古場と場所は別物…お前との間であと欲しいのは真剣での取りあい…」
 !? なるほど!?
 「憧れ続けた 大横綱 虎城の血…それを手にして 俺は完成する…そして初めて…アレと闘える…」 ページをめくると、アレ、それすなわち【泡影】の1ページブチ抜きショットが描かれております。なるほど。
 「鮫島がお前を喰って中にお前を宿すのなら 逃がしはしない」この【猛虎】先生の表情はなかなか<振り切れて>ますなあ! こんな告白を聞いた【王虎】さん&田上さん。【王虎】さんは「強いぞ…今場所の鮫島は…」と告げ、田上さんは驚きつつ心の中で独白します。
 (……!? お…おい…ちょっ…ちょっとまて…それじゃ…今の鮫島の中には 大関火竜と大横綱虎城 二つの血が流れてるってことかよ…それをこの人は貪欲に喰おうっていうのか…)
 まあ、そういうことですな、田上さん。しかしそれにしても、『バチバチ』『Burst』と読んできた我々読者としては、剣市くんの成長ぶりが何とも嬉しいすね……。立派に成長したよ、ホントに。そして【猛虎】先生の留まることを知らない真っ直ぐな貪欲さは、控えめに言ってヤバいすね。コイツはとんでもない取組になりそうな予感です。
 そして描写はとあるご家庭に移ります。「いよっしゃーー!! やったぜ鯉太郎!!」と家の外まで響く喜びの声。この家は……おおっと、表札には「斎藤」とありますよ? てことは……おっと、山形県にお住いの斎藤正一さんがひっさしぶりの登場です! ここはマコ姉ちゃんの実家であり、鯉太郎が推定10歳から16歳まで過ごした家ですな。そして集まって盛り上がっている皆さんは「鮫島後援会」のはっぴを着用しています。おお、これは『バチバチ』第1巻で、火竜7回忌に集まっていた、そして鯉太郎の旅立ちを見送ってくれた村田さん・佐々木さん・木村さんのトリオじゃないですか? コイツはご無沙汰っす!まあ、この方々からすれば、今の鯉太郎の活躍はそりゃあもう、最高に嬉しいでしょうよ。VS【王虎】さんの取組を何度も観て、かなり盛り上がっている様子です。
 「見たか今の見事な寄りを!」「か~~~~~! ダメだ! 涙で見えねえ!」「おい! もう1回リプレイしろ!」「何度見てもいいね~~~コンチクショウ」てな状況。まったく、わたしもこの輪に入りたいっすわ! 「しかしあの悪ガキだった鯉太郎が立派になりやがってよーー」「おうよ! ここに来たときなんてまだこーんな小さくてなーー」
 そして我々読者にはお馴染みの、鯉太郎が毎日ぶつかり稽古をしていた、庭の「斜めに曲がっちゃった木」の描写です。「見ろ!気合であんなにひん曲がっちまって…」ともうおっさんたち大歓喜の夜であります。おっさんトリオは言います。やっぱりあの火竜の息子だ、血統が違う、と。
 しかし、実際に一緒に生活した斎藤正一さんは、ちょっと違う想いのようです。
 「私は少し違ったかな…苦しかったんだと思いますよ…あの頃の鯉太郎は…死んだ父親の想いを背負うには あまりにもまだその背中は小さかった 親友の息子だからうちが引き取り 我が子だと思って育てたが…鯉太郎はずっと一人ぼっちでふんばってたんじゃないかな…私は彼に…何もしてやれなかったな…」斎藤さん、そりゃあ謙遜が過ぎますよ。鯉太郎は感謝してるはずですぜ……。いつも鯉太郎の味方だった奥様も久々に登場し、こうおっしゃいます。
 「でも今は すごくいい顔してるじゃない」
 「ああ…そうだね…空流部屋が 鯉太郎を変えてくれた 鯉太郎が自分の力で必死に手に入れた 居場所ですよ…」ここで描かれているのは、先代・空流親方を中心に、空流のみんなが集合した「家族写真」です。イイ笑顔してますなあ、鯉太郎もみんなも。この絵は是非チャンピオンを買ってその眼で見てください。あれっ……イカン……何か……わたし、泣けてきちゃったんですけど……。どうしたらいいすか……。
 正一おじさんの言葉は続きます。「ただ…やっぱり心配はしてしまう…今日だってそうだ…勝ちよりも無事を願ってしまうんです…今の幸せそうな顔を見てるとなおさら…それが長く続けばいいと…」この言葉には、そうだよなあ、的な表情で、おじさんトリオもしんみりです。鯉太郎はホントにイイ人に育てられましたなあ……。おじさんトリオの誰かが言います。「大丈夫…マコだっているんだ…無茶な時は止めてくれるさ…」
 そんな時、斎藤家の電話が鳴りました。奥様は「マコトかしら…」と取ります。おじさんトリオは、どうせまた鮫島後援会入会者だろ、だの、火竜が問題起こしたときは散々罵倒した奴らがよ! とか、現金な奴らだぜ! と若干お怒りのご様子。しかし、おっと!? 電話を受ける奥様の顔色が!? 相手は誰なんだ? そしてどんな内容なのか? ここでは明かされず、ページをめくると、描写は東京、いよいよ13日目の朝に移ります。
 部屋の前を箒で掃き掃除する椿ちゃん。その表情は、眠れなかったのでしょうか、超ぼんやりしています。そこにドルン!とバイクが一台到着。ページをめくると、おっと、バイクはマコ姉ちゃんです!
 マコ姉ちゃんの顔を見て、椿ちゃんも普段の表情に戻りました。何しろ局アナのマコ姉ちゃん、お忙しいでしょうなあ。今日は休みなんですかと問う椿ちゃんに、やっとオフで久しぶりの自由な時間だわとマコ姉ちゃん。何やら部屋の玄関には靴が大量にあり、椿ちゃんによると12連勝で注目されて取材殺到の様子。マコ姉ちゃんも、ウチの局でも今日特集を組むって言ったそうな。しかしマコ姉ちゃんは鯉太郎の身内です。
 「私なんてアイツが子供のころから一緒でしょ…なーんか実感がわかなくて…少しは褒めてやってもいいのかもね…」そうすね……いっつも鉄拳制裁&基本怒ってましたからね……。こんなマコ姉ちゃんの言葉に、椿ちゃんの表情はなんだかすぐれません。鯉太郎の様子を聞くマコ姉ちゃんに、椿ちゃんは「…それが…」と上手く伝えられない様子です。というのも……ページをめくると……そこには1ページブチ抜きで、鯉太郎の熱気?あふれる、充実した?四股を踏む姿が。
 この鯉太郎の様子に、日刊トップの記者、橋くんは驚きを禁じ得ないようです。
 「どうなってるんだよ…体はもう 限界だと思っていたのに…いや…実際テーピングからもボロボロのはずだ…なのに…これが王虎を…ライバルを制するということか…」記者たちはおろか、仁王兄貴こと現・空流親方、常松こと【松明】関も、こ、これは?的な表情です。そして椿ちゃんとマコ姉ちゃんの会話は続きます。
 「いつもと違って…気持ち悪いほど元気で…」
 「? どうした椿ちゃん…元気ないね…何かあった…?」
 「…………あのねマコさん…」
 ここで! 謎の人物かが空流部屋を訪れます!
 「あの…スミマセン…空流部屋は ここであってますか……?」
 !? こ、この人物は!? どうも女性のようです。そして、恐らくは山形の斎藤家に電話した人物でしょう。これは……鯉太郎のお母さん?でしょうか?? 角界を追放されて飲んだくれていた時期の火竜を見限り、さっさと、鯉太郎を置いて、一人出て行ってしまったお母さん。あれでしたっけ、鯉太郎は自分の意志で父・火竜の元に留まったんでしたっけ? 置いて行かれたわけじゃなかったかな。まあいいや、来週までにもう一回『バチバチ』読んで復習しときます。いずれにしても、謎の女性の登場でどういう展開となるのか、ちょっと想像がつきませんが、ヤバいすね……まさかのお母さん登場なのかな……くっそう、ホント、今すぐ来週号が読みたいですなあ!! はーーー。ちょっと、来週までに、『バチバチ』と『Burst』を読み直して、場合によっては『鮫島』ニュース番外編として、これまでの時系列や出来事をまとめたくなって来たっす!
 それでは最後に、毎週のテンプレを貼って終わります。
 <場所:9月場所>
 【鮫島】東前頭十四枚目(5月場所で東前頭十枚目)
 【白水】西小結
 【松明】東前頭六枚目。常松改め。本場所は7連勝したけど11日目から休場
 【大吉】序2段【豆助】序ノ口【目丸手】序二段【川口】不明
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 1日目:【飛天翔】西前頭十二枚目。石川改め。
 2日目:【宝玉光】西前頭十一枚目
 3日目:【舞ノ島】西前頭十枚目
 4日目:【巨桜丸】西前頭九枚目。新入幕力士
 5日目:【岩ノ藤】東前頭七枚目 
 6日目:【大山道】西前頭七枚目
 7日目:【蒼希狼】西前頭六枚目
 8日目:【丈影】東前頭四枚目。横綱の弟弟子
 9日目:【闘海丸】西小結
 10日目:【毘沙門】東前頭五枚目
 11日目:【天雷】東関脇
 12日目:【王虎】東大関
 13日目:【猛虎】東大関
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 【王虎】東大関。12日目現在11勝1敗。鯉太郎に敗北!
 【猛虎】東大関。10日目まで10勝、その後【泡影】に1敗した模様
 【天雷】東関脇。12日目現在9勝3敗に
 【稲虎】田上改め。十両力士に成長してた!
 【泡影】東横綱。第72代。29場所連続優勝中。66連勝中(11日目現在)。
  他の力士は表にまとめた記事を見て下さい。 

 というわけで、結論。
 今週描かれたのは、【猛虎】先生のVS鯉太郎戦への意気込みと、鯉太郎を支えてきてくれた山形の皆さんの様子、それから、ボロボロなはずなのに元気いっぱいな13日目朝の鯉太郎の様子、そしてラストには、謎の女性が空流部屋を訪れるの巻、と少し内容盛りだくさんな展開でありました。どうやら、我々読者的には超心配だった鯉太郎の体の具合は、まさしく燃え尽きる直前のように強く輝きだし、取組はもはや待ったなし、親方からの「どうすんだ?」が発令されることもなさそうです。しかし、もしお母さんだとすると……このタイミングで来られても……ちょっとどうなんでしょう……まさか常の親父的なダメ人間だったらどうしよう……単なる激励? それとも置いて行ってしまったことへの謝罪? 残念ながら両方とも今の鯉太郎には全く必要ないすね……もう「家族」がいるんだし。うおーー気になるっす! お母さんでも誰でもいいんだけど、いい人であってくれ……佐藤先生、そこんところよろしくお願いします! 以上。

↓ 毎週しつこいですが、最新刊(17)巻が発売中です! 絶対に買い!でお願いします!

 というわけで、毎週木曜日は『鮫島』ニュースのお時間です。
 今週は特に書くことがないのでさっさと始めたく存じます。あ、明日は『鮫島』単行本の最新(17)巻発売ですので、応援のためにもぜひ買っていただければと思います。わたしは紙と電子両方買います!

 カバーの【王虎】さんがカッコイイですな!
 というわけで、まずは今週の週刊少年チャンピオン2018年19号概況です。
 ■巻頭グラビア:電子版はナシ。紙雑誌版は北原里英嬢。NGT48のお方だそうです。
 ■弱虫ペダル:鳴子VS真波の巻。そのまんまです。ちょっと状況を整理しておくと、
 坂道&今泉<<<鳴子VS真波&黒田<<<キモー筋<<新開VS変態
 ってことかな? 箱学大ピンチじゃん。キモー筋もすぐ来るだろうし、ヤバいすね。
 ■刃牙道:野見宿禰の巻。グラップラー>無印>範馬>道と続いた第4シリーズ完結です。第5シリーズはどうやら相撲がメインテーマのようで、楽しみですな。なお来週から第5シリーズ開始まで花山君の「疵面」が連載だそうです。
 ■BEASTERS:ハニーハントの純情の巻。食殺犯の熊のリズのお話です。結構深いすね。
 ■開田さんの怪談:震える眉の巻。「マーニー」でお馴染み木々津先生の新連載す。
 ■昆虫武将チョウソカベ!:殿はモウリの願いをきくの巻。殿、カッコよく決めましたね!
 てな感じの週刊少年チャンピオン2018年19号でありました。

 さて。それでは今週の『鮫島』ニュースをお送りいたします。
 先週は【猛虎】先生の回想がメインでした。何の取り柄のない少年だった彼は、当時の大横綱・虎城へのあこがれを胸に、ただひたすら好きな相撲に愚直に精進し、気が付けば学生横綱のタイトルを取って鳴り物入りで各界入りしたわけですが、周りは天才ともてはやし、そんな一言で片づけんなよ、と心中イラついていたのです。そんな時に、『バチバチ』第1巻第1話で描かれたように、素人高校生だった鯉太郎に負けたことで「お前ごときがナメるな」と「相撲にぶん殴られた」ような思いを抱き、「自分は凡人だった」ことを思い出したわけです。以来、再び愚直に精進を続け、今や大関まで登りつめた【猛虎】先生。まあ、もはや油断は1mmもないすね。そして、今週は【猛虎】先生の回想その2です。
 今週の開幕は、黒まわしで汗だく砂まみれとなって稽古をする【猛虎】先生です。黒まわしということは、幕下時代、てことは鯉太郎に負けた直後あたりなのでしょうか? この頃の虎城部屋は、我々読者は良く知っております。そう、とんでもなくダメな、覇気のない部屋で、ついでに言うと親方の現・虎城理事長もダメな野郎でした。そんな頃ですので、一人稽古に励む【猛虎】先生に対して、部屋の先輩たちは、「おーおー毎日毎日頑張るね~」だの「お前少しは息ぬけよーつまんねー奴だな…」「堅っ苦しいんだよお前…」とか言ってます。このばかちんどもが!
 そして虎城親方の指導も、これまたご存知の通り、もはや意味不明です。
 「何度言ったら分かるんだ! ユルッとなるとバァーとなってると言っとるだろ!」
 いやいやいや、それは分かんねえなあ……残念ながら。なので、弟子たちも、分かるわけねーだろ、とか、まさに名選手名指導者にあらずってヤツだよな―…とか言ってます。しかし、まだ髷の結えない若者には通じていました! そうです。息子たる剣市くんこと、【王虎】さんです!
 「フン…右の力を意識しねーと右半身が隙だらけで開くってことだろ…アホが…」
 【猛虎】先生は、お前、分かるのか!? 的な表情。そしてメモ帳に独特の「親方語」翻訳帳を作成し始めました。真面目か! もう、ほんとにこの人は真面目ですよ!
 そして一方の虎城親方も、「どうして分からんのだ…どいつもコイツも…やめちまえもう!」とやけっぱち。心なしか悲しげな表情です。そんな親方を見て、弟子たちは生意気にチッとか舌打ちしていますが、真面目な【猛虎】先生は違います。彼は思います。
 「ダメだ…これじゃ…このままじゃ 到底足りない 近くにいればいるほど痛感する…自分には 圧倒的に才が足りない…天分はやはりある…なら俺は諦めざるを得ないのか…? どうあがいても届かないのか…?」こう考える【猛虎】先生の脳裏には、かつての大横綱・虎城の「誰にも負けないくらい相撲が好きだったということでしょう」という言葉が蘇ります。
 親方語を理解できない=自分には才が足りない。けれど、相撲が好きという気持ちは俺にもある。そして親方語を理解できる剣市はやっぱり天分があるのか……どうやら、かつて【王虎】さんを自分の付け人に、と願ったのはこういう思考の流れなのかもしれません。天分を持つ【王虎】さんと毎日激しい稽古を積むことで、足りない才を補おうとしたのかもしれません。
 その激しい稽古は、「なんなんだコイツら…毎日が殺し合いじゃねーか…」と部屋の力士たち、そして親方も息をのむほどでした。当時の【王虎】さんも、へばって「テメェ…必ず潰してやる…」と土俵にブッ倒れるほどの猛稽古。しかし! そんな猛稽古の後でも、天分を持つ【王虎】さんがブッ倒れて動けなくなっても、【猛虎】先生はムクッ…と立ち上がり、ボロボロの体で一人テッポウをうち、稽古をやめません。その姿に部屋の力士養成員のみんなはゾクッっとし、【王虎】さんですら、マジか、とその様子に目を見張ります。ボロボロで鼻血も出ているのに、【猛虎】先生の眼はまったく死んでいません。
 「大相撲は天から才能を与えられた人間の住む世界…それは番付を上がるほどにはっきりと…鮮明に…実感する…」
 ここでは、かつての【仁王】さんや【天鳳】関、それから牛鬼さんでお馴染みの【明王山】関の顔が思い出されています。かれらは「相撲に選ばれしもの」という位置づけなのでしょう。もちろん横綱【泡影】がその頂点に君臨しているわけです。
 「なら天分で劣る俺はどうすれば渡りあえるのか…簡単なことだ…奴らが1やるなら2 2やるなら4 10やるなら20 100やるなら200 稽古をこなせばいい…」
 【猛虎】先生……それが簡単だと言い切るあなたはホントにすげえ男ですよ……。普通の人間にはまず無理でしょうな……部屋の兄弟子どもも「そんなハリきんなって…もっとユルくやろーぜ…」「ついてけねーんだよマジで…」なんて言ってます。これはもう、普通の反応でしょうな。でも、ここが! 普通とその先を隔てる境界線なわけですよ!
 「ならさっさと虎城(ここ)から去れ…ここはお前たちの息をしていい世界じゃない…」 と【猛虎】先生は言い放ち、「邪魔なものはすべて排除し…必要なものは貪欲に取り組み…」と稽古する【猛虎】先生の後ろには、ついて来る虎城部屋の弟子たちが続々と! 虎城部屋が変わって行ったのはこういうことなんすね! そして、ついに! 親方語が理解できるときが来ました!
 親方「違う! だからそこはバァーッとなるところをギュッとしてドンだ!!」
 (ドンッと相手を突き出す【猛虎】先生の図)
 猛虎「こうですか…?」
 親方「そ…そうだ…」
 なんかこの流れは非常に納得というか、とてもイイですなあ。【猛虎】先生の性格が良くわかります。そして言葉の背後に描かれる絵もとてもイイです。とりわけ、【猛虎】先生の後に続々と弟子たちが並んでくる様子は、まさしく虎城部屋の今を語っていますね。【猛虎】先生の回想は続きます。
 「俺は必ず 虎城(アナタ)のいた高みへと昇って見せる…だから狂え…決して止まらず もっと強く…もっと相撲に…全てを…捧げろ…」この全てを捧げろ、の時の【猛虎】先生の表情はすさまじい迫力ですので、ぜひチャンピオンを買ってご確認ください。なんだか、非常に鯉太郎に似ていると思います。なので、【王虎】さんはこう言います。
 「ハハッ…イカレてるなお前…」ここでの【王虎】さんの嬉しそうな表情は最高ですね!
 そして描写は今、12日目のその後に戻ります。【王虎】さんは言います。
 「今の虎城部屋は…間違いなく猛虎(アンタ)が作り上げたものだ…」
 そしてちょっと調子に乗っちゃった田上さんこと【稲虎】関も、うんうん、そうだよね的に若い衆もみんな猛虎さんの努力を見てその背中を追ってきたからな…なんて話に乗っかっちゃいました。すると【王虎】さんは、はー、ヤレヤレ的に「バカが…だからテメーはダメなんだ 稲虎」とピシャッとダメ出し、【稲虎】関、ガビーンとヘコむの巻です。今週は、ここから3ページにわたって【王虎】さんの長ーいセリフが描かれて幕であります。
 「テメーら凡人が大好きな美しいもんじゃねーよ…努力ってのは…ただ楽しくて仕方ねーのさ…己が強くなることが…本物の努力ってのは好きってのからくる とめどもない高みへの欲求…強烈なエゴイズムだ…猛虎の場合 それが圧倒的に振り切れている…才能という言葉すら無意味と化すほどに…微塵も疑っちゃいねーんだ…最後に笑うのは自分だと…見せてもらうぜ…俺を喰った鮫島とどう戦うのか…2人の…点の行方を…」
 やっばいすねえ……コイツは超盛り上がってまいりましたよ!! 以前【王虎】さんが、鯉太郎と【猛虎】先生はよく似ていると評していましたが、なるほど、今週の話で良ーくわかりました。鯉太郎の次の相手は、自分の分身のような男なんですなあ。しかも自分よりも先に稽古を始め、すでに大関となった男。これはある意味、剣市くん以上の最強の相手かもしれないすね……。勝てるのかなあ!? どうなんだ!? アレかな、鯉太郎にあって【猛虎】先生にないもの、それは鯉太郎に流れる「血」以外にないような気がしますが……そこが勝負の分かれ目になるのでしょうか……。コイツはもう本当に楽しみですなあ! ホント『鮫島』は最高ですね!
 それでは最後に、毎週のテンプレを貼って終わります。
 <場所:9月場所>
 【鮫島】東前頭十四枚目(5月場所で東前頭十枚目)
 【白水】西小結
 【松明】東前頭六枚目。常松改め。本場所は7連勝したけど11日目から休場
 【大吉】序2段【豆助】序ノ口【目丸手】序二段【川口】不明
 ------
 1日目:【飛天翔】西前頭十二枚目。石川改め。
 2日目:【宝玉光】西前頭十一枚目
 3日目:【舞ノ島】西前頭十枚目
 4日目:【巨桜丸】西前頭九枚目。新入幕力士
 5日目:【岩ノ藤】東前頭七枚目 
 6日目:【大山道】西前頭七枚目
 7日目:【蒼希狼】西前頭六枚目
 8日目:【丈影】東前頭四枚目。横綱の弟弟子
 9日目:【闘海丸】西小結
 10日目:【毘沙門】東前頭五枚目
 11日目:【天雷】東関脇
 12日目:【王虎】東大関
 13日目:【猛虎】東大関
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 【王虎】東大関。12日目現在11勝1敗。鯉太郎に敗北!
 【猛虎】東大関。10日目現在10勝0敗。11日目の結果不明
 【天雷】東関脇。12日目現在9勝3敗に
 【稲虎】田上改め。十両力士に成長してた!
 【泡影】東横綱。第72代。29場所連続優勝中。66連勝中(11日目現在)。
  他の力士は表にまとめた記事を見て下さい。 
 
 というわけで、結論。
 今週は、【猛虎】先生のこれまでを描く回想編その2でありましたが、【猛虎】さんを鯉太郎によく似ていると評した【王虎】さんの言葉が良くわかるお話でした。【猛虎】先生の努力は、「相撲が好き」という気持ちをベースとしているわけですが、まさしく相撲に「狂っている」わけで、さらにとめどもない高みへの欲求は「強烈なエゴイズム」そのもの、なんですなあ。これは、なんか非常にうなずける話ですね。なにか突き抜けている人って、ある意味狂っていて猛烈に自己中心的だったりするものだと思いますが、それはまったく悪いことではなく、頂点に至るにはどうしても必要というかそうなっちゃうんでしょうな。いやー、しかし、これは鯉太郎VS【猛虎】先生は超興奮の取組となりそうですね。やばいす、ホントに。というわけで、今週の結論もこちらで締めくくりたいと存じます。いやー、『鮫島』は本当に最高ですね! 以上。

↓ そういえば、明日はこちらも発売か。感動?の最終巻。ホント、最高に笑える漫画でした。もちろん買います!
監獄学園(28) (ヤングマガジンコミックス)
監獄学園(28) ヤングマガジンコミックス [Kindle版]
平本アキラ
講談社
2018-04-06


 というわけで、毎週木曜日は『鮫島』ニュースのお時間です。
 わたし的にはかなり盛り上がった3月大阪場所も終わり、もう来週は4月です。早いなあ、ホントに。なお、3月場所は、わたしが愛してやまない松鳳山裕也君は7勝7敗で千秋楽を迎え、しかも千秋楽の相手は来場所小結に上がれるのではないかという好成績を残している遠藤関ということで、やっばい、ここがオレ的クライマックスだぜ!? とドキドキしながら土俵を見守ったわけですが、結果は松鳳山関の勝利、無事に勝ち越しを決めることができました。いやあ、あの取組は超興奮しましたすねえ……あーあ、わたし松鳳山関のファンなんです! みたいな奇天烈なことを言う女子と出会ってみてえ……いねえだろうなあ……。
 というわけで、まずは今週の週刊少年チャンピオン2018年18号概況です。
 ■巻頭グラビア:電子版はナシ。紙もナシ?みたいです。表紙は「マンガ大賞」を受賞したBEASTERSであります! 板垣先生、おめでとうございます! 短編の頃から応援してきて感無量す!
 ■弱虫ペダル:最後の筋肉の巻。変態小鞠君は本当に変態ですね。そして赤いマメツブこと鳴子くんの出番が来たようですよ!燃える! わたしは鳴子くんが一番好きっすね。
 ■刃牙道:これからの巻。どうやら次週最終回?だそうで、またタイトルが変わるのかな?
 ■BEASTERS:ないものねだり狂想曲の巻。ルイ先輩とレゴシ君の関係はイイすねえ!
 ■Gメン:さよならの巻。感動?の最終回、めでたしめでたしです。伊達先輩がカッコイイですなあ。みんな、幸せになるのじゃぞ……!
 てな感じの週刊少年チャンピオン2018年18号でありました。

 さて。それでは今週の『鮫島』ニュースをお送りいたします。
 と、その前に。『鮫島』最新刊第(17)巻が来週発売になりますので、絶対買いでお願いします! わたしはこの『鮫島』ニュースでは、絶対スクショなど画像は貼らないことを掟としていますが、この新刊(17)巻のADページがクソカッコエエので、これだけはお見せします。広告だからいいっすよね? 本物はタテに掲載されています。
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 カバーは何と【王虎】さん! 『鮫島』でカバーが鯉太郎でないのは今回初めてです! 第(17)巻は、【王虎】さんVS【百雲】戦の続きから始まりますので、あの興奮をもう一度、単行本で味わいましょう! 以上広告終わり。
 さて――。それでは改めまして、『鮫島』ニュースであります。
 先週は、部屋に戻る途中の【猛虎】先生の車中の様子と、部屋に帰ってきた鯉太郎と椿ちゃんの心の内が描かれました。まず【猛虎】先生は、『バチバチ』第1巻第1話で素人高校生だった鯉太郎に負けてしまったわけですが、あの負けがなかったら今の自分はないと、極めてポジティブかつ真面目にとらえており、虎城親方のいた高みに昇るための「餌」だと断じた弟弟子【王虎】さんを「喰った」鯉太郎を倒してこそ、と静かに燃えていました。そして鯉太郎は、椿ちゃんへ、偽りのない、ある意味わがままな想いをぶつけ、ゴメンなと謝り、椿ちゃんはそんな鯉太郎を止めることも、背中を押すこともできず、できることは泣くことだけ……と顔を覆うのでありました。これも青春なんでしょうなあ……。
 そんな泣けるシーンで終わった先週ですが、今週は虎城部屋の様子からスタートです。若い衆たちがちゃんこのスタンバイは完了しているのに、また手を付けていない、それは、(恐らくは)部屋頭たる【猛虎】先生が、「メシ前に稽古場で汗流すって言ってたっス」だそうで、「猛虎関がまだなのに俺ら下っ端が食べられるわけないでしょう!」な状況だそうです。しかし若い衆も、それを不満に思っているわけではなく、「猛虎関は先に食べろって言ってたんスけど」「んな失礼なこと出来ないっスよ」と笑顔。それを聞いた田上さん改め【稲虎】関も、「まったく…あの人は…」と笑顔でヤレヤレ的な表情です。まったく、虎城部屋もいい雰囲気ですなあ!
 そしてページをめくると、そこには鋭い眼光で汗を流す【猛虎】先生の図です。立ち合いや左のおっつけのシミュレーション中でしょうか。まったく、真面目な人ですなあ、この先生は。そこに「付き合いますよ…」とやってきた【稲虎】関。「アナタを見ていると その努力に本当に敬服する…娯楽など一切やらず ただただ相撲だけに打ち込む姿勢を… 自分はまだまだだと心底思えますよ…覚えていますか? 昔一度 自分が相撲を諦めた時のことを…」ここから、田上さん時代の、あの場面の回想となります。
 あの場面、それは『Burst』の第(3)巻の「お前に才能があってどこまで登れるのか…そんなことは俺は知らん! ただ 今より弱くなることはない…」のあのシーンです。アレは本当にカッコ良かったですなあ……【稲虎】関も、「あの言葉に どれほど救われたか…あなたがいなければ 俺は関取にはなれなかった…」と述懐します。そしてそう言う【稲虎】関に、【猛虎】先生も「あれはきっと お前の姿がおれと重なって見えたからだろう…」と答え、少年時代からの回想へ突入です。
 なんと【猛虎】先生の少年時代は、「線が細く何をやっても不器用で 何の取柄も自信もない…俺はそんな子供だった…」そうです。走っても遅い、野球もサッカーもダメ、友達もいなかったようですな……そうだったんだ……。しかしそんな少年時代の【猛虎】先生が変わる転機となったのは、テレビで見た当時の大横綱【虎城】の一言だったそうです。
 「私も昔から強かった訳じゃないですよ…この世界に入った頃なんて体も細く 土俵ではいつもやられっぱなしで…悔しくてね…」「でも…ただひとつ…私に飛び抜けた才能があったとするなら…誰にも負けないぐらい 相撲が好きだったということでしょう…」
 この言葉に少年【猛虎】先生、当時の小林哮くんの心臓は高鳴り、「僕も相撲を取ってみたい…その衝動は抑えきれるほど軽いものじゃなかった…」のだそうです。そして中学の相撲部に入り、そのやせぎすな体は同級生から笑われても、ずーーーっと稽古に精進したわけです。曰く、「不器用さは愚直を生み 愚直さは時間をかけながら血肉となり その血肉は崩れない形となり その形は長い月日を経て結果となっていった」のです。このセリフの背後に描かれる、段々と成長していく姿はとても【猛虎】先生らしくてイイですなあ……。そして気が付けば学生横綱となった小林少年。マスコミたちは「天才」ともてはやすわけですが、勿論本人にしてみれば、「天才」の一言で片づけられることにイラだちを覚えていたわけです。
 「自分は天才なんかじゃありませんよ…ただ…誰よりも相撲が好きなだけです…」
 もうかなり今の【猛虎】さんのような鋭い眼光を持つ青年と成長した小林君。そして学生横綱というタイトルが「憧れ」を連れてきました。そうです、元大横綱【虎城】親方からの直々のスカウトであります。その誘いに迷いなく答えて入門した小林君。当然プロとしてやっていく自信に満ちていました。
 しかし! です。
 「だが俺はそのことで勘違いして鼻が伸びていた…周りに持ち上げられていて忘れていたんだ…俺は人一倍能力の低い 不器用な人間だったんだと…それを最初に思い出させたのが…鮫島だ ぶん殴られた気がしたよ…相撲に…お前ごときがナメるなってな…」
 かーーーっ! なんてカッコイイ告白なんだ【猛虎】先生! こういう真面目で、きっちりと自らを振り返り反省?できる人間というのは痺れますね! 憧れますなあ!
 思いもよらぬ話に、田上さんもそんな…と驚きです。しかし【猛虎】先生は語ります。
 「俺を近くで見てきたお前なら 分かるだろ…俺は…凡人だ…」
 凡人……でも【猛虎】さん! ぜひ『弱虫ペダル』を読んでください! 手嶋さんのように、あなたは凡人でも、努力をいとわない凡人ですよ! そして坂道くんの言う通り、積み重ねる力は「才能」なんすよ! そんな才能ある凡人だからこそ、奇跡を生むんすよ! ヤバイ! 何か泣けてきた!!
 そしてページをめくると……あああーーーっと! 【王虎】さん入場だ―――!
 「だからアンタは振り切れられた…誰も…届かねーほどに…似てるよ…アンタと鮫島は…」
 こんな【王虎】さんのカッコイイ登場で今週は幕、であります。
 そして、編集部謹製の次週アオリがヤッバイです!! そこには「次号、王虎だけが知る猛虎が明らかに…」と記されております。な、なんだってーー!? オイィ! それは一体どんな【猛虎】先生なんすか! 今すぐ来週号が読みたいっす!! こいつはやばいすねえ……! どうやら知られざる【猛虎】先生物語が次週から展開されようとしているようです。また泣けそうだなあ……こりゃあ。いやーーーホントに『鮫島』は最高ですね!
 それでは最後に、毎週のテンプレを貼って終わります。
 <場所:9月場所>
 【鮫島】東前頭十四枚目(5月場所で東前頭十枚目)
 【白水】西小結
 【松明】東前頭六枚目。常松改め。本場所は7連勝したけど11日目から休場
 【大吉】序2段【豆助】序ノ口【目丸手】序二段【川口】不明
 ------
 1日目:【飛天翔】西前頭十二枚目。石川改め。
 2日目:【宝玉光】西前頭十一枚目
 3日目:【舞ノ島】西前頭十枚目
 4日目:【巨桜丸】西前頭九枚目。新入幕力士
 5日目:【岩ノ藤】東前頭七枚目 
 6日目:【大山道】西前頭七枚目
 7日目:【蒼希狼】西前頭六枚目
 8日目:【丈影】東前頭四枚目。横綱の弟弟子
 9日目:【闘海丸】西小結
 10日目:【毘沙門】東前頭五枚目
 11日目:【天雷】東関脇
 12日目:【王虎】東大関
 13日目:【猛虎】東大関
 --------
 【王虎】東大関。12日目現在11勝1敗。鯉太郎に敗北!
 【猛虎】東大関。10日目現在10勝0敗。11日目の結果不明
 【天雷】東関脇。12日目現在9勝3敗に
 【稲虎】田上改め。十両力士に成長してた!
 【泡影】東横綱。第72代。29場所連続優勝中。66連勝中(11日目現在)。
  他の力士は表にまとめた記事を見て下さい。 
 
 というわけで、結論。
 今週は、【猛虎】先生の回想話がメインでありました。体は細く不器用で何をやってもダメな少年だった当時の小林君は、「相撲が好き」の一念で愚直に稽古を続け、学生横綱となり、天才ともてはやされて虎城部屋にスカウトされて、一瞬、天狗になった、けど、鯉太郎に負けたことで目を覚ました、とまあそういうことなんですが、やっぱり、きっちり自分を振り返って反省する男はカッコイイですよ。何か泣けるっすねえ……。そして次週からは【王虎】さんだけしか知らない【猛虎】先生の物語が語られるようで、未来のオレ、今すぐ来週号を持ってきてくれ! 今すぐ読みたいんだよ! とワクワクが止まらない心境であります。というわけで、結論はいつも通りです。いやー、『鮫島』はマジ最高っすね! 以上。

↓ いいカバーイラストですなあ……絶対買いでお願いします。わたしは電子と紙、両方買います。

 というわけで、毎週木曜日は『鮫島』ニュースのお時間です。
 なんつうか、ホントにもう、大相撲協会には問題が尽きないというか……やれやれです。が、土俵で戦う男たちの熱戦には、わたしも毎日興奮しております。わたしの愛してやまない松鳳山裕也君は、昨日の祝日11日目現在6勝5敗。毎日いい相撲なんすよねえ……。残り4戦、勝ち越しに向け頑張ってほしいす。そして帰ってきた男、逸ノ城関は昨日、横綱鶴竜関に負けて8勝3敗となりましたが、ホントに今場所は強いですなあ。二桁に乗せる勝利を挙げて、今年中に一気に大関まで行っちゃいそうな気もしますね。毎日、マジ血圧上がるっすわ。
 というわけで、まずは今週の週刊少年チャンピオン2018年17号概況です。
 ■巻頭グラビア:今週は連載中の『魔法少年サイト』アニメ化記念でキャスト陣の声優さんたちです。サーセン……全然詳しくないのでコメントできないす。
 ■弱虫ペダル:逆境の巻。にくまっしぐら! 変態小鞠君VS悠人の戦いスタートです!
 ■刃牙道:供養の巻。徳川のご老公の言ってる意味が、ちょっとよくわからないす……。
 ■BEASTARS:君の振り子時計で巻き戻しての巻。巻頭カラーす。レゴシ君の尻尾……。
 ■Gメン:さよならーの巻。次週最終回。感慨深いすなあ……。
 ■吸血鬼すぐ死ぬ:ビタースイート・ショット・メモリーの巻。ショット君の過去話す。
 ■昆虫武将チョウソカベ!:殿、三兄弟と対決すの巻。毛利編はまだ続くみたいす。
 てな感じの週刊少年チャンピオンでありました。

 さて。それでは今週の『鮫島』ニュースをお送りいたします。
 先週ついに発表になった13日目の取組、鯉太郎VS【猛虎】先生。この物語のいっちばん最初、『バチバチ』第1巻第1話からの因縁がついに土俵上で決着がつくという、おそらくこの『鮫島』ニュース読者全員が大興奮したであろう割が発表となりました。しかし一方で、VS【王虎】さん戦後の「その後」が語られようとしております。果たして今週はどんな物語が待っているのか、ドキドキであります。
 というわけで、今週の開幕トビラは、空流部屋の前で一人鯉太郎たちの帰りを待つ椿ちゃんの図です。ところで、鯉太郎と椿ちゃんは今何歳なんすかね……二人とも同じぐらいの年齢のはずですが、鯉太郎は『Burst』第1巻の冒頭で17歳、あれから最低でも5年は経過しているはずなので(?)、22~23歳あたりなのかな……。当時は女子高生だった椿ちゃんですが、すっかり大人びた表情です。
 そしてページをめくると、何やら雄たけびを上げている豆助です。そんな豆助に「うるさいな~もう…いいかげん落ち着きなよ…」と冷静にツッコミを入れているのは、あの森田茜くんじゃあないですか。なにやらご飯をよそっている茜くん。豆助としては、「バカヤロー!! 鯉太郎さんのあの魂の一番を見て燃え上がらねー奴がいるか! クソ…ダメだ~思い出したら涙が止まらねー……」だそうで、仕事も手につかない様子。茜くんは「早くチャンコ用意しよーよ…関取たち帰って来るよ…つーか僕お客なんだけど…」とイラッとしています。茜くんもすっかり空流の家族の一員ですなあ。
 ここから、豆助が空流に弟子入りする話が語られます。なんでも、どこかの田舎ヤンキーだった豆助は、その田舎に巡業にやってきた相撲の「力士に挑戦」コーナーで、鯉太郎に軽~く吹っ飛ばされたそうです。「それが鯉太郎さんとの運命の出会いさ…」とカッコ良く語る豆助ですが、背景に描かれる当時の絵は、大変カッコ良くないギャグ交じりのものです。しかし、そんな豆助の過去を聞くと、当然我々の脳裏には、『バチバチ』第1巻第1話の、あの光景がよみがえるわけですよ。豆助の話は続きます。
 豆「後から聞けば鯉太郎さんも 素人時代に力士相手に相撲取ったって言うじゃねーか」
 茜「へーーー……じゃ鯉太郎さんも豆助さんと同じでブッ飛ばされたの…?」
 茜くん、ナイスツッコミだぞ! その顛末を我々はよーく知っています!
 豆「それがあの人のスゲーところよ…ズタボロになりながら何と勝っちまったんだとよ! しかも相手は当時幕下付け出しのスーパールーキーだった」
 ここでページをめくると! そこにはあのお方が1ページブチ抜きで描かれております!
 豆「現大関 虎城の猛虎に…」
 車の中の【猛虎】先生は、外を眺めながら若干の笑み?です。そんな【猛虎】先生に、助手席の田上さんこと【稲虎】関が声をかけます。
 稲「何か嬉しそうですね大関…」
 猛「オレの意識を初めて変えてくれた男だからな…鮫島は…奴に鼻を折られなければ 今の俺はないよ…それに…」
 稲「……… それに?」
 猛「今日鮫島(アイツ)は王虎を喰った…鮫島の中に王虎もいる…こんな形で…願望が叶うとはな…」
 【猛虎】先生の願望……『バチバチ』第11巻の【猛虎】先生のセリフを思い出しますな……ちょっと今週号からは離れますが、当時の【猛虎】先生の発言を引用しておきます。あれは、自分が十両に上がったら、当時クソ野郎だった【王虎】さんを自分の付け人にしてもらうという約束を取り付け、そして、十両昇進を果たし、今日からお前は俺の付け人だ! と【王虎】さんに宣言したあの時のことです。全くダメ野郎として殴り掛かる【王虎】さんの拳に全く動じなかった【猛虎】先生でしたが、【王虎】さんが父、虎城親方につっかかって、【猛虎】先生ブチ切れるのシーンです。
 (当時の)猛虎さん「自分の虎の字は親方の虎の字です 自分はそこに誇りを持っています だから相手が誰であろうと今の親方に対する愚弄を見のがすコトはできない…大横綱虎城の息子はコイツだけじゃない」
 (当時の悪党な)王虎さん「クックック…違うだろーが…俺に偉そうに説教タレんのも 親方のタメか? オヤジの古惚けた名を 守るタメにここにいるのか? 腹黒ーーーな…お前も…(以下略)」
 猛「そうだ お前はただの餌だ! 俺があの頃の虎城親方がいた高みに昇るタメのな…」
 こうして【猛虎】先生と【王虎】さんの「歪で殺伐とした兄弟弟子の関係」が誕生したわけですが、「餌」と断じた【王虎】さんを「喰った」鯉太郎は、その意味でも、【猛虎】先生にとって戦う相手として最上の相手なわけですなあ。コイツはもう、ヤバいすねえ……!
 で。今週号に戻りますが、ようやく空流部屋の前にタクシーが到着、椿ちゃんは出迎えます……が、鯉太郎の表情は……これは文字では表現できないな……何と言えばいいのか……憔悴しているのかな……そんな表情の鯉太郎に、椿ちゃんは言葉が出ません。
 ふと、そんな椿ちゃんに気が付き、「よう…」と声をかける鯉太郎。デキル弟の常松は空気を察して大吉を伴って先に部屋に入っていきます。二人きり、部屋の玄関前で言葉を交わす鯉太郎と椿ちゃん。鯉太郎は語ります。以前、椿ちゃんには、くすぶり続けながら生きるのが怖い、的なことを言いましたが、今日の【王虎】さんとの取組を経て、はっきりと分かったことがあるとのこと。それは……
 鯉「俺はやっぱ相撲が楽しくて仕方ねえ…生きてるって実感も喜びも 土俵(そこ)でしか手に出来ねーんだ…その気持ちは誰にも…俺にも…止められねーんだ…だから俺は土俵に帰るんだ…最悪の…ワガママだ…ゴメンな…椿…」この気持ちを語る鯉太郎の表情は、ぜひチャンピオンを買ってご確認ください。もう、表現できないす。そしてこんな気持ちを聞かされて、椿ちゃんに出来ることがあるでしょうか……!? 
 椿ちゃんは、鯉太郎の胸を拳骨で叩きながら、「最悪だ…何なのよ…いったい…何なの…何なのよ…」という言葉しか出ません。そして心の中で思っているのはこんなことです。
 (止めることも…背を押すことも…何も出来ない私が ただ出来ることが…泣くことだけだなんて…最悪だ…)
 椿ちゃん……泣かないでおくれ……! もう鯉太郎、お前、椿ちゃんを抱きしめてやれよ! とおっさん読者としては思ってしまいますが、鯉太郎は男ですよ……。まるで、クラリスを抱きしめたいのにグッッッと我慢したルパンのように、椿ちゃんの肩に手を添えて、「ゴメン…」と一言漏らすのみでありました……。今週はこれにて幕、であります……。
 いやあ……ホントにいろいろありますなあ……【猛虎】先生の想い、鯉太郎と椿ちゃんの想い……なんつうか、生きるのは楽じゃないすねえ……。どうなんでしょう、この「その後」はもうこれ以上描くネタがあるんすかねえ……猛虎さんのこれまでの軌跡があってもいいとは思うものの……意外とすぐ取組に行っちゃうのか、それともしばらく続くのか……全く想像がつきませんが、今週の椿ちゃんの想いは大変グッときました。はあ、来週号が今すぐ読みたいす!
 それでは最後に、毎週のテンプレを貼って終わります。
 <場所:9月場所>
 【鮫島】東前頭十四枚目(5月場所で東前頭十枚目)
 【白水】西小結
 【松明】東前頭六枚目。常松改め。本場所は7連勝したけど11日目から休場
 【大吉】序2段【豆助】序ノ口【目丸手】序二段【川口】不明
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 1日目:【飛天翔】西前頭十二枚目。石川改め。
 2日目:【宝玉光】西前頭十一枚目
 3日目:【舞ノ島】西前頭十枚目
 4日目:【巨桜丸】西前頭九枚目。新入幕力士
 5日目:【岩ノ藤】東前頭七枚目 
 6日目:【大山道】西前頭七枚目
 7日目:【蒼希狼】西前頭六枚目
 8日目:【丈影】東前頭四枚目。横綱の弟弟子
 9日目:【闘海丸】西小結
 10日目:【毘沙門】東前頭五枚目
 11日目:【天雷】東関脇
 12日目:【王虎】東大関
 13日目:【猛虎】東大関
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 【王虎】東大関。12日目現在11勝1敗。鯉太郎に敗北!
 【猛虎】東大関。10日目現在10勝0敗。11日目の結果不明
 【天雷】東関脇。12日目現在9勝3敗に
 【稲虎】田上改め。十両力士に成長してた!
 【泡影】東横綱。第72代。29場所連続優勝中。66連勝中(11日目現在)。
  他の力士は表にまとめた記事を見て下さい。 
 
 というわけで、結論。
 今週は、【猛虎】先生が鯉太郎との戦いにかける想いと、鯉太郎と椿ちゃんの想いが描かれ、とりわけ、止めることも背中を押すことも出来ない私が出来ることは、泣くことだけ……と嘆く椿ちゃんの姿がとても印象的でありました。そしてそんな椿ちゃんの肩にそっと手を添え、ゴメンと謝る鯉太郎。青春なんだかよくわかりませんが、わたしとしては痛く心に響いたっすねえ……。みんな真面目に生きている姿には、やっぱり感動しますなあ……。もうすっかりおっさんとなり果てたわたしには、非常につらいというか、まぶしいす。わたしに言えることはもう、ただ一つです。ホント『鮫島』は最高っすね! 以上。

↓ 最新(17)巻の書影キター! とうとう! 『鮫島』初の鯉太郎以外のカバーは【王虎】さんだ! ヤバイ! カッコイイ! 4月6日の発売日は、もちろん買いでお願いします!!

 というわけで、毎週木曜日は『鮫島』ニュースのお時間です。
 まあ、なんつうか、いろいろ問題噴出? な日本相撲協会ですが、そっちの話題にはコメントしませんが、あくまで土俵で戦う男たちの話なんすけど、昨日の平成30年大相撲春場所4日目の時点で、わたしが愛してやまない松鳳山関が大変イイ感じで、負けなしの4連勝と、わたしとしては非常に嬉しく思っております。3日目のVS正代関との一番も良かったすねえ! わたしは出先で打合せ中だったのですが、「おっと、失礼、そろそろ出番なので……よーし、行けコラァ松鳳山! つうか合口悪いとかうるせーんだよ寺尾!(※解説が錣山親方だった) よし、よし、よし、よーーし! よっしゃああ! ふーーー……さて、先ほどの話ですが……」と打合せ先が勝手知ったる相手であったため、3分ほど中断してワンセグ観戦しておりました。そして何週間前かにここで書いた通り、逸ノ城関も遠藤関もイイすねえ! 二人とも1敗しちゃいましたが、まあ、そんな感じに毎日の大相撲春場所に興奮しているわたしであります。
 というわけで、まずは今週の週刊少年チャンピオン2018年16号概況です。
 ■巻頭グラビア:牧野真莉愛嬢。モー娘’18のお方だそうです。大変良いですな。
 ■弱虫ペダル:新開悠人の覚悟の巻。タイトル通りす。悠人、かっこいいぞ!
 ■刃牙道:罪の巻。これにて武蔵編終了なのでしょうか? 若干オチなしのような……。
 ■BEASTERS:君はぼっちのナイトの巻。レゴシ君も強くなったすね。ルイ先輩登場す!
 ■吸血鬼すぐ死ぬ:歌うんだ!カラオケの鉄人たちの巻。のっけから笑ったすw
 ■昆虫武将チョウソカベ!:ダテとモウリと囚われの殿の巻。ダテさーーーん!

 てな感じの週刊少年チャンピオンでありました。

 さて。それでは今週の『鮫島』ニュースをお送りいたします。
 先週は決着のついた運命の一番に、様々な人々の胸に去来する想いが描かれました。【王虎】さんは悔しくて、チッと舌打ちするほどなのに、鯉太郎に向けて「進め、この先へ」とエールらしきものを送り、鯉太郎もしっかりと「受け取った」と決意の言葉を返しました。そして一番感動的だったのが、かつて墓前で「俺は謝らんぞ」と言っていた虎城理事長が、「悪かったな、火竜」と謝罪を口にし、二人の息子たちに「ありがとうな」と涙を流して礼を述べるシーンでありました。そして一方の椿ちゃんは、鯉太郎がもう手の届かないところへ、たった一人で行ってしまったかのように思え、嬉しそうな鯉太郎を止められる訳がないと悲しさと切なさで涙するところで終わりました。
 そして今週からは「その後」のスタートです。実はわたしはもう今週号を最後まで読んでいるので、超・興奮しているのですが、順を追って見ていきましょう。今週も超ヤバイす!
 まずは国技館を背景に、「場内の騒めきがまだおさまりません!! 鮫島と王虎の一番の炎はそれだけ大きかったということでしょう!」というNHKアナの実況がかぶっています。そしてページをめくると、まずは【王虎】さんサイドの「その後」から始まります。全身に汗をかき、消耗した表情の【王虎】さん。この表情は、やっぱり言葉では表現できないすね……どんぐり君も「うわ…これがあの王虎の姿だなんて…」と目を見張っています。そんな【王虎】さんに、田上さんこと【稲虎】関が「お疲れ…」と声をかけます。
「星を落としたのは残念だが しかしまだ1敗だ…優勝の目がなくなったわけじゃない…」
 しかしそんな【稲虎】関に、【王虎】さんはズバリ答えます。
「フン…だからテメーは駄目なんだ稲虎…」
 ガビーン!な表情の田上さん。【王虎】さんは言葉を続けます。
「力を残すような取組を あのバカと出来ると思うか? 今場所はここで終わりだ…張っていた糸は完全に切れた…力は鮫島(アイツ)に全て置いてきた…」
 剣市くん、ホントにいい男に成長しましたねえ……素晴らしい一番でしたなあ……。そして描写は鯉太郎サイドに移ります。一人で「行って」しまった鯉太郎を、なんとも微妙な表情で迎える大器くん。その脇から、右腕を吊ったままの常松こと【松明】関が「鯉太郎さん」と駆けつけます。常よ、君も本当にデキル弟よなあ……なんかこういうところだけでも、かつてを知るだけに妙にグッと来てしまいますね……。
「大丈夫ですか!? 肩貸します! つかまってください!」
 そりゃあ、常からすれば、前日の【天雷】戦後の鯉太郎の様子を観てますからねえ……心配にもなりますなあ。つうかわたしも心配ですよ。しかし、今日の鯉太郎は、しっかりと立ち、常に応えます!
「いや…いい…」※口元のみ描写
「俺の中のもんと重なっちまったからよ…」※背中のみの描写
「許さねーんだ ここで崩れちまうことは…」※目元のみアップ!
「王虎(アイツ)がおいてった…ドンとしたもんが…」※1ページブチ抜きバストアップ!!
 この鯉太郎の表情は相当ヤバいす! カ、カッコイイ! そして凄惨な笑みだ! この表情に、常も大吉もゾクッと感じ、こ、これは!?な表情。そして大器くんは、なんてこった、的に目を伏せます。
「王虎…お前なら鮫島を止めることが出来ると思ったが…止めるどころか残酷にも背を押すのかよ…分かってたんだろ…それが出来るのは自分だけだって…」大器くんの悲しさ? つらさ? 切なさ? そして悔しさ? そんな様々な想いのこもった独白は、髪を直してもらいながら群がる記者たちを前にした王虎さんの絵を背景に、こう続きます。
「そして知ってたんだろ…もう次はないってコトも…」
 そしてそんな辛そうな表情の大器くんに、鯉太郎が声をかけました。
「コラ…石川…辛気臭ー顔してんじゃねーぞ 柄じゃないだろ…心配すんな…俺はどこも壊れちゃいねーよ…約束しただろ…お前も俺の中に…しっかり入っているからよ…」
 約束、それは今場所初日の二人の戦いの終わった土俵での「(お互い相撲に選ばれなかったけれど)お前は必ず、相撲を振り向かせろよ…」のアレです。そしてそれをきちんと果たそうとしてくれる親友。そんなことを、超イイ笑顔で言われたら、大器くんはもう、こう言うしかありません。
「バカヤローが…」
 背中姿しか描かれていませんが、大器くんは涙していると思われます。もうわたしも泣きそうです。泣いていいでしょうか……。ホント『鮫島』は最高っすわ……。
 そして描写は再び【王虎】さんへ。記者たちが群がってインタビューしようとしていますが、若い衆が、今はやめてくださいよ!と間に入っています。それでも、橋くんは【王虎】さんへ冷静に問いを発します。「大関の言っていた 時期が鮫島に来たと考えていいんでしょうか…?」この問いかけに、【王虎】さんは静かに答えます。
 王「今日の俺に勝つということは そうなのかもしれないな…」
 橋「では鮫島は 辿り着けると思っていいのですね…王虎(アナタ)という大きな点を超え 点を繋ぐ線の辿り着く先…泡影 勝てるんでしょうか…鮫島は…最強と言っていい時期を迎えている あの横綱に」
 王「泡影(アレ)は普通の精神では 決して触れるコトのない場所で生きるバケモノじみた何かだ… だから振り切れてねえ者は その強大さに引き込まれ 飲まれ…勝負師としても力士としても 終わる…」
 さあ皆さん! ここからが今週のクライマックスですよ!!! 心の準備はいいですか!? 描写は西の支度部屋、鯉太郎が風呂上りなのか、大吉に背中を拭いてもらっている様子に橋くんのセリフがかぶります。
 橋「だけど王虎関…今場所の鮫島は あきらかに振り切れている… 泡影に飲まれることなく 今も戦いを挑み続けている王虎(アナタ)のように…」
 ふ、と前を観る鯉太郎。そして【王虎】さんの横顔にこのセリフがかぶります。
 王「振り切れてるやつはまだいる…もしかしたら…俺よりもずっとな…」
 そしてページをめくると、鯉太郎の目の前に一人の男が立っています!!!! そしてその浴衣の肩には、なんてこった! ああ! とうとう!! 「」の一文字が!!!! 鯉太郎は「あんたは…」的な若干のキョトン顔だ!
 王「鮫島の流れの線上に残る大きな点が 泡影に辿り着くまでにまだあるということだ…」
 そしてその「猛」の浴衣の男が声を発します!
 「いつか必ずもう一度…回ってくると確信していたよ…あの時から…」
 あの時、それすなわち、『バチバチ』第1巻第1話です!!! わたしも確信してたよ!!!!
 橋「それは…」橋くん、きみは知らないだろうね……!
 王「虎城の 振り切れたもう一匹の虎…泡影の首に 一番近い場所にいるのは…」
 そして今週の最終ページは、あのお方の顔アップと黒ベタ白太文字でズドーーーンとこう書かれて終わりです。
 十三日目 鮫島ー猛虎
 やっばい!!!! ヤバすぎます!!! 来たよ、とうとうその日が!!! ヤッタ―――――!!! ついに、ついに【猛虎】さんキターーーー!!! 先生!!!! やっべええええ!!! はーーーどうしよう、嬉しすぎて失禁しそうです! 来たっすねえ……もうですね、実はわたしは今週号を今日のAM1時ごろに読んで眠気が吹っ飛んだわけですが、なんつーか……本当にもう言葉にならないす。マジ最高っすわ……とうとう来た【猛虎】先生との一番。鯉太郎には大きな借りのある【猛虎】先生。こいつはもう、盛り上がるなと言われても無理ですよ。ホントに『鮫島』は最高っす。佐藤先生、最終回間近かと心配してましたが、さらにこんなに興奮する展開を描いてくれて、本当にありがとうございます! こうなるとまた、あと一人は誰なんだ問題が再燃しますなあ……! なんつーか、もう今日はおそらく一日中ニヤニヤと妄想にふけりながら過ごすような気がします。いやーーーホントに最高ですわ……。興奮が収まらないす! 今回までが単行本(18)巻収録なはずなので、非常にキリのいい演出で、大変素晴らしかったすね。
 それでは最後に、毎週のテンプレを貼って終わります。
 <場所:9月場所>
 【鮫島】東前頭十四枚目(5月場所で東前頭十枚目)
 【白水】西小結
 【松明】東前頭六枚目。常松改め。本場所は7連勝したけど11日目から休場
 【大吉】序2段【豆助】序ノ口【目丸手】序二段【川口】不明
 ------
 1日目:【飛天翔】西前頭十二枚目。石川改め。
 2日目:【宝玉光】西前頭十一枚目
 3日目:【舞ノ島】西前頭十枚目
 4日目:【巨桜丸】西前頭九枚目。新入幕力士
 5日目:【岩ノ藤】東前頭七枚目 
 6日目:【大山道】西前頭七枚目
 7日目:【蒼希狼】西前頭六枚目
 8日目:【丈影】東前頭四枚目。横綱の弟弟子
 9日目:【闘海丸】西小結
 10日目:【毘沙門】東前頭五枚目
 11日目:【天雷】東関脇
 12日目:【王虎】東大関
 13日目:【猛虎】東大関←NEW!!!!!!! ヤバし!
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 【王虎】東大関。12日目現在11勝1敗。鯉太郎に敗北!
 【猛虎】東大関。10日目現在10勝0敗。11日目の結果不明
 【天雷】東関脇。12日目現在9勝3敗に
 【稲虎】田上改め。十両力士に成長してた!
 【泡影】東横綱。第72代。29場所連続優勝中。66連勝中(11日目現在)。
  他の力士は表にまとめた記事を見て下さい。 
 
 というわけで、結論。
 今週はもう、ラストにとんでもない興奮が待っていて、真夜中に読んだわたしは眠気が吹っ飛びました。ついに発表された十三日目の割、鯉太郎VS【猛虎】先生。夢の取組がついに現実のものとなりました。ヤッターーー!! しかしその興奮の前の、大器くんの想いや、それにこたえる鯉太郎の笑顔には本当に泣かされましたなあ……常も剣市くんも、かつてはとんでもない奴だったのに、ホントにイイ奴に成長して嬉しいすねえ。ただ、ここで【猛虎】先生との戦いはある意味順当だとしても、あと一人は誰なんだ問題が、ホントに謎になってきましたなあ。まあ、それはまたその時に、な、なんだってーーー!? と興奮することにして、まずは【猛虎】先生との一番を楽しみにしたいと存じます。なにしろ、【王虎】さんをして、「俺よりもずっと」振り切れているかも、と言わしめる【猛虎】先生。コイツはタダでは済まないでしょうなあ! ヤバいすねえ、ホント楽しみですなあ! はーーーホントに『鮫島』は最高ですね!! 以上。

↓ まずはコイツを読んでもらおうか! 話はそれからだ!

 というわけで、毎週木曜日は『鮫島』ニュースのお時間です。
 はあ……なんつうか、今日の東京は朝からどんよりとしてぽつぽつ雨も降っており、非常にテンションが下がりますなあ……何も書くことがないのでさっさと始めます。
 というわけで、まずは今週の週刊少年チャンピオン2018年第15号概況です。
 ■巻頭グラビア:電子版はナシ。紙雑誌版では欅坂の今泉佑唯嬢だそうです。
 ■弱虫ペダル:最後の8人の巻。いよいよキモー筋くん乱入でラストバトル開始です。
 ■刃牙道:送るの巻。なるほど、武蔵は昇天しちまいました……。
 ■BEASTERS:毛並みのよい”オオカミ”の巻。ホントにジャックはイイ奴ですなあ……。
 ■吸血鬼すぐ死ぬ:吸血鬼ドラクル対部屋に入ってきたカメムシの巻。そのまんます。
 ■昆虫武将チョウソカベ!:殿とおじいちゃんの”策”袋の巻。毛利元就登場す。
 ■先生ー!〆切ですよー:「浦安」でお馴染み浜岡先生の新作です。夏から別冊で連載だそうで、プレお披露目だそうです。浜岡先生の描く女子は可愛いすな。
 てな感じの週刊少年チャンピオンでありました。
 
 さて。それでは今週の『鮫島』ニュースをお送りいたします。
 先週は、とうとう宿命の対決に決着がつきました。ついに、【王虎】さんの「全部」を、いわば奪い取った鯉太郎。一気の押しで寄り切り、【王虎】さんの右足が土俵の外に出る描写で終了したわけで、当然今週はそこからの続きであります。いやあ、先週はホント、興奮しましたねえ……。
 今週の開始トビラは静まり返る国技館です。さっそくページをめくると、そこには見開きで行事が軍配を鯉太郎に挙げ、死力を尽くした二人の姿が描写されています。NHKアナも、「しょ…勝負あり…」と絶句。観ている人々もみな、絶句です。そして当の鯉太郎と【王虎】さんの、燃え尽きたような表情……これはもう、言葉では描写できません。そして次のページでは、立ち尽くす鯉太郎に、とうとう、あの! あの【王虎】さんが! 「ズルッ…」と崩れ折れ、左手を土俵につき、右ひざを地に付けるという完全敗北の図が……!
 これをきっかけに、場内はドワーーと沸きます。それにNHKアナの絶叫がかぶさる!
 「勝負あり――!! 勝ったのは鮫島―――!!」
 見守るバーキや【稲虎】関、椿ちゃんたちの絵を背景に、NHKアナの興奮は続きます。
 「何という熱戦!! なんという激闘!! 逃げず引かず真っ向からの力勝負!! あのクールな大関のこんな姿を 誰が予想できたでしょうか!? まさに死力を尽くした大一番!! 鮫島はなんとこれで12連勝―――!!」
 このセリフの背景にある、【天雷】関と石川大器くんの表情がとても切ないす……! 【天雷】関はじっと目を閉じていますが、この一番の相手が自分でなかったことへの想いがきっと胸にこみあげているのではないでしょうか。そして大器くんはとても複雑な表情で、「なんて相撲だ……テメーはそこまで、ひとりで行っちまったのか……」的な表情です。
 そして鯉太郎は、天井を見上げて思います。
 「最高だ…」
 その脳裏には【王虎】さんの言葉「持っていけ…俺の全部をくれてやる…」が響きます。
 「でも…まだ…崩れられねーじゃねーか…終われなくなっちまったじゃねーか…ここじゃ…まだ…限界なのに…どうしようもなく 沸いてくる… どうしようもなく 奮い立たせる…」
 そんな想いの鯉太郎に、【王虎】さんが言葉をかけます。
 「止まるな…最後まで…進め…この先へ…鮫島鯉太郎…」
 【王虎】さんの言う「この先」、それはすなわち横綱【泡影】です。そしてページをめくるとそこには、1ページブチ抜きで鯉太郎のバストアップが描かれております!
 「受けとった…」
 このページの鯉太郎はヤバいす! なんて表情なのでしょう! 大げさかもしれませんが、わたしには、過去最高の鯉太郎の表情のような気さえします。コイツはもう、絶対チャンピオンを買ってご確認ください! 悪たれフェイスとも違う、けど、笑みであり、【王虎】さんだけでなく、これまで戦った男たち全員の「すべて」をまさしく「受けとった」とでも言っているような表情。これは……父である元・大関【火竜】をとうとう鯉太郎は超えた、決定的な瞬間のようにわたしには思えました。
 土俵を見守る記者の橋くんは、そんな鯉太郎を見て、おもわずブルッ…と身震いをしています。先輩である山崎さんは語ります。山崎さんは、かつての大横綱【虎城】と、大関【火竜】の因縁の全てを知る唯一の人です。
 「アレだけの取組を見せて 限界まで出し切ったはず なのに枯れるどころか 気迫が鮫島から湧き出ているように感じるのは何故だ」(※ここまでは橋くんのセリフか?)
 「あいつらは百年…いや 千年分の言葉を交わし合ったんだ…互いに誰より認めあうからこそ 王虎の敗北(それ)が鮫島の気力に強烈に力を注ぐ…」このセリフの中で、【王虎】さんは1コマ、「チッ…」と悔しそうな舌打ちをかましますが、そりゃあそうでしょうなあ……ものすごく悔しいでしょうよ……鯉太郎相手ならなおさらでしょう。
 「ハジけ合うことはねーのさ…あの二人には 同じモノが流れている…あの頃の二人と同じ…あの二人の親父たちと同じ…同じ生き様が流れている…」
 この「同じ生き様が流れている…」セリフの背景には、号泣する虎城理事長の顔アップです!! そりゃあ泣きますよ、もうどうしようもなく! そんな理事長に、空気を読んでいないNHKアナが「大変な一番になりましたね 虎城さん!!」と興奮の体で話を振ります。おい! 今、理事長に話を振っちゃダメだろ!
 「何故俺は…アイツとコレが出来なかったんだろうな…悪かったな…火竜…ありがとうな…二人とも…」もちろん理事長の脳裏には、火竜の無邪気で明るい笑顔が浮かんでおります……。
 あかん……書いてたらわたしも泣けてきたっす……。はーーー……時は人を癒し、想いは人に通じ、受け継がれるんですなあ……にんげんだもの……。理事長や【王虎】さん……あんたたちはホント、かつてはとんでもない悪党だったけど……わたしとしてはもう、許してもいい気分です。まあ、ブタフグはいまだに許せませんが、吽形さんには国技館で観ていて欲しかったすねえ……。
 そして今週ラストは、盛り上がる空流後援会の皆さんと椿ちゃんのセリフです。
 「みたか椿!! ついに王虎まで倒しやがった!! すげぇぞ鯉太郎!!」
 「見たくない…見たくなかった…」
 椿ちゃんは顔を手で覆って涙しているようです。
 「愚直で…不器用で…ツッパッて…でも相撲してる時は本当に幸せそうで…そんな鯉太郎が私は好きで…止められる訳がない…奪える訳がない…そんな顔…しないでよ…」
 もう、この椿ちゃんの涙にもわたしは泣きそうです。椿ちゃん……十五日終わった時の鯉太郎がどうなっているのか、全く想像できないけど……すべてを終えた鯉太郎を抱きしめてやってくれ……。
 はーーー……今週はもう、やけにグッと来て泣けたっすねえ……どうやら最終回は免れたようですが、この先の鯉太郎はどんな戦いを見せるのか……単行本収録としては、おそらく来週の160話までが(18)巻に収まるはずなので、来週、何らかの一区切りになると思われます。13日目の対戦相手発表があるかどうかわかりませんが、来週も楽しみにしたいと存じます。
 それでは最後に、毎週のテンプレを貼って終わります。
 <場所:9月場所>
 【鮫島】東前頭十四枚目(5月場所で東前頭十枚目)
 【白水】西小結
 【松明】東前頭六枚目。常松改め。本場所は7連勝したけど11日目から休場
 【大吉】序2段【豆助】序ノ口【目丸手】序二段【川口】不明
 ------
 1日目:【飛天翔】西前頭十二枚目。石川改め。
 2日目:【宝玉光】西前頭十一枚目
 3日目:【舞ノ島】西前頭十枚目
 4日目:【巨桜丸】西前頭九枚目。新入幕力士
 5日目:【岩ノ藤】東前頭七枚目 
 6日目:【大山道】西前頭七枚目
 7日目:【蒼希狼】西前頭六枚目
 8日目:【丈影】東前頭四枚目。横綱の弟弟子
 9日目:【闘海丸】西小結
 10日目:【毘沙門】東前頭五枚目
 11日目:【天雷】東関脇
 12日目:【王虎】東大関
 --------
 【王虎】東大関。12日目現在11勝1敗←NEW!
 【猛虎】東大関。10日目現在10勝0敗。11日目の結果不明
 【天雷】東関脇 12日目現在9勝3敗に
 【稲虎】田上改め。十両力士に成長してた!
 【泡影】東横綱。第72代。29場所連続優勝中。66連勝中(11日目現在)。
  他の力士は表にまとめた記事を見て下さい。 
 
 というわけで、結論。
 今週はおそらく時間的には1~2分時間は進みました。決着のついた宿命の戦いは、鯉太郎の勝利、決まり手は寄り切りです。そしてその激闘は虎城理事長と椿ちゃんに涙を流させ、我々読者も泣けてきたわけですが、もちろん、理事長と椿ちゃんの涙の意味はまるで違います。理事長はかつての自分と火竜を重ね、そしてその想いを継いだ二人の息子の姿に涙したわけですが、椿ちゃんは、さらに先へ、もはや手の届かない先へ、たった一人で行ってしまった鯉太郎に涙したのでしょう。恐らくは【天雷】や大器くんも同じような想いではないかと思います。はーーーホントヤバいすねえ……鯉太郎は一体、どこまで行ってしまうのでしょうか……「相撲の神」たる横綱【泡影】に届くのでしょうか……もう本当に来週以降も楽しみです。楽しみ、というか、鯉太郎の行く末に、目が離せないすねえ。要するにですね、『鮫島』はマジ最高っす! 以上。

↓ この週末からいよいよ始まる春場所ですが、ホントにもう、怪我はキッチリ直してから出場した方がいいと思います。佐藤先生も巻末コメントで「大怪我をしている力士は無理しないで番付落ちても手術を決断してほしい……」と仰ってます。

 というわけで、毎週木曜日は『鮫島』ニュースのお時間です。
 はーーー今日の朝の東京は、すげえ大雨で参ったす。もうすっかりやんでる……
 しかし早いもので、もう3月ですなあ。それすなわち、もう3月場所、大阪での春場所が近いわけで、なんつうか、あっという間に時が過ぎ去っていくことに、愕然とするわたしですが、もう既に春場所の番付が発表になっております。わたしが愛してやまない松鳳山関は、東前頭4枚目となかなかの位置につけており、わたしとしては再びの小結への挑戦に向け、今一度気合を入れていただきたいと思います。他の力士はというと、横綱白鵬関はとうとう横綱在位64場所目となり、歴代最長記録となる場所のようです。三役でわたし的注目は、先場所優勝の栃ノ心関はさらに上への挑戦となる関脇、そしてこのところ、入幕時の勢いを取り戻しつつあるように見える逸ノ城関が久しぶりの小結。この人が稽古で体を作って技も覚えたら、相当強いはずだと思います。ほんと、ここ数場所調子いいすね。あと、遠藤関が東前頭筆頭につけましたが、筆頭につくのも久しぶりすね。怪我をして以降、どうも波がありますが3場所連続で勝ち越したのかな。初の三役目指して頑張ってほしいす。
 というわけで、まずは今週の週刊少年チャンピオン2018年第14号概況です。
 ■巻頭グラビア:電子はナシ。紙雑誌版は乃木坂の与田祐希嬢だそうです。
 ■弱虫ペダル:来襲!!の巻。まあ、そうなりますわな……。悔しいけどキモー筋最強説。
 ■刃牙道:終局の巻。こういう終わりとは……。昇天ッッッ……w
 ■BEASTRES:白炎にヤケドするぜの巻。ピナくん、これは面白くなってきましたよ!
 ■吸血鬼すぐ死ぬ:タマシング・エロスの巻。Y談おじさんネタは鉄板すw
 ■昆虫武将チョウソカベ!:殿たちと僕たちの巻。おお、大きな展開に入りそうです。
 てな感じの週刊少年チャンピオンでありました。
 
 さて。それでは今週の『鮫島』ニュースをお送りいたします。
 先週は、あまりに強く、鯉太郎の全てを吸い上げていく【王虎】さんに、とうとう鯉太郎の心も折れたか、と思いきや、密着する【王虎】さんの心臓が奏でる「楽しげ」なビートを感じた鯉太郎が、俺の力を返せ、オメーだけずりーぞ! 土俵で一番楽しむのは、俺だ! と目を覚ましたところまでが描かれました。
 そして今週は……ズバリ結論から言うと……
 いや、やっぱり、順を追って見ていきましょう。
 今週の扉は、がっぷり四つな状態の鯉太郎と【王虎】さんです。編集部謹製のアオリは、「相撲を愛する無垢な気持ちが込み上げた鮫島は!?」と記されています。
 そしてページをめくると、土俵を見守るみんなのカットインです。みな、ハッとした表情。マジかよ!? 嘘だろ!? 的な表情です。椿ちゃん、虎城理事長、仁王兄貴、白水兄貴&常松、大器くん、山崎さん、バーキ、仁くん&稲虎関。そして一人うつむいているのは【天雷】関でしょうか?
 「ここで息を 吹き返すのかよ…」
 土俵を中心に放射されるエネルギーに、観客席まで含めた国技館全体が「ゾクッ」としています。そしてページをめくると、笑う【王虎】さんです。
 「ハッ…ハハハッ 鮫島鯉太郎 本当にムカツクヤローだな テメーは… いいぜ…とことんまでいこーぜ… 俺かお前か… 相撲が選ぶのはどっちか…」
 腕にこもる力、きしむ骨、悲鳴を上げる筋肉。押し合う二人に、観客席からは「もう…いいよ…」という声も聞こえてきています。土俵の二人は、ともにもう限界だ! 橋くんも呆然と「限界だろ…二人とも…何でそこまで…そこまでやるものなのか…?」とつぶやきを発しております。そして観客席の名もなき女性は「でも…でも何か…楽しそう…」と土俵上の二人を見つめています。
 この先は、鯉太郎の心の声がゴシック体、【王虎】さんが明朝体で描かれているようなので(?)、それに沿って引用すると……
 王「よお…いけるか…まだ…」
 鯉「ああ…終わりたくねえな…まだ…あぁ…このままずっと…相撲を取っていてぇ…でも…あぁ…」
 ここで何かを感じた横綱【泡影】は、閉じていた眼を開きます。そしてページをめくると、
 王「終わりにしよう」
 この(心の中の)一言で、【王虎】さんが渾身の力を振り絞って押しに行く!! すごい形相だ! 鯉太郎は半ば失神寸前? なのか? しかし! ページをめくった先は、鯉太郎の右足が、ガガガッと土俵をしっかりとらえ、【王虎】さんの押しを止めたの図です!! 今度は【王虎】さんの表情が、「止めやがった!」的なマジかよフェイスだ! そして鯉太郎はがっしりと【王虎】さんの前みつを両手でホールドしているぞ!
 王「ま…だ…」
 あーーっと! 【王虎】さんはもう力を使い果たしたのか!? 震えている! そして手にはもう
 王「力…が…」
 残っていないのか? あーーーっと! ついに【王虎】さんの体から「ガクッ」と力が抜けた!!!
 王「クソ…」
 鯉「王虎…お前がいて…お前ともう一度相撲が取れて…よかった…」
 王「持っていけ…俺の全部をくれてやる…」
 鯉太郎は涙を流しております! そして、かつてはとんでもない悪党だった王虎剣市くんの表情は、全てを出し切った男の悔いのない、疲れ切った表情だ! そしてページをめくると、そこには見開き一枚絵で、鯉太郎が一気に持って行くの図です!!! これはマジで今週は絶対にチャンピオンを買って、その眼で確かめてください!!! 
 そして今週は土俵を割る、決着のシーンで幕でありました……
 どちらの足が土俵を割ったのか、それはもうお分かりでしょうし、なんだか書くのがはばかられます。この結末は、読者一人一人、受け取り方が違うのではないかと思います。わたしはホントに泣けそうになったのですが、人によっては、ちょっと漫画的すぎて有り得ないだろ、と思う方も当然いらっしゃるでしょう。冷静に考えればそれも否定できないとは思います。しかしそれでも、わたしとしては、この死闘を演じた二人に万雷の拍手をささげたいと思います。
 はーーー……血圧上がったわ……ホント、『鮫島』は最高ですね!!!

 それでは最後に、毎週のテンプレを貼って終わります。
 <場所:9月場所>
 【鮫島】東前頭十四枚目(5月場所で東前頭十枚目)
 【白水】西小結
 【松明】東前頭六枚目。常松改め。本場所は7連勝したけど11日目から休場
 【大吉】序2段【豆助】序ノ口【目丸手】序二段【川口】不明
 ------
 1日目:【飛天翔】西前頭十二枚目。石川改め。
 2日目:【宝玉光】西前頭十一枚目
 3日目:【舞ノ島】西前頭十枚目
 4日目:【巨桜丸】西前頭九枚目。新入幕力士
 5日目:【岩ノ藤】東前頭七枚目 
 6日目:【大山道】西前頭七枚目
 7日目:【蒼希狼】西前頭六枚目
 8日目:【丈影】東前頭四枚目。横綱の弟弟子
 9日目:【闘海丸】西小結
 10日目:【毘沙門】東前頭五枚目
 11日目:【天雷】東関脇
 12日目:【王虎】東大関
 --------
 【王虎】東大関。11日目現在11勝0敗
 【猛虎】東大関。10日目現在10勝0敗。11日目の結果不明
 【天雷】東関脇 12日目現在9勝3敗に
 【稲虎】田上改め。十両力士に成長してた!
 【泡影】東横綱。第72代。29場所連続優勝中。66連勝中(11日目現在)。
  他の力士は表にまとめた記事を見て下さい。 
 
 というわけで、結論。
 今週は、とうとう鯉太郎と【王虎】さんの運命の二人の死闘に幕が下ろされました。「最後の15日」目まで、あと3番あるわけですが、今のわたしは、先のことよりも、この勝負の余韻にしばらくふけりたい気持ちでいっぱいです。本当に素晴らしい一番でしたなあ……これが限界を超えるって奴なんでしょうなあ……ホントに『鮫島』は最高すね! それしか言えないす! 以上。

↓ ぜひ今週は、チャンピオンを買ってください! コンビニでもKindleでもどこでもいいので!!

 というわけで、毎週木曜日は『鮫島』ニュースのお時間です。
 つうかですね、今週も特に書くことがないのですが、なんつうか、時間の流れが速いというか……もう3月もすぐそこ、なんてこった、あっという間にまた桜が咲く季節がやって来ちゃいますなあ……。結構、朝夕の日も伸びてきたし。わたしの会社は去年引っ越したのですが、まだ靖国神社に近く、桜並木もあって春が待ち遠しく存じます。
 まずは今週の週刊チャンピオン2018年第13号概況です。
 ■巻頭グラビア:今週は都丸紗也華嬢。大変素晴らしいグラビアかと存じます!
 ■弱虫ペダル:動き出す!!の巻。3対3となった総北VS箱学、いよいよ最終決戦!
 ■刃牙道:剣の道の巻。あれっ!? まだ続くの!? キリがないというか……。
 ■BEASTERS:僕らの日々の中の1日の巻。おっと、ついに食殺犯確定か!?
 ■吸血鬼すぐ死ぬ:エロそうでエロくないちょっとエロい何かの巻。もうタイトルすら長げーよ!最高に笑えるしつこさは最高です。
 ■昆虫武将チョウソカベ!:殿と大人の人たちの巻。ははあ、大人には殿たちが見えないんすな。そういう設定だったんだ……。
 てな感じの週刊少年チャンピオンでありました。しかし『囚人リク』が先週最終回を迎え、なんか寂しいす……「リク」ロス……。

 さて。それでは今週の『鮫島』ニュースをお送りいたします。
 先週はがっぷり四つからの押し合いの中で、鯉太郎と【王虎】さん二人の心のうちが描写され、鯉太郎はもうあとかたもなく自分を使い果たそうとし、そして【王虎】さんはそんな鯉太郎の思いも全てを身に受け吸収し、思い残すことなく逝くがいい、的に一気に土俵際まで鯉太郎を押しにかかる―――!! というところまでが描かれました。
 というわけで、今週は押される鯉太郎の図から開幕です。見守るみんなも歯を食いしばって鯉太郎を応援します。バーキは「チッ…どうした…」と汗を滴らせ、寺井くんも「押せ…」とつぶやき、なんとあのクソ野郎【宝玉光】すら「押せよ…」とこぶしを握ります。そして、石川大器くんの「押し返せ 鮫島!!」の絶叫! 鯉太郎も、「あ゛あ゛あ゛あ゛」の雄たけび一発、押し返します!
 しかし! ページをめくった先は、そんな鯉太郎の押しをあっさり返す【王虎】さんの図です! いともたやすげな【王虎】さんの押し返しに、バーキや寺井くん、【宝玉光】も大器くんも顔面蒼白だ! コイツはヤバい! 【王虎】さん強ええ!!! 
 そしてさらにページをめくると、そこには【王虎】さんの超晴れやかな、邪心のないイイ顔のアップです! 必死さ皆無。そこにあるのは喜びか!? これには鯉太郎も「吸…吸われる…」と鯉太郎の顔や目から、なにやら生気めいた何かが流れ出している模様です。天城元親方(着ぐるみ)も「鮫島の限界を全てのみこみ 更なる高みへと歩を進めるか 王虎…!」と腕組み解説、そして父である虎城理事長も「見事…」と涙を浮かべて息子を称賛しております。
 あーーーっと! ページをめくった先では、鯉太郎が力尽きたのか!? フッ…とガクリとした様子です! あかん! 【白水】&常松コンビも口あんぐり&顔面蒼白、大器くんも椿ちゃんも、うそだろ!?的ショックを受けているようです! 力なく押される鯉太郎、その表情にはもう生気が宿っておりません!
「もう…いいかな…」
 ヤッバイ! 心が折れたか!? どうした鯉太郎!! そして鯉太郎の脳裏には、椿ちゃんとの会話が蘇ります。椿ちゃんは「そこまですることじゃないでしょう…」とかつて言いました。そして鯉太郎は、父である火竜の「死にながら生きる」地獄を見ているので、それが怖くてたまらねえんだ、と答えました。あのやり取りです。しかし、ここで、謎の「楽しそう」な音が鯉太郎の脳に聞こえてきます。その「楽しそうな」音は、まるで父・火竜が全盛期の頃の、少年の頃の楽しい思い出を揺り動かします。
「そうだ……土俵のオヤジはいつだって こんなふうにスゲー楽しそうで…そうか…これは心臓の音…俺の…? いや…王虎(コイツ)の…」
 そうです。この「楽しげな」音の正体は、どうやら密着して感じている【王虎】さんの心臓が奏でるハートビートであります! 震えるぞハート!!! 絵としても、【王虎】さんは嬉しくて微笑んでいるようにさえ見えます!!
「嬉しそうな音だな…踊ってんじゃねーか…そうか…うん…そうだな…そうなんだ…どっちが強いとか弱いとか…勝ちとか負けとか…そんな理由すら…本当はいらなくて…」
 そして押されていた鯉太郎の左足が俵でピタッと止まります。虎城理事長、山崎さん&橋くん、そして仁王兄貴こと現・空流親方、それぞれがその様子に「……!?」と驚愕の表情です!
「俺は相撲が…ただ 楽しくて…ただただ…楽しくて…相撲(ソレ)だけが最高で…」
 【王虎】さんも鯉太郎の様子の変化に気づいたか? コイツ……的な表情です。
「だから…返せ…返せ…持って行った俺の力…テメーだけズリーぞ王虎…それも全部 よこせ!!」ちなみにここでの「それも全部」の「それも」は傍点が振られており強調されています。それ=その楽しげな音、のことでしょう。そして今週ラストページは、再び闘志の蘇ったもの凄い表情の鯉太郎の顔アップで終了でありました。
「土俵(ここ)で一番楽しむのは 俺だ!!」
 この表情はもう、言葉では表現不可能ですので、ぜひ、チャンピオンを買ってご確認ください。実際ヤバイす。どっちかっつうと、マジヤバいすね。強いて言うと、超ヤバイす。はーーー……なんてこった……これは本当に最終回が近いのではないかと、わたしは不安でなりません……これ以上の取組が描けるのでしょうか……確実に終わりの時が近づいているのは間違いないとして、それが予想よりはるかに近いのではないか……そんな不安が高まる今週の『鮫島』でありました。はーーー……どうしたらいんだよ……いや、どうもできないけど……つらいす……。
 それでは最後に、毎週のテンプレを貼って終わります。
 <場所:9月場所>
 【鮫島】東前頭十四枚目(5月場所で東前頭十枚目)
 【白水】西小結
 【松明】東前頭六枚目。常松改め。本場所は7連勝したけど11日目から休場
 【大吉】序2段【豆助】序ノ口【目丸手】序二段【川口】不明
 ------
 1日目:【飛天翔】西前頭十二枚目。石川改め。
 2日目:【宝玉光】西前頭十一枚目
 3日目:【舞ノ島】西前頭十枚目
 4日目:【巨桜丸】西前頭九枚目。新入幕力士
 5日目:【岩ノ藤】東前頭七枚目 
 6日目:【大山道】西前頭七枚目
 7日目:【蒼希狼】西前頭六枚目
 8日目:【丈影】東前頭四枚目。横綱の弟弟子
 9日目:【闘海丸】西小結
 10日目:【毘沙門】東前頭五枚目
 11日目:【天雷】東関脇
 12日目:【王虎】東大関
 --------
 【王虎】東大関。11日目現在11勝0敗
 【猛虎】東大関。10日目現在10勝0敗。11日目の結果不明
 【天雷】東関脇 12日目現在9勝3敗に
 【稲虎】田上改め。十両力士に成長してた!
 【泡影】東横綱。第72代。29場所連続優勝中。66連勝中(11日目現在)。
  他の力士は表にまとめた記事を見て下さい。 
 
 というわけで、結論。
 今週は押される鯉太郎が、一瞬心が折れかかるも、密着する【王虎】さんの心臓が奏でる「楽しそう」なビートに、再び闘志を取り戻すところまでが描かれました。漫画的に考えると、鯉太郎大復活&勝利!な未来が想像できますが、どうでしょう、そうあっさりいくものかどうか……佐藤先生がどのようにこの勝負を描き切るか、超楽しみですなあ! そしてその先は一体どうなるのか、もう不安とワクワクで、今日一日頭から離れそうにないす。今日の東京は朝から雨というかみぞれめいた、スッキリしない空模様ですが、これが今日快晴だったら、わたしはたぶん仕事をさぼってどこか陽の当たる場所で小1時間ぼんやり思いにふけっていたかもしれないす。はあ……しかし本当に、『鮫島』は最高ですね! 以上。

↓ 春になったら、おれ、どこか気持ちのいい場所へ行って、ぼんやり『鮫島』への思いを巡らすんだ……と軽く死亡フラグを立てておきます。

 というわけで、毎週木曜日は『鮫島』ニュースのお時間です。
 今週もとりわけここに記すネタがないのでさっさと始めます。
 まずは今週の週刊少年チャンピオン2018年第12号概況です。
 ■巻頭グラビア:今週は紙雑誌版もナシのようです。巻頭カラーは『弱虫ペダル』連載10周年記念企画でした。新城選手や別府選手からのコメントや、チャンピオン連載作家陣からのお祝い色紙です。板垣巴留先生の描く御堂筋くんが最高です。猫!?
 ■弱虫ペダル:総北のキセキの巻。手嶋さんのラストがもう泣けますよ!
 ■刃牙道:生殺与奪の巻。おっと、つまり刃牙勝利、ということでしょうか!?
 ■囚人リク:将来の巻。とうとう今週は最終回です。幸せな未来。良かったすねえ……瀬口先生、7年お疲れさまでした。次回作を楽しみに待ってます!
 ■BEASTERS:文明のゆりかごの巻。久しぶりに本筋以外の動物の日常篇。大変良いと存じます。まためんどりのレゴムにも会いたいす。
 ■吸血鬼すぐ死ぬ:今週もしつっこいギャグ合戦は笑えました。最高です。
 ■昆虫武将チョウソカベ!:殿と壁の前の少年の巻。新キャラは、実は……とか裏のあるキャラかと思いきや、大変いい奴でした。
 てな感じの週刊少年チャンピオンでありました。

 さて。それでは今週の『鮫島』ニュースをお送りいたします。
 先週はまわしの取り合いからの、左下手VS小手、の投げの打ち合い、からの、がっぷり四つ、そしてグイグイとお互い引き付けあう様子が描かれ、土俵上の熱は高まる一方でありましたが、なんだかもう、最終回的な盛り上がりに、わたしとしては非常に不安な想いがよぎる戦いの模様でありました。
 今週はそのがっぷり四つの体勢に興奮するNHKアナの絶叫から開幕です。
 「鮫島と王虎 申し合わせたかのようにガップリ組み合った――!! 互いに強烈に引き付け合う!!」もちろん、鯉太郎も【王虎】さんも、歯を食いしばり、その表情は気迫に満ちております。この状況に、土俵を見守るみんなの表情も様々です。【大山道】兄貴は「うはっ ここで力勝負かよ…」と興奮気味。クソ野郎【宝玉光】は「……二人ともバカじゃねーのか…」とあきれ顔、寺井君は「スゲェ…」と圧倒され、石川大器くんは無言でぐぬぬ……と自らも戦っているような表情です。そして天城元親方(着ぐるみ)は腕を組んでこうコメントします。
「純粋に正面から 勝つことに意味がある…か… 単純にして難儀だな…ライバルというものは…」
 そして場内はもう、ドワーーと沸いております。「よっしゃーー押せーーー!!」「力入れろ押せーー!!」「根性見せろ!!」そんな観客の応援が場内を観たいしておりますが……椿ちゃんはとてもつらそうな表情です。
「やめて……そんな楽しい顔で…そんな気楽に…無責任に応援しないで…」
 まあ、椿ちゃんとしてはそう思ってしまうのも無理はないですなあ……しかし一方で、観客が無邪気に応援するのも、これまた当然でしょう。辛いすねえ……椿ちゃん的には。
 そして土俵上では、鯉太郎が「おおお」と雄たけび一発、押しにかかります! 【白水】兄貴&常松も「おおっし!」「もっていった!!」とやおら興奮! しかし橋くんは冷静に指摘します。「いや…やはり力勝負なら…体で勝る王虎が上」【王虎】さんも「おるああああ」と鯉太郎の押しを押し返す! 鯉太郎の全身からは破滅の音めいた筋肉や骨が軋る音が響いております! そしてそのまま【王虎】さんは鯉太郎にのしかかった! これはキツイぞ! ヤバイ! 橋くんも「こ、壊れるぞ…」とゾクッとします。しかし、先輩山崎さんは興奮しながらも橋くんに話します。
「引かねぇよ…何があっても…俺は昔一度コレを見てる…そっくりだぜ…二人とも父親と…」
 そうです。これはあの場に唯一立ち会った山崎さんしか知らない、『Burst』の(11)巻で描かれた、二人の父親、火竜と虎城のぶつかり合いそのままなわけです。
 なので、土俵上の鯉太郎と【王虎】さんのぶつかり合いを観て、虎城理事長が何も感じないわけがないのです。NHKアナに「互いに渾身の力を出す大相撲! これをどう見ますか虎城さん」と振られても、虎城理事長は何も返せません。理事長の頬を伝う涙……やっと出た一言、それは「頑張れ…頑張れ…」という、かつての自分そっくりな息子への、そしてかつて唯一の友だった男の息子への、心からの応援でありました。その想いが涙となって溢れたわけです! もう最終回並みの盛り上がりなんですが大丈夫なのでしょうか!?
 そして土俵を見つめる観客たちも、その気迫と熱に、圧倒されています。
「土俵が…割れる…」
 そして戦う二人は、それぞれに思いを乗せています。鯉太郎は考えています。
「ここだ… 今… ここだ…!! 全部使え… あとかたもなく 俺を使え!!!」雄たけびを上げて押しまくる鯉太郎! そして【王虎】さんの脳裏にも思いがよぎります。
「寒気がする そう…お前と初めて戦った時から… ここまでやる奴がいるのかと… その足りねー体 足りねー能力を…お前は補うように 魂を燃焼させる… その常軌を逸した相撲は 土俵で消えちまってもいい覚悟から来てるんだろ… 心配するな…テメーの覚悟を…存在をまるごと 俺がもっていってやるよ… 残るさ…お前の生き様は俺の中でずっと…だからもう 安心して ここで終われ!!」
 【王虎】さん、渾身の力を発揮して一気に土俵際まで持って行く―――!?
 はーーー。興奮するわ……そして今週ラストは、椿ちゃんの辛そうな一言で終了です。
「もう… いいよ… 鯉太郎を… 連れていかないで…」
 これはもう、大変な戦いになってきましたねえ……どうなるのでしょうか……単行本収録を考えると、普通に行けば次の(17)巻が第143話~151話の9回分、そしてその次の(18)巻が第152話~160話までが収録されるはずですので、えーと、今週が第156話だから、あと4回分、(18)巻収録になるはずです。てことはあと4週、【王虎】さんとの戦いが続くのか、逆に言うと4週後に決着となるのか。分からんですが、とにかくこの戦いの後に、【猛虎】さんとの闘いや、横綱【泡影】との戦いが本当に描かれるのかどうか、かなり怪しい雲行きになってきたように感じられます。どうなのでしょうか……なんだかいろいろ心配でなりませんが、最後まで、毎週楽しみにしたいと存じます。
 それでは最後に、毎週のテンプレを貼って終わります。
 <場所:9月場所>
 【鮫島】東前頭十四枚目(5月場所で東前頭十枚目)
 【白水】西小結
 【松明】東前頭六枚目。常松改め。本場所は7連勝したけど11日目から休場
 【大吉】序2段【豆助】序ノ口【目丸手】序二段【川口】不明
 ------
 1日目:【飛天翔】西前頭十二枚目。石川改め。
 2日目:【宝玉光】西前頭十一枚目
 3日目:【舞ノ島】西前頭十枚目
 4日目:【巨桜丸】西前頭九枚目。新入幕力士
 5日目:【岩ノ藤】東前頭七枚目 
 6日目:【大山道】西前頭七枚目
 7日目:【蒼希狼】西前頭六枚目
 8日目:【丈影】東前頭四枚目。横綱の弟弟子
 9日目:【闘海丸】西小結
 10日目:【毘沙門】東前頭五枚目
 11日目:【天雷】東関脇
 12日目:【王虎】東大関
 --------
 【王虎】東大関。11日目現在11勝0敗
 【猛虎】東大関。10日目現在10勝0敗。11日目の結果不明
 【天雷】東関脇 12日目現在9勝3敗に
 【稲虎】田上改め。十両力士に成長してた!
 【泡影】東横綱。第72代。29場所連続優勝中。66連勝中(11日目現在)。
  他の力士は表にまとめた記事を見て下さい。 
 
 というわけで、結論。
 今週はがっぷり四つからの押し合いの攻防が描かれたのみですが、その様相はまさしくかつて火竜と虎城が稽古場でぶつかり合った様そのものであり、虎城理事長は思わず涙するシーンには大変グッときました。そしてお互いに、鯉太郎はもう「あとかたもなく」自分を使い果たそうとし、一方【王虎】さんは鯉太郎の生き様を胸に刻み、安心して逝け、みたいな想いが交錯しました。そして椿ちゃんの悲痛な「鯉太郎を連れて行かないで」という想い。これはもう、なんつうか……こうとしか言えないすね。
『鮫島』は最高です! 以上。

↓ 瀬口先生、お疲れさまでした……。その絵力、毎週楽しみでした……。


 というわけで、毎週木曜日は『鮫島』ニュースのお時間です。
 今週は無駄に何か書くネタがまるでなく、なんだか妙に忙しかった……ので、さっさと始めます。まずは今週の週刊少年チャンピオン2018年第11号概況です。
 ■巻頭グラビア:電子版はナシ。紙雑誌版はAKBの入山杏奈嬢だそうです。
 ■弱虫ペダル:決着の握手の巻。山岳賞の次は鳴子くんVS新開弟が始まりそうです。
 ■刃牙道:今週はお休みです。
 ■囚人リク:決着の巻。まさに決着。そして次号、とうとう最終回!
 ■BEASTERS:糸電話の回線乱れておりますの巻。巻頭カラーです。板垣先生のロングインタビュー付きです。キャラ人気投票も開催。うおう!?電子版では投票できない!ぐぬぬ……!
 ■吸血鬼すぐ死ぬ:ペンギン・デスロードの巻。ほんと毎週最高に笑えますなあ!
 ■六道の悪女たち:コウモリの巻。ひっさびさに第4の悪女登場です!
 ■昆虫武将チョウソカベ!:獏の苦悩を殿たちは知っているの巻。新キャラ登場、コイツはイイ奴なのか? 裏がないといいのですが……。
 てな感じの週刊少年チャンピオンでありました。

 さて。それでは今週の『鮫島』ニュースをお送りいたします。
 先週は、なんというか【王虎】さんの魂のこもった愛の告白めいた激が鯉太郎に直撃し、鯉太郎も全力をもって応えるという、もうその様には椿ちゃんも思わず嫉妬するような熱い展開でした。このように書くと若干アレですが、内容的にはいたって感動的?というか、きわめてグッとくる、大興奮のぶつかり合いが描かれました。「お前の命をかける価値が俺にはある!」なんと傲慢でカッコいいセリフなんでしょう。あの剣市くんが……ホント先週は興奮しましたねえ!
 というわけで今週は一旦離れた両者でしたが、鯉太郎がスッと腰を下ろし、電光石火の動きで【王虎】さんの左下手を取りに行くところから開幕です。その動きに思わず解説の常松も「速い…」と叫んでおります。左下手、それは鯉太郎の「得意の形」であります!
 そして続く2ページにわたって、両者ともに、素早い動きでまわしを取ろうとする攻防が描かれます。しかし、とうとう鯉太郎は左下手をガシッと取り、そして同時に、【王虎】さんはガシッと鯉太郎の左腕を抱え込みました! これは! 左下手vs小手だ!
 常松「取った…左下手…」
 稲虎関「よしっ…王虎も腕を抱えている…」
 仁くん「速っ…」
 橋くん「両者 得意の形…そしてそこから出る得意技は…」
 そうです、もちろん鯉太郎は下手投げ、そして【王虎】さんは小手投げです!おお、懐かしいというか、来ましたぞ!!
 とページをめくると、1ページブチ抜きで迫力ある二人の投げ合いの図です! これは読んでいるわたしも思わず力が入りますよ! バーキも寺井君も天城元親方(着ぐるみ)も、来た!的な顔です! そしてNHKアナも絶叫です!
 「あっ あ――――――――!! 両者同時に投げに行った――!!」
 しかしこの投げの打ち合いは、両者の手がバチっと外れました! 空振りです! NHKアナも叫びます。「両者その勢いでハジケ飛ぶ! 一瞬の中で何という攻防!! 何というレベルの高さ!!」
 そして二人は一瞬にらみ合いますが、ページをめくると、二人の顔アップでお互いに「ニッ」っと笑みを漏らしております! 嬉しそうな二人です。
 鯉「おう…違うよな…」
 王「そうだな…もったいねえ…」
 鯉「俺とお前の間に…」
 王「小手先のやり取りはもういらねえよな…」
 鯉「王虎…」
 王「鮫島…」
 完全に想いがシンクロしている土俵上の二人ですが、この先は、9ページにわたって、土俵上でぶつかり合う二人が描かれながら、ナレーションが綴られています。なんか、これもう、最終回間近なのでは? と思ってしまうような演出に、わたしはもうかなりドキドキなんですが、だ、大丈夫なのでしょうか……以下に、そのナレーションを抜粋いたします。
 「その二人は まるで幼い子供が 愛を与えてくれる者の 胸へと迷いなく 飛び込むような姿だった 己の全てを 必ず受け入れてもらえるという 真っ直ぐで… 純真で… そしてワガママな 絶対的な信頼」※ここは見開きで、二人が脇を締めて低い体勢で飛びかかるの図が描かれております。
 「その想いを 僅かも零さず 受け止める」※ここも見開きで、ガッシーーーィィンン!!と鯉太郎の左下手、【王虎】さんの右上手が互いのまわしを取ってぶつかるの図です! どうやら四つに組んだようです!
 そして次のページは、ぶつかり合うその瞬間、土俵から光が、あるいは熱が、放射されているの図です。そしてその光に虎城理事長はこれは! という体で目を見開きます!
 「そして躊躇なく その想いに 牙を喰いこます」
 まさしく二人のがっぷり四つは、牙が互いの体に喰い込んでいるかのようです!
 そしてさらにページをめくると、そこには迫力の見開き1枚絵だ!
 「渾身の力で引きつけあう」
  両者互いに思いっきり、グイイイイッッッ! と引きつけ合っています! わたしはもう思わず、常松ばりに、ダメだ鯉太郎さん、パワー勝負では! とか見当違いのつぶやきを発してしまいました! これは、これは一体どうなる!?
 「鮫島と王虎 誰より認めあう二人の…互いに存在を肯定するような…咆哮だった」
 はあはあ……もう、今週は到底文章ではその迫力が伝えられません。無理です。今週はここで終わりでしたが、どうか、今週もチャンピオンを買って読んでいただければと存じます。
 はーーーーー……つうかですね、これはもう、本当にマジで最終回が近いのではないかと、超心配なんですけど……大丈夫なのでしょうか? なんか、大丈夫じゃないような気がしてならないす……『リク』も来週で最終回だしなあ……はあ……この先、一体全体どのようなことになるのか、さっぱり想像できませんが、この先まだ3番残っているわけで、その3番が描かれるかどうか、かなりあやしいというか、もう保証は出来ないような気がしますね……このVS【王虎】戦が、スラムダンクの山王戦になってしまう可能性は捨てきれないですなあ……杞憂であるといいのですが……まあ、どんな結末になろうとも、毎週、最後まで、応援を続けたいと存じます。ホントヤバいすわ……。
 それでは最後に、毎週のテンプレを貼って終わります。
 <場所:9月場所>
 【鮫島】東前頭十四枚目(5月場所で東前頭十枚目)
 【白水】西小結
 【松明】東前頭六枚目。常松改め。本場所は7連勝したけど11日目から休場
 【大吉】序2段【豆助】序ノ口【目丸手】序二段【川口】不明
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 1日目:【飛天翔】西前頭十二枚目。石川改め。
 2日目:【宝玉光】西前頭十一枚目
 3日目:【舞ノ島】西前頭十枚目
 4日目:【巨桜丸】西前頭九枚目。新入幕力士
 5日目:【岩ノ藤】東前頭七枚目 
 6日目:【大山道】西前頭七枚目
 7日目:【蒼希狼】西前頭六枚目
 8日目:【丈影】東前頭四枚目。横綱の弟弟子
 9日目:【闘海丸】西小結
 10日目:【毘沙門】東前頭五枚目
 11日目:【天雷】東関脇
 12日目:【王虎】東大関
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 【王虎】東大関。11日目現在11勝0敗
 【猛虎】東大関。10日目現在10勝0敗。11日目の結果不明
 【天雷】東関脇 12日目現在9勝3敗に
 【稲虎】田上改め。十両力士に成長してた!
 【泡影】東横綱。第72代。29場所連続優勝中。66連勝中(11日目現在)。
  他の力士は表にまとめた記事を見て下さい。 
 
 というわけで、結論。
 今週はまわしを巡る攻防から、真っ向からのがっぷり四つ、そしてお互い引きつけ合う様子までが描かれました。興奮したっすねえ……見開きの迫力ある絵に、ナレーションがかぶると、なんだかもう、本当に最終回マジかなのではと思ってしまうわけですが、いったいこの先どうなるのでしょうか……ちょっと、これはもう本当に想像できないです。でも、このまま終わってしまったら、横綱【泡影】はなんだったんだ……になってしまうし、わたしとしては大変楽しみにしていたVS【猛虎】戦もナシだったら残念だなあ……でも、この【王虎】さんとの戦い以上の熱はもう、有り得ないような気もするし……もう分かんねえっす! ただただ、毎週のチャンピオンを楽しみに、最後まで応援を続けたいと存じます! どんな結末に至ろうとも! 以上。

↓ 今月のチャンピオンコミックスは今日発売す。これをもうさっき電子版で買ったっす。あの読み切りがとうとう単行本化。やったーー!


 というわけで、毎週木曜日は『鮫島』ニュースのお時間です。
 いやあ、なんつうか、今年の初場所は、わたしとしては大いに熱くなりましたねえ! まず、何といっても【栃ノ心】関の平幕優勝はお見事でした。上位陣がイマイチ……という最大のチャンスを見事にモノにしましたなあ!
 わたしはですね、散々ここで書いている通り、【松鳳山】関が大好きで応援しているわけですが、【松鳳山】関の同期というとですね、この初場所では【錦木】関、怪我からとうとう帰ってきて初入幕の【竜電】関、そして【栃ノ心】関と4人活躍中なわけで(※2006年3月場所初土俵。【千代の国】関は同年5月場所初土俵なので教習所は同期なのかな?)、『鮫島』ファンならば、「同期」と聞けば当然なんかグッと気になる存在になるわけですよ。なので、14日目の、【栃ノ心】VS【松鳳山】の一番は、もうホントに血圧上がりましたわ……優勝のかかる【栃ノ心】関に勝たせてあげたい、けど、久々の二けた白星がかかる【松鳳山】関にも、もちろん勝ってほしい、みたいな、まさにもう、鯉太郎と石川大器くんや【天雷】や【王虎】さんの戦いのようにわたしには思えちゃったのです。いやあ、ホントに興奮しましたわ。
 しかし、【松鳳山】関の千秋楽の相手は、先週わたしがここで注目していると書いた新入幕の【阿炎】関だったわけですが、あの一番は勝って欲しかった……! 【阿炎】関のファンの方には申し訳ないのですが、あの勝負は勝って、顔じゃねーんだよ! と言って欲しかったすねえ……。というわけで、我が【松鳳山】関は9勝6敗で初場所を終え、4~5枚番付を上げられるかもしれないすな。そして千秋楽に【松鳳山】関を下した新入幕【阿炎】関は10勝5敗で見事に敢闘賞をゲット! 三賞インタビューでのガキっぽいVサインは若干イラッとしましたが、まあ実際ガキなので許しましょう。これからも精進していただきたいすね。
 はっ!? イカン、無駄にだらだら書きすぎた! それではまずは今週の週刊少年チャンピオン2018年第10号概況です。
 ■巻頭グラビア:今週は『浦安』25周年祭りにつきどうやら紙雑誌版もナシ、みたいす。
 ■弱虫ペダル:仰ぎ見た空の巻。いやあ!もうわたしも「よっしゃ!」と声をあげそうになりました。手嶋さん! とうとう報われる日が来たね! 山岳賞おめでとう! 泣けたよ! そしてラストの田所さんにまた泣かされたよ……。
 ■刃牙道:おさらばの巻。おおっと、刃牙の反撃開始だ!
 ■囚人リク:対面の巻。いよいよ最終回まで今週入れて3話。長かったね、リク……。
 ■BEASTERS:ご挨拶冷えた口元燃える手にの巻。タイトルがいつも長い……単行本の板垣先生のあとがきによると、描き終わってからタイトルを決めるそうです。
 ■昆虫武将チョウソカベ!:殿はおイチの声を聞くの巻。シリアス展開が続きますが面白いす。
 てな感じの週刊少年チャンピオンでありました。

 さて。それでは今週の『鮫島』ニュースをお送りいたします。
 先週はいよいよ始まった鯉太郎VS【王虎】さんの一番の序盤のぶつかり合いが描かれました。今のところ互角のように見えますが、頭と頭をぶつけ合う二人の熱い魂の雄たけびまでが先週は描かれました。今週はそこからの展開です。
 というわけで、今週のオープニングは額を合わせてギシッギシッと押し合う二人の顔アップから始まります。その押し合いの熱はすさまじく、土俵を見つめる田上さんこと【稲虎】関も「王虎(アイツ)があんなに汗を…」と驚くほどの熱量のようです。
 そして鯉太郎の目を見つめる【王虎】さんの脳裏には、鯉太郎への想いが去来します。もうこれ、愛の告白ですよ! 
 「そう…その目 そのクソムカツク目だ…俺を終わらせ…そして始まりとなった目…俺は強くあったぞ…分かるか鮫島…テメーがいつその眼でまた俺の前に現れてもいいように 俺は強くありつづけ待っていた…それを鮫島(テメー)は その目を他者に向け そして勝手に消えかかりやがって…だが誰もテメーについていけなかったんだろ…? 満足できなかったんだろ…? だからまだ土俵(ここ)にいるんだろ…俺に喰われるタメに…ここにいるんだろ…?」
 いやあ……ここの【王虎】さんの表情は、絶対にチャンピオンを買ってその目で確認してください。何とも嬉しそうじゃあありませんか!
 そして【王虎】さんはドッと前に出て鯉太郎を吹き飛ばします! がしかし! 鯉太郎も必死で踏みとどまる! そしてそこに、【王虎】さんの右ショルダーアタックが迫り……ボゴっという音とともに、鯉太郎の胸に王虎さんの右肩が炸裂! 血反吐を吐く鯉太郎、思わず膝がガクッと落ちたか!?
 そしてさらに! 狙いすましたかのような右張り手がアッパーのように下から鯉太郎の顎を直撃―――ッッッッ! コイツはえげつない、容赦ない攻撃! 土俵を見守るみんなにゾクッと悪寒が走る! そしてページをめくると、顎の浮いた鯉太郎にさらにショルダーアタックで追い打ちだ! 【王虎】さん、強ええ!!! 鯉太郎の骨や内臓が悲鳴を上げているぞ!
 しかし、左足を俵にかけ、何とか踏みとどまる鯉太郎は、まだ闘志満々の表情だ! そしてぐぐっと腰を沈め、体勢を整えて……これは! と大器くんも感じるように……高速張り手で応酬!
 白水兄貴「おお! チマゴリ殺法」
 大器くん「よし! そのまま…王虎の上体を起こせ…!」
 しかしページをめくると、そこには【王虎】さんの強烈な右張り手! 今度はフックです! 鯉太郎の顔の左側を強烈な衝撃が襲う! おお! なんと無慈悲! これは鯉太郎の鼓膜すらイッちまったかもしれないほどの強力な右フックが炸裂! 観客席からも「強ぇぇ…」「圧倒じゃん…」といった声が聞こえています。山崎さんも「破格だ…」とその圧倒的破壊神を評価。そして【王虎】さんは、どうやら怒っているようです!!
 「どうした…ナメてるのかテメーは…俺を誰だか忘れたか? 来いよ…何も残さねえほど もっとムキ出しで… テメーが欲しかった場所は ここだろ…」
 崩れ落ちそうな鯉太郎を見つめながら、【王虎】さんはさらに続けます。
 「燃やせ…もっと強烈に…テメーの生命(いのち)を…テメーが生命をかけるほどの 価値が…」
 そしてページをめくると、【王虎】さんが吠える!!!
 「俺にはあるぞ!! 鮫島!!!」
 ここの【王虎】さんの叫びはもう本当に熱くなりましたねえ! なお、正確に言うと、「俺にはあるぞ!!」までが心の中の独白であり、最後の「鮫島!!!」は本当に声に出して叫んだ描写になっております。こんな愛の告白めいた叫びは、当然鯉太郎にも届くわけで、再び鯉太郎の心臓は炎にまみれ、【王虎】さんの胸に強烈なブチカマシをお見舞いします。吹っ飛ぶ【王虎】さん。そんな光景にですね、観ている皆さんの心は様々に分かれるわけですよ……。
 「その…光景に…ある者は目をそむけ(=天雷関の描写)… ある者は奥歯を噛み(=大器くんの顔アップ)… その眼差しに映る 王虎(ソレ)に 嫉妬した…」
 というわけで、今週は鯉太郎と【王虎】さんの関係に、しょんぼりとうつむく椿ちゃんの図で幕でありました……。もうなんなんすかねえ……最高じゃあないですか、今週も! ラストの、椿ちゃんが思わず嫉妬してしまうような、最終ページの鯉太郎の表情も、ぜひチャンピオンで見ていただきたいと思います。いやあ、もうこの二人の間には入れない、という椿ちゃんのつらそうな表情がグッときますねえ……なんなんだよもう……まさか最終回が近いのでしょうか!? なんか本当にそんな空気に包まれていますが、最後の15日目まで、応援を続けたいと存じます!
 それでは最後に、毎週のテンプレを貼って終わります。
 <場所:9月場所>
 【鮫島】東前頭十四枚目(5月場所で東前頭十枚目)
 【白水】西小結
 【松明】東前頭六枚目。常松改め。本場所は7連勝したけど11日目から休場
 【大吉】序2段【豆助】序ノ口【目丸手】序二段【川口】不明
 ------
 1日目:【飛天翔】西前頭十二枚目。石川改め。
 2日目:【宝玉光】西前頭十一枚目
 3日目:【舞ノ島】西前頭十枚目
 4日目:【巨桜丸】西前頭九枚目。新入幕力士
 5日目:【岩ノ藤】東前頭七枚目 
 6日目:【大山道】西前頭七枚目
 7日目:【蒼希狼】西前頭六枚目
 8日目:【丈影】東前頭四枚目。横綱の弟弟子
 9日目:【闘海丸】西小結
 10日目:【毘沙門】東前頭五枚目
 11日目:【天雷】東関脇
 12日目:【王虎】東大関
 --------
 【王虎】東大関。11日目現在11勝0敗
 【猛虎】東大関。10日目現在10勝0敗。11日目の結果不明
 【天雷】東関脇 12日目現在9勝3敗に←New
 【稲虎】田上改め。十両力士に成長してた!
 【泡影】東横綱。第72代。29場所連続優勝中。66連勝中(11日目現在)。
  他の力士は表にまとめた記事を見て下さい。 
 
 というわけで、結論。
 今週は鯉太郎への【王虎】さんの熱い想いがあふれ、思わず「鮫島!!!」と叫んでしまった【王虎】さん。そしてその叫びに全力で応えようとする鯉太郎。もうこれは、いわゆるひとつの「愛」ってやつではないでしょうか。そりゃあ椿ちゃんも嫉妬しますよ。これで決まり手が首投げだったら大変なことになりますな。おっと、いかん、変に興奮してしまった……。しかしまあ、はーーー本当に今週も最高でした。この一番はどういう結末になるのか、本当に楽しみです! 以上。

↓ 何気に表紙に松鳳山関が! これは買いかも。

 というわけで、毎週木曜日は『鮫島』ニュースのお時間です。
 なんだかもう、いろいろな事件?が起きる日本相撲協会ですが、まあ、わたしとしては土俵上の出来事以外にはコメントは差し控えたいと存じます。そして、現在絶賛開催中の初場所ですが、わたしが一番応援している松鳳山関は、昨日の11日目現在7勝4敗。ぐぬぬ……勝ち越しまであとひとつ、どうか頑張って勝ち越しておくれ……!
 ところで、わたしは今、今場所初入幕の東前頭14枚目、阿炎(あび)政虎関に大注目しております。何故かというとですね、去年、国技館へ観戦に行ったとき(当時は十両)に発見したのですが、この関取は、四股が超・美しいのです! 一度ぜひチェックしていただきたいのですが、阿炎関の四股は、足がまっすぐ伸びて、まさしく「シャキーーーンッ!」という効果音をつけたいような四股なのです。平成6年生まれだそうで、今年の誕生日でやっと24歳。体が柔らかいのでしょうな。あとは取り口がもっとガッツあふれる相撲になると、もっと応援したくなるのですが、どうも、若干あっさりしてるような……まあ、公式サイトの情報によると、身長187.0cmと長身な割に体重はまだ140.0kgと、たぶん幕内力士の中では軽い方だと思いますので、これからまだ体が幕内力士の体になる成長途上なんでしょうな。また立ち合いもやや腰が高いので、低重心でグッと踏ん張ってバーーッと行けば勝ち星も増えるような気がします。あと、ちょっと気に入らないのは、顔の表情が……もっと、殺気溢れる表情だといいのだが……とおっさんファンとしては思うすね。わたしの大好きな松鳳山関は、そのおっかない顔でもお馴染みです。
 イカン、余計なことを長々と……それでは、まずは今週の週刊チャンピオン2018年第9号概況です。
 ■巻頭グラビア:今週は浅川梨奈嬢。このグラビアは最高すぎます。
 ■弱虫ペダル:先週告知のあった通り、今週はお休みです。今まで全く休みのなかった渡辺先生。ゆっくりお休みください。
 ■刃牙道:修行観の巻。刃牙の反撃開始か? 先が全く読めないす。
 ■囚人リク:何故の巻。最終回間近……。今週も鬼道院の顔芸炸裂です。
 ■BEASTERS:電流通う牙の列の巻。レゴシ君の捜査が続きます……。
 ■昆虫武将チョウソカベ!:殿とおイチの夫たちの巻。鬼柴田まで出てくるとは……!
 てな感じの週刊少年チャンピオンでありました。

 さて。それでは今週の『鮫島』ニュースをお送りいたします。
 先週はいよいよ鯉太郎VS【王虎】さんの宿命の戦いの幕が切って降ろされました。ハッキヨイからのファーストアタックは両者互角、二人ともに嬉しそうな表情を浮かべている様が描かれて先週は終わりましたが、今週は当然その続きです。
 というわけで、今週のオープニングはすぐさま追撃の2撃目です。立ち合いの時と同様、鯉太郎は頭から、【王虎】さんは右肩でドンとぶつかります。そしてまたも互角か!? いや!? 鯉太郎の顎が上がって吹っ飛ぶその時、【王虎】さんは渾身の右で張りに行ったーーー!! そしてボゴ!っと王虎さんの右ストレートが鯉太郎の顎にヒーーーッット! これはイッたか!?
 しかし鯉太郎は左足に力を込めて耐えきり、すかさず鯉太郎も渾身の右を返す! またもやボゴッと鯉太郎の右ストレートが【王虎】さんの顔の左側に炸裂! いいのが入ったぞ! これには石川君も虎城理事長も息をのんだ表情だ! そして両者、すこし距離が空いたのか、鯉太郎はグッと踏ん張り、ぶちかましの発射体制を整え、【王虎】さんはそれを右手で迎撃態勢をとり……両者発射だーーッ!
 おおっと!! しかし鯉太郎のぶちかましは右に変化、【王虎】さんの張りは空を切った! この変化には、【大山道】兄貴も、あれはオレの!的な表情! そして常松も「よしっ…横をとった…!!」と解説してくれます! しかし常松の解説はあてにならないことでおなじみです! 
 ああーーーっと! なんと横へ飛んだ鯉太郎の顔面を、【王虎】さんの左手ががっちりキャッチ! まるで、どこ行くんだコラァ!的なことを物語っているかような、血管の浮き上がる【王虎】さんの左手です! この【王虎】さんの動きに、バーキも「読んでやがった…」とゾッとした表情! 鯉太郎の顔面をつかんだ左手を、【王虎】さんはいともたやすくぶん投げます! 鯉太郎吹っ飛ぶ!
 しかし吹っ飛んだ鯉太郎はすぐさま体制を整え、ふたたびのぶちかましを発射! そして【王虎】さんも、上等だこの野郎!的表情です! するとめくったその先のページでは、来たあ! 鯉太郎のぶちかましを【王虎】さんは頭で受けたーーー!! ゴンとすごい音がしています! 頭には頭、これは天才【毘沙門】の対応と同じです! ハイリスク・ハイリターンな迎撃! お互い吹っ飛ぶ! そしてお互い、最高にうれしそうな笑みだ!
 鯉「そう……」
 虎「コレだ……」
 ここから先は、お互いが同じことを持っているのでしょう。二人の思いがつづられます。
 「心臓が破裂するまで 体が砕けるまで…脳が沸騰するまで…細胞が蒸発するまで…」
 そして再び頭と頭がゴンと音を立ててぶつかります!
 「己の…存在を…生き様を ぶちあてろ!!!」
 ここは見開きで素晴らしい二人の表情が描かれております!
 というわけで今週ラストは、頭をぶつけたままの体勢で、お互い「おおおおお」と雄たけびを上げるの図で終了でした。はーーーー……興奮したっすわ……これは時間にして10~20秒ぐらいでしょうか? 今のところは互角と言ってよさそうですが、果たしてどんな決着になるのか、もうドキドキが止まらないすねえ! やっぱり、鯉太郎は左前まわしを取り、そして【王虎】さんは小手に取り、投げの打ち合いになるんすかねえ……。はーーくそう、来週号が早く読みたい! つうかもう、最終回のクライマックスが近いようなテンションで、ホントにこのあと3番取れるのか心配です。どうなるんすかねえ……もう毎週ドキドキしながら鯉太郎の戦いを見守りたいと存じます。
 それでは最後に、毎週のテンプレを貼って終わります。
 <場所:9月場所>
 【鮫島】東前頭十四枚目(5月場所で東前頭十枚目)
 【白水】西小結
 【松明】東前頭六枚目。常松改め。本場所は7連勝したけど11日目から休場
 【大吉】序2段【豆助】序ノ口【目丸手】序二段【川口】不明
 ------
 1日目:【飛天翔】西前頭十二枚目。石川改め。
 2日目:【宝玉光】西前頭十一枚目
 3日目:【舞ノ島】西前頭十枚目
 4日目:【巨桜丸】西前頭九枚目。新入幕力士
 5日目:【岩ノ藤】東前頭七枚目 
 6日目:【大山道】西前頭七枚目
 7日目:【蒼希狼】西前頭六枚目
 8日目:【丈影】東前頭四枚目。横綱の弟弟子
 9日目:【闘海丸】西小結
 10日目:【毘沙門】東前頭五枚目
 11日目:【天雷】東関脇
 12日目:【王虎】東大関
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 【王虎】東大関。11日目現在11勝0敗
 【猛虎】東大関。10日目現在10勝0敗。11日目の結果不明
 【天雷】東関脇 12日目現在9勝3敗に←New
 【稲虎】田上改め。十両力士に成長してた!
 【泡影】東横綱。第72代。29場所連続優勝中。66連勝中(11日目現在)。
  他の力士は表にまとめた記事を見て下さい。 
 
 というわけで、結論。
 今週は、互角のファーストアタックからの展開が描かれ、張り合いから変化を交えた頭と頭のぶつかり合いという両者一歩も引かない状況でありました。まだお互いにまわしは取っておらず、組み合ってはいません。というわけで、序盤はまったくの互角。ここからどういう展開になるのか、超楽しみですなあ! 今すぐ来週号が読みたい!!! いやあ、ホントに鮫島は最高です! 以上。 

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 というわけで、毎週木曜日は『鮫島』ニュースのお時間です。
 どういうわけか、わたしのこの『鮫島』ニュースは、わたしが興奮して適当なことをほざいているだけなのに、海外からのアクセスがやけに多いことは以前も書きましたが、ここのところさらに海外アクセスが増え、何気にアクセスログをチェックするのが興味深い状況となっております。以前からフランスやスイスからのアクセスは確認できていましたが、このところ、毎週かかざず南米チリからのアクセスがあったり、ハンガリーやオーストリア、メキシコなどからもアクセスがあって、へえ~と毎週驚いております。
 ところで、日本では大相撲初場所が絶賛開催中で、わたしが一番応援している東前頭9枚目の松鳳山関は昨日の4日目現在で3勝1敗とまずまずのスタートを切っていて大変うれしいのですが……まあ、いろんなことがありますなあ……土俵外も、土俵内も大変なことが起きていて……その辺りのことに関してはコメントは差し控えたいと思います。でも一言だけ! 稀勢の里関よ……どうか頑張っておくれ……!!
 それでは、まずは今週の週刊少年チャンピオン2018年第8号概況です。
 ■巻頭グラビア:大原優乃嬢。Fカップ女子高生だそうです。極上す。
 ■弱虫ペダル:2人の壁の巻。山岳賞まであと40m。手嶋さんがらみは泣けますなあ!
 ■刃牙道:到達の巻。武蔵無双が続いています。刃牙は勝てるのかしら!?
 ■囚人リク:宣言の巻。いよいよクライマックス直前ですな。今週も絵力が最高です。
 ■BEASTERS:荒星の弔いの巻。レゴシ君はもはや悟りの境地に至ってますな。
 ■昆虫武将チョウソカベ:殿は夜空にホタルを放ちの巻。なんかどんどん面白くなってきましたよ! 今週は信長配下の浅井家の登場です!
 てな感じの週刊少年チャンピオンでありました。

 さて。それでは今週の『鮫島』ニュースをお送りいたします。
 先週は結構サクサクと話は進み、鯉太郎と【王虎】さんの運命の土俵入りまでが描かれました。そして結論から言うと、今週はハッキョイ!から最初のファーストアタックの様子まで、です。二人とも、セリフはありません。いやあ……それだけなのになんでわたしはこんなに興奮しているんだろうなあ……やっぱり、土俵上の二人の熱がわたしにも伝っているってことなんだろうなあ……。
 というわけで、今週はカラー扉から始まり、物語は呼び出しさんのコールから幕開けです。それを見つめる椿ちゃん、空流の兄弟たち、バーキ、寺井さん、大器くん、田上さん改め【稲虎】関&どんぐり渡部くん。おっと! 小さく【宝玉光】のクソ野郎もちゃんと観てますね! 誰が観るか!とか言ってたくせに! イイすねえ、こういう演出は。
 そして土俵上で相対する鯉太郎&【王虎】さん。国技館は大変な興奮に包まれているようです。わたしももう既に血圧上がってます。そして、描写はチラッと 「ハッキヨイ!せきとりくん」もどきのあの着ぐるみに移りました。そうです、この謎?の着ぐるみも、二人のこれまでをずっと見守ってきた重鎮の一人です。
 「責務なのだ…わたしにとってこの一番を見ることは…」だそうですが、中の人って、明確に描かれたことありましたっけ……? 一応『Burst』(12)巻の最後の戦いの後、頭部分を脱いでいる描写はあったと思いますが、顔は見えなかったような……月刊「力士」記者の畑さん、通称「教えのハブさん」じゃあないですよね、確か……。すみません、また完全にわたしが忘れている or 間違ているだけかもしれません。★追記:さっそくご指摘いただきました。中の人は、現虎城理事長と、鯉太郎の父である火竜、二人の師匠だった天城元親方で(あろう、と思われる状況で)したね! ご指摘ありがとうございます! しかしそう考えれば、この場の立会人としては、その資格十分というかこれ以上ないお方すね。
 そして次に描かれるのは、久々登場の日刊トップの山崎さんです。橋くんにはもう現場は任せてくれと言われているようですが、「うるせえ、今日はプライベートだ…しっかり見ねーとよ…アイツにぶっ飛ばされちまう…」だそうです。アイツ、それはもちろん鯉太郎の亡き父、大関【火竜】でしょう。鯉太郎と【王虎】さんの因縁を、そしてその二人の父の因縁を一番よく知る男ですから、当然この一番は見届けないとイカンわけです。
 そしてここからは再び、土俵の模様に移ります。NHKアナの実況に対して、虎城理事長も想いのこもった返答です。
 「さぁ! 注目の一番!! 場内が期待からくる歓声で埋め尽くされています! しかし意外といってはなんですが 歓声とは裏腹に両力士とも静かに見えますが…」
 「必死に押さえているんでしょうな…期待と喜びがパンパンにつまった風船の口を…手を離せばもう押さえは利かない…2人とも…いい顔をしている…」
 理事長、あなたも大変いい顔しますよ! そして行事がチラッと目をやると、土俵下の審判席で仁王兄貴こと空流親方がすっと右手を挙げています。それすなわち、「時間いっぱい」のサインです! NHKアナも興奮気味に「さぁ! 時間いっぱい!!」のコールを告げました! 一段と沸き上がる観客席の声援に、赤ん坊はびっくりして大号泣開始です。そして塩を取り、撒き、行司の「手をついて!」のコールがかかり、その一瞬の静寂に満ちた神々しさ?のようなものに、号泣していた赤ん坊も思わず沈黙。そしてページをめくると、見開きで鯉太郎&【王虎】さんがそれぞれ右手を握りしめて、土俵に付けるの図が大迫力で描かれております!
 なんかもう、ついに! 来ちゃった! とわたしは大興奮ですよ! この見開きの素晴らしい絵は、電子書籍で一枚絵としてみると大変な迫力です! もう言葉ではうまく説明できないので、サーセン、どうか今週のチャンピオンを買ってご確認ください! そしてさらに次以降も8ページ、4枚の見開きです。橋くんや椿ちゃんは、土俵を包むオーラ? 熱量? のような高度に圧縮されたエネルギー? に圧倒されています。
 「うわっ…意識が…想いが…ハジかれる…土俵(ここ)は今……あの2人しかいない…」 
 そして鯉太郎&【王虎】さんの嬉しそうな顔!
 「さぁ」「いこうか」 OK、いっちゃってくれ!
 そしてとうとう立ち合い成立、ぶつかる二人! もはやハッキョイの声も聞こえません! 体勢としては、鯉太郎はいつも通り頭から、そして【王虎】さんはカチ上げ気味の右肩! 鯉太郎の頭が【王虎】さんの右肩にヒット!!!
 そして次の見開きは、お互いにはじかれる二人! 互角!! こんなに互角なのは、二人の戦いで初めてのような気がします!
 そして今週ラストは、二人の不敵な、そして心から楽しそうな喜びに満ちた笑み、で終了でした。一応、編集部謹製の締めのキャッチを引用しておきます。
 「ぶつかる喜びが炸裂…!!」
 はあはあ……興奮した……。いやあ、しかし、とうとう始まった大一番、この勝負の行方はさっぱり想像できませんが、なんか鯉太郎の体の状態はもう全然大丈夫なような感じです。それは最期の灯、なんすかねえ……なんというか、もう、わたしも、今のこのVS【王虎】戦に集中して楽しみたいと思いました。終わった後のことは終わった後で心配すればいいや……。はあ……はやく来週号が読みたいなあ……今、今週号を読み終わったばかりなのに。こういう、次が待ち遠しくてたまらないという漫画が、やっぱり傑作と呼ばれるものなんでしょうな。佐藤先生、来週もよろしくお願いいたします!
 それでは最後に、毎週のテンプレを貼って終わります。
 <場所:9月場所>
 【鮫島】東前頭十四枚目(5月場所で東前頭十枚目)
 【白水】西小結
 【松明】東前頭六枚目。常松改め。本場所は7連勝したけど11日目から休場
 【大吉】序2段【豆助】序ノ口【目丸手】序二段【川口】不明
 ------
 1日目:【飛天翔】西前頭十二枚目。石川改め。
 2日目:【宝玉光】西前頭十一枚目
 3日目:【舞ノ島】西前頭十枚目
 4日目:【巨桜丸】西前頭九枚目。新入幕力士
 5日目:【岩ノ藤】東前頭七枚目 
 6日目:【大山道】西前頭七枚目
 7日目:【蒼希狼】西前頭六枚目
 8日目:【丈影】東前頭四枚目。横綱の弟弟子
 9日目:【闘海丸】西小結
 10日目:【毘沙門】東前頭五枚目
 11日目:【天雷】東関脇
 12日目:【王虎】東大関
 --------
 【王虎】東大関。11日目現在11勝0敗
 【猛虎】東大関。10日目現在10勝0敗。11日目の結果不明
 【天雷】東関脇 12日目現在9勝3敗に←New
 【稲虎】田上改め。十両力士に成長してた!
 【泡影】東横綱。第72代。29場所連続優勝中。66連勝中(11日目現在)。
  他の力士は表にまとめた記事を見て下さい。 
 
 というわけで、結論。
 今週は、とうとうハッキョイ、二人の渾身の立ち合いまでが描かれ、ラストの二人の心から喜んでいる表情がとても印象的なお話でありました。なんかもう、わたしの頭には、この言葉しか浮かびません。『鮫島』は最高だぜ……!!! しかしホントに、まだこの後もあるのに、大丈夫なんでしょうか……ま、それはこの大一番が終わった後にしましょうか。まずはこの大一番、毎週ドキドキしながら見届けたく存じます。以上。

↓ 最新刊発売中ですので、よろしくお願いします!

 というわけで、毎週木曜日は『鮫島』ニュースのお時間です。
 寒い……東京の寒さぐらいで寒いとか言っていたら怒られるかもしれませんが、寒いす。そして先週は『鮫島』の最新(16)巻が発売になっていますので、お忘れなきよう購入のほど、よろしくお願いします。わたしはいつも通り電子と紙の両方買いました。

 今回は大興奮の天雷戦の決着直前まで収録です!
 間違えました! (16)巻は大興奮の天雷戦の決着から王虎さんVS百雲戦の途中まで、でした!「十一日目_その後(2)」までですね。ご指摘ありがとうございました!
  それでは、まずは今週の週刊少年チャンピオン2018年第7号概況です。
 ■巻頭グラビア:電子版はナシ。紙雑誌版は欅坂の長濱ねる嬢だそうです。
 ■弱虫ペダル:あの冬の出来事の巻。山岳賞まであとチョイ、でまさかの回想編です。
 ■刃牙道:引き出しの巻。武蔵無双が始まってます! これ、刃牙は勝てるのか?
 ■囚人リク:解放の巻。なんと瀬口先生の巻末コメントによるとあと5回で最終回だとか。マジかよ……今週もすさまじい顔芸がヤバいす。
 ■BEASTERS:仮想遺伝子の値打ちの巻。ルイ先輩のお話です。野菜ジュースが美味い!
 ■吸血鬼すぐ死ぬ:シンヨコ・バトル・ロYヤルの巻。新横がY談空間に!最高ですw
 てな感じの週刊少年チャンピオンでありました。

 さて。それでは今週の『鮫島』ニュースをお送りいたします。
 先週はとうとう十二日目の朝を迎え、それぞれの朝稽古の模様と国技館入りまでが描かれました。結論から言うと、今週は鯉太郎と【王虎】さん、二人の運命の土俵入りまでです。冒頭は、興奮するNHKアナの絶叫中継から始まります。
 「本日は何と言っても 優勝に絡むであろう2人の全勝力士の直接対決 黄金世代といわれる 王虎 鮫島!! この大一番に注目が集まっております!」なお、どうやら横綱【泡影】は連勝記録を伸ばしているようですので、当然11日目終わりの状況で11勝、66連勝のようです。まあ当たり前か。
 さあ、いよいよ土俵入りですが、その前に、これまで登場してきた男たちが久しぶりにチラッと出てきます。それぞれの態度が、これまで物語を追いかけてきた我々読者には、なんともイイですね。
 まず登場するのは、あのとんでもないクソヤローでお馴染みの【宝玉光】関です。まーた【寺井】くんに怒鳴ってますよ?
 「何やってんだ寺井!! もたもたすんな! さっさと帰るぞ!!」
 「スミマセン関取…今日は先に帰ってもらえますか…」
 「あぁん?」
 「いや…このあとどうしても見たい取組があって…」
 「チッ…どうせ鮫島王虎だろ…」
 「ハイ…アイツら俺なんて眼中にないッスけど やっぱ同期なんで…正確には1期下…」
 というわけで、【寺井】くんは【宝玉光】関も一緒にどうすか、なんて誘いますが、ふざけんなバカヤローとプンスカ帰っちゃう【宝玉光】関であります。
 そして次は、あの天才?【毘沙門】の兄弟子に当たる、どんぐり君でお馴染みの渡部仁くんです。弟弟子の前で若干のドヤ顔な仁くん。どうやら、「俺は一度鮫島君に勝ってるっての!」と自慢話をしている模様です。しかし弟弟子たちには「ハイハイ」「嘘つくならもっとリアリティある話作ってくださいよ~」なんて言われ、仁くんはしょんぼりしてますが、それは紛れもない事実だということは、我々は良く知ってますよ! アレは見事な取り口だったと言えると思います。そんなしょんぼりな仁くんの背中を叩く男が! おおっと! 田上あらため【稲虎】関じゃあないすか! 「一緒に見ないか 渡部…」なんて、もう、ホント田上さんは良い人だなあ! 仁くんは言います「いつまでたっても僕だけ幕下だし…弟弟子に自慢できることなんてこれくらいしかなくて…」こんなしょんぼりでありながら、鯉太郎に勝ったことを誇りの思っているような表情の仁くん。そんなどんぐり君の肩にそっと手を置き、田上さんあらため【稲虎】関は言います。
 「アイツら二人は 俺も自慢だよ」
 このシーンは何かグッときましたねえ! 大変良いと思います。
 そして次に描かれるのは、かつては同期出世頭だったあの男、そうです、バーキこと【蒼希狼】関です! どうやら今日の取組が終わって、髪を床山さんに直してもらっているようですが、おっと、泣かせる兄貴でお馴染みの【大山道】兄貴が声をかけましたよ。
 「そういや蒼! 王虎と鮫島は同期だったよな どっちが勝つと思う?」
 この兄貴の問いかけに、考えること数秒……。蒼の答えは……
 「俺の方が強い!!」 の一言です。さすがバーキ、そうこなくっちゃな。【大山道】兄貴も嬉しそうに笑ってますね。
 そしていよいよ、【王虎】さん、鯉太郎、ともにそろそろ出番が来ました。描写は土俵上に移りますが、ああ、なんと、そこでは【天雷】関が3敗目を喫している場面でした。うーん、これは相手が誰だかわからないな……どっかに書いてあったっけな……忘れましたが、ともかく【天雷】関は十二日目に痛い黒星、NHKアナの実況も「昨日も鮫島線は激闘でしたからね…」とか言っています。
 そして花道を若干うなだれて引き上げる【天雷】関の前に、【王虎】さんが現れました。【天雷】関は悔しそうな顔で言います。
 「俺は鮫島の 隣に立っていることはできなかった…躊躇なく振り切ってくるアイツに ついていけなかった…引いてしまったんだ…鮫島の覚悟に…俺は鮫島を土俵で1人に…孤独にさせてしまった…だから…」
 そんな痛恨の言葉に、【王虎】さんはほんの少し、口角を上げ、言葉を返します。
 「テメーより鮫島の器が上で あのバカにお前が喰われちまった…それだけだろ…喰ってやるさ…鮫島(アイツ)の全部を…それが許されるのは…俺だけだ…」
 このシーンはですねえ、ぜひ、チャンピオンを買って味わってください。両者の表情はもうわたしには表現できないす。いや、ホント最高ですよ!
 そして一方の鯉太郎が行く通路の先には、石川大器くんこと【飛天翔】関が腕組みして、あぁん? という大器くんにお馴染みの表情で待っています。(たぶん)鯉太郎の脳裏には、昨日の夜の椿ちゃんの「石川君が言ってたの……」という言葉が蘇ります。しかし鯉太郎は、超晴れやかな表情で大器くんに言います。
 「いかねーとよ 王虎が待ってっから…」
 こんな表情でそんなことを言われたら…大器くんはもう、「クソ、このバカが!」とでも言いたげな表情です。「ガキみてーな目しやがって…バカヤローが」としか言えません。そして気合一発、最高の激励を飛ばします!
 「勝てよ! 鮫島!!」
 「ありがとな…石川…」
 このやり取りは、おたがいすれ違った後で、要するに両者ともに背を向けているわけですが、なんかもう、泣けそうですよ……つうかもうこれ、最終回直前ですか!? ここでの鯉太郎と大器くんの表情も、ぜひチャンピオンでご確認ください。相当最高です。
 というわけで、今週は鯉太郎と【王虎】さんが花道を入場する図が描かれたのち、「いよいよ運命の一番です!!」というNHKアナの絶叫で終了でありました。次号はセンターカラーだそうで、もう来週はハッキョイまで行っちゃいそうですね……。はーーーヤバいすなあ……今週もホント興奮しましたが、来週以降も興奮は続きそうで、もう最終回直前のような盛り上がりですが、大丈夫なんでしょうか。まさか、この【王虎】戦がスラムダンク的にいうところの山王戦になりはしないかと本気で心配です。
 それでは最後に、毎週のテンプレを貼って終わります。
 <場所:9月場所>
 【鮫島】東前頭十四枚目(5月場所で東前頭十枚目)
 【白水】西小結
 【松明】東前頭六枚目。常松改め。本場所は7連勝したけど11日目から休場
 【大吉】序2段【豆助】序ノ口【目丸手】序二段【川口】不明
 ------
 1日目:【飛天翔】西前頭十二枚目。石川改め。
 2日目:【宝玉光】西前頭十一枚目
 3日目:【舞ノ島】西前頭十枚目
 4日目:【巨桜丸】西前頭九枚目。新入幕力士
 5日目:【岩ノ藤】東前頭七枚目 
 6日目:【大山道】西前頭七枚目
 7日目:【蒼希狼】西前頭六枚目
 8日目:【丈影】東前頭四枚目。横綱の弟弟子
 9日目:【闘海丸】西小結
 10日目:【毘沙門】東前頭五枚目
 11日目:【天雷】東関脇
 12日目:【王虎】東大関
 --------
 【王虎】東大関。11日目現在11勝0敗
 【猛虎】東大関。10日目現在10勝0敗。11日目の結果不明
 【天雷】東関脇 12日目現在9勝3敗に←New
 【稲虎】田上改め。十両力士に成長してた!
 【泡影】東横綱。第72代。29場所連続優勝中。66連勝中(11日目現在)。
  他の力士は表にまとめた記事を見て下さい。 
 
 というわけで、結論。
 今週は鯉太郎と【王虎】さんそれぞれの花道入場までが描かれ、この取組に向けてかつて戦った男たちの心境もちょっぴり描かれるという、我々読者には大変おいしいお話でありました。いっそジョージ君や【毘沙門】、それから【闘海丸】タンの表情も観たかったと欲張りな想いも致しますが、きっと土俵に注目していることでしょうな。いやあ、しかし年末年始に『バチバチ』『Burst』『鮫島』をまとめて一気読みしてみましたが、ホントに『鮫島』は最高っすねえ! いよいよ始まるVS【王虎】戦、毎週固唾をのんで見守りたいと存じます。以上。

↓ くどいようですが、新刊発売中ですので、買って応援していただければと存じます!

 というわけで、毎週木曜日は『鮫島』ニュースのお時間です。
 2018年最初の週刊少年年チャンピオンは本日発売。朝、起きたら既にわたしのTabletに購入完了のお知らせが表示されていて、電子書籍で自動購入してなければ気が付かなかったかもしれないす。本当に便利な世の中になったもんだなあ。
 それでは、まずは今週の週刊少年チャンピオン2018年第6号概況です。
 ■巻頭グラビア:電子版はナシ。紙雑誌版は乃木坂の齋藤飛鳥嬢だそうです。
 ■弱虫ペダル:自分を信じる!!の巻。山岳ラインまであと100m!手嶋さーーん!
 ■刃牙道:間近の巻。依然として刃牙VS武蔵が続きます。武蔵反撃な流れです。
 ■BEASTERS:踊り子にトゥシューズはないの巻。ルイ先輩渋すぎです。面白い。
 ■囚人リク:執行の巻。何というか……絵力がすごくていつもながら強烈っす。
 てな感じの週刊少年チャンピオンでありました。

 さてと。それでは今週の『鮫島』ニュースをお送りいたします。
 前回は、部屋に帰った鯉太郎と椿ちゃんのやり取りが描かれ、もはや椿ちゃんでも止められないことが確定し、鯉太郎の土俵への思いが改めて語られるお話が描かれました。そして今週からは、タイトルも「十二日目」に突入。まずは十二日目の朝稽古の場面から始まります。
 腕を組み、真剣な表情で鯉太郎を見つめる仁王兄貴こと現・空流親方。右腕を吊っている常松こと【松明】関も心配そうに鯉太郎を見つめます。
「今日はいつにも増して静かだ…これ以上はさすがに無理なんじゃないのか…?」
 常松がそんな心配をするのも無理はありません。前日のVS【天雷】戦の後の鯉太郎は立つのもやっとな状態でした。すると、親方が、スッ……と立ち上がる気配。ハッとする常松。これは……まさか?
「やはりさすがに出るか 親方の「どうすんだ?」が…」
 しかしです。「おい… 鯉… どうすん…」とここまで言葉が出たときに! 鯉太郎は四股を踏みます! そのまぶしい? 神々しい、まるで横綱【泡影】めいた「タンッ」という四股を観て、親方、常松、そして【白水】兄貴はゾクッとします。鯉太郎自身でさえブルッと感じるその四股。
 常松は「まただ…この感じ…昨日鯉太郎さんが気持ち悪いと言っていたあの四股…」とゴクッと息を飲み、親方も「いや…今のはアレよりももっと…」と目を見張ります。そして鯉太郎も「そうか…うん…少し…分かった…よし…」と、とうとう真の覚醒?に手ごたえを感じつつあるようです! 
 この四股を観て、親方は「チッ…」と軽く舌打ちをして、再び立ち上がりかけた腰を下ろします。まるで、「この四股を見せられちゃあ何も言えねえ」とでも言うように。そして常松も期待を込めて思います。「大丈夫だ…いらない心配だった…完全に回復している…」いやいや、回復というより、これはまさしくろうそくの火が消える前の最後の輝ってやつなんじゃあないのか……
 そして描写は虎城部屋の朝稽古の模様に移ります。
 「次!」と気合の入った様子の【王虎】さん。若い衆も、鼻と口から血を流している田上改め【稲虎】関もうれしそう。ここで、親方である虎城理事長が、ちょっと来いと【王虎】さんを呼びます。親方は聞きます。どうだ調子は、と。今日の割はついに鮫島、お前は入門してから奴とは何かと因縁がある、これは親の代、つまり自分の代から続く宿命、と話します。
「お前が 鮫島を止めてやれ」
 つまり鯉太郎は父親【火竜】と同じで器用な生き方、器用な相撲は取れないバチバカだから、このままでは破滅しかねない、というわけです。しかし、親方のそんな言葉に、【王虎】さんはこう言い切ります。ここからの【王虎】さん言葉がカッコ良すぎるので、全文引用します。ホントに剣市くんも成長しましたなあ! 今週のチャンピオンは絶対に買って読むべきですよ。すごくカッコよくていい表情の【王虎】さんですぜ!
「知らねーな…あのバカが破滅しよーが…それはアイツが選んだ生き様だ…誰にも否定できるモノじゃねえだろ…」
「生き…様…?」
「ここにガッとあって誰にも砕けねえ…ドンとしたものだ… 相撲の重さは己の中の生き様で決まる…そしてそれを土俵でぶつけ合うのが力士だ…俺と鮫島はそれだけあればいい…」
 こんな言葉を聞かされたら、そりゃあ涙も出ますよ。虎城理事長が泣いてます!
「まさか息子が…あの頃の俺と同じことを言おうとはな…」
 理事長の脳裏には当然、若き日のあの頃が蘇っております。そしていよいよ国技館入りする運命の二人。うつむく椿ちゃん、そして二人の決意の表情で今週は幕でありました……。
 もうなんだか最終回に向かっているかのような展開ですが、鯉太郎の戦いはまだこれから始まるVS【王虎】さんを含めて4番残っているわけで、いったいこの先どうなるのか全く想像できませんが、まずはこの戦いの趨勢を、毎週ドキドキしながら味わいたいと存じます。ついに「あの四股」に目覚めちゃった鯉太郎。そしてもはや心技体充実の極みにある【王虎】さん。こいつはヤバすぎますね!!
 それでは最後に、毎週のテンプレを貼って終わります。
 <場所:9月場所>
 【鮫島】東前頭十四枚目(5月場所で東前頭十枚目)
 【白水】西小結
 【松明】東前頭六枚目。常松改め。本場所は7連勝したけど11日目から休場
 【大吉】序2段【豆助】序ノ口【目丸手】序二段【川口】不明
 ------
 1日目:【飛天翔】西前頭十二枚目。石川改め。
 2日目:【宝玉光】西前頭十一枚目
 3日目:【舞ノ島】西前頭十枚目
 4日目:【巨桜丸】西前頭九枚目。新入幕力士
 5日目:【岩ノ藤】東前頭七枚目 
 6日目:【大山道】西前頭七枚目
 7日目:【蒼希狼】西前頭六枚目
 8日目:【丈影】東前頭四枚目。横綱の弟弟子
 9日目:【闘海丸】西小結
 10日目:【毘沙門】東前頭五枚目
 11日目:【天雷】東関脇
 12日目:【王虎】東大関
 --------
 【王虎】東大関。11日目現在11勝0敗
 【猛虎】東大関。10日目現在10勝0敗。11日目の結果不明
 【天雷】東関脇 11日目現在9勝2敗に
 【稲虎】田上改め。十両力士に成長してた!
 【泡影】東横綱。第72代。29場所連続優勝中。65連勝中(10日目現在)。
  他の力士は表にまとめた記事を見て下さい。 
 
 というわけで、結論。
 今週からタイトルも「十二日目」に突入したわけですが、今週描かれたのは空流部屋と虎城部屋それぞれの十二日目の朝稽古の模様でした。一方の鯉太郎は、親方の「どうすんだ?」が発動されそうになったものの、横綱【泡影】ばりの「四股」が完成に近づく姿を見て親方沈黙、そしてもう一方の【王虎】さんは、充実のけいこぶりで、あまつさえ父である大横綱【虎城】の意志を確実に受け継ぐぶっとい柱を心に打ち込んでいることが描かれました。こりゃあ、ホントにやばいすねえ! どちらにも勝たせてあげてくなりますなあ……ある意味、我々読者としては一番盛り上がる二人の戦いの幕は、あとちょっとで切って落とされますので、もう毎週ドキドキしながら味わいたい所存であります! いやあ、ホントに『鮫島』は最高っすねえ! 以上。

↓ 今月のチャンピオンコミックスは明日発売です!

↓ そして忘れてた! 最新(16)巻ももう発売です! カバーがカッコイイ!

 というわけで、毎週木曜日は『鮫島』ニュースのお時間です。
 今年最後の週刊少年チャンピオンですので、『鮫島』ニュースも今年最後です。今は寒くて、早くあったかくなんねーかなあ、とか思っているのに、夏になったら早く涼しくなんねーかなあと思うわけで、まったくもって1年はあっという間ですなあ。
 さて、それではさっさと、まずは今週の週刊少年チャンピオン2018年4+5合併号の概況です。
 ■巻頭グラビア:電子版はナシ。紙雑誌版は乃木坂の生田絵梨花嬢だそうです。
 ■弱虫ペダル:大声援の巻。山岳賞まであと少し。頑張れ純太!先輩たちも久々登場す。
 ■刃牙道:出端の巻。武蔵VS刃牙が続いています。決着が見えない……。
 ■BEASTERS:油を引いて火をつけろ!の巻。人気あるんすなあ。巻頭カラーです。
 ■吸血鬼すぐ死ぬ:リトル・リトル・協奏曲の巻。珍しく次号に続く、な展開でした。
 ■囚人リク:爆弾の巻。今週はもう、P216とP228に腹筋崩壊w ジャゴァアアァw
 てな感じの週刊少年チャンピオンでありました。
 
 さて、それでは今週の『鮫島』ニュースをお送りいたします。
 前回は、帰りの国技館内でバッタリ出会った鯉太郎と【王虎】さんの思いが交錯するグッとくるお話でしたが、今週は空流部屋での様子となります。ちゃんこが用意されているのに、空流の関取たちが揃って不在な様子。どうやら、【白水】兄貴は目丸手を連れて後援会とメシ、そして親方は常松こと【松明】関を連れて松明の後援会に挨拶に行っているようです。まあ、途中休場になってしまったので、挨拶も必要でしょう。
 というわけで、豆助が一人飯を食っている模様で、大吉はどこ行ったのか不明ですが、そこへやってきた椿ちゃんは、当然「鯉太郎は?」と聞きます。豆助によると、少し飯を食った後に稽古場へ行ったそうです。豆助曰く
 「やっぱりアレでしょう…明日は大一番だし あの人のことだ…気合が入りまくって漏れそうなのを 精神統一できっと抑えてるんスよ…」とのこと。
 そして描写は、薄暗い稽古場で一人座り込む鯉太郎の情景へ移ります。そこへパチッと電気をつけて椿ちゃん入場です。見ると、鯉太郎の周りにはバナナやエナジーゼリー類が。まさかコレで済ますつもりじゃないでしょうね…と心配な椿ちゃん。鯉太郎は明るい顔で、手っ取り早くエネルギー補給するにはこれが一番効率がいいんだ、なんて平気な顔。
 「明日の相手が相手だからな…少しでも長く動ける力を戻しとかねーと…」
 なるほど、どうやら鯉太郎は、VS【天雷】戦直後はもう歩くことすらままならない様子でしたが、【王虎】さんとばったり出会ったことで、それなりに気力は回復している模様です。あとは体力、なのか? そういう問題か?
 椿ちゃんはとても心配そうな表情で「明日って…」と聞きます。それに対して鯉太郎は想いを語ります。
 「王虎だよ…やっと…やっと届いた…クソムカツクヤローだけど アイツとの取組はやっぱ最高で…生きている実感が強烈で…限界超えてブチ当たり合える…言いたかねーけど…特別なんだ…王虎(アイツ)は…」
 しかし椿ちゃんの脳裏に蘇るのは、親友の石川くんこと【飛天翔】関の「鮫島のあの症状は、自分と同じだ」という言葉です。ゆえに、思わず椿ちゃんは鯉太郎に聞いてしまいます。
 「もう…体…限界なんじゃないの…?」
 石川くんは、椿ちゃんは唯一、鯉太郎を止められるんじゃないか、とも言っていました。だから椿ちゃんも、誠意を込めて、そしていくばくかの覚悟を決めて、鯉太郎に問います。もし何かあったらどうする。そこまですることじゃないでしょ、と。しかし、鯉太郎は、「そこまで…だと…」と椿ちゃんの言葉にかみついてしまいました。
 「黙れよ…お前…」
 おい! 鯉太郎……お前、椿ちゃんに当たっちゃダメだ! 椿ちゃんもそんな鯉太郎に、ついカッとなって、口論が勃発。ちょっと! 二人とも! 頼むから落ち着いてくれ! この口論は、わたしとしてはなんとも若干悲しいというか、つらいすね…。椿ちゃんは言います。
 「何よその言い方! アンタのこと心配だから言ってるんでしょ!」
 「うるせーんだよ! バカデケェお世話だ!」
 「あの石川君だって辞めちゃうようなことなのよ! 今だって限界なんでしょ!? これ以上続けたらどうなるか分からないの!?」
 「分かってねーのはお前だ!! 軽く言うんじゃねーよ!!」
 鯉太郎! ダメだそんなこと言っちゃあ! もうチョイ言い方考えて……! 
 「無茶することがカッコイイとでも思ってんの!?」
 椿ちゃん、それはちょっと違うんだよ……。 そうじゃあないんだよ……。
 というわけで、椿ちゃんの理論は、つまり引退した後も人生は続くわけで、相撲だけが全てじゃあない、というもので、まったく正論ではあります。が、鯉太郎は断言します。
 「全てだ!! お前も昔 俺に言ってただろ 俺の全てなんだよ…」
 そうです。「Burst」第(4)巻で、【王虎】さんに完敗し、不忍池のほとりのベンチで弱音を吐いた鯉太郎に「ふざけんな!!」と大激怒して再び土俵へ上がる勇気をくれたのは椿ちゃんでした。
 もう、ここまで鯉太郎に言われてしまったら、椿ちゃんは涙するしかありません。
 「なんで…分からないのよ……最悪…………死んじゃったらどうするのよ…」
 鯉太郎は言います。
 「コエーのはそこじゃねえ……俺は…見てっから…燃焼出来なかった人間の くすぶり続けながら生きる地獄を…死にながら ただ生きる地獄を…俺はアレが…怖くて堪らねー…」
 この時の鯉太郎の脳裏に駆け巡るのは、もちろん父、元大関【火竜】のあの姿です。
 「お前の言う通り体にガタが来たとしても…中で燃え続けるモノがある限り…止まれねーよ…もしこのまま土俵で終わっちまっても…終わりがきても…」
 そしてページをめくると、今週一番の見開きブチ抜きで、鯉太郎の、何とも素晴らしい表情が描かれています。
 「俺はそれでいい…」
 この表情は、いろいろ物語っているように感じられます。すがすがしさ、晴れやかさ、そして椿ちゃんへ、すまねえな、という申し訳なさと若干の照れも入っているような、何とも絶妙な表情です。これはぜひ、チャンピオンを買って、その眼でご確認いただきたいと思います。
 しかし、そんな顔で言われても、椿ちゃんとしては「だからって…だからってわかったなんて言えるわけないでしょ…」と涙が止まりません。わたしもまったく椿ちゃんと同じ気持ちです。つらいす……。
 今週は、そんな椿ちゃんに「心配すんな…俺の体はピンピンしてんよ…ほっとけよ…俺のことは…もう…」という言葉をかけて稽古場を後にする鯉太郎、で終了でした。
 はーーー……ほっとけるわけないだろ……鯉太郎よ……。椿ちゃん……こうなったら今すぐ、吽形さんに電話するんだ! 美和子先生にも相談して、もちろん親方にも相談するしかないすね……。ああ、先代が生きていれば……わたしとしては先代がいないことがとても残念す。
 いずれにせよ、椿ちゃんへの心情の吐露はこれで終わり、常識的に考えれば次は仁王兄貴こと現親方とのやり取りがあるのではないかと思いますが、今夜はもう無理だろうし、十二日目の当日朝稽古のときしかないか……でも、朝稽古は気力体力ともに、見かけ上は回復しちゃってるかもしれないすね……。
 どんどんとマズイ展開に近づいているように見えますが、まだ取組は4番残っており、大変今後が気になります!
 それでは最後に、毎週のテンプレを貼って終わります。
 <場所:9月場所>
 【鮫島】東前頭十四枚目(5月場所で東前頭十枚目)
 【白水】西小結
 【松明】東前頭六枚目。常松改め。本場所は7連勝したけど11日目から休場
 【大吉】序2段【豆助】序ノ口【目丸手】序二段【川口】不明
 ------
 1日目:【飛天翔】西前頭十二枚目。石川改め。
 2日目:【宝玉光】西前頭十一枚目
 3日目:【舞ノ島】西前頭十枚目
 4日目:【巨桜丸】西前頭九枚目。新入幕力士
 5日目:【岩ノ藤】東前頭七枚目 
 6日目:【大山道】西前頭七枚目
 7日目:【蒼希狼】西前頭六枚目
 8日目:【丈影】東前頭四枚目。横綱の弟弟子
 9日目:【闘海丸】西小結
 10日目:【毘沙門】東前頭五枚目
 11日目:【天雷】東関脇
 12日目:【王虎】東大関
 --------
 【王虎】東大関。11日目現在11勝0敗
 【猛虎】東大関。10日目現在10勝0敗。11日目の結果不明
 【天雷】東関脇 11日目現在9勝2敗に
 【稲虎】田上改め。十両力士に成長してた!
 【泡影】東横綱。第72代。29場所連続優勝中。65連勝中(10日目現在)。
  他の力士は表にまとめた記事を見て下さい。 
 
 というわけで、結論。
 今週描かれたのは、11日目が終わって部屋に戻った鯉太郎と椿ちゃんの模様で、口論となってしまったものの、鯉太郎の断固たる決意は表明されてしまい、椿ちゃんでも止めることは出来ませんでした。まあ、漫画的にここで鯉太郎が辞める展開はありえないでしょうが、椿ちゃんに泣かれてしまうと、やっぱりキツイすね……。わたしとしては、ここで吽形さんの出番を期待したいですが、どうでしょうなあ……。もはや鯉太郎の決意は誰にも覆すことはできないでしょうから、吽形さんが出てきても意味がないかなあ……とにかく、最後まで応援したいと存じます。以上。

↓ 葉子お嬢様の「好きなのよ! 矢吹くん! あなたが!」は19巻ラストでした。しかし「リングには世界一の男ホセ・メンドーサがおれを待っているんだ だから…いかなくっちゃ」と控室を出るジョー。そしてそっと葉子お嬢様に「ありがとう…」言うシーンは猛烈にグッときますね!


 というわけで、毎週木曜日は『鮫島』ニュースをお送りしていますが、今週は年末の合併号でお休みのため、番外編として、まったくの妄想を繰り広げてみようと存じます。根拠のない単なる妄想ですので、あまり深い突っ込みはご容赦ください……。先週の記事はとんでもない間違いを書いちゃったし……(※その点はご指摘いただいてあわてて修正しました)。
 さて。
 いよいよ十二日目の割「鮫島-王虎」が発表されて大興奮のわたしですが、【天雷】戦を終えた段階では、千秋楽までの残りの4番は、【王虎】さんと【猛虎】さんと【泡影】は確定であろう、と、おそらくこの『鮫島』ニュースを読んでいる方ならほとんどの方が確信していたと思いますし、実際わたしもそう思っていました。となると問題は、あと一人は誰だ? ということになり、これまでのお話を味わってきた身としては、例えば『鮫島』第1話で描かれた、”牛鬼”さんこと【明王山】関あたりが有力ではないかと思ってきたわけです。なにしろ『鮫島』第1話で、鯉太郎は牛鬼さんにまだ引退は早いだろ、と焚き付け、牛鬼さんもまた鯉太郎の全力を浴びて、再び闘志に火がともったわけで、現在のボロボロな鯉太郎と戦う相手としてはその資格十分、のような気がしていたわけです。そしてその「あと一人」は、きっと十二日目なんだろう、と単純なわたしは考えていました。
 しかし、ここにきて、まさか十二日目で【王虎】さんとの割が組まれるとは……わたしは全く予想外でした。こうなると、その「あと一人」が誰なのかに加え、それは何日目の相手なのかも全く想像できなくなってしまったのであります。とにかく、【王虎】さんとの一番が大変なことになるのは、きっと間違いなく、「あと一人は誰なんだ問題」は、若干わたしの中では先送りというか、それよりまずは【王虎】戦がヤバすぎる! と大興奮なわけです。

 というわけで、残りの4番、それぞれ勝ち負け(負けは休場含む)の2択で考えると、以下の16通りのパターンになるはず、です。ええと、間違ってないですよね? そして、とりあえず常識的に考えると……というわたしのメモを載せてみます。あーくそう、Tableタグを駆使して表を作ったのに、PCで見ないとどうしてもレイアウトが崩れる……技術力皆無でサーセン……。

十二日目 十三日目 十四日目 十五日目 ※ポイントとして、横綱泡影は15日目千秋楽に、前人未到の70連勝がかかるので、14日目まで負けるとは思えない……
王虎 猛虎&?&泡影か?
鯉太郎 1 奇蹟の全勝優勝。あり得るのかな?
2 千秋楽、全勝同士の鯉VS泡、そして鯉が負けて終わる、というのは「あしたのジョー」的で、十分あり得る。
もし鯉が負けても、決定戦へ! という展開になるためには、千秋楽前に泡影は誰かに1敗していないといけないわけで、それはそれで王虎さんに14日目で負けるとかもアリではあるけれど、連勝記録を考えるとやっぱりナシか?
3 もし王虎さんに勝ったとして、千秋楽前に、他の誰かに負けるという事態は、物語の盛り上がりとしては考えにくいような?
あるとすれば休場か、千秋楽前に泡影と割が組まれた場合、ぐらい? それとも猛虎さんが意地を見せるか?
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9 王虎さんには負けたものの、千秋楽に全勝の泡影を倒して1敗が3人、決定戦へ! という展開は大変熱くて燃えますが、この場合の必須条件は、「王虎さんが千秋楽前に泡影と戦って敗れていること」で、大関を差し置いて千秋楽に鯉VS泡が組まれることは、ちょっと不自然のような……猛虎さんの星取状況がカギか?
10 王虎さんに負け、千秋楽も負け、というのも、なんか考えにくいような気がする。
11 王虎さんに負け、千秋楽前にさらに誰かに負ける、という展開は、ナシとは言えないけど、盛り上がり的にどうなんでしょう……。
やっぱりあるとすれば休場か?
ところで、わたしの中では王虎さんよりも、猛虎さんの方が強い設定なんですが……。
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16 全敗。これもかなりあり得なそう。


 ううむ……結論としては、わたしには全く予想が付きません!
 「千秋楽は【泡影】の史上初の70連勝がかかる」ことを前提とすると……
 ⇒つまり【泡影】は千秋楽まで全勝なわけで……
 ⇒となると、千秋楽に【泡影】と戦うのは鯉太郎なのか、【王虎】さんなのか? がミソになるわけで……。
 ⇒普通に考えれば、全勝の横綱と戦うのは、鯉太郎との一番の結果にかかわらず、大関である【王虎】さんが順当。その時の【王虎】さんが全勝なのか、鯉に負けて1敗なのか、については2月から3月ころには判明しているはず。たぶん。たとえ1敗であっても、勝てば決定戦へ持ち込めるので、やっぱり普通に考えると千秋楽は【王虎】さんが順当な考え、のような気がする。
 ⇒一方、鯉太郎が【王虎】さんに勝って、全勝で千秋楽を迎えるなら、漫画的には千秋楽の【泡影】の相手は、鯉太郎というのもアリかもしれません。もし【王虎】さんに負けて1敗すると、千秋楽での鯉VS泡はいくら漫画でも厳しいような……。また、【王虎】さんとの勝敗に関わらず、千秋楽前の13日目 or 14日目に鯉VS泡が描かれる可能性も、現実ならそれは非常にありうるけど、漫画的にどうなのか……? という気もします。それに、千秋楽が鯉VS泡だとすると、【王虎】さんは千秋楽前に横綱と戦って、負けてしまっていることにもなり得るので、ますますどうなのか?分からない……。
 ⇒おまけに鯉太郎の体はもう限界が……残りの【猛虎】さんやもう一人の誰かとの闘いを乗り切れるのか? そもそも【王虎】さんとの一番でさえ、どうなるかまだ分からない。椿ちゃん、親方がどう納得して鯉太郎を土俵に上げるかが重要。1日だけ休場とか、もあり得るのか? まさか吽形さん登場でなにか深イイ話をしてくれるとか? 吽形さんはどんな思いで今の鯉太郎を見ているのか、超気になりますねえ!

 あーーーもう! わからんです! そしてもう気になってたまらんす!

 やっぱりですね、いろいろなパターンを考えても、十二日目に組まれた鯉太郎VS【王虎】さんの一番が超重要なのは明らかでありましょう。しかも土俵に上がるまでのドラマもまた、超重要のような気がします。
 そして怖いのが、【猛虎】さんですよ……現状では、わたしの中では横綱【泡影】以外では最強のはずなんですが……。王虎剣市くんよりも、仁王兄貴こと現・空流親方よりも強かった【猛虎】さん。その【猛虎】さんがBurst当時より弱くなっていることは、絶対にないはず、だと思いたいです。ホントはここに、常松の援護があればなあ……! はっ!? まさか、ここで【白水】兄貴の大活躍とか!? いやあ、それはどうだろうなあ……

 ダメだ! 想像つかねえです! キー――ッ!!
 たぶん、どの妄想も見事に外れるような、とんでもない展開が待っているような気がします。
 でもなんなんすかねえ、こうして妄想を膨らませながら、上記の文章をこの1週間、ああでもない、こうでもないとせっせと暇を見つけては書いては直していたのですが、結論としては、もう分からん! というどうしようもない結論なのに、書いてて楽しかったわけで、要するにですね、真の結論としては、『鮫島』は最高です! ってことになるような気がしました。
 いずれにせよ、鯉太郎は、『バチバチ』(1)巻では、「後に闘神と呼ばれる」存在であることが言明されていたし、『鮫島』(1)巻では涙を流しながら土俵に横たわる図が描かれていたわけで、これからの「鮫島、今後の四日間」は大変なことになるのはもう間違いないところでありましょう。もうわたしの中では、『鮫島、最後の十五日』という作品は完全に名作に認定されています。

 というわけで、結論。
 恥ずかしながら「鮫島、今後の四日間」はどうなるか分からん! というのが結論で、単なる妄想しかできませんでした。まあ、恐らく大変な展開となって毎週興奮するのはもう確実だと思われます。そして、妄想してたら楽しかった、というのが結論と言えば結論かも。ああ、本当に毎週楽しみだなあ! 以上。

↓ 先日電子書籍で一気買いした『あしたのジョー』。ひょっとしたら原作コミックをちゃんと読むのはわたし、初めてかも? と読みながら思いました。アニメ版よりだいぶ段平のおっちゃんがどうしようもないキャラで驚いたっす。でも、やっぱり面白いすねえ!

 というわけで、毎週木曜日は『鮫島』ニュースのお時間です。
 つーかですね……現在日本相撲協会を覆う大変なニュースに、もはやコメントする言葉はなく、ただただ、残念としか言いようがありません……。。。ホント、本当に残念です……わたしとしては、土俵上で戦う男たちを今後も応援したいと存じます……はあ……。
 というわけで、テンション低めですがさっさと進行します。まずは、今週の週刊少年チャンピオン2018年1号概況です。今週から月号表記は早くも2018年、今年の刊行もあと3週で終わり、かな? 4週かな? ちょっと未確認ですが、もう年末ですなあ……。
 ■巻頭グラビア:牧野真莉愛城。大変スレンダーでお美しいですな。
 ■弱虫ペダル:響きあう震動の巻。山岳賞まであと2㎞、盛り上がってまいりました!
 ■刃牙道:今週は2話掲載、いよいよ刃牙と武蔵の戦いが開幕しました。
 ■BEASTERS:月だ 君は蛾になるの巻。レゴシ君、ゴウヒン先生に弟子入りです。
 ■吸血鬼すぐ死ぬ:バカ五番勝負の巻。今週も最高に笑えました。最高です。
 ■囚人リク:完了の巻。P330の「鬼道院永周潤む」の画が最高すぎて腹筋崩壊です。
 てな感じの週刊少年チャンピオンでありました。

 さて、それでは今週の『鮫島』ニュースをお伝えいたします。
 先週は勝負のついた【王虎】さんVS【百雲】関ののち、【百雲】関が引退届を提出した……というラストで終わりました。今週は【王虎】さんサイドの状況が描かれます。そして、ラストには(わたし的にはもう)とんでもない展開が予告され、わたしは今日のAM01:30頃に読んで一気に眠気が吹っ飛びましたよ! が、それは最後に記したいと思いますので、まずは最初から状況をお伝えします。
 冒頭は、NHKアナの絶叫中継、「勝負ありーーー! 勝ったのは王虎ーーー!」から始まり、その様子をTVで観戦している虎城部屋の模様から開幕です。
 虎城部屋では若い衆が「強っっっえ――!!」「やっぱハンパねーよ王虎関は!!」と盛り上がっていますが、そこに現れたのは、田上でお馴染みの【稲虎】関。みんなの嬉しい気持ちは分かるけど、ちゃんとチャンコの用意しろ、仕事せんか、とやれやれな表情です。あの田上も今や関取。俺も手伝ってやるからさっさとしろよ、なんて言う田上さんに若い衆は恐縮している模様です。
 そして支度部屋へ戻る【王虎】さんに、記者が群がってコメントを求める図になります。しかしそんな記者たちは完全無視の【王虎】さんですが、「鮫島も天雷を下し11連勝ですね…」と声をかける橋くんには、足を止め、ギロリとにらみます。橋くんは問います。
「大関の言う時機…再戦という運命の流れの点はまさに今なのかと…しかし今日の取組後 鮫島はまた倒れてしまった…もしかしたらこのまま休場の可能性も…それについて何か一言ありますか…?」
 【王虎】さんは身をひるがえし、橋くんに背を向けて答えます。
「だとしたら 俺の流れの中に 鮫島という点がなかったというだけだ…」
 この時の【王虎】さんはどんな表情だったんでしょうか。大変気になりますなあ。
 そして描写は再びちゃんこ準備中の虎城部屋へ。「やっぱカッコイイよな~王虎関」「おう…ものスゲーおっかねぇけどな」とかおしゃべりしながら作業している若い衆に、田上さんもだべってないで手を動かせよ、と呆れた表情。大体俺だって関取なのに王虎王虎って……とヤレヤレな顔です。若い衆曰く、稲取関は俺ら大好きっスよ、俺らの優しい兄貴っス。そして猛虎関は先生って感じ、そして王虎関は「ドン」すね、なんて言っています。ちなみに、「ドン」というコマには、マフィア的スーツ姿で右手にブランデーグラスを持つ【王虎】さんのイメージ図が描かれております。ちょっと笑っちゃいますが。
 しかし、田上こと【稲虎】関には、あの【王虎】さんがこれほど若い衆に慕われる現在が、もう感無量なわけです。それは我々読者も同じでしょう。田上さんは若い衆に、かつての【王虎】さんについて語ります。長いですが引用しましょうか。
「いや…もう昔はピリピリしてたよ…自己顕示欲が強いくせに誰よりも繊細で…誰にも腹を見せない奴でな…」「まぁ…王虎もここまですんなり来たってことじゃないからな…ウチの親方の…大横綱虎城の息子 入門時から確かにその光は他と違っていた…ただ…その光が一人飛び抜けなかったんだ…もう一人…史上最悪と言われた大関火竜の息子 鮫島の強烈な光があったからな…」「痛々しかったよ…あの頃の王虎(アイツ)は…」
 あの頃のことを思うと、田上さんの回想も実感がわいていてグッときますねえ! そしてそんな頃を知らない若い衆は、「鮫島って…でもまだ平幕じゃないっスか」「当時はそうだったとしても 方や王虎関は大関っスよ 顔じゃないでしょう…」と信じられない様子。しかし当時をよく知る田上さんは続けます。
「いや…鮫島がいなかったら今の王虎はないんじゃないかな…王虎をその暗闇から解放したのも また鮫島なんだ…本当…鮫島ってのは不思議な奴でな…俺らの世代は黄金世代…多くの人には王虎世代と呼ばれているが 王虎を含め同期の奴らで そう思ってるやつは誰もいないだろ…間違いなく 先頭にいたのは鮫島だ…俺も含め 鮫島の相撲に救われた奴は多いよ…」
 そうだよね……田上さんも本当にひどい目に遭ったもんな……そしてそれを救ったのは、鯉太郎だったよね……イカン、ちょっと泣けてきたっす……。
 そして描写は、診療所の鯉太郎の様子に移ります。診察を終えて座っている鯉太郎。しかしその眼はもうヤバい感じです。完全にうつろというか……タクシー来ましたよ、歩けますか? という常松こと【松明】関の言葉に全く反応しません。常も、クソ…ここまでか…この状態じゃ…明日はもう…とつらそうな表情です。そんな鯉太郎に肩を貸して通路を行く常&鯉太郎、そして帰り支度の【王虎】さん一行、そして田上さんの言葉がカットインされます
「顔を合わせればケンカばかりしている二人だが 王虎は鮫島を誰よりも認めているんだ…」
 常は鯉太郎を背負いながら、(何とかならないのか…ここまできて…ここまでして…)と無念の表情。そして田上さんのカットイン。
 「それは鮫島もきっと同じだろうな…」
 そして、常に半ば背負われていた鯉太郎の手が、ピクッ…と動き、常の肩から離れていきます。常は「?」と思い、目線を上げるとその先には―――ここで田上さんの言葉がかぶさります。
「土俵でお互い高め合える…特別な存在…」
 ページをめくるとそこに描かれているのは、通路で出会う鯉太郎と【王虎】さんの図であります! 見開きブチ抜きで描かれる二人が顔を合わせた瞬間は、なんか感動的ですらあります。運命の二人、ここに再会! な図ですよ! いいすねえ! こういう展開はベタかもしれませんが、わたしはもう、大好物です! そして、さらにページをめくると、そこはスミベタで、白抜きの大きな文字でズドーーーンとこう書いてあるのです!!!
 十二日目 鮫島ー王虎
 ヤバイ!!!!! キターーーーーー!!! 来ちゃった!!!! とうとう来た! なんとなんと、鯉太郎の次の相手は【王虎】さんで確定です!!!! やっべええええ!!! ど、どうしよう? これはヤバすぎますよ! 【猛虎】さんや他の誰かではなく、いきなり【王虎】さんが十二日目に組まれてしまいました!!! どうなんだ? 鯉太郎は戦えるのか? 親方の「おう、どうすんだ、鯉…」は発令されてしまうのか!? 今週はこの衝撃の発表で終了ですが、来週きっと描かれるであろう、空流部屋の模様が超・気になりますなあ!! いやー、もうホント楽しみすぎてヤバいす! 果たして一体どのような展開となるのか、続きは来週です! ドキドキしながら待ちましょう!
 それでは最後に、毎週のテンプレを貼って終わります。
 <場所:9月場所>
 【鮫島】東前頭十四枚目(5月場所で東前頭十枚目)
 【白水】西小結
 【松明】東前頭六枚目。常松改め。本場所は7連勝したけど11日目から休場
 【大吉】序2段【豆助】序ノ口【目丸手】序二段【川口】不明
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 1日目:【飛天翔】西前頭十二枚目。石川改め。
 2日目:【宝玉光】西前頭十一枚目
 3日目:【舞ノ島】西前頭十枚目
 4日目:【巨桜丸】西前頭九枚目。新入幕力士
 5日目:【岩ノ藤】東前頭七枚目 
 6日目:【大山道】西前頭七枚目
 7日目:【蒼希狼】西前頭六枚目
 8日目:【丈影】東前頭四枚目。横綱の弟弟子
 9日目:【闘海丸】西小結
 10日目:【毘沙門】東前頭五枚目
 11日目:【天雷】東関脇
 12日目:【王虎】東大関 ←NEW!ヤバイ!
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 【王虎】東大関。11日目現在11勝0敗
 【猛虎】東大関。10日目現在10勝0敗。11日目の結果不明
 【天雷】東関脇 11日目現在9勝2敗に
 【稲虎】田上改め。十両力士に成長してた!
 【泡影】東横綱。第72代。29場所連続優勝中。65連勝中。モンゴル人。
  他の力士は表にまとめた記事を見て下さい。 
 
 というわけで、結論。
 今週描かれたのは、主に虎城部屋での田上さんによる、鯉太郎と【王虎】さん二人の心情の解説でしたが、ラストでとんでもないニュースが投下されました。十二日目、鯉太郎の相手は【王虎】さんで確定です!!! 最高の状態の【王虎】さん、そして神がかった気迫を見せているけれど、もはや心身ともに限界を過ぎている鯉太郎。コイツはヤバいことになりますねえ!!! そして、そもそもこの対戦は実現するのかどうか? も大変気になります。仁王兄貴こと現・空流親方は、無茶はさせねえ、どんなに恨まれようがブッ殺してでも止める、手遅れになる前に…と仰っていました。まさにその時なのか? それとも―――。もう本当に今後が楽しみ過ぎてたまらないすね! はーーー今週ラストの衝撃は我ながら並外れて興奮しましたわ……文字だけなのに。マジ『鮫島』は最高です! 以上。

↓ 空流親方の想いは最新(15)巻に収録されてます。まだ買ってない方は今すぐ買って応援しましょうよ!

 というわけで、毎週木曜日は『鮫島』ニュースのお時間ですが、明日は勤労感謝の日で祝日ですので、本日水曜日に『鮫島』ニュースをお送りいたします。
 現在毎日熱戦が繰り広げられている大相撲九州場所については、いろいろ書きたいことがありますが微妙なことも多くてやめにしておきます。ひとつだけ、わたしが応援している松鳳山裕也君は、昨日の十日目現在3勝7敗と星は良くありませんが、相撲の内容はとても松鳳山関らしいいい相撲が多く、ま、実際のところ星には不満ですが、頑張っていることは間違いなく、今後も応援を続けたいと存じます。やっぱり、幕内土俵入りのときにはひときわ小兵すねえ、松鳳山関は。それでいてガッツあふれる張りや押しが、わたしを熱くさせるわけで、大変素晴らしい力士だと思っております。そして九州場所ということで、わたし的には「毎日必ず客性にいる和服美人」のお姉さまを日々探し、おっと、今日は洋服だ!とか、若干ストーカー気味ににやにやするの図であります。変態サーセン!
 では、まずは今週の週刊少年チャンピオン2017年52号概況です。
 ■巻頭グラビア:久松郁実嬢。超極上で素晴らしいすねえ!
 ■弱虫ペダル:つめたい雨の巻。手嶋先輩&葦木場くんの過去話終了、最後の勝負だ!
 ■刃牙道:今週は休載、どうも次号は2話掲載のようです。
 ■BEASTERS:博愛主義のディープワールドの巻。レゴシ突然襲われるの巻です!
 ■囚人リク:命令の巻。さあ、脱獄完了、リクたちのターンになるのか!?
 てな感じの週刊少年チャンピオンでありました。

 さて、それでは今週の『鮫島』ニュースをお伝えいたします。
 先週はとうとう【王虎】さんVS新生【百雲】関の勝負の結末までが描かれ、【王虎】さんがぶん投げるの図で終わりました。今週は、NHKアナの「勝負あったーー!! 勝ったのは王虎ーーー!!」の絶叫と、ドワアアアと沸く観客席の様子から始まりです。
 今週はですね、【王虎】さんとNew【百雲】関の心のセリフですべてが語りつくされますので、その要約をお伝えするのが手っ取り早いと思われます。
 まずは、NHKアナの実況です。「百雲渾身の押しを見せるが王虎には通用せず 終わってみれば圧倒的な強さを見つけた王虎! 文句なしの圧勝で無傷の11連勝―――!!」
 です。うむ、という表情の虎城理事長、涙を流す新発田部屋親方、そして土俵でやり切った感?でゼェゼェと息を切らすNew【百雲】関が描かれます。
 そしてそんなNew【百雲】関を見下ろす【王虎】さんの長いモノローグが入りますよ!
 「どれほどのものか期待はしたが…しょせん何かを捨てなければ 何かを手に出来ない奴なんてこの程度 俺が欲しいのはもっと貪欲で強欲な純粋さ… お前のようにつくったものじゃなく…喰うか喰われるか… ギリギリのせめぎあいだけが俺を高みに上げる… 求めるのは 鮫島とのあの一番…」( ここでは、Brustでのあの一番が王虎さんの脳裏に描かれます。そして、「腹の足しにもならねーよ…テメーのレベルじゃ…」と捨て台詞を吐く【王虎】さんが1ページブチ抜きで描かれます! カッコイイ! 離れ眉の癖に! そして相撲記者としては新人の橋くんのモノローグが入ります。
 「驚いたな…似てたのは百雲じゃない…むしろ王虎の相手を引き上げる相撲こそ 鮫島と同じじゃないか…」 まあ、要するにそういうことなんすね。なるほど、す。そしてさらに、父であり師匠である往年の大横綱でもある虎城理事長も、この戦いを観て感じた想いがモノローグで語られます。
 「負ける訳にはいかなかっただろう…いや……負ける訳がなかったと言うべきか…百雲の相撲は 王虎…お前が通り過ぎてきた道……鮫島とのあの一番がなければ…今の王虎はなかっただろう…百雲にもそういったキッカケがもう少し早くあれば…百雲もまた違った答えを出したかもしれなんな…」
 というわけで、花道を引き揚げるNew【百雲】関には、観客席からは「あの相撲ならまた応援するぞ」とか「最後は良かったぞ」と信頼回復な声がかかっています。そして出迎えた新発田部屋親方もいい相撲だったと嬉しそう。しかし! 【百雲】関の表情はもはやボロボロで疲れ切った様子。親方たちは言葉を失います。そして【百雲】関の口から出たのは、今までご迷惑をおかけししました、もう疲れました、これで俺は、終わります、という引退宣言。【百雲】関は語ります。
 「いや…俺は終わってたんだ…あの泡影戦で…それを王虎のおかげでやっと飲み込めた…それどころか…あの泡影戦以上の力を…自分の能力以上の力を最後に出せた…その上で王虎(アイツ)は俺を 叩き潰してくれた…ちゃんと殺してくれた…アレも…器が違う…」
 この、最後の「アレも」というときの【百雲】関は、花道から振り返って土俵を見ています。そしてそこでは、勝ち残りの【王虎】さんが、横綱【泡影】へ力水を差しだしています。こここは何と見開きで、ズドーンと描かれる「横綱へ力水を差しだす王虎さんの図」です。なにやら極めて神々しい風景で、その様子に橋くんはブルリと身震い。ついに【王虎】さんも、横砂の存在感に負けていないほどになったようです! そしてそんな土俵を見た【百雲】関は、晴れやかな表情で言います。
 「最後の相手が…王虎(アイツ)で良かった…」
 というわけで、今週ラストはナレーションで終わります。
 「引退を決めた力士の目は 安堵に包まれたような優しさが宿るという…百雲の目にそれを見た親方の新発田は 何も言わずにそれを了承 そしてこの日 百雲は引退届を提出した」
 ラストのコマは、国技館から引き上げる【百雲】を待っていた綾子ちゃんの後ろ姿ですよ。は―――……【百雲】関、お疲れ様でした……。なんというか、綺麗にまとまりましたねえ……来週からは、また描写は鯉太郎に戻るのでしょうか。そして椿ちゃんや親方の想い、そして鯉太郎の行動は――!? と目が離せないわけで、来週も既にもう楽しみです! 最高すね、『鮫島』は!
 それでは最後に、毎週のテンプレを貼って終わります。
 <場所:9月場所>
 【鮫島】東前頭十四枚目(5月場所で東前頭十枚目)
 【白水】西小結
 【松明】東前頭六枚目。常松改め。本場所は7連勝したけど11日目から休場
 【大吉】序2段【豆助】序ノ口【目丸手】序二段【川口】不明
 ------
 1日目:【飛天翔】西前頭十二枚目。石川改め。
 2日目:【宝玉光】西前頭十一枚目
 3日目:【舞ノ島】西前頭十枚目
 4日目:【巨桜丸】西前頭九枚目。新入幕力士
 5日目:【岩ノ藤】東前頭七枚目 
 6日目:【大山道】西前頭七枚目
 7日目:【蒼希狼】西前頭六枚目
 8日目:【丈影】東前頭四枚目。横綱の弟弟子
 9日目:【闘海丸】西小結
 10日目:【毘沙門】東前頭五枚目
 11日目:【天雷】東関脇
 --------
 【王虎】東大関。11日目現在11勝0敗
 【猛虎】東大関。10日目現在10勝0敗。11日目って結果出てましたっけ?
 【天雷】東関脇 11日目現在9勝2敗に
 【稲虎】田上改め。十両力士に成長してた!
 【泡影】東横綱。第72代。29場所連続優勝中。65連勝中。モンゴル人。
  他の力士は表にまとめた記事を見て下さい。 
 
 というわけで、結論。
 今週は【王虎】さんの考えがはっきりわかり、そして【百雲】関が引退を決意したところまでが描かれました。そして【王虎】さんの存在感はもはや横綱に匹敵する神オーラを纏うまでになり、いよいよ本命であるVS鯉太郎戦も近づいている気配です。もちろん、【猛虎】さんも、素人時代の鯉太郎への借りを返す時を待っているでしょうから、鯉太郎最後の4番も大変なことになりそうですなあ! ヤバいす。我々読者としては、毎週ワクワクしながら今後の展開を待つしかないわけですが、はあ……しかしつらいというか、もうとにかく鯉太郎が心配でなりません。まったく大丈夫じゃないわけで……どうなるんすかねえ……佐藤タカヒロ先生、今後ともよろしくお願いいたします! 何をよろしくなのか我ながら良くわかりませんが! 以上。

↓ 来場所はまた前頭10枚目ぐらいに下がってしまうなあ……まあ、それでも応援します!





 というわけで、毎週木曜日は『鮫島』ニュースのお時間です。
 現在熱戦が繰り広げられている平成29年大相撲九州場所ですが……何ともコメントのしようがない事件発覚で、しょんぼりですが、わたしとしては土俵上で戦い続ける力士たちを素直に応援することにしております。我が愛する松鳳山裕也君は、昨日の4日目時点で2勝2敗。親方にカッコイイ報告をするためにもますますの頑張りを期待したいと存じます。初日のVS【嘉風】関との戦いはホントにカッコ良かったぜ!
 ホントは九州場所ということで、毎年わたしが探すのを楽しみにしている「毎日必ず客席にいる和服美人」の件について書こうと思ったのに、なんか調子が狂ったのでやめにして、さっさと始めます。
 では、まずは今週の週刊少年チャンピオン2017年51号概況です。
 ■巻頭グラビア:電子版はナシ。紙雑誌版は誰か調べてません。
 ■弱虫ペダル:ふたりの山岳賞の巻。手嶋先輩と葦木場くんの中学時代編です。
 ■刃牙道:喰らわばの巻。武蔵も刃牙もお互い御馳走みたいすな。わけが分かんけど。
 ■BEASTERS:信徒の生き甲斐の巻。巻頭カラーっす。新刊は12月発売す。
 ■囚人リク:脱出の巻。とうとう塀の外に出たリク一行。長かったすねえ!
 ■Gメン:嵐の一年生の巻。新学期篇突入す。
 ■吸血鬼すぐ死ぬ:女子会潜入大作戦の巻。ドラ美……笑えましたw
 てな感じの週刊少年チャンピオンでありました。

 さて、それでは今週の『鮫島』ニュースをお伝えいたします。
 先週はラストでついに【百雲】関の闇は晴れ(?)、あの横綱【泡影】に勝ってしまった、【百雲】関得意の形を繰り出して【王虎】さんの前ミツをがっちりホールドするところまでが描かれました。いわば【百雲】関必勝の形、であります。
 そこに至るまでの流れは、【王虎】さんによる「偽物が」「チープなんだよ」「くだらねーことにつき合わせるな」というキツイ口撃があり、ダーク【百雲】のダーティーファイトに、何ら価値を認めない【王虎】さんの正論というか、まっとうな「相撲道」への姿勢?のようなものがあったわけで、それによって、ようやくReturn of the【百雲】関となったわけです。
 というわけで、今週は「ほう…王虎に掘られ 顔を出したか…」という虎城理事長のお言葉から開幕です。新発田部屋親方も、涙を流して「戻った…のか…!?」と驚きの表情、部屋の若い衆も「おっ…おい…」「あぁ…あの形は…」と動揺、場内も驚きの様子で静まり返ります。
 そして【百雲】関はというと―――鼻血を出し左目は腫れてふさがっていますが、全力で【王虎】さんと組んで、両者たがいに押し合う膠着状態。その時頭によぎるのは、やっぱり、愛する綾子ちゃんの姿であり、部屋のみんな、親方、そういった、これまで自分を支えてくれた人々の姿であります。
 「俺は…1人じゃ何も…ゴメン…ゴメン…ゴメンなさい…やっと…やっと飲み込めた…」
 そんな【百雲】関の姿に、部屋の若い衆が「押せ――――!! 押せ――――百雲!!」と大声で声援を投げると、ついに場内も百雲への応援が! 今までのダーティーファイトにまだふざけんな的感情を持つお客さんや、土俵上の姿に素直に応援したくなるお客さん、様々ですが、場内は沸いてまいりました! 【百雲】関も、ことここに至って、初めて、綾子ちゃんのあのセリフ「大丈夫だよ…」と言ってくれたあの笑顔の意味が分かったようです! 
 「うん…ありがとう…」
 さあ! 闇の晴れた【百雲】関の背中からは、光のオーラ的なものが立ち上がってまいりました! NHKアナも絶叫です!
 「ここにきて百雲 昔を取り戻してきたかのような押しを見せる!」
 しかし新発田部屋親方は、このNHKアナの解説に涙を流しながら反論します。
 「違うよ…あれは 昔の百雲なんかじゃない…苦しんで…悩んで…足掻いて…やっと辿り着いた新しい形…それが証拠に 俺は百雲(アイツ)の…あれほど美しい相撲は見たことがない…」とのこと。NEW【百雲】の誕生であります! そして「おおおおっ」の咆哮とともに押しに入るNEW【百雲】関! しかし! ページをめくると! 【王虎】さんの超イイ笑顔がドアップで描かれています! こ、これは!? 記者の橋くんは思います。
 「わざわざ これを引き出したのか…!? 王虎…」
 そうです。【王虎】さんの表情はまさしく、これを待ってたんだよ! と嬉しそう! Burst時代からは考えられない超イイ笑顔じゃあないですか! そして一気に押し返す【王虎】さん。「オラ…これがテメーの全てか…?」と言う表情も、若干嬉し気です。そして二人は全力をもって押し合い、力をぶつけあいます。NHKアナもまたしても絶叫です。「百雲 渾身の力で持っていったーー!!」
 しかし! 【王虎】さんはNEW【百雲】関の「全力」をしっかりと受け止めます。その刹那、NEW【百雲】関は悟ります。その表情は絶望ではなく、素直に相手を称賛する、いい顔をしているじゃあないですか!
 「クソ…吸われる…スゴイな…王虎(オマエ)…」
 そして【王虎】さんも、これは笑顔、でしょうか、当たりめーだ、的ないい表情ですよ。【王虎】さんはNEW【百雲】関の両腕を半ば極め気味に抱え……めくったページの先は、見開きでNEW【百雲】関をぶん投げる【王虎】さんの図、が大迫力で描かれておりました。勝負あり、で今週は幕であります。
 なるほど、こういう展開になったのですなあ……【王虎】さんが欲するものは、鯉太郎のような「ド直球」の「全力」であり、これまでの鯉太郎の戦いでも、相手は常に鯉太郎の「全力」に引っ張られて、自らの「全力」を出してきたわけで、鯉太郎と【王虎】さんには共通するものがあるのでしょうな。しかし、【天雷】関の言う通り、鯉太郎の「全力」は常識を超えるものであり、北斗神拳的に言うと、人間は自分の体が壊れないように潜在能力の100%を使うことはできないわけで、ブッ壊れることを恐れない鯉太郎の「全力」はもはや異常なわけです。これは……鯉太郎VS【王虎】さんの戦いが超ヤバいことになるのは、もはや確定的に明らかですなあ。しかし、恐らく【王虎】さんとの闘いの前に、まだ鯉太郎は【猛虎】さんとあと一人、倒さないといけない相手がいるわけで、はーーーとにかく鯉太郎の次の対戦相手が誰になるのか、大変大変楽しみですね。
 それでは最後に、毎週のテンプレを貼って終わります。
 <場所:9月場所>
 【鮫島】東前頭十四枚目(5月場所で東前頭十枚目)
 【白水】西小結
 【松明】東前頭六枚目。常松改め。本場所は7連勝したけど11日目から休場
 【大吉】序2段【豆助】序ノ口【目丸手】序二段【川口】不明
 ------
 1日目:【飛天翔】西前頭十二枚目。石川改め。
 2日目:【宝玉光】西前頭十一枚目
 3日目:【舞ノ島】西前頭十枚目
 4日目:【巨桜丸】西前頭九枚目。新入幕力士
 5日目:【岩ノ藤】東前頭七枚目 
 6日目:【大山道】西前頭七枚目
 7日目:【蒼希狼】西前頭六枚目
 8日目:【丈影】東前頭四枚目。横綱の弟弟子
 9日目:【闘海丸】西小結
 10日目:【毘沙門】東前頭五枚目
 11日目:【天雷】東関脇
 --------
 【王虎】&【猛虎】共に東大関。共に10日目現在10勝0敗。
 【天雷】東関脇 11日目現在9勝2敗に
 【稲虎】田上改め。十両力士に成長してた!
 【泡影】東横綱。第72代。29場所連続優勝中。65連勝中。モンゴル人。
  他の力士は表にまとめた記事を見て下さい。 
 
 というわけで、結論。
 今週は【王虎】さんVS【百雲】関の結末までが描かれました。結果としては【王虎】さんの圧勝、と言えそうですが、そのことによってついに【百雲】関の闇も晴れたわけで、大変興奮する一番でありました。そしてこの戦いが終わると、おそらく来週からは鯉太郎の続報を我々は知ることが出来そうな予感です。はたして椿ちゃんの想いは鯉太郎にぶつけられるのか、そして親方からは「どうすんだ?」が発令されてしまうのか、それとも、何事もなく十二日目の描写に移るのか。鯉太郎の最後の十五日目まで、あと四番。相手が誰なのかも大変気にになるところでありますが、物語はクライマックスへ近づきつつあり、今後も大変楽しみであります。完結まであと1年ぐらいはかかるんすかねえ……わかりませんが、毎週応援し続けたいと存じます。以上。

↓ しつこいですが、単行本最新刊(15)巻が絶賛発売中ですので、せめて単行本は買って応援していただければと存じます。よろしくお願いします!

 というわけで、毎週木曜日は『鮫島』ニュースのお時間です。
 つーかですね、昨日、『鮫島』の最新(15)巻が発売になっておりますので、もしこのBlogに偶然辿り着いた方は、もはや購入は義務ぐらいの勢いで、買って応援いただきたいと存じます。

 わたしは電子書籍で予約しておいたため、昨日の朝起きたら自動的にダウンロードまで完了していました。紙の単行本は今日の帰りに買うつもりです。昨日買うのを忘れてしまったので……。やっぱり、どうも漫画単行本を本屋さんで買う、という行動を忘れがちなわたしですが、『鮫島』だけは、紙と電子の両方で買って応援しております。
 そして早いもので、この週末から大相撲九州場所が開幕ですね。わたしの愛する松鳳山裕也君は、先場所でわたしの目の前で勝ち越してくれたこともあり、東前頭3枚目にちょっとだけ枚数が上がりました。大変楽しみなのですが、一方では、ニュースでも取り上げられた通り、松鳳山関の部屋の師匠である元大関・若島津こと二所ノ関親方の容体も大変心配です。裕也よ、いい成績を上げて親方を喜ばせておくれ! 頼むぞ!
 では、まずは今週の週刊少年チャンピオン2017年50号概況です。
 ■巻頭グラビア:南口奈々嬢。GEMというグループのお方だそうです。
 ■弱虫ペダル:転校生の巻。巻頭カラーです。葦木場くんと手嶋先輩の中学の頃のお話。渡辺先生と先日JAPAN CUPで来日したコンタドール選手の特集ページのおまけつきです。
 ■刃牙道:なんと今週は休載です。
 ■BEASTERS:ブラックコーヒーにミルク垂れたの巻。再び演劇部内のお話。食殺事件を操作したいレゴシ君ですが、演劇部にイケメン草食男子が入部してきて――!?
 ■囚人リク:自分の巻。変態剣崎、まさかの仲間入り!です。
 ■吸血鬼すぐ死ぬ:Put a sock in it!!!の巻。今週も安定のギャグ満載で楽しめました。
 てな感じの週刊手年チャンピオンでありました。

 さて、それでは今週の『鮫島』ニュースをお伝えいたします。
 先週は【百雲】関に対して「偽物が……」とたいそう御立腹な【王虎】さんに対し、目の毛細血管がブチブチと切れ、血の涙を流す鬼の表情の【百雲】関が、殺してやる! とばかりに再反撃するところまでが描かれました。今週はその続きですが、扉はカラーで、かなりおっかないオーラを漂わせている【王虎】さんの図であります。これはぜひ、今週のチャンピオンを買ってご確認いただきたいところです。
 というわけで、冒頭から【百雲】関のブチ切れラッシュが描かれます。「どの口で俺を偽物と呼ぶ…テメーごときに…俺の何が分かる…」血の涙が【百雲】関の怒りと悲しみを表すような壮絶な表情ですが、もう観客席はうわっ…とドン引き。しかし、さらに上を行くのが【王虎】さんです。左の張りが【百雲】関の顔面にクリーンヒット! それを耐え、ぐっと再び腰を据えて張りに行こうとする【百雲】関ですが、その前に再び【王虎】さんの張りが炸裂! 無情! 無慈悲! やっぱり【王虎】さんは強い! しかし【百雲】関は、強烈な張りを喰らいながらも【王虎】さんの左腕を取り、常松の腕を壊したときのように極めにかかります。その口元には笑みが。そして親方も「やっ…やめろ…百雲!!」と叫びます!
 しかし! ページをめくると、取られた腕をくるりと回して、【王虎】さんが掟破りの逆関節技を極めるの図であります!! パキャッと嫌な音がしております! 【百雲】関の左肘はイッちまったか!? さあ、ここからは【王虎】さんのターン開始なのか!? 【百雲】やばし!
 「チープなんだよ…テメーは…」
 おおっと! なんという無情な台詞でしょう! 【百雲】関が全てを捨てて得た”非情”なるものを、【王虎】さんは「安い」ものと言下に否定、その表情も、きわめてつまらなそうな顔をしています。左腕を失い、右手一本で健気に戦う姿勢を示す【百雲】関ですが、これはイカン!【王虎】さんは続けて思います。
 「チッ…くだらねーことに付き合わせる…百雲(テメー)じゃ届かねーさ…泡影(あそこ)には…終わってるのさ…分かってんだろ百雲(テメー)も…相手を壊すことも自ら苦境に立つことも ただの自傷…そんなもんは 覚悟じゃねえ…顔じゃねえよ…死に場所を求める死に損ない…それがテメーだ…」
 キ、キビシイお言葉ですねこれは……【王虎】さん、あんた、ホントに成長したんだね……。自傷という言葉で思い出すのは、『バチバチ』(11)巻、第91話での【王虎】さんです。あの頃の【王虎】さんは、鯉太郎に敗れて自暴自棄?な状態で、【猛虎】さんの付け人になることになって大暴れし、自分の腕にかぶりつくという文字通りの自傷行為に走ってイカレまくっていたわけですが……あれから正確な時間の流れは分かりませんが、5年ぐらい? 経っているわけで、大きく成長したわけですなあ……この人も。ちょっと、当時の【王虎】さんを探すのに、『バチバチ』をザーッとチェックしたのですが、【猛虎】さんは現・空流親方、当時の阿形さんに勝って、【王虎】さんを付け人にする権利を獲得したのでしたね、そういえば。やっぱり、虎城部屋にとって【猛虎】さんの存在も大きいのでしょうなあ。鯉太郎VS【猛虎】さんも早く観たいですなあ!
 で、土俵上では【王虎】さんがカチ上げ気味のショルダータックルを決め、フィニッシュすべくまわしを取りに行きます。もはや【百雲】関は戦意喪失か!?
 「やめてくれ…俺から相撲を…奪わないでくれ…俺にはもう…相撲しか…他には…何も…もう…何も……」
 しかしその時、【百雲】関の脳裏に蘇るのは、愛する綾子ちゃんの「道明さんなら…大丈夫だよ…」と言ってくれた、あの、別れの優しい笑顔です。血の涙が、透明な、本当の涙となって【百雲】関の頬を流れます。そして半ば無意識に? 【王虎】さんへ向かう【百雲】関! その形は! そう、これはまさしく! 
「あ…あれは…泡影(よこづな)を倒した あの時の…百雲(いぜん)の形…」
 というわけで、左腕を【王虎】さんの右わきに刺し入れて返すことで【王虎】さんの右腕を殺し、まわしを取らせず、そして自分は右手で王虎さんの前ミツをホールドする【百雲】関の図、で今週は幕となりました。
 あの時、【百雲】関は触れた瞬間に圧倒的な力の差を理解し、かつ、すべてがお見通しという不思議な感覚をえました。そして横綱【泡影】関は、それを確かめるように、味わうように、ただ傍観していたわけです。しかし、今回、【百雲】関は【王虎】さんに何を感じるのでしょうか。そして【王虎】さんはどう動くのかーーこれが来週の最大のポイントとなりそうです。【王虎】さんはニヤリと笑って、これを待ってたぜ……とか言いそうですねえ! そして無情に投げ飛ばしちゃうのでしょうか。はーーーヤバいす。来週も超楽しみであります!
 それでは最後に、毎週のテンプレを貼って終わります。
 <場所:9月場所>
 【鮫島】東前頭十四枚目(5月場所で東前頭十枚目)
 【白水】西小結
 【松明】東前頭六枚目。常松改め。本場所は7連勝したけど11日目から休場
 【大吉】序2段【豆助】序ノ口【目丸手】序二段【川口】不明
 ------
 1日目:【飛天翔】西前頭十二枚目。石川改め。
 2日目:【宝玉光】西前頭十一枚目
 3日目:【舞ノ島】西前頭十枚目
 4日目:【巨桜丸】西前頭九枚目。新入幕力士
 5日目:【岩ノ藤】東前頭七枚目 
 6日目:【大山道】西前頭七枚目
 7日目:【蒼希狼】西前頭六枚目
 8日目:【丈影】東前頭四枚目。横綱の弟弟子
 9日目:【闘海丸】西小結
 10日目:【毘沙門】東前頭五枚目
 11日目:【天雷】東関脇
 --------
 【王虎】&【猛虎】共に東大関。共に10日目現在10勝0敗。
 【天雷】東関脇 11日目現在9勝2敗に
 【稲虎】田上改め。十両力士に成長してた!
 【泡影】東横綱。第72代。29場所連続優勝中。65連勝中。モンゴル人。
  他の力士は表にまとめた記事を見て下さい。 
 
 というわけで、結論。
 今週は【王虎】さんVS【百雲】関の一番の山場までが描かれ、【王虎】さんのイラ立ちもクライマックスに達し、一気に勝負がつくか? と思わせながら、ラストは邪念?を捨てた【百雲】関が本来の形を取り戻し、あの「横綱に勝ってしまった」一番得意の型に持って行くところまでが描かれました。【王虎】さんの言う「チープ」「そんなのは覚悟じゃない」というお言葉は重いすねえ……【百雲】関は、すべてがお見通しなら、予想もつかないその先へ、というつもりで外目にはダーティーファイトに映るような取り口に変貌していったわけですが、それは【王虎】さんからすると、言わば立ち合い変化をするようなもので、まさしく邪道、真正面からすべてをぶつけろ、という意味なのでしょうか? かつてはとんでもなくイカレていた【王虎】さんですが、鯉太郎との闘いを経て、大きく成長しましたなあ……。【猛虎】さんに学ぶことも多かったのでしょうね……。いずれにせよ、来週、【王虎】さんが【百雲】関の必勝の形をどのように打ち破るのか、大変楽しみであります! 常松の光のパワーをもってしても、【百雲】関の闇を払うことが出来なかったのに、まさか【王虎】さんが、【百雲】関の闇を払う役となる(?)なんて、わたしとしては大変興奮します! 来週が超楽しみです! 以上。

↓ もう九州場所か……1年はあっという間だなあ……ホントに……。

 というわけで、毎週木曜日は『鮫島』ニュースのお時間です。
 つーかですね、今月会社の引っ越しを予定しておりまして、もろもろの準備で無駄に忙しく、ネタがないので今週もさっさと始めます。
 まずは、今週の週刊少年チャンピオン2017年49号概況です。
 ■巻頭グラビア:電子版はナシ。紙雑誌版は3週連続欅坂のお嬢さんのようです。
 ■弱虫ペダル:南中の星の巻。引き続き手嶋先輩VS葦木場君です。ほぼ進展なし。
 ■刃牙道:待望の巻。今週は刃牙、入場まで。ほぼ進展なし。
 ■BEASTERS:ただ心臓が寄り添ったの巻。ルイ先輩がカッコイイ話です。イイすねえ!
 ■囚人リク:始末の巻。絶望の剣崎を描いたP332の1枚絵はもう完全にアートですよ。マジ最高です。
 ■吸血鬼すぐ死ぬ:ハロウィン過ぎたけどハロウィンの巻。最高に笑えましたw
 ■Gメン:変身!ブラックエンジェルレイナの巻。勝太、お前やっと気づいたのかよ!
 てな感じの週刊少年チャンピオンでありました。

 さて、それでは今週の『鮫島』ニュースをお伝えいたします。
 先週は【王虎】さんVS【百雲】関の立ち合い序盤の攻防が描かれ、【百雲】関の殺気溢れる非情な攻撃でやや優勢か、とみられるシーンまでが描かれました。今週はNHKアナの「あ――――!! 当たり勝ったのは百雲―――!!」という絶叫から始まります。
 その攻撃のすさまじさに、記者の橋くんは思わず「王虎の上をいくのか…」と目を見開き、虎城理事長は冷静に土俵を見つめます。そして土俵上では鬼気迫る表情の【百雲】関の攻撃が止まりません。ドンドンドンドンと強烈な張り手で【王虎】さんに迫る【百雲】関。その脳裏には、横綱【泡影】の顔が浮かんでいるようで、「ダメだ…まだ……ダメだ…もっと…もっと…染めろ」と、もう目の毛細血管がプチプチと切れまくり、狂戦士ばりの表情へと変化していきます! そして強烈なブチカマシが【王虎】さんの左胸にクリーンヒット! NHKアナも「強――烈なブチカマシ―――!!」と絶叫です。
 しかし、その狂戦士めいた戦いぶりに、土俵を見守る新発田部屋親方は、思わず涙です。「涙が出る…ただ純粋に…強さのために…一人孤独に苦境に立つお前に…最愛なる者を捨ててまで進む 修羅道に…クソ………あんなもん(=横綱)に出会わなければ…願わくば…願わくばそこまで捧げた百雲の願いを 成就させてくれ…」この親方の想いには大いに共感できますが、まあ、残念ながらそうはいかないだろうな……とわたしは思ってしまった冷たい男なわけですが、めくったその先は! 見開きでズドーーンと【王虎】さんが描かれています。すげえ存在感というか、悪役感バリバリです! しかもセリフは!
 「偽者が…」
 そ、そんな! キン肉マン的実況でお伝えするならば、「あーーーっと! 王虎、無傷ーーー!」です! 【百雲】関の修羅道は、【王虎】さんレベルには通じないというのでしょうか? そして【王虎】さんは、やおら振り上げた右手で【百雲】の左側頭部を引っ叩きます! コイツはマズイ! 【百雲】関の鼓膜はイッちまった模様です! キーーーンと効いてしまった【百雲】関に、右ショルダータックルで追い討ちをかける【王虎】さん! NHKアナも「強―――烈―――!! 今度は吹き飛んだ百雲―――!!」と絶叫、コイツは勝負あったか!? しかし、それを歯を食いしばって堪えた【百雲】関! 目がジワジワ赤く染まっていき、何やら目から出血、さながら血の涙を流しているような壮絶な表情となった【百雲】関! 今週ラストは、そんな【百雲】関のつぶやきで幕となりました。
 「に…せ も…の…だ…と……殺…して…やる……」
 はーーーー……。新発田部屋親方のような心境で考えると、もう見ていられないすねえ……しかし、なんというか、理解が難しくなってきたような気がしますね……ちょっとまとめるとこういうことでいいのでしょうか?
前提 VS【泡影】に対する意気込み
鯉太郎 小兵であり「相撲に選ばれていない」力士。取り口は「すべてを出す」もので、後のことなど考えない全力相撲。その覚悟は【天雷】をもってしても、隣に立ってやれなくてすまない……と泣かせるほど。 【泡影】が「相撲そのもの」であるならば、上等だ、振り向かせてやる! と思っている。
ただし体はもはや限界の時が……。
百雲 体格は十分? 元「角界の良心」。しかし【泡影】という圧倒存在の前に絶望、勝つためにはすべてを捨てて”非情”となるしかないと考える。 【泡影】が先を読めるというなら、今までのようなきれいな取り口ではなく、想像を超える攻めを、一歩でも、一手でも先を……そして奪われた誇りを取り返す! と思っている。
王虎 かつてはとんでもないクソ野郎だったが「Burst」ラストでの鯉太郎との戦いで改心(?)。血筋・体格とも申し分なし。 まだ【泡影】に届かないという自覚はある模様。【泡影】に勝つためには、かつて苦杯を味わった鯉太郎の全力を飲み込む必要あり、と鯉太郎をVS【泡影】への試金石のように考えている(?)
泡影 虎城理事長曰く「相撲そのもの」の存在。どうやら四股を踏むことで全てと繋がる、という神のような感覚を得ており、ほぼすべての取組の先が読めてしまう。相対した力士は、脳を無理矢理侵食されるような気持ち悪さと同時に気持ちよさも感じてしまう絶対王者。
 改めて考えると、【王虎】さんが【泡影】に届かない要因は何なのか、そこがもう少し知りたいですし、そして鯉太郎と【百雲】には本質的な違いはないのではないか? という気も非常にしますね。ともあれ、【王虎】さんVS【百雲】関もどうやらクライマックス。来週あたり決着でしょうか。そして鯉太郎の体はどうなのか、いよいよ物語全体の山場に近づいておりますな。来週も楽しみです!
 それでは最後に、毎週のテンプレを貼って終わります。
 <場所:9月場所>
 【鮫島】東前頭十四枚目(5月場所で東前頭十枚目)
 【白水】西小結
 【松明】東前頭六枚目。常松改め。本場所は7連勝したけど11日目から休場
 【大吉】序2段【豆助】序ノ口【目丸手】序二段【川口】不明
 ------
 1日目:【飛天翔】西前頭十二枚目。石川改め。
 2日目:【宝玉光】西前頭十一枚目
 3日目:【舞ノ島】西前頭十枚目
 4日目:【巨桜丸】西前頭九枚目。新入幕力士
 5日目:【岩ノ藤】東前頭七枚目 
 6日目:【大山道】西前頭七枚目
 7日目:【蒼希狼】西前頭六枚目
 8日目:【丈影】東前頭四枚目。横綱の弟弟子
 9日目:【闘海丸】西小結
 10日目:【毘沙門】東前頭五枚目
 11日目:【天雷】東関脇
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 【王虎】&【猛虎】共に東大関。共に10日目現在10勝0敗。
 【天雷】東関脇 10日目現在9勝1敗
 【稲虎】田上改め。十両力士に成長してた!
 【泡影】東横綱。第72代。29場所連続優勝中。65連勝中。モンゴル人。
  他の力士は表にまとめた記事を見て下さい。 
 
 というわけで、結論。
 今週は引き続き【王虎】さんVS【百雲】関の戦いの模様が描かれましたが、【百雲】関の”非情”は、もはや親方に涙を流させるほど”悲痛”であり、見た目にも痛々しく、つらい展開でありました。これはもう……大丈夫じゃあないすね……。そして気になるのは鯉太郎の体の様子ですが、大器くんにも託されてしまった椿ちゃんの心中も察して余りあるわけで、今後どんどんつらい展開になりそうな予感です。それでも、読むのをやめるわけには行きません。この物語の最後を、きっちり見届けたく存じます。以上。

↓ 最新(15)巻は来週発売ですよ!! 絶対に買いでお願いします!

 というわけで、毎週木曜日は『鮫島』ニュースのお時間です。
 つーかですね、台風やら雨やら、スッキリしない毎日ですが、今日の東京は久しぶりにいい天気になるようですな。そして今日は朝から仕事が立て込んでいるので、さっさと始めようと思います。
 では、まずは今週の週刊少年チャンピオン2017年48号概況です。
 ■巻頭グラビア:電子版はナシ。紙雑誌版は今週も欅坂の誰かですが、未確認です。欅坂は電子はダメなんですな。来週も欅坂の誰かのようなので、来週も電子版はナシだと思われます。
 ■弱虫ペダル:先頭の2人!!の巻。手嶋先輩VS葦木場君の戦いは、まだ足慣らし段階です。
 ■刃牙道:感服の巻。ちょっともう良くわかりません……刃牙VS武蔵が始まる直前です。
 ■BEASTERS:救世主の誘惑の巻。今週はルイ先輩のお話。なかなかの展開です。
 ■囚人リク:別格の巻。変態剣崎の過去話でした。ずい分見た目も変わったな……。
 ■六道の悪女たち:訣別の時の巻。乱奈さん!そっちへ行っちゃダメだ!
 ■Gメン:アニキたちの卒業の巻。八神さんたちが晴れて卒業。まさか最終回近しか?
 てな感じの週刊少年チャンピオンでありました。

 さて、それでは今週の『鮫島』ニュースをお伝えいたします。
 先週は、鯉太郎VS【天雷】の激闘後の模様が描かれ、鯉太郎の体はもはや限界と石川くんが椿ちゃんに訴える様子とともに、次の取組である【王虎】さんVS【百雲】関の直前までが描かれました。そして【王虎】さんは、またもぶっ倒れて救護室行きになってしまった鯉太郎に、たいそう御立腹で、対峙する【百雲】関に向かって、つまらねー相撲取るんじゃねーぞ……俺は今機嫌が悪いんだ……なんて、まるで仮面ライダー王蛇的な悪役感あふれる表情で先週は終わりました。
 そんな【王虎】さんが、静かに土俵に手をおろすシーンから今週は始まります。
 静まり返る場内。緊張感が漂います。が、【王虎】さんは、何かを感じたようで、「!?」と【百雲】関へ目を向けると……完全に目がイッちゃってる【百雲】関が、もうすさまじい表情。しかしです! 【百雲】関の眼は、相対している【王虎】さんを見ていません。その眼は、土俵下で静かに待つ、横綱【泡影】を見ているじゃあないですか! その脳裏には、あの「勝っちゃった」一番が。そしてますます【百雲】関の殺気は高まります。これには【王虎】さんもやれやれ的な思いです。
 「おいおい…どこ見てんだよ…」ただし、いつものような「ニヤリ」はありません。その表情はいたって真剣。そして、場内の緊張が高まる中、とうとうハッキョイ!! バトルスタートです!
 しかし、ページをめくると、見開きブチ抜きで【王虎】さん得意の右ショルダーアタック! 別名「カチ上げ」が【百雲】関に炸裂!!コイツはキッツイ一撃だ! 場内のお客さんは茫然、記者の橋くんも思わず「しょ…勝負あった…」なんて思ってしまう勢い! 実際、【百雲】関はクラっと崩れ落ちるかに見えます……が! 歯を食いしばって踏みとどまった【百雲】関は左の張りを放って反撃! しかしそれをなんなくかわす【王虎】さん! いともたやすく行われるえげつない行為とはこのことか!
 「アレを耐えて攻撃に転じた…! だがソレを王虎も難なくかわす…」と橋くんの解説が入りますが、小さなコマで入る【王虎】さんの表情は、実に冷静というか、完全に動きを見切っている余裕があるようです。しかし一方の【百雲】関は、もう完全にイッちゃってます。必死というより、必殺な殺意溢れる表情が対照的だ! そして【百雲】関は続いて左ひじを【王虎】さんの顔面へ! 一気に突き押しの体勢です! NHKアナも「出だしに喰らったカチ上げの影響を微塵も感じさせません!」と興奮実況です。しかし橋くんは【百雲】に対して思います。
 「あのカチ上げが効いていない…? いや…違う…百雲もまた…鮫島と同じ…土俵にすべてを賭すことで 力を発揮するタイプか…」
 この【百雲】関の猛攻に、【王虎】さんもやられっぱなしではありません。2発目のショルダーアタックが【百雲】関の顔面にクリーンヒット! どうだ…? 決まったか!? しかし【百雲】関の眼はいまだ死んでません! 耐えた! コレも耐えるのかよ、と橋くんはゾッとしています。そして両者正面からぶつかりに行き―――
 「あ――――――当たり勝ったのは…百雲――――!!」というNHKアナの絶叫で今週は終わりでした。ふーーー興奮したわ……しかし、やっぱり【百雲】関の「全てを土俵に」という覚悟と、鯉太郎のものは、同じのようには思えないわけですが、かと言ってどこが違うのかを説明するのも難しいですな……どちらも、「相撲(そのものである泡影)を振り向かせる」という目的は一緒なのかなあ……でも、【百雲】関が(自分以外の)全てを捨てて土俵に臨む一方で、鯉太郎は自分(の未来)を捨てているという、そのやり方が違う、ということなのでしょうか……。なんだか、北斗の拳的に言うと、ラオウ様や聖帝サウザー様のような「愛などいらぬ」やり方を【百雲】は選び、トキやファルコのように刹活孔を突いて「生は一瞬」と最後の力を振り絞るやり方を鯉太郎は選んでいるように見えますが……どちらも最後は死んでしまうからなあ……。この構造からすると、ケンシロウ的存在は横綱【泡影】になってしまうので、どうなるんだろうなあ……。果たしてそういった全てを捨てた背水の相手に【王虎】さんがどんな戦いを見せるのか、大変楽しみであります!
 それでは最後に、毎週のテンプレを貼って終わります。
 <場所:9月場所>
 【鮫島】東前頭十四枚目(5月場所で東前頭十枚目)
 【白水】西小結
 【松明】東前頭六枚目。常松改め。本場所は7連勝したけど11日目から休場
 【大吉】序2段【豆助】序ノ口【目丸手】序二段【川口】不明
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 1日目:【飛天翔】西前頭十二枚目。石川改め。
 2日目:【宝玉光】西前頭十一枚目
 3日目:【舞ノ島】西前頭十枚目
 4日目:【巨桜丸】西前頭九枚目。新入幕力士
 5日目:【岩ノ藤】東前頭七枚目 
 6日目:【大山道】西前頭七枚目
 7日目:【蒼希狼】西前頭六枚目
 8日目:【丈影】東前頭四枚目。横綱の弟弟子
 9日目:【闘海丸】西小結
 10日目:【毘沙門】東前頭五枚目
 11日目:【天雷】東関脇
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 【王虎】&【猛虎】共に東大関。共に10日目現在10勝0敗。
 【天雷】東関脇 10日目現在9勝1敗
 【稲虎】田上改め。十両力士に成長してた!
 【泡影】東横綱。第72代。29場所連続優勝中。65連勝中。モンゴル人。
  他の力士は表にまとめた記事を見て下さい。 
 
 というわけで、結論。   
 今週はいよいよ【王虎】さんVS【百雲】関の一番がハッキョイ、【王虎】さんの必殺カチ上げを2発喰らっても沈まない【百雲】がやや優勢か? という序盤の戦いが描かれました。実際、【王虎】さんを見ずに横綱【泡影】しか目に入っていない【百雲】関。その戦いは悲痛でもあり、はたして【王虎】さんの逆襲はいかに――!? というイイところで今週は幕です。そしてこの勝負の行方ももちろん楽しみですが、果たして鯉太郎は翌12日目の土俵に立てるのだろうか……親方の「どうすんだ?」が発令されてしまうのか……実に心配です。あと4番、鯉太郎の戦いから目が離せませんね……。以上。

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 というわけで、毎週木曜日は『鮫島』ニュースのお時間です。
 つーかですね、今日の東京は大変寒い雨の朝を迎えており、わたしは暑いのが苦手なので、今ぐらいのひんやりぐらいな気候の方が好きなわけですが、気温が25度とかを超えている日々だと、わたしはですね、便座の電源をオフにしているわけですよ。急な話ですが。で、ですね、今日の朝、よっこらせ、と便座に座ったらですね、その冷たさに思わず「ひゃんッ!?」とか、もう完全に不意打ちだったので、飛び上がるぐらいビクッ!としたわけです。すかさず電源オンにして、数秒でじんわりと温まってゆく便座に、ああ、日本って素晴らしいとか思ったわけですが、まあ要するにそれだけ寒くなってきましたなあ、という時候のご挨拶と、最近やけにこの『鮫島』ニュースは海外からのアクセスをいただいているようなので、海外にお住まいの方はこの電熱便座の恩恵にあずかっているのだろうか……とぼんやり思った次第です。はい。
 というわけで、まずは今週の週刊少年チャンピオン2017年47号概況です。
 ■巻頭グラビア:電子版はナシです。紙雑誌版は欅坂の渡邉理佐嬢だそうです。
 ■弱虫ペダル:届いた震動の巻。いよいよ終盤、手嶋先輩最後の覚悟が発動しますよ!
 ■刃牙道:ガラス玉の巻。刃牙の準備も体の方は完了しているようですが……。
 ■BEASTERS:イブは林檎を食べたからの巻。いよいよ最初の食殺事件に戻るのかな。
 ■出陣!昆虫武将チョウソカベ:殿と魔王の巻。ついに第六天魔王様登場です!
 ■囚人リク:完璧の巻。P126とP130の表情の違いが凄いすw
 てな感じの週刊少年チャンピオンでありました。

 さて、それでは今週の『鮫島』ニュースをお伝えいたします。
 先週、ついに決着のついたVS【天雷】戦。結果は鯉太郎の掬い投げによる勝利で、これで鯉太郎は負けなしの11連勝となりましたが、その一方で、【天雷】は鯉太郎が「その先」へ行ってしまうことを止められず、一人で踏み込んでゆく孤独について行ってやれない自分に涙を流したわけです。そして鯉太郎も、勝利したとはいえ体はもうボロボロ、花道で肩を貸した石川くんも、その、もう終わりが近いという状態に気付いてしまった所までが描かれました。
 今週は、ある男の支度部屋の様子から始まります。
 ある男―――それは【王虎】さんです。付け人が【王虎】さんに、そろそろ、と声をかけ、鯉太郎の様子も【王虎】さんに伝えます。「ちなみに鮫島は…まだ診療所でブッ倒れてるみたいです…」
 それを聞いた【王虎】さんの表情がヤバいすよ。ほぼ1ページブチ抜きに近い大ゴマでつぶやきます。「チッ…失望させる…」
 なんすかもう! のっけからやけにカッコイイすねえ! そして場面はまさしく「ブッ倒れている」鯉太郎を常松や豆助、大吉たちが看護している様子に移ります。こりゃあ、本当にもうヤバいじゃあ済まないのでは……どうも脱水&熱まで出ている模様です。
 そして、客席では椿ちゃんが悲しそうな表情でうつむいています。脳裏に再現されるのは、セクシー女医でお馴染みの美和子先生のあの一言。「彼の体は…もう限界だと思う…よく見ててあげて…手遅れにならないように…」
 そんな、しょんぼりした椿ちゃんの元に、石川大器くんがやってきましたよ! 君は本当に、気が利く青年ですなあ! ちょっと顔貸してくれるか……? と連れ出す大器くん。
 しかし場面は土俵上に戻ります。結び前、【王虎】さんVS非情の【百雲】関の一番です。場内大歓声。NHKアナは虎城理事長に話を振ります。この一番どうですか、と。理事長は、今の【王虎】は心身ともに充実している、けれど、そういう時こそわずかな隙が生まれるかもしれない、結局は、「百雲は己を貫き王虎に侵食できるかどうか…互いの思想…イデオロギーの強さが勝敗を分けるかもしれませんな…」ということらしいです。となると……VS常松戦で見せた通り、【百雲】関はすべてを捨ててでも、非情をもって横綱を倒すという覚悟がもう既に完了しているわけですが、果たして【王虎】さんに通用するのでしょうか……。なんというか、【王虎】さんは、【天雷】のいう「孤独」に、とっくに足を踏み入れて、一人で横綱【泡影】への道=相撲そのものの道、を切り開いているような気がします……。この取組もやっぱり大注目ですなあ!
 そして描写は、国技館の外に出た椿ちゃんと大器くんに移ります。大器くんは、さっき鯉太郎に肩を貸したときに気づいたことを、椿ちゃんに伝えます。どうもあれは、あまりにも自分と同じ、すなわち「慢性外傷性脳症」かもしれねえ、と。今、Wikiで初めて知りましたが、いわゆるボクシングの「パンチドランカー」として我々が知っているこの症状は、死後の脳の病理学的検査でしか診断することができないんだそうです。ともあれ、椿ちゃんは大ショック。あんなに相撲に一途で、あんなに相撲が大好きな奴なのに、なんで、どうしたらいいの……と悲観に暮れるしかありません。大器くんは言います。アイツのことだから、きっと誰にも言わない、たとえ兄弟弟子や親方にも。そして何より、今、鯉太郎がそういう体の変調があったとしても、自分から止まることはないだろう、なぜなら、今の鯉太郎の相撲は、「一番一番良く…いや……えげつねーほど 凄くなってる…」のだから、と。この先、大器くんの長い独白が続きますが、泣けるので引用します。
 「俺には…鮫島がいた…だからここで止まることが出来た… アイツも土俵なら止まれる力士がいるかもしれねえ…でもよ…椿ちゃん…君なら土俵の外から 唯一鮫島を止められるんじゃねーかな…(略) アイツ アホだろ…もし俺と同じなら多分1人で抱えてると思うんだ…なっさけねーけど…俺には何もできねーから…もう土俵を降りちまった俺には…止めてやることも隣に立ってやることも出来ねーから…ダチなのに…だから椿ちゃん…悪ーけど…本当…なっさけねーけど 頼むわ…鮫島を…孤独に突っ走らせないでくれ…頼む…」
 まあ、つまり大器くんも【天雷】同様の気持ちなわけですが、しかし仮に椿ちゃんが止めても、鯉太郎は止まらないでしょうし、そもそも、椿ちゃんも最終的には行ってらっしゃいと送り出すような気がしますね……これは来週以降が大変楽しみ? というか、気がかりですなあ……。
 さて、土俵上では、時間いっぱい、いよいよハッキョイ直前です。場内は、【百雲】関へのひどいブーイングが響いています。しかしそんな中でも【百雲】関はいつも通り、フン…とお構いなし。そんな【百雲】関へ、【王虎】さんが声をかけて今週は終わります。
 「おい……つまらねー相撲取るんじゃねーぞ…俺は今…」
 そしてページをめくると! 1ページブチ抜きの【王虎】さんが!
 「機嫌が悪い……」
 やっばい!! 【王虎】さんが激怒してます!! そしておっそろしくカッコイイ!! さんざん悪党だった【王虎】のくせに!! 【王虎】さんが何に対して怒っているのか、それは恐らくは鯉太郎に対してでありましょう。「相撲に選ばれた」【王虎】さんにしてみれば、「天雷との取組ぐれーでへばってんじゃねえよ、アホが!」ぐらいな気持ちなのかもしれません。【王虎】さんにとっては、鯉太郎はラスボス横綱【泡影】への重要なアイテム、これを取らないと【王虎】さんの考える相撲道はエンディングを迎えられないということでしょうか。まさしく修羅道ですなあ……! この怒れる【王虎】さんに、【百雲】関の”非情”は通じるのか!? わたしとしては、久しぶりに凶悪【王虎】さんの相手の腕をへし折る勢いの小手投げが見たいすねえ! 来週がもう楽しみでならないす! 
 それでは最後に、毎週のテンプレを貼って終わります。
 <場所:9月場所>
 【鮫島】東前頭十四枚目(5月場所で東前頭十枚目)
 【白水】西小結
 【松明】東前頭六枚目。常松改め。本場所は7連勝したけど11日目から休場
 【大吉】序2段【豆助】序ノ口【目丸手】序二段【川口】不明
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 1日目:【飛天翔】西前頭十二枚目。石川改め。
 2日目:【宝玉光】西前頭十一枚目
 3日目:【舞ノ島】西前頭十枚目
 4日目:【巨桜丸】西前頭九枚目。新入幕力士
 5日目:【岩ノ藤】東前頭七枚目 
 6日目:【大山道】西前頭七枚目
 7日目:【蒼希狼】西前頭六枚目
 8日目:【丈影】東前頭四枚目。横綱の弟弟子
 9日目:【闘海丸】西小結
 10日目:【毘沙門】東前頭五枚目
 11日目:【天雷】東関脇
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 【王虎】&【猛虎】共に東大関。共に10日目現在10勝0敗。
 【天雷】東関脇 10日目現在9勝1敗
 【稲虎】田上改め。十両力士に成長してた!
 【泡影】東横綱。第72代。29場所連続優勝中。65連勝中。モンゴル人。
  他の力士は表にまとめた記事を見て下さい。 
 
 というわけで、結論。   
 今週からは「その後」が始まりましたが、描かれたのは2つ、ひとつは【天雷】に勝利はしたもののブッ倒れた鯉太郎を心配する石川大器くんが、椿ちゃんに想いを託し、縋る姿です。悲痛ですなあ……。そしてもう一つは、【王虎】さんの怒り、でありました。果たして椿ちゃんは鯉太郎を止められるのか、そもそも止めようとするのか、そして怒れる【王虎】さんは、その怒りを半ば八つ当たり的に【百雲】関にぶつけ、あっさり勝つのか、それとも【百雲】関の”非情”が隙をつくのか、と大変ドキドキな展開であります。恐らくは、椿ちゃんとともに、師匠である【仁王】兄貴こと現・空流親方も、当然事態を察しているでしょうから、ひょっとしたら鯉太郎へ「どうすんだ?」が発令される事態もあり得るのかもしれません。しかし、椿ちゃんでも、親方でも、鯉太郎を止められないでしょうなあ。止められたら物語終わっちゃうし。椿ちゃんや大器くん、そして常松や白水兄貴、親方といった部屋の家族たちの想いを、鯉太郎はどう受け止め、さらに「その先」へ征こうとするのか。そこがどうやら一番のポイントになりそうですなあ。はあ……どういう形で完結を迎えるにせよ、泣くしかないすねえ……。最後まで、応援したいと存じます。以上。

↓ やっぱり、どうしても矢吹丈が重なりますなあ……全巻まとめ買いするか……映像も最高す。「好きなのよ矢吹くん!あなたが!」という葉子お嬢様の声が脳裏に響きます。。。

劇場版 あしたのジョー2 [Blu-ray]
あおい輝彦
バンダイビジュアル
2016-07-22

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