カテゴリ:00_メモ > 009_どーでもいいこと

 以前、このBlogに書いた通り、わたしは車が好きだ。
 そもそもは、チャリから始まり、大学~大学院時代は250ccのバイクに乗り、初めて車を買ったのは、サラリーマン2年目ぐらいのことで、実はそれまでは、車なんていらねーよ、とか思っていたのだが、わたしの場合、父の死や母の入院など、家庭の事情で車を運転しなくてなならない機会がなぜか集中的に増加し、そのころの自宅の車はTOYOTA CROWN(たぶん9代目クラウン)だったのだが、そのクラウンがとにかくサスペンションもステアリングもふわっふわで、接地感が乏しく、運転しづれー車だなあ……と感じていたため、これはやはり、わたしの自分の車が必要だ、と思うに至り、自分の車を買ったのである。
 それからもう約25年間、わたしは自分の車を途切れず所有していて、2000年ぐらいだったかな、自転車レースに出るためのミニバンも買い、ずっと2台体制をとっていたのであります。その、もう一台のミニバンは、主に母に使わせ、自分の車は高くてカッコイイ車として、もう20年近く前は2シーターオープンに乗っていた時代なんかもあったわけだが、以前、このBlogに書いた通り、母も後期高齢者となって久しく、ミニバンを売って母用の軽自動車を導入したのが2018年のことである。
 しかしその母も、2019年には免許を返納し、結局、カッコイイ車と軽自動車という2台体制となったものの、これがですね……今の軽自動車って、マジで驚くほど、よくできているんですな、ものすごく。
 とにかく、軽自動車は、その小ささに最大の特徴があって、どんな道でも全くノーストレスだし、何かと便利で、今の軽自動車に乗ったことがない人は、「軽って、事故ったらアウトでしょ?」だの、「軽で遠出は疲れるでしょ?」だの言うけれど、はっきり言ってもはやそんな時代じゃあないのである。わたしが選んだ軽自動車は、安全装置がフル装備だし、360度モニターも当然ついてるし、ターボだし、まあ要するに最高グレードのフルオプションに近いのだが、遠出もまったく余裕だし、やっぱり日本の道は軽自動車最強だな!! と思うに十分なスペックを秘めた、最強に可愛い奴なのであった。
 しかし、だ。
 わたしの軽自動車への愛が深まるのと比例して、カッコイイ車の方に乗る比率が非常に低下してしまったのである。そりゃそうだ、当たり前、だわな。
 なので、毎朝、出勤時に車庫からチャリで出ようとすると、そのカッコイイ車に対する罪悪感がグングン増していくわけで、乗ってやれなくて、ホントごめんな……次の休日はどっか行こうな……とか思いながら、結局軽自動車の方に乗ってしまうという裏切り行為も働いてしまう自分に深く失望していたのである。オレはなんてひどいウソつき野郎なんだ!的に。
 そして、今年に入って、わたしの身の回りに立て続けにトラブルが発生し、正直わたしは、もう何のために生きてるのか見失いつつあるというか、明日あたり地球が破滅しねえかなあ、とか思うようなドン底の精神状態に陥ってしまったのである。もうホント、疲れたわ。。。
 というわけで、わたしは決断した。
 自分のテンションを上げるには、金をパーッと使うのが一番! よっしゃ、こうなったら車を2台とも売って、新しく、小さくて、元気で、カッ飛ばせる可愛い車に乗り換えよう!! と発作的に決定したのであった。
 なお、2021年04月時点でのわたしの愛車は、以下の2台であります。
 ◆LEXUS NX300h Fスポーツ(2019年後期型)
 ◆DAIHATSU CAST ACTIVA G TURBO SAIII Prime sellection(2018年型)
 で、CASTの方は2021年03月に車検を通したばかりであった。 

 しかし、わたしは常に車の新型情報などを追っているぐらい車好きで、道を走っている車の全ての車種やグレードや年式などがわかってしまう程なのだが、とにかくですね……いい車がねえんだなあ、ホントに。日本車・輸入車すべての日本で買える車の中で、これだ! と欲しいと思える車が、まったくない、のである。そう。わたしが欲しい車は、次の条件を満たしてほしいのです。
 ◆小さいこと
 具体的には、全長は4000mm程度、全幅は絶対1800mm以下、全高は1550mm以下、をマストとしたい。なぜなら、軽自動車を3年以上乗ってみて改めて認識したが、とにかく日本の道は狭い!! そして新しいところはそうでもないけど、大抵のショッピングセンターやスーパーの駐車場は狭い!! さらに、都内はマジで立駐が多く、わたしのLEXUS NXや軽のCAST ACTIVAでは入れないような、高さの制限がある!!! のだ。特に、幅に関しては、わたしのLEXUS NXの場合、1845mmあって、うちの近所の道に曲がろうとするだけで、もう前と横のセンサーがピーピー反応するし、行きつけのシネコンの入っているモールの駐車場の枠も、結構いっぱいいっぱいで、隣にド下手くそな野郎が入ってきたり、ガキがドアを無造作に開けようものなら傷をつけられてしまうのではないか、と心配になるのである。そう、自分で運転したり車庫入れする分には1845mmでも全く問題なく、全然平気であっても、すれ違いの相手や隣に駐車する野郎の技量によって、ドキドキしてしまうのだ。これがなあ……実はかなりのストレスだったことを、軽自動車に乗って初めて認識したのであった。なので、小さいことは正義であり、もう絶対条件である。全長に関しても、わたしはリアに人を乗せるのは年に数回しかないし、あってもどうせ駅への送迎ぐらいなので、リアが広い必要=全長が長い必要は、全くない。5万歩譲っても、4200mm台が最大許容だ。イケアでデカいものを買うことがあったとしても、ハイエースをレンタルした方がよっぽど効率的だし。
 ◆元気にカッ飛ばせること
 カッ飛ばすと言っても、別にハイパワー車である必要はないし、もちろん法規を無視するつもりもないが、やっぱり、乗って楽しい車でないと嫌だ。その条件として、重量が1200kg以下で、最大トルクが200Nmは欲しい。馬力は低くても許すから、トルクは譲れない条件だ。なぜなら、気持ちイイ加速感に直結する要素なので、軽量で高トルクは絶対条件である。とはいえ、ディーゼルはナシだ。現代のディーゼルは静か、とよく言われるけど、アレはあくまで「車内には響かないで静か」なだけで、外で聞くトラックみたいなあのダサい音がどうしても好きになれない。日本国内のBMWはやたらディーゼルが多いけど、信号待ちで止まってるディーゼルBMWの音のダサさは全く買う気になれないね。無理だよ。あれって、単に在庫セールで安くして売りまくってるだけではなかろうか。やっぱりガソリンエンジンの気持ちよさは捨てられないです。
 ◆かわいいこと
 これは定量化できない要素で説明しがたいが、パッと見て、かわいいじゃん! とか、カッコイイじゃん! と思えない車は、当然のことながら論外、選外であるのは誰だってそうだろうと思う。ついでに言うと、プラスチックバリバリな安っぽい車はやっぱり嫌だよね。テンション下がるっつうか、楽しくないもの。

 この条件で車を選ぶとなると、おそらく車好きの人ならば、次の2台を真っ先に思い浮かべるのではなかろうか? そう、日本が誇るカッ飛びマシン、SUZUKI SWIFT SPORTSと、日本人が大好きなMINI Cooper Sの2台である。
 まず、MINIだが、そのかわいらしさと高い動力性能は、まさしくわたしが求める条件をすべて満たしていると言っていい。なので実際に見積もりをもらいに行ったのだが、あまりに街中にMINIがあふれているのが非常に嫌なんだよな……。ちなみに、ディーラーからの帰りの4Kmぐらいで12台のMINIとすれ違った。思わず3台目ぐらいから数えたね。そしてあまりに多くて、こりゃアカンかも、と思ったし、そして、最大の理由としては、今年新型が導入される(された)のだが、その新型は、ドイツ本国では自由に選べる様々なオプションが日本導入モデルでは設定されていなかったり、セットオプションになっていたりと、欲しい車のオーダーメイドが不可能であることが判明したのだ。また、先進安全支援装置もかなりムムム……であったため、MINIはナシ! と選考から外れることになった。
 そしてスイスポの方は、動力性能は文句なし、ではあるものの……やっぱりですね、安っぽいんだよなあ……いろいろと。実際に安いから当たり前なんだけど……かわいさ&カッコ良さの面でも、どうもピンとこないし、この車が欲しい!! という気になれなかったのが最大の問題であった。サーセン。。。
 というわけで、わたしとしては、実は去年デビューした、とあるフランス車が気になっていたので、実車を見てみたい、試乗してみたい、と思っていたものの、ディーラーが全然ねえんだよなあ。。。と思っていたところ、実はMINIのディーラーの近くにいつのまにか新しく出店していて、おおっと!? これはコイツを買えってことか? という天啓と解釈し、すぐに試乗の予約をしてみた。
 そして、その日のうちにわたしの方から、「支払総額をXXX万とキリ良くしてくれるなら買う」と条件を出し、4日後かな、条件をのむと連絡があったので、契約に至った。別に値引きとか厳しい条件にしたつもりは全くなかったので、この条件がのめないならイラネ、と思っていたため、ほぼ即決。
 その車が、PEUGEOT 208 であります!
 小さい! かわいい! カッコイイ! 文句なし!!
Car_208_01
  というわけで、家の車庫は
Car_NX_CAST
 ↑この状態から、↓こうなりました。
208-12
 まあ、ズバリ言うと、208は意外と安くて、NXを売却した金額で余裕で買うことが出来た。ので、CASTを売却した分はまるまる現金になった。NXは、全然距離も乗れてあげられなかったので、LEXUSディーラーで結構高い金額で引き取ってもらったのだが、さすがはLEXUS、本当に素晴らしいおもてなしで、またいつかLEXUSに戻りたいと思うような対応は、100点満点だったと思う。LEXUSで208ぐらいのサイズで元気な車があれば、500万ぐらいしても買うのになあ。北米以外、日本だけではなく、欧州やアジアでも絶対需要があると思うのだが。。。近年の日本車はどんどんと図体がデカくなってしまったのが、大変大変残念です。。。先日ついに発表された新型NXも、超カッコイイと思うけれど、デカすぎて全く欲しいと思えない……。アレを喜ぶのはメリケン人だけだと思う。
 そして新たにやってきたPEUGEOT 208だが、現状ではテンションが上がっているのですごい気に入っているけれど、400kmほどしか走っていないのに、気になる点もさっそく出てきている。そういう意味では、LEXUSの方が満足感は全然高いのは間違いないだろう。
 以下、208におけるムムム……なポイントを挙げておこう。
 ◆ディーラーがね。。。
 まあ、担当営業氏はもっと自分が売っている車を勉強してほしい。納車時の説明が余裕で間違っていたし。あとで、マニュアルにはこう書いてあるけど?と指摘したら、すみません、勉強になります!だって。マジかよ……。とにかく聞いても即答してもらえないことが多くて、こりゃあアカンと誰だって思うだろうね。
 ◆低速時のギクシャク感
 現代においては、いろんな素人や自動車ジャーナリストなる連中が、車のレビューをインターネッツなる銀河で書いているけれど、このことに触れている人は見かけたことないので、単にわたしの慣れの問題、あるいは技量の低さの問題かもしれないが、わたしが気になるギクシャク感は、3つのシチュエーションからなっているように思う。
 1)アイドルストップのタイミングが微妙に早い。そのため、前の車との距離が半端に開いてしまい、もうチョイ前へ、と行こうとすると、エンジン始動&グッと出る&スッとブレーキをかける、の一連の動きがすごくギクシャクして、ガクガクするのは実に気にいらない。そもそものブレーキタッチもかなり繊細で、カックンにならずに停車するためにそーっと踏むと、さらにアイドルストップが早まってイラつく。ちなみにNXはハイブリッドだったのでこういう面は一切なかったし、キャストの方も、実はアイドリングストップのタイミングが微妙に早いけれど、再始動からのクリープは実に穏やかで、ギクシャクするところは皆無だった。
 2)自慢のアイシン製8速ATの変速プログラムの問題。意外と低いギアで引っ張ろうとする&意外と早くシフトダウンもする。最高トルクの発生は1650回転からだから、回す必要はないはずなんだけど……。結果、低速時に1速2速の状態で、微妙なアクセルワークに過敏に反応し、ガクガクする。特に都内のクソ渋滞時によく感じる。ただしこれは、わたしが下手くそだから説も否定できないかも。
 3)電動パーキングブレーキの制御が日本車とかなり味が違う。普通の日本車の電動パーキングブレーキの解除(そっとアクセルを踏む)で違和感を感じたことはないが、この208の解除は、日本車よりやや多めにアクセルを踏まないといけない&そしてその結果(?)、解除された瞬間グッと前に出たがるという癖があるようで、さらにその結果、ブレーキをすぐグッと踏まざるを得ず、ガクガクッとすることがある。1)でも書いた通り、クリープの初動がデカいのだ。気に入らないねえ……これも。なお、ヒルホールド(微妙な傾斜でも後ろに下がらないで保持する機能。そもそもATなら下がることはめったにない)も、たまに効かずにスルッと下がることがあり、ビビる。どういう条件下で下がるのか、イマイチ特定できない。アイドルストップからの復帰時に滑りやすいのか、傾斜角の問題か、まだ見極められてない。
 ◆メーター表示が雑すぎる
 208の自慢のフルデジタル i-Cockpit なのだが……↓これ。
208-16
 まあ、切替動作が遅いとかそんなのは許そう。だけど、表示内容がすげえ雑!だと思うな……。さすがテキトーなフランス人、これは日本車やドイツ車ではないだろうな。何が雑かというと、肝心の速度やエンジン回転数の表示が、テキトーなのだ。速度はデジタルの数字なのだが、例えば、街中で少し踏んで40km/hに達して、すっとアクセルを抜いて滑走、そして再びアクセルオン、のようなとき、減速に従って数字が変わっていかず、40Km/hのまま、みたいなことが多い。明らかに速度が落ちてても、それが反映されるまでの時間がかかるのは、凄い違和感。また、わたしはメーターにタコメーターがないと許せない昭和の男なわけだが、i-Cockpit で描画される回転計が、もうテキトーとしか思えない。というのも、2種類、回転計を表示できるのだが、違うんだな、表示されてる情報が。一方では2000回転超えてる、けど、もう一方に表示を変えると2000回転下回ってる、みたいな。とにかく描画がすごく遅い、というか、アクセルワークにビンビン反応しないのも気にいらない。これは速度も回転数も両方だが、極めて反応が鈍感で、もっさり過ぎて遅い。もちろん、あくまでメーター表示がもっさり、という意味であって、実際のエンジンレスポンスはビンビンなので最高です。ちなみに、キーを持ってるのにエンジンスタートスイッチが反応しないことが結構あるとか、まあ、とにかくいろいろと、雑、だと思う。雑というか、アバウト? というか、クセが強い。それがフランス車だと言われるなら、ま、次回以降は買わないだろうし、友達にもお勧めはできないな。。。
 ◆ナビがダサすぎ
 208は、フランス本国だとデカい画面のナビが搭載されているけれど、日本仕様ではパイオニア製のナビが搭載されていて画面が小さい。しかもクソ高いオプションで、外部入力接続されていて、ナビ本体の巨大な弁当箱みたいなのが助手席の下に取り付けられている。さらにシートから微妙にはみ出てて実に見苦しい。最初からわかっていたことが、やっぱり不満は不満。おまけに通信機能は一切ついてないので、SOSコールは当然ないし、ナビの地図のアップグレードもクソ高い料金を出してSDカード経由でやるしかない。このあたりは、LEXUSに15年乗ってた身としては失望しかない。LEXUS車は勝手に通信して地図を自動更新してくれていたのだが……。そして営業マンにナビの地図の更新頻度と料金について質問したのに、未だに回答がないという……。ダメだこれは。あと、どうしてもイラつくのが、エンジンスタートすると、ナビ画面がオーディオの画面になってしまい、ナビの地図にするには、画面のナビのボタンにタッチしないといけない。もう、ホント不便でイラつく。これって、ほっとけばナビ画面になるのかな? わたしがせっかちですぐにナビを呼び出してるだけ、かも。わからんけど。このナビ問題が解消されないと、次はプジョー車を買わないと思う。それほど不満。

 とまあ、ネガティブな点ばかりあげつらってしまったが、もちろん満足しているポイントもいっぱいあることも間違いない。
 ◆内装のステッチが最高にかわいい!
 正直、わたしが208に決めた最大のポイントは、スカイブルーとライムグリーンの2色のステッチにある。シートの良さは評判ほど感じない、というか、ごくフツーとしか思えないが、ステッチの色の選択が実に素晴らしく、この点が最高に気に入っている。ただ、シート調整がイマドキ手動かよ!というのは実に不満で、オプションでいいからパワーシートとレザーパッケージみたいなのを設定してほしかった。背もたれダイヤルが女子には重いっつうか固いよ……。
 ↓こんな感じ。シートのわきのステッチがかわいい。一番気に入ったポイント。
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 ◆控えめだけどやっぱりいいね! のアンビエントライト
 メルセデスやAUDIに設定されているアンビエントライトは、もちろんイイけれど、ありゃ派手過ぎっつうか、やりすぎだろ……と思っていたので、208程度で十分、ムーディーで可愛いと思います。
 ↓青いラインで光ってるのが分かるかな……6色だったか8色だったかで変更可能。
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 ◆フロントマスクがカッコカワイイ。
 多くのジャーナリストや素人たちによれば、乗り心地は下位グレードの方がいいとか言っているレビューばかりだが、そのトレードオフで、三本爪はなくなってしまうわけで、そして三本爪がないとこの車の魅力はわたしの感覚では80%以上減衰してしまうわけで、ならば最上級のGT以外、最初から選択の余地はない、とわたしは断言してもいいと思っている。ほかにもいろいろ装備が簡素化されてしまうし。
 ↓これが「三本爪」。プジョーのシンボル、ブルーライオンの爪、だそうで。
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 なお、乗り心地はGTでも全然問題ナシで、非常に切れ味があるようにわたしには感じられる。つうか、下位グレードは最初から眼中にないので試乗もしてないから、その乗り心地がどう変わるのか知らないし、ほぼ興味もない。わたしには下位グレードを買う意味はゼロ、なので。
 ↓ なお、ケツのラインも Pretty Good!
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 ◆エンジンはとても元気いっぱい! そして8速ATも伊達じゃない!
 エンジンは1200ccの3気筒ターボ、100PSの205Nmというスペックで、試乗する前は、3気筒か……大丈夫かな……とか思っていたけれど、ええ、全然問題ナシどころか、相当元気溢れてますよ、このエンジンは。やっぱりトルクが205Nmあれば、車体も1,160kgしかないので、FFのくせにグイグイ背中を押すような加速感が味わえて、ひじょーーーに気持ちがいい! わたしは日本車のCVTがどうにも好きではないが、アイシン製8速ATも(残念ポイントの低速時以外は)とてもいい仕事していると思う。踏み込んだ時のエンジンサウンドも、生意気に元気な音で大変好ましい。まあ、SPORTSモード時の疑似電子エンジンサウンドは全く不要だと思う。なお静粛性に関しては、もちろん軽よりはずっと静かであることは間違いないが、普通、だと思う。普段はエンジンの存在は感じない、つうかLEXUSに慣れているので、当たり前レベルではなかろうか。高速道をクルージングしても、パワー的にも、静粛性においても、実に優秀であることに疑いの余地はないと思う。
 ◆ハンドリングが軽やかで気持ちイイ!
 ハンドリング、という言葉でいいのか、若干アヤシイけれど、とにかく「操舵」が気持ちいのはとても感動したポイントだ。わたしの歴代愛車の中でもナンバーワンクラスかも。i-Cockpit に包括される小径ステアリングも実に手になじむし、その操舵感も抜群にイイ! とにかく軽やか!
 ◆鮮やかなブルーが So Cool!
 素人レビューアーはよく「リセールを考えると白か黒がいい」とか言う人がやたらと多いけれど、買うときから売ること考えてるって、わたしにはちょっと理解できないな……。好きな色の車に乗るのが一番だと思うのだが……。わたしは青い車が好きなので、当然今回も青。下取りが悪くなろうがそんなの知ったことか! なお、今回は軽を売った分でお金が相当浮いたので、KeePer LABOの最上級コーティング「EX-Keeper PREMIUM」を施工した。元々鮮やかな青だったのが、さらに鮮やかさが増したような気がします。つうか手触りがすごい! タオルがスルッと落ちるレベルのヌルテカです。これはやってみて良かったと思うし、今後も車を買ったらKeePerでコーティングしてもらいたいと思った。
 あと、わたしは設定されていれば必ずサンルーフをつけることにしている。単純に、あるとないとではあった方が気持ちいいに決まってるから、である。リセールに有利とか考えたことは一度もない。
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 が、208はあくまで「ガラスルーフ」で、開かないんだよ……! すごいデカい面積がガラスなのだが、面積をもう少し小さくしていいから開いてほしかった。重量増になるから出来なかったのだろうか。まあ、とても明るく、解放感があって超爽快! なので良しとします。

 つまりまとめると、208はいろいろムムムな点はある。あるんだけど、「かわいくてカッコ良く、なにより運転していて楽しい!!」車であるのは間違いないと思う。ちなみに、最初は兄弟車の2008にしようと思って試乗もしたけれど、208の方が断然気持ちイイと感じられた。2008も、ほぼわたしの求める条件に適うけれど、2008ならNXのままでいいじゃん、と思ったし、顔が……顔がデカいっつうか、若干不細工なのが気に入らなかったので、試乗する前に実車を見た瞬間、2008はナシ、208だな、と思った。
 あと、208は、クラスとしてはいわゆる「Bセグメント」の車ということで、欧州車でのライバルはAUDI A1や、Volkswagen POLO、日本車で言えばトヨタのヴィッツ改めヤリスやホンダのフィットなどが車格として同カテゴリーのライバルになるが、A1とPOLOにはときめくものが皆無だし、ヤリスやフィットでは安っぽすぎるので除外した。最後まで悩んでいたのは、マツダのCX-3とCX-30、ルノーのルーテシアの3台だけど……CX-3はどうやら年内~来年あたりモデルチェンジしそうだから今買うのはアレだなあ、ということで候補から外れ、CX-30は超カッコいいと思うし、サイズもギリで許容範囲内なのですごく悩んだけど……エンジンスペックが、超平凡すぎてやめた。せっかくの新技術SKYACTIV-Xなんだから、トルク300Nm以上はひねり出してほしいわ。。。そしてルーテシアは、マジで一度試乗してみたかったのだが……ディーラーが20km圏内まで広げないと存在しておらず、あきらめた。ルーテシアは、208にない装備が充実してるし、4気筒だし、いろいろうらやましいけど。。。でも、そもそもルーテシアは、わたしにはぱっと見がまったくかわいいとは思えないので、よっぽど走りが良くないと選ばなかっただろうと思う。ただ、もしわたしが検討している時に、日産のノート・オーラが発売されていたら、買っていたかもしれない。そのぐらい、かなりいいですね、オーラは。
 また、その上の「Cセグメント」に行けばもっと候補車は増えるのだが……どの車も、それならNXのままでいいじゃん、としか思えず、「小さい」ことを必須とした今回の選択からは外れることになった。MINIが思ったより高くて、それならBMWの1シリーズやメルセデスのAクラスもチョイ足せば買えるじゃん、とか思ったけれど、そもそもBMWやメルセデスは、ブランド内のヒエラルキーが確立していて、1とかAは、思いっきり格下感、安物感があって、実に不愉快だし、それならNXの方がいいし、買い替える意味がなくなるので、最初から選考外であった。

 というわけで、結論。

 とにかく今、心がモヤモヤして人類滅亡すら願うほどメンタルのやられているわたしだが、そのモヤモヤを晴らすべく、車を買い替えることにした。そして選んだフランスのプジョー謹製208という車は、はっきり言って結構アレな部分はある、けれど、それを補う楽しさや可愛らしさ、カッコ良さがあって、「運転して楽しい車」であることは断言しても良いと思う。これから208で、色々出かけることができるといいのだが……そんな日がいつやって来るのか……はあ……おおっといけねえ、せっかく新車に乗り換えたのに、これじゃあアカンな。カラ元気でも、毎日を頑張って生きようと思います。そして、KeePer LABOの「EX-Keeper」は、クソ高いけど、その価値はあるね。ディーラーで勝手に見積もりにコーティングが入っていたけれど、納車の日にKeePerLABOへ持ち込むので、不要、とあっさり断った。金額はディーラーのコーティングの2倍以上だが、208はちっこいから、2倍チョイで済んだのもKerrPerを試す気になった動機かも。というわけで、いろいろ満足であります! 以上。

↓ これ、サービスです! と笑顔で言った営業氏よ、君、208を買ったオレになぜ2008のミニカーを渡そうとしたんだ? 内心ではいらねーよ!と叫びつつ、いや、要らないっす、と断りました。そしてせっかくもらったものを、こうして売ろうとする人の精神も全く理解できないね。




 今の若者たちは車に興味がないという。実はわたしも10代~20代前半まで、バイク野郎で、車には実際ほぼ興味はなかった。それに、確かに都内に住んでいれば全く車は必要ないのかもしれないとは思う。しかし、わたしは今や車が大好きで、1997年に初めて自分で車を買って以来、途切れることなく車を所有している。それは、要するに、あー、車があればなあ、という事態に意外とよく遭遇するということなのだが、わたしが自分の車を買おうと思ったのは、やはり親の病気・怪我・そして死、であったように思う。免許自体は10代に取得していたわたしであったが、当時の家の車、TOYOTA CROWNはデカくて、とにかく運転しにくくて、いざ「運転をしないといけない事態」に直面した時、これはちょっと……ではすまされない事態が90年代後半からわたしに立て続けに起こったのである。それ故、ちょっと小さくて運転しやすい自分の車を買おう、と思ったのがきっかけである。そして車の便利さに目覚め、ああ、やっぱりバイクより車の方がいいや、つうか圧倒的に楽だし、便利じゃん、とすっかりバイクには乗らなくなってしまったのであった。
 以来、もうすっかりどんな車でも、2トントラックでもハイエースでも、全く気後れ?なく、自在に運転できるようになったわけだが、実はわたしは2001年以降かな、生意気に車を2台所有している。というのも、2000年代から頻繁にチャリンコレースに出場するようになったため、チャリを積んでレース会場まで行くためのワゴン車をも買ったのである。じゃあ、それ1台でいいじゃんと思いますよね? いやいや、そう簡単にはいかないもので、わたしの場合は母も車をよく使うので、母用にはワゴンを普段使わせ、そしてわたし用には別の、ある意味見栄というか……まあ、カッコつけ?の高くてカッチョイイ車を所有するようになったのである。我ながらアホくさいけど、まあ、そういうわけである。
 しかし、その母も後期高齢者となって久しく、ホントに、2年前ぐらいまでは全く問題なかったのにもかかわらず、どういうわけか去年の後半あたりから、近所のスーパーの駐車場で、車体をこすって傷を作ってくることが多くなった。たしかに、近所のスーパーの駐車場は、鉄骨を組んで無理やり2階建てにしたような駐車場で、1区画が狭く、柱も相当建っていて、入れにくいのは間違いない。わたしのメイン車(高くてカッチョイイ方)ではほぼ無理、な区画も少なくない。しかしそれにしても……車の傷が増えていくのと比例して、わたしの不安はどんどん高まっていた。そろそろ、もう、運転やめた方がいいんじゃね?という、世を覆っている高齢者運転NGの気風である。
 だが、母の運転する車の助手席に座って観察するに、人にぶつけそうな気配はなく、まだ問題はなかろうと思えたし、わたしが気になるのは、増えていく車の傷が、車体の左側だけ、に集中している点であった。この点に関して、わたしには一つ、思い当たる節があった。その母に使わせている車は、HONDAのFREED SPIKEという車で、2012年に買った車であるのだが、この車、リアクオーターの窓がなくて、パネルではめ殺されているので、左後方の視界が極端に悪いのである。
FREED
 おまけに、バックモニターも、進路予想線がハンドルに連動しないので、単に後方視界を補助するだけで、ハンドルを切るタイミングがつかみづらいのだった。まあ、わたしはすっかり慣れたし、車庫入れも別に何とも思わなかったものの、いまだに「左からの合流」の際などは数秒全く視界がなくなるので、このHONDA FREED SPIKEという車は、荷室が非常に広くて、チャリを積むには大変重宝した優れた車なのだが、この点だけは、ちょっと嫌だな、とは思っていた。くれぐれも言っておきますが、実際この「左後方視界問題」はすぐ慣れます。SPIKEはとてもいい車であるのは間違いないす。
 しかし。車体左側だけに集中するちょっとした擦り傷が増えていく中、わたしはこの問題をほぼ放置していたのだが、今年に入って、母はなんと家の車庫入れの際に、わたしの高くてカッチョイイ車に、ほんのちょっと、だけど擦ってしまったのだ。
 もう、なんというか、母の運転技術の低下に深く失望する一方である。これはもう、マジで運転させない方がいいんじゃねえのかと、大いに悩んだ。一番上の兄は、別に人にぶつけたわけじゃねーし、とほぼ他人事だし、2番目の兄は、もう運転はやめろ、と言い出す。しかし、実際問題として、母はもう7~8年前か? チャリで転倒して左足大腿骨関節を骨折するという大怪我を負い、人工関節に置換するという、ゾッとするようなサイボーグ手術を受けているため、歩くのがかなりつらい状態であり、約800m先のスーパーへの買い物にも不自由な身だ。おまけにこれで車を取り上げてしまって、引きこもってしまっても困る。2番目の兄貴の運転禁止令も、所詮は他人事としての正論とみなさざるを得ない。
 そうして悩みに悩んで、とは言え先送りにすることもできず、ならば! と、わたしは車を衝動的に買い替えることにした。条件は、
 1)小さいこと。つまり、もう軽自動車で十分じゃい。チャリは、バラせばわたしの高くてカッチョイイ車のトランクに入ることが判明したし。
 2)安全装置がフル装備で最強レベルであること
 3)バックモニターの進路予想線がハンドル連動で、どうせならもう、アラウンドビューモニター的なフル装備であること。
 この条件のもとに、今の軽自動車はどんなのがあるんだ? と探したのだが、当然、最初は、同じHONDAの「N-BOX」でいいんじゃねえかと思っていた。安全装置は、自慢の「HONDA SENSING」搭載だし、何より現在日本で最も売れている車である。しかし、どうも条件3)が満たされていない模様で(これはちゃんとディーラーで聴いたわけではないのでわたしの誤解の可能性アリ)、おまけになんか……色やあまりに四角いスタイルが、どうも気に入らない。おまけに、意外と高いこともわかった。わたしは軽なんて150万も出せば買えるのかと思っていたので、SPIKEを下取りに出せば、100万ぐらいで買えるんでしょ、とか適当に思っていたのだが、どうもそうはいかないことが判明した。
 まあ、値段はこの際どうでもいいとして、アラウンドビューモニターはどうしても欲しい。いい車ねえかなあ、と、次に、アラウンドビューモニターといえばその元祖たる日産はどうなんだよ? とチラッと見てみたが、日産の軽自動車は、株を買い占めた三菱自動車のOEMである(※正確には製造だけ三菱で企画は日産と三菱の合弁会社で、どちらかというと日産からの企画らしい)。やはり、色々調べても、安全装置としてはHONDAの方が良さそうだし、アラウンドビューモニターはあるけれど、ヘッドライトがLEDじゃないとか、なんかどうも、これだ!感がない。
 じゃあ、TOYOTAはどうなんだ? と調べると、これまた子会社であるDAIHATSUのOEM車である……のだが、そのデザインや色、そして安全装置は最新にアップグレードされたばかりらしく、こ、これ、可愛いじゃん!という車に出会った。そしてDAIHATSUのWebサイトによれば、アラウンドビューモニターもオプションであるという。それがこの車である。
pixis
 TOYOTA名「ピクシス ジョイ」、DAIHATSU名「キャスト アクティバ」である。単なる感覚の話なので説明できないのだが、わたしはこの黄色が非常に気に入った。HONDAのN-BOXの黄色は、若干赤みの入った黄色(軽のナンバーの色に近い)でイマイチだと思っていたけど、この黄色は爽やかでかわいいじゃないの! と、ほぼわたしの心の中ではもう、コイツで決まりだぜ!ぐらい盛り上がっていた。ちなみに、もう、買い替えるしかねえ! と発作的に決断して、この車がいいな、と思うまでに要した時間は1時間ほどである。
 なので、この車のことを知って30分後には、さっそく近所のTOYOTAディーラーに赴いてみた。なお、その際はわたしの高くてカッチョイイ車で乗り付けてやったのは言うまでもない。
 で。色々聞いてみると……まず、一番近所のNetz店は、わたしの受けた印象では全く売る気がないようで、展示車もないし試乗車も用意できないという。そしてディーラーマンも、ほぼこの車に詳しくないようだった。お前、試乗もしないで車買う奴いると思ってんの?と思いつつ、カタログだけもらってさっさとNetz店から撤収し、その足で次に近いところにあるカローラ店を訪問してみた。するとそこは非常に丁寧な対応で、試乗車も今はないけど別の店から持ってきますよ、という。じゃあ、よろしくお願いします! ということで、翌週試乗に行ってみて、実際に運転してみると、動力性能は想像の範囲内の軽並みのものであり、ま、買い物車にはこれで十分だろうと判定し、よっしゃ、もう値引きとかつまらんことは言わないから、コイツをもらおうか!という気満々であったのだが……な、なんと! DAIHASTUには設定されているアラウンドビューモニターがTOYOTAでは設定がないらしいことが判明した。おまけにバックモニターの進路予想線も、ハンドル連動じゃないし! マジかよ! それじゃ困る!! おまけにもう一つ困ったのが、今契約しても(わたしはもう、さっさと契約する気まんまんで、実印と印鑑証明も持参していた)、納車は5月ぐらいになるかも、とのことであった。確かにこの車、まったく街で見かけた覚えはない。そんなに売れてねえのか? という気もしたが、逆に街で見かけない車の方がいいので、それはそれでアリ、なのだが、わたしとしては1日も早く欲しい。5月までは到底待ちきれないのが本音であった。
 なので、カローラ店にはとてもよくしてもらったし、非常に気が咎めるのだが……申し訳ない、ナシで! と断り、その足でDAIHATSU店へ行ってみた。なんで最初からDAIHATSU店に行かなかったかというと、単純に近所になく、調べてみると6kmほど離れたところにしかないらしい。これはすげえ遠いとは思わないけど……決して近くはないし、なんとも絶妙に遠い……のである。しかし、もう仕方ない。ので、高い車で乗り付けて、見積もりを依頼し、アラウンドビューモニターもあるし、納車も3月中には大丈夫、というので、よし、じゃあ、買ったるわ、とその場で決断した。
 で、下取りに出すことでお別れするSPIKEをその後に乗って行って査定をしてもらい、契約に至った。なお、DAIHATSUのディーラーマンには非常に物申したいことがいっぱいあったが(何より全然車に詳しくない。わたしよりも。これって話にならねえだろ……)、車種もターボの最高グレードにして、ナビやら何やらつけて、で下取り査定(査定額もカローラ店の方がいい数字だった)額を引いて、トータルで150万ほどでの契約となった。まあ、安くはないすな。でも、つまらん文句はグッと堪えて、それより1日も早く納車しやがれ、というニュアンスを込めて契約翌日には全額振込んだのだが、契約したのが2月17日、そして納車が昨日の3月24日となった。5週間もかかりやがって……。
 というわけで、早速やってきたDAIHATSU謹製「CAST ACTIVA」である。
CAST00
 どうすか。ぱっと見、大変可愛いでしょ。今や軽自動車はほとんどが軽の規格ぎりぎりまでの大きさなので、実はどの軽も、全高がちょっと違うぐらいで、長さと幅は皆同じサイズである。CAST ACTIVAの場合、幅が147.5cm(SPIKE比▲22cm)、全長339.5cm(同▲81.5cm)、高さ163cm(同▲8.5cm)と非常に小柄である。駐車している実車を眺めると、やけに立派な体格だなあ? と思えてしまって、カタログスペック値の実感がわかないのだが、街で走っている姿を見るとやっぱりやけに小さいし、なによりも、家の車庫に入れてみて、今までよりもすげえスペースに余裕が出て驚いたすね。こりゃちびっ子だよ、やっぱり。
 で、さっそく100kmほど都内を走らせてみたところ、ま、全く動力性能には不満ナシである。ただ、アイドリングストップはまだ慣れていないせいか、非常にウザいすね。CASTの場合、ホントにすぐエンジンが止まるので、そのたびにキュルキュル!とセルモーターが回る音も嫌だし、当然エンジン点火時にブルン、とちょっとしたショックも伝わるので、今やどんな車にも装備されているものとはいえ、まあ、1日では慣れないすな。渋滞で止まってるときはいいんだけど、交差点で一時停止する時も静止する直前にエンジンがストンと止まるのはかなりウザいす。
 あと、やっぱりうるせえすね、エンジン音が。わたしの高くてカッチョイイ車は、ホントエンジン回ってんのか?と思うほど静かで、音ではエンジンの存在を感じられないほどだけど、超主張してますよ、CASTのエンジンは。ま、軽はこんなもんでしょうな。首都高を(もちろん制限速度内で)かっ飛ばしてみたけれど、かなり頑張ってる感あふれる音が聞こえるのに、まだスピードは全然出てないじゃん、みたいなのが面白かった。なんか、がんばれ!と思いながら運転するのもとても久しぶりでありました。でも、さすがターボ車なので、うるせえけど意外と飛ばせますね。高速も問題なく、これなら片道150km程度の遠出は全然余裕と見た。燃費もイイようなので、タンクは小さいけど十分だろう。わたしの高くてカッチョイイ車はハイオク指定で満タンにすると8~9000円ぐらいかかるけど、CASTは30リットルしかタンク容量ないし、レギュラー満タンでも5000円もしないのね。これはいいわ。そして、アラウンドビューモニターもやっぱり便利すね。これなら母が擦ることも、完全になくなるかどうかはわからんけど、減ることを祈りたいものです。

 というわけで、結論。
 後期高齢者となって久しい母が、車を擦ってくるようになり、大変、イライラと心配とでわたしには非常なストレスだったわけだが、ならば! と金で解決することにした。そしてほとんど深く考えず、実際のところそのビジュアルにひとめぼれして購入を決定したDAIHATSU謹製CAST ACTIVAには、今のところ大満足であります。来週あたり、どっか遠出でもしてみるか……。なんかもう、この1台で十分じゃね?という気さえしてきたので、わたしの高くてカッチョイイ車は、場合によっては次の車検のタイミングで手放すかもな……。つうかですね、今の軽は大抵そうなんですが、とにかく後部座席が広い! 座って、余裕で足が組める広さって、すごいよなあ……。これはわたしの高くてカッチョイイ車よりも広くて楽ちんだと思う。ま、シートの出来が全然違うけど……。いずれにせよ、CAST ACTIVA、大変気に入りました。以上。

↓ なんでミニカーには黄色がねえんだよ!! と思ったら、どうやら黄色は、安全装置を最新のものに換装した時に新たに設定された新色なんだそうです。


 わたしは暖房が嫌いである。と、いうことは、以前もこのBlogに書いたような気がする。何故嫌いかというと、そもそもわたしは暑がりであり、また、残念ながらすっかりおっさんとなった今、超乾燥肌で、暖房(エアコン)をつけると、さらになんだか顔が引きつるような気がするほど空気が乾燥するので、それがどうも嫌なのだ。
 それなら加湿器付ければいいじゃん、と思うかもしれないが、今のところ、おお、確かになんか空気が潤ってきたな、と実感できる加湿器に出会ったことがない。よって、わたしは大抵、寒さは気合で何とかする、というまったくもって昭和乙、な対応をしてしまうのである。ま、もっと服を着るなり、毛布かぶるなりすれば、実際何とかなるし。
 しかし、そうはいっても、手の、具体的に言うと指先の寒さはどうにもならんので(どういうわけか足先は、むしろ汗かくほど全然平気)、わたしはかなり高い頻度で、コーヒー・紅茶・緑茶・ココアなどの温かい飲み物を飲んでいる。恐らく、わたしを知っている人なら、わたしが常になんか飲んでいる姿はきっとお馴染みだろうと思う。ああ、そういやこれはもう夏でもそうだな。常になんか飲んでいるのは。

 というわけで、わたしは今日、後輩女子からとあるモノをもらい、それをどう摂取するか?? という件に関して、3分ほど悩んでみた。その、もらったモノとはこれなのです。

 巷で噂なのか知らないが、いわゆる「マヌカハニー」なるものだ。
 あっ! 意外と高い! ごめんよ! つうか、ありがとう!!
 まあ、マヌカハニーなるものが何かを知らない方は、ぜひGoogle先生にでも尋ねてほしいのだが、何やら大層体にイイらしい。ちなみにわたしは、とある元宝塚娘TOPだった女子のインスタグラムでマヌカハニーなる存在を知ったのだが、どうも摂取するのに作法というか、正しい方法、があるようで、一番いい方法は、ダイレクトにペロンペロンするのが良いのだそうだ。しかも、金属のスプーンはダメ、とか、いちいちやけに細かい作法があるそうで、最もわたしが、うーむ? と思ったのは、どうも、「加熱」してはイカンらしい。
 マジかよ、オレ的には紅茶とか牛乳に溶かして飲もうと思ったのにな、と若干ガッカリである。なので、貰ってから、ちょびっとずつペロンペロンしていた。
 しかし、いろいろ調べてみると、加熱と言っても火にかけるのはアウトかも知れないが(実は良くわからん)、まあ、人肌程度、あったかいレベル、なら問題ないんじゃね? とごく勝手に決めつけ、よし、ならば、牛乳をあっためて、そこにINして飲んでみよう、という気になった。
 まずは準備だ。
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 愛用のマグ。これは、『IRONMAN3』が公開された時に劇場で売ってたグッズで、トニー・スターク氏愛用の「STARK INDUSTRIES」社のロゴ入りマグ。超気に入っていて、もう5年ぐらい?愛用中。容量が結構大きくて、たぶん400CC弱ぐらいは余裕。今回は、6分目ぐらい(250CCぐらいか?)牛乳を入れた。ちなみに、今、わたしはファミマの「バナナブレッド」が超気に入っていて、毎日1個喰ってるような気がします。今回のお供として共演。
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 いつも、ココアを作る時などは、牛乳をレンジで2分~2分30秒ぐらい加熱するが(すると表面に膜ができる寸前ぐらいの、結構な熱さになる)、今回は1分30秒としてみた。
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 そして、マヌカINであります。小さじに大盛りというかたっぷり入れて、かき混ぜると、ほんのうっすら牛乳に色がつくぐらいで、すぐに溶けてなくなった。温かさもちょうどいい塩梅だ。
 ――そして飲んだ。

 結論。

 超うまい!!!
 
 以上、自分用備忘録でありました。今回はオチはとくにナシっす。おしまい。

 はーーー興奮したわ……。わたしは今日、初めての大相撲観戦に行ってきた。わたしは、もう30年以上、ほぼ毎日総武線に載って通学/通勤しており、要するに毎日両国駅を通過しているのだが、国技館に入って、相撲観戦するのは初めてである。
 2か月ぐらい前に、まあどうせ取れないんでしょうよ、と申し込みしてみたチケットが運良く取れ、席は西15列目の特別2人マスC席、というもので、要するに、桝席の一番後ろで、通常4人に割り当てられる桝席を2人で観ていいよ、という席であった。一緒に連れてってやろうと思ったのは、年老いた母で、母がTVの相撲中継を観ながら、一度国技館で観てみたいわねえ的なことをつぶやくので、じゃあ、チケットを取ってみようじゃないかと思ったのである。
 で。今日はまず、国技館へどうやって行こうか? ということからちょっとした悩みがあった。というのも、我が老いたる母は、数年前にチャリで転倒し、見事に股関節骨折をぶちかまし、人工関節に置換するというちょっとゾッとする手術を受けたため、足が悪く、おまけに腰も悪い。この人、電車に乗れるんだろうか? という点からして心配であったため、国技館近くの駐車場まで車で行って、もし近くになければ、車を置ける地点からタクシーで行くしかねえかもな……と思っていた。
 また、時間は一体何時に出ればいいんだろう? という点も、初めて故に良く分からず、まあ、少なくとも幕内の土俵入りに間に合えばよかろう、という時間に家を出て、3時前ぐらいに国技館近くまで車で行ってみた。すると、非常に近いところは、やっぱり駐車料金が高い! ので、どうしようかなあ?と思っていたら、上限2400円の駐車場が開いていたので、そこに止めることにした。その場所は、国技館から300mほどなので、まあ、なんとか母でも歩けるだろう、というわけで、ま、実際全然母は大丈夫であった。
 そして国技館前まで着くと、もうすごい人の列。マジかよ!? と思っていると、その人々は力士の入り待ちをしている人々で、ははあ、なるほど、と思っていたら、正代関や御嶽海関、栃ノ心関などがちょうど続々と国技館入りしていて、うおお! すげえ! デカい! とのっけから大興奮。興奮しすぎてまともな写真が撮れませんでした。そして現在幕下17枚目まで落ちてしまっている豊ノ島さんにも、帰るところに遭遇。すでに関取ではない豊ノ島さんだったが、人々は大歓声、人気のほどはまだまだ関取クラスであった。今場所は4勝3敗とギリで勝ち越しなので、少しだけ番付は上がると思うが、まだ関取(=十両以上)までは少し時間がかかりそうだ。
 そしてそんな入り待ちの人々の間を通って国技館に向かうと、おおっと!! あった! まず見つけたかったのはこれですよ!
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 わたしが一番応援している松鳳山関の力士幟であります! カッコイイ! なお、写真は、本当は風の影響で裏面からしか取れず、文字が鏡文字の状態でしか撮影できなかったため、上記の写真は左右反転してあります。
 で、国技館へ入場し、十両の戦いが始まる直前だったので、まずは席はどんな所か見てみよう、チケットに記された西の15列目、特別2人マスC席ってのはどんなところなんだ、と席を探してみた。すると、ごくあっさりその場所は見つかり、まさしく桝席最後列で、西といっても真西ではなく、向こう正面(南側)の近い当たりだったので、角度的には西の力士のケツしか観れねえじゃん、という席では全然なく、意外と見やすく、そして一番意外なことに、結構土俵も近く見えた。おお、ここなら十分許容範囲じゃね? おまけに最後列なので、後ろを気にしなくていいし、通路にすぐ出られるし、おまけに出口も近くていい場所じゃねえか! とますますわたしのテンションは上がる一方である。
 というわけで、まずは公式グッズの売店へ向かい、ところでわが愛しの松鳳山裕也君のグッズはあるんだろうか? と探してみることにした。すると……一番欲しかった「松鳳山関応援タオル」なんぞはなく、なんだよ、全然売ってねえや……くそう……としょんぼりしていると、一応、ちょっとした松鳳山関グッズは見つけられたので、見つけたものはすべて買ってやったぜ! ちなみにもう、ここでもわたしは大興奮であります。というわけで、わたしが発見した松鳳山関グッズは、こんな感じです。
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 ちょっと無理やり1枚の画像に合成してみた。左の縦長のものが、ミニ幟。全長30cmぐらいと、意外とデカい。ちゃんと松鳳山関のものが売ってて大興奮ですよ! 月曜から、わたしの会社の机に翻ることになるのは確実であろうと思います。そして右側のものが、帰ってきてから部屋のフローリングに並べて撮影してみたもので、ストラップが2種類とマグネットが1種類×2個買ってみた。母曰く、幟の下に描かれている松鳳山関はちょっとイケメンすぎだし、色も黒くない、と見事なダメだしを食らってしまったが、いいの! 気に入ったんだから! そう、我が家では、松鳳山関は、「とにかくやたらと色黒」であることでおなじみなのである。しかしなあ、大相撲協会の方に申し上げたいのだが、やっぱり幕内力士はすべてちゃんと同じグッズを揃えて欲しいものだ。でもまあ、人気商売ってことで、シビアなんすかねえ……。くそう。でも、とりあえずこれでわたしはもう、相当満足というか大変テンションは上がっており、いよいよ腰を落ち着けての観戦である。
 しかし、マス席ってのは、意外と狭いものですなあ!? これで4人だと、相当ミチミチで、荷物を置く場所にも困るぐらいで驚いた。しかし、わたしの席は、そのマス席を2人でどうぞ、な席なので、足も延ばせるし超余裕。これなら足の悪い母でもなんとかなるだろう、と一安心であった。のだが……十両の取組も進み、いよいよ幕内土俵入りとなってくると、非常にイライラし始めた。というのも、前のマス席との段差が少なく、おまけに前のおっさんはとにかく落ち着きなくウロウロするし、前のおばさまはお行儀よく正座しているので超座高が高くなってしまい、はっきり言ってすげえ邪魔!! なのであった。おまけに、土俵を観ずに酒を飲み、ケータイをいじり、そして席を立ってウロウロする。何なんだこのクソジジイども! と、どんどんわたしの怒りメーターは上昇。何しに来てんだろうこの人たちは、と全くわたしには理解できなかった。ちなみに、わたしの前の落ち着きのないウロウロオヤジは、結びの一番の時には席にいなかったし。ま、おかげで邪魔されず見えたのでそれはそれでわたしにとってはいいのだが、一体全体、何だったんだ……と今もって謎である。
 ま、ともあれ。生で観る本物の相撲の迫力はやっぱり興奮するわけで、その点では大満足である。アレなんすね、行事のハッキョイとか、呼び出しさんの声なんてものは、現場では全く聞こえないもんなんすね。TVではきっちり聞こえているわけで、要するにマイクをつけているんだろうな。それならそれをちゃんと場内でも流せばいいのに、ねえ? どうやらマイクをつけているのではなく、NHK側で音を頑張って拾ってるらしい。そういう声が全く聞こえないので、土俵に集中して観ていないと、いつの間にか始まって終わってしまうので、そういう意味でも前の邪魔なオヤジが実にうっとおしく、ホント暴力衝動が沸き上がってたまらなかったすね。
 そして、わたし的に一番興奮した取り組みは―――もちろん、わが愛する松鳳山裕也くんですよ。昨日の十三日目時点で、わが松鳳山関は7勝6敗。勝ち越しまであと1勝、まで来ていたので、わたしの興奮もお分かりいただけるだろう。今日勝てば晴れて勝ち越し。絶対勝ってくれよ! と久しぶりにわたしは大声で「しょうほうざあああーーーーん!」とMAXテンションで応援したわけです。
 その結果! やったぜ! 見事勝利をおさめ、松鳳山関は十四日目にして8勝6敗と勝ち越しました!! やったーーー! その瞬間、わたしは右手で動画を撮ろうと構えていたのだが、さっきどんなのが撮れたか観てみたところ、もうブレブレだし前のオヤジのハゲ頭も入ってるし、わたしの絶叫しか記録されていなかったので、ここに公開することは自粛します。いやーーーホントに興奮しました。
 結局、今日は大関・豪栄道関も勝ち、1敗差であとを追う横綱・日馬富士関も勝利したため、優勝は明日の直接対決に持ち越されました。でもまあ、3敗と4敗という優勝争いなので、盛り上がりには欠けますなあ。やっぱり白鵬関や稀勢の里関、高安関たちの元気な姿を観たかった……。
 あと、今日、立ち合いが呼吸が合わない取り組みがいくつかあったが、双眼鏡で見守ったわたしの目には、いずれも「手つき不十分」で、荒鷲関、貴景勝は大いに反省してもらいたい。アレじゃ駄目だよ。特に荒鷲関は、相手の嘉風関がきっちり両手をついて戦闘態勢に入っているのに、なんだよもう! ちょっと嫌いになったすね。あと、松鳳山関以外で今日、なかなかやるな、と思ったのは、成長著しい阿武咲関かなあ。あの左のおっつけは素晴らしかった! 阿武咲関はこれからももっと強くなりそうな予感がしますね!

 というわけで、もうさっさと結論。
 初めて生で観る大相撲は大変興奮しました。そして今日は、わたしが一番応援している松鳳山関の勝ち越しのかかる一番であり、これで負けたらすげえ哀しいから、絶対勝ってくれ! というわたしの願いは見事に通じ、下手投げで千代丸関を投げ飛ばし、見事勝利! あんなに大声出したのはもう数十年ぶりだわ……というぐらい興奮しました。しかし桝席は、前にどんな人が座るかでかなり環境が変わるんすね。じっくり見るには、いす席の前の方がいいのかもしれないなあ……とも感じた、わたしの初・国技館体験でありました。以上。

↓ 結局これの松鳳山Ver.は売ってなかった……しょんぼり。木札ストラップはGetしたぜ!わーい!


 はーーー。もう7月もあと1週間で終わりか……。
 時の流れの速さは、どうも年を取るほど速く感じるような気がするのだが、これはわたしだけなのだろうか? それとも、人間にあまねくプログラムされた自動的な現象なのだろうか? その辺はまったく良くわからないが、とにかく、わたしはそう感じる。よく、何か集中している時とか、あるいは楽しく過ごしている時とか、そういう時に主観的な時間の流れの速さは加速する的なことを見たり聞いたりする。たとえば、30分の通勤通学の電車内でも、本を読んでいるとあっという間だったり、友達とおしゃべりしているとあっという間に過ぎる、みたいな現象のことだが、恥ずかしながらわたしは毎日を集中して過ごしているとは思えないし、楽しいとも全く感じていない。むしろ毎日をむなしい繰り返し、とすら感じているわけで、そういう時は永遠に続く時の長さを感じてもいいはずなのだが、あっという間に7月も終わり、この分だときっとあっという間に年末になり、おそらく東京オリンピックとやらも、あっという間にやって来るのだろう、と若干の絶望的な気持ちもわいてきたのが、昨日の夜のわたしである。
 昨日は、わたしが毎日楽しみに観戦していたスポーツイベントが2つ終了した。
 一つは我らが国技、大相撲の7月場所、通称名古屋場所である。
 わたしはこのBlogで何度も書いているが、家から一番近いところにある相撲部屋、ということで、元大関若島津さんが親方として指導している二所ケ関部屋を応援しており、その部屋頭たる関取松鳳山関を一番応援している。松鳳山裕也君という、やけに色が黒く、なかなかおっかない顔をした関取であり、ここ数場所、負け越しが続いていたために、今場所は西前頭十枚目という番付で臨んだ名古屋場所であった。わたしが松鳳山関を応援している理由はいくつかあって、一つは前述のように二所ケ関部屋自体を応援しているのもあるのだが、他にも、これまた前述のように、やけに、理由はまったく分からないが、おそらく幕内力士の中でもっとも色黒で目立つ、というのが一つ。そして、松鳳山関の取り口が、基本は押しであり、とにかく前進あるのみ、というそのハートが大変応援したくなるから、ではなかろうかと思っている。
 日本相撲協会のWebサイトで紹介されている松鳳山関のデータによると、直近6場所の90取組のうち、44勝している中で、34%が「押し出し」だ。これは、全力士の中で押し出し率が高い、というほどでは全然ない。他にも押し出し率の高い力士は結構いっぱいいる、が、松鳳山関は身長177.0cm、体重141.0㎏と、どちらかと言えば小さい部類に入るわけで、松鳳山関より身長が低く、体重が軽い力士は、石浦関と宇良関の2人だけだ。ちょっとメモっておこう。
 ◆松鳳山関より低い身長の関取:
  阿武咲関(176cm)、貴景勝関(174)、宇良関(174)、石浦関(173)。※嘉風関は同じ177cm
 ◆松鳳山関より軽い体重の関取:
  千代の国関(140㎏)、横綱日馬富士関(137)、宇良関(137)、荒鷲関(136)、千代翔馬関(132)、石浦関(118)
 ですって。まあ、だからなんだという結論は特にないのだが、小兵、という部類に入る力士であるため、やっぱり体の圧を使った「寄り切り」よりも、「押し出し」が多くなるのはそういうことなのかな、と言う気もする(※とはいえ、松鳳山関より軽い横綱日馬富士関は、寄り切り率が32%で一番高いので、一概にはそうとも言えない)。いずれにせよ、松鳳山裕也君は、わたしの眼にはやけに目立つ存在であり、その押し相撲は非常に応援したくなるわけで、とにかく「気になる存在」なのだ。
 その松鳳山関は、今場所は十枚目ということで、わたしはここで負け越したら、次は幕尻付近、そして来場所でさらに良くない成績だと、また十両落ちのピンチだぜ……と大変気になっていたのだが、終わってみれば成績は10勝5敗と、久し振りの二けた勝利を挙げ、大変安堵した次第である。あーよかった。特に後半は5連勝と、大変カッコ良かったと思う。千秋楽では幕内の一番最初に取組が組まれ、勝った時には「ッシャーーアッ!」と年甲斐もなく大喜びしたのは言うまでもなかろう。ホント血圧上がりますね、相撲観戦は。
 今場所は、2横綱1大関が途中休場、そして三役上位陣も二けた勝てたのは横綱の白鵬関と日馬富士関だけ、というまあ波乱?の展開だったわけで、白鵬関の強さだけが目立つ場所であった。まあ、白鳳関の勝ち星も1050勝まで伸び、まだ32歳という若さを考えれば、まだまだ記録が伸びるのは確実で、その記録はそりゃあいつか誰かに破られるのだろうけれど、その「いつか」は、きっとわたしの生きている間には訪れまい、というような気がした名古屋場所であった。まあ、わたし的結論としては、松鳳山裕也君が二けた勝利を挙げて大変うれしく、やったぜ!的な気持ちであります。

 そして昨日は、もう一つ、毎日その熱戦を見守ったLe Tour de France2017も、最終21ステージが無事に終了し、全日程が幕を閉じた。総合優勝は大本命のChristopher Froome選手で、見事に4回目のツール総合優勝となった。結果的には2位のRigoberto Uran選手との差は54秒、ということで、接戦だったように見えるかもしれないが、はっきり言って超余裕の横綱相撲であり、去年も書いたけれど、今年も、どうにも熱くない、ああ、やっぱね、という感想をわたしは抱いた。そもそも、結局ステージ1勝もしてないし。まさしく「寄り切り」と言えるだろうな。今回の勝利は。
 ただ、その総合優勝争い以外では毎日何らかのドラマがあって、それはそれで大変楽しめたのは間違いない。今回のツールでわたしの印象に強く残ったのは、次の2点だ。
 ◆ポイント賞ジャージ=マイヨ・ヴェール争いの顛末
 今回は、開幕前からマイヨ・ヴェールを誰が獲得するか、と言う点は非常に観どころであろうと考えられていた。しかし、話題の中心である現世界王者のPeter Sagan選手は、6年連続での獲得成るのか、とわれわれをドキドキさせていたのに、第4ステージでまさかの失格、ツールから去ってしまい、その際の大転倒で、ツール最多勝利を狙っていたMark Cavendish選手も骨折リタイア、となってしまった。そして、第2,6,7,10,11ステージを全て勝利し、もはや決まりか、と思われていたMarcel Kittel選手も、ある意味何もないところでの大転倒に巻き込まれ、無念のリタイアとなってしまい、2番手につけていたMichael Matthews選手がかっさらう、という展開は、わたしとしては相当ガッカリした。たしかに、Matthews選手の追い上げは強力だったので、これは最終ステージ、パリ・シャンゼリゼの戦いがヤバいことになるな……ゴクリ……と楽しみだったのにね。
 ◆最後のツールとなるContador選手の魂のアタック
 <※追記:Contador選手ホントにごめん!TV中継中に「最後のツール」と言ってたような気がしたんだけど、正式には引退表明してないみたい。勝手に引退とか書いてごめんなさい……! アレかな、Voeckler選手がツール終了をもって引退する、って話と混同したのかな? ホントに申し訳ありませんでした! なので以下はわたしの妄言です>
 すでに引退を表明しているContador選手、結果的には総合9位で終わり、不完全燃焼と言わざるを得ないかもしれないが、わたしはとにかくContador選手のアタックに痺れまくっていたのであります。もちろんそれは、あまり成功しなかったわけで、大変残念であるけれど、カッコ良かったすねえ……もうContador選手がツールを走ることはないというのが淋しくてたまらないす。今回第13ステージと第17ステージで「敢闘賞」を獲得したContador選手だが、「敢闘賞」というものは、総合狙いでない、逃げ選手とかがもらうものであって、はっきり言えばただの「頑張ったで賞」だ。そんな賞をContador選手がもらってうれしいものではないわけで、13ステージでのContador選手は実際全然嬉しそうではなかった。勝ちに行ったのに勝てなかった、その悔しさがにじみ出ていたと思う。もう一度、バキュンポーズが観たかったよ、本当に。そして、アタックしなくても勝てちゃう(ように見えるだけで、実際は勿論すごい)Froome選手を積極的に応援する気にはあまりなれなかったす。しかし、わたしは最近知ったのですが、Froome選手は猫が大好きなんですな。それまで全然Froome選手は好きではなかったけど、こんなFroome選手(の猫)のInstagramを見て、ちょっとわたしの中の好感度は急上昇しましたw しかもすごいブス猫w

He thinks he's the boss around here 😏✋😽 @chrisfroome

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 とまあ、以上がわたしの2017年7月の備忘録であります。
 
 というわけで、結論。
 まず、大相撲七月場所は、内容的には結構荒れて、結果としては横綱白鵬関の強さが際立つ優勝となったわけだが、わたしの応援する西前頭十枚目の松鳳山裕也君が二けた勝利の10勝5敗という結果となり、大変満足というか嬉しく思います。
 そしてLe Tour de France2017の方は、わたしとしてはあまり面白くない3週間で、総合はFroome選手の横綱相撲でありました。ただ、一つ言えるのは、当然Froome選手の強さは間違いないのだけれど、それと同等かそれ以上に、その所属するTEAM SKYがずば抜けて強いチーム、ということに尽きるような気がする。完全にレースを支配しているわけで、Contador選手が一人で奮闘しても勝てる見込みはないわけで、アシスト勢の選手層の分厚さは勿論、その運営、その予算、すべての面において、「戦いは始まる前から決していた」と言わざるを得ないんだろうな、と思う。残念ながらそれが自転車ロードレースなので、わたしが大富豪だったら、絶対にSKYにぎゃふんと言わせるチームを作るのに、ぐぬぬ……というのがわたしの感想です。以上。

↓ 9月場所こそ、チケットを獲りたい所存です……!

 はーーー。寒い。今朝の東京は、AM0700時点で気温が8℃ぐらいだった。
 わたしは暑いよりも寒い方が耐えられるので、実際のところ8℃ほどの気温は別に構わないというか快適より若干冷えるかな、ぐらいなのだが、今朝(というかついさっき)、駅から会社に向かう途中で、春はまだ来ませんのう……とぼんやり曇天の空を見上げたところ、ふと思いついて靖国神社に寄り道してみた。わたしの会社は、去年引っ越して靖国神社から徒歩5分ほどの地にあるのです。
 寄ってみた動機は、そういやこの前、もう東京は桜の開花宣言が出たんだっけ、とふと思ったからであり、その開花宣言の基準となる「標本木」なる桜の木が靖国にあるからだ。
 というわけで、こんな感じでした。
yasuk01
 この写真じゃわからないかな。確かに、ほんの数輪咲いてました。ほんと、数輪だけ、だけど。
 以前、というか数年前まで、この「標本木」は普通にぽつんと在るだけだったけど、いつの間にか柵に囲われ、おまけにこんな看板も立ってました。
yasuk02
 いや、思い違いかな? 前からこんな看板あったっけ? 柵はなかったと思うんだけどなあ? 思い出せない。前からこうだったら、わたしの盛大な勘違いです。サーセン。
 しかし、不思議というか、今日、へええ? と思ったのは、どういうわけか、この「標本木」だけ、数輪の花が咲いていたり、蕾も、開花に向けて順調に膨らんでるような雰囲気なのだけれど、周りの他の木は、一向に咲く気配を感じさせない様子なんすよね。何故この標本木だけ、やる気満々に見えるのだろう。不思議っす。なんか、周りの桜の木々たちから、「チッ……お前ばっかり注目されやがって……ケッ! オレはゆっくり咲くからいいもん!」的な声が聞こえたような気がする。ええ、妄想ですが。

 しかし、こんな数輪の開花で、桜が咲きました! 的な開花宣言というのも、なんかちょっと変というか、気が早えなあ、と思ったわけだが、しかし、きっとあと1週間もすれば、もう、これでもか!というぐらいに、美しく着飾るんでしょうな、桜の木の皆さんは。
 まだ寒くて春を感じる陽気ではないけれど、まあ、着々と準備に入っているのは確かなようですね。花粉症には全く縁のないわたしは、やはり春はイイですな、と呑気に思う。しかしその一方で、もう人生の晩秋あたりを過ごすわたしには、なんつーか、春はまぶしいすね。遠くに過ぎ去ったいろいろなものを、思い起こさせますなあ。まったくもって、ヤレヤレ、だぜ。

 というわけで、今日はごく短く結論。
 東京はまだ寒い。手袋なしじゃチャリ乗れないぐらい。
 だけど、どうやら春は近いみたいです。以上。

 というわけで、先週の日曜日、今年の大相撲9月場所が千秋楽を迎えた。
 今場所は、横綱【白鵬】関が休場となり、先場所でなんとか綱取りに望みをつないだ大関【稀勢の里】関の動向に注目が集まっていたわけだが、場所前の横綱審議委員会の稽古総見では、横綱【日馬富士】関に対して8連敗し、その内容のマズさからも、相撲ファンの誰しもが、ホントに大丈夫か? と大変心配していたのではないかと思う。
 そしてその心配は、初日から明らかになった。初日、東前頭筆頭の【隠岐の海】関に敗北し、いきなりの黒星スタートとなったのである。折しも【白鵬】不在という、ある意味最大のチャンスに、初日からの黒星という事で、これまた誰しもが、あぁ……とため息をついたことだろうと思う。
 この、初日に大関【稀勢の里】関を下した【隠岐の海】関は、その後2人の横綱と3人の大関すらも倒し、これは今場所の台風の目になるかと目されたものの、9日目から関脇・小結陣に立て続けに5連敗してしまって、早々に優勝戦線から脱落してしまった。
 こんな中、着実に勝ち星を積み重ねたのが、大関【豪栄道】関と、東前頭14枚目の【遠藤】関の二人である。まず、大関の【豪栄道】関だが、正直今まで、強いんだか弱いんだかという微妙な取組が多く、怪我もあったとはいえ、大関在位まる2年、12場所中4場所負け越しており、とりわけここ1年はカド番になっては勝ち越すという状態で、今場所も、先場所の負け越しによりカド番からのスタートであったため、はっきり言って今場所の活躍を事前に予想した人は誰もいないと思う。結果的に、なんと驚きの15連勝となり、見事に全勝優勝を飾るに至った。これで、日本人大関のライバルで、優勝経験のないのはなんと横綱候補筆頭だった【稀勢の里】関ただ一人となってしまったわけだ。なんというか、まあ極めて残念というか……八角理事長も、【稀勢の里】関の綱取りは完全に「振出しに戻った」と発言しており、ゼロからのスタートとなることが確定した。一方全勝優勝した【豪栄道】関は、一躍来場所は綱取りへの重要な場所となったわけで、まったくもって諸行無常とはこのことであろう。ちなみに、カド番からの大関の全勝優勝は史上初(?)らしいですな。
 で。今場所活躍したもう一人の【遠藤】関である。
 【遠藤】関といえば、石川県出身で、名門日大相撲部からアマ横綱のタイトルをもって各界入りし、その端正な顔立ちから女性に大人気の力士である。実際、確かにコイツはイケメンであるし、入門4場所目で幕内入りするなど、その実力も極めて高い水準にある、のだが、ここ2年ほどは怪我もあって成績の波が激しく、良い時は二ケタ勝利することもあったが、3場所前は十両に落ちるなど、はっきり言ってかなり浮き沈みが激しかった。そんな【遠藤】関だが、今場所は万全の態勢で臨み、見事13勝2敗という立派な戦績で技能賞を受賞するに至った。東前頭14枚目と下位番付だった【遠藤】関は、わたしの愛する漫画『鮫島、最後の十五日』の主人公・鮫島鯉太郎と同じ番付なので、対戦相手がどんな番付力士だったのか、『鮫島』の今後を予想するための備忘録としてチェックしておこう。
 <【遠藤】関(東前14)の星取表>
初日 二日目 三日目 四日目 五日目 六日目 七日目 八日目 九日目 十日目 十一日目 十二日目 十三日目 十四日目 千秋楽
豊響 天風 徳勝龍 千代翔馬 琴勇輝 豪風 旭秀鵬 蒼国来 佐田の海 玉鷲 御嶽海 松鳳山 高安 錦木
西前十三 東前十三 東前十五 西前十二 西前八 西前九 西前十五 西前七 東前十一 西前十 西前六 西前五 東前七 東関脇 東前九
 どうも相撲の対戦相手は、法則性がなく、それぞれの力士の勝ち星の数も影響するため、予想ができないのだが、『鮫島』の主人公・鯉太郎も現在8戦全勝で、9戦目が小結と当たる展開になっている。たぶん、【遠藤】関や鯉太郎のような、東前頭14枚目あたりだと、全勝ペースで行っても、横綱や大関との対戦は、まあ、組まれないんだろうな、という気がするわけで、しかしながら、『鮫島』という漫画において、主人公は絶対横綱と対戦しないと話が盛り上がらないわけで、となると……ひょっとして全勝同士の「優勝決定戦」が最後の戦いになるんじゃねえか? という気もしてきた。ええと、意味わかりますか? 鯉太郎が満身創痍で白星を重ねていても、14枚目という番付の力士が横綱と対戦することは、普通なら事実上ないってことです。横綱は、普通に考えれば10日目以降は三役以上との対戦がマストになるわけで、もし、本割で鯉太郎と【泡影】が当たるなら、まあそれ以前でないとあり得ず、もう物語は9日目に入ってしまったので、どう考えても本割での対戦はない、というわけである。果たしてどうなるんでしょうな、『鮫島』は。

 というわけで、話は『鮫島』に逸れてしまったが、最後にわたしが最も応援している黒ブタこと【松鳳山】関についてである。先々場所、二ケタ勝利を上げて、先場所は東前頭4枚目まで番付を上げた我らが黒ブタこと【松鳳山】関だが、先場所は5勝10敗と大きく負け越してしまい、今場所は東前頭7枚目に位置しての9月場所である。結果的には7勝7敗で臨んだ千秋楽で勝利をあげ、なんとか8勝勝ち越しで場所を終えることができた。わたしとしては、もう結果オーライで大変喜ばしい限りである。惜しかったのは、中日八日目の【正代】関との一番だろう。一瞬よっしゃ、勝った!! と思いきや、物言いがついてビデオ判定の結果、思いっきり足が出ており、無念の「勇み足」での敗北。実に惜しかったなあ……。それでも、その負けを引きずらないで翌日から3連勝したのは、ファンとしては大変うれしく、ギリギリだけど勝ち越せたのはホント一安心ですよ。あー良かった。

 というわけで、ぶった切りですが結論。
 平成28年9月場所は、カド番大関【豪栄道】関のまさかの全勝優勝で幕を閉じた。我が愛しの【松鳳山】関も、何とか勝ち越し、 来場所は番付を少し上げられることと思う。再びの三役復帰を目指してマジ頑張ってほしいと思います。そして、わたし的には来場所で気になるのは、【豪栄道】関の綱取りよりも、ここのところめっきりおかしくなってしまった大関【照ノ冨士】関の動向だ。今年に入って本当に満身創痍でボロボロで、非常に心配です。関脇で優勝した去年の強さは、本当に圧倒的だったのに……。ホント、【照ノ冨士】関も頑張っておくれ!! 以上。

↓ 来場所は九州場所です。もう年末ですなあ……早いのう……。
 

 というわけで、昨日の帰りに、予想通り既に販売開始していた、わたしが最も愛する作家Stephen King氏の日本語で読める最新作『Mr. Mercedes』(ミスター・メルセデス)を店頭で発見・確保・購入したわたしである。
 出版界の常識として、書籍はいわゆる「搬入発売」、すなわち一部の発売協定品を除いて「店頭に到着したらすぐに売っていい」という慣習があるため、版元の発売予告が月曜日であるなら、おそらく、都内ならば前週の金曜日には店頭に並ぶ、うまく行けば木曜日の午後にも並ぶ可能性があるな、と予想していたので、帰りに大きな本屋さんに寄ってみたら、ごくあっさり展示・販売されるのを見つけた次第である。地方の方には申し訳ないが、さっそく昨日の夜から、もう大興奮のうちに読み進めている。冒頭からもう、最高です。コイツは期待通り面白い!!
MrMerzedes
 ところで、わたしは前日の夜か当日の早朝に、このBlogを毎日せっせと書いているのだが、昨日の夜は、この『ミスター・メルセデス』を興奮しながら読みつつ、当然読み終わらないとBlogネタにならないので、ヤバい、明日のネタがなんにもねえ、と思い、ふとこのBlogの一番最初の記事を見て、椅子から転げ落ちそうになるほど驚いた。
 なんと、ちょうど1年前の2015/08/18にこのBlogを書き始めたのだった。
 しかも、第1回目の記事の内容は、まさしくStephen King氏による『Dr.Sleep』である。
 おおう、マジかよ!? 超・奇遇!! まさしくこれは<>に導かれたって奴か!? と、この1年を思い返してびっくりしたわけで、まったく光陰矢の如しとはこのことよ……とひとり感慨にふけったわけである。
 ※<カ>とは、Kingの作品を読んでいる人なら誰でも知ってるキーワードです。
 ちなみにその時のわたしの家の室温は30.2℃。暑くて雨上がりでベトベトして不愉快極まりなく、また、愛する猫がたまに部屋にやって来て、本棚の奥に入ろうとゴソゴソやるのを、
 「埃だらけになるからやめて。ね?」「ニャーン」
 「だから、やめて。いい子だから、ね?」「ニャーン」
 「だからやめろってば……」「ニャッ!?」
 「頼むから……もうやめて……いい子でしょう?」「ニャーン」
 「だからしつこいんだよこの野郎!!!」「ニャッ!!」 →最初に戻る。
 という感じに何度も繰り返し、最終的に激怒したばかりで、血圧も若干上昇気味であった。 はーー……やれやれ。まあ、可愛いから許すけど、しつこいっつーの。

 で、なんでこのBlogを書き始めたか、そのいきさつも思い出した。
 このBlogを書き始めたきっかけは、何人かのとある偉い人たちから、まったく同じことを言われたからだ。曰く、「君が興奮しながら話す、映画とか本とか、芝居や美術展の話は、なかなか面白いから、なんかの形で残したらいいと思うよ」とのことであった。わたしは日頃、無口で冷たい男だと認識されているが、一度話し出すと、へえ、コイツこういう奴だったんだ、と思われることが多いようで、それはそれでわたしとしては大変心外で、オレは最初からこういう男ですよと言いたいところだが、確かに、会社というか仕事上では必要ないことは何もしゃべらないし、他人にもほぼ無関心なので、まあ、そう思われても仕方ないのは間違いない。ただ、わたしは営業経験が長かったので、必要とあればまったくどうでもいいTalkで話し続け、相手の関心を得る営業スキルを会得しており、その中でも映画や本の話は鉄板ネタだっただけであるのが事実である。
 なので、実はその偉い人たちから「君の話は面白い」と言われたことは、若干嬉しく思い、ちょっと図に乗ってこのBlogを始めたことは否定できない。が、実際のところ、一番大きな動機は、「とにかく最近病的に忘れっぽい」という何とも情けないというものであった。しかも、どういうわけか、昔のことはやけにはっきり覚えているのに、最近のことがまるで忘れてしまうのである。
 あれって、いつのことだっけ?
 あいつ、名前なんだっけ?
 このキャラって、何したんだっけ?
 こんな、ちっくしょー、思い出せねえ、という事のために、この備忘録を始めたのである。
 わたしの忘れっぽさは、本当に深刻で、仕事上でも、あ、あれやんなきゃ、と思って手を動かし、こんなもんかな、と思ってファイルを保存しようとすると、「既に同じ事をもうやってあった」ということを発見する、なんてことが頻繁に起こる。大抵は、さて、どうやるか……? と考えながら、エクスプローラーで材料となるデータや素材のあるフォルダを探している段階で、「このファイルは何だっけ? あれっ!? なんだ、やってあった!!」と発見することの方が多いので、さんざん手を動かしてから見つけることは少ないのだが、それにしても、自分でやった仕事を忘れて、後でそれを見つけて、「スゲエ、さすがオレ、既にやってあったわ」と半ばあきれ、半ば感心するのがわたしのいつものパターンである。これは、わたしの周りの人々には、超・お馴染みの風景であろう。わたしが、「あれっ、なんだ、それ、もうやってあるわ」と言うと、元・部下たちは「出たよ、またっすか!? つか、さすがっす」と言ってくれる優しい人々なので救われているが、おそらく彼らは「このオヤジ、もうホントヤバいんじゃね?」と内心思っているのは間違いなかろうと思う。
 ちなみに、さっき読んだ『ミスター・メルセデス』の中で、最高に気に入ったフレーズがありました。主人公の退職刑事ホッジスが、レストランで考え事をしていて、店のオーナーの女性に肩を叩かれるまでぼんやりしていたシーンでの、ホッジスの内的独白です。もう店には誰も客がいなくなっていて、ウエイターたちが皆、心配そうにホッジスを見つめていることに気づいた彼は、こう心の中で思います。
 ≪あの連中には、わたしが特急アルツハイマー号に乗って、まっしぐらにボケ老人ランドへむかっているように見えたのではあるまいか≫
 わたしはこういうKingの文章表現が大好きなのです。しかし……オレもマジで若年性の特別快速アルツハイマー号に乗車しちゃってるんじゃなかろうか。実に心配だ。
 こんな病的な症状は、やはり、40歳を超えたあたりから顕著のような気がする。実はわたしは、20代前半のサラリーマンになりたての頃から、毎月の給与明細の内容をExcelファイルにまとめていて、過去20年以上の毎月の給与の内容・控除の内容を完璧に表にしているのだが、同じファイルには、別Sheetで、「オレ年表」を作って、どこか旅行へ行ったとか、車を買ったとか、宝塚歌劇を観に行ったとか、そういった日常のイベント(出来事)も、表に記入している。
 それを作ろうと思ったのも、その病的な物忘れの激しさからだったので、もう20代の頃から危険な兆候だったのかもしれない。また、これはわたしが昭和の人間だからなのかもしれないが、とにかく、年号が分からない。西暦で言ってもらわないとホントにパッと思い浮かばない。平成何年、と言われても、本当に、計算しないといつのことか分からないのだ。これは、とりわけ役所に提出する書類とか、決算書を見る時にいつもイラッとする。
 たとえば、平成23年? それっていつだよ? ええと、今年が平成……何年だっけ、28だっけ、てことは、5年前だから、ああ、2011年のことか、何だ、大震災の年じゃねーか、最初から2011年って言ってくれよ……みたいな。これって、わたしだけなのかな? オレが異常なんでしょうか?
 
 なので、わたしは書く。書いて残す。
 でもまあ、この1年間、毎日休みなくきっちり書き続けたので、今後はちょっと無理せず――この1年は無理して無理矢理書いてたので――、ホントにネタのない日は何も書かないことを自分に許そうと思います。なので、毎日このどうでもいいBlogを閲覧している人はいないと思いますが、「あれっ!? 今日更新ないじゃん!? アイツ、死んだか?」と心配しないでください。

 というわけで、結論。
 わたし以外の人間にとっては完全に無意味なこのBlogを書き始めて1年。実は個人的にはかなり大きな人生の岐路的な出来事もあったが、それに関してはさすがに書かなかった。それは書かなくても忘れようがないことなので。まあ今後も、映画を観たり、本を読んだり、ミュージカルを観たりしたときには、せっせと備忘録として書き続けたいと思います。そして今は、『ミスター・メルセデス』が面白すぎて最高に楽しいのであります。あ、明日は愛する宝塚歌劇の月組公演を観て来ますので、そのネタになると思います。以上。

↓ とにかく、今すぐ本屋さんへ急行してください!! もう、都内なら売ってると思いますよ。文庫になるまで待つ人も多いと思いますが、たぶん、文庫だと、800円ぐらい×4冊=3200円ぐらいでしょ? 今買っても1850円×2=3700円+税だぜ? 500円のために、2年ぐらい待つのは意味ないと思うな。買える時間は買えばいいのでは? お、電子でも8/26配信開始らしいすね。わたしは我慢できずに紙で買いました。
ミスター・メルセデス 上
スティーヴン・キング
文藝春秋
2016-08-22

ミスター・メルセデス 下
スティーヴン・キング
文藝春秋
2016-08-22


   

 というわけで、昨日書いた通り、先週の日曜日に平成28年大相撲7月場所(名古屋場所)が閉幕した。そして同じ日の深夜、遠く離れたフランス共和国において、世界最大のスポーツイベントと称されることのある『Le Tour de France 2016』も最終日の第21ステージを迎えた。

 まあ、結果は、大方の予想通り、イギリス人(※ケニア生まれの南アフリカ育ちのイギリス人)のChristopher Froome選手が盤石の走りで2年連続3回目の総合優勝を決めたわけで、とりわけ大きな波乱もなく、なんとなくやれやれ、やっぱりFroomeか、というような印象も少しだけある。
 とにかく強い。彼の強さは、近代ツール覇者の条件である、山岳の強さとタイムトライアルの強さを双方ともに世界最強レベルで併せ持っていて、全盛期の(ドーピングで永久追放された)Lance Armstrong以上なのではないか、とさえ思う。特に山岳は。
 彼の特徴は、とにかくやはり異常な高ケイデンスを維持できる点だろうと思う。つか、Froome選手がダンシングしている姿はほとんど見ないもんな。とにかく、常にサドルに座ったまま、グイグイグイグイイイイッーーー!! と、あっという間にライバルを置き去りにする山岳での走りは、なんか、非常に異質なものを感じる。普通は、バッとサドルから立ち上がり、ダンシングでオラ、オラ、オラァッッッ!! という気合のアタックが観ものなわけだが、Froome選手の場合は、そういうことがほとんどない。だから、速さが目に見えないというか、実に不思議な、異常な速さである。あと、登りではなくて、確か、第8ステージの、マイヨ・ジョーヌを獲得した決め手となったダウンヒルの時だったけれど、解説の栗村修氏は、Froome選手のすっげえダウンヒルを称して「宇宙走法(でしたっけ?)」と言っていたけど、ホントにそう思う。とにかく、今までの常識では測れない、恐ろしい強さなんですよね。なので、その強さを本来は讃えたいのだけれど、あまりに異質で、わたしはどうも、熱心に彼を応援できないのだが、その理由は、そういう心に響くような魂のアタックが観られないからなのではないかと思っている。ファンの皆さん、勝手なことを言ってサーセン。
 
 わたしの好みは、熱いファイターであるのだが、どうもこの10年近く、そういった魂を感じさせる走りを見せる選手がいなくて、あまり楽しめていないのが現実だ。わたし的には2005年のLe Tourが最高に熱かったのだが、もう11年も昔っすね……。おまけに、Lance Armstrongの永久追放もあったりして、もうホント、やれやれ、である。

 というわけで、わたしとしては今年のツールは、Froome選手の「ランニング」が炸裂した第12ステージに度肝を抜かれたぐらいで、他は比較的、あっさりだったような気がする。しかしまあ、第12ステージはヤバかった。

 これは公式動画だが、なんと、Froome選手(黄色いジャージ=マイヨ・ジョーヌを着てる人)が、自転車に乗っておらず、「ランニング」してるでしょ。これは、何があったかというと、Froome選手と他2人の選手が、前方を走るバイクカメラに追突してしまって大転倒、そして後ろからついてきていたオートバイに自転車を踏んずけられて、チャリがぶっ壊れちゃったんだな。ゴールまでもう1kmを切っている地点での大アクシデント。そしてこの動画を見れば分かる通り、もう超・観客たちのエキサイト振りで、道幅が狭くなりすぎていて、予備の自転車を積んでいるチームカーが全然近寄れない状況。わたしはこの状況を、半分寝ながら生中継を観ていたのですが、思わず飛び起きて、な、なんだ、何が起こった!? えええーーーっ!? ま、マジか!! と完全に目が覚めた。ちなみに、結果的にはタイムロスは救済処置によって最小限にとどめられたため、成績に大きく影響はしなかったけれど、やっぱり、強すぎるFroome選手には地元フランス国民の風当たりも強く、批判もあったようだが、続く第13ステージのTT(=タイムトライアル)で総合ライバルたちを軽くしのぐタイム差をつけ、救済処置がなくても全然首位は動かなかったね、という強さを見せて批判を封じ込めた。これはとてもカッコ良かったと思う。
 ほかには、わたしが一番応援しているContador選手が途中でリタイアしたしてしまったのが大変残念だけれど、同じチームの世界チャンピオンPeter Sagan選手が相変わらず元気に5年連続ポイント賞(いわゆるGreenジャージ、フランス語で言うマイヨ・ヴェール)を獲得したし、Rafal Majka選手も山岳賞を獲得出来て、まあ、良かったね、ぐらいしか感想はない。
 あと、日本人唯一の出場者、新城幸也選手も無事完走、したのは本当に超人だと思うし、逃げに乗った第6ステージでの敢闘賞受賞は大変おめでたいけれど、チーム内の仕事としては、ほぼ何もしていないわけで、これは本人も、「何もできないツールだった」とインタビューで答えている通り、観ているファンとしても、正直物足りない気持ちだ。自転車ロードレースは、明確に「チームスポーツ」、すなわち団体戦である。なので、チーム内での役割があって、それが果たせたのなら、外からどう見られようとMission Completeなのだが、はたして新城選手は、自らのMissionを完遂できたのか。実際のところは良くわからないが、得るものがあった3週間だったと思いたい。

 というわけで、結論。
 今年のLe Tour de Franceは、結果的には下馬評通りChristopher Froome選手の盤石な横綱相撲で終わり、ちょっと、なんか熱くないような気がするものとなった。いや、もちろん、総合に関係ないところで繰り広げられるステージ争いなんかは熱くて、もちろん毎日楽しかったんですよ? でも、肝心の総合争いがなあ……。
 自転車ロードレース界の次のビックイベントは、スペインの「La Vuelta a Espana」が8/20(土)から開幕するが、その前に、今年はオリンピックイヤーである。新城選手が出場する男子自転車ロードレースは、8/6(土)の、大会2日目の開催だそうだ。日本時間では8/6(土)21時かららしいので、放送はあるのかなあ……ああ、NHKのWebサイトによると、翌日、録画&ダイジェストでしか放送はないみたいですな。まあ、強豪ひしめく中、メダルは事実上不可能だと思うけれど、途中棄権しないで完走して、2010年の世界選手権の時のようにゴールに絡んでほしいと思う。周回コースだけれど、今回は登りも石畳もあるし、クラッシック系の選手が有利かもしれないすね。ツールで落車骨折してしまったDumoulin選手が元気に出場できれば、かなり有力なメダル候補だと思うのだが……。楽しみに応援しましょう。以上。

↓ この年のヴィノクロフ大佐は本当にカッコ良かった……けど、翌年はドーピングで出場できず(2005年の成績ははく奪されてはいない)。そしてこのDVDジャケットで超笑顔のLance Armstrong氏は、7年後の2012年にすべての記録を抹消され永久追放となります。ホント残念だよ……。
ツール・ド・フランス 2005 [DVD]
ランス・アームストロング
東宝
2009-07-08

 というわけで、先週の日曜日、今年の大相撲7月場所(名古屋場所)が千秋楽を迎えた。
 名古屋場所は従来から「荒れる」ことでもおなじみで、今場所は、大関【稀勢の里】関の綱取りがかかる重要な場所として、いよいよ日本人横綱誕生となるのか、 大方の相撲ファンの注目はその点に集まっていたのではないかと思う。
 わたしも、もちろんそんな一人だが、一番応援している黒ブタこと【松鳳山】関が、先場所二けた勝利を飾って大きく番付を上げ、東4枚目として戦うこととなったため、名古屋でまた勝ち越せば、三役復帰だってありうるかもよ、と大変期待を込めて、15日間の戦いを見守ったわけである。
 東の4枚目、という番付は、上位陣、横綱や大関との割が組まれるかどうか、という意味で非常に微妙、な位置だ。応援する身としては、そりゃあ横綱や大関をぶっ飛ばして、カッコいいところを見たいのは山々なのだが、若干情けない見方だけれど、そういった「勝てない可能性の方が高い」取り組みは少ない方がありがたい、なんてことも思うわけで、とにかく、非常に微妙、なのである。
 しかし、残念ながら、というと、これまた非常に情けないのだが、1横綱1大関、そして3枚目の力士が休場となってしまい、自分より上位の力士3人が不在となったため、わが愛しの黒ブタ【松鳳山】は2横綱3大関との割ががっちり組まれ、全15戦中10戦は自分より格上力士との戦いとなった。まあ、それは別に普通だと思うし、とりわけ厳しい割であったとは思わない。
 しかし結果は、5勝10敗。負け越しである。
 内容としては、2大関に勝利したことは大変評価できる、が、よりによって優勝を争う、そして綱取りのかかる【稀勢の里】関に、まさかの立ち合い変化で勝ってしまったのは、 まあ、【松鳳山】関のファンとしてはうれしいんだけれど、大相撲ファンとしては大変に心中複雑で、もし【稀勢の里】関が、わが愛しの黒ブタ【松鳳山】関にすんなり勝っていたとしたら、大きく局面は変わっていた可能性もあるわけで、なんか申し訳ない、的な気持ちになってしまうのである。
 一応、【稀勢の里】関は、優勝した横綱【日馬富士】関には完敗といっていいと思うが、なんとか翌日の割では横綱【白鵬】関をぶっ飛ばし、3敗を維持することで、綱取りのチャンスは来場所に持ち越された。ええと、どういうことかというと、ゼロからのスタートにならず、来場所優勝(に近い1敗とか2敗)できれば、念願の横綱審議委員会が招集される、とまあ、そんなことになっている。
 なお、わたしが2番目に応援している、通称「毛むくじゃら」こと【高安】関も、今場所は小結として大いに頑張り、11勝4敗といい成績で終わることができたし、どうも気になる存在の若い【錦木】関も、西前頭14枚目と後がない番付だったが、9勝6敗と無事に勝ち越すことができたので、もう少し枚数は上がるだろう。
 わたしが今、大変気になっているのは、今場所をカド番で迎えた大関【照ノ富士】関だ。この人は、ホントにあっという間に大関になったという印象が強くて、幕内に入幕してから9場所で大関まで駆け上がったので、小結を経験してないほどのスピード出世だったわけで、1年前の今頃は、きっと1年以内に横綱まで駆け上がっちゃうんだろうな、なんて予感すら漂わせていたのだが、ここ数場所、大変苦労している。相撲用語でいう所の、「ヤマ行っちゃった」んだよなあ……。要するに、ケガ、ですよ。
 去年の9月場所で、右ひざの十字靭帯損傷、それでも11月場所に強行出場してなんとか9勝と勝ち越すも、翌、今年の1月場所では右の鎖骨骨折と大きなヤマを背負ってしまう。そして左膝の内視鏡手術もやって、それ以降、3月場所はカド番として出場するもまた辛くも9勝を挙げ、何とか復活できるか、と思ったら、次の5月場所はなんと、初日2日目を白星でスタートするも、残り13連敗を喫し、大関ワースト連敗記録を更新してしまうことになった。なので、今場所はカド番だったわけだが、やはりどうも元気がなく、千秋楽を7勝7敗で迎えることとなった。千秋楽、負けて8敗目を喫してしまえば、大関陥落となり、来場所は関脇から出直しである。相当なプレッシャーだっただろうと思う。正直、何もかもいやになっちゃわないもんだろうか。相当な精神力がないと、あの土俵には立てないだろうなあ、とぼんやり思う。まあ、結果的には千秋楽で関脇【魁聖】関を「小股掬い」で下し、無事にカド番脱出、来場所も大関の地位を確定することができたわけで、よかったよかった、ではある。来場所は、近年では最速の出世をした勢いのある【照ノ冨士】関が再び復活してほしいものですな。
 なお、【照ノ冨士】関の所属する伊勢ケ濱部屋は、今場所優勝した横綱【日馬富士】関や、今場所大活躍した【宝富士】関も在籍する強豪である。しっかり稽古を積んで、来場所に当たっていただきたい。
 そして、我が愛しの黒ブタ野郎【松鳳山】関も、来場所はまた10枚目ぐらいかな、枚数を落とすのは確実だが、元気に力強い相撲を我々ファンに見せていただきたいものです。応援してるぜ。来場所こそ、国技館に応援に行きたいものだ。なんか、ここ数場所、一番盛り上がるのは13日目の金曜日のような気がしますな。その日付を狙って、チケット争奪戦に参加してみようかな。

 というわけで、結論。
 平成28年7月場所は、横綱【日馬富士】関が13勝2敗で優勝した。我が愛しの【松鳳山】関は5勝10敗。また出直しであります。でも、ホント、15日間の熱い戦いが終わると、なんかさみしいすね。次の9月場所、果たして【稀勢の里】関は念願成就できるのか、大変楽しみにしたいと思います。以上。

↓ 一度買ってみますか……どんな雑誌なんだろう?
 

 今日は全く書くネタがないので、ちょっと夏過ぎまでの自分用予定メモをまとめておこうと思った。ここ数年、病的に記憶力が低下しているので、どっかにメモっておかないと、ホントに忘れちゃうんだよなあ……。

 【映画観たいものリスト】
 7/22(金)公開:『トランポ ハリウッドに最も嫌われた男
 →予告は面白そうだった。けど劇場数が少なくて見逃す可能性大……。
 7/22(金)公開:『ヤング・アダルト・ニューヨーク』 
 →予告はAmanda Syfiedちゃんが可愛かった。これも見逃す危険性大……。 
 7/23(土)公開:『アクセル・ワールド
 →仕事上観ないとダメかも……。どうすっかなあ……。
 7/23(土)公開:『ロスト・バケーション
 →わたしの趣味的にはジャストミート。これは観たいが……行けるか? 
 7/30(土)公開:『ターザン:REBORN
 →絶対観る。ムビチケ購入済み。
 8/5(土)公開:『ニュースの真相
 →観たい!! Cate様が美しい……!! けど劇場数が少ない……見逃しそう……。
 8/11(木)公開:『X-MEN:アポカリプス
  →絶対観る。ムビチケ購入済み。
 8/11(木)公開:『ジャングル・ブック
 →……観といた方がいいんでしょうなあ……あまり気乗りしないが……。
 8/19(金)公開:『ゴーストバスターズ』
 →……観といた方がいいんでしょうなあ……あまり気乗りしないが……。
 9/1(木)公開:『グランド・イリュージョン2
 →観たい。ファーストデー公開。ムビチケ買わなくて良い。
 
 【書籍・買うべしリスト】 
 7/20(水):有川浩/著『アンマーとぼくら』 
 →今日発売だ!! 帰りに本屋に寄るのを忘れんなよ、オレ!! マジ忘れそう……。
アンマーとぼくら
有川 浩
講談社
2016-07-20

 7/22(金): マーク・グリーニー/著『暗殺者の反撃 上/下
 →早川書房様……どうか電子も同時発売してください……超楽しみです!!
暗殺者の反撃〔上〕 (ハヤカワ文庫 NV)
マーク・グリーニー
早川書房
2016-07-22

 7/23(土):いけだたかし/著『34歳無職さん(8)』 
 →間違いなく電子でも同時発売。BOOK☆WALKERチェック済み。これで完結だっけ。
34歳無職さん 8<34歳無職さん> (コミックフラッパー)
いけだたかし
KADOKAWA / メディアファクトリー
2016-07-23

 7/19(火):荒木飛呂彦/著『ジョジョリオン(13)』
 →電子は1か月後!! 忘れんなよオレ!!

 7/28(木):マリア・V・スナイダー/著『最果てのイレーナ
 →以前読んだ『毒見師イレーナ』のシリーズ。買うか? どうしよう……。
最果てのイレーナ (ハーパーBOOKS)
マリア・V スナイダー
ハーパーコリンズ・ジャパン
2016-07-28

 8/5(金) 湊かなえ/著『山女日記』
 →ずっと読みたかった。とうとう文庫化、わーい! 湊先生は何気に山女だそうで。
山女日記
湊 かなえ
幻冬舎
2014-07-10

 8/?? スティーヴン・キング/著『ミスター・メルセデス』
 →とにかく早く読みたい!! 文春よ、分かってるよな!? 8月中によろしく!!
 ※2016/07/22追記:文春の公式Webサイトキタ――――――!!!
 それによると、発売日は8/22(月)だそうです。偉いぞ文春!!
 わたしは即、Googleカレンダーに登録しました。これで忘れないぞ!!!


 【宝塚ほか演劇系】
 8月下旬:月組公演『NOBUNAGA』@東京宝塚劇場
 →チケット確保済み。まさきちゃん退団公演。楽しみだけど、淋しい……。

 9/中~10/上:宙組公演『エリザベート』@東京宝塚劇場
 →チケット未確定。みりおんシシィに期待!! もちろん、黒髪まぁさまも!!

 10月上旬:ミュージカル『バイオハザード』@赤坂ACTシアター
 →チケット確保済み。ちえちゃんのアクション&歌に期待!!

 そのほか、行きたい演劇関係
 『るつぼ』@Bunkamura
 →Broadwayでも上演が終わったばかりの、Arther Millerの名作戯曲
 →NYではSaorise Ronanちゃん、日本では黒木華ちゃん出演。
 →今なら、まだチケットは取れる。いい席はもうとっくにないけど……どうすっか。
 →ド平日に行っちまうか? 悩み中……。今週中に結論を出せ、オレ!!

 ミュージカル『狸御殿
 →今ならまだチケット買える。いい席はとっくにないけど。
 →宮本亜門演出、キャストもいい、くそう……行くべき?
 →ド平日に行っちまうか? 悩み中……。今週中に結論を出せ、オレ!!
 
 【旅】
 ・そろそろ旅に出たい。
 ・国内なら北海道で決まり。
 ・できれば、そのとき、札幌に寄って、四季の『ウィキッド』を観に行くこと!!
 ・今までに登った北海道の山は、利尻岳、羅臼岳、大雪縦走(旭岳→黒岳)
  →どれか、もう一度登りたい。どれも6時間~8時間、日の出~昼すぎで楽勝。
 ・第一候補は、旭川&大雪かなあ? それとも別なとこにする?
  →日程未確定。9月かなあ……どうすっか……。さっさと決めよう。
 
 というわけで、今日の結論。
 さっさと決めろ、オレ!! グズグズしてる意味が分からんわ!! 以上。

 今日は全く書くネタがないので、全くどーでもいいことを書いてお茶を濁すの巻。
 このBlogは、もう何度も書いている通り、わたしの、わたしによる、わたしのための、備忘録であるが、それは、近年著しく記憶力の衰えた、もはやオレ、病気なんじゃね? と心配なレベルのわたしが、本を読んだり、映画やミュージカルを観たりして思ったことや調べたことをまとめているだけなので、他人が読んで面白いとは到底思えないものだという自覚がある。
 しかし、どういうわけか、回を重ねるたびにPVやUUは実にゆっくりとだけれど増加の傾向にあり。先月、2016年5月は19,778PVというところまで伸びてきた。そして、アクセスログを観ると、へえ~、とか、あらまあ、こんなところから、とか、なかなか愉快なことが知れて、大抵1日1回しかログは観ないけれど、その度に、これは面白いものだ、と思うデータが発見されるのである。

 というわけで、今日は全く書くことがないので、わたしが、「こ、これは!?」と思ったことをテキトーにまとめておこう。なので、くどいけれど言いますが、他人が読んで面白い記事ではないと思います。

 ■最近、妙に海外からのアクセスが増えてきた。
 まあ、その通りなんですが、どうも、一人、スイスから毎週定期的にわたしのBlogを読んでいる方がいるっぽい。しかも、目当ての記事は、毎週木曜日恒例の「今週の鮫島ニュース」らしい。この方のログを見かけると、「あっ!! まーたスイスだ!! きっと同じ人に違いあるまい」と、ちょっとだけ気持ちがほっこりしますw わたしの勝手な妄想では、スイス駐在のビジネスマン、恐らくは金融系のデキる男であろう。そんな方が、『鮫島』が大好きなんて、わたし的には大変うれしいっすな。
 しかし今は、海外にいても、電子書籍で日本の本がサクッと買えて、便利ですな。今から25年ぐらい前、LAにいた頃は、現地の紀伊国屋で少年ジャンプが9.99$だったような気がする。しかも確か2週か3週遅れ。時代は変わりましたのう……。あと、海外からのアクセスでは、台湾とUSが多く、たまーに韓国、ドイツあたりも見かけます。日本人なのかしら。さっぱりわからないですが、妙な妄想が沸いてきて、わたしとしては若干愉快です。

 ■お役人も多い。
 昨日のアクセスログを観てわたしがクスッと笑ったのは、●●●.go.jpといった政府省庁ドメインからのアクセスが何件かあって、何の記事を読んでくれたかというと、2016/01/08に書いた『旅立ノ朝 居眠り磐音 江戸双紙(51)』 佐伯泰英/著 と、2015/12/27に書いた【読了】『ミレニアム4 蜘蛛の巣を払う女』 ダヴィド・ラーゲルクランツ/著 という記事であった。まあ、これは100%仕事には関係ないでしょうな。実は、何気にpref.●●.lg.jp といった県庁系ドメインや、city.●●.lg.jp のような市役所系ドメインも意外と多い。
 いや、だからと言って、仕事しろと批判するつもりはまったくありません。にんげんだもの、そりゃ誰だって仕事のPCから、私用のWebサイトめぐりぐらいしますわな。いいじゃない、それぐらいしたって。ねえ? わたしとしては、そういう公官庁ドメインからのアクセスを観ると、ちょっと愉快ですw そういや、●●●.ac.jpという大学系ドメインも多いです。

 ■もちろん、サボリーマンも多い。
 役人だけでなく、サラリーマンのco.jpからのアクセスも、とりわけ日中目立ちます。サボってんだろうなあ。まあ、そういうわけで、お役人だろうとサラリーマンだろうと、そりゃあちょっとぐらい仕事サボってても、怒らないでください。ところで、co.jp で面白いのは、映画会社や出版社のプロと思われるアクセスや、まったく聞いたことがない会社で調べてみると地道な工作機械メーカーだったりだとか、その傾向には全く規則性や法則めいたものはないです。しかし……映画会社や出版社といったプロの方々がこのBlogを読んでも、まったく何にも役に立たないと思うのだが……。

 ■意外な情報需要がいろいろ判明して愉快
 これは、2016/03/11に書いた「インターネッツ」なる銀河の謎 という記事でも書いたことだけれど、妙にPVの高い記事というものがいくつかあって、そこから、ああ、人々はこういうことを知りたがってるんだなあ、とちょっと意外に感じたことがある。

 1)みんなが望んでいる情報は、「ネタバレ」なのか?
 わたしが一番へえ~? と思ったのは、検索ワードに「ネタバレ」が含まれていることが実に多いのだ。これは、映画でも小説やコミックでも共通して言えることで、「作品タイトル+ネタバレ」という検索キーワードでこのBlogにやってくる方が非常に多い。わたしは、記事を書く時、もうネタバレは全然意識せず、好き勝手に書いているのだが、どうも、少なくともこのBlogを読む人に限定すると、ネタバレを知りたい人の方が多いようだ。これって、どういうことなんだろう? 
 1-a)既に観たり読んだりした後で、ほかの人がどう思ったのかを知りたい
 1-b)まだ観たり読んだりしていないけど、話の内容が気になる
 1-c)どうしても知りたいネタバレポイントがある(たぶん観たり読んだりしない)
 という感じに分類されるのだろうか? ただ、一方で、わたしの周りの大抵の人は、わたしが観た映画や読んだ本の話をし出すと、「ちょ、ちょっと待って!! ネタバレはしないで!!」と激しく言われてしまうわけで、どうにも解せないのだが、どうやらこの世には、ネタバレ情報の需要もかなりある、という事が分かった。しかしさ、感想を書くのにネタバレなしで書けっこないよね? 一応わたしのポリシーとしては、前もって知ってた方が面白いと思うよ? 的な情報を積極的に書くようにしているのだが、まあ、基本的には「観た後・読んだ後」の方が、わたしの駄文は読んで意味が分かることが多いと思います。まあ、あとはご自由に、ということでお願いしたいところです。
 2)やけにPVの多い、映画興行収入データの話。
 わたしの場合、もはや業界人ではなく、単なる映画オタクとして、それぞれの作品がどのくらい稼いだのか、興味がある。それは、単なる興味で別に何に役立つものでもないのだが、応援している映画が売れればうれしいし、その売れた規模によって続編があり得るか、妄想できるので、毎週せっせと調べて記事にしている。
 わたしが「公式」にデータソースとして見ているのは
 2-a)興行通信社Webサイト・・・一応、大本営として観ている。
 2-b)その作品の公式Tweetや、業界人らしき人のTweet・・・これはTweetで検索すりゃ出てくる
 2-c)BOX OFFICE MOJO・・・基本US興行データだが、InternationalのところからJAPANデータも観られる。けど、更新が若干遅い。
 この辺をチェックすれば、週末興行収入の情報は得られる。なので、知りたい人は自分で十分調べられるんだから、わたしのBlogなんて読む必要は全くないっすよ。
 たぶん、おそらくだけれど、わたしのBlogオリジナルの要素として、累計値を計算している点が、やけにPVを集める要因なのではないかと思う。わたしは数字データが出た時はすべてDB化しているのだが、2-a)はたいてい、最初の土日の数字しか発表されず、2週目以降は順位しか出ない。なので、わたしは、その順位から、数字を推定して、さらに平日の興行収入も適当に推測して、合計値を積み上げているだけなので、実際、テキトーである。
 ただ、年に1回、10億以上稼いだ作品については、天下の【一般社団法人日本映画製作者連盟】、通称「映連」から公式数値が発表されるので、その発表値を持って答え合わせはできる。年1回だけど。今のところ、それほど大きくはわたしの計算値はずれていないっぽいです。いや、そんなことないか、たまに大外れもあるので、くれぐれも会議資料に使ったり、信用しないでください。わたしはただの趣味でやってるだけなので。映連のWebサイトでは過去データも公表されていて、いつも参照させてもらってます。
 なお、一応、2-C)は累計値も出てますし、「●0億突破!!」みたいなことは情報が出るので、それらを見て、密かに答え合わせをして、こっそり数字を修正してます。サーセン。
 しかしまあ、なんでみなさん、それほど映画の興行収入が知りたいんすかね。まあ、全く人のことは言えないけれど、それほど需要があるというのはちょっと驚きです。

 他にもいろいろあるんですが、例えばわたしが毎週木曜日のレギュラー記事で書いている「鮫島ニュース」は、物語にとうとう横綱が登場してからは急にPVが増えだしたし、どういうわけか今月に入って急に、わたしが買って、気に入ったので思わず書いた記事、KINGJIM謹製「ディスプレイボードDB-500」がちょっと気に入った。がやけにPVを稼いでいる。書いたのはもう2か月前なんだけどな……。
 また、ocn系のプロバイダ経由だと、地名がドメインに含まれているので、どこにお住まいなのかも何となく察することができる。わたしとしては一番残念に思うのが、このBlogのCMSでは、そういったアクセスログが保存できないし、また、いわゆる「サイト滞在時間」がわからないのである。なので、一瞬で去っていった人が多いかもしれず、PVが増えたからと言って、本当に読んでくれた人が増えているかは相当怪しい。それが分かるともっと愉快なのだが……。

 というわけで、結論。
 サーセン。今日は書くことないです。
 あとですね、誰かにTweetされると、急激にPVが伸びるのですが、別にTweetしても構わないですけど、一言ぐらい、コメントなりメッセージ送るなりしてもらえると、ちょっと嬉しいんすけどね。ま、いいけど。以上。

↓ はあ……何らかの宇宙的奇跡が起きて、こういう展開になんねーかなー……。ねえなあ……。
レインツリーの国 通常版 [Blu-ray]
玉森裕太(Kis-My-Ft2)
エイベックス・ピクチャーズ
2016-05-25
 

 というわけで、本日、今年の大相撲5月場所は千秋楽を迎えた。
 先場所、久しぶりの横綱【白鵬】関が、結構あっさりと優勝を決め、まあ、今場所もやはり【白鵬】関が中心となるんでしょうな、という空気の中、5月場所は始まった。しかし、先場所で惜しいところまで行った【稀勢の里】関も調子がいいようだし、もちろん他の横綱・大関も黙ってはいまい、という見所いっぱいの状況だったわけだが、おそらくは、大方の相撲ファンの注目は、果たして【稀勢の里】関の日本人優勝はあるのだろうか、そして本当に横綱【白鵬】関は復活したのか、という点に焦点は集まっていたように思う。
 で、おそらくは、一番盛り上がったのは、13日目の5/20(金)の結びの一番、大関【稀勢の里】VS横綱【白鵬】関の割であろうと思う。二人とも、12勝0敗。この勝負に勝った者が、今場所を支配するのではないかという注目の一番であった。結果は、【稀勢の里】関の善戦むなしく、【白鵬】関の勝利。そして結局、翌土曜日にも【白鵬】関は横綱【日馬富士】関にも勝利し、千秋楽を待たずして、これまたあっさり優勝を決めてしまい、本日の千秋楽も横綱【鶴竜】関を下して全勝優勝を決めたわけである。
 戦前は、わたしは西の新関脇【】関の強さに大変期待していたのだが、9日目の対【白鵬】戦で、またも【白鵬】関の強烈なエルボーを鼻っ面にくらい、一発KOとなり、結局今場所は4勝11敗と大きく負け越してしまった。また、ここ数年では一番の出世頭と言っていい大関【照ノ富士】関も、どうも二場所前ぐらいの怪我から立ち直れずにいて、大関としては歴代ワーストの13連敗を喫してしまい、2勝13敗。来場所はカド番となってしまった。【照ノ富士】関は、本当に強さが目立っていて、もうあっという間に横綱まで行ってしまうのではないかという勢いがあったのに、今場所、先場所では、その強さは観る影もなくなってしまったのが残念だ。
 そして問題の大関【稀勢の里】である。この人は、どうも強いんだか弱いんだか分からない力士で、格上の力士と闘うときは非常に強いのだが、格下と闘う時はなぜかぽろっと負けることが多く、しかもそれが序盤で起こることが多いため、まだ優勝経験がないのだが、明らかに、2場所前にライバルの大関【琴奨菊】関が日本人出身力士10年ぶりの優勝をしてからは、その相撲振りが変わってきて、先場所の活躍は一皮向けたか? と期待させるものだっただけに、今場所への意気込みも違っていたし、事実、いい相撲を見せてくれていたのだが、結局二人の横綱には後一歩及ばずの13勝2敗で終わった。もっとも、今日の千秋楽では横綱【日馬富士】関に勝利し、二所ケ関審判長の談話によると、「来場所の優勝」を条件に、綱取りにまだかろうじて手がかかっている状態である。来場所、とにかく頑張って欲しいですな。

 さて。そういう上位陣の戦いももちろん楽しませていただいたわけだがそれよりもですね、わたしは一番応援している【松鳳山】関が先場所4勝11敗と大きく負け越してしまい、今場所は西前頭十一枚目という番付で戦いに挑んだわけで、もし今場所も大きく負け越してしまったら、下手すりゃまたも十両落ちもあり得ると、大変ドキドキしながら毎日見守っていたわけである。
 だがしかし!! やってくれたぜ、オレたちの【松鳳山】関は!! なんと驚きの11勝4敗である!!
 この成績だと、また番付を上げ、恐らくは5枚目ぐらいまではいけると思う。
 てとことは、ですよ。来場所、また二桁以上勝てれば、再度の小結昇進もあり得る位置ですよ。まあ、他の力士の星次第ではあるけれど、大変期待が持てますな。5枚目ぐらいであれば、あまり上位との戦いも組まれないだろうから(しつこいがそれも他の力士の星次第)、超・チャンスだと思うんだよな……。応援してますので、どうか頑張ってください【松鳳山】関!!

 しかし……横綱【白鵬】関の強さは、やはりちょっと以前とは変わってきたように思えてならない。今日の解説の二人は非常に対照的で面白かった。
 まず、舞の海秀平氏の見立ては、「白鵬、衰えたり」であり、その相撲振りの変化に疑問を呈している。わたしも実は毎の海氏の意見に同意していて、実際、以前の圧倒的な強さは鳴りを潜めてしまっているように観ている。どうも、4場所ぐらい前からの【白鵬】関の相撲は明らかに変わってきていて、それを「衰え」と見るのは自然な意見だと思う。
 一方の、往年の第52代横綱・北の富士勝昭氏は「相撲が変化してくるのは当たり前。これは衰えではなく進化だ」という意見だ。北の富士氏にこういわれてしまうと、まあ、そりゃあそうだ、とは思うものの、この北の富士氏の解説は、たまーーにテキトーなことを言うので(だから凄く笑えて面白い)、【白鵬】関に関する今日のコメントは真面目に言っていたけれど、どうも、額面通りに受け取れないような気もする。
 いずれにせよ、来場所も、【白鵬】関と【稀勢の里】の二人が主役となるような気がするが、わたしとしては愛する【松鳳山】関の動向に、15日間やきもきすることとしたい。いやー、相撲は結構面白いっすな。

 というわけで、結論。
 いけいけ僕らの【松鳳山】!! 今場所はお疲れっした!! 11勝、お見事だったすね。来場所も応援しているので、頑張ってください!! まずは、小結復活目指して、GO!! 松鳳山!! GO!! 以上。

 わたしは現在、日曜日のNHK大河『真田丸』をせっせと観ている。ちなみにわたしはNHK-BSで18時から見ているのだが、もちろん、戦国期の群雄割拠(?)が大好物なので、ほほう、今年は真田家か、と大変期待しながら見始めたわけである。ただし、脚本がかの三谷幸喜氏であることには、若干の不安もあった。三谷幸喜氏の実力は当然分かっている。この人の映画や演劇では大変笑わせていただいるわけで、非凡なる才能の持ち主であることは間違いない。しかし、オリジナルコメディではその才能が炸裂し、毎回楽しい作品を我々に提供してくれることは確実であっても、NHK大河で、しかも真田家のお話で、大丈夫かしらん? と素朴に思ったのである。思えば、わたしは元々幕末期はあまり得意でないので、2004年の『新撰組!』は、最初の数話でDNFしてしまった前科がある。どうも、三谷幸喜氏とNHK大河というのはミスマッチなのではなかろうか、と全くもって大きなお世話の心配をしていたわけである。※DNF=Did Not Finish=途中棄権の意
 で、第1話から、やはりどうも、何か居心地が悪いというか、わたし的にのめり込めない。決定的だったのは、第13話「決戦」である。対徳川戦第1ラウンドとしてお馴染みの、第1次上田合戦を描いたものだ。

 NHKは、ご丁寧にも上記のような「5分で分かる第●話」というダイジェスト動画をYou TubeにUPしてくれている。つか、5分で分かるなら見なくていいんじゃね? という気がしなくもないが、見逃した場合などには大変ありがたし、である。ま、わたしは見逃してしていないけど。
 この第13話は、いわゆるワンクール終わりの締めくくりで、次回から舞台は大坂へ移る。なので、前半の山場に第1次上田合戦を持ってくるという構成は実に理に適っている。
 そして、役者たちも素晴らしい演技だ。文句は全くない。
 しかし、どうしてもわたし的にしっくりこない。
 それは、やはり各キャラクターの言動に問題があり、どうにもわたしには受け入れがたいというか、ううむ……と唸らざるを得ないのだ。ズバリ言えば、まずセリフは現代語すぎる。特に、わたしが気になるのは、長澤まさみちゃん演じる「きり」ちゃんのセリフの数々だ。もちろん、長澤まさみちゃんには何の罪もなかろう。問題はどう考えても脚本だ。あり得なすぎやしないかと、わたしは心配というか呆れるというか、これは全国のNHK大河のメイン視聴者であるシニア層の支持を得られるのだろうか? と不安である。おまけに、行動も、どうにも分からない。16世紀後半の女性がこんな行動をとることがあるのだろうか? という部分もそうだし、上記動画の、黒木華ちゃん演じる「うめ」ちゃんの、第13話における行動もさっぱり意味不明で、まるで無意味な犬死を遂げて退場してしまうとは。ついでに言うと、この「うめ」ちゃんが結婚に至るまでの経緯も、この女子はしたたかなんだか純朴なんだかさっぱり判断が付かない微妙なキャラ付けだったのも良くわからん。
 わたし、本当にもう、第13話を観終わった時、もう来週からは観なくていいや、と思った。
 のだが、次週からはいよいよ秀吉も出てくるし、これからどんどん面白くなっていくであろう、と期待して視聴を継続しているのが現実ではあるのだが……ちょっと辛くなってきたのである。
 なお、70歳をとうに超えたわたしの母も、もう脱落しそうである。やはり気に入らないようだ。
 思うに、NHK大河に笑いは不要、とまでは言わないけれど、ちょっとどうにも馴染まないような気がしてならない。もちろん、歴史通りにやれとか、もっときっちりしろとか言うつもりも全くないのだが……例えば、真田家の父・昌幸を演じる草刈正雄氏の、何を考えているかさっぱりわからないすっとぼけぶりは、秀吉をして「表裏比興の者」と言わしめた曲者ぶりが滲み出る素晴らしい芝居だと思うし、長男・信之を演じる大泉 洋氏の、いかにも真面目な様は、信之らしさが非常に伝わるものだと思う。もちろん主役の信繁も、現状では演じる堺 雅人氏とその時の信繁の年齢差がありすぎて、ちょっと違和感はあるが、その若い信繁をしっかり演じてくれていると思う。他にも、上杉景勝も、これまた本当はもっと全然若いと思うが、義を重んじる上杉家、だけど実際はかなり苦しい立場の悩める景勝を遠藤憲一氏がカッコ良く演じてくれている。なので、役者に文句があるわけでは全然ない。むしろ素晴らしいキャストだと思う。
 ※年齢について気になるので、景勝が上洛して秀吉に会った年=1586年の段階で誰が何歳だったか、そして演じている役者さんは現在何歳か、自分用備忘録としてまとめておこう。
 ◆豊臣秀吉:49歳(1537年生)→小日向文世氏(62歳)
 ◆徳川家康:43歳(1543年生)→内野聖陽氏(47歳)
 ◆上杉景勝:30歳(1556年生)→遠藤憲一氏(54歳)
 ◆直江兼続:26歳(1560年生)→村上新悟氏(41歳)
 ◆石田三成:26歳(1560年生)→山本耕史氏(39歳)
 ◆大谷吉継:27歳(1559年生?)→片岡愛之助氏(44歳)
 ◆真田昌幸:39歳(1547年生)→草刈正雄氏(63歳)
 ◆真田信之:20歳(1566年生)→大泉 洋氏(43歳)
 ◆真田信繁:19歳(1567年生)→堺 雅人氏(42歳)
 ◆淀殿(茶々):17歳(1569年生?)→竹内結子嬢(36歳)
 なるほど、こんなに本当は若いのか。
 でもまあ、その違いは正直どうでもいいし、別に問題ないとは思う。
 しかし、これだけそうそうたる役者陣を揃えて、別に笑いを取りに行かなくてもいいんじゃねーの? というのが、わたしの偽らざる感想だ。
 まあ、真面目にやってももう散々いろいろな物語で描かれているし、今さらなのかもしれないので、今回のような三谷節がたまに炸裂する面白脚本もアリなのかもしれないけれど、それにしても、どうにもしっくりこなくて、もう観るのやめようかどうしようか、と毎週思いながら観ている。
 そう思っているのはわたしだけなのか、実際良くわからないのだが、視聴率的には、さすがに人気の戦国モノだけあって、現在のところ平均17%チョイを維持しており、ズバリ好調、と言っていいようだ。2年前の「軍師官兵衛」よりもちょっと視聴率的にはいいみたいですな。うーーん……「官兵衛」の方が、わたし的には面白かったけどなあ……岡田くんの芝居ぶりも非常にカッコ良かったし。断然わたしとしては「官兵衛」の方が好きだけれど、どうも視聴率を見ると、世の判定はそうでないのかもしれない。
 とりあえず、わたし的な次のポイントは、「小田原攻め」であろう。
 この一代大いくさがどう描かれるかを楽しみに、まだしばらくは観続けようとは思っている。そこで前田慶次郎利益が出てこねえかなー、と、「花の慶次」ファンとしては期待しよう。慶次がカッコ良かったら、最後まで観るでしょうな、きっと。

 というわけで、結論。
 現状、イマイチ乗れていない『真田丸』だが、次の山場となるであろう(?)小田原攻めを、わたし的判断ポイントとすることで、とりあえずはそれまでは視聴継続、としたい。以上。

↓ 慶次は最高です。常に電子書籍で携帯し、いつでもどこでも何度でも、読みたいときに読んでます。敢えて言うと、慶次は最高です。全巻購入は漢の掟ですよ。
花の慶次 ―雲のかなたに― 1巻
隆慶一郎
ノース・スターズ・ピクチャーズ
2015-06-08
 

 先日、美人秘書のT嬢から、こんなSkypeメッセージがポロリンと来た。
 「ドラマの『重版出来』は観てますか~?」
 それは、わたしが出版業界に詳しいこと、そして最近ずっと、黒木華ちゃんが可愛い、と、ことあるごとに発言していること、その両方をT嬢は知っているから、わたしにそう聞いたのだが、即座にわたしはこう返事を戻した。
 「第1話は観た。けど痛々しくて、たぶんもう観ない」
 T嬢は、わたしがそんな風に答えるとは思ってもみなかっただろうから、説明する必要が生じたのだが、要するに、妙な美化した業界内ストーリーと、明るくはきはきしている華ちゃんにはあまり興味がないのである。簡単な方から説明すると、わたしは、華ちゃんのしょんぼりした姿が好きなのであって、明るい平成ガールの華ちゃんにはあまり興味ないのである。以上。そして、美化した業界内ストーリーとは、おそらく出版社勤めの人間が見たら、いい意味でも悪い意味でもちょっとくすぐったいというか恥ずかしくなるようなことが多く描写されているからである、というのが、T嬢に説明した理由だ。
 第1話のラスト、「重版出来です!」というセリフで沸き立つ編集部が描写されたが、重版がかかってあんなに大喜びするって、そりゃ嬉しいことだけど、よっぽど売れてねえ本ばっか作ってるんだなと、わたしはため息しか出なかったのも、観ることをやめた決め手の一つなのだが、実はT嬢には説明しなかったが、わたし的にガックリきたのは、タイトルの読み方である。「出来」。これを、「しゅったい」と読むのだそうだ。「しゅったい」と読むと、「(事件)発生!」という意味合いが強いように感じるが、重版が事件なのか、という気持ちになってしまい、どうにもそれがわたしは気に入らないのである。重版は意志を持って行う「売るぞ!!」という決意表明であり、自然発生するものではない。これは、おそらく企業文化の違いというものであろうと思う。
 そもそも、これはおそらくどんな業界であろうと共通して言えるはずだが、自社でしか通用しない言葉、というものが、自分では意識していなくても、相当あるものだと思う。思うというか、これは確実だろう。A社では●●と呼ぶモノ・コトが、B社では▲▲、と呼ばれているなんてことは、もうそこらじゅうにあるはずだ。それがいわゆるその企業の文化なわけだが、出版業界も、その例に漏れず、出版界だけでしか通用しないような事象においても、出版社ごとに呼び方が違う場合が結構ある。よその出版社の人間と話していて、ああ、それってあれのことか、と、自社用語に翻訳するなんてことは、出版業界人なら、普通にあるある話であろう。しかし、今まで20年以上、「出来」を「しゅったい」と読んだ奴と出会ったことがない。残念ながら確認はできないが、おそらくは、原作コミックの版元である小学館では「しゅったい」と読むのかもしれない。が、わたしは普通に「でき」と読む。そもそも、「重版出来」という漢字四文字は、たいていの場合、営業部が本屋さんに向けて、「重版が(刷り上がって本として)出来上がりました~バンバン注文くださいね~」という営業活動の時に使うか、読者向けの広告宣伝において「この本、バリバリ売れてますぜ~」とアピールする際に使用する用語で、それより日常的に出版社の人間が使うのは、「出来日」の方だろう。「できび」と読むのだが、これは、「重版が出来上がる日」のことで、極めて重要な意味を持つ。例えば「出来日」が月末だと、その月の在庫になってしまうため、PL(=損益計算書)にも影響してしまうので、「出来日」の管理は非常に重要なのである。
 何が言いたいかというと「出来」を「しゅったい」と読むのはきっと小学館(およびそのグループの集英社や白泉社もそう読むのか?わからん)ぐらいで、普通は「でき」と読むほうが一般的だと、わたしは自らの経験から結論付けたい。もちろん、「しゅったい」と読もうが「でき」と読もうが、どちらも間違いではないと思う。恐らく重版を事件ととらえるかどうかがその違いの由来だと推察するが、「え~あれって、しゅったい、って読むんだよ~知らないの~ぷぷぷ」という態度が実に気に食わないのだ。よって、あのドラマには興味がない、ということである。ま、わたしももう現役じゃないしね。以上。

 というわけで、長々とわたしの人間としての心の狭さを露呈する愚かな告白を行ってみたわけだが、なんでまたそんな、どうでもいいことを偉そうに言ってんの? と思われることは確実であろう。しかし、昨日、待ちに待っていたとある電子書籍が、「紙の書籍の1ヶ月遅れ」でやっと発売になり、それを買って、「なんでこう、紙の本と発売日をずらすんだろうなあ……」とイチ読者として、出版社の文化の違いに対して迷惑に思ったのである。
 現在、紙の書籍と電子書籍は、以下の3パターンのいずれかで発売されている。
 1)紙の書籍と電子書籍を同時で発売する
 2)紙の書籍を先に出してからある程度遅いタイミングで電子書籍を出す(極まれに逆もアリ)
 3)電子では一切出さない
 これらのパターンは、さまざまに使い分けられていて、一つの出版社内でも本によってばらばらだったりするし、レーベルごとに1)だったり2)だったりすることもある。なので、これは出版社の考えの違いもあるし、編集部のスタンスの違い、という問題もあるのだろう。このように、出版社の都合、出版社ごとの文化の違いというものを極めて実感する出来事だったので、なんとなく「重版出来」の読み方の違いを思い出したわけであります。はー長い無駄文章、略して駄文とはこのことです、はい。

 で。3)は一番分かりやすい。ズバリ、著者が電子はNGと言っている場合だ。翻訳小説なんかも、電子化権を取得していない場合もあって、結構3)の場合が多い。ちなみに、わたしの付き合いのある作家の先生たちは、誰一人、電子否定派はいない。むしろ、売れるなら、読んでくれるなら電子でも何でも構わないと肯定派の方が多い。ただ、1点だけ、彼らが心痛めているのは、電子が売れることで確実に街の本屋さんがダメージを受けるということである。これは、確かにわたしも非常に心苦しい。非常に悩ましい問題である。
 この点こそが、2)を生み出している根本原因である。他に理由あるのかな? 新刊は誰しも早く読みたい。そして一番売れるのが新刊である。なので、まずは本屋さんに足を運んでもらって、紙の本を買ってもらおう、という心理の表れである。
 
 しかし、である。それって、効果あるのか???
 わたしは、ズバリ、「ない」と断言したい。3)ならあきらめもつく。しかし、「いずれ電子で出ることが分かっている」作品を、紙で買う意義は、わたしに限って言えば、もうないと断言できる。わたしの場合は、明確に、「この作品の連載が終わってしまったら悲しいから紙も電子も応援のために両方買う!!」という作品があるが、そこまで応援している作品は、『鮫島、最後の十五日』というコミック作品ただ一つだ。ちなみに、『鮫島』を出版している秋田書店は、基本的に紙と電子は同日発売なので、大変ありがたい。昨日わたしが買ったのは、以下の4点で、すべて集英社の作品である。

ついに定助の過去が明らかに!? 超興奮しました。最高です。

ついに十三のヤニが切れ、暴走!! 初号機みたいで大興奮!!
ヤスミーン 3 (ヤングジャンプコミックス)
畑 優以
集英社
2016-03-18

あれっ!? これで完結!? マジか……。 

ゴールデンカムイ 6 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)
野田サトル
集英社
2016-03-18

うーーん……正直飽きてきた……。 話が脱線しすぎ。

 発売日を見れば分かる通り、すでに紙の書籍ではすべて3月に発売になっていた作品である。それがやっと昨日、電子書籍での配信が始まったのだ。ついでに言うと、一番下の『ゴールデンカムイ』は、2カ月連続刊行のようで、次の7巻が紙ではもう昨日発売になっている。ムキーー!!

 出版界では、巻数もの(要するにシリーズモノ)は、「次の新刊が前の巻の部数を超えることは絶対にない」のが常識である。わたしも、ずっと昔にそう言われて、うっそ、そんなことないんじゃないっすか? 友達から借りて読み始めて、1巻から4巻までを友達から借り、急に5巻から買う奴だっているのでは? と反論したところ、自分の眼で確かめてみろと言われて、その時全タイトルの各巻ごとの部数を調べた結果、それが事実であることを知った。いわゆる「巻数落ち(=前の巻より部数が減ること)」は避けえないものとしてわたしは長年受け入れていたし、「巻数落ち」を如何に少なくするか、にいろいろな手を使って努力したこともある。要するに、シリーズの途中で買わなくなってしまう読者を如何に少なくして、最後まで部数を維持するか、ということだ。
 映画の場合は、実は、例えば「2」より「3」の方が売れた、という事はごく普通に、実に頻繁に起こる。が、本の場合は、それがほぼ絶対にない。ほぼ確実に、「途中で買わなくなる読者>巻の途中から買い始めてくれた奇特な読者」の式が成り立ち、その結果として「1巻の部数>2巻の部数」が成立するのである。
 自らを振り返ると、シリーズの途中で買わなくなってしまう作品は、確かにある。それは、内容的に飽きてしまった場合もあるが、大抵の場合は、「次の新刊が出た」ことを知らなかったか、知っていても買いに行く暇がなかった、買いに行くのを忘れた、というような理由が大きい。
 だが、電子書籍の場合、どんな電子書籍販売サイトでも、「次の新刊が出ましたよ~」というお知らせが来る。なので、「次の新刊が出た」ことを知らないでスルーすることは、ほぼ確実に防げる。そして、それを観て即その場で買えるという利点もある。勿論、内容的に、もういいかな……と思われてしまえばそれまでであるけれど、少なくとも、うっかりスルーをなくすことができるのは、出版社にとっては極めて大きな強みだ。なので、とりわけ巻数ものが普通のコミックスでは、電子書籍は出版社にとっても非常に有効であり、読者にとっても、場所を取らないという極めて優れた特徴がある。一度電子書籍でコミックスを買う習慣が付くと、あえて紙の書籍を買う理由は一切ないと断言してもいい。つまり、発売日を紙優先にして、街の本屋さんを守るという姿勢をとることは、もう完全な(うちは本屋さんの味方ですよ、と示す)ポーズであって、全く意味がないのだ。電子に移行した読者を取り戻すことは不可能である。その、ある種の、いい人アピールめいたポーズが、わたしは気に食わないのである。
 
 おそらくは、今後も紙の本が絶滅することはないだろうし(たぶん)、わたしも街の本屋さんが消えることには大変悲しい思いでいる。だからこそわたしは毎月10,000円程度は紙の本を買って読んで楽しんでいるわけだが、一方で、電子書籍の便利さも同時に享受しており、もはやなくてはならないものとなっている。写真の世界では、もう、一般的には完全にデジタルへ移行し、今やフィルムは絶滅危惧種である。かつて街のどこにでもあったDPE店は完全に姿を消した。しかし、一方でデジタル画像を紙にプリントするサービスは需要が大きいし、きっと絶滅することはなかろう。それは、人々の生活様式の変化に対応した企業努力だ。冷酷な言い方だが、街の本屋さんにも、それはどうしようもなく突き付けられている。街の本屋さんを応援したいなら、そこでお金を落とすしかない。わたしは今後もバンバン買い物をするつもりだ。しかし電子書籍の発売日を遅らせることは、残念ながら、ほぼ意味はない。卸正味を下げてあげるとか、何か付加価値を付けるとか、出版社が血を流して出来ることがあるのに、ポーズだけ取るのはホント、読者を考えてない、ただのカッコつけに過ぎないんじゃないの、と思う次第である。

 というわけで、結論。
 電子書籍の発売日を遅らせることには、とりわけ巻数もののコミックにおいては、何の意味もないと思います。ただまあ、コミック以外で、本当にわたしが大好きな作家の新刊が「紙が先行で電子は1か月後」となれば、我慢できずに先に紙で買ってしまうと思うので、効果がある場合もある、と認めるにやぶさかではありません。だけど、単なるポーズは、ホントにやめてほしいと思う。以上。
 
↓ くそう……紙ではもう発売されている……ぐぬぬ……。

 昨日はいわゆる年度末。
 15時ごろ、打ち合わせのために外出していたわたしだが、相手の事務所の入っているビルの前に到着し、左腕の1秒の狂いもないCITIZEN ATTESAを見ると、約束の時間の7分前。微妙に早いか、と思い、どっかタバコ吸えねえかしら? と思ってきょろきょろしたところ、本屋さんがあったので、ちょっとだけ時間をつぶさせていただこう、と入店した。
 その時、おお、そういや先日クソ長いレビューをここで書いた、「ジャック・ライアン」シリーズの続きの(3)巻(4)巻が今月末発売だったな、と思い出し、ごく小さな街の本屋さんだけど、あるかしら? と文庫棚を探してみたところ、1冊ずつ配本されたようで、ちゃんと売っていた。ので、その場で購入。さっそく昨日の帰りから読み始めている。相変わらずおもろい。
米朝開戦(3) (新潮文庫)
マーク グリーニー
新潮社
2016-03-27

米朝開戦(4) (新潮文庫)
マーク グリーニー
新潮社
2016-03-27

 しかし、この本を出版している新潮社は、残念ながらわたしの嫌いな出版社の、1位とは言わないけど筆頭クラスで、海外翻訳モノの電子書籍化が遅れていて、この作品も残念ながら(?)リアル本での購入と相成った。まあ、実際紙の方が読みやすいのは間違いないし、小さな本屋さんを応援するためにも、街の本屋さんで買ったことには大いなる意義があると信じたい。で、結論としては紙の本でも構わないのだが、ふとレジにてお金を払った時、「ちょっと今月は相当本に金遣ったかも……?」という気がした。
 そこで、昨日の夜、ちょっと3月にどれだけの本を買ったのか、調べてみることにした。結果、我ながら、こりゃあやりすぎたな……と呆れる事態が判明したのである。以下、ちょっと晒してみたい。なお、買った順ではなく思い出した順で、税込です。
 【紙の本の部】・・・合計12,653円
 『米朝開戦』(1)(2)(3)(4):合計2,591円 ※現在(3)の半分くらいまで読んだ。(1)(2)レビュー済み
 『みをつくし料理帖』全10巻:合計6,413円 ※(3)巻まで読み終わった。(1)(2)レビュー済み。
 『鮫島、最後の十五日(6)』:463円 ※電子も買うの!!
 『絶対ナル孤独者(3)』:659円 ※先月買い忘れてた。読了済み。
 『ブギーポップ・アンチテーゼ』:616円 ※読了・レビュー済み
 『血翼王亡命譚I』:637円 ※読了・レビュー済み
 『魔法科高校の劣等生(19)』:637円 ※読み始めたら、どうも記憶にない展開になっていて、160Pほどのところで、おかしい、決定的に変だという事件が起きて、前の巻にさかのぼって調べてみよう、と思ったら、なんと前の(18)巻を買っておらず、読んでいないことが判明。我ながら驚いたというか、情けなくなった。
 『魔法科高校の劣等生(18)』:637円 ※というわけで11月刊を今さら購入。未読。

 【電子書籍の部】・・・35,292円。それぞれの単価はもう省略。
 『監獄学園(20)』 ※下品でHなギャグマンガ。好き。最高に笑える。
 『弱虫ペダル(44)』 ※紙は35巻ぐらいまでかな、そこから全巻電子で買い直した。
 『鮫島、最後の十五日(6)』 ※この作品は紙と電子両方買う! 応援のために!!
 『レベルE(上)(下)』 ※久しぶりに読んだ。やっぱり面白い。
 『バビル2世 ザ・リターナー(14)』 ※ずっと買っているけど最近飽きてきたかも……横山光輝ワールド好きなら面白いと思う。絵がシャレオツだけど、見にくい。
 『精霊の守り人、闇の守り人、夢の守り人』の3冊 ※TVで始まった「精霊の守り人」原作。まだ読めてないので早く読みたいのだが……。この3冊だけじゃなく、続きは読み終わったら買う予定。
 『ブギーポップ』シリーズ19冊 ※最新作を紙で買って読んで、やっぱり全巻持っているべきである、と、ついカッとなって電子で一気買い。紙で持っていたけど、どうも歯抜けで、誰かに貸して貸しっぱなしの模様。帰って来ねえだろうな……。
 『ビートのディシプリン』全4巻 ※ブギーポップシリーズ番外編(?)。連載時に読了済み。
 『ヴァルプルギスの後悔』全4巻 ※同じくブギーポップシリーズ番外編(?)。連載時に読了済み。
 『酸素は鏡に映らない』 ※同じくブギーポップシリーズ番外編(?)。これはまだ読んでないのでお楽しみ。
 『悪魔のミカタ(1)~(13)』
 『悪魔のミカタ666(1)~(6)』
 『ジャストボイルド・オ’クロック』
 『紫色のクオリア』
 『ヴィークルエンド』 ※この、『悪魔のミカタ』以降の作品は、全部、わたしが一番愛するライトノベル作家である、うえお久光先生の作品で、どれも大好き。これらもわたしの本棚に歯抜け状態であったので、これまたつい、カッとなって一気買いしてしまった。うえお先生の他の作品『シフト』に関しては、もうだいぶ前に電子化されていたので既に持ってます。
 『毒見師イレーナ』 ※海外翻訳モノ。何となくあらすじを読んで衝動買い。まだ100ページくらいしか読んでないけれど、想像以上にこれはラノベですな。続編もあるようで、面白ければ続きを読みましょう。
毒見師イレーナ (ハーパーBOOKS)
マリア・V スナイダー
ハーパーコリンズ・ジャパン
2015-07-23

 
 というわけで、改めて足し算をすると、【紙の本:12,653円】+【電子書籍:35,292円】=47,945円にもなるわけで、こいつはちょっとやりすぎた……と我ながら思うわけであります。
 なんでこんなに買ってしまったかというと、ひとつ大いなる言い訳がありまして、年度末という事で、わたしが愛してやまない電子書籍販売サイトBOOK☆WALKERにて、何度か大きなコインバックフェアがあったのです。なので、たぶん、電子書籍の購入代金のうち、15,000円分ぐらいは付与された還元コインでの買い物だったと思う。また、うかつにも大好きなうえお先生の旧作が電子化されていることを知らず、もらったコインで何買おうかなーと物色中に突如発見したので慌てて買ったという経緯もあるため、やけに今月が多いというのが実態だ。毎月毎月、こんなに買っているわけではありません。だいたい、毎月15,000円程度じゃないかなあ。まあ、それでも普通の人よりは多いんだろう、という想像はつく。
 そう思う根拠は、ちょっと前に公開された最新の「NHK生活時間調査」を見ると、現代の世の人々は、ほとんど、全くと言っていいほど本を読んでいないのが実態だからだ。そもそも、電車の中で本を読んでいる人を見かけるのも、非常に少なくなったし。特に制服を着ている学生さんでは非常に減ったし、なんか疲れた顔したOLさんやおっさんどもも、皆一様に、憑かれたかのようにスマホの画面を見てるもんなあ。まあ、その中には、電子書籍を読んでいる方も多いとは思うが、本当にここ10年、15年ぐらいで、人間の行動ってのは変わるもんですなあ。
 もちろん、悪いことじゃあない。批判するつもりはこれっぽっちもない。わたしもだいぶ電子書籍派になってきたし。おそらくは、このまま電子書籍はそのシェアを増やしていくだろうし、電子でも本を、とりわけ物語を買って読もうという人々は減っていくんだろうと思う。わたしが買う本は、そのほぼすべてが小説や漫画という物語だが、わたしは確信をもって断言するが、小説や漫画、映画や演劇など、物語体験の多寡は、確実に人格に影響すると思っている。もちろん、物語体験の少ない人は人格的にダメだというわけではないけれど、おそらくは、少ない人と、わたしは友達になれないだろうなとは思う。やっぱり、物語の中で登場人物の気持ちを考え、いろいろな出来事を疑似的に体験する、それが読書というか物語を味わう醍醐味であろう。だからその量が多ければ、やっぱりいろいろな点において、なんというか「心が豊かになる」と信じている。やっぱりわたしは、そういった人の方に魅かれますね。
 しかしなあ……こんなにわたしは本を読んだり、映画を観たりしているのに、全然モテないというか、常にぼっちなのはなんでなんだ……はっ!? そうか、分かった!! モノには限度がある=つまりオレ、やりすぎてるんすね。マジか……HOLY SHIT!! とはこのことか……。だってオタクだもの。と、みつお風に締めて今日はお終い。

 というわけで、結論。
 教訓。3月のオレ、買いすぎ。モノには限度があることを弁えましょう。以上。

↓ つーかですね、わたしが愛用しているTabletが、容量的にもう限界なので、コイツに買い替えようかと思ってます。コイツなら、128GBのSDXCをブッ刺せば、今のTablretの4倍の容量に!!

 

 というわけで、先日の日曜日に今年の大相撲春場所は千秋楽を迎えた。
 先場所、10年ぶりの日本出身力士優勝に沸いた大相撲。今場所も、先場所優勝した大関【琴奨菊】関に続いて、二人の大関【稀勢の里】関と【豪栄道】関が2敗を維持し、千秋楽での取組でぶつかることになった。ただし、である。この二人の勝者が2敗で残るとはいえ、1敗の横綱【白鳳】関が千秋楽で勝利し、1敗を維持してしまえばそのまま優勝である。あくまで【白鳳】関が負けて、優勝決定戦にもつれ込むという展開にならないと二人の大関の勝者が優勝する可能性はゼロである。
 結果、千秋楽の結びの一番にて対戦した二人の横綱【白鳳】関と【日馬富士】関の勝負は、ごくあっさりと【白鳳】関の勝利に終わり、優勝が決定、そして千秋楽で勝利した【稀勢の里】関の優勝の可能性は儚く消え去ったのである。この、結びの一番での横綱同士の戦いは、【白鳳】関のまさかの変化で決まってしまい、ヤジの嵐となってしまったのだが、これはもう、【白鳳】関を責めてもどうしようもないというか、そりゃあもちろん、ファンとしてはバチバチの手に汗握る熱戦を期待したけれど、ま、思わず変化しちゃったんでしょうな。分からんけど。
 何しろ、現在、というより歴史上、最強を誇る【白鳳】関は、ここ数場所明らかに変だった。もちろん3場所前にヤマに行って(※ヤマに行く=相撲用語で「怪我をする」の意味)本場所途中で休場してしまって以降、どうもキレがない。今場所でも、初日に小結【宝富士】関にあっさり負けてしまい、その負けのダメ相撲ぶりから、全国の大相撲ファンの胸中には、「マジか……まさか白鳳が……もう……」と思わせるほどの取組であった。
 が、以降は勝ちを重ねるも、どうも相撲ぶりが以前とは明らかに違う。そもそも、わたし的には【白鳳】関が東の正横綱でなく、西にいることだけでも妙な違和感があるのに(TV中継で言うと、ほぼ常に【白鳳】関は画面の左側、すなわち「東」であるのが普通で、画面の右側、「西」にいるのが妙な違和感がある)、相撲ぶりもどうもキレがない。また、横綱らしからぬ「ラフファイト」や「ダメ押し」も批判の対象となった。とりわけ、わたしが観ていて、こりゃあ気の毒に……と思ったのが、 八日目の東関脇【嘉風】関との取組だ。立ち合いで【白鳳】関の右ひじが【嘉風】関の鼻にクリーンヒットしてしまい、【嘉風】関は盛大に鼻血を出して一発OKとなった取組である。立ち合いで、己の肩を相手の顎に下から上にブチかますのを、いわゆる「カチ上げ」と呼ぶが、ありゃあ、カチ上げなんかじゃなく、完全にエルボーアタックで、あんなの鼻っ面に喰らったら、誰だってぶっ倒れるわ、というすさまじいブチかましだった。まあ反則ではないものの、ラフプレーであることは間違いなかろう。あの【白鴎】関が、とファンとしては驚くに十分である。ただ、十日目以降はわりといつもの強さが戻ったような気がするが、まあ、やっぱりそれでも、千秋楽の横綱同士の戦いは、熱戦を観たかったですな。

 で。肝心の、というか、わたしが愛してやまない「黒ブタ」こと【松鳳山】関はどうなったかというと……おいおいおい……なんだよもう……とため息の毎日をわたしに送らせてしまったわけである。
 結果は4勝11敗。はあ……こりゃあ、来場所は十枚目以下に落ちちゃうなあ……。まあ、まだ十両にまで落ちることはないはずだが(たぶん)、次もこんな勝ち星では、再度の十両落ちもあり得るだろうし、今一度、奮起していただきたいものである。先場所は、「前頭筆頭」だったので、全横綱・大関・関脇・小結と戦わないといけない番付故に、10敗はまあ止む無し、とわたしは先場所終了時にここで擁護する記事を書いたが、ちょっと甘やかしてました。今場所の【琴勇輝】関をご覧なさいよ。今場所、東の前頭筆頭【琴勇輝】関は12勝3敗だぜ!? 横綱一人、大関二人に勝ち、関脇・小結との闘いは全部勝ちだぜ!? もう来場所の関脇は確実だよね。くそう、こういうい奴がやっぱり出世するんだよな……と、先場所の【松鳳山】関の闘いとくらべると、ため息しか出ない。
 とにかく、今場所の【松鳳山】関は、前に前に、という姿勢はいつも通り大変好ましいのだが、とにかく足が追いつかず、どたーんと前のめりに倒れる傾向があったように思う。とにかく、足腰ですよ。わたしなんぞに言われなくても、本人も、親方も良く分かっているでしょう。基本からしっかり、稽古に励んでください。
 
 というわけで、結論。
 今年の大相撲春場所は、とにかく【松鳳山】関を応援するわたし的にはしょんぼりな場所となってしまった。また、どうもやはり、横綱【白鳳】関が心配というか、気になる。また、「ああ、コイツにはどうやっても勝てねえ」と思わせるような横綱相撲を期待します。
 3月の「春場所」は、大阪開催。そして5月場所はまた両国国技館です。今度こそ、チケット獲れますように!! 以上。

↓ 横綱……土俵で泣かないでください……。

 このBlogを書き始めたのが2015年8月18日。
 以来、本日2016年3月11日現在で207日が経過した。
 記事の数は、211本。必ず毎日ひとつ書いている。
 書くのにかかる時間は、ひとつだいたい2時間ぐらいはかかる。
 冒頭の目次にも書いた通り、「オレの、オレによる、オレのための」ものなので、まあ、思ったことや記録にとどめておきたいことを適当に書いているため、毎回くっそ長くて、ほんのわずかな、わたしのことを知っている人でこのBlogの存在も知っている人にも、「長すぎて読むのつらいっす」なんて言われる始末である。
 じゃあ、別に自分のローカルHDDに保存しとけばいいじゃん、と思われる方もいるだろう。わたしも最初はそうしようと思ったのだが、やはり、どこからでも読めて消失リスクも少ない、インターネッツなる銀河の片隅に保存しておく方が何かと便利であろう、という判断で、Blogという形式を選んだ。
 わたしとしては、『The Force Awakens』におけるルークのように、ひっそりしていたいのだが、このインターネッツなる銀河には、「検索ロボット」という得体のしれない存在がいて、広大な銀河を隈なく捜索しているので、その手を借りるとあっさりわたしの隠棲するBlogという惑星を発見されてしまう。まったくもって不可思議な銀河である。ちなみに、わたしの脳内イメージでは、GoogleやYahooの「検索ロボット」は、『The Empire Strikes Back(帝国の逆襲)』の冒頭に出てくる、氷の惑星・ホスを捜索して反乱軍基地を発見するあの探査ドロイドがいつも頭に浮かぶ。↓コイツね。
droid
 というわけで、今日はネタも特にないことだし、この銀河の片隅に生息するわたしが、常々謎に思っていることをちょっとまとめておこうと思う。ホント、わっかんねえんだよなあ……。

 ■謎その1):当Blogの月間PV/UUの謎
 まったく何もプロモーション活動なんぞしていないのに、何故かわたしの住む銀河の片隅の惑星(=オレBlog)には、毎日300~500の観光客(PV)が来る。まあ、PVなので延べ数だが、いわゆる個数(UU=Unique User)は、だいたいその半分だ。つまり、2.0PV/UUってことです。
 結果として、月間PVは、12,000~15,000ぐらいとなる。まあ、個人ブログとしてその数をどう評価したものか、ちょっと良くわからないが、別に「すげえだろ~」と誇れるほどにはケタが2つぐらい足りないだろうし、一方で、悲しいほど少ない、ってわけでもないと思うので、まあ半端な数なんだろう。しかし全く心当たりがない。なんでまた、そんな数のVisitorが来るんだ? SEO対策なんてまったく何もしていないのに。
 アクセスログを見ると、だいたい半分ぐらいはその経路が判明するのだが、やはり多いのはGoogle検索やYahoo検索で、わたし的にちょっと残念なのが、Google検索の場合は、どういう検索ワードでたどり着いたのかが分からない仕様になっている。Yahooだと分かるのに。
 ちなみに、わたしがこのBlogを始めて、アクセスログを眺めて一番ほほえましく思うことは、平日の日中に、co.jpドメインからのアクセスが多いことだ。まあ要するに、日中、仕事サボってインターネッツ探検をしているダメリーマンどもが多いのだろう。ま、わたしもこの点については全く他人のことは言えないし。非常にお堅い会社や有名な会社のドメインから、わたしのBlogのようなどうでもいい銀河の片隅にやって来る人がいるというのがちょっと面白い。また、何故か、県庁系のドメインや、大学系のac.jpもかなり多い。まったくもって良くわからんですな。

 ■謎その2):やけにPV数の多い記事の謎 
 検索ワードや、記事のPVで、これまた謎に思っていることがある。新しい記事や、まだ話題がHOTなネタが上位に来るのは理解できる。たとえば、ここ1カ月ぐらいでPV数の多い記事は、やっぱり映画ネタで、一部書籍のネタも上位に来る。今月のPVランキングで言うと、1位が『ミレニアム4』の記事で、3位は『CAROL』の記事だ。また、毎週のレギュラー記事である興行収入ネタも鉄板である。
 しかし、へえ~と思うことが二つあって、まず一つは、検索ワードに「ネタバレ」が含まれている場合が非常に多いことだ。どうも世の中的にはネタバレ自粛的空気があるのに、ニーズがあるのはネタバレの方なんじゃね? というのがこのBlogを開始して判明した事実だ。なんというか、まあ人は言う事と行動が一致しない矛盾に満ちた生命体なので、別にいいのだけれど、なんつーか、不思議ですな。
 ちなみにわたしは、ネタバレは全然OK派というか、事前に知っていた方が重要なポイントを見逃さずに済むと思っている男なので、最近では、記事を書く時はほとんど意識しないようになってきた。だって、ネタバレなしじゃ感想なんて書けないんだもの。とはいえもちろん、なるべく興味をそがないように、当Blogを見てしまったために、肝心の作品を観たくなくなる/読みたくなくなる、というようなことにならないよう、気を使っているつもりなのだが、それはそれで「オレの、オレによる、オレのための」趣旨から外れるので、塩梅がめんどくせえ、と密かに思っている。以前、元部下のA嬢から、わたしのBlogを読んでしまうと、印象が固まってしまうので映画が観れなくなる、と苦情を受けたので、内心では「じゃあ見なきゃいいじゃん」と思いつつ、世間的に善人で通るわたしとしては「アッハイ、サーセン」としか言えないのである。
 で、もう一つは、もうだいぶ古い記事なのに、妙にPVをずっと保っている記事の存在だ。それは、
 Nexus9をAndroid6.0にアップデートしようとしたら文鎮化してしまい、修理に出した件
 『母と暮らせば』
 の二つである。Nexus9文鎮化の記事は、ずっと毎月TOP10に入っているのが良くわからん。そんなにみんな文鎮化しちゃったのか? と心配なレベルだ。しかも、もう去年の9月の話だぜ? 今更なんで? と素朴に謎に思っている。もう一つの『母と暮らせば』に関しては、この映画のレビューの記事もPVが高いのだが、実は、「母と暮らせば 興行収入」とセットで検索される場合が(わたしの主観からすると)「異常に」多くて、結果として興収の記事も、やけに古い記事のPV数が多いという謎の現象が起きている。なんでまた、みなさんそんなに「母と暮らせば」の興行収入が知りたいわけ!? まったく分からん。一体どういうことなんだろう? そもそも、ちょっと調べれば、なにもわたしのBlogを見なくても、いくらでもインターネッツなる銀河には情報が存在しているだろうに。
 ホント、Nexus9 と母と暮らせばの記事のPVが多いことについては、良くわからんです。
 そして、わたし的に、よし、今回はうまく書けたぞ、という記事がまったく読まれない時は、やっぱり若干しょんぼりですな。

 ■謎その3):コミュニケーションの謎
 このBlogには、ある意味勝手についている機能として、読んだ人がコメントを投稿したり、わたし宛にダイレクトメッセージを送ることができる(※メッセージはPCのみでスマホでは送れない)仕様になっている……のだが、残念ながら今までコメントを書いてくれた方は1回だけ、メッセージはゼロである。別に全くそれで構わないのだが、わたしは自分がいかに適当な人間か思い知ったのが、そのコメントをもらった時のことだ。
 なんとわたし、非常に嬉しかったのだ。ああ、なんだ、全く知らない人からコメントもらうって、嬉しいもんだな、と思った。ははあ、これが噂に聞くインタラクティブ・コミュニケーションって奴か、と初めて理解した。いや、別にコメント下さいってことでは決してないです。荒れて炎上したら多分凹んで、すぐこのBlogも辞めちゃうだろうし。
 それから、何回か、ははあ、なるほど、と思ったことがある。
 それは、一日のPVが急に2,000ぐらいになった時のことだ。あれっ!? ナンデ!? このPVナンデ!? と全く心当たりがなく、一体全体なんでまたこんなにPVが増えたんだろう? とアクセスログを見てみたら、一発でその謎は解けた。どうやら、全く見知らぬ誰かが、当BlogをTweetしていたのだ。その事実を発見した時、わたしは、なんだよ!! 勝手にTweetするの勘弁してくれよ……!! と半ば憤りに近いものを感じたのだが、実際のTweetを見ると、ちょっと好意的なことが書いてあって、あっさり、なにしてくれちゃってんだよもう……好き。と軽いツンデレに近い感情を抱いてしまったことは言うに及ばずであろう。オレ……立派なおっさんなんですけど……我ながら気持ち悪いわ!!
 というわけで、別にTweetしてもいいけど、一言ぐらい何かメッセージでも送ってくれればいいのになーと思ったのだが、まあ、こういうコミュニケーションというのは、お互い知らぬが仏であって、実に不可思議な、謎に包まれたもんだなあ、と思う。実はコメント機能などはオフに出来るようだが、ま、とりあえず放置することにした。また、Tweet機能は、どうやっても消せなかったので、これもまた放置でいいや、と適当に割り切ることにした。何らかの宇宙的な奇跡が顕現し、『レインツリーの国』的な恋が生まれる可能性もゼロではないだろうし。あ、サーセン。ゼロっすね。

 ■謎その4):今更なんですけど、このBlogは面白いの??
 正直まったく良くわからない。そもそも、第三者が読んでくれることを想定していないので、別に他人の評価はどうでもいいのだが、わたしを知る人から言わせると、面白いと言ってくれる人もいるし、長くてうぜえと言う人もいるし、また、これはまったく自分では無意識で人に言われて改めてそうなんだ……と思い知ったのだが、どうも常に上から目線で偉そう、に読めるらしい。うーーーん……そう言われてもなあ……まあ、反省はします、が、たぶんこのまま、あまり変わることなく今後も続くと思います。
 だってこれ、「オレの、オレによる、オレのための」Blogなんだから。

 というわけで、結論。
 このインターネッツなる銀河はかなり謎に満ちている。が、まあ、とりあえず、飽きるか、または、人間の悪意にうんざりするか、どっちかまでは続けようと思います。以上。

 と、いうわけで先日の日曜日に今年の大相撲初場所は千秋楽を迎えた。
 その千秋楽において、日本全国の大相撲ファンが注目したのは、大関【琴奨菊】関による10年ぶりの日本出身力士の優勝が決まるか!? というものであった。わたしも、かなり興奮しながらその瞬間をTVで観戦させていただいた一人である。
 ところで、相撲に全く興味のない方に一応説明しておくと、「日本出身力士」って何よ? 「日本人」って言えばいいじゃん? と思っている方もいるだろう。そりゃそうだよね。知らなきゃ、誰でもそう思うと思う。これはですね、2012年の5月場所で優勝した力士、【旭天鵬】関が、モンゴルから帰化した日本人ということなんですな。 彼は2005年に日本国籍を取得しているのです。なので、「日本人の優勝」と言うと、この2012年5月場所の【旭天鵬】関以来なので、まあ約4年ぶりという事になる。
 実はこの【旭天鵬】関が優勝した時も、日本人の優勝は、さかのぼると2006年初場所の【栃東】関以来だったので、6年ぶりとかなり久しぶりだったのだが、要するにこの【栃東】関の優勝から数えて10年目に、ようやく「日本出身力士」の優勝がかなった、というわけであります。 
 で。大相撲のヒエラルキーについても、ちょっとだけ説明しておこう。()内の数字は、平成28年初場所での人数です。
■横綱(3人)・・・神様クラス。引退しない限りずっと横綱。落ちることはない。
--------<超・巨大な壁>--------
■大関(4人)・・・選ばれし者たち。負け越すと「カド番」と呼ばれ、「カド番」で負け越すと地位喪失。
--------<巨大な壁>--------
■関脇(2人)・・・神への挑戦者たち。負け越し1回で地位喪失が基本。
■小結(2人)・・・神への挑戦者予備軍。負け越し1回で地位喪失が基本。
--------<大きな壁>--------
■前頭(31人)・・・筆頭から15~16枚目まで存在しているメジャーリーガー。通称「平幕」。
--------<大きな壁>--------
■十両(28人)・・・マイナーリーガー。定員東西14名ずつ。十両以上を「関取」と言い、●●関と呼ぶことが許される。付け人もついて大銀杏もやっと結うことが許されるなど十両以上とその下では大きく待遇が変わる。
--------<巨大な壁>--------
■幕下(120人)・・・正式には、幕下以下は「力士養成員」で7戦しかしない。定員は東西筆頭から60枚目の120名。
■三段目(200人)・・・定員は東西筆頭から100枚目までの200名。
■序二段(196人)・・・定員は特にナシ。もちろん、筆頭が一番上で枚数が下ほど下位。 
■序ノ口(45人)・・・番付最下位。怪我や病気で全休してしまうと番付外へ陥落
--------<ハードル>--------
■番付外・・・新弟子試験に合格した人、序ノ口から陥落した人。1番でも「前相撲」を取れば序ノ口に行ける。

 というわけで、普通の人が見るNHKの相撲中継は基本的に幕内(前頭より上)の取組なので、大相撲全体からするとほんの一握りのメジャーだけ、ということがお分かりであろう。で、そのメジャーの中でも、横綱を頂上として、大関、関脇、小結という三役が存在し、その下に前頭と呼ばれる平幕力士がいる。当然、全15戦の取組は、この3+4+2+2+31人=東西合わせて42人で行うわけだが、力の差が大きいので、例えば前頭15枚目にいる平幕下位の力士と横綱が闘うことは、事実上ない。基本的には自分の番付に近い力士と闘うのだが、大相撲の素人のわたしから見ると、一番厳しい闘いを強いられるのは、おそらく「前頭筆頭」という番付に位置する力士なのではないかと思う。
 何故そう思うか?
 まず、「前頭筆頭」という番付になると、ほぼ確実に、「全横綱・全大関・全関脇・全小結」という、確実に自分よりも強い力士との取組があるはずだ。今年の初場所で言うと、要するに全15戦中3+4+2+2=11戦が格上力士との闘いになる。また、「前頭筆頭」は当然、東西の二人いるので、自分と同格の力士とも闘う。もうこれで12戦である。残りの3戦だけ、自分より格下ということになるわけで、これは相当厳しい闘いだということが分かってもらえると思う。
 もちろん、平幕下位の力士も、事実上自分より格上ということになるが、平幕の力士たちの実力は、当然のことながら明らかな力の差はなく、三役以上とは比べ物にならない。
 なので、「前頭筆頭」という立場から勝ち越すには、同格の筆頭を含めて平幕力士との闘いを4戦全勝したとしても、三役以上から4勝以上勝たないといけない。これは相当厳しい戦いであろうと想像するので、わたしは「前頭筆頭」が一番厳しいのではないかと思うわけであります。

 実はここまで全部前置きです。
 わたしが愛し、応援しているのが【松鳳山】関であることは、何度も書いているが、先場所、去年の九州場所において、十両から幕内に復帰したばかりの【松鳳山】関は、これがまたものすごく頑張って、なんと驚きの13勝2敗という立派な結果を残し、今場所では、「西前頭筆頭」という番付となったのだ。わたしはこの番付が発表になったとき、もちろん上位番付は嬉しかったものの、あーーコイツは厳しいことになるな……という予感がしていた。理由はさんざん述べた通りである。全横綱、全大関と闘う宿命を背負う「前頭筆頭」。こりゃあ、頑張っても5勝から6勝ぐらいではなかろうか……と番付発表時から想像していたのだが……その予想は的中してしまった。
 結果は、5勝10敗である。この戦績をどう評価すべきか、というのが問題なのだが、わたしはこれを、本当によく頑張ってくれたと思うし、その15日にわたる闘いをねぎらいたいと思う。
 なにしろ、2日目には横綱【日馬富士】関から金星をあげ、さらに大関【豪栄道】関からも勝利をあげ、小結【勢】関にも勝てたのだから。まあ、だったら同格以下にも着実に勝利してあと2つ3つの白星を重ねて欲しかったが、実際、今場所の【松鳳山】関の相撲は、基本的に真っ向勝負の取組みが多く、観ていて非常に興奮したし、全取組通して、常に気合が入りまくっていたと思う。もちろんそれは当たり前かもしれないけれど、なんだかとても、もっと応援したくなる男であることを再認識しました。

 というわけで、結論。
 今場所は5勝10敗と厳しい成績となったけれど、オレは応援しているぜ! 頑張れ黒ブタ! ちなみに、平幕力士が横綱に勝利することを「金星」と言いますが、【松鳳山】関はこれで2回目の金星。金星は、毎月の給料に2万円×金星回数のお手当てが加算されるそうですよ。よかったね!! 松鳳山関、お疲れっした!! 来場所も応援します!!

 2015年も今日でおしまい。
 どうやら今年は、劇場に観に行った映画は38本らしい。
 どんなのを劇場で観たか、自分用備忘録として一口メモを記しておこう。なんか、今年は結構観たけれど、ちょっとイマイチなモノが多かったような気がする。とりあえず、以下のタイトルには公式サイトへのリンクを貼っておいた。

【1月は3本】
■『シン・シティ  復讐の女神
 まあ普通の人が観たらなんだこりゃ、だろうな。明らかに前作のほうが面白い。てゆうかですね、Eva Greenちゃんは脱ぎすぎです。『007 Casino Royale』のヴェスパーのときはホントに可愛かったのに……。
■『96時間:レクイエム
 戦うお父さん完結編。最高です。しかし、お母さんかわいそう……。演じたのは、『X-MEN』シリーズのジーン・グレイ役でお馴染みFamke Janssenさん。意外と歳行ってるのね。美人です。
■『エクソダス 神と王
 Sir Ridley Scott監督も、どうもここ数年面白い作品が少ない。この作品もちょっと……。まあ、次回作『The Martian』を楽しみにしています。間違いなく面白そう。

【2月は4本】
■『ジョーカー・ゲーム』
 何故、変な架空の物語にしたのか、意味不明。伊勢谷友介氏が最強イケメンであることは間違いないが、結城中佐はもうチョイ歳を取ってると思うのだが……。原作小説は非常に面白い。2016年4月からTVアニメ放送決定。そちらに期待しよう。
■『アメリカン・スナイパー
 オレ的2015年ナンバーワン。Eastwood監督は本当にすごいおじいちゃんですな。主役のBradley Cooper氏も完璧だったと思う。アカデミー賞を獲れず残念。
■『きっと、星のせいじゃない
 US版せかちゅー的な、ゆとり恋愛難病ムービー。いわゆるYAノベル作品の映画化作品の実例として、勉強のために観たが、まあ、世界のどこでもこういう話は売れるんですな、と実感。
■『機動戦士ガンダム ジ・オリジンI 青い瞳のキャスバル
 原作コミックを、それこそ1コマも逃さず完全映像化。超ハイクオリティ。後付なのにきっちりとつじつまが合っている物語力が素晴らしい。映像・音楽・物語・声優陣、どれも完璧。

【3月は2本】
■『イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密
 かの有名な天才アラン・チューリング博士を描いた傑作。面白かった。が、話題は同時期に公開された、やはり天才学者ホーキング博士を描いた『The Theory of everything』にもって行かれてしまったね。わたしはそっちは観なかった。
■『イントゥ・ザ・ウッズ
 Disneyキャラクター版アベンジャーズと期待して観に行ったのだが……歌は素晴らしかったけれど肝心の物語がかなり微妙……宮元亜門さん演出の日本語版ミュージカルが観たかった……。
 
【4月は0本】
 ああ、この頃はホントに毎日クソ忙しかったのう……。映画にも行けない毎日だった……。

【5月は2本】 
■『メイズ・ランナー
 これもYAノベルの映画化作品。原作小説を読んでから行ったが、まあ、小説よりは面白かったかな。11月に続編が公開されたけど、そっちは観てない。WOWOWでいいや判定。
■『チャッピー
 『第9地区』で世界を驚かせたNeill Blomkamp監督最新作。かなりいい。この監督は、実に自然な質感のCGというか特撮技術のレベルは30代の若手監督でナンバーワン。それどころか、 本物にしか見えない映像作りは世界最強レベルだと思う。日本の監督が見習うべき最高の手本。来年公開の『シン・ゴジラ』は大丈夫か極めて心配。

【6月は3本】
■『トゥモローランド
 興行的には失敗作と位置づけられてしまったが、うーん、基本ストーリーは悪くないと思うのだが……。
■『ハンガー・ゲーム:FINALレジスタンス
 大好きなJennifer Lawrenceちゃん鑑賞のためだけに行った。まあ、シリーズをずっと観てきたし。原作小説より映画のほうが面白いのは間違いないと思う。
■『マッド・マックス 怒りのデス・ロード
 どうせ喜ぶのはわたしのようなおっさんだけだろうと思っていたら、全世界的に大ヒット。それはそれで大変喜ばしいけれど、そんな傑作か? いや、わたしも好きですけどね。物語的にはかなり問題アリ

【7月は2本】 
■『アベンジャーズ:エイジ・オブ・ウルトロン
 超期待して観に行ったのだが、前作ほど盛り上がらなかったのは何故なんだろう? もちろん面白かったのは間違いないのだが。ところで、トニー・スタークは『アイアンマン3』で胸からアークリアクターを取り外したわけで、アイアンマン・スーツに直接取り付ける形に改良したのかな?
■『ターミネーター:新起動/ジェネシス
 十分面白かった。けど……ま、もうこれ以上作らなくていいんじゃないですかね、ターミネーターは。

【8月は2本】 
■『ジュラシック・ワールド
 いや、面白かったよ。でもうーん、どうなんでしょう。ジュラシックパークも、もうこれ以上作らなくてもいいんじゃないですかね。しかしここまで大ヒットするとは思わなかった。世界中で今年1番のウルトラ大ヒット。日本でも90億突破で今年ナンバーワンに。
■『わたしに会うまでの1600km
 オレ的2015年ナンバーツー、かも。ジンと来た。ただ、この映画を観て「自分探しの旅」なんて感想を抱く人とは友達になれないと思う。まあ、自分は鏡を見ればそこにいるし。この映画は、そんな話ではありません。

【9月は4本】 
■『劇場版 弱虫ペダル
 原作好きとしてとりあえず観に行ったが、まあ、ファンディスク的な付け足しムービーですな。
■『チャイルド44 森に消えた子供たち
 この映画を観た時は、きっと原作小説はもっと細かくきっちり描かれているんだろうと思って、後に原作も読んでみたが、今となって思うのは、映画のほうが面白かったな、というものである。原作を読んでも、イマイチな部分はイマイチで、続編もはっきり言ってイマイチ。この映画が一番面白いと思う。
■『キングスマン
 この映画も妙に評価が高いが、わたしはちょっとイマイチ。確信犯的なふざけすぎがイラッとする。なんというか、うーん、残念ながらわたしにはこのノリはついていけないというか、ついて行きたくない。
■『ピクセル
 ちょっと期待はずれだろうな……。映像はすさまじいけれど、物語が軽すぎて残念。まあ、作り手の愛は十分感じましたので、許します。
■『アントマン』 
 最高。来年の『CAPTAIN AMERICA:CIVIL WAR』が楽しみですな。ド・シリアスな空気の中で、われらが蟻男がどんな風に空気を読まずに活躍してくれるか、今からわくわくしますね。CAP軍に加わるか、IRONMAN軍に加わるかで、2代目と初代が喧嘩したら面白いのですが。

【10月は5本】 
■『バクマン。
 正直イマイチ。コレジャナイ。が、主役キャストの二人はとても良かった。脚本がダメ。演出も、もう飽きた。
■『ファンタスティック・フォー
 世間的な評価はもうボロボロ。そんなにダメかな? これがそんなにダメなら、世の映画の大半はアウトだと思うんだけど。わたしも絶賛はしないけど、十分アリだと思った
■『図書館戦争THE LAST MISSION
 非常に上等な映画化だと思う。原作ファンならば文句なしの出来栄えであろう。願わくば、完結編の映像化が叶いますように……。
■『機動戦士ガンダム ジ・オリジンII 哀しみのアルテイシア
 前作同様の超ハイクオリティ。素晴らしい。かつてガンプラを作って遊んだおっさんどもにぜひ観てもらいたい。
■『ジョン・ウィック
 想像してたよりも全然面白かった。おれたちのキアヌ先輩大暴れ。最高ですね。既に続編も決まっているそうで、期待したいですな。NYに行った時、この映画に出てくるホテルを探しに行くの忘れてた。場所は分かったので、次回NYに行く機会があれば、見て来よう。

【11月は6本】 
■『ヴィジット
 またもやらかしたシャマラン監督。毎回、新作が公開されるたびに、今度は大丈夫だよね……? と期待させるのは何故なんだ。まあ、わたしは今回でいいかげん懲りたかな……。
■『ミケランジェロ・プロジェクト
 わたしは十分楽しめた。面白かったと思う。わたしは初めて、Cate Branchettさんにグッと来たような気がする。役者陣が大変豪華であり、Geroge Clooney氏の監督振りも悪くない。 
■『エベレスト3D
 本当に怖かった。非常に恐ろしい映像を見せてくれた作品。どうせハリウッド的な派手な映像の映画でしょ、と思ったら、実話ベースの悲劇だった。どこからどこまでがCGなのかロケなのか、さっぱり区別がつかない。非常に映像もクオリティ高し。
■『レインツリーの国
 悪くない。非常に上等。男一人で観るのは厳しいものがあったが、原作の空気感も良く出ていると思う。もうちょっと売れていいはずなんだが、10億も行かないというのは残念だ。
■『007スペクター
 いろいろ脚本上の文句はあるけれど、十分楽しめた。まあ、Daniel Craigがカッコイイのは間違いないですな。いつか、TOM FORDのスーツを身にまとってみたいものです。
■『ハンガー・ゲーム:FINALレボリューション
 6月に書いたとおり、大好きなJennifer Lawrenceちゃん鑑賞のためだけに行った。無事完結できてよかったね。もうちょっと日本でも売れていれば、来日プロモーションもあったかもしれないのにね。
 
【12月は4本】
■『亜人
 クオリティは極めて高い。が、今後の展開次第か。現状では評価保留。原作漫画は正直飽きてきた。
■『母と暮らせば
 オレ的2015年邦画ナンバーワン。泣けたなあ。二宮君、吉永さん、黒木華ちゃん、ともに完璧。
■『スター・ウォーズ:フォースの覚醒
 前半最高、後半うーん? とは思うが、やっぱりJJは良く頑張ったと思う。これ以上の作品は、世界中の誰にも撮れなかったと思う。十分以上に楽しめたが、これもSAGA全体で評価したほうがいいのではないかと思う。いかんせん、謎が謎のままで終わってしまうのがなんとも歯がゆいというか、次マダー!?
■『クリード チャンプを継ぐ男
 最高。リア充Jrというのがちょっと引っかかるけれど、とにかく老いたロッキーことStalloneが最高。本当に来年2月のアカデミー賞授賞式で、Stalloneが助演男優賞を獲るところを見たいですな。

 とまあ、こんな感じです。

 というわけで、結論。
 今年は、冒頭に書いたとおり、ちょっとイマイチだったような気がしなくもないが、来年はというと……まあいっぱいあるけれど、まずは3月の『Batoman V Superman: Dawn of Justice』でしょうな。でも、きっとコレジャナイという気がしています。なにもWonderwomanまで出す必要はなかろうに……出来のほどが心配です。それから、4月末の『CAPTAIN AMERICA:CIVIL WAR』ですね。こちらは相当期待できそう。それから『X-MEN』の新作には、ポー・ダメロン役で名を上げたOscar Isaacも出るし、スターウォーズ初めてのスピンオフ『Rouge One』も来年と言われている。また、あの『Independence Day』のまさかの続編や『STAR TREK』の続編も夏にやってくる。ま、それぞれ大変楽しみですな。以上。

※今日は特におススメ商材なし。

というわけで、11月22日の日曜日に平成27年大相撲九州場所は日馬富士の13勝2敗という成績での優勝で幕を閉じた。ところで、以前、週刊少年チャンピオン連載中の漫画『鮫島、最後の十五日』という作品を取り上げたとき、最近本物の大相撲にも興味がわいてきたという事を書いた。
 その時、わたしの家からチャリで行けるところにある相撲部屋、二所ノ関部屋所属の松鳳山関を応援していると書いたのだが……。その松鳳山関がどういう戦績を残したかというとですね……。なんと12勝3敗ですよ! そして敢闘賞受賞!! よくやった!! 偉いぞ松鳳山関!! お前、やっぱりやれば出来る子じゃんか!! 嬉しいよ!!

 このインタビューで自分で言っている通り、ホントに今後も頑張っていただきたい。 
 とりあえず、知らない人のためにちょっとだけ解説すると、松鳳山関とはこんな男である。
 ■ 本名:松谷裕也。駒澤大学出身。現在31歳。既婚。大関・琴奨菊関と同郷・同学年。
 ■福岡県出身。故に11月の九州場所では声援がすごい。 
 ■ 上記映像の通り、やけに色黒。故にわたしは愛をこめて「黒ブタ」と呼んでいる。
 ■顔がちょいとばかり悪人ヅラであり、Wikiによると「悪魔」「アシュラマン」の異名を持つ(笑えるw)。でも本人は優しい、いい人らしいですよ。会ったことも話したこともないですが、わたしもそう信じたい。
 ■今のところの最高位は小結。以前書いた通り、今年の5月場所は十両まで番付を下げ、一時はどうなることかとハラハラさせた憎い奴。
 ■ 敢闘賞3回、金星1回。2013年9月場所でのVS日馬富士に勝利。
 ■チャリンコが好き。好物はチャーハン。
 ■所属する二所ノ関部屋は、元大関・若島津(現・二所ノ関親方)の部屋。つまりおかみさんは高田みづえさん。横綱・大鵬を輩出した名門部屋である二所ノ関部屋と、元々は若島津引退後に開いた松ヶ根部屋が、去年の暮れに合併統合。

 というわけで、決して弱い男ではないが、ちょっとばかり強さの波があるのが、応援している立場からするとドキドキして困る。のだが、妙に応援したくなる存在で、8勝7敗あるいは7勝8敗のキリギリで終わる場所も多く、毎場所、「この勝負、負けられねえぞ~~行けッッッ!!!」と、その立ち合いを観ていると血圧が上がる野郎である。なんというか、やっぱり、この形に持ち込んだら勝てる!! という必殺技がないと、大関・横綱とはなれないですなあ。
 まあ、そんな松鳳山関であるが、前場所を十両優勝で締めくくり、4場所ぶりに幕内に復帰である。当然、応援するわたしの熱も上がろうというものだ。まあ、前場所の十両優勝も、千秋楽は負けてしまうという極めてイラッっとさせる優勝ではあったのだが、今場所は出身地である九州場所だ。幕内復帰&地元という今場所で男を見せないでどうするよ、GO!! 黒ブタ!! GO~!! と、わたしの応援のテンションもマックスだったわけである。
 ちなみに、松鳳山関にはまったく関係ないのだが、わたしは年に一度の九州場所を非常に楽しみにしている。というのも、九州場所には、毎日、和服で凛と土俵を見つめる美人がTVに映る位置で観戦しているのだ。この方は相撲ファンには有名な美人さんで、何でも中洲のスナックのママさんらしい。「九州場所 和服 美人」で検索すれば一発で出てきますw 最近は国技館やほかの場所でも見かけるようだが、わたしとしては年に1度の九州場所でかの美人を眺めるのが、年中行事なのである。いつもは、毎日同じ場所に座っているのに、今年の九州場所ではどうも日によって席が違っていたようで、あまり画面に映らなかったのが残念でした。
 ま、そんなことはどうでもいいとして。2015年九州場所である。
 幕内に復帰した松鳳山関の番付は、西前頭10枚目。初日の割は、東前頭11枚目の臥牙丸関である。グルジア(現在の正式日本語表記は「ジョージア」)からやってきた巨漢ファイターで、一時小結まで番付を上げたものの、ここしばらく元気がないのもちょっと松鳳山関に近いものがある。まずは初日白星は、絶対必須だぞ!! と興奮して応援していたところ、見事上手投げで勝利。よーし、黒ブタ、オッケイ!! と喜んだわけで、こんな毎日が15日間続いたのである。途中、わたしはNYに行っていたが、毎日ちゃんと取組結果をチェックし、一喜一憂していたのだが、結果、12勝3敗と準優勝に等しい、立派な星を上げたのであった。なお、優勝は日馬富士の13勝2敗。黒ブタと同じ12勝3敗は、横綱・白鵬と東前頭4枚目の勢(そのまま「いきおい」と読む)の二人だけであった。
 しかしつくづく惜しかったのは、千秋楽での安美錦(西前頭3枚目)関との取組である。ここで勝っていたら、まさかの相星で優勝決定戦だったのに……。こんな取組であった↓。くそーーーホント惜しかったなあ。

 あああ……インタビューでは「引きは全く想定してなかったっす」的なこと言っていたが、「素っ首落とし」で2秒で瞬殺である。んもーーー。でもまあ、立ち合いでバチバチ勝負を挑んだ姿勢はあっぱれだ、ということで許してあげたい。おそらくは松鳳山関を応援している全員が、この取り組みを見て「あ~~……」と残念に思ったはずだが、来場所以降、また頑張ってほしい。来場所は前頭5枚目以上は確定だよね……? そして来場所で勝ち越し、9勝とか10勝すれば、また三役返り咲きも夢じゃない。応援してるぜ、黒ブタ野郎!!

 というわけで、結論。
 もう、これはアレだな、1月の初場所は国技館に行くしかないね。今週末から発売のチケット、取れるのか良くわからんが、挑戦してみるか。そして、三役復帰が決まったら、後援会に入ってやってもいいぞ!! 頑張れ黒ブタ!!

↓ 国技館の地下工場謹製。コイツを食いながら、初場所を観戦したいものだ。

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