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 毎年やっていることが出来ないと、なんつうか非常にストレスなわけですが、このblogに何度も書いている通り、わたしは毎年、富士登山をしていて、2004年から毎年だから、2019年までに16回、登っていたわけです。しかし、去年2020年は、COVID-19が世界を覆い、富士山も登山禁止となってしまったため、わたしの「毎年登る」記録は途絶えてしまったのであります。
 これも何度か書いたと思うけど、当然、周りの人には「なんで毎年富士山登ってんの?」と素朴に聞かれることがよくある。その理由として毎回わたしが答えているのは、
 「なんかさあ、毎年やってることをやらないとさ、なんかよくないことが起こった時に、ああ、今年富士山に登ってねえからだ、とか思っちゃうような気がするんすよねえ……だから、まあ、登れる体力があるうちは続けようと思ってんだよね」
 てな感じである。完全に気のせいだと思うし、他人には理解してもらえないと思うけれど、わたしがそう思っちゃうんだからしょうがないじゃん。ならば登るまで、ですよ。
 というわけで、今年2021年は、無事に富士山は山開きが行われ、登山OKとなったので、雨が続いてなかなか行けなかったんだけど、おとといの夜、木曜日は何とか天気持ちそうだな……ならば、行くか……いや、行くべし! と突如心に決め、行ってまいりました。平日に行ったのは初めてっすね。わたしはもはや平日に1日休みを取るなんてことは余裕なので、昨日のうちに会社のことはいろいろ根回しし、今日の超早朝、家を出たのでありました。
 というわけで、以下、行動記録を自分用備忘録として記しておこう。
 ◆02:15起床。当然眠い。
 ◆02:55家を出発。昨日のうちに愛車のガソリンは満タンにしておいた。装備の準備も完璧。
 ◆04:25ぐらいに河口湖インターを出る。ガラガラだったけど、途中で雨も。。。
 ◆04:50ぐらいにスバルラインの5合目の近くに到着。
  なんと、今年は5合目の駐車場は「密」を避けるとかそんな理由で駐車できず、5合目から1kmぐらい離れたところに止めさせられた。。。これが半端に遠くて帰りにつらい目に遭うことに。。。
 ◆05:15ぐらいに5合目を出発、登山開始。
  今年の「富士山保全協力金」を払ってもらえるのはこんな札でした。
fuji2021
 まあ、1000円ぐらい全然構わん、というか、10,000円ぐらいにしてもいいんじゃね? とも思う。とにかく、ちゃんと保全しないと、どんどん崩れちゃうよ、富士山は。
 で、アタックタイムはこんな感じでした。
 ※2018/06/24、2019/9/14、2021/07/15、そしてベストタイムの2011/07/09の順です。
 5合目駐車場出発時刻 05:51、 05:50、 05:15、 05:25
 6合目指導センター前 0:19:43、0:19:15、0:18:11、0:17:52
 7合目花小屋前通過 0:47:02、0:47:00、0:44:48、0:41:11
 7合目日の出屋 0:48:53、0:48:54、0:46:28、0:42:44
 7合目トモエ館 0:51:39、0:51:43、0:49:11、0:45:00
 7合目鎌岩館 0:56:20、0:56:25、0:53:11、0:48:49
 7合目富士一館前通過 0:59:00、0:59:21、0:55:35、0:50:36
 7合目鳥居荘 1:04:14、1:05:21、1:00:40、0:55:09
 7合目東洋館前通過 1:08:10、1:09:42、1:04:51、0:58:27
 7合目太子館前通過 1:21:29、1:25:05、1:17:37、1:09:56
 8合目蓬莱館前通過 1:25:55、1:31:10、1:21:32、1:13:47
 8合目白雲荘前通過 1:39:36、1:48:11、1:35:03、1:25:43
 8合目元祖室前通過 1:44:51、1:54:46、1:39:48、1:30:31
 8合目富士山ホテル 1:57:33、2:08:42、1:51:17、1:40:39
 8合目トモエ館通過 1:59:54、2:11:27、1:53:16、1:42:37
 8合5勺御来光館 2:08:36、2:22:10、2:01:52、1:50:37
 1本目の鳥居 2:22:20、2:38:25、2:14:14、no data
 頂上到着! 2:39:29、2:57:39、2:29:34、2:16:43
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<下山>       2018年 2019年 2021年 2011年
 須走吉田分岐 0:25:30、0:23:20、0:17:05、0:19:27
 バイオトイレ 0:56:38、0:56:46、0:47:42、0:49:37
 6合指導センター前 1:10:43、1:17:00、1:03:28、1:04:36
 ゴール!5合目帰還 1:28:19、1:38:20、1:21:40、1:18:03

 なんか久しぶりに2時間半、150分を切れたのがうれしいす。でも、全盛期は140分切ってたのになあ。。。ホントに衰えたけど、2017年の記録まで戻すことが出来たのが救いだよ。2019年は自己ワーストで、自分でも信じられないほどひどかった……。
 なお、今年は、途中までは雲間から陽が出たり、雲海もきれいだったんだけど、9合目辺りからかなりの雨が降りはじめ、頂上に着いた時はもうびっしょり。もちろん、ゴアテックスのレインジャケットを着ているので体は一切濡れてません。持ち物も、全部ビニール袋に入れてあるので、びしょびしょになった手袋も頂上で乾いた軍手にチェンジできたので、特にダメージはないです。山頂は、体感温度マイナスだったんじゃないかな、とにかく寒くて手が震えるぐらいの寒さなので、防水機能付きの手袋は絶対必須です。わたしの山用グローブも本来は防水なんだけど、とっくに防水機能は失われており……来年までには新しいの買わないとな……ってもう5,6年言い続けてるオレのバカ……。
 ところで、ホントに頭にくるんだけど、頂上の山小屋、あれって、昔々の既得権益を得たどっかの野郎の個人営業なわけで、びっしょりで凍えているわたしが、着替えだけさせてもらえないか……とお願いしたら、なんつったと思う? ああ、なんか食べてもらわないとダメです(しかもそのガキはニヤニヤしてやがった!外道!)だって。今すぐあの山小屋を撤去して、国か、静岡&山梨共同で、山頂の避難小屋を整備すべきだね。金出してもいいぜ、それをやってくれるなら。
 これは途中にある山小屋も全部そうで、全く助けてくれやないよ、山小屋のバイトのガキどもは。もう10年以上前に、女子を連れて登った時、膝を痛めた女子に休ませてくれもしないしシップとかそういうものを分けてくれるとか、一切してくれなかったからな。全部潰れて、公営にしていただきたいもんだ。物資だって、ブルドーザーで荷揚げしてるわけで、マジであのブル道も、禁止すべきだと思うね。確実に、毎年富士山を削ってるよ、あいつら。今日は下ってるとき、5台ぐらいブルとすれ違ったんじゃないかな。邪魔だつうの。楽してのぼってやがるくせに、助けもしない下衆だと思う。
 というわけで、頂上で極めて不愉快な目に遭ったけど、今回は頂上の浅間大社が開いている時期だったので、お参りもしてきました。いつもは空いてない時期ばっかりなので、開いてるのを見るのはたぶん10年以上ぶりじゃないかな。
 で、下山はずっと雨。ただ、雨だと砂利が固まるというか、ずるずる滑らないため、ちょっと歩き(走り)やすかったかも。そして戻ってきた5合目はほぼ誰もおらず、車の場所までトボトボと歩くはめに。一応バスも出てるんだけど、まるで時間が合わなかった。。。
 なお、登ってるときは、たぶん40人ぐらいはすれ違ったと思う。全員抜いて、抜かれることは一度もなかった。そして下山時も、30人ぐらいすれ違ったかな。。。一人、何も荷物を持っていないランナーにぶち抜かれました。あいつは速かったなあ!
 で、9時チョイすぎには車に戻り、びしょびしょの服を脱いで乾いた服に着替え、一路温泉へ! と爆走したら、わたしが行った温泉は11時オープンでまだ開いてなかった。。。30分ほど、駐車場で待ち、開いてすぐに入って、11時半には離脱し、都内に戻ってきたのは13時ぐらいでした。首都高が凄い渋滞で疲れた。。。
 家についてすぐ、びしょ濡れのザックを物干しざおに干し、砂利まみれの靴を洗って干し、濡れた服などを全部洗濯機にブチ込んで洗濯して干し、と片付けが終わったのが14時半ぐらい。90分ほどでザックも靴もすっかり乾きました。服とかタオルは半がわきぐらいかな。おとなしく部屋干しして、明日の朝には乾くだろう。以上、終了! であります!

 というわけで、結論。

 今年は1月から全くいいことがなく、むしろ最悪の事態が続いており、ある意味厄払いの意味も込めて、今年の富士登山を敢行してきたのだが、まあ、天気はアレだったけど、アタックタイムとしては2017年ぶりに150分をギリ切ることが出来てとてもうれしいです。どうかこれ以上、ヒドイことが起こらないように、心から願っています。。。今年のわたしは、絶望の毎日を送っており、本当にもう、この世には何にも未練はないのだが、わたしはどうでもいいとしても、わたしの周りの人々が健やかでありますように。。。。と、頂上でお祈りしてきました。願いが届くとよいのだが。。。以上。

↓ 2019年から使っているこの靴(わたしのは赤)のせいで2019年のタイムが悪かったんじゃねえかという疑惑は、今年の記録で払しょくされました。疑ってごめんよ!



 



 


 以前、このBlogに書いた通り、わたしは車が好きだ。
 そもそもは、チャリから始まり、大学~大学院時代は250ccのバイクに乗り、初めて車を買ったのは、サラリーマン2年目ぐらいのことで、実はそれまでは、車なんていらねーよ、とか思っていたのだが、わたしの場合、父の死や母の入院など、家庭の事情で車を運転しなくてなならない機会がなぜか集中的に増加し、そのころの自宅の車はTOYOTA CROWN(たぶん9代目クラウン)だったのだが、そのクラウンがとにかくサスペンションもステアリングもふわっふわで、接地感が乏しく、運転しづれー車だなあ……と感じていたため、これはやはり、わたしの自分の車が必要だ、と思うに至り、自分の車を買ったのである。
 それからもう約25年間、わたしは自分の車を途切れず所有していて、2000年ぐらいだったかな、自転車レースに出るためのミニバンも買い、ずっと2台体制をとっていたのであります。その、もう一台のミニバンは、主に母に使わせ、自分の車は高くてカッコイイ車として、もう20年近く前は2シーターオープンに乗っていた時代なんかもあったわけだが、以前、このBlogに書いた通り、母も後期高齢者となって久しく、ミニバンを売って母用の軽自動車を導入したのが2018年のことである。
 しかしその母も、2019年には免許を返納し、結局、カッコイイ車と軽自動車という2台体制となったものの、これがですね……今の軽自動車って、マジで驚くほど、よくできているんですな、ものすごく。
 とにかく、軽自動車は、その小ささに最大の特徴があって、どんな道でも全くノーストレスだし、何かと便利で、今の軽自動車に乗ったことがない人は、「軽って、事故ったらアウトでしょ?」だの、「軽で遠出は疲れるでしょ?」だの言うけれど、はっきり言ってもはやそんな時代じゃあないのである。わたしが選んだ軽自動車は、安全装置がフル装備だし、360度モニターも当然ついてるし、ターボだし、まあ要するに最高グレードのフルオプションに近いのだが、遠出もまったく余裕だし、やっぱり日本の道は軽自動車最強だな!! と思うに十分なスペックを秘めた、最強に可愛い奴なのであった。
 しかし、だ。
 わたしの軽自動車への愛が深まるのと比例して、カッコイイ車の方に乗る比率が非常に低下してしまったのである。そりゃそうだ、当たり前、だわな。
 なので、毎朝、出勤時に車庫からチャリで出ようとすると、そのカッコイイ車に対する罪悪感がグングン増していくわけで、乗ってやれなくて、ホントごめんな……次の休日はどっか行こうな……とか思いながら、結局軽自動車の方に乗ってしまうという裏切り行為も働いてしまう自分に深く失望していたのである。オレはなんてひどいウソつき野郎なんだ!的に。
 そして、今年に入って、わたしの身の回りに立て続けにトラブルが発生し、正直わたしは、もう何のために生きてるのか見失いつつあるというか、明日あたり地球が破滅しねえかなあ、とか思うようなドン底の精神状態に陥ってしまったのである。もうホント、疲れたわ。。。
 というわけで、わたしは決断した。
 自分のテンションを上げるには、金をパーッと使うのが一番! よっしゃ、こうなったら車を2台とも売って、新しく、小さくて、元気で、カッ飛ばせる可愛い車に乗り換えよう!! と発作的に決定したのであった。
 なお、2021年04月時点でのわたしの愛車は、以下の2台であります。
 ◆LEXUS NX300h Fスポーツ(2019年後期型)
 ◆DAIHATSU CAST ACTIVA G TURBO SAIII Prime sellection(2018年型)
 で、CASTの方は2021年03月に車検を通したばかりであった。 

 しかし、わたしは常に車の新型情報などを追っているぐらい車好きで、道を走っている車の全ての車種やグレードや年式などがわかってしまう程なのだが、とにかくですね……いい車がねえんだなあ、ホントに。日本車・輸入車すべての日本で買える車の中で、これだ! と欲しいと思える車が、まったくない、のである。そう。わたしが欲しい車は、次の条件を満たしてほしいのです。
 ◆小さいこと
 具体的には、全長は4000mm程度、全幅は絶対1800mm以下、全高は1550mm以下、をマストとしたい。なぜなら、軽自動車を3年以上乗ってみて改めて認識したが、とにかく日本の道は狭い!! そして新しいところはそうでもないけど、大抵のショッピングセンターやスーパーの駐車場は狭い!! さらに、都内はマジで立駐が多く、わたしのLEXUS NXや軽のCAST ACTIVAでは入れないような、高さの制限がある!!! のだ。特に、幅に関しては、わたしのLEXUS NXの場合、1845mmあって、うちの近所の道に曲がろうとするだけで、もう前と横のセンサーがピーピー反応するし、行きつけのシネコンの入っているモールの駐車場の枠も、結構いっぱいいっぱいで、隣にド下手くそな野郎が入ってきたり、ガキがドアを無造作に開けようものなら傷をつけられてしまうのではないか、と心配になるのである。そう、自分で運転したり車庫入れする分には1845mmでも全く問題なく、全然平気であっても、すれ違いの相手や隣に駐車する野郎の技量によって、ドキドキしてしまうのだ。これがなあ……実はかなりのストレスだったことを、軽自動車に乗って初めて認識したのであった。なので、小さいことは正義であり、もう絶対条件である。全長に関しても、わたしはリアに人を乗せるのは年に数回しかないし、あってもどうせ駅への送迎ぐらいなので、リアが広い必要=全長が長い必要は、全くない。5万歩譲っても、4200mm台が最大許容だ。イケアでデカいものを買うことがあったとしても、ハイエースをレンタルした方がよっぽど効率的だし。
 ◆元気にカッ飛ばせること
 カッ飛ばすと言っても、別にハイパワー車である必要はないし、もちろん法規を無視するつもりもないが、やっぱり、乗って楽しい車でないと嫌だ。その条件として、重量が1200kg以下で、最大トルクが200Nmは欲しい。馬力は低くても許すから、トルクは譲れない条件だ。なぜなら、気持ちイイ加速感に直結する要素なので、軽量で高トルクは絶対条件である。とはいえ、ディーゼルはナシだ。現代のディーゼルは静か、とよく言われるけど、アレはあくまで「車内には響かないで静か」なだけで、外で聞くトラックみたいなあのダサい音がどうしても好きになれない。日本国内のBMWはやたらディーゼルが多いけど、信号待ちで止まってるディーゼルBMWの音のダサさは全く買う気になれないね。無理だよ。あれって、単に在庫セールで安くして売りまくってるだけではなかろうか。やっぱりガソリンエンジンの気持ちよさは捨てられないです。
 ◆かわいいこと
 これは定量化できない要素で説明しがたいが、パッと見て、かわいいじゃん! とか、カッコイイじゃん! と思えない車は、当然のことながら論外、選外であるのは誰だってそうだろうと思う。ついでに言うと、プラスチックバリバリな安っぽい車はやっぱり嫌だよね。テンション下がるっつうか、楽しくないもの。

 この条件で車を選ぶとなると、おそらく車好きの人ならば、次の2台を真っ先に思い浮かべるのではなかろうか? そう、日本が誇るカッ飛びマシン、SUZUKI SWIFT SPORTSと、日本人が大好きなMINI Cooper Sの2台である。
 まず、MINIだが、そのかわいらしさと高い動力性能は、まさしくわたしが求める条件をすべて満たしていると言っていい。なので実際に見積もりをもらいに行ったのだが、あまりに街中にMINIがあふれているのが非常に嫌なんだよな……。ちなみに、ディーラーからの帰りの4Kmぐらいで12台のMINIとすれ違った。思わず3台目ぐらいから数えたね。そしてあまりに多くて、こりゃアカンかも、と思ったし、そして、最大の理由としては、今年新型が導入される(された)のだが、その新型は、ドイツ本国では自由に選べる様々なオプションが日本導入モデルでは設定されていなかったり、セットオプションになっていたりと、欲しい車のオーダーメイドが不可能であることが判明したのだ。また、先進安全支援装置もかなりムムム……であったため、MINIはナシ! と選考から外れることになった。
 そしてスイスポの方は、動力性能は文句なし、ではあるものの……やっぱりですね、安っぽいんだよなあ……いろいろと。実際に安いから当たり前なんだけど……かわいさ&カッコ良さの面でも、どうもピンとこないし、この車が欲しい!! という気になれなかったのが最大の問題であった。サーセン。。。
 というわけで、わたしとしては、実は去年デビューした、とあるフランス車が気になっていたので、実車を見てみたい、試乗してみたい、と思っていたものの、ディーラーが全然ねえんだよなあ。。。と思っていたところ、実はMINIのディーラーの近くにいつのまにか新しく出店していて、おおっと!? これはコイツを買えってことか? という天啓と解釈し、すぐに試乗の予約をしてみた。
 そして、その日のうちにわたしの方から、「支払総額をXXX万とキリ良くしてくれるなら買う」と条件を出し、4日後かな、条件をのむと連絡があったので、契約に至った。別に値引きとか厳しい条件にしたつもりは全くなかったので、この条件がのめないならイラネ、と思っていたため、ほぼ即決。
 その車が、PEUGEOT 208 であります!
 小さい! かわいい! カッコイイ! 文句なし!!
Car_208_01
  というわけで、家の車庫は
Car_NX_CAST
 ↑この状態から、↓こうなりました。
208-12
 まあ、ズバリ言うと、208は意外と安くて、NXを売却した金額で余裕で買うことが出来た。ので、CASTを売却した分はまるまる現金になった。NXは、全然距離も乗れてあげられなかったので、LEXUSディーラーで結構高い金額で引き取ってもらったのだが、さすがはLEXUS、本当に素晴らしいおもてなしで、またいつかLEXUSに戻りたいと思うような対応は、100点満点だったと思う。LEXUSで208ぐらいのサイズで元気な車があれば、500万ぐらいしても買うのになあ。北米以外、日本だけではなく、欧州やアジアでも絶対需要があると思うのだが。。。近年の日本車はどんどんと図体がデカくなってしまったのが、大変大変残念です。。。先日ついに発表された新型NXも、超カッコイイと思うけれど、デカすぎて全く欲しいと思えない……。アレを喜ぶのはメリケン人だけだと思う。
 そして新たにやってきたPEUGEOT 208だが、現状ではテンションが上がっているのですごい気に入っているけれど、400kmほどしか走っていないのに、気になる点もさっそく出てきている。そういう意味では、LEXUSの方が満足感は全然高いのは間違いないだろう。
 以下、208におけるムムム……なポイントを挙げておこう。
 ◆ディーラーがね。。。
 まあ、担当営業氏はもっと自分が売っている車を勉強してほしい。納車時の説明が余裕で間違っていたし。あとで、マニュアルにはこう書いてあるけど?と指摘したら、すみません、勉強になります!だって。マジかよ……。とにかく聞いても即答してもらえないことが多くて、こりゃあアカンと誰だって思うだろうね。
 ◆低速時のギクシャク感
 現代においては、いろんな素人や自動車ジャーナリストなる連中が、車のレビューをインターネッツなる銀河で書いているけれど、このことに触れている人は見かけたことないので、単にわたしの慣れの問題、あるいは技量の低さの問題かもしれないが、わたしが気になるギクシャク感は、3つのシチュエーションからなっているように思う。
 1)アイドルストップのタイミングが微妙に早い。そのため、前の車との距離が半端に開いてしまい、もうチョイ前へ、と行こうとすると、エンジン始動&グッと出る&スッとブレーキをかける、の一連の動きがすごくギクシャクして、ガクガクするのは実に気にいらない。そもそものブレーキタッチもかなり繊細で、カックンにならずに停車するためにそーっと踏むと、さらにアイドルストップが早まってイラつく。ちなみにNXはハイブリッドだったのでこういう面は一切なかったし、キャストの方も、実はアイドリングストップのタイミングが微妙に早いけれど、再始動からのクリープは実に穏やかで、ギクシャクするところは皆無だった。
 2)自慢のアイシン製8速ATの変速プログラムの問題。意外と低いギアで引っ張ろうとする&意外と早くシフトダウンもする。最高トルクの発生は1650回転からだから、回す必要はないはずなんだけど……。結果、低速時に1速2速の状態で、微妙なアクセルワークに過敏に反応し、ガクガクする。特に都内のクソ渋滞時によく感じる。ただしこれは、わたしが下手くそだから説も否定できないかも。
 3)電動パーキングブレーキの制御が日本車とかなり味が違う。普通の日本車の電動パーキングブレーキの解除(そっとアクセルを踏む)で違和感を感じたことはないが、この208の解除は、日本車よりやや多めにアクセルを踏まないといけない&そしてその結果(?)、解除された瞬間グッと前に出たがるという癖があるようで、さらにその結果、ブレーキをすぐグッと踏まざるを得ず、ガクガクッとすることがある。1)でも書いた通り、クリープの初動がデカいのだ。気に入らないねえ……これも。なお、ヒルホールド(微妙な傾斜でも後ろに下がらないで保持する機能。そもそもATなら下がることはめったにない)も、たまに効かずにスルッと下がることがあり、ビビる。どういう条件下で下がるのか、イマイチ特定できない。アイドルストップからの復帰時に滑りやすいのか、傾斜角の問題か、まだ見極められてない。
 ◆メーター表示が雑すぎる
 208の自慢のフルデジタル i-Cockpit なのだが……↓これ。
208-16
 まあ、切替動作が遅いとかそんなのは許そう。だけど、表示内容がすげえ雑!だと思うな……。さすがテキトーなフランス人、これは日本車やドイツ車ではないだろうな。何が雑かというと、肝心の速度やエンジン回転数の表示が、テキトーなのだ。速度はデジタルの数字なのだが、例えば、街中で少し踏んで40km/hに達して、すっとアクセルを抜いて滑走、そして再びアクセルオン、のようなとき、減速に従って数字が変わっていかず、40Km/hのまま、みたいなことが多い。明らかに速度が落ちてても、それが反映されるまでの時間がかかるのは、凄い違和感。また、わたしはメーターにタコメーターがないと許せない昭和の男なわけだが、i-Cockpit で描画される回転計が、もうテキトーとしか思えない。というのも、2種類、回転計を表示できるのだが、違うんだな、表示されてる情報が。一方では2000回転超えてる、けど、もう一方に表示を変えると2000回転下回ってる、みたいな。とにかく描画がすごく遅い、というか、アクセルワークにビンビン反応しないのも気にいらない。これは速度も回転数も両方だが、極めて反応が鈍感で、もっさり過ぎて遅い。もちろん、あくまでメーター表示がもっさり、という意味であって、実際のエンジンレスポンスはビンビンなので最高です。ちなみに、キーを持ってるのにエンジンスタートスイッチが反応しないことが結構あるとか、まあ、とにかくいろいろと、雑、だと思う。雑というか、アバウト? というか、クセが強い。それがフランス車だと言われるなら、ま、次回以降は買わないだろうし、友達にもお勧めはできないな。。。
 ◆ナビがダサすぎ
 208は、フランス本国だとデカい画面のナビが搭載されているけれど、日本仕様ではパイオニア製のナビが搭載されていて画面が小さい。しかもクソ高いオプションで、外部入力接続されていて、ナビ本体の巨大な弁当箱みたいなのが助手席の下に取り付けられている。さらにシートから微妙にはみ出てて実に見苦しい。最初からわかっていたことが、やっぱり不満は不満。おまけに通信機能は一切ついてないので、SOSコールは当然ないし、ナビの地図のアップグレードもクソ高い料金を出してSDカード経由でやるしかない。このあたりは、LEXUSに15年乗ってた身としては失望しかない。LEXUS車は勝手に通信して地図を自動更新してくれていたのだが……。そして営業マンにナビの地図の更新頻度と料金について質問したのに、未だに回答がないという……。ダメだこれは。あと、どうしてもイラつくのが、エンジンスタートすると、ナビ画面がオーディオの画面になってしまい、ナビの地図にするには、画面のナビのボタンにタッチしないといけない。もう、ホント不便でイラつく。これって、ほっとけばナビ画面になるのかな? わたしがせっかちですぐにナビを呼び出してるだけ、かも。わからんけど。このナビ問題が解消されないと、次はプジョー車を買わないと思う。それほど不満。

 とまあ、ネガティブな点ばかりあげつらってしまったが、もちろん満足しているポイントもいっぱいあることも間違いない。
 ◆内装のステッチが最高にかわいい!
 正直、わたしが208に決めた最大のポイントは、スカイブルーとライムグリーンの2色のステッチにある。シートの良さは評判ほど感じない、というか、ごくフツーとしか思えないが、ステッチの色の選択が実に素晴らしく、この点が最高に気に入っている。ただ、シート調整がイマドキ手動かよ!というのは実に不満で、オプションでいいからパワーシートとレザーパッケージみたいなのを設定してほしかった。背もたれダイヤルが女子には重いっつうか固いよ……。
 ↓こんな感じ。シートのわきのステッチがかわいい。一番気に入ったポイント。
208-17
 ◆控えめだけどやっぱりいいね! のアンビエントライト
 メルセデスやAUDIに設定されているアンビエントライトは、もちろんイイけれど、ありゃ派手過ぎっつうか、やりすぎだろ……と思っていたので、208程度で十分、ムーディーで可愛いと思います。
 ↓青いラインで光ってるのが分かるかな……6色だったか8色だったかで変更可能。
208-18
 ◆フロントマスクがカッコカワイイ。
 多くのジャーナリストや素人たちによれば、乗り心地は下位グレードの方がいいとか言っているレビューばかりだが、そのトレードオフで、三本爪はなくなってしまうわけで、そして三本爪がないとこの車の魅力はわたしの感覚では80%以上減衰してしまうわけで、ならば最上級のGT以外、最初から選択の余地はない、とわたしは断言してもいいと思っている。ほかにもいろいろ装備が簡素化されてしまうし。
 ↓これが「三本爪」。プジョーのシンボル、ブルーライオンの爪、だそうで。
208-13
 なお、乗り心地はGTでも全然問題ナシで、非常に切れ味があるようにわたしには感じられる。つうか、下位グレードは最初から眼中にないので試乗もしてないから、その乗り心地がどう変わるのか知らないし、ほぼ興味もない。わたしには下位グレードを買う意味はゼロ、なので。
 ↓ なお、ケツのラインも Pretty Good!
Car_208_03
 ◆エンジンはとても元気いっぱい! そして8速ATも伊達じゃない!
 エンジンは1200ccの3気筒ターボ、100PSの205Nmというスペックで、試乗する前は、3気筒か……大丈夫かな……とか思っていたけれど、ええ、全然問題ナシどころか、相当元気溢れてますよ、このエンジンは。やっぱりトルクが205Nmあれば、車体も1,160kgしかないので、FFのくせにグイグイ背中を押すような加速感が味わえて、ひじょーーーに気持ちがいい! わたしは日本車のCVTがどうにも好きではないが、アイシン製8速ATも(残念ポイントの低速時以外は)とてもいい仕事していると思う。踏み込んだ時のエンジンサウンドも、生意気に元気な音で大変好ましい。まあ、SPORTSモード時の疑似電子エンジンサウンドは全く不要だと思う。なお静粛性に関しては、もちろん軽よりはずっと静かであることは間違いないが、普通、だと思う。普段はエンジンの存在は感じない、つうかLEXUSに慣れているので、当たり前レベルではなかろうか。高速道をクルージングしても、パワー的にも、静粛性においても、実に優秀であることに疑いの余地はないと思う。
 ◆ハンドリングが軽やかで気持ちイイ!
 ハンドリング、という言葉でいいのか、若干アヤシイけれど、とにかく「操舵」が気持ちいのはとても感動したポイントだ。わたしの歴代愛車の中でもナンバーワンクラスかも。i-Cockpit に包括される小径ステアリングも実に手になじむし、その操舵感も抜群にイイ! とにかく軽やか!
 ◆鮮やかなブルーが So Cool!
 素人レビューアーはよく「リセールを考えると白か黒がいい」とか言う人がやたらと多いけれど、買うときから売ること考えてるって、わたしにはちょっと理解できないな……。好きな色の車に乗るのが一番だと思うのだが……。わたしは青い車が好きなので、当然今回も青。下取りが悪くなろうがそんなの知ったことか! なお、今回は軽を売った分でお金が相当浮いたので、KeePer LABOの最上級コーティング「EX-Keeper PREMIUM」を施工した。元々鮮やかな青だったのが、さらに鮮やかさが増したような気がします。つうか手触りがすごい! タオルがスルッと落ちるレベルのヌルテカです。これはやってみて良かったと思うし、今後も車を買ったらKeePerでコーティングしてもらいたいと思った。
 あと、わたしは設定されていれば必ずサンルーフをつけることにしている。単純に、あるとないとではあった方が気持ちいいに決まってるから、である。リセールに有利とか考えたことは一度もない。
205-14
 が、208はあくまで「ガラスルーフ」で、開かないんだよ……! すごいデカい面積がガラスなのだが、面積をもう少し小さくしていいから開いてほしかった。重量増になるから出来なかったのだろうか。まあ、とても明るく、解放感があって超爽快! なので良しとします。

 つまりまとめると、208はいろいろムムムな点はある。あるんだけど、「かわいくてカッコ良く、なにより運転していて楽しい!!」車であるのは間違いないと思う。ちなみに、最初は兄弟車の2008にしようと思って試乗もしたけれど、208の方が断然気持ちイイと感じられた。2008も、ほぼわたしの求める条件に適うけれど、2008ならNXのままでいいじゃん、と思ったし、顔が……顔がデカいっつうか、若干不細工なのが気に入らなかったので、試乗する前に実車を見た瞬間、2008はナシ、208だな、と思った。
 あと、208は、クラスとしてはいわゆる「Bセグメント」の車ということで、欧州車でのライバルはAUDI A1や、Volkswagen POLO、日本車で言えばトヨタのヴィッツ改めヤリスやホンダのフィットなどが車格として同カテゴリーのライバルになるが、A1とPOLOにはときめくものが皆無だし、ヤリスやフィットでは安っぽすぎるので除外した。最後まで悩んでいたのは、マツダのCX-3とCX-30、ルノーのルーテシアの3台だけど……CX-3はどうやら年内~来年あたりモデルチェンジしそうだから今買うのはアレだなあ、ということで候補から外れ、CX-30は超カッコいいと思うし、サイズもギリで許容範囲内なのですごく悩んだけど……エンジンスペックが、超平凡すぎてやめた。せっかくの新技術SKYACTIV-Xなんだから、トルク300Nm以上はひねり出してほしいわ。。。そしてルーテシアは、マジで一度試乗してみたかったのだが……ディーラーが20km圏内まで広げないと存在しておらず、あきらめた。ルーテシアは、208にない装備が充実してるし、4気筒だし、いろいろうらやましいけど。。。でも、そもそもルーテシアは、わたしにはぱっと見がまったくかわいいとは思えないので、よっぽど走りが良くないと選ばなかっただろうと思う。ただ、もしわたしが検討している時に、日産のノート・オーラが発売されていたら、買っていたかもしれない。そのぐらい、かなりいいですね、オーラは。
 また、その上の「Cセグメント」に行けばもっと候補車は増えるのだが……どの車も、それならNXのままでいいじゃん、としか思えず、「小さい」ことを必須とした今回の選択からは外れることになった。MINIが思ったより高くて、それならBMWの1シリーズやメルセデスのAクラスもチョイ足せば買えるじゃん、とか思ったけれど、そもそもBMWやメルセデスは、ブランド内のヒエラルキーが確立していて、1とかAは、思いっきり格下感、安物感があって、実に不愉快だし、それならNXの方がいいし、買い替える意味がなくなるので、最初から選考外であった。

 というわけで、結論。

 とにかく今、心がモヤモヤして人類滅亡すら願うほどメンタルのやられているわたしだが、そのモヤモヤを晴らすべく、車を買い替えることにした。そして選んだフランスのプジョー謹製208という車は、はっきり言って結構アレな部分はある、けれど、それを補う楽しさや可愛らしさ、カッコ良さがあって、「運転して楽しい車」であることは断言しても良いと思う。これから208で、色々出かけることができるといいのだが……そんな日がいつやって来るのか……はあ……おおっといけねえ、せっかく新車に乗り換えたのに、これじゃあアカンな。カラ元気でも、毎日を頑張って生きようと思います。そして、KeePer LABOの「EX-Keeper」は、クソ高いけど、その価値はあるね。ディーラーで勝手に見積もりにコーティングが入っていたけれど、納車の日にKeePerLABOへ持ち込むので、不要、とあっさり断った。金額はディーラーのコーティングの2倍以上だが、208はちっこいから、2倍チョイで済んだのもKerrPerを試す気になった動機かも。というわけで、いろいろ満足であります! 以上。

↓ これ、サービスです! と笑顔で言った営業氏よ、君、208を買ったオレになぜ2008のミニカーを渡そうとしたんだ? 内心ではいらねーよ!と叫びつつ、いや、要らないっす、と断りました。そしてせっかくもらったものを、こうして売ろうとする人の精神も全く理解できないね。




 あーあ。2019年は今日でおしまい。本当に2019年という年は、オレ史上最悪に近い年だったと思う。マジで全くいいことがなく、悪いことが重なり、ホントにもう、毎日ぐったりである。
 家でも仕事でも、イヤなことばかりだった。しかも最悪なのは、その悪いことは年をまたぎ、いまだ解決せず現在進行形ということだ。わたしは、どんなにつらいことでも、その「終わり」が設定できるなら、耐えられるし、耐えてみせる。けど、その終わりの図が見えない今は、本当に我が人生最悪な時と言って差し支えない。今後もっとひどいことがあるかもしれないけど、もういろいろなことにこりごり、だ。
 というわけで、今年は大好きな映画を観に行くことが全然できず、なんとここ30年ぐらいで最低記録の年間24本にとどまってしまった。しかもまったく1本も観ていない月もあるのが我ながら信じられない思いだ。
 よって今年2019年のオレベストはごく短く終わると思いますので、さっさと始めましょう。今年は、本数が少ないので、ベストの順番は付けません。
【2019年1月は2本】
 ◆『CREED II』 クリード 炎の宿敵
 シリーズ第8弾、となるのかな。控えめに言って最高です。ただし、わたしが最高だと思うのは、あくまで老いたロッキーとドラゴの因縁に決着がついたという1点であり、現役世代の主人公、アドニス君及びその妻、には全く共感できません。そもそも弱すぎるし。きちんとアドニスが戦う理由が語られてほしい。全然リア充で、正直彼がボクシングをする理由はほぼないと思う。でも、そんなゆとり小僧の話はどうでもよく、ロッキーとドラゴの二人は最高でした。
 ◆『THE GIRL IN THE SPIDER'S WEB』 蜘蛛の巣を払う女
 かの「ミレニアム」シリーズ第4弾がハリウッド映画化されたこの作品。シリーズを知らない人がいきなり本作を観て面白いのか、よく分からないけれど、まあ、わたしはそれなりに楽しめました。でもなあ、リスベットが可愛すぎるし、若干ポカをやり過ぎたというか……まあ一言で言えば原作小説の方が5万倍は面白いです、はい。
【2019年2月は5本】
 ◆『MARY POPPINS RETURNS』 メリー・ポピンズ リターンズ
 うーん……未だよく分からないのだが、50年前の前作の正当な続編であり、音楽も役者陣も素晴らしかったのだが、なんかテンションが上がらず、ワクワク感が前作比1/100ぐらいだったような気がしてならない。何故なんだ!? 映画としてのクオリティはとても高いんだけど……うーーん……わからんけど、微妙にノれなかったのが残念す。
 ◆『FIRST MAN』ファースト・マン
 うーん……凄い期待したし、映像も凄いクオリティで、一流の作品であることは間違いないのだが……思うに、主人公たるアームストロング船長が超地味というか、物語の山場がないというか……なんかドラマチックではないように感じた。わたしとしては、有り余る才能を持ちながら「選ばれなかった男」、チャック・イェーガーを描いた『THE RIGHT STUFF』の方がずっと面白かったし好きっすね。
 ◆『AQUAMAN』アクアマン
 控えめに言って最高です! 予告を観た時は、これはまた香ばしいクソ映画じゃないかなあ……とか思ってたおれのバカ! 本作のイイところは、やっぱり主人公たるアクアマンが憎めない野郎ということに尽きると思う。まあ、ただの筋肉バカ、ではあるものの、きちんと反省するし、素直な点が大変好ましいと思う。それに、見た目は完全にバーバリアンなくせに、意外と笑顔は可愛く、なんつうか、ゴールデンレトリーバー的なワンコ系陽キャラなのもいいっすね。また、映像的にも、もうどうやって撮ったのか分からないぐらいのCGはやっぱり凄いと思う。キャストも豪華で、結論としては大変楽しめました。
 ◆『THE FAVOURITE』 女王陛下のお気に入り
 独特のカメラアングルとか、とにかく汚ったねえ宮殿とか、はっきり言って、生理的に嫌悪感を抱く点が多く、好みではないのは間違いない。が、演技合戦は極めて高品位で素晴らしく、アカデミー賞主演女優賞も納得の見事なお芝居でした。そしてもちろん、わたしの大好きなEmma Stoneちゃんも実に見事で最高でした。
 ◆『ALITA: Battle Angel』 アリータ:バトル・エンジェル
 わたしは原作である日本のコミック『銃夢』を読んだことがなかったのだが……劇場を出てすぐさま電子書籍版を全巻買い、すぐに読んでみたところ、想像以上にコミック通りの「絵」であったことに驚いた。物語は微妙にコミックとは違うんだけど、一コマ一コマがかなり忠実に映像化されてるんだよね。そして、なんといってもキャラクターがCG補正されてて、目がデカくて最初は違和感があるのに、どんどんと主人公アリータが可愛く見えてくるから不思議っすよ。非常に不思議な魅力のある作品でした。
【2019年3月は2本】 
 ◆『THE MULE』 運び屋
 しっかし、本当にClint Eastwoodおじいちゃんはすげえ人ですよ。久しぶりの、10年ぶりになるのかな、自ら主演した本作は実に最高でした。脚本、撮影、そして演技。全てパーフェクトと言ってもいいぐらい。実にお見事。現役最強監督の一人であることは間違いないす。
 ◆『CAPTAIN MARVEL』 キャプテン・マーベル
 ついに登場した「最強」のお方。そのオリジンストーリーは80年代を舞台にしていて、大変楽しめました。わたしとしては、単独モノとしてはMUCの中でもアイアンマン>アントマン>ドクターストレンジ、に続いて4番目に好きかも。キャプテン・マーベルことキャロルの最大の問題点は「強すぎる」ことに尽きると思う。強すぎるために、バランスを壊してしまうので、クロスオーバーの際に扱いが難しくなってしまうんだよな……。その端的な例が『END GAME』なわけだが……。ともあれ、この作品は自体は最高でわたしは好きです。特にキャロルの「マスク・オン!」の姿が超カッコイイ!
【2019年4月は3本】 
 ◆『HUNTER KILLER』 ハンター・キラー 潜航せよ
 まあ、お話的にはかなりトンデモで、その点ではアレなんだけど……意外と魅せる演出やキャラ造形は、エンタテインメントとしては一流だったように思う。わたしはそもそもTom Clancy先生のJack Ryanシリーズが大好きなので、その若干劣化版としては十分楽しめました。悪くはないす。
 ◆『SHAZAM!』 シャザム!
 「アクアマン」同様に、予告は全く面白そうじゃないのに、本編は大変楽しめました。これは良かったすねえ。設定がかなりテキトーというか穴だらけ? だし、主人公の少年には全く共感できないけれど、とにかく主人公と共に生活する少年&少女がとても魅力的。ラスト、全員が「変身!」する姿には燃えましたなあ! 大変面白かったす。
 ◆『AVENGERS ENDGAME』アベンジャーズ:エンドゲーム
 うーん……わたしはBlu-rayも買って、既に4回ぐらい観ているのだが……やっぱり面白くないすね、結論としては。どう考えても、Back to the Futuer part IIだし、そのドタバタがあまり面白くないというか……うーん……。ただし、ことトニー・スタークに関してはすべて完璧で、最初から最後まで、トニーだけは最高にカッコ良かったし、あのエンディングもグッときました。あと、わたしがずっと嫌いだったCAPが、ついにムジョルニアを手にするあのシーンは最高でした。そのぐらいかな……。キャロルが全然活躍しないのも残念だったし、ソーのデブ化もほぼ意味がないし、ナターシャ殉職も問題アリだし、なんか残念だったす。
【2019年5月は1本だけ】
 ◆『REPLICAS』レプリカズ 
 まあ、ネタムービーとしてはいろいろ突っ込みがいのあるトンデモムービーでした。主人公のキアヌ兄貴は一人ずっとしかめっ面で困っていて、さらに友達に無茶振りばかりかまし、とんでもないエンディングへと至る物語は、率直に言って0点です。本作はキアヌ兄貴観賞用ファンムービーということで良いと思います。勿論、観に行って後悔は何一つありません。だっておれ、キアヌ兄貴の大ファンなので。
【2019年6月は2本】
 ◆『X-MEN DARK PHOENIX』 X-MEN:ダーク・フェニックス
 何度も書いている通り。FOXはもう『LOGAN』でX-MEN作品を終わらせるべきだったと思う。とんだ蛇足の本作は、全く面白くありませんでした。ま、無事FOXはDISNEYへ買収されたので、今後MCUにX-MENキャラが登場する日を心待ちにしたいと思います。本作は、駄々をこねる超能力を持ったガキを大人がオロオロしながらなだめるという実に退屈なお話でした。
 ◆『SPIDER-MAN:FAR FROM HOME』 スパイダー・マン:ファー・フロム・ホーム
 『END GAME』後を描く、MUC-Phase3最終作。そもそもミステリオがイイ奴のわけないよな……という知識がない人は驚いたかもしれないけど、そうじゃないわたしのようなオタク野郎は、やっぱりね! と思いつつ、その時点までそれと悟らせない見事な脚本でした。そしてエンディング後のおまけ映像が超ヤバイ!! 続き早よ観して!! 楽しみにしてます!!
【なんと2019年7月から8月は1本も観に行かなかった。こんなこと7年ぶりぐらい!】
【2019年9月は1本】
 ◆『AD ASTRA』 アド・アストラ
 若干、物語的にツッコミどころはある。が、その映像と、主役のBrad Pitt氏の秀逸な演技は素晴らしかった。あまり本筋とは関係ないけど、月面の描写が非常に良かったすね。近未来、人類は月面でも領土争いをして、戦闘に明け暮れるんだろうな、という気がしてならないすね。ま、その時にはわたしはとっくにこの世にいないだろうから、どうぞ好きなだけ殺し合いしてください。と無責任に思ったす。
【2019年10月も1本】
 ◆『JOKER』 ジョーカー
 観終わった時は興奮していて、今年ナンバーワンじゃねえか!? と思っていたが……びっくりしたことに、世間的にはジョーカーに同情的? というか、共感している人々が多いのだという。そんな馬鹿な!! たしかに、ジョーカーの境遇はひどかったとは思うけど、人殺しが許されるはずもなく、ジョーカーは間違いなく悪、であり、共感してはならないキャラクターだとわたしは信じる。ジョーカーを肯定することは、全ての犯罪者を肯定することだと思うけどなあ。ジョーカーは一生、アーカムに監禁すべき「人間であることをやめた怪物」だと思うし、日本なら確実に死刑ですよ。そしてジョーカーと同じぐらい、騒ぎに乗じて暴れた民衆が恐ろしいですな。というわけで、演技や脚本など、映画としてのクオリティは超一流で素晴らしかったと思うけど、この映画をほめると、世のよく分からない感想と勘違いされるので推すのはやめます。
【2019年11月は4本】
 ◆『IT Chapter2』 イット 第2章
 わたしがこの世で最も好きな小説家は、ダントツでStephen King大先生である! よってこの作品にわたしが興奮しなかったわけがない!! 原作とちょっと違うけど最高でした!! 役者陣も、「子供編」と面影のあるスターをよく集めたもんだと思う。でも、実際のところ、わたしとしては前作の『Chapter-1』の方が面白いと思います。
 ◆『TERMINATOR:DARK FATE』 ターミネーター/ニュー・フェイト
 物語的に、これまでのシリーズでどうしても枷となっていた「カイル・リース」と「スカイネット」を一切考慮しないという、ある種のブレイクスルーは立派だと思う。思うのだが……残念ながらシリーズでは絶対に必要な、ターミネーターに「狙われる存在」である女子のキャラがあまりに弱く、かつ「ターミネーターを派遣した存在」であるリージョンなるAIがまったく説明不足で、結果的にイマイチすぎる出来となってしまったと思う。ただし、本作の新キャラである強化人間の女子はとてもカッコ良かった! まるで名作『UNIVERSAL SOLDIER』でしたな。熱暴走後は全裸で氷風呂に入ってほしかったすね。
 ◆『BRIGHTBURN』 ブライトバーン/恐怖の拡散者
 何とも後味の悪い物語。ただしド真面目に作ってあって、映像的にも極めてキレがあってシャープで良い。見どころはかなり多いとは思う。そして、とんでもない邪悪なガキを演じたJackson A. Dunn君16歳の演技が超秀逸で、人間を虫けらのように見る冷たい目が非常に印象的であった。実際コワイ!!
 ◆『FROZEN II』 アナと雪の女王2<字幕版>
 6年前、誰も予想していなかったウルトラ大ヒットとなった通称『アナ雪』。ついに公開されたPart2は、正直物語的にイマイチだったような気がする。そもそも、なんでエルサは魔法が使えるんだ? をつきつめる必要はほぼなかったのでは。結局、祖父の代の清算を迫られたエルサが気の毒……。わたしとしてはむしろ、なんで妹のアナは魔法が使えないんだろう? の方が疑問だったので、そっちの方向の物語を期待したのだが……。でもまあ、相変わらず歌は素晴らしいし、映像もさすがのDISNEYクオリティで、実際楽しめたっす。つうか、ついに日本でも上演が始まる劇団四季版ミュージカルに行きたい! チケット取れないだろうなあ……。
【2019年12月は3本】
 ◆『DOCTOR SLEEP』 ドクター・スリープ ※2019年映画版
 わたしがこの世で最も好きな小説家は、ダントツでStephen King大先生である! よってこの作品にわたしが興奮しなかったわけがない!! のだが……まあ、この作品は明らかに原作小説の方がずっと面白かったすね。つうか、本作は、King大先生による小説『Dr. Sleep』の映画化、というよりも、Kubrick監督版映画『THE SHINING』の続編映画だったな、と思います。ただし、それでもやっぱり映像で見る「True Knot」の怖さは格別で、とりわけそのリーダー、ローズ・ザ・ハットのエロ美魔女ぶりは最高でした。
 ◆『STARWARS:Episode-IX The Rise of Skywalker』 スター・ウォーズ:スカイウォーカーの夜明け
 ついに最終章を迎えた『STARWARS』。そのエンディングには万感の思いが乗るわけです。ここに至るまでの、『EP-3』への失望、トンデモクソ映画と堕した『EP-8』への怒り。これらを乗り越えての今回の『EP-9』には、やっぱりわたしとしては最大級の賛辞を送りたいと思う。よくぞここまで、という思いが強いすね。もう、これ以上の続編は全く不要ですよ。サイドストーリーとか、関係ないところでやってほしいすね。そしてやっぱり『MANDALORIAN』は観ないとダメなんだろうな……。観るしかないか……。
 ◆『男はつらいよ50 お帰り 寅さん』
 非常に面白かったけど、完全シニア向けであり、若者お断り映画であったのは明らかだろう。しかしあの満男がもう50歳に近く、年月の流れの無常を感じますな……。今の10代20代の若者たちは、30年後に、「今」の何を懐かしく思うことになるんだろうか。50代近辺の我々には、STARWARSや寅さんがいるし、北の国からもある。そういった、輝ける80年代コンテンツがいっぱいあるわけだけど、ガツガツとコンテンツが消費され、短命に終わる現代は、後に残るものがないというか……なんか、今の「コンテンツ消費」の様相は、イナゴが襲来してあっという間に食い散らかす様子を連想してしまって、底知れぬ恐怖のようなものを感じるっす。ま、こんなことを思うのも老害ってやつでしょうな。

 とまあ、2019年に観た映画24本はこんな感じであります。そして、現状では2020年も、今から楽しみだぜ!って映画があまりないんだよな……。強いて言えば『WONDER WOMAN 1984』ぐらいかなあ……でも、トレバーが生きてたって設定は面白くなるんだろうか……。アリなのそれって? つうか、彼女はBvSまで隠棲してたんじゃなかったのかよ……。あーあ。せめて2020年は、もうチョイマシな一年になることを心から願いたいす。以上。

 あ、忘れてた! 2020年最大の期待作はコイツだった!! 相変わらず予告だけでもう超ドキドキ!! 今すぐ観たい!!

↓ そしてこちらも一応貼っときます。主役のGal Gadot嬢は最強に美しいす。

 何度もこのBlogに書いていることだが、わたしは毎年富士山に登っている。そしてその話をすると、大抵、なんてまた毎年登ってんの? と聞かれるわけだが、もう理由は一つしかない。それは、何か嫌なことや良くないことが起きた時、ああ、今年は富士山に登ってねえからだ、と思ってしまうような気がしてならないからだ。おれがサボったせいだ……と思うのがイヤなのだ。たとえそれが何の根拠もない、思い込みだとしても。
 この感覚は、分かってもらえないかもしれないけど、他に説明しようがない。なので、わたしは毎年富士山に登っているのである。
 しかし。今年、2019年――。
 今年は3月に母が脳出血でブッ倒れて以来、まったく、本当に、嫌になるぐらい、ロクなことがない。仕事でも、いやーーなことが起きていて、なんかもう、生きてていいことなんてありゃしねえ、と世を儚んでいるのが今年のわたしである。ズバリ言えばもう、この世に何の未練もねえな。
 そんな精神状態だし、母の介護や梅雨の長雨の影響で、毎年6月末ごろに登っている富士山にも、まだ登っていないわたしであった。なので、わたしとしては1日も早く富士登山を遂行したいと思っていたのである。
 しかし、今や富士山の5合目は、毎年毎年「マイカー規制」の期間が長くなりつつあって、今年は7月の初めから9月10日までだったかな、富士スバルラインを車で登ることができない状況にあっため、今日、マイカー規制が解除された最初の週末に、わたしの毎年恒例富士登山を敢行してきたのであります。確か2004年から毎年だから、今回16回目じゃなかろうか。良く続くよなあ、我ながら。
 というわけで、以下、いつものタイムをまとめたいのだが……今年はもう本当にダメだった。全くトレーニングできなかったのが如実にタイムに現れてしまい、ホント、わたしとしてはここに記すのが恥ずかしい、ヒドイもので、ここ10年で最悪のタイムであった。せっかく天気は数年ぶりにスッキリ晴れて気持ち良かったんだけどな……登ってる途中で、左足、右足とも、10回は攣ったね。うがあ、いてえ! と言いつつ歩を止めることなく休憩なしで歩き続けたのに……タイムはこのざまですよ……。悲しい……。ギリ3時間は切ったけど、マジで3時間切れなくなったら引退かな……だっておれ、もう50だぜ……。。。
自己ベスト
2011/7/9
2017/7/1 2018/6/24 2019/9/14
5合目駐車場出発 5:25 4:41 5:51 5:50
6合目指導センター前 0:17:52 0:17:04 0:19:43 0:19:15
7合目花小屋前通過 0:41:11 0:43:15 0:47:02 0:47:00
7合目日の出屋 0:42:44 0:45:05 0:48:53 0:48:54
7合目トモエ館 0:45:00 0:47:43 0:51:39 0:51:43
7合目鎌岩館 0:48:49 0:51:30 0:56:20 0:56:25
7合目富士一館前通過 0:50:36 0:53:49 0:59:00 0:59:21
7合目鳥居荘 0:55:09 0:58:53 1:04:14 1:05:21
7合目東洋館前通過 0:58:27 1:02:50 1:08:10 1:09:42
7合目太子館前通過 1:09:56 1:15:38 1:21:29 1:25:05
8合目蓬莱館前通過 1:13:47 1:19:47 1:25:55 1:31:10
8合目白雲荘前通過 1:25:43 1:32:45 1:39:36 1:48:11
8合目元祖室前通過 1:30:31 1:37:40 1:44:51 1:54:46
8合目富士山ホテル 1:40:39 1:49:21 1:57:33 2:08:42
8合目トモエ館通過 1:42:37 1:50:42 1:59:54 2:11:27
8合5勺御来光館 1:50:37 2:00:04 2:08:36 2:22:10
1本目の鳥居   2:12:11 2:22:20 2:38:25
頂上到着! 2:16:43 2:27:44 2:39:29 2:57:39
下山タイム
須走吉田分岐 0:19:27   0:25:30 0:23:20
避難所 0:35:39   0:43:04 0:41:53
バイオトイレ 0:49:37   0:56:38 0:56:46
6合指導センター前 1:04:36   1:10:43 1:17:00
ゴール! 1:18:03   1:28:19 1:38:20
 ああ、なんてこった、7合目に入ったあたりではほぼ去年並みだったんだな……そうだったのか。そしてそこから急にタイムが悪くなったのは超思い当たるね。岩場で足が攣り始めたんだ。情けないなあ……ホント。
 下山時もほぼ去年と変わらないペースだったのか……最後、新しい靴で右足のかかとの皮がべろりと剥けて、そこからタイムが落ちてんな……ちくしょう! 本当に悔しいす。。。
 まあ、とりあえずタイムはヒドかったけれど、毎年のお約束は果たせたし、後半はいいことがあるといいのだが……どうなるかなあ……。もう長生きは絶対にしたくないよ……。
 最後に、今日は本当に天気が良くて雲海もきれいだったので、写真を載せておしまいにします。
huji_02_20190914
 ↑これは頂上から東の方向を撮影したもの。このずっと奥に東京があります。
huji_01_20190914
 ↑こちらは西側。気持ち良かったすね。頂上は誰もいなかったよ。完全貸し切りでした。

 というわけで、結論。
 16回目となる2019年富士登山を無事完了いたしました。しかしその登坂タイムはここ10年で最悪なもので、本当に自分が情けない。願わくば、この年になっても頑張ったご褒美として、今年の後半が少しはましな毎日が訪れんことを……。ホント、今年はここまで最悪なことばかりで、生きる気力がもうほぼゼロっす……。以上。

↓ 新しい靴としてコイツを買ったのだが、ちくしょう、かかとが痛てえ!! 今までの靴をまた買えばよかった。。。

↓こっちが10年以上、2足続けて履いてた今までのやつ。オレンジ色のを愛用してました。
 

 というわけで、2018年も残りわずかであります。
 わたしは映画が大好きで、劇場で映画を観た後はせっせと感想をこのBlogに綴っているわけだが、おそらくはもう今年は劇場へ行くことはないと思うので、例年通り、2018年に劇場で観た映画の一覧メモをまとめようと思います。今年、2018年はどうやら38本の映画を劇場に観に行ったみたいですが、これはここ数年では久しぶりに40本割れと少ない本数で、どうも、コイツは観に行かないと! と思える作品が少なかったような印象があります。それともオレがサボっただけか……?
 そんな気もするので、さっそく一覧としてタイトルを挙げていきたいのだが、数えてみたら、38本のうち邦画は7本であった。わたしは基本的にハリウッド大作万歳な昭和な男なので、この邦画が7本というのは、実は結構意外に多くて、あれっ? 意外と邦画も観てんだな、と思ったす。
 そして毎年恒例のオレベストですが、今年はやっぱり難しいなあ……上位は堅いのだけれど、6位から10位は、ほぼ同格ぐらいかなあ、という気がします。
 なお、基本的にタイトル部分に観た時の記事をリンクしてあるので、詳細を知りたい人がいるとは思えないけど、詳しくはタイトル部分をクリック or タッチしてみてください。
 それでは、行ってみよう! 長いぞ~……。

【1月は5本観に行った】
 ◆『Kingsman: The Golden Circle』 キングスマン:ゴールデン・サークル
 前作からしてあまり気に入った作品ではなかったのだが、なんつうか、前作の思わぬヒットで急ごしらえで続編を作りました、的な空気を感じたというか……生きてたんだ!? という前作キャラの大復活でビビったす。まあ、前作が好きな方には最高でしたろうて……。わたしはもういいや。
『嘘を愛する女』
 予告は超イイ出来だったのに、もうちょっと、美術や設定をちゃんとしてほしいと思った。あんなきれいな空き家があるか? とか、震災の日の寒さを憶えてねえのかなあ? 的な、どうでもいいけど、どうでもよくない製作面でのアラが目についてしまって、なんだか楽しめなかった。とにかく嘘くせえというか……。ただし、わたしとしては長澤まさみ嬢のラストの長回し芝居は大変良かったと思います。あそこだけかな……。
『GEOSTORM』 ジオストーム
 わたしの大好物、ディザスター・ムービーかと思ったら大間違い。単なる人災であった点が残念無念。CGを含め、映像的にはすっごいクオリティだけれど、いかんせん脚本的にアレだったすね。そしてこの映画でも日本は完全に空気で出番ナシ(ただし東京は破壊されるシーンあり)。実に残念かつ興ざめですなあ。
『THE DARK TOWER』 ダーク・タワー
 わたしが世界で最も好きな小説家、Stephen King大先生のライフワーク、『ダークタワー』を映画にしよう、と思ったその気合と根性を買って、オレ的2018年ベスト第8位に推したい。はっきり言って、本作は長大な原作をすべて読んでいないと、全くもって、1mmも面白くないと思う。けど、読んでいるわたしには、そこかしこに漂うダークタワー・エッセンスが極めて好ましく、実に悪くないす。ラストの薔薇がお見事でした。黒人ローランドはアリです!
『DETROIT』 デトロイト
 この映画を観ると、本当にUSAという国家はイカレた国だなあ、という思いが深まると思う。そりゃ日本だって、差別はあったし殺し合いもあったとは思う(そして今だって実のところ解消されてないのかもしれない)。でも、この映画で描かれる事件は1967年、つい50年前だぜ? おまけに黒人青年をぶっ殺した警官はいまだ無罪だってんだから、恐ろしいというかなんというか……ただし、この映画はあくまで監督の色のついた脚色であるため、事実は自分でちゃんと勉強しないとダメなんだと思う。なんつうか、ある意味投げっぱなしで終わってしまい、なんか、釈然としないものが残るなかなかビターな作品であった。結論としては、デトロイトにはROBOCOPが必要ってことでよろしいでしょうか。
【2月は3本観に行った】
『THREE BILLBOARDS OUTSIDE Edding, MISSOURI』 スリー・ビルボード
 もう文句なしでオレ的2018年ナンバーワン、第1位の作品でしょうな。脚本・演出・撮影、そして役者陣の演技、すべてがパーフェクト! 映画として完璧です。わたしとしては、主演の怒れるお母さんを演じたFrances McDormand女史のオスカー主演女優賞受賞と、クソ野郎のち超改心する警官を演じたSam Rockwell氏の助演男優賞受賞は当然に思えたっすな。でも、作品賞・監督賞・そして脚本賞を獲れなかったことはとても残念かつ信じられない思いす。McDormand女史のオスカー受賞のスピーチもカッコ良かったすねえ!
『THE GREATEST SHOWMAN』 グレイテスト・ショーマン
 音楽面及びダンスなど、ミュージカルとしては超最高です。が、うーん……物語的にちょっとアレなんすよね……。そして、わたしが後で知って、うそだろ!? と思ったのは、わたしがいっちばん感動した「NEVER ENOUGH」という歌が、歌ってるのが演者じゃなくて吹替えだったことなんすよ……そんな……知りたくなかった……調べてしまったオレのバカ……。
『妖猫傳  Legend of the Damon Cat』空海 ―美しき王妃の謎―
 映画としては、意外とまともな捜査ミステリー仕立てで、実は結構ちゃんと面白かった。のだが、一つ大問題があって……なぜ、日本語吹替え版しか公開されなかったんだ!? ちゃんと中国語&日本語字幕で観たかったよ……主役の空海こと弘法大師様を演じた染谷将太くんは、中国語を特訓したらしいのに……染谷くん自身の吹替えは5万歩譲ってアリだとしても、他の中国キャストに付された日本語吹替えが全然わたしには響かず、まったくアウト。ホントに超残念です。
【3月は6本観に行った】
『BLACK PANTHER』ブラックパンサー
 なんつうか……US本国ではウルトラ大ヒットなわけですが……はっきり言えば、初の黒人ヒーローとか、ポリコレ的要因(?)が大きく作用しているわけで、そんなのまったくどうでもいい日本人としては、この映画が本当に面白かったとは全然言えないと思う。というのも、ズバリ、MCUとしてはフツーの出来で、むしろわたしとしては、主人公ティ・チャラ=ブラック・パンサーは、所詮は世襲で王座を引き継いだ極めて凡庸な王にしか見えず、そもそも全然弱いし、まったく頭も冴えてないし、超ガッカリ。完璧負けたのに、ライバル部族の長と母と妹と元カノに助けてもらって、まだ決着はついてないって、そりゃナシだと思うな……。CIVIL WARではカッコ良かったのにね……。キルモンガ―に対してもっと王たる懐の広い裁きをしてほしかった。コイツは王の器にあらず、だと思います。
『The 15:17 to Paris』15時17分、パリ行き
 わたしが現役映画監督で最も好きなEastwoodおじいちゃん最新作。なんと、実際の事件を、実際に体験した人々(=役者じゃなくド素人)を起用して映画をつくる、そして結果、意外とちゃんとしてた、という映画史上まれにみる実験作というか、ウルトラ豪華な再現フィルムという不思議な作品。わたしとしては、そのEastwoodおじいちゃんのあくなき映画創造力に敬意を表して、オレ的2018年ベスト第9位に推したいと思います。
『DOWNSIZING』ダウンサイズ
 人間をミニチュア化してしまえば資源問題も解決!という一発ネタは素晴らしいと思う。が……ちょっと考えればいろんな「?」が頭に浮かび、おまけに本作はやけにテーマが真面目で重く、結論としては全く笑えない、相当イマイチな作品だと思った。80年代~90年代のエディ・マーフィー映画的な根っからの笑えるコメディだったらよかったのにね……。
『THE SHAPE OF WATER』シェイプ・オブ・ウォーター
 今年度アカデミー賞作品賞&監督賞受賞作。デル・トロおじさん会心の「モンスター映画」。しかし、どうもわたしの趣味には合わないというか……そこかしこに漂う妙に生々しい性的な描写があまり好きにはなれなかったかも。この映画よりも、わたしとしては『スリー・ビルボード』の方が断然上っす。
『RED SPARROW』レッド・スパロー ※映画版
 長い原作小説を、それなりに上手に映画にしたな、とは思う。思うけど、一つだけどうしてもアレなのは……男主人公のネイトがおっさんすぎて、イメージが違い過ぎてガッカリ。原作小説では若々しいゆとり小僧なのにね。とはいえ、主役のJennifer Lawrenceちゃんの気合の入った演技は実に見事で、原作小説を読んだ時、バレリーナの役は若干むっちり目のJenniferちゃんには無理じゃね……とか思ったオレのバカ! 冒頭のバレエシーンは大変お見事でした。
『The Post』 ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書
 わたしは面白かったと思うのだが、どこが面白かったって、結局きれいごとを言ってる記者たちは、所詮は自社媒体のスクープ(=自分の名声=極言すれば金)だけが目当てで、彼らには別に正義とかそういうものはどうでもいいんだろうな、と感じられた点にある。そして一番立派だったのは、『THE POST』(=ワシントン・ポスト)の女社長で、経営者として、きっちり現場の責任を取る覚悟を見せたのが実にカッコ良かった。どっかの自動車メーカーのTOPとは大違いですな。そして、この映画のわたし的一番の見どころはラストシーンにあって、なんと、かの「ウォーターゲート事件」の発端が描かれて終わるのである。わたしとしては、同じキャストでそっちを描いてほしいっす。
【4月は2本観に行った】
『READY PLAYER ONE』レディ・プレイヤー・ワン
 完全にオタク向け映画だとわたしには感じられたけれど、わたしはオタクなので大満足。とりわけ、第2のカギをめぐるクエストで、わたしの大好きなStephen King大先生ネタを持ってきたところが大感激! あの『THE SHINING』のオーバー・ルック・ホテルを見事に再現したあのシーンは、もう大興奮! しかし一方では、悪党がパスワードを紙に書いて張っておくというアホすぎる野郎だったことや、結構謎解きが、なんで今まで誰も分からなかったの? レベルの大したことのないものだったのが極めて残念。HUNTER×HUNTERのグリードアイランド篇のような、イベント発生条件がもっと、そういうことか! と思わせてくれるものでないと。ぜんぜん物足りないす。逆走なんて、レースゲームなら誰かが必ず試してただろうに。ゲーマーなら多分1日もかからず第1のカギはクリアされてると思うな。まあ、とにかく映像やそこかしこに現れる有名キャラ達には興奮したっすね。
『AVENGERS | INFINITY WAR』 アベンジャーズ:インフィニティ・ウォー
 うーーーん……いや、面白かったんすよ。それは間違いないのです。でもなあ……ラストは、誰だって、そりゃそうなるよね、と思うもので、ありゃあ別に「衝撃」というよりも、この先どうすんの?という「困惑」というべきものではなかろうか。要するにこの作品は、誰が何と言おうと、いわゆる「前編」であって、完結してないと思うべきだと思う。完全にサノスは、北斗の拳で言うところのラオウ様であり、まあ、次作で、愛によって倒され、敗北することは確実なわけで、ディズニー及び監督の、無駄にもったいぶった秘密主義はほぼ何の意味もないと思う。次作のタイトル「エンドゲーム」も、別に、ふーん、としか思えないよね。隠してた意味全くないのに。つうか、「北斗の拳」を読んでほしいすな、ルッソ兄弟には。あなた方の描こうとしてることは、日本じゃもう30年前に漫画で描かれてるんですけど。。。なーんて、来年の「エンドゲーム」を観て、超最高です! オレがバカでした! と土下座したくなるようなすごい物語を期待します。
【5月は5本観に行った】
『12 STRONG』 ホース・ソルジャー
 実話ベースの現代戦を描いた作品は、わたしはかなり好物なのだが……残念ながらソー様無双のドッカンドッカンハリウッドムービーな仕上がりで、なんつうか、残念であった。もうチョイ、ミリタリー描写は正確・精密であってほしいのだが、クレジットをよーく見たらプロデューサーがJerry Bruckheimer氏だったので、お、おう……な感じです。嫌いじゃないんだけど……まったくのフィクションならよかったのかなあ……いずれにせよ、このアフガン戦争最初の作戦は相当奇跡的な成功をおさめたわけで、戦った軍人たちのガッツは称賛したいと存じます。
『機動戦士ガンダム THE ORIGIN VI 誕生 赤い彗星』
 いよいよ来てしまった「THE ORIGIN」最終作。その最後まで貫かれたハイクオリティな作画・音響など、スタッフの執念に近い作品作りに敬意を表して、オレ的2018年ベスト第5位としたいと思います。最高でした。願わくば、このクオリティで1年戦争の最後まで描かれることを祈っております。
『のみとり侍』
 写楽の浮世絵めいたポスターや予告は超秀逸で、コイツは傑作のにおいがするぜ……? と思ったのに、まるで80年代東映時代劇のような古臭さが鼻についてしまい、わたし的にはアカンかったす。阿部寛氏演じる主人公は最高だったのになあ……ド真面目侍が巻き起こす笑いと涙の名作、になり得たのに、興行も全くパッとせず終わってしまい、本当にもったいない。これなら、近年で言えば『殿、利息でござる』の方が面白かったし、80年代でも『ジャズ大名』の方がポップで、名作だと思うな。あ、『ジャズ』は東映じゃなくて大映作品だっけか。
『妻よ薔薇のように/家族はつらいよIII』
 シリーズ第三弾は、シリーズ内で一番の常識人であるお嫁さんが主人公。そりゃまあ、あのトンデモ一家に嫁いだお嫁さんとしては、ブチ切れますよ。大変面白かった。ダメオヤジがきちんと謝るシーンも良かったすね。今回はシリーズの主人公であるおじいちゃんはほぼストーリー的には出番なし。あんたはもう、おとなしく隠居してなさい。前作で問題となった、免許を返納したことは評価してあげましょう。完全に中高年向け作品ですが、わたしは立派な中年なので楽しめました。ほんと、家族はつらいっすわ。
『DEADPOOL2』 デッドプール2
 今回のデッドプール氏はやけにイイ奴で、若干のキャラ変か? フツーに面白く、フツーに後に何も残らなかったす。映画ネタのギャグは前作比やや控えめだったような。いずれにせよ、ディズニーによるFOX買収もケリが尽きそうな見込みで、いつの日か、デッドプール氏がMCUに登場することを願っております。
【6月は1本観に行った】
『SOLO : A STAR WARS STORY』 ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー
 悪くない、けど、やっぱり物足りないような……。雰囲気やクオリティはとてもいいのだが、お話自体が若干盛り上がらないというか……。若きソロ船長を演じたAlden Ehrenreich君は、もうビジュアルはどうしようもないとしても、話し方や、ソロ船長独特の、唇の片方を吊り上げる「ニヤリ」の表情など、似せる努力があっても良かったのではなかろうか。監督が途中降板してしまったのも、やっぱり痛かったんすかねえ……。なんでソロ船長はチューイの言葉が分かるのか、長年の謎が解けたのは嬉しかったす。
【7月は1本観に行った】
『Jurassic World:Fallen Kingdom』ジュラシック・ワールド 炎の王国
 「ジュラシック・パーク」という物語は、いつも結局は金目当ての人間による「人災」なわけで、今回ほど恐竜たちがかわいそう……と思った作品はなかったような気がする。これもやっぱり、メリケン人どもの拝金主義なのかなあ……。。。映画としてはいつも通り迫力満点で大変見応えがあり、面白かったけれど、とにかく、人為的に生み出された恐竜たちの末期がとても気の毒で、なんか悲しくなっちゃったす……。
【8月は5本観に行った】
『WIND RIVER』 ウィンド・リバー
 この映画も、USAという国の暗い一面が良くわかる作品でした。お話としては、真っ直ぐな捜査ミステリーで、真相の暴露もそれほど捻りはなく、なーんだレベルではあったものの、とにかく被害女性のお父さんと主人公のやり取りがやけに胸にグッと来て、わたしとしてはとても面白かったと結論付けたい。オレ的2018年第7位に推したいと思います。
『OCEAN'S 8』 オーシャンズ8
 かの「MET GALA」を再現したゴージャスな映像はとても見応えアリです。が、肝心の計画があまりにトントン拍子で、ピンチらしいピンチもなく完遂してしまうのは、映画として若干問題アリのような……。まあ、そういうツッコミは無粋なんすかね。Cate Blanchett様は相変わらず女神級の美しさでその点は大満足であります。あーあ、またメトロポリタン美術館に行きてえなあ……。
『Tully』 タリ―と私の秘密の時間
 この映画の予告を見た時、Charlize Theron様のあまりに疲れ果てた中年女性なお姿にびっくりし、観に行くことにしたのだが、脚本的に、えっ、マジかよ!? というトリックがラストに仕組まれていて、大変お見事に仕上がっていたように思う。ちなみにTheron様はこの映画のために16キロ増量し、元に戻すのに1年半かかったそうです。さすがっすね。
『MAMMA MIA! Here We Go Again』 マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー
 前作から10年を経ての続編。ただし作中時間では数年後の設定。なので、キャスト陣の、とりわけ主役たるAmanda Syfriedちゃんの額の皺といった、どうにもできない経年劣化みたいな若干アレな部分はあったものの、若き日のお母さんを演じたLily Jamesちゃんは大変可愛くて魅力的でありました。そして物語的にも、よく考えると相当なビッチじゃね? とか思う部分はあるけれど、とにかく、ラストに登場するMeryl Streepお母さんの歌に大感動。つうか、やっぱりミュージカルはイイですなあ! というわけで、ミュージカル好きとしてはこの映画はオレ的2018年ベストの第10位としたいと思います。
『ANT-MAN AND THE WASP』 アントマン&ワスプ
 最高です! わたしはMCUヒーローでIRONMAN=トニー・スタークが一番好きですが、やっぱり2番目に好きなのはこのANT-MANすね。IRONMANと同じメカニカルヒーローで、何気に強いと思うんだ。キャップ・ハルク・ソーといった脳筋チームとは違って、頭を使って戦うわけで、闘いようによっては最強なんじゃないかとすら思うすね。だって、対IRONMANだって、小さくなってIRONMANスーツに潜り込んで配線とかズタズタにすれば勝てるでしょ(CIVIL WARではバレて強制排出されたけど)? 脳筋チームに対してだって、耳とか口に入って、その後巨大化すりゃ勝てるんじゃないかな? ホント、INFINITY WARにANT-MANが参戦してなかったのが痛いすねえ! こっそりサノスのガントレットに憑りついて、石をかっぱらってくれば勝てたのに! いや、そりゃ無理かw そして本作でとうとう出陣したTHE WASPのスーツ・デザインも秀逸でしたなあ! とにかく、次の「エンドゲーム」で我らが蟻男がどんな活躍をしてくれるか、わたしはそれが一番楽しみっす! オレ的2018年ベスト、第4位であります!
【9月は1本観に行った】
『A QUIET PLACE』 クワイエット・プレイス
 2018年ガッカリムービー・ナンバーワン。WOWOWで放送されるのを待って観れば十分だったす。とにかく設定にアラが多すぎるし、キャラクターが間抜け過ぎたような気がしてならない。音を立てたらアウト、という基本設定だけはとても良かったのにね……。
【10月は3本観に行った】
『THE EQUALIZER 2』 イコライザー2
 ハリウッドナンバーワン黒人スターDenzel Washington氏による必殺仕事人シリーズ第2弾。キャラ自体はとてもいいし、シリーズ化も大歓迎だけど……今回は、事件そのものがイマイチであったような気がする。そもそも、元上司を殺せと指令した黒幕がいるはずなのに、そっちはノータッチで、その指令を受けた実行犯だけを退治しても意味ないと思うのだが……。
『A STAR IS BORN』 アリー/スター誕生_一個巨星的誕生@台湾
 最高です。10月に台湾で観て、つい先週、日本でももう一度観ました。やっぱりわたしの英語力は相当レベルが低く、日本語字幕付きで観て初めてちゃんとわかった部分もあったのが情けなし。ともあれ、映画としての完成度は極めて高く、初監督となった主演のBradley Cooper氏は実に見事な監督ぶりだったと思う。そしてもちろん演技も素晴らしいし、本作では何と言っても歌ですよ。このイケメンが歌すらカッコイイなんて、天は何物与えれば気が済むのでしょうか……。そしてもちろん、主人公を演じたLADY GAGA様も、歌は当然として、演技も実に見事でした。文句なく、オレ的2018年ベスト第2位であります。サントラ買ったっす。
『The House with a Clock in Its Walls』 ルイスと不思議の時計
 児童文学が原作ということで、本作は日本語吹替えの上映ばかりで、字幕版がとても限られていたのが妙に印象深いす。まあ、つまらなかったとは思わないけど、超最高でもなかったす。そして、なんと言っても愛しの女神、Cate Blanchett様の神々しい美しさと、ちょっとしたコメディ的演技が大変わたしには素晴らしく見えました。Cate様は、まあズバリ言えば若干おっかない顔ですが、このお方の笑顔は結構可愛いんすよ。
【11月は4本観に行った】
『VENOM』 ヴェノム
 SPIDER-MANの宿敵VENOM単独主役映画。そのせいか、やけにVENOM氏がイイ奴で、その点でもこの映画はとても『DEAD POOL』に似ているように思う。残念ながら主人公エディはなかなか頭の悪いだめんず野郎でありましたが、そんなエディをあっさり振った彼女を演じたMichell Williamsさんは妙に可愛かったすね。謎のなんちゃって女子高生風なタータンチェックのミニスカが大変良くお似合いでした。ともあれ、VENOM氏もいつかMCUに登場していただきたいものです。
『BOHEMIAN RHAPSODY』 ボヘミアン・ラプソディ
 最高です。痺れたっすねえ! わたしは別にQUEENのファンであったことはないけれど、80年代に青春を送った人間としては、劇中で流れる曲はほとんどすべて聞いたことのあるお馴染みのもので、やっぱりラストのLIVE AIDのシーンには心震えたっすね。もちろん、事実はもっといろいろあったんだろうけど、映画的な美しさに満ちてましたな。そして、よーく見ると全く別人なのに、そのパフォーマンスはまさしくFreddieそのものという熱演を見せたRami Malek氏は本当にお見事でした。本物のQUEENのファンの方が観たら違うのかもしれないけれど、QUEENファンとは全然言えないわたしから見ると、あの歩き方、腕のつき出し方など、もう完全にFreddieだったすね。オレ的2018年ベスト、第3位であります!
『SICARIO : DAY OF THE SOLDADO』 ボーダーライン:ソルジャーズ・デイ
 前作が強力な傑作だったわけですが、第2弾となる本作は若干趣が違うとはいえ、やっぱり面白かったと思う。その趣の変化というのは、主役である二人、フリーの暗殺者(=SICARIO)であるアレハンドロと、CIAのマットが前作では一切情に流されない冷徹な男だったのに、今回は、人間らしいところを見せる点にあるわけだが、この変化は、積極的にアリとは思わないけど、ナシでもないと思う。そしてハリウッド・コワモテオヤジ選手権で優勝を争いそうなJosh Brolin氏とBenicio del Toro氏の尋常じゃない迫力は、全編通じて緊張感に満ちていて、とてもお見事だったですな。オレ的2018年ベスト第6位であります。
『Fantastic Beast:The Crimes of Grindelwald』 ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生
 なんつうか、とりわけHarry Potterのファンでもないわたしが観ても、ちょっと分からない点が多すぎるというか、この映画はHarry道黒帯じゃないと楽しめないような気がします。次はもう、劇場に観に行くことはないかな……。ただし、映画としては特に美術面でのクオリティが群を抜いて素晴らしく、キャラクター達の着る衣装なんかもとてもカッコ良かったす。ああいうコートが欲しい!
【12月は2本観に行った ※A STAR IS BORNを日本でもう一回見たけどノーカン】
『機動戦士ガンダムNT<ナラティブ>』
 うーーーん……わたしとしては圧倒的に『THE ORIGIN』の方がクオリティが高く素晴らしいと思うのだが、興行面ではこちらのNTの方が圧倒的に売れているわけで、なんというか……残念す。このNTは、わたし的にはナシ、でした。もはやSFじゃなくてファンタジーなんだもの……。
『来る』
 うーーーん……予告の出来は素晴らしかったのだが……満点パパは実はクソ野郎でした、そしてママも何気に不倫ブッかましてました、という暴露合戦には興味ないというか、底が浅すぎというか……肝心の「アレ」にはほぼ何も触れられず、全く怖くないのが致命的。ただし、役者陣の熱演は大変素晴らしく、その点だけはもろ手を挙げて称賛したいと存じます。昭和顔と言われる黒木華ちゃんを初めてエロイと感じたっす。大変結構なお点前でしたね。

 はーーー疲れた。まあ、以上がわたしが今年2018年に劇場へ観に行った映画であります。ところで、わたしの周りの人は、わたしが映画好きであることを知っているので、何人かの人から、「え、アレを観てないんすか!? 絶対観た方がいいですよ! すっげえ面白かったっす!」と言われた映画がある。そう、超低予算で作られて、公開後異例の増スクリーン&興収30億超(?)の大ヒットとなった、アレです。ま、ズバリ言うと、わたしはひねくれものなので、そういう口コミには全く心動かないし、観たら絶対、ちっきしょー、おもしれえ! と悔しくてたまらなくなるのは間違いないと思うため、どうも今さら観る気にならんのです……。まあ、新たな才能が日本映画界に生まれたってことで、大変良いお知らせだとは思いますので、次回作があるなら、そちらも頑張ってほしいですな。

 というわけで、結論。
 2018年、38本の映画を劇場へ観に行ったわたしだが、わたしが面白いと思ったオレ的2018年ベストテンは以下の通りであります。
 1位:『THREE BILLBOARDS OUTSIDE Edding, MISSOURI』 スリー・ビルボード
 2位:『A STAR IS BORN』 アリー/スター誕生
 3位:『BOHEMIAN RHAPSODY』ボヘミアン・ラプソディ
 4位:『ANT-MAN AND THE WASP』アントマン&ワスプ
 5位:『機動戦士ガンダム THE ORIGIN VI 誕生 赤い彗星』
 6位:『SICARIO : DAY OF THE SOLDADO』ボーダーライン:ソルジャーズ・デイ
 7位:『WIND RIVER』 ウィンド・リバー
 8位:『THE DARK TOWER』 ダーク・タワー
 9位:『The 15:17 to Paris』15時17分、パリ行き
  10位:『MAMMA MIA! Here We Go Again』 マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー
 なんつうか、我ながらこんな順位になるとは予想外っつうか、全く同じベストを選ぶ人はきっとこの世には存在しないだろうな……。そして、わたしの大好きなMCU作品、BPとINFINITY WARは選外です。BPはアカンし、IWはまだ完結してないので。来年2019年は、まずは『CAPTAIN MARVEL』『AVENGERS:END GAME』が超楽しみだし、年末の『STAR WARS:Episode-IX』もホント楽しみですなあ……! ちょっくら予告を貼っとこう。
 

 いやーーー楽しみだなあ! 早く観たいっすねえ!!
 というわけで、いやあ、映画って、本当にいいものですね!! と締めて終わりにします。以上。

↓ 観ていない人はぜひ! オレ的2018年ベスト、圧倒的ナンバーワンです。

 は―――疲れた。
 というわけで、今年も敢行してきた富士登山の巻であります。わたしは、たぶん2004年から毎年1回、富士山に登っており、それはわたしの周りの人々にもお馴染みなのだが……今年は全然ダメだ、もうホント衰えたとしか言いようがない、だらしないタイムだったのであります。
 今年のタイムは、記録を見る限り過去15年でワースト。もうホントガッカリ。一応言い訳もあって、天気が過去最低にひどかったのがまず一つ。朝、午前3時前に家を出て、一路首都高と中央道をぶっ飛ばし、順調に河口湖インターに到着、そしてスバルラインを登っていくと、4合目あたりからパラパラ雨が降り出し、マジかよ、とついた5合目は土砂降り。5時ぐらいには着いて、こりゃあどうすっか……と予報を見るとしばらく待ては晴れるとのことだったので、駐車場でしばらく様子を見ていたら、確かに雨は上がり、あまつさえ日も差してきたので、よっしゃ、行くか、と出陣した。もう6時前ぐらいで、出陣した時間は05:51。いつもより遅めのスタートだったので、さっさと帰ってこないと、5合目の駐車場が中国人どもで埋め尽くされるのは明らかだったので、急ごうと思ったものの……全然気合と体がついてこない。そして7合目あたりからはもう完璧雨。参ったす。道中ずぶぬれ&超強風&視界15mぐらいとコンディションは過去最悪だったと思う。
 おまけに、9合目ぐらいで、岩場が完全に雪に埋もれていて、これはどうすればいいんだ? という事態にもぶつかり、一番端っこを慎重に登るしかなく、ホント参った。そして到着した頂上は、誰もいなかったのだが、これがまた風が恐ろしく強く、おまけに山小屋も当然開いておらず、雨をよけるひさしすらなく、クリームパンを5秒でがっつき、びしょびしょの手袋を乾いた軍手にチェンジして、いつもなら「富士山頂なう」的なメールを送ろうとするも手が面白いぐらいガタガタ震えてとてもそんな余裕はなく、即、撤退を決意。下山道はまだ全く整地されておらず、かなりてこずりながら、結局1時間28分もかかってしまった。やれやれだ。
 というわけで、登りのラップタイムを、ここ3年と自己ベストを比較して一覧にしてみた。あーあ……ホントに今年はひでえタイムだなあ……。
自己ベスト
2011/7/9
2016/6/26 2017/7/1 2018/6/24
5合目駐車場出発 5:25 4:58 4:41 5:51
6合目指導センター前 0:17:52 0:18:58 0:17:04 0:19:43
7合目花小屋前通過 0:41:11 0:45:02 0:43:15 0:47:02
7合目日の出屋 0:42:44 0:46:53 0:45:05 0:48:53
7合目トモエ館 0:45:00 0:49:32 0:47:43 0:51:39
7合目鎌岩館 0:48:49 0:54:00 0:51:30 0:56:20
7合目富士一館前通過 0:50:36 0:56:52 0:53:49 0:59:00
7合目鳥居荘 0:55:09 1:01:36 0:58:53 1:04:14
7合目東洋館前通過 0:58:27 1:04:59 1:02:50 1:08:10
7合目太子館前通過 1:09:56 1:16:40 1:15:38 1:21:29
8合目蓬莱館前通過 1:13:47 1:20:43 1:19:47 1:25:55
8合目白雲荘前通過 1:25:43 1:33:09 1:32:45 1:39:36
8合目元祖室前通過 1:30:31 1:37:40 1:37:40 1:44:51
8合目富士山ホテル 1:40:39 1:48:03 1:49:21 1:57:33
8合目トモエ館通過 1:42:37 1:50:09 1:50:42 1:59:54
8合5勺御来光館 1:50:37 1:58:15 2:00:04 2:08:36
1本目の鳥居   2:11:04 2:12:11 2:22:20
頂上到着! 2:16:43 2:28:36 2:27:44 2:39:29
 まあ、ズバリトレーニング不足であるのは間違いない。つうか、ろくにトレーニングしてなかったのが如実に出た結果となった。実に情けない。来年はちゃんときっちりトレーニングを積んで、リベンジしたいと思う。

 ところで、なんで毎年登ってんの? とよく聞かれることがある。まあ、実のところほぼ理由はなく、なんとなく、としか言いようがない。なんとなく、その年に登らないで、何か嫌なことや不幸が起きたら、「ああ、今年富士山に登ってねえからだ……」とか思うような気がするんすよね。強いて理由を探すと、そのぐらいしかないす。要するにルーティンってやつかもしれない。
 去年も天気悪かったし、来年は天気がいいといいな……天気が悪いと、ほんと面白くないし、単なる苦行以外の何物でもないんだよな……じゃあ登らなきゃいいじゃんって思うよね? 実は自分でもそう思う。けど、やっぱり、なんとなく、行っとくか、と思ってしまうのであります。
 というわけで、最後に写真を。今回は全く撮ってないけど、2枚だけ乗せときます。
20180624-01
 これは5合目を出発してすぐの、山中湖方面を撮ったもの。山中湖というより、富士演習場だな、これは。下界は晴れてたのになあ……。
 そして下の写真は、本来なら真正面に富士山がズドーンとあるはずの、山中湖インターに入ってすぐのポイント。いつも下山後は、山中湖温泉?に入りに行くのだが、帰りに撮影してみた。
20180624-02
 見事に雲がかかってますな……あの雲の中を歩いてきたわけで、そりゃ濡れるわな……。
 ほぼ同じポイントで2009年に撮った写真と比べるとわかるかな。
sample
 ホントはこんな感じに、真正面に富士山がいるはずなんだが……。。。
 というわけで、今日は6時前に登りだし、8時半ぐらいに登頂し、10時半ぐらいには下山して、11時すぎに温泉入って、家には13時半に帰ってきた。何やってんだろうな……オレ。

 というわけで、さっさと結論。
 毎年登っている富士山に、今年も今日登ってきた。ま、これで今年のノルマ?も果たしたわけで、気持ち的にはすっきりなんだけど……でも、ホント今年はだらしないタイムで情けないという思いがぬぐえず、ホント衰えたなあ……ぐぬぬ……な気分であります。これじゃあダメだ。天気のせいにするのも情けない……。くそう! ちゃんとトレーニングしないとダメだ!来年はもっと頑張ります! 以上。

↓ ちゃんと買わないとダメだ……防水手袋は寿命2~3年なのかなあ……今日持って行ったのは10年選手なので、もうぐっしょり。手が死んだっすっわ。

 今の若者たちは車に興味がないという。実はわたしも10代~20代前半まで、バイク野郎で、車には実際ほぼ興味はなかった。それに、確かに都内に住んでいれば全く車は必要ないのかもしれないとは思う。しかし、わたしは今や車が大好きで、1997年に初めて自分で車を買って以来、途切れることなく車を所有している。それは、要するに、あー、車があればなあ、という事態に意外とよく遭遇するということなのだが、わたしが自分の車を買おうと思ったのは、やはり親の病気・怪我・そして死、であったように思う。免許自体は10代に取得していたわたしであったが、当時の家の車、TOYOTA CROWNはデカくて、とにかく運転しにくくて、いざ「運転をしないといけない事態」に直面した時、これはちょっと……ではすまされない事態が90年代後半からわたしに立て続けに起こったのである。それ故、ちょっと小さくて運転しやすい自分の車を買おう、と思ったのがきっかけである。そして車の便利さに目覚め、ああ、やっぱりバイクより車の方がいいや、つうか圧倒的に楽だし、便利じゃん、とすっかりバイクには乗らなくなってしまったのであった。
 以来、もうすっかりどんな車でも、2トントラックでもハイエースでも、全く気後れ?なく、自在に運転できるようになったわけだが、実はわたしは2001年以降かな、生意気に車を2台所有している。というのも、2000年代から頻繁にチャリンコレースに出場するようになったため、チャリを積んでレース会場まで行くためのワゴン車をも買ったのである。じゃあ、それ1台でいいじゃんと思いますよね? いやいや、そう簡単にはいかないもので、わたしの場合は母も車をよく使うので、母用にはワゴンを普段使わせ、そしてわたし用には別の、ある意味見栄というか……まあ、カッコつけ?の高くてカッチョイイ車を所有するようになったのである。我ながらアホくさいけど、まあ、そういうわけである。
 しかし、その母も後期高齢者となって久しく、ホントに、2年前ぐらいまでは全く問題なかったのにもかかわらず、どういうわけか去年の後半あたりから、近所のスーパーの駐車場で、車体をこすって傷を作ってくることが多くなった。たしかに、近所のスーパーの駐車場は、鉄骨を組んで無理やり2階建てにしたような駐車場で、1区画が狭く、柱も相当建っていて、入れにくいのは間違いない。わたしのメイン車(高くてカッチョイイ方)ではほぼ無理、な区画も少なくない。しかしそれにしても……車の傷が増えていくのと比例して、わたしの不安はどんどん高まっていた。そろそろ、もう、運転やめた方がいいんじゃね?という、世を覆っている高齢者運転NGの気風である。
 だが、母の運転する車の助手席に座って観察するに、人にぶつけそうな気配はなく、まだ問題はなかろうと思えたし、わたしが気になるのは、増えていく車の傷が、車体の左側だけ、に集中している点であった。この点に関して、わたしには一つ、思い当たる節があった。その母に使わせている車は、HONDAのFREED SPIKEという車で、2012年に買った車であるのだが、この車、リアクオーターの窓がなくて、パネルではめ殺されているので、左後方の視界が極端に悪いのである。
FREED
 おまけに、バックモニターも、進路予想線がハンドルに連動しないので、単に後方視界を補助するだけで、ハンドルを切るタイミングがつかみづらいのだった。まあ、わたしはすっかり慣れたし、車庫入れも別に何とも思わなかったものの、いまだに「左からの合流」の際などは数秒全く視界がなくなるので、このHONDA FREED SPIKEという車は、荷室が非常に広くて、チャリを積むには大変重宝した優れた車なのだが、この点だけは、ちょっと嫌だな、とは思っていた。くれぐれも言っておきますが、実際この「左後方視界問題」はすぐ慣れます。SPIKEはとてもいい車であるのは間違いないす。
 しかし。車体左側だけに集中するちょっとした擦り傷が増えていく中、わたしはこの問題をほぼ放置していたのだが、今年に入って、母はなんと家の車庫入れの際に、わたしの高くてカッチョイイ車に、ほんのちょっと、だけど擦ってしまったのだ。
 もう、なんというか、母の運転技術の低下に深く失望する一方である。これはもう、マジで運転させない方がいいんじゃねえのかと、大いに悩んだ。一番上の兄は、別に人にぶつけたわけじゃねーし、とほぼ他人事だし、2番目の兄は、もう運転はやめろ、と言い出す。しかし、実際問題として、母はもう7~8年前か? チャリで転倒して左足大腿骨関節を骨折するという大怪我を負い、人工関節に置換するという、ゾッとするようなサイボーグ手術を受けているため、歩くのがかなりつらい状態であり、約800m先のスーパーへの買い物にも不自由な身だ。おまけにこれで車を取り上げてしまって、引きこもってしまっても困る。2番目の兄貴の運転禁止令も、所詮は他人事としての正論とみなさざるを得ない。
 そうして悩みに悩んで、とは言え先送りにすることもできず、ならば! と、わたしは車を衝動的に買い替えることにした。条件は、
 1)小さいこと。つまり、もう軽自動車で十分じゃい。チャリは、バラせばわたしの高くてカッチョイイ車のトランクに入ることが判明したし。
 2)安全装置がフル装備で最強レベルであること
 3)バックモニターの進路予想線がハンドル連動で、どうせならもう、アラウンドビューモニター的なフル装備であること。
 この条件のもとに、今の軽自動車はどんなのがあるんだ? と探したのだが、当然、最初は、同じHONDAの「N-BOX」でいいんじゃねえかと思っていた。安全装置は、自慢の「HONDA SENSING」搭載だし、何より現在日本で最も売れている車である。しかし、どうも条件3)が満たされていない模様で(これはちゃんとディーラーで聴いたわけではないのでわたしの誤解の可能性アリ)、おまけになんか……色やあまりに四角いスタイルが、どうも気に入らない。おまけに、意外と高いこともわかった。わたしは軽なんて150万も出せば買えるのかと思っていたので、SPIKEを下取りに出せば、100万ぐらいで買えるんでしょ、とか適当に思っていたのだが、どうもそうはいかないことが判明した。
 まあ、値段はこの際どうでもいいとして、アラウンドビューモニターはどうしても欲しい。いい車ねえかなあ、と、次に、アラウンドビューモニターといえばその元祖たる日産はどうなんだよ? とチラッと見てみたが、日産の軽自動車は、株を買い占めた三菱自動車のOEMである(※正確には製造だけ三菱で企画は日産と三菱の合弁会社で、どちらかというと日産からの企画らしい)。やはり、色々調べても、安全装置としてはHONDAの方が良さそうだし、アラウンドビューモニターはあるけれど、ヘッドライトがLEDじゃないとか、なんかどうも、これだ!感がない。
 じゃあ、TOYOTAはどうなんだ? と調べると、これまた子会社であるDAIHATSUのOEM車である……のだが、そのデザインや色、そして安全装置は最新にアップグレードされたばかりらしく、こ、これ、可愛いじゃん!という車に出会った。そしてDAIHATSUのWebサイトによれば、アラウンドビューモニターもオプションであるという。それがこの車である。
pixis
 TOYOTA名「ピクシス ジョイ」、DAIHATSU名「キャスト アクティバ」である。単なる感覚の話なので説明できないのだが、わたしはこの黄色が非常に気に入った。HONDAのN-BOXの黄色は、若干赤みの入った黄色(軽のナンバーの色に近い)でイマイチだと思っていたけど、この黄色は爽やかでかわいいじゃないの! と、ほぼわたしの心の中ではもう、コイツで決まりだぜ!ぐらい盛り上がっていた。ちなみに、もう、買い替えるしかねえ! と発作的に決断して、この車がいいな、と思うまでに要した時間は1時間ほどである。
 なので、この車のことを知って30分後には、さっそく近所のTOYOTAディーラーに赴いてみた。なお、その際はわたしの高くてカッチョイイ車で乗り付けてやったのは言うまでもない。
 で。色々聞いてみると……まず、一番近所のNetz店は、わたしの受けた印象では全く売る気がないようで、展示車もないし試乗車も用意できないという。そしてディーラーマンも、ほぼこの車に詳しくないようだった。お前、試乗もしないで車買う奴いると思ってんの?と思いつつ、カタログだけもらってさっさとNetz店から撤収し、その足で次に近いところにあるカローラ店を訪問してみた。するとそこは非常に丁寧な対応で、試乗車も今はないけど別の店から持ってきますよ、という。じゃあ、よろしくお願いします! ということで、翌週試乗に行ってみて、実際に運転してみると、動力性能は想像の範囲内の軽並みのものであり、ま、買い物車にはこれで十分だろうと判定し、よっしゃ、もう値引きとかつまらんことは言わないから、コイツをもらおうか!という気満々であったのだが……な、なんと! DAIHASTUには設定されているアラウンドビューモニターがTOYOTAでは設定がないらしいことが判明した。おまけにバックモニターの進路予想線も、ハンドル連動じゃないし! マジかよ! それじゃ困る!! おまけにもう一つ困ったのが、今契約しても(わたしはもう、さっさと契約する気まんまんで、実印と印鑑証明も持参していた)、納車は5月ぐらいになるかも、とのことであった。確かにこの車、まったく街で見かけた覚えはない。そんなに売れてねえのか? という気もしたが、逆に街で見かけない車の方がいいので、それはそれでアリ、なのだが、わたしとしては1日も早く欲しい。5月までは到底待ちきれないのが本音であった。
 なので、カローラ店にはとてもよくしてもらったし、非常に気が咎めるのだが……申し訳ない、ナシで! と断り、その足でDAIHATSU店へ行ってみた。なんで最初からDAIHATSU店に行かなかったかというと、単純に近所になく、調べてみると6kmほど離れたところにしかないらしい。これはすげえ遠いとは思わないけど……決して近くはないし、なんとも絶妙に遠い……のである。しかし、もう仕方ない。ので、高い車で乗り付けて、見積もりを依頼し、アラウンドビューモニターもあるし、納車も3月中には大丈夫、というので、よし、じゃあ、買ったるわ、とその場で決断した。
 で、下取りに出すことでお別れするSPIKEをその後に乗って行って査定をしてもらい、契約に至った。なお、DAIHATSUのディーラーマンには非常に物申したいことがいっぱいあったが(何より全然車に詳しくない。わたしよりも。これって話にならねえだろ……)、車種もターボの最高グレードにして、ナビやら何やらつけて、で下取り査定(査定額もカローラ店の方がいい数字だった)額を引いて、トータルで150万ほどでの契約となった。まあ、安くはないすな。でも、つまらん文句はグッと堪えて、それより1日も早く納車しやがれ、というニュアンスを込めて契約翌日には全額振込んだのだが、契約したのが2月17日、そして納車が昨日の3月24日となった。5週間もかかりやがって……。
 というわけで、早速やってきたDAIHATSU謹製「CAST ACTIVA」である。
CAST00
 どうすか。ぱっと見、大変可愛いでしょ。今や軽自動車はほとんどが軽の規格ぎりぎりまでの大きさなので、実はどの軽も、全高がちょっと違うぐらいで、長さと幅は皆同じサイズである。CAST ACTIVAの場合、幅が147.5cm(SPIKE比▲22cm)、全長339.5cm(同▲81.5cm)、高さ163cm(同▲8.5cm)と非常に小柄である。駐車している実車を眺めると、やけに立派な体格だなあ? と思えてしまって、カタログスペック値の実感がわかないのだが、街で走っている姿を見るとやっぱりやけに小さいし、なによりも、家の車庫に入れてみて、今までよりもすげえスペースに余裕が出て驚いたすね。こりゃちびっ子だよ、やっぱり。
 で、さっそく100kmほど都内を走らせてみたところ、ま、全く動力性能には不満ナシである。ただ、アイドリングストップはまだ慣れていないせいか、非常にウザいすね。CASTの場合、ホントにすぐエンジンが止まるので、そのたびにキュルキュル!とセルモーターが回る音も嫌だし、当然エンジン点火時にブルン、とちょっとしたショックも伝わるので、今やどんな車にも装備されているものとはいえ、まあ、1日では慣れないすな。渋滞で止まってるときはいいんだけど、交差点で一時停止する時も静止する直前にエンジンがストンと止まるのはかなりウザいす。
 あと、やっぱりうるせえすね、エンジン音が。わたしの高くてカッチョイイ車は、ホントエンジン回ってんのか?と思うほど静かで、音ではエンジンの存在を感じられないほどだけど、超主張してますよ、CASTのエンジンは。ま、軽はこんなもんでしょうな。首都高を(もちろん制限速度内で)かっ飛ばしてみたけれど、かなり頑張ってる感あふれる音が聞こえるのに、まだスピードは全然出てないじゃん、みたいなのが面白かった。なんか、がんばれ!と思いながら運転するのもとても久しぶりでありました。でも、さすがターボ車なので、うるせえけど意外と飛ばせますね。高速も問題なく、これなら片道150km程度の遠出は全然余裕と見た。燃費もイイようなので、タンクは小さいけど十分だろう。わたしの高くてカッチョイイ車はハイオク指定で満タンにすると8~9000円ぐらいかかるけど、CASTは30リットルしかタンク容量ないし、レギュラー満タンでも5000円もしないのね。これはいいわ。そして、アラウンドビューモニターもやっぱり便利すね。これなら母が擦ることも、完全になくなるかどうかはわからんけど、減ることを祈りたいものです。

 というわけで、結論。
 後期高齢者となって久しい母が、車を擦ってくるようになり、大変、イライラと心配とでわたしには非常なストレスだったわけだが、ならば! と金で解決することにした。そしてほとんど深く考えず、実際のところそのビジュアルにひとめぼれして購入を決定したDAIHATSU謹製CAST ACTIVAには、今のところ大満足であります。来週あたり、どっか遠出でもしてみるか……。なんかもう、この1台で十分じゃね?という気さえしてきたので、わたしの高くてカッチョイイ車は、場合によっては次の車検のタイミングで手放すかもな……。つうかですね、今の軽は大抵そうなんですが、とにかく後部座席が広い! 座って、余裕で足が組める広さって、すごいよなあ……。これはわたしの高くてカッチョイイ車よりも広くて楽ちんだと思う。ま、シートの出来が全然違うけど……。いずれにせよ、CAST ACTIVA、大変気に入りました。以上。

↓ なんでミニカーには黄色がねえんだよ!! と思ったら、どうやら黄色は、安全装置を最新のものに換装した時に新たに設定された新色なんだそうです。


 わたしは暖房が嫌いである。と、いうことは、以前もこのBlogに書いたような気がする。何故嫌いかというと、そもそもわたしは暑がりであり、また、残念ながらすっかりおっさんとなった今、超乾燥肌で、暖房(エアコン)をつけると、さらになんだか顔が引きつるような気がするほど空気が乾燥するので、それがどうも嫌なのだ。
 それなら加湿器付ければいいじゃん、と思うかもしれないが、今のところ、おお、確かになんか空気が潤ってきたな、と実感できる加湿器に出会ったことがない。よって、わたしは大抵、寒さは気合で何とかする、というまったくもって昭和乙、な対応をしてしまうのである。ま、もっと服を着るなり、毛布かぶるなりすれば、実際何とかなるし。
 しかし、そうはいっても、手の、具体的に言うと指先の寒さはどうにもならんので(どういうわけか足先は、むしろ汗かくほど全然平気)、わたしはかなり高い頻度で、コーヒー・紅茶・緑茶・ココアなどの温かい飲み物を飲んでいる。恐らく、わたしを知っている人なら、わたしが常になんか飲んでいる姿はきっとお馴染みだろうと思う。ああ、そういやこれはもう夏でもそうだな。常になんか飲んでいるのは。

 というわけで、わたしは今日、後輩女子からとあるモノをもらい、それをどう摂取するか?? という件に関して、3分ほど悩んでみた。その、もらったモノとはこれなのです。

 巷で噂なのか知らないが、いわゆる「マヌカハニー」なるものだ。
 あっ! 意外と高い! ごめんよ! つうか、ありがとう!!
 まあ、マヌカハニーなるものが何かを知らない方は、ぜひGoogle先生にでも尋ねてほしいのだが、何やら大層体にイイらしい。ちなみにわたしは、とある元宝塚娘TOPだった女子のインスタグラムでマヌカハニーなる存在を知ったのだが、どうも摂取するのに作法というか、正しい方法、があるようで、一番いい方法は、ダイレクトにペロンペロンするのが良いのだそうだ。しかも、金属のスプーンはダメ、とか、いちいちやけに細かい作法があるそうで、最もわたしが、うーむ? と思ったのは、どうも、「加熱」してはイカンらしい。
 マジかよ、オレ的には紅茶とか牛乳に溶かして飲もうと思ったのにな、と若干ガッカリである。なので、貰ってから、ちょびっとずつペロンペロンしていた。
 しかし、いろいろ調べてみると、加熱と言っても火にかけるのはアウトかも知れないが(実は良くわからん)、まあ、人肌程度、あったかいレベル、なら問題ないんじゃね? とごく勝手に決めつけ、よし、ならば、牛乳をあっためて、そこにINして飲んでみよう、という気になった。
 まずは準備だ。
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 愛用のマグ。これは、『IRONMAN3』が公開された時に劇場で売ってたグッズで、トニー・スターク氏愛用の「STARK INDUSTRIES」社のロゴ入りマグ。超気に入っていて、もう5年ぐらい?愛用中。容量が結構大きくて、たぶん400CC弱ぐらいは余裕。今回は、6分目ぐらい(250CCぐらいか?)牛乳を入れた。ちなみに、今、わたしはファミマの「バナナブレッド」が超気に入っていて、毎日1個喰ってるような気がします。今回のお供として共演。
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 いつも、ココアを作る時などは、牛乳をレンジで2分~2分30秒ぐらい加熱するが(すると表面に膜ができる寸前ぐらいの、結構な熱さになる)、今回は1分30秒としてみた。
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 そして、マヌカINであります。小さじに大盛りというかたっぷり入れて、かき混ぜると、ほんのうっすら牛乳に色がつくぐらいで、すぐに溶けてなくなった。温かさもちょうどいい塩梅だ。
 ――そして飲んだ。

 結論。

 超うまい!!!
 
 以上、自分用備忘録でありました。今回はオチはとくにナシっす。おしまい。

 というわけで、もう2017年も終わろうとしている。
 わたしは映画が大好きであり、観に行った後に、このBlogに備忘録としていろいろ書いているわけだが、どうやら今年、2017年は映画館へ49本の映画を観に行ったようだ。去年よりちょっと多いか。それぞれの作品の詳しいことは、それぞれの記事に当たってもらうとして、とりあえず今年劇場へ観に行った映画のタイトルを列挙してみよう。たぶんもう、今年は劇場に観に行く映画はないので。そして、オレベストの選定も行ってみたいと思う。※去年の2016年のオレベストはこちらへ

【1月は4本劇場へ観に行った】
『湯を沸かすほどの熱い愛』
 本作は2016年の10月?ぐらいに公開になった作品で、とっくに終わったと思っていたのだが、正月、TVを観ていたら磯野貴理子女史が激賞していたので、探したら有楽町でまだ続映中とのことで観に行った。お話はともかく、とにかくキャスト陣の熱演が泣けた。宮沢りえさん、杉咲花ちゃん、伊東蒼ちゃん揃って素晴らしい!
『Silence』 沈黙―サイレンス―
 かなりイイ。正直、宣教師ロドリゴの心理は、キリスト教への深い信仰など持ち合わせていないわたしには良くわからない。しかし、本作に登場する日本人たちの気持ちには深く共感できた。わたしも、棄教を勧める役人のように、本心では信仰をもち続けていいから、形だけでいいから、どうか踏み絵を踏んでくれ、と思ってしまったし。そしてなんと言ってもキチジローの行動は、一見とんでもないように見えて実に人間らしい振る舞いだと思った。
『The Accountant』 ザ・コンサルタント
 かなりイイ。会計士が凄腕の殺し屋という事で、Ben Affleck氏演じる主人公のキャラはとてもイイ! のだが、若干脚本的に整理されていないような……ヒロイン?のAnna Kendrickちゃんが大変可愛い。まあ、キャラがイイだけに今後続編もあるかもしれないすね。
『DOCTOR STRANGE』 ドクター・ストレンジ
 前年に台湾へ観に行ったので、日本公開されたときに再び観に行ったけど記事は書かなかった。字幕で見て、ようやくわかった部分もあったり、やっぱり大変面白かった。台湾で観た時の記事は、若干勘違いが残っているような気がして恥ずかしいけれど、そのまま加筆修正はしないでおくことにした。自らの愚かさを忘れないために。この映画自体は最高です。
 そしてついさっき、WOWOWで放送されたのを久しぶりに見たけれど、ドクターが事故る直前の電話で、「空軍大佐」の「脊椎損傷」という患者が、という電話を受け、「ああ、そりゃ私じゃなくても直せる」とあっさり断るシーンがあるけれど、あれって、まさしく『CIVIL WAR』のローディーのことだったんだな、と超今さら気が付いた。

【2月は6本劇場へ観に行った】
『THE MAGNIFICENT SEVEN』 マグニフィセント・セブン
 なかなかよろしい。つうかですね、わたしが今、一番好きなハリウッド女優Haley Bennettちゃんが超エロカワいくて最高です。映画としては黒澤明監督の『七人の侍』のハリウッドリメイクした『荒野の七人』の最新リメイク、ですな。男たちはみなカッコ良く、Haleyちゃん演じるヒロインはエロ可憐でした。
『ALLIED』 マリアンヌ
 なかなか面白かった。何と言うか、非常に時代がかったメロドラマで、宝塚歌劇の演目のようにわたしは感じた。久しぶりの正統派イケメンを演じたBrad Pitt氏はやっぱりカッコよく、ヒロインを演じたフランス美女Marion Cotillardさんも美しかった。ラストがかなりショックなエンディングだったのが印象的。そしてRobert Zemeckis監督の何気ないCGの使い方も非常に絶妙であった。
『A Hologram for the King』 王様のためのホログラム
 「The Circle」という小説を読んで、その作家に興味がわいて調べたら、今度その作家の小説が映画化されると知って観に行った作品がこれ。正直イマイチ。主人公にまったく共感できず、どうもイライラしてしまった。演じたのは名優Tom Hanks氏。Tom氏に問題があったわけではなく、そもそものキャラクターと物語自体が微妙すぎたような……。
『CELL』 セル
 わたしが世界一好きな小説家、Stephen King大先生原作。原作小説を読んだのはもう10年ぐらい前か? 新潮社は発売告知を「携帯ゾンビ」という仮タイトルで行っていたが、まさにそんなお話。残念ながら、King大先生の映画化作品としては、珍ムービーとして後世に名が残りそうな一品。あまり面白くないす。
『劇場版 ソードアート・オンライン―オーディナル・スケール―』
 ライトノベル界の頂点に立つ作品『ソードアート・オンライン』の劇場オリジナル映画。勿論面白かったけれど、残念ながらわたしはそれほど大興奮はしなかった。が、とにかくこの映画の見どころは、神田沙也加さんの声優ぶりであると思う。完璧。実にお見事で、さーやさんの才能は素晴らしいと思います。しかし、ミュージカル界のプリンス井上芳雄さんも声優に起用しておきながら歌わせないとは……実に残念す。
『LA LA LAND』 ラ・ラ・ランド
 最高。2017年オレベスト第2位。役者陣の演技も文句なしだし、ダンスシーンは長回しの一発撮りで実にダイナミックだし、可愛い衣装やポップな色使いなど、全編夢のような世界を見せてくれた大傑作。男女でかなり意見は分かれそうだと思ったが、わたしは男として、男主人公セブの気持ちが痛いほどわかってホントに心に刺さったっす。Emma Stoneちゃんはマジ天使ですな。アカデミー作品賞発表の時のまさかのミスはびっくりでしたね。Emmaちゃんはこれでアカデミー主演女優賞を獲得。ホントに良かったね!

【3月は6本劇場へ観に行った】
『Assassin's Creed』 アサシン クリード
 ううーーーむ……物語的にちょっと正直良くわからん。やっぱりゲームをプレイしている人向けだったと言えそうで、わたしのような素人にはちょっとハードル高すぎたか。ただし、まさしくゲーム画面のような映像自体はかなりの出来で、その点ではすごい作品です。
『MOANA』 モアナと伝説の海
 お話的にはあまり深くない。わたし的には前年の『Zootopia』の方が好きではあるけれど、とにかく映像のクオリティがすさまじく高いのと、楽曲の素晴らしさは最高レベル。曲を担当したLin-Manuel Mranda氏は現在Broadwayで最も注目される天才と言っていいような気がします。この人のミュージカルを観に行きたい!
『En man som heter Ove』 幸せなひとりぼっち(映画版)
 公開されたのは数か月前らしいが、全然気が付かず、その後原作小説『幸せなひとりぼっち』を読んだら最高に面白く、とてもグッとくるお話なので、映画版があるなら見たいなあ、と思ったらまだ新宿でひっそり上映中だったので慌てて観に行った。スウェーデンのお話です。わたしとしては小説版の方がグッと来たけれど、映画は映画でやっぱりいいすね。猫の演技が超絶妙。そして主役のおじさんもなかなかでした。ちなみにアカデミー外国映画賞ノミネート(受賞はならず)。
『ひるね姫~知らないワタシの物語~』
 はっきり言ってかなり微妙。ただし、何といっても高畑充希ちゃんの声が最高すぎてその点は大変良かった。また、充希ちゃんの歌う主題歌「Daydream Believer」が超最高。一日中聞いていても飽きないす。
『PASSENGERS』 パッセンジャー
 かなりイイ。CGの出来や宇宙船のデザインは相当素晴らしい。そして主役の二人もかなりGOOD。ただ、元々の設定的に、絶対起こらない事故が起きた、ということで、何の救済方法も用意されていないというのはかなりの鬼設定だと思った。だってこれ、十分起こりうる事故だろうに……。まあ、Chris Pratt氏も良かったし、Jennifer Lawrenceちゃんもやたらとエロ可愛いので細かい突っ込みは野暮の極みなんすかね。
『KONG:SKULL ISLAND』 キングコング:髑髏島の巨神
 うーーん……微妙。何が微妙かと言うと、やっぱり物語で、ツッコミどころがかなりあるし、演出もかなりチープ。単に巨大生物の島に上陸した人間たちが逃げ惑うだけで、いわゆるアトラクションムービーとしては上出来なのかもしれないけれど、やたらと鼻に着く中国アピールがわたしをしてつまらんと思わせた最大要因かもしれない。この映画で描かれる時代は、デタントで緊張緩和に向かっていたとはいえアメリカと中国はまだ国交すらないんですけど。

【4月は3本劇場へ観に行った】
『HARDCORE HENRY』 ハードコア
 全編GoProで撮影した、完全1人称映画。意外と面白かった。つうか、たった5万もしないカメラで映画が撮れる時代なんですなあ。そして、本編に出てくる謎の美女を演じたHaley Benettちゃんが今回も超セクシー。わたしの好みに完全ジャストミートなんですけど、どうしたらいいでしょうか。いや、どうにもならんすね。とにかくHaleyちゃんは最高であります。
『BEAUTY AND THE BEAST』 美女と野獣
 最高。2017年オレベスト第10位。ハーマイオニーでおなじみのEmma Watsonちゃんが演じるベルは最高でした。歌も良かったすね。アニメ版をほぼ完璧に実写化。そして野獣の毛のモフモフぶりも超リアル。日本語吹替版も、ベルを昆夏美ちゃん、野獣に山崎育三郎氏という日本のミュージカル界の誇る二人を起用するなど気合の入ったキャスティングだったので観たかったが、見事に見逃した。どうやら2月にWOWOW放送があるらしいので要チェックだぜ。←サーセン!これ、嘘情報でした!わたしの勘違い。。。2月じゃないみたいす……。
『Deepwater Horizon』 バーニング・オーシャン
 凄い。かなり見ごたえはあった。物語としては、世界的石油会社BPによる無理な採掘が事故を生んだというものだったが、現場の皆さんの意見は重要ではあるものの、親会社としてはグズグズしている現場に業を煮やしたという部分もあるはずで、少し美化しなのでは、とも感じた。まあ、巨大企業の宿命ですな。

【5月は4本劇場へ観に行った】
『GUARDIANS OF GALAXY VOL.2』 ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー リミックス
 最高。ただし、肝心のMCUにつながるような物語ではなく、その点では若干不満かも。いずれにせよガーディアンズのみんなの大ハッスルには大興奮。ピーターの出生の秘密の部分はイマイチだったけれど、わたしはやっぱりガーディアンズの中では、ロケットが一番好きです。一番有能だし。そして前作で枝一本になっちゃったグルートは絶賛生育中です。次の『Infinity War』でいよいよ合流するガーディアンズのみんなの活躍が楽しみですな!
『SPLIT』 スプリット
 全く面白くない。本作をもって、わたしはもうM・Night Shyamalan監督作品は劇場へ観に行くのをやめます。本作はいわゆる多重人格モノで、US国内では大ヒットをかまし、今度こそ大丈夫かな……と思ったわたしが愚かだった。Shyamalan監督の映画を見に行くことは、例えると、臭いと分かってても何故か自分の足のにおいをかいでしまう的な、我ながら良くわからない行動だが、もうホント、これっきりにしたいと存じます。
『ARRIVAL』 メッセージ
 最高。2017年オレベスト第3位。やっぱりDenis Villeneuve監督の実力は本物ですよ。元々はドSF小説が原作で、正直物語を理解するのはかなり難しい。というのも、「時間」の概念が我々と本作に登場する異星人でまるで違うためなのだが、そういった物語の難しさはあるとはいえ、撮影、音楽、CGすべてがハイクオリティで、断然格が違う映画であったと思う。そしてDenis監督の腕は、秋の『BLADERUNNER2049』でも証明されたわけだが、とにかく画面の質感が現状世界一レベルに凄いお方です。
『家族はつらいよ2』
 うーん、まあ、前作の方がわたしは面白かったかな。今回は、お騒がせオヤジの免許返納の話と、かつての旧友の急死にまつわるお話。ともに、意外とわたしには他人ごとではなく、結構笑えないシーンが多かったような気がする。そして結局一番いい人は、家族になったばかりの蒼井優ちゃんでしたな。しかし残念ながら興行的には10億届かずだったのではなかろうか。もうこれ以上の続編は望めないのかなあ……。★追記:「3」は5月公開だそうです。今度は一番常識人?の夏川結衣さん演じる長男のお嫁さんが主人公っぽいすね。

【6月は4本劇場へ観に行った】
『LOGAN』 ローガン
 最高。2017年オレベスト第6位。ここ数作の「X-MEN」映画のダメっぷりに、わたしはさっさとFOXは「X-MEN」の権利をMarvel=Disneyに返還してほしいと訴え続けていたけれど、DisneyによるまさかのFOX買収という事態になり、これでX-MENやFantastic4のキャラがMCUに参戦する下地が整ったぜ、とわたしは大歓喜であります。そして本作はダメFOX謹製X-MENを終わらすにふさわしい、見事なエンディングで、うっかりわたしは涙しそうになったぐらい胸に刺さりました。Hugh Jackman様、あなたの演じるウルヴァリンは最高でした。本当にお疲れ様でした。
『PATRIOTS DAY』 パトリオット・デイ
 かなり面白かった。2013年のボストンマラソンでの爆弾テロ事件を描いた作品。犯人像がやや薄く、なんでまたこのガキたちは爆弾テロを実行したのか、については、正直いまだに良くわからない。本当にバカなガキとしか思えないし、その友達どもも、とんでもないゆとり小僧でとにかく腹が立った。そして、捜査を指揮するFBI捜査官を演じたKevin Bacon氏がウルトラカッコよくて、しびれました。この映画は、そういうテロによる傷を乗り越えるのは「愛」しかない、という結論であったけれど、どうかなあ……そうだといいと心から思うけど、人類はまだそこまで進化してないんじゃないかなあ……。
『劇場版 魔法科高校の劣等生―星を呼ぶ少女』
 ライトノベル界の王者、電撃文庫の2TOPの一角である『魔法科高校の劣等生』の劇場オリジナルストーリー。まあ、ファンディスク的な付け足し、でしょうか。わたしはTVアニメを観ていなかったので、魔法が発動するビジュアル的表現が非常に新鮮に観えた。やっぱ面白いすね。
『HACKSAW RIDGE』 ハクソー・リッジ
 若干微妙。一時期ハリウッドから干されていたMel Gibson氏監督作品。第2次大戦末期の沖縄戦を舞台とした物語。まあ、そりゃメリケン人が見たら感動的なんでしょう。しかしわたしには、主人公の心理が良くわかりません。銃は触れない。ならなんで兵隊やってんの? US国内には「良心的兵役拒否」という制度がきちんとあるんだから、軍に入隊する意味がわからん。確かに主人公の行為は英雄的であるのは間違いないかもしれない。けど、その前に戦争してちゃダメなんじゃね?

【7月は2本劇場へ観に行った】
『John Wick:Chapter 2』ジョン・ウィック:チャプター2
 最高。2017年オレベスト第8位。オレたちのキアヌ兄貴 as ジョン先輩が帰ってきた! 深く考えず、こういう映画でストレス発散するのもいいと思います。とにかく主人公のキャラクターが素晴らしく、また、殺し屋協会の面々もとてもイイ。ただ、分かりやすさから言えばやっぱり前作の方が痛快かな。今回、とうとう殺し屋協会からも追放されたジョン先輩。きっと製作されるであろう次回作での戦いが今から待ち遠しいっす。
『LIFE』 ライフ
 なかなか面白かった。人類初の「地球外生命体」を発見したISS内での悲劇を描く、「エイリアン」の1番最初の作品にちょっと近いお話。われらが日本代表として真田広之氏も出演。意外と豪華キャストで、Dead PoolことRyan Reynolds氏も出演(ただし一番最初に殉職するので出番は少ない)。CGの出来も良く、結構クオリティの高い作品であった。

【8月は4本劇場へ観に行った】
『SPIDER-MAN:Home Coming』 スパイダーマン ホ-ムカミング
 最高。2017年オレベスト第4位。SONY PICTURESの英断により、ついにMCUへ参戦したSPIDER-MANが主役のお話。またしてもトニー・スタークが良かれと思ってやったことが裏目に出てしまったという残念な物語で、実にリアルなものだった。そしてなにより興奮したのが、ラストのピーターの決断で、なんと原作コミックの『CIVIL WAR』とは正反対の結末になっており、わたしはここにMCUの素晴らしさを見出したのであります。実にお見事でした。
『BABY DRIVER』 ベイビー・ドライバー
 結構面白かった。なんというか、少年版「DRIVE」という感じかな。非常にポップでどことなく漂うシャレオツ感はやや鼻に付くけれど、悪くないす。ヒロインを演じたLily James嬢のダイナーの制服姿がやけにかわいかったすな。
『WONDER WOMAN』 ワンダーウーマン
 最高。この映画は本当にもう最高なんですが、なぜこの映画をきちんと踏まえた『Batman v Superman』を撮らなかったのか、全くもってCD-Extended Universは分かってないとしか言いようがない。しかしまあ、何といってもWONDER WOMANを演じたGal Gadot様は、美しく、可愛く、セクシーであることは間違いなく、最高でした。完全に女神というよりほかないす。
『関ケ原』
 これはナシ。まったくわかってないとしか言いようがないのではなかろうか……。物語として全く焦点があっておらず、有名な出来事を次々入れ込んでしまって完全にピンボケ、とわたしは感じた。おそらく関ケ原についてかなりの知識がないとまったくわからないと思う。そして知っていても、この事件を入れるなら何であれを入れないんだ、という取捨選択が理解できず、非常にストレスを感じた。ただし、演じたキャスト陣の熱演はもう最高レベルで、役者陣には一切責任はないことは明らかであろう。岡田准一氏演じる光成、役所広司氏演じる家康、ともに過去最高レベルに素晴らしかった。

【9月は4本劇場へ観に行った】
『機動戦士ガンダム THE ORIGIN V 激突 ルウム会戦』
 最高。今年は1本だけだったか。ついに始まった「1年戦争」序盤のルウム戦役から、悪魔の作戦「ブリティッシュ作戦」の全貌が初めて映像化。これは、かつてガンダムに燃えたおっさんは絶対に見ないといけないと思う。超ハイクオリティで文句は何一つなし。完璧です。
『DUNKIRK』 ダンケルク
 面白かった、のは間違いないけれど、わたしにはやや物足りなさを感じた。Christopher Nolan監督が現代の世界最高監督の一人であることは間違いないけれど、Nolan監督の持ち味はやっぱりフィクションだと思う。Nolan監督の描く「リアル」は、あくまでフィクションという「たった一つの嘘」がスパイスとして効いているからこそ、より一層際立つのであって、リアルだけの実話ベースのお話では、ちょっとキャラクターに入っていけない気がした。とはいえ、世間的には大絶賛の嵐なので、わたしの指摘は意味がないかもしれないけど、まあ、今回、わたしとしては、秒針の音を思わせる音楽が、超ドキドキを演出する素晴らしい使い方だと思いました。まさしくタイムサスペンス、でしたね。
『ALIEN COVENANT』 エイリアン コヴェナント
 び、微妙……物語としては、前作である超問題作『プロメテウス』の直接的な続編であった。そしてなぜ、未知の惑星に普段着で降り立ったんだ……どう考えても、酸素マスクや防護服を着用して完全防備で上陸するのが当然だろうに……ただ、主人公の女性とエイリアンの最終バトルは、『2』のリプリーVSクイーンを思わせるファイトで興奮はした。けど……ディヴィッドよ……お前は何がしたいんだ……。
『SWISS ARMY MAN』 スイス・アーミー・マン
 これは笑えました。無人島に流れ着いた男が、死体を超便利なスイス・アーミー・ナイフのように使うという一発ネタではあったが、その「死体」を演じたハリー・ポッターことDaniel Radcliffeくんの超熱演が最強に凄い! どう凄いかは、下ネタバリバリなのでここに記すのは控えます。超下品ですので。

【10月は4本劇場へ観に行った】
『アウトレイジ 最終章』
 最高。2017年オレベスト第7位。とうとう最終作を迎えた『アウトレイジ』。主人公、大友のけじめの取り方はこれしかないというもので、残念だけれどカッコよかった。この映画は、責任を取らないクソ野郎どもや、実力もないくせに偉そうなゴミどもにきっちりけじめを取らせる男の物語で、日頃、そういうクソ野郎ばっかりを見ているサラリーマンにはかなり痛快だと思う。会社というものには、そういう奴らが嫌になるほど多いからなあ……。
『WAR FOR THE PLANET OF THE APES』 猿の惑星 聖戦記<グレート・ウォー>
 面白かった。わたしとしては前作よりよかったように思う。前作でとうとう猿VS人間の戦争が始まってしまったが、前作で主人公シーザーは対立する猿を殺してしまったわけで、その「猿は猿を殺さない」という掟を破ったことに苦悩するシーザーがもう完全に人間の表情で、そのCGもとにかくすごい。着ぐるみ感ゼロ。この映画も、シーザーはきっちり自分のけじめをつけたわけで、大変カッコよかった。
『ATOMIC BLONDE』アトミック・ブロンド
 若干微妙。わたしはてっきり、女性版「ジョン・ウィック」的な痛快アクション映画なんだろう、と盛大な勘違いしていたが、中身は結構真面目なスパイミステリーで、だまし合いが意外と複雑な物語だった。しかし主人公を演じたCharlize Theron様のカッコ良さはもうほれぼれするほどで、まさしくShe is a Killer Queenでありました。
『BLADE RUNNER 2049』ブレードランナー2049
 超最高。栄光の2017年オレベスト第1位です。まさかここまで完璧とは。おっさん大歓喜の大傑作ですよ、この作品は。本作をもって、わたしの中の序列ではDenis Villenueve監督>Christopher Nolan監督の図式ができてしまったほど。エンンディングの雪の中で見せる、やり遂げた表情のRyan Gosling氏は渾身の演技でしたね。そしてわたしは早くJOYちゃんが商品化されることを切に望みます。とにかく最高でした。

【11月は4本劇場へ観に行った】
『IT』イット ※2017年公開映画版
 最高。2017年オレベスト第5位。Stephen King大先生が大好きなわたしにはもうたまらない出来でした。ただし、元々「IT」は、現代の大人編と過去の子供時代編が交差する物語で、今回の作品は完全に大人編をカットした、子供時代編のみ。わたしは大人編を一切描かなかった決断はすごいと思うし、実際大成功だったと思う。どうやら大人編は2年後ぐらいの公開予定らしいですな。なので、物語は真のエンディングを迎えておりません。しかしそれでも、子役たちの演技は素晴らしかったと大絶賛したいと思う。完璧でした。
『THOR:RAGNAROK』マイティ・ソー:バトルロイヤル
 び、微妙……いや、そりゃ確かに、笑わせてもらいましたよ? そういう意味ではとても面白かったですよ? でも! オレが観たかったTHORはコレジャナイんだよ! MCU的なつながりもほぼなく、この物語を描く意味があったのだろうか、という気さえする。片目を失い、大切なムジョルニアすらも失ってしまったTHOR様。はたして次の『Infinity War』で活躍できるのでしょうか? はっ!? ま、まさか、ドクターの「時間魔法」で回復させるとか? 嘘だろ……その展開だけはナシでお願いします!
『The Circle』ザ・サークル ※2017年公開映画版
 まずまず面白かった、と言っておこう。原作小説では、主人公がとんでもないクソ女だったのだが、映画版はかなりまともな女性になってて一安心。ただ、そのことによって、原作小説がアルコール度数70%ぐらいのきっついウォッカだとしたら、映画版はノンアルコールビールのようになっていて、毒気がかなり抜けてました。いずれにせよ、SNSなんぞで繋がってるとか言ってる方は是非ご覧ください。
『JUSTICE LEAGUE』 ジャスティス・リーグ
 これは……どうなんだ……。本作の一番のポイントは、一切予告に登場しない、けど、誰もが登場することを分かっているSUPERMANの劇的な大復活にある、とわたしは思っていたのだが、かなりグダグダな展開に……墓を掘り起こして死体を見せる意味は100%なかったと思います。ただし、冒頭のアクションシーンでの、我が女神WONDER WOMANの美しさとカッコ良さは、まさしくWONDERで、その点だけは素晴らしかったです。

【12月は 本劇場へ観に行った】
『STAR WARS Episode:VIII The Last Jedi』スター・ウォーズVIII 最後のジェダイ
 わたしが2017年に劇場へ観に行った映画49本の中で、最も期待していた作品であり、最も失望したがっかり作品。これでいいのか? わたしが観たのは、本当に本物のSTRA WARS Ep:VIIIだったのか? ファンメイドの偽物だったのではないかといまだに信じられない。この作品を面白かったという人がいるとすれば、おそらくはSTAR WARSに何ら思い入れのない人でしょうな。断然ナシ。0点です。議論の余地はありません。
『MURDER ON THE ORIENT EXPRESS』オリエント急行殺人事件
 結構面白かった。豪華キャストに豪華衣装、セット、CGなどすべてがハイクオリティ。堂々たる演技合戦でしたな。おそらく、結末を知っていても楽しめると思う。ラスト、ポアロは「エジプトで事件が起こった」事を聞いて急ぎ去っていくわけですが、次の「ナイル殺人事件」が無事に制作されることを切に望みます。シリーズ化してほしいす。
『FLATLINERS』 フラットライナーズ ※2017年版
 まずまず面白かった。26年前に観た『FLATLINERS』をリメイクした本作は、まさかの主人公途中退場というショッキングな展開で、大変驚いた。前作で主人公を演じたKiefer Sutherland氏が今回の主人公たちの先生として出演。しかしそれなら、ちゃんと「前作の主人公のその後」として、物語に絡んでほしかった。前作とは全くつながりのない作品であったのがちょっとだけ残念。
『gifted』gifted/ギフテッド
 これは泣けました。今年一番泣けたかも。なので2017年オレベスト第8位とします。天才児を演じたちびっ子の涙には勝てないす。そして、久しぶりにキャップ以外の役を演じたChris Evans氏が、意外と言ったら失礼だけど大変に素晴らしかった。Marc Webb監督はやっぱりなかなかのワザマエですな。久しぶりに『(500)Days of Summer』が観たくなったっす。

 はーーー。疲れた。最後に、2017年オレベストをまとめておきます。
 1位:『BLADE RUNNER 2049』ブレードランナー2049
 2位:『LA LA LAND』 ラ・ラ・ランド
 3位:『ARRIVAL』 メッセージ
 4位:『SPIDER-MAN:Home Coming』 スパイダーマン ホ-ムカミング
 5位:『IT』イット ※2017年公開映画版
 6位:『LOGAN』 ローガン
 7位:『アウトレイジ 最終章』
 8位:『John Wick:Chapter 2』ジョン・ウィック:チャプター2
 9位:『gifted』gifted/ギフテッド
  10位:『BEAUTY AND THE BEAST』 美女と野獣
 とまあ、こんな感じであります。
 来年は、わたしの大好きなMCUは、2月の『BLACK PANTHER』に続いて、いよいよGWには『AVENGERS:INFINITY WAR』が公開されますので、もうホント、超楽しみです。あれかな、秋には『ANT-MAN AND THE WASP』が公開されるんだっけ? 果たしてInfinity Warを経た後で、我らが蟻男がどんな活躍をするのか、そちらも楽しみですな。
 あと、STRA WARS公式外伝シリーズ第2弾の『SOLO』も公開されますな。そちらもどんな物語なのか大変気になりますね。

 というわけで、結論。
 今年2017年は49本の映画を劇場で観たわたしだが、その作品と短評は上記の通りです。しかし、ホント、邦画で観たい作品がないんすよね……なんか、突如スゲエ才能が出現したりしないもんかなあ……つうかですね、日本国内だけを想定した作品を撮ってちゃあ、ダメでしょうな。金のお問題も大きいし……。いろいろ残念す。以上。

↓ というわけでわたしはULTRA HD版か3D版か、悩み中です
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 はーーー興奮したわ……。わたしは今日、初めての大相撲観戦に行ってきた。わたしは、もう30年以上、ほぼ毎日総武線に載って通学/通勤しており、要するに毎日両国駅を通過しているのだが、国技館に入って、相撲観戦するのは初めてである。
 2か月ぐらい前に、まあどうせ取れないんでしょうよ、と申し込みしてみたチケットが運良く取れ、席は西15列目の特別2人マスC席、というもので、要するに、桝席の一番後ろで、通常4人に割り当てられる桝席を2人で観ていいよ、という席であった。一緒に連れてってやろうと思ったのは、年老いた母で、母がTVの相撲中継を観ながら、一度国技館で観てみたいわねえ的なことをつぶやくので、じゃあ、チケットを取ってみようじゃないかと思ったのである。
 で。今日はまず、国技館へどうやって行こうか? ということからちょっとした悩みがあった。というのも、我が老いたる母は、数年前にチャリで転倒し、見事に股関節骨折をぶちかまし、人工関節に置換するというちょっとゾッとする手術を受けたため、足が悪く、おまけに腰も悪い。この人、電車に乗れるんだろうか? という点からして心配であったため、国技館近くの駐車場まで車で行って、もし近くになければ、車を置ける地点からタクシーで行くしかねえかもな……と思っていた。
 また、時間は一体何時に出ればいいんだろう? という点も、初めて故に良く分からず、まあ、少なくとも幕内の土俵入りに間に合えばよかろう、という時間に家を出て、3時前ぐらいに国技館近くまで車で行ってみた。すると、非常に近いところは、やっぱり駐車料金が高い! ので、どうしようかなあ?と思っていたら、上限2400円の駐車場が開いていたので、そこに止めることにした。その場所は、国技館から300mほどなので、まあ、なんとか母でも歩けるだろう、というわけで、ま、実際全然母は大丈夫であった。
 そして国技館前まで着くと、もうすごい人の列。マジかよ!? と思っていると、その人々は力士の入り待ちをしている人々で、ははあ、なるほど、と思っていたら、正代関や御嶽海関、栃ノ心関などがちょうど続々と国技館入りしていて、うおお! すげえ! デカい! とのっけから大興奮。興奮しすぎてまともな写真が撮れませんでした。そして現在幕下17枚目まで落ちてしまっている豊ノ島さんにも、帰るところに遭遇。すでに関取ではない豊ノ島さんだったが、人々は大歓声、人気のほどはまだまだ関取クラスであった。今場所は4勝3敗とギリで勝ち越しなので、少しだけ番付は上がると思うが、まだ関取(=十両以上)までは少し時間がかかりそうだ。
 そしてそんな入り待ちの人々の間を通って国技館に向かうと、おおっと!! あった! まず見つけたかったのはこれですよ!
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 わたしが一番応援している松鳳山関の力士幟であります! カッコイイ! なお、写真は、本当は風の影響で裏面からしか取れず、文字が鏡文字の状態でしか撮影できなかったため、上記の写真は左右反転してあります。
 で、国技館へ入場し、十両の戦いが始まる直前だったので、まずは席はどんな所か見てみよう、チケットに記された西の15列目、特別2人マスC席ってのはどんなところなんだ、と席を探してみた。すると、ごくあっさりその場所は見つかり、まさしく桝席最後列で、西といっても真西ではなく、向こう正面(南側)の近い当たりだったので、角度的には西の力士のケツしか観れねえじゃん、という席では全然なく、意外と見やすく、そして一番意外なことに、結構土俵も近く見えた。おお、ここなら十分許容範囲じゃね? おまけに最後列なので、後ろを気にしなくていいし、通路にすぐ出られるし、おまけに出口も近くていい場所じゃねえか! とますますわたしのテンションは上がる一方である。
 というわけで、まずは公式グッズの売店へ向かい、ところでわが愛しの松鳳山裕也君のグッズはあるんだろうか? と探してみることにした。すると……一番欲しかった「松鳳山関応援タオル」なんぞはなく、なんだよ、全然売ってねえや……くそう……としょんぼりしていると、一応、ちょっとした松鳳山関グッズは見つけられたので、見つけたものはすべて買ってやったぜ! ちなみにもう、ここでもわたしは大興奮であります。というわけで、わたしが発見した松鳳山関グッズは、こんな感じです。
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 ちょっと無理やり1枚の画像に合成してみた。左の縦長のものが、ミニ幟。全長30cmぐらいと、意外とデカい。ちゃんと松鳳山関のものが売ってて大興奮ですよ! 月曜から、わたしの会社の机に翻ることになるのは確実であろうと思います。そして右側のものが、帰ってきてから部屋のフローリングに並べて撮影してみたもので、ストラップが2種類とマグネットが1種類×2個買ってみた。母曰く、幟の下に描かれている松鳳山関はちょっとイケメンすぎだし、色も黒くない、と見事なダメだしを食らってしまったが、いいの! 気に入ったんだから! そう、我が家では、松鳳山関は、「とにかくやたらと色黒」であることでおなじみなのである。しかしなあ、大相撲協会の方に申し上げたいのだが、やっぱり幕内力士はすべてちゃんと同じグッズを揃えて欲しいものだ。でもまあ、人気商売ってことで、シビアなんすかねえ……。くそう。でも、とりあえずこれでわたしはもう、相当満足というか大変テンションは上がっており、いよいよ腰を落ち着けての観戦である。
 しかし、マス席ってのは、意外と狭いものですなあ!? これで4人だと、相当ミチミチで、荷物を置く場所にも困るぐらいで驚いた。しかし、わたしの席は、そのマス席を2人でどうぞ、な席なので、足も延ばせるし超余裕。これなら足の悪い母でもなんとかなるだろう、と一安心であった。のだが……十両の取組も進み、いよいよ幕内土俵入りとなってくると、非常にイライラし始めた。というのも、前のマス席との段差が少なく、おまけに前のおっさんはとにかく落ち着きなくウロウロするし、前のおばさまはお行儀よく正座しているので超座高が高くなってしまい、はっきり言ってすげえ邪魔!! なのであった。おまけに、土俵を観ずに酒を飲み、ケータイをいじり、そして席を立ってウロウロする。何なんだこのクソジジイども! と、どんどんわたしの怒りメーターは上昇。何しに来てんだろうこの人たちは、と全くわたしには理解できなかった。ちなみに、わたしの前の落ち着きのないウロウロオヤジは、結びの一番の時には席にいなかったし。ま、おかげで邪魔されず見えたのでそれはそれでわたしにとってはいいのだが、一体全体、何だったんだ……と今もって謎である。
 ま、ともあれ。生で観る本物の相撲の迫力はやっぱり興奮するわけで、その点では大満足である。アレなんすね、行事のハッキョイとか、呼び出しさんの声なんてものは、現場では全く聞こえないもんなんすね。TVではきっちり聞こえているわけで、要するにマイクをつけているんだろうな。それならそれをちゃんと場内でも流せばいいのに、ねえ? どうやらマイクをつけているのではなく、NHK側で音を頑張って拾ってるらしい。そういう声が全く聞こえないので、土俵に集中して観ていないと、いつの間にか始まって終わってしまうので、そういう意味でも前の邪魔なオヤジが実にうっとおしく、ホント暴力衝動が沸き上がってたまらなかったすね。
 そして、わたし的に一番興奮した取り組みは―――もちろん、わが愛する松鳳山裕也くんですよ。昨日の十三日目時点で、わが松鳳山関は7勝6敗。勝ち越しまであと1勝、まで来ていたので、わたしの興奮もお分かりいただけるだろう。今日勝てば晴れて勝ち越し。絶対勝ってくれよ! と久しぶりにわたしは大声で「しょうほうざあああーーーーん!」とMAXテンションで応援したわけです。
 その結果! やったぜ! 見事勝利をおさめ、松鳳山関は十四日目にして8勝6敗と勝ち越しました!! やったーーー! その瞬間、わたしは右手で動画を撮ろうと構えていたのだが、さっきどんなのが撮れたか観てみたところ、もうブレブレだし前のオヤジのハゲ頭も入ってるし、わたしの絶叫しか記録されていなかったので、ここに公開することは自粛します。いやーーーホントに興奮しました。
 結局、今日は大関・豪栄道関も勝ち、1敗差であとを追う横綱・日馬富士関も勝利したため、優勝は明日の直接対決に持ち越されました。でもまあ、3敗と4敗という優勝争いなので、盛り上がりには欠けますなあ。やっぱり白鵬関や稀勢の里関、高安関たちの元気な姿を観たかった……。
 あと、今日、立ち合いが呼吸が合わない取り組みがいくつかあったが、双眼鏡で見守ったわたしの目には、いずれも「手つき不十分」で、荒鷲関、貴景勝は大いに反省してもらいたい。アレじゃ駄目だよ。特に荒鷲関は、相手の嘉風関がきっちり両手をついて戦闘態勢に入っているのに、なんだよもう! ちょっと嫌いになったすね。あと、松鳳山関以外で今日、なかなかやるな、と思ったのは、成長著しい阿武咲関かなあ。あの左のおっつけは素晴らしかった! 阿武咲関はこれからももっと強くなりそうな予感がしますね!

 というわけで、もうさっさと結論。
 初めて生で観る大相撲は大変興奮しました。そして今日は、わたしが一番応援している松鳳山関の勝ち越しのかかる一番であり、これで負けたらすげえ哀しいから、絶対勝ってくれ! というわたしの願いは見事に通じ、下手投げで千代丸関を投げ飛ばし、見事勝利! あんなに大声出したのはもう数十年ぶりだわ……というぐらい興奮しました。しかし桝席は、前にどんな人が座るかでかなり環境が変わるんすね。じっくり見るには、いす席の前の方がいいのかもしれないなあ……とも感じた、わたしの初・国技館体験でありました。以上。

↓ 結局これの松鳳山Ver.は売ってなかった……しょんぼり。木札ストラップはGetしたぜ!わーい!


 はーーー。もう7月もあと1週間で終わりか……。
 時の流れの速さは、どうも年を取るほど速く感じるような気がするのだが、これはわたしだけなのだろうか? それとも、人間にあまねくプログラムされた自動的な現象なのだろうか? その辺はまったく良くわからないが、とにかく、わたしはそう感じる。よく、何か集中している時とか、あるいは楽しく過ごしている時とか、そういう時に主観的な時間の流れの速さは加速する的なことを見たり聞いたりする。たとえば、30分の通勤通学の電車内でも、本を読んでいるとあっという間だったり、友達とおしゃべりしているとあっという間に過ぎる、みたいな現象のことだが、恥ずかしながらわたしは毎日を集中して過ごしているとは思えないし、楽しいとも全く感じていない。むしろ毎日をむなしい繰り返し、とすら感じているわけで、そういう時は永遠に続く時の長さを感じてもいいはずなのだが、あっという間に7月も終わり、この分だときっとあっという間に年末になり、おそらく東京オリンピックとやらも、あっという間にやって来るのだろう、と若干の絶望的な気持ちもわいてきたのが、昨日の夜のわたしである。
 昨日は、わたしが毎日楽しみに観戦していたスポーツイベントが2つ終了した。
 一つは我らが国技、大相撲の7月場所、通称名古屋場所である。
 わたしはこのBlogで何度も書いているが、家から一番近いところにある相撲部屋、ということで、元大関若島津さんが親方として指導している二所ケ関部屋を応援しており、その部屋頭たる関取松鳳山関を一番応援している。松鳳山裕也君という、やけに色が黒く、なかなかおっかない顔をした関取であり、ここ数場所、負け越しが続いていたために、今場所は西前頭十枚目という番付で臨んだ名古屋場所であった。わたしが松鳳山関を応援している理由はいくつかあって、一つは前述のように二所ケ関部屋自体を応援しているのもあるのだが、他にも、これまた前述のように、やけに、理由はまったく分からないが、おそらく幕内力士の中でもっとも色黒で目立つ、というのが一つ。そして、松鳳山関の取り口が、基本は押しであり、とにかく前進あるのみ、というそのハートが大変応援したくなるから、ではなかろうかと思っている。
 日本相撲協会のWebサイトで紹介されている松鳳山関のデータによると、直近6場所の90取組のうち、44勝している中で、34%が「押し出し」だ。これは、全力士の中で押し出し率が高い、というほどでは全然ない。他にも押し出し率の高い力士は結構いっぱいいる、が、松鳳山関は身長177.0cm、体重141.0㎏と、どちらかと言えば小さい部類に入るわけで、松鳳山関より身長が低く、体重が軽い力士は、石浦関と宇良関の2人だけだ。ちょっとメモっておこう。
 ◆松鳳山関より低い身長の関取:
  阿武咲関(176cm)、貴景勝関(174)、宇良関(174)、石浦関(173)。※嘉風関は同じ177cm
 ◆松鳳山関より軽い体重の関取:
  千代の国関(140㎏)、横綱日馬富士関(137)、宇良関(137)、荒鷲関(136)、千代翔馬関(132)、石浦関(118)
 ですって。まあ、だからなんだという結論は特にないのだが、小兵、という部類に入る力士であるため、やっぱり体の圧を使った「寄り切り」よりも、「押し出し」が多くなるのはそういうことなのかな、と言う気もする(※とはいえ、松鳳山関より軽い横綱日馬富士関は、寄り切り率が32%で一番高いので、一概にはそうとも言えない)。いずれにせよ、松鳳山裕也君は、わたしの眼にはやけに目立つ存在であり、その押し相撲は非常に応援したくなるわけで、とにかく「気になる存在」なのだ。
 その松鳳山関は、今場所は十枚目ということで、わたしはここで負け越したら、次は幕尻付近、そして来場所でさらに良くない成績だと、また十両落ちのピンチだぜ……と大変気になっていたのだが、終わってみれば成績は10勝5敗と、久し振りの二けた勝利を挙げ、大変安堵した次第である。あーよかった。特に後半は5連勝と、大変カッコ良かったと思う。千秋楽では幕内の一番最初に取組が組まれ、勝った時には「ッシャーーアッ!」と年甲斐もなく大喜びしたのは言うまでもなかろう。ホント血圧上がりますね、相撲観戦は。
 今場所は、2横綱1大関が途中休場、そして三役上位陣も二けた勝てたのは横綱の白鵬関と日馬富士関だけ、というまあ波乱?の展開だったわけで、白鵬関の強さだけが目立つ場所であった。まあ、白鳳関の勝ち星も1050勝まで伸び、まだ32歳という若さを考えれば、まだまだ記録が伸びるのは確実で、その記録はそりゃあいつか誰かに破られるのだろうけれど、その「いつか」は、きっとわたしの生きている間には訪れまい、というような気がした名古屋場所であった。まあ、わたし的結論としては、松鳳山裕也君が二けた勝利を挙げて大変うれしく、やったぜ!的な気持ちであります。

 そして昨日は、もう一つ、毎日その熱戦を見守ったLe Tour de France2017も、最終21ステージが無事に終了し、全日程が幕を閉じた。総合優勝は大本命のChristopher Froome選手で、見事に4回目のツール総合優勝となった。結果的には2位のRigoberto Uran選手との差は54秒、ということで、接戦だったように見えるかもしれないが、はっきり言って超余裕の横綱相撲であり、去年も書いたけれど、今年も、どうにも熱くない、ああ、やっぱね、という感想をわたしは抱いた。そもそも、結局ステージ1勝もしてないし。まさしく「寄り切り」と言えるだろうな。今回の勝利は。
 ただ、その総合優勝争い以外では毎日何らかのドラマがあって、それはそれで大変楽しめたのは間違いない。今回のツールでわたしの印象に強く残ったのは、次の2点だ。
 ◆ポイント賞ジャージ=マイヨ・ヴェール争いの顛末
 今回は、開幕前からマイヨ・ヴェールを誰が獲得するか、と言う点は非常に観どころであろうと考えられていた。しかし、話題の中心である現世界王者のPeter Sagan選手は、6年連続での獲得成るのか、とわれわれをドキドキさせていたのに、第4ステージでまさかの失格、ツールから去ってしまい、その際の大転倒で、ツール最多勝利を狙っていたMark Cavendish選手も骨折リタイア、となってしまった。そして、第2,6,7,10,11ステージを全て勝利し、もはや決まりか、と思われていたMarcel Kittel選手も、ある意味何もないところでの大転倒に巻き込まれ、無念のリタイアとなってしまい、2番手につけていたMichael Matthews選手がかっさらう、という展開は、わたしとしては相当ガッカリした。たしかに、Matthews選手の追い上げは強力だったので、これは最終ステージ、パリ・シャンゼリゼの戦いがヤバいことになるな……ゴクリ……と楽しみだったのにね。
 ◆最後のツールとなるContador選手の魂のアタック
 <※追記:Contador選手ホントにごめん!TV中継中に「最後のツール」と言ってたような気がしたんだけど、正式には引退表明してないみたい。勝手に引退とか書いてごめんなさい……! アレかな、Voeckler選手がツール終了をもって引退する、って話と混同したのかな? ホントに申し訳ありませんでした! なので以下はわたしの妄言です>
 すでに引退を表明しているContador選手、結果的には総合9位で終わり、不完全燃焼と言わざるを得ないかもしれないが、わたしはとにかくContador選手のアタックに痺れまくっていたのであります。もちろんそれは、あまり成功しなかったわけで、大変残念であるけれど、カッコ良かったすねえ……もうContador選手がツールを走ることはないというのが淋しくてたまらないす。今回第13ステージと第17ステージで「敢闘賞」を獲得したContador選手だが、「敢闘賞」というものは、総合狙いでない、逃げ選手とかがもらうものであって、はっきり言えばただの「頑張ったで賞」だ。そんな賞をContador選手がもらってうれしいものではないわけで、13ステージでのContador選手は実際全然嬉しそうではなかった。勝ちに行ったのに勝てなかった、その悔しさがにじみ出ていたと思う。もう一度、バキュンポーズが観たかったよ、本当に。そして、アタックしなくても勝てちゃう(ように見えるだけで、実際は勿論すごい)Froome選手を積極的に応援する気にはあまりなれなかったす。しかし、わたしは最近知ったのですが、Froome選手は猫が大好きなんですな。それまで全然Froome選手は好きではなかったけど、こんなFroome選手(の猫)のInstagramを見て、ちょっとわたしの中の好感度は急上昇しましたw しかもすごいブス猫w

He thinks he's the boss around here 😏✋😽 @chrisfroome

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 とまあ、以上がわたしの2017年7月の備忘録であります。
 
 というわけで、結論。
 まず、大相撲七月場所は、内容的には結構荒れて、結果としては横綱白鵬関の強さが際立つ優勝となったわけだが、わたしの応援する西前頭十枚目の松鳳山裕也君が二けた勝利の10勝5敗という結果となり、大変満足というか嬉しく思います。
 そしてLe Tour de France2017の方は、わたしとしてはあまり面白くない3週間で、総合はFroome選手の横綱相撲でありました。ただ、一つ言えるのは、当然Froome選手の強さは間違いないのだけれど、それと同等かそれ以上に、その所属するTEAM SKYがずば抜けて強いチーム、ということに尽きるような気がする。完全にレースを支配しているわけで、Contador選手が一人で奮闘しても勝てる見込みはないわけで、アシスト勢の選手層の分厚さは勿論、その運営、その予算、すべての面において、「戦いは始まる前から決していた」と言わざるを得ないんだろうな、と思う。残念ながらそれが自転車ロードレースなので、わたしが大富豪だったら、絶対にSKYにぎゃふんと言わせるチームを作るのに、ぐぬぬ……というのがわたしの感想です。以上。

↓ 9月場所こそ、チケットを獲りたい所存です……!

 はーーーー疲れた……
 何を疲れているかって? 今日は、わたしは毎年恒例の富士登山に出かけてきたのである。本当は先週の日曜に行こうと思っていたのに、雨だったのでやめにして、今日、行くことにした。去年も書いたけれど、今年でわたしは15回目の富士登山になる。2003年から年に1回登っているのだが、はーーー今日は天候のコンディションとしては、過去最悪、までは行かないか。過去2番目にひどい天気で参ったわ……。起きた時、雨は降っていなかったし、5合目の駐車場も降っていなかったので、決行したのだが、7合目ぐらいかな、明らかに「雲の中」を歩くことになり、当然どんどん濡れてくるわけで、8合目からはすさまじい風とたたきつける雨(というか霧?)で、視界もほぼなく、久しぶりにキツかったです。
 当然頂上は、吹っ飛ばされるような強風と雨で、記録によるとわたし、頂上には18分しかいなかったようです。いつもは、30分ぐらいは下界を眺めてぼんやりするのだが、今日は無理だったす。
2017_Top
 これ、頂上の様子。カメラも濡れてたけど、実際マジでこんなぼんやりな視界しかなくて、まあ寒かったすね。頂上で、やっと濡れたジャージを脱いで、ゴアテックスの防水ジャケットに着替え、グローブも、本来防水のものなんだけど、もう10年は使ってるので完全に浸水し、手が、手が死ぬ! とザックをあさってみたら、ちゃんとビニール袋に入れて乾いたままになってる軍手を発見し、おお、さすがオレ!抜かりないぜ!と軍手を着用しました。超あったけえ!と軍手の威力に感動です。なお、ザックの中身は、すべて一つずつビニール袋に入れて縛ってあり、ザックカバーなんかよりひとつひとつ防水処置しておくことが当たり前というか必須です。乾いたタオルが超ありがてぇ……のは、山で雨に濡れたことがある人なら誰でも実感したことがあると思う。
2017_TOP_attitude
 これは山頂で、高度計の様子を写したものです。まあ、誤差がかなりあるけど、富士山の標高3,776mというのは、わたしが登った吉田口のちょうど対角線の向こうにある剣が峰だと思うので、吉田口の頂上はこんな高度を示していました。ちなみに気温は5℃あったみたい。雨と風がなければ全然余裕な気温だったのにな。あと、写真は撮り忘れたけれど、気圧は650hPaぐらいだったと思う。
 まあ、わたしは富士山レベルでは全く高山病に悩まされないので、実際余裕です。
 さてと。それでは、今日の行動記録をメモしておくか。くっそう、道はすいてたし人でも少なかったし、雨さえなければ超楽しかったのになあ……。
 02:00…起床。当然眠い。歯を磨いて顔を洗い、コーヒー飲んでさっさと出陣。
 02:35…家を出る。ガソリンは先週満タンにしといた。道はガラガラだぜヒャッホイ!
 04:25…スバルライン5合目駐車場到着。準備開始。今日は7月1日ということで、今日から入山料をとられてしまう。後で、入山料払ったらくれた、謎アイテムの写真を載せときます。
 04:41…登山口からいざ出陣! 意外と人はパラパラいる、けど、混んでいるというほどではなかった。この時、まさかびっしょりになるとは全く考えてなかったよ……うっすら、朝日がさしてきて超きれいだったのに……。
 以下、ラップタイムです。
 0:17:04…6合目指導センター通過。0時間17分04秒、の意味です。
 0:43:15…7合目「花小屋」前通過
 0:45:05…7合目「日の出屋」前通過
 0:47:43…7合目「トモエ館」前通過
 0:51:30…7合目「鎌岩館」前通過
 0:53:49…7合目「富士一館」前通過
 0:58:53…7合目「鳥居荘」前通過
 1:02:50…7合目「東洋館」前通過
 1:15:38…7合目「太子館」前通過
 1:19:47…8合目「蓬莱館」前通過
 1:32:45…8合目「白雲荘」前通過
 1:37:40…8合目「元祖室」前通過
 1:49:21…8合目「富士山ホテル」前通過
 1:50:42…8合目「トモエ館」前通過
 2:00:04…8合目「御来光館」前通過
 2:12:11…1本目の鳥居通過
 2:27:44…山頂到着!!!
 こうしてみると、去年より若干タイムは短縮できたけれど、わたしの全盛期のベストタイム2時間17分には遠く及ばず。ちっくしょう。天気が良ければあと3分ぐらいは短縮できたかもしれねえなあ……と考えると悔しいけど、ま、しょうがないというか言い訳以外の何物でもないので、ちゃんとトレーニングしないとダメだ、という戒めにしたいと思う。
 ※追記:最近やけにこの記事のPVがあがってるので一応書いておきますが、普通の人はこのペースでは登れません。断言してもいい。このペースは、速いと自慢するほどではまったくなく、本当にすごい人はもっと速いので、実際まあまあ程度?ですが、このペースで登るには、そうだなあ、ハーフマラソン80分台前半でクリアできる心肺能力が必要だと思う。逆に言うとそれができるなら、わたしより速いペースで登れると思う。まずは平地で鍛えた方がいいですよ。
 なお、山頂到着はAM07:09ごろ。そして寒くて濡れてて、タバコの火もつかず、超イライラしながら、コカ・コーラを一気飲みしつつ、薄皮アンパンを2つ10秒ぐらいで食す。そしてAM07:27に離脱を決意。ちなみに、頂上の小屋とか神社は、まだ空いてませんでした。7/10から開きます、って張り紙がしてありました。なお、スバルラインは7/10からマイカー規制で普通の車は登れません。なんか、電気自動車は申請すれば許可が取れるんだってさ。へえ~。
 以下、下山のラップタイムです。
 0:24:26…吉田ルート避難所前通過
 0:43:06…須走口との分岐点通過
 0:55:44…吉田ルートバイオトイレ前通過
 1:10:27…6合目指導センター前通過
 1:26:45…5合目登山口まで帰還
 とまあ、帰りはこんなもんです。が、このタイムもいつもより10分ぐらい遅いタイムなんです。だって! 全然視界がないし、まだブル道の整備も完全じゃないし、まあかなりいつもより苦労しました。ちなみに、登山道も下山道も、9合目ぐらいまでかなり雪が残ってましたね。いつもなら、6月中に登山道の方は雪は消えちゃうけど、今年はアレなのかな、雨が少ないとか日照が少ないとかあったのかしら? 気温が低かったとか? 下山道はいつも雪が残っている箇所があるのは普通なんだけど、今年は結構下まで残ってましたな。まあ、慣れていない人はびっくりするかも知れないけど、さすがに15回目なので見慣れた感じです。でもとにかく視界が悪くて参ったっす。

 で。駐車場に戻ってきたのがAM9時チョイ前だったと思う。駐車場は、7月になると5合目まで行けず、スバルラインの路肩に置くようなことになっちゃうことが多いけど、今日はちゃんと一番上まで行けたので、駐車場が近くて助かりました。で、衆人環視の中、恒例の半裸での着替えを実行し、スッキリしてから、温泉へ直行。わたしがいつも行くのは、去年も書いたけれど富士五湖道路を使って隣の山中湖で降りて、山中湖インターからすぐの「山中湖温泉・紅富士の湯」というところなのだが、着いたのがAM09:45頃で、よーし、まずは体をごっしごしに洗ってあったまるぞーーー!! と勇んで玄関に行ったら、な、なんと営業時間は10時からだそうで、げええ! は、早すぎた! としょんぼり車の中でしばし待ち、それから入湯しました。一番乗りしてやったぜ!

 で。わたしは温泉は当然大好きなのだが、長時間はいるとマジで頭がくらくらするので、15分ほどで出て、すぐにコーヒー牛乳をグビッと一気飲みし、おトイレに行ってから一路、中央高速をぶっ飛ばして帰ってきました。
 帰ってきたのはお昼の00:15ぐらいだったかな。すぐに洗濯物やザックや靴の手入れ&車に付着した虫の死骸などを軽くふいて、ふいーーーーっと今に至る、とまあ、そんな感じです。
 で。入山料を払ったら、くれたのがこちら。
2017_Top_omake
 まあ、わたしとしては別に1,000円払うのは全然かまわない。けど、富士山は……もうちょっと整備すべきポイントがあると思うけどなあ……たとえば、ルートガイドは、もう少し「あと●●」みたいな目安があると、登っている人々は勇気がわくんじゃなかろうかという気がするし(基本的に初めてだと、あとどのぐらい、ってのはすごい気になると思う。わたしはもう慣れたけど)、下山も、ずっとジグザグなわけで、「このジグザグは後どんだけ残ってんだ!」というのが明確に分かると、かなり精神的に違うと思うけどな。たぶん、初めての人は延々と続くジグザク下山道に、超うんざりするというか、普通はもう二度と来ない! と思うんじゃなかろうか。あと、どうでもいいけど、あの山小屋はもう、ぜんぶ国か県か市が運営すべきだろうなあ……。あんなボロイのばっかりうじゃうじゃあっても、はっきり言って利用する気になれんし、もし落石とか、万が一の噴火があったら、終わりだぜ、あんなの。まあ、既得権益なんでしょうな。わたしは15回登って一度も利用したことはありません。わたしが上場企業のTOPだったら、絶対いろんな山にバイオトイレとか避難所を作るための寄付をしまくるけどなあ……すげえ宣伝になるしイメージアップにもなると思うのだが……。

 というわけで、さっさと結論。
 はーーー15回目の富士登山は、久しぶりのバットウェザーで参ったっす。明日はいい天気みたいだから、明日にする、という手も当然考えたのだが……7月に入ってしまうとすっげえ人であふれかえるので、今日、強行したのだが、まあ、疲れました。あ、あと、ここ3年か4年かな、連続で、登るときにアクションカムを装着して、登山の様子を撮影してきましたが、今回はやめました。理由はただ一つ。飽きたから。ま、今日は撮影してもひどい天気だったのでろくな映像が撮れなかったと思います。とりあえず……寝る! 以上。

↓ わたしの愛用する、ゴアテックス製レインジャケット&パンツ。何がいいかな、と相談されたら、わたしはかならずこの「モンベル」製の「ストームクルーザー」一択ですよ、とおススメしてます。ホント、濡れない・乾いているって素晴らしい!と実感できますよ。絶対買って後悔しないと思うな。あーーーなんかデザインカッコよくなってる!





 はーーー。寒い。今朝の東京は、AM0700時点で気温が8℃ぐらいだった。
 わたしは暑いよりも寒い方が耐えられるので、実際のところ8℃ほどの気温は別に構わないというか快適より若干冷えるかな、ぐらいなのだが、今朝(というかついさっき)、駅から会社に向かう途中で、春はまだ来ませんのう……とぼんやり曇天の空を見上げたところ、ふと思いついて靖国神社に寄り道してみた。わたしの会社は、去年引っ越して靖国神社から徒歩5分ほどの地にあるのです。
 寄ってみた動機は、そういやこの前、もう東京は桜の開花宣言が出たんだっけ、とふと思ったからであり、その開花宣言の基準となる「標本木」なる桜の木が靖国にあるからだ。
 というわけで、こんな感じでした。
yasuk01
 この写真じゃわからないかな。確かに、ほんの数輪咲いてました。ほんと、数輪だけ、だけど。
 以前、というか数年前まで、この「標本木」は普通にぽつんと在るだけだったけど、いつの間にか柵に囲われ、おまけにこんな看板も立ってました。
yasuk02
 いや、思い違いかな? 前からこんな看板あったっけ? 柵はなかったと思うんだけどなあ? 思い出せない。前からこうだったら、わたしの盛大な勘違いです。サーセン。
 しかし、不思議というか、今日、へええ? と思ったのは、どういうわけか、この「標本木」だけ、数輪の花が咲いていたり、蕾も、開花に向けて順調に膨らんでるような雰囲気なのだけれど、周りの他の木は、一向に咲く気配を感じさせない様子なんすよね。何故この標本木だけ、やる気満々に見えるのだろう。不思議っす。なんか、周りの桜の木々たちから、「チッ……お前ばっかり注目されやがって……ケッ! オレはゆっくり咲くからいいもん!」的な声が聞こえたような気がする。ええ、妄想ですが。

 しかし、こんな数輪の開花で、桜が咲きました! 的な開花宣言というのも、なんかちょっと変というか、気が早えなあ、と思ったわけだが、しかし、きっとあと1週間もすれば、もう、これでもか!というぐらいに、美しく着飾るんでしょうな、桜の木の皆さんは。
 まだ寒くて春を感じる陽気ではないけれど、まあ、着々と準備に入っているのは確かなようですね。花粉症には全く縁のないわたしは、やはり春はイイですな、と呑気に思う。しかしその一方で、もう人生の晩秋あたりを過ごすわたしには、なんつーか、春はまぶしいすね。遠くに過ぎ去ったいろいろなものを、思い起こさせますなあ。まったくもって、ヤレヤレ、だぜ。

 というわけで、今日はごく短く結論。
 東京はまだ寒い。手袋なしじゃチャリ乗れないぐらい。
 だけど、どうやら春は近いみたいです。以上。

 というわけで、もう2016年も終わろうとしている。
 わたしは映画が大好きであり、観に行った後に、このBlogに備忘録としていろいろ書いているわけだが、どうやら今年、2016年は映画館へ45本の映画を観に行ったようだ。例年よりちょっと多いかな。それぞれの作品の詳しいことは、それぞれの記事に当たってもらうとして、とりあえず今年劇場へ観に行った映画のタイトルを列挙してみよう。たぶんもう、今年は劇場に観に行く映画はないので。そして、オレベストの選定も行ってみたいと思う。

【1月は4本劇場で観た】
■ 『BRIDGE OF SPIES』ブリッジ・オブ・スパイ 
 面白かった。わたしは恥ずかしながら、この物語の主人公James Donovan氏のことはまるで知らなかった。凄い男ですね、彼は。そして映画としては、ロシア人スパイのおじさんを演じたMark Rylance氏がめっぽう光っていて、素晴らしかった。この映画で今年のアカデミー助演男優賞をゲット!おめでとうございます。
 ■『CRIMSON PEAK』クリムゾン・ピーク
 わたし的にはかなりイマイチ。主演のMia Wasikowskaちゃんは可愛かったし、Tom Hiddleston氏のだめんずぶりも悪くはないものの、いかんせん物語的に、全然Super Natural要素が活かされておらず、単なるサイコ女子のイカれた話だった。そしてそのサイコ女子を演じたJessica Chastainさんは大変美しかったです。
『IN THE HEART OF THE SEA』 白鯨との闘い
 悪くない、けど意外と地味。モービーディックの話ではあるものの、主軸はモービーディックに襲われて難破した後の、漂流生活の方だったので驚いた。いつもはマッチョなThor様ことChris Hemsworth氏がガリガリに痩せた姿となるのは必見かも。あれ、CGかな?
『THE WALK』 ザ・ウォーク
 面白かった。この映画は3Dで観ないと意味がないと思います。超リアルというか超ハラハラドキドキ。そして何気に音楽が素晴らしく印象に残る作品であった。主役のJoseph Gordon-Levitt君はアカデミー賞にかすりもしなかったけど、素晴らしい演技でした。

【2月は3本劇場で観た】
『THE MARTIAN』 オデッセイ
 最高!素晴らしかった!2016年オレ的映画祭2位。物語も映像も文句なし。主人公とともに喜び、怒り、ガッカリし、そして興奮するというような、映画の醍醐味に溢れた超傑作。やっぱり、主人公が頭がいいと、観ていてイライラすることがなくて、大変気持ちがいいですな。I need some Hot Stuff Baby Tonight !!!
『CAROL』 キャロル
 こちらも素晴らしかった。最高です。2016年オレ的映画祭3位。受賞は出来なかったけれど、アカデミー賞授賞式に出席した時のCate Blanchett様の美しさはマジ女神クラスでしたね。そしてお相手のRooney Mara嬢も大変可愛らしいですな。映画としては、極めて美しく、切なくて、わたしとしてはもう手放しで称賛したい。「このうえもなく美しく、このうえもなく不幸なひと、キャロル」というキャッチコピーも素晴らしい。まさにそんな映画でした。
『天將雄師/Dragon Blade』 ドラゴンブレイド
 久しぶりに劇場で観たジャッキー映画は正直イマイチだった。映画としてはかなりよろしくない。ただし、中国のCG技術は、悔しくてたまらないけれど、日本を超えていると認めざるを得ない。

【3月は4本劇場で観た】
『The Hateful Eight』 ヘイトフル・エイト
 悪くない、けど、久しぶりにTarantino監督節が強烈にさく裂していて、正直おなか一杯。そして……ちょっと脚本力が落ちたような気がしてならない……無駄話が多すぎるよ……。それが魅力と言われても、わたしにはもはや魅力には映らないなあ。
『THE BIG SHORT』 マネー・ショート~華麗なる大逆転
 面白かった。正確に言うと興味深かった、の方向かな。たまたまわたしは知識があったので楽しめたけれど、おそらく「金融工学」と呼ばれる現代の錬金術を知らないと、全く話について行けないと思う。
■『家族はつらいよ』
 最高です。かなり笑えて楽しく面白い。2016年オレ的映画祭9位。やっぱり山田洋二監督は、現役最強監督の一人ですな。この映画は、同じく山田監督の『東京家族』と対になっていますので、そちらを観ておくとよりイイと思います。でもまあ、この映画が楽しめるのは40代以上でしょうな。若者に通じるとは思えない。
『BATMAN v SUPERMAN DAWN OF JUSTICE』 バットマンVSスーパーマン ジャスティスの誕生
 微妙すぎる。たしかに興奮はした。Batmanがゆとり星人Supermanをボコボコにするところは、わたしもいいぞもっとやれ!と熱くなった。が、脚本的に「?」がありすぎるような……そしてこの映画で一番素晴らしいのは、Wonderwomanを演じたGal Gadot様が美しすぎる点だろう。来年はWonderwoman単独作品も控えており、超期待したいです。

【4月は3本劇場で観た】
『SICARIO』 ボーダーライン
 最高。この映画は相当イイ!2016年オレ的映画祭5位。主役の女子はどうでもいいとして、とにかくおっかないおっさんたちの演技がすごい。そして演出・撮影・音楽など、技術面でも非常に優れている作品だと思う。監督のDenis Vileneuveは、なんと現在、あの『BladeRunner』の続編を撮影中です。そしてやっぱりメキシコは恐ろしい国……。
■『The Revenant』 レヴェナント 蘇えりし者
 ううーーん……微妙……。この作品で念願のアカデミー主演男優賞を受賞したLeonard DiCaprio氏の演技はすさまじく、その顔芸がすげえ。敵役の2代目マッドマックスことTom Hardy氏の眼光も恐ろしく、芝居は素晴らしい。しかし……物語的に、なんか変。突っ込みどころが多い。坂本龍一氏の音楽は全く印象に残らず。
『CAPTAIN AMERICA: CIVIL WAR』 シビル・ウォー:キャプテン・アメリカ
 超最高。ダントツで2016年オレ的映画祭1位のグランプリ。間違いないっす。最高すぎてもう泣けるぐらい。The MIND(知性)の代表であるトニーと、The Heart(感情)の代表であるキャップの悲しいすれ違い劇。ラストで、実はトニーこそ感情を爆発させ、キャップこそ理性的に行動していたことが判明するくだりは感動的。この映画は、あくまで「キャプテン・アメリカ Part 3」であり、「アベンジャーズ」ではありません。その意味も極めて深い。ホント最高。

【5月は3本劇場で観た】
『ZOOTOPIA』 ズートピア
 かなり面白い。2016年オレ的映画祭10位。Disneyのすごさが実感できる超優良作。物語も映像も超一流。とてもキャラクターが立っていて、日本のコンテンツ業界の人間なら必見だと思う。万人が楽しめる優秀な映画。
『MACBETH』 マクベス
 正直イマイチ。なんで今「マクベス」を映画にしたかったのか全く分からない。ちなみにこの映画の主演男優・主演女優・監督のカルテットは、来年、大人気ゲーム『Assasin's Creed』の映画化で再び集結します。
『機動戦士ガンダム THE ORIGIN III 暁の蜂起』
 最高。とにかくクオリティが高い。そして完全に後乗せサクサクな物語なのに、一切の矛盾なく、つじつまが合っていて、安彦先生の物語力には最敬礼で敬意を表したい。

【6月は6本劇場で観た】
『殿、利息でござる!』
 最高。2016年オレ的映画祭8位。コメディと見せかけて、実は超イイ話だった。「冥加訓」という書物に書かれている、「善を行えば天道にかなって冥加(=神仏の助け・加護)があり、悪を行えば天に見放されて罰が与えられる」という思想は忘れないようにしたいですな。役者陣も素晴らしい。
『植物図鑑 運命の恋、ひろいました』
 面白い。悪くない。高畑充希ちゃんのしょんぼりフェイスと、はじける笑顔は最高です。彼女のミュージカルに行きてぇなあ、と思ってたのに、チケット獲り損ねたのが悔やまれる……。
『SOUTHPAW』 サウスポー
 悪くない。役者陣の熱演はとても素晴らしい。けど……どうしてこの映画のタイトルを「サウスポー」にしたのか、その点が非常に納得がいかない。もっとボクシング好きをうならせる脚本であって欲しかった。
『DEAD POOL』 デッドプール
 面白い、つーか笑えて楽しい映画であることは間違いない。しかし、笑うためには相当な映画知識やX-MEN知識が必要なはずなのだが、その辺が全くない現代ゆとりKIDSたちがこの映画をどうして受け入れたのか、さっぱりわからない。洋画不振の日本において20億を超える大ヒットとなったのだが、KIDSたちは知識なしに観てどうして楽しめたのかわからん。実際、映画館でゲラゲラ笑ってるのはわたしだけ、場内シーーンであったのが印象的。そして、FOXはこの映画を見に来たお客にこそ、夏の「X-MEN:アポカリス」のプロモーションをかけるべきだったのに。そういう点は、実に腹立たしいというか、FOXのダメさ加減が現れていると思う。
『Money Monster』 マネーモンスター
 面白かった。役者陣も良かったし、演出も実に堅実でよかったと思う。しかしアメリカという国は、やっぱりいろんな点でテキトーなんでしょうな。そんな思いが強まった作品であった。
『10 Cloverfield Lane』 10 クローバーフィールド・レーン
 2016年オレ的観なきゃよかったムービー筆頭クラス。わたしが名作だと思っている「クローバーフィールド」とはまるで別物。カニだ―!わーい!とかぶりついてみたら、カニカマだった!よりも深く激しくガッカリ。

【7月は4本劇場で観た】
『INDEPENDENCE DAY:RESURGENCE』 インディペンデンス・デイ:リサージェンス
 正直イマイチ。人類は成長したんだか、変わらねえんだか……なんか非常に残念な20年ぶりの続編で、観る意味はほぼなかったような気がする。
『BROOKLYN』 ブルックリン
 面白かった。主演のSaoirse Ronanちゃんはこの映画でアカデミー主演女優賞ノミネート。その演技ぶりは確かに素晴らしかった。が、この映画は女子が見たらどうなんだろう?というのが気になったので、後輩女子に薦めてみたところ、数日後に微妙、との返事が来た。そして原作小説はもっと微妙らしく、読んだ後輩女子から逆にぜひ読んでみてくれと言われた。ごめんよ。。。まだ読んでねえや……。
『THE SHALLOWS』 ロスト・バケーション
 面白かった。非常に緊張感あふれる一発モノ。ある意味ソリッドシチュエーション系としてなかなかの出来。カモメ(=Seagal)のスティーブンが健気でイイ。ちなみにその名前の意味、分かりますよね? 分からない人は、7月のわたしの記事を読むか、映画道黒帯の人に聞いてください。
『The Legend of TARZAN』 ターザン:REBORN
 悪くない。「ターザン」という存在が、実はイギリス貴族の物静かな知的な男だということを知らない方は是非ご覧いただきたい。しかし、どうもCGの出来が、本物感という意味では完璧に高品位だけど、妙に動物の頭身がおかしいような……? 気のせいかしら?

【8月は3本劇場で観た】
『X-MEN:APOCALYPSE』 X-MEN:アポカリプス
 超微妙……わたしとしては、既に前作「Days of Future Past」で映画のX-MEN世界は壊れてしまったと思っている。映像やキャラはいいのだが、話がかなりイマイチ。そして結局X-MENシリーズ本編ともいえる本作は日本で10億に届いたかどうかレベルの興行で終了。ホント、なぜ「Deadpool」の客を誘導しようとしなかったのか、理解に苦しむ。FOXはさっさとX-MENの権利をMARVEL-DISNEYへ返却すべきだと思うな。
『The JUNGLE BOOK』 ジャングル・ブック
 面白い。意外と歌が多くて良い。全編CGというのも信じられないほどの映像。わたしとしては、大蛇の声を担当したScarlett Johansson嬢のセクシーボイスが非常に好き。今回なんとエンディングの歌も担当。シビレますな。
『GHOSTBUSTERS』 ゴーストバスターズ
 意外と面白かった。女性にキャストを一新してのバスターズは予想よりずっと面白かったし、すっとぼけ青年を演じたChris Hemsworth氏も大変コメディの才能があることが判明して満足です、オリジナルのバスターズもちらっと登場し、非常に「分かっている」演出だと思った。

【9月は2本劇場で観た】
『SUICIDE SQUAD』 スーサイド・スクワッド
 0点。やり直し!と申し上げたい。ただし、ハーレークィンを演じたMargot Robbie嬢のエロ可愛さと、BATMANとして登場したBen Affleck氏のカッコよさは素晴らしかった。他は一切見るべきところなし。
『SULLY』 ハドソン川の奇跡
 面白かった。やっぱりEastwoodおじいちゃんは最高です。そして何気にこの映画はCGがすごい。わたしも含め、素人目には実物なのかCGなのか、到底判別できない本物感はさすがにハリウッドだと思う。エンディング曲も大変良かった。

【10月は3本劇場で観た】
『生きる』 4Kマスター版_午前十時の映画祭
 何度見ても最高。劇場で意外と笑い声が多かったのが新鮮。そうか、「生きる」ってコメディだったんだと再認識。真面目だけを取柄に生きてきた男の生きざまは、はたから見ると滑稽なんすね。ま、それでもいいさ。わたしも笑われるほど真面目に生きようと思います。
『七人の侍』 4Kマスター版_午前十時の映画祭
 何度見ても最高。ラストのむなしさがすげえグッときますね。そして4Kマスター修復の驚愕のクリアさは本当に凄い。音声もかなり修復されていて聞き取りやすくなっていた。4Kマスター版のULTRA BDが出たら買うしかあるまいて……。
『STAR TREK Beyond』 スター・トレック Beyond
 悪くない、けど、全2作に比べると格段に落ちたという印象。とりわけ前作の「Into Darkness」が本当に素晴らしかっただけに残念無念。まあ、JJは「EP:VII」で忙しかったんでしょうなあ……。作中でエンタープライズ号は大破してしまうけれど、エンディングであっさり再建されるのが、なんか強烈に違和感を感じた。

【11月は8本劇場で観た】
『DOCTOR STRANGE』 ドクター・ストレンジ
 超最高!日本公開が2017年1月27日なので、そんなの我慢できねえ!とうっかり航空券をポチり、台湾へ観に行った。2016年オレ的映画祭6位。映像がすさまじく、見どころ満載。主役のドクターも大変カッコいい。わたくし、大変失礼ながらBenedict Cumberbatch氏を初めてカッコいいと思いました。そしてドクターが纏うマント「Cloak of Levitation」が「アラジン」の魔法のじゅうたん的な意思を持つマントで、主人思いの大変いじらしい奴なのも気に入りました。やっぱり「MCU=Marvel Cinematic Univers」は最高です! 次の「SPIDER-MAN:Home coming」や「Thor:Ragnarock」がとても楽しみですな。
『Remember』 手紙は憶えている
 最高。2016年オレ的映画祭7位。これはラストがすさまじく、脚本的に極めてレベルが高い。役者陣の演技も素晴らしく、全編緊張感に満ちている。主役のおじいちゃんを演じたChristopher Plummer氏は現在86歳。「Sound of Music」のトラップ大佐もすっかりおじいちゃんですが、ピアノ演奏シーンではその腕前が健在であることを見せてくれた。素晴らしいと思います。
『JACK REACHER:Never Go Back』 ジャック・リーチャー:Never Go Back
 面白い。とはいえ、前作の方が面白かったかな。今回は、無敵のジャックが疑似家族を守る良きパパを不器用に好演。悪くないす。自分、不器用なんで。
『INFERNO』 インフェルノ
 悪くない、けど、どうも計画がずさんというか、イマイチキレが悪いというか……。ヒロインを演じたFelicity Jones嬢のげっ歯類のようなデカい前歯が可愛いくて印象的。彼女は声もいいですね。12月の「ROGUE ONE」のヒロインでもあります。
『機動戦士ガンダム THE ORIGIN IV 運命の前夜』
 最高。地球に降りたシャアとララァの出会いが見どころ。さらに人類初のモビルスーツ戦が月面で勃発。そしてとうとう宣戦布告がなされてしまい、「1年戦争」の開戦までが描かれた。次作は、いよいよ「ルウム戦役」です!
『The Girl on the Train』 ガール・オン・ザ・トレイン
 び、微妙……。一人称小説を映像化してしまうとこうなるという悪い見本かもしれない。そして、何より問題なのは……ぜんぜん「ガール」じゃねえじゃん!という点でしょうか。主人公はアル中の33歳女子でした。
『Fantastic Beasts & Where to Find Them』 ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅
 悪くない……けど、なんというか無理やりシリーズ化させようとしているような気がする……。もっと素直に、魔法動物とニュートのお話が観たかった。ニュートも、どうもぼんやりしているというか、のんきなのも、ちょっとイラッとしてしまった。さっさと捕まえればいいのに。
『この世界の片隅に』
 超最高!! 2016年オレ的映画祭4位。全く事前知識なく観たのだが、すさまじく心にグッと来た。そして劇場を出てすぐに原作コミックを全巻買って読んでみたところ、かなり原作そのままの映像化だったことを知った。いやー、それにしても、能年玲奈ちゃんことのんちゃんの声は大変ほっこりしますな。実に良いと思います。そして映画としても大変素晴らしい傑作でありました。

【12月は2本劇場で観た】
『海賊とよばれた男』
 面白い。ただし、本作はあくまでフィクションであることを了解しておく必要はありそう。わたしは出光興産の創業者出光佐三氏の物語かと思っていたのだが、映画は非常に美しく泣ける話で、下世話に言えば相当美化してあるのだと思う。その泣かせようとする美化をした原作小説は全く読む気にならん。が、映画は、主役の岡田准一氏はじめ、素晴らしい演技で大満足です。
『ROGUE ONE--STAR WARS STORY』 ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー
 面白い。が、どうも乗れなかったというか、コレジャナイ感が残るというか……ラストのX-WING入り乱れる大乱戦は超素晴らしく見ごたえばっちりだけれど、主人公をはじめとしたキャラクターたちの設定が、どうも中途半端というか……イマイチ納得できず。ただし、ラストの狂えるベイダー卿や、設計図を受け取って脱出するレイア姫のくだりは本当に素晴らしかった。もっとなあ……レイアの育ての父であるオーガナ議員が活躍すべきだったと思うのだが……。

 はーーー。やれやれ。長くなったなあ。最後に、2016年オレ的映画祭ベスト10をまとめておきます。
 1位:『CAPTAIN AMERICA: CIVIL WAR』 シビル・ウォー:キャプテン・アメリカ
 2位:『THE MARTIAN』 オデッセイ
 3位:『CAROL』 キャロル
 4位:『この世界の片隅に』
 5位:『SICARIO』 ボーダーライン
 6位:『DOCTOR STRANGE』 ドクター・ストレンジ
 7位:『Remember』 手紙は憶えている
 8位:『殿、利息でござる!』
 9位:『家族はつらいよ』
  10位:『ZOOTOPIA』 ズートピア
 特別賞:『生きる』 『七人の侍』の4Kマスター版及び『ガンダムTHE ORIGIN』
 とまあ、こんな感じであります。
 来年は、今のところ直近で一番観たいのは『LA LA LAND』かな。ミュージカルが大好きなわたしとしては、歌が肝心だと思うのだが、どうでしょうか。大変期待しています。そして歌と言えば、今年のTONY賞を圧倒したLin-Manuel Miranda氏が書き下ろした楽曲が使用されるDisneyの『モアナと海の伝説』も気になりますね。果たして日本語版キャストの声(歌)を担当したのは誰なのか、気になりますな。

 そしてわたしが大好きなMCUにおいては、既に『SPIDER-MAN:Home Coming』の予告が公開されています。

 IRONMANと共に宙を舞うSPIDER-MAN。これだよ、これを待ってたんだよ! SONY-PicturesがMCUに参加したのはホントに一大決心だろうし、素晴らしいですな。さっさとX-MENもMCUに参加していただきたいものです。あと、↓コイツもヤバいすね……

 前作『プロメテウス』が微妙すぎたので、今回は超期待ですな。この予告は超アガります!5月にUS公開で日本はいつだろうなあ……また夏になっちゃうのかなあ……FOXだからなあ……。同時公開はないだろうなあ……。

 というわけで、結論。
 2016年、わたしは45本の映画を劇場で観た。作品や短評は上記の通りです。そして、会う人会う人に聞かれるのですが……わたしは『君の名は』と『シン・ゴジラ』は、劇場では観てません。が、台湾旅行の際に飛行機で観ました。この2作はうっかり変なことを書くと炎上するので、何も書きません。サーセン。以上。

 というわけで、昨日は大阪にいたわたしだが、今日は朝イチで大阪を後にし、大阪発7時22分発の大和路快速に乗って、奈良へ行ってみた。
 いつも、宝塚歌劇を観に行った帰りは、京都あたりをぶらつくのが恒例だったのだが、今回はわたし一人だし、以前から行ってみたかった奈良へ向かったわけである。その目的は、実際のところただ一つ。興福寺の「阿修羅像」を観たかったからだ。
 大阪から奈良へ向かうには、おそらく地元の人なら迷わず近鉄を使うのかもしれないが、わたしは特に理由はないけれどJRにした。ま、難波まで行くのがめんどくさかったしね。JRで乗り換えなしで54分ほど、ぼけーーーっと車窓に流れる風景を一人眺めながら、電車の旅を堪能した。さすがに日曜の朝っぱらなので、電車はガラガラ。快適であった。
 JR奈良駅に着いたのが8時16分。大きめの荷物をコインロッカーにぶち込み、さっそく奈良の街を散策である。実は、わたしは奈良へは2回目である。わたしの通っていた中学は、平泉や小岩井農場をめぐる東北の旅、高校は、倉敷~広島~萩・津和野をめぐる山陽山陰の旅が修学旅行だったので、初めてわたしが奈良へ行ったのは大人になってからである。もう10年以上前かな。大仏殿の柱の穴くぐりもその時挑戦して余裕でクリアしたことぐらいしか覚えていないが、その後、わたしはお遍路周りをしてみたり、俄然仏教美術や仏教そのものへの興味がわいていたため、やはりもう一度、奈良を見物したい、特に「阿修羅像」にはぜひ一度お目にかかりたいものだと思っていたのである。
 興福寺は、JR奈良駅から三条通をずっとまっすぐ行くだけ、Google Mapによれば1.4㎞ほどらしいが、まだ全くお店の開いていない時間帯で、人すらもまばらな、キリッと冷えた空気はとても気持ちが良かった。たぶん、わたしの足で10分ほどだったと思うが、ごくあっさり興福寺へ到着。 ちなみに、「阿修羅像」が公開されている興福寺国宝館は、9時開館とのことで、あまりに早かったので、JR奈良駅からすぐのサンマルクカフェでチョコクロ&コーヒーで15分ほど時間をつぶしてからの出陣だったので、興福寺へ着いたのは8時45分ぐらいだったと思う。
 境内も、人はごく少なく、先に南円堂にお参りして御朱印をいただきつつ、境内を散策した。
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 ↑これが最初にお参りした南円堂ですな。ここで御朱印もいただきました。
 ↓こちらが五重塔です。超立派。すげえ!朝なので逆光です。。。
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↓こちらが本堂になるのかな。国宝館とセットで拝観料800円也。
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↓そしてこちらが、いよいよご対面となった「阿修羅像」が展示されている国宝館。
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 写真の通り、ほとんど人がいなくて超快適であった。間違いなく、ヅカ友のお姉さんたちが一緒だったらこんな早い時間に来られなかっただろうし、それなりに歩くので迅速な行動もできなかっただろう。一人旅の特権である。
 そして、9時5分前でもわたしのほかには老夫婦2組ぐらいで、興福寺国宝館にわたしは一番乗りして、思う存分見学することができた。まあ、とにかくやっぱり凄いオーラというか、圧倒的な存在感ですね。
 順にみていくと、まず、結構いきなり、身の丈5メートル以上の「千手観音菩薩」像がズドーーンと立っているのが左手に見える。あまりにデカくて全身が目に入らないからなのか、すぐに気が付かないかもしれない。というか、わたしは何かすごい気を感じて、ハッ!? とその存在に気づき、ひどくびっくりした。正面から見るにはぐるっと回らないといけなくて、その間に様々な像を観ることができる展示になっているのだが、その、正面に立つと、もう圧倒されますな。この千手観音菩薩様は、例えが低俗と怒られるかもしれないけど、まさしく、『HUNTER×HUNTER』のネテロ会長のアレそのものですよ。今にもズバーーーンッ!と手刀が繰り出されそうな超絶迫力である。
 わたしはもう、うおっ! とか、す・すげえ……(ゴクリ)……みたいな反応しかできなかったです。
 そして、その超絶千手観音菩薩様とまさに相対しているかのような場所に、今日のオレ的メインの「阿修羅像」が凛と立っておられた。わたしは初対面なのだが、千手観音菩薩さまもそうだし、阿修羅像様もそうなんだけど、もう、自然と合掌してしまうね。なんという表情なのか……言葉では表現不能ですよ。阿修羅像様の表情は、絶対に機械では作り上げることは出来ないと思う。人間の手によらないとこの表情は不可能ですよ。右側面の唇をかみしめている表情も、もうなんとも描写できませんな。機械で複製は出来たとしても、オリジナルとして創造することは絶対不可能だと断言できる。そして、とても驚いたことに、想像してたよりもずっとデカかった。153.4㎝だったかな、わたしはもっと小さいのかと勝手に思い込んでいたのだが、実に凛々しく神々しいさまで、スッと立っていて、その大きさにわたしはかなりびっくりした。出来立ての時の色はどうだったんでしょうなあ……合掌どころか、思わず跪いてしまうんじゃなかろうか。
 ここには、阿修羅像を含めた乾漆八部衆立像(かんしつはちぶしゅうりゅうぞう)や、木心乾漆造四天王立像(もくしんかんしつぞうしてんのうりゅうぞう)、それから、お釈迦様の弟子たちのオールスター乾漆十大弟子立像(かんしつじゅうだいでしりゅうぞう)という仏像がずらりと揃っていて、もう何時間でも観ていられるね。
 わたしは、お遍路を完遂した男なので、いまだに般若心経を暗唱できるのだが、般若心経を知っている人なら、「舎利弗」さんのことはよくご存じではなかろうか。般若心経の中で、お釈迦様が、舎利子、と呼びかける、智恵第一と言われるお弟子さん筆頭の男ですな。その「舎利弗像」も、わたしとしてはとても感動というか感激したね。ああ、舎利弗さん、あんたこんな顔してたんだ、と妙にうれしかったです。
 というわけで、半ば放心状態で国宝館を出てからは、東大寺の大仏殿で大仏様に会いにゆき、そのあとで、こちらも初めて訪ねる春日大社へお参りしてきた。
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 春日大社も、大仏殿から1.8㎞ほどあるのかな。砂利道の若干上り基調なので、ここも、連れがいたら行けなかっただろうな。ぶつぶつ文句言われるような気がするね。やっぱり、こういう神社仏閣を訪ねるのは、寒いキンと張り詰めた空気の中で、人が少ない時間に行くのが一番だと思う。どうしてそれが分かってもらえないんだろうか……。わたしはなんだかもう、テンションが上がりまくっていたので、人もほとんどいないし、時間も迫ってるので、大仏殿から春日大社へは軽く走ってしまった。たぶん、興福寺に1時間、大仏殿と春日大社は合わせて1時間ぐらいかかってないかな、そして歩いているときはおそらく普通の人の3倍以上の速さでつかつか歩いているので、JR奈良駅に戻ってきたのは11時過ぎであった。たぶん、非常識に速いと思う。普通に回ってたら、冗談抜きで倍は時間がかかると思うよ。
 というわけで、わずか2時間チョイの奈良滞在であったが、もうわたしとしてはおなか一杯。興福寺はまた行きたいなあ。最高でした。最後に、お約束のコイツで締めよう。
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 わたしが帰るころには、かなり多くの団体がそぞろ歩いてましたね。そして、8割方がアジア系観光客でしたな。そして鹿を観て興奮し、うっかり鹿せんべいを買って鹿たちに囲まれてデカい声でわめきまくってました。あれは中国語かなあ……でも大陸なのか香港や台湾なのかよく分かんねえっす。日本人も、修学旅行で行くのはいいけれど、大人になって分別がついてからもう一度行くと、印象が全然違うんじゃなかろうか。
 わたしは結局、11時過ぎにはJR奈良駅から京都経由で新幹線のぞみに乗り、家に帰ってきたのは15時過ぎだったかな。行く直前まで躊躇していた今回の旅だったが、昨日の『エリザベートTAKARAZUKA20周年スペシャル・ガラ・コンサート』も素晴らしかったし、今日の奈良も本当に最高でした。一人旅は気楽でいい……けど、やっぱり淋しいすね。ま、しょうがねえか。一人じゃないと奈良には来られなかっただろうしな。――と、ボッチ旅を肯定しないと、やってらんないすよ、ええ。
 
 というわけで、結論。
 興福寺国宝館はおそろしくオーラの強い存在感バリバリの仏像が数多く展示されており、必見であろうと思う。あれぞ、まさしく国宝、ですな。素晴らしかった。そして、やっぱり朝イチに限りますな。ついでに言うと、やっぱり夏より冬の方がいいような気がします。汗だくじゃあね……やっぱり、わたしは暑いより寒い方が耐えられますね。以上。

↓ こういうのって、どうなんでしょうなあ……まあ、欲しいとは思わんなあ……。

 どういうわけか、このどうでもいいことしか書いていないBlogにおいて、TOPクラスのPVを誇る記事が、わたしが愛用しているAndroid TabletのNEXUS9についての記事だ。
 『Nexus9をAndroid6.0にアップデートしようとしたら文鎮化してしまい、修理に出した件
 良くわからんけれど、この記事は、書いたのがもう1年以上前の2015年10月27日なのに、いまだにやけにPVを集めている。それほどまでに、NEXUSを使っている人でトラブルに陥った人が多いということなのだろうか?
 で。
 わたしがTabletを何に使っているかというと、これもこのBlogでは何度も書いているが、ほぼ、電子書籍閲覧専用機として使っている。わたしは月に1万円ぐらい書籍購入に費やす男であるのだが、れっきとした昭和の男なので、そもそもは紙の本の方がずっと好きだし、今でもやっぱり紙の方に愛着があるのは間違いない。が、いかんせん、読み終わった本を収納する空間と、さらには地震が来た時に崩れないようにきちんと整理整頓する手間、など、そう言う点では若干困っている部分があった。事実、3.11の時には、家に帰りついたら部屋がとんでもないことになっており、まさしく足の踏み場もないほど本が散乱していて参ったこともある。ま、そんなのは片づければいいだけなのでどうでもいいのだが、しかし、そんなことがあっても、電子書籍なるものに対しては、ケッ!本は紙に決まってんだろうが!! オレは昭和の男だぞこの野郎!! と全く無駄な抵抗をしていたわけである。
 しかし。わたしの元部下の、サイバーなY君がバンバン電子書籍を買い、「いやー、マジ便利っすよ。つーか、もう紙には戻れねえっす」とかほざいているのを横で聞きながら、「そんな便利かねえ?」とある日、会社の備品の古~いAndroid TabletにY君コレクションを入れてちょっと借りて読んでみたところ――あっさりわたしもその便利さに目覚めてしまったのである。こ、これはやっぱり超便利だ、と。
 以来、わたしもすっかり電子書籍野郎に変身中である。Y君は、本当にもう紙の本は買わないようだが、わたしの場合は「紙でしか売っていない本」は当然紙で買うわけで、現状の比率は、おそらく紙35:電子65ぐらいの割合だと思う。テキトーですけど。

 そして2014年の年末に買ったのが、Googleのリファレンス機であるところのNEXUS9というマシンである。電子書籍のために買うので、画面は16:9よりも、なるべく4:3がいいなー、と思っていたので、悩みに悩んで、このTabletを買った。そして約2年使い込んできたわけで、その間、OSのアップグレードに失敗して製造メーカーであるHTCのサポートに送ったり、あるいは容量いっぱいまでデータを詰め込んでしまってハングアップ→オールリセット→データがパーになったり、なかなか手を焼かせてくれたものの、全般的には非常に大活躍してくれてわたしはとても満足していた。
 しかし、である。時代は加速度的に流れてゆき、今現在の状況からすると、致命的な2つの困ったポイントがあった。ひとつは、ズバリ「重いこと」である。
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 ↑こんな感じ。その重さ、429g。これがですね、別に普段はとりわけ重いとは全然感じないのだが、やっぱり、電車内で片手で持って電子書籍を読んでいるとですね……15分もすればすげえ手が痛くなるのです。マジで。つまり、変な言い方だけれど、絶妙に重い、んだな、これが。
 そしてもうひとつのわたし的難点は、SIMはおろか、外部ストレージ(MicroSDカードとか)さえ一切使えない点にある。100歩譲って、SIMは許すとしよう。どうせスマホでテザリングれば済むことだし。でも、SDカードが使えないと……わたしの場合は、せっかく買った電子書籍を「一部」しか持ち歩けないわけです。
 そもそも、電子書籍に乗り移った理由は、いつでもどこでも好きな本を好きな時に!読めることにあるわけです。たとえば、急に『北斗の拳』が読みたくなったらどうしますか? 急に、「あ、あのセリフはJOJOの何巻だっけ!?」と思ったらどうしてくれるんだよ。そういうことのために、わたしとしては、なるべくすべての購入書籍をダウンロードしておきたいわけです。だけど、32GBモデルだと、どうしても上限があって無理なわけで、現在わたしは電子書籍を900冊ぐらい買っているわけですが、コミックが中心のため、1冊1冊のデータサイズも大きく、全てをダウンロードして常時携帯することは、どうしても無理、なのが現実であった。
 Y君は、「そんなの読みたい時にテザリングしてダウンロードすりゃいいじゃあないですか。何が不満なのか意味わかんねえす」と至極ごもっともな意見を抜かしていたが、いや、そりゃそうなんだけど、そうじゃねえんだよなあ……分かってもらえねえかなあ……要するにわたいは、結構何事においても手元に貯めこむのが好きな性質を持っているのかもしれない。
 
 というわけで、NEXUS9を愛用しつつも、若干の不満点があって、これらを解消してくれるマシンが出ねえかなーと思うこと約2年。この2年は、AndroidTabletはもう生産をやめるメーカー続出で、今後、わたしの希望にかなうモノは発売されないかもな……と軽い絶望を味わっていたところ、結構急に、わたし的には前触れなく、とあるマシンが発売になった。スペックを観ると、NEXUS9より若干画面は小さいようだが、100gぐらい軽いし、Micro-SDは当然使用可能、あまつさえ、SIMフリーにも対応!! とある。おまけに画面解像度も2,048×1,536であり、NEXUS9と同じである!
 なので、発売の記事を観た時は、マ、マジか……とわたしはかなり興奮した。しかも、発売になる、という記事ではなく、発売されました、という記事であったのだ。おお、なんとわたしのチェックの杜撰なことよ!! と嘆く一方で、コイツは……買いだぜ!? とわたしの内面でささやかれる声を聴いたような気がするので、よっしゃ、買ったるわい!! とすかさずポチろうと思ったものの、どこの販売サイトも品切れのオンパレード。買えないじゃん!! という状態が約1.5カ月ほど続いたのである。人気ってことなのか、そもそも人気がなくて生産台数が少ないのか、その真偽のほどは全く不明だが、とにかく売ってない。チキショーーーとギリギリすること約50日。つい先日、わたしの愛してやまないYODOBAHI.comにて、「在庫有ります」の表示を観た時のわたしの喜びは並々ならぬものがあり、よっしゃ、1台ワイに寄こさんか!! と元気にポチッたわけである。それがこの、ASUS謹製の「ZenPad3 8.0」である。
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 さっそく開封し、128GBのMicro-SDをブッ刺し、まずは体重測定をしてみた。
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 ご覧の通り、その体重314g。NEXUS9より100gほど軽いわけである。よーし、これだよこれ!! そして、せっかくSIMフリー端末であるので、今回SIMも用意してみた。
 わたしは既にスマホをSIMフリーマシンにチェンジし、1枚MVNOのSIMを使っている。なので、実は最初、ちょっとだけ悩んだ。SIMフリースマホ、もういらねえんじゃね?この新Tabletがあれば十分だろ、と。だから使ってるSIMをそのまま新Tabletにブッ刺せばいいのでは? 計ったかのようにSIMサイズもMicroで同じだし、と2日間ほど、いろいろなシチュエーションを考えて検討してみた。確かに……確かに!! 考えれば考えるほど、それでいいかな、とは思った。けれど、SIMフリースマホの、携帯性(=要するに小さく軽い)や、何気にデジカメとしても愛用している点を考えると、ちょっと捨てるには惜しい、けれど、その度にSIMを抜き差しするのもアホらしい、さてどうすんべ? と半ば思考はデッドロック、『聖闘士聖矢』で言うところの千日戦争(サウザンドウォーズ)になりかけてしまったのだ。
 そんな時、ふと見つけたのが、So-net謹製の「ゼロSIM」である。
 詳しいことは、公式Webサイトで観ていただきたいが、要するに500MB/月は無料で使えるSIMである。もちろん音声通話やショートメッセージなどは別料金だし、500MBを超えると、結構割高な料金がかかるので要注意だが、純粋にデータ通信だけなら、500MBまでタダ。そこで、わたしは一体毎月どのくらいのデータ量を通信しているか、使用しているMVNO-SIMの実績を調べたところ、笑っちゃうことに毎月300~600MBしか使ってないことを発見した。そりゃそうだよ、家も会社もWi-Fiだし、使うのは通勤途中の電車の中と休日だけだし、それもメールチェックとちょっとした調べものにWebブラウジングするだけだもの。その、使用しているMVNO-SIMは、月額900円で3GBまで、使い切れなかった分は翌月持ち越し可能で、毎月わたしの場合6GBまで使える状態になっているが、まったく余裕で、実際残っていた。
 つまり……わたしの場合、「ゼロSIM」はアリであるッ!! という結論に8分ほどで到達し、超幸運なことに、その結論を得たのが11/09(水)のことであった。なんと、どうやら大人気だからなのか、「ゼロSIM」は「ゼロのつく日」=毎月10日20日30日の3回しか申し込めないのである。なので、さっそく翌日の11/10に申し込み完了。わたしの手元に「ゼロSIM」が届いたのが2日後だったかな、ちょうど新Tabletが届いた翌日のことであった。
 フッ……全て計算通り!!! 何をやらせても完璧だぜ……。
 と、ひとり悦に入るおっさんの図は想像しないでください。実際、悦に入りましたけどね。

 さて、最後に、NEXUS9と新Tabletこと、ZenPad3 8.0のツーショット写真を載せて終わりにしよう。サイズ感が結構違うし、画面も、当たり前だけどやっぱりちょっと小さくなっている。
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 こんな感じ。小さい方が、新TabのZenPad3 8.0で、ブルーライトカットフィルターをオンにしているので、ちょっと色味が違います。けど、まあ、十分許容範囲かな。男の場合、40歳を過ぎるとてきめんに「老眼」が始まるわけで、わたしもその例に漏れないわけだが、やっぱり、コミックの小さい字は正直読みにくいです。が、ちょっとピンチアウトで拡大すればいいだけだし、それはむしろ紙の本ではできない利点でもあるので、まあアリ、としたいと思う。
 そしてさっそく、約800冊ほど、Micro-SDにコミック中心の電子書籍を保存してみたところ(すげえ時間がかかった)、やっぱり、たまにちょっとだけ、挙動が引っかかる。超サクサクのヌルヌル、ではない。けれど、十分これも許容範囲内かな、と思う。念願の、『北斗の拳』『花の慶次』『蒼天の拳』『男塾』『ブラックジャック』『JOJO全部』『HUNTER×HUNTER』『バチバチ』『バチバチBrust』『鮫島最後の十五日』『弱虫ペダル』といった大好きなコミックシリーズ全巻、それに小説でも例えば『銀河英雄伝説』全巻やたくさんの好きな小説をダウンロードした状態で、現在約32GBほど。今までのNEXUS9では100%無理だったことが実現出来てわたしは大変満足である。調子に乗って、また今後も、好きな作品を一気に買い揃えてしまおうと思っている。
 また、初めて使ってみた「ゼロSIM」も、APN設定なんて、既にあるリストから選択するだけでOKだったし、通信速度も全く問題ナシ。つか、さすがのnuroはむしろかなり速いんじゃなかろうか。あとは、普段は「モバイルネットワーク」をオフにして、使う時だけオンにする運用で、500MBの壁は十分守れると思う。通信量ゼロだと契約解除されちゃうのかな? なのでたまに使わないとな。

 最後に、手元に届いてさっそくいじっている中で発見した不満点を書いておこう。まず、OSについては、Android6.0なので、NEXUS9が既に7.0に移行していること考えれば、不満と言えなくもない。この点は今後のVersionUPを期待するしかないが、ま、実際のところあまり重要ではない。それより、もっと大きな不満は、とにかくプリインストールされているクソ要らねえアプリが多いことだ。これもまあ、今後せっせとアンインストールするなりして消していくしかないな……めんどくさいけど、それぐらいは受け入れるしかあるまい。

 というわけで、結論。
 とうとう、2年間行動を共にしてきたNEXUS9とお別れする日がやってきた。今後、NEXUSには、「友達に貸してあげられない」という電子書籍の唯一の弱点を克服するために、人に一時的に貸してやる専用マシンとして活躍していただこうと思う。そして新TabのZenPad3には、これからわたしとともに、どこへ行くときも常に同行していただくことになろう。わたしは外出する時、小さいカバンが好きなので、それにも余裕で入るキミが、すげえ気に入ったぜ!! 以上。

↓ 今はそれなりに流通してるのかな? わたしはYODOBASHIで39,730円で買いました(溜まってたポイント使用で現金3万円だけ出した)。高いところで買ってはいけません。そして、マイナー機種なのか、画面保護シールやケースが全然店頭で売ってない!!





 

 初めて台湾へ行ったのは、確か2011年の夏だったと思う。毎年夏に、台湾で行われるコミック系イベントがあって、そこに子会社の現地法人が出展していて、それをちょっとチェックしたいという目的があった。しかし、わたしとしては、真面目に仕事のため、と言ってしまうと出張になってしまうし、現地法人のみんなもわたしを接待しようといろいろ気を使ってしまうので、いやいや、オレ単に遊びに行くだけだから、自分の金で、という体にして、元部下のYくんと一緒に、気ままな台北ぶらり旅を敢行したのである。
 その時は、1日目だったかに現地観光ツアーなんぞにも申し込んでみたので、だいたいその時に台北市内の主だった観光スポットは連れて行ってもらった。 ので、以降は、ほとんど観光名地的なところには行かず、もう普通に台北市内をぶらついているだけ、である。なんかですね、台湾はほんと、日本っぽいというか、落ち着くんすよね。
 そして今回は、どうしてもわたしが観たくてたまらない映画が、日本では3か月先の公開のため、そんなの待ちきれんわ!!! とカッとなって、つい、JALのWebサイトで航空券をポチってしまった次第である。 ちなみに、2012年のゴールデンウィークにも、日本では夏休み公開となった『Avengers』を今回同様に、夏まで待てんわ!! と観に行ったことがあり、それ以来、4年ぶりの台湾訪問である。なお、台湾はほぼたいていのハリウッド映画はUS本国と同時公開であり、わたしの知る限り、「吹き替え」版の上映はない。いや、あるかもしれないけど、基本的に英語&現地語字幕、である。

 さてと。では、今回はわたし自身の備忘録として、いろいろ忘れないようにメモ的に記事をまとめてみるとするか。今回4年ぶりで、結構以前と変わっていることがあって、へえ~と思うことが多かったように思う。
 ◆空港は「松山空港」一択ですよ。
 台北には、空港が二つあって、要するに日本の成田と羽田と思っていいんじゃないかな。そして成田に当たるのが、古い方の「桃園空港」で、はっきり言って市内から遠い。バスで1時間かかる。わたしは利用したことがない。そしてもう一方の羽田にあたるのが、わたしが毎回利用している「松山空港」である。今回も、迷うことなくJALで羽田→松山の便を予約した。
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 朝っぱらの便を利用すれば、昼には着きます。飛行機に乗っている時間は3時間半かな? 時差が、日本より1時間遅いので、それを考えれば4時間半後、に到着する。初めてわたしが台湾に行ったときは、台湾のNational FLAGであるEVER航空を利用したけど、以降はずっとJALです。まあ、特に理由はないけど、単にわたしのプラチナカードがJALと提携してるから、ってだけの理由です。
 そして何故、「松山空港」一択かというと、とにかく便利なんだな。MRTという地下鉄(高架部分もある)が乗り入れていて、市内まで10分で行けちゃう。わたしはいつも、空港から2駅目の「南京復興」という駅に近いホテルを予約している。超便利。
 ◆現地通貨は松山空港で両替すりゃ十分
 で、台湾に着いたら、わたしの場合は、まず第一に、現地通貨への両替をします。これは、いつも空港の到着ロビーを出てすぐのところにある「兆豊国際商業銀行」のブースで現地通貨へ両替してます。ま、ほかの銀行も空港にはブースがあるので、どこでもいいんだけど、とにかくゲートを出てすぐあるので、いつもここを利用してます。そして、お土産代を別とすれば、一日5000円分もあれば十分だと思うな。2泊3日なら、2万円分両替すれば十分だと思う。わたしは今回、お土産代含めて、5万円分両替して、お土産は1万円分ぐらい使ったけど、結局半分も使わなかったすね。レートは、だいたい1元=3円チョイと思っとけばいい。あと、ホテルによってはデポジットを取られる(大体2000元)ので、その分、まあ5000円分ぐらい余計に両替しといたほうがいいかもな。もちろんチェックアウトの時に返してくれます。そしてもちろん、デポジットはクレジットカードでも大丈夫です。ま、わたしは面倒がないので現金にしてます
 ◆今やSIMカードも安い!!
 そして今回、初めて買ってみたのが、現地SIMカード。去年、わたしはSIMフリースマホに替えたので、現地SIMさえあれば、インターネッツ環境はバッチリです。ただ、SIMを入手してから気が付いたけれど、かなり市内は無料Wi-Fiが使えますね。ホテルは当然としても、かなりのお店やスポットが、Wi-Fiを開放してますな。でもまあ、SIMも安いので、買っといたほうがいいと思う。
 空港の、外に出る前に左の方へちょっと行くと、クロネコヤマトの宅急便のブースがあって、その隣に、「中華電信」のブースがあったので、迷わず「3DAYS-SIM」をゲット。
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 ↑こんな感じ。写真撮っていい? と聞いたら、もちろんOKさ、と英語で答えてくれたナイスな兄ちゃん、ありがとう。超丁寧にセッティングまでしてくれました。
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 わたしは、「3DAYS、Please」としか言ってません。で、SIMのサイズを聞かれるので、Micro、と答えただけ。スマホを取り出したら、さっさとやってくれました。超親切。これで300元ナリ。わたしが使ってるスマホは、まさしく台湾メーカーのASUSだし、SIMスロットも2つあるので、日本で使ってるSIMを外すことなく、超簡単にセッティング完了です。たぶん、自分でも余裕でできたと思う。ちなみに、100元分の音声通話も可能なSIMです。データ専用はないみたいすね。詳しくはこちらへ。日本語でちゃんとWebサイトが用意されてます。海外旅行に行くなら、絶対SIMフリースマホは便利すよ。去年のNY旅行でも大活躍しました。
 ◆さっさと移動……の前に一服。
 わたしは喫煙者なので、着いたらとりあえず一服、がお約束なのだが、どうもたばこ事情が4年前と変わってました。以前は、空港の建物を出て、MRTに降りていく階段のわきに灰皿が置いてあったんだけど、なくなってる!! マジか!! と思ったら、2か所、右端と左端に、灰皿は2か所だけになってました。
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 ↑こんな感じ。今回は、わたしは映画の時間が迫っていて急いでいたので、空港ではたばこは吸いませんでした。帰りは一服したけどね。
 しかし、4年前は、比較的どこでもタバコを吸っている人を見かけたけれど、今回はかなり減ってましたね。特に、若者がタバコを吸っている光景はほとんど見かけなかったすね。もちろん、4年前もホテルや飲食店はすでに完全禁煙だったけど、道端で吸っている人は結構いたんだけどな。
 ただ、街中の、結構そこら中にあるごみ箱の横っちょについている灰皿はまだ健在で、そこではいくらでも吸えます。もっとも、歩きたばこはほとんど見かけないので、その、灰皿があるところでの喫煙にした方がいいっすよ。携帯灰皿はダメ。ちゃんと探せばいくらでも灰皿は見つかるので、設置されてるところで、若干肩身狭く、サーセン、とこそこそ吸った方がいいと思うな。
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 ↑こんなやつ。右側の銀色のごみ箱が、街中でかなり見かけるもの。で、普通のごみとリサイクルごみの二つになっていて、右側のごみ箱の横っちょに、小さい箱みたいなのがついてるでしょ? これが灰皿っすね。
 ◆MRTを使い倒せば超便利!!
 で、一服したら、MRT乗り場へ。建物を出て、左右をキョロキョロすれば、絶対に入り口が目に入るはず。迷いようはないと思う。
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 入り口はこんな感じ。「站」が駅のことっすね。この階段で地下へ。そしてちょっと歩いてぐるーりと進むと、自動改札があるはず。そのわきの、人がいるガラスのブースで、「EASY-CARD」をゲットしよう。これは要するにSUICA的なICカードで、超便利。街中のコンビニでも使えるし、バスにも乗れる。
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 ↑こんなの。わたしは既に持ってるから、チャージするだけでいいんだけど、今回、うかつなことに持ってくるの忘れちゃった!!! ので、新しく買いました。デザインがなんか可愛くなっててほほえましい。
 ブースの人に、「I wanna buy a EASY-CARD」とかテキトーな英語で十分通じる。そういうと、デポジットで100元取られるよ、と言われ、そして、いくらチャージする? と聞かれるので、わたしは今回は300元チャージした。なお、NYCのMetro-Cardは、磁気テープの付いたペラペラな紙でダサい。そして、どうやら日本でいう「チャージ」は、正しい英語ではRefill(カタガナでいうリフィール、ですな)というそうですよ。
 ちなみに、今回はとにかく急いでいたのだが、空港の駅は日本人の家族が3組ぐらいちんたらやっててとても待てなかったので、初めて普通にトークンを買い、映画を見た後で別の駅でEASY-CARDを買いました。
 トークンは、普通に切符自販機的なもので買える。しかもICチップ内蔵のもので、入るときはタッチし、出るときはスロットにぶち込む。あれは誰がどう見ても迷いようないというか、分からないようなものではないと思うので説明は割愛。
 なお、以前わたしがEASY-CARDを買ったときは、たしか2年使わないと使えなくなる的なものだったと思うので、実はその点が不明だったので、持参するか悩んでたら持ってくるのを忘れちゃったのだが、今回調べたところ、最新のEASY-CARDは、事実上、有効期限はないっぽいです。というのも……
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 これはチャージする機械の画面なんだけど、驚きの日本語対応!! そしてカードの有効期限は2036年になってました。これは帰りに撮影したものなんだけど、2泊の滞在中かなり利用して、300元チャージしたのがまだ166元残ってました。ま、次回に使いましょう。
 ちなみに、「場所:109台北小巨蚕」と書いてあるのが見えますか? これはわたしがEASY-CARDを買った、「台北アリーナ駅」のことっすね。ホテルのすぐ近くっす。そして4年前にはなかった駅です。
 そう、4年前とかなり路線が新設されたり駅も増えてました。ただし、乗り換えは、全然迷わず案内もしっかりしているものの、すげえ地下だったり、高架だったりと、乗り換え距離は結構ある場合もあります。
 ◆そして映画を観に行くんだ!!!
 映画については、もう長――い記事にも書いたのでそちらを読んでもらえばいいのですが、わたしは、↓この映画を、「IMAXで」観たかったわけです。
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 この映画を見るためだけに、わたしは台湾を訪れたのであります。
 で、わたしが知っている台北市内のIMAXシアターは、「西門」という街にあるわけで、空港から「西門」まで、荷物を持ったまま移動したわけです。
 わたしは山男でもあるので、とにかく荷物は最小限&軽量化が身についているので、荷物を持ってても移動や映画鑑賞には支障なし。まあ時間的にもまだチェックインタイムよりだいぶ早かったし、とにかく映画が始まるまであと30分しかない!!! ので、直接映画館へ向かったわけです。
 しかし、「西門」は、便利なMRTを使っても、空港から2回乗り換えないとな……と思っていたら(※追記:これはわたしの勘違い。4年前も乗換1回で行けた)、なんと4年前には工事中だった新線が開通していて、1回の乗り換えで行けました。しかも乗換駅はわたしが予約したホテルの最寄駅「南京復興」だったので、映画が終わったら乗り換えなしの1本でホテルに向かえるじゃん!! と、大変便利でありました。
 というわけで、映画には余裕で間に合い、チケットも、筆談&英語で十分簡単に買えました。
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 席も、ここでいい? と勝手にいい席を選んでくれたので、全く問題なし。430元は、日本円で1,400円ぐらいかな、ちょっとほかの映画よりさすがにIMAXは高いけど、日本と比べたら半額近いわけで、日本でIMAX-3Dだと2,600円でしょ? 高すぎだよ日本は。普通の映画はだいたい330元(約1,000円チョイ)、そしてやっぱりなんかよくわからない割引もいろいろあるみたいです。会員割引とか、提携カード割引とか。別のシネコンには、チケットの自販機もありました。それは現金はダメでクレジットカード専用だったすね。NYCでも、自販機はカード専用だったなあ。そして、映画は平日の昼間ということで、かなりガラガラだったっす。そして、『DOCTOR STRANGE』は最高に面白かったっす。
 ◆市内の観光スポットには、たいていMRT&バスで行ける
 以前、現地法人の台湾人のみんなに、一体、みんなどこに住んでるの? そしてどうやって通勤してるの? と聞いてみたことがある。その理由は、まず第一に台北市内は家賃が非常に高い、そしてその現地法人の会社がMRTから微妙に遠かった、ので、聞いてみたのだが、結構住んでいるところはバラバラで、そして、ほぼみんな、「いや、タクシーで通勤してます」と言っていて驚いたことがある。
 わたしはまた、バスとか、原チャリ通勤なのかな? と思って聞いてみたのだが、現地に住む女子たち(美人ぞろい!!)曰く、「原チャリは服が汚れるし髪がメチャメチャになるから乗らない」と言っていたのが印象的で、タクシーも、実はかなり安い。たぶん、どこの観光スポットへ行くにも、200元(700円弱)はしないと思う。要するに日本的に言えばほぼどこでも初乗り運賃並みの金額で行けるわけだ。
 なので、たぶんガイドブックや人に聞くと、ああ、タクシーですぐですよと言われるんじゃなかろうか。
 しかし、わたしの場合はコミュニケーションに自信がないし(紙に書けばたいてい大丈夫だけど)、自分で運転をするからなのか、日本国内でも、タクシーというか他人の運転する車に乗るのがあまり好きじゃないんすよね。おまけに台北は右側通行&左ハンドル&とにかく台北市内の車の運転が危なっかしすぎて(初めて台湾に行ったとき、空港から市内までのバスから見た市内は3か所ぐらい交通事故を目撃したw)、どうにもわたしは慣れないというか好きではないので、ほぼすべて、MRTと、バスを利用している。市内ではないけれど、有名な「九份」も、普通に路線バスで行けるし、超安い。
 というわけで、今回、台湾旅行の定番の「台北101」と「故宮博物館」といった有名どころや、マンゴーかき氷で有名な「永康街」あたりに、用もないのにとりあえず行ってみた。まず、完全に市内の「台北101」だが、なんと4年前になかった新線開通で、そのふもとに駅ができて、直結になってました。以前はMRTの駅から歩いて15分ぐらいかかってたのに。超楽に行けました。
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 ↑これっすね。地下のSHOP巡りでたいていのお土産はゲットできるような気がする。人でも多いし。ちなみにわたしは上の展望台に行ったことがありません。だって半端に料金が高いんすよね……。ま、いずれにせよ「台北101」はMRT直結なので誰でも迷わず行けると思う。
 そして、「故宮博物館」だが、最初に台湾に行った時の観光ツアーで行ったものの、今回初めて自力で行ってみた。ら、意外と簡単に行けました。
 MRTで、夜市で有名な「士林」駅まで行き、そこからバスなんだけど、バスも駅を出てキョロキョロすれば、思いっ切り「故宮博物院」と書いてあるバス(またはバス停)が見つかるはずなので、それに乗ればいいだけ。わたしが乗ったバスは、行きは「料金後払い」で、降りるときにEASY-CARDをタッチするだけ。帰りは「先払い」で、乗るときにEASY-CARDをタッチ。たしかバス代は15元(=50円ほど)だったかな。超簡単&超安い。
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 ↑故宮博物館前のバス停を降りたところ。ここから広くて長い階段をえっちらおっちら登っていく。そして、今回、前まで行って中には入らなかったっす。だってすげえ混んでるんだもの。ミュージアムショップを冷やかして撤収。何やってんだオレ……。
 そして「永康街」も、MRTの「東門」という4年前にはなかった新駅ができていて、超余裕で行けました。そして行って、ちょっとシャレオツなカフェやお土産などを漁ってさっさと撤収。マジでオレ、自分の行動が良くわからないわ……。

 とまあ、こんな感じに台北市内はまるで緊張することなく、ぼんやりうろうろして楽しめます。間違いなく海外、日本じゃない、のに、なんであんな落ち着くんでしょうな。不思議っす。ただ、わたしはもう観光にはほとんど興味がないので、今回映画を見た後はホントにやることもなく、とりわけ行きたいところもなく、マジでぶらぶらしてるだけでした。でもまあ、そういうのもアリじゃないすかね。ところで、今回泊まったホテルは、これまた恐ろしくシャレオツ&ムーディーで、日本語をしゃべれる人はいなかったものの、英語はきっちり話せてコミュニケーションに問題はなかったす。しかし、部屋を案内してくれた若い兄ちゃんが、「部屋はアップグレードしといたっす!!」とドヤ顔で話してくれたんだけど……それは大変ありがたいし嬉しいんだけど……だけどさ、だけどあえて言わせてもらうぜ!?
taiwan071
 こんなムーディーな部屋で、こんな巨大なベッドで、オレ一人どうやって過ごせっちゅーんじゃいw
 いやー参った。まさかシャワールーム&バスタブ&トイレがガラス張りのスケスケルームとは……。あまりに寂しくて、早く帰りたくなりましたとさ。おしまい。

 というわけで、結論。
 台北は、日本人には非常に落ち着く、実に身近な海外である。そして映画はほぼUS公開と同時。わたしのような映画オタクには、大変ありがたい街である。また今後も、日本公開まで我慢できない映画が公開されるときは、迷わず台北へGOで考えたいと思います。ああ、あとひとつ、忘れてた。わたしの愛用している腕時計CITIZEN ATTESA CC9015-54Eをはじめて海外で使用してみたところ、ボタン一発でGPS信号をとらえ、針がぐるーーーりと回って現地時間に修正されました。もちろん帰国してからも、ボタン一発で日本時間に。カッコいい!! 買ってよかった!!! あともうひとつ。4年前は、意外と英語が通じねえな? と思った印象が強かったのですが、今回はそこら中で英語で大丈夫でした。わたしは中国語の知識が一切ないけれど、お店やホテルなんかは英語で十分にコミュニケーション可能でした。以上。

↓ 一応、こいつは電子書籍で持参しました。街の最新情報予習のために。まあ、一応持ってた方がいいんじゃないすかね。
 

 というわけで、先週の日曜日、今年の大相撲9月場所が千秋楽を迎えた。
 今場所は、横綱【白鵬】関が休場となり、先場所でなんとか綱取りに望みをつないだ大関【稀勢の里】関の動向に注目が集まっていたわけだが、場所前の横綱審議委員会の稽古総見では、横綱【日馬富士】関に対して8連敗し、その内容のマズさからも、相撲ファンの誰しもが、ホントに大丈夫か? と大変心配していたのではないかと思う。
 そしてその心配は、初日から明らかになった。初日、東前頭筆頭の【隠岐の海】関に敗北し、いきなりの黒星スタートとなったのである。折しも【白鵬】不在という、ある意味最大のチャンスに、初日からの黒星という事で、これまた誰しもが、あぁ……とため息をついたことだろうと思う。
 この、初日に大関【稀勢の里】関を下した【隠岐の海】関は、その後2人の横綱と3人の大関すらも倒し、これは今場所の台風の目になるかと目されたものの、9日目から関脇・小結陣に立て続けに5連敗してしまって、早々に優勝戦線から脱落してしまった。
 こんな中、着実に勝ち星を積み重ねたのが、大関【豪栄道】関と、東前頭14枚目の【遠藤】関の二人である。まず、大関の【豪栄道】関だが、正直今まで、強いんだか弱いんだかという微妙な取組が多く、怪我もあったとはいえ、大関在位まる2年、12場所中4場所負け越しており、とりわけここ1年はカド番になっては勝ち越すという状態で、今場所も、先場所の負け越しによりカド番からのスタートであったため、はっきり言って今場所の活躍を事前に予想した人は誰もいないと思う。結果的に、なんと驚きの15連勝となり、見事に全勝優勝を飾るに至った。これで、日本人大関のライバルで、優勝経験のないのはなんと横綱候補筆頭だった【稀勢の里】関ただ一人となってしまったわけだ。なんというか、まあ極めて残念というか……八角理事長も、【稀勢の里】関の綱取りは完全に「振出しに戻った」と発言しており、ゼロからのスタートとなることが確定した。一方全勝優勝した【豪栄道】関は、一躍来場所は綱取りへの重要な場所となったわけで、まったくもって諸行無常とはこのことであろう。ちなみに、カド番からの大関の全勝優勝は史上初(?)らしいですな。
 で。今場所活躍したもう一人の【遠藤】関である。
 【遠藤】関といえば、石川県出身で、名門日大相撲部からアマ横綱のタイトルをもって各界入りし、その端正な顔立ちから女性に大人気の力士である。実際、確かにコイツはイケメンであるし、入門4場所目で幕内入りするなど、その実力も極めて高い水準にある、のだが、ここ2年ほどは怪我もあって成績の波が激しく、良い時は二ケタ勝利することもあったが、3場所前は十両に落ちるなど、はっきり言ってかなり浮き沈みが激しかった。そんな【遠藤】関だが、今場所は万全の態勢で臨み、見事13勝2敗という立派な戦績で技能賞を受賞するに至った。東前頭14枚目と下位番付だった【遠藤】関は、わたしの愛する漫画『鮫島、最後の十五日』の主人公・鮫島鯉太郎と同じ番付なので、対戦相手がどんな番付力士だったのか、『鮫島』の今後を予想するための備忘録としてチェックしておこう。
 <【遠藤】関(東前14)の星取表>
初日 二日目 三日目 四日目 五日目 六日目 七日目 八日目 九日目 十日目 十一日目 十二日目 十三日目 十四日目 千秋楽
豊響 天風 徳勝龍 千代翔馬 琴勇輝 豪風 旭秀鵬 蒼国来 佐田の海 玉鷲 御嶽海 松鳳山 高安 錦木
西前十三 東前十三 東前十五 西前十二 西前八 西前九 西前十五 西前七 東前十一 西前十 西前六 西前五 東前七 東関脇 東前九
 どうも相撲の対戦相手は、法則性がなく、それぞれの力士の勝ち星の数も影響するため、予想ができないのだが、『鮫島』の主人公・鯉太郎も現在8戦全勝で、9戦目が小結と当たる展開になっている。たぶん、【遠藤】関や鯉太郎のような、東前頭14枚目あたりだと、全勝ペースで行っても、横綱や大関との対戦は、まあ、組まれないんだろうな、という気がするわけで、しかしながら、『鮫島』という漫画において、主人公は絶対横綱と対戦しないと話が盛り上がらないわけで、となると……ひょっとして全勝同士の「優勝決定戦」が最後の戦いになるんじゃねえか? という気もしてきた。ええと、意味わかりますか? 鯉太郎が満身創痍で白星を重ねていても、14枚目という番付の力士が横綱と対戦することは、普通なら事実上ないってことです。横綱は、普通に考えれば10日目以降は三役以上との対戦がマストになるわけで、もし、本割で鯉太郎と【泡影】が当たるなら、まあそれ以前でないとあり得ず、もう物語は9日目に入ってしまったので、どう考えても本割での対戦はない、というわけである。果たしてどうなるんでしょうな、『鮫島』は。

 というわけで、話は『鮫島』に逸れてしまったが、最後にわたしが最も応援している黒ブタこと【松鳳山】関についてである。先々場所、二ケタ勝利を上げて、先場所は東前頭4枚目まで番付を上げた我らが黒ブタこと【松鳳山】関だが、先場所は5勝10敗と大きく負け越してしまい、今場所は東前頭7枚目に位置しての9月場所である。結果的には7勝7敗で臨んだ千秋楽で勝利をあげ、なんとか8勝勝ち越しで場所を終えることができた。わたしとしては、もう結果オーライで大変喜ばしい限りである。惜しかったのは、中日八日目の【正代】関との一番だろう。一瞬よっしゃ、勝った!! と思いきや、物言いがついてビデオ判定の結果、思いっきり足が出ており、無念の「勇み足」での敗北。実に惜しかったなあ……。それでも、その負けを引きずらないで翌日から3連勝したのは、ファンとしては大変うれしく、ギリギリだけど勝ち越せたのはホント一安心ですよ。あー良かった。

 というわけで、ぶった切りですが結論。
 平成28年9月場所は、カド番大関【豪栄道】関のまさかの全勝優勝で幕を閉じた。我が愛しの【松鳳山】関も、何とか勝ち越し、 来場所は番付を少し上げられることと思う。再びの三役復帰を目指してマジ頑張ってほしいと思います。そして、わたし的には来場所で気になるのは、【豪栄道】関の綱取りよりも、ここのところめっきりおかしくなってしまった大関【照ノ冨士】関の動向だ。今年に入って本当に満身創痍でボロボロで、非常に心配です。関脇で優勝した去年の強さは、本当に圧倒的だったのに……。ホント、【照ノ冨士】関も頑張っておくれ!! 以上。

↓ 来場所は九州場所です。もう年末ですなあ……早いのう……。
 

 昨日の朝、わたしが愛用しているAndroid TABLETである「Nexus9」の電源を入れたところ、こんなメッセージが来ていた。
android7
 おっと!? システムアップデート、しかも、「Android 7.0」だとう!? というわけで、わたしの脳裏によぎったのは、当然、去年の「6.0」へアップデートした時の悪夢である。
 その時の顛末は、このBlogで「Nexus9をAndroid6.0にアップデートしようとしたら文鎮化してしまい、修理に出した件」という記事に書いて、かなりのPVとなったのだが、まあ結論から言うと、記事のタイトルの通り、「6.0」にアップデートしようとしたら文鎮化した、のである。
 なので、今回も、おおっと、マジか、大丈夫か!? という心配が真っ先に浮かんだわけで、コイツは……うっかり手を出すのは危険だぜ……? と約2分悩んだものの、ま、とりあえず会社行ってから考えよう、と、メッセージを見なかったことにして電源OFF、すぐ家を出て出勤した。
 わたしは電車内でほぼ100%何か本を読んでいるのだが、昨日は電子書籍を読んでいるところで、当然「Nexus9」の電源ONである。そしてまた現れるメッセージを、とりあえず無視し、電子書籍アプリを立ち上げて読書にいそしんだ。電車に乗っている時間は25分ぐらいなので、本を読んでいると、結構あっという間に会社最寄り駅につく。そして会社について、再び「Nexus9」を起動し、今度は約30秒ほど、どうすっか……と考え、まあ、ダメだったら、今度こそ買い替える自分的言い訳にもなるしな、とひらめてしまい、「ええい、ままよ!」とアップデートを開始することにした。
 そうなんです。わたし、何度かこのBlogに書いている通り、もはや購入した電子書籍が1000冊近くあり、とっくに「Nexus9」には保存しきれず、かと言ってこのタブレットには外部SDカードなどのスロットもなく、そして何気に重量も重くて、買い替えようかなあ……と思っていたのです。
 なのでわたしとしては、「……ふん……まあいい……貴様には実験台になってもらうッッ!!」という気分でもあったので、早速アップデートを始めた。
 実は、前回の「6.0」の時は、空き容量が0.9GBぐらいしかないような状況で、アップデートを開始したことが文鎮化の原因ではないかと密かに思っているのだが、今回はかろうじて3.0GBぐらいの空き容量もあるので、更新ファイルが756.9MBとデカいサイズでもまあ大丈夫じゃね? と深く考えずに実行した。
 結果的に、アップデートはたぶん1時間かからないぐらいで終了し、エラーも起きず、無事にわたしの「Nexus9」は、「Android 7.0」へアップデートを果たしたのである。

 で。
 「7.0」の新機能としては、いろいろあるみたいだけど、まあ詳しくはIT-Mediaの記事でも見てもらうとして、わたし的に、お、コイツは使えるかも、と思ったのは、やはり今回のアップデート最大の売りであろうと思われる「画面を二分割してのマルチタスク」機能の実装だ。これ、使いどころによっては便利かも。
NEXUS9_02
 ↑これは、上段にWebブラウザ(=わたしの場合Chrome)、下段に電子書籍アプリを起動している状態をカメラ撮影したものです。上下の大きさは、真ん中の境界線を上下にドラッグすることで変えられます。
 ただし、分割表示できるアプリと、出来ないアプリがあるようで、わたし的に、上段にGmailアプリ、下段に添付ファイルを開いたExcelなりWordなりが開けたら便利じゃね? と思って実験してみたところ、MS-Officeアプリは現状では分割非対応でダメでした。それから、画面を横にしてみると、上下ではなく左右に分割されました。
 まあ、今後対応していくんだろうな、ということで、とりあえずは良しとしたい。
 実際、今までって、二つのアプリを同時に1画面表示させることは、出来るようで出来なかったことなので、実際使う場面が頻繁にあるかどうかわからないけど、使ってみたら意外と便利かも、と思った。
 
 というわけで、結論。
 さっそくやってきたドロイド7であるが、「6.0」の悪夢は再発せず、ごくあっさり、無事にアップデートが完了したのであった。ああ、よかった。そして、画面分割は、使う時が来るか分からないけれど、あればあったで便利のような気がしておりますので、もしお使いの端末に、Google神から「7.0」降臨のお告げが来たら、謹んでお受けして大丈夫っぽいですよ。以上。

↓ 何度も取り上げていますが、コイツにLTEが付いていたら迷うことなく買うのだが……。はっきり言って「Nexus9」は重いっす。
 

 というわけで、昨日の帰りに、予想通り既に販売開始していた、わたしが最も愛する作家Stephen King氏の日本語で読める最新作『Mr. Mercedes』(ミスター・メルセデス)を店頭で発見・確保・購入したわたしである。
 出版界の常識として、書籍はいわゆる「搬入発売」、すなわち一部の発売協定品を除いて「店頭に到着したらすぐに売っていい」という慣習があるため、版元の発売予告が月曜日であるなら、おそらく、都内ならば前週の金曜日には店頭に並ぶ、うまく行けば木曜日の午後にも並ぶ可能性があるな、と予想していたので、帰りに大きな本屋さんに寄ってみたら、ごくあっさり展示・販売されるのを見つけた次第である。地方の方には申し訳ないが、さっそく昨日の夜から、もう大興奮のうちに読み進めている。冒頭からもう、最高です。コイツは期待通り面白い!!
MrMerzedes
 ところで、わたしは前日の夜か当日の早朝に、このBlogを毎日せっせと書いているのだが、昨日の夜は、この『ミスター・メルセデス』を興奮しながら読みつつ、当然読み終わらないとBlogネタにならないので、ヤバい、明日のネタがなんにもねえ、と思い、ふとこのBlogの一番最初の記事を見て、椅子から転げ落ちそうになるほど驚いた。
 なんと、ちょうど1年前の2015/08/18にこのBlogを書き始めたのだった。
 しかも、第1回目の記事の内容は、まさしくStephen King氏による『Dr.Sleep』である。
 おおう、マジかよ!? 超・奇遇!! まさしくこれは<>に導かれたって奴か!? と、この1年を思い返してびっくりしたわけで、まったく光陰矢の如しとはこのことよ……とひとり感慨にふけったわけである。
 ※<カ>とは、Kingの作品を読んでいる人なら誰でも知ってるキーワードです。
 ちなみにその時のわたしの家の室温は30.2℃。暑くて雨上がりでベトベトして不愉快極まりなく、また、愛する猫がたまに部屋にやって来て、本棚の奥に入ろうとゴソゴソやるのを、
 「埃だらけになるからやめて。ね?」「ニャーン」
 「だから、やめて。いい子だから、ね?」「ニャーン」
 「だからやめろってば……」「ニャッ!?」
 「頼むから……もうやめて……いい子でしょう?」「ニャーン」
 「だからしつこいんだよこの野郎!!!」「ニャッ!!」 →最初に戻る。
 という感じに何度も繰り返し、最終的に激怒したばかりで、血圧も若干上昇気味であった。 はーー……やれやれ。まあ、可愛いから許すけど、しつこいっつーの。

 で、なんでこのBlogを書き始めたか、そのいきさつも思い出した。
 このBlogを書き始めたきっかけは、何人かのとある偉い人たちから、まったく同じことを言われたからだ。曰く、「君が興奮しながら話す、映画とか本とか、芝居や美術展の話は、なかなか面白いから、なんかの形で残したらいいと思うよ」とのことであった。わたしは日頃、無口で冷たい男だと認識されているが、一度話し出すと、へえ、コイツこういう奴だったんだ、と思われることが多いようで、それはそれでわたしとしては大変心外で、オレは最初からこういう男ですよと言いたいところだが、確かに、会社というか仕事上では必要ないことは何もしゃべらないし、他人にもほぼ無関心なので、まあ、そう思われても仕方ないのは間違いない。ただ、わたしは営業経験が長かったので、必要とあればまったくどうでもいいTalkで話し続け、相手の関心を得る営業スキルを会得しており、その中でも映画や本の話は鉄板ネタだっただけであるのが事実である。
 なので、実はその偉い人たちから「君の話は面白い」と言われたことは、若干嬉しく思い、ちょっと図に乗ってこのBlogを始めたことは否定できない。が、実際のところ、一番大きな動機は、「とにかく最近病的に忘れっぽい」という何とも情けないというものであった。しかも、どういうわけか、昔のことはやけにはっきり覚えているのに、最近のことがまるで忘れてしまうのである。
 あれって、いつのことだっけ?
 あいつ、名前なんだっけ?
 このキャラって、何したんだっけ?
 こんな、ちっくしょー、思い出せねえ、という事のために、この備忘録を始めたのである。
 わたしの忘れっぽさは、本当に深刻で、仕事上でも、あ、あれやんなきゃ、と思って手を動かし、こんなもんかな、と思ってファイルを保存しようとすると、「既に同じ事をもうやってあった」ということを発見する、なんてことが頻繁に起こる。大抵は、さて、どうやるか……? と考えながら、エクスプローラーで材料となるデータや素材のあるフォルダを探している段階で、「このファイルは何だっけ? あれっ!? なんだ、やってあった!!」と発見することの方が多いので、さんざん手を動かしてから見つけることは少ないのだが、それにしても、自分でやった仕事を忘れて、後でそれを見つけて、「スゲエ、さすがオレ、既にやってあったわ」と半ばあきれ、半ば感心するのがわたしのいつものパターンである。これは、わたしの周りの人々には、超・お馴染みの風景であろう。わたしが、「あれっ、なんだ、それ、もうやってあるわ」と言うと、元・部下たちは「出たよ、またっすか!? つか、さすがっす」と言ってくれる優しい人々なので救われているが、おそらく彼らは「このオヤジ、もうホントヤバいんじゃね?」と内心思っているのは間違いなかろうと思う。
 ちなみに、さっき読んだ『ミスター・メルセデス』の中で、最高に気に入ったフレーズがありました。主人公の退職刑事ホッジスが、レストランで考え事をしていて、店のオーナーの女性に肩を叩かれるまでぼんやりしていたシーンでの、ホッジスの内的独白です。もう店には誰も客がいなくなっていて、ウエイターたちが皆、心配そうにホッジスを見つめていることに気づいた彼は、こう心の中で思います。
 ≪あの連中には、わたしが特急アルツハイマー号に乗って、まっしぐらにボケ老人ランドへむかっているように見えたのではあるまいか≫
 わたしはこういうKingの文章表現が大好きなのです。しかし……オレもマジで若年性の特別快速アルツハイマー号に乗車しちゃってるんじゃなかろうか。実に心配だ。
 こんな病的な症状は、やはり、40歳を超えたあたりから顕著のような気がする。実はわたしは、20代前半のサラリーマンになりたての頃から、毎月の給与明細の内容をExcelファイルにまとめていて、過去20年以上の毎月の給与の内容・控除の内容を完璧に表にしているのだが、同じファイルには、別Sheetで、「オレ年表」を作って、どこか旅行へ行ったとか、車を買ったとか、宝塚歌劇を観に行ったとか、そういった日常のイベント(出来事)も、表に記入している。
 それを作ろうと思ったのも、その病的な物忘れの激しさからだったので、もう20代の頃から危険な兆候だったのかもしれない。また、これはわたしが昭和の人間だからなのかもしれないが、とにかく、年号が分からない。西暦で言ってもらわないとホントにパッと思い浮かばない。平成何年、と言われても、本当に、計算しないといつのことか分からないのだ。これは、とりわけ役所に提出する書類とか、決算書を見る時にいつもイラッとする。
 たとえば、平成23年? それっていつだよ? ええと、今年が平成……何年だっけ、28だっけ、てことは、5年前だから、ああ、2011年のことか、何だ、大震災の年じゃねーか、最初から2011年って言ってくれよ……みたいな。これって、わたしだけなのかな? オレが異常なんでしょうか?
 
 なので、わたしは書く。書いて残す。
 でもまあ、この1年間、毎日休みなくきっちり書き続けたので、今後はちょっと無理せず――この1年は無理して無理矢理書いてたので――、ホントにネタのない日は何も書かないことを自分に許そうと思います。なので、毎日このどうでもいいBlogを閲覧している人はいないと思いますが、「あれっ!? 今日更新ないじゃん!? アイツ、死んだか?」と心配しないでください。

 というわけで、結論。
 わたし以外の人間にとっては完全に無意味なこのBlogを書き始めて1年。実は個人的にはかなり大きな人生の岐路的な出来事もあったが、それに関してはさすがに書かなかった。それは書かなくても忘れようがないことなので。まあ今後も、映画を観たり、本を読んだり、ミュージカルを観たりしたときには、せっせと備忘録として書き続けたいと思います。そして今は、『ミスター・メルセデス』が面白すぎて最高に楽しいのであります。あ、明日は愛する宝塚歌劇の月組公演を観て来ますので、そのネタになると思います。以上。

↓ とにかく、今すぐ本屋さんへ急行してください!! もう、都内なら売ってると思いますよ。文庫になるまで待つ人も多いと思いますが、たぶん、文庫だと、800円ぐらい×4冊=3200円ぐらいでしょ? 今買っても1850円×2=3700円+税だぜ? 500円のために、2年ぐらい待つのは意味ないと思うな。買える時間は買えばいいのでは? お、電子でも8/26配信開始らしいすね。わたしは我慢できずに紙で買いました。
ミスター・メルセデス 上
スティーヴン・キング
文藝春秋
2016-08-22

ミスター・メルセデス 下
スティーヴン・キング
文藝春秋
2016-08-22


   

 というわけで、昨日書いた通り、先週の日曜日に平成28年大相撲7月場所(名古屋場所)が閉幕した。そして同じ日の深夜、遠く離れたフランス共和国において、世界最大のスポーツイベントと称されることのある『Le Tour de France 2016』も最終日の第21ステージを迎えた。

 まあ、結果は、大方の予想通り、イギリス人(※ケニア生まれの南アフリカ育ちのイギリス人)のChristopher Froome選手が盤石の走りで2年連続3回目の総合優勝を決めたわけで、とりわけ大きな波乱もなく、なんとなくやれやれ、やっぱりFroomeか、というような印象も少しだけある。
 とにかく強い。彼の強さは、近代ツール覇者の条件である、山岳の強さとタイムトライアルの強さを双方ともに世界最強レベルで併せ持っていて、全盛期の(ドーピングで永久追放された)Lance Armstrong以上なのではないか、とさえ思う。特に山岳は。
 彼の特徴は、とにかくやはり異常な高ケイデンスを維持できる点だろうと思う。つか、Froome選手がダンシングしている姿はほとんど見ないもんな。とにかく、常にサドルに座ったまま、グイグイグイグイイイイッーーー!! と、あっという間にライバルを置き去りにする山岳での走りは、なんか、非常に異質なものを感じる。普通は、バッとサドルから立ち上がり、ダンシングでオラ、オラ、オラァッッッ!! という気合のアタックが観ものなわけだが、Froome選手の場合は、そういうことがほとんどない。だから、速さが目に見えないというか、実に不思議な、異常な速さである。あと、登りではなくて、確か、第8ステージの、マイヨ・ジョーヌを獲得した決め手となったダウンヒルの時だったけれど、解説の栗村修氏は、Froome選手のすっげえダウンヒルを称して「宇宙走法(でしたっけ?)」と言っていたけど、ホントにそう思う。とにかく、今までの常識では測れない、恐ろしい強さなんですよね。なので、その強さを本来は讃えたいのだけれど、あまりに異質で、わたしはどうも、熱心に彼を応援できないのだが、その理由は、そういう心に響くような魂のアタックが観られないからなのではないかと思っている。ファンの皆さん、勝手なことを言ってサーセン。
 
 わたしの好みは、熱いファイターであるのだが、どうもこの10年近く、そういった魂を感じさせる走りを見せる選手がいなくて、あまり楽しめていないのが現実だ。わたし的には2005年のLe Tourが最高に熱かったのだが、もう11年も昔っすね……。おまけに、Lance Armstrongの永久追放もあったりして、もうホント、やれやれ、である。

 というわけで、わたしとしては今年のツールは、Froome選手の「ランニング」が炸裂した第12ステージに度肝を抜かれたぐらいで、他は比較的、あっさりだったような気がする。しかしまあ、第12ステージはヤバかった。

 これは公式動画だが、なんと、Froome選手(黄色いジャージ=マイヨ・ジョーヌを着てる人)が、自転車に乗っておらず、「ランニング」してるでしょ。これは、何があったかというと、Froome選手と他2人の選手が、前方を走るバイクカメラに追突してしまって大転倒、そして後ろからついてきていたオートバイに自転車を踏んずけられて、チャリがぶっ壊れちゃったんだな。ゴールまでもう1kmを切っている地点での大アクシデント。そしてこの動画を見れば分かる通り、もう超・観客たちのエキサイト振りで、道幅が狭くなりすぎていて、予備の自転車を積んでいるチームカーが全然近寄れない状況。わたしはこの状況を、半分寝ながら生中継を観ていたのですが、思わず飛び起きて、な、なんだ、何が起こった!? えええーーーっ!? ま、マジか!! と完全に目が覚めた。ちなみに、結果的にはタイムロスは救済処置によって最小限にとどめられたため、成績に大きく影響はしなかったけれど、やっぱり、強すぎるFroome選手には地元フランス国民の風当たりも強く、批判もあったようだが、続く第13ステージのTT(=タイムトライアル)で総合ライバルたちを軽くしのぐタイム差をつけ、救済処置がなくても全然首位は動かなかったね、という強さを見せて批判を封じ込めた。これはとてもカッコ良かったと思う。
 ほかには、わたしが一番応援しているContador選手が途中でリタイアしたしてしまったのが大変残念だけれど、同じチームの世界チャンピオンPeter Sagan選手が相変わらず元気に5年連続ポイント賞(いわゆるGreenジャージ、フランス語で言うマイヨ・ヴェール)を獲得したし、Rafal Majka選手も山岳賞を獲得出来て、まあ、良かったね、ぐらいしか感想はない。
 あと、日本人唯一の出場者、新城幸也選手も無事完走、したのは本当に超人だと思うし、逃げに乗った第6ステージでの敢闘賞受賞は大変おめでたいけれど、チーム内の仕事としては、ほぼ何もしていないわけで、これは本人も、「何もできないツールだった」とインタビューで答えている通り、観ているファンとしても、正直物足りない気持ちだ。自転車ロードレースは、明確に「チームスポーツ」、すなわち団体戦である。なので、チーム内での役割があって、それが果たせたのなら、外からどう見られようとMission Completeなのだが、はたして新城選手は、自らのMissionを完遂できたのか。実際のところは良くわからないが、得るものがあった3週間だったと思いたい。

 というわけで、結論。
 今年のLe Tour de Franceは、結果的には下馬評通りChristopher Froome選手の盤石な横綱相撲で終わり、ちょっと、なんか熱くないような気がするものとなった。いや、もちろん、総合に関係ないところで繰り広げられるステージ争いなんかは熱くて、もちろん毎日楽しかったんですよ? でも、肝心の総合争いがなあ……。
 自転車ロードレース界の次のビックイベントは、スペインの「La Vuelta a Espana」が8/20(土)から開幕するが、その前に、今年はオリンピックイヤーである。新城選手が出場する男子自転車ロードレースは、8/6(土)の、大会2日目の開催だそうだ。日本時間では8/6(土)21時かららしいので、放送はあるのかなあ……ああ、NHKのWebサイトによると、翌日、録画&ダイジェストでしか放送はないみたいですな。まあ、強豪ひしめく中、メダルは事実上不可能だと思うけれど、途中棄権しないで完走して、2010年の世界選手権の時のようにゴールに絡んでほしいと思う。周回コースだけれど、今回は登りも石畳もあるし、クラッシック系の選手が有利かもしれないすね。ツールで落車骨折してしまったDumoulin選手が元気に出場できれば、かなり有力なメダル候補だと思うのだが……。楽しみに応援しましょう。以上。

↓ この年のヴィノクロフ大佐は本当にカッコ良かった……けど、翌年はドーピングで出場できず(2005年の成績ははく奪されてはいない)。そしてこのDVDジャケットで超笑顔のLance Armstrong氏は、7年後の2012年にすべての記録を抹消され永久追放となります。ホント残念だよ……。
ツール・ド・フランス 2005 [DVD]
ランス・アームストロング
東宝
2009-07-08

 というわけで、先週の日曜日、今年の大相撲7月場所(名古屋場所)が千秋楽を迎えた。
 名古屋場所は従来から「荒れる」ことでもおなじみで、今場所は、大関【稀勢の里】関の綱取りがかかる重要な場所として、いよいよ日本人横綱誕生となるのか、 大方の相撲ファンの注目はその点に集まっていたのではないかと思う。
 わたしも、もちろんそんな一人だが、一番応援している黒ブタこと【松鳳山】関が、先場所二けた勝利を飾って大きく番付を上げ、東4枚目として戦うこととなったため、名古屋でまた勝ち越せば、三役復帰だってありうるかもよ、と大変期待を込めて、15日間の戦いを見守ったわけである。
 東の4枚目、という番付は、上位陣、横綱や大関との割が組まれるかどうか、という意味で非常に微妙、な位置だ。応援する身としては、そりゃあ横綱や大関をぶっ飛ばして、カッコいいところを見たいのは山々なのだが、若干情けない見方だけれど、そういった「勝てない可能性の方が高い」取り組みは少ない方がありがたい、なんてことも思うわけで、とにかく、非常に微妙、なのである。
 しかし、残念ながら、というと、これまた非常に情けないのだが、1横綱1大関、そして3枚目の力士が休場となってしまい、自分より上位の力士3人が不在となったため、わが愛しの黒ブタ【松鳳山】は2横綱3大関との割ががっちり組まれ、全15戦中10戦は自分より格上力士との戦いとなった。まあ、それは別に普通だと思うし、とりわけ厳しい割であったとは思わない。
 しかし結果は、5勝10敗。負け越しである。
 内容としては、2大関に勝利したことは大変評価できる、が、よりによって優勝を争う、そして綱取りのかかる【稀勢の里】関に、まさかの立ち合い変化で勝ってしまったのは、 まあ、【松鳳山】関のファンとしてはうれしいんだけれど、大相撲ファンとしては大変に心中複雑で、もし【稀勢の里】関が、わが愛しの黒ブタ【松鳳山】関にすんなり勝っていたとしたら、大きく局面は変わっていた可能性もあるわけで、なんか申し訳ない、的な気持ちになってしまうのである。
 一応、【稀勢の里】関は、優勝した横綱【日馬富士】関には完敗といっていいと思うが、なんとか翌日の割では横綱【白鵬】関をぶっ飛ばし、3敗を維持することで、綱取りのチャンスは来場所に持ち越された。ええと、どういうことかというと、ゼロからのスタートにならず、来場所優勝(に近い1敗とか2敗)できれば、念願の横綱審議委員会が招集される、とまあ、そんなことになっている。
 なお、わたしが2番目に応援している、通称「毛むくじゃら」こと【高安】関も、今場所は小結として大いに頑張り、11勝4敗といい成績で終わることができたし、どうも気になる存在の若い【錦木】関も、西前頭14枚目と後がない番付だったが、9勝6敗と無事に勝ち越すことができたので、もう少し枚数は上がるだろう。
 わたしが今、大変気になっているのは、今場所をカド番で迎えた大関【照ノ富士】関だ。この人は、ホントにあっという間に大関になったという印象が強くて、幕内に入幕してから9場所で大関まで駆け上がったので、小結を経験してないほどのスピード出世だったわけで、1年前の今頃は、きっと1年以内に横綱まで駆け上がっちゃうんだろうな、なんて予感すら漂わせていたのだが、ここ数場所、大変苦労している。相撲用語でいう所の、「ヤマ行っちゃった」んだよなあ……。要するに、ケガ、ですよ。
 去年の9月場所で、右ひざの十字靭帯損傷、それでも11月場所に強行出場してなんとか9勝と勝ち越すも、翌、今年の1月場所では右の鎖骨骨折と大きなヤマを背負ってしまう。そして左膝の内視鏡手術もやって、それ以降、3月場所はカド番として出場するもまた辛くも9勝を挙げ、何とか復活できるか、と思ったら、次の5月場所はなんと、初日2日目を白星でスタートするも、残り13連敗を喫し、大関ワースト連敗記録を更新してしまうことになった。なので、今場所はカド番だったわけだが、やはりどうも元気がなく、千秋楽を7勝7敗で迎えることとなった。千秋楽、負けて8敗目を喫してしまえば、大関陥落となり、来場所は関脇から出直しである。相当なプレッシャーだっただろうと思う。正直、何もかもいやになっちゃわないもんだろうか。相当な精神力がないと、あの土俵には立てないだろうなあ、とぼんやり思う。まあ、結果的には千秋楽で関脇【魁聖】関を「小股掬い」で下し、無事にカド番脱出、来場所も大関の地位を確定することができたわけで、よかったよかった、ではある。来場所は、近年では最速の出世をした勢いのある【照ノ冨士】関が再び復活してほしいものですな。
 なお、【照ノ冨士】関の所属する伊勢ケ濱部屋は、今場所優勝した横綱【日馬富士】関や、今場所大活躍した【宝富士】関も在籍する強豪である。しっかり稽古を積んで、来場所に当たっていただきたい。
 そして、我が愛しの黒ブタ野郎【松鳳山】関も、来場所はまた10枚目ぐらいかな、枚数を落とすのは確実だが、元気に力強い相撲を我々ファンに見せていただきたいものです。応援してるぜ。来場所こそ、国技館に応援に行きたいものだ。なんか、ここ数場所、一番盛り上がるのは13日目の金曜日のような気がしますな。その日付を狙って、チケット争奪戦に参加してみようかな。

 というわけで、結論。
 平成28年7月場所は、横綱【日馬富士】関が13勝2敗で優勝した。我が愛しの【松鳳山】関は5勝10敗。また出直しであります。でも、ホント、15日間の熱い戦いが終わると、なんかさみしいすね。次の9月場所、果たして【稀勢の里】関は念願成就できるのか、大変楽しみにしたいと思います。以上。

↓ 一度買ってみますか……どんな雑誌なんだろう?
 

 今日は全く書くネタがないので、ちょっと夏過ぎまでの自分用予定メモをまとめておこうと思った。ここ数年、病的に記憶力が低下しているので、どっかにメモっておかないと、ホントに忘れちゃうんだよなあ……。

 【映画観たいものリスト】
 7/22(金)公開:『トランポ ハリウッドに最も嫌われた男
 →予告は面白そうだった。けど劇場数が少なくて見逃す可能性大……。
 7/22(金)公開:『ヤング・アダルト・ニューヨーク』 
 →予告はAmanda Syfiedちゃんが可愛かった。これも見逃す危険性大……。 
 7/23(土)公開:『アクセル・ワールド
 →仕事上観ないとダメかも……。どうすっかなあ……。
 7/23(土)公開:『ロスト・バケーション
 →わたしの趣味的にはジャストミート。これは観たいが……行けるか? 
 7/30(土)公開:『ターザン:REBORN
 →絶対観る。ムビチケ購入済み。
 8/5(土)公開:『ニュースの真相
 →観たい!! Cate様が美しい……!! けど劇場数が少ない……見逃しそう……。
 8/11(木)公開:『X-MEN:アポカリプス
  →絶対観る。ムビチケ購入済み。
 8/11(木)公開:『ジャングル・ブック
 →……観といた方がいいんでしょうなあ……あまり気乗りしないが……。
 8/19(金)公開:『ゴーストバスターズ』
 →……観といた方がいいんでしょうなあ……あまり気乗りしないが……。
 9/1(木)公開:『グランド・イリュージョン2
 →観たい。ファーストデー公開。ムビチケ買わなくて良い。
 
 【書籍・買うべしリスト】 
 7/20(水):有川浩/著『アンマーとぼくら』 
 →今日発売だ!! 帰りに本屋に寄るのを忘れんなよ、オレ!! マジ忘れそう……。
アンマーとぼくら
有川 浩
講談社
2016-07-20

 7/22(金): マーク・グリーニー/著『暗殺者の反撃 上/下
 →早川書房様……どうか電子も同時発売してください……超楽しみです!!
暗殺者の反撃〔上〕 (ハヤカワ文庫 NV)
マーク・グリーニー
早川書房
2016-07-22

 7/23(土):いけだたかし/著『34歳無職さん(8)』 
 →間違いなく電子でも同時発売。BOOK☆WALKERチェック済み。これで完結だっけ。
34歳無職さん 8&lt;34歳無職さん&gt; (コミックフラッパー)
いけだたかし
KADOKAWA / メディアファクトリー
2016-07-23

 7/19(火):荒木飛呂彦/著『ジョジョリオン(13)』
 →電子は1か月後!! 忘れんなよオレ!!

 7/28(木):マリア・V・スナイダー/著『最果てのイレーナ
 →以前読んだ『毒見師イレーナ』のシリーズ。買うか? どうしよう……。
最果てのイレーナ (ハーパーBOOKS)
マリア・V スナイダー
ハーパーコリンズ・ジャパン
2016-07-28

 8/5(金) 湊かなえ/著『山女日記』
 →ずっと読みたかった。とうとう文庫化、わーい! 湊先生は何気に山女だそうで。
山女日記
湊 かなえ
幻冬舎
2014-07-10

 8/?? スティーヴン・キング/著『ミスター・メルセデス』
 →とにかく早く読みたい!! 文春よ、分かってるよな!? 8月中によろしく!!
 ※2016/07/22追記:文春の公式Webサイトキタ――――――!!!
 それによると、発売日は8/22(月)だそうです。偉いぞ文春!!
 わたしは即、Googleカレンダーに登録しました。これで忘れないぞ!!!


 【宝塚ほか演劇系】
 8月下旬:月組公演『NOBUNAGA』@東京宝塚劇場
 →チケット確保済み。まさきちゃん退団公演。楽しみだけど、淋しい……。

 9/中~10/上:宙組公演『エリザベート』@東京宝塚劇場
 →チケット未確定。みりおんシシィに期待!! もちろん、黒髪まぁさまも!!

 10月上旬:ミュージカル『バイオハザード』@赤坂ACTシアター
 →チケット確保済み。ちえちゃんのアクション&歌に期待!!

 そのほか、行きたい演劇関係
 『るつぼ』@Bunkamura
 →Broadwayでも上演が終わったばかりの、Arther Millerの名作戯曲
 →NYではSaorise Ronanちゃん、日本では黒木華ちゃん出演。
 →今なら、まだチケットは取れる。いい席はもうとっくにないけど……どうすっか。
 →ド平日に行っちまうか? 悩み中……。今週中に結論を出せ、オレ!!

 ミュージカル『狸御殿
 →今ならまだチケット買える。いい席はとっくにないけど。
 →宮本亜門演出、キャストもいい、くそう……行くべき?
 →ド平日に行っちまうか? 悩み中……。今週中に結論を出せ、オレ!!
 
 【旅】
 ・そろそろ旅に出たい。
 ・国内なら北海道で決まり。
 ・できれば、そのとき、札幌に寄って、四季の『ウィキッド』を観に行くこと!!
 ・今までに登った北海道の山は、利尻岳、羅臼岳、大雪縦走(旭岳→黒岳)
  →どれか、もう一度登りたい。どれも6時間~8時間、日の出~昼すぎで楽勝。
 ・第一候補は、旭川&大雪かなあ? それとも別なとこにする?
  →日程未確定。9月かなあ……どうすっか……。さっさと決めよう。
 
 というわけで、今日の結論。
 さっさと決めろ、オレ!! グズグズしてる意味が分からんわ!! 以上。

 昨日おとといと、ふと思いついて、PC2台をWindows10にアップグレードしてみた。
 とりあえず特に理由はないのだが、「今月中は無料」という言葉に負けたというか、もう、そろそろやっとくか、と思った次第である。
 実のところ、わたしはもう数か月前に、愛用のノートパソコンをWin10にアップグレードして、いろいろいじってみてテスト済みであった。結論としては、そんなに変わらないけれど、いくつかうっとおしい点もあり、まあ微妙かなあ、ぐらいの意見しかなかったのだが、目立った不都合もないので、実に普通に使えていた。
 というわけで、おとといの夜は自宅のメインPCを、そして昨日の朝は会社のマシンをそれぞれWindows10にアップグレードしてみたわけである。
 まず、自宅のPCだが、もうけっこう古いので、スペック的にはこんな感じである。
 CPU:i7-3820 3.60GHz
 メモリ:4GB ※ホントは16GBなのに、SIMMソケットがイカれて4GBしか認識しなくなった
 元OS:Windows7-Pro
 グラフィック:GeForce GTX-560
 プライマリ:120GB-SSD
 セカンダリHDD:500GB SATA3
 こいつにWindows10アップグレードを施してみたところ、だいたい30分ほどで終了。全く問題なく動作しているし、動かなくなったアプリケーションもない。ハードウェア的にも、動作しなくなってしまったものもなく、結論から言うと問題なし、であった。
 で、問題は会社のマシンである。会社の方は、動かなくなると大変困る業務用アプリケーションがいくつかあるのだ。一般的なMS-OFFICEやAdobe CCの各ソフトはもうちゃんと動くことを確認済みなのだが、会社の方だけで使っている会計ソフト、e-TAX、それからブラウザ上だがネットバンキングも動かないと困る。
 で、マシンスペックとしてはこんな感じである。
 CPU:i7-4790 3.60GHz
 メモリ:16GB
 元OS:Windows8.1 Pro
 グラフィック:GeForce GTX-750Ti
 プライマリ:120GB-SSD
 セカンダリHDD:500GB SATA3 
 というわけで、自宅のマシンのCPUとグラフィックが新しくなってるぐらいの違いしかない。 
 そして、会計ソフトなど、重要な仕事に使うソフトも、Win10対応であることが確認できたので、オラアッ!! と気合一発、Windows10へのアップグレードを実行した。結果、こちらは30分かからないぐらいで完了し、全く問題なくそれぞれのソフトが動くことも確認できた。よし、これでOK、というわけで、とりあえずは一安心、である。
 
 で。実のところ、想像よりもごくあっさり終了し、懸案のアプリケーションソフトの動作もまるで問題なく、実際、アップグレードしない理由はなかったというのが結論なのだが、まあ、人によっては動かなくなるものもあるだろうから、そこは自己責任でお願いしたい。実際、ゲームの大好きなYくんは、ゲームによっては動かないものもあるらしくて、まだ躊躇しているそうだ。まあ、少なくともビジネスユースでは問題ないけれど、逆にビジネスでも、馬鹿みたいに大金を突っ込んで構築した「システム」なるものを動かしている会社では、すぐの対応は難しいかもしれないですな。どうせグズグズしてるだけなのは間違いないですが、たぶん、会社のシステム担当部署から、「絶対アップグレードしないでください」とお触れが出てることでしょうから、やめといたほうがいいでしょうな。
 なお、わたしがWindows10 Proにアップグレードして、これは……ちょっとウザいな……と思ったのは、以下の点についてである。これはまあ、きっと誰でもウザいだろうな、と思う。
 1)Cortana
 ある意味、Windows10の目玉かもしれないけれど、ま、残念ながら一生使わないだろうな。このCortanaとは、要するにGoogleの検索窓的なものであり、あるいはSiri的なものであり、スケジュールの統合管理など実はもっといろいろ機能はあるようだが、使う人っているのかね? ちなみに、使わない方は、「タスクバーからピン留めを外す」でいいと思います。
 2)Microsoft-Edge
 これは、まあ要するにWebブラウザなのだが、もはやわたしはChromeを使っているので、こちらも使うことはないでしょうな。これも 「タスクバーからピン留めを外す」で。
 ただし、Webサービスのいくつかは、Internet Exploreを未だに指定するものもあって、このEdgeで代用すればいいのかというと、これまたそうもいかず、IEを別途使用する必要がある。わたしの場合、インターネットバンキングは、実際のところChromeでも動くものが多いのだが、仕事で使っている法人口座の方は、電子認証なんかもあるので、安全をとってきちんとIEを使うことにしている。Win10でIEを使うには、【スタート】→【すべてのアプリ】→【Windowsアクセサリ】とクリックしていくと、IEがいるので、右クリックで【その他】→【タスクバーにピン留めする】にしておけばいいと思う。若干ウザいすな。
 3)MS-IME
 どうもよくわからないのだが、自宅マシンは、ほとんどデフォルトになってしまったけれど、会社マシンは意外とちゃんと設定を引き継いでいて、何が違っていたのか良くわからない。ので、自宅マシンのようにデフォルト設定に戻っちゃった場合は、好みの設定をまた自分でやるしかないみたい。ま、しょうがないか。この辺はよくわからない。
 4)ファイルの関連付け
 アップグレードしたときに、メディアファイル系の関連付けをちゃんとやっておかないと、好みのアプリとの関連付けは当然パーになり、Windows10標準のアプリに関連付けが直されちゃう。ま、これもしょうがないといえばしょうがないけど、逆に、いろいろ元のPCの関連付けを踏襲してくれる部分もあって、そこは親切だと思った。たとえば、わたしの場合、txtファイルはテキストエディターに関連付けしているわけだが、 ちゃんとそのままで、Windows標準の「メモ帳」に書き換えられてはいなかったのは偉いと思った。あと、右クリックでの「送る」(Send to)も、以前のままきちんと保持されているのも気が利いて好感が持てた。
 ちなみに、ファイルの関連付けは、【スタート】→【設定】→【システム】→【既定のアプリ】→【ファイルの種類ごとに既定のアプリを選ぶ】で設定するか、エクスプローラーでそのファイルを右クリックして、【プログラムから開く】→【別のプログラムを選択】で実行ファイルを指定しても行けると思う。ただ、わたしはMS-OFFICEを2003と2013を使い分けているのだが、この切り替えは何度やってもうまくいかなかった。どうもこれはレジストリをいじる必要があるらしくて、もうあきらめた。

 というわけで、ごくあっさり無事終了、なわけだが、世の中にはとにかく文句を言わないと気が済まない人が多いようで、Microsoftはいろいろな批判を受けている。OSのVersionUp、更新はもはや避けられないもので、どれだけユーザーの負担を軽くしようとしても、「めんどくさい」という人が多いのは、実によくわからない世界だ。まあ、クソ古いPCをずっと使っている人も良くわからないが、よほど古いマシンでない限り、今回のWin10は全然問題ないのではなかろうか。ウザくとも、仕方ないことなので、わたしはせっせと更新したわけだが、更新せずに放っておいて、自身のPCが脅威にさらされても、まあ今回ここまでしつこく更新をお知らせしたのだから、あとはもう、Microsoftとしては知ったことか、でしょうな。
 そして、株式会社林檎製のファッキントッシュをご利用の方は、ますますもってわたしには理解しがたい。もう、Macでしかできないことなんて皆無なのに。ビジネスの世界は完全にWindowsの世界である。仕事でWindows-PCを使う人が、自宅でMacを使う意味って、なんなんだろう? さっぱりわからない。なんかあるのかな、特別な意味が。ま、どうでもいいけど。

  というわけで、結論。
 Windows10へのアップグレードは、とりあえずわたしは何の問題もなし、である。 正直今までとあまり変わらないけれど、なんか新しさ感があって、快適です。わたしがイラッとしたのは、最初にテストでアップグレードしたノートPCで、スライドパットにちょっと手が触れてしまったときに、デスクトップ上のアイコンサイズが小さくなったり大きくなったりしちゃったことぐらいかな。デスクトップPCでは全然問題なしです、はい。なので、迷ってる方は、もう、YOU、やっちゃいなよ、と無責任におススメします。ま、どうなってもわたしは責任は取りません。以上。

↓ だいぶ安くなってきたので、そろそろ買っちまおうかな……という気がしてきた。電子書籍端末として使っているNexus9がもう、どうにも容量がいっぱいなので……。

 日曜日に、今年の富士登山を敢行してきたわたしだが、そこでも書いた通り、わたしは毎年富士山に登っており、今年でどうやら14回目だったようだ。別に数えてないので全く意識してなかったけれど、我ながら飽きないもんだなあ、と自分で驚いた。
 ここ数年、登る時、下山する時、ともにGPSでログを録っているのだが、今年は下りのログが上手く録れておらず、残念ながら登りのデータしか残ってませんでした。くそー、腹が立つ。
 で、GPSログには、一般的にいくつかのファイル形式があるようなのだが、わたしは.kmlというファイル形式にして、GoogleMapに投影して、後で、へえ~と眺めてひとり悦に入っている。
 というわけで、今年のログはこんな感じです。以下はただの画像データっす。
Screenshot
 今年は、設定をミスって、50mごとに記録しているので、拡大するとかなり登山道から外れてて、ブッ飛んでいるというか、変なルートになってます。
Screenshot02
 ↑こんな感じとか、↓こんな感じ。ほぼ一直線なのがわたし的に笑える。
Screenshot03
 わたしが使っているのは、スマホアプリの「山旅ロガー」というもので、無料アプリなんだけれど、いろいろ高度なことをやるには有料版じゃないとダメで、わたしはもう、単純にログが録れればいいので無料版で十分かな、と思ってます。
 「山旅ロガー」は、ホントにログを録るだけなので、そのログを一発で連携してくれる地図アプリがいくつかあって、わたしは「地図ロイド」というアプリを使ってます。このアプリで地図にログをプロットすると、まあなんというか、へえ~と面白いわけなんですが、まあ、この面白さは他人には全く通じないだろうな……。
 で、ほかにも、「山旅ロガー」無料版では、こんなグラフも標準で作ってくれる。
Log_20160626_01a
 ↑これは横軸が時間、縦軸が距離、すね。これで何が分かるかと言うと、まず、5合目の駐車場から山頂までの距離が、約5kmほどってこともわかりますな。もちろん、ジグザグだし斜面なので、実際にはもうチョイあるとは思うけど。それから、グラフの傾きが3km(60分ごろ)~ゴール到着まで一定、ってことから、比較的歩くスピードが一定だという事もわかる。でも、実は全然スピードは一定ではなくて、キッツイ岩場では当然遅いし、歩きやすいところは当然速くなるわけで、↓このグラフだと分かりやすいか。
Log_20160626_03a
 ↑これは、横軸が時間、縦軸がスピード、km/hで表示されている。かなりジグザグ=スピードが一定でない、ですわな。↓こちらは、横軸に距離、縦軸が同じくスピードで表示されたグラフ。
Log_20160626_02a
 ともに、最初の1㎞は超元気で、スピードも速いけど(ところどころ走ってさえいますw)、だんだん遅くなっていき、90分ごろ、距離では3.7㎞あたり、にやけに遅いポイントがある事が分かる。ここはたぶん8合目の一番ヤバイ岩場あたりだと思う。岩場のキツさは、個人的には7合目の方がよほどヤバイのだけれど、体力消耗具合からいうとラストの一番キツイ8合目の方が堪えますな。115分ごろ、距離で言うと4.3kmあたりで一度元気にスピードアップしているポイントもあるのだが、これは思い当たる節がないんだよな……なんでだろう? ちなみに、信じられないかもしれないけど、この頃はもう、お腹がグーグー鳴ってるんすよ。腹ペコで。それだけエネルギー使うってことです。そういう時は、わたしはAMINO BAITALのゼリーと、薄皮あんパンを食います。超美味なんすよ、特にあんパンが。
 
 そしてこれも、日曜日に書いたことだけれど、わたしは2年前かな、いわゆるアクションカムを買いましてですね、駐車場出発から山頂まで、の登りと、そして山頂から駐車場までの下りを全編ノーカットで撮影してるので、その映像を見ながら、上のグラフを見ると、ははあ、ここで確かに超苦しんでるな、オレ。ということも分かったりして、結構面白いのです。なので、上に貼りつけたグラフの思い当たる節のないポイントも、映像を見ると一発で分かったりもします。あ、いや、嘘です。一度、バッテリーがなくなる直前に、USBバッテリーに直結するために止めるから、ノーカットじゃないな。
 でも、基本的に、ずーーーーっと、「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ……」と大変に息の荒いおっさんの呼吸音が入っていて、ちょっと人に見せるのは問題あるかもな……おまけに風の音もすごい入っているし、たまーに、「くそう……辛れぇ……」と愚痴をこぼしたり、「うおー、キレイだなー」とか、妙なつぶやきもバッチリ記録されているので、実に何と言うか、アホっぽい動画になってます。さらに、今年は試しに画角を「広角」で取ってみたので、若干画面サイドがゆがんだ動画なので、はっきり言って酔うね。かなり気持ち悪くて面白い映像になってしまってました。
 ただ、去年、おととしの映像は、ほとんど足元しか撮れていなかったけれど、今年は角度をかなり注意したのと、自分でも意識的に相当上を向くことを心掛けたので、画的には過去2年よりよっぽど見て面白いものになってます。ので、もし観たい人は今度見せてあげます>わたしの周りの皆さま。
 そして動画をUPしようとは思っていますが、編集がめんどくさすぎてまだ手が付けられないので、当面はできそうもないです。サーセン。もし、映像が観たい!! というリクエストがいっぱい来たら考えます。まあ、来ないと思いますが。

 というわけで、結論。
 これも日曜日書きましたが、富士登山は、わたしは楽しいけど、普通の人はまるで楽しくない、ただの苦行でしかないので、もし、本当に登ってみたいなら、まずは体を鍛えて下さい。目安としては、ハーフマラソンを90分以内で走ることができるなら、たぶんわたしとほぼ同じペースで登れます。それが難しければ、まずは皇居一周を25分以内。つまり12km/h(=1km5分ペース)で30分走れる体力をつけてほしいですな。そのぐらいになれば、登山は楽しくなりますよ。以上。

↓ なお、わたしが使ってるのはこれっす。4K撮影可。バッテリーがあと30分持ってくれるといいのだが……。

 わたしの周りの人は皆知っていることだが、わたしは毎年富士山に登っている。
 初めて登ったのが2003年のことで、それ以来毎年だから……ええと、今回で14回目か。
 もう、何度も登っているので、わたしはもういわゆる「ご来光」はどうでもいい。
 よって、ここ10年ぐらいかな、朝3時くらいに起きて、5時半とか6時くらいから登り始めて、まあ2時間半で登ってしまうので、山頂でちょっと休憩して、下山も1時間半ぐらいなので、だいたい11時には余裕で5合目の駐車場まで戻っている。
 今年は、本当は昨日の土曜日に行こうと思っていたのだが、雨だったので1日ズラして、今日、日曜日に昇ってきた。はっきりいってさすがのわたしでも、疲れて眠いので、今回は写真などナシの、テキストで時間だけ自分用備忘録として記録しておくにとどめたい。3年前から、アクションカムで登っている風景を撮影しているので、ヒマができたら&気が向いたら、動画をUPしようかな、とは思ってます。あと、GPSのログも取ってるので、ちょっとどうやって公開したらいいか分からないけど、UPしてみる気でいます。
 というわけで、今日は手抜きで許してください。

 さてと。 以下、わたしの今日の行動記録です。
 今年は日曜に行ったので、前日の土曜にゆっくり休めたので、例年より早く 行動してみた。

 02:08……起床。ズバリ眠い。顔洗って歯磨いて、コーヒー飲んで、とごそごそしてたらあっという間に30分ぐらい経っちゃった。
 02:40……出発。ガソリンは昨日入れておいた。問題なし。満タンならギリで2往復できる、かな。
 03:58……河口湖インターを降りる。
 04:10ころ……スバルライン料金所通過。
 04:40ころ……スバルライン5合目駐車場到着。超寒かった。で、着替えたりごそごそやってたらこれまたあっという間に20分ぐらい経っちゃった。最後のトイレもこちらで。5合目のトイレは4,5年前にすっかり綺麗になってます。もうちょっと早く来ていれば、5合目から綺麗な御来光が眺められたのだが……たぶん、日の出に10分ぐらい間に合わなかったす。5合目から観る日の出(10分後)も、大変綺麗でした。
 04:58……5合目の駐車場から出陣。 
 以下、ラップタイムです。
  0:18:58……6合目指導センター前通過
  0:45:02……7合目「花小屋」前通過
  0:46:53……7合目「日の出小屋」前通過
  0:49:32……7合目「トモエ館」前通過
  0:54:00……7合目「鎌岩館」前通過
  0:56:52……7合目「富士一館」前通過
  1:01:36……7合目「鳥居荘」前通過
  1:04:59……7合目「東洋館」前通過
  1:16:40……7合目「太子館」前通過
  1:20:43……8合目「蓬莱館」前通過
  1:33:09……8合目「白雲荘」前通過
  1:37:40……8合目「元祖室」前通過
  1:48:03……8合目「富士山ホテル」前通過
  1:50:09……8合目「トモエ館」前通過
  1:58:15……8合目「御来光館」前通過
  2:11:04……1本目の鳥居通過(※アクションカムのバッテリーチェンジで3分休んじゃった)
  2:28:36……山頂到着!!!
 えーと、てことは、山頂到着時刻は07:26頃だったのかな。
 はーーーーくそう。わたしのこれまでの自己ベストは2時間16分だったので、12分遅れか……3分休憩ノーカンでも8分遅れ……衰えたなあ……やっぱり。トレーニングを結構サボっていたので、如実にタイムに現れてしまった……情けナシ。
 しかし今日はとにかく風が強くて、昇ってるときはマジで吹っ飛ばされそうになるし、とにかく山頂が寒かった。登っているときは特に寒さは感じないのだが、山頂で、ふいーーーっと休憩すると、まあすげえ寒いんすよね。今年は若干曇り空で、景色はとても綺麗だったけれど、日光がなくて、とにかく寒かった。
 今年は、かなりガラガラでした。日本人は数名しかすれ違ってないすね。まあ、わたしを追い越して登っていく人はめったにいないけれど、今年は誰にも抜かされなかったす。明らかにアメリカ人な白人が多かったすね。言葉と格好で大体分かるもんなんす。何年か前は、CAMP ZAMAの団体もいたし、どうも、在日米軍関係者が多い印象っすね。アジア外国人は今日は山では見かけなかったです。そのかわり、下山した5合目の駐車場はChineseばっかりで、道に飛び出て写真取ってる連中が多くて、超ウザかったすわ。轢き殺……(自粛)。

 で。下山は、ちょうど08:00ぐらいから開始したと思う。山頂でわたしはかならずコカ・コーラをがぶ飲みするわけですが、おにぎりとアンパンを食って、一服して、下山用のひざサポーターをきっちり装着して(これがあるとないとでは相当下山時の疲労が違う。翌日にまったく響かない)、あとは靴に砂利が入らないように、足と靴をぐるぐるにテーピングするんすけど、まあ、途中で全然効かなくなっちゃう、けど、やらないよりマシ、なのでその準備もして、とやってたら、やっぱり30分ぐらいかかったと思う。
 下山時は、あまりチェックポイントがないんだけど、あほなことにラップを押したつもりがストップウォッチを止めちゃっていて、今回はタイムをきちんとはかれませんでした。
 ただ、いつもより確実に遅かったと思う。8合目あたりまで、まだブル道が整備されてなくて、いつもとちょっと様子が違ってました。
 下山したのが09:28だったので、たぶん下山タイムは1時間半程度だったと思う。これも、自己ベストのタイムから15分ぐらい遅いタイムなので、なんともガッカリす……。おまけに道間違えたしな……アレがなければ……くそう!!

 で、その後、駐車場で汗だくのウェアを、衆人環視の中、パンイチになって着替えて、さっさとスバルラインを下り始めたのが10時チョイ前だったと思う。すぐさま、スバルラインを降り(遅い車にイラつきながら)、富士五湖道路を使って隣の山中湖で降りて、山中湖インターからすぐの「山中湖温泉・紅富士の湯」へ直行。着いたのが10:30ぐらいだったと思うが、クソゆとりの団体がぐずぐずしてるのをイラつきながら入場し、ひとっ風呂浴びてすっきりし、泡風呂で体を癒して来ました。わたし、この温泉が大好きで毎年通ってます。
 で、11:00には温泉を発って、一路帰宅。さっき帰ってきたんですが、13:45にはもう、うちに帰り着き、いっぱい虫の死骸が着いた車を拭いて綺麗にし、洗濯物を洗濯機に放り込み、使ったいろんなギアを綺麗にして、今に至ると、そんな感じです。はー疲れた。

  というわけで、結論。
 富士登山は、わたしのように慣れているなら問題ないけれど、初めての人は、わたしのまねはしないほうがいいと思いますよ。 普通の人だとどのくらい時間がかかるのか、わかんねえです。5時間ぐらいかかるのかな? まあ、はっきり言ってつらいだけなので、全然楽しくないと思いますよ。来週にはもう山開きになるので、山がクッソ渋滞して、より一層つらいだけになりますので、ホントにやめておいたほうがいいと思うよ。山が嫌いになるだけだと思うな。それはわたしとしては大変残念です。今度、富士登山についての豆知識をいろいろ書きますね。その時までに動画を編集しないと……以上。

↓ こういう本を読んでも、何も得られないと思うな。実際のところ。経験者に聞いたほうがいいと思います。

 

 今日は全く書くネタがないので、全くどーでもいいことを書いてお茶を濁すの巻。
 このBlogは、もう何度も書いている通り、わたしの、わたしによる、わたしのための、備忘録であるが、それは、近年著しく記憶力の衰えた、もはやオレ、病気なんじゃね? と心配なレベルのわたしが、本を読んだり、映画やミュージカルを観たりして思ったことや調べたことをまとめているだけなので、他人が読んで面白いとは到底思えないものだという自覚がある。
 しかし、どういうわけか、回を重ねるたびにPVやUUは実にゆっくりとだけれど増加の傾向にあり。先月、2016年5月は19,778PVというところまで伸びてきた。そして、アクセスログを観ると、へえ~、とか、あらまあ、こんなところから、とか、なかなか愉快なことが知れて、大抵1日1回しかログは観ないけれど、その度に、これは面白いものだ、と思うデータが発見されるのである。

 というわけで、今日は全く書くことがないので、わたしが、「こ、これは!?」と思ったことをテキトーにまとめておこう。なので、くどいけれど言いますが、他人が読んで面白い記事ではないと思います。

 ■最近、妙に海外からのアクセスが増えてきた。
 まあ、その通りなんですが、どうも、一人、スイスから毎週定期的にわたしのBlogを読んでいる方がいるっぽい。しかも、目当ての記事は、毎週木曜日恒例の「今週の鮫島ニュース」らしい。この方のログを見かけると、「あっ!! まーたスイスだ!! きっと同じ人に違いあるまい」と、ちょっとだけ気持ちがほっこりしますw わたしの勝手な妄想では、スイス駐在のビジネスマン、恐らくは金融系のデキる男であろう。そんな方が、『鮫島』が大好きなんて、わたし的には大変うれしいっすな。
 しかし今は、海外にいても、電子書籍で日本の本がサクッと買えて、便利ですな。今から25年ぐらい前、LAにいた頃は、現地の紀伊国屋で少年ジャンプが9.99$だったような気がする。しかも確か2週か3週遅れ。時代は変わりましたのう……。あと、海外からのアクセスでは、台湾とUSが多く、たまーに韓国、ドイツあたりも見かけます。日本人なのかしら。さっぱりわからないですが、妙な妄想が沸いてきて、わたしとしては若干愉快です。

 ■お役人も多い。
 昨日のアクセスログを観てわたしがクスッと笑ったのは、●●●.go.jpといった政府省庁ドメインからのアクセスが何件かあって、何の記事を読んでくれたかというと、2016/01/08に書いた『旅立ノ朝 居眠り磐音 江戸双紙(51)』 佐伯泰英/著 と、2015/12/27に書いた【読了】『ミレニアム4 蜘蛛の巣を払う女』 ダヴィド・ラーゲルクランツ/著 という記事であった。まあ、これは100%仕事には関係ないでしょうな。実は、何気にpref.●●.lg.jp といった県庁系ドメインや、city.●●.lg.jp のような市役所系ドメインも意外と多い。
 いや、だからと言って、仕事しろと批判するつもりはまったくありません。にんげんだもの、そりゃ誰だって仕事のPCから、私用のWebサイトめぐりぐらいしますわな。いいじゃない、それぐらいしたって。ねえ? わたしとしては、そういう公官庁ドメインからのアクセスを観ると、ちょっと愉快ですw そういや、●●●.ac.jpという大学系ドメインも多いです。

 ■もちろん、サボリーマンも多い。
 役人だけでなく、サラリーマンのco.jpからのアクセスも、とりわけ日中目立ちます。サボってんだろうなあ。まあ、そういうわけで、お役人だろうとサラリーマンだろうと、そりゃあちょっとぐらい仕事サボってても、怒らないでください。ところで、co.jp で面白いのは、映画会社や出版社のプロと思われるアクセスや、まったく聞いたことがない会社で調べてみると地道な工作機械メーカーだったりだとか、その傾向には全く規則性や法則めいたものはないです。しかし……映画会社や出版社といったプロの方々がこのBlogを読んでも、まったく何にも役に立たないと思うのだが……。

 ■意外な情報需要がいろいろ判明して愉快
 これは、2016/03/11に書いた「インターネッツ」なる銀河の謎 という記事でも書いたことだけれど、妙にPVの高い記事というものがいくつかあって、そこから、ああ、人々はこういうことを知りたがってるんだなあ、とちょっと意外に感じたことがある。

 1)みんなが望んでいる情報は、「ネタバレ」なのか?
 わたしが一番へえ~? と思ったのは、検索ワードに「ネタバレ」が含まれていることが実に多いのだ。これは、映画でも小説やコミックでも共通して言えることで、「作品タイトル+ネタバレ」という検索キーワードでこのBlogにやってくる方が非常に多い。わたしは、記事を書く時、もうネタバレは全然意識せず、好き勝手に書いているのだが、どうも、少なくともこのBlogを読む人に限定すると、ネタバレを知りたい人の方が多いようだ。これって、どういうことなんだろう? 
 1-a)既に観たり読んだりした後で、ほかの人がどう思ったのかを知りたい
 1-b)まだ観たり読んだりしていないけど、話の内容が気になる
 1-c)どうしても知りたいネタバレポイントがある(たぶん観たり読んだりしない)
 という感じに分類されるのだろうか? ただ、一方で、わたしの周りの大抵の人は、わたしが観た映画や読んだ本の話をし出すと、「ちょ、ちょっと待って!! ネタバレはしないで!!」と激しく言われてしまうわけで、どうにも解せないのだが、どうやらこの世には、ネタバレ情報の需要もかなりある、という事が分かった。しかしさ、感想を書くのにネタバレなしで書けっこないよね? 一応わたしのポリシーとしては、前もって知ってた方が面白いと思うよ? 的な情報を積極的に書くようにしているのだが、まあ、基本的には「観た後・読んだ後」の方が、わたしの駄文は読んで意味が分かることが多いと思います。まあ、あとはご自由に、ということでお願いしたいところです。
 2)やけにPVの多い、映画興行収入データの話。
 わたしの場合、もはや業界人ではなく、単なる映画オタクとして、それぞれの作品がどのくらい稼いだのか、興味がある。それは、単なる興味で別に何に役立つものでもないのだが、応援している映画が売れればうれしいし、その売れた規模によって続編があり得るか、妄想できるので、毎週せっせと調べて記事にしている。
 わたしが「公式」にデータソースとして見ているのは
 2-a)興行通信社Webサイト・・・一応、大本営として観ている。
 2-b)その作品の公式Tweetや、業界人らしき人のTweet・・・これはTweetで検索すりゃ出てくる
 2-c)BOX OFFICE MOJO・・・基本US興行データだが、InternationalのところからJAPANデータも観られる。けど、更新が若干遅い。
 この辺をチェックすれば、週末興行収入の情報は得られる。なので、知りたい人は自分で十分調べられるんだから、わたしのBlogなんて読む必要は全くないっすよ。
 たぶん、おそらくだけれど、わたしのBlogオリジナルの要素として、累計値を計算している点が、やけにPVを集める要因なのではないかと思う。わたしは数字データが出た時はすべてDB化しているのだが、2-a)はたいてい、最初の土日の数字しか発表されず、2週目以降は順位しか出ない。なので、わたしは、その順位から、数字を推定して、さらに平日の興行収入も適当に推測して、合計値を積み上げているだけなので、実際、テキトーである。
 ただ、年に1回、10億以上稼いだ作品については、天下の【一般社団法人日本映画製作者連盟】、通称「映連」から公式数値が発表されるので、その発表値を持って答え合わせはできる。年1回だけど。今のところ、それほど大きくはわたしの計算値はずれていないっぽいです。いや、そんなことないか、たまに大外れもあるので、くれぐれも会議資料に使ったり、信用しないでください。わたしはただの趣味でやってるだけなので。映連のWebサイトでは過去データも公表されていて、いつも参照させてもらってます。
 なお、一応、2-C)は累計値も出てますし、「●0億突破!!」みたいなことは情報が出るので、それらを見て、密かに答え合わせをして、こっそり数字を修正してます。サーセン。
 しかしまあ、なんでみなさん、それほど映画の興行収入が知りたいんすかね。まあ、全く人のことは言えないけれど、それほど需要があるというのはちょっと驚きです。

 他にもいろいろあるんですが、例えばわたしが毎週木曜日のレギュラー記事で書いている「鮫島ニュース」は、物語にとうとう横綱が登場してからは急にPVが増えだしたし、どういうわけか今月に入って急に、わたしが買って、気に入ったので思わず書いた記事、KINGJIM謹製「ディスプレイボードDB-500」がちょっと気に入った。がやけにPVを稼いでいる。書いたのはもう2か月前なんだけどな……。
 また、ocn系のプロバイダ経由だと、地名がドメインに含まれているので、どこにお住まいなのかも何となく察することができる。わたしとしては一番残念に思うのが、このBlogのCMSでは、そういったアクセスログが保存できないし、また、いわゆる「サイト滞在時間」がわからないのである。なので、一瞬で去っていった人が多いかもしれず、PVが増えたからと言って、本当に読んでくれた人が増えているかは相当怪しい。それが分かるともっと愉快なのだが……。

 というわけで、結論。
 サーセン。今日は書くことないです。
 あとですね、誰かにTweetされると、急激にPVが伸びるのですが、別にTweetしても構わないですけど、一言ぐらい、コメントなりメッセージ送るなりしてもらえると、ちょっと嬉しいんすけどね。ま、いいけど。以上。

↓ はあ……何らかの宇宙的奇跡が起きて、こういう展開になんねーかなー……。ねえなあ……。
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2016-05-25
 

 というわけで、このところずっと読み進めていた、上橋菜穂子先生による「守り人シリーズ」。
 読み終わるたびにせっせとレビューを書いてきたわけだが、もう7作目まで読み終わり、続きが気になるぜ!! と一人で盛り上がっていたところ、なんと来年1月にNHKで放送される実写ドラマ版の、第2シーズンのキャストがとっくの昔に発表になっており、それをさっき知って、おおお、なんてこった!! チェックが甘かったぜ!! と反省しているわたしである。しかも、その登場人物から、大体のお話も想像がつくわけで、まったくもって抜かってた!! と、わたしは先ほどから、大変自分が許せないのであります。
 というわけで、今日はこれから宝塚歌劇・星組公演を観に行くのだが、その前に情報をちょっと自分用メモとしてまとめておこうと思った次第であります。要するに、手抜きです今日は。

 まず、今のところわたしが書いたレビューをまとめておこう。
 ■シリーズ1作目『精霊の守り人』
 【舞台となる国】新ヨゴ皇国
 【登場人物】バルサ、チャグム、ジグロ(故人)、トロガイ、タンダ、シュガ、ジン、帝

 ■シリーズ2作目『闇の守り人』
 【舞台となる国】カンバル王国 (新ヨゴ皇国の北にあるバルサの故国)
 【登場人物】バルサ、ジグロ(故人)、カルナ(故人・バルサの父)、ログサム王(故人)、カグロ(ジグロの兄)、ユグロ(ジグロの弟)、カーム(カグロの長男)、ラダール王(現在の王)
 
 ■シリーズ3作目『夢の守り人』
 【舞台となる国】新ヨゴ皇国
 【登場人物】バルサ、チャグム、トロガイ、タンダ、シュガ、ジン、一ノ妃、ユグノ

 ■シリーズ4作目『虚空の旅人』
 【舞台となる国】サンガル王国 (新ヨゴ皇国の南にある海洋国家)
 【登場人物】チャグム、シュガ、タルサン(新サンガル王の弟)、カリーナ(新サンガル王の姉)、サルーナ(新サンガル王の妹)、ラダール王(カンバル王)、カーム(カンバルの王の槍)、ヨーサム王(ロタ王)、ラスグ(タルシュ帝国呪術師)
 
 ■シリーズ5・6作目『神の守り人<来訪編><帰還編>』
 【舞台となる国】ロタ王国 (新ヨゴ皇国の西にある騎馬民族の国)
 【登場人物】バルサ、タンダ、ヨーサム王(ロタ王)、イーハン(ヨーサム王の弟)、スファル(王に仕える呪術師)、シハナ(スファルの娘)、マーサ(商人)、アスラ・チキサ(ロタの民の兄妹)、トリーシア(故人・兄妹の母)

 ■シリーズ7作目『蒼路の旅人』
 【舞台となる国】新ヨゴ皇国→サンガル王国→タルシュ帝国
 【登場人物】チャグム、シュガ、ジン、帝、トーサ(チャグムの母方の祖父)、サルーナ、ヒュウゴ(タルシュの密偵)、セナ(サンガルの海賊の娘)、ソドク(ラスグの弟)、ラウル王子(タルシュ皇帝の次男)、クールズ(ラウルの右腕の宰相)

 はーーーー。またしても長くなってしまった。
 で。どうやら、NHKの実写ドラマ版、第2シーズンは2017年1月放送らしいのだが、どうもストーリーは、原作とちょっと順番や情勢が変更されているらしい。まあ、詳しいことは、以前もリンクを貼っておいた通り、上橋先生が直接説明してくれているWebサイトがあるので、そちらを観てもらうとして、キャストと共に、その変更点をまとめておこう。

 ■NHK実写ドラマ第2シーズンの舞台は「ロタ王国」だ!!
 これも以前書いたが、NHK実写版の第1シーズンのラストは、原作ファンからすると、「な、何だってーーー!?」と驚きの展開が待っていた。なんと、バルサの最大の仇である、カンバル王国のログサム王が健在なのだ。原作では10年前にもう死んでいるのだが、彼が生きている設定とすることで、大きく物語は変わってくる。で、上橋先生による今後のNHKドラマ展開をまとめると、
 シーズン2では、『神の守り人』でバルサのその後を描きつつロタ王国の内部事情を伝えながら、そこに『蒼路の旅人』と『天と地の守り人』<ロタ王国編>を平行して組み合わせ、タルシュ帝国の脅威に立ち向かわざるを得なくなるチャグムの姿を描いていく。
 そして、シーズン3で、『闇の守り人』を『天と地の守り人』に織り込みながら描くことで、バルサとチャグム、それぞれのクライマックスが絡み合っていく――
 という展開になるのだそうです。つまり、次のシーズン2は第5・6・7・8作目になるらしい。というわけで、それを念頭に置きつつ、上記の登場人物を誰が演じるのか、を想像するのが愉しみだったのだが、実際のところ、とっくに発表されていたのです。というわけで、キャストをずらずら並べておこう。
 ◆バルサ:綾瀬はるかちゃん。超イイ。カッコイイし、とてもいい芝居振りでした。
 ◆チャグム:板垣瑞樹くん。シーズン1の小林颯くんからスイッチ。成長したチャグムはかなりイケメンですね!!
 ◆シハナ:真木よう子さん。いいですねえ……原作ではバルサ並みの強さを誇る女性。カッコイイだろうなあ……。
 ◆スファル:柄本明氏。なるほど、そう来たか……というキャスティングですね。
 ◆アスラ:鈴木梨央ちゃん。まあこれまた可愛い娘さんですなあ。
 ◆イーハン:ディーン・フジオカ氏。マジか……。相当イケメンですなあ。
 ◆トリーシア:壇蜜様!!! キターーーー!! オレたちのみっちゃん!! 超楽しみ!!!
 ◆チキサ:福山康平くん。知らないけど期待の新人らしいすね。
 ◆ヨーサム王:橋本さとし氏。これもキターーー!! 元・新感線の方っすね。ミュージカルでもお馴染み。声優としてもあの「餓狼伝説」のテリー役でお馴染み。美声です。
 ◆トーサ:伊武雅刀氏:これまたキターーーー!! デスラー総統バンザーイ!!
 ◆マーサ:渡辺えりさん。これまたなるほどね、なキャスティングです。
 ◆ヒュウゴ:鈴木亮平くん。いいね!! 彼の演じるヒュウゴは相当期待できますな。
 ◆セナ:織田梨沙さん。知らない方だけど、大変な美人さんすね。
 ◆クールズ:小市漫太郎氏。顔は知ってたけど、サーセン、お名前は存じ上げませんでした。そこら中で見かけるお方ですな。

 はーーーー。疲れた。
 このキャストの中で、わたしの注目はイーハンとヒュウゴを演じる、ディーン・フジオカ氏と鈴木亮平くんだ。この二人……原作を読んでいる時のわたしが抱いたイメージでは、逆に、ヒュウゴこそディーン氏で、イーハンこそ鈴木亮平くんのほうがピッタリなんだけどな。ヒュウゴはクールで冷静沈着でいながら内面に熱いハートを持つ男だし、イーハンはもう根っからの熱血漢。逆のほうが合うと思うんだけどな……。いかがでしょうか? でもまあ、二人とも芸達者な確かな役者なので、きっと、映像を見たら、全然問題ないんだろうとは思います。
 そして、早く映像で観てみたいと今からワクワクするのが、バルサVSシハナのバトルシーンですね。シハナはたぶん、今のところ原作では唯一バルサと一対一で対等に闘える強い女性なので、綾瀬はるか嬢VS真木よう子さんの迫力ある戦いは、今からもう楽しみでならないすな。
 あとは、我らおっさんの永遠の偶像(IDOL)、みっちゃんこと壇蜜様ですよ。演じるトリーシアは、原作では姿は現さず人々が語る中でしか登場しないけれど、大きな役割を演じるキーキャラクターの一人なので、恐らく出番は少ないと思うけれど、大変期待しています。はーーー。楽しみっす。

 というわけで、結論。
 2017年1月放送の、NHK実写ドラマ「守り人シリーズ」シーズン2は、今からもうとても楽しみです。キャストも、とっくに発表されており、その顔ぶれを観ると大変期待できるものであり、今からもう、わたしとしてはワクワクが高まっているのである。しかし……キャスト発表をスルーしてたのはホント抜かってたというか、お恥ずかしい限りです。サーセンっした。以上。
 
↓  これからこれを観に行ってきます。レビューは明日書きます。ヨハン・シュトラウス2世の『こうもり』の宝塚版です。超楽しみ!!
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 というわけで、本日、今年の大相撲5月場所は千秋楽を迎えた。
 先場所、久しぶりの横綱【白鵬】関が、結構あっさりと優勝を決め、まあ、今場所もやはり【白鵬】関が中心となるんでしょうな、という空気の中、5月場所は始まった。しかし、先場所で惜しいところまで行った【稀勢の里】関も調子がいいようだし、もちろん他の横綱・大関も黙ってはいまい、という見所いっぱいの状況だったわけだが、おそらくは、大方の相撲ファンの注目は、果たして【稀勢の里】関の日本人優勝はあるのだろうか、そして本当に横綱【白鵬】関は復活したのか、という点に焦点は集まっていたように思う。
 で、おそらくは、一番盛り上がったのは、13日目の5/20(金)の結びの一番、大関【稀勢の里】VS横綱【白鵬】関の割であろうと思う。二人とも、12勝0敗。この勝負に勝った者が、今場所を支配するのではないかという注目の一番であった。結果は、【稀勢の里】関の善戦むなしく、【白鵬】関の勝利。そして結局、翌土曜日にも【白鵬】関は横綱【日馬富士】関にも勝利し、千秋楽を待たずして、これまたあっさり優勝を決めてしまい、本日の千秋楽も横綱【鶴竜】関を下して全勝優勝を決めたわけである。
 戦前は、わたしは西の新関脇【】関の強さに大変期待していたのだが、9日目の対【白鵬】戦で、またも【白鵬】関の強烈なエルボーを鼻っ面にくらい、一発KOとなり、結局今場所は4勝11敗と大きく負け越してしまった。また、ここ数年では一番の出世頭と言っていい大関【照ノ富士】関も、どうも二場所前ぐらいの怪我から立ち直れずにいて、大関としては歴代ワーストの13連敗を喫してしまい、2勝13敗。来場所はカド番となってしまった。【照ノ富士】関は、本当に強さが目立っていて、もうあっという間に横綱まで行ってしまうのではないかという勢いがあったのに、今場所、先場所では、その強さは観る影もなくなってしまったのが残念だ。
 そして問題の大関【稀勢の里】である。この人は、どうも強いんだか弱いんだか分からない力士で、格上の力士と闘うときは非常に強いのだが、格下と闘う時はなぜかぽろっと負けることが多く、しかもそれが序盤で起こることが多いため、まだ優勝経験がないのだが、明らかに、2場所前にライバルの大関【琴奨菊】関が日本人出身力士10年ぶりの優勝をしてからは、その相撲振りが変わってきて、先場所の活躍は一皮向けたか? と期待させるものだっただけに、今場所への意気込みも違っていたし、事実、いい相撲を見せてくれていたのだが、結局二人の横綱には後一歩及ばずの13勝2敗で終わった。もっとも、今日の千秋楽では横綱【日馬富士】関に勝利し、二所ケ関審判長の談話によると、「来場所の優勝」を条件に、綱取りにまだかろうじて手がかかっている状態である。来場所、とにかく頑張って欲しいですな。

 さて。そういう上位陣の戦いももちろん楽しませていただいたわけだがそれよりもですね、わたしは一番応援している【松鳳山】関が先場所4勝11敗と大きく負け越してしまい、今場所は西前頭十一枚目という番付で戦いに挑んだわけで、もし今場所も大きく負け越してしまったら、下手すりゃまたも十両落ちもあり得ると、大変ドキドキしながら毎日見守っていたわけである。
 だがしかし!! やってくれたぜ、オレたちの【松鳳山】関は!! なんと驚きの11勝4敗である!!
 この成績だと、また番付を上げ、恐らくは5枚目ぐらいまではいけると思う。
 てとことは、ですよ。来場所、また二桁以上勝てれば、再度の小結昇進もあり得る位置ですよ。まあ、他の力士の星次第ではあるけれど、大変期待が持てますな。5枚目ぐらいであれば、あまり上位との戦いも組まれないだろうから(しつこいがそれも他の力士の星次第)、超・チャンスだと思うんだよな……。応援してますので、どうか頑張ってください【松鳳山】関!!

 しかし……横綱【白鵬】関の強さは、やはりちょっと以前とは変わってきたように思えてならない。今日の解説の二人は非常に対照的で面白かった。
 まず、舞の海秀平氏の見立ては、「白鵬、衰えたり」であり、その相撲振りの変化に疑問を呈している。わたしも実は毎の海氏の意見に同意していて、実際、以前の圧倒的な強さは鳴りを潜めてしまっているように観ている。どうも、4場所ぐらい前からの【白鵬】関の相撲は明らかに変わってきていて、それを「衰え」と見るのは自然な意見だと思う。
 一方の、往年の第52代横綱・北の富士勝昭氏は「相撲が変化してくるのは当たり前。これは衰えではなく進化だ」という意見だ。北の富士氏にこういわれてしまうと、まあ、そりゃあそうだ、とは思うものの、この北の富士氏の解説は、たまーーにテキトーなことを言うので(だから凄く笑えて面白い)、【白鵬】関に関する今日のコメントは真面目に言っていたけれど、どうも、額面通りに受け取れないような気もする。
 いずれにせよ、来場所も、【白鵬】関と【稀勢の里】の二人が主役となるような気がするが、わたしとしては愛する【松鳳山】関の動向に、15日間やきもきすることとしたい。いやー、相撲は結構面白いっすな。

 というわけで、結論。
 いけいけ僕らの【松鳳山】!! 今場所はお疲れっした!! 11勝、お見事だったすね。来場所も応援しているので、頑張ってください!! まずは、小結復活目指して、GO!! 松鳳山!! GO!! 以上。

 わたしは現在、日曜日のNHK大河『真田丸』をせっせと観ている。ちなみにわたしはNHK-BSで18時から見ているのだが、もちろん、戦国期の群雄割拠(?)が大好物なので、ほほう、今年は真田家か、と大変期待しながら見始めたわけである。ただし、脚本がかの三谷幸喜氏であることには、若干の不安もあった。三谷幸喜氏の実力は当然分かっている。この人の映画や演劇では大変笑わせていただいるわけで、非凡なる才能の持ち主であることは間違いない。しかし、オリジナルコメディではその才能が炸裂し、毎回楽しい作品を我々に提供してくれることは確実であっても、NHK大河で、しかも真田家のお話で、大丈夫かしらん? と素朴に思ったのである。思えば、わたしは元々幕末期はあまり得意でないので、2004年の『新撰組!』は、最初の数話でDNFしてしまった前科がある。どうも、三谷幸喜氏とNHK大河というのはミスマッチなのではなかろうか、と全くもって大きなお世話の心配をしていたわけである。※DNF=Did Not Finish=途中棄権の意
 で、第1話から、やはりどうも、何か居心地が悪いというか、わたし的にのめり込めない。決定的だったのは、第13話「決戦」である。対徳川戦第1ラウンドとしてお馴染みの、第1次上田合戦を描いたものだ。

 NHKは、ご丁寧にも上記のような「5分で分かる第●話」というダイジェスト動画をYou TubeにUPしてくれている。つか、5分で分かるなら見なくていいんじゃね? という気がしなくもないが、見逃した場合などには大変ありがたし、である。ま、わたしは見逃してしていないけど。
 この第13話は、いわゆるワンクール終わりの締めくくりで、次回から舞台は大坂へ移る。なので、前半の山場に第1次上田合戦を持ってくるという構成は実に理に適っている。
 そして、役者たちも素晴らしい演技だ。文句は全くない。
 しかし、どうしてもわたし的にしっくりこない。
 それは、やはり各キャラクターの言動に問題があり、どうにもわたしには受け入れがたいというか、ううむ……と唸らざるを得ないのだ。ズバリ言えば、まずセリフは現代語すぎる。特に、わたしが気になるのは、長澤まさみちゃん演じる「きり」ちゃんのセリフの数々だ。もちろん、長澤まさみちゃんには何の罪もなかろう。問題はどう考えても脚本だ。あり得なすぎやしないかと、わたしは心配というか呆れるというか、これは全国のNHK大河のメイン視聴者であるシニア層の支持を得られるのだろうか? と不安である。おまけに、行動も、どうにも分からない。16世紀後半の女性がこんな行動をとることがあるのだろうか? という部分もそうだし、上記動画の、黒木華ちゃん演じる「うめ」ちゃんの、第13話における行動もさっぱり意味不明で、まるで無意味な犬死を遂げて退場してしまうとは。ついでに言うと、この「うめ」ちゃんが結婚に至るまでの経緯も、この女子はしたたかなんだか純朴なんだかさっぱり判断が付かない微妙なキャラ付けだったのも良くわからん。
 わたし、本当にもう、第13話を観終わった時、もう来週からは観なくていいや、と思った。
 のだが、次週からはいよいよ秀吉も出てくるし、これからどんどん面白くなっていくであろう、と期待して視聴を継続しているのが現実ではあるのだが……ちょっと辛くなってきたのである。
 なお、70歳をとうに超えたわたしの母も、もう脱落しそうである。やはり気に入らないようだ。
 思うに、NHK大河に笑いは不要、とまでは言わないけれど、ちょっとどうにも馴染まないような気がしてならない。もちろん、歴史通りにやれとか、もっときっちりしろとか言うつもりも全くないのだが……例えば、真田家の父・昌幸を演じる草刈正雄氏の、何を考えているかさっぱりわからないすっとぼけぶりは、秀吉をして「表裏比興の者」と言わしめた曲者ぶりが滲み出る素晴らしい芝居だと思うし、長男・信之を演じる大泉 洋氏の、いかにも真面目な様は、信之らしさが非常に伝わるものだと思う。もちろん主役の信繁も、現状では演じる堺 雅人氏とその時の信繁の年齢差がありすぎて、ちょっと違和感はあるが、その若い信繁をしっかり演じてくれていると思う。他にも、上杉景勝も、これまた本当はもっと全然若いと思うが、義を重んじる上杉家、だけど実際はかなり苦しい立場の悩める景勝を遠藤憲一氏がカッコ良く演じてくれている。なので、役者に文句があるわけでは全然ない。むしろ素晴らしいキャストだと思う。
 ※年齢について気になるので、景勝が上洛して秀吉に会った年=1586年の段階で誰が何歳だったか、そして演じている役者さんは現在何歳か、自分用備忘録としてまとめておこう。
 ◆豊臣秀吉:49歳(1537年生)→小日向文世氏(62歳)
 ◆徳川家康:43歳(1543年生)→内野聖陽氏(47歳)
 ◆上杉景勝:30歳(1556年生)→遠藤憲一氏(54歳)
 ◆直江兼続:26歳(1560年生)→村上新悟氏(41歳)
 ◆石田三成:26歳(1560年生)→山本耕史氏(39歳)
 ◆大谷吉継:27歳(1559年生?)→片岡愛之助氏(44歳)
 ◆真田昌幸:39歳(1547年生)→草刈正雄氏(63歳)
 ◆真田信之:20歳(1566年生)→大泉 洋氏(43歳)
 ◆真田信繁:19歳(1567年生)→堺 雅人氏(42歳)
 ◆淀殿(茶々):17歳(1569年生?)→竹内結子嬢(36歳)
 なるほど、こんなに本当は若いのか。
 でもまあ、その違いは正直どうでもいいし、別に問題ないとは思う。
 しかし、これだけそうそうたる役者陣を揃えて、別に笑いを取りに行かなくてもいいんじゃねーの? というのが、わたしの偽らざる感想だ。
 まあ、真面目にやってももう散々いろいろな物語で描かれているし、今さらなのかもしれないので、今回のような三谷節がたまに炸裂する面白脚本もアリなのかもしれないけれど、それにしても、どうにもしっくりこなくて、もう観るのやめようかどうしようか、と毎週思いながら観ている。
 そう思っているのはわたしだけなのか、実際良くわからないのだが、視聴率的には、さすがに人気の戦国モノだけあって、現在のところ平均17%チョイを維持しており、ズバリ好調、と言っていいようだ。2年前の「軍師官兵衛」よりもちょっと視聴率的にはいいみたいですな。うーーん……「官兵衛」の方が、わたし的には面白かったけどなあ……岡田くんの芝居ぶりも非常にカッコ良かったし。断然わたしとしては「官兵衛」の方が好きだけれど、どうも視聴率を見ると、世の判定はそうでないのかもしれない。
 とりあえず、わたし的な次のポイントは、「小田原攻め」であろう。
 この一代大いくさがどう描かれるかを楽しみに、まだしばらくは観続けようとは思っている。そこで前田慶次郎利益が出てこねえかなー、と、「花の慶次」ファンとしては期待しよう。慶次がカッコ良かったら、最後まで観るでしょうな、きっと。

 というわけで、結論。
 現状、イマイチ乗れていない『真田丸』だが、次の山場となるであろう(?)小田原攻めを、わたし的判断ポイントとすることで、とりあえずはそれまでは視聴継続、としたい。以上。

↓ 慶次は最高です。常に電子書籍で携帯し、いつでもどこでも何度でも、読みたいときに読んでます。敢えて言うと、慶次は最高です。全巻購入は漢の掟ですよ。
花の慶次 ―雲のかなたに― 1巻
隆慶一郎
ノース・スターズ・ピクチャーズ
2015-06-08
 

 先日、美人秘書のT嬢から、こんなSkypeメッセージがポロリンと来た。
 「ドラマの『重版出来』は観てますか~?」
 それは、わたしが出版業界に詳しいこと、そして最近ずっと、黒木華ちゃんが可愛い、と、ことあるごとに発言していること、その両方をT嬢は知っているから、わたしにそう聞いたのだが、即座にわたしはこう返事を戻した。
 「第1話は観た。けど痛々しくて、たぶんもう観ない」
 T嬢は、わたしがそんな風に答えるとは思ってもみなかっただろうから、説明する必要が生じたのだが、要するに、妙な美化した業界内ストーリーと、明るくはきはきしている華ちゃんにはあまり興味がないのである。簡単な方から説明すると、わたしは、華ちゃんのしょんぼりした姿が好きなのであって、明るい平成ガールの華ちゃんにはあまり興味ないのである。以上。そして、美化した業界内ストーリーとは、おそらく出版社勤めの人間が見たら、いい意味でも悪い意味でもちょっとくすぐったいというか恥ずかしくなるようなことが多く描写されているからである、というのが、T嬢に説明した理由だ。
 第1話のラスト、「重版出来です!」というセリフで沸き立つ編集部が描写されたが、重版がかかってあんなに大喜びするって、そりゃ嬉しいことだけど、よっぽど売れてねえ本ばっか作ってるんだなと、わたしはため息しか出なかったのも、観ることをやめた決め手の一つなのだが、実はT嬢には説明しなかったが、わたし的にガックリきたのは、タイトルの読み方である。「出来」。これを、「しゅったい」と読むのだそうだ。「しゅったい」と読むと、「(事件)発生!」という意味合いが強いように感じるが、重版が事件なのか、という気持ちになってしまい、どうにもそれがわたしは気に入らないのである。重版は意志を持って行う「売るぞ!!」という決意表明であり、自然発生するものではない。これは、おそらく企業文化の違いというものであろうと思う。
 そもそも、これはおそらくどんな業界であろうと共通して言えるはずだが、自社でしか通用しない言葉、というものが、自分では意識していなくても、相当あるものだと思う。思うというか、これは確実だろう。A社では●●と呼ぶモノ・コトが、B社では▲▲、と呼ばれているなんてことは、もうそこらじゅうにあるはずだ。それがいわゆるその企業の文化なわけだが、出版業界も、その例に漏れず、出版界だけでしか通用しないような事象においても、出版社ごとに呼び方が違う場合が結構ある。よその出版社の人間と話していて、ああ、それってあれのことか、と、自社用語に翻訳するなんてことは、出版業界人なら、普通にあるある話であろう。しかし、今まで20年以上、「出来」を「しゅったい」と読んだ奴と出会ったことがない。残念ながら確認はできないが、おそらくは、原作コミックの版元である小学館では「しゅったい」と読むのかもしれない。が、わたしは普通に「でき」と読む。そもそも、「重版出来」という漢字四文字は、たいていの場合、営業部が本屋さんに向けて、「重版が(刷り上がって本として)出来上がりました~バンバン注文くださいね~」という営業活動の時に使うか、読者向けの広告宣伝において「この本、バリバリ売れてますぜ~」とアピールする際に使用する用語で、それより日常的に出版社の人間が使うのは、「出来日」の方だろう。「できび」と読むのだが、これは、「重版が出来上がる日」のことで、極めて重要な意味を持つ。例えば「出来日」が月末だと、その月の在庫になってしまうため、PL(=損益計算書)にも影響してしまうので、「出来日」の管理は非常に重要なのである。
 何が言いたいかというと「出来」を「しゅったい」と読むのはきっと小学館(およびそのグループの集英社や白泉社もそう読むのか?わからん)ぐらいで、普通は「でき」と読むほうが一般的だと、わたしは自らの経験から結論付けたい。もちろん、「しゅったい」と読もうが「でき」と読もうが、どちらも間違いではないと思う。恐らく重版を事件ととらえるかどうかがその違いの由来だと推察するが、「え~あれって、しゅったい、って読むんだよ~知らないの~ぷぷぷ」という態度が実に気に食わないのだ。よって、あのドラマには興味がない、ということである。ま、わたしももう現役じゃないしね。以上。

 というわけで、長々とわたしの人間としての心の狭さを露呈する愚かな告白を行ってみたわけだが、なんでまたそんな、どうでもいいことを偉そうに言ってんの? と思われることは確実であろう。しかし、昨日、待ちに待っていたとある電子書籍が、「紙の書籍の1ヶ月遅れ」でやっと発売になり、それを買って、「なんでこう、紙の本と発売日をずらすんだろうなあ……」とイチ読者として、出版社の文化の違いに対して迷惑に思ったのである。
 現在、紙の書籍と電子書籍は、以下の3パターンのいずれかで発売されている。
 1)紙の書籍と電子書籍を同時で発売する
 2)紙の書籍を先に出してからある程度遅いタイミングで電子書籍を出す(極まれに逆もアリ)
 3)電子では一切出さない
 これらのパターンは、さまざまに使い分けられていて、一つの出版社内でも本によってばらばらだったりするし、レーベルごとに1)だったり2)だったりすることもある。なので、これは出版社の考えの違いもあるし、編集部のスタンスの違い、という問題もあるのだろう。このように、出版社の都合、出版社ごとの文化の違いというものを極めて実感する出来事だったので、なんとなく「重版出来」の読み方の違いを思い出したわけであります。はー長い無駄文章、略して駄文とはこのことです、はい。

 で。3)は一番分かりやすい。ズバリ、著者が電子はNGと言っている場合だ。翻訳小説なんかも、電子化権を取得していない場合もあって、結構3)の場合が多い。ちなみに、わたしの付き合いのある作家の先生たちは、誰一人、電子否定派はいない。むしろ、売れるなら、読んでくれるなら電子でも何でも構わないと肯定派の方が多い。ただ、1点だけ、彼らが心痛めているのは、電子が売れることで確実に街の本屋さんがダメージを受けるということである。これは、確かにわたしも非常に心苦しい。非常に悩ましい問題である。
 この点こそが、2)を生み出している根本原因である。他に理由あるのかな? 新刊は誰しも早く読みたい。そして一番売れるのが新刊である。なので、まずは本屋さんに足を運んでもらって、紙の本を買ってもらおう、という心理の表れである。
 
 しかし、である。それって、効果あるのか???
 わたしは、ズバリ、「ない」と断言したい。3)ならあきらめもつく。しかし、「いずれ電子で出ることが分かっている」作品を、紙で買う意義は、わたしに限って言えば、もうないと断言できる。わたしの場合は、明確に、「この作品の連載が終わってしまったら悲しいから紙も電子も応援のために両方買う!!」という作品があるが、そこまで応援している作品は、『鮫島、最後の十五日』というコミック作品ただ一つだ。ちなみに、『鮫島』を出版している秋田書店は、基本的に紙と電子は同日発売なので、大変ありがたい。昨日わたしが買ったのは、以下の4点で、すべて集英社の作品である。

ついに定助の過去が明らかに!? 超興奮しました。最高です。

ついに十三のヤニが切れ、暴走!! 初号機みたいで大興奮!!
ヤスミーン 3 (ヤングジャンプコミックス)
畑 優以
集英社
2016-03-18

あれっ!? これで完結!? マジか……。 

ゴールデンカムイ 6 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)
野田サトル
集英社
2016-03-18

うーーん……正直飽きてきた……。 話が脱線しすぎ。

 発売日を見れば分かる通り、すでに紙の書籍ではすべて3月に発売になっていた作品である。それがやっと昨日、電子書籍での配信が始まったのだ。ついでに言うと、一番下の『ゴールデンカムイ』は、2カ月連続刊行のようで、次の7巻が紙ではもう昨日発売になっている。ムキーー!!

 出版界では、巻数もの(要するにシリーズモノ)は、「次の新刊が前の巻の部数を超えることは絶対にない」のが常識である。わたしも、ずっと昔にそう言われて、うっそ、そんなことないんじゃないっすか? 友達から借りて読み始めて、1巻から4巻までを友達から借り、急に5巻から買う奴だっているのでは? と反論したところ、自分の眼で確かめてみろと言われて、その時全タイトルの各巻ごとの部数を調べた結果、それが事実であることを知った。いわゆる「巻数落ち(=前の巻より部数が減ること)」は避けえないものとしてわたしは長年受け入れていたし、「巻数落ち」を如何に少なくするか、にいろいろな手を使って努力したこともある。要するに、シリーズの途中で買わなくなってしまう読者を如何に少なくして、最後まで部数を維持するか、ということだ。
 映画の場合は、実は、例えば「2」より「3」の方が売れた、という事はごく普通に、実に頻繁に起こる。が、本の場合は、それがほぼ絶対にない。ほぼ確実に、「途中で買わなくなる読者>巻の途中から買い始めてくれた奇特な読者」の式が成り立ち、その結果として「1巻の部数>2巻の部数」が成立するのである。
 自らを振り返ると、シリーズの途中で買わなくなってしまう作品は、確かにある。それは、内容的に飽きてしまった場合もあるが、大抵の場合は、「次の新刊が出た」ことを知らなかったか、知っていても買いに行く暇がなかった、買いに行くのを忘れた、というような理由が大きい。
 だが、電子書籍の場合、どんな電子書籍販売サイトでも、「次の新刊が出ましたよ~」というお知らせが来る。なので、「次の新刊が出た」ことを知らないでスルーすることは、ほぼ確実に防げる。そして、それを観て即その場で買えるという利点もある。勿論、内容的に、もういいかな……と思われてしまえばそれまでであるけれど、少なくとも、うっかりスルーをなくすことができるのは、出版社にとっては極めて大きな強みだ。なので、とりわけ巻数ものが普通のコミックスでは、電子書籍は出版社にとっても非常に有効であり、読者にとっても、場所を取らないという極めて優れた特徴がある。一度電子書籍でコミックスを買う習慣が付くと、あえて紙の書籍を買う理由は一切ないと断言してもいい。つまり、発売日を紙優先にして、街の本屋さんを守るという姿勢をとることは、もう完全な(うちは本屋さんの味方ですよ、と示す)ポーズであって、全く意味がないのだ。電子に移行した読者を取り戻すことは不可能である。その、ある種の、いい人アピールめいたポーズが、わたしは気に食わないのである。
 
 おそらくは、今後も紙の本が絶滅することはないだろうし(たぶん)、わたしも街の本屋さんが消えることには大変悲しい思いでいる。だからこそわたしは毎月10,000円程度は紙の本を買って読んで楽しんでいるわけだが、一方で、電子書籍の便利さも同時に享受しており、もはやなくてはならないものとなっている。写真の世界では、もう、一般的には完全にデジタルへ移行し、今やフィルムは絶滅危惧種である。かつて街のどこにでもあったDPE店は完全に姿を消した。しかし、一方でデジタル画像を紙にプリントするサービスは需要が大きいし、きっと絶滅することはなかろう。それは、人々の生活様式の変化に対応した企業努力だ。冷酷な言い方だが、街の本屋さんにも、それはどうしようもなく突き付けられている。街の本屋さんを応援したいなら、そこでお金を落とすしかない。わたしは今後もバンバン買い物をするつもりだ。しかし電子書籍の発売日を遅らせることは、残念ながら、ほぼ意味はない。卸正味を下げてあげるとか、何か付加価値を付けるとか、出版社が血を流して出来ることがあるのに、ポーズだけ取るのはホント、読者を考えてない、ただのカッコつけに過ぎないんじゃないの、と思う次第である。

 というわけで、結論。
 電子書籍の発売日を遅らせることには、とりわけ巻数もののコミックにおいては、何の意味もないと思います。ただまあ、コミック以外で、本当にわたしが大好きな作家の新刊が「紙が先行で電子は1か月後」となれば、我慢できずに先に紙で買ってしまうと思うので、効果がある場合もある、と認めるにやぶさかではありません。だけど、単なるポーズは、ホントにやめてほしいと思う。以上。
 
↓ くそう……紙ではもう発売されている……ぐぬぬ……。

 はーーー。なんか忙しい。
 というわけで、今日は、現在読んでいる本(『毒味師イリーナ』を読んでます)が、本当は昨日には読み終わるだろう、と思っていたのにまだ60Pほど残っていて読み終わることができず、そのため全くネタがないので、最近、こ、これは……!? と思って思わず買ってしまったブツを紹介してお茶を濁すの巻です。

 近年、もう完全にパソコンのモニターやテレビという物体は、かつてのブラウン管が絶滅し、液晶パネルに入れ替わったわけだが、この液晶モニターというものの、最大の特徴は、「薄い」という点にあると言えるような気がする。勿論、省電力だったり、重量的に軽いとか、いろいろなメリットはあるわけだが、この、「ブツとしての薄さ」に関しても、何かと優位性があるんじゃなかろうかと思う。
 しかし、一方で、どんどん大画面化してきた現在において、意外と置く場所を占有する物体でもあって、薄いがゆえに、ちょっとしたプチ困るポイントというか、 「この上にモノが置けたらなー」と思う人も世には数多く存在しているのではなかろうか。
 かく言うわたしも、机の上に32インチ液晶モニターを設置して仕事をしているので、意外と横幅があって、作業効率的には大画面&高解像度(2560×1440で使用中)で大変具合が良いのだが、 いかんせん机の上がいっぱいいっぱいで、ちょっとした筆記用具やメモ類などを置くスペースがかなり減ってしまったわけです。なので、何気にわたしとしては、「液晶モニターの上になんかちょっとした置き場スペースがあるといいんだけどなー」と切望していたため、わたしがほぼ毎日チェックしている、Impress社のWeb媒体、WATCHシリーズでこの記事を見かけた時、「こ、これは……アリかも!!?」と俄然欲しくなってしまい、購入に至ったわけです。 ↓ これ。

 詳しい説明は、KINGJIMの公式Webサイトを見てもらった方が良いだろう。上記にリンクを貼った、Impress家電Watchの記事を見たのが、3月8日。価格は3500円だそうで、これなら、買った後でアチャーな事態となっても、まあ笑って許せるだろうと思い、即、買ってみようとしたところ、発売は3月24日だという。なーんだ、まだ買えないんだ、と思って、そのまま放っておいたら、近年、病的に記憶力の低下が著しいわたしであるので、忘れてしまう事はもう確実である。なので、付箋に「3/24・ボード」と書いて貼っておいたのだが、これまた余裕で意識の外に追い出され、はっ!? と気が付いたのは3/29のことだった。
 で。思ったら即行動を旨とするわたしである。まず、そもそも本当にもう売ってるのか、まずは愛するYODOBASHIドットコムにて、商品検索してみた。すると、すぐに出てきた。おお、売っとる。こいつか。なるほど。よし、じゃあ昼にでも買いに行くか、と思ったら、店頭在庫はなく、お取り寄せだという。もーーテンション下がるぜ、と思うものの、ここでまた今度にしよう、と先送りにしたら、これまた確実に忘却の彼方に流れてしまうので、ヨドバシAKIBAの店頭引き取りで、発注することにした。ま、ポイントもたまってるし、3000円出して残りはポイント使用にしちゃおうと決めた。すると、それから数日後の4月1日に、「商品届いたんで引き取りよろしく~」的なメールがYODOBASHIドットコムから来たので、さっそく取りに行き、すぐさま会社に戻って、すぐに設置してみたわけである。それが↓ こんな感じ。
DB-500f
 どういう仕組みになっているかと言うと、先ほどリンクを貼ったKINGJIMのWebサイトにある通りだが、要するにこういう仕組みである。
DB-500-KJ
 わたしとしては、このメカというか構造が大変ユニーク(?)で面白いと思った。ちなみに実験したところ、49インチの4Kテレビにも問題なく取り付けできました。
 どうでしょう、耐荷重量は1Kgということで、あまりめったやたらにモノを置くことはできないが、筆記用具やメモ、未整理の名刺とか携帯やスマホなんかは余裕である。ちょっと便利じゃね? わたしの使用中の写真で分かるかな、手前が溝になってて、ボールペンが置いてある部分があるでしょ? ここにですね、スマホを立てかけられるんだな。スマホスタンドとしても、この溝部分は使用できました。ああ、その様子を写真にとりゃ良かったっすね。気が利かなくてサーセン。
 わたしは、まあ、正直プチ高いような気がしてならないが、とりあえず使えるので気に入った。ただ、本当にくれぐれも置きすぎ禁止である。あぶねえっす。 いつか絶対、ガシャーーーン!! という悲劇が起きるような気がしてならず、わたしも、大丈夫かこれ……?  と若干ビビりながらの使用である。なので、ちょっと気になった方は、とりあえずは店頭で観て、ははあ、こういうものか、と確認してから買った方がいいと思いますよ。ま、3500円+税なので、そのぐらい気にならない方はどうぞお試しください。

 というわけで、結論。
 いつも、ちょっとした工夫で面白い商品を作ることでお馴染みの、KINGJIM謹製「ディスプレイボードDB-500」は、ちょっとしたアイディアで「薄い液晶モニターの上に物置スペース」を提供してくれる優れたアイテムである。ぜんぜん調べていないけれど、他にも同じようなものがあるのかもしれないっすな。でも、いいの。もう買っちゃったので。とりあえず気に入ってます。以上。

↓ 今、わたしは切実にシュレッダーが欲しい……ちまちました奴じゃなくて、気合の入った、ガガガゴン!! と裁断してくれる、男らしいマシンが欲しいのだが……いいのがないんだよね……。

 昨日は4月1日。新年度の始まりである。
 わたしは昨日の朝、市ヶ谷と靖国神社の真ん中あたりにあるとある役所へ会社の手続きの用事があったので、8時半開庁に間に合うように、朝っぱらから 、靖国神社と武道館周辺の桜を愛でながら歩いていくか、と思い立った。ちなみになんでそんな朝行くの? と思う方もいるだろう。あのですね、4月1日は超激混み必死なわけですよ。ならば朝イチがわたしにとっては当然なのである。
 普通に歩けば、わたしの足なら30分かからない。なので、8時前に出れば十分なのだが、ふと、ああ、そういやきっと、わたしがこのところ楽しく読んでいる『みをつくし料理帖』の主人公、「澪ちゃん」もきっと同じような道のりを毎日歩いてたんだろうな、と気が付いた。澪ちゃんが住んでいるのが、たしか神田金沢町。神田明神に程近いところだったはずだ。そして「昌平橋」を渡って、それから半時(=1時間)ほどかけて、「俎橋」を 渡って、勤務場所「つる屋」のある元飯田町に至ると。そんな経路なので、恐らくはこんな感じだろう、と見当をつけた。
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 これは現代の地図だけど、分かるかな? 今でも「神田明神」「昌平橋」「俎橋」は上記のように存在している。東京の地理に明るい人なら、ああ、要するに「靖国通りを真っ直ぐ行くだけね」と分かると思う。古地図を確認したわけではないので、全然適当な予想だが、上記の地図で言うと、おそらく、昌平橋からすぐに左に曲がってショートカットすることはなかったと思う。なぜなら、昌平橋から現在の御茶ノ水駅方面へは、上り坂なのだ、「駿河台」という小高い丘になってるのです。なので、おそらくは昌平橋を渡って、そのまま駿河台を迂回する形で、現在の靖国通りあたりまで南下してから、西へ向かったはずだと思う。もちろん、靖国通りはたぶん当時はなかったと思うので、そのものズバリではないと思うが、まあ、方向は間違いなかろう。
 というわけで、30分でいける道のり+澪ちゃん通勤経路探索&桜見物30分を含めて、昨日は朝の7時半から、スーツ姿でLet's Walk と洒落込んでみた訳である。まさか澪ちゃんも、210年後の未来にこんなストーカーじみた目に遭うとは思ってもいなかっただろうな。そう考えると、わたしもまあ物好きと言うか、もはや変態である。
 いいの!! 面白いから。
 
 で。まずは、「神田明神」と澪ちゃんが毎朝渡り、夜くたびれて帰ってくる「昌平橋」からスタートだ。現在の様子はこんな感じ。
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 神田明神は今現在でも大変多くの参拝者の集う、将門公を祀る江戸の総鎮守様だ。最近ではすっかり「ラブライブ」の聖地にもなっていて、昨日のアキバはラブライバーがいっぱいいましたね。朝はガラガラで大変気持ちがいい。
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 で、これが現在の昌平橋。上を走っている緑の鉄橋が、JR総武線ですな。これは、上で貼った地図で言うと、南から北の方向で撮影している。澪ちゃん的には、帰りの景色ですね。このあたりを歩いていたら、この写真で言うところの、橋を渡って向こう側へ行き、右に曲がった反対側へ行ったところに小さな公園があって、桜が1本佇み、綺麗な花を咲かせていたのだが、そこにはこんな、案内板があった。
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 おっと、古地図があるじゃないですか。なるほど、神田旅籠町、か。いやいや、ちょっと待って、神田旅籠町って、「源斉先生」が住んでるところじゃん!? と気が付いて、若干のテンション上昇である。ほほう、やっぱこの辺か。なるほど。で、古地図の部分を拡大すると……
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 おっと!! あった!! あるじゃん、「神田金沢町」。神田明神のちょっと北(左下にある神田明神のちょっと上)。おお、しかも旧つる屋のあった「神田御台所町」や源斉先生の住んでいる「神田旅籠町」もすぐそばだ。なるほど、まさしくここだ。そして、昨日はぜんぜん気が付かず、今さっき写真を加工してて発見したのだが、この地図の右上の端っこの方に、「稲荷社」ってのがありますね。これが澪ちゃんが通う、「化け物稲荷様」かな? どうだろう? もう一度読み直して描写をチェックして見ないと分からないな。現地は今度またチェックしておきますわ。
 てな感じで、完全にもうストーカーなわたしであるが、なんだか朝から気分がアガッて来ましたぜ。こいつぁ、たまらねぇ。である。※一応解説しておきますが、種市おじいちゃんの真似です。
 というわけで、ここから澪ちゃんは歩いてんだなーと、Walking開始である。その道筋は、別に面白くないので割愛します。最初に貼った地図の通り、ツカツカと靖国通りを西へ向かうだけなので。
 で、わたしの足ではやはり、30分もかからず、ごくあっさり「俎橋」まで来た。以下が現在の俎橋であります。
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 九段下の、ちょっと手前に「俎橋」の交差点の看板アリ。で、もちろん「橋」としても残っていて、
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 ずどーんと、立派にネームプレートが設置されてます。
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 が、ご覧の通り、この日本橋川の上には首都高が通っているため、暗~い感じになってます。
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 この写真の、左岸が、新しい「つる屋」のある元飯田町ですな。今はすっかり面影なし。土手もなく、コンクリート製だし。この川辺で、澪ちゃんやふきちゃんは、何度泣いたことでしょう。200年、人類は進歩したんだか、変わってないんだか、分からんですな。
 なんてことを思いながら、わたしはまだ『みをつくし料理帖』の3巻までしか読んでいないけれど、続きを読むのがもっと楽しみになって来ました。男の、たぶん常人よりはるかに勝る脚力を持つわたしがツカツカ歩いて30分かからないほどの距離だが、女子であり、着物であり、草履であり、また道も悪い状況で……と考えると、やっぱり澪ちゃんの足では小1時間はかかるかもな、というのは納得できた。これを毎日通っていたわけで、そりゃ遠いとは思わないけど、楽ではないわな。澪ちゃん、4巻以降どんな艱難辛苦に苛まれるか、まだわたしは知らないけど、幸せになっておくれ。と願わずにはいられないわたしであった。
 以下、おまけ。
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 靖国神社や武道館周辺は、もう満開でした。人出も多く、昼以降はもう、歩くのも大変な混雑だと思う。ま、夜桜を観て酔っ払うのも、それはどうぞご自由に、だが、やっぱり朝、少し肌寒いくらいの澄んだ空気の中、ぼんやり過ごすほうが、粋だと思いますよ。大変綺麗で、昨日一日、とても気持ちよく過ごせましたとさ。おしまい。

 というわけで、結論。
 現在の秋葉原と御茶ノ水の間にある「昌平橋」から、現在の九段下にある「俎橋」まで、1.9Kmほどである。1802年当時の女子の足では、まあ小一時間はかかるだろうなと言うのは良くわかった。江戸中期に生きた澪ちゃんと、平成の世に生きるわたしとでは210年ほどの時の隔たりがあるが、まあ、きっと、人間としての中身はそれほど変わらんのだろうと思う。澪ちゃん、毎日の通勤も大変だろうけど、幸せになっておくれ。オレも真面目に生きてみます。以上。

↓ こういうの買って、ちょっと思いを馳せてみるのも乙ですね。つーか、もう完全にオレの趣味、老人レベルなんじゃないかと心配です。

 昨日はいわゆる年度末。
 15時ごろ、打ち合わせのために外出していたわたしだが、相手の事務所の入っているビルの前に到着し、左腕の1秒の狂いもないCITIZEN ATTESAを見ると、約束の時間の7分前。微妙に早いか、と思い、どっかタバコ吸えねえかしら? と思ってきょろきょろしたところ、本屋さんがあったので、ちょっとだけ時間をつぶさせていただこう、と入店した。
 その時、おお、そういや先日クソ長いレビューをここで書いた、「ジャック・ライアン」シリーズの続きの(3)巻(4)巻が今月末発売だったな、と思い出し、ごく小さな街の本屋さんだけど、あるかしら? と文庫棚を探してみたところ、1冊ずつ配本されたようで、ちゃんと売っていた。ので、その場で購入。さっそく昨日の帰りから読み始めている。相変わらずおもろい。
米朝開戦(3) (新潮文庫)
マーク グリーニー
新潮社
2016-03-27

米朝開戦(4) (新潮文庫)
マーク グリーニー
新潮社
2016-03-27

 しかし、この本を出版している新潮社は、残念ながらわたしの嫌いな出版社の、1位とは言わないけど筆頭クラスで、海外翻訳モノの電子書籍化が遅れていて、この作品も残念ながら(?)リアル本での購入と相成った。まあ、実際紙の方が読みやすいのは間違いないし、小さな本屋さんを応援するためにも、街の本屋さんで買ったことには大いなる意義があると信じたい。で、結論としては紙の本でも構わないのだが、ふとレジにてお金を払った時、「ちょっと今月は相当本に金遣ったかも……?」という気がした。
 そこで、昨日の夜、ちょっと3月にどれだけの本を買ったのか、調べてみることにした。結果、我ながら、こりゃあやりすぎたな……と呆れる事態が判明したのである。以下、ちょっと晒してみたい。なお、買った順ではなく思い出した順で、税込です。
 【紙の本の部】・・・合計12,653円
 『米朝開戦』(1)(2)(3)(4):合計2,591円 ※現在(3)の半分くらいまで読んだ。(1)(2)レビュー済み
 『みをつくし料理帖』全10巻:合計6,413円 ※(3)巻まで読み終わった。(1)(2)レビュー済み。
 『鮫島、最後の十五日(6)』:463円 ※電子も買うの!!
 『絶対ナル孤独者(3)』:659円 ※先月買い忘れてた。読了済み。
 『ブギーポップ・アンチテーゼ』:616円 ※読了・レビュー済み
 『血翼王亡命譚I』:637円 ※読了・レビュー済み
 『魔法科高校の劣等生(19)』:637円 ※読み始めたら、どうも記憶にない展開になっていて、160Pほどのところで、おかしい、決定的に変だという事件が起きて、前の巻にさかのぼって調べてみよう、と思ったら、なんと前の(18)巻を買っておらず、読んでいないことが判明。我ながら驚いたというか、情けなくなった。
 『魔法科高校の劣等生(18)』:637円 ※というわけで11月刊を今さら購入。未読。

 【電子書籍の部】・・・35,292円。それぞれの単価はもう省略。
 『監獄学園(20)』 ※下品でHなギャグマンガ。好き。最高に笑える。
 『弱虫ペダル(44)』 ※紙は35巻ぐらいまでかな、そこから全巻電子で買い直した。
 『鮫島、最後の十五日(6)』 ※この作品は紙と電子両方買う! 応援のために!!
 『レベルE(上)(下)』 ※久しぶりに読んだ。やっぱり面白い。
 『バビル2世 ザ・リターナー(14)』 ※ずっと買っているけど最近飽きてきたかも……横山光輝ワールド好きなら面白いと思う。絵がシャレオツだけど、見にくい。
 『精霊の守り人、闇の守り人、夢の守り人』の3冊 ※TVで始まった「精霊の守り人」原作。まだ読めてないので早く読みたいのだが……。この3冊だけじゃなく、続きは読み終わったら買う予定。
 『ブギーポップ』シリーズ19冊 ※最新作を紙で買って読んで、やっぱり全巻持っているべきである、と、ついカッとなって電子で一気買い。紙で持っていたけど、どうも歯抜けで、誰かに貸して貸しっぱなしの模様。帰って来ねえだろうな……。
 『ビートのディシプリン』全4巻 ※ブギーポップシリーズ番外編(?)。連載時に読了済み。
 『ヴァルプルギスの後悔』全4巻 ※同じくブギーポップシリーズ番外編(?)。連載時に読了済み。
 『酸素は鏡に映らない』 ※同じくブギーポップシリーズ番外編(?)。これはまだ読んでないのでお楽しみ。
 『悪魔のミカタ(1)~(13)』
 『悪魔のミカタ666(1)~(6)』
 『ジャストボイルド・オ’クロック』
 『紫色のクオリア』
 『ヴィークルエンド』 ※この、『悪魔のミカタ』以降の作品は、全部、わたしが一番愛するライトノベル作家である、うえお久光先生の作品で、どれも大好き。これらもわたしの本棚に歯抜け状態であったので、これまたつい、カッとなって一気買いしてしまった。うえお先生の他の作品『シフト』に関しては、もうだいぶ前に電子化されていたので既に持ってます。
 『毒見師イレーナ』 ※海外翻訳モノ。何となくあらすじを読んで衝動買い。まだ100ページくらいしか読んでないけれど、想像以上にこれはラノベですな。続編もあるようで、面白ければ続きを読みましょう。
毒見師イレーナ (ハーパーBOOKS)
マリア・V スナイダー
ハーパーコリンズ・ジャパン
2015-07-23

 
 というわけで、改めて足し算をすると、【紙の本:12,653円】+【電子書籍:35,292円】=47,945円にもなるわけで、こいつはちょっとやりすぎた……と我ながら思うわけであります。
 なんでこんなに買ってしまったかというと、ひとつ大いなる言い訳がありまして、年度末という事で、わたしが愛してやまない電子書籍販売サイトBOOK☆WALKERにて、何度か大きなコインバックフェアがあったのです。なので、たぶん、電子書籍の購入代金のうち、15,000円分ぐらいは付与された還元コインでの買い物だったと思う。また、うかつにも大好きなうえお先生の旧作が電子化されていることを知らず、もらったコインで何買おうかなーと物色中に突如発見したので慌てて買ったという経緯もあるため、やけに今月が多いというのが実態だ。毎月毎月、こんなに買っているわけではありません。だいたい、毎月15,000円程度じゃないかなあ。まあ、それでも普通の人よりは多いんだろう、という想像はつく。
 そう思う根拠は、ちょっと前に公開された最新の「NHK生活時間調査」を見ると、現代の世の人々は、ほとんど、全くと言っていいほど本を読んでいないのが実態だからだ。そもそも、電車の中で本を読んでいる人を見かけるのも、非常に少なくなったし。特に制服を着ている学生さんでは非常に減ったし、なんか疲れた顔したOLさんやおっさんどもも、皆一様に、憑かれたかのようにスマホの画面を見てるもんなあ。まあ、その中には、電子書籍を読んでいる方も多いとは思うが、本当にここ10年、15年ぐらいで、人間の行動ってのは変わるもんですなあ。
 もちろん、悪いことじゃあない。批判するつもりはこれっぽっちもない。わたしもだいぶ電子書籍派になってきたし。おそらくは、このまま電子書籍はそのシェアを増やしていくだろうし、電子でも本を、とりわけ物語を買って読もうという人々は減っていくんだろうと思う。わたしが買う本は、そのほぼすべてが小説や漫画という物語だが、わたしは確信をもって断言するが、小説や漫画、映画や演劇など、物語体験の多寡は、確実に人格に影響すると思っている。もちろん、物語体験の少ない人は人格的にダメだというわけではないけれど、おそらくは、少ない人と、わたしは友達になれないだろうなとは思う。やっぱり、物語の中で登場人物の気持ちを考え、いろいろな出来事を疑似的に体験する、それが読書というか物語を味わう醍醐味であろう。だからその量が多ければ、やっぱりいろいろな点において、なんというか「心が豊かになる」と信じている。やっぱりわたしは、そういった人の方に魅かれますね。
 しかしなあ……こんなにわたしは本を読んだり、映画を観たりしているのに、全然モテないというか、常にぼっちなのはなんでなんだ……はっ!? そうか、分かった!! モノには限度がある=つまりオレ、やりすぎてるんすね。マジか……HOLY SHIT!! とはこのことか……。だってオタクだもの。と、みつお風に締めて今日はお終い。

 というわけで、結論。
 教訓。3月のオレ、買いすぎ。モノには限度があることを弁えましょう。以上。

↓ つーかですね、わたしが愛用しているTabletが、容量的にもう限界なので、コイツに買い替えようかと思ってます。コイツなら、128GBのSDXCをブッ刺せば、今のTablretの4倍の容量に!!

 

 というわけで、先日の日曜日に今年の大相撲春場所は千秋楽を迎えた。
 先場所、10年ぶりの日本出身力士優勝に沸いた大相撲。今場所も、先場所優勝した大関【琴奨菊】関に続いて、二人の大関【稀勢の里】関と【豪栄道】関が2敗を維持し、千秋楽での取組でぶつかることになった。ただし、である。この二人の勝者が2敗で残るとはいえ、1敗の横綱【白鳳】関が千秋楽で勝利し、1敗を維持してしまえばそのまま優勝である。あくまで【白鳳】関が負けて、優勝決定戦にもつれ込むという展開にならないと二人の大関の勝者が優勝する可能性はゼロである。
 結果、千秋楽の結びの一番にて対戦した二人の横綱【白鳳】関と【日馬富士】関の勝負は、ごくあっさりと【白鳳】関の勝利に終わり、優勝が決定、そして千秋楽で勝利した【稀勢の里】関の優勝の可能性は儚く消え去ったのである。この、結びの一番での横綱同士の戦いは、【白鳳】関のまさかの変化で決まってしまい、ヤジの嵐となってしまったのだが、これはもう、【白鳳】関を責めてもどうしようもないというか、そりゃあもちろん、ファンとしてはバチバチの手に汗握る熱戦を期待したけれど、ま、思わず変化しちゃったんでしょうな。分からんけど。
 何しろ、現在、というより歴史上、最強を誇る【白鳳】関は、ここ数場所明らかに変だった。もちろん3場所前にヤマに行って(※ヤマに行く=相撲用語で「怪我をする」の意味)本場所途中で休場してしまって以降、どうもキレがない。今場所でも、初日に小結【宝富士】関にあっさり負けてしまい、その負けのダメ相撲ぶりから、全国の大相撲ファンの胸中には、「マジか……まさか白鳳が……もう……」と思わせるほどの取組であった。
 が、以降は勝ちを重ねるも、どうも相撲ぶりが以前とは明らかに違う。そもそも、わたし的には【白鳳】関が東の正横綱でなく、西にいることだけでも妙な違和感があるのに(TV中継で言うと、ほぼ常に【白鳳】関は画面の左側、すなわち「東」であるのが普通で、画面の右側、「西」にいるのが妙な違和感がある)、相撲ぶりもどうもキレがない。また、横綱らしからぬ「ラフファイト」や「ダメ押し」も批判の対象となった。とりわけ、わたしが観ていて、こりゃあ気の毒に……と思ったのが、 八日目の東関脇【嘉風】関との取組だ。立ち合いで【白鳳】関の右ひじが【嘉風】関の鼻にクリーンヒットしてしまい、【嘉風】関は盛大に鼻血を出して一発OKとなった取組である。立ち合いで、己の肩を相手の顎に下から上にブチかますのを、いわゆる「カチ上げ」と呼ぶが、ありゃあ、カチ上げなんかじゃなく、完全にエルボーアタックで、あんなの鼻っ面に喰らったら、誰だってぶっ倒れるわ、というすさまじいブチかましだった。まあ反則ではないものの、ラフプレーであることは間違いなかろう。あの【白鴎】関が、とファンとしては驚くに十分である。ただ、十日目以降はわりといつもの強さが戻ったような気がするが、まあ、やっぱりそれでも、千秋楽の横綱同士の戦いは、熱戦を観たかったですな。

 で。肝心の、というか、わたしが愛してやまない「黒ブタ」こと【松鳳山】関はどうなったかというと……おいおいおい……なんだよもう……とため息の毎日をわたしに送らせてしまったわけである。
 結果は4勝11敗。はあ……こりゃあ、来場所は十枚目以下に落ちちゃうなあ……。まあ、まだ十両にまで落ちることはないはずだが(たぶん)、次もこんな勝ち星では、再度の十両落ちもあり得るだろうし、今一度、奮起していただきたいものである。先場所は、「前頭筆頭」だったので、全横綱・大関・関脇・小結と戦わないといけない番付故に、10敗はまあ止む無し、とわたしは先場所終了時にここで擁護する記事を書いたが、ちょっと甘やかしてました。今場所の【琴勇輝】関をご覧なさいよ。今場所、東の前頭筆頭【琴勇輝】関は12勝3敗だぜ!? 横綱一人、大関二人に勝ち、関脇・小結との闘いは全部勝ちだぜ!? もう来場所の関脇は確実だよね。くそう、こういうい奴がやっぱり出世するんだよな……と、先場所の【松鳳山】関の闘いとくらべると、ため息しか出ない。
 とにかく、今場所の【松鳳山】関は、前に前に、という姿勢はいつも通り大変好ましいのだが、とにかく足が追いつかず、どたーんと前のめりに倒れる傾向があったように思う。とにかく、足腰ですよ。わたしなんぞに言われなくても、本人も、親方も良く分かっているでしょう。基本からしっかり、稽古に励んでください。
 
 というわけで、結論。
 今年の大相撲春場所は、とにかく【松鳳山】関を応援するわたし的にはしょんぼりな場所となってしまった。また、どうもやはり、横綱【白鳳】関が心配というか、気になる。また、「ああ、コイツにはどうやっても勝てねえ」と思わせるような横綱相撲を期待します。
 3月の「春場所」は、大阪開催。そして5月場所はまた両国国技館です。今度こそ、チケット獲れますように!! 以上。

↓ 横綱……土俵で泣かないでください……。

 2014年に、児童文学のノーベル賞と言われる「国際アンデルセン賞」を受賞したことで一躍注目され、またさらに2015年の「本屋大賞」を受賞したことで、日本文芸界における地位を不動のものとした作家、それが上橋菜穂子先生である。
 まあ、分かりやすく賞のことを取り上げたけれど、 実際のところ上橋先生は上記の二つの賞を受賞する前からとっくに素晴らしい作品を生み出す偉大な作家としてお馴染みだったのは間違いない。わたしは恥ずかしながら、『獣の奏者』と『鹿の王』しか読んだことがなく、まあ言わば単なるにわかファンなのだが、両作ともに非常に面白くて夢中になって読んだ覚えがある。『獣の奏者』ではその主人公エリンに惚れ、『鹿の王』ではその主人公ヴァンの揺るぎない男のカッコ良さに深く感銘を受けた。両作ともに、絶対の自信を持ってお勧めできる小説である。


 ところで、上橋先生は文化人類学において博士号を取得した研究者としても知られ、しかもフィールドワーク中心の現場主義者ということでわたしも上橋先生に非常に興味を持ち、上橋先生のノンフィクション作品『隣のアポリジニ』を読んでみたことがある。

 これは、上橋先生が研究者としてオーストラリアの片田舎でインターンシップの日本語教師(?)として赴任していたころのお話で、たしか研究がメインで先生はボランティアだったと思うが、現地の人々(白人&アポリジニ系混血がメイン)との交流の模様が大変面白かった。
 なんでまたこんなことをわざわざ紹介するかと言うと、上橋先生の描く作品は基本異世界ファンタジーであり、異文化(異種族)コミュニケーションが大きな柱となる作品が多く、それらはやはり上橋先生の文化人類学者としての研究が下敷きになっているのだろう、と思うからである。
 で。恐らくは上橋先生の最も有名な代表作と思われる作品が『精霊の守り人』、通称「守り人シリーズ」と呼ばれる一連の作品群である。既にアニメ化やコミック化されている作品だが、わたしは恥ずかしながら全く読んでいない。のだが、この度、NHKにおいて実写ドラマ化されるというニュースが発表され、放送前からわたしは大変期待していたわけで、先日の放送を録画しておいて、昨日の夜、やっと見てみたわけである。
 基本情報はNHKの公式Webサイトへどうぞ。ちなみにアニメもNHKで放送されました。

 NHKからは、結構多くの予告動画がYouTube上にUPされているので、ちょっと探すといっぱい出てきます。今回のドラマは、なんと3年にわたって全22回放送されるらしい。まあ要するにNHKは相当本気と言う事だ。恐らくは民放では出来ないことだろうし、衣装やロケ、美術のクオリティから察するに、予算規模も到底民放では出せないものだろうと思う。
 お話は、(わたしはまだ全貌がまったく良く分かってないが)主人公の女用心棒バルサが、とある国の王子と出会い、その父たる王(正確には「帝」)から命を狙われている王子を守って逃げるというお話で、逃げる理由は今回の第1話でも描かれるが、当てのない逃亡生活なのか、どこかを目指しているのかはまだ良くわからない。恐らく今後の展開としては、追っ手の刺客との戦いを繰り返しながら、何らかの協力者と出会い、逃げるだけの状況から反撃をする、そしてその王子に秘められた謎が解き明かされる、という感じでお話は進むのだろうと思われる。わからんけど。
 秘密を持つ少年(or少女)と、彼(or彼女)を守る存在という組み合わせは、わたしが読んだ『獣の奏者』でも『鹿の王』でも共通する設定と言えると思うが、今回は、幼い少年と、30歳の女用心棒である。基本的に守る存在は強くて優しくてカッコ良し、というのがお約束だと思うが、どうやら今回も、ぶっきらぼうで、守ることは仕事だと割り切った様子を見せるものの、女用心棒バルサというキャラクターは我々の期待を裏切らない正しくカッコイイ存在であるようだ。大変期待できる。面白そうですよ、やはり。
 で。今回、その強くてカッコイイ女用心棒を演じるのが、わたしも大好きな綾瀬はるか嬢である。このお方は、どうも天然面白キャラといった部分が最近の売りになりつつあるような気がするが、この美しい女性が最も輝くのは、めったに笑わない、ちょっと幸薄い系のキャラクターを演じる時であるとわたしは信じている。去年の『海街diary』における幸薄いしっかり者の長女のお姉さん役は大変素晴らしかったし、古くは映画『ICHI』なんかでも、(まああの映画は映画としてはかなり微妙だが)綾瀬はるか嬢の美しさはこの上なかった。
 そして今回は、なにしろ「女用心棒」である。そりゃあカッコいいでしょうなとわたしの期待は高まる一方でだったが、実際の映像のはるか嬢は、汚れたメイクに汚れた衣装で、実に凛々しく、大変カッコ良かったのである。このお方はやっぱり、どんな格好でも美しいですな。これはまったくどうでもいいことだし若干セクハラだが、ちょっとインターネッツの銀河に検索の手を放てば、デビュー当時のはるか嬢の水着グラビアがいっぱい出てくるので、男性諸君はその美しさを堪能しておいていただきたい。素晴らしいBODYですよ、このお方は。
 今回の作品は、おそらくキャラクターも今後数多く登場してくるのだと思う。今回の第1話では、帝を藤原竜也氏が貫禄たっぷりに演じていたのが印象的であった。またもう一人、はるか嬢演じるバルサの、幼少時の回想シーンに出てくる師匠的存在(バルサの父の親友?)を演じた吉川晃司氏がいつも通りキレあるアクションで非常にカッコ良かった。この人は銀髪になってから役者としての活躍も多くなって、大変カッコイイですな。何しろガタイがデカイし、「シンバルキック」でおなじみの長い足を振り回す立ち回りもキマってますね。広島の名門・修道高校水球部で鍛えた体は伊達じゃないっすな。他にも、平幹二郎氏もいつも通り怪しい謎の「聖導師」を芝居の手本のようなきっちりした滑舌と表情で魅せてくれるし、林遣都くん演じる「星読み博士」も、まだ物語においてどのような役割を果たすのか良くわからない青年として、相変わらずのイケメンぶりを発揮してくれています。
 最後に、映像のクオリティについてちょっとだけ触れておくが、やはりわたしのような映画オタクの場合、ハイビジョン撮影された、おっそろしく綺麗な画の質感は慣れないというか、なんか違和感がちょっとだけありますな。しかもわたしは生意気に4Kテレビで視聴しているので、まあなんというか、不自然にきれいです。そしてそのために、CGがCGにしか見えず、その点では少し画の質感は、金がかかっていることは明白だけれど、わたしの好みではないです。劇場映画っぽく、敢えて少しノイジーな方がこういう物語にはふさわしいのではないかという気はしました。衣装や美術は相当お金がかかってますね。相当これは本気の制作だと思います。
 
 というわけで、結論。
 第1回はまだ物語の序章に過ぎず、今後の展開が楽しみです。十分以上に、わたしの期待には応えてくれている作品です。たぶん、我慢できなくなって上橋先生の原作を読んでしまうと思うな……電子書籍版も発売されているようなので、たぶん、買っちゃいますわ。以上。

↓ この作品における綾瀬はるか嬢は素晴らしいと思います。この作品では、次女を演じた長澤まさみ嬢も素晴らしいし、三女を演じた夏帆ちゃんも可愛い、そして、そこの三姉妹の元へやって来る広瀬すずちゃんも、ウルトラ可愛いっす。
海街diary Blu-rayスタンダード・エディション
綾瀬はるか
ポニーキャニオン
2015-12-16

↓そして今回の原作がこちら。もう読むしかねえなあ……。

 わたしは、わたしを知る人々から、「時間に正確な男」として知られている(たぶん)。
 まず、何についても「遅れること」がほぼないのでそう思われているのだが、ある人は、「あいつは時間にきっちりしてる奴だよね」と方向性としてはポジティブに評価してくれるし、また別な人には「あの人って時間に神経質なのよね」と、逆にネガティブなコメントをされる場合もある。
 一応、わたしの言い分もある。わたしが時間に正確なのは、明確な理由があるのだ。
 というのも、わたしは時間の余裕を持つことが何よりも大事だと思っているのである。例えば、わたしは癖として、ひとつの仕事をこなすにも、大体、タイムを計っていることが多い。これはわたしが長いことランニングやトライアスロン等で身に付いてしまった習性なのだが、常に、何をするにしても大体必要な時間を思い浮かべて、自分に制限時間を課して(=すなわち自分的締め切りを設定して)、いかにそのタイム内でより速く終わらせるか、を、結構無意識に計っている。そして、よし、余裕が出来た、と、思えると、ちょっと、やったぜ!! 的に気分が良くなるのだ。
 そもそも、なぜ時間の余裕を持つことが重要なのかというと、わたしは、「時間の余裕=心の余裕」だと信じているからだ。 わたしは、ほとんど宗教的敬虔さを持ってこの信念を抱いてる。
 なので、わたしは、「時間が狂っている時計」がこの世で最も嫌いなもののひとつである。たまに、自分の時計を5分進めておいて、余裕を持つようにしてるんだー、と無邪気に話す人に出会うが、わたしにはまったく意味が分からない。だって、あんた、その時計が5分狂ってること知ってるんでしょ? 意味なくね? まったく分からん。わたしが時計に求めるのは、1秒の狂いもない正確な時間を教えてくれることである。
  こんなわたしなのだが、現在は腕時計を3本所有している。それぞれ用途によって使い分けているのだが、要するにこんな感じである。
 【腕時計A】:スイス製高級品。これはスーツを着用しているときに使う。休みの日には使ってない。きっちりしている男を自己演出するためのモノであり、完全に仕事用。高くて自分ではとても買うつもりになれないものだが、親父の形見としてもらった。
 【腕時計B】:フィンランド製中級品。これは登山時に使う。電磁コンパスや高度計、気圧計搭載のデジタルWatch。デザインが気に入っているので、休みの日はもっぱらこれ。電池が2年ぐらいであっさり切れる。安いとはいえないかもしれないがそんなに高くもない。
 【腕時計C】:日本製デジタル。完全にスポーツ用。ラップタイムをたくさん取れるので、時刻というよりストップウォッチ機能メイン。1万円程度の安物なので、金持ってるぞアピールがないし、万一の紛失リスクに備えて、旅行の際にもコイツを着用することが多い。
 で、この3点とはもうかなり長い付き合いなのだが、わたしとしては大変残念なことに、コイツら、狂うんですよね。1秒単位で正確であって欲しいわたしには、とても正確な時間を教えてくれるものとは言えないんだな。
 まず【腕時計A】の場合は、そもそも自動巻きなので、土日に使用しないと月曜の朝には止まってることが多い。なので毎週月曜にあわせても、確実に金曜日には、1分以上の誤差が発生する。また、カレンダーも、30日の次は当たり前のように31日になるので、その修正も必要になる。実にイラつく。
 【腕時計B】も、比較的時間が狂う。月に1分とは言わないけど、数10秒単位で狂う。そしてコイツの場合多機能過ぎて、時刻修正はあっちこっちのボタンを押す必要があって、非常にめんどくさい。実にイラつく。
 【腕時計C】は日本製だけあって一番ずれが少ないような気がする、けど、コイツは着用する機会が一番少なく、たまにつけると大抵微妙に時間が狂っている。なので、修正するわけだが、これもボタンがいっぱいあって、しかもたまにしか使わないからいつも、マニュアルを探して、ええと、どうするんだっけ、とやらないといけない。頭にきたので探したら、こいつにはpdf版のマニュアルが用意されていたので、わたしのPCのデスクトップに置いておくことにした。とにかく、イラつく。

 というわけで、いつもの通りクソ長いが、以上は前置きである。
 実は、今日、2016年3月18日は、わたしにとってはちょっとした忘れられない日になった。とある出来事があり、恐らくわたしは、今後の人生において2016年3月18日のことは忘れないだろう、という事件である。わたしのことをご存知の方は、何のことか知ってるよね。なので書きませんが、とにかく、わたしは今日の日付を忘れないこと、そして、今日の初心を忘れないでおきたい、と思ったのだが、それを記念して、そうだ、時計を、常に身に付ける腕時計を買おう!! と突如思い立った。腕に巻かれたコイツを見て、今日の日のことを思い出すんだ。そんな風に思ったのである。
 ま、実はそう思ったのは昨日なんですけどね。
 なので、昨日の夜、何がいいかしらん? と、ぼんやりとわたしの愛するYODOBASHIドットコムにて物色してみたところ、「こ、これこそオレの求める時計の理想型だ!!!」という物を発見し、今日の帰りにYODOBASHI-AKIBAへ寄って、ほぼ迷うことなく買ってきたのである。
 ↓コイツです。どう? カッコ良くないですか!?
Atessa
 こいつは、CITIZEN謹製のATTESA F900モデル、型番CC9015-54Eである。
 電波・ソーラー・GPS。もう、完全にわたしとしては究極ですよ。
 ■電波時計である=1秒も狂わない(たぶん)。
 ■ソーラー=電池交換不要
 ■GPS=NYへ行こうが台湾へ行こうが、ボタン一発で現地時間に。日本時間とデュアルタイム表示可能。
 まさに完璧ッ!! これだよ、オレが腕時計に求めるのはコイツだよ!! ということで、大変満足である。これなら、スーツのときでも、休日でも、服装を選ばないし、何気に、デキる男アピールもスポーツ野郎的雰囲気もあって大変気に入った。まあそれなりに高かったので、旅行に連れ出すかは微妙なところだが、せっかくのGPS機能は海外へ行くときに真価を発揮するのだろう。気に入ったぜ!!
 (※2016/11/05追記:その後、先日台湾に行ったときに試してみたところ、屋外の、開けたところでは、ボタン長押しでグルーーーリと針が回って現地時間になりました。そのギミックが観てて楽しかったです。、そして、帰って来て、羽田からモノレールの中でもやってみたところ、当たり前だけどちゃんと日本時間に戻りました。ま、台湾とは時差1時間しかないんだけど、なんかカッコいい!)
 実は昨日の夜、突如思い立った時には、対抗馬として、SEIKO謹製のASTRONシリーズもいいな、と悩んだのだが、なんとなくの好みとして、CITIZEN-ATTESAに軍配を上げた。
↓悩んだ相手はコイツ。どうだろう? やっぱりSEIKOブランドのほうがよかったかな?
astron
 まあ、別にどっちでも良かったのだが、どうせなら第一印象で気に入ったATTESAにしようということで、深く考えずに決めてしまった。実際、機能や性能はほぼ一緒だろうし。もう、いいの。気に入ったんだから!!
 ただ、ひとつだけ、わたし的にちょっとこれは……とほんの少しだけテンションが下がった点がある。それはですね、わたし、生意気に【腕時計A】をもう20年以上着用してたわけですよ。で、あのスイス製高級Watchはですね、ずっしりと重さがあって、重厚感があるんですな。いってみれば高級感? みたいな重さがあるのです。しかし、今回わたしが購入したCITIZEN-ATTESAはですね……すっげえ軽いのです。もちろんそれは、バンドもケースも「チタン製」ということで、高級素材を使ってるがゆえの軽さなので、実際のところこの時計のウリでもあるのですが、【腕時計A】のずっしり感に慣れたわたしには、その軽さが安っぽさに感じてしまうのだ。まあ、これはきっとすぐに慣れると思うので、問題なし、と思うことにします。チャリンコ野郎であり、山男であるわたしにとっては、「軽いは正義」だしね。

 というわけで、結論。
 CITIZEN-ATTESA CC9015-54Eはカッコイイ!! わーい!! と喜ぶわたしであった。
 そして今日、2016年3月18日、今のわたしの初心を、ずっと忘れないでいたいと思う。真面目に、誠実に生きて行こうと思います。以上。

↓ 文章から想像できた人はわたしと友達になれると思いますが、わたしの【腕時計B】はコイツのことです。色は全然違うけど。わたしがもう15年愛用しているこいつは、限定カラーのシャンパンゴールド。
 

 先日、京都の「伏見稲荷大社」を詣でて、全国のお稲荷様の総本山的存在であることを知ったわけだが、その時、わたしにとって一番なじみのある、成田山新勝寺の中になかばひっそり佇む「出世稲荷」のことを懐かしく思い出した。
 思えば、おそらく中学校に入るまでは、毎年親父と初詣にお参りしていた成田山。中でも、毎年親父がせっせと油揚げを奉納していた「出世稲荷」のことは非常に思い出に残っている。まあ、もう30年、いや、40年近く前になるので、言ってみればわたしの「お稲荷様」の原風景なのだが、先日の京都旅行で伏見稲荷へ行って、あの時のことを何故か鮮明に思い出した。
 というわけで、昨日の朝、そういやもう成田山は随分長いことお参りしてないなあ……とふと思い、思い立ったら即行動を旨とするわたしなので、またもや何も調べず用意せず、とりあえず車をかっ飛ばして行ってみるか、と2週連続で発作的ドライブを敢行した。
 わたしにとって成田山は、非常に遠いイメージであった。なにしろ、京成電車に揺られること小一時間だったような印象で、成田に着くまでののどかな田園風景が今でも心に焼き付いている。そして駅からも参道が延々続いて、ようやく着いた境内も広大で、果たして出世稲荷への道筋を覚えているのだろうか? と運転しながらいろいろなことをぼんやり考えていた。
 が、ごくあっさり、愛車は成田山新勝寺の総門近くの駐車場に着いた。家を出て、45分ぐらいで着いてしまった。いつも渋滞となる京葉道路もスイスイ通過し、東関東自動車道(通称:東関道)もガラガラ。うむ、やはり朝イチに限るな、と改めて思いながら、快適なドライブはごくあっさり終了して目的地に到着である。
20160312_narita_01
 着いたのは、9時前ぐらいだったと思う。なので、まだ参拝客もまばらで、屋台的な出店もまだ準備中のところが多かった。驚いたのが、幅的に車1台分ぐらいしかない駅から続く参道は、車は通行禁止であろうとわたしは思っていたのだが、一方通行ではあるものの、それなりに結構車が通る、普通の道路であった。そして、参道の様子は、ポイントポイントで、ああ、この店知ってるかも!? とか懐かしく眺めながら、ゆっくりと運転していたところ、写真の総門の前まで、余裕で車で来られた。
 上記の写真で説明すると、車は左から右への一方通行なのだが、左の方へずっと歩いていくとJRの駅に通じていて、道の両側にお土産屋さんやお食事処がずらーーーっと続いている。右側の方へ進んでいくと、わたしが止めた駐車場がすぐのところにある。駐車料金は1日800円ナリ、であった。わたしが到着した時は、まだ数台しか駐車されておらずガラガラだったが、11時ころに帰る際はもう満車状態であった。
 で。総門をくぐり、まっすぐ進んでかなり急な石段を上ると、仁王門がある。そしてそこをくぐって、池の橋を渡ると、また急な石段がある。それを登り切ると、本堂前の広い場所に出る。わたしは、総門や仁王門の印象はもうすっかり失われていたが、仁王門の次の池には明確な記憶があった。ああ、ここ知ってる。橋の両側の池には、亀の形の石があって、池には亀もいる。はいはい、知ってるっつーか思い出した、と若干のテンション上昇である。いやそれにしても懐かしい!! しかし、わたしの印象はもっと橋も長くて池も大きかったような気がするが、子どものころの記憶とはそういうものだ。ああ、意外と小さいなあ……なんて思いながら、まずは本堂へお参りした。
 なお、わたしは2007年にチャリでお遍路を完遂した時以来、寺社仏閣へ出かける時は必ず「御朱印帳」を持参するのだが、昨日も当然持参し、まずは本堂にお参りしてから、御朱印をいただいた。すると、どうやらこの成田山新勝寺は、本堂を含めて5か所でそれぞれ御朱印がいただけるらしい。ほほう。それは是非いただきましょう、ということで、境内をぶらぶらすることにした。
 しかし、やはり子どものころの印象とは違って、案外こじんまりしているような気がする。もっと広大で、とにかく毎回、親父と成田山へ行くと相当疲れるという印象だったのだが、無敵の肉体に成長した今現在のわたしからすると全然問題なしというか、ちょっと大きな立派なお寺、という趣である。そして、わたしが今回一番行きたかった「出世稲荷」も、案内図で見るとすぐ横にあった。そして、なんと「出世稲荷」でも御朱印がいただけるとのこと。ほほう……それは知らなかった、と、まずはそちらへ向かった。位置的に、本堂に向かって左の方、石段を上った先、らしい。ので、石段を軽やかに登っていくと、おお、まさしくここだ、うわあ、すっげえ懐かしい!! という光景がそこにはあった。
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 これが、成田山の境内にある、「出世稲荷」様。この横に、お供えする油揚げや蝋燭、お稲荷様のお姿などが売っている。↓これね。 セットで500円ナリであった。
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 うわあ、これは超懐かしい!!! これこそまさに、毎年親父がここで買ってお供えしていたものだ。変わってねえ!! というわけで、さっそくお参りし、御朱印もいただいた。御本尊は荼枳尼天(だきにてん)というらしい。帰って来て調べたところによると、もともと伏見稲荷でも荼枳尼天が御本尊で、憑き物落としや病気平癒、開運出世の福徳神として信仰されていたそうだが、明治の「神仏分離」政策によって、伏見稲荷では荼枳尼天を祭祀することは途絶えてしまったんだそうだ。へええ~。お稲荷様と荼枳尼天の結びつきは中世の日本で生み出された姿だそうです。なるほど。
 というわけで、その後、広い境内を散策しながら御朱印をいただき、もう一つ、親父が毎年欠かさずお守りをいただいていた「星供養」にもたぶん30年以上ぶりに行ってみて、ああ、これは懐かしい……などと郷愁に浸る時を過ごした。その後は、戻って総門から出て、懐かしい参道をしばらくぶらぶらして、有名なうなぎ割きのお店の店頭でしばし亡き親父のことを想いながら、いろいろなことを思い出しつつぼんやりとぶらぶらした。

 ホント、なんでまたオレは、中学生ごろから親父がどんどん嫌いになっていったんだろう? なんでまた、おはようの一言も言わなくなっちゃったんだろう? 親父が亡くなった今から思えば、本当にわたしは嫌なガキだったなあ……と思うが、残念ながらまったくもって後の祭りである。まあ、せめて、たまには思い出したように、成田山にはお参りに来るか、と、思った。帰りも、1時間かからないぐらいであっさり返ることができた。全然近いもんだなあ、ということが良く分かった今回のドライブである。

 というわけで、結論。
 成田山新勝寺は、初詣や節分の時は物凄い人出となって大混雑するが、普段はそんなこともないのであろうと思う。特に朝イチならば。なので、まあ、年に一度くらいはお参りして、出世稲荷に油揚げをお供えしようかな、と思います。車だとあっという間だという事も良く分かった。成田には、巨大なIMAXシアターもあるので、映画に来たついで、というのもアリかも。しかし……ホントにオレ、年取ったなあとしみじみ今日は思いました。以上。

↓ 成田のゆるキャラ「うなりくん」。あまり参道では目立った活動してませんでした。
 

 このBlogを書き始めたのが2015年8月18日。
 以来、本日2016年3月11日現在で207日が経過した。
 記事の数は、211本。必ず毎日ひとつ書いている。
 書くのにかかる時間は、ひとつだいたい2時間ぐらいはかかる。
 冒頭の目次にも書いた通り、「オレの、オレによる、オレのための」ものなので、まあ、思ったことや記録にとどめておきたいことを適当に書いているため、毎回くっそ長くて、ほんのわずかな、わたしのことを知っている人でこのBlogの存在も知っている人にも、「長すぎて読むのつらいっす」なんて言われる始末である。
 じゃあ、別に自分のローカルHDDに保存しとけばいいじゃん、と思われる方もいるだろう。わたしも最初はそうしようと思ったのだが、やはり、どこからでも読めて消失リスクも少ない、インターネッツなる銀河の片隅に保存しておく方が何かと便利であろう、という判断で、Blogという形式を選んだ。
 わたしとしては、『The Force Awakens』におけるルークのように、ひっそりしていたいのだが、このインターネッツなる銀河には、「検索ロボット」という得体のしれない存在がいて、広大な銀河を隈なく捜索しているので、その手を借りるとあっさりわたしの隠棲するBlogという惑星を発見されてしまう。まったくもって不可思議な銀河である。ちなみに、わたしの脳内イメージでは、GoogleやYahooの「検索ロボット」は、『The Empire Strikes Back(帝国の逆襲)』の冒頭に出てくる、氷の惑星・ホスを捜索して反乱軍基地を発見するあの探査ドロイドがいつも頭に浮かぶ。↓コイツね。
droid
 というわけで、今日はネタも特にないことだし、この銀河の片隅に生息するわたしが、常々謎に思っていることをちょっとまとめておこうと思う。ホント、わっかんねえんだよなあ……。

 ■謎その1):当Blogの月間PV/UUの謎
 まったく何もプロモーション活動なんぞしていないのに、何故かわたしの住む銀河の片隅の惑星(=オレBlog)には、毎日300~500の観光客(PV)が来る。まあ、PVなので延べ数だが、いわゆる個数(UU=Unique User)は、だいたいその半分だ。つまり、2.0PV/UUってことです。
 結果として、月間PVは、12,000~15,000ぐらいとなる。まあ、個人ブログとしてその数をどう評価したものか、ちょっと良くわからないが、別に「すげえだろ~」と誇れるほどにはケタが2つぐらい足りないだろうし、一方で、悲しいほど少ない、ってわけでもないと思うので、まあ半端な数なんだろう。しかし全く心当たりがない。なんでまた、そんな数のVisitorが来るんだ? SEO対策なんてまったく何もしていないのに。
 アクセスログを見ると、だいたい半分ぐらいはその経路が判明するのだが、やはり多いのはGoogle検索やYahoo検索で、わたし的にちょっと残念なのが、Google検索の場合は、どういう検索ワードでたどり着いたのかが分からない仕様になっている。Yahooだと分かるのに。
 ちなみに、わたしがこのBlogを始めて、アクセスログを眺めて一番ほほえましく思うことは、平日の日中に、co.jpドメインからのアクセスが多いことだ。まあ要するに、日中、仕事サボってインターネッツ探検をしているダメリーマンどもが多いのだろう。ま、わたしもこの点については全く他人のことは言えないし。非常にお堅い会社や有名な会社のドメインから、わたしのBlogのようなどうでもいい銀河の片隅にやって来る人がいるというのがちょっと面白い。また、何故か、県庁系のドメインや、大学系のac.jpもかなり多い。まったくもって良くわからんですな。

 ■謎その2):やけにPV数の多い記事の謎 
 検索ワードや、記事のPVで、これまた謎に思っていることがある。新しい記事や、まだ話題がHOTなネタが上位に来るのは理解できる。たとえば、ここ1カ月ぐらいでPV数の多い記事は、やっぱり映画ネタで、一部書籍のネタも上位に来る。今月のPVランキングで言うと、1位が『ミレニアム4』の記事で、3位は『CAROL』の記事だ。また、毎週のレギュラー記事である興行収入ネタも鉄板である。
 しかし、へえ~と思うことが二つあって、まず一つは、検索ワードに「ネタバレ」が含まれている場合が非常に多いことだ。どうも世の中的にはネタバレ自粛的空気があるのに、ニーズがあるのはネタバレの方なんじゃね? というのがこのBlogを開始して判明した事実だ。なんというか、まあ人は言う事と行動が一致しない矛盾に満ちた生命体なので、別にいいのだけれど、なんつーか、不思議ですな。
 ちなみにわたしは、ネタバレは全然OK派というか、事前に知っていた方が重要なポイントを見逃さずに済むと思っている男なので、最近では、記事を書く時はほとんど意識しないようになってきた。だって、ネタバレなしじゃ感想なんて書けないんだもの。とはいえもちろん、なるべく興味をそがないように、当Blogを見てしまったために、肝心の作品を観たくなくなる/読みたくなくなる、というようなことにならないよう、気を使っているつもりなのだが、それはそれで「オレの、オレによる、オレのための」趣旨から外れるので、塩梅がめんどくせえ、と密かに思っている。以前、元部下のA嬢から、わたしのBlogを読んでしまうと、印象が固まってしまうので映画が観れなくなる、と苦情を受けたので、内心では「じゃあ見なきゃいいじゃん」と思いつつ、世間的に善人で通るわたしとしては「アッハイ、サーセン」としか言えないのである。
 で、もう一つは、もうだいぶ古い記事なのに、妙にPVをずっと保っている記事の存在だ。それは、
 Nexus9をAndroid6.0にアップデートしようとしたら文鎮化してしまい、修理に出した件
 『母と暮らせば』
 の二つである。Nexus9文鎮化の記事は、ずっと毎月TOP10に入っているのが良くわからん。そんなにみんな文鎮化しちゃったのか? と心配なレベルだ。しかも、もう去年の9月の話だぜ? 今更なんで? と素朴に謎に思っている。もう一つの『母と暮らせば』に関しては、この映画のレビューの記事もPVが高いのだが、実は、「母と暮らせば 興行収入」とセットで検索される場合が(わたしの主観からすると)「異常に」多くて、結果として興収の記事も、やけに古い記事のPV数が多いという謎の現象が起きている。なんでまた、みなさんそんなに「母と暮らせば」の興行収入が知りたいわけ!? まったく分からん。一体どういうことなんだろう? そもそも、ちょっと調べれば、なにもわたしのBlogを見なくても、いくらでもインターネッツなる銀河には情報が存在しているだろうに。
 ホント、Nexus9 と母と暮らせばの記事のPVが多いことについては、良くわからんです。
 そして、わたし的に、よし、今回はうまく書けたぞ、という記事がまったく読まれない時は、やっぱり若干しょんぼりですな。

 ■謎その3):コミュニケーションの謎
 このBlogには、ある意味勝手についている機能として、読んだ人がコメントを投稿したり、わたし宛にダイレクトメッセージを送ることができる(※メッセージはPCのみでスマホでは送れない)仕様になっている……のだが、残念ながら今までコメントを書いてくれた方は1回だけ、メッセージはゼロである。別に全くそれで構わないのだが、わたしは自分がいかに適当な人間か思い知ったのが、そのコメントをもらった時のことだ。
 なんとわたし、非常に嬉しかったのだ。ああ、なんだ、全く知らない人からコメントもらうって、嬉しいもんだな、と思った。ははあ、これが噂に聞くインタラクティブ・コミュニケーションって奴か、と初めて理解した。いや、別にコメント下さいってことでは決してないです。荒れて炎上したら多分凹んで、すぐこのBlogも辞めちゃうだろうし。
 それから、何回か、ははあ、なるほど、と思ったことがある。
 それは、一日のPVが急に2,000ぐらいになった時のことだ。あれっ!? ナンデ!? このPVナンデ!? と全く心当たりがなく、一体全体なんでまたこんなにPVが増えたんだろう? とアクセスログを見てみたら、一発でその謎は解けた。どうやら、全く見知らぬ誰かが、当BlogをTweetしていたのだ。その事実を発見した時、わたしは、なんだよ!! 勝手にTweetするの勘弁してくれよ……!! と半ば憤りに近いものを感じたのだが、実際のTweetを見ると、ちょっと好意的なことが書いてあって、あっさり、なにしてくれちゃってんだよもう……好き。と軽いツンデレに近い感情を抱いてしまったことは言うに及ばずであろう。オレ……立派なおっさんなんですけど……我ながら気持ち悪いわ!!
 というわけで、別にTweetしてもいいけど、一言ぐらい何かメッセージでも送ってくれればいいのになーと思ったのだが、まあ、こういうコミュニケーションというのは、お互い知らぬが仏であって、実に不可思議な、謎に包まれたもんだなあ、と思う。実はコメント機能などはオフに出来るようだが、ま、とりあえず放置することにした。また、Tweet機能は、どうやっても消せなかったので、これもまた放置でいいや、と適当に割り切ることにした。何らかの宇宙的な奇跡が顕現し、『レインツリーの国』的な恋が生まれる可能性もゼロではないだろうし。あ、サーセン。ゼロっすね。

 ■謎その4):今更なんですけど、このBlogは面白いの??
 正直まったく良くわからない。そもそも、第三者が読んでくれることを想定していないので、別に他人の評価はどうでもいいのだが、わたしを知る人から言わせると、面白いと言ってくれる人もいるし、長くてうぜえと言う人もいるし、また、これはまったく自分では無意識で人に言われて改めてそうなんだ……と思い知ったのだが、どうも常に上から目線で偉そう、に読めるらしい。うーーーん……そう言われてもなあ……まあ、反省はします、が、たぶんこのまま、あまり変わることなく今後も続くと思います。
 だってこれ、「オレの、オレによる、オレのための」Blogなんだから。

 というわけで、結論。
 このインターネッツなる銀河はかなり謎に満ちている。が、まあ、とりあえず、飽きるか、または、人間の悪意にうんざりするか、どっちかまでは続けようと思います。以上。

 わたしはチャリも好きだが、車の運転も大好きである。
 そうだなあ、限界点としては、一日800km~1000kmぐらいだろうか。そのぐらいなら、まあ数回休憩を入れれば、ずっと運転していても大丈夫だ。なので、片道100kmぐらいなら、全然チョロイというか、ちょっとそこまで、ぐらいの感覚である。まあ、それは誰でもそうか。
 というわけで、今日は、朝起きてから、急にふと、もうすっかり春めいてきたなあ、もう梅なんかは散るころか……と漠然と思い、梅……梅といったら、偕楽園が有名だけど行ったことねえなあ……ところで水戸って遠いのか? どのくらいかかるんだ? と連想が広がり、すぐさまGoogle先生にお伺いを立ててみたところ、うちから90分ほどでいけることが判明した。
 ふーん……90分チョイ、距離も100kmチョイか……。
 よし。行ってみっか。
 と、仮面ライダーゴーストを横目で見ながら思い、とりあえず身支度をして、AM09:00に愛車のエンジンスタート。一路、全く予習せずに水戸の「偕楽園」までぶっ飛ばしてみることにしたのである。
  大抵の場合、わたしのこういった発作的ドライブの行き先は、関越道か中央道をぶっ飛ばす方向なのだが、今回はかなり久しぶりの常磐道である。関越道や中央道は、ほぼ知り尽くしているといったら大げさだけど、だいたいどこまで何分ぐらいという感覚が身についている。東北道と東名も、大体分かる。が、常磐道はほとんど知らない。インターやサービスエリアがどんなのがあってどのくらいかかるのかもよく知らない。なので、完全にナビ任せである。家を出てだいたい30分後には、三郷から常磐道に乗ったのだが、まあガラガラである。わたしはそれなりにかっ飛ばす男だが、そのわたしでも驚くほど、ぶっ飛ばしている車が多い。なるほど、これが常磐道か、と、なるべく追い越し車線の先頭にならないように、ぶっ飛ばす車の後ろにつきながら、体内360度センサーを常時オンにして覆面パトカーの気配を警戒しながら、気持ちのいいスピードでドライブすること約60分。あっという間に水戸インターについてしまった。ほとんどタイトなコーナーもなく、感覚的には一直線に運転していたような気がする。
 で、水戸インターを降りて、ナビに導かれるまま一般道を走ると、すぐに目的地である「偕楽園」に到着した、のだが、予想通り出遅れてしまった。すでに駐車場はいっぱいで、駐車場に入るまでの200mぐらいを30分ぐらいかかってしまい、車を止めて、ふいー……と一息ついたのは11:00ぐらいだった。そして、噂通り偕楽園は、梅がずらりとあって壮観であった。
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 駐車場から園内に入ると、もういきなり、香りが漂っている。うおーーー!! こいつはすげえすげえ!! 園内は梅の香りが漂う、非常にBeautifulで気持ちのいいところだった。しかしこんな近いとは知らなかったな。かなり桜も多いようなので、また桜の季節に来ても非常に良いと思う。が、あと1時間半、早く来るべきだったな、と反省した。やはりひと出が多く、おまけになにやらB級グルメ的な屋台が駐車場サイドには展開されていて、肉を焼く煙&匂いで台無しな一角もあった。
 というわけで、例によってテンションUPでろくな写真をとっていない。詳しくは、偕楽園の公式FACEBOOKあたりを観ていただいたほうがいいと思います。意外と広くて、結構はじからはじまで回ろうとすると、時間が必要かもしれない。わたしはいつものように、つかつかと歩き、あまりの人の多さにさっさと駐車場に戻ったので、たぶん1時間ほどしかいなかったと思う。まあ、あれっすね、一人で行っても、テンション上がって楽しい気分でいるのは30分ぐらいっすね。
 というわけで、まあ今回は偵察ということで、ぼっち野郎のわたしはさっさと撤収した。
 帰りは、行きとまったく同じ道を気持ちのいいスピードで走り、常磐道の一番東京寄り(?)の守谷SAでトイレ休憩しながらアメリカンドッグを食して、さっさと帰ってきた。帰りもまあ休憩含めて2時間かからなかったかな。あっという間に家に帰り着いた。
 とまあ、こんな風に、わたしはたまに、発作的に車をぶっ飛ばしてドライブというか、ちょっと遠出したくなる。それがまた、非常に気持ちよく、精神的にも良いとわたしは思っている。また、車にとっても、たまにエンジンをぶん回してやることは非常に良いことだしね。全然乗らないとバッテリーもあがっちゃうし。
 なんというか、この前正月だと思ったらもう3月。そしてあっという間に4月になり、気づいたら夏になってしまうのだろう。本当に、人生あっという間だなあ……。まったくもってやれやれだ。

 というわけで、オチも何もないけど、結論。
 「偕楽園」は意外と近くて、かなり美しいとことであることを確認した。また、桜の頃に、もっと早い時間に家を出て、再び訪れてみようと思った。そしてやっぱり、たまには車をぶっ飛ばすのも悪くないと思います。以上。

↓ そういえば守谷SAでは、「ガルパン」の展示? みたいなのをやってました。今や茨城の看板ですな。

 

 はーーー。やれやれ。わたしは今、自宅に帰ってきている。
 ※本記事は昨日からの続きです。昨日はこちらへ
 今日は、朝、AM6時00分に目覚めると、見慣れない部屋にいた。一瞬でああ、京都にいるんだったと気が付くが、どうもいつも旅に出ると、ベッドが固くて背中が痛いのと、部屋がカピカピに乾燥していて、起きるなり、出し抜けに水をがぶ飲みすることから始まる。 
 わたしは何時に寝ても、基本的に6時には自動的に目が覚める。寝すぎると、頭痛がひどくなってだるーくなってたまらない。脳に障害があるんじゃなかろうかと心配だが、まあ、どうでもいい。というわけで、起きて、水を飲んで、顔を洗い、軽く歯を磨いて、着替えて、とりあえず京都の町を散歩しながら、まずは熱いコーヒーが必要だと、そんな時間からあいているカフェがあるとは思えなかったが、まあそれならコンビニコーヒーでもいいか、と四条をブラブラしたところ、 ある意味予想通り、どこも開いておらず、とぼとぼとホテルに戻る途中で道の反対側に開いているカフェを発見、コーヒーを買って部屋に戻った。
 で。 前日の夜に三宮で買っておいたパンを食しながらコーヒーをすすり、一息ついて身支度を整え、「仮面ライダーゴースト」を観ながら一服したところで、同行のお姉さまたちとの約束の時間となったのでロビーに降りた。全員集合し、まずは今回の京都散策のメインである、「伏見稲荷大社」へさっそく向かうことにした。
 「伏見稲荷大社」といえば、「千本鳥居」 でおなじみの、趣溢れる神社である。曰く、
 <私たちにとって、もっとも身近な神社といえる「お稲荷さん」。全国に30,000社あるといわれ、全国各地で老若男女を問わず親しまれています。その総本宮が伏見稲荷大社です>※公式Webサイトより引用
 だそうだ。お稲荷さんというと、わたしにとって一番覚えているのは、小学生ぐらいまで、毎年親父と出かけた成田山への初もうでの際に、せっせと「出世稲荷」に油揚げと蝋燭を毎年欠かさず捧げていた親父の姿だ。懐かしい……。まあ、そんな全国のお稲荷様の総本宮というのだから、一度はご挨拶しておくべきであろうと思っていた。
 よって、わたしとしてはもう鼻息荒く、早朝の誰もいない静かな中、キンと張り詰めた冷たい空気を感じながら稲荷山の山頂まで、何だったら走っちゃいますけど? というつもりで行きたかったのだが、今回はヅカ友のお姉さまたちがいる。そのため、前日の打ち合わせはこんな塩梅であった。
 わたし「オレ、早朝のひんやりした中、誰もいない時間に登りたいんすよね」
 姉さんA「早朝? 何時?」
 姉さんB「登る? 登ってどういうこと?」
 娘さんC「かなり山なんですよ。あたし、一度行って、途中で引き返しました。キツイですよ」
 娘さんD「朝かーーー。ちょっと厳しいですぅ~~」
 わたし「(何言ってんだこの人たち!? と思いながら)え、ええとですね、お嬢様方、何時ならよろしゅうございますか?」
 姉さんA「まあ、10時前じゃない? (10時!? というわたしの顔を見て)……分かったわよ、何時に行きたいの?」
 わたし「……ええと……7時……はダメですよね、はい。じゃあ8時とか?」
 女性一同「8時!?」
 わたし「わわっ、わかりました、じゃ、9時……とか?」
 姉さんB「起きられるかしら……」
 娘さんC「9時……てことは何時に起きればいいのかしら……」
 娘さんD「わたし確実に爆睡ですぅ~~」
 姉さんA「あんた、一人で行ってきなさいよ。あたしたちゆっくり行くわ」
 わたし「(終わったーーーッ!! ダメだこりゃ!! と半ばキレて)じゃあもう、何時でもいいですよ!!」
 姉さんA「分かったわよ、じゃ、間を取って8時半にしましょ、それでいいわよね、みなさん」
 姉さんB「8時半ですね、分かりました。頑張って起きます」
 娘さんC「8時半ロビー集合ですね。了解です。でも、頂上までは無理ですよ」
 娘さんD「8時半ロビー集合、了解ですぅ~~」
 姉さんA「じゃあ明日、みなさん、8時半ロビー集合でよろしくって?」
 女性一同「はーい!! お休みなさーい!!」
 わたし「(若干うなだれて)……うーす……」
 という展開であったので、わたしの希望は砕け散り、ホテルロビーに8時半集合で、伏見稲荷に向かったのである。四条のホテルなので、まずは地下鉄でJR京都駅へ向かい、荷物をロッカーに放り込み、JR奈良線で2つ離れたJR稲荷駅へと向かった。で、現地到着が9時半ごろだったと思う。わたしは初めて行ったので知らなかったが、伏見稲荷大社はJR京都駅から2つ先の駅で、電車に乗っている時間はわずか6分。そしてJR稲荷駅を降りると、もういきなり目の前に伏見稲荷大社が鎮座している。非常に近くてちょっと驚いた。
 しかし、である。すでにJR京都駅で電車に乗る時から、わたしは内心で「あーあ……」と思っていたのだが、案の定、現地は既に人であふれている。まあ、それでも恐らくは、桜や紅葉の季節といった観光シーズンの日中の時間帯と比較すれば、全然空いている部類に入るのだろうと思うのだが、わたしが望んだ光景はもはやそこにはなかった。やれやれである。でもまあ、お稲荷様には何の罪はなく、わたしも心を落ち着かせ、まずは本殿にお参りをすませ、いよいよ噂の千本鳥居方面に向かってみた。すると、やっぱり相当な光景がそこには広がっていて、一気にわたしもハイテンションである。うおお、コイツはすげえ!!
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 こんな光景が、ズラ―――ッと続いているわけです。なお、山を登る方向でずっと続くので、正直、足の悪いお歳を召した方には、上の方まではちょっとキツイと思う。なお、上記の写真は、奥が進行方向で、要するにわたしは後ろを向いていることになる。何故かというと、写真を撮るためでは決してなく、1本1本の鳥居の裏側に、寄進者の名前とかが刻んであって、それをぼんやり観ながら、わたしは後ろ歩きで進んでいたためだ。いやあ、これは非常に興味深かった。
 しかし、である。とにかく人が多い。どうも、言葉から察するに、韓国・中国の方も多いようだ。もちろん日本人もいっぱい。とくに若いゆとり小僧がバカ話をでかい声でわめきながら、そしていろいろな文句を垂れ漏らしながら歩いており、軽い絶望を感じたものの、まあ、人語を話す奇怪な生物と見做すことで気持ちを落ち着けることとした。神社やお寺では怒ってはダメだ、殺意を抱くのはもっての外!! これも修行だとわたしの脳内で何度も唱えることでなんとか折り合いをつけられた。で、わたしとしては当然一番上まで行きたかったのだが、今回は断念。お姉さまたちに従って途中で引き返した。

 で。次に向かうは、「平安神宮」である。
 伏見稲荷からは、京阪で北上して、三条から歩けばいいか、と思ったのだが、お姉さまたちがいるので、三条で一駅分、地下鉄に乗りましょうか? その方が近いですよ? と提案したところ、一駅分くらいなら歩くわ、昨日の神戸ビーフを消化しないとね、という謎の意見で一致したため、京阪三条駅から歩くことにした。わたしは、いやでも1.5㎞以上あるから、結構距離ありますよ、ホント大丈夫っすか? と聞いたのに。
 案の定、600mほど歩いたところで、皆さんのテンションはダダ下がりである。
 姉さまA「まだ先?」
 姉さまB「……つらい……」
 娘さんC「……」
 娘さんD「そろそろお腹すきましたね~~」
 わたし「(だから言ったのに!!と思いながら)もうチョイですよ!! つか、もうタクシー乗っちゃいますか!?」
 一同「歩く!!」
 なんでまた突っ張るのか全く不明だが、何とか歩き通し、目的地である平安神宮に到着した。しかしここはわたしが想像していたよりもずっと広くて、ちょっと驚いた。かつて、倉木麻衣ちゃんがここでコンサートをしたと思うけれど、たしかに、この広さがあればコンサートは十分開けよう。なるほど、こういうところなんだ、ということがわかって、とりあえずわたしは満足である。
 と、ここで早くももうお昼となり、参道にいろいろお店があったので、昼食とした。また、和菓子屋さんも多く、お土産を物色するなどしてしばし過ごし、次に向かったのは、御池通と木屋町通りの交差点にほど近い、とあるショコラティエである。本当は、平安神宮の前に、わたしは久しぶりに三十三間堂に行きたかったのだが、もはやタイムオーバーなので、ショコラティエでお土産を買いつつ、そこのカフェでお茶をし、ケーキを食してきたわけである。ここに行くには、もうタクシーで行きましょうと全一致で決まり、ごくあっさり到着した。タクシー代は1000円しなかったと思う。ここのショコラティエは、「ピーカンナッツチョコ」が有名で、通販もしているけれど、京都の実店舗でしか味わえないケーキは絶品であり、わたしとしては確かな満足を味わえた。大変おいしゅうございました。
 この後は、先斗町を冷やかしながら河原町に下り、少しだけ祇園を冷やかしたところで、もう新幹線の時間が迫っているので、タクシーでJR京都駅へ戻り、終了である。 新幹線は15時半過ぎののぞみで一路東京へ。東京着が18時頃だったので、19時前には余裕で家に帰りつくことができた。
 まあ、やっぱり帰って来て思うのは、常日頃はボッチ行動をしているわたしだけれど、なんだかんだと文句を言う・文句を言える旅の仲間がいると、やっぱり楽しいもんですな。お姉さまたち、散々文句を言ってすみませんでした。皆さんのおかげで、わたしも結構テンション高めで楽しめました。ありがとうございました!!

 というわけで、結論。
 まあ、せっかくムラ巡礼したのだから、1泊してどこか観光して行こうという時、やっぱり我々が第一希望とするのは京都である。我々の場合、ムラでの観劇後、三ノ宮で神戸ビーフも必須なので、京都への移動は新神戸から新幹線を使った。2800円ぐらいで、30分ほどで着いてしまうので、まあ近いものだと思う。京都は、結構これまでにも行っているが、やはり広いし、観るべきスポットがいっぱいあるので、まだまだ行っていないところも多く、まあ、一つずつ、じっくり回るのがいいんでしょうな。そしてやはり、寺社仏閣は、朝イチが一番だと思うんだけどな……。以上。
 ※なお、お姉さまたちとの会話は、わたしによる若干の面白脚色がなされていますw

↓ 次に京都に行く機会があれば、今度は鞍馬と貴船に行きたいものよのう……。

 と、いうわけで先日の日曜日に今年の大相撲初場所は千秋楽を迎えた。
 その千秋楽において、日本全国の大相撲ファンが注目したのは、大関【琴奨菊】関による10年ぶりの日本出身力士の優勝が決まるか!? というものであった。わたしも、かなり興奮しながらその瞬間をTVで観戦させていただいた一人である。
 ところで、相撲に全く興味のない方に一応説明しておくと、「日本出身力士」って何よ? 「日本人」って言えばいいじゃん? と思っている方もいるだろう。そりゃそうだよね。知らなきゃ、誰でもそう思うと思う。これはですね、2012年の5月場所で優勝した力士、【旭天鵬】関が、モンゴルから帰化した日本人ということなんですな。 彼は2005年に日本国籍を取得しているのです。なので、「日本人の優勝」と言うと、この2012年5月場所の【旭天鵬】関以来なので、まあ約4年ぶりという事になる。
 実はこの【旭天鵬】関が優勝した時も、日本人の優勝は、さかのぼると2006年初場所の【栃東】関以来だったので、6年ぶりとかなり久しぶりだったのだが、要するにこの【栃東】関の優勝から数えて10年目に、ようやく「日本出身力士」の優勝がかなった、というわけであります。 
 で。大相撲のヒエラルキーについても、ちょっとだけ説明しておこう。()内の数字は、平成28年初場所での人数です。
■横綱(3人)・・・神様クラス。引退しない限りずっと横綱。落ちることはない。
--------<超・巨大な壁>--------
■大関(4人)・・・選ばれし者たち。負け越すと「カド番」と呼ばれ、「カド番」で負け越すと地位喪失。
--------<巨大な壁>--------
■関脇(2人)・・・神への挑戦者たち。負け越し1回で地位喪失が基本。
■小結(2人)・・・神への挑戦者予備軍。負け越し1回で地位喪失が基本。
--------<大きな壁>--------
■前頭(31人)・・・筆頭から15~16枚目まで存在しているメジャーリーガー。通称「平幕」。
--------<大きな壁>--------
■十両(28人)・・・マイナーリーガー。定員東西14名ずつ。十両以上を「関取」と言い、●●関と呼ぶことが許される。付け人もついて大銀杏もやっと結うことが許されるなど十両以上とその下では大きく待遇が変わる。
--------<巨大な壁>--------
■幕下(120人)・・・正式には、幕下以下は「力士養成員」で7戦しかしない。定員は東西筆頭から60枚目の120名。
■三段目(200人)・・・定員は東西筆頭から100枚目までの200名。
■序二段(196人)・・・定員は特にナシ。もちろん、筆頭が一番上で枚数が下ほど下位。 
■序ノ口(45人)・・・番付最下位。怪我や病気で全休してしまうと番付外へ陥落
--------<ハードル>--------
■番付外・・・新弟子試験に合格した人、序ノ口から陥落した人。1番でも「前相撲」を取れば序ノ口に行ける。

 というわけで、普通の人が見るNHKの相撲中継は基本的に幕内(前頭より上)の取組なので、大相撲全体からするとほんの一握りのメジャーだけ、ということがお分かりであろう。で、そのメジャーの中でも、横綱を頂上として、大関、関脇、小結という三役が存在し、その下に前頭と呼ばれる平幕力士がいる。当然、全15戦の取組は、この3+4+2+2+31人=東西合わせて42人で行うわけだが、力の差が大きいので、例えば前頭15枚目にいる平幕下位の力士と横綱が闘うことは、事実上ない。基本的には自分の番付に近い力士と闘うのだが、大相撲の素人のわたしから見ると、一番厳しい闘いを強いられるのは、おそらく「前頭筆頭」という番付に位置する力士なのではないかと思う。
 何故そう思うか?
 まず、「前頭筆頭」という番付になると、ほぼ確実に、「全横綱・全大関・全関脇・全小結」という、確実に自分よりも強い力士との取組があるはずだ。今年の初場所で言うと、要するに全15戦中3+4+2+2=11戦が格上力士との闘いになる。また、「前頭筆頭」は当然、東西の二人いるので、自分と同格の力士とも闘う。もうこれで12戦である。残りの3戦だけ、自分より格下ということになるわけで、これは相当厳しい闘いだということが分かってもらえると思う。
 もちろん、平幕下位の力士も、事実上自分より格上ということになるが、平幕の力士たちの実力は、当然のことながら明らかな力の差はなく、三役以上とは比べ物にならない。
 なので、「前頭筆頭」という立場から勝ち越すには、同格の筆頭を含めて平幕力士との闘いを4戦全勝したとしても、三役以上から4勝以上勝たないといけない。これは相当厳しい戦いであろうと想像するので、わたしは「前頭筆頭」が一番厳しいのではないかと思うわけであります。

 実はここまで全部前置きです。
 わたしが愛し、応援しているのが【松鳳山】関であることは、何度も書いているが、先場所、去年の九州場所において、十両から幕内に復帰したばかりの【松鳳山】関は、これがまたものすごく頑張って、なんと驚きの13勝2敗という立派な結果を残し、今場所では、「西前頭筆頭」という番付となったのだ。わたしはこの番付が発表になったとき、もちろん上位番付は嬉しかったものの、あーーコイツは厳しいことになるな……という予感がしていた。理由はさんざん述べた通りである。全横綱、全大関と闘う宿命を背負う「前頭筆頭」。こりゃあ、頑張っても5勝から6勝ぐらいではなかろうか……と番付発表時から想像していたのだが……その予想は的中してしまった。
 結果は、5勝10敗である。この戦績をどう評価すべきか、というのが問題なのだが、わたしはこれを、本当によく頑張ってくれたと思うし、その15日にわたる闘いをねぎらいたいと思う。
 なにしろ、2日目には横綱【日馬富士】関から金星をあげ、さらに大関【豪栄道】関からも勝利をあげ、小結【勢】関にも勝てたのだから。まあ、だったら同格以下にも着実に勝利してあと2つ3つの白星を重ねて欲しかったが、実際、今場所の【松鳳山】関の相撲は、基本的に真っ向勝負の取組みが多く、観ていて非常に興奮したし、全取組通して、常に気合が入りまくっていたと思う。もちろんそれは当たり前かもしれないけれど、なんだかとても、もっと応援したくなる男であることを再認識しました。

 というわけで、結論。
 今場所は5勝10敗と厳しい成績となったけれど、オレは応援しているぜ! 頑張れ黒ブタ! ちなみに、平幕力士が横綱に勝利することを「金星」と言いますが、【松鳳山】関はこれで2回目の金星。金星は、毎月の給料に2万円×金星回数のお手当てが加算されるそうですよ。よかったね!! 松鳳山関、お疲れっした!! 来場所も応援します!!

 2015年も今日でおしまい。
 どうやら今年は、劇場に観に行った映画は38本らしい。
 どんなのを劇場で観たか、自分用備忘録として一口メモを記しておこう。なんか、今年は結構観たけれど、ちょっとイマイチなモノが多かったような気がする。とりあえず、以下のタイトルには公式サイトへのリンクを貼っておいた。

【1月は3本】
■『シン・シティ  復讐の女神
 まあ普通の人が観たらなんだこりゃ、だろうな。明らかに前作のほうが面白い。てゆうかですね、Eva Greenちゃんは脱ぎすぎです。『007 Casino Royale』のヴェスパーのときはホントに可愛かったのに……。
■『96時間:レクイエム
 戦うお父さん完結編。最高です。しかし、お母さんかわいそう……。演じたのは、『X-MEN』シリーズのジーン・グレイ役でお馴染みFamke Janssenさん。意外と歳行ってるのね。美人です。
■『エクソダス 神と王
 Sir Ridley Scott監督も、どうもここ数年面白い作品が少ない。この作品もちょっと……。まあ、次回作『The Martian』を楽しみにしています。間違いなく面白そう。

【2月は4本】
■『ジョーカー・ゲーム』
 何故、変な架空の物語にしたのか、意味不明。伊勢谷友介氏が最強イケメンであることは間違いないが、結城中佐はもうチョイ歳を取ってると思うのだが……。原作小説は非常に面白い。2016年4月からTVアニメ放送決定。そちらに期待しよう。
■『アメリカン・スナイパー
 オレ的2015年ナンバーワン。Eastwood監督は本当にすごいおじいちゃんですな。主役のBradley Cooper氏も完璧だったと思う。アカデミー賞を獲れず残念。
■『きっと、星のせいじゃない
 US版せかちゅー的な、ゆとり恋愛難病ムービー。いわゆるYAノベル作品の映画化作品の実例として、勉強のために観たが、まあ、世界のどこでもこういう話は売れるんですな、と実感。
■『機動戦士ガンダム ジ・オリジンI 青い瞳のキャスバル
 原作コミックを、それこそ1コマも逃さず完全映像化。超ハイクオリティ。後付なのにきっちりとつじつまが合っている物語力が素晴らしい。映像・音楽・物語・声優陣、どれも完璧。

【3月は2本】
■『イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密
 かの有名な天才アラン・チューリング博士を描いた傑作。面白かった。が、話題は同時期に公開された、やはり天才学者ホーキング博士を描いた『The Theory of everything』にもって行かれてしまったね。わたしはそっちは観なかった。
■『イントゥ・ザ・ウッズ
 Disneyキャラクター版アベンジャーズと期待して観に行ったのだが……歌は素晴らしかったけれど肝心の物語がかなり微妙……宮元亜門さん演出の日本語版ミュージカルが観たかった……。
 
【4月は0本】
 ああ、この頃はホントに毎日クソ忙しかったのう……。映画にも行けない毎日だった……。

【5月は2本】 
■『メイズ・ランナー
 これもYAノベルの映画化作品。原作小説を読んでから行ったが、まあ、小説よりは面白かったかな。11月に続編が公開されたけど、そっちは観てない。WOWOWでいいや判定。
■『チャッピー
 『第9地区』で世界を驚かせたNeill Blomkamp監督最新作。かなりいい。この監督は、実に自然な質感のCGというか特撮技術のレベルは30代の若手監督でナンバーワン。それどころか、 本物にしか見えない映像作りは世界最強レベルだと思う。日本の監督が見習うべき最高の手本。来年公開の『シン・ゴジラ』は大丈夫か極めて心配。

【6月は3本】
■『トゥモローランド
 興行的には失敗作と位置づけられてしまったが、うーん、基本ストーリーは悪くないと思うのだが……。
■『ハンガー・ゲーム:FINALレジスタンス
 大好きなJennifer Lawrenceちゃん鑑賞のためだけに行った。まあ、シリーズをずっと観てきたし。原作小説より映画のほうが面白いのは間違いないと思う。
■『マッド・マックス 怒りのデス・ロード
 どうせ喜ぶのはわたしのようなおっさんだけだろうと思っていたら、全世界的に大ヒット。それはそれで大変喜ばしいけれど、そんな傑作か? いや、わたしも好きですけどね。物語的にはかなり問題アリ

【7月は2本】 
■『アベンジャーズ:エイジ・オブ・ウルトロン
 超期待して観に行ったのだが、前作ほど盛り上がらなかったのは何故なんだろう? もちろん面白かったのは間違いないのだが。ところで、トニー・スタークは『アイアンマン3』で胸からアークリアクターを取り外したわけで、アイアンマン・スーツに直接取り付ける形に改良したのかな?
■『ターミネーター:新起動/ジェネシス
 十分面白かった。けど……ま、もうこれ以上作らなくていいんじゃないですかね、ターミネーターは。

【8月は2本】 
■『ジュラシック・ワールド
 いや、面白かったよ。でもうーん、どうなんでしょう。ジュラシックパークも、もうこれ以上作らなくてもいいんじゃないですかね。しかしここまで大ヒットするとは思わなかった。世界中で今年1番のウルトラ大ヒット。日本でも90億突破で今年ナンバーワンに。
■『わたしに会うまでの1600km
 オレ的2015年ナンバーツー、かも。ジンと来た。ただ、この映画を観て「自分探しの旅」なんて感想を抱く人とは友達になれないと思う。まあ、自分は鏡を見ればそこにいるし。この映画は、そんな話ではありません。

【9月は4本】 
■『劇場版 弱虫ペダル
 原作好きとしてとりあえず観に行ったが、まあ、ファンディスク的な付け足しムービーですな。
■『チャイルド44 森に消えた子供たち
 この映画を観た時は、きっと原作小説はもっと細かくきっちり描かれているんだろうと思って、後に原作も読んでみたが、今となって思うのは、映画のほうが面白かったな、というものである。原作を読んでも、イマイチな部分はイマイチで、続編もはっきり言ってイマイチ。この映画が一番面白いと思う。
■『キングスマン
 この映画も妙に評価が高いが、わたしはちょっとイマイチ。確信犯的なふざけすぎがイラッとする。なんというか、うーん、残念ながらわたしにはこのノリはついていけないというか、ついて行きたくない。
■『ピクセル
 ちょっと期待はずれだろうな……。映像はすさまじいけれど、物語が軽すぎて残念。まあ、作り手の愛は十分感じましたので、許します。
■『アントマン』 
 最高。来年の『CAPTAIN AMERICA:CIVIL WAR』が楽しみですな。ド・シリアスな空気の中で、われらが蟻男がどんな風に空気を読まずに活躍してくれるか、今からわくわくしますね。CAP軍に加わるか、IRONMAN軍に加わるかで、2代目と初代が喧嘩したら面白いのですが。

【10月は5本】 
■『バクマン。
 正直イマイチ。コレジャナイ。が、主役キャストの二人はとても良かった。脚本がダメ。演出も、もう飽きた。
■『ファンタスティック・フォー
 世間的な評価はもうボロボロ。そんなにダメかな? これがそんなにダメなら、世の映画の大半はアウトだと思うんだけど。わたしも絶賛はしないけど、十分アリだと思った
■『図書館戦争THE LAST MISSION
 非常に上等な映画化だと思う。原作ファンならば文句なしの出来栄えであろう。願わくば、完結編の映像化が叶いますように……。
■『機動戦士ガンダム ジ・オリジンII 哀しみのアルテイシア
 前作同様の超ハイクオリティ。素晴らしい。かつてガンプラを作って遊んだおっさんどもにぜひ観てもらいたい。
■『ジョン・ウィック
 想像してたよりも全然面白かった。おれたちのキアヌ先輩大暴れ。最高ですね。既に続編も決まっているそうで、期待したいですな。NYに行った時、この映画に出てくるホテルを探しに行くの忘れてた。場所は分かったので、次回NYに行く機会があれば、見て来よう。

【11月は6本】 
■『ヴィジット
 またもやらかしたシャマラン監督。毎回、新作が公開されるたびに、今度は大丈夫だよね……? と期待させるのは何故なんだ。まあ、わたしは今回でいいかげん懲りたかな……。
■『ミケランジェロ・プロジェクト
 わたしは十分楽しめた。面白かったと思う。わたしは初めて、Cate Branchettさんにグッと来たような気がする。役者陣が大変豪華であり、Geroge Clooney氏の監督振りも悪くない。 
■『エベレスト3D
 本当に怖かった。非常に恐ろしい映像を見せてくれた作品。どうせハリウッド的な派手な映像の映画でしょ、と思ったら、実話ベースの悲劇だった。どこからどこまでがCGなのかロケなのか、さっぱり区別がつかない。非常に映像もクオリティ高し。
■『レインツリーの国
 悪くない。非常に上等。男一人で観るのは厳しいものがあったが、原作の空気感も良く出ていると思う。もうちょっと売れていいはずなんだが、10億も行かないというのは残念だ。
■『007スペクター
 いろいろ脚本上の文句はあるけれど、十分楽しめた。まあ、Daniel Craigがカッコイイのは間違いないですな。いつか、TOM FORDのスーツを身にまとってみたいものです。
■『ハンガー・ゲーム:FINALレボリューション
 6月に書いたとおり、大好きなJennifer Lawrenceちゃん鑑賞のためだけに行った。無事完結できてよかったね。もうちょっと日本でも売れていれば、来日プロモーションもあったかもしれないのにね。
 
【12月は4本】
■『亜人
 クオリティは極めて高い。が、今後の展開次第か。現状では評価保留。原作漫画は正直飽きてきた。
■『母と暮らせば
 オレ的2015年邦画ナンバーワン。泣けたなあ。二宮君、吉永さん、黒木華ちゃん、ともに完璧。
■『スター・ウォーズ:フォースの覚醒
 前半最高、後半うーん? とは思うが、やっぱりJJは良く頑張ったと思う。これ以上の作品は、世界中の誰にも撮れなかったと思う。十分以上に楽しめたが、これもSAGA全体で評価したほうがいいのではないかと思う。いかんせん、謎が謎のままで終わってしまうのがなんとも歯がゆいというか、次マダー!?
■『クリード チャンプを継ぐ男
 最高。リア充Jrというのがちょっと引っかかるけれど、とにかく老いたロッキーことStalloneが最高。本当に来年2月のアカデミー賞授賞式で、Stalloneが助演男優賞を獲るところを見たいですな。

 とまあ、こんな感じです。

 というわけで、結論。
 今年は、冒頭に書いたとおり、ちょっとイマイチだったような気がしなくもないが、来年はというと……まあいっぱいあるけれど、まずは3月の『Batoman V Superman: Dawn of Justice』でしょうな。でも、きっとコレジャナイという気がしています。なにもWonderwomanまで出す必要はなかろうに……出来のほどが心配です。それから、4月末の『CAPTAIN AMERICA:CIVIL WAR』ですね。こちらは相当期待できそう。それから『X-MEN』の新作には、ポー・ダメロン役で名を上げたOscar Isaacも出るし、スターウォーズ初めてのスピンオフ『Rouge One』も来年と言われている。また、あの『Independence Day』のまさかの続編や『STAR TREK』の続編も夏にやってくる。ま、それぞれ大変楽しみですな。以上。

※今日は特におススメ商材なし。

というわけで、11月22日の日曜日に平成27年大相撲九州場所は日馬富士の13勝2敗という成績での優勝で幕を閉じた。ところで、以前、週刊少年チャンピオン連載中の漫画『鮫島、最後の十五日』という作品を取り上げたとき、最近本物の大相撲にも興味がわいてきたという事を書いた。
 その時、わたしの家からチャリで行けるところにある相撲部屋、二所ノ関部屋所属の松鳳山関を応援していると書いたのだが……。その松鳳山関がどういう戦績を残したかというとですね……。なんと12勝3敗ですよ! そして敢闘賞受賞!! よくやった!! 偉いぞ松鳳山関!! お前、やっぱりやれば出来る子じゃんか!! 嬉しいよ!!

 このインタビューで自分で言っている通り、ホントに今後も頑張っていただきたい。 
 とりあえず、知らない人のためにちょっとだけ解説すると、松鳳山関とはこんな男である。
 ■ 本名:松谷裕也。駒澤大学出身。現在31歳。既婚。大関・琴奨菊関と同郷・同学年。
 ■福岡県出身。故に11月の九州場所では声援がすごい。 
 ■ 上記映像の通り、やけに色黒。故にわたしは愛をこめて「黒ブタ」と呼んでいる。
 ■顔がちょいとばかり悪人ヅラであり、Wikiによると「悪魔」「アシュラマン」の異名を持つ(笑えるw)。でも本人は優しい、いい人らしいですよ。会ったことも話したこともないですが、わたしもそう信じたい。
 ■今のところの最高位は小結。以前書いた通り、今年の5月場所は十両まで番付を下げ、一時はどうなることかとハラハラさせた憎い奴。
 ■ 敢闘賞3回、金星1回。2013年9月場所でのVS日馬富士に勝利。
 ■チャリンコが好き。好物はチャーハン。
 ■所属する二所ノ関部屋は、元大関・若島津(現・二所ノ関親方)の部屋。つまりおかみさんは高田みづえさん。横綱・大鵬を輩出した名門部屋である二所ノ関部屋と、元々は若島津引退後に開いた松ヶ根部屋が、去年の暮れに合併統合。

 というわけで、決して弱い男ではないが、ちょっとばかり強さの波があるのが、応援している立場からするとドキドキして困る。のだが、妙に応援したくなる存在で、8勝7敗あるいは7勝8敗のキリギリで終わる場所も多く、毎場所、「この勝負、負けられねえぞ~~行けッッッ!!!」と、その立ち合いを観ていると血圧が上がる野郎である。なんというか、やっぱり、この形に持ち込んだら勝てる!! という必殺技がないと、大関・横綱とはなれないですなあ。
 まあ、そんな松鳳山関であるが、前場所を十両優勝で締めくくり、4場所ぶりに幕内に復帰である。当然、応援するわたしの熱も上がろうというものだ。まあ、前場所の十両優勝も、千秋楽は負けてしまうという極めてイラッっとさせる優勝ではあったのだが、今場所は出身地である九州場所だ。幕内復帰&地元という今場所で男を見せないでどうするよ、GO!! 黒ブタ!! GO~!! と、わたしの応援のテンションもマックスだったわけである。
 ちなみに、松鳳山関にはまったく関係ないのだが、わたしは年に一度の九州場所を非常に楽しみにしている。というのも、九州場所には、毎日、和服で凛と土俵を見つめる美人がTVに映る位置で観戦しているのだ。この方は相撲ファンには有名な美人さんで、何でも中洲のスナックのママさんらしい。「九州場所 和服 美人」で検索すれば一発で出てきますw 最近は国技館やほかの場所でも見かけるようだが、わたしとしては年に1度の九州場所でかの美人を眺めるのが、年中行事なのである。いつもは、毎日同じ場所に座っているのに、今年の九州場所ではどうも日によって席が違っていたようで、あまり画面に映らなかったのが残念でした。
 ま、そんなことはどうでもいいとして。2015年九州場所である。
 幕内に復帰した松鳳山関の番付は、西前頭10枚目。初日の割は、東前頭11枚目の臥牙丸関である。グルジア(現在の正式日本語表記は「ジョージア」)からやってきた巨漢ファイターで、一時小結まで番付を上げたものの、ここしばらく元気がないのもちょっと松鳳山関に近いものがある。まずは初日白星は、絶対必須だぞ!! と興奮して応援していたところ、見事上手投げで勝利。よーし、黒ブタ、オッケイ!! と喜んだわけで、こんな毎日が15日間続いたのである。途中、わたしはNYに行っていたが、毎日ちゃんと取組結果をチェックし、一喜一憂していたのだが、結果、12勝3敗と準優勝に等しい、立派な星を上げたのであった。なお、優勝は日馬富士の13勝2敗。黒ブタと同じ12勝3敗は、横綱・白鵬と東前頭4枚目の勢(そのまま「いきおい」と読む)の二人だけであった。
 しかしつくづく惜しかったのは、千秋楽での安美錦(西前頭3枚目)関との取組である。ここで勝っていたら、まさかの相星で優勝決定戦だったのに……。こんな取組であった↓。くそーーーホント惜しかったなあ。

 あああ……インタビューでは「引きは全く想定してなかったっす」的なこと言っていたが、「素っ首落とし」で2秒で瞬殺である。んもーーー。でもまあ、立ち合いでバチバチ勝負を挑んだ姿勢はあっぱれだ、ということで許してあげたい。おそらくは松鳳山関を応援している全員が、この取り組みを見て「あ~~……」と残念に思ったはずだが、来場所以降、また頑張ってほしい。来場所は前頭5枚目以上は確定だよね……? そして来場所で勝ち越し、9勝とか10勝すれば、また三役返り咲きも夢じゃない。応援してるぜ、黒ブタ野郎!!

 というわけで、結論。
 もう、これはアレだな、1月の初場所は国技館に行くしかないね。今週末から発売のチケット、取れるのか良くわからんが、挑戦してみるか。そして、三役復帰が決まったら、後援会に入ってやってもいいぞ!! 頑張れ黒ブタ!!

↓ 国技館の地下工場謹製。コイツを食いながら、初場所を観戦したいものだ。

 というわけで、帰国の日である。
 飛行機は9:15発のJFK→NRT直行便なので、6:45にホテルをチェックアウト。毎朝会う、ドアマンのおじさんがタクシーを捕まえてくれようとホテルの前でわたしと二人、タクシーが通るのを待つ。が、5分ぐらい待ったかな、なかなか来なかった。その間、おじさんといろいろと、14時間のフライトだって!? OH, MY! そいつはハードだね、オレには無理だな、いやいや、おじさんも日本来てみなよ、いい所だぜ、とかそんな話をしてたら タクシーがやってきて、手持ちにもう1$札がなかったので5$チップを渡して、じゃあね! とお別れした。
 タクシーは今回はFORDのぼろくてデカいセダンで、行き先をJFKのターミナル1とお願いして一路ぶっ飛ばす。これまた行きと同様に、マンハッタン内はひどい渋滞だったけど、トンネルを抜けるとだいたい70~75mile/hほどでぶっ飛ばし、45分ほどでJFKに到着。なお、タクシーのフロントシートの背中に液晶画面があって、いじってみたらナビ画面も呼び出すことが出来て、今どこを通ってるんだ? というのも見られた。どうやらこれは、どのタクシーにも標準装備っぽい。これは日本にも導入して欲しい機能だ。で、タクシーを見送りながら一服して、これから14時間タバコ吸えないのか、大丈夫かなと思ったのでチェックイン後にもう一服した。なお、JFKの構内には一切喫煙場所はないが、外に出ると灰皿が20mおきぐらいにあるので吸えます。
 チェックインは、よくわからん日本人おやじどもの集団がくっそもたもたしていて、20分ぐらいは待たされたかな。Webチェックインしてるから本当ならさっさと行けるんだけど、プリントアウトしてないのでチェックインカウンターに並んだ次第。自動チェックイン機ぐらい置いておいて欲しいが、見当たらなかった。で、保安所通過。実は、液体チェックで、持参した歯磨きとかは出しておいたのだが、果たしてお土産のコスメはどうなんだ? と若干不安に思いながら並んでいたらまったく大丈夫で、ごくあっさりゲート通過できた。しかし、ベルトを外せ、靴を脱げ、など、日本出国時よりちょっとだけ厳しかったかも。でも、別に不満はないです。それだけ神経質になる理由がありすぎるもの、この国は。
 で、小1時間ほど搭乗口付近でぼんやり待つ。JFKの保安ゲート通過後は、ターミナル1はお土産買うところもないぞ的な情報をWebで見かけたが、現在はまったくそんなことはなく、それなりにいろいろ店は入ってました。食い物も全然心配なし。でもわたしは、飛行機内でいっぱい食わされるだろうから、朝飯は抜きにしておいた。
 そして搭乗。帰りは通路側だったので、トイレも気兼ねなく行けるし足も投げ出せるので、行きより2時間長いけど快適だったかも。しかも、席も、行きは無料でプレミアム・エコノミーにアップグレードしてくれたので、座席自体は全然行きのほうが良かったのだが、快適感としては帰りのほうが楽だったな。隣には、ちょっとデカめのアメリカ人女性だったのだが、まあ、この人はおとなしくずっと本を読んでました。 
 帰りは、飛行機内で映画を観まくってやった。とりあえずタイトルだけ列挙して、内容のレビューはいずれそのうち書くことにしようと思う
 『Inside Out』:邦題「インサイド・ヘッド」。ピクサーアニメ。想像以上にちゃんと面白かった。さすがピクサー。
 『ANT-MAN』:2回目。何度観ても最高。
 『Mamma Mia!』:実はちゃんと観てないので、改めてしっかり見た。これは生ミュージカル観たいね。Amanda Seyfridちゃんがスーパー可愛い。単純な可愛さだけで言えば、オレ的かわいい女子TOP5にランクしているCute Girlである。歌も素晴らしかった。
 『海街diary』:これも公開時は原作漫画を読んでいなかったので見逃していたが、非常に良かった。綾瀬はるかちゃんの幸薄いしっかり者の長女も素晴らしいし、明るく元気で男運のない次女を演じた長澤まさみちゃんも非常に可愛かった。ちょっと不思議ちゃん風な三女の夏帆ちゃんも甘えっこらしい三女を好演していたし、そこにやってくる広瀬すずちゃんも芝居はド下手だけど、雰囲気やたたずまいは悪くない。原作も読んでみたくなった。

 というわけで、行きと違ってリラックスして14時間を過ごし、日本に帰国した。
 帰ってきて思うのは、やっぱ日本はきれいだなとしみじみ思う。空気もNYより断然きれいな感じがする。今回はじめてのUSAで、いろいろなことを知って勉強になったことがいっぱいあるので、オレ的備忘録として列挙しておこう。

 ■NYは物価が高い。
 いやびっくりした。ちょっと飯を食うと余裕で20$以上はする。1000円以下で一人飯を気楽にする場所なんて、ほぼない。いや、あるんだろうけど、観光客には分からん。ボッチ野郎のわたしとしては非常に困る街であった。どうも、たいていの人は路上の屋台とかDeliでテイクアウトする場合が多いようだが、路上の屋台はなんか汚ねえし、これ、いつからずっと並べてんだよみたいな謎肉とかプレッツェルばかりだし、とてもわたし的には食欲をそそるものではなかった。また、みやげ物も、日本ならば、こりゃ800円ぐらいかな、と思って値札を観ると15.99$とか当たり前だし、地下鉄だって均一料金とはいえ、2.75$でしょ? それって330円とかだもんな。高いよやっぱり。そうだ、それと、お金の話だと、50$札以上はいらないね。いちいち偽札チェックされるし、マジかよって顔をされることもあった。今後行くときは20$札以下だけにしようと思った。一番使ったのが20$札という気がする。20$、10$、5$をいっぱい持っていくほうがいいな。コインは積極的に使ったのに、結構残ってしまった。頼むから、コインに何セントなんだか数字を入れてくれ。最初は分からんよアレじゃ。あと、消費税は別に文句はないけれど、税込み表示にしてもらえませんか? レジで一瞬ビビるので。
 ■NYは汚い。
 散々書いたけど、汚いよ、やっぱり。この汚いというのは2つの方向性があって、不衛生だという方向の汚いと、散らかっている・不揃いという方向の汚いの両方で言えると思う。きちっとしてないんだよな。車道と歩道の段差に溜まってる謎の茶褐色液体とか、道のデコボコとか、吸殻とか、とにかく全面的に掃除したくなった。やりなおし! と市長に命じたいところだ。あと、どうも建物がことごとく薄汚い。外壁の掃除をあまりしてないように見受けられる。古い建物は特にそう。マンハッタンは戦火に遭っていないし、地震もないから、古い建物がすごく多いけれど、それならそれで、ちゃんときれいにして大切にしなよ、と思った。
 ■NYはファッションセンスがダサい
 住宅街もオフィス街も行ったけれど、はっきり言ってダッサイ服装が目立つ。ぜんぜんおしゃれじゃない。そもそも、男女共に肥満がすげえ多いので、ちっともかっこよくない・可愛くない。これはちょっとショックだった。あと、どうでもいいけど傘差せよな。最終DAY-04は一時雨交じりだったのだが、基本みんなノーガードでびしょぬれ。みんなフード大好きだね。これは晴れでもそうだけど、なんでパーカーのフードを皆かぶってるわけ? 寒いのか? なんなんだキミたち。
 ■治安について
 少なくとも、わたしが行動した範囲内では、ここはヤバイというところは数箇所程度で、基本全然大丈夫。どこでも別に怖くなかった。だけど、結局のところ、場所というより人間なので、どこだってヤバイ奴はいるだろうから、バカみたいにはしゃいで目立つようなことをせず、警戒レーダーは常にオンで歩くべきでしょうな。これは日本だって同じことです。そういう、地元チンピラより、あの国はテロリストという最悪の相手がいるので、警官・軍人はそこら中で見かける。基本的にどこの建物にも、入り口にコワモテの黒人青年がいますね。彼らは意外と愛想いいから、怖がらなくてぜんぜん大丈夫。Good Morning, Sirとか、出る時もHave a good day, Sirとか言ってくれるよ。
 ■言葉
 意外とわたしレベルの英語でも十分通じる。また、相手の言うことは、だいたい分かる。けれど、あくまでだいたいで、後で、あ、そういう意味だったかと気づくことが多くて、ちゃんと勉強してくりゃ良かったと思うことしきりであった。もちろんだが、日本語はまったく通じません。あと、ヘッドセットで通話しながら歩いている奴がすっげえ多い。大げさじゃなくて。しかも怒鳴り散らしながらなんてのも普通にいて、一瞬、え、オレ? とビビる。電話を手に持ってるわけじゃないので、最初は、何なんだコイツ独り言か? と思ったら、みんな電話してました。変なの。
 ■コンビニ事情
 これもわたし的にはちょっと意外だったのだが、いわゆる、日本的なチェーン展開コンビはほとんどない。たまーに、7-11を見かける程度。もちろん自動販売機の類は一切ない。その代わり同じような役割の、ローカルpharmacyとか路上キオスクはそこら中にあるので、たとえば飲み物に困るようなことは全くない。だけど、物価が前述のように高いので、pharmacyでちょっと飲み物と食べ物を……なんて買い物するとすぐに10$を超える。また、全て半端なセント単位がつくので、面倒くさがってるとどんどんコインが増えてホントに不便。台湾みたいにIC地下鉄カードで買い物で切れば楽なのに。また逆に、路上キオスクでもちっこいATMが付いていて、どこでも現金が下ろせるのも良く分からん。現金嫌がるくせに。圧倒的に遅れてると思う。
 ■単位
 いいかげん、メリケン国も国際標準にしていただきたい。mileとかyardとかftとか、ozとかlbとか、あんたたちだけだぞ使ってんのは。ぱっと見で直感的に分からないからやめて欲しい。いちいち、えーと、と計算しないと正確にわからないのは若干イラッとする。
 ■匂い
 お前らな……シャワーだけでなく、ちゃんと風呂入れ! コロンで匂いごまかすのやめろ。どこへ行ってもコロン臭がきついのは勘弁して欲しい。
 ■HOME LESS
 日本と違って、小奇麗なHOME LESSが多かった。みな、ダンボールにメッセージが書いてあって、I'm Hungry……とか書いてあったけど、日本の生粋の家なき人々とは違って悪臭ぷんぷんな方々は見かけなかった。不思議。なんか皆、小奇麗だったのが印象的であった。
 ■車
 圧倒的にTOYOTA車が多い。わたしの印象では、TOYOTA>>HONDA>NISSAN>SUBARU>MERCEDES・BMW・MAZDA>FORD>HYNDAIみたいな感じ。タクシーも、プリウスとカムリが一番多いと思うな。なにげにSUBARUが多いのは意外だった。AudiやVolkswagenはたまーにしか見かけず。まあ、これは車を必要としないマンハッタンだったから、なんだろうな。
 ■電源コンセント
 まったく日本と同じと思っていい。イマドキのACアダプター類はマルチ電圧対応だから問題なし。コンセントの形も同じでこの点は大変ありがたかった。 
 ■時差ボケ
 どういうわけか、わたしの場合はほぼナシ。その地の夜に眠り、その地の朝に起きる。着いた当日ぐらいかな、夕方に眠くなったのは。帰国してからも全く問題なし。なんでなんだろ?
 ■人々
 はっきり言って、基本的にみな、事務的かつ無関心。言いようによっては、冷たいといっても言いすぎじゃないと思う。そんな中で、親切かつ丁寧で好感が持てたのは、ホテルスタッフ全員と、一部の劇場スタッフと、コスメ店の女子ぐらいかな。特にホテルはとても心地よかったのが、今回一番感じたところである。でも、ホテル代も高かったなー。航空券以上だもんな。1泊400$以上するのはびっくりしたけど、まあ、それだけの対応をしてくれたと思うことにしたい。
 わたしが宿泊したホテルは、Casablanca Hotelという小規模な古いところだったのだが、とても丁寧でした。それに2階にラウンジがあって、24hいつでもコーヒーが飲めて、ちょっとしたデニッシュ的なものも置いてあって非常に重宝した。もちろん煙草はホテル前の路上ですよ。ああ、でも、古いせいか、水周りはイマイチだった。シャワーブースはすごいおしゃれできれいなんだけど、水圧が弱いし、あっちい! つめてえ! となかなか温度調節が難しかった。なお、このホテルにしたのは、どの旅行予約サイトでもやけに評価が高かったからで、実際、居心地は良かったし、TIMES SQUAREから15秒なのに部屋は非常に静かであった。なお、日本人スタッフはいません。
 あと、DAY-01でも書いたけれど、入国審査官の違いが著しい。メリケン人のやる気のなさそうな態度(そしてページなんかお構いなく適当に開いたページに入国スタンプを押すいい加減さ)はホント腹立たしい。帰ってきて、日本の入国審査官の丁寧さは感動したね。「拝見します」「有難うございました」だって。スタンプもきちんと最初の方の、普通ここに押すだろ、というところにまさに押してくれたし。ほんと見習って欲しいわ。

 というわけで、結論。
 やっぱ日本が一番ですな。もちろん、エンタメ産業はアメリカがナンバーワンだし、実際、Broad Way Musicalは本当に素晴らしかった。また、美術館もMET、MoMAは膨大な作品量とハイクオリティで圧倒されました。けれど、街としての魅力は日本のほうが断然上だと思います。
 しかし、これでNYという街の空気感・地理感はだいたい掴めたので、今後もまた、ちょっくらNYでも行ってくるかと旅に出たいと思う。Musicalや美術館だけでも、訪れる価値はあると思う。

↓ これは紙の本で買って持って行った。小さいので便利かな、と思っていたのだが、まあ、小さいなりの情報量ですな。あまり使わなかった。オレ的教訓;海外旅行はやっぱり、ある程度予習したほうがいいね。
ニューヨーク (タビトモ)
ジェイティビィパブリッシング
2015-07-30

 というわけで、NY滞在記その(4)。DAY-03と04にうろついた街並みである。まず、DAY-03は、午後『MISERY』を観て、夜は『Aladdin』を観る予定であるため、基本的に午前中だけなので、とりあえずまだ行っていない、セントラルパークの左側、すなわちアッパー・ウエスト・サイド方面へ行ってみることにした。
  ここは、とりわけ何があるというわけでもないような気がするけれど、ランドマークとしてはLincorn Centerがあるので、それを目指して出発。時間が早くて(ホテルでぼんやりしてても仕方ないのでさっさと出発)、地下鉄では5分で着いてしまうので、早すぎてもどこも空いてないのも困るしな……というわけで、とりあえずまたも歩いてみることにした。Broad Wayをずっと北上するだけなので、これまた迷いようはない。
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  で、Lincorn Centerはこんなところだった。ここは、かの有名なMetropolitan Opera Houseがあるところで、他にも、KEN WATANABEが出演した『The King and I』が上演されているVivian Beaumont Theaterもここにある。今現在は、謙さんは出演していないのだが、もしまだ出演していたら、絶対観に行っていただろうけど、今回はスルー。ははあ、謙さんはここに毎日通ってたわけね、とぼんやり思いながら散策してたら、これまたかの有名な、The Julliard Schoolがあった。
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 へえ、ジュリアード音楽院ってのはここか、と、これまでわたしが観た映画をいくつかぼんやり思い出す。たとえば、『The Solist』(邦題:路上のソリスト)。

 この映画は、ジュリアード出身のチェロ奏者が精神を病んで路上生活者となり、同じく毎日の激務に精神のバランスを崩しかけているLATimesの敏腕記者と出会って、二人が心の絆を結ぶお話で、わたしは結構好きだが、残念ながらまったく売れなかったね。チェロ奏者をJamie Fox、記者をRobert Downey Jr.がとてもいい演技を見せてくれる作品なので、興味のある方はぜひ。ちなみに実話ベースのお話で、舞台はNYではなくてLAだったと思う。 それから、最近では、天下のブサカワ・ガールことChloe Grace Moretzちゃん主演の『if I stay』も、主人公の少女はチェロを勉強していてJulliardを受験し、合格の通知が来たのに車の事故にあってしまって……というベストセラー・ラノベ原作の映画である。

 まあ、この映画はかなりの「ゆとり恋愛ムービー」なので、正直どうでもいいかな。とまあ、どこに行っても映画のことを連想するわたしであるが、Julliardのグッズショップを冷やかしているうちにいつの間にか昼が近くなってきたので、周辺をブラブラしてまたTIMES SQUARE方面へとすごすご戻った。で、その日は『MISERY』と『Aladdin』を観て終了したわけである。

 次の日。DAY-04は、事実上最終日であるので、お土産をいろいろ物色する日にした。ので、既にこれまで行ったところにもまた行ってみたり、グッズを買ったりなどしてこれまた相当歩いたなあ。そういえば、写真撮ってなかったな、と、ホテルから直ぐのNY市立図書館も行ってみた。
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 ここは、DAY-01でも書いた通り、映画『Day after Tomorrow』で主人公たちが避難する場所だけど、この写真を撮影したわたしが立っているあたり、わかりますか? ここは、『SPIDER-MAN』で、主人公ピーターを迎えに来たベンおじさんが撃たれて倒れる場所ですな。あ、Tobey Maguire主演の2002年版の方ですよ。
 そのほかにも、いろいろ行ったのだが、ろくな写真がなくて我ながら困るな……。Broad Wayをずっと南下して、ダウンタウン方面へも行ってみたのだが、写真撮ったのは2箇所しかないんだよな……。
 まず、↓これは、ユニオンスクエアに面して建っているBARNES&NOBLE。本屋ですな。
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 ユニオンスクエアは、屋台的な出店がいっぱいあって、そこをぶらぶら冷やかしただけで1時間以上かかったし、このBARNES&NOBLEの中を立ち読みしたり、クリスマスが近いからなのか、ギフトショップなんかもあって、これまた結構な時間を過ごしたような気がする。この最終日であるDAY-04は、できれば映画を観たいと思っていたのに、全然時間が合わず、結局映画はやめちゃった。
 ↓これは、ユニオンスクエアから程近いところにあった、freshというコスメブランドのお店。
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 ここは店の作りも、外から見える商品展示もおしゃれで可愛い感じだったので、女子用お土産をいくつか購入。店員さんもアメリカ人にしては珍しく可愛くて親切だった。実はDAY-01に、Breckers St.でも見かけたお店で、なかなか感じがよさそうだったし、まだ日本未上陸ブランドらしいので、後でまたBrecker St.まで行って買おうかと思ってたところなので、ここでも見つけてよかった。このあと、ニューヨーク大学の方まで南下して、ぶらぶらしてたら夕方になって日も落ちたところで、地下鉄でホテルに戻った。
 翌日は9時15発の直行便で帰国なので、7時ぐらいにはホテルを出ないといけない。なので、これにてわたしのNY滞在は事実上終了である。帰ってきた今から思うと、あそこも行けばよかった、あーー、ここのすげえ近く通ったのに気が付かなかったーー!! とかいろいろあるけど、基本的にわたしは一度行った場所ならだいたい覚えるので、まあ、これでもう、NYマンハッタンは地図なしでどこでも行けると思う。たぶんね。

 というわけで、結論。
 NYマンハッタンは、地下鉄が非常に便利。路線も比較的単純だし、事前に調べておけば、感覚的に色で分かるので、まず間違えることもない。4日間の滞在で、結局Metro-Cardは20$チャージして残高は1$チョイかな。わたしのように歩かないで、どんどん乗るなら30$チャージしておけば大丈夫じゃないかな。
 そしてマンハッタンの南端からセントラルパークまで11Km。東京で、新宿から秋葉原まで、靖国通りを延々と歩いて7.4Kmほどらしい。なので、地下鉄を使えば、あっという間で大体の目的地に行ける。だけど、意外と狭いというか、東京の大きさとはまったく違うので、大抵のところは、歩いて行けちゃうと思う。StとAve.も大体交差点に標識があるので、地下鉄を出て、さてここは? と思う以外はそれほど迷いようがないと思うよ。

↓ 一応、こいつを電子で持参はしたのだが、ほとんど使わず。正直、いらなかったな。
るるぶニューヨーク (るるぶ情報版海外)
ジェイティビィパブリッシング
2015-07-30

 というわけで、NY滞在記その(3)なんですが、すでに、DAY-02,03の観劇記は書いてしまったので、ちょっと時をさかのぼって、NY滞在2日目のDAY-02の朝から夕方までの行動記録です。夜、『WICKED』を観るという予定はあるものの、それまでは特に決めていない。ので、NYで絶対に行きたいところとしてわたしの中では上位に位置するものから片付けていこうという方針のもと、まずはThe Metropolitan Museumへ行くことにした。
 TIMES SQUAREからだと、ちょっと東に行ってMadison Ave.から地下鉄で北上するのがいいのだと思うが、ここはひとつ、5thAve.をブラブラと歩いていくことにした。まあ、3.5㎞ってとこかな? もうチョイあるか。いずれにせよ40分程度である。なのでまずは50th St.まで北上してから5thAve.まで東に移動すると、Radio City Music Hallの看板が見えてくる。その横には、巨大クリスマスツリーとスケートリンクでおなじみのRockfeller Centerや、その先にはSt. Patrick教会があって、さまざまな映画でもおなじみの街並みにちょっと、ああ、オレ、ここ知ってるわ、という妙な感慨がわく。
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 ↑有名なクリスマスツリーは、まさに今、飾りつけ中。スケートリンクは整備中だった。
 で、5thAve.に出て、北上するとすぐにMuseum of Modern Art、通称MoMAで知られるニューヨーク近代美術館の近くを通るが、帰りに行くことにしてまずはスルー。北上を続けると、程なくしてCentral Parkが見えてきた。このまま5thAve.を北上するだけでThe Metropolitan Museumには行けるけれど、まあ、そりゃCentral Parkの中を歩きますわな。というわけで、公園内に入場。これが思ったより上ったり下りたりのアップダウンが多く、なんかとにかく広かった。入ってすぐのところに動物園があるのだが、特に用はなく、わたしの場合Central Parkというと、Jodie Fosterの『The Brave One』や『Cloverfield』といった映画で出てくる、「橋」ですな。『The Brave One』では、Jodie Fosterと恋人が橋の下の暗がりでチンピラに絡まれてズタズタにされるし、『Cloverfield』では万策尽きた主人公と恋人が最期を遂げるのも橋の下、である。なので、あの橋はどこだろうな……と思いながら歩いていた。けど、橋がいっぱいあって、ちょっと特定できなかった。
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 例えばこんなの↑。
 あるいは↓こんなの。下のこれは、『Cloverfield』っぽいけどどうだろう?
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 で、5thAve.をまっすぐ行けば10分ぐらいで行けるのに、公園内を無駄に遠回りなどして歩いたので、30分ぐらいはかかったかな、やがて右側(東側)に、巨大な建物が見えてきた。ここが今日のオレ的メインのThe Metropolitan Museumですな。
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  ちなみにわたしは公園内を歩いていたので、ここか、と建物が見えてから、表のエントランスまでぐるっと回るのだけで10分以上かかったと思う。なので、素直に5thAve.から行った方が楽ですよ。で、さっそく入場、したいのだが、入場料は大人25$と書いてあるから25$出しているのに、受付女子はペラペラペラと何か言っている。なんなんだお前さっさとしろよ、とイラッとしたのだが、どうも、こんなにいらないわ、と言ってるらしい。は? という顔でいたら、20$は突っ返された。なので5$で入場。あとで調べてみると寄付制なのか、任意らしい。あのさ、世界中から観光客が来るんだから、そういうことは書いとけよな、と後で思った。思いっきりAdult:25$ って書いてあったのに、なんだったんだ一体。ま、ともかく5$で入れたのは素晴らしいので許してやることにして、さっそく入場し、鑑賞開始。
 しかし、これがまた広い!! たぶん、日本の美術館の常識ではまったく比べ物にならない規模で、全体の構造すら頭に入ってこない。今オレ、どこにいるの? と異常に方向感覚の発達したわたしでも、本当に迷う。完全に迷路になっており、私のお目当ての作品は一体どこになるのか分からない。もちろん、入場時にMAPをもらったのだが、ROOMナンバーだけのMAPなので、どこに何があるのかさっぱり分からないのがホントにまいった。
 なので、とりあえずは、絵画のある部屋を片っ端から捜索するしかねえ、という方法で歩き回った。すると、いよいよ出て来ましたよ、すごいのが。しかも、これはもう海外では常識なのかもしれないけど日本では非常識なことに、撮影OKなんですな、みんなバシャバシャ写真撮ってるし! そして、柵とかガラスケースとかもなくて、基本的に、手に触れられるぐらい接近できる。ので、わたしも遠慮なく撮影させてもらった。
 とにかくいっぱい撮ったので、わたしがグッときたものだけ紹介しよう。
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 ↑これはちょっと読めないか。こういうふうに、部屋が四方でつながっていて、迷路のようになっている。こうした塊が、各フロアで4つぐらいあるのかな。わたしが一番好きなゴッホは、一番奥のROOM823と826にたぶん10点以上あった。
 ↓これがゴッホ。
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 ↓これはルノアール。ルノアールも10点ぐらいある。
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 ↓これはピカソだね。
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 ↓これは、わたしが好きなターナー。ターナーも5~7点ぐらいはあったかも。
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 ↓そしてこれはクリムト。今回この絵が一番気に入った。クリムトといえば、もっと退廃的というか妖艶な女性画が有名だけれど、こんなポップでキュートな作品もあったんだね。現代っぽくて可愛くない?
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 とまあ、とにかくもう、メジャークラスがゴロゴロ展示されており、もうわたしは近年まれに見るハイテンションで、嬉しくてたまらなかった。なので、どのくらいだろう、4時間ぐらいは観てたかもしれないな。グッズショップも入れればその後も1時間ぐらいいたので、疲れちゃったよ。他にも、わたしが余りにすごくて写真を撮るのを忘れたほど我を失って見入ってしまった部屋が二つあって、ひとつは、フェルメールの部屋。なんとフェルメールの作品が5点だったかな、まとめて展示してあった(1点は貸し出し中で不在。残念)。すげえなあホントに。そしてもう一つは、レンブラントルームだね。あの、レンブラントといえば誰もが思い出す、黒バックとの強烈な対照をもって描かれている人物画の数々が、四方の壁360度一面にズラーっと展示されている部屋があって、もう部屋のどこから観ても、全部の人物と目が合うという恐ろしいw 部屋があった。くそーーー写真撮り忘れたよ……。
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 ↑で、国旗は現在、半旗で掲げられている。
 もう、今日はこれで終わりでいいよと思うぐらいお腹いっぱいで、とても満足でした。なので、夜の『WICKED』まではもう何もしなくていいやと思うほどだったので、さっさと地下鉄でTIMES SQUAREに戻ろうと思ったが、そうだ、MoMAも近いんだから、やっぱ歩いて戻ろうと、今度は5thAve.を南下することにして、来るときに通りかかったMoMAに立ち寄った。MoMAは、その名の通り、Modern Art,すなわち近代美術専門なので、基本的には20世紀以降がメインとなる。なので、当然、わたしの大好きなマグリットもあるだろうな、と思って入場。ここは普通に25$入場料を取られた。そしてやっぱりMoMAも、非常に複雑な内部構造で、METほどでないにせよ、膨大な点数の美術作品が展示されている。わたしが訪れたときは、企画展でピカソの彫刻展をやっていたけど、まずは常設でマグリットはないかなーと順番に観ていると、あったよ、ありました。マグリットは、ダリなどのシュールレアリスムの作家と一緒に展示されていて、3点だったかな、ありました。
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 ↑典型的なマグリット作品だね。これは初めて見た。いや本当に素晴らしい。もちろん、MoMAにも、ゴッホ、セザンヌ、モネなどはあり、特にMoMAの「モネルーム」はすごくて、壁一面を使った横長の巨大な作品が2点あったり、とにかく充実していた。
 この後は、街中の有名な「LOVE」(←新宿にもあるアレ)とか「HOPE」のオブジェを探してみたり、「プラザホテル」の前を通ってみたりと、まあ無駄にうろうろしていたらあっという間に夕方になり、やっべえ!! 『WICKED』始まっちまう!! とあわててホテルに戻って、シャワーを浴びて一息ついて、劇場へ向かったのでありました。

 というわけで、結論。
 以前、東京の『モネ展』のときに書いた通り、わたしは絵画ではゴッホ・ターナー・マグリットが三大好きな作家であるが、NYではそれをいつでも観ることができるのであった。すげえ。
 なお、モネやルノアール、コローやピサロ、セザンヌ、ゴーギャンなども、それぞれ10点以上はMETにもMoMAにも展示されているので、美術好きは一度はNYに行ってみるといいと思います。特に、セザンヌとモネは超充実してます。

↓やっぱね、事前に予習しておくべきだったね。↓これはMETでも売ってました。
メトロポリタン美術館ガイド 日本語版
エリクセン・トランスレーションズ・インク
メトロポリタン美術館
2013-03

 というわけで、前回からの続きです。
 ホテルに荷物を預け、身軽になったところでTIMES SQUAREをぶらつき、そのままちょっと南下してPenn Stationまで来たところで、地下鉄に乗った。向かうは、マンハッタンの一番南端のSouth Ferry駅。名前の通り南のフェリー乗り場、という事で、まずアメリカに来たら自由の女神に挨拶しとくか、と、特に意味なく思ったからである。まずはMertoCardを自販機で買って、20ドルチャージして、いざ出発である。
 初めてのNYの地下鉄は、いったいどんなもんじゃろう、と思っていたが、まったくもって普通で、単に汚くてぼろいたけのものだった。治安的に、ヤバそうな奴らは全然見かけないので、その点でも全くもって普通なのは大変安心した。が……なんというか、NYはとにかく汚い。うまく言えないんだけど、何事も大切に扱っていないという感じかな? 映画なんかだと、ボロボロの車にみんな乗ってるじゃないですか。傷だらけ、汚れ放題、みたいな。これは全く現実もそうで、タクシーも薄汚いし、また派手にぶつけたなーという状態の車を若い女の子が運転してたりするのを実際に見かける。あれって、つまりモノに愛着を持たないというか、大切に扱わないことの表れではないかと思うのだが、このNYの人間というのは、この街すらも大切に扱う気がないんじゃなかろうかとさえ思う。道の舗装なんかはボコボコだし、そこらじゅう掘り返して工事してるし、とにかくきちっとしてないというべきかな、不均一というか、とにかくテキトーというか、この街はまったくもって好きになれそうもない。という印象がどんどん深まって来ている。まだ、NY着2時間ぐらいなのに。なんつーか、雑なんだよね。いろいろと。
 あと、非常に驚いたのだが、みんなまったく信号を無視している点は異常だと思った。一方通行が多いから、片側だけ気にしてれば大丈夫、という事情も影響していると思うな。まったく信号は見てないね。そもそも、歩行者用の信号も、「手」と「歩行者」の「絵」で、昔映画で見たような「DON'T WALK」なんて表示は一切ない。色も手がオレンジ、歩行者が白、で、赤ではまったくない。これはひょっとすると、歩行者は気を付ければいつでもわたっていいぞ的な信号なのかもな。でも、どうなんだそれって。
 あともうひとつ、アメリカではタバコ吸えない? そんな心配を抱いている人にお知らせです。大丈夫。みんな歩きタバコで吸ってます。ただ、やっぱり数は減っているんだと思う。そんなにそこらじゅうではないにせよ、道端で余裕で吸えます。で、これもわたし的にはいい加減にしてほしいんだけど、余裕でポイ捨てですな。灰皿はなかなかめったに出会わない。なので、みんなポイ捨ての街ですここは。灰皿ぐらい置けばいいものを……それのメンテが面倒なんだろうな。灰皿はホントに汚れるし、ゴミみたいな奴がきちんと消さないで捨てれば燃え出すしね。わたしが観かけたNY街頭の灰皿は、すげえ実用に向かない棒状のシャレオツなのを、何か所かオフィスビル前で見かけただけかな。
 
 さて。地下鉄で15分ぐらいかな、マンハッタンの一番南端に到着した。まずは、自由の女神を拝みに行こうじゃないの。そんなつもりで歩いていると、若干お台場めいた、波止場風の公園が見つかる。これがBattery Parkってやつですな。ホントに地下鉄の出口を出てすぐなので迷いようはない。で、地下鉄の出口付近は客引きの兄ちゃんたちがたむろしてるので、軽く無視して公園へ行くと、そこはもう海でした。でも、非常に謎なのだが、全く磯の香りがしない。ここは正確に言うとハドソンリバーの河口なのかな? いやいや、海だよな間違いなく。なんで磯の香りが全然しないのか、わたしの鼻が詰まってたんじゃねえか疑惑はあるけれど、良くわからんです。で、キョロキョロと周りを見渡してみると、おお、あれがフェリーか、いっちょ乗ってみますか。と近づいてみると、これがまた団体さんやら何やらでかなり列が長い。ので、一瞬でま、いいや別にと乗らないことにした。で、肝心の自由の女神は……と海を見渡すと、なんだ、真正面にいたわ。と、何というか特に感動はナシ。ただ、やっぱりBatteryParkからは遠いね、小さくしか見えない。なので、やはり自由の女神を堪能したい方はフェリーに乗るしかなさそうだ。まあ、わたしは別にどうでもいいやという気になったので、しばらくぼんやりして、移動することにした。
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 自由の女神。陸からだとこんな感じに見えた。下はフェリー。超行列。
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 次に行ってみようと思ったのは、Battery Parkから歩いて10分ぐらい? にある、911の地である。現在かなり再開発されているみたいで、すでに「One World Trade Center」として全米No.1 の高さを誇るビルが建っているが、まあそんなものは別にどうでもよく、わたしが行ってみたいと思ったのは、911Memorial Museumである。
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↑これがOne World Trade Center。立派ですなあ。
↓911跡地。やっぱり、静謐なオーラがある。
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 ↓これ、何かわかる? WTCタワーのてっぺんに立ってた、アンテナの残骸だって。
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 911メモリアルは、それほど並ばずぐ入れたが、中はそれなりに人が多かった。純粋アメリカ人も、外国人観光客もそれぞれ多かったような気がする。Ground ZEROと呼ばれるここ911メモリアルは、人類の憎しみの連鎖の象徴のようなところだとわたしは思っているので、一度訪れてみたいと思っていた。比較することは許されないかもしれないが、わたしにとっては広島の平和祈念資料館の方が強烈だと思うけれど、ここも非常に重い空気が支配しており、やはり展示物が伝える衝撃は並大抵ではない。
 戦争は、国家の意志である。けれど、テロは極言すれば一個人の狂気によるものだ。ちょうどわたしが行ったときは、パリの無差別テロへの追悼集会が夕方からあるらしく、かなり多くの人々が集っていた。また、あとで気が付いたけれど、マンハッタンで掲げられているアメリカ国旗はほぼすべて半旗だった。本当に私にはわからない。どうしてそんなひどいことをしようと思う奴らがいるんだろうか。もちろん、テロリストにはテロリストの主張する正義があるのだろうけど、100%それは否定されるべきものだろう。宗教に結び付けようとする性根も気に食わないね。あーあ……アイアンマンスーツでも開発して、世界平和に貢献したいのう……。

 というわけで、かなり深刻な空気の中、次なる目的地へと向かう事にした。
 次は、まったくお気楽な目的であるお土産物の確保だ。かの有名な「Magnolia Bakery」に行ってみようと一番大きくて(?)、雰囲気の良さそうなところとして、Brecker Street店に行ってみることにした。地下鉄で4駅ぐらいかな、再び北に戻る形になる。地下鉄はあっさり駅について、地上に出てみると、もうさっぱりここがどこだかわからない。キョロキョロしてみると、One World Trade Centerが見えたので、ははあ、あっちが南ね、てことは……と3分ぐらいうろついて、Brecker Streetを発見。じゃあこっちかな、と歩いてみたら、これまたあっさり見つかった。このBrecker Street界隈は、「ビレッジ」と呼ばれる地区のはじっこあたりで、たしかにシャレオツなイキフンである。そうだなあ、80年代終わりごろの、まだ同潤会アパートがあった当時の代官山って感じだろうか。
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 さっそく入店し聞いてみると、わたしの欲しかったものはないという。いや、有名なカップケーキはクッソ甘いらしいからいらないんです。日本に持って帰れないし。それじゃなくて、Tシャツとエプロンが欲しいんだけど、と聞いてみたら、残念ながらサイズがUSサイズのM,L,XLしかなく、わたしとしては女子に可愛く着てもらいたいので、チッと心の中で舌打ちを打ちながら、にこやかにOh, Sorry……とさっさと退却した。うーん、なんだよ、くそう。じゃ、別の店に行ってみるかと再び地下鉄で北上し、42~51St.あたりを散々うろついてみることにした。そうだ、Grand Central Stationに行ってみるかと思い、42St.からてくてく歩く。と、これだ、ここですよ、とGrand Centralを発見。中は、先日の映画で見たとおりのすごい天井で、ちょっとだけテンション上昇。でも、ここにもMagnolia Bakeryは入っているんだけど、アパレルの取り扱いナシ。がっくり。
 外に出ると、すでにもう暗くなり始めていた。そして、時差ぼけなのか、猛烈に眠くなってきた。この時、だいたい日本時間のAM3時くらいかな? そりゃ眠くもなるわな。なので、街をぶらつきつつ、何食うか、と思いながらホテル方面へ移動。途中のBryant Parkは出店がいっぱい出ていてスケートリンクなんかもオープンして人でにぎわっていたので、とりあえず出店を冷やかしつつ、見上げると空にはエンパイアステートビルの横にきれいな三日月が。
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 はあ……きれいだなあと見とれていると、何もかもどうでもよくなって、飯ももうMcDonald'sでいいやと決定。さっさと食ってホテルに戻り、シャワーを浴びて一日終了、と相成った。

 というわけで、結論。
 アレだね、超今更なんですけど……NYはぼっち野郎にはさみしすぎるわ。
 なんだか、猛烈にそう思いましたとさ。以上ですw

↓Bryant Parkは、ニューヨーク市立図書館の隣なんだけど、この図書館といえば、この映画ですよ。主人公たちが避難するあの図書館ね。
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 というわけで、NYCに着きましたよっと。
 飛行機のフライトは12時間半、時差がマイナス14時間なので、きのう書いた通り2時間ほど時をさかのぼることになる。不思議。逆に帰りは、フライトが14時間かかるし、地球の自転方向と逆回りなので、28時間後に到着、というわけだ。わたしはこれまで海外は台湾と香港しか経験がないので、ここまで長いフライトは初めてで、まあ、結構つらいものがあった。しかも席は真ん中なので、トイレに行くにも隣のおっさんに気を使うので、基本的に寝るか、映画を観るか、本を読むかしかない。寝ないと時差ボケが、と、なんだか妙に焦るのも初めてなのでしかたないところか。今からもう、帰りが思いやられるわ……。 
 で。映画を見て過ごすつもりでいたのだが、すごいがっかりなことに、ほとんど既に観た映画ばかりで、ちょっと残念であった。新作として、たぶんウリなのではという映画が『ANT-MAN』『Fantastic 4』『Jurrassic Park』『MADMAX』あたりで、後なにがあったかな、『Mission Impossible:Rogue Nation』ぐらいか。まあ、もう一度『ANT-MAN』でも観るかと思ったのだが、邦画の方で『進撃の巨人』があったので、お、こいつは観てないぜ! ということで、さっそく観た。結論。くっそつまらねえ。なるほどね、これはひどい。これでは叩かれても仕方あるまい。脚本も演出も相当ダメ。そして、哀しいことに役者陣の芝居ぶりも完全に学芸会レベルで酷かった。いつから三浦春馬くんはあんなに下手になったんだろう? 脚本がクソすぎて、やる気なしだったのかな? 実にお粗末であった。続いて、『ストレイヤーズ・クロニクル』を観るも、サーセン。途中で寝ちゃった。こちらは、脚本や演出はまだ許せるレベルだったけれど、やっぱり芝居ぶりが今一つ。なんか、乗れなかったな。で、本を読もうと思っても、機内は暗くされてしまうので、目が付かれてイマイチ集中できず。Nexus9というTabletで読んでいたのだが、うーん、機内で読むには不向きかもな。なので、眠れないけれどじっと目をつぶっていたり、そのうちいつの間にかうとうとしたり、断続的な短い睡眠がどうだろう、3時間ぐらいだろうか、まあ、そのぐらいしか眠れなかった。やれやれだ。あと、全然動いていないのに、どんどん食べ物や飲み物がやって来るので、なんというか、窮屈になってきてイラついたのも、映画や読書に集中できなかった原因であろうと思う。
 で、一つ、わたしが観ていない映画があったので、それを観た。タイトルは『MAX』というもので、軍用犬の物語。イラクにも軍用犬はかなりの数が投入されていたそうで、MAXというけなげなわんこもその一匹だ。ハンドラーのご主人を戦闘で亡くし、その亡くなったご主人の実家に引き取られるという話だ。まあ、正直たいしたことはなかったけれど、そのわんこにゲームオタクの弟が救われ、弟も主人を亡くしたわんこを救うという話だ。
 
 ただ、日本でそういう話を作ったら、確実にお涙頂戴ムービーとなるのは確実だけれど、ちょっとだけひねってあって、なんだか変な方向に話が進むので、なんというか、うーん、まあ暇つぶしにはなりました。この映画は日本公開されているのかよくわからない。たぶん公開されてないのではなかろうか。

 とまあ、こんな感じで機内を過ごし、当たり前だけど12時間半後、わたしはUnited States of Americaに入国した。しかし、アメリカってのは……やっぱり良くわからない国だと改めて認識した。
 ■入国・・・入管職員がぞろぞろいるのに窓口3つで大渋滞。お前ら仕事しろw おまけに、なんでヴィザのはんこを変なページに押すわけ? めちゃくちゃ後ろに押しやがって、ホント腹が立つわ。
 ■とりあえずSIMを探せ!・・・あっさり、JFKの到着ロビーを出たところにこんなの見つけた。
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 ので、真ん中の青の20$のデータSIMを試しに購入。さっそくSIMフリースマホにブッこんでみたところ、すぐには使えなかったので、なんだよこれ!! 使えねーじゃねーか!! と思ったら、15分後ぐらいにいつの間にか使えるようになってた。で、バカみたいにSkypeやGoogleMapを使いまくってしまったのだが……どうやら1MBあたり0.29$ということで、30$分使えるらしいから、要するに103MBほど、しか使えないという事になる。しかしそこまで計算せずに、さくっと買ってしまったので、1日が終了するころにはもう数ドル分しか残ってねえぜ、とSMSが来た。マジか。なんだよ、くそう。というわけで、基本ホテルのWi-fi、日中の非常用としてモバイルデータ通信はやめとくことにした。うわー、我ながらアホだ。で、のちにあっさりデータを使い切りそうになることは全く気が付かないまま、TAXIでマンハッタンへ。トヨタのカムリか? プリウスよりちょっとだけでかい日本では見かけないハイブリッド車でJFKからマンハッタンまでぶっ飛ばす。しかしこの運転がすげえ荒くて、スピードも、まあ高速だろうから当たり前だろうけど、80Mile/hぐらいでぶっ飛ばすし、コーナーもあって横Gで振り回されたおかげで、一発で酔った。12時間ぶりにニコチン補給したばかりでくらくらしていたのも効いたね。だけど、運ちゃんは、ずっと黙ってたけど、マンハッタンに入って事故の横を通るとき、目が合って、わたしが、アチャー、という顔をしたら、ニヤリと笑顔になって、降りる時はとても丁寧にいろいろ話しかけてくれた。運転は乱暴だけどいい奴でしたw ライセンスの名前を見た限り、中東系の人だったと思う。
 で、ホテルに着いたはいいけれど、着いた時間がAM11時ぐらい。JFKから35分ぐらいだったので、相当飛ばしのかもしれない。ともかく、チェックインまで相当早い時間だったので、とりあえずフロントで、荷物だけ預かってくれよとお願いして、もちろんよ、とちょっとかわいい東洋系女子とやり取りをして、さっさと身軽になった。
 ホテルは、TIMES SQUAREから歩いて15秒なので、まずはTIMES SQUAREを歩き回っていろいろチェック。今回の旅のメインであるミュージカル鑑賞は、今回は『WICKED』と『ALADDIN』の2本にしたので、その劇場はどこかな、と探したら、『ALADDIN』の劇場はホテルから歩いて3分、『WICKED』の方は歩いて8分ぐらいという事が分かった。しかし、途中で、げえーーー!!! な、なにィ―――!!? というのを発見してしまった。↓これ。
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 反射して見えにくいけど、分かるかな? なんと、ダイ・ハード野郎としておなじみのセクシーハゲこと、Bruce Willis主演の芝居がやっていた。しかも、演目は、わたしが世界一好きな作家でおなじみStephen Kingの『MISERY』だ。こ、これは観るしかないのでは? ちょっと今日、チケット買いに行ってみるわ。チケット取れることを祈りたい。
 あと、映画館もいくつかあって、↓これも見たいと思ってる。
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 日本では2月公開の『The MARTIAN』も絶賛上映中なので、これも明後日かな、観てきます。いや、時間ないかな、まあ、行ければ、ですな。もちろん、こちらでは『007SPECTRE』も絶賛上映中だが、これは日本ではもう2週間後には観られるので、スルーでいいや。ところで、この『The MARTIAN』はなんで邦題が「オデッセイ」なのかよくわからない。観れば謎が解けるのかな?
 というわけで、TIMES SQUAREからぶらぶらと、マジソンスクエアガーデンまで歩いてみた。そこで、PENN Stationというアムトラックの駅をチェックして、そこから地下鉄でマンハッタンの一番南の、サウスフェリーまで行ってみた。地下鉄は、Metro=CARDを20$購入してみた。しかし、カードと言ってもペラペラの紙みたいなもので、ホント、アメリカってのは妙にクオリティの低いところがあるなーとしみじみ思う。香港も台湾も、SUICA的なICカードで、街中のコンビニでも使える便利なものがあるのに、ここNYはいまだ磁気カードですよ。ダッサイのう……まあ、一律料金で降りる時に改札通らないからな。ICではダメなんだろうなと思ったけれど、やっぱり、アメリカって、妙に遅れてるというか、良くわからん国だ。なんか、ダサいっつーか、洗練されてない。

 というわけで、結論。
 DAY-01 TIMES SQUARE編は以上です。
 アメリカ……とにかく人種のるつぼですな。なんというか、「アメリカ」というオリジンがないような気がするね、やっぱりこの国は。

↓『MISERY』は原作もすごいし、映画も素晴らしい。とにかく、おっかねえ話です。タイトルロールを演じたCathy Batesはこの作品でアカデミー主演女優賞受賞。
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文藝春秋
1991-02

 

 というわけで、これからニューヨークに行ってきます。
 現地到着は、日本時間の今日の夜中、だけど、NY時間では今日の2時間前、という、ちょっとしたタイムトラベルなわけで、この地球は広いなー、と不思議な感覚。
 現地ではWi-fi環境がどうなのかよくわからんけど、ホテルにはあるらしいので、また何か書いてUPします。

 というわけで、ちょっくらニューヨークに行ってみるか。 

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