はーーー……やっぱり最高すねえ!
 というわけで、日本国内において推定2万人ぐらいはいらっしゃると思われる『グレイマン』ファンの皆さん、お待たせいたしました!! 例年夏に発売される「暗殺者グレイマン」シリーズ最新作がやっと発売となりました! やったーーー! わーーーい!
暗殺者の悔恨 上 グレイマン (ハヤカワ文庫NV)
マーク グリーニー
早川書房
2020-11-19

暗殺者の悔恨 下 グレイマン (ハヤカワ文庫NV)
マーク グリーニー
早川書房
2020-11-19

 せっかく上下巻で一枚絵になってるから、ちょっと編集したのを置いとくか。
annsatusyanokaikon02
 OH、NO! 全然背景が一枚絵になってねえじゃん。どうなの早川書房様……。
 さて。今年は、早川書房様からGreany先生の別の作品『RED METAL』が4月に発売になっていた影響で、少し遅れての登場となったわけなんすけど、なんつうか、わたしが愛する早川書房様は、致命的な弱点が一つあって、宣伝告知プロモーション活動がド下手くそなんすよね……。公式Tweetもろくな情報流してないし、全くセンスがないんだよな……。なので、要するに、いつ新刊が出るのか? という、最も重要な情報を、積極的にパトロールしないとつかめないんだな。
 わたしは、「グレイマン」新刊が早く読みてーなー、とずっと思ってたし、早川書房の公式Webサイトもかなりな頻度でチェックしていたのに、なんと今回の新刊発売情報をキャッチしたのは、公式発売日の2日ぐらい前で、まあ、わたしが抜かってただけかもしれないけれど、うおっと、まじかよ!? と思って近くの本屋さんに行ったら、もう紙の本が棚に並んでた、という驚きの状況でありました。なので、すぐさま愛用している電子書籍サイトBOOK☆WALKERにて予約しようと思ったのに、まだ登録されておらず、おのれ! とギリギリ歯を食いしばること2日。公式発売日の早朝0400に買ってやりましたよ! 誇張でも何でもなく、目を覚ました60秒後には購入完了いたしました。
 ところで、一応、『RED METAL』のAmaリンクも以下に貼っておきます。
[まとめ買い] レッド・メタル作戦発動
H リプリー ローリングス四世

 こちらの作品はですねえ、要するに、Jack Ryanの登場しないRyanモノ、のようなお話で、物語的には、ロシアがアフリカのレアメタル鉱山(から生じる富)を支配下に置こうとして、周到に計画された作戦=「レッド・メタル作戦」を実行する話なのだが、中国と台湾を一触即発の状態にさせてUSAをそっちに陽動しつつ、ポーランド経由でヨーロッパに侵攻して大規模戦闘が繰り広げられたり、最終決戦地のアフリカ(ケニア)では、大掛かりな陸戦が行われたり、という感じで、わたしにはかなりトンデモ展開のように思えてしまったんすよね……。まあ、Ryanモノもすでにトンデモ展開ですが、Ryanモノのように、明確なヒーロー=主人公、の存在しない群像劇なので、それはそれで面白いんだけど……とにかく読み終わって非常に疲れた作品でありました。もちろん、感想をこのBlogに書こうと思ってたんすけど、とにかくキャラが多いし、舞台も世界中なのでまとまらなくて、放置していたのでありました……サーセン……。
 ともあれ、「グレイマン」新刊であります!
 今回、わたしは真っ先に<上巻>冒頭に掲載されている人物表を見て、ちょっとびっくりしました。というのも、ゾーヤもいないし、ザック・ハイタワーもマット・ハンリーもいないじゃあないですか! およよ? こ、これは一体?? と思いながら最初のページに入ると、舞台はボスニア・ヘルツェゴヴィナであります。登場する男は75歳のおじいちゃん。そしてそのおじいちゃんの胸に、470m先からピタリと照準を当てている男。即、その男がわれらがグレイマンこと、コート・ジェントリーであることはピンとくるわけですが、どうやらそのおじいちゃんは1995年の「スレプレニツァ虐殺事件」の首謀者だったらしい。そんなかつてクソ野郎だった男を殺そうとしている我らがグレイマン氏ですが、今回わたしが一番驚いたのは、物語そのものではなくてですね、なんと! 今回は! 「1人称現在形」での語りなのです!! なので、グレイマン氏の愚痴が満載なのです!w 
 この点は、はっきり言って最後まで読んでもなんか違和感があったんですが、その、随所にダダ洩れるグレイマン氏ことコート・ジェントリー氏の愚痴がおもろいんすよ。
 グレイマン氏は、ここで引き金を引けば殺るのは簡単だし脱出も容易だけど、それじゃあダメで、「おれがやつの心臓をとめる前に、やつが取り乱すように、じわじわと責める」必要があると考えている。それはなぜかというと、「安易なことはやるな。正しいことをやれ。道義的に正しいことを。」と、グレイマン氏の心の指針(コンパス)が示しているからであります。
 つまり、くそう、オレは馬鹿だ!! とか言いながら、ものすごく苦労しても、「正しいことを」をオレはやるんだ、とずっと言ってるわけで、まあ、それこそがこの「グレイマン」シリーズ最大の特徴であり魅力であるわけですな。人殺しのくせに。今回は、1人称で語られることによって、そういったグレイマン氏の心情がより一層、強調されていたように思います。
 で、物語としては、当然この冒頭のおじいちゃんは見事グレイマン氏に殺られるわけですが、おじいちゃんが潜伏していた農場には、「性的人身売買」の「商品」として監禁されていた女性たちが大勢いて、どうやっても一緒に連れていけないし、そもそも女性たちも、自分が脱走したら家族が殺されると言ってグレイマン氏についていかず、その場に残ることを選んでしまう。結果、グレイマン氏は一人で脱出するも、自分が襲撃したことで、女性たちはより一層ひどい扱いを受けることになってしまうことが確実なので、よーし、じゃあ、この組織をぶっ潰してやろう!! と移送された女性たちを追う、てな物語でありました。まあ、それが日本語タイトルにある「悔恨」なのではないかしら。
 なお、どうやらこのおじいちゃん殺しは、25年前の虐殺を許さないでいる誰か(?)、から依頼された「フリーランス」の仕事らしく、CIAとは無関係で、完全なる単独行動であるため、<上巻>にはお馴染みのメンバーは一切出て来ないわけです。
 また、グレイマン氏が追う組織なんすけど、、女性たちを捕獲・監禁・移動させるルートは「パイプライン」と呼ばれ、組織自体は「コンソーシアム」、そしてそのTOPにいる人物は「ディレクター」と呼ばれている。要するにもう、完全なるビジネス、というテイを取っているわけで、パイプラインが通っている街の警察や政府の高官を買収済みで、完全に黙認されて年間数億ドルの利益を上げているわけですが、おそらく想像するに、そういった女性を拉致して売買する市場ってのは、本当に、現実の世界に存在しているのだろうと思うすね。そして、極めて残念だし心からの怒りを感じるけれど、日本人女性も確実にそういったクズどもの毒牙にかかって被害に遭ってるだろうな、と思います。遺体が見つかっておらず、ヨーロッパあるいは東南アジアで失踪した女性はほぼ間違いなく、そういった犠牲者なのではなかろうか……。ホント許せないよ。なので、わたしとしてはコートの大活躍は読んでいていつも、スカッとするし、悪党どもの死にざまには心の底からざまあ、と思うわけですが、まあ、そんなわたしも平和ボケなんすかねえ……。とにかく、女性一人でヨーロッパや東南アジアには絶対行かない方がいいと思います。セクハラでサーセンなんですが、特に美人の一人旅は危険すぎますよ。
 というわけで、今回の登場人物紹介をしておきましょうか。
 ◆コートランド・ジェントリー:われらが「グレイマン」。もう紹介の必要ないですよね? 冷酷な暗殺者のくせに、超イイ奴という矛盾した男。それが魅力なんですが、こんな奴はいねえだろうなあ……。その意味では、本作も相当なトンデモストーリーですが、面白いからいいの! なお、今回のグレイマン氏は比較的大怪我せず、でした。いやいや、ラストバトルでは相当血を流したか。でも、それ以外は、比較的無傷だったすね。
 ところで、このBlogを読んでいる「グレイマン」ファンの皆さんならご存じだと思いますが、ついに映像化企画がNetflixで本当に始動したみたいすね。でもさあ! なんでコートを無口イケメンのRyan Gosling氏に演じさせるんだよ……!? 確かにね、わたしもRyan氏がコートを演じると聞いたときは、おお、確かに、恐ろしく平凡かつ存在感が薄い、というコートの特徴にはピッタリかもな、と思いましたよ? なので実はわたしも、超適任だと思ってますよ? でもさあ、やっぱりコートは、セクシー・ハゲでお馴染みのJason Statham兄貴に演じてほしかったなあ……! 本作でも、コートはハゲじゃない描写があったように思いますが、第1作からずっとStatham兄貴をイメージしていたわたしの夢が崩れ去って、極めて遺憾であります。。。でもまあ、監督はAnthony & Joe Russo兄弟ということで、数年前からGreany先生の公式サイトでRusso兄弟が映像化の企画開発中と発表されてたから、それが現実に向けて動き出したことだけでも喜ぶとします。Russo兄弟は、とにかく「近接戦闘」というより「近接格闘」というべきかな、素手・ナイフなどを使ったクロス・コンバットを撮らせたら世界一レベルの監督なので、迫力は満点でしょうな。Netflixってのがアレだけど、期待したいすね! あー、でも、Statham兄貴に演じてほしかったなあ……。
 ◆ザック・ハイタワー&CIAの人々:はい! もちろん我らがザックも<下巻>で登場します! にっちもさっちもいかなくなったグレイマン氏が、仕方ねえ、正義の味方を呼ぶか、とクソ・スーザン経由でマットに連絡を取るのですが、マットとしては、「ポイズン・アップル1号」として、グレイマン氏にやらせたい仕事があるのにまたフリーで仕事しやがって! と大激怒&連れ戻せ! と「ポイズン・アップル2号」こと暗号名「ロマンティック」のザックたちを派遣するわけです。この時、「ポイズン・アップル3号」の「アンセム」=愛しのゾーヤは前作で受けた傷の治療中(?)だそうで、今回は登場せずだったのが残念!
 で、ザックはいつも通り、「どんなに理不尽な命令でも」忠実に守る男なのに、今回はグレイマン氏がやっていることを聞き、さらに! 唯一の弱点のことも持ち出されて心情的にはグレイマン氏を支援する方向で、自分は動けないけれど、心強い仲間を紹介してくれたりと(そのメンバーがラストバトルで結構殉職しちゃったのは悲しい……!)、いつもよりちょっと優しかったすね。そしてとにかく、ザックは登場するシーンがいつもカッコ良く、今回も、「元気か? シックス。乗り物を探しているのか?」とか言いながらグレイマン氏と再会するシーンは最高でした! なお、今回は前作の冒頭に出てきたCIA専用機のCAを務める結構強い系女子、シャロンがチラッと登場しますが、どうやら前作でグレイマン氏に助けられたので、若干好意を持ってるようですね。でも、二人が話している時に、ザックが「おまえがスチュワーデスに惚れられるわけがないだろう?」とグレイマン氏をからかうのは最高だし、シャロンに「わたしはスチュワーデスなんかじゃないわよ! 馬鹿たれ!」と怒鳴りつけられるザックも最高だったすね。もうコートとザックの二人、超仲良しじゃん!w 
 で、CIA関係で最後に挙げるのは、トラヴァース君ですな。まだ若いけれど、前作でCIA地上チームのベテランメンバーが結構殉職してしまって、現在はトラヴァース君が隊長になったようです。もちろん、トラヴァース君もクソ・スーザンは大嫌いだし、グレイマン氏のことは友達だと思ってるので、指令には従いたくないんだけど今回も何気に頑張ってくれました。そして、ラストバトルが終わって、ようやくコートと話す機会を得たトラヴァース君の一言は最高だったすね。「こんなふうに会うのは、やめようぜ、きょうだい」。まったくだよw
 ◆タリッサ・コルプ&ソフィアのルーマニア人姉妹:今回単独行動のグレイマン氏を、主に頭脳面で支援してくれたタリッサ。ユーロポールで金の動きから犯罪行為を摘発するアナリストなので、戦闘力ゼロだし、そもそも現場にも出たことがないので、最初はもう、超おどおどしてたのに、どんどんグレイマン氏のヴァイオレンス手法に慣れた(?w)のか、ラスト近くでは超がんばる女性に成長したのがうれしいすねえ! 彼女の動機は、妹で超美人のソフィアを、人身売買組織に囮として近づけさせてしまった結果、美人過ぎで注目を与えてしまい、まんまと拉致され、商品として「パイプライン」に乗せられてしまったためなんですが、この姉妹は、姉は顔はアレだけど頭がいい、そして妹は超美人だけど頭が人並で、と、お互いにないものを持っていて、そのため、何となく関係がぎくしゃくしてたわけなんすけど、妹のソフィアとしては、頭が良くてデキる姉の仕事に役立って、認められたい! と健気に思っていて、勇気ある行動に出たわけだ。お互い、実際は愛し合ってる姉妹なのに、難しいですなあ。そしてソフィアは、女性にとって最悪の地獄に放り込まれてしまったにもかかわらず、一度作戦中のグレイマン氏に出会って、そこでもう救出されて助かるチャンスがあったのに、自ら情報収集のために現場に残ることを決め、グレイマン氏にも「この女は覚悟があるッ!」と認められたガッツあふれる美女で、実によろしいキャラでした。二人とも、ホントによく頑張りましたね! ラストの抱擁はホントにほっとしました。そういや、一番最初のボスニア・ヘルツェコビナで出会ったリリアナは無事に故郷に帰ることができたんすかねえ。タリッサ&ソフィアのように、元の生活に戻れたならいいんだけど。。。
 ◆ケネス・ケイジ:今回の悪党の親玉。ただし、見かけはフツーのメリケン人のおっさんで、小柄&小太り&ハゲであり、年齢も50代と、まあ、ぱっと見はさえない野郎なんですが……コンピューターと金融に関する天才的才能から、「コンソーシアム」を立ち上げ、巨億の富を得る。しかし、ビバリーヒルズのウルトラ大豪邸に妻と3人(だっけ?)の子供と幸せ暮らす、周りもうらやむスーパーリッチ野郎、というのは仮の姿で、とにかく邪悪かつドスケベで間抜けな変態。
 しかも実は、コイツのことはCIAもとっくに知っていて、ゲス野郎だけど見逃してやっていたという背景が明らかになる。それは、コイツは顧客たちのマネーロンダリング情報をCIAに流していて、ある意味既にコイツはCIAのアセットでもあったから見逃されていたんすけど、グレイマン氏からすれば、そんなの関係ないすわな。コイツの失敗は、もう一言、性欲旺盛過ぎたということに尽きると思う。コイツはLA郊外に広大な「農場」という名の女性を監禁した施設を持っていて、気に入った「商品」を「味わう(なんて嫌な言い方!!)」ことを楽しみにしてるわけですが、ソフィアの美貌&生意気な性格が気に入ってしまい、まあ、それで身を滅ぼしたわけで、実にざまあ、であります。ちゃんとボディーガードたちの言うこと聞いてれば、逃げ切れたかもしれないのに……心の底から愚かなゴミクズ野郎でした。ホント、わざわざバイアグラ飲んでまでヤリまくらなくったっていいじゃねえか……どうしようもないアホだな、と思ったす。
 なお、我らがグレイマン氏は、結局マットの顔を立てるためにも、コイツを処刑することは諦めるのですが、「おれは殺されたくないから、おまえを殺さない。でも、おまえに一生消えない傷をつけるくらいなら、連中(=CIA)はただ激怒するだけだ。それに、連中がおれに激怒するのは、毎度のことなんだ」とカッコいいセリフを言ってから、グレイマン氏がコイツに科した罰は、大変キッツイお仕置きでありました。最高ですね! そしてマットはグレイマン氏の予想通り大激怒しますw
 マット「おまえの首をへし折りたい」
 グレイマン氏「列に並んでくれ、ボス」
 要するに、「おれを殺したがってる奴らが順番待ちしてるんだから、アンタもその列に並んでくれ」って意味なんですが、このセリフももう何度目か、すね。なんだよコート、お前、マジでカッコイイじゃんか!! ゾーヤの前では純情ボーイのくせに!w 
 ◆ケネスのボディーガード軍団:まず、「パイプライン」全体の警備を担当する(?)のが南アフリカ人のヤコ・フェルドーン。元々軍人かつ情報機関員で凄腕のアサシン。彼は伝説の「グレイマン」が活動しているのを知り、是非戦ってみたい!と闘志を燃やす。そのためにはボスであるケネスをも囮にしようとするぐらいの超ストイックなバトルマニア。まあ、残念ながらグレイマン氏に勝てるわけないす。最後まで戦ったのはあっぱれですが、もう一人の、ケネス個人を守るボディガード、ショーン・ホールは、メリケン人で元SEALsの凄腕のくせに、アル中気味で、最終バトルであっさり降参しちゃったのは驚いたす。その辺はメリケン人っぽいテキトーさが出てましたね。まあ、純粋に金だけのために動いてたので、こんなの割に合わねえ!と思うのも無理はないすな。まあ、ゲス野郎ですよ、彼も。
 とまあ、メインキャラはこんな感じでしょうか。
 もう長いのでそろそろぶった切りで終わりにしたいんすけど、やっぱり、ゾーヤも出てきてほしかったですなあ! わたしはタリッサがピンチの時、颯爽と現れてタリッサを助けてくれるんじゃないかと期待したんすけど、そうはならなかったす。まあ、ゾーヤの活躍は次作に期待したいと存じます。

 というわけで、もう結論。

 1年数カ月ぶりに発売された日本語版「グレイマン」シリーズ最新作、『ONE MINUTE OUT(邦題:暗殺者の悔恨)』ですが、いつも通り大変楽しめました。2作ぶりに、CIAの仕事ではない、ジェントリーの「心のコンパス」が指し示す「善、のようなもの?」のために戦うフリーお仕事編でありました。相手は変態「性的人身売買」組織の親玉で、コートが許すわけがない相手であり、コートに狙われてタダで済むわけがないわけで、ラストのお仕置きはとても心すく思いがしました。もう、性犯罪者はみんな同じお仕置きを受ければいいのにな……。ともあれ、グレイマン氏、今回もお疲れ様でした! しかしまあ、今回もいろいろとギリギリで、読んでいる読者としては面白いんだけど、コートはいつ死んでもおかしくないですな。コートよ、せめてゾーヤとちゃんと幸せになってくれよな。年に1回、コートに会えるのが、わたしはホント楽しみであります。来年の夏、また会おうぜ、きょうだい! 以上。

↓ 次回作はもう10作目か。どうやら2021年2月にUS発売のようです。くそー!早よ読みたい!
Relentless (Gray Man)
Greaney, Mark
Sphere
2021-02-18