やっと、やっとだよ。。。
 昨日の2020年10月4日の日曜日、わたくしはAM0600東京発のぞみ1号をぶっ飛ばし、兵庫県宝塚市に存在する宝塚歌劇団の本拠地「宝塚大劇場」へ行ってまいりました。はあ、それにしても長かったなあ……。ちょっと、自分用備忘録として、2月以降わたしが行けなかった公演をメモしておこう。
 ※ファンには常識ですが、以下でいう、大劇=宝塚市の「宝塚大劇場」のことであり、東宝=日比谷の「東京宝塚劇場」のことです。
 ◆2月9日:宙組公演『『El Japón-イスパニアのサムライ-/アクアヴィーテ!! 』@東宝を観劇。これが「コロナ前」最後の観劇となった。
 ◆3月1日:星組公演『眩耀の谷/Ray』@大劇は公演中止。わたしがずっと応援してきた礼真琴さま(以下:こっちん)のTOPお披露目公演だったのに。。。この日をわたしはファンクラブに入って5年、ずっと待ち望んでいたのに。。。
 ◆3月20日:雪組公演『ONCE UPON A TIME IN AMERICA』@東宝は、ズカ師匠にチケットを譲ってもらったのに、公演中止。結局観られず。悲しい……
 ◆4月12日:星組公演『眩耀の谷/Ray』@東宝も公演中止。チケット2枚アウト。
 ◆4月18日:花組公演『はいからさんが通る』@大劇も勿論中止。チケット2枚アウト。
 ◆6月13日:星組公演『シラノ・ド・ベルジュラック』@ACTシアターも中止。
 ◆8月9日:花組公演『はいからさんが通る』@大劇は、7/31に再開したのに、残念ながら感染者発生で中止。わたしなんぞよりも、演者の皆さんの無念を思うとホント泣ける……。
 ◆8月15日:星組公演『眩耀の谷/Ray』@東宝も、同じく感染者発生で中止。これで、わが愛しのこっちんお披露目を生で応援することが出来ないことが確定。ぴえーーーん!
 とまあ、こんな感じに、7公演9枚のチケットがパーになったわけだが、すべて劇団はキッチリ払い戻してくれており、わたしには経済的損失が一切なかったのは、ホントに、さすが、だと心から思う。
 そして、もちろんわたしの心は、大変残念というか非常につらい思いが募ったわけだが、まあ、そんなものは演者や劇団関係者の皆さんの無念からすれば全く比較しようもなく、ファンとしてはもう、劇団にお金を遣って応援するしかない! とわたしは判断し、まず「TAKARAZUKA SKY STAGE」に加入することにしたし(※この顛末は「TAKARAZUKA SKY STAGE」加入への意外と険しかった道のりに関する記録を参照してください)、結局観ることが出来なかった星組公演『眩耀の谷』も、さっさとBlu-Rayを買ったし、ほかにも毎年4月に発売される「おとめ」やいろいろ、ほぼ払い戻されたチケット分は買い物したんじゃね? というぐらいの金額をネット通販にブチ込んでみたりしたわけです。
 そして、とうとう、その日が来たのです。わたしにとっての、8カ月ぶりの観劇の日が!! わたしはこのBlogで何度も書いている通り、チケットはほぼすべて「宝塚友の会」という劇団直営のファンクラブ的仕組みに加入して、購入している。なので、公演中止の際も、何の手続きもせず、自動的に払い戻してくれたのだが、今回も、もちろん「友会」にて、初めて大劇場でSS席が当たったので、昨日は超ウキウキで新幹線に乗車したのでありました。
 まあ、結論から言うとですね、最高of最高で、こんなに笑えて楽しいなんて! とびっくりするぐらいとても面白かったのであります。そしてついでに言うと、わたしは終演後、即帰ったので、家に着いたのは19時前でした。急げば15時ちょうどぐらいの新幹線には乗れるっすね。ホントは新装オープンした宝塚ホテルを見物しようかと思ったけど、ズカ淑女の皆様が大勢いらしたので、感染防止的観点から遠慮しときました。
 というわけで、わたしにとって8カ月ぶりの宝塚歌劇は、月組公演『WELCOME TO TAKARAZUKA -雪と月と花と-/ピガール狂騒曲〜シェイクスピア原作「十二夜」より〜』であります! いやあ、ホント面白かったす!

 というわけで。本公演は、上記動画の通り、日本物のレビューと、ミュージカルお芝居の二本立てであります。そして珍しいことに(というかたまにあるけど)、レビューが先攻です。
 今回の公演は、今年の春、宝塚音楽学校を卒業して劇団へ入団した、106期生の初舞台公演でもあり、通常東京で観ているわたしは、ズカ歴11年半にして初めて、いわゆる「初舞台生の口上」を生で観ることが出来ました。いやあ、なんつうか、完全にお父さん目線というか、観ているわたしも緊張するっすね、初舞台生の口上は。そしてロビーにはこんな感じの全員の写真と、当日、口上を担当する二人にはお花がついてました。昨日の渚ゆりさんは、超かわいかったので、今後注目しようと思います。
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 この口上も、普通は冒頭(?)なんだと思うけれど、今回は最初のレビューのオープニングの後、という珍しい(??)構成になってました。たぶん、今回の和物レビューは、いわゆる「チョンパ」というもので、真っ暗に暗転している劇場に、「チョーーン!」と拍子木が鳴って、「パッ」と照明がつき、出演者全員が舞台に揃ってる、という場面から始まるので、そのため口上は後になったのかも……しれないす。【追記:今月スカイ・ステージで放送している「初舞台特集」で初めて知ったのですが、80年代とか90年代は口上もなかったり、途中だったり、最後だったり、いろいろ違ってたんすね。そして日本物の場合は今回同様、オープニング後ってのも普通にあったみたいですな。70~80期代の映像を観てさらに驚いたのは、関西テレビとかNHKとか制作の映像で、そりゃスカイ・ステージもなかったから当たり前だけど、普通にテレビ放送があったんですなあ。へえ~】
 いずれにせよ、6場45分はホントにあっという間でした。主題歌の「ウェルカム! ウェルカム!」が超耳に残るんすけど、本来本作は、東京五輪に合わせて世界の皆さんへ「ようこそ!」な和物だったわけで、坂東玉三郎氏監修、そして先日退団を発表された専科の松本悠里先生のファイナル舞踊ということもあって、非常に注目の作品なのだが、まあ、とにかく美しく、何度も書きますが、あっという間でありました。みなさん、やっぱり和服&青天も似合いますなあ! ラスト近くで松本先生が舞っている時の歌(=いわゆるカゲソロ。今回二人だったのでカゲ・デュエット)がすごく印象的だったので、誰だったんだろう? とプログラムでチェックしてみると、きよら羽龍ちゃんと咲彩いちごちゃんの104期生コンビでありました。大変良かったと存じます。(※でも! 実は現在の公演は感染対策上、演者を絞っており、わたしが観た回ではきよら羽龍ちゃんは『ピガール』には出演してませんでした。おっかしいな?? と思って後でプログラムを観て初めて出てないことを知ったす。超残念だよ……!)
 そしてあっという間の45分ののち、35分といつもよりチョイ長めの幕間を挟んで、ミュージカル『ピガール狂騒曲〜シェイクスピア原作「十二夜」より〜』が始まります。
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 大劇場の壁面にはズドーンと今回のポスターが。
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 そして幕間中の舞台には「Frénésie à Pigalle」。英語で言うと「Frenzy at  Pigalle」って感じか? 日本語ではまさしく「ピガール狂騒曲」ですな。
 そうなんです。わたし、全然キャラ相関図とか予習してなかったので、Shakespeareの『十二夜』原作というので、物語は原作通りイタリアが舞台なのかな? と思っていたけれど、なんと舞台はフランスはパリの「Moulin Rouge」であり、おまけにポスターイラストでお馴染みのLautrec氏も登場してくるのです。なので年代は1900年、20世紀前夜という時代設定となっていました。
 そして、時代や場所の改変は、別に全く問題ないとして、物語自体は、とても上手(?)に元の『十二夜』をアレンジしたものになっていて、そりゃもう大騒ぎの喜劇のテイストはバッチリでありました。ここまで笑えるとは思ってなかったすw
 Shakespeareではよくある「男装の麗人」だったり「劇中劇」だったりは、やっぱりビジュアルとして観ていて楽しいですな。そして勘違いから生じる大騒動ののち、ラストはハッピー&ピースフルなのもいいすねえ! つうかですね、わたしは常日頃から、月組TOPスター珠城りょうさん(以下:たまきち)は「女子として非常に綺麗で可愛い」と申しておりますが、たまきちくんの男装の女子ぶりは大変結構なお点前だったと存じます。そして舞台上での一人二役は、きっと着替えやメイクチェンジで、舞台裏はもう大変だったでしょう。実にお見事だったと賞賛いたしたく存じます!
 というわけで、以下、各キャラと演じたキャストごとのメモで終わりにします。
 ◆ジャック(=実は女性のジャンヌ):もちろん演じたのは上記の通り月組TOPスターたまきちくん。もう最初から、いつもとメイクが違っていて、女子っぽさが漏れ出ており、大変可愛かったと思うすね。とある理由から男装していて、ムーラン・ルージュで仕事がしたいと押しかけてくる行動派の女子。そしてその美貌から、女子にモテモテとなってしまい、わたしは女なのに!と困っちゃうわけですが、まあ、そりゃそうなりますわなw たまきちくんは、いつも書いている通りとにかく陽キャラで、どこか世間慣れしていない王子様的雰囲気が持ち味ですが、女子であっても王子様というキャラはもうピッタリでありました。最高です。
 ◆ヴィクトール:ジャンヌと幼少期に生き別れたベルギー貴族の青年。パリに来たついでにジャンヌを探すが、ムーラン・ルージュの騒動に巻き込まれて……。容姿はジャンヌと生き写し、ということで、たまきちくんがこちらも演じていますが、やっぱり男役スターとしては、ヴィクトールの方が演じやすかったかもしれないすね。出番は少ないですが、本来のたまきちくんの王子様感はヴィクトールの方が当然「いつもの」感じすね。
 ※追記:なんと昨日の10/4は、たまきちくんのお誕生日だったそうですね! ぬおお、超抜かってた! 誕生日ネタのアドリブにキャッキャできなかったわたしはファン失格だよ……。。。
 ◆ガブリエル:作家のウィリーの奥さんだが、実は作品を書いていたのは彼女で、「女性は作家になれない」的な世の中に頭にきており、ついでに夫のボンクラぶりにも激怒しており、離婚を決意。この設定が20世紀へ向けた世の中の変化、というスパイスになっている。大変な美人で、微妙に落ち目になりつつあるムーラン・ルージュの主から、そうだ、美人で作家のガブリエルを主役に演目を作れば、興行的に大成功できるんじゃね!? と出演のオファーを受ける。演じたのはもちろん月組TOP娘役の美園さくら(以下:さくら)ちゃん。なんつうか、さくらちゃんは今回のような、頭が良くて気が強い的な攻め系キャラはホント似合うね。わたし的には、怒っている表情の時のさくらちゃんは、非常に可愛いと思います。
 ◆シャルル:ムーラン・ルージュのオーナーで、若干落ち目な中、ガブリエルの舞台起用をひらめき、ちょうど押しかけ面接にやってきたジャックに、ガブリエルを口説いてきたら雇用してやろう、と持ち掛ける。ちょっと面白キャラかと思いきや舞台に対する情熱は真面目で、そんなシャルルに、ジャックことジャンヌは (――こ、この人って――トクン……) と胸ときめいちゃうわけです。ええですなあ! この、シャルルの舞台に対する思いは、まさしく今の舞台演劇の状況を反映しているものだったようにも思います。演じたのは正式な2番手スター月城かなと(以下:れいこ)さん。まあ、とにかくれいこは美形ですよ。そして2番手としての存在感がグッと増してますねえ! 歌もとても良かったし、次の月組TOPスターを期待したいですなあ。衣装や髭ダンディぶりも、すごいカッコ良かったす。
 ◆ウィリー:ガブリエルの夫。今回一番ダメな人。まあ、強いて言うと、当時の世の中の風潮としてはごく当たり前なんだろうとは思うが、ガブリエルを束縛し、女は黙ってな、的なお方。極悪人というより、ずるい人?で、ほんのり、面白おじさんでもある。演じたのは月組に帰ってきた鳳月杏(以下:ちなつ)さん。とにかくちなつさんは、その「眼」のクールさが独特で、前半の和物レビューでの「日本男児」メイクはとにかく美しかったですな。青天が超似合うすね。
 ◆ボリス:ガブリエルに付きまとうウィリーの弁護士で、今回はもう、美味しいところをかっさらっていくお笑い担当。もう最高でしたね。演じたのは風間柚乃(以下:おだちん)さん。おだちんはコメディが得意ですなあ! いやあ、ほんと笑わせてもらいましたよ。お見事だったす!
 ほか、役柄上はあまり大きい役割ではないんだけど、わたしが月組で一番大好きな海乃美月ちゃんはレビューでもお芝居でも常にかわいくて目立っていたし、月組の御曹司たる暁千星さんはさすがのダンサーぶりで、実に決まってましたな。それから、男役から娘役に転向して推されまくっている天紫珠李ちゃんも目立つ役柄だったし、あと、わたしのズカ友で一番の美人であるお方がイチオシの漣つかさくんは、ジャンヌを狙う悪者チームの一人でしたが、声で一発でわかったす。最後にもう一人、和物のメイクがすげえ似合うな、とわたしの目に留まったのは紫門ゆりやさんですな。お芝居の方ではセクシー組長こと光月るうさん率いるムーラン・ルージュの裏方チーム衣装担当としてイイ感じだったと思います。

 とまあ、こんなところかな。もう書きたいことはないかな……。
 では最後に、毎回恒例の今回の「イケ台詞」を発表して終わりたいと思います。
  ※イケ台詞=わたしが「かーっ!! カッコええ!!」と思ったイケてる台詞のこと。
 「花は自分で咲くものよ。誰かに咲かせられるのではなく、自ら咲くわ!
 今回は、正確にセリフを覚えられなかったので、若干わたしのアレンジが入ってると思いますが、ガブリエルが宣言する「20世紀の女」の生き方的セリフがとても心に残ったす。こういうセリフを言うキャラクターが、さくらちゃんにはとても似合うっすね!

 というわけで、結論。

 8カ月ぶりに宝塚歌劇をようやく観ることが出来て、「やっぱ宝塚は最高だな!」とつくづく感じました。そして月組公演『WELCOME TO TAKARAZUKA -雪と月と花と-/ピガール狂騒曲〜シェイクスピア原作「十二夜」より〜』も最高でありました。やっぱり、笑える喜劇ってわたしはとても好きっすね。これは東京に来たら、もう一度観に行きたいっすねえ! つうか、もう一度行きたいっす! なお、わたしが今回のチケットを買った時は、1つ飛ばしの席しか発売されておらず、でしたが、その後の規制緩和によって、昨日は最前列だけ空いてて、それ以外はフルスペックで満席に近かったです。ただ、どうもまだ全公演満席にはなってないようで、いまだチケット買えるみたいだから、まだまだ、世の中的にはおっかなびっくりなんすかね。。。新幹線も比較的空いてましたな。わたしは一人で行ったので、全く誰ともしゃべらず、常に消毒しつつな感じで、一応万全のつもりだけど、まあ、当面は東京でもきっちりしていようと思います。でも、劇場内は「おしゃべりNG」なわりに、結構、(もちろんマスク着用で)しゃべりまくってる地元のご婦人がいっぱいいました。きっとこの風景は、東京とは全然違うんだろうな、と感じたっす。ちなみにわたくし、来週は東宝で花組観てきます! 以上。

↓ まあ、知ってるといろいろもっと面白く感じると思います。もちろん、知らなくても大丈夫です。
十二夜 (岩波文庫)
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岩波書店
1960-03-25